説明

有機発光表示装置及びその製造方法

【課題】スイッチング薄膜トランジスタ及び駆動薄膜トランジスタに要求される特性を同時に満たし、有機発光表示装置の特性を改善する。
【解決手段】本発明は、基板と、前記基板上に形成される第1及び第2信号線と、前記第1及び第2信号線と接続され、第1半導体を有するスイッチングトランジスタと、前記スイッチングトランジスタと接続され、第2半導体を有する駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタと接続される第1電極と、前記第1電極と対向する第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に形成される発光部材とを有し、前記第1半導体と前記第2半導体は互いに異なる層に形成される有機発光表示装置及びその製造方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は有機発光表示装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、モニター又はテレビなどの軽量化及び薄形化が要求されており、このような要求に応えて陰極線管(CRT:Cathode Ray Tube)が液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)で代替されている。しかし、液晶表示装置は、非発光素子として別途のバックライトを必要とし、さらに、応答速度及び視野角等で多くの問題点を有している。
最近、このような問題点を克服することができる表示装置として有機発光表示装置(OLED(organic light-emitting diode)display)が注目されている。有機発光表示装置は2つの電極とその間に位置する発光層を有し、1つの電極から注入された電子(electron)と他の電極から注入された正孔(hole)が発光層で結合して励起子(exciton)を形成し、励起子がエネルギーを放出しながら発光する。
【0003】
有機発光表示装置は自体発光型であって、別の光源を必要としないので、消費電力の観点から有利であるとともに、応答速度、視野角及びコントラスト比も優れている。
有機発光表示装置は、駆動方式によって単純マトリックス方式の有機発光表示装置と能動マトリックス方式の有機発光表示装置に分けることができる。この中で能動マトリックス方式の有機発光表示装置は、信号線に接続され、データ電圧を制御するスイッチング薄膜トランジスタと、これから伝達されたデータ電圧をゲート電圧に印加して発光素子に電流を流す駆動薄膜トランジスタとを有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが有機発光表示装置が最適の特性を示すためのスイッチング薄膜トランジスタと駆動薄膜トランジスタとに要求される特性が異なる。スイッチング薄膜トランジスタには高いオン/オフ特性(Ion/Ioff)が要求される反面、駆動薄膜トランジスタには発光素子に十分な電流を流すことができるような高い移動度(mobility)及び安定性(stability)が要求される。
【0005】
スイッチング薄膜トランジスタにオフ電流が増加する場合には、駆動薄膜トランジスタに伝達されるデータ電圧が減少し、クロストーク(cross talk)が発生する可能性がある。また、駆動薄膜トランジスタが低い移動度及び安定性を有する場合には、発光素子に流れる電流量が減少して発光量が減少し、残像(image sticking)の発生及び寿命が短縮する可能性がある。
【0006】
そこで、本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、スイッチング薄膜トランジスタ及び駆動薄膜トランジスタに要求される特性を同時に満たし、有機発光表示装置の特性を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の一実施例による有機発光表示装置は、基板と、前記基板上に形成される第1及び第2信号線と、前記第1及び第2信号線と接続されて第1半導体を有するスイッチングトランジスタと、前記スイッチングトランジスタと接続されて第2半導体を有する駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタと接続される第1電極と、前記第1電極と対向する第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に形成される発光部材とを有し、前記第1半導体と前記第2半導体は互いに異なる層に形成される。
【0008】
第1半導体と第2半導体とを異なる層に形成することで、第1及び第2半導体の性質を異ならせることができる。つまり、スイッチング薄膜トランジスタ(Qs)と駆動薄膜トランジスタ(Qd)のチャネルは結晶質が異なる半導体に形成される。これによって、スイッチング薄膜トランジスタQs及び駆動薄膜トランジスタQdに要求される特性を同時に満たし、有機発光表示装置の特性を改善することが可能となる。
【0009】
前記第1半導体と前記第2半導体は結晶状態が互いに異なってもよい。これにより、スイッチング薄膜トランジスタQs及び駆動薄膜トランジスタQdに要求される特性を同時に満たし、有機発光表示装置の特性を改善することが可能となる。
前記第1半導体は非晶質半導体を含み、前記第2半導体は微細結晶質又は多結晶半導体を有してもよい。
【0010】
駆動薄膜トランジスタ(Qd)のチャネルを微細結晶質又は多結晶半導体に形成することによって駆動薄膜トランジスタ(Qd)は高い電荷移動度及び安定性を有することができ、これによって発光素子に流れる電流量を増やすことができ、輝度を高めることができる。また、駆動薄膜トランジスタ(Qd)のチャネルを微細結晶質又は多結晶半導体に形成することによって、駆動時に継続的な陽(positive)電圧の印加で発生するしきい電圧の移動(Vth shift)を防止し、イメージ固着(image sticking)及び寿命短縮を防止することができる。
【0011】
一方、スイッチング薄膜トランジスタ(Qs)はデータ電圧を制御する役割をするので、オン/オフ(on/off)特性が重要であり、特にオフ電流(off current)を減らすことが重要である。しかし、スイッチング薄膜トランジスタ(Qs)を微細結晶質又は多結晶半導体で形成する場合はオフ電流が大きいためスイッチング薄膜トランジスタ(Qs)によるデータ電圧降下が発生し、クロストークが発生する可能性がある。このため、本実施例では、スイッチング薄膜トランジスタ(Qs)はオフ電流が小さな非晶質半導体で形成することによってデータ電圧の減少を防止し、クロストークを減らすことができる。
【0012】
前記スイッチングトランジスタは前記第1信号線と接続される第1制御電極と、前記第1制御電極上に形成される第1ゲート絶縁膜と、前記第2信号線と接続される第1入力電極と、前記第1入力電極と対向し、前記駆動トランジスタと接続される第1出力電極をさらに有してもよい。
前記駆動トランジスタは前記第1出力電極と接続される第2制御電極と、前記第2制御電極上に形成される第2ゲート絶縁膜と、前記第2半導体上に形成され、前記第2制御電極及び前記第2半導体と一部重なっている第2入力電極と、第2入力電極と対向し前記第1電極と接続される第2出力電極とをさらに有し、前記第2ゲート絶縁膜は前記第1制御電極の下部に形成してもよい。
【0013】
前記第1制御電極、前記第2入力電極及び前記第2出力電極は1つのマスクで同時に形成してもよい。これにより、マスク数を減らすことができる。
前記駆動トランジスタは前記第2半導体上で互いに対向する第2入力電極及び第2出力電極、並びに前記第2入力電極及び前記第2出力電極上で一部重畳し、前記第1出力電極と接続される第2制御電極をさらに有してもよい。
【0014】
前記第1制御電極、前記第2入力電極及び前記第2出力電極は1つのマスクで同時に形成してもよい。これにより、マスク数を減らすことができる。
前記第1入力電極、前記第1出力電極及び前記第2制御電極は1つのマスクで同時に形成してもよい。これにより、マスク数を減らすことができる。
前記有機発光表示装置は前記第2半導体と前記第2入力電極との間、及び前記第2半導体と前記第2出力電極の間に形成されたオーミック接触部材をさらに有してもよい。
【0015】
前記有機発光表示装置は前記第2入力電極及び前記第2出力電極下部に形成されたオーミック接触部材をさらに有してもよい。
前記オーミック接触部材は前記第2入力電極及び前記第2出力電極と実質的に同一の平面形状に形成してもよい。同一平面形状を有しているため、オーミック接触部材と、第2入力電極及び第2出力電極とを同時にエッチングすることができ、マスク数を減らすことができる。
【0016】
前記有機発光表示装置は前記第1制御電極下部に形成された補助部材をさらに有してもよい。
前記オーミック接触部材及び前記補助部材は不純物がドーピングされた非晶質半導体、不純物がドーピングされた微細結晶質半導体及び不純物がドーピングされた結晶質半導体のうちの少なくとも1つを有してもよい。
【0017】
前記第1制御電極は前記第1半導体の下部に形成されており、前記第2制御電極は前記第2半導体の上部に形成されても良い。
前記駆動トランジスタは前記第1電極と接続される第2出力電極と、前記第2出力電極と対向する第2入力電極と、前記第2半導体上に一部重畳して前記第1出力電極と接続される第2制御電極をさらに有してもよい。
【0018】
前記第1制御電極、前記第2入力電極及び前記第2出力電極は1つのマスクで同時に形成してもよい。これにより、マスク数を減らすことができる。
前記第1入力電極、前記第1出力電極及び前記第2制御電極は1つのマスクで同時に形成してもよい。これにより、マスク数を減らすことができる。
前記第1制御電極は前記第1半導体の下部に形成してもよく、前記第2制御電極は前記第2半導体の上部に形成してもよい。
【0019】
本発明の他の実施例による有機表示装置の製造方法は、基板と、前記基板上に形成される第1信号線と、前記第1信号線と接続される第1制御電極と、前記第1信号線と絶縁されて交差する第2信号線と、前記第2信号線と接続される第1入力電極と、前記第1入力電極と対向する第1出力電極と、前記第1入力電極と前記第1出力電極と一部重なっている第1半導体と、前記第1出力電極と接続される第2制御電極と、前記第1信号線又は前記第2信号線と絶縁されて交差する駆動電圧線と、前記駆動電圧線と接続される第2入力電極と、前記第2入力電極と対向する第2出力電極と、前記第2入力電極と前記第2出力電極と一部重なっている第2半導体と、前記第2出力電極と接続される第1電極と、前記第1電極と対向する第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に形成される発光部材とを有し、前記第1制御電極、前記第2入力電極及び前記第2出力電極は同一層に形成されており、前記第1入力電極、前記第1出力電極及び前記第2制御電極は同一層に形成されている。
【0020】
前記第1半導体は非晶質半導体を含んでもよく、前記第2半導体は微細結晶質半導体又は多結晶半導体を含んでもよい。これにより、上記と同様の効果を得ることができ、スイッチング薄膜トランジスタQs及び駆動薄膜トランジスタQdに要求される特性を同時に満たし、有機発光表示装置の特性を改善することが可能となる。
本発明の他の実施例による有機発光表示装置の製造方法は、基板上に駆動制御電極を形成する段階、前記駆動制御電極上に第1ゲート絶縁膜を形成する段階、前記第1ゲート絶縁膜上に駆動半導体を形成する段階、前記第1ゲート絶縁膜及び前記駆動半導体上に導電層を積層し写真エッチングして、スイッチング制御電極、駆動電圧線及び駆動出力電極を形成する段階、前記スイッチング制御電極、前記駆動電圧線及び前記駆動出力電極上に第2ゲート絶縁膜を形成する段階、前記第2ゲート絶縁膜上にスイッチング半導体を形成する段階、前記第2ゲート絶縁膜及び前記スイッチング半導体上にスイッチング入力電極を含むデータ線及びスイッチング出力電極を形成する段階、前記駆動出力電極と接続される第1電極を形成する段階、前記第1電極上に発光部材を形成する段階、前記発光部材上に第2電極を形成する段階を含むことを特徴とする。これにより、上記と同様の効果を得ることができ、スイッチング薄膜トランジスタQs及び駆動薄膜トランジスタQdに要求される特性を同時に満たし、有機発光表示装置の特性を改善することが可能となる。
【0021】
前記駆動半導体を形成する段階では微細結晶質半導体を蒸着してもよい。
前記駆動半導体を形成する段階は非晶質半導体を形成する段階、前記非晶質半導体を結晶化する段階を含んでもよい。
前記非晶質半導体を形成する段階後に、不純物がドーピングされた非晶質半導体を形成する段階をさらに含んでもよく、前記非晶質半導体を結晶化する段階で前記非晶質半導体と前記不純物がドーピングされた非晶質半導体を同時に結晶化してもよい。
【0022】
前記結晶化する段階は、固形状結晶化方法(SPC;solid phase crystallization)により行うことができる。
本発明の他の実施例による有機発光表示装置の製造方法は、基板上に駆動半導体を形成する段階、前記基板及び前記駆動半導体上に第1導電層を積層し写真エッチングし、スイッチング制御電極、駆動電圧線及び駆動出力電極を形成する段階、前記スイッチング制御電極、前記駆動電圧線及び前記駆動出力電極上にゲート絶縁膜を形成する段階、前記ゲート絶縁膜上にスイッチング半導体を形成する段階、前記ゲート絶縁膜及び前記スイッチング半導体上に第2導電層を積層し、写真エッチングし、スイッチング入力電極を含むデータ線、スイッチング出力電極及び駆動制御電極を形成する段階、前記駆動出力電極と接続される第1電極を形成する段階、前記第1電極上に発光部材を形成する段階、前記発光部材上に第2電極を形成する段階を含むことを特徴とする。これにより、上記と同様の効果を得ることができ、スイッチング薄膜トランジスタQs及び駆動薄膜トランジスタQdに要求される特性を同時に満たし、有機発光表示装置の特性を改善することが可能となる。
【0023】
前記駆動半導体を形成する段階は、基板上に半導体層を形成する段階、前記半導体層上にオーミック接触層を形成する段階、前記半導体層及び前記オーミック接触層を同時に写真エッチングする段階を含んでもよい。
前記駆動半導体を形成する段階後に、オーミック接触層を形成する段階をさらに含んでもよく、前記第1導電層を写真エッチングする段階で前記第1導電層と前記オーミック接触層を同時に写真エッチングしてもよい。
【0024】
前記駆動半導体を形成する段階では微細結晶質半導体を蒸着してもよい。
前記駆動半導体を形成する段階は非晶質半導体を形成する段階、前記非晶質半導体を結晶化する段階を含んでもよい。
前記非晶質半導体を形成する段階後に、不純物がドーピングされた非晶質半導体を形成する段階をさらに含んでもよく、前記非晶質半導体を結晶化する段階で前記非晶質半導体と前記不純物がドーピングされた非晶質半導体を同時に結晶化してもよい。
【0025】
前記結晶化する段階は、固形状結晶化方法(SPC;solid phase crystallization)により行うことができる。
本発明の他の実施例による有機表示装置の製造方法は、基板上に第1導電層を積層し、写真エッチングし、スイッチング制御電極、駆動電圧線及び駆動出力電極を形成する段階、前記駆動電圧線及び駆動出力電極上に駆動半導体を形成する段階、前記駆動半導体上にゲート絶縁膜を形成する段階、前記ゲート絶縁膜上にスイッチング半導体を形成する段階、前記ゲート絶縁膜及び前記スイッチング半導体上に第2導電層を積層し写真エッチングし、スイッチング入力電極を含むデータ線、スイッチング出力電極及び駆動制御電極を形成する段階、前記駆動出力電極と接続される第1電極を形成する段階、前記第1電極上に発光部材を形成する段階、前記発光部材上に第2電極を形成する段階を含むことを特徴とする。これにより、上記と同様の効果を得ることができ、スイッチング薄膜トランジスタQs及び駆動薄膜トランジスタQdに要求される特性を同時に満たし、有機発光表示装置の特性を改善することが可能となる。
【0026】
前記駆動半導体を形成する段階では微細結晶質半導体を蒸着してもよい。
前記駆動半導体を形成する段階は非晶質半導体を形成する段階、前記非晶質半導体を結晶化する段階を含んでもよい。
前記非晶質半導体を形成する段階後に、不純物がドーピングされた非晶質半導体を形成する段階をさらに含んでもよく、前記非晶質半導体を結晶化する段階で前記非晶質半導体と前記不純物がドーピングされた非晶質半導体を同時に結晶化してもよい。
【0027】
前記結晶化する段階は、固形状結晶化方法(SPC;solid phase crystallization)により行うことができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、スイッチング薄膜トランジスタ及び駆動薄膜トランジスタに要求される特性を同時に満たし、有機発光表示装置の特性を改善することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
添付した図面を用いながら、本発明の実施形態を、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかしながら、本発明は、多様な形態で実現することができ、ここで説明する実施形態に限定されない。
図面は、各種層及び領域を明確に表現するために、厚さを拡大して示している。明細書全体を通じて類似した部分については同一の参照符号を付けている。層、膜、領域、板などの部分が、他の部分の「上に」あるとするとき、これは他の部分の「すぐ上に」ある場合に限らず、その中間に更に他の部分がある場合も含む。逆に、ある部分が他の部分の「すぐ上に」あるとするとき、これは中間に他の部分がない場合を意味する。
【0030】
まず、本発明の一実施例による有機発光表示装置について図1を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例による有機発光表示装置の等価回路図である。図1に示すように、本実施例による有機発光表示装置は、複数の信号線121、171、172と、これらに接続されほぼ行列状(matrix)に配列された複数の画素(pixel)(PX)を有している。
【0031】
信号線は、ゲート信号(又は走査信号)を伝達する複数のゲート線121、データ信号を伝達する複数のデータ線171及び駆動電圧を伝達する複数の駆動電圧線172を含む。ゲート線121及び駆動電圧線172はほぼ行方向に延在し、互いにほぼ平行であり、データ線171はほぼ列方向に延在している。
各画素(PX)は、スイッチングトランジスタ(Qs)、駆動トランジスタ(Qd)、ストレージキャパシタ(Cst)及び有機発光ダイオード(OLED)(LD)を有する。
【0032】
スイッチングトランジスタ(Qs)は、制御端子、入力端子及び出力端子を有する薄膜トランジスタであって、制御端子はゲート線121に接続され、入力端子はデータ線171に接続され、出力端子は駆動トランジスタ(Qd)に接続されている。スイッチングトランジスタ(Qs)は、ゲート線121に印加される走査信号に応答し、データ線171に印加されるデータ信号を駆動トランジスタ(Qd)に伝達する。
【0033】
また、駆動トランジスタ(Qd)も同様に、制御端子、入力端子及び出力端子を有する薄膜トランジスタであって、制御端子はスイッチングトランジスタ(Qs)に接続され、入力端子は駆動電圧線172に接続され、出力端子は有機発光ダイオード(LD)に接続されている。駆動トランジスタ(Qd)は、制御端子と出力端子との間にかかる電圧に応じてその大きさが変わる出力電流(ILD)を流す。
【0034】
キャパシタ(Cst)は、駆動トランジスタ(Qd)の制御端子と入力端子との間に接続されている。このキャパシタ(Cst)は、駆動トランジスタ(Qd)の制御端子に印加されるデータ信号を充電し、スイッチングトランジスタ(Qs)がターンオフ(turn-off)された後にもそれを維持する。
有機発光ダイオード(LD)は、駆動トランジスタ(Qd)の出力端子に接続されるアノード(anode)と、共通電圧(Vss)に接続されるカソード(cathode)を有する。有機発光ダイオード(LD)は、駆動トランジスタ(Qd)の出力電流(ILD)に応じて強さが異なるようにして発光することによって画像を表示する。
【0035】
スイッチングトランジスタ(Qs)及び駆動トランジスタ(Qd)は、n-チャネル電界効果トランジスタ(FET)である。しかし、スイッチングトランジスタ(Qs)と駆動トランジスタ(Qd)の少なくとも1つはp-チャネル電界効果トランジスタであってもよい。また、トランジスタ(Qs、Qd)、キャパシタ(Cst)及び有機発光ダイオード(LD)の接続関係を変更することもできる。
【0036】
以下、図1に示す有機発光表示装置について図面を参照して説明する。
<発明の概要>
本発明では、基板と、前記基板上に形成される第1及び第2信号線と、前記第1及び第2信号線と接続され、第1半導体を有するスイッチングトランジスタと、前記スイッチングトランジスタと接続され、第2半導体を有する駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタと接続される第1電極と、前記第1電極と対向する第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に形成される発光部材とを有し、前記第1半導体と前記第2半導体は互いに異なる層に形成されることを特徴とする有機発光表示装置を形成する。
【0037】
第1半導体と第2半導体とを異なる層に形成することで、第1及び第2半導体の性質を異ならせることができる。つまり、スイッチング薄膜トランジスタ(Qs)と駆動薄膜トランジスタ(Qd)のチャネルは結晶質が異なる半導体に形成される。これによって、スイッチング薄膜トランジスタQs及び駆動薄膜トランジスタQdに要求される特性を同時に満たし、有機発光表示装置の特性を改善することが可能となる。
【0038】
例えば、第1半導体の結晶状態と第2半導体の結晶状態とを互いに異ならせて、スイッチング薄膜トランジスタQs及び駆動薄膜トランジスタQdに要求される特性を同時に満たし、有機発光表示装置の特性を改善する。
<実施例1>
図1に示す有機発光表示装置の第1実施例について図2及び図3、図1を参照して詳細に説明する。
【0039】
図2は図1に示した有機発光表示装置の第1実施例の配置図であり、図3は図2に示した有機発光表示装置のIII-III線に沿って切断した断面図である。
透明なガラス又はプラスチックなどからなる絶縁基板110上に駆動制御電極124bが形成される。駆動制御電極124bは島状で横方向に長く延在した維持電極127を含む。駆動制御電極124bはアルミニウム(Al)やアルミニウム合金などアルミニウム系金属、銀(Ag)や銀合金など銀系金属、銅(Cu)や銅合金など銅系金属、モリブデン(Mo)やモリブデン合金などモリブデン系金属、クロム(Cr)、タンタル(Ta)及びチタニウム(Ti)などで形成されることができる。しかし、これらは物理的性質が異なる2つの導電膜(図示せず)を含む多重膜構造を有してもよい。
【0040】
また、駆動制御電極124bは基板110面に対して傾斜しており、その傾斜角は約30゜〜約80゜であることが好ましい。これにより、上部膜の断線を抑制することができる。駆動制御電極124b上には窒化ケイ素(SiNx)又は酸化ケイ素(SiOx)などからなる下部ゲート絶縁膜140が形成される。
下部ゲート絶縁膜140上には微細結晶質ケイ素又は多結晶シリコンなどの結晶質半導体物質でからなる駆動半導体154bが形成される。駆動半導体154bは駆動制御電極124bと重なっている。下部ゲート絶縁膜140及び駆動半導体154b上には複数のゲート線121、複数の駆動電圧線172及び駆動出力電極175bが形成される。
【0041】
ゲート線121はゲート信号を伝達し図2中、主に横方向に延在している。各ゲート線121は他の層又は外部駆動回路との接続のために面積が広い端部129と、ゲート線121から図2中、上方に延在するスイッチング制御電極124aを含む。ゲート信号を生成するゲート駆動回路(図示せず)が基板110上に集積されている場合は、ゲート線121が延在してゲート駆動回路と直接接続されることができる。
【0042】
駆動電圧線172は駆動電圧を伝達し、図2中、主に横方向に延在してゲート線121と平行である。各駆動電圧線172は複数の駆動入力電極173bを含む。駆動電圧線172は維持電極127と重なっている。
駆動出力電極175bはゲート線121及び駆動電圧線172と分離されている。駆動入力電極173bと駆動出力電極175bとは、駆動半導体154bを中心として互いに対向する。
【0043】
ゲート線121、駆動電圧線172及び駆動出力電極175bは駆動制御電極124bと同様に低抵抗導電体で形成されることができる。ゲート線121、駆動電圧線172及び駆動出力電極175bの側面は、基板110面に対して傾斜しており、その傾斜角は約30゜〜80゜であることが好ましい。
駆動半導体154bと駆動入力電極173bとの間及び駆動半導体154bと駆動出力電極175bとの間には、各々複数対のオーミック接触部材163b、165bが形成される。オーミック接触部材163b、165bは島状であり、リン(P)などのn型不純物が高濃度にドーピングされている微細結晶質ケイ素又は多結晶シリコンの物質で形成されることができる。
【0044】
ゲート線121、駆動電圧線172及び駆動出力電極175b上には上部ゲート絶縁膜142が形成される。
上部ゲート絶縁膜142上には水素化非晶質シリコンで形成される複数のスイッチング半導体154aが形成される。スイッチング半導体154aはスイッチング制御電極124aと重なっている。
【0045】
スイッチング半導体154a及び上部ゲート絶縁膜142上には複数のデータ線171及び複数のスイッチング出力電極175aが形成される。
データ線171はデータ信号を伝達し、図2中、主に縦方向に延在してゲート線121及び駆動電圧線172と交差する。各データ線171はスイッチング制御電極124aに向かって延在した複数のスイッチング入力電極173aと、他の層又は外部駆動回路との接続のために面積が広い端部179を有する。データ信号を生成するデータ駆動回路(図示せず)が基板110上に集積されている場合には、データ線171が延在してデータ駆動回路と直接接続されることができる。
【0046】
スイッチング出力電極175aはデータ線171と分離されている。スイッチング入力電極173a及びスイッチング出力電極175aはスイッチング半導体154aを中心として互いに対向する。
データ線171及びスイッチング出力電極175aはゲート線121と同様に低抵抗導電体で形成されることができる。
【0047】
データ線171及びスイッチング出力電極175aの側面は、基板110面に対して傾斜しており、その傾斜角は約30゜〜80゜であることが好ましい。
スイッチング半導体154aとスイッチング入力電極173aとの間及びスイッチング半導体154aとスイッチング出力電極175aとの間には、各々複数対のオーミック接触部材163a、165aが形成される。オーミック接触部材163a、165aは島形であり、リン(P)などの不純物が高濃度にドーピングされているn+水素化非晶質シリコンなどで形成されることができる。
【0048】
データ線171及びスイッチング出力電極175a上には保護膜180が形成される。
保護膜180にはスイッチング出力電極175a及びデータ線171の端部179を露出させる複数のコンタクトホール185a、182が形成されており、保護膜180及び上部ゲート絶縁膜142にはゲート線121の端部129及び駆動出力電極175bを露出させる複数のコンタクトホール181、185bが形成されており、保護膜180、上部ゲート絶縁膜142及び下部ゲート絶縁膜140には駆動制御電極124bを露出させる複数のコンタクトホール184が形成されている。
【0049】
保護膜180上には複数の画素電極191、接続部材85及び複数の接触補助部材81、82が形成される。
画素電極191は駆動出力電極175bと電気的に接続される。
接続部材85はコンタクトホール185a、184を介してスイッチング出力電極175aと駆動制御電極124bと各々接続されている。
【0050】
接触補助部材81、82は各々コンタクトホール181、182を介してゲート線121の端部129及びデータ線171の端部179と接続される。接触補助部材81、82は、ゲート線121及びデータ線171の端部129、179と外部装置との接着性を補完し、これらを保護する。
画素電極191、接続部材85及び接触補助部材81、82は、ITO又はIZOなどの透明導電体で形成されることもでき、前面発光(top emission)である場合には、アルミニウム又はアルミニウム合金、高い仕事関数(work function)を有する金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、タングステン(W)又はこれらの合金などの不透明導電体で形成されることもできる。
【0051】
画素電極191、接続部材85及び接触補助部材81、82上には隔壁(partition)361が形成される。隔壁361は画素電極191の周縁周辺を堤防(bank)のように取り囲み開口部(opening)365を画定する。隔壁361はアクリル樹脂、ポリイミド樹脂などの耐熱性及び耐溶媒性を有する有機絶縁物又は酸化ケイ素(SiO)、酸化チタン(TiO)などの無機絶縁物で形成されることができ、2層以上であってもよい。さらに、隔壁361は、黒色顔料を含む感光材で形成されてもよいが、この場合、隔壁361は遮光部材の役割をし、その形成工程が簡単である。
【0052】
隔壁361が画定する画素電極191上の開口部365には有機発光部材370が形成される。有機発光部材370は光を出す発光層(図示せず)の他に、発光層の発光効率を向上するための付帯層(図示せず)を含む多層構造を有することができる。
発光層は赤色、緑色、青色の三原色など基本色のうちのいずれか1つの光を固有に発する高分子物質又は低分子物質又はこれらの混合物で形成されることができる。高分子物質には、例えばポリフルオレン(polyfluorene)誘導体、(ポリ)パラフェニレンビニレン((poly)paraphenylenevinylene)誘導体、ポリフェニレン(polyphenylene)誘導体、ポリビニルカルバゾール(polyvinylcarbazole)、ポリチオフェン(polythiophene)誘導体などが含まれることができる。また、低分子物質には9,10-ジフェニルアントラセン(9,10-diphenylanthracene)のようなアントラセン(anthracene)、テトラフェニルブタジエン(tetraphenylbutadiene)のようなブタジエン(butadiene)、テトラセン(tetracene)、ジスチリルアリレン(distyrylarylene)誘導体、ベンザゾール(benzazole)誘導体及びカルバゾール(carbazole)誘導体などが含まれることができる。又は上記高分子物質又は低分子物質をホスト(host)材料とし、さらに例えばキサンテン(xanthene)、ペリレン(perylene)、クマリン(cumarine)、ローダミン(rhodamine)、ルブレン(rubrene)、ジシナノメチレンピラン(dicyanomethylenepyran)化合物、チオピラン(thiopyran)化合物、(チア)ピリリウム((thia)pyrilium)化合物、ペリフランテン(periflanthene)誘導体、インデノペリレン(indenoperylene)誘導体、カルボスチリル(carbostyryl)化合物、ナイルレッド(Nilered)、キナクリドン(quinacridone)などのドーパント(dopant)をドーピングし、発光効率を高めることもできる。
【0053】
有機発光表示装置は、発光層から出る基本色の色光の空間的な作用によって所望の画像を表示する。
付帯層には電子と正孔との均衡をとるための電子輸送層(図示せず)及び正孔輸送層(図示せず)、電子と正孔との注入を強化するための電子注入層(図示せず)及び正孔注入層(図示せず)などがあり、付帯層はこの中から選択された1つ又は2つ以上の層を有することができる。正孔輸送層及び正孔注入層は、画素電極191と発光層の中間程度の仕事関数を有する材料で形成され、電子輸送層と電子注入層は、共通電極270と発光層の中間程度の仕事関数を有する材料で形成される。例えば、正孔輸送層又は正孔注入層としてはダイアミン類、MTDATA([4、4´、4"-tris(3-methylphenyl)phenylamino]triphenylamine)、TPD(N、N´-diphenyl-N、N´-di(3-methylphenyl)-1、1´-biphenyl-4、4´-diamine)、1、1-ビス(4-ジ-p-トリルアミノフェニル)シクロヘキサン(1、1-bis(4-di-p-tolylaminophenyl)cyclohexane)、N、N、N´、N´-テトラ(2-ナフチル)-4、4-ジアミノ-p-ターフェニル(N、N、N´、N´-tetra(2-naphthyl)-4、4-diamino-p-terphenyl)、4、4´、4-トリス[(3-メチルフェニル)フェニルアミノ]トリフェニルアミン(4、4´、4-tris[(3-methylphenyl)phenylamino]triphenylamine)、ポリピロール(polypyrrole)、ポリアニリン(polyaniline)、ポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸の混合物(poly-3、4-ethylenedioxythiophene:polystyrenesulfonate、PEDOT:PSS)などを使用することができる。
【0054】
有機発光部材370は、各画素ごとに赤色、緑色及び青色などの色を発光する発光層を各々配列して画素ごとに所望の色を実現することもでき、1つの画素に赤色、緑色及び青色の発光層を垂直又は水平に形成して白色(white)発光層を形成することができ、白色発光層の下部又は上部に赤色、緑色及び青色の色を実現するカラーフィルタを形成し、所望の色を実現することもできる。この時、カラーフィルタは下部発光構造(bottom emission)である場合には発光層の下部に位置でき、上部発光構造(top emission)である場合には発光層の上部に位置できる。
【0055】
また、赤色、緑色及び青色画素を含む3色構造の他に、赤色、緑色、青色及び白色画素を含む4色構造を帯状(stripe)又は碁盤状に配置し、輝度を改善することもできる。
有機発光部材370上には共通電極270が形成される。共通電極270は基板の全面に形成されており、画素電極191と対をなして有機発光部材370に電流を流す。
【0056】
このような有機発光表示装置において、ゲート線121に接続されるスイッチング制御電極124a、データ線171に接続されるスイッチング入力電極173a及びスイッチング出力電極175aは、スイッチング半導体154aと共にスイッチング薄膜トランジスタ(Qs)を構成する。スイッチング薄膜トランジスタ(Qs)のチャネル(channel)は、スイッチング入力電極173aとスイッチング出力電極175aとの間のスイッチング半導体154aに形成される。スイッチング出力電極175aに接続される駆動制御電極124b、駆動電圧線172に接続される駆動入力電極173b及び画素電極191に接続される駆動出力電極175bは、駆動半導体154bと共に駆動薄膜トランジスタ(Qd)を構成し、駆動薄膜トランジスタ(Qd)のチャネルは駆動入力電極173bと駆動出力電極175bとの間の駆動半導体154bに形成される。
【0057】
上記のように、スイッチング半導体154aは非晶質半導体物質で形成され、駆動半導体155bは微細結晶質又は多結晶半導体物質で形成される。即ち、スイッチング薄膜トランジスタ(Qs)のチャネルは非晶質半導体に形成され、駆動薄膜トランジスタ(Qd)のチャネルは微細結晶質又は多結晶半導体に形成される。
このように本発明では、スイッチング薄膜トランジスタ(Qs)と駆動薄膜トランジスタ(Qd)のチャネルは結晶質が異なる半導体に形成され、これによって各薄膜トランジスタ(Qs、Qd)で要求される特性を同時に得ることができる。
【0058】
駆動薄膜トランジスタ(Qd)のチャネルを微細結晶質又は多結晶半導体に形成することによって駆動薄膜トランジスタ(Qd)は高い電荷移動度及び安定性を有することができ、これによって発光素子に流れる電流量を増やすことができ、輝度を高めることができる。また、駆動薄膜トランジスタ(Qd)のチャネルを微細結晶質又は多結晶半導体に形成することによって、駆動時に継続的な陽(positive)電圧の印加で発生するしきい電圧の移動(Vth shift)を防止し、イメージ固着(image sticking)及び寿命短縮を防止することができる。
【0059】
一方、スイッチング薄膜トランジスタ(Qs)はデータ電圧を制御する役割をするので、オン/オフ(on/off)特性が重要であり、特にオフ電流(off current)を減らすことが重要である。しかし、スイッチング薄膜トランジスタ(Qs)を微細結晶質又は多結晶半導体で形成する場合はオフ電流が大きいためスイッチング薄膜トランジスタ(Qs)によるデータ電圧降下が発生し、クロストークが発生する可能性がある。このため、本実施例では、スイッチング薄膜トランジスタ(Qs)はオフ電流が小さな非晶質半導体で形成することによってデータ電圧の減少を防止し、クロストークを減らすことができる。
【0060】
この実施例では、スイッチング薄膜トランジスタ(Qs)1つと駆動薄膜トランジスタ(Qd)1つのみ示されているが、この他に少なくとも1つの薄膜トランジスタ及びこれを駆動するための複数の配線をさらに有することによって、長時間駆動しても有機発光ダイオード(LD)及び駆動トランジスタ(Qd)が劣化することを防止及び補償し、有機発光表示装置の寿命が短縮することを防止することができる。
【0061】
画素電極191、有機発光部材370及び共通電極270は有機発光ダイオード(LD)を構成し、画素電極191がアノード(anode)、共通電極270がカソード(cathode)になるか、又は反対に画素電極191がカソード、共通電極270がアノードになる。さらに、互いに重畳する維持電極127と駆動電圧線172はストレージキャパシタ(Cst)を構成している。
【0062】
次に、図2及び図3に示す有機発光表示装置を製造する方法について図4〜図10を参照して詳細に説明する。図4〜図10は図2及び図3に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である。
図4に示すように、基板110上に維持電極127を有する駆動制御電極124bを形成する。
【0063】
次に、図5に示すように、駆動制御電極124b上に下部ゲート絶縁膜140、微細結晶質ケイ素層及び不純物非晶質シリコン層を連続して積層した後、写真エッチングし、駆動半導体154b及びオーミック接触層164bを形成する。又は、駆動制御電極124b上に下部ゲート絶縁膜140、非晶質シリコン層及び不純物非晶質シリコン層を連続して積層した後、結晶化することができる。このとき結晶化は固形状結晶化(solid phase crystallization;SPC)、急速熱処理(rapid thermal annealing;RTA)、液状結晶化(liquid phase recrystallization;LPR)、エキシマーレーザー熱処理(excimer laser annealing;ELA)などの方法で行うことができ、特に固形状結晶化方法が好ましい。
【0064】
次に、図6に示すように、下部ゲート絶縁膜140及びオーミック接触層164b上に金属層を積層し、写真エッチングし、スイッチング制御電極124a及び端部129を含むゲート線121、駆動入力電極173bを含む駆動電圧線172及び駆動出力電極175bを形成する。次いで、駆動電圧線172及び駆動出力電極175bをマスクとしてオーミック接触層164bをエッチングし、複数対のオーミック接触部材163b、165bを形成する。
【0065】
次に、図7に示すように、ゲート線121、駆動電圧線172及び駆動出力電極175b上に上部ゲート絶縁膜142、真性非晶質シリコン層及び不純物非晶質シリコン層を連続して積層した後、写真エッチングしてスイッチング半導体154a及びオーミック接触層164aを形成する。
次に、図8に示すように、上部ゲート絶縁膜142及びオーミック接触部材164a上に金属層を積層し、写真エッチングし、スイッチング入力電極173a及び端部179を含むデータ線171及びスイッチング出力電極175aを形成する。次いで、データ線171及びスイッチング出力電極175aをマスクとして、オーミック接触層164aをエッチングし、複数対のオーミック接触部材163a、165aを形成する。
【0066】
次に、図9に示すように、基板全面に保護膜180を積層し、写真エッチングし、複数のコンタクトホール181、182、184、185a、185bを形成する。
次に、図10に示すように、保護膜180上にITOを蒸着した後、写真エッチングし、複数の画素電極191、接続部材85及び複数の接触補助部材81、82を形成する。
次に、図2及び図3に示すように、画素電極191、接続部材85、複数の接触補助部材81、82及び保護膜180上に感光性有機膜を塗布した後、露光及び現像し、複数の開口部365を有する隔壁361を形成する。次いで、開口部365に正孔輸送層(図示せず)及び発光層(図示せず)を含む発光部材370を形成する。発光部材370はインクジェット印刷方法などの溶液方法又は蒸着により形成することができ、特にインクジェットヘッド(図示せず)を移動させ、開口部365に溶液を滴下するインクジェット印刷方法が好ましく、この場合には、各層の形成後に乾燥段階が続く。
【0067】
最後に、図2及び図3に示すように、隔壁361及び発光部材370上に共通電極270を形成する。
<実施例2>
以下、図1に示す有機発光表示装置の第2実施例について図11及び図12、図1を参照して詳細に説明する。
【0068】
上記実施例では、ボトムゲート構造のスイッチング薄膜トランジスタと、駆動薄膜トランジスタを有する有機発光表示装置について説明したが、この実施例では、ボトムゲート構造のスイッチング薄膜トランジスタと、トップゲート構造の駆動薄膜トランジスタを有する有機発光表示装置について説明する。上記実施例と同様の内容は省略する。
図11は図1に示す有機発光表示装置の第2実施例の配置図であり、図12は図11に示す有機発光表示装置のXII-XII’-XII’’線に沿って切断した断面図である。
【0069】
絶縁基板110上に微細結晶質ケイ素又は多結晶シリコンなどの結晶質半導体物質で形成される駆動半導体154bが形成される。
基板110上にはスイッチング制御電極124a及び端部129を有する複数のゲート線121が形成され、及び駆動半導体154b上には駆動入力電極173bを有する駆動電圧線172及び駆動出力電極175bが形成される。
【0070】
駆動半導体154bと駆動入力電極173bとの間、及び駆動半導体154bと駆動出力電極175bとの間には各々複数対のオーミック接触部材163b、165bが形成される。オーミック接触部材163b、165bはリン(P)などのn型不純物が高濃度にドーピングされている非晶質シリコン、微細結晶質ケイ素又は多結晶シリコンの物質で形成されることができる。
【0071】
ゲート線121、駆動電圧線172及び駆動出力電極175b上にはゲート絶縁膜140が形成される。
ゲート絶縁膜140上には水素化非晶質シリコンで形成される複数のスイッチング半導体154aが形成される。スイッチング半導体154aはスイッチング制御電極124aと重なっている。
【0072】
ゲート絶縁膜140及びスイッチング半導体154a上にはスイッチング入力電極173aと端部179を有するデータ線171、スイッチング出力電極175a及び駆動制御電極124bが形成される。
スイッチング入力電極173a及びスイッチング出力電極175aはスイッチング制御電極124aと一部重なっており、スイッチング半導体154aを中心として互いに対向する。
【0073】
駆動制御電極124bは駆動半導体154b上部に形成されており、駆動入力電極173b及び駆動出力電極175bと一部重なっている。
スイッチング半導体154aとスイッチング入力電極173aとの間及びスイッチング半導体154aとスイッチング出力電極175aとの間には各々複数対のオーミック接触部材163a、165aが形成される。オーミック接触部材163a、165aはリン(P)などのn型不純物が高濃度にドーピングされている非晶質シリコンなどで形成されることができる。
【0074】
データ線171、スイッチング出力電極175a及び駆動制御電極124b上には保護膜180が形成される。
保護膜180にはスイッチング出力電極175a、駆動制御電極124b及びデータ線171の端部179を露出させる複数のコンタクトホール185a、184、182が形成されており、保護膜180及びゲート絶縁膜140にはゲート線121の端部129及び駆動出力電極175bを露出させる複数のコンタクトホール181、185bが形成される。保護膜180上には複数の画素電極191、接続部材85及び複数の接触補助部材81、82が形成される。
【0075】
画素電極191は駆動出力電極175bと電気的に接続されており、接続部材85はスイッチング出力電極175a及び駆動制御電極124bに接続される。画素電極191、接続部材85及び接触補助部材81、82上には開口部365を有する隔壁361が形成される。
隔壁361が画定する画素電極191上の開口部365には有機発光部材370が形成されており、隔壁361及び有機発光部材370上には共通電極270が形成される。
【0076】
次に、図11及び図12に示した有機発光表示装置を製造する方法について図13〜図18を参照して詳細に説明する。図13〜図18は図11及び図12に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である。
図13に示すように、基板110上に微細結晶質ケイ素層及び不純物非晶質シリコン層を連続して積層した後、写真エッチングし、駆動半導体154b及びオーミック接触層164bを形成する。
【0077】
又は、非晶質シリコン層及び不純物非晶質シリコン層を連続して積層した後、固形状結晶化方法などにより結晶化することができる。
次に、図14に示すように、基板110及びオーミック接触層164b上に金属層を積層し、写真エッチングし、スイッチング制御電極124a及び端部129を有するゲート線121、駆動入力電極173bを有する駆動電圧線172及び駆動出力電極175bを形成する。
【0078】
次に、駆動電圧線172及び駆動出力電極175bをマスクとして、オーミック接触層164bをエッチングし、複数対のオーミック接触部材163b、165bを形成する。
次に、図15に示すように、ゲート線121、駆動電圧線172及び駆動出力電極175b上にゲート絶縁膜140、真性非晶質シリコン層及び不純物非晶質シリコン層を連続して積層した後、写真エッチングし、スイッチング半導体154a及びオーミック接触層164aを形成する。
【0079】
次に、図16に示すように、ゲート絶縁膜140及びオーミック接触層164a上に金属層を積層し、写真エッチングし、スイッチング入力電極173a及び端部179を有するデータ線171、スイッチング出力電極175a及び駆動制御電極124bを形成する。次いで、データ線171及びスイッチング出力電極175aをマスクとして、オーミック接触層164aをエッチングし、複数対のオーミック接触部材163a、165aを形成する。
【0080】
次に、図17に示すように、基板全面に保護膜180を積層し、写真エッチングし、複数のコンタクトホール181、182、184、185a、185bを形成する。
次に、図18に示すように、保護膜180上にITOを蒸着した後、写真エッチングし、複数の画素電極191、接続部材85及び複数の接触補助部材81、82を形成する。
次に、図11及び図12に示すように、画素電極191、接続部材85、複数の接触補助部材81、82及び保護膜180上に感光性有機膜を塗布した後、露光及び現像し、複数の開口部365を有する隔壁361を形成する。次いで、開口部365に正孔輸送層(図示せず)及び発光層(図示せず)を有する発光部材370を形成する。
【0081】
最後に、図11及び図12に示すように、隔壁361及び発光部材370上に共通電極270を形成する。
<実施例3>
以下、図1に示す有機発光表示装置の第3実施例について図19及び図20、図1を参照して詳細に説明する。
【0082】
この実施例では、ボトムゲート構造のスイッチング薄膜トランジスタと、上記実施例と異なるトップゲート構造の駆動薄膜トランジスタを有する有機発光表示装置について説明する。上記実施例と同様の内容は省略する。
図19は図1に示す有機発光表示装置の第3実施例の配置図であり、図20は図19に示す有機発光表示装置のXX-XX’-XX’’線に沿って切断した断面図である。
【0083】
絶縁基板110上にスイッチング制御電極124a及び端部129を有するゲート線121、駆動入力電極173bを有する駆動電圧線172及び駆動出力電極175bが形成される。
基板110、駆動電圧線172及び駆動出力電極175b上には微細結晶質ケイ素又は多結晶シリコンなどの結晶質半導体物質で形成される駆動半導体154bが形成される。
【0084】
駆動半導体154bは駆動入力電極173b及び駆動出力電極175bと一部重なっている。
駆動入力電極173bと駆動半導体154bとの間及び駆動出力電極175bと駆動半導体154bとの間には各々複数対のオーミック接触部材163b、165bが形成される。
【0085】
ゲート線121及び駆動半導体154b上にはゲート絶縁膜140が形成される。
ゲート絶縁膜140上には水素化非晶質シリコンで形成される複数のスイッチング半導体154aが形成される。スイッチング半導体154aはスイッチング制御電極124aと重なっている。
スイッチング半導体154a及びゲート絶縁膜140上にはスイッチング入力電極173a及び端部179を有するデータ線171、スイッチング出力電極175a及び駆動制御電極124bが形成される。
【0086】
スイッチング入力電極173a及びスイッチング出力電極175aはスイッチング制御電極124aと一部重なっており、スイッチング半導体154aを中心として互いに対向する。
駆動制御電極124bは駆動半導体154b上に形成され、駆動入力電極173b及び駆動出力電極175bと一部重なっている。
【0087】
スイッチング半導体154aとスイッチング入力電極173aとの間及びスイッチング半導体154aとスイッチング出力電極175aとの間には各々複数対のオーミック接触部材163a、165aが形成される。
データ線171、スイッチング出力電極175a及び駆動制御電極124b上には保護膜180が形成される。
【0088】
保護膜180にはスイッチング出力電極175a、駆動制御電極124b及びデータ線171の端部179を露出させる複数のコンタクトホール185a、184、182が形成されており、保護膜180及びゲート絶縁膜140にはゲート線121の端部129及び駆動出力電極175bを露出させる複数のコンタクトホール181、185bが形成される。保護膜180上には複数の画素電極191、接続部材85及び複数の接触補助部材81、82が形成される。
【0089】
画素電極191は駆動出力電極175bと電気的に接続されており、接続部材85はスイッチング出力電極175a及び駆動制御電極124bに接続される。
画素電極191、接続部材85及び接触補助部材81、82上には開口部365を有する隔壁361が形成される。隔壁361が画定する画素電極191上の開口部365には有機発光部材370が形成されており、隔壁361及び有機発光部材370上には共通電極270が形成される。
【0090】
次に、図19及び図20に示す有機発光表示装置を製造する方法について図21〜図26を参照して詳細に説明する。
図21〜図26は図19及び図20に示す有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である。
図21に示すように、基板110上に金属層及び不純物ケイ素層を順に積層し、これらを写真エッチングし、スイッチング制御電極124a及び端部129を有するゲート線121、駆動入力電極173bを有する駆動電圧線172、駆動出力電極175b及び複数の不純物ケイ素パターン164bを形成する。
【0091】
次に、図22に示すように、基板110上に微細結晶質ケイ素層を積層した後、写真エッチングして駆動半導体154bを形成し、これをマスクとして不純物ケイ素パターン164bをエッチングし、オーミック接触部材163b、165bを形成する。又は、非晶質シリコン層を積層した後、固形状結晶化方法などにより結晶化することができる。
次に、図23に示すように、基板110、ゲート線121及び駆動半導体154b上にゲート絶縁膜140、真性非晶質シリコン層及び不純物がドーピングされた非晶質シリコン層を連続して積層した後、写真エッチングし、スイッチング半導体154a及びオーミック接触層164aを形成する。
【0092】
次に、図24に示すように、ゲート絶縁膜140及びオーミック接触層164a上に金属層を積層し、写真エッチングし、スイッチング入力電極173a及び端部179を有するデータ線171、スイッチング出力電極175a及び駆動制御電極124bを形成する。
次に、データ線171及びスイッチング出力電極175aをマスクとして、オーミック接触層164aをエッチングし、一対のオーミック接触部材163a、165aを形成する。
【0093】
次に、図25に示すように、基板全面に保護膜180を積層し、写真エッチングし、複数のコンタクトホール181、182、184、185a、185bを形成する。
次に、図26に示すように、保護膜180上にITOを蒸着した後、写真エッチングし、複数の画素電極191、接続部材85及び複数の接触補助部材81、82を形成する。
次に、図19及び図20に示すように、画素電極191、接続部材85、複数の接触補助部材81、82及び保護膜180上に感光性有機膜を塗布した後、露光及び現像し、複数の開口部365を有する隔壁361を形成する。次いで、開口部365に正孔輸送層(図示せず)及び発光層(図示せず)を有する発光部材370を形成する。
【0094】
最後に、図19及び図20に示すように、隔壁361及び発光部材370上に共通電極270を形成する。
<実施例4>
以下、図1に示す有機発光表示装置の第4実施例について図27及び図28、図1を参照して詳細に説明する。
【0095】
この実施例では、ボトムゲート構造のスイッチング薄膜トランジスタと、また他のトップゲート構造の駆動薄膜トランジスタを含む有機発光表示装置について説明する。上記実施例と同様の内容は省略する。
図27は図1に示した有機発光表示装置の第4実施例の配置図であり、図28は図27に示した有機発光表示装置のXXVIII-XXVIII’-XXVIII’’線に沿って切断した断面図である。
【0096】
絶縁基板110上に微細結晶質ケイ素又は多結晶シリコンなどの結晶質半導体物質で形成される駆動半導体154bが形成される。
基板110及び駆動半導体154b上にはスイッチング制御電極124a及び端部129を有する複数のゲート線121、駆動入力電極173bを有する駆動電圧線172及び駆動出力電極175bが形成される。
【0097】
駆動半導体154bと駆動電圧線172との間、及び駆動半導体154bと駆動出力電極175bとの間には各々複数対のオーミック接触部材163b、165bが形成される。このとき、オーミック接触部材163b、165bは駆動電圧線172及び駆動出力電極175bと実質的に同一の平面形状を有している。また、ゲート線121下部にはゲート線121と実質的に同一の平面形状を有する補助部材161が形成される。
【0098】
ゲート線121、駆動電圧線172及び駆動出力電極175b上にはゲート絶縁膜140が形成される。ゲート絶縁膜140上には水素化非晶質シリコンで形成される複数のスイッチング半導体154aが形成される。スイッチング半導体154aはスイッチング制御電極124aと重なっている。
スイッチング半導体154a及びゲート絶縁膜140上にはスイッチング入力電極173a及び端部179を有するデータ線171、スイッチング出力電極175a及び駆動制御電極124bが形成される。
【0099】
スイッチング入力電極173a及びスイッチング出力電極175aは、スイッチング制御電極124aと一部重なっており、スイッチング半導体154aを中心として互いに対向する。
駆動制御電極124bは駆動入力電極173b及び駆動出力電極175b上部で駆動半導体154bと一部重なっている。
【0100】
スイッチング半導体154aとスイッチング入力電極173aとの間、及びスイッチング半導体154aとスイッチング出力電極175aとの間には各々複数対のオーミック接触部材163a、165aが形成される。オーミック接触部材163a、165aはリン(P)などのn型不純物が高濃度にドーピングされている非晶質シリコンなどで形成されることができる。
【0101】
データ線171、スイッチング出力電極175a及び駆動制御電極124b上には保護膜180が形成される。
保護膜180にはスイッチング出力電極175a、駆動制御電極124b及びデータ線171の端部179を露出させる複数のコンタクトホール185a、184、182が形成されており、保護膜180及びゲート絶縁膜140にはゲート線121の端部129及び駆動出力電極175bを露出させる複数のコンタクトホール181、185bが形成される。
【0102】
保護膜180上には複数の画素電極191、接続部材85及び複数の接触補助部材81、82が形成される。
画素電極191は駆動出力電極175bと電気的に接続されており、接続部材85はスイッチング出力電極175a及び駆動制御電極124bに接続される。画素電極191、接続部材85及び接触補助部材81、82上には開口部365を有する隔壁361が形成される。
【0103】
隔壁361が画定する画素電極191上の開口部365には有機発光部材370が形成されており、隔壁361及び有機発光部材370上には共通電極270が形成される。
次に、図27及び図28に示す有機発光表示装置を製造する方法について図29〜図34を参照して詳細に説明する。図29〜図34は図27及び図28に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である。
【0104】
図29に示すように、基板110上に微細結晶質ケイ素層を積層した後、写真エッチングし、駆動半導体154bを形成する。又は、非晶質シリコン層を積層した後、固形状結晶化方法などにより結晶化することができる。次いで、基板110及び駆動半導体154b上に不純物がドーピングされた非晶質シリコン層160及び金属層170を順次に積層する。
【0105】
次に、図30に示すように、金属層170及び不純物がドーピングされた非晶質シリコン層160を一度に写真エッチングし、スイッチング制御電極124a及び端部129を有するゲート線121、補助部材161、駆動入力電極173bを有する駆動電圧線172、駆動出力電極175b及びオーミック接触部材163b、165bを形成する。
次に、図31に示すように、基板110、ゲート線121、駆動電圧線172及び駆動出力電極175b上にゲート絶縁膜140、真性非晶質シリコン層及び不純物非晶質シリコン層を連続して積層した後、写真エッチングしてスイッチング半導体154a及びオーミック接触層164aを形成する。
【0106】
次に、図32に示すように、ゲート絶縁膜140及びオーミック接触層164a上に金属層を積層し、写真エッチングし、スイッチング入力電極173a及び端部179を有するデータ線171、スイッチング出力電極175a及び駆動制御電極124bを形成する。次いで、データ線171及びスイッチング出力電極175aをマスクとして、オーミック接触層164aをエッチングし、一対のオーミック接触部材163a、165aを形成する。
【0107】
次に、図33に示すように、基板全面に保護膜180を積層し、写真エッチングし、複数のコンタクトホール181、182、184、185a、185bを形成する。
次に、図34に示すように、保護膜180上にITOを蒸着した後、写真エッチングし、複数の画素電極191、接続部材85及び複数の接触補助部材81、82を形成する。
次に、図27及び図28に示すように、画素電極191、接続部材85、複数の接触補助部材81、82及び保護膜180上に感光性有機膜を塗布した後、露光及び現像し、複数の開口部365を有する隔壁361を形成する。次いで、開口部365に正孔輸送層(図示せず)及び発光層(図示せず)を含む発光部材370を形成する。
【0108】
最後に、図27及び図28に示すように、隔壁361及び発光部材370上に共通電極270を形成する。
以上の各実施例によれば、スイッチング薄膜トランジスタでデータ電圧が減少するのを防止し、発光素子に伝達される電流量減少、寿命短縮、表示特性低下を防止することができる。また、スイッチング薄膜トランジスタと駆動薄膜トランジスタの構造は異なるが、スイッチング制御電極、駆動入力電極及び駆動出力電極を1つのマスクを用いて形成し、スイッチング入力電極、スイッチング出力電極及び駆動制御電極を1つのマスクを用いて形成することによってマスク数を減らすことができる。
【0109】
尚、本発明は、上述の実施例に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本発明は、有機発光表示装置など複数のトランジスタにおいて、その性質を異ならせる必要がある技術に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の一実施例による有機発光表示装置の等価回路図である。
【図2】図1に示した有機発光表示装置の第1実施例の配置図である。
【図3】図2に示した有機発光表示装置のIII-III線に沿って切断した断面図である。
【図4】図2及び図3に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(1)。
【図5】図2及び図3に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(2)。
【図6】図2及び図3に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(3)。
【図7】図2及び図3に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(4)。
【図8】図2及び図3に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(5)。
【図9】図2及び図3に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(6)。
【図10】図2及び図3に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(7)。
【図11】図1に示した有機発光表示装置の第2実施例の配置図である。
【図12】図11に示した有機発光表示装置のXII-XII’-XII’’線に沿って切断した断面図である。
【図13】図11及び図12に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(1)。
【図14】図11及び図12に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(2)。
【図15】図11及び図12に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(3)。
【図16】図11及び図12に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(4)。
【図17】図11及び図12に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(5)。
【図18】図11及び図12に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(6)。
【図19】図1に示した有機発光表示装置の第3実施例の配置図である。
【図20】図19に示した有機発光表示装置のXX-XX’-XX’’線に沿って切断した断面図である。
【図21】図19及び図20に示した有機発光表示装置を本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(1)。
【図22】図19及び図20に示した有機発光表示装置を本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(2)。
【図23】図19及び図20に示した有機発光表示装置を本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(3)。
【図24】図19及び図20に示した有機発光表示装置を本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(4)。
【図25】図19及び図20に示した有機発光表示装置を本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(5)。
【図26】図19及び図20に示した有機発光表示装置を本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(6)。
【図27】図1に示した有機発光表示装置の第4実施例の配置図である。
【図28】図27に示した有機発光表示装置のXXVIII-XXVIII’-XXVIII’’線に沿って切断した断面図である。
【図29】図27及び図28に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(1)。
【図30】図27及び図28に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(2)。
【図31】図27及び図28に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(3)。
【図32】図27及び図28に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(4)。
【図33】図27及び図28に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(5)。
【図34】図27及び図28に示した有機発光表示装置の本発明の一実施例による製造方法を順に示した断面図である(6)。
【符号の説明】
【0112】
110…絶縁基板
121…ゲート線
124a…スイッチング制御電極
124b…駆動制御電極
127…維持電極
129…ゲート線の端部
140、142…ゲート絶縁膜
154a…スイッチング半導体
154b…駆動半導体
163a、163b、165a、165b…オーミック接触部材
171…データ線
172…駆動電圧線
173a…スイッチング入力電極
173b…駆動入力電極
175a…スイッチング出力電極
175b…駆動出力電極
179…データ線の端部
81、82…接触補助部材
85…接続部材
181、182、184、185a、185b…コンタクトホール
191…画素電極
270…共通電極
361…隔壁
370…有機発光部材
Qs…スイッチングトランジスタ
Qd…駆動トランジスタ
LD…有機発光ダイオード
DEVss…共通電圧
Cst…ストレージキャパシタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に形成される第1及び第2信号線と、
前記第1及び第2信号線と接続され、第1半導体を有するスイッチングトランジスタと、
前記スイッチングトランジスタと接続され、第2半導体を有する駆動トランジスタと、
前記駆動トランジスタと接続される第1電極と、
前記第1電極と対向する第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に形成される発光部材とを有し、
前記第1半導体と前記第2半導体は互いに異なる層に形成されることを特徴とする有機発光表示装置。
【請求項2】
前記第1半導体と前記第2半導体は結晶状態が互いに異なることを特徴とする請求項1に記載の有機発光表示装置。
【請求項3】
前記第1半導体は非晶質半導体を含み、前記第2半導体は微細結晶質又は多結晶半導体を含むことを特徴とする請求項2に記載の有機発光表示装置。
【請求項4】
前記スイッチングトランジスタは、
前記第1信号線と接続される第1制御電極と、
前記第1制御電極上に形成される第1ゲート絶縁膜と、
前記第2信号線と接続される第1入力電極と、
前記第1入力電極と対向し、前記駆動トランジスタと接続される第1出力電極とをさらに有することを特徴とする請求項3に記載の有機発光表示装置。
【請求項5】
前記駆動トランジスタは、
前記第1出力電極と接続される第2制御電極と、
前記第2制御電極上に形成される第2ゲート絶縁膜と、
前記第2半導体上に形成され、前記第2制御電極及び前記第2半導体と一部重なっている第2入力電極と、
第2入力電極と対向し、前記第1電極と接続される第2出力電極とをさらに有し、
前記第2ゲート絶縁膜は前記第1制御電極の下部に形成されることを特徴とする請求項4に記載の有機発光表示装置。
【請求項6】
前記第1制御電極、前記第2入力電極及び前記第2出力電極は1つのマスクで同時に形成されることを特徴とする請求項5に記載の有機発光表示装置。
【請求項7】
前記駆動トランジスタは、
前記第2半導体上で互いに対向する第2入力電極及び第2出力電極と、
前記第2入力電極及び前記第2出力電極上に重畳するように形成され、前記第1出力電極と接続される第2制御電極とをさらに有することを特徴とする請求項4に記載の有機発光表示装置。
【請求項8】
前記第1制御電極、前記第2入力電極及び前記第2出力電極は、1つのマスクで同時に形成されることを特徴とする請求項7に記載の有機発光表示装置。
【請求項9】
前記第1入力電極、前記第1出力電極及び前記第2制御電極は、1つのマスクで同時に形成されることを特徴とする請求項7に記載の有機発光表示装置。
【請求項10】
前記第2入力電極及び前記第2出力電極の上に形成されているオーミック接触部材をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の有機発光表示装置。
【請求項11】
前記第2入力電極及び前記第2出力電極下部に形成されたオーミック接触部材をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の有機発光表示装置。
【請求項12】
前記オーミック接触部材は、前記第2入力電極及び前記第2出力電極と実質的に同一の平面形状を有することを特徴とする請求項11に記載の有機発光表示装置。
【請求項13】
前記第1制御電極下部に形成された補助部材をさらに有することを特徴とする請求項11に記載の有機発光表示装置。
【請求項14】
前記オーミック接触部材及び前記補助部材は不純物がドーピングされた非晶質半導体、不純物がドーピングされた微細結晶質半導体及び不純物がドーピングされた結晶質半導体のうちの少なくとも1つを有することを特徴とする請求項13に記載の有機発光表示装置。
【請求項15】
前記第1制御電極は前記第1半導体の下部に形成されており、前記第2制御電極は前記第2半導体の上部に形成されることを特徴とする請求項7に記載の有機発光表示装置。
【請求項16】
前記駆動トランジスタは、
前記第1電極と接続される第2出力電極と、
前記第2出力電極と対向する第2入力電極と、
前記第2半導体上に重畳するように形成されて、記第1出力電極と接続される第2制御電極とをさらに有することを特徴とする請求項4に記載の有機発光表示装置。
【請求項17】
前記第1制御電極、前記第2入力電極及び前記第2出力電極は、1つのマスクで同時に形成されることを特徴とする請求項16に記載の有機発光表示装置。
【請求項18】
前記第1入力電極、前記第1出力電極及び前記第2制御電極は、1つのマスクで同時に形成されることを特徴とする請求項16に記載の有機発光表示装置。
【請求項19】
前記第1制御電極は前記第1半導体の下部に形成されており、前記第2制御電極は前記第2半導体の上部に形成されることを特徴とする請求項16に記載の有機発光表示装置。
【請求項20】
基板と、
前記基板上に形成される第1信号線と、
前記第1信号線と接続される第1制御電極と、
前記第1信号線と絶縁されて交差する第2信号線と、
前記第2信号線と接続される第1入力電極と、
前記第1入力電極と対向する第1出力電極と、
前記第1入力電極と前記第1出力電極と重なっている第1半導体と、
前記第1出力電極と接続される第2制御電極と、
前記第1信号線又は前記第2信号線と絶縁されて交差する駆動電圧線と、
前記駆動電圧線と接続される第2入力電極と、
前記第2入力電極と対向する第2出力電極と、
前記第2入力電極と前記第2出力電極と重なっている第2半導体と、
前記第2出力電極と接続される第1電極と、
前記第1電極と対向する第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に形成される発光部材とを有し、
前記第1制御電極、前記第2入力電極及び前記第2出力電極は同一層に形成されており、前記第1入力電極、前記第1出力電極及び前記第2制御電極は同一層に形成されることを特徴とする有機発光表示装置。
【請求項21】
前記第1半導体は非晶質半導体を含み、前記第2半導体は微細結晶質半導体又は多結晶半導体を含むことを特徴とする請求項20に記載の有機発光表示装置。
【請求項22】
基板上に駆動制御電極を形成する段階と、
前記駆動制御電極上に第1ゲート絶縁膜を形成する段階と、
前記第1ゲート絶縁膜上に駆動半導体を形成する段階と、
前記第1ゲート絶縁膜及び前記駆動半導体上に導電層を積層し、写真エッチングし、スイッチング制御電極、駆動入力電極を含む駆動電圧線及び駆動出力電極を形成する段階と、
前記スイッチング制御電極、前記駆動電圧線及び前記駆動出力電極上に第2ゲート絶縁膜を形成する段階と、
前記第2ゲート絶縁膜上にスイッチング半導体を形成する段階と、
前記第2ゲート絶縁膜及び前記スイッチング半導体上にスイッチング入力電極を含むデータ線及びスイッチング出力電極を形成する段階と、
前記駆動出力電極と接続される第1電極を形成する段階と、
前記第1電極上に発光部材を形成する段階と、
前記発光部材上に第2電極を形成する段階とを含むことを特徴とする有機発光表示装置の製造方法。
【請求項23】
前記駆動半導体を形成する段階で微細結晶質半導体を蒸着することを特徴とする請求項22に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項24】
前記駆動半導体を形成する段階は、非晶質半導体を形成する段階、前記非晶質半導体を結晶化する段階を含むことを特徴とする請求項22に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項25】
前記非晶質半導体を形成する段階後に、不純物がドーピングされた非晶質半導体を形成する段階をさらに含み、前記非晶質半導体を結晶化する段階で前記非晶質半導体と前記不純物がドーピングされた非晶質半導体を同時に結晶化することを特徴とする請求項24に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項26】
前記結晶化する段階は固形状結晶化方法(SPC)により行うことを特徴とする請求項24に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項27】
基板上に駆動半導体を形成する段階と、
前記基板及び前記駆動半導体上に第1導電層を積層し、写真エッチングし、スイッチング制御電極、駆動入力電極を含む駆動電圧線及び駆動出力電極を形成する段階と、
前記スイッチング制御電極、前記駆動電圧線及び前記駆動出力電極上にゲート絶縁膜を形成する段階と、
前記ゲート絶縁膜上にスイッチング半導体を形成する段階と、
前記ゲート絶縁膜及び前記スイッチング半導体上に第2導電層を積層し、写真エッチングし、スイッチング入力電極を含むデータ線、スイッチング出力電極及び駆動制御電極を形成する段階と、
前記駆動出力電極と接続される第1電極を形成する段階と、
前記第1電極上に発光部材を形成する段階と、
前記発光部材上に第2電極を形成する段階とを含むことを特徴とする有機発光表示装置の製造方法。
【請求項28】
前記駆動半導体を形成する段階は、基板上に半導体層を形成する段階、
前記半導体層上にオーミック接触層を形成する段階、前記半導体層及び前記オーミック接触層をエッチングする段階を含むことを特徴とする請求項27に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項29】
前記駆動半導体を形成する段階後に、オーミック接触層を形成する段階をさらに含み、前記第1導電層を写真エッチングする段階で前記第1導電層と前記オーミック接触層を同時に写真エッチングすることを特徴とする請求項27に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項30】
前記駆動半導体を形成する段階で微細結晶質半導体を蒸着することを特徴とする請求項27に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項31】
前記駆動半導体を形成する段階は、非晶質半導体を形成する段階、前記非晶質半導体を結晶化する段階を含むことを特徴とする請求項27に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項32】
前記非晶質半導体を形成する段階後に、不純物がドーピングされた非晶質半導体を形成する段階をさらに含み、前記非晶質半導体を結晶化する段階で前記非晶質半導体と前記不純物がドーピングされた非晶質半導体を同時に結晶化することを特徴とする請求項31に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項33】
前記結晶化する段階は、固形状結晶化方法(SPC)により行うことを特徴とする請求項31に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項34】
基板上に第1導電層を積層し、写真エッチングし、スイッチング制御電極、駆動電圧線及び駆動出力電極を形成する段階と、
前記駆動電圧線及び駆動出力電極上に駆動半導体を形成する段階と、
前記駆動半導体上にゲート絶縁膜を形成する段階と、
前記ゲート絶縁膜上にスイッチング半導体を形成する段階と、
前記ゲート絶縁膜及び前記スイッチング半導体上に第2導電層を積層し、写真エッチングし、スイッチング入力電極を含むデータ線、スイッチング出力電極及び駆動制御電極を形成する段階と、
前記駆動出力電極と接続される第1電極を形成する段階と、
前記第1電極上に発光部材を形成する段階と、
前記発光部材上に第2電極を形成する段階とを含むことを特徴とする有機発光表示装置の製造方法。
【請求項35】
前記駆動半導体を形成する段階で微細結晶質半導体を蒸着することを特徴とする請求項34に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項36】
前記駆動半導体を形成する段階は、非晶質半導体を形成する段階、前記非晶質半導体を結晶化する段階を含むことを特徴とする請求項34に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項37】
前記非晶質半導体を形成する段階後に、不純物がドーピングされた非晶質半導体を形成する段階をさらに含み、前記非晶質半導体を結晶化する段階で前記非晶質半導体と前記不純物がドーピングされた非晶質半導体を同時に結晶化することを特徴とする請求項36に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項38】
前記結晶化する段階は固形状結晶化方法(SPC)により行うことを特徴とする請求項36に記載の有機発光表示装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2007−219517(P2007−219517A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−31927(P2007−31927)
【出願日】平成19年2月13日(2007.2.13)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】