説明

地図情報提供システム

【課題】更新可能な地図情報を車載端末の記憶手段に記憶更新する場合に、いち早く地図情報を視覚的に知得することができるようにする。
【解決手段】地図情報提供システム1は、配信センタ2から車載端末3に地図情報を配信し、車載端末3では配信された地図情報を記憶する。配信センタ2、更新可能な地図情報にイメージ画像情報を付帯しており、車載端末3の制御装置8は、イメージ画像情報が付帯した前記地図情報を記憶する前に、当該地図情報に付帯した前記イメージ画像情報のイメージ画像を表示装置12に表示させる表示制御を実行し、その後、地図情報を記憶する記憶制御を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図情報提供手段から、更新可能な地図情報を、車両に搭載された車載端末に提供し、当該車載端末では、提供された地図情報を記憶手段に記憶するようにした地図情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、更新された地図情報を配信センタからネットワークを介して車載端末(ユーザー)に提供する技術が実用化されつつある(例えば特許文献1、2)。特許文献1では、既に存在する地図情報の送信を省略し、新規に送出する必要のある地図情報のみを送信する構成が開示されている。また、特許文献2では、車載端末から配信センタへ、地域を指定する地域指定情報を送信し、配信センタでは、この地域指定情報に対応した更新地図情報を車載端末へ配信する構成が開示されている。
【特許文献1】特開平11−295084号公報
【特許文献2】特開2002−48574号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、前述の特許文献1及び2においては、いずれも、更新が完了するまでは最新の地図情報を知ることができず、特に更新データ量が大きくて更新に時間がかかる場合には、長い時間待たなければ最新の地図情報を知得できない不便さがあった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、更新可能な地図情報を車載端末の記憶手段に記憶更新する場合に、いち早く地図情報を視覚的に知得することができる地図情報提供システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、地図情報提供手段が保有する更新可能な地図情報を、車両に搭載された車載端末に提供し、この車載端末が備えた記憶手段に記憶させるようにした地図情報提供システムであって、前記地図情報提供手段は、更新可能な地図情報にイメージ画像情報を付帯しており、前記車載端末は、表示手段と、制御手段とを備え、前記制御手段は、前記イメージ画像情報が付帯した前記地図情報を記憶する前に、当該地図情報に付帯した前記イメージ画像情報のイメージ画像を前記表示手段に表示させる表示制御を実行し、その後、前記提供される地図情報を記憶する記憶制御を実行するところに特徴を有する。
【0006】
この請求項1の発明によれば、更新可能な地図情報を車載端末の記憶手段に記憶する前に、この地図情報に付帯されたイメージ画像情報のイメージ画像を表示手段に表示させるから、いち早く地図情報を視覚的に知得することができる。
この場合、前記制御手段は、前記イメージ画像を、前記記憶手段に記憶された既存の地図画像に重ねた形態で表示し、且つ当該既存の地図画像に対して異なる表示パターンで表示するようにしても良く(請求項2の発明)、このようにすると、既存の地図画像に対する更新画像が一目で判るようになり、極めて便利である。
【0007】
また、前記地図情報提供手段が、更新データ量が多い更新可能な地図情報に対して前記イメージ画像情報を付帯させ、前記制御手段が、前記イメージ画像情報が付帯した前記地図情報について、前記表示手段に対する前記表示制御と、その後の前記記憶制御とを実行し、前記イメージ画像が付帯していない前記地図情報については、前記表示制御は実行せずに、前記記憶制御を実行するようにしても良い(請求項3の発明)。更新可能な地図情報のうち、更新データ量が少ないものは、短時間のうちに記憶手段に記憶可能であり、更新データ量が多いほど記憶に時間がかかる。つまり、更新データ量が多い場合にイメージ画像を付帯させる必要性が大きい。この点、この請求項3の発明によれば、更新データ量が多い更新可能な地図情報に対して前記イメージ画像を付帯させているから、必要に応じて表示制御動作を実行でき、そして、前記イメージ画像が付帯していない前記地図情報については、前記表示制御は実行せずに、前記記憶制御を実行するから、必要性の少ない表示制御動作の実行をなくすことができる。
【0008】
また、前記車載端末には、自車両の位置を示す自車両位置情報及び自車両が走行しているか否かを示す自車両走行情報が与えられ、前記制御手段が、前記自車両走行情報により自車両が走行していることが示されたときには自車両位置近くの前記イメージ画像情報が付帯した地図情報について、表示制御を実行した後、前記記憶制御を実行し、自車両が停止していることが示されたときには、前記表示制御を実行せずに、前記記憶制御を実行するようにしても良い(請求項4の発明)。自車両が走行中である場合には、ユーザーは、最新の地図情報が欲しいものであり、最新の地図情報を知得できると、自車両の走行判断にとって極めて有益である。この点この請求項4の発明によれば、走行中に、いち早く、最新のイメージ画像を知得できるから、自車両の走行判断にとって極めて有益となる。また、走行中でない場合つまり停車中である場合には、更新に時間がかかっても差し支えがないと考えられるから、イメージ画像を表示せずに、直ちに更新できて便利である。
【0009】
また、前記制御手段が、前記イメージ画像情報が付帯した地図情報を記憶した後、イメージ画像情報の記憶データを削除するようにしても良く(請求項5の発明)、このようにすると、不要になったイメージ画像情報を車載端末の記憶手段から削除できて、その分、記憶容量の増加に寄与できる。
また、前記車載端末が、経路案内手段を備え、この経路案内手段が、前記イメージ画像情報が付帯した地図情報の記憶後、当該地図情報を使用して自車両の経路案内を実行するようにしても良く(請求項6の発明)、このようにすると、最新の地図情報を知得してすぐに経路案内に利用でき、極めて便利である。
【0010】
またさらに、前記地図情報提供手段は、車載端末と通信可能な配信サーバであっても良く(請求項7の発明)、このようにすると、最新の地図情報を逐次更新できるようになる。
また、前記地図情報提供手段は、車載端末に接続されてデータ転送が可能な情報記録媒体であっても良く(請求項8の発明)、このようにすると、ユーザーが前記情報記録媒体を取得すれば、所望時期に手軽に地図情報の更新をすることができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の第1の実施例について図1ないし図3を参照して説明する。図1には地図情報提供システム1を示している。この地図情報提供システム1は、地図情報提供手段たる配信センタ2と多数の車載端末(便宜上1つ)3を備えて構成されている。配信センタ2は例えば配信サーバから構成されており、これは一つでも、複数分散して設けても良い。この配信センタ2には、ネットワーク(広域通信網)4を介して車載端末3と通信するネットワーク用通信装置5、通信やデータ授受を制御する制御装置6、制御用プログラムや更新可能な地図情報(以下更新情報という)などを記憶した大容量の記憶装置7を備えて構成されている。前記制御装置6は、CPUやROM、RAMを含んで構成されている。この更新情報には、新設された道路や廃止(削除)された道路の情報が含まれている。
【0012】
配信センタ2は、前記更新情報のうち、更新データ量が多い更新情報に対して前記イメージ画像情報を付帯させており、更新データ量が多くない更新情報に対しては、イメージ画像情報無しを示す「イメージ無し情報」を付帯させている。前記イメージ画像情報はデータ量としては少なく、数秒で配信可能なサイズとしている。また、イメージ無し情報もデータ量としては極めて少ない。前記イメージ画像情報のイメージ画像は、例えば図3の画像Daで示すものである。この画像DaのうちLa、Lbは新設された道路を示している。なお、この図3において、Dbは車載端末3の後述の記憶装置10に記憶された既存の地図画像を示しており、またDcはイメージ画像Daに既存の地図画像Dbを重ねて表示した出力表示画面である。
【0013】
車載端末3は、車両に搭載されるもので、通信やデータ授受を制御すると共に表示制御や記憶制御を実行する制御手段たる制御装置8、前記配信センタ2とネットワーク4を介して通信するネットワーク用通信装置9、制御プログラムや地図情報などを記憶した記憶手段たる記憶装置10、自車位置検出手段たる位置検出装置11、例えばLCDからなる表示手段たる表示装置12、音声出力装置13及び操作スイッチ群14を備えて構成されている。前記ネットワーク4は携帯電話回線網などを含んで構成されている。
【0014】
前記記憶装置10は、ハードディスクドライブなどの書き換え可能な大容量記憶装置から構成されている。前記制御装置8は、CPUやROM、RAMを含んで構成されている。位置検出装置11は、GPS受信機、ジャイロ、車速センサなどを備えて構成されており、自車両位置を検出するものであり、さらに、車速センサを利用して自車両が走行しているか否かを判断する自車両走行判断手段としても機能する。この位置検出装置11からの自車両位置情報及び自車両走行情報は前記制御装置8に与えられるようになっている。
【0015】
前記操作スイッチ群14は、操作部たるものであり、図示しないリモコンや、表示装置12の画面上のタッチパネルスイッチなどから構成されている。
前記制御装置8、記憶装置10、位置検出装置11、表示装置12、音声出力装置13、操作スイッチ群14はナビゲーション装置15を構成している。このナビゲーション装置15は経路案内手段たるものであり、前記操作スイッチ群15から目的地の設定操作があると、現在位置から目的地までの経路を演算して、経路を設定し、走行時には、自車両の位置を検出しながら、地図表示を行い、表示装置13及び音声出力装置14により経路案内をするようになっている。また、経路案内でなく、単なる自車両の走行位置表示(地図表示も伴う)も行い得るようになっている。また、制御装置8は、経路案内時及び自車両の走行位置表示時に用いる地図情報は、自車位置を中心に適宜数のブロックの地域区分地図情報を用いるようになっている。
【0016】
さて、前記車載端末3における制御装置8及び配信センタ2における制御装置6の制御内容について、図2を参照して説明する。車載端末3の制御装置8は、図2(a)の制御を実行する。また、配信センタ2における制御装置6は図2(b)の制御を実行する。
車載端末3の制御装置8は、車両における始動スイッチである例えばイグニッションスイッチがオン(ACCオン)されるとこの図2(a)の制御をスタートする。まず、更新情報(未更新の地図情報)があるか否かを配信センタ2に問合わせ送信を行う(ステップS1)。
配信センタ2の制御装置6は、ステップT1で取合せが有るか否かを判断しており、このステップT1で「YES」となり、ステップT2で、更新情報のうちチェック用情報を車載端末3に送信する。このチェック用情報は、地図情報の全データではなく、地域区分のブロック番号やバージョン番号などが含まれている。
【0017】
車載端末3の制御装置8では、配信センタ2から送信されたチェック用情報を受信すると(ステップS2の「YES」)、受信した地図情報のバージョン番号と車載端末3で記憶している地図情報のバージョン番号とを比較することにより、更新情報が未更新であるか否かをチェックする(ステップS3)。更新情報におけるバージョン番号が新しければ、これから受信する更新情報は未更新であると判断する(ステップS4)。未更新であると判断されると(ステップS4の「YES」)、ステップS5に移行し、当該更新情報についての配信要求を送信する(ステップS5)。この配信要求には、自車両が走行中であるか否かの情報と、自車両位置情報も含んでいる。
【0018】
配信センタ2の制御装置6では、この配信要求を受け取ると(ステップT3で「YES」)、配信要求の有った車両が走行中であるか否かを判断し(ステップT4)、走行中であれば、更新情報にイメージ画像情報が付帯しているか否かを判断し(ステップT5)、イメージ画像情報が付帯していれば(「YES」)、当該イメージ画像情報を送信する(ステップT6)。またステップT4で走行中でないと判断されたとき(「NO」)、又はステップT5でイメージ画像情報が付帯していないと判断されれば(「NO」)、ステップT7でイメージ無し情報を送信する。
【0019】
車載端末3の制御装置8では、ステップS6で、画像に関する情報(イメージ画像情報又はイメージ無し情報のいずれか)を受信したか否かを判断し、受信すれば、画像に関する情報についての受信完了通知を配信センタ2に送信する(ステップS7)。そして、ステップS8では、イメージ画像情報があればステップS9で自車両位置近くのイメージ画像情報のイメージ画像Daを図3に示したように、車載装置3の記憶装置10で記憶している既存の地図画像(符号Dbで示す)に重ねて、表示装置12に表示させる(図3の符号Dc参照)。この場合、イメージ画像は、既存の地図画像に対して表示パターンを異ならせている。例えば、イメージ画像の表示色を異ならせている。
【0020】
この後ステップS10に移行する。またステップS8でイメージ画像がなければ(イメージ画像無し情報であれば)、前記ステップS9は実行せずにこのステップS10に移行する。このステップS10では、配信センタ2からの更新情報を受信するのを待機している。
ここで、配信センタ2の制御装置6は、ステップT8において画像に関する情報受信完了通知を受信するのを待機しており、つまり、画像に関する情報受信完了通知を受信したか否かを判断しており、当該完了通知を受信すると(ステップT8の「YES」)、更新情報を送信する(ステップT9)。
【0021】
車載端末3の制御装置8では、ステップS10において、この配信センタ2からの更新情報を受信したことを判断すると、当該更新情報を記憶装置10に記憶する(ステップS11)。つまり更新処理を行う。この更新処理は、自車両位置近くの更新情報を優先的に更新するようにしても良いし、予め定められた優先順位に従って行なうようにしても良い。
【0022】
このような本実施例によれば、更新情報を車載端末3の記憶装置10に記憶する前に、この更新情報に付帯されたイメージ画像情報のイメージ画像を表示装置12に表示させるから、いち早く地図情報を視覚的に知得することができる。
この場合本実施例によれば、前記イメージ画像を、前記記憶装置10に記憶された既存の地図画像に重ねた形態で、且つ当該既存の地図画像に対して異なる表示パターンで表示するようにしたから、既存の地図画像に対する更新画像が一目で判るようになり、極めて便利である。
【0023】
また、本実施例によれば、配信センタ2において、更新データ量が多い更新情報に対して前記イメージ画像情報を付帯させ、制御装置8が、前記イメージ画像情報が付帯した前記地図情報について、前記表示装置12に対する表示制御と、その後の憶制御とを実行し、前記イメージ画像が付帯していない前記地図情報については、前記表示制御は実行せずに、前記記憶制御を実行するようにしたから、必要に応じて表示制御動作を実行でき、必要性の少ない表示制御動作の実行をなくすことができる。
【0024】
また本実施例によれば、車載端末3に、自車両の位置を示す自車両位置情報及び自車両が走行しているか否かを示す自車両走行情報を与えるように構成し、制御装置8が、前記自車両走行情報により自車両が走行していることが示されたときには自車両位置近くのイメージ画像情報が付帯した地図情報について、表示制御を実行した後、記憶制御を実行し、自車両が停止していることが示されたときには、前記表示制御を実行せずに、前記記憶制御を実行するようにした。これによれば、走行中に、いち早く、最新のイメージ画像を知得できるから、自車両の走行判断にとって極めて有益となる。また、走行中でない場合つまり停車中である場合には、更新に時間がかかっても差し支えがないと考えられるから、イメージ画像を表示せずに、直ちに更新できて便利である。
【0025】
またさらに、本実施例では、地図情報提供手段として、車載端末3と通信可能な配信サーバである配信センタとしたから、最新の地図情報を逐次更新できるようになる。
図4及び図5は本発明の第2の実施例を示しており、この第2の実施例では、地図情報提供手段として、情報記録媒体17を備えた点が第1の実施例と異なる。この情報記録媒体17は、例えばSDカードなどのメモリカードから構成されている。この場合、この情報記録媒体17は、DVD−RAMやCD−RWなど、他の書き換え可能なメモリでも良いし、DVD−ROM、CD−ROMなどの読出し専用の記録媒体でも良い。
車載端末3には、例えばDVD用の記憶/情報読出し装置16が備えられており、この記憶/情報読出し装置16は、情報記録媒体17から、地図情報及びイメージ画像情報を読出すものであり、記録(記憶)も可能である。
【0026】
図5においては、当該第2の実施例における制御装置8の制御内容のフローチャートを示している。このフローチャートは例えば前記情報記録媒体17を前記記憶/情報読出し装置16に差し込み接続したときに自動的にスタートする。ステップP1では、情報記録媒体17内の更新情報のバージョン番号などを読出し、ステップP2で、当該地図情報のバージョン番号と車載端末3で記憶している地図情報のバージョン番号とを比較することにより、この更新情報が未更新であるか否かをチェックする。
【0027】
未更新であると判断されると、ステップP4で自車両が走行中であるか否かを判断し、走行中であれば、ステップP5で更新情報にイメージ画像情報が付帯しているか否かを判断する。イメージ画像情報が付帯していれば(「YES」)、ステップP6で更新情報のイメージ画像情報を読出し、ステップP7で、当該イメージ画像情報のイメージ画像を既存の地図画像に重ねて表示装置12に表示させる。この後、ステップP8で、情報記録媒体17から、更新情報を読出し、ステップP9で、当該更新情報を記憶装置10に記憶し、つまり更新処理を行う。
【0028】
このような第2の実施例によれば、ユーザーが前記情報記録媒体17を取得すれば、所望時期に手軽に更新情報の更新をすることができるようになる。
なお、本発明は上記した各実施例に限定されず、次のように変更して実施しても良い。前記各実施例では、イメージ画像は、既存の地図画像に対して異なる表示パターンとして、表示色を異ならせるようにしたが、表示色でなく、点滅する表示パターン、あるいは、表示線の太さが異なるようにしても良い。特に、更新情報が、道路の新設でなく、道路の削除であるような場合には、点滅する表示パターンは視認しやすいものとなる。
【0029】
また、車載端末の制御手段は、イメージ画像情報が付帯した地図情報を記憶した後、イメージ画像情報の記憶データを削除するようにして良い。このようにすると、不要になったイメージ画像情報を車載端末の記憶手段から削除できて、その分、記憶容量の増加に寄与できる。さらに、上記実施例では車載端末3が経路案内手段としてナビゲーション装置15を備えているから、前記イメージ画像情報が付帯した地図情報の記憶後、当該ナビゲーション装置15が、当該地図情報を使用して自車両の経路案内を実行するようにしても良い。このようにすると、最新の地図情報を知得してすぐに経路案内に利用でき、極めて便利である。またイメージ画像情報は縮尺の大きいイメージ画像のみを提供し、車載端末側で縮尺を変えるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1の実施例を示す地図情報提供システムの電気的構成のブロック図
【図2】制御内容のフローチャート
【図3】表示例を説明するための図
【図4】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図5】図2相当図
【符号の説明】
【0031】
図面中、1は地図情報提供システム、2は配信センタ(情報提供手段)、3は車載端末、6は制御装置、8は制御装置(制御手段)、10は記憶装置(記憶手段)、12は表示装置(表示手段)、15はナビゲーション装置(経路案内手段)、17は情報記録媒体(地図情報提供手段)を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図情報提供手段が保有する更新可能な地図情報を、車両に搭載された車載端末に提供し、この車載端末が備えた記憶手段に記憶させるようにした地図情報提供システムであって、
前記地図情報提供手段は、更新可能な地図情報にイメージ画像情報を付帯しており、
前記車載端末は、表示手段と、制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記イメージ画像情報が付帯した前記地図情報を記憶する前に、当該地図情報に付帯した前記イメージ画像情報のイメージ画像を前記表示手段に表示させる表示制御を実行し、その後、前記提供される地図情報を記憶する記憶制御を実行することを特徴とする地図情報提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の地図情報提供システムにおいて、
前記制御手段は、前記イメージ画像を、前記記憶手段に記憶された既存の地図画像に重ねた形態で、且つ当該既存の地図画像に対して異なる表示パターンで表示することを特徴とする地図情報提供システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の地図情報提供システムにおいて、
前記地図情報提供手段は、更新データ量が多い更新可能な地図情報に対して前記イメージ画像情報を付帯させ、
前記制御手段は、前記イメージ画像情報が付帯した前記地図情報について、前記表示手段に対する前記表示制御と、その後の前記記憶制御とを実行し、前記イメージ画像が付帯していない前記地図情報については、前記表示制御は実行せずに、前記記憶制御を実行することを特徴とする地図情報提供システム。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の地図情報提供システムにおいて、
前記車載端末には、自車両の位置を示す自車両位置情報及び自車両が走行しているか否かを示す自車両走行情報が与えられ、
前記制御手段は、前記自車両走行情報により自車両が走行していることが示されたときには自車両位置近くの前記イメージ画像情報が付帯した地図情報について、表示制御を実行した後、前記記憶制御を実行し、自車両が停止していることが示されたときには、前記表示制御を実行せずに、前記記憶制御を実行することを特徴とする地図情報提供システム。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の地図情報提供システムにおいて、
前記制御手段は、前記イメージ画像情報が付帯した地図情報を記憶した後、イメージ画像情報の記憶データを削除することを特徴とする地図情報提供システム。
【請求項6】
前記請求項4に記載の地図情報提供システムにおいて、
前記車載端末は、経路案内手段を備え、
この経路案内手段は、前記イメージ画像情報が付帯した地図情報の記憶後、当該地図情報を使用して自車両の経路案内を実行することを特徴とする地図情報提供システム。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかに記載の地図情報提供システムにおいて、
前記地図情報提供手段は、車載端末と通信可能な配信サーバであることを特徴とする地図情報提供システム。
【請求項8】
請求項1ないし6のいずれかに記載の地図情報提供システムにおいて、
前記地図情報提供手段は、車載端末に接続されてデータ転送が可能な情報記録媒体であることを特徴とする地図情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−218847(P2007−218847A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−42426(P2006−42426)
【出願日】平成18年2月20日(2006.2.20)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】