説明

複合疾患の予防および処置のための薬学的組成物および挿入可能な医療用デバイスによるその送達

本発明は、哺乳動物においてVCAM−1の発現、MCP−1の発現及び/又はSMCの増殖を抑制するために有用である、ポリフェノール様化合物に関する。開示される化合物は、血管炎症を含む炎症症状のマーカーを調節するために、並びに、炎症性疾患及び循環器疾患及び関連する疾患状態の処置及び予防のために有用である。一実施形態は、哺乳動物におけるVCAM−1の発現、MCP−1の発現及び/又はSMCの増殖を抑制するために有用である方法及び組成物を提供する。特定の実施形態において、本発明の方法及び組成物は、VCAM−1、MCP−1及び/又はSMCの増殖等の炎症のマーカーの発現の変化により特徴付けられる炎症症状及び関連する疾患状態を、処置、予防又は緩和するために有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療的有効量の式1で表される化合物及びその薬学的に許容可能な塩及び/又は水和物を投与する工程を含む、哺乳動物におけるVCAM−1の発現、MCP−1の発現及び/又はSMCの増殖を抑制するための方法であって:
【化1】

式中:
Xは、CR11、CR1113、CO、CS、O、S、SO、SO、N及びNR11から選択され、R11はR13と同じであっても異なっていてもよく;
Yは、CR12、CR1214、CO、CS、O、S、SO、SO、N及びNR12から選択され、R12はR14と同じであっても異なっていてもよく;
、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14及びR17は、各々、アルコキシ、アリールオキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アミド、アミノ、アリール、アリールアルキル、カルバメート、カルボキシ、シアノ、シクロアルキル、エステル、エーテル、ホルミル、ハロゲン、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、水素、ヒドロキシル、ケトン、ニトロ、ホスフェート、スルフィド、スルフィニル、スルホニル、スルホン酸、スルホンアミド及びチオケトンから独立して選択されるか、又は
、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13及びR14から選択される2つの隣接する置換基は、5又は6員環において結合して、二環式アリール、二環式ヘテロアリール又は二環式ヘテロシクリルを形成し;
各WはC及びNから独立して選択され、WがNである場合、pは0であり、WがCである場合、pは1であり;
、Z及びZは、単結合及び二重結合から互いに独立して選択され;
YがOである場合、XはCOでなく;
少なくとも1つのWがNでない場合、
a)X及びYはそれぞれCOであり、
b)XはNR11であり、Zは二重結合であり、又は
c)R、R、R、R、及びRから選択される2つの隣接する置換基は、5又は6員環において結合して、二環式アリール、二環式ヘテロアリール又は二環式ヘテロシクリルを形成する、
方法。
【請求項2】
がヒドロキシルである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14及びR17のうちの少なくとも1つが、アルコキシ、アルキル、アミノ、アミノアルコキシ、アミノアルキル、カルボキシアルコキシ、ハロゲン、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルコキシ、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキシアルキル、及びヒドロキシルから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
Xが、CR11、CO、N、NR11及びOから選択され;YがCR12、CO、及びNR12から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
XがOであり、YがCOである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
及びZが単結合であり、Zが二重結合である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
が二重結合であり、YがCOである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
及びZが二重結合である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
式1の環Aにおける少なくとも1つのWがNである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
(Rと結合しているWがNである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
(R10と結合しているWがNである、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
式1の環Cにおける少なくとも1つのWがNである、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
(Rと結合しているWがNである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
式1で表される化合物が、
2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン、
2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピラノ[3,2−b]ピリジン−4−オン、
2−(4−ヒドロキシフェニル)−ピラノ[2,3−c]ピリジン−4−オン、
2−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン、
2−(4−ヒドロキシフェニル)−4H−ピラノ[3,2−c]ピリジン−4−オン、
2−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン、
2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン、
2−(4−メトキシフェニル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン、
2−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン、
2−ピリジン−4−イル−クロメン−4−オン、
2−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−クロメン−4−オン、
2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−キノリン−4−オン、
4−イソキノリン−3−イル−フェノール、
2−フルオロ−4−(5−メトキシ−1−(メチルアミノ)イソキノリン−3−イル)フェノール、
3−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−5−メトキシイソキノリン−1(2H)−オン、
3−(4−ヒドロキシフェニル)−6,8−ジメトキシイソキノリン−1(2H)−オン、
2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−[1,4]ナフトキノン、
3−(4−ヒドロキシフェニル)−2H−イソキノリン−1−オン、
2−フェニル−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン、
2−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン、
2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン、
2−(ピリジン−3−イル)−4H−クロメン−4−オン、
7−((ジメチルアミノ)メチル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン ジヒドロクロリド、
2−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン ジヒドロクロリド、
2−(4−ヒドロキシ−3−(チオフェン−2−イル)フェニル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン、
2−(2,6−ジメチル−4−(4−オキソ−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)フェノキシ)酢酸、
2−(ピリジン−4−イル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン ヒドロクロリド、
2−(3,5−ジメチル−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン ヒドロクロリド、
2−(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン、
2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−6−(ピロリジン−1−イルメチル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン ジヒドロクロリド、
5,7−ジメトキシ−2−(ピリジン−4−イル)−4H−クロメン−4−オン ヒドロクロリド、
2−フェニル−6−(ピロリジン−1−イルメチル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン ヒドロクロリド、
6−(4−オキソ−4H−クロメン−2−イル)ベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オン、
2−(4−フルオロフェニル)−6−(ピロリジン−1−イルメチル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン ヒドロクロリド、
2−(4−アミノフェニル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン ヒドロクロリド、
2−(4−イソプロポキシフェニル)−6−(ピロリジン−1−イルメチル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン ヒドロクロリド、
7−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−1,6−ナフチリジン−5(6H)−オン ヒドロクロリド、
2−ヒドロキシ−7−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メトキシ−1,6−ナフチリジン−5(6H)−オン ジヒドロクロリド、
3−(4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−3,5−ジメチルフェニル)−6,8−ジメトキシイソキノリン−1(2H)−オン、
2,6−ジメチル−4−(1−(メチルアミノ)−7−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)イソキノリン−3−イル)フェノール トリヒドロクロリド、
2−(キノキサリン−6−イル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン、
4−(5−アミノ−2,4−ジメトキシ−1,6−ナフチリジン−7−イル)−2,6−ジメチルフェノール、
2−(4−フルオロフェニル)−6−(モルホリノメチル)キナゾリン−4(3H)−オン、
2−(1H−インダゾール−5−イル)−6−(モルホリノメチル)−4H−ピラノ[2,3−b]ピリジン−4−オン、
3−(3,5−ジメチル−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)−6,8−ジメトキシイソキノリン−1(2H)−オン、及び
6−((ジメチルアミノ)メチル)−2−(ピリジン−4−イル)−4H−クロメン−4−オンから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記治療的有効量の式1で表される化合物が、薬学的に許容可能な組成物中において、薬学的に許容可能な担体と共に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記薬学的に許容可能な組成物が、スタチン、PPARアゴニスト、胆汁酸結合樹脂、ナイアシン、RXRアゴニスト、抗肥満薬、ホルモン、チロホスチン、スルホニルウレア系薬物、ビグアナイド、アルファ−グルコシダーゼ阻害剤、アポリポタンパク質E、循環器系薬物、HDL上昇薬、HDLエンハンサー、又はアポリポタンパク質A−IV及び/若しくはアポリポタンパク質遺伝子のレギュレーターから選択される第2の治療薬を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記治療的有効量の式1で表される化合物が、薬学的に許容可能な組成物、薬学的に許容可能な塩、又は薬学的に許容可能な製剤として;必要に応じて、治療薬又は少なくとも1つの式1で表される化合物を用いた併用療法又は交互療法として投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記治療的有効量の式1で表される化合物が、管腔内ステントの使用により投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
VCAM−1の発現が抑制される、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
MCP−1の発現が抑制される、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
SMCの増殖発現が抑制される、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
VCAM−1、MCP−1及び/又はSMCの増殖から選択される炎症のマーカーの発現の変化により特徴付けられる、炎症症状及び関連する疾患状態を処置、予防又は緩和する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記炎症症状が、VCAM−1、MCP−1、及び/又はSMCの増殖によって媒介される循環器疾患又は炎症性疾患から選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記炎症症状が、VCAM−1、MCP−1、及び/又はSMCの増殖によって媒介される循環器疾患である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記炎症症状が、VCAM−1及び/又はMCP−1によって媒介される炎症性疾患である、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記炎症症状が再狭窄である、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記治療的有効量の式1で表される化合物が血管再生治療の前に投与される、請求項22に記載の方法。
【請求項28】
式1で表される化合物及びその薬学的に許容可能な塩及び水和物であって:
【化2】

式中:
Xは、CR11、CO、N、NR11及びOから選択され;
Yは、CR12、CO、及びNR12から選択され;
、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14及びR17は、アルコキシ、アルキル、アミノ、アミノアルコキシ、アミノアルキル、カルボキシアルコキシ、ハロゲン、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルコキシ、ヘテロシクリルアルキル、水素、ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキシアルキル、及びヒドロキシルから互いに独立して選択されるか、又は
、R、R、R及びRから選択される2つの隣接する置換基は、5又は6員環において結合して、二環式アリール、二環式ヘテロアリール又は二環式ヘテロシクリルを形成し;
各WはC及びNから独立して選択され、WがNである場合、pは0であり、WがCである場合、pは1であり;
、Z及びZは、単結合及び二重結合から互いに独立して選択され;
少なくとも1つのWがNでない場合、
a)X及びYはそれぞれCOであり、又は
b)XはNR11であり、Zは二重結合である、
化合物。
【請求項29】
がヒドロキシルである、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
XがOであり、YがCOである、請求項28に記載の化合物。
【請求項31】
及びZが単結合であり、Zが二重結合である、請求項28に記載の化合物。
【請求項32】
が二重結合であり、YがCOである、請求項28に記載の化合物。
【請求項33】
及びZが二重結合である、請求項28に記載の化合物。
【請求項34】
式1の環Aにおける少なくとも1つのWがNである、請求項28に記載の化合物。
【請求項35】
(Rと結合しているWがNである、請求項28に記載の化合物。
【請求項36】
(R10と結合しているWがNである、請求項28に記載の化合物。
【請求項37】
式1の環Cにおける少なくとも1つのWがNである、請求項28に記載の化合物。
【請求項38】
(Rと結合しているWがNである、請求項28に記載の化合物。
【請求項39】
請求項28に記載の化合物及び薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物。
【請求項40】
治療的有効量の請求項28に記載の化合物を投与する工程を含む、哺乳動物におけるVCAM−1の発現、MCP−1の発現及び/又はSMCの増殖を抑制するための方法。
【請求項41】
治療的有効量の請求項28に記載の化合物を投与する工程を含む、VCAM−1、MCP−1及び/又はSMCの増殖から選択される炎症のマーカーの発現の変化により特徴付けられる炎症症状及び関連する疾患状態を処置、予防又は緩和するための方法。

【公表番号】特表2009−502970(P2009−502970A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−524272(P2008−524272)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【国際出願番号】PCT/US2006/029827
【国際公開番号】WO2007/016525
【国際公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【出願人】(506115525)レスバーロジックス コーポレイション (8)
【Fターム(参考)】