セロトニン5HT6受容体の調節に応答する障害を治療するために好適な複素環アリールスルホン類
本発明は、可変要素が特許請求の範囲および説明で示した意味を有する式(I)の化合物に関するものである。
本発明はさらに、5HT6受容体リガンドによる治療に感受性である医学的障害の治療のための医薬品を製造するための式(I)の化合物または該化合物の製薬上許容される塩の使用に関するものでもある。
本発明はさらに、5HT6受容体リガンドによる治療に感受性である医学的障害の治療のための医薬品を製造するための式(I)の化合物または該化合物の製薬上許容される塩の使用に関するものでもある。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式Iの化合物
【化1】
[式中、
nは0、1または2であり;
GはCH2またはCHR3であり;
R1は、H、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキルによって置換されたC1−C6−アルキル、C1−C6−ヒドロキシアルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、フッ素化C3−C6−シクロアルキル、C3−C6−アルケニル、フッ素化C3−C6−アルケニル、ホルミル、アセチル、プロピオニルまたはベンジルであり;
R2、R3およびR4は互いに独立に、H、メチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチルであり;
Aは、ハロゲン、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、フッ素化C1−C4−アルキルおよびフッ素化C1−C4−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の置換基によって場合により置換されている1,4−フェニレンまたは1,3−フェニレンであり;
EはNR5またはCH2であり、R5はHまたはC1−C3−アルキルであり;
Arは、下記式A、B、C、D、E、FまたはGの基:
【化2】
であり;
Raは、ハロゲン、ヒドロキシル、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−ヒドロキシアルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、フッ素化C2−C6−アルケニル、C3−C6−シクロアルキル、フッ素化C3−C6−シクロアルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−ヒドロキシアルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオ、フッ素化C1−C6−アルキルチオ、C1−C6−アルキルスルフィニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、ピリジルスルホニル、ベンジルオキシ、フェノキシ、フェニル(最後に言及した5個の基におけるフェニルおよびピリジル基は非置換であることができ、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していることができる。)、CN、ニトロ、C1−C6−アルキルカルボニル、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニル、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、カルボキシ、NH−C(O)−NR6R7、NR6R7、NR6R7−C1−C6−アルキレン、O−NR6R7(R6およびR7は互いに独立に、H、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルまたはC1−C4−アルコキシであり、またはNと一体となって、4、5員もしくは6員の飽和または不飽和環を形成していても良い。)、R9−CO−NR6−C1−C6−アルキレン(R6は上記で定義の通りであり、ならびにR9はC1−C4−アルキルまたはフェニルであり、フェニル基は非置換であっても良く、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有することができる。)、CH2−ピリジル(ピリジル基は非置換であっても良く、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していても良い。)であり、または環員としてN、OおよびSから選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子および/またはNR8(R8は、H、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルカルボニルもしくはフッ素化C1−C4−アルキルカルボニルである。)、SO、SO2およびCOから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子含有基を含む飽和もしくは不飽和の芳香族もしくは非芳香族3から7員複素環であり、および前記複素環はヒドロキシ、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオ、フッ素化C1−C6−アルキルチオ、NR6R7−C1−C6−アルキレン(R6およびR7は上記で定義の通りである。)、カルボキシルおよびC1−C4−アルコキシカルボニルから選択される1、2もしくは3個の置換基を有することができ;
RbおよびRcは、互いに独立に、H、ハロゲン、CH3、OCH3、CH2F、OCH2F、CHF2、OCHF2、CF3、OCF3、CH2CH2F、OCH2CH2F、CH2CHF2、OCH2CHF2、CH2CF3またはOCH2CF3であり;
Rdは、Raと同様に定義され;
Reは、Hであり、またはRaと同様に定義され;
Rfは、Raと同様に定義され;
kは、0、1、2または3であり;ならびに
jは、0、1、2、3または4であり;
ただし、Aが1,4−フェニレンであり、Arが式(A)の基であり、ならびにRbおよびRcがHまたはハロゲンである場合、RaはF、CH2F、CHF2、CF3およびOCF3以外である。]であり、
R1がプロピルであり、GがCH2であり、nが1であり、Aが1,4−フェニレンであり、EがNHであり、Arが式(F)の基であり、ならびにRdがハロゲン、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニルまたは5員のヘテロ芳香族環である化合物を除く化合物
および該化合物の生理的に耐容される酸付加塩。
【請求項2】
Arが式A、B、C、DまたはEの基である請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
R1が、H、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキルによって置換されたC1−C6−アルキル、C1−C6−ヒドロキシアルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、フッ素化C3−C6−シクロアルキル、C3−C6−アルケニル、フッ素化C3−C6−アルケニル、ホルミル、アセチルまたはプロピオニルであり;
Arが、式A、B、C、DまたはEの基であり;
Raが、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−ヒドロキシアルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、フッ素化C2−C6−アルケニル、C3−C6−シクロアルキル、フッ素化C3−C6−シクロアルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−ヒドロキシアルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオ、フッ素化C1−C6−アルキルチオ、C1−C6−アルキルスルフィニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、ベンジルオキシ、フェノキシ(最後に言及した3個の基におけるフェニル基は非置換であることができ、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していても良い。)、CN、ニトロ、C1−C6−アルキルカルボニル、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニル、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、カルボキシ、NH−C(O)−NR6R7、NR6R7、NR6R7−C1−C6−アルキレン、O−NR6R7(R6およびR7は互いに独立に、H、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルまたはC1−C4−アルコキシであり、またはNと一体となって、4員、5員もしくは6員の飽和もしくは不飽和環を形成していても良い。)であり、または環員としてN、OおよびSから選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子および/またはNR8(R8はH、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルカルボニルもしくはフッ素化C1−C4−アルキルカルボニルである。)、SO、SO2およびCOから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子含有基を含む飽和もしくは不飽和3から7員複素環であり、および前記複素環はヒドロキシ、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキルおよびC1−C6−アルコキシから選択される1、2もしくは3個の置換基を有していても良く;
RbおよびRcが互いに独立に、H、ハロゲン、CH3、OCH3、CHF2、OCHF2、CF3またはOCF3であり;
ただし、Aが1,4−フェニレンであり、ならびにRbおよびRcがHまたはハロゲンである場合はRaがF、CH2F、CHF2、CF3およびOCF3以外である
請求項1または2に記載の式(I)の化合物および該化合物の生理的に耐容される酸付加塩。
【請求項4】
Arが式(F)または式(G)の基である請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Rdが、ハロゲン、ヒドロキシル、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルスルホニル、フッ素化C1−C4−アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、ピリジルスルホニル、フェニル(最後に言及した3個の基におけるフェニルおよびピリジル基は、非置換であることができ、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していても良い。)、R9−CO−NR6−C1−C2−アルキレン、CH2−ピリジル(ピリジル基は非置換であることができ、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していても良い。)ならびに環員としてN、OおよびSから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子および/またはNR8(R8は、H、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルカルボニルまたはフッ素化C1−C4−アルキルカルボニルである。)から選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子含有基を含む飽和、部分不飽和もしくは芳香族の5員もしくは6員複素環から選択され、および前記複素環がヒドロキシ、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオ、フッ素化C1−C6−アルキルチオ、NR6R7−C1−C6−アルキレン、カルボキシルおよびC1−C4−アルコキシカルボニルから選択される1、2もしくは3個の置換基を有していても良く、R6、R7およびR9が請求項1で定義の通りである請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
Rdが、ハロゲン、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルスルホニル、フッ素化C1−C4−アルキルスルホニル、フェニルスルホニル(フェニル基は非置換であることができ、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していても良い。)ならびに環員として1個の窒素原子もしくは1個のNR8(R8はHまたはC1−C4−アルキルである。)および場合によりN、O、Sから選択される1個もしくは2個の別のヘテロ原子を含む5員もしくは6員のヘテロ芳香族環から選択され、および前記ヘテロ芳香族環がハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオおよびフッ素化C1−C6−アルキルチオから選択される1、2もしくは3個の置換基を有していても良い請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
ReがH、ハロゲン、C1−C4−アルキルまたはフッ素化C1−C4−アルキルであり、RfがC1−C4−アルキルまたはフッ素化C1−C4−アルキルであり、ならびにjが0または1である請求項4に記載の化合物。
【請求項8】
nが0または1である請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
R1が、水素、メチル、エチル、n−プロピル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、3−ヒドロキシプロピル、シクロプロピルメチル、アリルまたはベンジルである請求項1から8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
R1が、水素、n−プロピルまたはアリルである請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
R2、R3およびR4がHである請求項1から10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
EがNHである請求項1から11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
Raが下記式Ra′の基:
【化3】
から選択され;
YがN、CHまたはCFであり;
Ra1およびRa2が互いに独立に、C1−C2−アルキル、フッ素化C1−C2−アルキルおよびC1−C2−アルコキシから選択され、ただしYがCHまたはCFの場合は、基Ra1またはRa2のうちの一方は水素またはフッ素であることもでき、または
Ra1およびRa2が一体となって基(CH2)mを形成して、前記水素原子のうちの1個もしくは2個がフッ素、ヒドロキシ、C1−C2−アルキルまたはC1−C2−アルコキシによって置き換わっていても良く、1個のCH2部分がO、S、SO、SO2またはNRcによって置き換わっていても良く、RdがHまたはC1−C2−アルキルであり、ならびにmが2、3、4、5または6である請求項1から3および8から12のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
基Raが、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルスルホニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルホニル、CN、ニトロ、C1−C6−アルキルカルボニル、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニル、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニルアミノまたは環員としてN、OおよびSから選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子および/またはNR8(R8は請求項1で定義の通りである。)、SO、SO2およびCOから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子含有基を含む飽和もしくは不飽和3から7員複素環から選択され、および前記複素環がヒドロキシ、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキルおよびC1−C6−アルコキシから選択される1、2もしくは3個の置換基を有していても良い請求項1から13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
基Aを有する炭素原子での絶対立体配置が(S)である請求項1から14のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
Aが、ハロゲン、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、フッ素化C1−C4−アルキルおよびフッ素化C1−C4−アルコキシから選択される1以上の置換基によって場合により置換されている1,3−フェニレンである請求項1から15のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
Aが、ハロゲン、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、フッ素化C1−C4−アルキルおよびフッ素化C1−C4−アルコキシから選択される1以上の置換基によって場合により置換されている1,4−フェニレンである請求項1から15のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
Raが、C1−C6−アルキル、C1−C6−ヒドロキシアルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、フッ素化C2−C6−アルケニル、C3−C6−シクロアルキル、フッ素化C3−C6−シクロアルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−ヒドロキシアルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオ、フッ素化C1−C6−アルキルチオ、C1−C6−アルキルスルフィニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、ベンジルオキシ、フェノキシ(最後に言及した3個の基におけるフェニル基は非置換であることができ、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していても良い。)、CN、ニトロ、C1−C6−アルキルカルボニル、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニル、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、カルボキシ、NH−C(O)−NR6R7、NR6R7、NR6R7−C1−C6−アルキレン、O−NR6R7(R6およびR7は互いに独立に、H、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルまたはC1−C4−アルコキシであり、またはNと一体となって、4、5もしくは6員の飽和もしくは不飽和環を形成していても良い。)であり、または環員としてN、OおよびSから選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子および/またはNR8(R8は請求項1で定義の通りである。)、SO、SO2およびCOから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子含有基を含む飽和もしくは不飽和の3から7員複素環であり、および前記複素環はヒドロキシ、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキルおよびC1−C6−アルコキシから選択される1、2もしくは3個の置換基を有していても良い、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
飽和もしくは不飽和3から7員複素環Raが、アゼチジニル、ピロリジニル、オキソピロリジニル、オキソ−オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1−オキソチオモルホリニル、1,1−ジオキソチオモルホリニル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、フラザニル、チアジアゾリル、およびテトラゾリルから選択され、前記複素環基が非置換であることができ、またはハロゲン、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシおよびヒドロキシから選択される1から3個の置換基を有していても良い請求項1から18のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
飽和もしくは不飽和3から7員複素環Raが、アゼチジニル、ピロリジニル、オキソピロリジニル、オキソ−オキサゾリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリルおよびチアジアゾリルから選択され、前記複素環基が非置換であることができ、またはハロゲンおよびC1−C4−アルキルから選択される1から3個の置換基を有していても良い請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
飽和もしくは不飽和3から7員複素環が、環員として少なくとも1個の窒素原子または少なくとも1個の基NR8を含む請求項19または20のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
Raが、ハロゲン、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、CN、環員として1個の窒素原子もしくは1個の基NR8(R8はHもしくはC1−C4−アルキルである。)および場合によりN、O、Sから選択される1個もしくは2個の別のヘテロ原子を有する5員のヘテロ芳香族環(前記ヘテロ芳香族環は、ハロゲン、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシおよびヒドロキシから選択される1、2もしくは3個の置換基を有していても良い。)および窒素原子を介して結合しており、この窒素原子を別として、OおよびNR8(R8はHもしくはC1−C4−アルキルである。)から選択される1個の別のヘテロ原子またはヘテロ原子含有基を有していても良い5員もしくは6員の飽和複素環(前記複素環基は、ハロゲン、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシおよびヒドロキシから選択される1、2もしくは3個の置換基を有していても良い。)から選択される請求項1から3および8から21のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
場合により少なくとも1種類の生理的に許容される担体または補助物質と一緒に、少なくとも1種類の請求項1から22のいずれかに記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項24】
5−HT6受容体リガンドによる治療に対して感受性である医学的障害を治療する方法であり、該治療を必要とする対象に対して有効量の少なくとも1種類の下記式Iの化合物および/または少なくとも1種類の該化合物の生理的に耐容される酸付加塩を投与する段階を有する方法
【化4】
[式中、
nは0、1または2であり;
GはCH2またはCHR3であり;
R1は、H、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキルによって置換されたC1−C6−アルキル、C1−C6−ヒドロキシアルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、フッ素化C3−C6−シクロアルキル、C3−C6−アルケニル、フッ素化C3−C6−アルケニル、ホルミル、アセチル、プロピオニルまたはベンジルであり;
R2、R3およびR4は互いに独立に、H、メチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチルであり;
Aは、ハロゲン、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、フッ素化C1−C4−アルキルおよびフッ素化C1−C4−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の置換基によって場合により置換されている1,4−フェニレンまたは1,3−フェニレンであり;
EはNR5またはCH2であり、R5はHまたはC1−C3−アルキルであり;
Arは、下記式A、B、C、D、E、FまたはGの基:
【化5】
であり;
Raは、ハロゲン、ヒドロキシル、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−ヒドロキシアルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、フッ素化C2−C6−アルケニル、C3−C6−シクロアルキル、フッ素化C3−C6−シクロアルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−ヒドロキシアルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオ、フッ素化C1−C6−アルキルチオ、C1−C6−アルキルスルフィニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、ピリジルスルホニル、ベンジルオキシ、フェノキシ、フェニル(最後に言及した5個の基におけるフェニルおよびピリジル基は非置換であることができ、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していることができる。)、CN、ニトロ、C1−C6−アルキルカルボニル、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニル、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、カルボキシ、NH−C(O)−NR6R7、NR6R7、NR6R7−C1−C6−アルキレン、O−NR6R7(R6およびR7は互いに独立に、H、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルまたはC1−C4−アルコキシであり、またはNと一体となって、4、5員もしくは6員の飽和または不飽和環を形成していても良い。)、R9−CO−NR6−C1−C6−アルキレン(R6は上記で定義の通りであり、ならびにR9はC1−C4−アルキルまたはフェニルであり、フェニル基は非置換であっても良く、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有することができる。)、CH2−ピリジル(ピリジル基は非置換であっても良く、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していても良い。)であり、または環員としてN、OおよびSから選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子および/またはNR8(R8は、H、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルカルボニルもしくはフッ素化C1−C4−アルキルカルボニルである。)、SO、SO2およびCOから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子含有基を含む飽和もしくは不飽和の芳香族もしくは非芳香族3から7員複素環であり、および前記複素環はヒドロキシ、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオ、フッ素化C1−C6−アルキルチオ、NR6R7−C1−C6−アルキレン(R6およびR7は上記で定義の通りである。)、カルボキシルおよびC1−C4−アルコキシカルボニルから選択される1、2もしくは3個の置換基を有することができ;
RbおよびRcは、互いに独立に、H、ハロゲン、CH3、OCH3、CH2F、OCH2F、CHF2、OCHF2、CF3、OCF3、CH2CH2F、OCH2CH2F、CH2CHF2、OCH2CHF2、CH2CF3またはOCH2CF3であり;
Rdは、Raと同様に定義され;
Reは、Hであり、またはRaと同様に定義され;
Rfは、Raと同様に定義され;
kは、0、1、2または3であり;ならびに
jは、0、1、2、3または4である。]。
【請求項25】
Arが、式A、B、C、DまたはEの基であり;
Raが、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−ヒドロキシアルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、フッ素化C2−C6−アルケニル、C3−C6−シクロアルキル、フッ素化C3−C6−シクロアルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−ヒドロキシアルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオ、フッ素化C1−C6−アルキルチオ、C1−C6−アルキルスルフィニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、ベンジルオキシ、フェノキシ(最後に言及した3個の基におけるフェニル基は非置換であることができ、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していても良い。)、CN、ニトロ、C1−C6−アルキルカルボニル、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニル、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、カルボキシ、NH−C(O)−NR6R7、NR6R7、NR6R7−C1−C6−アルキレン、O−NR6R7(R6およびR7は互いに独立に、H、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルまたはC1−C4−アルコキシであり、またはNと一体となって、4員、5員もしくは6員の飽和もしくは不飽和環を形成していても良い。)であり、または環員としてN、OおよびSから選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子および/またはNR8(R8はH、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルカルボニルもしくはフッ素化C1−C4−アルキルカルボニルである。)、SO、SO2およびCOから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子含有基を含む飽和もしくは不飽和3から7員複素環であり、および前記複素環はヒドロキシ、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキルおよびC1−C6−アルコキシから選択される1、2もしくは3個の置換基を有していても良く;
RbおよびRcが互いに独立に、H、ハロゲン、CH3、OCH3、CHF2、OCHF2、CF3またはOCF3である請求項24に記載の方法。
【請求項26】
化合物Iが、請求項1から22のうちのいずれか1項で定義のものである請求項24または25に記載の方法。
【請求項27】
医学的障害が、中枢神経系の疾患である請求項24から26のいずれかに記載の方法。
【請求項28】
認知機能障害を治療するための請求項27に記載の方法。
【請求項29】
アルツハイマー病および統合失調症に関連する認知機能障害を治療するための請求項28に記載の方法。
【請求項30】
5−HT6受容体リガンドによる治療に対して感受性である医学的障害の治療のための医薬組成物を製造するための、請求項24で定義された式Iの化合物および/または該化合物の生理的に耐容される酸付加塩の使用。
【請求項31】
化合物Iが請求項25で定義されたものである請求項30に記載の使用。
【請求項32】
化合物Iが請求項1から22のいずれかで定義されたものである請求項30または31に記載の使用。
【請求項33】
医学的障害が、中枢神経系の疾患である請求項30から32のいずれかに記載の使用。
【請求項34】
認知機能障害を治療するための請求項33に記載の使用。
【請求項35】
アルツハイマー病および統合失調症に関連する認知機能障害を治療するための請求項34に記載の使用。
【請求項36】
D3ドーパミン受容体に対してアフィニティを有する少なくとも一つの化合物および5HT6受容体に対するアフィニティを有する少なくとも一つの化合物および場合により少なくとも一つの生理的に許容される担体および/または補助物質を含む医薬組成物。
【請求項37】
中枢神経系の疾患の治療のための医薬品を製造するための、5HT6受容体に対してアフィニティを有する少なくとも一つの化合物と組み合わせたD3ドーパミン受容体に対してアフィニティを有する少なくとも一つの化合物の、または請求項36で定義の医薬組成物の使用。
【請求項38】
D3ドーパミン受容体に対してアフィニティを有する化合物が、最大で150nMのドーパミンD3受容体に対する結合定数Kiを有し、ならびに5HT6受容体に対してアフィニティを有する化合物が、最大で150nMの5HT6受容体に対する結合定数Kiを有する請求項36または37に記載の組成物または使用。
【請求項39】
下記式の化合物を除く、中枢神経系の疾患の治療のための医薬品を製造するためのD3ドーパミン受容体と5HT6受容体の両方にアフィニティを有する少なくとも一つの化合物の使用
【化6】
[式中、
Arは、置換もしくは非置換アリールまたはヘタリールヘタリール環であり;
Aは、3から7員の置換もしくは非置換シクロアルキルまたは複素環環であり;
Hcは、置換もしくは非置換窒素含有複素環またはヘテロアリール環であり;
Qは、C−KまたはNであり、KはH、低級アルキル、ハロゲンまたはシアノであり;
Zは、O、SまたはNRであり、RはHまたは低級アルキルであり;
Jは、非置換もしくは置換メチレンから選択される0から8個の単位を有する鎖;NR8、OおよびSであり、R8はHまたは非置換もしくは置換低級アルキル、シクロアルキル、複素環、アラルキル、ヘテロアラルキル、アリールまたはヘタリールである。]。
【請求項40】
中枢神経系の疾患の治療のための医薬品を製造するための、D3ドーパミン受容体拮抗薬であり、かつ5HT6受容体に対してアフィニティを有する少なくとも一つの化合物の使用。
【請求項41】
ドーパミンD3受容体および5HT6受容体に対する化合物の結合定数Kiが、最大で150nMである請求項39または40のいずれかに記載の使用。
【請求項42】
認知機能障害を治療するための請求項37から41のいずれかに記載の使用。
【請求項43】
アルツハイマー病および統合失調症に関連する認知機能障害を治療するための請求項42に記載の使用。
【請求項44】
化合物が請求項1から22、24または25のいずれかに定義されたものである請求項39から43のいずれかに記載の使用。
【請求項1】
下記式Iの化合物
【化1】
[式中、
nは0、1または2であり;
GはCH2またはCHR3であり;
R1は、H、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキルによって置換されたC1−C6−アルキル、C1−C6−ヒドロキシアルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、フッ素化C3−C6−シクロアルキル、C3−C6−アルケニル、フッ素化C3−C6−アルケニル、ホルミル、アセチル、プロピオニルまたはベンジルであり;
R2、R3およびR4は互いに独立に、H、メチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチルであり;
Aは、ハロゲン、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、フッ素化C1−C4−アルキルおよびフッ素化C1−C4−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の置換基によって場合により置換されている1,4−フェニレンまたは1,3−フェニレンであり;
EはNR5またはCH2であり、R5はHまたはC1−C3−アルキルであり;
Arは、下記式A、B、C、D、E、FまたはGの基:
【化2】
であり;
Raは、ハロゲン、ヒドロキシル、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−ヒドロキシアルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、フッ素化C2−C6−アルケニル、C3−C6−シクロアルキル、フッ素化C3−C6−シクロアルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−ヒドロキシアルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオ、フッ素化C1−C6−アルキルチオ、C1−C6−アルキルスルフィニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、ピリジルスルホニル、ベンジルオキシ、フェノキシ、フェニル(最後に言及した5個の基におけるフェニルおよびピリジル基は非置換であることができ、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していることができる。)、CN、ニトロ、C1−C6−アルキルカルボニル、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニル、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、カルボキシ、NH−C(O)−NR6R7、NR6R7、NR6R7−C1−C6−アルキレン、O−NR6R7(R6およびR7は互いに独立に、H、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルまたはC1−C4−アルコキシであり、またはNと一体となって、4、5員もしくは6員の飽和または不飽和環を形成していても良い。)、R9−CO−NR6−C1−C6−アルキレン(R6は上記で定義の通りであり、ならびにR9はC1−C4−アルキルまたはフェニルであり、フェニル基は非置換であっても良く、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有することができる。)、CH2−ピリジル(ピリジル基は非置換であっても良く、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していても良い。)であり、または環員としてN、OおよびSから選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子および/またはNR8(R8は、H、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルカルボニルもしくはフッ素化C1−C4−アルキルカルボニルである。)、SO、SO2およびCOから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子含有基を含む飽和もしくは不飽和の芳香族もしくは非芳香族3から7員複素環であり、および前記複素環はヒドロキシ、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオ、フッ素化C1−C6−アルキルチオ、NR6R7−C1−C6−アルキレン(R6およびR7は上記で定義の通りである。)、カルボキシルおよびC1−C4−アルコキシカルボニルから選択される1、2もしくは3個の置換基を有することができ;
RbおよびRcは、互いに独立に、H、ハロゲン、CH3、OCH3、CH2F、OCH2F、CHF2、OCHF2、CF3、OCF3、CH2CH2F、OCH2CH2F、CH2CHF2、OCH2CHF2、CH2CF3またはOCH2CF3であり;
Rdは、Raと同様に定義され;
Reは、Hであり、またはRaと同様に定義され;
Rfは、Raと同様に定義され;
kは、0、1、2または3であり;ならびに
jは、0、1、2、3または4であり;
ただし、Aが1,4−フェニレンであり、Arが式(A)の基であり、ならびにRbおよびRcがHまたはハロゲンである場合、RaはF、CH2F、CHF2、CF3およびOCF3以外である。]であり、
R1がプロピルであり、GがCH2であり、nが1であり、Aが1,4−フェニレンであり、EがNHであり、Arが式(F)の基であり、ならびにRdがハロゲン、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニルまたは5員のヘテロ芳香族環である化合物を除く化合物
および該化合物の生理的に耐容される酸付加塩。
【請求項2】
Arが式A、B、C、DまたはEの基である請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
R1が、H、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキルによって置換されたC1−C6−アルキル、C1−C6−ヒドロキシアルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、フッ素化C3−C6−シクロアルキル、C3−C6−アルケニル、フッ素化C3−C6−アルケニル、ホルミル、アセチルまたはプロピオニルであり;
Arが、式A、B、C、DまたはEの基であり;
Raが、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−ヒドロキシアルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、フッ素化C2−C6−アルケニル、C3−C6−シクロアルキル、フッ素化C3−C6−シクロアルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−ヒドロキシアルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオ、フッ素化C1−C6−アルキルチオ、C1−C6−アルキルスルフィニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、ベンジルオキシ、フェノキシ(最後に言及した3個の基におけるフェニル基は非置換であることができ、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していても良い。)、CN、ニトロ、C1−C6−アルキルカルボニル、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニル、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、カルボキシ、NH−C(O)−NR6R7、NR6R7、NR6R7−C1−C6−アルキレン、O−NR6R7(R6およびR7は互いに独立に、H、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルまたはC1−C4−アルコキシであり、またはNと一体となって、4員、5員もしくは6員の飽和もしくは不飽和環を形成していても良い。)であり、または環員としてN、OおよびSから選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子および/またはNR8(R8はH、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルカルボニルもしくはフッ素化C1−C4−アルキルカルボニルである。)、SO、SO2およびCOから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子含有基を含む飽和もしくは不飽和3から7員複素環であり、および前記複素環はヒドロキシ、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキルおよびC1−C6−アルコキシから選択される1、2もしくは3個の置換基を有していても良く;
RbおよびRcが互いに独立に、H、ハロゲン、CH3、OCH3、CHF2、OCHF2、CF3またはOCF3であり;
ただし、Aが1,4−フェニレンであり、ならびにRbおよびRcがHまたはハロゲンである場合はRaがF、CH2F、CHF2、CF3およびOCF3以外である
請求項1または2に記載の式(I)の化合物および該化合物の生理的に耐容される酸付加塩。
【請求項4】
Arが式(F)または式(G)の基である請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Rdが、ハロゲン、ヒドロキシル、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルスルホニル、フッ素化C1−C4−アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、ピリジルスルホニル、フェニル(最後に言及した3個の基におけるフェニルおよびピリジル基は、非置換であることができ、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していても良い。)、R9−CO−NR6−C1−C2−アルキレン、CH2−ピリジル(ピリジル基は非置換であることができ、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していても良い。)ならびに環員としてN、OおよびSから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子および/またはNR8(R8は、H、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルカルボニルまたはフッ素化C1−C4−アルキルカルボニルである。)から選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子含有基を含む飽和、部分不飽和もしくは芳香族の5員もしくは6員複素環から選択され、および前記複素環がヒドロキシ、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオ、フッ素化C1−C6−アルキルチオ、NR6R7−C1−C6−アルキレン、カルボキシルおよびC1−C4−アルコキシカルボニルから選択される1、2もしくは3個の置換基を有していても良く、R6、R7およびR9が請求項1で定義の通りである請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
Rdが、ハロゲン、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルスルホニル、フッ素化C1−C4−アルキルスルホニル、フェニルスルホニル(フェニル基は非置換であることができ、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していても良い。)ならびに環員として1個の窒素原子もしくは1個のNR8(R8はHまたはC1−C4−アルキルである。)および場合によりN、O、Sから選択される1個もしくは2個の別のヘテロ原子を含む5員もしくは6員のヘテロ芳香族環から選択され、および前記ヘテロ芳香族環がハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオおよびフッ素化C1−C6−アルキルチオから選択される1、2もしくは3個の置換基を有していても良い請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
ReがH、ハロゲン、C1−C4−アルキルまたはフッ素化C1−C4−アルキルであり、RfがC1−C4−アルキルまたはフッ素化C1−C4−アルキルであり、ならびにjが0または1である請求項4に記載の化合物。
【請求項8】
nが0または1である請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
R1が、水素、メチル、エチル、n−プロピル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、3−ヒドロキシプロピル、シクロプロピルメチル、アリルまたはベンジルである請求項1から8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
R1が、水素、n−プロピルまたはアリルである請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
R2、R3およびR4がHである請求項1から10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
EがNHである請求項1から11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
Raが下記式Ra′の基:
【化3】
から選択され;
YがN、CHまたはCFであり;
Ra1およびRa2が互いに独立に、C1−C2−アルキル、フッ素化C1−C2−アルキルおよびC1−C2−アルコキシから選択され、ただしYがCHまたはCFの場合は、基Ra1またはRa2のうちの一方は水素またはフッ素であることもでき、または
Ra1およびRa2が一体となって基(CH2)mを形成して、前記水素原子のうちの1個もしくは2個がフッ素、ヒドロキシ、C1−C2−アルキルまたはC1−C2−アルコキシによって置き換わっていても良く、1個のCH2部分がO、S、SO、SO2またはNRcによって置き換わっていても良く、RdがHまたはC1−C2−アルキルであり、ならびにmが2、3、4、5または6である請求項1から3および8から12のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
基Raが、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルスルホニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルホニル、CN、ニトロ、C1−C6−アルキルカルボニル、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニル、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニルアミノまたは環員としてN、OおよびSから選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子および/またはNR8(R8は請求項1で定義の通りである。)、SO、SO2およびCOから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子含有基を含む飽和もしくは不飽和3から7員複素環から選択され、および前記複素環がヒドロキシ、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキルおよびC1−C6−アルコキシから選択される1、2もしくは3個の置換基を有していても良い請求項1から13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
基Aを有する炭素原子での絶対立体配置が(S)である請求項1から14のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
Aが、ハロゲン、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、フッ素化C1−C4−アルキルおよびフッ素化C1−C4−アルコキシから選択される1以上の置換基によって場合により置換されている1,3−フェニレンである請求項1から15のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
Aが、ハロゲン、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、フッ素化C1−C4−アルキルおよびフッ素化C1−C4−アルコキシから選択される1以上の置換基によって場合により置換されている1,4−フェニレンである請求項1から15のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
Raが、C1−C6−アルキル、C1−C6−ヒドロキシアルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、フッ素化C2−C6−アルケニル、C3−C6−シクロアルキル、フッ素化C3−C6−シクロアルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−ヒドロキシアルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオ、フッ素化C1−C6−アルキルチオ、C1−C6−アルキルスルフィニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、ベンジルオキシ、フェノキシ(最後に言及した3個の基におけるフェニル基は非置換であることができ、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していても良い。)、CN、ニトロ、C1−C6−アルキルカルボニル、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニル、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、カルボキシ、NH−C(O)−NR6R7、NR6R7、NR6R7−C1−C6−アルキレン、O−NR6R7(R6およびR7は互いに独立に、H、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルまたはC1−C4−アルコキシであり、またはNと一体となって、4、5もしくは6員の飽和もしくは不飽和環を形成していても良い。)であり、または環員としてN、OおよびSから選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子および/またはNR8(R8は請求項1で定義の通りである。)、SO、SO2およびCOから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子含有基を含む飽和もしくは不飽和の3から7員複素環であり、および前記複素環はヒドロキシ、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキルおよびC1−C6−アルコキシから選択される1、2もしくは3個の置換基を有していても良い、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
飽和もしくは不飽和3から7員複素環Raが、アゼチジニル、ピロリジニル、オキソピロリジニル、オキソ−オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1−オキソチオモルホリニル、1,1−ジオキソチオモルホリニル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、フラザニル、チアジアゾリル、およびテトラゾリルから選択され、前記複素環基が非置換であることができ、またはハロゲン、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシおよびヒドロキシから選択される1から3個の置換基を有していても良い請求項1から18のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
飽和もしくは不飽和3から7員複素環Raが、アゼチジニル、ピロリジニル、オキソピロリジニル、オキソ−オキサゾリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリルおよびチアジアゾリルから選択され、前記複素環基が非置換であることができ、またはハロゲンおよびC1−C4−アルキルから選択される1から3個の置換基を有していても良い請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
飽和もしくは不飽和3から7員複素環が、環員として少なくとも1個の窒素原子または少なくとも1個の基NR8を含む請求項19または20のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
Raが、ハロゲン、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、CN、環員として1個の窒素原子もしくは1個の基NR8(R8はHもしくはC1−C4−アルキルである。)および場合によりN、O、Sから選択される1個もしくは2個の別のヘテロ原子を有する5員のヘテロ芳香族環(前記ヘテロ芳香族環は、ハロゲン、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシおよびヒドロキシから選択される1、2もしくは3個の置換基を有していても良い。)および窒素原子を介して結合しており、この窒素原子を別として、OおよびNR8(R8はHもしくはC1−C4−アルキルである。)から選択される1個の別のヘテロ原子またはヘテロ原子含有基を有していても良い5員もしくは6員の飽和複素環(前記複素環基は、ハロゲン、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシおよびヒドロキシから選択される1、2もしくは3個の置換基を有していても良い。)から選択される請求項1から3および8から21のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
場合により少なくとも1種類の生理的に許容される担体または補助物質と一緒に、少なくとも1種類の請求項1から22のいずれかに記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項24】
5−HT6受容体リガンドによる治療に対して感受性である医学的障害を治療する方法であり、該治療を必要とする対象に対して有効量の少なくとも1種類の下記式Iの化合物および/または少なくとも1種類の該化合物の生理的に耐容される酸付加塩を投与する段階を有する方法
【化4】
[式中、
nは0、1または2であり;
GはCH2またはCHR3であり;
R1は、H、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキルによって置換されたC1−C6−アルキル、C1−C6−ヒドロキシアルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、フッ素化C3−C6−シクロアルキル、C3−C6−アルケニル、フッ素化C3−C6−アルケニル、ホルミル、アセチル、プロピオニルまたはベンジルであり;
R2、R3およびR4は互いに独立に、H、メチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチルであり;
Aは、ハロゲン、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、フッ素化C1−C4−アルキルおよびフッ素化C1−C4−アルコキシから選択される1、2、3もしくは4個の置換基によって場合により置換されている1,4−フェニレンまたは1,3−フェニレンであり;
EはNR5またはCH2であり、R5はHまたはC1−C3−アルキルであり;
Arは、下記式A、B、C、D、E、FまたはGの基:
【化5】
であり;
Raは、ハロゲン、ヒドロキシル、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−ヒドロキシアルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、フッ素化C2−C6−アルケニル、C3−C6−シクロアルキル、フッ素化C3−C6−シクロアルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−ヒドロキシアルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオ、フッ素化C1−C6−アルキルチオ、C1−C6−アルキルスルフィニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、ピリジルスルホニル、ベンジルオキシ、フェノキシ、フェニル(最後に言及した5個の基におけるフェニルおよびピリジル基は非置換であることができ、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していることができる。)、CN、ニトロ、C1−C6−アルキルカルボニル、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニル、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、カルボキシ、NH−C(O)−NR6R7、NR6R7、NR6R7−C1−C6−アルキレン、O−NR6R7(R6およびR7は互いに独立に、H、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルまたはC1−C4−アルコキシであり、またはNと一体となって、4、5員もしくは6員の飽和または不飽和環を形成していても良い。)、R9−CO−NR6−C1−C6−アルキレン(R6は上記で定義の通りであり、ならびにR9はC1−C4−アルキルまたはフェニルであり、フェニル基は非置換であっても良く、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有することができる。)、CH2−ピリジル(ピリジル基は非置換であっても良く、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していても良い。)であり、または環員としてN、OおよびSから選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子および/またはNR8(R8は、H、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルカルボニルもしくはフッ素化C1−C4−アルキルカルボニルである。)、SO、SO2およびCOから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子含有基を含む飽和もしくは不飽和の芳香族もしくは非芳香族3から7員複素環であり、および前記複素環はヒドロキシ、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオ、フッ素化C1−C6−アルキルチオ、NR6R7−C1−C6−アルキレン(R6およびR7は上記で定義の通りである。)、カルボキシルおよびC1−C4−アルコキシカルボニルから選択される1、2もしくは3個の置換基を有することができ;
RbおよびRcは、互いに独立に、H、ハロゲン、CH3、OCH3、CH2F、OCH2F、CHF2、OCHF2、CF3、OCF3、CH2CH2F、OCH2CH2F、CH2CHF2、OCH2CHF2、CH2CF3またはOCH2CF3であり;
Rdは、Raと同様に定義され;
Reは、Hであり、またはRaと同様に定義され;
Rfは、Raと同様に定義され;
kは、0、1、2または3であり;ならびに
jは、0、1、2、3または4である。]。
【請求項25】
Arが、式A、B、C、DまたはEの基であり;
Raが、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキル、C1−C6−ヒドロキシアルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、フッ素化C2−C6−アルケニル、C3−C6−シクロアルキル、フッ素化C3−C6−シクロアルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−ヒドロキシアルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C6−アルコキシ、フッ素化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルチオ、フッ素化C1−C6−アルキルチオ、C1−C6−アルキルスルフィニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、フッ素化C1−C6−アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、ベンジルオキシ、フェノキシ(最後に言及した3個の基におけるフェニル基は非置換であることができ、またはC1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルおよびハロゲンから選択される1から3個の置換基を有していても良い。)、CN、ニトロ、C1−C6−アルキルカルボニル、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニル、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、フッ素化C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、カルボキシ、NH−C(O)−NR6R7、NR6R7、NR6R7−C1−C6−アルキレン、O−NR6R7(R6およびR7は互いに独立に、H、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキルまたはC1−C4−アルコキシであり、またはNと一体となって、4員、5員もしくは6員の飽和もしくは不飽和環を形成していても良い。)であり、または環員としてN、OおよびSから選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子および/またはNR8(R8はH、C1−C4−アルキル、フッ素化C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルカルボニルもしくはフッ素化C1−C4−アルキルカルボニルである。)、SO、SO2およびCOから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子含有基を含む飽和もしくは不飽和3から7員複素環であり、および前記複素環はヒドロキシ、ハロゲン、C1−C6−アルキル、フッ素化C1−C6−アルキルおよびC1−C6−アルコキシから選択される1、2もしくは3個の置換基を有していても良く;
RbおよびRcが互いに独立に、H、ハロゲン、CH3、OCH3、CHF2、OCHF2、CF3またはOCF3である請求項24に記載の方法。
【請求項26】
化合物Iが、請求項1から22のうちのいずれか1項で定義のものである請求項24または25に記載の方法。
【請求項27】
医学的障害が、中枢神経系の疾患である請求項24から26のいずれかに記載の方法。
【請求項28】
認知機能障害を治療するための請求項27に記載の方法。
【請求項29】
アルツハイマー病および統合失調症に関連する認知機能障害を治療するための請求項28に記載の方法。
【請求項30】
5−HT6受容体リガンドによる治療に対して感受性である医学的障害の治療のための医薬組成物を製造するための、請求項24で定義された式Iの化合物および/または該化合物の生理的に耐容される酸付加塩の使用。
【請求項31】
化合物Iが請求項25で定義されたものである請求項30に記載の使用。
【請求項32】
化合物Iが請求項1から22のいずれかで定義されたものである請求項30または31に記載の使用。
【請求項33】
医学的障害が、中枢神経系の疾患である請求項30から32のいずれかに記載の使用。
【請求項34】
認知機能障害を治療するための請求項33に記載の使用。
【請求項35】
アルツハイマー病および統合失調症に関連する認知機能障害を治療するための請求項34に記載の使用。
【請求項36】
D3ドーパミン受容体に対してアフィニティを有する少なくとも一つの化合物および5HT6受容体に対するアフィニティを有する少なくとも一つの化合物および場合により少なくとも一つの生理的に許容される担体および/または補助物質を含む医薬組成物。
【請求項37】
中枢神経系の疾患の治療のための医薬品を製造するための、5HT6受容体に対してアフィニティを有する少なくとも一つの化合物と組み合わせたD3ドーパミン受容体に対してアフィニティを有する少なくとも一つの化合物の、または請求項36で定義の医薬組成物の使用。
【請求項38】
D3ドーパミン受容体に対してアフィニティを有する化合物が、最大で150nMのドーパミンD3受容体に対する結合定数Kiを有し、ならびに5HT6受容体に対してアフィニティを有する化合物が、最大で150nMの5HT6受容体に対する結合定数Kiを有する請求項36または37に記載の組成物または使用。
【請求項39】
下記式の化合物を除く、中枢神経系の疾患の治療のための医薬品を製造するためのD3ドーパミン受容体と5HT6受容体の両方にアフィニティを有する少なくとも一つの化合物の使用
【化6】
[式中、
Arは、置換もしくは非置換アリールまたはヘタリールヘタリール環であり;
Aは、3から7員の置換もしくは非置換シクロアルキルまたは複素環環であり;
Hcは、置換もしくは非置換窒素含有複素環またはヘテロアリール環であり;
Qは、C−KまたはNであり、KはH、低級アルキル、ハロゲンまたはシアノであり;
Zは、O、SまたはNRであり、RはHまたは低級アルキルであり;
Jは、非置換もしくは置換メチレンから選択される0から8個の単位を有する鎖;NR8、OおよびSであり、R8はHまたは非置換もしくは置換低級アルキル、シクロアルキル、複素環、アラルキル、ヘテロアラルキル、アリールまたはヘタリールである。]。
【請求項40】
中枢神経系の疾患の治療のための医薬品を製造するための、D3ドーパミン受容体拮抗薬であり、かつ5HT6受容体に対してアフィニティを有する少なくとも一つの化合物の使用。
【請求項41】
ドーパミンD3受容体および5HT6受容体に対する化合物の結合定数Kiが、最大で150nMである請求項39または40のいずれかに記載の使用。
【請求項42】
認知機能障害を治療するための請求項37から41のいずれかに記載の使用。
【請求項43】
アルツハイマー病および統合失調症に関連する認知機能障害を治療するための請求項42に記載の使用。
【請求項44】
化合物が請求項1から22、24または25のいずれかに定義されたものである請求項39から43のいずれかに記載の使用。
【公表番号】特表2009−534354(P2009−534354A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−505887(P2009−505887)
【出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【国際出願番号】PCT/EP2007/053807
【国際公開番号】WO2007/118899
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【国際出願番号】PCT/EP2007/053807
【国際公開番号】WO2007/118899
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【Fターム(参考)】
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