説明

定電流駆動装置

【課題】 電界効果トランジスタに特性のバラツキがあっても定電流Iの値にバラツキがないようにすると共に消費電力を改善することを目的とする。
【解決手段】 リファレンス側及びミラー側より成る複数のカレントミラー回路と、この複数のカレントミラー回路の夫々のミラー側に設けた電流保持用容量21a,21b,21cと、この複数のカレントミラー回路を一定の周期で順次選択する順次選択手段23,24a,24b,24cと、この複数のカレントミラー回路の夫々のリファレンス側及びミラー側とを接続する第1のスイッチ手段22a,22b,22cと、この複数のカレントミラー回路の選択の周期に合わせてミラー側の電流が一定になるように定電流発生部5,7,8のリファレンス電圧を切り換えるリファレンス電圧切換手段23,25,26と、この定電流発生部5,7,8をこの選択の周期に合わせて、この複数のカレントミラー回路のリファレンス側に接続する第2のスイッチ手段20a,20b,20cとを有するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は有機エレクトロルミネセンス素子(以下有機EL素子と称する)や発光ダイオード(以下LEDと称する)等の電流駆動素子をマトリックス状に配置した表示装置を駆動するのに適用して好適な定電流駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、有機EL素子やLED等の電流駆動素子1を図4に示す如くマトリックス状に配置した表示装置が提案されている。図4例は説明を簡単にするためこの電流駆動素子1をマトリックス状に3×3個としたものが記載されているが、実際にはマトリックス状に例えば500×500個の画像表示装置が実現されている。
【0003】
図4に示す如き、電流駆動素子1をマトリックス状に配置した表示装置を駆動するのに線順次駆動が行なわれている。この場合、この電流駆動素子1の駆動源には一般的に電流源2a,2b,2cが用いられている。
【0004】
この図4に示す如き、電流駆動素子1をマトリックス状に配置した表示装置において、画像を表示するのには、接続スイッチ3a,3b,3cで横のラインを順次選択し、縦の各ラインに画像の輝度に応じた電流を流せば良い。この場合、線順次であるので縦の各ラインの電流は、横のラインと同期して一斉に流す必要がある。
【0005】
この画像の輝度に応じた電流を流すのに、電流源2a,2b,2cを夫々定電流とし、画像の輝度に応じたパルス幅変調信号(PWM(Pulse Width Modulation))により接続スイッチ4a,4b,4cをオン・オフする。即ち、画像の輝度に応じて接続スイッチ4a,4b,4cを横のラインが接続スイッチ3a,3b,3cにより選ばれている時間内でオン−オフすれば良い。明るくしたいときには、オン時間を長く、暗くしたいときにはオン時間を短くする。
【0006】
従来、この電流源2a,2b,2cに使用される定電流回路として図5に示す如きものが提案されている。この図5につき説明するに、5は定電流発生部を構成する演算増幅回路を示し、この演算増幅回路5の非反転入力端子+を定電流Iの値を決定するリファレンス電圧Vrefを得る電池6を介して接地し、この演算増幅回路5の反転入力端子−を抵抗器7を介して接地する。
【0007】
また、この演算増幅回路5の出力端子をn形の電界効果トランジスタ8のゲートに接続し、この電界効果トランジスタ8のソースを演算増幅回路5の反転入力端子−に接続し、この電界効果トランジスタ8のドレインをカレントミラー回路のリファレンス側を構成するダイオード接続したp形の電界効果トランジスタ9のドレインとゲートとの接続点に接続し、この電界効果トランジスタ9のソースを正の直流電圧が供給される電源端子10に接続する。
【0008】
この電界効果トランジスタ9のゲートをカレントミラー回路のミラー側を構成するp形の電界効果トランジスタ11のゲートに接続し、この電界効果トランジスタ11のソースを電源端子10に接続し、この電界効果トランジスタ11のドレインを例えば接続スイッチ4aに接続する如くする。
【0009】
この定電流発生部の電界効果トランジスタ8のドレイン−ソース間に流れる電流Iは
I=Vref÷R
となり一定の電流値となる。ここで、Vrefは電池6によるリファレンス電圧、Rは抵抗器7の抵抗値である。
【0010】
この定電流Iは、電界効果トランジスタ9から供給され、この電界効果トランジスタ9とカレントミラー回路を構成するミラー側の電界効果トランジスタ11にもこの定電流Iが流れ、この定電流Iが例えば接続スイッチ4aを介して表示装置を構成する電流駆動素子1に供給される。
【0011】
斯る図5に示す如き定電流回路を図4に示す如き表示装置の電流源2a,2b,2cとして使用したときには、この図5に示す如き定電流回路を例えば500個も必要とし回路規模が大きくなると共に消費電力が大きくなる不都合がある。
【0012】
そこで定電流発生部の演算増幅回路5、電池6及び抵抗器7を全カレントミラー回路に共通とするようにした図6に示す如き電流駆動素子1をマトリックス状に配した定電流駆動装置が提案されている。この図6につき説明するにこの図6において、図5に対応する部分には同一符号を付して、その詳細説明は省略する。
【0013】
この図6においては定電流発生部を構成する演算増幅回路5の非反転入力端子+を定電流Iの値を決定するリファレンス電圧Vrefを得る電池6を介して接地し、この演算増幅回路5の反転入力端子−を抵抗器7を介して接地する。
【0014】
また、この演算増幅回路5の出力端子を全カレントミラー回路に応じた数、例えば500個、図6では3個のn形の電界効果トランジスタ8a,8b及び8cの夫々のゲートに接続し、この電界効果トランジスタ8a,8b及び8cの夫々のソースを演算増幅回路5の反転入力端子−に接続する。
【0015】
また、この電界効果トランジスタ8a,8b及び8cの夫々のドレインを夫々カレントミラー回路のリファレンス側を構成するダイオード接続したp形の電界効果トランジスタ9a,9b及び9cの夫々のゲートとドレインとの接続点に接続し、この電界効果トランジスタ9a,9b及び9cの夫々のソースを正の直流電圧が供給される電源端子10に接続する。
【0016】
この電界効果トランジスタ9a,9b及び9cの夫々のゲートを夫々カレントミラー回路のミラー側を構成するp形の電界効果トランジスタ11a,11b及び11cの夫々のゲートに夫々接続し、この電界効果トランジスタ11a,11b及び11cの夫々のソースを電源端子10に接続し、この電界効果トランジスタ11a,11b及び11cの夫々のドレインを夫々例えば接続スイッチ4a,4b及び4cに接続する如くする。
【0017】
この定電流発生部の電界効果トランジスタ8a,8b及び8cの夫々のドレイン−ソース間に流れる電流Iは
I=Vref÷nR (nは並列に接続されるカレントミラーの数)
となり一定の電流値となる。
【0018】
この定電流Iは、夫々電界効果トランジスタ9a,9b及び9cから夫々供給され、この電界効果トランジスタ9a,9b及び9cと夫々カレントミラー回路を構成するミラー側の夫々の電界効果トランジスタ11a,11b及び11cにも、この定電流Iが流れ、この定電流Iが例えば接続スイッチ4a,4b及び4cを介して表示装置を構成する電流駆動素子1に供給される。
【0019】
従来、電流駆動素子をマトリックス状に配した表示装置の定電流駆動装置として特許文献1に開示されたものも提案されている。
【特許文献1】特開平11−338561号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
然しながら、図6に示す如き、電界効果トランジスタ8a,8b,8c,9a,9b,9c,11a,11b,11cには特性のバラツキがあり、この電界効果トランジスタの特性のバラツキにより夫々の定電流Iの値にバラツキを生じる不都合があると共に複数例えば500個のカレントミラー回路においては、常にリファレンス側とミラー側とに同じ電流が流れるので消費電力が大となる不都合がある。
【0021】
本発明は、斯る点に鑑み、電界効果トランジスタに特性のバラツキがあっても定電流Iの値にバラツキがないようにすると共に消費電力を改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明定電流駆動装置は、リファレンス側及びミラー側より成る複数のカレントミラー回路と、この複数のカレントミラー回路の夫々のミラー側に設けた電流保持用容量と、この複数のカレントミラー回路を一定の周期で順次選択する順次選択手段と、この複数のカレントミラー回路の夫々のリファレンス側及びミラー側とを接続する第1のスイッチ手段と、この複数のカレントミラー回路の選択の周期に合わせてミラー側の電流が一定になるように定電流発生部のリファレンス電圧を切り換えるリファレンス電圧切換手段と、この定電流発生部をこの選択の周期に合わせて、この複数のカレントミラー回路のリファレンス側に接続する第2のスイッチ手段とを有するものである。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、複数のカレントミラー回路の選択の周期に合わせてミラー側の電流が一定になるように定電流発生部のリファレンス電圧を切り換えるようにしているので例えば使用する電界効果トランジスタの特性にバラツキがあっても定電流Iの値のバラツキをなくすことができる。
【0024】
また本発明によれば、複数のカレントミラー回路のうちの選択されたカレントミラー回路以外のカレントミラー回路は電流保持用容量によりミラー側にのみ定電流Iを流すようにしているので、消費電力が略々半分に改善される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図1、図2及び図3を参照して本発明定電流駆動装置を実施するための最良の形態の例につき説明する。この図1、図2において、図6に対応する部分には同一符号を付して示す。
【0026】
本例においては、図1に示す如く、定電流発生部を構成する演算増幅回路5の反転入力端子−を抵抗器7を介して接地する。この演算増幅回路5の出力端子をn形の電界効果トランジスタ8のゲートに接続し、この電界効果トランジスタ8のソースを演算増幅回路5の反転入力端子−に接続する。
【0027】
また、本例においては、この定電流発生部を構成する電界効果トランジスタ8のドレインを夫々接続スイッチを構成するp形の電界効果トランジスタ20a,20b及び20cの夫々のドレインに接続し、この接続スイッチを構成する電界効果トランジスタ20a,20b及び20cの夫々のソースを夫々カレントミラー回路のリファレンス側を構成するp形の電界効果トランジスタ9a,9b及び9cの夫々のドレインに接続し、この電界効果トランジスタ9a,9b及び9cの夫々のソースを正の直流電圧が供給される電源端子10に接続する。
【0028】
この電界効果トランジスタ9a,9b及び9cの夫々のゲートを夫々カレントミラー回路のミラー側を構成するp形の電界効果トランジスタ11a,11b及び11cの夫々のゲートに夫々接続し、この電界効果トランジスタ11a,11b及び11cの夫々のソースを電源端子10に接続し、この電界効果トランジスタ11a,11b及び11cの夫々のドレインを夫々例えば接続スイッチ4a,4b及び4cに接続する如くする。
【0029】
本例においては、電界効果トランジスタ9a,9b及び9cの夫々のゲートと電界効果トランジスタ11a,11b及び11cの夫々のゲートとの夫々の接続点を夫々ミラー側の電界効果トランジスタ11a,11b及び11cの電流を保持するためのゲート電圧を保持する電流保持用容量21a,21b及び21cを介して電源端子10に接続する。
【0030】
また本例においては、電界効果トランジスタ9a,9b及び9cの夫々のドレインを夫々接続スイッチを構成するp形の電界効果トランジスタ22a,22b及び22cの夫々のドレインに接続し、この電界効果トランジスタ22a,22b及び22cの夫々のソースを電界効果トランジスタ9a,9b及び9cの夫々のゲートに夫々接続する。
【0031】
また、図1において、23はマイクロコンピュータ等より構成されたカレントミラー回路を順次選択すると共に予め設定されたリファレンス電圧を順次読み出すカレントミラー回路選択及びリファレンス電圧読み出し回路を示し、このカレントミラー回路選択及びリファレンス電圧読み出し回路23が発生する図3Aに示す如きクロック信号をシフトレジスタ24a,24b,24cに供給すると共にこのクロック信号に同期して選択パルスを図3B,C及びDに示す如く順次、シフトレジスタ24a,24b及び24cに供給し、このシフトレジスタ24a,24b及び24cを所定周期毎に選択する如くする。
【0032】
このシフトレジスタ24aを接続スイッチを構成する電界効果トランジスタ20a及び22aの夫々のゲートに接続し、このシフトレジスタ24aに選択パルスが供給されたときに、この電界効果トランジスタ20a及び22aがオンとなる如くし、またシフトレジスタ24bを接続スイッチを構成する電界効果トランジスタ20b及び22bの夫々のゲートに接続し、このシフトレジスタ24bに選択パルスが供給されたときに、この電界効果トランジスタ20b及び22bがオンとなる如くし、またシフトレジスタ24cを接続スイッチを構成する電界効果トランジスタ20c及び22cの夫々のゲートに接続し、このシフトレジスタ24cに選択パルスが供給されたときに、この電界効果トランジスタ20c及び22cがオンとなる如くする。
【0033】
従って、接続スイッチを構成する電界効果トランジスタ20a及び22aと20b及び22bと20c及び22cとがクロック信号により順次シフトする選択パルスにより順次オンされるので、同時にオンすることはない。
【0034】
例えば、選択パルスがシフトレジスタ24aに供給されたときは図2に示す如く、電界効果トランジスタ20a及び22aがオンし、電界効果トランジスタ20b及び22bと20c及び22cとはオフしている状態である。
【0035】
図1において、25は、この複数のカレントミラー回路の夫々のミラー側の電界効果トランジスタ11a,11b及び11cに流れる定電流Iの値が図3Gに示す如く一定になる様に、夫々のカレントミラー回路を構成する電界効果トランジスタの特性のバラツキに対応し、予め演算増幅回路5の非反転入力端子+に供給する図3Fに示す如きリファレンス電圧Va,Vb,Vcを夫々測定して、所定アドレスに記憶したROM等より成る記憶装置を示す。
【0036】
この記憶装置25は、カレントミラー回路選択及びリファレンス電圧読み出し回路23よりのカレントミラー回路のミラー側の電界効果トランジスタに一定の定電流Iを流す予め定めたリファレンス電圧を図3Eに示す如き読み出しアドレスで読み出す如くする。
【0037】
この記憶装置25より読み出されたデジタルのリファレンス電圧をデジタル−アナログ変換回路26に供給し、このデジタル−アナログ変換回路26の出力側に得られる図3Fに示す如きリファレンス電圧Va,Vb,Vcをカレントミラー回路の選択に同期して演算増幅回路5の非反転入力端子+に供給する如くする。
【0038】
本例は上述の如く構成されているので、例えば第1番目のシフトレジスタ24aが選択パルスにより選択されたときは、図2に示す如く接続スイッチを構成する電界効果トランジスタ20a及び22aがオンし、接続スイッチを構成する電界効果トランジスタ20b及び22bと20c及び22cとはオフ状態である。
【0039】
この接続スイッチを構成する電界効果トランジスタ20a及び22aがオンしているカレントミラー回路はリファレンス側の電界効果トランジスタ9aが定電流発生部の電界効果トランジスタ8に接続され、ミラー側の電界効果トランジスタ11aに定電流Iが流れる。
【0040】
この場合、本例においては、カレントミラー回路選択及びリファレンス電圧読み出し回路よりの読み出し信号により、記憶装置25から第1番目のカレントミラー回路のリファレンス電圧Vaが読み出され、このリファレンス電圧Vaが演算増幅回路5の非反転入力端子+に供給され、電界効果トランジスタ9a及び11aの特性のバラツキを考慮して定電流Iが流れる。
【0041】
このときは、電流保持用容量21aに電流が流れ、この電流保持用容量21aにミラー側の電界効果トランジスタ11aに定電流を流し続けるためのゲート電圧を保持する電荷が充電される。
【0042】
第2及び第3番目のシフトレジスタ24b及び24cが選択パルスにより選択されたときも上述同様に動作する。
【0043】
この接続スイッチを構成する電界効果トランジスタ20b及び22bと20c及び22cとがオフとなっているカレントミラー回路はリファレンス側の電界効果トランジスタ9b,9cの電流は「0」である。ミラー側の電界効果トランジスタ11b,11cの電流は一番最初だけ「0」であるが、選択パルスにより選択された後は、電流保持用容量21b,21cに保持された電荷により定電流Iを流し続けることができる。
【0044】
一方、電流保持用容量21a,21b,21cに蓄積した電荷は時間が経過すると放電するので適当な周期で充電する必要があるが、接続スイッチを構成する電界効果トランジスタ20a及び22aと20b及び22bと20c及び22cとが周期的にオンすることで解決している。
【0045】
また、第2番目及び第3番目のシフトレジスタ24b及び24cが選択パルスにより選択されたときは、カレントミラー回路選択及びリファレンス電圧読み出し回路23よりの読み出し信号により記憶装置25に記憶した第2及び第3番目のカレントミラー回路の電界効果トランジスタ9b,11b及び9c,11cの特性のバラツキを考慮した一定の定電流Iを流すリファレンス電圧Vb及びVcを読み出し、これを演算増幅回路5の非反転入力端子+に供給しているので、ミラー側の電界効果トランジスタ11b及び11cに一定の定電流Iを流すことができる。
【0046】
本例によれば、複数のカレントミラー回路の選択の周期に合わせてミラー側電界効果トランジスタ11a,11b,11cの電流が一定になるように定電流発生部のリファレンス電圧Va,Vb,Vcを切り換えるようにしているので電界効果トランジスタの特性にバラツキがあっても定電流Iの値のバラツキをなくすことができる。
【0047】
また本例によれば、複数のカレントミラー回路のうちの選択されたカレントミラー回路以外のカレントミラー回路は電流保持用容量21a,21b,21cによりミラー側の電界効果トランジスタ11a,11b,11cにのみ定電流Iを流すようにしているので、消費電力が略々半分に改善される。
【0048】
尚、上述例は、電界効果トランジスタを使用してカレントミラー回路を構成した例につき述べたが、この電界効果トランジスタの代わりにトランジスタを使用しても良いことは勿論である。
【0049】
また、本発明は上述例に限ることなく、本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採り得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明定電流駆動装置を実施するための最良の形態の例を示す構成図である。
【図2】図1の説明に供する構成図である。
【図3】図1の説明に供する線図である。
【図4】電流駆動素子をマトリックス状に配した表示装置の例を示す構成図である。
【図5】定電流回路の例を示す構成図である。
【図6】定電流駆動装置の例を示す構成図である。
【符号の説明】
【0051】
5‥‥演算増幅回路、7‥‥抵抗器、8,9a,9b,9c,11a,11b,11c,20a,20b,20c,22a,22b,22c‥‥電界効果トランジスタ、10‥‥電源端子、21a,21b,21c‥‥電流保持用容量、23‥‥カレントミラー回路選択及びリファレンス電圧読み出し回路、24a,24b,24c‥‥シフトレジスタ、25‥‥記憶装置、26‥‥デジタル−アナログ変換回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リファレンス側及びミラー側より成る複数のカレントミラー回路と、
前記複数のカレントミラー回路の夫々のミラー側に設けた電流保持用容量と、
前記複数のカレントミラー回路を一定の周期で順次選択する順次選択手段と、
前記複数のカレントミラー回路の夫々のリファレンス側及びミラー側とを接続する第1のスイッチ手段と、前記複数のカレントミラー回路の選択の周期に合わせてミラー側の電流が一定になるように定電流発生部のリファレンス電圧を切り換えるリファレンス電圧切換手段と、
前記定電流発生部を前記選択の周期に合わせて、前記複数のカレントミラー回路のリファレンス側に接続する第2のスイッチ手段とを有することを特徴とする定電流駆動装置。
【請求項2】
請求項1記載の定電流駆動装置において、前記電流保持用容量は前記カレントミラー回路が選択されているときに充電するようにしたことを特徴とする定電流駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−139405(P2006−139405A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−326794(P2004−326794)
【出願日】平成16年11月10日(2004.11.10)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】