説明

地図情報配信システム

【課題】ナビゲーション装置に記憶された第1地図情報の施設に関する情報と地図情報配信センタに記憶された第2地図情報の施設に関する情報との差分情報に基づいて第1地図情報を更新することにより、利用者にとって有効なタイミングで地図情報の更新を行うことを可能とした地図情報配信システムを提供する。
【解決手段】現在ナビゲーション装置2に記憶されているナビ地図情報37と、地図情報配信センタ3に記憶されている更新用地図情報16の内、最も新しいバージョンの地図情報とを比較して差分情報を検出する(S103)とともに、検出された差分情報を液晶ディスプレイ25に表示させ(S5)、利用者が更新を行うことを選択した場合(S6:YES)には、ナビゲーション装置2に記憶されたナビ地図情報37の更新を行う(S9)ように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に記憶された第1地図情報を地図情報配信センタから配信された更新情報に基づいて第2地図情報に更新する地図情報配信システムにおいて、特に、第1施設情報と第2施設情報との差分情報に基づいて第1地図情報を更新することにより、利用者にとって有効なタイミングで地図情報の更新を行うことを可能とした地図情報配信システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到着できるようにしたナビゲーション装置が車両に搭載されていることが多い。ここで、ナビゲーション装置とは、GPS受信機などにより車両の現在位置を検出し、その現在位置に対応する地図データをDVD−ROMやHDDなどの記録媒体、又はネットワークを通じて取得して液晶モニタに表示することが可能な装置である。そして、車両の現在位置を含む地図データを記録媒体等から読み出し、地図データに基づいて車両の現在位置の周囲における地図画像を描画して表示装置に表示するとともに、車両位置マーク(ロケーション)を地図画像に重ね合わせて表示し、車両の移動に応じて地図画像をスクロールしたり、地図画像を画面に固定し車両位置マークを移動させることによって、車両が現在どの地点を走行しているのかを一目でわかるようにしている。
【0003】
ここで、日本全国においては毎年新しい道路(新設道路)が建設されている。また、これに伴って、既存の道路がなくなったり、既存の道路の形状が変更されたりする。従って、ナビゲーション装置に記憶させる地図データはある程度の時間間隔で更新することが必要となる。ここで、地図データの更新は、新しいDVDを購入して古いDVDと交換したり、地図情報配信センタ等から配信された地図データに基づいてHDDの内容を書き換えることによって行われる。その際、特にHDDの内容を書き換える場合においては、地図情報配信センタにおいて新しい地図データが作成された時点や、前回の更新から所定の期間(例えば半年)経過後に行われるのが一般である(例えば、特開2004−108834号公報参照)。
【0004】
しかしながら、地図データの更新において更新された地域が利用者にとって全く関係のない地域であったり、更新内容が僅かな変更のみであった場合等には、利用者にとって地図データの更新の必要性はない。そして、そのような場合においても一律に更新を行うことは利用者の作業負担や金銭的負担を増やすこととなっていた。
そこで、例えば特開2004−354149号公報には、地図データ配信センタから地図データの更新内容を示す更新内容情報をナビゲーション装置に対して送信し、その更新内容をナビゲーション装置の表示装置に表示させることによって、利用者が更新前に更新内容を確認でき、更新の必要があると判断した場合のみ更新を行うことを可能にした地図データの配信方法について記載されている。
【特許文献1】特開2004−108834号公報(第4頁〜第6頁、図2〜図7)
【特許文献2】特開2004−354149号公報(第6頁〜第9頁、図5〜図11)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記した特許文献2に記載された地図データの配信方法では、更新内容として更新前の道路と更新後の道路とをそれぞれ表示することによって利用者にその更新内容を確認させていたので、道路形状の変化等の視覚的に曖昧な情報のみに基づいて更新を行うか否かの決定をしなければならなかった。従って、利用者にとっては更新を行うべきか否かの判断を行うことが困難となり、また、判断に要する時間も多くなっていた。
【0006】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、更新の際において更新前後の各地図情報の内、施設に関する施設情報の差分情報に基づいて地図情報の更新を行うので、利用者にとって適当なタイミングでナビゲーション装置に記憶された地図情報の更新が可能となり、利用者の利便性をより向上させた地図情報配信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため本願の請求項1に係る地図情報配信システムは、ナビゲーション装置(2)を有し、地図情報配信センタ(3)から配信される更新情報に基づいて前記ナビゲーション装置に記憶された地図情報を更新する地図情報配信システム(1)において、前記ナビゲーション装置に記憶される第1地図情報(37)と前記地図情報配信センタに記憶される第2地図情報(16)を比較する地図情報比較手段(10)と、前記地図情報比較手段の比較結果に基づいて前記第1地図情報に含まれる施設に関する第1施設情報と前記第2地図情報に含まれる施設に関する第2施設情報との差分情報を検出する差分情報検出手段(10)と、前記差分情報検出手段により検出された差分情報に基づいて前記ナビゲーション装置に記憶されている第1地図情報を第2地図情報に更新する地図情報更新手段(10、23)と、を有することを特徴とする。
ここで、「施設」とは道路や店舗(POI)を含み、更に「施設情報」とは道路を構成するリンク数、道路種別、道路距離、POIの数等の施設に関する情報を意味する。
また、「差分情報」とは比較対照とした第1地図情報と第2地図情報の特に施設に関する情報の差異部分に係る情報であり、例えば、増減した道路の数や距離、POIの数などが該当する。
【0008】
また、請求項2に係る地図情報配信システムは、請求項1に記載の地図情報配信システム(1)であって、前記ナビゲーション装置(2)は、前記第1地図情報(37)を記憶するナビ側地図情報記憶手段(36)と、前記地図情報記憶手段に記憶される第1地図情報の作成時期を特定する作成時期情報を前記地図情報配信センタ(3)に送信する作成時期送信手段(27)と、前記地図情報配信センタから配信された更新情報に基づいて前記ナビ側地図情報記憶手段に記憶されている前記第1地図情報を前記第2地図情報(16)に更新する更新手段(23)と、を有し、前記地図情報配信センタは、前記第2地図情報を記憶するセンタ側地図情報記憶手段(14)と、前記作成時期送信手段によって送信された作成時期情報に基づいて第1地図情報と第2地図情報を比較する前記地図情報比較手段(10)と、前記差分情報検出手段(10)と、前記差分情報検出手段により検出された差分情報に基づいて前記ナビゲーション装置に記憶されている第1地図情報を更新するか否かを判定する更新判定手段(10)と、前記更新判定手段の判定結果に基づいて前記ナビゲーション装置に対して前記第1地図情報を前記第2地図情報に更新する為の更新情報の配信を行う判定地図配信手段(15)と、を有することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係る地図情報配信システムは、請求項1又は請求項2に記載の地図情報配信システム(1)であって、前記ナビゲーション装置(2)は、前記差分情報検出手段(10)により検出された差分情報を利用者に対して出力する差分情報出力手段(25)を備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係る地図情報配信システムは、請求項2又は請求項3に記載の地図情報配信システム(1)であって、前記更新判定手段(10)は、前記第1施設情報と前記第2施設情報の差分が所定差分以上である場合に前記ナビゲーション装置(2)に記憶されている第1地図情報(37)を更新すると判定することを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に係る地図情報配信システムは、請求項1に記載の地図情報配信システム(1)であって、前記ナビゲーション装置(2)は、前記第1地図情報(37)を記憶するナビ側地図情報記憶手段(36)と、前記地図情報記憶手段に記憶された第1地図情報の作成時期を特定する作成時期情報を前記地図情報配信センタ(3)に送信する作成時期送信手段(27)と、前記差分情報検出手段(10)により検出された差分情報を利用者に対して出力する差分情報出力手段(25)と、利用者の操作に基づいてナビゲーション装置に記憶された第1地図情報の更新を行うか否かを選択する更新選択手段(24)と、前記更新選択手段の選択結果を前記地図情報配信センタに送信する選択結果送信手段(27)と、前記地図情報配信センタから配信された更新情報に基づいて前記ナビ側地図情報記憶手段に記憶されている前記第1地図情報を前記第2地図情報(16)に更新する更新手段(23)と、を有し、前記地図情報配信センタは、前記第2地図情報を記憶するセンタ側地図情報記憶手段(14)と、前記作成時期送信手段によって送信された作成時期情報に基づいて第1地図情報と第2地図情報を比較する前記地図情報比較手段(10)と、前記差分情報検出手段(10)と、前記差分情報検出手段により検出された差分情報をナビゲーション装置に対して送信する差分情報送信手段(15)と、前記選択結果送信手段により送信された前記更新選択手段の選択結果に基づいて前記ナビゲーション装置に対して前記第1地図情報を前記第2地図情報に更新する為の更新情報の配信を行う選択地図配信手段(15)と、を有することを特徴とする。
【0012】
また、請求項6に係る地図情報配信システムは、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の地図情報配信システム(1)であって、前記差分情報は前記第1施設情報及び前記第2施設情報に含まれる道路の総距離又はPOIの総数の差分に関する情報であることを特徴とする。
【0013】
更に、請求項7に係る地図情報配信システムは、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の地図情報配信システム(1)であって、前記第1地図情報(37)又は第2地図情報(16)の所定領域を選択する領域選択手段(24)を備え、前記地図情報比較手段(10)は前記領域選択手段によって選択された領域内で前記第1地図情報と前記第2地図情報を比較することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
前記構成を有する請求項1に係る地図情報配信システムでは、ナビゲーション装置に記憶される第1地図情報と地図情報配信センタに記憶される第2地図情報を比較して第1施設情報と第2施設情報との差分情報を検出するとともに、検出された差分情報に基づいてナビゲーション装置に記憶されている第1地図情報を第2地図情報に更新するので、更新の前後において第1地図情報がどの程度変化するのかを差分情報による具体的な値によって容易に導くことが可能となる。従って、利用者にとって適当なタイミングでナビゲーション装置に記憶された第1地図情報の更新が可能となり、地図情報配信センタに対する不要な通信や料金の支払いを行う必要がなくなるとともに利用者の利便性をより向上させることができる。
【0015】
また、請求項2に係る地図情報配信システムでは、検出された差分情報に基づいてナビゲーション装置に記憶されている第1地図情報を更新するか否かを判定し、判定結果に基づいてナビゲーション装置に対して第1地図情報を第2地図情報に更新する為の更新情報の配信を行うので、差分情報に基づいて更新が不要であると判定された場合には更新情報の配信及び第1地図情報の更新を行うことなく、差分情報から更新が必要であると判定された適当なタイミングで地図情報の更新を行うことが可能となる。
【0016】
また、請求項3に係る地図情報配信システムでは、差分情報検出手段により検出された差分情報を利用者に対して出力するので、更新を行う前に更新の前後において地図情報がどの程度変化するのかを具体的な値により容易に把握することが可能となる。従って、利用者にとって適当なタイミングでナビゲーション装置に記憶された第1地図情報の更新が可能となり、利用者の利便性をより向上させることができる。
【0017】
また、請求項4に係る地図情報配信システムでは、第1施設情報と第2施設情報の差分が所定差分以上である場合にナビゲーション装置に記憶されている第1地図情報を更新すると判定するので、更新を行う前に更新の前後において地図情報の変化量が大きい場合のみに地図情報の更新を行うことが可能となる。従って、利用者にとって適当なタイミングでナビゲーション装置に記憶された第1地図情報の更新が可能となり、地図情報配信センタに対する不要な通信や料金の支払いを行う必要がなくなるとともに利用者の利便性をより向上させることができる。
【0018】
また、請求項5に係る地図情報配信システムでは、検出された差分情報をナビゲーション装置において出力させるとともに、利用者の選択結果に基づいてナビゲーション装置に対して第1地図情報を第2地図情報に更新する更新情報の配信を行うので、利用者は更新を行う前に更新の前後において地図情報がどの程度変化するのかを具体的な値により容易に把握することができ、その把握の結果に基づいて更新を行うか否かの選択を行うことが可能となる。従って、利用者にとって適当なタイミングでナビゲーション装置に記憶された第1地図情報の更新が可能となり、地図情報配信センタに対する不要な通信や料金の支払いを行う必要がなくなるとともに利用者の利便性をより向上させることができる。
【0019】
また、請求項6に係る地図情報配信システムでは、また差分情報は第1施設情報及び第2施設情報に含まれる道路の総距離又はPOIの総数の差分に関する情報であるので、より利用者に密接した関係のある情報についての差分情報を検出することが可能となり、利用者にとって適当なタイミングでナビゲーション装置に記憶された第1地図情報の更新が可能となる。
【0020】
更に、請求項7に係る地図情報配信システムでは、第1地図情報又は第2地図情報の所定領域を選択するとともに、選択された領域内で第1地図情報と第2地図情報を比較するので、利用者の自宅位置周辺や勤務先周辺等の各利用者が普段走行する領域を考慮した差分情報を得ることが可能となる。従って、利用者にとって適当なタイミングでナビゲーション装置に記憶された第1地図情報の更新が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明に係る地図情報配信システムについて具体化した第1及び第2実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0022】
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態に係る地図情報配信システム1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は第1実施形態に係る地図情報配信システム1を示したブロック図である。
【0023】
図1に示すように第1実施形態に係る地図情報配信システム1は、ナビゲーション装置2と、ナビゲーション装置2に対して地図情報を更新する為の更新情報を配信する地図情報配信センタ3と、ネットワーク4から基本的に構成されている。そして、ナビゲーション装置2と地図情報配信センタ3は、ネットワーク4を介して各種の情報の送受信が可能となるように構成されている。尚、ナビゲーション装置2の構成に関しては後に図2を用いて詳細に説明する。
【0024】
地図情報配信センタ3は、図1に示すようにサーバ10(地図情報比較手段、差分情報検出手段)と、サーバ10に接続された情報記録部としてのセンタ側地図情報DB(センタ側地図情報記憶手段)14と、センタ側通信装置(差分情報送信手段、選択地図配信手段)15とを備える。また、サーバ10は、サーバ10の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU11、並びにCPU11が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM12、ナビゲーション装置2からの要求に基づいてナビゲーション装置2に記憶された地図情報を新たなバージョンの地図情報に更新する為の更新情報をセンタ側地図情報DB14から抽出し、ナビゲーション装置2に対して配信する地図情報更新処理(図4及び図5参照)等を行うための各種の制御プログラムが記録されたROM13等の内部記憶装置を備えている。尚、CPU11に代えてMPU等を使用することができる。
【0025】
また、センタ側地図情報DB14には、地図情報配信センタ3で作成され、ナビゲーション装置2に記憶された地図情報を更新する際の基本となる地図情報である更新用地図情報16(第2地図情報)がバージョン毎に区分されて記憶されている。更に、現在のナビゲーション装置2に記憶される地図情報を更新用地図情報16に更新する為の更新情報についても記憶されている。ここで、バージョンとは地図情報が作成された時期を特定する為の作成時期情報であり、バージョンを参照することによって地図情報が作成された時期を特定することが可能となっている。
【0026】
また、センタ側地図情報DB14に記憶された更新用地図情報16には、経路案内及び地図表示に必要な各種情報が記録されており、例えば、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOIに関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。
【0027】
ここで、特に地図表示データとしては、10km×10kmで区画された2次メッシュをベースに4分割(長さ1/2)、16分割(1/4)、64分割(1/8)されたユニットで構成されており、各ユニットのデータ量が略同レベルになるように、各地のユニットが設定されている。最も小さい64分割サイズのユニットは、約1.25km四方の大きさである。
【0028】
また、ノードデータとしては、実際の道路の分岐点(交差点、T字路等も含む)、各道路に曲率半径等に応じて所定の距離ごとに設定されたノード点の座標(位置)、ノードが交差点に対応するノードであるか等を表すノード属性、ノードに接続するリンクのリンク番号のリストである接続リンク番号リスト、ノードにリンクを介して隣接するノードのノード番号のリストである隣接ノード番号リスト、各ノード点の高さ(高度)等に関するデータ等が記録される。
【0029】
また、リンクデータとしては、道路を構成する各リンクに関してリンクの属する道路の幅員、勾(こう)配、カント、バンク、路面の状態、道路の車線数、車線数の減少する箇所、幅員の狭くなる箇所、踏切り等を表すデータが、コーナに関して、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口及び出口等を表すデータが、道路属性に関して、降坂路、登坂路等を表すデータが、道路種別に関して、国道、県道、細街路等の一般道のほか、高速自動車国道、都市高速道路、一般有料道路、有料橋等の有料道路を表すデータがそれぞれ記録される。更に、有料道路に関して、有料道路の入口及び出口の取付道(ランプウェイ)、料金所(インターチェンジ)等に関するデータが記録される。
【0030】
また、探索データとしては、設定された目的地までの経路を探索及び表示する際に使用されるデータについて記録されており、ノードを通過する際のコスト(以下、ノードコストという)や道路を構成するリンクのコスト(以下、リンクコストという)からなる探索コストを算出する為に使用するコストデータ、経路表示データ等から構成されている。
【0031】
また、店舗データとしては、各地域のホテル、病院、ガソリンスタンド、駐車場、観光施設等のPOI(Point of Interest)に関するデータがPOIを特定するIDとともに記録される。なお、前記センタ側地図情報DB14には、所定の情報をナビゲーション装置2のスピーカ26によって出力するための音声出力データも記録される。
【0032】
そして、後述するように地図情報配信センタ3は、新たなバージョンの更新用地図情報16が作成された場合や所定期間(例えば半年)経過毎に、センタ側地図情報DB14に格納された更新用地図情報16の内、最もバージョンの新しい更新用地図情報16と現在ナビゲーション装置2に記憶されているバージョンの地図情報とを比較して差分情報を検出し、検出した差分情報をナビゲーション装置2に送信する。そして、ナビゲーション装置2に送信された差分情報を参照した利用者が更新を行うことを選択した場合に、最もバージョンの新しい更新用地図情報16に更新する為の更新情報をナビゲーション装置2に対して配信する。ここで、ナビゲーション装置2に対して送信される更新情報としては、最もバージョンの新しい更新用地図情報16の全情報を送信することとしても良いし、現在のナビゲーション装置に記憶される地図情報を最もバージョンの新しい更新用地図情報16に更新する為の必要最小限の情報(更新部分の情報のみ)を送信することとしても良い。
【0033】
尚、地図情報配信センタ3は、個人、企業、団体、地方自治体、政府関係機関等のいずれが運営していてもよく、VICS(登録商標:Vehicle Information and CommunicationSystem)センタが運営していてもよい。
【0034】
また、ネットワーク4としては、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系を使用することができる。そして、放送衛星によるCS放送、BS放送、地上波ディジタルテレビ放送、FM多重放送等を利用する通信系を使用することもできる。更に、高度道路交通システム(ITS)において利用されるノンストップ自動料金支払いシステム(ETC)、狭域通信システム(DSRC)等の通信系を使用することもできる。
【0035】
次に、第1実施形態に係る地図情報配信システム1を構成するナビゲーション装置2の概略構成について図2を用いて説明する。図2は第1実施形態に係るナビゲーション装置2を示したブロック図である。
【0036】
図2に示すように第1実施形態に係るナビゲーション装置2は、自車の現在位置を検出する現在地検出処理部21と、各種のデータが記録されたデータ記録部22と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部(地図情報更新手段、更新手段、領域選択手段)23と、操作者からの操作を受け付ける操作部(更新選択手段、領域選択手段)24と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ(差分情報出力手段)25と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ26と、交通情報センタや地図情報配信センタ3等の情報センタとの間で通信を行う通信装置(作成時期送信手段、選択結果送信手段)27と、から構成されている。また、ナビゲーション制御部23には自車の走行速度を検出する車速センサ28が接続される。
【0037】
以下に、ナビゲーション装置2を構成する各構成要素について説明すると、現在地検出処理部21は、GPS31、地磁気センサ32、距離センサ33、ステアリングセンサ34、方位検出部としてのジャイロセンサ35、高度計(図示せず)等からなり、現在の自車の位置、方位、目標物(例えば、交差点)までの距離等を検出することが可能となっている。
【0038】
具体的には、GPS31は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することにより、地球上における自車の現在地及び現在時刻を検出し、地磁気センサ32は、地磁気を測定することによって自車方位を検出し、距離センサ33は、道路上の所定の位置間の距離等を検出する。ここで、距離センサ33としては、例えば、自車の車輪(図示せず)の回転速度を測定し、測定した回転速度に基づいて距離を検出するセンサ、加速度を測定し、測定した加速度を2回積分して距離を検出するセンサ等を使用することができる。
【0039】
また、ステアリングセンサ34は自車の舵(だ)角を検出する。ここで、ステアリングセンサ34としては、例えば、ステアリングホイール(図示せず)の回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
【0040】
そして、ジャイロセンサ35は自車の旋回角を検出する。ここで、ジャイロセンサ35としては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。また、ジャイロセンサ35によって検出された旋回角を積分することにより、自車方位を検出することができる。
【0041】
また、データ記録部22は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録されたナビ側地図情報DB(ナビ側地図情報記憶手段)36、所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、第1実施形態においては、データ記録部22の外部記憶装置及び記憶媒体としてハードディスクが使用されるが、ハードディスクのほかに、フレキシブルディスク等の磁気ディスクを外部記憶装置として使用することができる。また、メモリーカード、磁気テープ、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光ディスク、MO、ICカード、光カード等を外部記憶装置として使用することもできる。
【0042】
ここで、ナビ側地図情報DB36には現在ナビゲーション装置2の走行案内や経路探索に使用されるとともに地図情報配信センタ3による更新対象となるナビ地図情報37(第1地図情報)が格納されている。ここで、ナビ地図情報37には、更新用地図情報16と同様に経路案内及び地図表示に必要な各種情報が記録されており、例えば、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOIに関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。尚、各データの詳細については既に説明したので、ここではその詳細は省略する。
そして、ナビ側地図情報DB36の内容は、地図情報配信センタ3から通信装置27を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0043】
以下に、ナビゲーション装置2のナビ側地図情報DB36に格納されたナビ地図情報37の更新手順について図3を用いて説明すると、先ずナビゲーション装置2から地図情報配信センタ3に対して現在ナビ地図情報37として記憶されている地図情報のバージョン(図3ではVer.4)に関する情報が送信される。その後、地図情報配信センタ3は、更新用地図情報16として記憶される地図情報の内から、送信されたナビゲーション装置2に対応するバージョン(図3ではVer.4)の地図情報と最も新しいバージョン(図3ではVer.5)の地図情報とを比較して差分情報を検出し、その差分情報をナビゲーション装置2に対して送信する。
その後、送信された差分情報はナビゲーション装置2の液晶ディスプレイ25に表示され、その表示された差分情報に基づいて利用者はナビ地図情報37の更新を行うか否かを決定する。その結果、地図情報を更新する場合には利用者の個人情報やクレジットカード番号等からなる課金情報を地図情報配信センタ3に対して送信し、それに応じて地図情報配信センタ3は、ナビ地図情報37を更新用地図情報16の最新バージョン(図3ではVer.5)の地図情報に更新する為の更新情報をナビゲーション装置2に配信する。それによって、ナビゲーション装置2のナビ地図情報37は新たな地図情報に更新される。
【0044】
また、ナビゲーション装置2を構成するナビゲーション制御部23は、ナビゲーション装置2の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、更新前後の差分情報の表示を行うとともに地図情報配信センタ3から配信された更新情報に基づいてナビ地図情報37の更新を行う地図情報更新処理プログラム(図4及び図5参照)が記録されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記録するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置を備えている。尚、前記RAM42、ROM43、フラッシュメモリ44等としては半導体メモリ、磁気コア等が使用される。そして、演算装置及び制御装置としては、CPU41に代えてMPU等を使用することも可能である。
【0045】
また、第1実施形態においては、前記ROM43に各種のプログラムが記録され、前記データ記録部22に各種のデータが記録されるようになっているが、プログラム、データ等を同じ外部記憶装置、メモリーカード等からプログラム、データ等を読み出して前記フラッシュメモリ44に書き込むこともできる。更に、メモリーカード等を交換することによって前記プログラム、データ等を更新することができる。
【0046】
更に、前記ナビゲーション制御部23には、操作部24、液晶ディスプレイ25、スピーカ26、通信装置27の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
【0047】
操作部24は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)から構成される。特に第1実施形態では液晶ディスプレイ25に表示された差分情報から地図情報の更新を行うか否かを選択する際に使用される。そして、ナビゲーション制御部23は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部24としては、キーボード、マウス、バーコードリーダ、遠隔操作用のリモートコントロール装置、ジョイスティック、ライトペン、スタイラスペン等を使用することもできる。更に、液晶ディスプレイ25の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。
【0048】
また、液晶ディスプレイ25には、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの誘導経路、誘導経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。尚、液晶ディスプレイ25の代わりに、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ等を使用したり、車両のフロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を使用することも可能である。
【0049】
また、スピーカ26は、ナビゲーション制御部23からの指示に基づいて誘導経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスを出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」や「この先の国道○○号線が渋滞しています。」等がある。なお、スピーカ26より出力される音声としては、合成された音声のほかに、各種効果音、予めテープやメモリ等に録音された各種の案内情報を出力することもできる。
【0050】
そして、通信装置27は、地図情報配信センタ3と通信を行う通信手段であり、図3に示すように地図情報配信センタ3との間で地図バージョン、課金情報、差分情報、更新情報等の送受信を行う。また、地図情報配信センタ3に加えて、例えば、VICSセンタ等から送信された渋滞情報、規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況等の各情報から成る交通情報を受信することも可能である。
【0051】
続いて、前記構成を有する地図情報配信システム1においてナビゲーション装置2のCPU41及び地図情報配信センタ3のCPU11が実行する地図情報更新処理プログラムについて図4に基づき説明する。図4は第1実施形態に係る地図情報更新処理プログラムのフローチャートである。ここで、地図情報更新処理プログラムは、ナビゲーション装置2からの要求に基づいてナビゲーション装置2に記憶された地図情報を新たなバージョンの地図情報に更新する為の更新情報をセンタ側地図情報DB14から抽出し、ナビゲーション装置2に対して配信するとともにナビゲーション装置2に記憶された地図情報の更新を行うプログラムである。尚、以下の図4及び図5にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置2が備えているRAM42やROM43、又は地図情報配信センタ3が備えているRAM12やROM13に記憶されており、CPU41或いはCPU11により実行される。
【0052】
先ず、図4に基づいてナビゲーション装置2のCPU41が実行する地図情報更新処理プログラムについて説明する。先ず、ステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU41は、地図情報配信センタ3から地図更新実行の問い合わせを受信する。ここで、地図更新実行の問い合わせは、地図情報配信センタ3で新しいバージョンの地図情報が作製された場合、及び前回の問い合わせから所定期間(例えば半年)経過した場合に送信される。
【0053】
次に、S2においてCPU41は、現在、ナビ側地図情報DB36に記憶されているナビ地図情報37のバージョン(例えば、Ver.4)を取得する。更に、利用者の操作部24の操作に基づいて、地図情報の更新を行うに際して更新前後の地図で比較対照とするエリア、即ち、差分情報の検出対象とするエリア(例えば、愛知県、名古屋市など)を選択する。
尚、比較対照とするエリアの選択は、複数のエリアからなる地図を液晶ディスプレイ25に表示させて特定のエリアを選択させることにより行うことや、エリア名を入力させることによって選択させることにより行うことが可能となる。また、自車の現在位置を現在地検出処理部21で検出し、自車の現在位置を含むエリアを比較対照とするエリアとして自動的に選択するようにしても良い。
【0054】
その後、S3でCPU41は、前記S2で取得したバージョンの情報と選択された比較エリアの情報とを地図情報配信センタ3に対して送信する。その後、S4では地図情報配信センタ3から送信された差分情報を受信する。ここで、差分情報は、後述するように前記S2で選択された比較エリアの更新前後の地図情報を比較することによって検出するリンクデータ及び店舗データ(第1識別情報と第2識別情報)の差異に関する情報であり、道路及びPOIの更新率と、更新後の地図情報で増加した道路のリンク数(以下、新規リンク数という)と、増加した道路の総距離(以下、新規道路距離という)と、更新後の地図情報で増加したPOIの数(以下、新規POI数という)とから構成される。尚、道路の更新率とは新規道路距離を更新前の道路の総距離で割った値であり、一方、POIの更新率とは新規POI数を更新前のPOIの総数で割った値である。
【0055】
次に、S5においてCPU41は前記S4で受信した差分情報を液晶ディスプレイ25に表示する。ここで、図6乃至図9は差分情報を液晶ディスプレイ25に表示した際の差分情報表示画面の一例を示した図である。
【0056】
S5の処理が実行されると、先ず図6に示す第1差分情報表示画面51が表示される。第1差分情報表示画面51は、自車位置周辺の地図を表示した通常のナビゲーション画面に対して道路に関する差分情報を示した第1差分情報領域52が重ねて表示されることにより構成される。
また、第1差分情報領域52には、道路更新率を示す道路更新率表示部53と、新規リンク数を示す新規リンク数表示部54と、新規道路距離を示す新規道路距離表示部55と、現在の第1差分情報表示画面51を後述するPOIに関する差分情報を示した第2差分情報表示画面61に移行させる第1移行ボタン56と、現在の第1差分情報表示画面51を後述する道路種別毎の差分情報を示した第3差分情報表示画面71に移行させる第2移行ボタン57と、利用者が更新を実行する際に押下される更新実行ボタン58と、利用者が更新を中止する際に押下される更新中止ボタン59と、が設けられている。尚、以下の図6乃至図9では特に前記S2で愛知県が比較エリアとして選択された場合の例について示すものとする。
【0057】
そして、利用者は道路更新率表示部53、新規リンク数表示部54、新規道路距離表示部55に表示された道路に関する各差分情報を参照することによって、現在ナビゲーション装置2に記録されている地図情報から地図情報配信センタ3に格納されている最新のバージョンの地図情報に更新するか否かを適確に判断することが可能となる。そして、更新実行ボタン58又は更新中止ボタン59を押下することによって更新を行うか否かを選択する。
【0058】
次に、前記第1差分情報表示画面51で第1移行ボタン56が押下された場合に表示される第2差分情報表示画面61について図7を用いて説明する。図7に示すように、第2差分情報表示画面61は自車位置周辺の地図を表示した通常のナビゲーション画面に対してPOIに関する差分情報を示した第2差分情報領域62が重ねて表示されることにより構成される。
また、第2差分情報領域62には、POI更新率を示すPOI更新率表示部63と、新規POI数を示す新規POI数表示部64と、現在の第2差分情報表示画面61を前記第1差分情報表示画面51に移行させる第3移行ボタン65と、現在の第2差分情報表示画面61を後述するPOI種別毎の差分情報を示した第4差分情報表示画面81に移行させる第4移行ボタン66と、利用者が更新を実行する際に押下される更新実行ボタン67と、利用者が更新を中止する際に押下される更新中止ボタン68と、が設けられている。
【0059】
そして、利用者はPOI更新率表示部63、新規POI数表示部64に表示されたPOIに関する各差分情報を参照することによって、現在ナビゲーション装置2に記録されている地図情報から地図情報配信センタ3に格納されている最新のバージョンの地図情報に更新するか否かを適確に判断することが可能となる。そして、更新実行ボタン67又は更新中止ボタン68を押下することによって更新を行うか否かを選択する。
【0060】
次に、前記第1差分情報表示画面51で第2移行ボタン57が押下された場合に表示される第3差分情報表示画面71について図8を用いて説明する。図8に示すように、第3差分情報表示画面71は自車位置周辺の地図を表示した通常のナビゲーション画面に対して道路種別毎の道路に関する差分情報を示した第3差分情報領域72が重ねて表示されることにより構成される。
また、第3差分情報領域72には、道路種別毎の道路更新率を示す道路種別更新率表示部73と、道路種別毎の新規リンク数を示す道路種別新規リンク数表示部74と、道路種別毎の新規道路距離を示す道路種別新規道路距離表示部75と、現在の第3差分情報表示画面71を前記第1差分情報表示画面51に移行させる第5移行ボタン76と、現在表示されている道路種別に関する差分情報を他の道路種別に関する差分情報に変更する道路種別変更ボタン77と、利用者が更新を実行する際に押下される更新実行ボタン78と、利用者が更新を中止する際に押下される更新中止ボタン79と、が設けられている。
【0061】
そして、利用者は道路種別変更ボタン77を押下することによって、第3差分情報領域72に表示された差分情報を他の道路種別(例えば、高速道路、高速自動車国道、一般有料道路、国道、県道のいずれか)に関する差分情報に変更することが可能となる。また、利用者は道路種別更新率表示部73、道路種別新規リンク数表示部74、道路種別新規道路距離表示部75に表示された道路種別毎の道路に関する各差分情報を参照することによって、現在ナビゲーション装置2に記録されている地図情報から地図情報配信センタ3に格納されている最新のバージョンの地図情報に更新するか否かを適確に判断することが可能となる。そして、更新実行ボタン78又は更新中止ボタン79を押下することによって更新を行うか否かを選択する。
【0062】
最後に、前記第2差分情報表示画面61で第4移行ボタン66が押下された場合に表示される第4差分情報表示画面81について図9を用いて説明する。図9に示すように、第4差分情報表示画面81は自車位置周辺の地図を表示した通常のナビゲーション画面に対してPOI種別毎のPOIに関する差分情報を示した第4差分情報領域82が重ねて表示されることにより構成される。
また、第4差分情報領域82には、POI種別毎のPOI更新率を示すPOI種別更新率表示部83と、POI種別毎の新規POI数を示すPOI種別新規POI数表示部84と、現在の第4差分情報表示画面81を前記第2差分情報表示画面61に移行させる第6移行ボタン85と、現在表示されているPOI種別に関する差分情報を他のPOI種別に関する差分情報に変更するPOI種別変更ボタン86と、利用者が更新を実行する際に押下される更新実行ボタン87と、利用者が更新を中止する際に押下される更新中止ボタン88と、が設けられている。
【0063】
そして、利用者はPOI種別変更ボタン86を押下することによって、第4差分情報領域82に表示された差分情報を他のPOI種別(例えば、コンビニエンスストア、ホテル、喫茶店、デパートのいずれか)に関する差分情報に変更することが可能となる。また、利用者はPOI種別更新率表示部83、POI種別新規POI数表示部84に表示されたPOI種別毎のPOIに関する各差分情報を参照することによって、現在ナビゲーション装置2に記録されている地図情報から地図情報配信センタ3に格納されている最新のバージョンの地図情報に更新するか否かを適確に判断することが可能となる。そして、更新実行ボタン87又は更新中止ボタン88を押下することによって更新を行うか否かを選択する。
【0064】
図4に戻って地図情報更新処理プログラムの説明を継続して行うと、S6においてCPU41は、利用者が更新を実行することを選択したか否か、即ち、第1〜第4差分情報表示画面51、61、71、81において更新実行ボタン58、67、78、87が選択されたか否かを操作部24の操作情報に基づいて判定する。その結果、更新を実行することが選択されないと判定された場合(S6:NO)、即ち、第1〜第4差分情報表示画面51、61、71、81において更新終了ボタン59、68、79、88が選択されたと判定された場合には、地図情報の更新を行うことなく当該地図情報更新処理プログラムを終了する。
【0065】
それに対し、利用者が更新を実行することを選択したと判定された場合(S6:YES)には、更新を行うことを選択した選択結果として地図情報配信センタ3に対して課金情報を送信する(S7)。ここで、課金情報は利用者の個人情報やクレジットカード番号等からなり、地図情報配信センタ3は課金情報を取得することによって地図情報更新に係る料金を利用者の口座から徴収することが可能となる。
【0066】
次に、S8でCPU41は、地図情報配信センタ3から送信された更新情報を受信する。そして、S9では前記S8で受信した更新情報に基づいてナビ側地図情報DB36に記憶されたナビ地図情報37の更新を行う。具体的には、センタ側地図情報DB14に記憶された最新のバージョン(例えば、Ver.5)の更新用地図情報16へと更新する。尚、上記S9の処理が更新手段の処理に相当する。
【0067】
次に、図4に基づいて地図情報配信センタ3のCPU11が実行する地図情報更新処理プログラムについて説明する。先ず、S101において、CPU11は、ナビゲーション装置2に対して地図更新実行の問い合わせを送信する。ここで、地図更新実行の問い合わせは、地図情報配信センタ3で新しいバージョンの地図情報が作製された場合、及び前回の問い合わせから所定期間(例えば半年)経過した場合に送信される。
【0068】
その後、S102でCPU11は、前記S3でナビゲーション装置2から送信されたバージョンの情報と選択された比較エリアの情報とを受信する。そして、S103では受信した情報に基づいて後述の差分情報検出処理が行われる。ここで、差分情報検出処理では、特に前記S2で選択された比較エリアの地図情報を比較することによって、リンクデータ及び店舗データ(第1識別情報と第2識別情報)の差分情報である道路及びPOIの更新率と、新規リンク数と、新規道路距離と、新規POI数とがそれぞれ検出される(図5参照)。
【0069】
続いて、S105でCPU11は前記S7でナビゲーション装置2から送信された課金情報を受信する。そして、S106ではナビゲーション装置2に記憶されたナビ地図情報37を比較対照とした最新のバージョンの地図情報へと更新する為の更新情報をナビゲーション装置2に対して配信する。尚、上記S5〜S9及びS105〜S106の処理が地図情報更新手段の処理に相当する。
【0070】
次に、前記S103で地図情報配信センタ3のCPU11により実行される差分情報検出処理のサブ処理プログラムについて図5に基づき説明する。図5は第1実施形態に係る差分情報検出処理プログラムのフローチャートである。
【0071】
先ず、S111においてCPU41は、前記S102で受信した現在ナビゲーション装置2に記憶される地図情報のバージョンと比較エリアとに基づいて、現在ナビゲーション装置2に記憶されるバージョンの地図情報と更新用地図情報16の最も新しいバージョンの地図情報とを比較する。そして、特に各地図情報の比較エリア内(例えば、愛知県内)における道路を構成するリンク数とリンクの総距離についてそれぞれ検出する。
【0072】
更に、S112では現在ナビゲーション装置2に記憶されるバージョンの地図情報及び更新用地図情報16の最も新しいバージョンの地図情報の内、特に比較エリア内(例えば、愛知県内)におけるPOIの総数についてそれぞれ検出する。
【0073】
その後、S113でCPU11は、前記S111及びS112で検出した比較エリア内におけるリンクの総距離とPOIの総数に基づいて、道路とPOIの更新率を算出する。具体的に道路の更新率は、比較エリア内で更新後に増加する新規道路距離を更新前の道路の総距離で割ることにより算出され、一方、POIの更新率は、比較エリア内で更新後に増加する新規POI数を更新前のPOIの総数で割ることにより算出される。
【0074】
続いて、S114でCPU11は、前記S111の検出結果に基づいて、更新後の地図情報で増加した道路の新規リンク数と、増加した道路の新規道路距離とをそれぞれ算出する。更に、S115でCPU11は、前記S112の検出結果に基づいて、更新後の地図情報で増加したPOIの新規POI数を算出する。その後、S104へと戻る。尚、上記S111〜S115の処理が地図情報比較手段及び差分情報検出手段の処理に相当する。
【0075】
以上詳細に説明した通り、第1実施形態に係る地図情報配信システム1では、現在ナビゲーション装置2に記憶されているナビ地図情報37と、地図情報配信センタ3に記憶されている更新用地図情報16の内、最も新しいバージョンの地図情報とを比較して施設情報の差分情報を検出する(S103)とともに、検出された差分情報を液晶ディスプレイ25に表示させ(S5)、利用者が更新を行うことを選択した場合(S6:YES)には、ナビゲーション装置2に記憶されたナビ地図情報37の更新を行う(S9)ので、更新を行う前に更新の前後において地図情報がどの程度変化するのかを具体的な値により容易に把握することが可能となる。また、利用者はその把握の結果に基づいて更新を行うか否かの選択を行うことが可能となる。従って、利用者にとって適当なタイミングでナビゲーション装置2に記憶された地図情報の更新が可能となり、地図情報配信センタ3に対する不要な通信や料金の支払いを行う必要がなくなるとともに利用者の利便性をより向上させることができる。
また、地図情報を比較するエリアを選択し(S2)、選択したエリアの地図情報を比較するので、利用者の自宅位置周辺や勤務先周辺等の各利用者が普段走行する領域を考慮した差分情報を得ることが可能となる。
また、道路の総距離やPOIの総数の差分に関する情報を差分情報として検出するので、より利用者に密接した関係のある情報についての差分情報を検出することが可能となり、利用者にとって適当なタイミングでナビゲーション装置2に記憶された地図情報の更新が可能となる。
【0076】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る地図情報配信システムについて図10に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図9の第1実施形態に係る地図情報配信システム1の構成と同一符号は、前記第1実施形態に係る地図情報配信システム1の構成と同一あるいは相当部分を示すものである。
【0077】
この第2実施形態に係る地図情報配信システムの概略構成は、第1実施形態に係る地図情報配信システム1とほぼ同じ構成である。また、各種制御処理も第1実施形態に係る地図情報配信システム1とほぼ同じ制御処理である。
ただし、第1実施形態に係る地図情報配信システム1が更新を行う前後の地図情報の差分情報を液晶ディスプレイ25に表示させ、利用者に更新を行うか否かを選択させるのに対し、第2実施形態に係る地図情報配信システムでは更新を行う前後の地図情報の差分情報が所定差分以上である場合に自動的にナビゲーション装置2の地図情報の更新を行う点で前記第1実施形態に係る地図情報配信システムと異なっている。
【0078】
先ず、第2実施形態に係る地図情報配信システムにおいてナビゲーション装置2のCPU41及び地図情報配信センタ3のCPU11が実行する地図情報更新処理プログラムについて図10に基づき説明する。図10は第2実施形態に係る地図情報更新処理プログラムのフローチャートである。尚、図10にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置2が備えているRAM42やROM43、又は地図情報配信センタ3が備えているRAM12やROM13に記憶されており、CPU41或いはCPU11により実行される。
【0079】
ここで、S201〜S204、及びS301〜S306に係る処理は、既に説明した第1実施形態に係る地図情報配信システム1が実行するS1〜S4、及びS101〜S106(図4参照)に係る処理と同様の処理であるので、その説明は省略する。
【0080】
S205においてCPU41は、前記S204で受信した地図情報の比較エリアにおける差分情報が所定差分以上となったか否か、具体的には差分情報の内、特に道路の更新率又はPOIの更新率のいずれかが設定された更新率(例えば、10%)を超えたか否か判定される。
尚、前記S205の判定処理では道路の更新率とPOIの更新率とがともに設定された更新率(例えば、10%)を超えたか否かを判定することとしても良い。また、上記S205の処理が更新判定手段の処理に相当する。
【0081】
そして、設定された変更率を超えていないと判定された場合(S205:NO)、即ち、道路の更新率又はPOIの更新率がともに10%未満であると判定された場合には、地図情報の更新を行うことなく当該地図情報更新処理プログラムを終了する。
【0082】
一方、設定された変更率を超えたと判定された場合(S205:YES)には、地図情報配信センタ3に対して課金情報を送信する(S206)。ここで、課金情報は利用者の個人情報やクレジットカード番号等からなり、地図情報配信センタ3は課金情報を取得することによって地図情報更新に係る料金を利用者の口座から徴収することが可能となる。
【0083】
次に、S207でCPU41は、地図情報配信センタ3から送信された更新情報を受信する。そして、S208では前記S207で受信した更新情報に基づいてナビ側地図情報DB36に記憶されたナビ地図情報37の更新を行う。具体的には、センタ側地図情報DB14に記憶された最新のバージョン(例えば、Ver.5)の更新用地図情報16へと更新する。
【0084】
以上詳細に説明した通り、第2実施形態に係る地図情報配信システムでは、現在ナビゲーション装置2に記憶されているナビ地図情報37と、地図情報配信センタ3に記憶されている更新用地図情報16の内、最も新しいバージョンの地図情報とを比較して施設情報の差分情報を検出する(S303)とともに、検出された差分情報が所定差分以上となった場合(S205:YES)には、自動的にナビゲーション装置2に記憶されたナビ地図情報37の更新を行う(S208)ので、更新を行う前に更新の前後において地図情報の変化量が大きい場合のみに地図情報の更新を行うことが可能となる。従って、利用者にとって適当なタイミングでナビゲーション装置2に記憶された地図情報の更新が可能となり、地図情報配信センタ3に対する不要な通信や料金の支払いを行う必要がなくなるとともに利用者の利便性をより向上させることができる。
また、地図情報を比較するエリアを選択し(S2)、選択したエリアの地図情報を比較するので、利用者の自宅位置周辺や勤務先周辺等の各利用者が普段走行する領域を考慮した差分情報を得ることが可能となる。
また、道路の総距離やPOIの総数の差分に関する情報を差分情報として検出するので、より利用者に密接した関係のある情報についての差分情報を検出することが可能となり、利用者にとって適当なタイミングでナビゲーション装置2に記憶された地図情報の更新が可能となる。
【0085】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、第1及び第2実施形態では、差分情報である道路の更新率は更新後に増加する新規道路距離を更新前の道路の総距離で割ることにより算出されるが、更新後に増加するリンク数を更新前の道路の総リンク数で割ることにより算出するようにしても良い。
【0086】
また、第1及び第2実施形態では、地図情報の内、特に比較するエリアを選択可能に構成されているが、比較するエリアのみでなく比較する道路の種類(例えば、高速道路、国道等)や、比較するPOIの種類(例えば、コンビニエンスストア、ホテル等)を選択可能なように構成しても良い。それによって、より詳細な分野における差分情報を得ることが可能となる。
【0087】
また、第1及び第2実施形態において、地図更新実行の問い合わせは、地図情報配信センタ3で新しいバージョンの地図情報が作製された場合、及び前回の問い合わせから所定期間(例えば半年)経過した場合に送信されるように構成されているが、ナビゲーション装置2により利用者が所定の要求操作をすることにより地図更新実行の問い合わせが送信されるように構成しても良い。
【0088】
また、第2実施形態では、差分情報が予め設定された所定差分(例えば、POIの更新率又は道路の更新率が10%)以上となった場合に、更新を行うように構成されているが、上記所定差分を利用者が自由な値(例えば、POIの更新率又は道路の更新率が20%)に設定できるように構成しても良い。それによって、利用者の望む条件により地図情報の更新が可能となる。
【0089】
また、第2実施形態においても第1実施形態と同様にして、差分情報をナビゲーション装置2の液晶ディスプレイ25に表示するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】第1実施形態に係る地図情報配信システムを示したブロック図である。
【図2】第1実施形態に係るナビゲーション装置を示したブロック図である。
【図3】第1実施形態に係るナビゲーション装置のナビ側地図情報DBに格納されたナビ地図情報の更新手順について示した説明図である。
【図4】第1実施形態に係る地図情報配信システムが実行する地図情報更新処理プログラムのフローチャートである。
【図5】第1実施形態に係る地図情報配信システムが実行する差分情報検出処理プログラムのフローチャートである。
【図6】差分情報を液晶ディスプレイに表示した際の第1差分情報表示画面の一例を示した図である。
【図7】差分情報を液晶ディスプレイに表示した際の第2差分情報表示画面の一例を示した図である。
【図8】差分情報を液晶ディスプレイに表示した際の第3差分情報表示画面の一例を示した図である。
【図9】差分情報を液晶ディスプレイに表示した際の第4差分情報表示画面の一例を示した図である。
【図10】第2実施形態に係る地図情報配信システムが実行する地図情報更新処理プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
【0091】
1 地図情報配信システム
2 ナビゲーション装置
3 地図情報配信センタ
4 ネットワーク
10 サーバ
11 CPU
12 RAM
13 ROM
14 センタ側地図情報DB
15 センタ側通信装置
16 更新用地図情報
23 ナビゲーション制御部
24 操作部
25 液晶ディスプレイ
27 通信装置
36 ナビ側地図情報DB
37 ナビ地図情報
41 CPU
42 RAM
43 ROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション装置を有し、地図情報配信センタから配信される更新情報に基づいて前記ナビゲーション装置に記憶された地図情報を更新する地図情報配信システムにおいて、
前記ナビゲーション装置に記憶される第1地図情報と前記地図情報配信センタに記憶される第2地図情報を比較する地図情報比較手段と、
前記地図情報比較手段の比較結果に基づいて前記第1地図情報に含まれる施設に関する第1施設情報と前記第2地図情報に含まれる施設に関する第2施設情報との差分情報を検出する差分情報検出手段と、
前記差分情報検出手段により検出された差分情報に基づいて前記ナビゲーション装置に記憶されている第1地図情報を第2地図情報に更新する地図情報更新手段と、を有することを特徴とする地図情報配信システム。
【請求項2】
前記ナビゲーション装置は、
前記第1地図情報を記憶するナビ側地図情報記憶手段と、
前記地図情報記憶手段に記憶される第1地図情報の作成時期を特定する作成時期情報を前記地図情報配信センタに送信する作成時期送信手段と、
前記地図情報配信センタから配信された更新情報に基づいて前記ナビ側地図情報記憶手段に記憶されている前記第1地図情報を前記第2地図情報に更新する更新手段と、
を有し、
前記地図情報配信センタは、
前記第2地図情報を記憶するセンタ側地図情報記憶手段と、
前記作成時期送信手段によって送信された作成時期情報に基づいて第1地図情報と第2地図情報を比較する前記地図情報比較手段と、
前記差分情報検出手段と、
前記差分情報検出手段により検出された差分情報に基づいて前記ナビゲーション装置に記憶されている第1地図情報を更新するか否かを判定する更新判定手段と、
前記更新判定手段の判定結果に基づいて前記ナビゲーション装置に対して前記第1地図情報を前記第2地図情報に更新する為の更新情報の配信を行う判定地図配信手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の地図情報配信システム。
【請求項3】
前記ナビゲーション装置は、前記差分情報検出手段により検出された差分情報を利用者に対して出力する差分情報出力手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地図情報配信システム。
【請求項4】
前記更新判定手段は、前記第1施設情報と前記第2施設情報の差分が所定差分以上である場合に前記ナビゲーション装置に記憶されている第1地図情報を更新すると判定することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の地図情報配信システム。
【請求項5】
前記ナビゲーション装置は、
前記第1地図情報を記憶するナビ側地図情報記憶手段と、
前記地図情報記憶手段に記憶された第1地図情報の作成時期を特定する作成時期情報を前記地図情報配信センタに送信する作成時期送信手段と、
前記差分情報検出手段により検出された差分情報を利用者に対して出力する差分情報出力手段と、
利用者の操作に基づいてナビゲーション装置に記憶された第1地図情報の更新を行うか否かを選択する更新選択手段と、
前記更新選択手段の選択結果を前記地図情報配信センタに送信する選択結果送信手段と、
前記地図情報配信センタから配信された更新情報に基づいて前記ナビ側地図情報記憶手段に記憶されている前記第1地図情報を前記第2地図情報に更新する更新手段と、
を有し、
前記地図情報配信センタは、
前記第2地図情報を記憶するセンタ側地図情報記憶手段と、
前記作成時期送信手段によって送信された作成時期情報に基づいて第1地図情報と第2地図情報を比較する前記地図情報比較手段と、
前記差分情報検出手段と、
前記差分情報検出手段により検出された差分情報をナビゲーション装置に対して送信する差分情報送信手段と、
前記選択結果送信手段により送信された前記更新選択手段の選択結果に基づいて前記ナビゲーション装置に対して前記第1地図情報を前記第2地図情報に更新する為の更新情報の配信を行う選択地図配信手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の地図情報配信システム。
【請求項6】
前記差分情報は前記第1施設情報及び前記第2施設情報に含まれる道路の総距離又はPOIの総数の差分に関する情報であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の地図情報配信システム。
【請求項7】
前記第1地図情報又は第2地図情報の所定領域を選択する領域選択手段を備え、
前記地図情報比較手段は前記領域選択手段によって選択された領域内で前記第1地図情報と前記第2地図情報を比較することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の地図情報配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−114422(P2007−114422A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−304902(P2005−304902)
【出願日】平成17年10月19日(2005.10.19)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】