説明

イミデート化合物およびその有害生物防除用途

【課題】有害節足動物に対して優れた防除効力を有する化合物を提供すること。
【解決手段】下記式(I)〔Zは置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の炭素環基等を表し、Gは-A1-R1基等を表し、Xは-A2-R4基等を表し、X0は-A3-R6基等を表し、M1はハロゲン原子、水素原子等を表し、A1、A2およびA3は硫黄原子等を表し、R1は置換されていてもよいC1−C20鎖式炭化水素基等を表し、R4およびR6は置換されていてもよいC1−C6鎖式炭化水素基等、-Q基、-T1-Q基等を表し、Qは置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の炭素環基等を表し、T1はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルカンジイル基等を表す。〕で示されるイミデート化合物は、有害節足動物に優れた防除効力を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)

〔式中、
Zは下記群Aから選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の炭素環基、または下記群Aから選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の複素環基を表し、
Gは-A1-R1基、-S(=O)2-R2基、または-N(R3)-R1基を表し、
Xは-A2-R4基、-S(=O)-R5基、または-S(=O)2-R5基を表し、X0は-A3-R6基、-S(=O)-R7基、-S(=O)2-R7基、またはハロゲン原子を表すか、あるいは、XおよびX0が一緒になって、−A2−T0−A3−基を表してもよく、
1は-R8基、-A8-R8基、ハロゲン原子、または水素原子を表し、
1、A2およびA3は各々独立して、酸素原子、または硫黄原子を表し、
1は下記群Dから選ばれる基で置換されていてもよいC1−C20鎖式炭化水素基、-Q基、-T1-Q基、-T1-S-Q基、または-T1-O-Q基を表し、
2は下記群Eから選ばれる基で置換されていてもよいC1−C20鎖式炭化水素基、下記群Bから選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基を表し、
3は下記群Dから選ばれる基で置換されていてもよいC1−C20鎖式炭化水素基、-Q基、-T1-Q基、C1−C6アルコキシ基、C2−C7アルカノイル基、N−(C1−C7アルキル)アミノ基、N,N−ジ(C1−C7アルキル)アミノ基、またはN−(C1−C7アルキル)−N−フェニルアミノ基を表し、
4およびR6は各々独立して、下記群Dから選ばれる基で置換されていてもよいC1−C6鎖式炭化水素基、-Q基、-T1-Q基、-C(=A4)-R11基、-C(=A4)-A5-R11基、または-S(=O)2-R11基を表し、
5およびR7は各々独立して、下記群Eから選ばれる基で置換されていてもよいC1−C6鎖式炭化水素基、-Q1基、または-T2-Q1基を表し、
8は下記群Eから選ばれる基で置換されていてもよいC1−C20鎖式炭化水素基、-Q基、または-T1-Q基を表し、
8は酸素原子、または硫黄原子を表し、
0はC2−C6アルカンジイル基(但し、該アルカンジイル基における炭素−炭素単結合間に酸素原子、硫黄原子およびカルボニル基が挿入されていてもよく、ハロゲン原子およびフェニル基が置換していてもよい。)、-Q9-基、-T1-Q9-基、または-T1-Q9-T2-基を表し、
Qは下記群Aから選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の炭素環基、または、下記群Aから選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の複素環基を表し、
1は下記群Bから選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の炭素環基、または、下記群Bから選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の複素環基を表し、
1およびT2は各々独立して、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルカンジイル基、またはC2−C6アルケンジイル基を表し、
4およびA5は各々独立して、酸素原子、または硫黄原子を表し、
9はo-フェニレン基、またはナフタレン−1,8−ジイル基を表し、
11は下記群Eから選ばれる基で置換されていてもよいC1−C6鎖式炭化水素基、または、下記群Bから選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の炭素環基を表す。

群A:ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6鎖式炭化水素基、
-A6-L1基、-N(L3)-L2基、-N(L3)-N(L2)-L1基、-N=C(L3)-L2基、-S(=O)-L1基、-S(=O)2-L1基、-S(=O)2-N(L3)-L2基、-O-S(=O)2-L1基、-NL2-S(=O)2-L1基、-C(=A7)-L1基、-C(=A7)-O-L1基、-O-C(=A7)-L1基、-NL2-C(=A7)-L1基、-O-C(=O)-O-L1基、-C(=A7)-T4-A6-L1基、-C(=A7)-N(L3)-L2基、
-Q2基、-T3-Q2基、-A6-Q2基、-A6-T4-Q2基、-N(L3)-Q2基、-N(L3)-N(L2)-Q2基、-N=C(R12)-Q2基、-S(=O)-Q2基、-S(=O)2-Q2基、-S(=O)2-N(L3)-Q2基、-O-S(=O)2-Q2基、-NL2-S(=O)2-Q2基、-C(=A7)-Q2基、-C(=A7)- A6-Q2基、-A6-C(=A7)-Q2基、-NL2-C(=A7)-Q2基、-C(=A7)-T4-A6-Q2基、および、-C(=A7)-N(L3)-Q2基よりなる群。
群B:ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C6アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C6アルキニル基、C1−C6アルキルチオ基、および、C1−C6アルコキシ基よりなる群。
群D:ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい(C1−C6アルキル)カルボニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい(C1−C6アルコキシ)カルボニル基、および、ハロゲン原子で置換されていてもよい(C1−C6アルコキシ)カルボニルオキシ基よりなる群。
群E:ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、C1−C6アルキルチオ基、および、C1−C6アルコキシ基よりなる群。
{但し、A6およびA7は各々独立して、酸素原子、または硫黄原子を表し、
1はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6鎖式炭化水素基を表し、
2およびL3は水素原子、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表し、
2は群Bから選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の炭素環基、または、群Bから選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の複素環基を表し、
3およびT4は各々独立して、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルカンジイル基を表し、
12はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6鎖式炭化水素基、またはハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基を表す。}〕
で示されるイミデート化合物。
【請求項2】
式(I)において、M1がC1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、群Bから選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基、群Bから選ばれる基で置換されていてもよいフェノキシ基、群Bから選ばれる基で置換されていてもよいフェニルチオ基、群Bから選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜8の単環式不飽和複素環基、ハロゲン原子、または水素原子である請求項1記載のイミデート化合物。
【請求項3】
式(I)において、M1がメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
フェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、3−メチルフェノキシ基、4−メチルフェノキシ基、2−フルオロフェノキシ基、3−フルオロフェノキシ基、4−フルオロフェノキシ基、2−クロロフェノキシ基、3−クロロフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、
メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチオ基、
フェニルチオ基、2−メチルフェニルチオ基、3−メチルフェニルチオ基、4−メチルフェニルチオ基、2−フルオロフェニルチオ基、3−フルオロフェニルチオ基、4−フルオロフェニルチオ基、2−クロロフェニルチオ基、3−クロロフェニルチオ基、4−クロロフェニルチオ基、
2−チエニル基、3−チエニル基、2−フリル基、3−フリル基、フッ素原子、塩素原子、または水素原子である請求項1記載のイミデート化合物。
【請求項4】
式(I)において、M1がメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、フッ素原子、または水素原子である請求項1記載のイミデート化合物。
【請求項5】
式(I)において、M1が水素原子である請求項1記載のイミデート化合物。
【請求項6】
式(I)において、Zが下記群A1から選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の炭素環基、または下記群A1から選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の複素環基である請求項1〜5のいずれか記載のイミデート化合物。

群A1:ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6鎖式炭化水素基、-A6-L1基、-C(=A7)-L1基、-C(=A7)-O-L1基、-O-C(=A7)-L1基、-NL2-C(=A7)-L1基、-C(=A7)-N(L3)-L2基、
-Q2基、-T3-Q2基、-A6-Q2基、-A6-T4-Q2基、-C(=A7)-Q2基、-C(=A7)-O-Q2基、-O-C(=A7)-Q2基、-NL3-C(=A7)-Q2基、および、-C(=A7)-N(L3)-Q2基よりなる群。
【請求項7】
式(I)において、Zが下記群A2から選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の炭素環基、または下記群A2から選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の複素環基である請求項1〜5のいずれか記載のイミデート化合物。

群A2:ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C6アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C6アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、および、群Bで置換されていてもよいフェニル基よりなる群。
【請求項8】
式(I)において、Zが群A2から選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の炭素環基である請求項1〜5のいずれか記載のイミデート化合物。
【請求項9】
式(I)において、Zが群A2から選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基、群A2から選ばれる基で置換されていてもよい5−インダニル基、または、群A2から選ばれる基で置換されていてもよいナフチル基である請求項1〜5のいずれか記載のイミデート化合物。
【請求項10】
式(I)において、Zが下記群A3で置換されていてもよいフェニル基、下記群A3で置換されていてもよい5−インダニル基、または、下記群A3で置換されていてもよいナフチル基である請求項1〜5のいずれか記載のイミデート化合物。

群A3:ハロゲン原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、トリフルオロメトキシ基、メチレンジオキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2−エチルフェニル基、3−エチルフェニル基、4−エチルフェニル基、2−プロピルフェニル基、3−プロピルフェニル基、4−プロピルフェニル基、2−イソプロピルフェニル基、3−イソプロピルフェニル基、4−イソプロピルフェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2−ブロモフェニル基、3−ブロモフェニル基、および、4−ブロモフェニル基よりなる群。
【請求項11】
式(I)において、Gが-A1-R1基または-N(R3)-R1基である請求項1〜10のいずれか記載のイミデート化合物。
【請求項12】
式(I)において、Gが-A1-R1基である請求項1〜10のいずれか記載のイミデート化合物。
【請求項13】
式(I)において、Gが-A1-R1基であり、R1が下記群D1から選ばれる基で置換されていてもよいC1−C20鎖式炭化水素基、-Q基、または-T1-Q基であり、Qが下記群A4から選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の炭素環基、または下記群A4から選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の複素環基である請求項1〜10のいずれか記載のイミデート化合物。

群D1:ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、C1−C6アルキルチオ基、および、C1−C6アルコキシ基よりなる群。
群A4:ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C6アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C6アルキニル基、C1−C6アルキルチオ基、および、C1−C6アルコキシ基よりなる群。
【請求項14】
式(I)において、Gが-S-R1基であり、R1が群D1から選ばれる基で置換されていてもよいC1−C20鎖式炭化水素基、-Q基、または-T1-Q基であり、Qが群A4から選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の炭素環基である請求項1〜10のいずれか記載のイミデート化合物。
【請求項15】
式(I)において、Gが-S-R1基であり、R1が群D1から選ばれる基で置換されていてもよいC1−C20鎖式炭化水素基、-Q基、または-T1-Q基であり、Qが群A4から選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基、または群Bから選ばれる基で置換されていてもよいナフチル基である請求項1〜10のいずれか記載のイミデート化合物。
【請求項16】
式(I)において、Gが-O-R1基であり、R1が群A4から選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基、または群A4から選ばれる基で置換されていてもよいナフチル基である請求項1〜10のいずれか記載のイミデート化合物。
【請求項17】
式(I)において、Xが-A2-R4基であり、X0が-A3-R6基であるか、あるいは、XおよびX0が一緒になって、−A2−T0−A3−基である請求項1〜16のいずれか記載のイミデート化合物。
【請求項18】
式(I)において、Xが-A2-R4基であり、X0が-A3-R6基である請求項1〜16のいずれか記載のイミデート化合物。
【請求項19】
式(I)において、Xが-A2-R4基であり、X0が-A3-R6基であり、R4およびR6が各々独立して、群D1から選ばれる基で置換されていてもよいC1−C6鎖式炭化水素基、-Q基、または-T1-Q基であり、Qが群A4から選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の炭素環基、または群A4から選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の複素環基である請求項1〜16のいずれか記載のイミデート化合物。
【請求項20】
式(I)において、Xが-A2-R4基であり、X0が-A3-R6基であり、R4およびR6が各々独立して、-Q基、または-T1-Q基であり、Qが群A4から選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の炭素環基、または群A4から選ばれる基で置換されていてもよい環構成原子数が3〜14の複素環基である請求項1〜16のいずれか記載のイミデート化合物。
【請求項21】
式(I)において、Xが-A2-R4基であり、X0が-A3-R6基であり、R4およびR6が各々独立して、群A4から選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基である請求項1〜16のいずれか記載のイミデート化合物。
【請求項22】
式(I)において、Xが-S-R4基であり、X0が-S-R6基であり、R4およびR6が各々独立して、群A4から選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基である請求項1〜16のいずれか記載のイミデート化合物。
【請求項23】
請求項1〜22のいずれか1項に記載される化合物を有効成分として含有する有害生物防除剤。
【請求項24】
有害生物を防除するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載される化合物の使用。
【請求項25】
有害生物防除剤の製造のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載される化合物の使用。
【請求項26】
請求項1〜22のいずれか1項に記載される化合物を有害生物または有害生物の生息場所に施用する有害生物の防除方法。

【公開番号】特開2009−46478(P2009−46478A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−190650(P2008−190650)
【出願日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】