説明

GLYT1に対する阻害剤としての二環芳香族置換アミド

本発明は、一般式(I):[式中、(A)は、5員もしくは6員芳香族又は芳香族複素環であり;Rは、シクロアルキルであるか、又はアリールもしくはヘテロアリール(ここで、少なくとも1個の環は、本質的に芳香族である)であり、非置換であるか、又はハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンにより置換されている低級アルコキシ、−C(O)−低級アルキル、−S(O)−低級アルキル、ニトロもしくはシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基により置換されており;Rは、水素又は低級アルキルであり;Rは、水素又は低級アルキルであり;Rは、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンにより置換されている低級アルコキシ又はニトロであり;Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル又はハロゲンにより置換されている低級アルキルであり;Xは、結合、−(CH−、−CHO−、又は−CHNH−であり;点線は、結合を意味するか、又は意味せず;nは、1又は2であり;mは、1、2又は3である]で示される化合物、及び薬学的に許容しうるその酸付加塩、ならびに神経疾患及び精神神経疾患の処置におけるそれらの使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般式I:
【0002】
【化1】


[式中、
【0003】
【化2】


は、5員もしくは6員芳香族又は芳香族複素環であり;
は、シクロアルキルであるか、又はアリールもしくはヘテロアリール(ここで、少なくとも1個の環は、本質的に芳香族である)であり、非置換であるか、又はハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンにより置換されている低級アルコキシ、−C(O)−低級アルキル、−S(O)−低級アルキル、ニトロもしくはシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基により置換されており;
は、水素又は低級アルキルであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
は、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンにより置換されている低級アルコキシ又はニトロであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル又はハロゲンにより置換されている低級アルキルであり;
Xは、結合、−(CH−、−CHO−、又は−CHNH−であり;
点線は、結合を意味するか、又は意味せず;
nは、1又は2であり;
mは、1、2又は3である]で示される化合物、及び薬学的に許容しうるその酸付加塩に関する。
【0004】
本発明は、一般式Iの化合物、それらを含有する医薬組成物、及び神経疾患及び精神神経疾患の処置におけるそれらの使用に関する。
【0005】
驚くべきことに、一般式Iの化合物は、グリシントランスポーター1(GlyT−1)の良好な阻害剤であること、及びそれらがグリシントランスポーター2(GlyT−2)阻害剤に対する良好な選択性を有することが見出された。
【0006】
統合失調症は、偶発的陽性症状(例えば、妄想、幻覚、思考障害及び精神障害)及び持続的陰性症状(例えば、感情鈍麻、注意障害及び社会的引きこもり)ならびに認知障害を特徴とする、進行性の破壊的な神経疾患である(Lewis DA and Lieberman JA, Neuron, 2000, 28:325-33)。ここ数十年間、「ドーパミン作動性活動亢進」仮説に研究が集中しており、このことがドーパミン作動系の遮断を伴う治療的介入を導いている(Vandenberg RJ and Aubrey KR, Exp. Opin. Ther. Targets, 2001, 5(4):507-518;Nakazato A and Okuyama S, et al., 2000, Exp. Opin. Ther. Patents, 10(1):75-98)。この薬理学的アプローチでは、機能的帰結の最良の予測因子である、陰性症状及び認知症状への取り組みが不充分である(Sharma T., Br. J. Psychiatry, 1999, 174(suppl. 28):44-51)。
【0007】
1960年代半ばに、非競合NMDA受容体アンタゴニストである、フェンシクリジン(PCP)や関連薬剤(ケタミン)のような化合物によるグルタミン酸系の遮断によって引き起こされる精神異常作用に基づく、統合失調症の補完モデルが提案された。興味深いことに、健常ボランティアでは、PCP誘発精神異常作用が、認知機能障害と同様に陽性及び陰性症状を併せ持ち、よって患者での統合失調症に酷似している(Javitt DC et al., 1999, Biol. Psychiatry, 45: 668-679及びこの中の参考文献)。さらに、NMDAR1サブユニットの発現レベルが減少しているトランスジェニックマウスは、薬理学的に誘発した統合失調症のモデルにおいて観察されるものと同様な行動異常を示しており、このことは、NMDA受容体活性の低下が統合失調症様挙動をもたらすというモデルを支持している(Mohn AR et al., 1999, Cell, 98: 427-236)。
【0008】
グルタミン酸神経伝達、特にNMDA受容体活性は、シナプス可塑性、学習及び記憶において決定的に重要な役割を果たし、例えば、NMDA受容体は、シナプス可塑性及び記憶形成の境界を開閉するための段階的スイッチとして働くようである(Hebb DO, 1949, The organization of behavior, Wiley, NY; Bliss TV及びCollingridge GL, 1993, Nature, 361: 31-39)。NMDA NR2Bサブユニットを過剰発現するトランスジェニックマウスは、シナプス可塑性の増強ならびに学習及び記憶における優れた能力を示す(Tang JP et al., 1999, Nature, 401: 63-69)。
【0009】
したがって、グルタミン酸欠乏が統合失調症の病態生理に関係しているならば、特にNMDA受容体活性化を介しての、グルタミン酸伝達の増強は、抗精神病作用と認知増強作用の両方を生み出すことが予測されよう。
【0010】
アミノ酸のグリシンは、CNSにおいて少なくとも2つの重要な機能を有することが知られている。これは、阻害性アミノ酸として、ストリキニーネ感受性グリシン受容体に結合して作用し、そしてまた、N−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA)受容体機能に対するグルタミン酸との必須コアゴニストとして作用して、興奮活動に影響を及ぼす。グルタミン酸は、シナプス終端から活性依存的に放出されるが、一方、グリシンはより一定レベルで存在しているようであり、そしてグルタミン酸に対する応答の故に受容体を調節/制御していると考えられる。
【0011】
神経伝達物質のシナプス濃度を制御するための最も有効な方法の1つは、シナプスでのその再取り込みに影響を及ぼすことである。神経伝達物質トランスポーターは、細胞外空間から神経伝達物質を除去することにより作用して、その細胞外寿命を制御することができ、それによってシナプス伝達の大きさを調節することができる(Gainetdinov RR et al., 2002, Trends in Pharm. Sci., 23(8): 367-373)。
【0012】
神経伝達物質トランスポーターのナトリウム及び塩化物ファミリーの一部を形成する、グリシントランスポーターは、シナプス前神経終端及び周囲の細かいグリア突起へのグリシンの再取り込みにより、シナプス後グリシン作動性作用の終了及び低細胞外グリシン濃度の維持において重要な役割を果たす。
【0013】
2種の別個のグリシントランスポーター遺伝子が、哺乳動物の脳からクローニングされており(GlyT−1及びGlyT−2)、これらは、約50%のアミノ酸配列相同性を持つ2種のトランスポーターを生み出す。GlyT−1は、選択的スプライシング及び選択的プロモーター使用法から生じる4種のアイソフォームを提示する(1a、1b、1c及び1d)。齧歯類の脳では、これらアイソフォームのうちの2種のみが見出されている(GlyT−1a及びGlyT−1b)。GlyT−2もまた、ある程度の異種性を呈する。2種のGlyT−2アイソフォーム(2a及び2b)が齧歯類の脳において同定されている。GlyT−1は、CNS及び末梢組織に局在していることが知られているが、一方GlyT−2は、CNSに特異的である。GlyT−1は、主にグリアに分布しており、そしてストリキニーネ感受性グリシン受容体に相当する領域だけでなく、それらの外側の領域(NMDA受容体機能の調節に関係すると仮定されている)にも見出される(Lopez-Corcuera B et al., 2001, Mol. Mem. Biol., 18: 13-20)。したがって、NMDA受容体活性を増強するための1つの方策は、GlyT−1トランスポーターの阻害により、シナプスNMDA受容体の局所の微小環境におけるグリシン濃度を上昇させることである(Bergereon R. et al., 1998, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 95: 15730-15734;Chen L. et al., 2003, J. Neurophysiol., 89(2): 691-703)。
【0014】
グリシントランスポーター阻害剤は、神経障害及び神経精神障害の処置に適している。関係する疾患の大多数は、精神病、統合失調症(Armer REとMiller DJ, 2001, Exp. Opin. Ther. Patents, 11(4): 563-572)、重症大鬱病性障害などの精神病性気分障害、双極性障害に関連する急性躁病又は鬱病のなどの精神障害に関連する気分障害、及び統合失調症に関連する気分障害(Pralong ET et al., 2002, Prog. Neurobiol., 67: 173-202)、自閉性障害(Carlsson ML, 1998, J. Neural Trans., 105: 525-535)、加齢関連認知症及びアルツハイマー病型の老年性認知症を含む認知症などの認知障害、ヒトを含む哺乳動物における記憶障害、注意欠陥障害、及び疼痛(Armer RE and Miller DJ, 2001, Exp. Opin. Ther. Patents, 11(4): 563-572)である。
【0015】
したがって、GlyT−1阻害を介してNMDA受容体の活性化を増大させることは、精神病、統合失調症、認知症、及び注意欠陥障害やアルツハイマー病などの認知過程が損なわれた他の疾患を処置する薬剤につながりうる。
【0016】
本発明の目的は、式Iの化合物それ自体、Glyt−1阻害を介するNMDA受容体の活性化に関連する疾患の治療用医薬の製造のための式Iの化合物及び薬学的に許容しうるその塩の使用、その製造法、本発明の化合物に基づく医薬及びその製造、ならびに精神病、記憶及び学習における機能障害、統合失調症、認知症、及び注意欠陥障害やアルツハイマー病のような認知過程が損なわれた他の疾患のような病気の制御又は予防における式Iの化合物の使用である。
【0017】
本発明の化合物を使用する好ましい適応症は、統合失調症、認知障害及びアルツハイマー病である。
【0018】
さらに、本発明は、すべてのラセミ混合物、すべてのそれらの対応する鏡像異性体及び/又は光学異性体を包含する。
【0019】
本明細書で用いられる用語「低級アルキル」は、1〜7個の炭素原子を含む、飽和直鎖又は分岐鎖基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、2−ブチル、t−ブチル等を意味する。好ましいアルキル基は、1〜4個の炭素原子を持つ基である。
【0020】
用語「シクロアルキル」は、3〜7個の炭素原子を含む、飽和又は部分飽和環、例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル又はシクロヘプテニルを意味する。
【0021】
用語「ハロゲン」は、塩素、ヨウ素、フッ素及び臭素を意味する。
【0022】
用語「アリール」は、少なくとも1個の環が本質的に芳香族である1個以上の縮合環からなる一価環状芳香族炭化水素基、例えば、フェニル又はナフチルを意味する。
【0023】
用語「少なくとも1個の環が本質的に芳香族であるヘテロアリール」は、酸素、硫黄又は窒素からなる群より選択される、1、2又は3個のヘテロ原子を含む、環状芳香族炭化水素ラジカル、例えば、ピリジル、キノキサリニル、ジヒドロベンゾフラニル、チオフェニル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チアゾリル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル又はイソチアゾリルである。
【0024】
用語
【0025】
【化3】


は、5員もしくは6員芳香族又は芳香族複素環であり、場合により、酸素、硫黄又は窒素からなる群より選択される、1、2又は3個のヘテロ原子を含む環状芳香族炭化水素基、例えば、フェニル、チオフェニル、イソチアゾリル、ピリジル又はピリダジニルを意味する。
【0026】
用語「ハロゲンにより置換されている低級アルキル」は、少なくとも1個の水素原子がハロゲン原子で置き換えられている、上記と同義の低級アルキル基、例えば、以下の基:CF,CHF、CHF、CHCF、CHCHF、CHCHF、CHCHCF、CHCHCHCF、CHCHCl、CHCFCF、CHCFCHF、CFCHFCF、C(CHCF、CH(CH)CF又はCH(CHF)CHFを意味する。
【0027】
用語「低級アルコキシ」は、低級アルキル残基が上記と同義であり、酸素原子を介して結合しているアルキル基を意味する。
【0028】
用語「ハロゲンにより置換されている低級アルコキシ」は、少なくとも1個の水素原子が上記と同義のハロゲンにより置き換えられているアルコキシ基を意味する。
【0029】
用語「薬学的に許容しうる酸付加塩」は、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等などの無機及び有機酸との塩を包含する。
【0030】
本発明の好ましい式Iの化合物は、
【0031】
【化4】


が、ハロゲン、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、又は低級アルキルによりモノ置換されている6員芳香族基、優先的にはフェニルであり、R及びRが優先的には水素であり、Xが優先的には結合であり、Rが優先的にはアリール基であり、非置換であるか、又はフルオロ、シアノもしくはニトロにより置換されている、化合物である。そのような化合物は、例えば、以下の化合物である:
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミド、
rac−N−({[フェニル−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミド、
rac−4−フルオロ−N−({[フェニル−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミド、
rac−4−シアノ−N−({[フェニル−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミド、
N−[(ベンズヒドリル−カルバモイル)−メチル]−4−フルオロ−ベンズアミド、
rac−N−({[(3−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミド、
rac−4−フルオロ−N−{[(フェニル−m−トリル−メチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド、
rac−4−フルオロ−N−({[(4−フルオロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミド、
N−({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミド、
rac−N−({[(3,5−ジフルオロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミド、
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミド、
rac−4−フルオロ−N−({[(4−フルオロ−フェニル)−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミド、
rac−4−フルオロ−N−({[(3−フルオロ−フェニル)−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミド、
rac−4−フルオロ−N−({[p−トリル−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミド、
5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミド又は
N−({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−ニトロ−ベンズアミド。
【0032】
本発明の好ましい式Iの化合物は、さらに、
【0033】
【化5】


が、ハロゲンによりモノ置換されている6員芳香族基、優先的にはフェニルであり、R及びRが優先的には水素であり、Xが優先的には結合であり、Rが優先的にはヘテロアリールであり、非置換であるか又はニトロにより置換されている、化合物である。そのような化合物は、例えば、以下の化合物である:
rac−5−ニトロ−チオフェン−2−カルボン酸({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミド、
rac−チオフェン−3−カルボン酸({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミド、
5−ニトロ−チオフェン−2−カルボン酸({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミド又は
チオフェン−3−カルボン酸({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミド。
【0034】
本発明のさらなる実施態様は、Xが、−(CH−又は−CHO−又は−CHNH−であり、他の定義が上記の通りである、式Iの化合物である。
【0035】
式Iの本化合物及びそれらの薬学的に許容しうる塩は、当該技術分野で公知の方法、例えば、下記の方法により調製することができ、該方法は、
a)式II:
【0036】
【化6】


で示される化合物を、式III:
【0037】
【化7】


で示される化合物と、TBTU(2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート)、DCC(N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド)又はEDCI(1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド)などの活性化剤の存在下で反応させて、式I:
【0038】
【化8】


[式中、置換基は上記と同義である]で示される化合物を得る工程、あるいは
b)式XV:
【0039】
【化9】


[式中、X=−(CH−である]で示される化合物を、式XIV:
【0040】
【化10】


で示される化合物と、TBTU、DCC又はEDCIのようなカップリング試薬の存在下で、又は酸ハロゲン化物と共に、反応させて、式I:
【0041】
【化11】


[式中、置換基は、上記と同義であり、Yは、ハロゲン又はヒドロキシである]で示される化合物を得る工程、あるいは
c)式VI:
【0042】
【化12】


[式中、X=−CHNH−である]で示される化合物を、式XIV:
【0043】
【化13】


で示される化合物と反応させて、式I:
【0044】
【化14】


[式中、置換基は上記と同義である]で示される化合物を得る工程を含み、かつ
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容しうる酸付加塩に変換する工程を含む。
【0045】
式Iの塩基性化合物の酸付加塩を、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、アンモニア等の適切な塩基の少なくとも化学量論的当量で処理することにより、対応する遊離塩基に変換してもよい。
【0046】
式Iの化合物を、方法の変法a)〜c)に従い、以下のスキーム1〜7を用い、また実施例1.1〜1.98を用いて調製してもよい。
【0047】
出発物質は市販であるか、又は公知の方法に従って調製してもよい。
【0048】
以下の略号をスキーム及び実施例において使用した:
TBTU=(2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート)
DCC=N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド
EDCI=1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
DIPEA=エチル−ジイソプロピル−アミン
【0049】
スキーム1は、式IIの化合物を式IIIの化合物と反応させることによる、式Iの化合物の調製を示しており、その反応は、TBTU、DCC又はEDCIなどの活性化剤の存在下で実施しうる。
【0050】
【化15】

【0051】
式IIの化合物は、市販されているか、それらの調製が化学文献に記載されているか、あるいは当技術分野で公知の方法により、例えばグリシン又はセリンを、TBTU、DCC又はEDCIのような活性化剤の存在下で有機酸とカップリングする(X=−(CH−のとき)ことにより、あるいはグリシン又はセリンを、イソシアナートとカップリングする(X=−CHNH−のとき)ことにより、調製することができるかのいずれかである。
【0052】
【化16】

【0053】
式IIIの化合物は、市販されているか、それらの調製が化学文献に記載されているか、あるいは当技術分野で公知の方法により調製することができるかのいずれかである。これらの方法は以下を含む:
* 例えば、Baruahら、Synlett 1999, 409により記載のように、ケチミン又はオキシムの還元。
【0054】
【化17】


* Laurentら、Synthesis 2000, 667により記載のように、第2級アルコールをフェニルカルバマートと反応させること及び中間体カルバマートを脱保護すること。
【0055】
【化18】


* Dejaegherら、Synlett 2002, 113により記載のように、グリニャール試薬をニトリルへの添加すること及び中間体イミンを水素化ホウ素ナトリウムで還元すること。
【0056】
【化19】

【0057】
代替的には、式Iの化合物は、XIV型の化合物を、TBTU、DCCもしくはEDCIのようなカップリング試薬の存在下で有機酸と、又は酸ハロゲン化物とのいずれかと反応させる(Xが−(CH−のとき)ことにより、あるいは化合物XIVをイソシアナートと反応させる(X=−CHNH−のとき)ことにより、調製することができる。
【0058】
【化20】

【0059】
化合物XIVは、N−保護グリシン又はセリン誘導体をIII型の化合物と反応させることにより調製することができる。次に、例えばBOC(N−tertブチルオキシカルボニル)である保護基を公知の手順により除去する。
【0060】
【化21】

【0061】
式Iの化合物及びその薬学的に使用しうる付加塩は、貴重な薬理学的特性を有する。特に、本発明の化合物がグリシントランスポーターI(GlyT−1)の良好な阻害剤であることが見出された。
【0062】
化合物は、下記に示した試験に従って考察した。
【0063】
溶液及び材料
DMEM完全培地:栄養混合物F−12(Gibco Life-technologies)、ウシ胎仔血清(FBS)5%(Gibco life technologies)、ペニシリン/ストレプトマイシン1%(Gibco life technologies)、ハイグロマイシン0.6mg/ml(Gibco life technologies)、グルタミン1mM(Gibco life technologies)。
【0064】
取り込み緩衝液(UB):150mM NaCl、10mM Hepes−トリス(pH7.4)、1mM CaCl、2.5mM KCl、2.5mM MgSO4、10mM(+)D−グルコース。
mGlyT1b cDNAで安定にトランスフェクトしたFlp−in(商標)−CHO(Invitrogen カタログ番号R758−07)細胞。
【0065】
グリシン取り込み阻害アッセイ(mGlyT−1b)
1日目に、mGlyT−1b cDNAでトランスフェクトした哺乳動物細胞(Flp−in(商標)−CHO)を、96ウェル培養プレートでハイグロマイシンを含まない完全F−12培地に40,000細胞/ウェルの密度で塗布した。2日目に、培地を吸引して、細胞を取り込み緩衝液(UB)で2回洗浄した。次いで、細胞を、(i)潜在的競合物質なし、(ii)10mM非放射性グリシン、(iii)ある濃度の潜在的阻害剤のいずれかと共に、22℃で20分間インキュベートした。ある範囲の濃度の潜在的阻害剤を使用して、50%の効果をもたらす阻害剤の濃度(例えば、50%のグリシン取り込みを阻害する競合物質の濃度である、IC50)を計算するためのデータを生成した。次いで、[H]−グリシン60nM(11〜16Ci/mmol)及び25μM非放射性グリシンを含む溶液を直ちに加えた。穏やかに振とうしながらプレートをインキュベートし、混合物の吸引と氷冷UBでの洗浄(3回)により反応を停止させた。細胞をシンチレーション液で溶解し、3時間振とうし、シンチレーションカウンターを用いて細胞中の放射活性を計数した。
【0066】
好ましい化合物について、以下のIC50データ(<0.1μM)が示される:
【0067】
【表1】

【0068】
式Iの化合物及び式Iの化合物の薬学的に許容しうる塩は、医薬として、例えば、医薬製剤の形態で使用することができる。医薬製剤は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の剤形で、経口投与することができる。しかし投与はまた、例えば坐剤の剤形で直腸内に、又は例えば注射剤の剤形で非経口的に行うこともできる。
【0069】
式Iの化合物は、医薬製剤を製造するため、薬学的に不活性な無機又は有機担体と共に加工することができる。乳糖、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩などが、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤のためのそのような担体として使用することができる。軟ゼラチンカプセル剤のための適切な担体は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、半固体及び液体ポリオールなどである。しかし、活性物質の性質に応じて、軟ゼラチンカプセル剤の場合は、通常担体を必要としない。液剤及びシロップ剤の製造に適切な担体は、例えば、水、グリセリン、ポリオール、植物油などである。坐剤に適切な担体は、例えば、天然又は硬化油、ロウ、脂肪、半液体又は液体ポリオールなどである。
【0070】
更に、医薬製剤は、防腐剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、着香剤、浸透圧を変化させるための塩、緩衝剤、マスキング剤又は酸化防止剤を含むことができる。それらは、その他の治療上有用な物質も更に含むことができる。
【0071】
式Iの化合物又は薬学的に許容しうるその塩及び治療上不活性な担体を含む医薬もまた、本発明の目的であり、同様に、1つ以上の式Iの化合物及び/又は薬学的に許容しうる酸付加塩、及び所望であれば1つ以上の他の治療上有用な物質を、1つ以上の治療上不活性な担体と共にガレヌス製剤の投与剤形にすることを含む、それらの製造方法も本発明の目的である。
【0072】
本発明の最も好ましい適応症は、中枢神経系の障害を含むものであり、例えば、統合失調症、認知機能障害及びアルツハイマー病の治療又は予防である。
【0073】
投与量は、広い範囲内で変化させることができ、当然各々の特定の症例における個々の要求に適応されなければならない。経口投与の場合、成人用の投与量を一般式Iの化合物1日当たり約0.01mg〜約1000mg又は薬学的に許容しうるその塩の対応する量で変えることができる。1日投与量は、単回用量として又は分割用量として投与してよく、加えて、必要性が見出される場合、上限を超えることもできる。
【0074】
錠剤の処方(湿式造粒)
品目 成分 mg/錠剤
5mg 25mg 100mg 500mg
1.式Iの化合物 5 25 100 500
2.無水乳糖DTG 125 105 30 150
3.Sta-Rx 1500 6 6 6 30
4.微晶質セルロース 30 30 30 150
5.ステアリン酸マグネシウム 1 1 1 1
合計 167 167 167 831
【0075】
製造手順
1.品目1、2、3及び4を混合し、精製水と共に造粒する。
2.顆粒を50℃で乾燥させる。
3.顆粒を適切な微粉砕装置に通す。
4.品目5を加え、3分間混合し、適切な成形機で圧縮する。
【0076】
カプセルの処方
品目 成分 mg/カプセル
5mg 25mg 100mg 500mg
1.式Iの化合物 5 25 100 500
2.含水乳糖 159 123 148 ---
3.トウモロコシデンプン 25 35 40 70
4.タルク 10 15 10 25
5.ステアリン酸マグネシウム 1 2 2 5
合計 200 200 300 600
【0077】
製造手順
1.品目1、2及び3を適切なミキサーで30分間混合する。
2.品目4及び5を加え、3分間混合する。
3.適切なカプセルに充填する。
【0078】
以下の実施例は本発明を限定することなく説明する。全ての温度は摂氏で示される。
【0079】
実施例1.1
N−[(ベンズヒドリル−メチル−カルバモイル)−メチル]−3−フェニル−プロピオンアミドの調製例
【0080】
【化22】

【0081】
アセトニトリル10ml中のN−(ジフェニルメチル)メチルアミン2.0mmol、(3−フェニル−プロピオニルアミノ)−酢酸(CA[56613-60-6])2.0mmol及びDIPEA 6.0mmolの溶液を、TBTU 2.2mmolで処理した。室温で2時間後、反応混合物を濃縮し、水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を乾燥させ、残留物をクロマトグラフィー(SiO;ジクロロメタン/メタノール)により精製して、標記化合物を僅かに黄色を帯びた固体として得た。
収率=46%。MS(m/e):385.2(MH、100%)。
【0082】
実施例1.2
rac−N−[(2−クロロ−9H−チオキサンテン−9−イルカルバモイル)−メチル]−3−フェニル−プロピオンアミドの調製例
【0083】
【化23】

【0084】
実施例1.1と同様にして、rac−2−クロロ−9H−チオキサンテン−9−イルアミン(CA[51065-24-8])及び(3−フェニル−プロピオニルアミノ)−酢酸(CA[56613-60-6])から調製した。
MS(m/e):435.2(MH、100%)。
【0085】
実施例1.3
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0086】
【化24】

【0087】
実施例1.1と同様にして、rac−4−クロロベンズヒドリルアミン塩酸塩及び馬尿酸から調製した。
MS(m/e):377.3(MH、100%)。
【0088】
実施例1.4
rac−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−カルバミン酸ベンジルエステルの調製例
【0089】
【化25】

【0090】
実施例1.1と同様にして、rac−4−クロロベンズヒドリルアミン塩酸塩及びベンジルオキシカルボニルアミノ酢酸(CA[1138-80-3])から調製した。
MS(m/e):409.3(M+H;45%)。
【0091】
実施例1.5
rac−(N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−メチル−カルバモイル}−メチル)−3−フェニル−プロピオンアミドの調製例
【0092】
【化26】

【0093】
実施例1.1と同様にして、rac−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−メチル−アミン(CA[118762-04-2])及び(3−フェニル−プロピオニルアミノ)−酢酸(CA[56613-60-6])から調製した。
MS(m/e):419.3(MH、100%)。
【0094】
実施例1.6
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−2−フェニル−アセトアミドの調製例
【0095】
【化27】

【0096】
実施例1.1と同様にして、rac−4−クロロベンズヒドリルアミン塩酸塩及びフェニルアセチルアミノ−酢酸(CA[500-98-1])から調製した。
MS(m/e):391.2(MH、100%)。
【0097】
実施例1.7
rac−3−(4−クロロ−フェニル)−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−プロピオンアミドの調製例
【0098】
【化28】

【0099】
実施例1.1と同様にして、rac−4−クロロベンズヒドリルアミン塩酸塩及び[3−(4−クロロ−フェニル)−プロピオニルアミノ]−酢酸(実施例2.1)から調製した。
MS(m/e):439.3(MH、100%)。
【0100】
実施例1.8
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオンアミドの調製例
【0101】
【化29】

【0102】
実施例1.1と同様にして、rac−4−クロロベンズヒドリルアミン塩酸塩及び[3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオニルアミノ]−酢酸(実施例2.2)から調製した。
MS(m/e):435.2(MH、100%)。
【0103】
実施例1.9
N−({[ビス−(4−クロロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−3−フェニル−プロピオンアミドの調製例
【0104】
【化30】

【0105】
実施例1.1と同様にして、C,C−ビス−(4−クロロ−フェニル)−メチルアミン(CA[14212-38-5])及び(3−フェニル−プロピオニルアミノ)−酢酸(CA[56613-60-6])から調製した。
MS(m/e):439.2(MH、100%)。
【0106】
実施例1.10
rac−2−(3−ベンジル−ウレイド)−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミドの調製例
【0107】
【化31】

【0108】
ジオキサン2ml中のrac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)0.2mmol及びDIPEA 0.28mmolの溶液を、ベンジルイソシアナート 0.2mmolで処理した。混合物を室温で48時間撹拌し、濃縮して、ジエチルエーテルで希釈した。固体を濾別し、ジクロロメタンに溶解し、クエン酸の希釈溶液で2回抽出した。有機相を乾燥させて、濃縮した。残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、標記化合物を無色の固体として得た。収率=93%。
MS(m/e):406.4(MH、100%)。
【0109】
実施例1.11
rac−3−フェニル−N−({[フェニル−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−プロピオンアミドの調製例
【0110】
【化32】

【0111】
実施例1.1と同様にして、rac−C−フェニル−C−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン(CA[154238-38-2])及び(3−フェニル−プロピオニルアミノ)−酢酸(CA[56613-60-6])から調製した。
MS(m/e):439.2(MH、100%)。
【0112】
実施例1.12
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フェニル−ブチルアミドの調製例
【0113】
【化33】

【0114】
アセトニトリル5ml中のrac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)0.32mmolの懸濁液を、連続して4−フェニル酪酸0.32mmol、DIPEA 1.61mmol及びTBTU 0.35mmolで処理した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮した。クロマトグラフィー(SiO;ジクロロメタン/メタノール)に付して、標記化合物を無色の固体として得た。収率=71%。MS(m/e):419.3(MH、100%)。
【0115】
実施例1.13
rac−3−クロロ−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0116】
【化34】

【0117】
ジクロロメタン5ml中のrac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)0.32mmolの懸濁液を、トリエチルアミン1.61mmolで処理した。得られたスラリーを0℃に冷却し、3−クロロベンゾイルクロリド0.35mmolを加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮して、加水分解した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。残留物をジエチルエーテルでトリチュレートして、標記化合物を無色の固体として得た。収率=97%。
MS(m/e):411.1(MH、100%)。
【0118】
実施例1.14
rac−4−クロロ−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0119】
【化35】

【0120】
実施例1.13と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−クロロベンゾイルクロリドから調製した。
MS(m/e):411.0(MH、100%)。
【0121】
実施例1.15
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−メトキシ−ベンズアミドの調製例
【0122】
【化36】

【0123】
実施例1.13と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−メトキシベンゾイルクロリドから調製した。
MS(m/e):407.4(MH、100%)。
【0124】
実施例1.16
rac−3−フェニル−N−{[(フェニル−p−トリル−メチル)−カルバモイル]−メチル}−プロピオンアミドの調製例
【0125】
【化37】

【0126】
実施例1.1と同様にして、(3−フェニル−プロピオニルアミノ)−酢酸(CA[56613-60-6])及びrac−C−フェニル−C−p−トリル−メチルアミン(CA[55095-21-1])から調製した。
MS(m/e):385.2(MH、100%)。
【0127】
実施例1.17
rac−N−({[(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−3−フェニル−プロピオンアミドの調製例
【0128】
【化38】

【0129】
実施例1.1と同様にして、(3−フェニル−プロピオニルアミノ)−酢酸(CA[56613-60-6])及びrac−C−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−C−フェニル−メチルアミン塩酸塩(CA[13954-13-7])から調製した。
MS(m/e):473.1(MH、100%)。
【0130】
実施例1.18
(−)−4−クロロ−N−({[(R)−(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0131】
【化39】

【0132】
本化合物を、分取HPLC(カラム=Chiralcel OD;溶媒=ヘプタン/エタノール 85:15)を使用して実施例1.14からの鏡像異性体の分離により得た。比旋光度:−19.4°(c=1;メタノール)。
【0133】
実施例1.19
(+)−4−クロロ−N−({[(R)−(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0134】
【化40】

【0135】
本化合物を、分取HPLC(カラム=Chiralcel OD;溶媒=ヘプタン/エタノール 85:15)を使用して実施例1.14からの鏡像異性体の分離により得た。比旋光度:+17.6°(c=1;メタノール)。
【0136】
実施例1.20
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−トリフルオロメチル−ベンズアミドの調製例
【0137】
【化41】

【0138】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−(トリフルオロメチル)安息香酸から調製した。
MS(m/e):445.1(MH、100%)。
【0139】
実施例1.21
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−イソプロピル−ベンズアミドの調製例
【0140】
【化42】

【0141】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−イソプロピル安息香酸から調製した。
MS(m/e):419.3(MH、100%)。
【0142】
実施例1.22
rac−4−アセチル−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0143】
【化43】

【0144】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−アセチル安息香酸から調製した。
MS(m/e):419.3(MH、100%)。
【0145】
実施例1.23
rac−3−フェニル−N−({[フェニル−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−プロピオンアミドの調製例
【0146】
【化44】

【0147】
実施例1.1と同様にして、(3−フェニル−プロピオニルアミノ)−酢酸(CA[56613-60-6])及びrac−C−フェニル−C−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン(CA[70428-92-1])から調製した。
MS(m/e):441.5(M+H、80%)。
【0148】
実施例1.24
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−メタンスルホニル−ベンズアミドの調製例
【0149】
【化45】

【0150】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−メチルスルホニル安息香酸から調製した。
MS(m/e):455.2(MH、100%)。
【0151】
実施例1.25
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−ニトロ−ベンズアミドの調製例
【0152】
【化46】

【0153】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−ニトロ安息香酸から調製した。
MS(m/e):422.1(MH、100%)。
【0154】
実施例1.26
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−シアノ−ベンズアミドの調製例
【0155】
【化47】

【0156】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−シアノ安息香酸から調製した。
MS(m/e):402.3(MH、100%)。
【0157】
実施例1.27
rac−3−フェニル−N−({[フェニル−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−プロピオンアミドの調製例
【0158】
【化48】

【0159】
実施例1.1と同様にして、(3−フェニル−プロピオニルアミノ)−酢酸(CA[56613-60-6])及びrac−C−フェニル−C−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン塩酸塩(CA[49703-62-0])から調製した。
MS(m/e):441.5(M+H)。
【0160】
実施例1.28
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−イソニコチンアミドの調製例
【0161】
【化49】

【0162】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及びイソニコチン酸から調製した。
MS(m/e):378.3(MH、100%)。
【0163】
実施例1.29
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミドの調製例
【0164】
【化50】

【0165】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−フルオロ安息香酸から調製した。
MS(m/e):395.1(MH、100%)。
【0166】
実施例1.30
rac−N−({[フェニル−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0167】
【化51】

【0168】
実施例1.1と同様にして、rac−C−フェニル−C−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン(CA[70428-92-1])及び馬尿酸から調製した。
MS(m/e):411.2(MH、100%)。
【0169】
実施例1.31
N−({[ビス−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0170】
【化52】

【0171】
実施例1.1と同様にして、C,C−ビス−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン(実施例4.1)及び馬尿酸から調製した。
MS(m/e):481.4(M+H、100%)。
【0172】
実施例1.32
rac−5−ニトロ−チオフェン−2−カルボン酸({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミドの調製例
【0173】
【化53】

【0174】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び5−ニトロチオフェン−2−カルボン酸から調製した。MS(m/e):428.3(MH、100%)。
【0175】
実施例1.33
rac−チオフェン−2−カルボン酸({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミドの調製例
【0176】
【化54】

【0177】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び2−チオフェンカルボン酸から調製した。
MS(m/e):383.1(MH、100%)。
【0178】
実施例1.34
rac−チオフェン−3−カルボン酸({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミドの調製例
【0179】
【化55】

【0180】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び3−チオフェンカルボン酸から調製した。
MS(m/e):383.1(MH、100%)。
【0181】
実施例1.35
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−メチル−ベンズアミドの調製例
【0182】
【化56】

【0183】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及びp−トルイル酸から調製した。
MS(m/e):391.2(MH、100%)。
【0184】
実施例1.36
rac−イソオキサゾール−5−カルボン酸({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミドの調製例
【0185】
【化57】

【0186】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及びイソオキサゾール−5−カルボン酸から調製した。
MS(m/e):368.1(MH、100%)。
【0187】
実施例1.37
rac−5−メチル−イソオキサゾール−3−カルボン酸({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミドの調製例
【0188】
【化58】

【0189】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び5−メチルイソオキサゾール−3−カルボン酸から調製した。
MS(m/e):382.0(MH、100%)。
【0190】
実施例1.38
rac−4−クロロ−N−({[フェニル−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0191】
【化59】

【0192】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[フェニル−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.2)及び4−クロロ安息香酸から調製した。
MS(m/e):445.1(MH、100%)。
【0193】
実施例1.39
rac−N−({[(2,4−ジクロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0194】
【化60】

【0195】
実施例1.1と同様にして、rac−C−(2,4−ジクロロ−フェニル)−C−フェニル−メチルアミン(実施例4.2)及び馬尿酸から調製した。
MS(m/e):411.1(M+H、100%)。
【0196】
実施例1.40
rac−5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミドの調製例
【0197】
【化61】

【0198】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び5−クロロ−2−チオフェンカルボン酸から調製した。
MS(m/e):417.1(MH、100%)。
【0199】
実施例1.41
rac−4−フルオロ−N−{[(フェニル−p−トリル−メチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミドの調製例
【0200】
【化62】

【0201】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−(フェニル−p−トリル−メチル)−アセトアミド(実施例3.3)及び4−フルオロ安息香酸から調製した。
MS(m/e):375.3(M+H、100%)。
【0202】
実施例1.42
rac−4−クロロ−N−{[(フェニル−p−トリル−メチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミドの調製例
【0203】
【化63】

【0204】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−(フェニル−p−トリル−メチル)−アセトアミド(実施例3.3)及び4−クロロ安息香酸から調製した。
MS(m/e):391.2(MH、53%)。
【0205】
実施例1.43
rac−4−フルオロ−N−({[フェニル−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0206】
【化64】

【0207】
実施例1.1と同様にして、(4−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−酢酸(CA[366-79-0])及びrac−C−フェニル−C−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン(CA[70428-92-1])から調製した。
MS(m/e):429.4(MH、100%)。
【0208】
実施例1.44
rac−4−シアノ−N−({[フェニル−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0209】
【化65】

【0210】
実施例1.1と同様にして、(4−シアノ−ベンゾイルアミノ)−酢酸(CA[90290-83-8])及びrac−C−フェニル−C−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン(CA[70428-92-1])から調製した。MS(m/e):436.1(MH、100%)。
【0211】
実施例1.45
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−3−フルオロ−ベンズアミドの調製例
【0212】
【化66】

【0213】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び3−フルオロ安息香酸から調製した。
MS(m/e):398.2(7%)及び396.2(22%)、(M+H)。
【0214】
実施例1.46
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−2−トリフルオロメチル−ベンズアミドの調製例
【0215】
【化67】

【0216】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び2−トリフルオロメチル安息香酸から調製した。
MS(m/e):448.2(6%)及び446.1(24%)、(M+H)。
【0217】
実施例1.47
N−[(ベンズヒドリル−カルバモイル)−メチル]−4−フルオロ−ベンズアミドの調製例
【0218】
【化68】

【0219】
実施例1.1と同様にして、p−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びC,C−ジフェニルメチルアミンから調製した。
MS(m/e):363.3(M+H)。
【0220】
実施例1.48
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−メトキシ−3−メチル−ベンズアミドの調製例
【0221】
【化69】

【0222】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−メトキシ−3−メチル安息香酸から調製した。MS(m/e):420.8(MH、100%)。
【0223】
実施例1.49
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−3−フルオロ−4−メトキシ−ベンズアミドの調製例
【0224】
【化70】

【0225】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び3−フルオロ−4−メトキシ安息香酸から調製した。
MS(m/e):424.9(MH、100%)。
【0226】
実施例1.50
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−3,4−ジフルオロ−ベンズアミドの調製例
【0227】
【化71】

【0228】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び3,4−ジフルオロ安息香酸から調製した。
MS(m/e):412.9(MH、100%)。
【0229】
実施例1.51
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−3−メチル−ベンズアミドの調製例
【0230】
【化72】

【0231】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−フルオロ−3−メチル安息香酸から調製した。
MS(m/e):409.0(MH、100%)。
【0232】
実施例1.52
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−3,5−ジフルオロ−ベンズアミドの調製例
【0233】
【化73】

【0234】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び3,5−ジフルオロ安息香酸から調製した。
MS(m/e):412.9(MH、100%)。
【0235】
実施例1.53
rac−4−クロロ−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−3−メチル−ベンズアミドの調製例
【0236】
【化74】

【0237】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−クロロ−3−メチル安息香酸から調製した。
MS(m/e):425.0(MH、100%)。
【0238】
実施例1.54
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−メトキシ−2−メチル−ベンズアミドの調製例
【0239】
【化75】

【0240】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−メトキシ−2−メチル安息香酸から調製した。MS(m/e):421.0(MH、100%)。
【0241】
実施例1.55
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−ジフルオロメトキシ−ベンズアミドの調製例
【0242】
【化76】

【0243】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−ジフルオロメトキシ安息香酸から調製した。
MS(m/e):443.2(MH、100%)。
【0244】
実施例1.56
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−メトキシ−3,5−ジメチル−ベンズアミドの調製例
【0245】
【化77】

【0246】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び3,5−ジメチル−4−メトキシ安息香酸から調製した。
MS(m/e):435.2(MH、100%)。
【0247】
実施例1.57
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアミドの調製例
【0248】
【化78】

【0249】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−(トリフルオロメトキシ)安息香酸から調製した。
MS(m/e):461.1(MH、100%)。
【0250】
実施例1.58
rac−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミドの調製例
【0251】
【化79】

【0252】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び2,3−ジヒドロベンゾ(B)フラン−5−カルボン酸から調製した。
MS(m/e):419.1(MH、100%)。
【0253】
実施例1.59
rac−4−クロロ−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−2−ニトロ−ベンズアミドの調製例
【0254】
【化80】

【0255】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−クロロ−2−ニトロ安息香酸から調製した。
MS(m/e):456.2(MH、100%)。
【0256】
実施例1.60
rac−キノキサリン−6−カルボン酸({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミドの調製例
【0257】
【化81】

【0258】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及びキノキサリン−6−カルボン酸から調製した。
MS(m/e):429.2(MH、100%)。
【0259】
実施例1.61
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−2,4−ジフルオロ−ベンズアミドの調製例
【0260】
【化82】

【0261】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び2,4−ジフルオロ安息香酸から調製した。
MS(m/e):413.1(MH、100%)。
【0262】
実施例1.62
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−2,4,5−トリフルオロ−ベンズアミドの調製例
【0263】
【化83】

【0264】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び2,4,5−トリフルオロ安息香酸から調製した。
MS(m/e):431.2(MH、100%)。
【0265】
実施例1.63
rac−N−({[(3−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミドの調製例
【0266】
【化84】

【0267】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−(3−クロロ−フェニル)−C−フェニル−メチルアミン(CA[55095-14-2])から調製した。
MS(m/e):397.3(M+H、100%)。
【0268】
実施例1.64
rac−2,4−ジクロロ−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0269】
【化85】

【0270】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び2,4−ジクロロ安息香酸から調製した。
MS(m/e):445.1(MH、100%)。
【0271】
実施例1.65
rac−2−クロロ−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミドの調製例
【0272】
【化86】

【0273】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び2−クロロ−4−フルオロ安息香酸から調製した。
MS(m/e):429.2(MH、100%)。
【0274】
実施例1.66
rac−4−クロロ−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−2−メチル−ベンズアミドの調製例
【0275】
【化87】

【0276】
実施例1.12と同様にして、rac−2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩(実施例3.1)及び4−クロロ−2−メチル安息香酸から調製した。
MS(m/e):425.1(MH、100%)。
【0277】
実施例1.67
rac−4−フルオロ−N−{[(フェニル−m−トリル−メチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミドの調製例
【0278】
【化88】

【0279】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−フェニル−C−m−トリル−メチルアミン(CA[55095-20-0])から調製した。
MS(m/e):377.4(M+H、19%)。
【0280】
実施例1.68
rac−4−フルオロ−N−((S)−1−{[フェニル−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−エチル)−ベンズアミドの調製例
【0281】
【化89】

【0282】
実施例1.1と同様にして、(S)−2−(4−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−プロピオン酸(CA[214629-12-6])及びrac−C−フェニル−C−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン(CA[70428-92-1])から調製した。
MS(m/e):445.4(M+H、71%)。
【0283】
実施例1.69
rac−4−フルオロ−N−({[(4−フルオロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0284】
【化90】

【0285】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−(4−フルオロ−フェニル)−C−フェニル−メチルアミン(CA[55095-26-6])から調製した。
MS(m/e):381.3(M+H、10%)。
【0286】
実施例1.70
N−({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミドの調製例
【0287】
【化91】

【0288】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びC,C−ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルアミン(CA[261925-16-0])から調製した。
MS(m/e):399.1(M+H)。
【0289】
実施例1.71
rac−4−フルオロ−N−({[(4−メトキシ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0290】
【化92】

【0291】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−(4−メトキシ−フェニル)−C−フェニル−メチルアミン(CA[2538-34-3])から調製した。
MS(m/e):392.9(M+H)。
【0292】
実施例1.72
rac−N−({[(3,5−ジフルオロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミドの調製例
【0293】
【化93】

【0294】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−C−フェニル−メチルアミン(実施例4.3)から調製した。
MS(m/e):399.3(M+H)。
【0295】
実施例1.73
rac−N−({[(2−クロロ−5−ニトロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミドの調製例
【0296】
【化94】

【0297】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−(2−クロロ−5−ニトロ−フェニル)−C−フェニル−メチルアミン(実施例4.4)から調製した。
MS(m/e):442.3(M+H).
【0298】
実施例1.74
rac−N−({[(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミドの調製例
【0299】
【化95】

【0300】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−C−フェニル−メチルアミン塩酸塩(CA[13954-13-7])から調製した。
MS(m/e):465.3(M+H).
【0301】
実施例1.75
rac−4−フルオロ−N−({[(2−フルオロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0302】
【化96】

【0303】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−(2−フルオロ−フェニル)−C−フェニル−メチルアミン(CA[55095-24-4])から調製した。
MS(m/e):381.4(M+H、16%)。
【0304】
実施例1.76
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミドの調製例
【0305】
【化97】

【0306】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−(4−クロロ−フェニル)−C−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン塩酸塩(CA[49703-70-0])から調製した。
MS(m/e):463.1(MH、100%)。
【0307】
実施例1.77
rac−4−フルオロ−N−({[(4−フルオロ−フェニル)−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0308】
【化98】

【0309】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−(4−フルオロ−フェニル)−C−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン(実施例4.5)から調製した。
MS(m/e):447.1(MH、100%)。
【0310】
実施例1.78
rac−4−フルオロ−N−({[p−トリル−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0311】
【化99】

【0312】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−p−トリル−C−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン(実施例4.6)から調製した。
MS(m/e):443.3(MH、100%)。
【0313】
実施例1.79
rac−4−フルオロ−N−({[(4−メトキシ−フェニル)−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0314】
【化100】

【0315】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−(4−メトキシ−フェニル)−C−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン(実施例4.7)から調製した。
MS(m/e):459.2(MH、100%)。
【0316】
実施例1.80
rac−4−フルオロ−N−({[(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0317】
【化101】

【0318】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−C−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン(実施例4.8)から調製した。
MS(m/e):515.2(M+H、3%)。
【0319】
実施例1.81
rac−4−フルオロ−N−{[(フェニル−チオフェン−2−イル−メチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミドの調製例
【0320】
【化102】

【0321】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−フェニル−C−チオフェン−2−イル−メチルアミン(CA[5693-42-5])から調製した。
MS(m/e):367.1(MH、100%)。
【0322】
実施例1.82
rac−4−フルオロ−N−{[(フェニル−o−トリル−メチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミドの調製例
【0323】
【化103】

【0324】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−フェニル−C−o−トリル−メチルアミン(CA[2936-62-1])から調製した。
MS(m/e):377.4(M+H).
【0325】
実施例1.83
rac−4−フルオロ−N−{[(イソチアゾール−5−イル−フェニル−メチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミドの調製例
【0326】
【化104】

【0327】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−イソチアゾール−5−イル−C−フェニル−メチルアミン塩酸塩(実施例4.9)から調製した。
MS(m/e):368.1(MH、100%)。
【0328】
実施例1.84
rac−4−フルオロ−N−{[(フェニル−ピリジン−4−イル−メチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミドの調製例
【0329】
【化105】

【0330】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−フェニル−C−ピリジン−4−イル−メチルアミン(CA[58088-57-6])から調製した。
MS(m/e):364.1(MH、100%)。
【0331】
実施例1.85
rac−4−フルオロ−N−({[(3−フルオロ−フェニル)−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0332】
【化106】

【0333】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−(3−フルオロ−フェニル)−C−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン塩酸塩(実施例4.10)から調製した。
MS(m/e):447.1(MH、100%)。
【0334】
実施例1.86
5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミドの調製例
【0335】
【化107】

【0336】
実施例1.12と同様にして、2−アミノ−N−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−アセトアミド(実施例3.4)及び5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸から調製した。
MS(m/e):399.1(MH、78%)。
【0337】
実施例1.87
3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミドの調製例
【0338】
【化108】

【0339】
実施例1.12と同様にして、2−アミノ−N−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−アセトアミド(実施例3.4)及び3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸から調製した。
MS(m/e):399.1(MH、100%)。
【0340】
実施例1.88
シクロヘキサンカルボン酸({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミドの調製例
【0341】
【化109】

【0342】
実施例1.12と同様にして、2−アミノ−N−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−アセトアミド(実施例3.4)及びシクロヘキサン−カルボン酸から調製した。
MS(m/e):385.2(MH、100%)。
【0343】
実施例1.89
rac−4−フルオロ−N−{[(フェニル−ピリダジン−3−イル−メチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミドの調製例
【0344】
【化110】

【0345】
実施例1.1と同様にして、4−フルオロ−馬尿酸(CA[366-79-0])及びrac−C−フェニル−C−ピリダジン−3−イル−メチルアミン(実施例4.11)から調製した。
MS(m/e):363.3(MH、100%)。
【0346】
実施例1.90
N−({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−2−クロロ−3−トリフルオロメチル−ベンズアミドの調製例
【0347】
【化111】

【0348】
実施例1.12と同様にして、2−アミノ−N−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−アセトアミド(実施例3.4)及び2−クロロ−3−トリフルオロメチル−安息香酸から調製した。
MS(m/e):481.1(MH、100%)。
【0349】
実施例1.91
rac−4−フルオロ−N−({[(3−フルオロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0350】
【化112】

【0351】
DMF(2.0mL)中のrac−C−(3−フルオロ−フェニル)−C−フェニル−メチルアミンクロリド([55095-25-5]、0.1g)に、4−(フルオロ−ベンゾイルアミノ)−酢酸([366-79-0]、0.075g)、ヒューニッヒ(Hunig's)塩基(0.53mL)及びTBTU(0.123g)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。この後、水を反応混合物に加え、沈殿物を濾過により単離し、水で洗浄して、標記化合物(0.11g、69%)を白色の固体として得た。
MS(m/e):379.2(MH、100%)。
【0352】
実施例1.92
N−({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミドの調製例
【0353】
【化113】

【0354】
実施例1.12と同様にして、2−アミノ−N−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−アセトアミド(実施例3.4)及び安息香酸から調製した。
MS(m/e):379.2(MH、100%)。
【0355】
実施例1.93
N−({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−3−フルオロ−ベンズアミドの調製例
【0356】
【化114】

【0357】
実施例1.12と同様にして、2−アミノ−N−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−アセトアミド(実施例3.4)及び3−フルオロ安息香酸から調製した。
MS(m/e):397.1(MH、100%)。
【0358】
実施例1.94
N−({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−ニトロ−ベンズアミドの調製例
【0359】
【化115】

【0360】
実施例1.12と同様にして、2−アミノ−N−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−アセトアミド(実施例3.4)及び4−ニトロ安息香酸から調製した。
MS(m/e):424.1(MH、100%)。
【0361】
実施例1.95
N−({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−イソニコチンアミドの調製例
【0362】
【化116】

【0363】
実施例1.12と同様にして、2−アミノ−N−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−アセトアミド(実施例3.4)及びイソニコチン酸から調製した。
MS(m/e):380.2(MH、100%)。
【0364】
実施例1.96
チオフェン−2−カルボン酸({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミドの調製例
【0365】
【化117】

【0366】
実施例1.12と同様にして、2−アミノ−N−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−アセトアミド(実施例3.4)及びチオフェン−2−カルボン酸から調製した。
MS(m/e):385.1(MH、100%)。
【0367】
実施例1.97
5−ニトロ−チオフェン−2−カルボン酸({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミドの調製例
【0368】
【化118】

【0369】
実施例1.12と同様にして、2−アミノ−N−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−アセトアミド(実施例3.4)及び5−ニトロ−チオフェン−2−カルボン酸から調製した。
MS(m/e):430.2(MH、100%)。
【0370】
実施例1.98
チオフェン−3−カルボン酸({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミドの調製例
【0371】
【化119】

【0372】
実施例1.12と同様にして、2−アミノ−N−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−アセトアミド(実施例3.4)及びチオフェン−3−カルボン酸から調製した。
MS(m/e):385.1(MH、100%)。
【0373】
式IIの化合物に関する中間体
実施例2.1
[3−(4−クロロ−フェニル)−プロピオニルアミノ]−酢酸の調製例
【0374】
【化120】

【0375】
水7ml中の水酸化ナトリウム26mmolの溶液に、グリシン8.7mmolを加えた。混合物を氷浴中で冷却し、ジオキサン10ml中の3−(4−クロロ−フェニル)−プロピオニルクロリド(CA[52085-96-8])8.7mmolの溶液を、20分間かけてゆっくり加えた。室温で一晩撹拌した後、混合物をジエチルエーテルで抽出した。希釈した塩酸を加えることにより、水相を酸性化し、濾過した。ジエチルエーテル中の固体をトリチュレートして、標記化合物を無色の固体として得た。収率=42%。
MS(m/e):240.1(MH、100%)。
【0376】
実施例2.2
[3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオニルアミノ]−酢酸の調製例
【0377】
【化121】

【0378】
実施例2.1と同様にして、グリシン及び3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオニルクロリド(CA[15893-42-2])から調製した。MS(m/e):236.1(MH、100%)。
【0379】
式XIVの化合物に関する中間体
実施例3.1
2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩の調製例
a)({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【0380】
【化122】

【0381】
アセトニトリル100ml中のC−(4−クロロ−フェニル)−C−フェニル−メチルアミン塩酸塩(CA[5267-39-0])7.9mmolの懸濁液を、連続してN−tert.ブチルオキシカルボニルグリシン7.9mmol、DIPEA 39mmol及びTBTU 8.7mmolで処理した。室温で1時間撹拌した後、混合物を濃縮した。クロマトグラフィー(SiO;酢酸エチル/シクロヘキサン)に付して、標記化合物を無色の固体として得た。収率=84%。
【0382】
b)2−アミノ−N−[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−アセトアミド塩酸塩
【0383】
【化123】

【0384】
({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル6.6mmolを、ジエチルエーテル中の塩化水素の飽和溶液30mlで処理した。混合物を室温で1時間撹拌した。ロータリーエバポレーターでジエチルエーテルを除去して、標記化合物を無色の固体として得た。収率=100%。
MS(m/e):273.0(MH、100%)。
【0385】
実施例3.2
2−アミノ−N−[フェニル−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−アセトアミド塩酸塩の調製例
【0386】
【化124】

【0387】
実施例3.1と同様にして、N−tert.ブチルオキシカルボニルグリシン及びC−フェニル−C−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン塩酸塩(CA[49703-60-8])から出発して調製した。
MS(m/e):307.3(MH、100%)。
【0388】
実施例3.3
2−アミノ−N−(フェニル−p−トリル−メチル)−アセトアミド塩酸塩の調製例
【0389】
【化125】

【0390】
実施例3.1と同様にして、N−tert.ブチルオキシカルボニルグリシン及びC−フェニル−C−p−トリル−メチルアミン(CA[164362-05-4])から出発して調製した。
MS(m/e):255.2(M+H、100%)。
【0391】
実施例3.4
2−アミノ−N−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−アセトアミド塩酸塩の調製例
【0392】
【化126】

【0393】
実施例3.1と同様にして、N−tert.ブチルオキシカルボニルグリシン及びC,C−ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルアミン(CA[261925-16-0])から出発して調製した。
MS(m/e):311.2(M+H、100%)。
【0394】
式IIIの化合物に関する中間体
実施例4.1
C,C−ビス−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミンの調製例
【0395】
【化127】

【0396】
ジエチルエーテル10ml中のマグネシウムの削りくず5mmolの懸濁液を、4−ブロモベンゾトリフルオリド5mmolで処理して、対応するグリニャール試薬を形成した。この試薬を、テトラヒドロフラン10ml中の4−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル5mmolの冷却した溶液に−70℃でゆっくり加えた。−70℃で1時間後、反応混合物を室温でさらに2時間撹拌し、次に一晩還流した。得られた混合物を0℃に再び冷却し、メタノール10mlで希釈し、水素化ホウ素ナトリウム10mmolを加えた。室温で2時間撹拌した後、混合物を0.5M塩酸水溶液100mlに注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。希釈した水酸化ナトリウム水溶液を加えることにより、水相をpH=10に調整し、ジクロロメタンで3回抽出した。クロマトグラフィー(SiO;ジクロロメタン/メタノール)に付して、標記化合物を僅かに褐色の泡状物として得た。
収率=2%。
MS(m/e):320.3(M+H、100%)。
【0397】
実施例4.2
C−(2,4−ジクロロ−フェニル)−C−フェニル−メチルアミンの調製例
【0398】
【化128】

【0399】
実施例4.1と同様にして、フェニルマグネシウムブロミド及び2,4−ジクロロベンゾニトリルから出発して調製した。収率=56%。
MS(m/e):235.0(M+NH、100%)
【0400】
実施例4.3
C−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−C−フェニル−メチルアミン塩酸塩の調製例
【0401】
【化129】

【0402】
工程1:(3,5−ジフルオロ−フェニル)−フェニル−メタノンオキシム
エタノール(30mL)中の3,5−ジフルオロベンゾフェノン(2.5g)に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(3当量)及び炭酸ナトリウム(3当量)を加えた。反応混合物を還流下、4時間撹拌し、次に室温に放冷した。次に沈殿物を濾過により単離し、水で洗浄して、標記化合物を白色の固体として得た(融点=91〜93℃、収率=89%)、還流、4時間
MS(m/e):234.3(M+H)、
【0403】
工程2:C−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−C−フェニル−メチルアミン塩酸塩
メタノール(40mL)中の(3,5−ジフルオロ−フェニル)−フェニル−メタノンオキシム(1.0g)に、パラジウム−C(Degussa E101N、5%)を加え、反応混合物を水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。この後、触媒を除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をジエチルエーテル10mLに溶解し、ジエチルエーテル中の10M HCl溶液を加えることにより、対応する塩を形成した。更に5分間撹拌した後、微細沈殿物を濾過により単離して、標記化合物を白色の粉末として得た(0.944g、86.1%、融点:290〜295℃、(EI):219.1(M)
【0404】
実施例4.4
C−(2−クロロ−5−ニトロ−フェニル)−C−フェニル−メチルアミンの調製例
【0405】
【化130】

【0406】
本化合物を、Dejaegherら、Synlett 2002、113(スキーム4参照)の方法により調製した。
【0407】
実施例4.5
C−(4−フルオロ−フェニル)−C−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン塩酸塩の調製例
【0408】
【化131】

【0409】
アルゴン雰囲気下、3−トリフルオロメチルベンジルマグネシウムブロミド(20.3mL)を、ジエチルエーテル中の4−フルオロ−ベンゾニトリル(2.0g)溶液に滴下した。次に反応混合物を2時間還流し、放冷し、その後水素化アルミニウムリチウム溶液(1M、10.8mL)を滴下した。次に反応物を一晩還流し、次に室温に放冷した。酢酸エチル3mlを加え、続いて水4mlを加えた。次に反応混合物を濾過し、生成物を、エーテル中の濃塩酸を加えながら濾液から沈殿した。標記化合物を濾過により単離し、減圧下で乾燥させて、標記化合物を白色の固体(1.47g、30%)として得た。
MS(m/e)255.2(2%)、254.2(11)、235.1(100%)
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) 9.41 (3H, s, NH), 8.03 (1H, s), 7.89-7.87, (1H, d, J=7.6 Hz), 7.76-7.70 (1H, t, J=7.8 Hz), 7.70-7.64 (1H, t, J=9.5 Hz), 7.67-7.63 (H, t, J= 8.5 Hz), 7.32-7.26 (2H, t, J=8.9 Hz)。
【0410】
実施例4.6
C−p−トリル−C−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン塩酸塩の調製例
【0411】
【化132】

【0412】
実施例4.5と同様にして、3−トリフルオロメチルフェニルマグネシウムブロミド及び4−メチルベンゾニトリルから出発して調製した。
MS(m/e):250.1(2%)、249.1(100%)
【0413】
実施例4.7
C−(4−メトキシ−フェニル)−C−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン塩酸塩の調製例
【0414】
【化133】

【0415】
実施例4.5と同様にして、3−トリフルオロメチルフェニルマグネシウムブロミド及び4−メトキシベンゾニトリルから出発して調製した。
MS(m/e):250.1(2%)、249.1(100%)
【0416】
実施例4.8
C−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−C−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン;塩酸塩の調製例
【0417】
【化134】

【0418】
実施例4.5と同様にして、3−トリフルオロメチルフェニルマグネシウムブロミド及び4−トリフルオロメトキシベンゾニトリルから出発して調製した。
MS(m/e):267.2(2%)、266.2(24)、265.2(100%)
【0419】
実施例4.9
C−イソチアゾール−5−イル−C−フェニル−メチルアミン塩酸塩の調製例
【0420】
【化135】

【0421】
工程1:フェニル−チアゾール−2−イル−メタノン
本化合物を、A.J. Laytonら、J. Chem. SOC.(C), 1968, 611に記載の方法と同様にして調製した。
【0422】
工程2:フェニル−チアゾール−2−イル−メタノン オキシム
エタノール(6mL)中のフェニル−チアゾール−2−イル−メタノン(0.5g)に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(3当量)及び炭酸ナトリウム(3当量)を加えた。反応混合物を還流下で一晩撹拌し、次に室温に放冷した。次に沈殿物を濾過により単離し、水で洗浄して、標記化合物を明灰色の固体として得た。MS(m/e):207.1(5)、206.1(10)、205.1(100% M+H
【0423】
工程3:C−イソチアゾール−5−イル−C−フェニル−メチルアミン塩酸塩
1,2−ジメトキシエタン(1.0mL)中のフェニル−チアゾール−2−イル−メタノンオキシム(0.1g)の溶液に、NaBH(0.078g)を加えた。次にTiCl(1.03mL)を、窒素雰囲気下、0℃でゆっくり加えた。混合物を室温に温め、24時間撹拌した。次に氷冷水10mLを加え、溶液を水酸化アンモニウム溶液でアルカリ化し、酢酸エチルで抽出した。有機層をNaClの飽和溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。生成物をジエチルエーテルに溶解し、濾過した。HCl/ジエチルエーテルを加えることにより、生成物を濾液からトリチュレートした。生成物を高真空下、40℃で乾燥させて、標記化合物(0.041g、37%)を得た。
MS(m/e):176.2(5%)、175.3(10)、174.2(100%)
【0424】
実施例4.10
C−(3−フルオロ−フェニル)−C−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチルアミン塩酸塩の調製例
【0425】
【化136】

【0426】
実施例4.5と同様にして、3−トリフルオロメチルフェニルマグネシウムブロミド 及び3−フルオロ−ベンゾニトリルから出発して調製した。
MS(m/e):254.2(11%)、253.1(100%)
【0427】
実施例4.11
C−フェニル−C−ピリダジン−3−イル−メチルアミン塩酸塩の調製例
【0428】
【化137】

【0429】
工程1:フェニル−ピリダジン−3−イル−メタノン オキシム
フェニル−ピリダジン−3−イル−メタノンオキシムを、フェニル−チアゾール−2−イル−メタノンオキシム(実施例4.9)と同様の方法で、フェニル−ピリダジン−3−イル−メタノン[60906-52-7]から形成した。
MS(EI)201.2(15%)、200.1(98 M+H)、183.1(12)、182.1(100%)
【0430】
工程2:C−フェニル−C−ピリダジン−3−イル−メチルアミン塩酸塩
ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メタノンオキシム(0.2g)を、メタノール(8mL)に溶解した。パラジウム−C(0.043g)を加えて、懸濁液を形成し、フラスコ内の空気を排気した。反応がTLCにより完了するまで、バルーンを介して水素ガスを4時間加えた。触媒を濾別し、濾液を減圧下で濃縮した。形成された生成物をジエチルエーテルに溶解し、濾過し、ジエチルエーテル中のHClを加えながら濾液から沈殿させた。固体の生成物を濾過し、高真空下、40℃で5時間乾燥させて、標記化合物(0.134g、60%)を得た。
MS(m/e):173.2(9%)、171.2(3)、170.2(14%)、169.1(100%)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式I:
【化138】


[式中、
【化139】


は、5員もしくは6員芳香族又は芳香族複素環であり;
は、シクロアルキルであるか、又はアリールもしくはヘテロアリール(ここで、少なくとも1個の環は、本質的に芳香族である)であり、非置換であるか、又はハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンにより置換されている低級アルコキシ、−C(O)−低級アルキル、−S(O)−低級アルキル、ニトロもしくはシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基により置換されており;
は、水素又は低級アルキルであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
は、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンにより置換されている低級アルコキシ又はニトロであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル又はハロゲンにより置換されている低級アルキルであり;
Xは、結合、−(CH−、−CHO−、又は−CHNH−であり;
点線は、結合を意味するか、又は意味せず;
nは、1又は2であり;
mは、1、2又は3である]で示される化合物、及び薬学的に許容しうるその酸付加塩。
【請求項2】
Xが結合であり、他の定義が請求項1と同義である、請求項1記載の式Iの化合物。
【請求項3】
【化140】


が、ハロゲン、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、又は低級アルキルによりモノ置換されているフェニルであり、R及びRが水素であり、そしてRが、非置換であるか、又はフルオロ、シアノもしくはニトロにより置換されているアリール基である、請求項2記載の式Iの化合物。
【請求項4】
化合物が、
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミド、
rac−N−({[フェニル−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミド、
rac−4−フルオロ−N−({[フェニル−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミド、
rac−4−シアノ−N−({[フェニル−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミド、
N−[(ベンズヒドリル−カルバモイル)−メチル]−4−フルオロ−ベンズアミド、
rac−N−({[(3−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミド、
rac−4−フルオロ−N−{[(フェニル−m−トリル−メチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド、
rac−4−フルオロ−N−({[(4−フルオロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミド、
N−({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミド、
rac−N−({[(3,5−ジフルオロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミド、
rac−N−({[(4−クロロ−フェニル)−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−フルオロ−ベンズアミド、
rac−4−フルオロ−N−({[(4−フルオロ−フェニル)−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミド、
rac−4−フルオロ−N−({[(3−フルオロ−フェニル)−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミド、
rac−4−フルオロ−N−({[p−トリル−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−ベンズアミド、
5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミド又は
N−({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−4−ニトロ−ベンズアミドである、
請求項3記載の式Iの化合物。
【請求項5】
【化141】


が、ハロゲンによりモノ置換されているフェニルであり、R及びRが水素であり、Xが結合であり、そしてRが、非置換であるか、又はニトロにより置換されているヘテロアリールである、請求項2記載の式Iの化合物。
【請求項6】
化合物が、
rac−5−ニトロ−チオフェン−2−カルボン酸({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミド、
rac−チオフェン−3−カルボン酸({[(4−クロロ−フェニル)−フェニル−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミド、
5−ニトロ−チオフェン−2−カルボン酸({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミド又は
チオフェン−3−カルボン酸({[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチル]−カルバモイル}−メチル)−アミドである、
請求項5記載の式Iの化合物。
【請求項7】
Xが、−(CH−であり、他の定義が請求項1と同義である、請求項1記載の式Iの化合物。
【請求項8】
Xが、−CHO−であり、他の定義が請求項1と同義である、請求項1記載の式Iの化合物。
【請求項9】
Xが、−CHNH−であり、他の定義が請求項1と同義である、請求項1記載の式Iの化合物。
【請求項10】
式Iの化合物及びそれら薬学的に許容しうる塩の調製方法であって、該方法が、
a)式II:
【化142】


で示される化合物を、式III:
【化143】


で示される化合物と活性化剤の存在下で反応させて、式I:
【化144】


[式中、置換基は請求項1と同義である]で示される化合物を得る工程、あるいは
b)式XV:
【化145】


[式中、X=−(CH−である]で示される化合物を、式XIV:
【化146】


で示される化合物と、カップリング試薬の存在下で、又は酸ハロゲン化物と共に、反応させて、式I:
【化147】


[式中、置換基は、請求項1と同義であり、Yは、ハロゲン又はヒドロキシである]で示される化合物を得る工程、あるいは
c)式VI:
【化148】


[式中、X=−CHNH−である]で示される化合物を、式XIV:
【化149】


で示される化合物と反応させて、式I:
【化150】


[式中、置換基は、請求項1と同義である]で示される化合物を得る工程を含み、かつ
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容しうる酸付加塩に変換する工程を含む方法。
【請求項11】
請求項10記載の方法により又は同等な方法により調製された場合、請求項1記載の化合物。
【請求項12】
請求項1記載の1種以上の化合物及び薬学的に許容しうる賦形剤を含む医薬。
【請求項13】
グリシン取り込み阻害剤に基づく疾病の処置用のための、請求項12記載の医薬。
【請求項14】
疾病が、精神病、疼痛、記憶及び学習における機能障害、注意欠陥、統合失調症、認知障害又はアルツハイマー病である、請求項13記載の医薬。
【請求項15】
精神病、疼痛、記憶及び学習における機能障害、注意欠陥、統合失調症、認知障害又はアルツハイマー病の処置用の医薬の製造のための、請求項1記載の化合物の使用。
【請求項16】
本明細書記載の発明。

【公表番号】特表2010−501513(P2010−501513A)
【公表日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−525015(P2009−525015)
【出願日】平成19年8月13日(2007.8.13)
【国際出願番号】PCT/EP2007/058350
【国際公開番号】WO2008/022938
【国際公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】