説明

情報端末装置、及びその情報表示方法等

【課題】携帯電話機など表示部が小さい携帯端末においても、経路全体を把握できるとともに、出発地付近の道路形状が複雑である場合や、ロータリーのような場所である場合であっても進むべき道と方向を分りやすく表示する。
【解決手段】サーバ装置と情報端末装置であって、ユーザによって目的地情報が入力される入力手段と、前記入力された目的地情報を前記サーバ装置に送信する送信手段と、前記サーバ装置から公共交通機関の駅出口からの立体画像情報を受信する受信手段と、前記受信された立体画像情報を表示する表示手段と、を備え、前記受信手段は、前記目的地情報で特定される目的位置周辺の駅出口と接続される複数の道路のうち前記目的位置に向かう道路を含み、当該道路に当該目的位置に向かう方向を示した矢印を重畳した立体画像情報を受信し、前記表示手段は、現在位置が前記目的位置周辺の駅出口にあるとき、前記受信された立体画像情報を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、携帯型ナビゲーション装置等の情報端末装置の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の携帯型ナビゲーション装置として、特許文献1に開示されているような装置が一例として挙げられる。従来の携帯型ナビゲーション装置を含むシステムは、表示部に地図を表示する携帯電話機などの携帯型ナビゲーション装置と、地図データや経路探索に必要な道路リンク情報などが格納されるデータベースと、経路探索及び経路案内地図の作成を行う地図サーバと、携帯型ナビゲーション装置と地図サーバを結ぶ通信回線網等とでシステムは構成される。
【0003】
次に、従来の携帯型ナビゲーション装置の動作を説明する。ユーザが出発地と目的地を携帯型ナビゲーション装置に入力して経路探索を指示すると、携帯型ナビゲーション装置は通信回線網を通して、地図サーバに出発地と目的地を送って経路探索要求を出す。地図サーバはデータベースに格納されている道路のリンク情報を用いて経路探索を行い、更に探索された経路を構成するリンクの長さの総和を求めて目的地までの距離とする。次に、地図サーバはデータベースに格納されている地図データと経路探索結果を用いて、地図上に出発地と目的地と経路などの情報を加えた経路案内地図を作成する。経路案内地図と目的地までの距離は通信回線網を通して、携帯型ナビゲーション装置に送られて表示される。
【0004】
次に、従来の携帯型ナビゲーション装置における経路案内地図の表示例を説明する。例えば、JRの駅を出発地S、図書館を目的地Gとし、出発地S−目的地G間の経路を太線表示するとともに、経路上の目印を地図上に数字1、2、3等で表示し、また、それらを用いた案内文、更に目的地までの距離を表示する。このように、従来の携帯型ナビゲーション装置でも、小さな画面上に経路を明確に表示することができ、目的地までの距離も知ることができる。
【特許文献1】特開2001−4384号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の携帯型ナビゲーション装置では、出発地Sから目的地Gまでの全ルート画面のみを表示するので、表示方法が1種類に限られており、経路全体は把握できる。しかし、縮尺が小さいため、特に出発地S付近の道路形状が複雑な場合や、ロータリーのような場所である場合は、どの道を進めばよいのか分り難いという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するものであり、携帯電話機など表示部の面積が小さい携帯端末においても、ユーザにとって出発地から目的地までの経路全体を把握できるとともに、出発地付近の道路形状が複雑である場合や、ロータリーのような場所である場合であっても進むべき道と方向を分りやすく表示することができる情報端末装置、及びその情報表示方法等を記録した記録媒体および通信ネットワークを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に記載の情報端末装置は、サーバ装置と通信ネットワークを介して情報の送受信を行う情報端末装置であって、ユーザによって目的地情報が入力される入力手段と、前記入力された目的地情報を前記サーバ装置に送信する送信手段と、前記サーバ装置から公共交通機関の駅出口からの立体画像情報を受信する受信手段と、前記受信された立体画像情報を表示する表示手段と、を備え、前記受信手段は、前記目的地情報で特定される目的位置周辺の駅出口と接続される複数の道路のうち前記目的位置に向かう道路を含み、当該道路に当該目的位置に向かう方向を示した矢印を重畳した立体画像情報を受信し、前記表示手段は、現在位置が前記目的位置周辺の駅出口にあるとき、前記受信された立体画像情報を表示する、ことを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に記載の情報端末装置における情報表示方法は、入力された目的地情報を通信ネットワークを介してサーバ装置に送信するとともに、当該目的地情報の送信に応じて当該サーバ装置から受信した公共交通機関の駅出口からの立体画像情報を表示する情報端末装置における情報表示方法であって、現在位置を取得する現在位置取得工程と、前記目的地情報で特定される目的位置周辺の駅出口と接続される複数の道路のうち前記目的位置に向かう道路を含み、当該道路に当該目的位置に向かう方向を示した矢印を重畳した立体画像情報を前記サーバ装置から受信する受信工程と、現在位置が前記目的位置周辺の駅出口にあるとき、前記受信された立体画像情報を表示する表示工程と、を含むことを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項5に記載の情報端末プログラムは、サーバ装置と通信ネットワークを介して情報の送受信を行うコンピュータを、ユーザによって目的地情報が入力される入力手段、前記入力された目的地情報を前記サーバ装置に送信する送信手段、前記サーバ装置から公共交通機関の駅出口からの立体画像情報を受信する受信手段、および前記受信された立体画像情報を表示する表示手段として機能させ、前記受信手段が、前記目的地情報で特定される目的位置周辺の駅出口と接続される複数の道路のうち前記目的位置に向かう道路を含み、当該道路に当該目的位置に向かう方向を示した矢印を重畳した立体画像情報を受信し、前記表示手段が、現在位置が前記目的位置周辺の駅出口にあるとき、前記受信された立体画像情報を表示するように機能させることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、本願に最適な実施の形態について、図1乃至図7に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係わる情報端末装置としての携帯電話機を含むシステム構成例である。図2(a)は、実施形態に係わる駅の出入り口における写真と経路情報またはノード情報との関係を示す図である。図2(b)は、実施形態に係わる交差点における写真と経路情報またはノード情報との関係を示す図である。図3は、実施形態に係わる交差点における写真とノード情報との関係を示す図である。図4(a)は、実施形態に係わる情報端末装置に表示される周辺地域情報の一例を示す図である。図4(b)は、実施形態に係わる情報端末装置に表示される最寄駅の出入り口の一覧表示の一例である。図5(a)は、実施形態に係わる目的地の表示と最寄り駅の出入り口から目的地へ向かう道路を指し示す記号が表示された周辺地域情報を示す図である。図5(b)は、実施形態に係わる駅の出入り口から目的地へ向かう道路を撮影するとともに道路に目的地方向の矢印が付加された画像情報である。図6は、実施形態に係わる情報端末装置、配信サーバおよび情報端末装置の表示部の動作をあらわしたフローチャートである。図7(a)は、実施形態に係わる目的地の表示と最寄り駅の出入り口から目的地へ向かう道路を指し示す記号が表示された周辺地域情報を示す他の例である。(b)実施形態に係わる駅の出入り口から目的地へ向かう道路を撮影するとともに道路に目的地方向の矢印が付加された画像情報の他の例である。
【0011】
最初に、図1に基づいて、本実施形態に係わる情報端末装置としての携帯電話機を含むシステム構成例を説明する。
【0012】
図1に示すように、表示部に地図等の情報を表示する情報端末装置としての携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2と、地図データや経路探索に必要な道路リンク情報などが格納される地図データベース7と、道路リンク情報や交差点ノード情報等に関連付けされる、道路を写した写真情報が格納される写真データベース6と、経路探索、経路案内地図および経路案内地図と写真データベース6に含まれる写真情報から経路案内地図に関連した写真情報との加工画像情報等の作成を行う配信サーバ4と、配信サーバで作成された加工画像情報を保管する加工画像保管サーバ3と、携帯型ナビゲーション装置1、パーソナルコンピュータ2、配信サーバ4、加工画像保管サーバとを結ぶ通信回線網5とでシステムは構成される。
【0013】
携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2は、装置全体の制御を行う制御部(図示せず)と、出発地、目的地、地図などを格納するための記憶部(図示せず)と、地図などを表示するための表示部(図示せず)と、通信を行う通信部(図示せず)と、通信用アンテナ(図示せず)と、ユーザが各種操作をするための入力部とを備えている。
【0014】
次に、携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2の動作を説明する。ユーザが入力部を操作して目的地を入力すると、入力された目的地はメモリに格納される。目的地は、緯度・経度、電話番号、名称などで特定される。目的地の設定が終わり、ユーザが入力部を操作して経路探索を指示すると、携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2の制御部はメモリから出発目的地情報を取り出し、通信部、通信用アンテナ、通信回線網5を介して、目的地に関する経路探索要求を配信サーバ4へ送る。
【0015】
また、携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2の制御部は、配信サーバ4または加工画像保管サーバ3から送信される情報を、通信回線網5、通信用アンテナ、通信部を介して、表示部に表示する。ユーザは、携帯電話機1またはパーソナルコンピュータ2の入力部を操作して表示部に表示される情報の種類を選択することができる。また、携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2の制御部は、受信される情報を記憶部に記憶する。
【0016】
次に写真データベース6について説明する。
【0017】
写真データベース6には、JR、私鉄、都営鉄道若しくは営団地下鉄等の駅の出入り口、図書館、若しくは役所等の建築物の出入り口、および道路の交差点の各場所から撮影された写真情報がデータベースとして記憶されている。その写真情報は、各場所に接続している各道路方向に、その場所に接続されている道路を含むように撮影された写真情報である。
【0018】
例えば、駅を基準にどのような写真情報が写真データベース6に記憶されているかについて図2(a)を用いて説明する。
【0019】
図2(a)には、W駅およびW駅の東口から道路のリンク情報として経路1および経路2で示される道路があることが表示されている。
【0020】
また、図2(a)には、ノード情報として、W駅の東口の地点E1および地点E2があることが表示されている。
【0021】
図2(a)における写真1はW駅の東口の地点E1から経路1方向に道路D1を含むように撮影された写真である。ユーザがW駅の東口にいる場合に、ユーザが写真1を見れば、経路1の道路D1が、写真1によって示されていることをユーザは理解できる。
【0022】
したがって、例えば、ユーザが経路1を通らなければいけない場合にもかかわらず、経路1上の道路D1を探すことができない場合であっても、地点E1において、写真1を携帯電話1の表示部で見ることができれば、容易に道路D1を探すことができる。
【0023】
写真2はW駅の東口の地点E2から経路2方向に道路2を含むように撮影された写真である。ユーザがW駅の東口にいる場合に、ユーザが写真2を見れば、経路2の道路D2が、写真2によって示されていることがわかる。
【0024】
したがって、例えば、ユーザが経路1を通らなければいけない場合にもかかわらず、経路1上の道路D1を探すことができない場合であっても、地点E1において、写真1を携帯電話1の表示部で見ることができれば、容易に道路D1を探すことができる。
【0025】
写真1は、リンク情報としての経路1と関連づけされて、写真データベース6に記憶されている。また、写真2は、リンク情報としての経路2と関連づけされて、写真データベース6に記憶されている。したがって、後述するように配信サーバ4は、配信サーバ4による経路検索をする場合に、容易にリンク情報としての経路に関連した写真情報を写真データベース6から抽出することができる。
【0026】
また、写真はノード情報と関連付けされて写真データベース6に記憶されていてもよい。すなわち、写真1は、ノード情報としてのW駅東口の地点E1と関連づけされて、写真データベース6に記憶されている。また、写真2は、ノード情報としてのW駅東口の地点E2と関連づけされて、写真データベース6に記憶されている。したがって、後述するように配信サーバ4は、配信サーバ4による経路検索をする場合に、容易に経路のノード情報に対応した写真情報を写真データベース6から抽出することができる。
【0027】
次に、ある交差点から各道路方向を見た写真情報について説明する。
【0028】
図2(b)には、W2駅の東口からノードとしての交差点E3から、道路のリンク情報として経路D3および経路D4で示される道路があることが表示されている。写真12は、交差点E3から経路D3方向に経路D3で示される道路を含むように撮影された写真である。また、写真11は、交差点E4から経路D5方向に経路D5で示される道路を含むように撮影された写真である。さらに、写真13は、交差点E4から経路D4方向に経路D4で示される道路を含むように撮影された写真である。
【0029】
このように撮影された写真11乃至13は、経路情報である経路D3乃至D5に関連づけされて写真データベース6に記憶される。
【0030】
配信サーバ4において、交差点E3から、経路D3方向に目的位置があると判断される場合には経路D3が抽出されるとともに、経路D3に関連づけされた写真12も抽出される。また、配信サーバ4において、交差点E4から、経路D4方向に目的位置があると判断される場合には経路D4が抽出されるとともに、経路D4に関連づけされた写真13も抽出される。さらに、配信サーバ4において、交差点E4から、経路D5方向に目的位置があると判断される場合には経路D5が抽出されるとともに、経路D5に関連づけされた写真11も抽出される。
【0031】
したがって、後述するように配信サーバ4は、配信サーバ4による経路検索をする場合に、容易に経路情報に対応した写真情報を写真データベース6から抽出することができる。
【0032】
次に、他の交差点から各道路方向を見た写真情報について説明する。
【0033】
図3には、交差点である交差点ノード5からF1方向に道路DF1を含むように撮影された写真21、交差点である交差点ノード5からF2方向に道路DF2を含むように撮影された写真22、交差点である交差点ノード5からF3方向に道路DF3を含むように撮影された写真23、交差点である交差点ノード5からF4方向に道路DF4を含むように撮影された写真24が示されている。
【0034】
交差点ノード5が抽出されると、交差点ノード5に関連した写真21、22、23および24が、交差点ノード5情報とともに抽出される。
【0035】
また、交差点ノード5からF1方向には、あらかじめ定められた間隔で、道路DF1を含むように写真が撮影されている。図3の道路DF1上の位置P1、P2、P3およびP4において道路DF1を含むように写真が撮影されている。交差点ノード5に関連づけされるF1方向の写真はP1位置における写真21に限られず、P2乃至P4における写真を関連付けることができる。また、ユーザがP1位置における写真21では、F1方向の道路DF1を識別することが困難な場合には、位置P2、P3およびP4における道路DF1を含む写真を、ユーザは携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2の入力部を操作することにより選択して抽出することができる。そして、それらの写真を、配信サーバ4および通信回線網5を介して、携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2の表示部に表示することができる。
【0036】
次に、地図データベース7について説明する。
【0037】
地図データベース7には、道路ネットワーク情報、交差点情報を含む道路情報、建物情報(駅、建築物、公園等の情報)、路線情報を含む鉄道情報、河川情報等の情報が位置座標とともに記憶されている。
【0038】
地図データベース7においては、駅、建築物、交差点、公園等をブロック情報として管理することもできる。
【0039】
例えば、ブロック情報には、ブロックを分類したブロックの属性、ブロックの出入り口が接している接続道路、ブロックが存在する地図番号、地図上のブロックの座標、ブロックの属する住所、ブロックを形成するポリゴン情報などのデータが含まれる。
【0040】
また、地図データベース7は、道路をリンクデータ、ユーザが携帯電話機1またはパーソナルコンピュータ2から入力する目標位置および特定位置情報(駅、建築物、交差点等)をノードデータとして記憶している。
【0041】
地図データベース7に記憶されている道路のリンク情報を用いて配信サーバ4が経路探索を行なった場合には、配信サーバ4は探索された経路を構成するリンクの長さの総和を求めて目的地までの距離とする。
【0042】
次に配信サーバ4について説明する。
【0043】
配信サーバ4は、携帯電話機1またはパーソナルコンピュータ2から送信された目的地に関する経路探索要求に基づき、地図データベース7に格納されている道路のリンク情報を用いて経路探索を行い、周辺地域情報としての目的地周辺の地図情報を地図データベースから抽出する。
【0044】
周辺地域情報には、目的地に近い位置にある特定位置情報としてのJR、私鉄、都営鉄道若しくは営団地下鉄等の駅、および図書館、若しくは役所等の建築物を表示するマーカ等の表示情報が含まれる。また周辺地域情報には目的地の名称も含まれる。マーカ等の表示情報および目的地の名称を含む表示情報は、配信サーバ4において作成される。また、目的地から周辺地域情報に含まれる特定位置情報までの距離は、およそ数キロメートル以内である。
【0045】
また、各特定位置情報によって特定される駅および建築物に複数の出入り口がある場合には、駅および建築物の複数の出入り口のうち目的地に最も近い出入り口を、配信サーバ4は目的位置方向情報として選択する。
【0046】
配信サーバ4は、目的位置に最も近い出入り口から道路上における目的地の方向を表示する矢印等の表示情報を周辺地域情報に含ませる。
【0047】
目的地の名称、特定位置情報としてのJR、私鉄、都営鉄道若しくは東京メトロ等の駅、および図書館、若しくは役所等の建築物を表示するマーカ等の表示情報、および矢印等の表示情報を含む周辺地域情報は、携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2の表示部に表示される。
【0048】
図4(a)に周辺地域情報に、目的地の名称である○○会社、および目的位置方向情報としての東京駅八重洲南口から○○会社へ向かう方向を表示する表示情報である矢印を目的地へ向かう経路上の道路に表示した例を示す。
【0049】
図4(a)においては、表示部の画面の中央に○○会社があることがわかるように記号10を用いて○○会社の位置を表示している。そして、図4(a)の○○会社の左上方向には特定位置情報としての東京駅があることがわかるように中を塗りつぶした四角形の記号11を表示している。また、図4(a)の○○会社の左下方向には特定位置情報としての営団地下鉄線の京橋駅があることがわかるように中を塗りつぶした四角形の記号12を表示している。さらに、図4(a)の○○会社の下方向には特定位置情報としての都営地下鉄線の宝町駅があることがわかるように中を塗りつぶした四角形の記号13を表示している。
【0050】
このようにして、ユーザは携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2の表示部に表示される目的地を含む周辺地域情報を見ることにより、目的地および目的地に近い駅等の特定位置情報の位置関係を把握することができるようになる。
【0051】
さらに、配信サーバ4は選択された目的位置方向情報としての駅および建築物毎の出入り口から目的位置までの距離を地図データベース7に記憶されている地図データベースに基づいて演算する。さらに配信サーバ4は、目的位置方向情報としての駅並びに建築物毎の出入り口情報、および目的位置方向情報としての駅並びに建築物毎の出入り口から目的位置までの距離情報を、携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2に送信する。
【0052】
また、配信サーバ4は、周辺地域情報に含まれる特定位置情報を、目的地に近い順に優先順位付けをし、優先順位付けした結果を優先順位情報として携帯電話機1またはパーソナルコンピュータ2へ送信する。そして、携帯電話機1またはパーソナルコンピュータ2は、携帯電話機1またはパーソナルコンピュータ2の表示部に、リスト表示として特定位置情報を表示する場合には、優先順位情報に基づいて、目的地に近い順に特定位置情報を表示する。
【0053】
特定位置情報としての駅並びに建築物の名称、目的位置方向情報としての駅並びに建築物毎の出入り口情報、および目的位置方向情報としての駅並びに建築物毎の出入り口から目的位置までの距離情報は、携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2の表示部に表示される。
【0054】
図4(b)にリスト表示として、目的地に近い順に特定位置情報としての駅並びに建築物の名称14、目的位置方向情報としての駅並びに建築物毎の出入り口情報15、および目的位置方向情報としての駅並びに建築物毎の出入り口から目的位置までの距離情報16を表示した例を示す。
【0055】
図4(b)をユーザが見れば、駅名、路線名、駅の出口名、駅の出口から目的位置までの所要距離を一度に知ることができる。
【0056】
図4(b)の場合には、○○会社に最も近い駅である東京駅の名称と、○○会社に最も使い駅である東京駅の出入り口である八重洲南口が表示部の一番上に表示される。また、東京駅の出入り口である八重洲南口から○○会社までの距離が携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2の表示部に表示される。
【0057】
次に、○○会社に2番目に近い駅である京橋駅の名称と、○○会社に2番目に近い駅である京橋駅の出入り口である7番出口が表示部の上から2番目に表示される。また、京橋駅の出入り口である7番出口から○○会社までの距離が携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2の表示部に表示される。
【0058】
次に、○○会社に3番目に近い駅である宝町駅の名称と、○○会社に3番目に近い駅である宝町駅の出入り口であるA6出口が表示部の上から3番目に表示される。また、宝町駅の出入り口であるA6出口から○○会社までの距離が携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2の表示部に表示される。
【0059】
さらに、配信サーバ4は、図4(b)で表示された駅名、路線名、駅の出口名、駅の出口から目的位置までの所要距離のリスト表示から、ユーザが、携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2の入力部を操作して駅の出口名を選択した場合には、駅の出口名に対応する位置の写真情報を、写真データベース6から抽出する。
【0060】
例えば、東京駅の八重洲南口が選択された場合には、八重洲南口に対応した写真を、配信サーバ4は、写真データベース6から抽出する。
【0061】
八重洲南口には、図5(a)で示すように幾つかの道路が接続している。この場合には、○○会社に最も近い道路が、配信サーバ4で選択される。そして、八重洲南口において、○○会社に最も近い道路を写した写真情報が、写真データベース6から配信サーバ4によって抽出される。
【0062】
配信サーバは抽出された写真情報に映し出された○○会社に至る道路に、○○会社の方向を示す矢印等の方向が分かる記号情報17を挿入する。
【0063】
このようにして、図4(a)に示される周辺地域情報に、目的地の名称である○○会社、および目的位置方向情報としての東京駅八重洲南口から○○会社へ向かう方向を表示する表示情報である矢印を目的地へ向かう経路上の道路に表示した画像が携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2の表示部に表示される。
【0064】
図5(b)は、八重洲南口から○○会社に至る道路に、方向情報18が挿入された写真である。方向情報18が挿入された写真は、配信サーバ4から通信回線網5を経由して、携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2の表示部に表示される。
【0065】
ここで、図5(a)における記号情報17と図5(b)における方向情報18とは、同じ道路上の同じ方向を指し示している。
【0066】
例えば、携帯電話機1の場合には、ユーザが八重洲南口で、携帯電話機1の表示部に表示された方向情報18が挿入された写真をみれば、八重洲南口から○○会社に向かう道路を簡単に認識することができる。また、認識された道路をどの方向に進んでいけばよいかも即座にわかるという利益がある。
【0067】
さらに、配信サーバ4は、方向情報18が挿入された写真情報と、図5(a)に示された○○会社と東京駅および東京駅の出入り口から○○会社に最も近い出入り口である八重洲南口から、写真情報に挿入された方向情報18と同じ方向を示す矢印等の記号情報17を表示した周辺地図情報とを関連づけして、加工画像保管サーバ3に記憶する。
【0068】
また、配信サーバ4は、ユーザが携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2入力部の操作をすることによって送信要求をすると、矢印等の方向情報17を表示した周辺地図情報図および周辺地図情報図と関連した方向情報18が挿入された写真情報とを一緒に携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2に送信する。
【0069】
矢印等の記号情報17を表示した周辺地図情報図5(a)および方向情報18が挿入された写真情報図5(b)を受信した携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2は、図5(a)と図5(b)とをあらわす画像を表示部に同時に表示する場合と、順番に表示する場合がある。
【0070】
携帯電話機1が図5(a)と図5(b)とをあらわす画像を表示部に同時に表示する場合には、周辺地域情報で地図上の目的地と駅等の出入り口とを確認し、方向情報18が挿入された写真情報で出入り口から目的地に向かうべき道路を確認しながら、出入り口から実際の出入り口の風景を見ながら、写真情報に撮影されている道路を容易に探し出すことができる。
【0071】
また、ユーザが携帯電話機1に図5(a)と図5(b)とを別々に表示する場合であっても交互に、表示することによって、ユーザが進むべき道路を容易に探し出すことができる。
【0072】
さらに、パーソナルコンピュータ2を使用して、図5(a)と図5(b)とをプリンター等の印刷機器を用いてあらかじめ印刷しておけば、駅等の出入り口で印刷物を参照することにより、駅等の出入り口から自分が進むべき道路を容易に探し出すこともできる。
【0073】
加工画像保管サーバ3には、図5(a)と図5(b)とが関連づけされて記憶されている。また同様に、配信サーバ4で生成された、駅等の出入り口から目的地へ向かうための道路に矢印等の記号情報17を挿入させた駅等の出入り口から目的地までの周辺地域情報と、目的地に向かうための道路に矢印等の方向情報18が挿入された、駅等の出入り口から目的地に向かうための道路が撮影された写真情報とを関連づけて記憶する。
【0074】
これらの関連づけされた周辺地域情報と写真情報とに、URL(Uniform Resource Location)を割り当てて、通信回線網5を介して、携帯電話機1およびパーソナルコンピュータ2から直接アクセスすることも可能であるし、また配信サーバ4を介してアクセスすることも可能である。
【0075】
例えば、ユーザが外出先で、携帯電話機1の表示部に図5(a)および図5(b)を表示させたい場合には、前記URLを携帯電話機1の入力部から入力することで、通信回線網5を介して、加工画像保存サーバ7から直接に、または配信サーバ4を介して、図5(a)および図5(b)を携帯電話機1の表示部に表示することができる。
【0076】
次に、本実施形態に係わる動作を示すフローチャートについて図6を用いて説明する。
【0077】
図6には、ユーザであるユーザが携帯電話機1を使用する場合の操作に関する動作をあらわすステップ1乃至ステップ3の動作と、ステップ1乃至3に対応する配信サーバ4、写真データベース6および地図データベース7の動作をあらわすステップ4乃至ステップ10と、携帯電話機1の表示部に表示される画像の変化を表すステップS11乃至ステップS13が記載されている。
【0078】
図6におけるユーザは、電車内において携帯電話機1を用いて○○会社の東京八重洲支店の位置検索を行なっているものとする。
【0079】
ステップS1において、ユーザは携帯電話機1の入力部を操作して携帯電話機1を地図検索モードに設定する。そして検索目標地である○○会社東京八重洲支店を入力する。次にステップS2に進む。
【0080】
ステップ2において、携帯電話機1の表示部には、図4(a)で示された目的地の名称である○○会社東京八重洲支店と最寄り駅である、東京駅八重洲南口、京橋7番出口および宝町駅A6出口が中を塗りつぶされた四角形で表示された周辺地域地図が表示される(表示画面の動作であるステップS11と同じ画面。)。そこで、ユーザは、最寄駅を一覧で表示する図4(b)(表示画面の動作であるステップS12と同じ画面。)を表示するために、入力部の次画面表示を選択する。次にステップS3に進む。
【0081】
ステップS3において、ステップS12に表示された画面から、○○会社東京八重洲支店から最も最寄りの駅の出口である東京駅八重洲南口を携帯電話機1の入力部を操作することにより選択する。
【0082】
そうすると、携帯電話機1の表示部には図5(a)及び図5(b)にて表示される周辺地図情報と東京駅八重洲南口から○○会社東京八重洲支店へ向かう道路を含む写真が携帯電話機1の表示部に表示される。
【0083】
次に、ステップ1乃至3に対応する配信サーバ4、写真データベース6および地図データベース7の動作をあらわすステップ4乃至ステップ10について説明する。
【0084】
ステップS4において、配信サーバ4は、ステップS1においてユーザによって入力された目的地を検索するために地図データベース7において検索を行なう。配信サーバ4は、目的地の周辺地域地図を地図データベース7から抽出すると、○○会社東京八重洲支店を表す記号と、○○会社東京八重洲支店の最寄りの駅である、東京駅八重洲南口、京橋7番出口および宝町駅A6出口が中を塗りつぶされた四角形で表示された記号を周辺地域地図に重ねて表示するように周辺地域地図を編集して、ユーザの携帯電話機1に表示させる。
【0085】
ステップS5において、配信サーバ4は、○○会社東京八重洲支店の最寄りの駅情報を、○○会社東京八重洲支店から近い順番に優先順位をつけて、ユーザの携帯電話機1に表示させる。
【0086】
ステップS6において、配信サーバ4は、ステップS3において、ユーザが選択した駅の出口である東京駅八重洲南口から目的地である○○会社東京八重洲支店までの経路を、地図データベースを用いて計算する。
【0087】
ステップS7において、配信サーバ4は、東京駅八重洲南口に対応する○○会社東京八重洲支店に至る経路上のノード情報を取得する。
【0088】
ステップS8において、ステップS7において取得されたノード情報のX座標情報(x1)およびY座標情報(y1)を取得する。このX座標情報およびY座標情報は緯度、経度情報であってもよいし、あらかじめ定められた地図を基準にしたX座標およびY座標であってもよい。次にステップS9に進む。
【0089】
ステップS9において、ステップS8において取得したX座標情報(x1)およびY座標情報(y1)の位置に最も近い写真情報を写真データベース6から抽出する。抽出された写真は、駅等の出入り口から目的地に向かう道路を含んで撮影された写真である。したがって、配信サーバ4は目的地へ向かう方向を示すための矢印等の記号を目的地に向かう道路に表示するように写真を編集する。次にステップS10に進む。
【0090】
ステップS10において、ステップS9において抽出され編集された写真と目的地を含む周辺地域地図をユーザの携帯電話機1に送信する。ユーザの携帯電話機1の表示部にはステップ13に表示されるステップS9において抽出され編集された写真と目的地を含む周辺地域地図が表示される。
【0091】
次に携帯電話機1の表示部に表示される表示画面について説明する。
【0092】
ステップS11において、ステップS4において配信サーバ4が目的地を検索するために地図データベース7において検索を行なった結果である、目的地の周辺地域地図と、○○会社東京八重洲支店を表す記号と、○○会社東京八重洲支店の最寄りの駅である、東京駅八重洲南口、京橋7番出口および宝町駅A6出口が中を塗りつぶされた四角形で表示された記号を周辺地域地図に重ねて表示する。
【0093】
ステップS12において、ステップS5において、配信サーバ4が抽出した○○会社東京八重洲支店の最寄りの駅情報を、○○会社東京八重洲支店から近い順番に、配信サーバ4が設定した優先順位に基づいて、携帯電話機1は表示部に表示する。
【0094】
ステップS13において、ステップS3においてユーザが選択した駅出口に基づいて、配信サーバ4がステップS10において、写真データベース6から抽出し編集した写真と、目的地を示す記号と駅出口から目的地に向かう矢印を駅出口に接続している道路上に表示する周辺地域地図が携帯電話機1の表示部に表示される。
【0095】
なお、図6のフローチャートを、フレキシブルディスク等の記録媒体に予め記録しておき、或いはインターネット等のネットワークを介して予め記録しておき、これを汎用のマイクロコンピュータ等により読み出して実行することにより、当該汎用のマイクロコンピュータ等を実施形態に係わるCPUとして機能させることも可能である。
【0096】
上記実施形態においては、ユーザが目的地の最寄駅の出口から目的地に至る道を探す場合について説明したが本願はこれに限られるわけではない。
【0097】
例えば、目的地の最寄り駅の出入り口から、目的地に向かって歩き始めたが、道に迷ってしまう場合がある。このような場合には、GPS(Global Positioning System)付きの携帯電話機であれば交差点において、携帯電話機を使用して経路探索を行なう。すると、交差点から目的地までの経路が探索される。経路にリンクした交差点においては、図2(b)及び図3において説明したように交差点に接続しているすべての道路について、道路を含むように交差点から離れる方向に撮影された写真が写真データベース6に記憶されている。
【0098】
したがって、配信サーバ4は、ユーザがいる交差点から目的地に向かう写真情報を、写真データベース7から抽出し、目的地に向かう矢印等の記号を抽出した写真情報に付加するように編集した画像情報(写真情報を含む画像情報)をユーザが所持する携帯電話機に送信する。
【0099】
ユーザは、配信サーバ4から送信された写真情報を含む画像情報を携帯電話機の表示部を見ることによって確認できる。そして、携帯電話機1の表示部に表示された矢印等の記号が表示された交差点の道路と、交差点の周辺の光景とを比較することにより、目的地へ向かう道路を認識することができるのである。
【0100】
このように、携帯電話機から、交差点から目的地に向かう写真情報を配信サーバ4を介してみることが、ユーザができるので、道に迷うことがなくなるという効果がある。
【0101】
また、目的地に向かう写真情報と、目的地に対して最寄駅の駅出口から目的地に向かう矢印等の記号が付加された周辺地域情報が関連付けされて、加工画像保管サーバ3に記憶されるので、関連付けされた写真情報と周辺地域情報をユーザは様々な方法で使用できる。
【0102】
例えば、図7(a)はユーザが自宅および自宅の最寄駅の出入り口から自宅に向かう道路に自宅方向を示す矢印記号を合成した周辺地域地図を示したものである。図7(b)は、図7(a)の位置19において、道路20を含むようにユーザの自宅方向の矢印記号21向きに撮影した写真である。図7(b)に表示された矢印をあらわす記号22は、図7(a)における矢印記号21と同じく目的地であるユーザの自宅方向を指している。図7(a)と(b)とは関連付けされて加工画像保存サーバ3に記憶されるとともに、配信サーバ4は図7(a)と(b)に対してURLを指定する。
【0103】
この場合に、ユーザの自宅を訪れる人に対して、ユーザが携帯電話機を介して、図7(a)および(b)に対応するURLを、ユーザの自宅を訪れる人に対して送信する。
【0104】
すると、ユーザの自宅を訪れる人は、最寄の駅である図7(a)における位置19に到着した場合に、携帯電話機を用いて、URLを配信サーバ4または加工画像サーバ3に送信する。すると、ユーザの自宅を訪れる人の携帯電話機の表示部に図7(a)および図7(b)が表示される。
【0105】
ユーザの自宅を訪れる人は、図7(a)の位置19において、図7(b)を携帯電話機の表示部を介してみることによって、容易にユーザの自宅方向に向かう道路20を見つけることででき、道に迷うことがなくなる。
【0106】
また、本実施形態においては、写真データベース6および地図データベース7を設けたが、これらに記憶されるべき情報の一部を携帯電話機1等の情報端末装置の記憶部に記憶しておくことも可能である。また、配信サーバ4で動作させた機能を携帯電話機1等の情報端末装置の演算装置部(図示せず)において行なうこともできる。すなわち、情報端末装置の演算装置部は、周辺地域情報および写真情報を情報端末装置の記憶部から抽出し、周辺地域情報および写真情報に目的地に向かう矢印等の記号情報を付加し、目的地に向かう矢印等の記号情報が付加された周辺地域情報および写真情報を表示することができる。
【0107】
以上述べてきたように、本実施形態においては、駅の出入り口から目的地方向の道路を含むように撮影された写真情報を用いることによって、ユーザが駅の出入り口にいる場合に、ユーザが写真情報を見れば、ユーザは進むべき目的地方向の道路がわかるので、進むべき道路を見失うことがない。
【0108】
ユーザは携帯電話機およびパーソナルコンピュータ等の情報端末装置の表示部に表示される目的地を含む周辺地域の地図および写真を見ることにより、目的地および目的地に近い駅等の特定位置の位置関係を容易に把握することができるようになる。
【0109】
例えば、携帯電話機を使用する場合には、ユーザが駅の出入り口で、携帯電話機の表示部に表示された方向が挿入された写真をみれば、駅の出入り口から目的地に向かう道路を簡単に認識することができる。また、認識された道路をどの方向に進んでいけばよいかも、方向情報により即座にわかるという利益がある。
【0110】
また関連づけされた周辺地域情報と写真情報とにURLを割り当てておき、サーバ等の情報処理装置に関連づけされた周辺地域情報と写真情報を記憶しておくことにより、通信回線網を介して、携帯電話機およびパーソナルコンピュータ等の情報端末装置から、関連づけされた周辺地域情報と写真情報を直接アクセスすることも可能であるので、誰でも自由に目的地へ行くための道路を容易に探し出すことができる。
【0111】
例えば、ユーザが外出先で、携帯電話機の表示部に、目的地の表示と最寄り駅の出入り口から目的地へ向かう道路を指し示す記号が表示された周辺地域情報、および駅の出入り口から目的地へ向かう道路を撮影するとともに道路に目的地方向の矢印が付加された画像情報を表示することができる。したがって、目的地へ行くための道路を容易に探し出すことができる。
【0112】
すなわち、携帯電話機の表示部に表示された周辺地域情報で地図上の目的地と駅等の出入り口とを確認し、方向情報が挿入された写真情報で出入り口から目的地に向かうべき道路を確認しながら、出入り口から実際の出入り口の風景を見ながら、写真情報に撮影されている道路を容易に探し出すことができる。
【0113】
さらに、印刷機を用いて、周辺地域情報と方向情報が挿入された写真情報をあらかじめ印刷しておけば、駅等の出入り口で印刷物を参照することにより、駅等の出入り口から自分が進むべき道路を容易に探し出すこともできる。
【0114】
また、目的地に来て欲しい人に、URLが割り当てられた、関連づけされた周辺地域情報と写真情報をあらかじめ送信しておくことができる。この場合には、目的地に行くべき人は、周辺地域情報に含まれる出入り口に到着した場合に、URLを携帯電話機等の情報端末装置を使用して送信することにより、容易に関連づけされた周辺地域情報と写真情報を情報端末装置の表示部に表示することができる。その結果、出入り口から実際の出入り口の風景を見ながら、写真情報に撮影されている道路を容易に探し出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本実施形態に係わる情報端末装置としての携帯電話機を含むシステム構成例。
【図2】(a)は実施形態に係わる駅の出入り口における写真と経路情報またはノード情報との関係を示す図である。(b)実施形態に係わる交差点における写真と経路情報またはノード情報との関係を示す図である。
【図3】実施形態に係わる交差点における写真とノード情報との関係を示す図である。
【図4】(a)実施形態に係わる情報端末装置に表示される周辺地域情報の一例を示す図である。(b)実施形態に係わる情報端末装置に表示される最寄駅の出入り口の一覧表示の一例である。
【図5】(a)実施形態に係わる目的地の表示と最寄り駅の出入り口から目的地へ向かう道路を指し示す記号が表示された周辺地域情報を示す図である。(b)実施形態に係わる駅の出入り口から目的地へ向かう道路を撮影するとともに道路に目的地方向の矢印が付加された画像情報である。
【図6】実施形態に係わる情報端末装置、配信サーバおよび情報端末装置の表示部の動作をあらわしたフローチャートである。
【図7】(a)実施形態に係わる目的地の表示と最寄り駅の出入り口から目的地へ向かう道路を指し示す記号が表示された周辺地域情報を示す図である。(b)実施形態に係わる駅の出入り口から目的地へ向かう道路を撮影するとともに道路に目的地方向の矢印が付加された画像情報である。
【符号の説明】
【0116】
1…携帯電話機
2…パーソナルコンピュータ
3…加工画像サーバ
4…配信サーバ
5…通信回線網
6…写真データベース
7…地図データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と通信ネットワークを介して情報の送受信を行う情報端末装置であって、
ユーザによって目的地情報が入力される入力手段と、
前記入力された目的地情報を前記サーバ装置に送信する送信手段と、
前記サーバ装置から公共交通機関の駅出口からの立体画像情報を受信する受信手段と、
前記受信された立体画像情報を表示する表示手段と、を備え、
前記受信手段は、前記目的地情報で特定される目的位置周辺の駅出口と接続される複数の道路のうち前記目的位置に向かう道路を含み、当該道路に当該目的位置に向かう方向を示した矢印を重畳した立体画像情報を受信し、
前記表示手段は、現在位置が前記目的位置周辺の駅出口にあるとき、前記受信された立体画像情報を表示する、ことを特徴とする情報端末装置。
【請求項2】
前記立体画像情報は、写真情報であることを特徴とする請求項1に記載の情報端末装置。
【請求項3】
前記立体画像情報は、前記駅出口と接続される複数の道路の各々に対応する当該駅出口近傍の複数の地点の各々から、前記道路を含み当該駅出口から離れる方向を示す画像であって、かつ当該複数の地点の各々に関連付けられており、
前記受信手段は、前記目的位置に向かう道路を含む前記地点に関連付けられた立体画像情報を受信することを特徴とする請求項1または2に記載の情報端末装置。
【請求項4】
入力された目的地情報を通信ネットワークを介してサーバ装置に送信するとともに、当該目的地情報の送信に応じて当該サーバ装置から受信した公共交通機関の駅出口からの立体画像情報を表示する情報端末装置における情報表示方法であって、
現在位置を取得する現在位置取得工程と、
前記目的地情報で特定される目的位置周辺の駅出口と接続される複数の道路のうち前記目的位置に向かう道路を含み、当該道路に当該目的位置に向かう方向を示した矢印を重畳した立体画像情報を前記サーバ装置から受信する受信工程と、
現在位置が前記目的位置周辺の駅出口にあるとき、前記受信された立体画像情報を表示する表示工程と、
を含むことを特徴とする情報端末装置における情報表示方法。
【請求項5】
サーバ装置と通信ネットワークを介して情報の送受信を行うコンピュータを、
ユーザによって目的地情報が入力される入力手段、
前記入力された目的地情報を前記サーバ装置に送信する送信手段、
前記サーバ装置から公共交通機関の駅出口からの立体画像情報を受信する受信手段、および前記受信された立体画像情報を表示する表示手段として機能させ、
前記受信手段が、前記目的地情報で特定される目的位置周辺の駅出口と接続される複数の道路のうち前記目的位置に向かう道路を含み、当該道路に当該目的位置に向かう方向を示した矢印を重畳した立体画像情報を受信し、
前記表示手段が、現在位置が前記目的位置周辺の駅出口にあるとき、前記受信された立体画像情報を表示するように機能させることを特徴とする情報端末プログラム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報端末プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録したことを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−63580(P2009−63580A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−239505(P2008−239505)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【分割の表示】特願2008−503770(P2008−503770)の分割
【原出願日】平成19年2月20日(2007.2.20)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】