説明

携帯電話機

【課題】 携帯電話機を遠隔操作するに際して、発信側における操作性の向上を図り、また、汎用性の向上をも図ることを目的とする。
【解決手段】 携帯電話機1は、携帯電話機13、一般電話機15およびコンピュータ17のうちのいずれかが送信した電子メールを受信すると、受信された電子メールに記述されている内容を識別し、その受信された電子メールに記述されている内容にしたがって、例えば各種の機能を設定・解除したり、メモリダイヤル情報を登録したり或いはメモリダイヤル情報を読出す。発信側では電子メールを記述して送信すれば良いことから、発信側における操作性の向上を図ることができ、また、社会的に電子メールの普及が著しいことを鑑みると、汎用性の向上をも図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子メールを通信する機能を備えた携帯電話機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、電気通信技術の進歩に伴って、携帯電話機が広く普及しており、電子メールが社会的に広く普及していることに伴って、電子メールを通信する機能を備えた携帯電話機も広く普及している。ところで、携帯電話機は、携帯可能であるということが最大の利点のうちの一つであるが、このことは、換言すれば、携帯電話機が紛失したり或いは盗難されたりする可能性があるということである。
【0003】そこで、仮に、携帯電話機が紛失したり或いは盗難されたりして、携帯電話機が手元に存在しない場合であっても、携帯電話機を遠隔操作することが可能な構成として、例えば特開平10−42357号公報、特開平6−125305号公報および特開平6−326659号公報に開示されているものがある。
【0004】特開平10−42357号公報には、DTMF信号(多周波信号)を利用して携帯電話機を遠隔操作する構成が開示されており、また、特開平6−125305号公報には、暗証番号を利用して携帯電話機を遠隔操作する構成が開示されており、さらには、特開平6−326659号公報には、着サブアドレスを利用して携帯電話機を遠隔操作する構成が開示されている。
【0005】しかしながら、これらのものは、それぞれ次に示すような欠点がある。すなわち、特開平10−42357号公報に開示されているDTMF信号を利用する構成や特開平6−125305号公報に開示されている暗証番号を利用する構成では、発信側から見れば、遠隔操作の対象となる携帯電話機の電話番号を送信し、通信回線を確立したのち、DTMF信号や暗証番号を送信することになるので、発信側のユーザは、遠隔操作の対象となる携帯電話機の電話番号を入力したのち、DTMF信号や暗証番号を入力するまでの間、通信回線が確立されることを待機する必要があり、この点において、操作性に劣るという問題がある。
【0006】また、特開平6−326659号公報に開示されている着サブアドレスを利用する構成のものでは、発信側の装置が着サブアドレスを送信可能な機能を備えていることが条件となり、この点において、汎用性に劣るという問題がある。
【0007】本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遠隔操作するに際して、発信側における操作性の向上を図ることができ、また、汎用性の向上を図ることができる携帯電話機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の携帯電話機によれば、通信手段が電子メールを受信すると、制御手段は、通信手段が受信した電子メールに記述されている内容を識別し、その電子メールに記述されている内容が遠隔操作に対応するものであるときには、その電子メールに記述されている内容にしたがって所定処理を実行する。
【0009】すなわち、このものによれば、電子メールを利用して遠隔操作されるように構成したので、発信側では電子メールを記述して送信すれば良いことから、従来のDTMF信号や暗証番号を利用して遠隔操作されるものとは異なって、発信側において通信回線が確立されたのちにDTMF信号や暗証番号を入力するという操作を不要とすることができ、発信側における操作性の向上を図ることができる。また、従来の着サブアドレスを利用して遠隔操作されるものとは異なって、社会的に電子メールの普及が著しいことを鑑みると、汎用性の向上をも図ることができる。
【0010】請求項2記載の携帯電話機によれば、記憶手段は、所定処理に対応するコマンドを記憶し、制御手段は、電子メールに記述されている内容が記憶手段に記憶されているコマンドであるときには、記憶手段に記憶されている当該コマンドに対応する所定処理を実行する。
【0011】すなわち、このものによれば、コマンドを利用して遠隔操作されるように構成したので、所定処理に対応するコマンドを記憶させておくことにより、発信側では電子メールとしてコマンドを記述して送信すれば良いことから、電子メールに記述する内容を簡略化することができ、発信側における操作性の向上をさらに図ることができる。
【0012】請求項3記載の携帯電話機によれば、制御手段は、所定処理を実行したことを示す情報を記憶手段に履歴として記憶させる。
【0013】すなわち、このものによれば、所定処理を実行したことを示す情報を履歴として記憶させるように構成したので、所定処理を実行したことを履歴として残すことができる。
【0014】請求項4記載の携帯電話機によれば、所定のキー操作が実行されたことをキー操作識別手段が識別したときには、制御手段は、記憶手段に履歴として記憶させている所定処理を実行した情報を表示手段に表示させる。
【0015】すなわち、このものによれば、所定のキー操作が実行されると、履歴として記憶させている所定処理を実行したことを示す情報を表示するように構成したので、所定のキー操作を実行することにより、所定処理が実行されたことを容易に確認することができる。
【0016】請求項5記載の携帯電話機によれば、制御手段は、電子メールに記述されている内容がダイヤルロック機能などの各種の機能を設定・解除するものであることを識別したときには、その電子メールに記述されている内容にしたがって所定処理として各種の機能の設定・解除を試行する。
【0017】すなわち、このものによれば、電子メールに記述されている内容がダイヤルロック機能などの各種の機能を設定・解除するものであれば、その電子メールに記述されている内容にしたがって各種の機能の設定・解除を試行するように構成したので、発信側における操作性の向上を図り、また、汎用性の向上をも図った上で、遠隔操作として各種の機能を設定・解除することができる。
【0018】請求項6記載の携帯電話機によれば、制御手段は、各種の機能の設定・解除が成功したときには、通信手段により各種の機能の設定・解除が成功したことを示す情報を通信手段が受信した電子メールの発信元に対して送信させ、各種の機能の設定・解除が失敗したときには、通信手段により各種の機能の設定・解除が失敗したことを示す情報を通信手段が受信した電子メールの発信元に対して送信させる。
【0019】すなわち、このものによれば、各種の機能の設定・解除が成功したことを示す情報或いは各種の機能の設定・解除が失敗したことを示す情報を電子メールの発信元に対して送信させるように構成したので、各種の機能の設定・解除が成功したこと或いは各種の機能の設定・解除が失敗したことを発信側に報知することができ、発信側においては、各種の機能の設定・解除が成功したこと或いは各種の機能の設定・解除が失敗したことを確認することができる。
【0020】請求項7記載の携帯電話機によれば、制御手段は、電子メールに記述されている内容がメモリダイヤル情報を記憶手段に登録させるものであることを識別したときには、その電子メールに記述されている内容にしたがって所定処理としてメモリダイヤル情報の登録を試行する。
【0021】すなわち、このものによれば、電子メールに記述されている内容がメモリダイヤル情報を登録させるものであれば、その電子メールに記述されている内容にしたがってメモリダイヤル情報の登録を試行するように構成したので、発信側における操作性の向上を図り、また、汎用性の向上をも図った上で、遠隔操作としてメモリダイヤル情報を登録させることができる。
【0022】請求項8記載の携帯電話機によれば、制御手段は、メモリダイヤル情報の登録が成功したときには、通信手段によりメモリダイヤル情報の登録が成功したことを示す情報を通信手段が受信した電子メールの発信元に対して送信させ、メモリダイヤル情報の登録が失敗したときには、通信手段によりメモリダイヤル情報の登録が失敗したことを示す情報を通信手段が受信した電子メールの発信元に対して送信させる。
【0023】すなわち、このものによれば、メモリダイヤル情報の登録が成功したことを示す情報或いはメモリダイヤル情報の登録が失敗したことを示す情報を電子メールの発信元に対して送信させるように構成したので、メモリダイヤル情報の登録が成功したこと或いはメモリダイヤル情報の登録が失敗したことを発信側に報知することができ、発信側においては、メモリダイヤル情報の登録が成功したこと或いはメモリダイヤル情報の登録が失敗したことを確認することができる。
【0024】請求項9記載の携帯電話機によれば、制御手段は、電子メールに記述されている内容が記憶手段に登録されているメモリダイヤル情報を読出すものであることを識別したときには、その電子メールに記述されている内容にしたがって所定処理としてメモリダイヤル情報の読出しを試行する。
【0025】すなわち、このものによれば、電子メールに記述されている内容がメモリダイヤル情報を読出すものであれば、その電子メールに記述されている内容にしたがってメモリダイヤル情報の読出しを試行するように構成したので、発信側における操作性の向上を図り、また、汎用性の向上をも図った上で、遠隔操作としてメモリダイヤル情報を読出すことができる。
【0026】請求項10記載の携帯電話機によれば、制御手段は、メモリダイヤル情報の読出しが成功したときには、通信手段により読出したメモリダイヤル情報を通信手段が受信した電子メールの発信元に対して送信させ、メモリダイヤル情報の読出しが失敗したときには、通信手段によりメモリダイヤル情報の読出しが失敗したことを示す情報を通信手段が受信した電子メールの発信元に対して送信させる。
【0027】すなわち、このものによれば、読出したメモリダイヤル情報或いはメモリダイヤル情報の読出しが失敗したことを示す情報を電子メールの発信元に対して送信させるように構成したので、読出したメモリダイヤル情報或いはメモリダイヤル情報の読出しが失敗したことを発信側に報知することができ、発信側においては、読出されたメモリダイヤル情報或いはメモリダイヤル情報の読出しが失敗したことを確認することができる。
【0028】請求項11記載の携帯電話機によれば、制御手段は、電子メールに記述されている内容が記憶手段に登録されているメモリダイヤル情報のうちの所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報を読出すものであるときには、その電子メールに記述されている内容にしたがって所定処理として所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報の読出しを試行する。
【0029】すなわち、このものによれば、電子メールに記述されている内容が所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報を読出すものであれば、その電子メールに記述されている内容にしたがって所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報の読出しを試行するように構成したので、発信側における操作性の向上を図り、また、汎用性の向上をも図った上で、遠隔操作として所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報を読出すことができる。
【0030】請求項12記載の携帯電話機によれば、制御手段は、所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報の読出しが成功したときには、通信手段により読出した所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報を通信手段が受信した電子メールの発信元に対して送信させ、所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報の読出しが失敗したときには、通信手段により所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報の読出しが失敗したことを示す情報を通信手段が受信した電子メールの発信元に対して送信させる。
【0031】すなわち、このものによれば、所定の検索条件を満たす読出したメモリダイヤル情報或いは所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報の読出しが失敗したことを示す情報を電子メールの発信元に対して送信させるように構成したので、所定の検索条件を満たす読出したメモリダイヤル情報或いは所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報の読出しが失敗したことを発信側に報知することができ、発信側においては、所定の検索条件を満たす読出されたメモリダイヤル情報或いは所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報の読出しが失敗したことを確認することができる。
【0032】請求項13記載の携帯電話機によれば、制御手段は、認証機能を備え、認証結果が正常であることを条件として、電子メールに記述されている内容にしたがって所定処理を実行する。
【0033】すなわち、このものによれば、認証結果が正常であることを条件として、電子メールに記述されている内容にしたがって所定処理を実行するように構成したので、第三者によって、不正に遠隔操作させてしまうことを未然に回避することができる。
【0034】請求項14記載の携帯電話機によれば、制御手段は、認証機能として、通信手段が受信したIDコードと、あらかじめ自己が記憶しているIDコードとを比較する機能を備え、それら双方のIDコードが一致していることを認証結果が正常であるとして識別する。
【0035】すなわち、このものによれば、認証する手段としてIDコードを採用したので、IDコードを認識していない第三者によって、不正に遠隔操作させてしまうことを未然に回避することができる。
【0036】請求項15記載の携帯電話機によれば、制御手段は、認証機能として、電子メールの発信元の電子メールアドレスと、あらかじめ自己が記憶している電子メールアドレスとを比較する機能を備え、それら双方の電子メールアドレスが一致していることを認証結果が正常であるとして識別する。
【0037】すなわち、このものによれば、認証する手段として電子メールアドレスを採用したので、例えば特定の携帯電話機以外の携帯電話機を使用する第三者によって、不正に遠隔操作させてしまうことを未然に回避することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発明を携帯電話機に適用した第1実施例について、図1ないし図17を参照して説明する。まず、図2は、携帯電話機の電気的な構成を機能ブロック図として示している。携帯電話機1において、制御部2(本発明でいう制御手段およびキー操作識別手段)は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、無線通信部3(本発明でいう通信手段)、音声入出力部4、キー操作検出部5、表示制御部6およびメモリ部7(本発明でいう記憶手段)を接続している。
【0039】マイク8(本発明でいう送話音声入力手段)は、外部から送話音声を入力すると、その入力した送話音声を音声信号から電気信号に変換して送話信号を生成し、その生成した送話信号を音声入出力部4に出力する。音声入出力部4は、マイク8から送話信号を入力すると、その入力した送話信号を増幅処理およびA/D変換処理などし、制御部2を通じて無線通信部3に出力する。そして、無線通信部3は、音声入出力部4から制御部2を通じて送話信号を入力すると、その入力した送話信号をベースバンド処理および無線処理(送信処理)などし、アンテナ9から所定の周波数帯域(例えば1.5GHz帯域)の送信電波として送信する。
【0040】また、無線通信部3は、アンテナ9が所定の周波数帯域(例えば1.5GHz帯域)の電波を受信電波として受信すると、その受信電波を無線処理およびベースバンド処理(受信処理)などして受話信号を生成し、その生成した受話信号を制御部2を通じて音声入出力部4に出力する。音声入出力部4は、無線通信部3から制御部2を通じて受話信号を入力すると、その入力した受話信号をD/A変換処理および増幅処理などし、レシーバ10(本発明でいう受話音声出力手段)に出力する。そして、レシーバ10は、音声入出力部4から受話信号を入力すると、その入力した受話信号を電気信号から音声信号に変換して受話音声を生成し、その生成した受話音声を外部に出力する。
【0041】キー操作検出部5は、ユーザがキーパッド11によりキー操作を実行したことに応じて、そのキー操作に対応するキー操作検出信号を制御部2に出力し、制御部2は、キー操作検出部5からキー操作検出信号を入力すると、その入力したキー操作検出信号を識別し、その識別結果に応じた処理を実行する。
【0042】表示制御部6は、制御部2から表示指令信号を入力すると、その入力した表示指令信号を識別し、その識別結果に応じた表示情報をディスプレイ12(本発明でいう表示手段)に表示させる。また、メモリ部7は、所定の記憶領域にメモリダイヤル情報などの各種の記憶情報を記憶することが可能である。
【0043】そして、制御部2は、実行プログラムを記憶しており、その実行プログラムに記述されたアルゴリズムにしたがって、詳しくは後述する処理を実行する。さて、このように構成された携帯電話機1は、電子メール通信機能を有しており、電子メールを送信・受信することができるように構成されている。
【0044】次いで、図1は、上記した携帯電話機1の使用形態を概略的に示している。図1において、携帯電話機13は、以上に説明した携帯電話機1と同様に、電子メール通信機能を有しており、事業者ネットワーク14を通じて携帯電話機1との間で電子メールを送信・受信することが可能に構成されている。また、例えば宅内に設置される一般電話機15は、電話回線16および事業者ネットワーク14を通じて携帯電話機1との間で電子メールを送信・受信することが可能に構成されている。さらに、コンピュータ17は、インターネット18および事業者ネットワーク14を通じて携帯電話機1との間で電子メールを送信・受信することが可能に構成されている。
【0045】次に、上記した構成の作用について、図3ないし図17も参照して説明する。携帯電話機13を使用するユーザが電子メールを記述し、その電子メールの宛先として携帯電話機1を指定し、その電子メールを送信するためのキー操作を実行すると、携帯電話機13は、所定の通信プロトコルに準じて、その電子メールを事業者ネットワーク14の電子メールサーバに送信する。
【0046】事業者ネットワーク14の電子メールサーバは、所定の通信プロトコルに準じて、携帯電話機13から送信された電子メールを受信すると、その電子メールの宛先を識別し、この場合であれば、電子メールの宛先が携帯電話機1であることを認識する。そして、電子メールの宛先である携帯電話機1が、電源が投入されている状態であって電子メールを受信可能な状態にあれば、電子メールサーバは、所定の通信プロトコルに準じて、携帯電話機1に電子メールを送信し、携帯電話機1は、電子メールサーバから送信された電子メールを受信する。そして、携帯電話機1は、これ以降、以下に示す処理を実行する。
【0047】携帯電話機1において、制御部2は、上記したようにして電子メールサーバから送信された電子メールを受信したことを検出すると、ステップS1において「YES」と判定し、受信した電子メールに記述されている内容を識別する(ステップS2)。
【0048】さて、ここで、携帯電話機13から送信されて携帯電話機1に受信された電子メールに記述されている内容が、図5に示すように、例えば「ダイヤルロック機能:設定 伝言メモ機能:設定 マナーモード機能:設定」というように、遠隔操作により携帯電話機1における各種の機能を設定・解除するものであれば、携帯電話機1において、制御部2は、ステップS3において「YES」と判定し、電子メールに記述されている内容にしたがって各種の機能の設定・解除を試行する(ステップS4)。
【0049】そして、制御部2は、各種の機能の設定・解除が成功したか否かを判定し、各種の機能の設定・解除が成功したことを検出すれば、ステップS5において「YES」と判定し、図6に示すように、受信された電子メールの発信元である携帯電話機13を宛先として、各種の機能の設定・解除が成功したことを示す内容の電子メールを事業者ネットワーク14の電子メールサーバに送信させる(ステップS6)。そして、電子メールサーバは、携帯電話機13が電子メールを受信可能な状態にあれば、携帯電話機1から送信されて受信した電子メールを携帯電話機13に送信する。
【0050】これに対して、制御部2は、例えば各種の機能の設定・解除が所定時間内に成功しなかったり或いは電子メールに記述されている内容が不適切であったりして各種の機能の設定・解除が失敗したことを検出すれば、ステップS7において「YES」と判定し、図7に示すように、受信された電子メールの発信元である携帯電話機13を宛先として、各種の機能の設定・解除が失敗したことを示す内容の電子メールを事業者ネットワーク14の電子メールサーバに送信させる(ステップS8)。そして、電子メールサーバは、携帯電話機13が電子メールを受信可能な状態にあれば、携帯電話機1から送信されて受信した電子メールを携帯電話機13に送信する。
【0051】このように、携帯電話機1は、携帯電話機13から各種の機能を設定・解除する内容が記述された電子メールを受信すると、受信した電子メールの内容にしたがって各種の機能の設定・解除を試行する。そして、携帯電話機1は、各種の機能の設定・解除を成功すると、各種の機能の設定・解除を成功したことを示す電子メールを携帯電話機13に送信し、これに対して、携帯電話機1は、各種の機能の設定・解除を失敗すると、各種の機能の設定・解除を失敗したことを示す電子メールを携帯電話機13に送信する。
【0052】また、携帯電話機13から送信されて携帯電話機1に受信された電子メールに記述されている内容が、図8に示すように、例えば「メモリダイヤル登録 メモリ番号:100 登録名:山田○○ 読み:ヤマダ○○○○ 電話番号:0566×××××× E-Mail:yamada@××.××.××.××」というように、遠隔操作により携帯電話機1におけるメモリダイヤル情報を登録する(記憶させる)ものであれば、携帯電話機1において、制御部2は、ステップS9において「YES」と判定し、電子メールに記述されている内容にしたがってメモリダイヤル情報の登録を試行する(ステップS10)。
【0053】そして、制御部2は、メモリダイヤル情報の登録が成功したか否かを判定し、メモリダイヤル情報の登録が成功したことを検出すれば、ステップS11において「YES」と判定し、図9に示すように、受信された電子メールの発信元である携帯電話機13を宛先として、メモリダイヤル情報の登録が成功したことを示す内容の電子メールを事業者ネットワーク14の電子メールサーバに送信させる(ステップS12)。そして、電子メールサーバは、携帯電話機13が電子メールを受信可能な状態にあれば、携帯電話機1から送信されて受信した電子メールを携帯電話機13に送信する。
【0054】これに対して、制御部2は、例えばメモリダイヤル情報の登録が所定時間内に成功しなかったり或いは電子メールに記述されている内容が不適切であったりしてメモリダイヤル情報の登録が失敗したことを検出すれば、ステップS13において「YES」と判定し、図10に示すように、受信された電子メールの発信元である携帯電話機13を宛先として、メモリダイヤル情報の登録が失敗したことを示す内容の電子メールを事業者ネットワーク14の電子メールサーバに送信させる(ステップS14)。そして、電子メールサーバは、携帯電話機13が、電子メールを受信可能な状態にあれば、携帯電話機1から送信されて受信した電子メールを携帯電話機13に送信する。
【0055】このように、携帯電話機1は、携帯電話機13からメモリダイヤル情報を登録する内容が記述された電子メールを受信すると、受信した電子メールの内容にしたがってメモリダイヤル情報の登録を試行する。そして、携帯電話機1は、メモリダイヤル情報の登録を成功すると、メモリダイヤル情報の登録を成功したことを示す電子メールを携帯電話機13に送信し、これに対して、携帯電話機1は、メモリダイヤル情報の登録を失敗すると、メモリダイヤル情報の登録を失敗したことを示す電子メールを携帯電話機13に送信する。
【0056】尚、この場合は、携帯電話機1において、メモリダイヤル情報の登録を成功したことを示す電子メールおよびメモリダイヤル情報の登録を失敗したことを示す電子メールに記述する内容として、携帯電話機13から送信されて受信した内容をも含めて送信するようにしているが、携帯電話機13から送信されて受信した内容を含めることなく、メモリダイヤル情報の登録が成功したこと或いはメモリダイヤル情報の登録が失敗したことを示す内容のみを送信するようにしても良い。
【0057】また、携帯電話機13から送信されて携帯電話機1に受信された電子メールに記述されている内容が、図11に示すように、例えば「メモリダイヤル読出」というように、遠隔操作により携帯電話機1におけるメモリダイヤル情報を読出すものであれば、携帯電話機1において、制御部2は、ステップS15において「YES」と判定し、電子メールに記述されている内容にしたがってメモリダイヤル情報の読出しを試行する(ステップS16)。
【0058】そして、制御部2は、メモリダイヤル情報の読出しが成功したか否かを判定し、メモリダイヤル情報の読出しが成功したことを検出すれば、ステップS17において「YES」と判定し、図12に示すように、受信された電子メールの発信元である携帯電話機13を宛先として、読出したメモリダイヤル情報を示す内容の電子メールを事業者ネットワーク14の電子メールサーバに送信させる(ステップS18)。そして、電子メールサーバは、携帯電話機13が電子メールを受信可能な状態にあれば、携帯電話機1から送信されて受信した電子メールを携帯電話機13に送信する。
【0059】これに対して、制御部2は、例えばメモリダイヤル情報の読出しが所定時間内に成功しなかったり或いは電子メールに記述されている内容が不適切であったりしてメモリダイヤル情報の読出しが失敗したことを検出すれば、ステップS19において「YES」と判定し、図13に示すように、受信された電子メールの発信元である携帯電話機13を宛先として、メモリダイヤル情報の読出しが失敗したことを示す内容の電子メールを事業者ネットワーク14の電子メールサーバに送信させる(ステップS20)。そして、電子メールサーバは、携帯電話機13が電子メールを受信可能な状態にあれば、携帯電話機1から送信されて受信した電子メールを携帯電話機13に送信する。
【0060】このように、携帯電話機1は、携帯電話機13からメモリダイヤル情報を読出す内容が記述された電子メールを受信すると、受信した電子メールの内容にしたがってメモリダイヤル情報の読出しを試行する。そして、携帯電話機1は、メモリダイヤル情報の読出しを成功すると、読出したメモリダイヤル情報を示す電子メールを携帯電話機13に送信し、これに対して、携帯電話機1は、メモリダイヤル情報の読出しを失敗すると、メモリダイヤル情報の読出しを失敗したことを示す電子メールを携帯電話機13に送信する。
【0061】尚、この場合は、携帯電話機1に登録されている全てのメモリダイヤル情報を読出すことに限らず、携帯電話機1に登録されているメモリダイヤル情報のうちの所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報のみを読出すようにしても良い。
【0062】具体的に説明すると、図14ないし図16に示すように、携帯電話機1は、携帯電話機13から所定の検索条件として例えばメモリ番号が「200」のメモリダイヤル情報を読出す内容が記述された電子メールを受信すると、受信した電子メールの内容にしたがってメモリ番号が「200」のメモリダイヤル情報の読出しを試行する。そして、携帯電話機1は、メモリ番号が「200」のメモリダイヤル情報の読出しを成功すると、読出したメモリ番号が「200」のメモリダイヤル情報を示す電子メールを携帯電話機13に送信する。
【0063】尚、この場合、所定の検索条件としては、メモリ番号に限らず、登録名、読み、電話番号およびメールアドレスのうちのいずれかであれば良い。
【0064】ところで、この場合、制御部2は、このようにして遠隔操作により各種の機能を設定・解除したり、メモリダイヤル情報を登録したり或いはメモリダイヤル情報を読出したときには、それらの情報をメモリ部7に履歴として記憶する。そして、携帯電話機1を使用するユーザがメモリ部7に履歴として記憶されている情報を読出すためのキー操作(本発明でいう所定のキー操作)を実行すると、制御部2は、メモリ部7に履歴として記憶されている情報を、図17に示すように、ディスプレイ12に表示させる。
【0065】ここで、図17では、一例として、各種の機能の設定・解除を成功した場合について示しているが、各種の機能の設定・解除を失敗した場合や、メモリダイヤル情報の登録を成功した場合や、メモリダイヤル情報の読出しを成功した場合などについても、これと同様である。これにより、携帯電話機1を使用するユーザは、各種の機能を設定・解除したこと、メモリダイヤル情報を登録したこと或いはメモリダイヤル情報を読出したことなどを確認することができる。
【0066】また、以上は、携帯電話機13と携帯電話機1との間で電子メールを送信・受信する場合について説明したものであるが、一般電話機15と携帯電話機1との間で電子メールを送信・受信する場合或いはコンピュータ17と携帯電話機1との間で電子メールを送信・受信する場合についても、これと同様の処理を実行する。
【0067】また、電子メールに記述される内容が各種の機能を設定・解除するものとして「ダイヤルロック機能:設定 伝言メモ機能:設定 マナーモード機能:設定」の場合について説明したものであるが、例えば「着信音量:消去」などの他の場合についても、これと同様の処理を実行する。
【0068】以上に説明したように第1実施例によれば、携帯電話機1が電子メールを利用して遠隔操作により各種の機能を設定・解除したり、メモリダイヤル情報を登録したり或いはメモリダイヤル情報を読出したりするように構成したので、発信側では電子メールを記述して送信すれば良く、従来のDTMF信号や暗証番号を利用して遠隔操作されるものとは異なって、発信側において通信回線が確立されたのちにDTMF信号や暗証番号を入力するという操作を不要とすることができ、発信側における操作性の向上を図ることができ、また、従来の着サブアドレスを利用して遠隔操作されるものとは異なって、社会的に電子メールの普及が著しいことを鑑みると、汎用性の向上をも図ることができる。
【0069】また、遠隔操作により各種の機能を設定・解除したり、メモリダイヤル情報を登録したり或いはメモリダイヤル情報を読出したことを履歴として記憶させるように構成したので、それらの情報を履歴として残すことができる。
【0070】また、所定のキー操作を実行することにより、履歴として記憶させている情報をディスプレイ12に表示するように構成したので、遠隔操作により各種の機能を設定・解除したり、メモリダイヤル情報を登録したり或いはメモリダイヤル情報を読出したことを容易に確認することができる。
【0071】また、受信した電子メールの発信元である携帯電話機13を宛先として、各種の機能の設定・解除を試行した結果、メモリダイヤル情報の登録を試行した結果或いはメモリダイヤル情報の読出しを試行した結果を示す内容の電子メールを送信するように構成したので、それらの結果を発信側に報知することができ、発信側においては、それらの結果を確認することができる。
【0072】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2実施例について、図18ないし図21を参照して説明する。尚、上記した第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。この第2実施例は、上記した第1実施例と比較すると、電子メールに記述する内容としてコマンドを採用する点が異なるものである。
【0073】すなわち、この第2実施例において、メモリ部7は、図18に示すように、第1実施例で説明した「ダイヤルロック機能」、「伝言メモ機能」、「マナーモード機能」、「メモリダイヤル」、「設定」、「解除」、「登録」、「読出」などの各々に対応するコマンドとして、「F11」、「F12」、「F13」、「F21」、「ON」、「OFF」、「ENTRY」、「READ」などを記憶している。
【0074】そして、制御部2は、受信した電子メールに記述されている内容がコマンドであるときには、メモリ部7を参照することにより、電子メールに記述されているコマンドに対応する処理を実行する。
【0075】このような構成により、携帯電話機13から送信されて携帯電話機1に受信された電子メールに記述されている内容が、図20に示すように、例えば「F11:ON F12:ON F13:ON」であれば、携帯電話機1において、制御部2は、電子メールに記述されているコマンドを解析することにより、「F11:ON F12:ON F13:ON」が「ダイヤルロック機能:設定 伝言メモ機能:設定 マナーモード機能:設定」であると識別し、これ以降、上記した第1実施例で説明した処理と同様にして、各種の機能の設定・解除を試行する。
【0076】また、携帯電話機13から送信されて携帯電話機1に受信された電子メールに記述されている内容が、図21に示すように、例えば「F21:ENTRY 100 山田○○ ヤマダ○○○○ 0566×××××× yamada@××.××.××.××」であれば、携帯電話機1において、制御部2は、電子メールに記述されているコマンドを解析することにより、「F21:ENTRY 100 山田○○ ヤマダ○○○○ 0566×××××× yamada@××.××.××.××」が「メモリダイヤル登録 メモリ番号:100 登録名:山田○○ 読み:ヤマダ○○○○ 電話番号:0566×××××× E-Mail:yamada@××.××.××.××」であると識別し、これ以降、上記した第1実施例で説明した処理と同様にして、メモリダイヤル情報の登録を試行する。
【0077】さらに、携帯電話機13から送信されて携帯電話機1に受信された電子メールに記述されている内容が、図21に示すように、例えば「F21:READ 200 」であれば、携帯電話機1において、制御部2は、電子メールに記述されているコマンドを解析することにより、「F21:READ 200 」が「メモリダイヤル読出 メモリ番号:200 」であると識別し、これ以降、上記した第1実施例で説明した処理と同様にして、メモリ番号が「200」のメモリダイヤル情報の読出しを試行する。
【0078】以上に説明したように第2実施例によれば、上記した第1実施例と同様の作用効果を得ることができ、特に、この場合は、コマンドを利用して遠隔操作されるように構成したので、メモリ部7に各種の処理に対応するコマンドを記憶させておくことにより、発信側では電子メールとしてコマンドを記述して送信すれば良く、電子メールに記述する内容を簡略化することができ、発信側における操作性の向上をさらに図ることができる。
【0079】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3実施例について、図22ないし図25を参照して説明する。尚、上記した第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。この第3実施例は、上記した第1実施例と比較すると、携帯電話機1に認証機能を持たせ、認証結果が正常であることを条件として、携帯電話機1を遠隔操作するように構成した点が異なるものである。
【0080】すなわち、この第3実施例において、制御部2は、受信した電子メールに記述されている内容を識別するに際して、IDコードを識別し、電子メールに記述されているIDコードと、あらかじめ自己が記憶しているIDコードとを比較する。そして、制御部2は、図2222に示すように、それら双方のIDコードが一致している場合に限って、例えば各種の機能を設定・解除を試行する。
【0081】これに対して、制御部2は、それら双方のIDコードが一致していない場合には、図23に示すように、受信された電子メールの発信元である携帯電話機13を宛先として、電子メールに記述されているIDコードが異常(誤り)であることを示す内容の電子メールを事業者ネットワーク14の電子メールサーバに送信させる。尚、この場合、メモリダイヤル情報の登録を試行する場合或いはメモリダイヤル情報の読出しを試行する場合についても、これと同様である。
【0082】また、制御部2は、IDコードを識別することに限らず、電子メールアドレスを識別することにより、認証を行うように構成することもできる。すなわち、制御部2は、受信した電子メールに記述されている内容を識別するに際して、電子メールの発信元の電子メールアドレスを識別し、発信元の電子メールアドレスと、あらかじめ自己が記憶している電子メールアドレスとを比較する。そして、制御部2は、図24に示すように、それら双方の電子メールアドレスが一致している場合に限って、例えば各種の機能を設定・解除を試行する。
【0083】これに対して、制御部2は、それら双方の電子メールアドレスが一致していない場合には、図25に示すように、受信された電子メールの発信元である携帯電話機13を宛先として、遠隔操作が許可されていない装置から電子メールが発信されたことを示す内容の電子メールを事業者ネットワーク14の電子メールサーバに送信させる。尚、この場合も、メモリダイヤル情報の登録を試行する場合或いはメモリダイヤル情報の読出しを試行する場合についても、これと同様である。
【0084】以上に説明したように第3実施例によれば、上記した第1実施例と同様の作用効果を得ることができ、特に、この場合は、IDコードや電子メールアドレスを採用して認証する機能を持たせ、認証結果が正常であることを条件として、遠隔操作により各種の機能を設定・解除したり、メモリダイヤル情報を登録したり或いはメモリダイヤル情報を読出したりするように構成したので、第三者によって、不正に遠隔操作させてしまうことを未然に回避することができる。
【0085】(その他の実施の形態)本発明は、上記した実施例にのみ限定されるものでなく、次のように変形または拡張することができる。無線通信部は、1.5GHz帯域の電波を処理するものに限らず、800MHz帯域の電波を処理する構成であっても良い。第1実施例と第2実施例とを組合わせた構成であっても良く、それらを選択的に使用可能な構成であっても良い。
【0086】電子メールの内容の記述形式やコマンドの記述形式は、他のものであっても良い。各種の機能の設定・解除を試行した結果、メモリダイヤル情報の登録を試行した結果或いはメモリダイヤル情報の読出しを試行した結果を示す内容の電子メールを送信するか否かを選択するように構成しても良く、その場合、発信側において、電子メールにそれらを選択する内容を記述する構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を概略的に示す図
【図2】電気的な構成を示す機能ブロック図
【図3】制御内容を示すフローチャート(その1)
【図4】制御内容を示すフローチャート(その2)
【図5】シーケンスを概略的に示す図
【図6】図5相当図
【図7】図5相当図
【図8】図5相当図
【図9】図5相当図
【図10】図5相当図
【図11】図5相当図
【図12】図5相当図
【図13】図5相当図
【図14】図5相当図
【図15】図5相当図
【図16】図5相当図
【図17】ディスプレイにおける表示を概略的に示す図
【図18】本発明の第2実施例のコマンドを概略的に示す図
【図19】シーケンスを概略的に示す図
【図20】図19相当図
【図21】図19相当図
【図22】本発明の第3実施例のシーケンスを概略的に示す図
【図23】図22相当図
【図24】図22相当図
【図25】図22相当図
【符号の説明】
図面中、1は携帯電話機、2は制御部(制御手段、キー操作識別手段)、3は無線通信部(通信手段)、7はメモリ部(記憶手段)、8はマイク(送話音声入力手段)、10はレシーバ(受話音声出力手段)、12はディスプレイ(表示手段)である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 送話音声を入力する送話音声入力手段と、受話音声を出力する受話音声出力手段と、前記送話音声入力手段が入力した送話音声を含む送話信号を送信処理することにより当該送話音声を送信電波として送信し、受信電波を受信処理することにより前記受話音声出力手段が出力する受話音声を含む受話信号を生成する通信手段とを備えると共に、電子メールを通信する機能を備えた携帯電話機において、前記通信手段が受信した電子メールに記述されている内容が遠隔操作に対応するものであることを識別したときには、その電子メールに記述されている内容にしたがって所定処理を実行する制御手段を備えたことを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】 所定処理に対応するコマンドを記憶可能な記憶手段を備え、前記制御手段は、電子メールに記述されている内容が前記記憶手段に記憶されているコマンドであることを識別したときには、前記記憶手段に記憶されている当該コマンドに対応する所定処理を実行することを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
【請求項3】 前記制御手段は、所定処理を実行したことを示す情報を前記記憶手段に履歴として記憶させることを特徴とする請求項1または2記載の携帯電話機。
【請求項4】 キー操作を識別するキー操作識別手段を備え、前記制御手段は、所定のキー操作が実行されたことを前記キー操作識別手段が識別したときには、前記記憶手段に履歴として記憶させている所定処理を実行したことを示す情報を表示手段に表示させることを特徴とする請求項3記載の携帯電話機。
【請求項5】 前記制御手段は、電子メールに記述されている内容がダイヤルロック機能などの各種の機能を設定・解除するものであることを識別したときには、その電子メールに記述されている内容にしたがって所定処理として各種の機能の設定・解除を試行することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項6】 前記制御手段は、各種の機能の設定・解除が成功したときには、前記通信手段により各種の機能の設定・解除が成功したことを示す情報を前記通信手段が受信した電子メールの発信元に対して送信させ、各種の機能の設定・解除が失敗したときには、前記通信手段により各種の機能の設定・解除が失敗したことを示す情報を前記通信手段が受信した電子メールの発信元に対して送信させることを特徴とする請求項5記載の携帯電話機。
【請求項7】 前記制御手段は、電子メールに記述されている内容がメモリダイヤル情報を前記記憶手段に登録させるものであることを識別したときには、その電子メールに記述されている内容にしたがって所定処理としてメモリダイヤル情報の登録を試行することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項8】 前記制御手段は、メモリダイヤル情報の登録が成功したときには、前記通信手段によりメモリダイヤル情報の登録が成功したことを示す情報を前記通信手段が受信した電子メールの発信元に対して送信させ、メモリダイヤル情報の登録が失敗したときには、前記通信手段によりメモリダイヤル情報の登録が失敗したことを示す情報を前記通信手段が受信した電子メールの発信元に対して送信させることを特徴とする請求項7記載の携帯電話機。
【請求項9】 前記制御手段は、電子メールに記述されている内容が前記記憶手段に登録されているメモリダイヤル情報を読出すものであることを識別したときには、その電子メールに記述されている内容にしたがって所定処理としてメモリダイヤル情報の読出しを試行することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項10】 前記制御手段は、メモリダイヤル情報の読出しが成功したときには、前記通信手段により読出したメモリダイヤル情報を前記通信手段が受信した電子メールの発信元に対して送信させ、メモリダイヤル情報の読出しが失敗したときには、前記通信手段によりメモリダイヤル情報の読出しが失敗したことを示す情報を前記通信手段が受信した電子メールの発信元に対して送信させることを特徴とする請求項9記載の携帯電話機。
【請求項11】 前記制御手段は、電子メールに記述されている内容が前記記憶手段に登録されているメモリダイヤル情報のうちの所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報を読出すものであることを識別したときには、その電子メールに記述されている内容にしたがって所定処理として所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報の読出しを試行することを特徴とする請求項9記載の携帯電話機。
【請求項12】 前記制御手段は、所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報の読出しが成功したときには、前記通信手段により読出した所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報を前記通信手段が受信した電子メールの発信元に対して送信させ、所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報の読出しが失敗したときには、前記通信手段により所定の検索条件を満たすメモリダイヤル情報の読出しが失敗したことを示す情報を前記通信手段が受信した電子メールの発信元に対して送信させることを特徴とする請求項11記載の携帯電話機。
【請求項13】 前記制御手段は、認証機能を備え、認証結果が正常であることを条件として、電子メールに記述されている内容にしたがって所定処理を実行することを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項14】 前記制御手段は、認証機能として、前記通信手段が受信したIDコードと、あらかじめ自己が記憶しているIDコードとを比較する機能を備え、それら双方のIDコードが一致していることを認証結果が正常であるとして識別することを特徴とする請求項13記載の携帯電話機。
【請求項15】 前記制御手段は、認証機能として、電子メールの発信元の電子メールアドレスと、あらかじめ自己が記憶している電子メールアドレスとを比較する機能を備え、それら双方の電子メールアドレスが一致していることを認証結果が正常であるとして識別することを特徴とする請求項13記載の携帯電話機。

【図1】
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【図17】
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【図18】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図3】
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【図7】
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【図4】
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【図8】
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【図9】
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【図14】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図21】
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【図15】
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【図16】
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【図19】
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【図20】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2001−8270(P2001−8270A)
【公開日】平成13年1月12日(2001.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−58698(P2000−58698)
【出願日】平成12年3月3日(2000.3.3)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】