説明

移動局及びナビゲーションシステムの方法

【課題】
【解決手段】
無線リンクを介して基地局に接続するための送受信機を具備するナビゲーションシステム移動局の移動局。この基地モバイルは、注文の記述及び注文に対応する目的地を含む注文を基地局から受信するように動作可能である。この移動局は、受信した目的地へのルートを計算し、記述を表示し、状態の変化を入力し且つ状態の変化を基地局に送出するように動作可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動局及びナビゲーションシステムの方法に関する。
【背景技術】
【0002】
GPSに基づくナビゲーション装置は周知であり、車載ナビゲーション装置として広く採用されている。ソフトウェアを、例えば、外部GPS受信機に接続されたPDA上で実行する場合、ユーザは出発地及び目的地の住所をPDAに入力できる。その後、ソフトウェアは、2つの端点間の最良ルートを算出し、そのルートをナビゲートする方法に関する命令を表示する。GPS受信機から取得される位置情報を使用することにより、ソフトウェアは、PDA(通常は車両のダッシュボード上に取り付けられる)の位置を定期的に判定し、車両の現在地を地図上に表示し、適切なナビゲーション命令(例えば、100m先を左折する)を画面上に表示(及び音声で表現)できる。
【0003】
達成すべき動作を示す図形(例えば、前方を左折することを示す左矢印)は、ステータスバーに表示され、地図自体に示される道路の該当する分岐点/曲がり角等に重ね合わされる。地図データベースを用いてプログラムされた演算装置にGPS受信機を組み込み、ナビゲーション命令をディスプレイ上に生成できる装置を参照してもよい。多くの場合、これらの一体型装置は、車両のダッシュボード上又はその内部に取り付けられる。ナビゲーション装置とは、事前に定義された目的地にユーザが移動できるようにする装置を示す。装置は、場所データを受信するGPS受信機等の内部システムを有してもよく、又は場所データを受信できる受信機に単に接続可能であってもよい。
【0004】
装置はポータブル装置であるため、それ自体がダッシュボード又はフロントガラスに通常は吸盤を用いてしっかりと装着されたドックに確実に取り付けられる必要がある。装置は、GPS信号を受信するために外部アンテナに接続される(GPSとは、US NavstarだけではなくGalileo等の他の同様のGNSS、すなわちグローバルナビゲーションサテライトシステムも含む)。外部アンテナ(ルーフに取り付けられるか又は外部からの視認性が良い状態、すなわちGPS衛星への視線でダッシュボード上に取り付けられる)からのRF信号は、ナビゲーション装置に直接差し込まれる必要のある同軸ケーブルに沿って転送される。
【0005】
特許文献1のGPSナビゲーションシステムは、ポータブルナビゲーション装置用ドックを含む。このドックは、装置がドックに適切に取り付けられた場合にGPS RF信号を外部アンテナから装置に供給するため、装置内のRFコネクタと自動的にインタフェースするように設計されるRFコネクタを具備する。外部アンテナからのRF信号は、ナビゲーション装置に直接差し込まれる同軸ケーブルに沿って転送される。ユーザは、最初に装置をドッキングし、その後RFケーブルを接続する必要がある。特許文献1の教示を使用すると、ユーザは、形成されるドックに接続される任意の外部アンテナに自動接続するために、ナビゲーション装置をプラットフォームに単純にドッキングするだけでよい。
【0006】
ルートプランナーは、アポイントメント計画の面と位置判定の面とを組み合わせる。特に、この種のシステムは、営業担当者の訪問販売用システムとして依然として存在しており、営業担当者のルート計画は、顧客の数が多いため非常に複雑である。特許文献2は、未定のアポイントメントの計画に関する。移動局のデータを中央基地局の中央PCのデータに合わせるため、移動局はPCに無線接続される。
【特許文献1】国際公開第2005/090919A1号
【特許文献2】国際公開第2006/081816A1号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
職員が車両の集団をより正確に管理できるようにする改善された移動局及びナビゲーションシステムの改善方法を提供することが望ましいであろう。この要求は、独立請求項に記載の移動局及び方法により満たされる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態において、ナビゲーションシステムの移動局は、無線リンクを介して基地局に接続するための送受信機を具備する。無線リンクは双方向であるのが好ましい。更なる改良例において、送受信機は、GSM(汎ヨーロッパデジタル移動通信システム)、UMTS(ユニバーサル移動通信システム)、WLAN(無線ローカルエリアネットワーク)、衛星接続のうちの少なくとも1つに対して動作可能である。送受信機は、前記無線リンクを介してデータを送受信するように動作可能であるのが好ましいが、前記基地局は、有線ネットワーク、無線ネットワークの少なくともいずれかを介して更に接続される。更なる改良例において、前記基地局は、前記移動局への前記接続を使用してソフトウェアプログラムを実行するように動作可能なサーバを具備する。
【0009】
前記移動局は、前記基地局から注文を受信するように動作可能である。前記注文は、前記注文の記述及び前記注文に対応する目的地を含む。更なる改良例において、前記注文は、サービス、集荷又は配送の記述を含む。前記目的地は、前記注文が前記目的地において実行されるように前記注文に対応する。注文は、職員によって前記基地局に接続されたコンピュータから前記基地局に入力可能であり、コンピュータは事務所に配置される。入力後、注文は前記無線リンクを介して前記移動局に送出される。
【0010】
前記移動局は、前記受信した目的地へのルートを計算するように動作可能である。更なる改良例において、前記移動局は、GPS(全地球測位システム)信号を受信し、前記GPS信号から現在地を判断するように動作可能である。ルートは、前記受信した目的地及び前記現在地に基づいて計算されるのが好ましい。更なる改良例において、前記移動局は、前記現在地、前記ルート及び前記目的地のうち少なくとも1つを地図内に表示するように動作可能である。
【0011】
前記移動局は、前記注文の前記記述を表示するように動作可能である。記述は、表示するためにテキスト及びアイコンのうちの少なくとも一方に変換可能であるのが好ましい。
【0012】
前記移動局は、前記注文の状態の変更を入力するように動作可能である。更なる改良例において、前記状態は、ユーザ入力により変更されるか又は前記移動局上で実行するプログラムにより自動的に変更される。現在の状態及び前記状態の可能な変更は表示されるのが好ましい。
【0013】
前記移動局は、前記無線リンクを介して前記基地局に前記状態の前記変更を送出するように動作可能である。前記状態のこの変更は、基地局において表示可能であり、職員により分析可能である。
【0014】
本発明の別の実施形態において、ナビゲーション装置が無線リンクを介して通信する方法が提示される。前記方法は、注文を受信するステップを含む。注文は、基地局又は別の移動局から送出される。前記注文は、前記注文の記述及び前記注文に対応する目的地を含む。現在地は、GPS信号から判断されるのが好ましい。ルートは、前記現在地に基づいて前記受信した目的地まで計算される。
【0015】
前記注文の前記記述は、前記移動局側で表示される。前記注文の状態は、ユーザ入力により変更される。この変更は、1回又は複数回実行される。更に、状態が移動局上で実行するプログラムにより自動的に変更されることも可能である。
【0016】
前記状態の前記変更は、無線リンクを介して送出される。更なる例において、前記状態の前記送出された変更は、基地局により受信され、表示される。
【0017】
本発明に係る方法の特徴例及び改良例を以下に説明する。しかし、これらの特徴及び改良例は、移動局にも同様に適用する。この場合、移動局は、説明する方法ステップの少なくとも1つを含むプログラムを実行するように動作可能である。
【0018】
一実施形態において、前記目的地は緯度及び経度を含む。緯度は10−6度単位で示され、負の値は南半球を示す。経度は10−6度単位で示され、負の値は西半球を示す。更なる改良例において、目的地のテキストが受信される。これは、顧客の氏名及び住所又は逆ジオコーディングから取得される記述であってもよい。更なる改良例において、前記ルートは、前記緯度及び前記経度に基づいて計算される。
【0019】
更なる改良例において、前記注文の記述は、注文番号、注文のID、注文の種類、注文テキスト、注文の状態、状態の許可、計画された到着時刻のうち少なくとも1つを含む。
【0020】
一実施形態において、前記注文の前記記述は移動局側で表示される。この場合、記述的な注文テキスト又はアイコンが表示される。
【0021】
更に、音声が生成可能である。表示後、注文の前記状態は、ユーザ入力に基づいて「注文開始」に変更される。例えば、状態は、ユーザが記述的な注文テキストを読取った直後に「注文開始」に変更する。
【0022】
更なる例において、前記注文の前記記述の表示後、注文の前記状態は、ユーザ入力に基づいて「受諾」又は「拒否」に変更される。例えば、ユーザは、「受諾」に対応するアイコンをクリックするか又は「拒否」に対応するアイコンをクリックできる。前記状態のこの変更は、基地局に送出されるのが好ましい。
【0023】
更なる例において、メッセージも同様にユーザにより入力され送出される。メッセージは、事前に定義されたテキスト、編集可能なテキスト又は自由に入力されたテキストであってもよい。更なる改良例において、メッセージは前記注文に割り当てられる。
【0024】
一実施形態において、前記注文は電話番号を更に含む。電話番号は、基地局から送出されるのが好ましい。電話番号、例えば、対応する顧客の電話番号が注文に割り当てられる。前記電話番号は移動電話に送出され、電話通話接続がユーザ入力に基づいて確立される。
【0025】
更なる例において、前記注文は、計画された到着時刻を更に含む。この計画された到着時刻は、職員により基地局側で入力可能である。更なる改良例において、現在の到着時刻は、計算されたルートに基づいて計算され、前記現在の到着時刻は、判断目的として基地局に送出される。
【0026】
更なる改良例において、前記現在の到着時刻と前記計画された到着時刻との一致が判断される。一致又は不一致は後で表示される。不一致は、警告メッセージとして基地局に送出されるのが好ましく、それによって、職員はこの注文を取消すか又は別の車両に変更することができる。
【0027】
一実施形態において、前記注文は、前記注文の受信した変更に基づいて更新される。更新された注文が有効ではない場合、これは、ユーザに通知することなく注文リストに新しいアイコン装飾を設定できる。更新された注文が有効である場合、ユーザは更新について通知される。
【0028】
一実施形態において、識別子は前記注文が受信される前に送出される。この識別子は、移動局の参照リストに格納されたユーザの社員番号、入力された社員番号及び装置のシリアル番号のうちの少なくとも1つに対応するデジタルデータであってもよい。
【0029】
更なる例において、プライバシーモードが使用される。状態は、ユーザ入力に基づいてプライバシーモードに切り替えられる。プライバシーモードの間、前記現在地の送出は抑制される。
【0030】
更なる例において、前記ルート及び前記注文の前記状態は、移動局の画面上に同時に表示される。従って、ユーザは、注文の状態及びナビゲーション画面を同時に見ることができる。
【0031】
本発明の一実施形態において、システムは、地図とともに前記地図上の車両の少なくとも1つの位置を表示するように動作可能なサーバを含む。サーバは、任意の適切なコンピュータ系システム、ホストシステム、コンピュータ、複数のコンピュータ又は複数のホストシステムであってもよい。
【0032】
前記サーバは、前記注文の記述及び前記注文に対応する目的地を含む入力された注文を格納するように更に動作可能であり、前記注文は、前記注文を前記車両に送出するために前記車両に割り当て可能である。格納するために、例えば、レジスタ又は不揮発性メモリセルが使用可能である。更に、前記サーバは、前記注文の現在の状態を表示するために設定される。現在の状態は又は状態の変更は、前記車両の移動局から受信される。
【0033】
前記実施形態の更なる改良例において、前記サーバは、2つのジオポイント間のルートを計算するように更に動作可能である。2つのジオポイントは、緯度及び経度を含むジオ座標であってもよい。2つのジオポイントは、入力された住所からジオコーディングにより予測可能である。更に、前記ルートは前記地図上に表示される。別の実施形態において、前記サーバは、緯度及び経度を含むのが好ましいジオ座標に郵便住所をジオコードするように更に動作可能である。
【0034】
更なる改良例において、前記サーバは、ルートに関連する追加情報を計算及び表示するように更に動作可能である。そのような追加情報は、前記ルートの所要時間、部分的長さ、ルート全体の長さ、交通状況及びガソリンスタンド等の地点情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0035】
別の実施形態において、前記サーバは、前記サーバ上で実行している前記ルートの前記計算を前記車両のナビゲーション装置のルート計算に同期させるように更に動作可能である。例えば、ソフトウェアのバージョン番号及びナビゲーション装置10の地図のバージョンのうち少なくとも一方が基地局50のサーバに送信される。その後、サーバは、ソフトウェアの同一バージョンを使用してルートを計算する。
【0036】
本発明の一実施形態において、方法はサーバ上で実行する。前記方法は、地図とともに前記地図上の車両の少なくとも1つの現在地を表示するステップを含む。前記方法は、前記注文の記述及び前記注文に対応する目的地を含む注文を入力するステップを更に含む。前記注文は、前記注文を前記車両に送出するために前記車両に割り当て可能である。ルートは、別のジオポイントから前記目的地まで計算される。前記計算されたルートは、前記地図上に表示される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
本発明の上記の面及び他の面は、以下に説明する実施形態から明らかとなり且つそれを参照して示されるだろう。
【0038】
明確にするため、先に識別された特徴は、その図中符号を後続の図面においても同様に使用する。
【0039】
図1は、車両100内に組み立てられた移動局10を含むナビゲーションシステムを概略的に示す図である。車両100はトラック、バン又は自動車であってもよい。ナビゲーションシステムは基地局50を更に含む。基地局50及び移動局10は、無線リンク20、21を介して接続される。移動局10は、無線リンク20、21を介して基地局50に接続するための送受信機11を具備する。
【0040】
図1の実施形態において、無線リンク20は、受信チャネル20を介してデータを受信するため、送信機11に対して受信チャネル20を用いるGSM接続であり、送信チャネル21を介してデータを送信するため、送信機11に対して送信チャネル20を用いるGSM接続である。従って、送受信機は、GSM接続に適したアンテナを含む。GSM接続は、セルラシステムの局55、56、57を更に含むが、図1において、送受信機は、受信チャネル20及び送信チャネル21を提供するセルラシステムの局56に接続される。GSM接続の代わりに、UMTS接続が使用されてもよい。セルラシステムの局55、56、57は、有線接続、無線接続又は双方の組合せを含むネットワーク52を介して基地局50に接続される。基地局50は、インターネットに接続されたサーバであってもよい。コンピュータ51は、インターネットを介して基地局50に接続される。コンピュータ51は、ブラウザ等を使用して基地局50にアクセスできる。図1の実施形態においては、簡潔にするために、1つのコンピュータ51のみを示しているが、複数の異なる企業の多数のコンピュータが存在してもよい。
【0041】
移動局10は、基地局50から注文を受信するように動作可能である。注文は、注文の記述及び注文に対応する目的地を含む。記述は、注文番号、注文ID、注文の種類、テキスト及び注文の状態のうちの少なくとも1つを含む。移動局10は、受信した目的地へのルートを計算するように動作可能である。ルートを計算するため、移動局10は、計算されたルートを表示するディスプレイ31を含むナビゲーション装置30を具備する。ナビゲーション装置30は、複数の衛星70、71からGPS信号80を受信するように動作可能なアンテナを更に含む。従って、ナビゲーション装置30を具備する移動局10は、車両100の現在地を判断するように動作可能である。移動局10は、車両100の現在地から少なくとも1つの受信した目的地までのルートを計算するように動作可能である。
【0042】
更に、移動局10は、注文の記述をディスプレイ31に表示するように動作可能である。例えば、記述的な注文テキストを表示してもよい。移動局10は、送受信機11とナビゲーション装置30との間の接続13を含む。接続13は、有線又は無線であってもよい。図1の実施形態においては、例えば、規格IEEE802.15.1を使用する移動電話40への追加の無線接続41が存在する。送受信機11が、例えば、規格IEEE802.15.1である接続13を使用してナビゲーション装置30に接続される移動電話であってもよい。
【0043】
図1の実施形態において、移動局10は、注文の状態の変更を入力するように動作可能である。図1の実施形態のディスプレイは、タッチスクリーン型である。ユーザは、表示アイコンに対応するディスプレイの一部に接触することより状態の変更を入力する。移動局10は、送信チャネル21を介して基地局50に状態の前記変更を送出するように動作可能である。
【0044】
最初に、ユーザ/運転者の識別が可能である。ユーザ/運転者が交代する車両の集団のある使用例の場合、車両100を使用するユーザ/運転者を識別する必要がある。これは種々の方法で達成される。
【0045】
ユーザ/運転者が殆ど変わらない場合、運転者の社員番号が環境設定メニューを使用して設定される。本実施形態において、社員番号は、環境設定メニューにおいてのみ変更され、基地局50側への報告が生成される。
【0046】
別の実施形態において、移動局10のスイッチが入れられた後に任意の更なる使用を許可する前に、移動局10は社員番号の入力を求める。ユーザ/運転者が変わる場合、この変更は報告等を使用して基地局50側に送出される。
【0047】
別の実施形態において、各ユーザ/運転者は、パーソナルナビゲーション装置30を有する。識別を目的として、ナビゲーション装置30のシリアル番号が基地局50に送出される。
【0048】
図2は、一実施形態の方法の概略的なワークフローを示す。図示される注文の状態は、注文処理のワークフローを制御及び記録するために使用される。このフローチャートに示す全ての状態は、固定され変更されない。注文の種類(集荷の注文、サービスの注文等)が異なる場合は異なるワークフローの状態が使用可能であるため、フローチャートのステップ5は注文の種類に依存する。注文は、ステップ5の種類に依存する注文の状態のうちの1つにおいて有効であるため、静的な状態のうちの1つにおいて無効である。
【0049】
装置の初期化後、ステップ1において注文が受信される。「受信」は、注文の受信後に全ての注文が有する最初の状態である。注文は、注文の記述及び注文に対応する目的地を含む。注文は、注文番号、注文ID、注文の種類、テキスト、注文の状態、許可状態、目的地の緯度、目的地の経度、目的地のテキスト記述及び計画された到着時刻のうちの少なくとも1つを含む。
【0050】
図1の実施形態内のステップ2において、注文の許可又は拒否が許可されるかの確認が行なわれる。この確認は、注文自体に含まれる許可状態の情報に基づいて行なわれる。許可される場合、ステップ3へ進む。許可されない場合、ステップ9へ進む。
【0051】
ステップ3において、注文は、ユーザ(運転者)に対して表示されており、運転者は注文の受諾又は拒否を入力できる。注文がユーザ(運転者)により受諾された場合、ステップ5へ進む。現在有効な注文が存在しない場合、運転者は、その特定の注文を開始したいかを尋ねられる。開始したい場合、注文開始の移行がトリガされる。
【0052】
注文がユーザ(運転者)により拒否された場合、ステップ8へ進む。ユーザ/運転者が注文を拒否することを選択する場合、ユーザ/運転者はまず、確認を求められ、その後、拒否の理由の入力(テキスト入力)を求められる。ユーザ/運転者は、必ずしも理由を入力する必要はない。ユーザ/運転者がそのままにしていると、注文は拒否されたものとしてマーク付けされ、ユーザ/運転者はその注文を削除したいかを尋ねられる。削除したい場合、注文は、その後のステップ7において削除され、ワークフローは終了する。
【0053】
図2の実施形態のステップ9において、注文は運転者に対して表示されている。受諾/拒否の決定が許可されないため、注文はステップ5において開始できる。ステップ6においてユーザ/運転者が注文状態を「完了」に変更する場合、ユーザ/運転者は、その注文を削除したいかを尋ねられる。削除したい場合、注文はその後のステップ7において削除され、ワークフローは終了する。注文の目的地へのナビゲーションが依然として有効である場合は、注文を完了することにより、そのナビゲーションが自動的に取消される。注文は、ステップ9、4、5又は10の状態に関係なく常に取消し可能であり、ステップ11へ進む。ユーザ/運転者が注文を取消すことを選択した場合、ユーザ/運転者はまず、確認を求められ(「注文を取消しますか?はい/いいえ」)、その後、取消しの理由の入力(テキスト入力)を求められる。ユーザ/運転者は、必ずしも理由を入力する必要はない。ユーザ/運転者がそのままにしていると、注文は取消され、ユーザ/運転者はその注文を削除したいか否かを尋ねられる。削除したい場合、ステップ7において注文は削除される。注文の目的地へのナビゲーションが有効である場合は、注文を取消すことにより、そのナビゲーションが自動的に取消される。
【0054】
ステップ5の種類に依存する注文の状態は、全ての状態間の移行及び各状態から「完了」、「保留」又は「取消し」への移行を用いて、常に1つのシーケンス内で指示される。ステップ4における「受諾」又はステップ9における「読取り」からの注文開始の移行は、ステップ5のサブシーケンスにおける初期状態を導く。
【0055】
図3a、図3b又は図3cの概略的なワークフローにステップ5のサブシーケンスの一例を示す。図3a、図3b、図3cにおいて、使用例に従うワークフローの状態に適合できるように、種々の注文の種類が定義される。例えば、ユーザ/運転者が注文の目的地において任意の荷物を集荷する必要のある場合、ワークフローは、積荷開始/積荷終了状態を含む必要がある。一方、ユーザ/運転者が注文の目的地において任意の保守作業を行うと考えられる場合、集荷を示すこれらの状態は適切ではない。
【0056】
ステップ4、6、9、10及び11は、図2におけるステップと同一である。図3aには、サービスの注文のワークフローの概略的なサブシーケンスを示す。従って、(図2に示す)ステップ5は、ステップ5a1、5a2、5a3、5a4、5a5を含む。ステップ5a1、5a2、5a3、5a4、5a5間で前後の移行が可能である。ステップ5a1、5a2、5a3、5a4、5a5の各状態からステップ10における保留された状態への移行が可能である。また、ステップ5a1、5a2、5a3、5a4、5a5の各状態からステップ11における取消された状態への移行が可能である。簡潔にするため、全ての可能な移行を図3a、図3b又は図3cには示していない。
【0057】
ステップ5a1において注文が開始された後、受信した目的地へのルートが計算される。ルートの開始点は、GPS信号から予測された現在地又は前の注文の予測された目的地である。更に、注文の記述が表示される。複数のサービスの注文が受信された場合、1つの注文のみがステップ5a1、5a2、5a3、5a4又は5a5において現在有効であり得る。ユーザ/運転者が、注文開始を選択した場合に、有効な注文が既に存在する場合がある。しかし、1つの注文が有効又は有効な注文がない場合に、1つ以上の注文がステップ10において状態「保留」を有することが可能である。
【0058】
有効な注文に対して、ユーザ/運転者はそれを保留することを選択できる。目的地へのルートが依然として有効である場合、ナビゲーションは取消される。ユーザ/運転者は、保留された注文を再開してもよい。その場合、注文は、保留前に有した状態と同一の注文の状態を有する。再開時に種々の有効な注文が存在することがある。この場合、ユーザ/運転者は、現在有効な注文を保留、取消し又は保持したいかを尋ねられる。注文が再開される場合、ユーザ/運転者は、ナビゲーション装置30を使用して注文の目的地へのナビゲーションを開始したいかを尋ねられる。
【0059】
図3aにおいて、注文の状態はユーザ入力により変更され、ステップ5a1に対応する状態「注文開始」、ステップ5a2に対応する状態「目的地に到着」、ステップ5a3に対応する状態「作業開始」、ステップ5a4に対応する状態「作業完了」、ステップ5a5に対応する状態「目的地から出発」、ステップ6に対応する状態「注文完了」のうちの少なくとも1つに移行する。一連のステップ5a1、5a2、5a3、5a4、5a5において1つのステップをスキップできることは図3aに示されない。
【0060】
一連のステップ5a1、5a2、5a3、5a4、5a5における状態の少なくとも各変更は、図1に示すように、送出チャネル21を介して基地局50に送出される。図2、図3a、図3b、図3cに含まれる状態の各変更が送出されるのが好ましい。
【0061】
更なる例において、図3bは、ステップ5b1に対応する状態「注文開始」、ステップ5b2に対応する状態「集荷場所に到着」、ステップ5b3に対応する状態「集荷開始」、ステップ5b4に対応する状態「集荷完了」、ステップ5b5に対応する状態「集荷場所から出発」を含む集荷の注文のサブシーケンスの実施形態を示す。ステップ4、6、9、10、11は、図2におけるステップと同一である。移行は、図3aにおける移行と同様に可能である。
【0062】
更なる例において、図3cは、ステップ5c1に対応する状態「注文開始」、ステップ5c2に対応する状態「配送場所に到着」、ステップ5c3に対応する状態「配送開始」、ステップ5c4に対応する状態「配送完了」、ステップ5c5に対応する状態「配送場所から出発」を含む配送の注文のサブシーケンスの実施形態を示す。ステップ4、6、9、10、11は、図2におけるステップと同一である。移行は、図3aにおける移行と同様に可能である。
【0063】
ナビゲーション中、地図はディスプレイ31上に表示される。ナビゲーション中、新しい注文に対するアイコン、基地局50への接続20、21が確立されない場合にエラー状態を示すアイコン、プライバシーモード中に表示されるアイコン、注文の現在の状態を示すアイコン、現在の作業モードに対応するアイコンのうちの少なくとも1つが表示される。
【0064】
新しい注文が受信されると、地図ビュー内の例えば左上隅に指標が表示される。この指標は、新しい注文に割り当てられる。その指標をタップすることにより、対応する注文を示すことができる。
【0065】
一実施形態において、表示アイコンは、注文及び作業モードの組合せである現在の作業状態を示す。注文の状態が表示され、注文の状態が直接変更されると、このアイコンをタップすることにより現在の注文の詳細ビューが開かれる。しかし、フリータイムアイコン又はポーズアイコンが示される場合には、このアイコンをタップすることにより作業時間が報告されてもよい。
【0066】
メインメニュー(不図示)内のボタン「注文を表示する」を選択すると、受信したメッセージ及び注文のリストへ進む。項目は、基地局50から受信した順序で表示されうる。このリストにおいて、アイコンは、テキストメッセージと注文メッセージとを区別するために使用される。アイコン装飾は、複数の可能な注文の状態の少なくとも1つを示す。例えば、星印は「受信された」注文又は「更新された」注文に対して使用される。例えば、緑色のチェック印は「完了した」注文に対して使用される。項目を選択することにより、現在の状態に基づく図4又は図5の注文の詳細ビュー(記述)へ進む。
【0067】
以下に更に詳細に説明する実施形態において、注文の記述の表示を図4に示す。注文の詳細ビューのレイアウトは、現在の状態に基づいている。ディスプレイ31は、状態「受諾」、すなわち図3aのワークフローのステップ4に対応する有効ではないサービスの注文のレイアウトを示す。テキストD32「注文」の表示は、有効ではない注文の詳細ビューである。注文番号D31「456945」が表示される。注文の状態D4「受諾」の表示は、図3aに示すワークフローのステップ4に対応する。ディスプレイは、注文の状態が最後に変化した時刻D41「10:30」を更に含む。
【0068】
更に、計画された到着時刻D20「11:09」が表示される。注文の目的地へのナビゲーションが開始され、計画された到着時刻D20が有効な注文に含まれる場合、この時刻は、計算された到着時刻が計画された時刻D20と一致するかを示すナビゲーションに対する入力として自動的に使用される。計算到着時刻、一致及び不一致のうちの少なくとも1つが送出チャネル21を介して基地局50に送出される。
【0069】
注文のテキスト記述D30「Order text:...」が同様に表示される。更に、目的地のテキスト記述D50が表示される。ディスプレイ31はタッチスクリーンとして使用されるため、ユーザはフィールドT5に接触することにより次の状態「開始」を入力できる。フィールドT15「終了」に接触すると、メインメニューへ進む。フィールドT11「オプション」に接触すると、状態「拒否(状態「読取り」においてのみ)」、「取消し」、「保留(注文が有効である場合)」又は「削除(注文が取消されるか又は拒否される場合)」への可能な移行、並びに項目「ナビゲーション開始(注文が有効である場合)」及び「通話(注文が電話番号を含む場合)」を含むオプションメニューへ進む。
【0070】
項目「通話」がユーザにより選択された場合、図1に示すように、接続41を介して注文に対応する電話番号が移動電話40に送出される。その後、電話通話接続が、項目に接触するユーザ入力に基づいて確立される。
【0071】
図5は、現在の状態に基づく実施形態の有効な注文の表示を示す。図5における現在の状態は、テキスト記述D4’として示す「開始」である。状態の変更の時刻D41’が同様に表示される。注文が開始されている有効な注文である場合、全画面(スクロール可能)表示用ボタンT30と共に注文のテキスト記述D30がディスプレイの上半分に示される。ディスプレイの下半分には、3つのボタンT51、T52、T53が示される。左端のボタンT51は、前の状態への切替えを可能にする左を指す三角矢印である。状態「開始」のこの例において、前の状態には手動で到達できないため、ボタンT51は淡色表示され、無効にされる。右端のボタンT52は、次の状態(顧客に到着)を入力できる右(次)を指す三角矢印である。中央のボタンT53は、下部にテキスト記述を有する記号により現在の注文の状態を示している。
【0072】
ユーザ/運転者は、左ボタンT51/右ボタンT52を使用してワークフローのシーケンス内でそれぞれ前方/後方に単純に移動することにより状態を変更する。選択された状態は、フィールドT15「終了」又は中央のボタンT53をタップした時に適用される。フィールドT11「オプション」は、図4で説明したのと同一の機能を有する。フィールドT14「状態」が選択されると、図6に示すように、送出された注文の状態ビューが表示される。
【0073】
メインメニュー(不図示)から「事務所に報告する」ボタンが選択されると、テキストメッセージ又は状態メッセージを送出するためのオプションを有するサブメニューへ進む。テキストメッセージは、現在の状態又は現在の注文から独立した平文である。しかし、状態メッセージを送出する場合、ユーザ/運転者に1つの項目を選択させるための状態メッセージのリストが提示される。例えば、状態メッセージはコンピュータ51側で定義される。リストから任意の状態メッセージが選択された後、図6に示すように、確認画面が表示される。事前に定義された状態メッセージD60は、ディスプレイ31の上部に示される。フィールドT17に接触することにより、ユーザ/運転者は、この状態メッセージD60に任意のテキスト情報D61を追加してもよい。図6の実施形態において、状態メッセージD60が現在の注文に割り当てられることが重要である。フィールドT16「送出」により、ユーザ/運転者は状態メッセージD60を基地局50に送出できる。フィールドT18「戻る」が選択されると、メッセージのリストが表示される。
【0074】
メインメニューは、作業時間(不図示)の報告を更に含んでもよく、ユーザ/運転者は、作業の開始、休止、継続、終了を報告できる。オプションとして、ユーザ/運転者は、開始/終了時刻又は作業時間及び休止時間を手動で入力してもよい。更に、業務日誌モードを変更することも可能である。ユーザ/運転者の業務日誌が維持される必要のある場合、現在の業務日誌モード(プライベート、通勤、勤務)は、メインメニューから業務日誌モードの変更を選択することにより変更されてもよい。現在の業務日誌モードが表示され、ユーザ/運転者は、対応する項目に接触することによりモードを変更できる。ビューは、種々の国の税制に適応可能であってもよい。プライバシーモード(不図示)においては位置情報が移動局10から基地局50へ送信されないため、ユーザ/運転者及び車両100は、基地局50側で追跡できない。基地局50側では、プライバシーモードに関する情報のみを認識できる。プライバシーモードは、基地局50側で有効又は無効にされる。
【0075】
運転者が既に読取った後、注文を変更する(例えば、入力エラーの訂正、コメントの追加、目的地の変更等)必要がある場合、ユーザ/運転者は、この変更について通知される必要がある。しかし、ユーザ/運転者が注文を読取っていない場合、ユーザ/運転者に通知する必要はない。有効ではない注文が更新される場合、上述のように注文リストに新しいアイコン装飾が設定されるのみである。現在有効な注文に対して更新が実行される場合、更新に基づいて種々の方法ステップが実行される。
【0076】
注文の目的地が変更される場合に、ナビゲーションがユーザ/運転者を古い目的地に現在誘導しているときには、地図ビューにおいてメッセージが点滅され(「注文の目的地が更新されました。ルートを再計算します」)、ナビゲーションは新しい注文の目的地に変更される。ナビゲーションが古い目的地に対するものではない場合、ナビゲーションを変更することなく、メッセージ「注文の目的地が更新されました」が表示される。計画された到着時刻D20が更新される場合、地図ビューにおいて「計画された到着時刻が更新されました」というメッセージが点滅される。ナビゲーションが運転者を注文の目的地に現在誘導している場合、余裕を計算するために新しい到着時刻が使用される。注文テキスト、注文番号又は目的地のテキスト記述が更新により変更される場合、メッセージ「注文が更新されました」が地図ビューにおいて単に点滅される。
【0077】
更なる実施形態において、例えば、注文を異なる車両に割り当てるため、その注文が移動局10に既に送出されているが、職員が、基地局50側から遠隔操作により注文を取消したい場合がある。この場合、注文の状態は、遠隔操作により状態「取消し」に変更される。注文が依然として注文リストに存在するため、ユーザ/運転者は取消しに気付くことができる。有効な注文が遠隔操作により取消される場合、注文が取消された後、ナビゲーションが停止されたことをユーザ/運転者に通知するため、地図ビュー上の全画面メッセージ又は点滅メッセージが使用される。未読の注文が遠隔操作により取消される場合、ユーザ/運転者がその注文に気付いてないため、このような注文は通知なく除去される。
【0078】
図7は、基地局50側における閲覧ウィンドウ等を概略的に示す図である。基地局50は、サーバを含むシステムの構成要素であり、サーバは、ネットワーク内のコンピュータ等のソフトウェアを実行する任意の適切な電子システムである。例えば、サーバはウェブサーバである。サーバは、図7の実施形態に示す地図S12を表示できる。地図S12は、例えば、矩形に基づいて実行されるビットマップレンダリングにより生成される。地図S12は、閲覧ウィンドウ内に表示可能である。1つの車両の少なくとも1つの位置又は複数の車両の複数の位置S10a、S10b、S10cが前記地図S12上に表示される。更なる改良例において、他のオブジェクト及びそれらの位置が入力及び表示可能である。更なる改良例において、車両及びオブジェクトは、1つ又は複数の集合に割り当て可能である。これにより、職員は、中央基地局に接続された自身のコンピュータにおいて注文を同時に監視することができる。
【0079】
更なる例において、各車両のテキスト記述S11a、S11b、S11cが表示される。別の実施形態において、サーバは、要求に応じて車両の現在地を受信するようにできる。移動装置10に位置の問合せを送出後、移動装置10は、このメッセージに対して現在地、例えば緯度及び経度を返答するように動作できる。
【0080】
図7の実施形態において、注文の現在の状態は、各車両に対するアイコンS4a、S4b、S4cを使用して表示される。状態の各変化は車両からサーバへ送信されるため、車両から受信した状態の最後の変化が表示される。更なる改良例において、テキスト記述S12a、S12b、S12cが更に表示される。例えば、状態は「ルート運転開始」「ルート運転終了」又は「ルート中止」である。更なる改良例において、対応するメッセージが、ユーザ対話を行わずに自動的に生成される。更なる改良例において、「低バッテリ」、「ルートからの逸れが検出されました」及び「移動電話が接続されました」のうち少なくとも1つの追加のイベントメッセージが移動局10からサーバへ送信され、表示される。
【0081】
更なる実施形態において、ルートS28は、2つのジオポイント(geo points)S28aとS28bとの間で計算される。ジオポイントS28a及びS28bは、職員により入力される。ルートS28は、ジオポイントのアレイ又は追加の運転命令を有するジオポイントのアレイとして返送される。計算されたルートS28は、地図S12上に表示される。更なる例において、計画されたルートS28は、入力されたものとして地図上で認識でき、受信した現在地データに基づいて、ルートS28を走行する車両をルートS28上にペイントする。職員は、地図をクリックするか又は他の対話方式を使用することにより地図のビューを変更できる。更なる改良例においては、複数の計算されたルートが一覧表示、地図内にグラフィック表示の少なくともいずれかにより表示される。
【0082】
ルート計算により、種々の注文を車両に送出する前にそれら注文の複数のルートの最適化が可能になる。描かれたルートS28(例えば、特定の車両に対応する)の生成されたビットマップの色、形状等の視覚性及び他の地図項目は、例えば、実行時構成において指定可能である。更なる改良例(図7には不図示)において、期待される期間又はルートの全長等の計算されたルートS28に関する情報は、ルートS28に割り当てられて表示される。更なる例において、地点情報が表示される。計算されたルートS28に沿う地点情報が表示されるのが好ましい。地点情報を表示することは、有効化可能であるか又は無効化可能であるのが好ましい。別の実施形態(図7には不図示)において、サーバは、計算されたルートS28を移動局10に送出するように動作できる。この場合、移動局側でのルートの計算は不要である。別の実施形態(図7には不図示)において、サーバは、移動局10側で計算されたルートを受信するように動作できる。これは、例えば、計算されたルートを同期させるために使用されうる。
【0083】
図8の別の実施形態において、サーバは、注文を入力するように動作できる。注文の入力マスクを図8に示す。最初に、目的地の住所S32が入力される。次にこの住所S32は、「ジオコーディング(Geocoding)」をクリック後、緯度及び経度を含むジオ座標(geo coordinate)に変換される。この機能に対する入力は、都市の名称であってもよく、好ましくは通りの名称と組み合わされ、好ましくは家の番地と組み合わされる。逆ジオコーディングが更に可能である。ジオ座標を入力するか又は車両100の移動局10からサーバへジオ座標を送信することにより、サーバは、この座標のテキスト記述を生成できる。種々の場所情報が、入力されたパラメータに基づいて逆ジオコーディングにより生成される。例えば、そのようなパラメータに基づいて、通り又は都市が車両の現在の場所として表示される。更なる例において、サーバは、ジオ座標をデカルト座標系を使用する地図専用座標に変換するように動作してもよい。
【0084】
注文は、注文の種類S3、注文の記述S30及び注文に対応する目的地を含む。車両に送出するために注文を車両に割り当ててもよい。アイコンS33は、目的地に対応して地図S12上に表示される。
【0085】
更なる例において、計画された到着時刻S20は、入力され表示されうる。計画された到着時刻S20と計算された到着時刻との間の一致又は不一致は、計算されたルートS28及び車両の種類等の更なるパラメータに基づいて表示されうる。更なる例において、電話番号S25が入力され表示されうる。その後、この電話番号S25は、無線リンク20を介して送信され、移動局10で受信される。更なる改良例において、計画されたルートの実現可能性が、計算された到着時刻に基づいて確認される。更なる改良例において、車両の遅延は警報として表示される。
【0086】
別の実施形態において、異常な条件又は異常な状態が報告される。報告は、電子メールによる電子メールアドレス又はSMS(ショートメッセージサービス)による移動電話等のような受信ユニットに送出される。別の実施形態において、計算されたルート、走行したルートの少なくともいずれかに基づくデータが格納される。データは、制御及び予測のための総合的な報告において視覚化可能である。更なる改良例において、サーバは、地域又は時間に基づく地域を入力するように動作でき、これら地域は、車両の現在地に基づいてサーバアプリケーションにより監視され、異常が検出された場合に、職員及び移動局10の少なくともいずれかに通知する。
【0087】
尚、用語「具備する」は他の特徴を除外せず、定冠詞は、指示される場合を除いて複数を除外しない。更に、異なる実施形態に関連して説明した要素は組み合わされてもよい。更に、請求の範囲における図中符号は、請求の範囲の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【0088】
前述の説明は、図示及び説明の目的で提示された。これは、網羅的であること又は開示された厳密な形態に本発明を限定することを意図しない。開示された教示に鑑みて多くの変更及び変形が可能であることは明らかである。説明された実施形態は、当業者が、種々の実施形態において及び検討される特定の使用に適するような種々の変更と共に本発明を最適に利用できるように、本発明の原理及びその具体的な用途を最適に説明するために選択された。本発明の範囲は、添付の請求の範囲によってのみ定義されることを意図する。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明に係るナビゲーションシステムを概略的に示す図である。
【図2】本発明に係る方法を概略的に示すフローチャートである。
【図3a】サービスの注文のフローチャートの一部を概略的に示す図である。
【図3b】集荷の注文のフローチャートの一部を概略的に示す図である。
【図3c】配送の注文のフローチャートの一部を概略的に示す図である。
【図4】表示される注文の詳細な記述を示す図である。
【図5】状態の変化を入力するための表示ボタンを示す図である。
【図6】送出される注文専用メッセージを概略的に示す図である。
【図7】基地局側の車両の集団を概略的に示す図である。
【図8】車両に送出される注文の入力マスクを概略的に示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーションシステムの移動局であって、
前記移動局は、
無線リンクを介して基地局に接続するための送受信機を具備し、
前記基地モバイルは、
注文の記述及び前記注文に対応する目的地を含む前記注文を前記基地局から受信するように動作可能であり、
前記移動局は、
前記受信した目的地へのルートを計算するように動作可能であり、
前記注文の前記記述を表示するように動作可能であり、
前記注文の状態の変更を入力するように動作可能であり、
前記状態の前記変更を前記基地局に送出するように動作可能である
ことを特徴とする移動局。
【請求項2】
ナビゲーション装置が通信する方法であって、
注文の記述及び前記注文に対応する目的地を含む前記注文を受信するステップと、
GPS信号から現在地を判断するステップと、
前記受信した目的地へのルートを前記現在地に基づいて計算するステップと、
前記注文の前記記述を表示するステップと、
前記注文の状態をユーザ入力に基づいて変更するステップと、
前記状態の前記変更を送出するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項3】
前記目的地は、
緯度及び経度を含み、
前記ルートは、
前記緯度及び前記経度に基づいて計算される
ことを特徴とする請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記注文の前記記述を表示するステップと、
ユーザ入力に基づいて、前記注文の前記状態を「注文開始」に変更するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項2又は3記載の方法。
【請求項5】
前記注文の前記記述を表示するステップと、
ユーザ入力に基づいて、前記注文の前記状態を「受諾」又は「拒否」に変更するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザにより入力されたメッセージを送出するステップ
を更に含むことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記注文は、電話番号を更に含み、
前記電話番号は、
移動電話に送出され、電話通話接続がユーザ入力に基づいて確立される
ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記注文は、計画された到着時刻を更に含む
ことを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記計算されたルートに基づいて現在の到着時刻を計算するステップと、
前記現在の到着時刻を送出するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記現在の到着時刻と前記計画された到着時刻との一致を判断するステップと、
一致又は不一致を表示するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記注文の受信した変更に基づいて前記注文を更新するステップ
を更に含むことを特徴とする請求項2乃至10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記注文を受信する前に識別子を送出するステップ
を更に含むことを特徴とする請求項2乃至11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
ユーザ入力に基づいてプライバシーモードに切り替えるステップと、
前記プライバシーモードにおいて前記現在地を送出することを抑制するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項2乃至12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記ルート及び前記注文の前記状態を同時に表示するステップ
を更に含むことを特徴とする請求項2乃至13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
サーバを含むシステムであって、
地図を前記地図上の車両の少なくとも1つの位置とともに表示するように動作可能であり、
前記車両に送出するために前記車両に割り当て可能であり、注文の記述及び前記注文に対応する目的地を含む注文を入力するように動作可能であり、
前記注文の現在の状態を表示するように動作可能である
ことを特徴とするシステム。
【請求項16】
2つのジオポイント間のルートを計算するように動作可能であり、
前記地図上に前記ルートを表示するように動作可能である
ことを特徴とする請求項15記載のシステム。
【請求項17】
前記ルートに関連する追加情報を計算及び表示するように動作可能である
ことを特徴とする請求項16記載のシステム。
【請求項18】
前記ルートの前記計算を前記車両のナビゲーション装置のルート計算に同期させるように動作可能である
ことを特徴とする請求項16又は17記載のシステム。
【請求項19】
郵便住所をジオ座標にジオコードするように動作可能である
ことを特徴とする請求項15乃至18のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項20】
サーバ上で実行する方法であって、
地図を前記地図上の車両の少なくとも1つの位置とともに表示するステップと、
前記車両に送出するために前記車両に割り当て可能であり、注文の記述及び前記注文に対応する目的地を含む入力された注文を格納するステップと、
別のジオポイントから前記目的地へのルートを計算するステップと、
前記計算されたルートを前記地図上に表示するステップと
を含むことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2009−537007(P2009−537007A)
【公表日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−557684(P2008−557684)
【出願日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際出願番号】PCT/EP2007/002167
【国際公開番号】WO2007/101719
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願人】(307043223)トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ (144)
【Fターム(参考)】