説明

密閉物体の保全性を監視する防犯装置

防犯装置(20)は、密閉物体内で監視される条件の状態が変化したときを示す、密閉物体の保全性を監視する小型で安価な装置である。装置(20)は小型なので、たとえば、ブリーフケース、箱、封筒などの小さな密閉物体内に配置することができ、密閉物体が開放されるときに監視者の注意を引かない。装置(20)は密閉物体内に再配置可能である。装置(20)は、コントローラ(4)とそれに対応付けられるメモリ(8)、コントローラ(4)に接続する時間カウンタ(6)、コントローラ(4)と通信し、密閉物体内の条件の変化を感知するように設定されるセンサ(2)、およびコントローラ(4)と通信し、密閉物体の保全性に対する侵害を無線で示す表示手段(12)を備える。密閉物体内の条件の変化が特定の所定条件に適合するあいだ、警告表示を阻止することができる。防犯装置(20)の警告表示は、遠隔制御装置により外部から、または自動的に作動させる、および停止させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安全度を向上させる装置、特に密閉物体の保全性を監視し、保全性の侵害を示す装置に関する。
【背景技術】
【0002】
今日の防犯装置の大半は建物や車両に適合するように設計されており、そのような防犯装置は、防犯装置の部品に電力を供給するため、コンセント差込式であるか、車両のバッテリから電力を供給される。したがって、前記装置の電流消費を最適化する必要はこれまでなかった。これらの防犯装置で使用される代表的なセンサは、赤外線探知器とマイクロ波探知器である。
【0003】
窃盗や破壊の被害に遭うことがある個人の所有品を保護することを目的とした携帯用防犯装置がいくつかある。このような装置は、所有品の侵害の通知と、所有品の移動に関する追跡情報を提供する。この種の防犯装置は、携帯電話に接続されてから、次に車両、トレーラ、自動車、船舶、家電製品などの所有品に装着されるモジュールであってもよい。携帯電話の電源が、これらの防犯モジュールに電力を提供する。もしくは、防犯装置は、防犯モジュールと無線送受信機の一体型構成物であってもよく、その構成物が前記の所有品に装着される。再充電可能なバッテリまたは電源が、これらの防犯装置の部品に電力を供給するために使用される。追跡のため、防犯装置は、全地球測位(GPS)システムの追跡受信器または受信器を装備することができる。
【0004】
今日の防犯装置は通常、特別な用途を対象としており、保護するように設計された対象物に普通は固定される。この種の防犯装置は、汎用的な多目的装置となるように設計されていないため、比較的高価である。さらに、これらの防犯装置は非常に大型であるため、生じうる犯罪者の目に容易に留まる。装置が防犯モジュールと無線送受信機の一体型構成物であるとき、無線周波数通信が許可されない環境、たとえば、飛行中の航空機では使用できない。
【0005】
少なくとも1つの物品をその中に入れた密閉物体の保全性を監視する、携帯型で、簡易で、目立たない装置が必要とされる。防犯装置は製造が簡単で経済的であり、したがって大量生産に適しているべきであり、密閉物体内の物品を保護する幅広い多様な用途で使用可能である。さらに、防犯装置は、監視下の密閉物体内に簡単に配置できるべきである。「携帯型」という文言は、装置の機能が、監視される密閉物体の場所や移動に関係しないことを意味する。
【0006】
防犯装置は、密閉物体内に入れられた個人の所有品、所持品、商品などに対する窃盗、いたずら、侵入、混入、またはその他の試みを防止するように設計される。
【0007】
完全に安全な状況が優勢な場合、および/または無線周波数通信が許可されない、または可能でない環境では、オフにすることのできる無線送信器を備える、密閉物体内の保全性を監視する簡易で目立たない携帯型防犯装置はいまだに必要とされている。これにより、不要な警告を防止することによる防犯装置のより信頼性の高い動作と、装置の電力消費の節減とが可能になる。これは、余分な干渉が大きく制限される、または何よりも望ましくない環境では非常に有益である。
【発明の開示】
【0008】
したがって、本発明の目的は、密閉物体の保全性を監視し、密閉物体内の監視状況が変化したことを示す、および/または監視状況が特定の必要条件を順守することが判明した場合に表示を除去する、小型で安価な防犯装置を提供することである。
【0009】
本発明の目的は、
−連続する時点における密閉物体の条件の変化を感知して、連続する時点間の前記変化の発生の際に警告信号を発するように設定されるセンサ手段と、
−センサ手段と通信し、前記警告信号の存在を密閉物体外に表示するように設定される表示手段と、
を備え、
−前記センサ手段が、連続する時点間の変化が特定の基準条件に適合する場合、前記警告信号の存在を示す前に前記表示手段をオフにするように設定される、
密閉物体内の条件の変化を監視する防犯装置を提供することによって達成される。
【0010】
本発明の一側面によると、感知される変化を生成し、感知される変化と基準条件を比較するために、連続する時点間の感知される条件を比較するように設定される比較手段が、装置に設けられる。
【0011】
本発明の一好適な実施形態によると、比較手段は、連続する時点において感知される条件と基準条件とを比較するように設定される。
【0012】
本発明の別の好適な実施形態によると、表示手段は少なくとも無線送信器を備える。
【0013】
本発明の別の側面によると、表示手段が、外部コマンドを外部から受信し、外部コマンドに従い前記表示手段を作動させる、および動作を停止させるように設定される入力手段をさらに備える装置が提供される。
【0014】
本発明の別の好適な実施形態では、入力手段は、外部無線送信器から外部コマンドを受信し、前記外部コマンドに従い作動される/動作を停止されるように設定される無線受信器を少なくとも備える。
【0015】
本発明のさらに別の好適な実施形態では、表示手段は、警告信号の生成位置を示す、および/または密閉物体の位置を示す位置情報を送信するように設定される無線位置送信器を備える。
【0016】
装置は小型であるので、小さな密閉物体、たとえば、ブリーフケース、箱、封筒などの中に配置することができ、密閉物体が開放されても監視者の注意を引かない。装置は密閉物体内に再配置可能で、密閉物体の壁やカバーに装着させるための固定具を必要としない。
【0017】
具体化される発明の利点は、監視対象の安全度が危機に瀕しておらず、警告表示が特定の危害に関連している可能性がある、または警告表示が何らかの理由、たとえば、無線周波数の制限により許可されていない環境において、警告表示をオフにすることのできる防犯装置を提供する。よって、本発明に係る防犯装置は、不要な警告の表示を防止する。バッテリのエネルギーを節約するため、安全な環境では防犯装置の表示をオフにするのが有益であろう。さらなる利点は、本発明に係る防犯装置が内部または外部のいずれからでもオフにできることである。
【0018】
前記に加えて、具体化される発明の利点は、密閉物体の保全性が、密閉物体内で容易に、確実に、目立たずに、位置とは関係なく監視されるという解決策を提供する。具体化される発明の別の利点は、小型で、経済的で、大量生産に適した防犯装置を提供する。具体化される発明のさらに別の利点は、装置の機能と運動が外部要因とは関係しない独立型防犯装置を提供する。
【0019】
本発明の他の目的と特徴は、添付の図面と組み合わせて検討される以下の詳細な説明から明らかになる。ただし、図面は、添付の請求項を参照すべきである本発明の限定の定義としてではなく、単に図示の目的で描かれていると理解されたい。さらに、図面は必ずしも等縮尺で描かれる必要はなく、他に指摘がない限り、本文書に記載の構造と手順を概念的に示すことのみを目的とすると理解すべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明に係る防犯装置は、新たな動作環境の要件に合わせて開発される。一例として、会社がフォトタイプの図面などの極秘の物品をある場所から別の場所に送るときの防犯装置が必要とされる。その場合、荷送人、運送会社、荷受人は、誰も輸送中の図面に目を通さない。すなわち、受け取られる輸送物品が無傷であるように確保したいと考える。これは、輸送される極秘物品を収容する、たとえば、ブリーフケース、箱、封筒などの密閉物体内に防犯装置を配置することによって達成することができる。その際、装置は密閉物体内の条件の変化を監視し、変化が生じた場合、たとえば、密閉物体が許可なく開けられた、または移動された場合に警告信号を生成する。
【0021】
本発明に係る防犯装置は目立たないので、潜在的な侵入者に対して露出されない。該装置は、密閉物体のカバーの開放を検知し、メモリに警告と検知時間を記憶し、警告を表示する。したがって、密閉物体の保全性が侵害された輸送段階を瞬時に、または後で容易に発見できる。これは、疑わしい侵害者のグループをより少なく制限し、最適には攻撃者を直接特定することによって、疑わしい侵害者の追跡も助ける。警告事象および検知時間は、受信部に送信することができる。また、警告、侵入検知の時間と位置も受信部に送信することができる。
【0022】
本発明に係るセンサ手段は、密閉物体内の条件の変化を監視するのに使用される少なくとも1つのセンサを備える。このようなセンサ手段は、たとえば、密閉物体内の加速度または密閉物体の加速度の変化を監視するのに使用される加速器、密閉物体内の圧力または密閉物体の圧力を監視するのに使用される圧力センサ、密閉物体内の光の変化を監視するのに使用される光センサなどを備えることができる。さらに、温度および/または湿度センサが、密閉物体内の条件の変化を監視するのに使用することができる。
【0023】
密閉物体内の条件または密閉物体の条件の変化を監視し、これらの変化の発生時に複数の警告信号を生成する複数のセンサを本発明に係る防犯装置に追加することも可能である。これらの変化は、光、温度、湿度、圧力、加速度および類似の条件と関連させることができる。このことは、たとえば、電子商品やその他の類似商品が、輸送下の商品の機能を保証するように、特定の所定条件で輸送されなければならない場合に有益である。これらのセンサは、輸送条件がたとえば、暑すぎる、寒すぎる、湿気が高い、圧力が高すぎる、または低すぎる、または加速度が速すぎる、減速している、停止すると言った条件である場合に警告を発する。
【0024】
本発明に係る防犯装置には、特定の所定条件が密閉物体内でまたは密閉物体に発生する場合は常に表示手段の電源をオフにするように設定されるセンサ手段が設けられる。センサ手段によって検知される条件の変化が特定の基準条件に適合すると判明する場合、センサ手段は表示手段、好ましくは無線送信器に対し、防犯装置からの不要な警告メッセージの送信を防止するためオフにするよう命じる。この状態は、たとえば、航空機での輸送中などの安全な条件やその他の安全な環境で生じる場合がある。
【0025】
本発明によると基準条件は特定の瞬間的または長期的な条件を指し、それらの観察に基づき算出される。基準条件は、検知された値、または特定の値を有する、限界値内に収まる、特定の値を超える、または下回る、検知された値の派生値(たとえば、検知された値間の差など)を指すことができる。
【0026】
以下、本発明に係る防犯装置が満たさなければならない条件を挙げる。該装置は数日間にわたり動作することができ、最適な動作時間は2週間とすべきである。該装置は、国や大陸の境界を越えて移動することができる。該防犯装置は外部要因に関係なく機能し移動することができるため、独立型装置である。該装置は、静止しているときも 歩行者、自転車、オートバイ、自動車、電車、船、航空機、またはその他の車両とともに移動しているときも動作を維持することができる。該装置は小型であるので、密閉物体が開放されているあいだも目立たない。装置は自ら電力を供給することができる。これらの要件を満たす結果、該防犯装置は低電流消費、物理的な小型化、低供給電圧を実現する。本発明によると、安全な環境での不要な警告表示を防止することによって、電力消費も低減される。低電力消費のため、装置のスプリアス放射も低いままである。これらの特徴すべての結果として、該装置は動作が単純であるため、装置の素子数が少なく、製造コストが低く、大量生産の可能性を秘める。
【0027】
前記に加えて、該防犯装置は、温度や湿度の激しい変化だけでなく、衝撃、振動、落下、乱暴な扱いに強い。これは製造工程にとって高い標準要件であり、製造費をわずかに引き上げる場合がある。
【0028】
図1は、本発明に係る防犯装置20のブロック図である。コントローラ4は装置20の他の主要ブロックを制御する。一例として、コントローラ4は、中央処理部(CPU)、簡易な対応機能のための入力−出力(I/O)機能、およびメモリ8を備える通常の市販マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサであってもよい。メモリ8は、当業者にとって既知な内部マイクロコントローラメモリおよび/または外部メモリとすることができる。コントローラ4のI/O機能はコンピュータ(図示せず)用に2つのI/Oバスを備え、一方はプログラミング用、他方はメモリ8の読取用である。カウンタ部6はコントローラ4内に含まれる、または別個のブロック6とすることができる。図1に示されるように、センサ部2と表示部12へのI/O接続も必要とされる。防犯装置20は独立型装置であり、通常は再充電可能なバッテリ、超コンデンサ、またはその他の軽量電源である内部電源3から電力を供給される。
【0029】
本発明の一実施形態によると、図1に示される防犯装置20のブロックは、単独のプリント基板(PCB)に実装される。本発明の別の実施形態によると、防犯装置20は、単独のプリント基板(PCB)に埋め込まれるシステムとして実装される。コントローラ4をプログラムし、装置20のメモリ8を読み取るためにコンピュータを装置20に接続するコネクタ(図示せず)が、PCB上に搭載されるべきである。
【0030】
センサ部2は、警告ループを監視する検知器を備える。警告ループが閉鎖されているとき、防犯装置20は節電モードにある。警告ループが開放されているとき、防犯装置20は警告ループの変化を監視する。一例として、防犯装置20を収容する密閉物体が少なくとも部分的に開放されているとき、装置20は警告ループの抵抗の変化を監視する。警告ループがたとえば、ループの導電線を切断することによって破られる場合、同じことが生じる。警告ループが何らかの理由で破られているとき、センサ部2はさらに処理するために警告信号をコントローラ4に送信する。任意で、コントローラ4とセンサ部2間にA/D変換器が配置される。センサ部2はコントローラ4を介して表示手段12に接続される。
【0031】
センサ部2は、特定の時間間隔後、密閉物体内の条件を感知するために配置される少なくとも1つのセンサを備える。一実施形態によると、単独のセンサは、密閉物体内の条件を感知し、感知された条件または条件の変化が前記基準条件に適合する場合は警告信号の存在を表示する前に表示手段12をオフにするように設定される。別の実施形態によると、1つのセンサが密閉物体内の条件を感知するように設定され、別のセンサが密閉物体内の条件または密閉物体の条件を感知し、感知された条件または条件の変化が前記基準条件に適合する場合は警告信号の存在を表示する前に表示手段12をオフにするように設定される。典型的なセンサ部2は、単独の加速器または圧力センサなどを備えることができる、または光センサおよび加速器、または圧力センサ、またはその他の類似検知器を備える。
【0032】
本発明の一実施形態によると、装置20は、連続する時点間で感知された条件を比較するように設定される比較手段4、8を備える。さらに、比較手段4、8は、単独の感知された条件と所定の基準条件とを比較するように設定される。さらに、比較手段4、8は、検知された変化、たとえば差を生成するために、連続する時点間で感知された条件を比較するように設定される。さらに、比較手段4、8は、生成された変化、たとえば差を所定の基準条件と比較するように設定される。
【0033】
カウンタ6は、開始時点が与えられた後、たとえば、カウンタ6をリセットする、またはプログラミングすることによって時間をカウントするように設定される。警告信号がセンサ2からコントローラ4に送られる場合、コントローラ4はカウンタ6から警告時間を要求し、その警告時間をメモリ8に記憶する。コントローラ4のソフトウェアプログラムは、時間のカウントと警告時間の記憶を実行する。一般的に、カウンタ6は実時間、すなわち、時刻をカウントするように設定される。コンピュータがカウンタ6の時間をリセットするのに防犯装置20、したがってコントローラ4に接続されると、誤った時間の設定による詐欺的監視を防止するために、装置20の時間のカウントが即時にクリアされる。カウンタ6のプログラムされたリセット、またはリセットボタン(図示せず)が装置20に配置される場合はカウンタ6の手動リセットはすべて、リセット時間に対応付けられてメモリ8に記憶される。
【0034】
表示部12は、警告信号がセンサ部2で生成されたことを示すように設定される。センサ部2はコントローラ4を介して表示手段12に接続される。表示部12は、監視者に無線でセンサ部2での警告信号の存在を表示する警告表示器を備える。警告表示器は、警告信号の存在後、即時にまたは特定の期間遅延してオンにすることができる。警告表示器の表示機能はコンピュータプログラムによって計画される。表示部12は、動作の表示装置、たとえば、防犯装置20が動作状態にあることを示す発光ダイオード(LED)や警報器なども備えることができる。電源3、たとえば、バッテリがその位置に挿入されると、動作表示器は特定の期間オンにされる。
【0035】
図2は、防犯装置20の表示部12のいくつかの実施形態を示すより詳細なブロック図である。表示部12は、監視者に無線で装置20のセンサ部2での警告信号の存在を示す少なくとも1つの警告表示器17、18、19を備える。警告表示器17、18、19は、警告信号の存在を示すRF送信器17、防犯装置20の位置を示す位置探知器/送信器19、および/または警告信号の存在を示す表示光18であってもよい。
【0036】
RF送信器17を備える表示部12は、RF送信器17をオンにすることによって警告信号の存在を表示することができる。RF送信器17は警告信号を送信するように設定され、監視者は密閉物体外の当該RF受信器によって警告信号の存在を確認することができる。表示光18、たとえば、発光ダイオード(LED)を備える警告表示器は、表示光18をオンにすることによって警告信号の存在を表示することができる。監視者は、密閉物体を開放し、表示光18がオンかオフかを視覚的に確認することによって警告信号の存在を確認しようと思えばいつでもそうすることができる。防犯装置20内に2つ以上の警告信号が存在する場合、表示光18が点滅するように設定される。表示光18の確認後、監視者は警告を認識する。もしくは、赤外線発光体、電磁または磁気発光体を、適切な検知器によって密閉物体を開放せずに、密閉物体の外部で検知することのできる警告表示器として使用することができる。
【0037】
位置探知器/送信器19を備える表示部12は、防犯装置20の位置を表示することができる。監視者は、密閉物体外で適切な位置受信器を用いて、装置20の位置を特定することができる。表示部12の位置送信器19は、センサ部2からの警告信号の存在で、防犯装置20の位置を示すように設定することができる。その場合、警告信号がセンサ2からコントローラ4へ送られれば、コントローラ4は位置探知器/送信器19から警告の位置を要求し、カウンタ6からの警告時間と一緒に警告の位置をメモリ8に記憶する。位置探知器/送信器19と衛星間の衛星通信リンクは、当業者にとって既知な衛星通信プロトコル、たとえば、全地球測位システム(GPS)に適合するように設定される。もしくは、RF送信器17を設けたGSMシステムが、防犯装置20の位置を表示するのに使用することができる。GPSとGSMシステムの組み合わせも、防犯装置20の位置を表示するのに使用することができる。位置探知器/送信器19に加えて、表示部12はRF送信器17および表示光18を備えることができる。その場合、警告信号の存在は、RF送信器17から警告信号を送信することと、表示光18をオンにすることの両方によって示され、警告の位置はRF送信器17によって送信される。
【0038】
本発明の一実施形態によると、特定の基準条件は、上述したように、警告表示の比較が阻止される結果、基準条件が満たされるように予め決定される。センサ部2は、少なくともコントローラ4とメモリ8を備える比較手段と組み合わせて、感知された条件および/または感知された変化が前記特定の基準条件に適合する場合に表示部12の少なくとも1つの警告表示器17、18、19をオフにするように設定される。したがって、少なくとも1つの警告表示器17、18、19は、密閉物体外で警告信号の送信を阻止するように設定される。このようにして、警告表示器17、18、19は外部コマンドなしで、内部でオフにされる。
【0039】
任意で、図2に示されるように、警告表示器17、18、19の動作を制御する外部コマンドを受信するため、警告表示器17、18、19に入力装置14が接続される。警告表示器17、18、19に接続された適切な入力装置14は、警告表示器を外部から切り換えることができる。警告表示器17、18、19の外部切換は、特定の基準条件に依存させる、または基準条件に関係なく発生させることができる。
【0040】
たとえば、入力装置14は、RF送信器17の動作を制御する外部コマンドを受信するためのRF受信器を備えることができる。好ましくは、入力装置14のRF受信器は、外部コマンドに従いRF送信器17を切り換えるように設定される。外部コマンドは、密閉物体外に置く当該RF送信器から受信される。RF送信器17と当該の外部RF受信器とのあいだ、および入力装置14のRF受信器と当該の外部RF送信器とのあいだのRF通信は、当業者にとって既知なRF通信プロトコルに準拠するように設定される。前記プロトコルは、GSM、CDMA、インマルサット、イリジウム、またはその他のシステムのような無線地上波および衛星RFシステムと、ブルートゥースなどの短範囲無線RFシステムとを含む。RF送信器17は、好ましくは、少なくとも2つの異なる周波数帯域で動作するように設定される。本発明の一実施形態によると、RF送信器17に加えて、表示部12は、表示光18も備える。その場合、警告信号の存在は、RF送信器17から送信する、および表示光18をオンにすることによって示される。
【0041】
任意で、警告表示器17、18、19をオフにするために防犯装置20の外部でアクセス可能なスイッチ15が配置される。一実施形態によると、スイッチ15は、入力装置14であるように設定される。スイッチ15は、機械的、光学的、磁気的、または電気的刺激に応答することによってオフにされる、当業者にとって既知な任意のスイッチであってもよい。警告表示器17、18、19の確認後、監視者は、装置20のスイッチ15を押すことによって警告を認識する。もしくは、入力装置14は、赤外線刺激を受信し、スイッチ15をオフまたはオンにするよう命じるように設定される光学受信器である。もしくは、入力装置14は、電磁または磁気刺激を受信し、スイッチ15をオフまたはオンにするよう命じるように設定される電磁または磁気受信器である。
【0042】
表示部12の入力装置14が受信する外部コマンドは、RF送信器17、入力装置12のRF受信器、位置探知器/送信器19などの、装置20のすべてのRF部分をシャットダウンする、またはオンにするコマンドとすることができる。また、外部コマンドは、赤外線発光体、磁気発光体、またはそのような表示光18などの、装置20の放射部分すべてを活動停止するコマンドとすることができる。また、外部コマンドは、LED18をオフにするためにキースイッチ15を押すことであってもよい。外部コマンドは遠隔制御部からのコマンドであってもよい、または、自動的に実行するように設定、たとえばプログラムされてもよい。外部コマンドは通常、対応する外部送信器から密閉物体の外部で受信される。シャットダウンの特徴はたとえば、外部送信器が、航行規則による空路輸送のために防犯装置20のすべてのRFまたは放射部分をシャットダウンするように設定される空港において有益である。一方、空路輸送後、防犯装置20のRFまたは放射部分は、外部送信器から再び作動させられる。シャットダウンおよびオン機能は、他の用途、たとえば、外部送信器が配置される倉庫の玄関や類似の場所で自動的に適用させることもできる。外部コマンドを設定する1つの可能性としては、すべてのRF部分が、防犯装置20がセルラーシステムの特定の無線セルの範囲に入ったときはシャットダウンされ、当該セルの範囲を去ったときは始動される、またはその反対にされるように、その特定の無線セルを「塗る」または「着色する」ことである。別の可能性は、RFIDタグがRFIDアンテナによって生じる磁界を通過し、防犯装置20のRF部分が動作を停止される、または作動されるように、RFIDタグを防犯装置20の入力装置14に、RFIDアンテナを適切な位置に配置することである。適切な位置はたとえば、空港のゲート、倉庫の玄関、道路の柵、またはそのような任意の場所とすることができる。さらに別の可能性は、スイッチ15を押すことによって防犯装置20の放射部分を機械的にシャットダウンし、オンにすることである。
【0043】
図3は、任意の環境において機能の「通常の」監視を実行するあいだの、本発明の一実施形態に係る防犯装置20の基本的機能を示すフローチャートである。センサが工程301で読み取られると、比較手段4、8は工程303に従い、連続する時点間の感知された条件間、すなわち、変化、または単独の感知された条件と特定の限界、たとえば、閾値とを比較するように設定される。特定の限界を超えない場合、センサは工程302で定義される特定の時間間隔をおいて再度読み取られる。しかし、感知された条件および/または感知された変化が特定の値を超える場合、図4に関連して説明されるように、この警告事象が工程305で装置20のメモリ8に記録される。したがって、警告メッセージがセンサ手段2によって生成され、表示手段12に送信される。別の工程を説明する別の実施形態が、図4および5に詳細に示されている。
【0044】
図4は、本発明の例示的な実施形態に係る防犯装置20の機能を示すフローチャートである。電源3、たとえば、バッテリが設置されると、工程100に示されるように、防犯装置20の電源がオンになる。装置20は現在、通常モードで動作している。装置がオンになる瞬間、カウンタ6が工程110に従い動作を開始する。次の工程120で所望されれば、装置20は特定の期間、待機状態に設定することができる。電源が工程130でオフにされない場合、防犯装置20は、カウンタ6が工程140でリセットされていないことを確認する。カウンタ6がリセットされていれば、工程142に従い、リセット事象とそれに対応する時間がメモリ8に記憶される。カウンタ6がリセットされていなければ、コントローラ4は、工程150に示されるように、センサ部2からの警告信号が表示されているかどうかを要求する。工程150でセンサ部2からの警告がなければ、警告状態は工程155でオフに設定され、装置20はセンサの監視を続ける。警告信号が存在する場合、コントローラ4は、工程160に従い警告状態がオンであるかどうかを確認する。次に、位置情報を伴い、警告事象と警告時間とが工程162に示されるように、メモリ8に記憶される。工程162で記憶される警告事象は、序数1(すなわち、第1の警告)と対応付けられる。警告状態が工程160でオンでない場合、警告状態はオンに設定され、表示器18は工程164で、たとえば継続的表示により警告状態を示すようにオンにされる。それが工程180で問題の第1の警告であれば、装置20はセンサの監視を継続する。工程180の当該警告が第2、第3などの警告であれば、表示器18は、工程190に従い、たとえば点滅表示などにより、第1の警告と異なる表示で警告を表示するように設定される。電源がオフになると、防犯装置20は、工程130および132に従い動作を停止する。
【0045】
図4は、光表示器18が警告表示器として表わされる装置20の例示的機能を示す。ただし、送信器18、19は上述したように、警告信号の存在を表示する光表示器18の代わりに使用することもできる。図4の実施形態では、警告表示器17、18、19は上述したように、入力受信器14の受信する外部コマンドを用いてオフ(およびオン)に切り換えることもできる。これは、上述したような特定の条件および環境で実行可能である。もしくは、センサ部2が比較手段2、4と組み合わせて、次に説明するように警告表示器17、18、19をオフにするよう命じる場合、警告表示器17、18、19は内部でオフ(およびオン)に切り換えることができる。
【0046】
図5は、本発明の別の実施形態に係る防犯装置20の機能を示すフローチャートである。工程401の開始表示は、警告状態がオンである、すなわち、センサ部2が警告信号を発し、警告に関するセンサ部2と表示部12間の通信が発生する場合の、図3の工程307および/または図4の工程164の機能を指す。次の工程403では、1つまたはそれ以上の前から存在する警告事象がメモリ8に記憶されているかどうかが確認される。前から存在する警告事象が発見されない場合、警告表示が通常、工程401で継続する。ただし、前から存在する警告事象がメモリ8で発生している場合、手順は工程405へと続く。工程405では、感知される条件、たとえば、密閉物体の加速度が検知され、感知される条件の第1の値が工程407でメモリ8に記憶される。本発明の一実施形態によると、工程409で定義される特定の期間の経過後、感知される条件、たとえば、密閉物体の加速度が工程411で再度検知され、感知される条件の第2の値が、感知される条件、たとえば、密閉物体の加速度の先の第1の値と比較される。工程411では、さらに、比較手段4、8は、変化、たとえば、連続する時点間で検知される差、すなわち、感知される条件の第1の値と第2の値間の差を生成し、生成された差と本発明の一実施形態による所定の基準条件とを比較するように設定される。工程411で検知される変化が基準条件の限界内にある場合、警告の送信が阻止され、したがって、警告表示が工程412に従いオフにされる。その後、手順は再び工程405に進む。工程411で検知される変化が基準条件の限界外にある場合、センサ部2は、密閉物体内または密閉物体の単独の時点での別の条件を検知するように設定され、検知される条件は工程405と同じ条件に関連していてもよいし、たとえば、圧力、センサ部2が複数のセンサを有していれば、圧力などの他の条件と関連していてもよい。次に工程415では、別の検知された条件が、比較手段4、8によって、単独の基準値、たとえば、通常の大気圧を指す所定の基準条件と比較される。単独の値はここでは、単独の時点での条件の値を指す。工程415において別の検知された条件が単独の基準値を下回る、たとえば、通常の大気圧を下回る場合、警告の送信が阻止され、したがって、警告表示が工程412に従いオフにされる。工程415において、別の検知された条件が単独の基準値を下回らない、たとえば、通常の大気圧を下回らない場合、警告の送信が表示部12に通信され、警告表示がオンにされるか継続される。
【0047】
本発明の一実施形態に係る前記の二段階の警告検知手順は、たとえば、航空機内や、安全な環境であると分類可能なその他の環境で監視される密閉物体を輸送する際に有益である。一例として、空路輸送中、工程411の検出は加速度の変化に関連させることができる。すなわち、複数の時点間で同様の加速度が検知されれば、本発明に係る防犯装置20は、検知された加速度は航空機にとって普通であるため、密閉物体は安全な環境にあり、警告表示は不要であるという結論を引き出す。さらに、工程415において環境の安全性について十分に確かめるため、別の条件が検知され、たとえば、ここでは、密閉物体が実際に航空機内に配置されているのを確かめるために密閉物体の大気圧が検知される。両必須条件(工程411および415)が満たされない場合、防犯装置20が、密閉物体が危険な環境にある、すなわち、たとえば、もはや航空機で輸送されていないという結論を引き出すため、警告表示が駆動される。
【0048】
本発明に係る防犯装置20は、静止する、および移動する密閉物体の保全性を監視するのに使用することができる。装置20を密閉物体内に再配置することができるため、装置20は非常に多目的に使用される。再配置可能とは、装置20が、密閉物体の壁やカバーに装着させる固定具を何ら必要とせず、密閉物体内の物品のあいだに目立たないように配置できるということを意味する。また、再配置可能とは、装置20が、物品の上または下、および物体内の複数の物品のうちの最上部と最下部のあいだの任意の場所に配置できることを意味する。装置20は、物体を密閉する前に、物品を収容する物体内に投入することさえできる。密閉物体は単独の物品でも複数の物品でも収容することができる。物品は、密閉物体内の任意の物理的な物質、たとえば、文書、携帯電話、またはその他の物質であってもよい。防犯装置20を使用する重要な分野の1つが、航空機、船舶、道路、鉄道、または徒歩などによる輸送の場合に密閉される商品を運搬する貨物輸送の分野である。
【0049】
防犯装置20のセンサ部2は、密閉物体の条件の変化を感知する1つかそれ以上のセンサを備えることができる。密閉物体内の敏感な物品は、光に加えて、温度、加速度、湿度、圧力、運動およびその他の特徴の変化など、他の状況に関連する特徴の保全性の監視を必要とするかもしれない。したがって、センサ部2には、温度センサ、湿度センサ、圧力センサおよび/または加速器を装備することができる。センサにとっては、所定の特定の閾値、たとえば、温度範囲、加速度範囲、湿度範囲、圧力範囲があり、これらの範囲または限界を超える、または下回る場合、上述したように警告信号が生成される。必要に応じて、A/D変換器をコントローラ4とセンサ部2間に接続することができる。上述の、光センサに関連する実施形態はすべて、他のセンサにも適用可能である。密閉物体が少なくとも部分的に破られている場合、密閉物体内の防犯装置20のセンサ部2は、温度、湿度、圧力、または運動の変化を、光の変化の場合と同じように感知することができる。本発明の一実施形態によると、図2に示される防犯装置20のブロックは、PCBに搭載される追加センサのための空間があるように単独のプリント基板(PCB)上に実装される。防犯装置20は、小型で、平面形状な単独の密閉構造を形成するように設定され、装置20の厚さは15mm未満である。
【0050】
防犯装置20にとっての環境条件は、装置20の実際的な使用が広範囲であるため要求が厳しい。たとえば、輸送の際、条件は輸送媒体に応じて大きく変動する場合がある。防犯装置20にとって摂氏−40〜+60度の温度範囲が保証される。コントローラ4の温度範囲は摂氏−40〜85度である。供給電圧範囲は1.8〜5.5ボルトで、電流消費範囲は非常に小さく、動作モードではたとえば240マイクロアンペア(1MHzおよび1.8V)〜15マイクロアンペア(32kHzおよび1.8 V)で、節電モードでは0.1マイクロアンペア(1.8V)である。したがって、軽量のバッテリまたはコンデンサから装置20に十分電力を供給できる。たとえば、RF部分の電力は、RF通信技術を介して密閉物体外で制御することができる。
【0051】
本発明は示される実施形態を参照して説明したが、この説明は限定的な意味で解釈することを目的としていない。本発明の他の各種実施形態は、本明細書を参照する当業者にとって自明であろう。したがって、添付の請求項は、本発明の真の範囲に含まれるようないかなる実施形態の変更も含むと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明に係る装置のブロック図である。
【図2】本発明に係る装置のいくつかの実施形態のより詳細なブロック図である。
【図3】防犯装置の一般的機能のフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係る防犯装置の機能のフローチャートである。
【図5】本発明の別の実施形態に係る防犯装置の機能のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
密閉物体の条件の変化を監視する防犯装置であって、
連続する時点における密閉物体の条件の変化を感知し、前記感知された変化の発生時に警告信号を発するように設定されるセンサ手段と、
センサ手段と通信し、前記警告信号の存在を密閉物体外に表示するように設定される表示手段と、
を備え、前記センサ手段は、感知された変化が特定の基準条件に適合する場合、前記警告信号の存在を表示する前に前記表示手段をオフにするように設定されることを特徴とする防犯装置。
【請求項2】
感知される変化を生成し、感知される変化と基準条件を比較するために、連続する時点間で感知される条件を比較するように設定される比較手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
基準条件が所定の限界値内に収まるように特定されることを特徴とする請求項2記載の装置。
【請求項4】
連続する時点において感知される条件と基準条件とを比較するように設定される比較手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
基準条件が所定の限界値内に収まらないように特定されることを特徴とする請求項4記載の装置。
【請求項6】
連続する時点において感知される条件を記憶するように設定されるメモリ手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
メモリ手段が基準条件を記憶するように設定されることを特徴とする請求項7記載の装置。
【請求項8】
時間信号と連続する時点間の特定の時間間隔とを生成するように設定されるカウンタをさらに備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
表示手段が、密閉物体外に警告信号を送信するように設定される送信器を少なくとも備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
表示手段(12)が、外部コマンドを受信し、外部コマンドに従い前記表示手段(12)を作動させる、および動作を停止させるように設定される入力手段(14)をさらに備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
入力手段(12)が、外部無線送信器から外部コマンドを受信し、前記外部コマンドに従い作動される/動作を停止されるように設定される無線受信器を少なくとも備えることを特徴とする請求項10記載の装置。
【請求項12】
外部RFID送信器またはカラーセルラー送信器が、特定領域に外部コマンドを生成するように設定されることを特徴とする請求項10または11記載の装置。
【請求項13】
前記無線送信器(17)が少なくとも2つの異なる周波数帯域で動作するように設定されることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
表示手段(12)が、警告信号の生成位置を示す、および/または防犯装置(20)の位置を示す位置情報を送信するように設定される無線位置送信器(19)を備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
センサ手段(2)が以下のセンサ:光センサ、温度センサ、圧力センサ、運動センサ、湿度センサおよび加速器のうち少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−531763(P2009−531763A)
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−502127(P2009−502127)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【国際出願番号】PCT/FI2007/000072
【国際公開番号】WO2007/110467
【国際公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【出願人】(508290116)
【Fターム(参考)】