説明

工程管理システム、工程管理方法及び半導体装置の製造方法

【課題】 同一のウェハに対して、互いに異なる処理を実行する2つの工程間の処理待ち時間を最小にすることができる工程管理システムを提供する。
【解決手段】 複数ロットを並列に処理する工程管理システムであって、同一のウェハ9に対して、互いに異なる処理を大気に晒さず連続して実行する第1及び第2の半導体製造装置31,32と、第1及び第2の半導体製造装置31,32のそれぞれの処理時間を記載したレシピのデータを格納するレシピ記憶部21と、レシピのデータに基づいて、第1及び第2の半導体製造装置間31,32の処理待ち時間が最小となるように、第1及び第2の半導体製造装置31,32のそれぞれの処理時刻を決定する処理時刻決定手段13と、決定された第1及び第2の半導体製造装置31,32のそれぞれの処理時刻に、第1及び第2の半導体製造装置31,32に並列に処理させる装置制御手段14とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に工程管理システム、工程管理方法及び半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、トランジスターの特性を向上するためにゲート絶縁膜の薄膜化が急速に進んでいる。ゲート絶縁膜の薄膜化に伴い、ゲート絶縁膜を通過するリーク電流が増大し、デバイスの信頼性を劣化させると共にトランジスタの消費電力を増大させることが大きな問題となっている。
【0003】
この問題を解決するために、ゲート絶縁膜として従来用いられてきたシリコン酸化膜(SiO2膜)に代えて、誘電率が向上できリーク電流が低減可能なオキシナイトライド膜を用いている。オキシナイトライド膜の形成方法としては、基板上にSiO2膜を形成した後に、SiO2膜を窒化する。SiO2膜を窒化する方法としては、一酸化窒素(NO)ガス雰囲気での熱アニールによる窒化法に代わって、プラズマにより励起したラジカル窒素によって窒化するプラズマ窒化法が主流になっている。プラズマ窒化法では、ゲート絶縁膜の界面特性を劣化させる要因である窒素(N2)を界面近傍で低濃度化させることができる。
【0004】
このプラズマ窒化法によるオキシナイトライド膜の形成は、1.5nm程度の極薄SiO2膜を形成する工程、プラズマ窒化法による極薄SiO2膜の窒化工程、及び減圧酸素(O2)雰囲気中でのアニール(Post Nitridation Anneal : PNA)プロセスの3つの工程から成り立っている。このプラズマ窒化法によるオキシナイトライド膜の形成では、プラズマ窒化によってSiO2膜中に導入されたNはシリコン(Si)と安定な結合を形成していない。このため、アニール工程での熱アニールを施さないままに放置していると、オキシナイトライド膜中におけるN2の脱離が生じてN2濃度が減少する。この現象は放置されている環境及び時間に強く依存している。即ち、放置される環境中の水分濃度及びO2濃度が高いほどNの脱離が促進されており、放置時間が長いほどN2濃度の低減が大きくなっている。この2つの問題の中で放置される環境に関しては、プラズマ窒化装置とアニール装置をクラスター化して、アニールプロセス前のウェハ周辺の雰囲気を管理することで対処している。
【0005】
もう一つの要因である、プラズマ窒化プロセスとアニールプロセス間の放置時間に関しては、従来の搬送アルゴリズムを用いるとプラズマ窒化プロセスの処理時間とアニールプロセスの処理時間の大小関係に依存しているために処理待ち時間が管理されていない。例えば、プラズマ窒化プロセスの時間がアニールプロセスに比較して短い場合には、装置間で処理待ち時間が生じるために、プラズマ窒化したウェハは搬送チャンバ中で放置されて、酸窒化膜中におけるN2濃度が減少する問題がある。このように、従来、複数ロットを並列処理する場合において、種々の工程管理が行われてきた(例えば、特許文献1参照。)が、連続して処理を実行する2つの工程間の管理は行われていなかった。このため、ウェハを連続して処理する2つの工程間の処理待ち時間が生じている。
【特許文献1】特開2003−168637号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、同一のウェハに対して、互いに異なる処理を実行する2つの工程間の処理待ち時間を最小にすることができる工程管理システム、工程管理方法及び半導体装置の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の特徴は、複数ロットを並列に処理する工程管理システムであって、(イ)同一のウェハに対して、互いに異なる処理を大気に晒さず連続して実行する第1及び第2の半導体製造装置と、(ロ)第1及び第2の半導体製造装置のそれぞれの処理時間を記載したレシピのデータを格納するレシピ記憶部と、(ハ)レシピのデータに基づいて、第1及び第2の半導体製造装置間の処理待ち時間が最小となるように、第1及び第2の半導体製造装置のそれぞれの処理時刻を決定する処理時刻決定手段と、(ニ)決定された第1及び第2の半導体製造装置のそれぞれの処理時刻に、第1及び第2の半導体製造装置に並列に処理させる装置制御手段とを備える工程管理システムであることを要旨とする。
【0008】
本発明の第2の特徴は、複数ロットを並列に処理する工程管理方法であって、(イ)処理時刻決定手段が、同一のウェハに対して互いに異なる処理を大気に晒さず連続して実行する第1及び第2の工程のそれぞれの処理時間を記載したレシピのデータをレシピ記憶部から読み出し、読み出したレシピのデータに基づいて第1及び第2の工程間の処理待ち時間が最小となるように第1及び第2の工程のそれぞれの処理時刻を決定するステップと、(ロ)決定された第1及び第2の工程のそれぞれの処理時刻に、第1及び第2の工程を並列に処理するステップとを含む工程管理方法であることを要旨とする。
【0009】
本発明の第3の特徴は、(イ)レシピに規定された酸化膜を窒化する処理時間と窒化された酸化膜をアニールする処理時間に基づいて、酸化膜を窒化する処理と窒化された酸化膜をアニールする処理間の処理待ち時間が最小となるように、酸化膜を窒化する処理時刻及び窒化された酸化膜をアニールする処理時刻を決定する工程と、(ロ)基板上に酸化膜を形成する工程と、(ハ)決定された酸化膜を窒化する処理時刻に、酸化膜を窒化する工程と、(ニ)決定された窒化された酸化膜をアニールする処理時刻に、窒化された酸化膜を大気に晒さず連続してアニールする工程とを含む半導体装置の製造方法であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、同一のウェハに対して、互いに異なる処理を実行する2つの工程間の処理待ち時間を最小にすることができる工程管理システム、工程管理方法及び半導体装置の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0012】
本発明の実施の形態に係る工程管理システムは、図1に示すように、複数ロットを並列に処理する工程管理システムであって、同一のウェハ9に対して、互いに異なる処理を大気に晒さず連続して実行する第1及び第2の半導体製造装置31,32と、第1及び第2の半導体製造装置31,32のそれぞれの処理時間を記載したレシピのデータを格納するレシピ記憶部21と、レシピのデータに基づいて、第1及び第2の半導体製造装置間31,32の処理待ち時間が最小となるように、第1及び第2の半導体製造装置31,32のそれぞれの処理時刻を決定する処理時刻決定手段13と、決定された第1及び第2の半導体製造装置31,32のそれぞれの処理時刻に、第1及び第2の半導体製造装置31,32に並列に処理させる装置制御手段14とを備える。図1に示した工程管理システムでは、中央演算処理装置(CPU)1、複数(第1〜第n)の半導体製造装置31〜3n(nは自然数)、データ記憶装置2、入力装置3、出力装置4がバス5により接続されている。
【0013】
第1〜第nの半導体製造装置31〜3nには、例えば、イオン注入装置、不純物拡散装置、SiO2膜等を形成する熱酸化装置、SiO2膜、燐ガラス(PSG)膜、硼素ガラス(BSG)膜、硼素燐ガラス(BPSG)膜、シリコン窒化膜(Si34膜)、ポリシリコン膜などを堆積する化学的気相堆積(CVD)装置、PSG膜、BSG膜、BPSG膜などをリフロー(メルト)する熱処理装置、CVD酸化膜などのデンシファイする熱処理装置、シリサイド膜などを形成する熱処理装置、金属配線層を堆積するスパッタリング装置、真空蒸着装置、更に金属配線層をメッキにより形成するメッキ処理装置、半導体基板の表面を研磨する化学的・機械的研磨(CMP)装置、半導体基板表面をエッチングするドライ又はウエットエッチング装置、レジスト除去や溶液による洗浄をする洗浄装置、フォトリソグラフィ処理関連のスピンコート装置(スピンナー)、ステッパー等の露光装置、ダイシング装置、ダイシングされたチップ状の半導体装置の電極をリードフレームに接続するボンディング装置など様々な半導体製造装置が含まれる。
【0014】
ここで、例えば第1の半導体製造装置31はプラズマ窒化装置、第2の半導体製造装置32はアニール装置である。第1及び第2の半導体製造装置31,32には、移載部6及び搬送部7が接続されている。移載部6は、ウェハキャリアを移載する。移載部6としてはロードロックチャンバ等が使用可能である。搬送部7は、ウェハ9を第1の半導体製造装置31から第2の半導体製造装置32に周辺の雰囲気を管理しつつ搬送する。搬送部7としては、トランスファーチャンバ等が使用可能である。第1及び第2の半導体製造装置31,32、移載部6及び搬送部7で、クラスターツールをなしている。
【0015】
上述したように、プラズマ窒化法によるオキシナイトライド膜の形成は、例えば、熱酸化法による極薄SiO2膜の形成プロセス、プラズマ窒化法による極薄SiO2膜の窒化プロセス、減圧O2雰囲気中でのアニール(PNA)プロセスの3つの工程から成り立っている。このプラズマ窒化法によるオキシナイトライド膜の形成では、プラズマ窒化によってSiO2膜中に導入されたN2はSiと安定に結合していない。このため、X線光電子分光法(XPS法)による膜中におけるN2の解析結果より、図2に示すように、PNA工程での熱アニールを施さないままに放置しているとオキシナイトライド膜中におけるN2の脱離が生じてN2濃度が減少することが分かる。この現象は放置されている環境及び時間に強く依存している。即ち、図2に例えば大気中とN2雰囲気中の比較で示すように、放置される環境中の水分濃度及びO2濃度が高いほどN2の脱離が促進される。また、放置時間が長いほどN2濃度の低減が大きくなる。
【0016】
ウェハ9が放置される環境に関しては、図1に示すように、プラズマ窒化装置である第1の半導体製造装置31とアニール装置である第2の半導体製造装置32をクラスター化することによって、プラズマ窒化プロセス後であってアニールプロセス前のウェハ9周辺の雰囲気が大気に晒されないようにN2雰囲気等に管理されている。この結果、ウェハ9が放置される環境中の水分濃度及びO2濃度を低く抑えることができ、周辺環境の観点からオキシナイトライド膜中のN2濃度の減少を抑制することができる。
【0017】
CPU1は、ウェハ有無判定手段11、比較手段12、処理時刻決定手段13及び装置制御手段14を備える。ウェハ有無判定手段11は、第1及び第2の半導体製造装置31のそれぞれのチャンバ内に処理中のウェハ9が有るか判定する。即ち、ウェハ有無判定手段11により、チャンバ使用状況がモニタ・監視される。
【0018】
比較手段12は、データ記憶装置2のレシピ記憶部21からレシピのデータを読み出して、レシピのデータに記載されている第1の半導体製造装置31のプラズマ窒化プロセスに要する処理時間と、第2の半導体製造装置32のアニールプロセスに要する処理時間の大小を比較する。
【0019】
処理時刻決定手段13は、データ記憶装置2のレシピ記憶部21に格納されたレシピのデータを読み出す。処理時刻決定手段13は、レシピのデータに記載されている第1の半導体製造装置31の次工程であるプラズマ窒化プロセスに要する処理時間、及び第2の半導体製造装置32の次々工程であるアニールプロセスに要する処理時間に基づいて、第1及び第2の半導体製造装置31,32間の処理待ち時間が最小となるように、第1及び第2の半導体製造装置31,32のそれぞれの処理時刻を決定する。
【0020】
図3(a)及び図3(b)に、第1の半導体製造装置31の処理時間Taが、第2の半導体製造装置32の処理時間Tbよりも長い場合を示す。なお、第1及び第2の半導体製造装置31,32間のウェハ搬送時間については後述することにし、ここでは簡易化のため省略する。この場合、第1及び第2の半導体製造装置31,32においては、チャンバ内にウェハA,B,C,Dが搬入された時点で処理を開始するように予め設定しておけば、処理時刻決定手段13により処理時刻を決定しなくても良い。即ち、時刻T10,T11,T13,T15において第1の半導体製造装置31にウェハA,B,C,Dが搬入される。ウェハ有無判定手段11により第1の半導体製造装置31のチャンバ内にウェハA,B,C,Dが有ると判定され、装置制御手段14は、第1の半導体製造装置31に処理を開始させる。そして、第1の半導体製造装置31の処理の終了時刻T11,T13,T15,T17にウェハA,B,C,Dが第2の半導体製造装置32に搬送される。ウェハ有無判定手段11により第2の半導体製造装置32のチャンバ内にウェハA,B,C,Dが有ると判定され、第1の半導体製造装置31は、第2の半導体製造装置32に直ちに処理を開始させる。即ち、第1及び第2の半導体製造装置31,32間で処理待ち時間は生じない。
【0021】
一方、第1の半導体製造装置31の処理時間Taが第2の半導体製造装置32の処理時間Tbよりも短い場合の比較例を、図9(a)及び図9(b)に示す。時刻T1,T2,T4,T6においてウェハA,B,C,Dが第1の半導体製造装置31のチャンバ内に搬入され、第1の半導体製造装置31が処理を開始する。しかし、第1の半導体製造装置31のウェハB,C,Dの処理終了時刻T3,T5,T7になっても第2の半導体製造装置32のウェハA,B,Cの処理が終了していない。このため、第1の半導体製造装置31の処理終了時刻T3,T5,T7から第2の半導体製造装置32の処理開始時刻T4,T6,T8まで処理待ち時間T3〜T4,T5〜T6,T7〜T8が生じる。この結果、ウェハB,C,Dが第1の半導体製造装置31のチャンバ内或いは搬送部7内で放置されることになる。
【0022】
図1に示した処理時刻決定手段13は、第1の半導体製造装置31の処理時間Taが第2の半導体製造装置32の処理時間Tbよりも短い場合に、図4(a)及び図4(b)に示すように、第1及び第2の半導体製造装置31,32間の処理待ち時間が最小となるように、第1の半導体製造装置31の処理開始時刻T20,T22,T24,T26、及び第2の半導体製造装置の処理開始時刻T21,T23,T25を決定する。例えば、時刻T21,T23,T25において第2の半導体製造装置32が処理開始可能となったときに同時に第1の半導体製造装置31の処理が終了するように決定する。
【0023】
図1に示した装置制御手段14は、図4(a)に示すように、時刻T21,T23,T25に第1の半導体製造装置31にウェハB,C,Dが搬入され、ウェハ有無判定手段11により第1の半導体製造装置31のチャンバ内にウェハB,C,Dが有ると判定されても、処理時刻決定手段13により決定された処理開始時刻T22,T24,T26になるまで待機させる。装置制御手段14は、決定された処理開始時刻T22,T24,T26で第1の半導体製造装置31に次の処理を開始させる。したがって、第1の半導体製造装置31でのウェハB,C,Dの処理後、第2の半導体製造装置32の処理までの処理待ち時間が生じないので、ウェハB,C,Dを放置させなくて済む。
【0024】
また、CPU1には、図示を省略した記憶装置管理手段が備えられている。記憶装置及び記憶装置との入出力が必要な場合は、記憶装置管理手段を介して、必要なファイルの読み出し・書き込み処理がなされる。入力装置3としては、例えばキーボード、マウス、OCR等の認識装置、イメージスキャナ等の図形入力装置、音声入力装置等の特殊入力装置が使用可能である。出力装置4としては、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等の表示装置や、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等の印刷装置等を用いることができる。また、入力装置3、出力装置4等をCPU1につなぐ図示を省略した入出力制御装置(インターフェース)を備える。
【0025】
図1に示したデータ記憶装置2は、第1〜第nの半導体製造装置31〜3n毎、及び製品毎のレシピのデータを格納するレシピ記憶部21と、処理時刻決定手段13により決定された第1〜第nの半導体製造装置31〜3nの処理時刻や第1〜第nの半導体製造装置31〜3n間のウェハ搬送時刻等を格納する処理時刻記憶部22を備える。データ記憶装置2には、ROM及びRAMが組み込まれている。ROMは、CPU1において実行されるプログラムを格納しているプログラム記憶装置等として機能する(プログラムの詳細は後述する。)。RAMは、CPU1におけるプログラム実行処理中に利用されるデータ等を一時的に格納したり、作業領域として利用される一時的なデータメモリ等として機能する。主記憶装置としては、例えば半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクや磁気テープ等が採用可能である。
【0026】
次に、本発明の実施の形態に係る工程管理方法を、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
【0027】
(イ)ステップS1において、図1に示したウェハ有無判定手段11は、第1及び第2の半導体製造装置31,32のチャンバ内にウェハ9が搬入されているか判定する。ウェハ9が有ると判定された場合にはステップS2に進む。一方、ウェハが無いと判定されたら随時第1及び第2の半導体製造装置31,32のチャンバ内を監視する。
【0028】
(ロ)ステップS2において、比較手段12は、レシピ記憶部21に格納されたレシピのデータを読み出す。そして、比較手段12は、読み出したレシピのデータに記載された第1の半導体製造装置31の処理時間Taと、第2の半導体製造装置32の処理時間Tbの大小を比較する。比較結果、図3(a)及び図3(b)に示すように第1の半導体製造装置31の処理時間Taが、第2の半導体製造装置32の処理時間Tbよりも長ければ、ウェハ有無判定手段11により第1及び第2の半導体製造装置31,32のチャンバ内にウェハ9が有ると判定されたときに随時処理を行えば良いので、ステップS3による処理時刻の決定を行わずに、ステップS4に進む。一方、ステップS2の比較結果、第1の半導体製造装置31の処理時間Taが、第2の半導体製造装置32の処理時間Tbよりも短ければ、ステップS3に進む。
【0029】
(ハ)ステップS3において、処理時刻決定手段13は、レシピ記憶部21から第1の半導体製造装置31の次工程であるプラズマ窒化プロセスのレシピと、第2の半導体製造装置32の次々工程であるアニールプロセスのレシピのデータを読み出す。処理時刻決定手段13は、レシピのデータに記載された第1の半導体製造装置31を用いたプラズマ窒化プロセスの処理時間Ta及び第2の半導体製造装置32アニールプロセスの処理時間Tbに基づいて、図4(a)及び図4(b)に示すように、第1及び第2の半導体製造装置31,32間の処理待ち時間が最小となるように第1の半導体製造装置31の処理開始時刻T20,T22,T24,T26、及び第2の半導体製造装置32の処理開始時刻T21,T23,T25を決定する。
【0030】
(ホ)ステップS4において、装置制御手段14は、第1及び第2の半導体製造装置31,32に処理を開始させる。ここで、第1の半導体製造装置31の処理時間Taが、第2の半導体製造装置32の処理時間Tbよりも短い場合には、装置制御手段14は、第1の半導体製造装置31において、図4(a)に示すように、処理時刻決定手段13により決定された処理開始時刻T22,T24,T26まで次の処理を待機させ、処理開始時刻T22,T24,T26になったら次の処理を開始させる。即ち、第1の半導体製造装置31において処理が終了した時刻T21,T23,T25,T27に、直ちにウェハを大気に晒さずに搬送し第2の半導体製造装置32において連続して処理を開始する。
【0031】
本発明の実施の形態によれば、プラズマ窒化プロセスとアニールプロセスの連続プロセスを行なうと、第1の半導体製造装置31にてSiO2膜の窒化を行なった後に、第2の半導体製造装置32でのアニールを行なうまでの処理待ち時間を最小の時間にすることができる。このため、搬送部7でのオキシナイトライド膜中のN2濃度の減少を最小限に抑制して、プロセスレシピの時間に依らずに一定に管理することができる。したがって、プラズマ窒化プロセス終了時刻からアニールプロセス開始時刻までの時間を最小とすることができ、SiO2膜からのN2の脱離を抑制可能となる。
【0032】
なお、図3(a)及び図3(b)に示すような第1の半導体製造装置31の処理時間Taが、第2の半導体製造装置32の処理時間Tbよりも短いときには、処理時刻決定手段13による処理時刻の決定は行わないと説明した。しかし、ウェハ有無判定手段11により第1及び第2の半導体製造装置31,32のチャンバ内にウェハが有ると判定されたときに随時処理を開始するよう予め設定されていなければ、処理時刻決定手段13が第1の半導体製造装置31の処理開始時刻T10,T11,T13,T15、及び第2の半導体製造装置32の処理開始時刻T11,T13,T15等を決定しても良い。
【0033】
また、処理時刻決定手段13が、第2の半導体製造装置32の処理開始時刻T21,T23,T25も決定すると説明した。しかし、第2の半導体製造装置32においてはウェハ有無判定手段11によりウェハ9が有ると判定されたら処理を開始すれば良いので、第2の半導体製造装置32の処理開始時刻T21,T23,T25は決定しなくても構わない。
【0034】
図5に示した一連の操作は、図5と等価なアルゴリズムのプログラムにより、図1に示した工程管理システムのコンピュータを制御して実行出来る。このプログラムは、例えば工程管理システムを構成するコンピュータシステムのデータ記憶装置2に記憶させればよい。また、このプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に保存し、この記録媒体をデータ記憶装置2に読み込ませることにより、本発明の一連の操作を実行することができる。ここで、「コンピュータ読取り可能な記録媒体」とは、例えばコンピュータの外部メモリ装置、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのプログラムを記録することができるような媒体などを意味する。具体的には、フレキシブルディスク、CD−ROM,MOディスク、カセットテープ、オープンリールテープなどが「コンピュータ読取り可能な記録媒体」に含まれる。例えば、データ記憶装置2の本体は、フレキシブルディスク装置(フレキシブルディスクドライブ)および光ディスク装置(光ディスクドライブ)を内蔵若しくは外部接続するように構成できる。フレキシブルディスクドライブに対してはフレキシブルディスクを、また光ディスクドライブに対してはCD−ROMをその挿入口から挿入し、所定の読み出し操作を行うことにより、これらの記録媒体に格納されたプログラムをデータ記憶装置2にインストールすることができる。また、所定のドライブ装置を接続することにより、例えばゲームパック等に利用されているメモリ装置としてのROMや、磁気テープ装置としてのカセットテープを用いることもできる。さらに、インターネット等の情報処理ネットワークを介して、このプログラムをデータ記憶装置に格納することが可能である。
【0035】
次に、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法(複数ロットの並列処理方法)を図6のフローチャートを参照しながら説明する。なお、図6では、ロジックLSIのゲート絶縁膜(オキシナイトライド膜)の形成工程のみを示すが、実際の半導体装置の製造工程には図示しない多数の工程が用意されているのは勿論のことである。なお、以下に述べる半導体装置の製造方法は、一例であり、この変形例を含めて、これ以外の種々の製造方法により、実現可能であることは勿論である。
【0036】
(イ)ステップS10において、図5に示したステップS1のウェハ9の有無確認、ステップS2の処理時間の比較を行う。更に、ステップS3のSiO2膜を窒化する処理時間と窒化されたSiO2膜をアニールする処理時間に基づいて、SiO2膜を窒化する処理と窒化されたSiO2膜をアニールする処理間の処理待ち時間が最小となるように、SiO2膜を窒化する処理時刻及び窒化されたSiO2膜をアニールする処理時刻を決定する。
【0037】
(ロ)ステップS11において、図1に示した第3〜第nの半導体製造装置33〜3nのうちの酸化装置、例えば第3の半導体装置33を用いた熱酸化法により、半導体基板上にゲート絶縁膜用の熱酸化膜(SiO2膜)を形成する。
【0038】
(ハ)ステップS12において、プラズマ窒化装置である第1の半導体製造装置31を用いて、プラズマ窒化法により、SiO2膜を窒化する。このとき、第1の半導体製造装置31においては、決定された処理開始時刻まで待機する。そして、決定された処理開始時刻になった時点で次の処理を実行する。
【0039】
(ハ)ステップS13において、ウェハ9を大気に晒さずに第2の半導体製造装置32に搬送する。そして、第2の半導体製造装置32を用いて、減圧O2雰囲気中でのアニール(PNA)を行う。このとき、第2の半導体製造装置32においては、第1の半導体製造装置31による処理実行後、直ちに処理を実行する。この結果、半導体基板上にゲート絶縁膜用のオキシナイトライド膜が形成される。
【0040】
本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、ステップS12のプラズマ窒化プロセスと、ステップS13のアニールプロセス間の処理待ち時間が最小となっているので、オキシナイトライド膜中のN2の脱離を抑制することができる。したがって、半導体装置の歩留まりを向上可能となる。なお、ステップS12のSiO2膜の窒化、及びステップS13の窒化されたSiO2膜のアニールは、第1及び第2の半導体製造装置31,32において複数ロットが並列に処理されるのは勿論である。
【0041】
(変形例)
本発明の実施の形態の変形例においては、図1に示したウェハ搬送時間を考慮した工程管理方法を説明する。第1及び第2の半導体製造装置31,32を用いて連続して処理を実行する場合に、実際には、搬送部7による第1の半導体製造装置31から第2の半導体製造装置32までのウェハ搬送時間がある。第1及び第2の半導体製造装置31,32間で処理待ち時間が生じた場合には、第1の半導体製造装置31内或いは搬送部7内においてウェハ9が放置される。
【0042】
図1に示した比較手段12は、第1の半導体製造装置31内でウェハ9が放置される場合には、第1の半導体製造装置31の処理時間と、第2の半導体製造装置32の処理時間とウェハ搬送時間との和を比較する。図7(a)〜図7(c)に示すように、第1の半導体製造装置31の処理時間Taが第2の半導体製造装置32の処理時間Tbとウェハ搬送時間Tcとの和(Tb+Tc)よりも長ければ、第1の半導体製造装置31で処理実行後、時刻T31,T33,T35において直ちに搬送されるので、処理待ち時間は生じない。
【0043】
一方、第1の半導体製造装置31の処理時間Taが第2の半導体製造装置32の処理時間Tbとウェハ搬送時間Tcとの和(Tb+Tc)よりも短ければ、第1の半導体製造装置31で処理後、第2の半導体製造装置32の処理まで処理待ち時間が生じる。図1に示した処理時刻決定手段13は、搬送部7による第1の半導体製造装置31から第2の半導体製造装置32までのウェハ搬送時間も考慮して、図8(a)〜図8(c)に示すように、第1の半導体製造装置31の処理終了後に直ちにウェハ9が搬送され第2の半導体製造装置32で処理されるように、第1の半導体製造装置31の処理開始時刻T42,T44,T46、ウェハ搬送開始時刻T41,T43,T45、及び第2の半導体製造装置32の処理開始時刻T42,T44,T46等を決定する。
【0044】
本発明の実施の形態の変形例によれば、ウェハ搬送時間を考慮した場合でも、プラズマ窒化プロセスとアニールプロセスの連続プロセスを行なうと、第1の半導体製造装置31にてSiO2膜の窒化を行なった後に、第2の半導体製造装置32でのアニールを行なうまでの処理待ち時間を最小の時間にすることができる。このため、搬送部7でのオキシナイトライド膜中のN2濃度の減少を最小限に抑制して、プロセスレシピの時間に依らずに一定に管理することができる。したがって、プラズマ窒化プロセス終了時刻からアニールプロセス開始時刻までの時間を最小とすることができ、SiO2膜からのN2の脱離を抑制可能となる。
【0045】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0046】
例えば、実施の形態では、SiO2膜を窒化・アニールしてオキシナイトライド膜を形成する一例を説明したが、窒化・アニール処理対象となる酸化膜はSiO2膜に限定されず、アルミニウム(Al)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、チタニウム(Ti)、タンタル(Ta)及びランタン(La)等の金属元素を少なくとも一つ含む酸化膜にも適用可能である。酸化膜として具体的には、ハフニウム酸化膜(ハフニア;HfO2)、ジルコニウム酸化膜(ZrO2)、アルミニウム酸化膜(アルミナ;Al23)、チタニウム酸化膜(TiO2)、タンタル酸化膜(Ta25)、及びランタン酸化膜(La23)等が挙げられる。
【0047】
Hf、Zr、Al、Ti、Ta及びLaのいずれか同士の合金の酸化膜も使用可能であるのは勿論である。具体的には、酸化アルミニウムハフニウム(HfxAlyz)、酸化ジルコニウムハフニウム(HfxZryz)、酸化アルミニウムジルコニウム(ZrxAlyz)、酸化アルミニウムチタン(TixAlyz)、酸化ジルコニウムチタン(TixZryz)、酸化ハフニウムチタン(TixHfyz)、酸化アルミニウムタンタル(TaxAlyz)、酸化ジルコニウムタンタル(TaxZryz)、酸化ハフニウムタンタル(TaxHfyz)、酸化チタンタンタル(TaxTiyz)、酸化アルミニウムランタン(LaxAlyz)、酸化ジルコニウムランタン(LaxZryz)、酸化ハフニウムランタン(LaxHfyz)、酸化チタンランタン(LaxTiyz)及び、酸化タンタルランタン(LaxTayz)等の酸化膜が挙げられる。
【0048】
また、上記実施の形態では、半導体装置の製造方法について、例示したが、本発明は、液晶装置、磁気記録媒体、光記録媒体、薄膜磁気ヘッド、超伝導素子の製造方法に適用できる。更には、本発明は、自動車の製造工程、化学薬品の製造工程、建築部材の製造工程法に適用できる。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施の形態に係る工程管理システムの一例を示すブロック図である。
【図2】プラズマ窒化プロセス後のウェハの放置時間とゲート絶縁膜中の窒素濃度の関係を示すグラフである。
【図3】図3(a)は、本発明の実施の形態に係るプラズマ窒化プロセスの処理時間がアニールプロセスの処理時間よりも短いときの第1の半導体製造装置の処理を示すタイミングチャートである。図3(b)は、本発明の実施の形態に係るプラズマ窒化プロセスの処理時間がアニールプロセスの処理時間よりも短いときの第2の半導体製造装置の処理を示すタイミングチャートである。
【図4】図4(a)は、本発明の実施の形態に係るプラズマ窒化プロセスの処理時間がアニールプロセスの処理時間よりも長いときの第1の半導体製造装置の処理を示すタイミングチャートである。図4(b)は、本発明の実施の形態に係るプラズマ窒化プロセスの処理時間がアニールプロセスの処理時間よりも長いときの第2の半導体製造装置の処理を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る工程管理方法の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示すフローチャートである。
【図7】図7(a)は、本発明の実施の形態の変形例に係るプラズマ窒化プロセスの処理時間がアニールプロセスの処理時間よりも短いときの第1の半導体製造装置の処理を示すタイミングチャートである。図7(b)は、本発明の実施の形態の変形例に係るプラズマ窒化プロセスの処理時間がアニールプロセスの処理時間よりも短いときの搬送部によるウェハ搬送のタイミングチャートである。図7(c)は、本発明の実施の形態の変形例に係るプラズマ窒化プロセスの処理時間がアニールプロセスの処理時間よりも短いときの第2の半導体製造装置の処理を示すタイミングチャートである。
【図8】図8(a)は、本発明の実施の形態の変形例に係るプラズマ窒化プロセスの処理時間がアニールプロセスの処理時間よりも長いときの第1の半導体製造装置の処理を示すタイミングチャートである。図8(b)は、本発明の実施の形態の変形例に係るプラズマ窒化プロセスの処理時間がアニールプロセスの処理時間よりも長いときの搬送部によるウェハ搬送のタイミングチャートである。図8(c)は、本発明の実施の形態の変形例に係るプラズマ窒化プロセスの処理時間がアニールプロセスの処理時間よりも長いときの第2の半導体製造装置の処理を示すタイミングチャートである。
【図9】図9(a)は、比較例の第1の半導体製造装置の処理を示すタイミングチャートである。図9(b)は、比較例の第2の半導体製造装置の処理を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0050】
1…中央演算処理装置(CPU)
2…データ記憶装置
3…入力装置
4…出力装置
5…バス
6…移載部
7…搬送部
11…ウェハ有無判定手段
12…比較手段
13…処理時刻決定手段
14…装置制御手段
21…レシピ記憶部
22…処理時刻記憶部
31〜3n…第1〜第nの半導体製造装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数ロットを並列に処理する工程管理システムであって、
同一のウェハに対して、互いに異なる処理を大気に晒さず連続して実行する第1及び第2の半導体製造装置と、
前記第1及び第2の半導体製造装置のそれぞれの処理時間を記載したレシピのデータを格納するレシピ記憶部と、
前記レシピのデータに基づいて、前記第1及び第2の半導体製造装置間の処理待ち時間が最小となるように、前記第1及び第2の半導体製造装置のそれぞれの処理時刻を決定する処理時刻決定手段と、
決定された前記第1及び第2の半導体製造装置のそれぞれの処理時刻に、前記第1及び第2の半導体製造装置に並列に処理させる装置制御手段
とを備えることを特徴とする工程管理システム。
【請求項2】
前記処理時刻決定手段は、前記第1の半導体製造装置から前記第2の半導体製造装置へのウェハ搬送時間を考慮して、前記第1及び第2の半導体製造装置のそれぞれの処理時刻を決定することを特徴とする請求項1に記載の工程管理システム。
【請求項3】
前記第1の半導体製造装置はプラズマ窒化装置であり、前記第2の半導体製造装置はアニール装置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の工程管理システム。
【請求項4】
前記第1及び第2の半導体製造装置のそれぞれの処理時間を比較する比較手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の工程管理システム。
【請求項5】
複数ロットを並列に処理する工程管理方法であって、
処理時刻決定手段が、同一のウェハに対して互いに異なる処理を大気に晒さず連続して実行する第1及び第2の工程のそれぞれの処理時間を記載したレシピのデータをレシピ記憶部から読み出し、読み出した前記レシピのデータに基づいて前記第1及び第2の工程間の処理待ち時間が最小となるように前記第1及び第2の工程のそれぞれの処理時刻を決定するステップと、
決定された前記第1及び第2の工程のそれぞれの処理時刻に、前記第1及び第2の工程を並列に処理するステップ
とを含むことを特徴とする工程管理方法。
【請求項6】
レシピに規定された酸化膜を窒化する処理時間と窒化された酸化膜をアニールする処理時間に基づいて、前記酸化膜を窒化する処理と前記窒化された酸化膜をアニールする処理間の処理待ち時間が最小となるように、前記酸化膜を窒化する処理時刻及び前記窒化された酸化膜をアニールする処理時刻を決定する工程と、
基板上に酸化膜を形成する工程と、
決定された前記酸化膜を窒化する処理時刻に、前記酸化膜を窒化する工程と、
決定された前記窒化された酸化膜をアニールする処理時刻に、前記窒化された酸化膜を大気に晒さず連続してアニールする工程
とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−278531(P2006−278531A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−92736(P2005−92736)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】