説明

トナー補給装置及びこれを搭載した画像形成装置

【課題】トナー容器の形状を対応色毎に変更せずに、既存のアンテナ基板を使用できるトナー補給装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置(1)の装置本体(2)内に搭載され、現像装置(51)に対応色のトナーを補給するトナー補給装置であって、対応色のトナーを補給可能に構成され、各対応色に関する情報を有した無線ICタグ(97,98,99)がそれぞれ取り付けられるトナー容器(77,78,79)と、各無線ICタグとの通信用電波をそれぞれ放射し、所定間隔に配設された無線アンテナ(67,68,69)を備えるアンテナ基板(60)とを具備し、トナー容器には、アンテナ基板の共通化を図るべく、別機種向けのトナー容器のピッチにも対応して無線ICタグをずらして取り付け可能な基板共通化余裕代(92)を有したタグ取付部(88)が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリ等に代表される画像形成装置に用いられるトナー補給装置及びこれを搭載した画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の画像形成装置ではトナーを用いた画像の形成が行われており、カラー印刷が可能な場合には、対応色のトナーが現像装置から例えば4個の感光体ドラムに供給されてトナー画像をそれぞれ形成し、これら対応色のトナー画像が用紙に転写及び定着される。
ここで、消費したトナーは別途補給する必要があり、このトナーの補給にはカートリッジ式のトナー容器を利用する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。そして、使用済みの各トナー容器はユーザ等によって画像形成装置の装置本体から取り出され、新たなトナー容器が装置本体にそれぞれ装着される。
【0003】
また、当該文献には、対応色のトナー容器の情報を無線通信で取得する技術も開示されている。詳しくは、各トナー容器には、無線ICタグを取り付けるタグ取付部がそれぞれ形成されており、これらタグ取付部の各無線ICタグとアンテナ基板に設けられた各無線アンテナとが対峙し、各トナー容器の情報を非接触状態で取得できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−211038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、各トナー容器間のピッチは搭載する機種毎に異なるパターンが存在し、これに対応するためには、主として2つの方法が考えられる。具体的には、トナー容器のうちタグ取付部の形成位置を対応色毎に変更し、その無線ICタグのピッチを既存の無線アンテナの間隔に合わせる手法、或いは、アンテナ基板を機種毎に新規に起工し、その各無線アンテナの間隔を無線ICタグのピッチに合わせる手法である。
【0006】
しかしながら、これらトナー容器の対応色毎の形状変更やアンテナ基板の新規作成は、いずれもその成型用の金型を色毎或いは機種毎に起こさなければならず、また、この金型等の管理も煩雑になるので、トナー補給装置の製造コストの削減を図れないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、トナー容器の形状を対応色毎に変更せずに、既存のアンテナ基板をそのまま使用できるトナー補給装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための第1の発明は、画像形成装置の装置本体内に搭載され、現像装置に対応色のトナーを補給するトナー補給装置であって、対応色のトナーを補給可能に構成され、各対応色に関する情報を有した無線ICタグがそれぞれ取り付けられる複数のトナー容器と、各無線ICタグとの通信用電波をそれぞれ放射し、所定間隔に配設された複数の無線アンテナを備えるアンテナ基板とを具備し、トナー容器には、アンテナ基板の共通化を図るべく、別機種向けのトナー容器のピッチにも対応して無線ICタグをずらして取り付け可能な基板共通化余裕代を有したタグ取付部が形成される。
【0008】
第1の発明によれば、トナー容器はタグ取付部を備え、無線ICタグはタグ取付部に取り付けられる。一方、アンテナ基板は無線アンテナを備えており、これら無線ICタグと無線アンテナとの間では非接触の無線通信が可能である。また、無線アンテナは、複数のトナー容器を装置本体内に搭載する場合には、所定間隔でアンテナ基板に配置される。
【0009】
ここで、本発明のタグ取付部は、取り付けられる無線ICタグの面積よりも大きな基板共通化余裕代を有している。この基板共通化余裕代は、各色でみると無意味なスペースではあるが、別パターンのトナー容器のピッチに対応した無線ICタグを取り付けることができる。
つまり、別機種との兼ね合いで機能する取り付けの余白部分をタグ取付部に予め設けておけば、機種毎に存在する無線ICタグのピッチを既存の無線アンテナの間隔に合わせることができ、アンテナ基板の共通化を達成できる。
【0010】
しかも、無線ICタグの取付位置を変更可能なタグ取付部は、対応の各色でも同じ形状に形成できるので、トナー容器のタグ取付部の形状を対応色毎に変更する必要もない。
これらの結果、トナー補給装置の製造コストを大幅に削減できる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、無線ICタグは、トナー容器を製造して現像装置に補給する対応色の決定時に、タグ取付部に取り付けられることを特徴とする。
【0011】
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、無線ICタグをトナー容器の製造時にタグ取付部に取り付ければ、この製造工程後におけるトナー容器の管理と無線ICタグの管理とが不要になるし、また、トナー容器に充填される対応色の決定時点で無線ICタグを取り付けることから、無線ICタグの誤った取り付けも防止可能である。
【0012】
第3の発明は、第2の発明の構成において、タグ取付部には、トナー容器を成型する金型に設けられたマークによって、対応色の無線ICタグの取り付け位置が刻設されることを特徴とする。
第3の発明によれば、第2の発明の作用に加えてさらに、対応色の無線ICタグの取り付け位置を表示するマーキングを、成型する金型を利用してタグ取付部に施せば、無線ICタグを対応色のタグ取付部に確実に取り付けできる。
【0013】
第4の発明は、第1から第3の発明の構成において、基板共通化余裕代は、機種毎に異なるトナー容器のピッチの差分に色数を乗じた長さで決定されることを特徴とする。
第4の発明によれば、第1から第3の発明の作用に加えてさらに、基板共通化余裕代は、単に大きな面積で形成するのではなく、計算された必要な領域に形成されており、その成型に要する材料を無駄にしない。この点もトナー補給装置の製造コストの削減に寄与する。
【0014】
第5の発明は、第1から第4のトナー補給装置を搭載した画像形成装置であって、モノクロ及び複数のカラーのトナー画像をそれぞれ形成する複数の画像形成ユニットを備え、各トナー容器は、対応色のトナーをこれらカラー印刷用の画像形成ユニットの各現像装置にそれぞれ補給することを特徴とする。
第5の発明によれば、第1から第4の発明の作用に加えてさらに、一般に、モノクロ印刷用のトナー容器とカラー印刷用のトナー容器とは容量を異にする場合が多いが、上述した基板共通化余裕代を有したタグ取付部を設ければ、同じ機種におけるカラー印刷用のトナー容器を共通の金型で製造でき、その効果が最も顕著になる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、タグ取付部がその取り付けられる無線ICタグの面積よりも大きな余白部分を有しており、トナー容器の形状を対応色毎に変更せずに、既存のアンテナ基板をそのまま使用でき、製造コストの削減を達成できるトナー補給装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施例の画像形成装置の構成を示した概略図である。
【図2】図1の画像形成部周辺の拡大断面図である。
【図3】図2のトナーコンテナの要部斜視図である。
【図4】図2のRFID基板の正面図である。
【図5】図2のトナーコンテナとRFID基板との位置説明図である。
【図6】他の実施例に係る画像形成装置の斜視図である。
【図7】図6の画像形成装置のトナーコンテナの配置を説明する拡大断面図である。
【図8】図7のトナーコンテナの要部斜視図である。
【図9】図7のトナーコンテナとRFID基板との位置説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、一実施形態の画像形成装置の構成を示した概略図である。画像形成装置はタンデム型のカラープリンタ1である。このプリンタ1は、内部で用紙にカラー画像を形成(プリント)する四角箱状の装置本体2を備え、この装置本体2の上面部には、カラー画像が印刷された用紙を排出するための排出トレイ3が設けられている。
【0018】
装置本体2内において、その下部には、用紙を収納する給紙カセット5が配設されている。また、装置本体2内の中央部には、給紙カセット5に収容していない種類の用紙を装置本体2へ供給するスタックトレイ6が配設されている。そして、装置本体2の上部には画像形成部7が設けられており、この画像形成部7は、プリンタ1と接続されたPC等の上位装置から送信される文字や絵柄などの画像データに基づいて用紙に画像を形成する。
【0019】
図1で視て装置本体2の左部には、給紙カセット5から繰り出された用紙を後述の二次転写部23に搬送する第1の搬送路9が配設されており、図1で視て装置本体2の右部から左部にかけては、スタックトレイ6から繰り出された用紙を二次転写部23に搬送する第2の搬送路10が配設されている。また、この装置本体2内の左上部には、二次転写部23で画像が転写された用紙に対して定着処理を行う定着ユニット14と、定着処理の行われた用紙を排出トレイ3に搬送する第3の搬送路11とが配設されている。
【0020】
給紙カセット5は、装置本体2の正面(図1の奥側)に引き出すことにより用紙の補充を可能にする。この給紙カセット5は収納部16を備えており、この収納部16には、給紙方向のサイズが異なる少なくとも2種類の用紙を選択的に収納可能である。なお、収納部16に収納されている用紙は、給紙ローラ17及び捌きローラ対18により1枚ずつ第1の搬送路9側に繰り出される。
【0021】
スタックトレイ6は、装置本体2の外面にて開閉可能であり、その手差し部19には用紙が1枚ずつ載置されるか、又は複数枚が積載される。なお、手差し部19に載置された用紙はピックアップローラ20及び捌きローラ対21により1枚ずつ第2の搬送路10側に繰り出される。
第1の搬送路9と第2の搬送路10とはレジストローラ対22の手前で合流しており、レジストローラ対22に到達した用紙はここで一旦待機し、スキュー調整とタイミング調整を行った後、二次転写部23に向けて送出される。送出された用紙には、二次転写部23で中間転写ベルト40上のフルカラーのトナー画像が用紙に二次転写される。この後、定着ユニット14でトナー画像が定着された用紙は、必要に応じて第4の搬送路12で反転され、最初とは反対側の面にも二次転写部23でフルカラーのトナー画像が二次転写される。そして、反対面のトナー画像が定着ユニット14で定着された後、第3の搬送路11を通って排出ローラ対24により排出トレイ3に排出される。
【0022】
画像形成部7は、ブラック(B)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の各トナー画像を形成する4つの画像形成ユニット26〜29を備える他、これら画像形成ユニット26〜29で形成した各色別のトナー画像を重畳して担持する中間転写部30を備えている。
各画像形成ユニット26〜29は、感光体ドラム32と、感光体ドラム32の周面に対向して配設された帯電部33と、帯電部33の感光体ドラム32の回転方向下流側であって感光体ドラム32の周面上の特定位置にレーザビームを照射するレーザ走査ユニット34と、レーザ走査ユニット34からのレーザビーム照射位置の感光体ドラム32の回転方向下流側であって感光体ドラム32の周面に対向して配設された現像部35と、現像部35の感光体ドラム32の回転方向下流側であって感光体ドラム32の周面に対向して配設されたクリーニング部36とを備えている。
【0023】
なお、各画像形成ユニット26〜29の感光体ドラム32は、図示しない駆動モータにより図中の反時計回り方向に回転する。また、各画像形成ユニット26〜29の現像部35には、各現像装置51にブラックトナー、イエロートナー、シアントナー及びマゼンタトナーをそれぞれ含む二成分現像剤がそれぞれ収納されている。
【0024】
このため、図1の画像形成部7周辺を拡大した図2に示されるように、排出トレイ3と中間転写ベルト40との間には4個のトナーコンテナ(トナー容器)76,77,78,79が配設されている。
すなわち、図1,2は装置本体2の背面側から視ており、後述のRFID基板(アンテナ基板)60によって一部隠れて視えないが、この図2には、左側から順に、ブラック用、イエロー用、シアン用、マゼンタ用の各トナーを各現像装置51にそれぞれ補給するトナーコンテナ76,77,78,79が示される。
【0025】
図1に戻り、中間転写部30は、画像形成ユニット26の近傍位置に配設された後ローラ38と、画像形成ユニット29の近傍位置に配設された前ローラ39と、画像形成ユニット28の上方に配置されたテンションローラ42と、後ローラ38と前ローラ39とテンションローラ42に跨って配設された中間転写ベルト40と、各画像形成ユニット26〜29の感光体ドラム32における現像部35の感光体ドラム32の回転方向下流側の位置に中間転写ベルト40を介して圧接可能に配設された4つの一次転写ローラ41とを備えている。
【0026】
この中間転写部30では、各画像形成ユニット26〜29の一次転写ローラ41の位置で、中間転写ベルト40上に各色別のトナー画像がそれぞれ重ね合わせて転写されて、最後にはフルカラーのトナー画像となる。
第1の搬送路9や第2の搬送路10は、給紙カセット5やスタックトレイ6から繰り出されてきた用紙を二次転写部23側に搬送するものであり、装置本体2内で所定の位置に配設された複数の搬送ローラ対43と、二次転写部23の手前に配設され、画像形成部7における画像形成動作と用紙の搬送動作とのタイミングを取るためのレジストローラ対22とを備えている。
【0027】
定着ユニット14は、画像形成部7でトナー画像が転写された用紙を加熱及び加圧することにより、未定着トナー画像を用紙に定着させる処理を行うものである。定着ユニット14は、例えば加圧ローラ44と摺動ベルト45とを備え、このうち加圧ローラ44が例えば金属製の芯金と弾性体の表層及び離型層を有するものであり、摺動ベルト45が金属製の基材と弾性体の表層及び離型層を有するものである。
【0028】
用紙の搬送方向で視て、定着ユニット14の上流側及び下流側にはそれぞれ搬送路47が設けられており、二次転写部23を通って搬送されてきた用紙は上流側の搬送路47を通じて加圧ローラ44と摺動ベルト45との間のニップに導入される。そして、加圧ローラ44及び摺動ベルト45間を通過した用紙は下流側の搬送路47を通じて第3の搬送路11に案内される。
【0029】
第3の搬送路11は、定着ユニット14で定着処理の行われた用紙を排出トレイ3に搬送する。このため第3の搬送路11には、適宜位置に搬送ローラ対49が配設されるとともに、その出口には上記の排出ローラ対24が配設されている。
ここで、本実施例のトナー補給装置は、トナーコンテナ76〜79とRFID基板60とで構成される。
【0030】
具体的には、装置本体2の背面側、つまり、図2のRFID基板60側から視た図3に示される如く、上記カラー印刷用のトナーを収納するトナーコンテナ77,78,79は同じ機種では同一形状に成型され、その容量が同じである一方、モノクロ印刷用のトナーを収納するトナーコンテナ76の容量が最も大きく構成される。
【0031】
より詳しくは、図3で視て最も左側に位置するブラック用のトナーコンテナ76は、上方に開口を有した縦長の容器本体81と、当該開口を覆うリッド85とを備えている。容器本体81の奥側端面(当該図3に示された端面)の略中央部分には駆動カップリング83が設けられ、この駆動カップリング83は、トナーコンテナ76の装置本体2への装着時に装置本体2側の駆動カップリング(図示しない)に連結する。
【0032】
また、トナーコンテナ76の右側には所定ピッチをおいてイエロー用のトナーコンテナ77が配置される。このトナーコンテナ77は、ブラック用のトナーコンテナ76よりも幅狭であるが、同じく上方に開口を有した縦長の容器本体82と、当該開口を覆うリッド86とを備えている。この容器本体82の奥側端面の略左下部分には駆動カップリング84が設けられており、この駆動カップリング84もまた、トナーコンテナ77の装着時に装置本体2側の駆動カップリング(図示しない)に連結する。
【0033】
次に、トナーコンテナ77の右側には所定ピッチをおいてシアン用のトナーコンテナ78が配置され、さらに、このトナーコンテナ78の右側には所定ピッチをおいてマゼンタ用のトナーコンテナ79が配置される。上記イエロー用のトナーコンテナ77とシアン用のトナーコンテナ78とのピッチ、及びシアン用のトナーコンテナ78とマゼンタ用のトナーコンテナ79とのピッチはいずれも同じ長さである。
【0034】
また、これらトナーコンテナ77,78,79は同じ金型を用いて同一形状に成型されるため、トナーコンテナ78,79は、トナーコンテナ77と同様に、縦長の容器本体82及びリッド86を備え、容器本体82の奥側端面の略左下部分には駆動カップリング84が設けられ、各トナーコンテナ78,79の装着時に装置本体2側の駆動カップリング(図示しない)にそれぞれ連結する。
【0035】
なお、いずれも図示しないが、各容器本体81,82の底面にはシャッターで開閉されるトナー補給口が設けられ、トナーコンテナ76〜79の装着時には各トナー補給口が開くので、各容器本体81,82の内部は現像装置51にそれぞれ連通する。また、各容器本体81,82の内部には駆動カップリング83,84に連結するスクリュー部材が設けられており、仮にコントローラにて各現像装置51内のトナー量の減少が検出されると、駆動カップリング83,84からの動力でスクリュー部材がそれぞれ回転し、周辺のトナーがトナー補給口に向けて集められ補給口から対応する現像装置に補給される。
【0036】
ここで、上記コントローラは、上述した現像装置51内のトナー量の他、トナーコンテナ76〜79に関する情報も取得できる。
詳しくは、各トナーコンテナ76〜79には無線ICタグ96,97,98,99がそれぞれ取り付けられ、各無線ICタグ96,97,98,99と上記コントローラ側に接続されたRFID基板60との間で非接触の無線通信が行われている。
【0037】
本実施例のRFID基板60は、トナーコンテナ76〜79よりも装置本体2の背面側に配設され、各トナーコンテナ76〜79の奥側に対峙している。よって、RFID基板60は、装置本体2の正面側、つまり、図3のトナーコンテナ76〜79側から視た図4に示されるように、トナーコンテナ76〜79の配置方向(図2の左右方向)に沿って延びた平板状に形成され、1枚のRFID基板60がトナーコンテナ76〜79と同数の無線アンテナ66〜69を備えている。
【0038】
具体的には、各無線アンテナ66〜69は、例えば導電性ペーストをRFID基板60のアンテナ設置面62上にそれぞれスクリーン印刷して形成されており、いずれも螺旋状に巻線されている。まず、無線アンテナ66は、図4でみて最も右側に位置し、ブラック用のトナーコンテナ76の奥側に対峙する。
また、無線アンテナ66の左側には所定間隔をおいて無線アンテナ67が配置され、この無線アンテナ67はイエロー用のトナーコンテナ77の奥側に対峙する。
【0039】
次に、無線アンテナ67の左側には所定間隔をおいて無線アンテナ68が、さらに、この無線アンテナ68の左側には所定間隔をおいて無線アンテナ69がそれぞれ配置され、シアン用のトナーコンテナ78の奥側、マゼンタ用のトナーコンテナ79の奥側にそれぞれ対峙している。上記イエロー用の無線アンテナ67とシアン用の無線アンテナ68との間隔、及びシアン用の無線アンテナ68とマゼンタ用の無線アンテナ69との間隔はいずれも同じ長さである。
【0040】
また、RFID基板60の適宜位置にはチップ部品や発振器等の電子部品(図示しない)が実装され、これら電子部品も各無線アンテナ66〜69に接続されている。
一方、上述の無線ICタグ96〜99は、本実施例では各リッド85,86にそれぞれ貼付される。
【0041】
詳しくは、図3に示される如く、ブラック用のトナーコンテナ76のリッド85は、その奥側端面にタグ貼付台(タグ取付部)87を有している。本実施例のタグ貼付台87は、当該奥側端面の右端部分がRFID基板60に向けて膨出しており、この膨出した平坦面の左上隅寄りにタグ貼付領域90を有し(図5)、当該タグ貼付領域90に無線ICタグ96が貼り付けられ、無線ICタグ96の中心位置が無線アンテナ66の中心位置(図5に1点鎖線で示す)に一致している。
【0042】
イエロー用のトナーコンテナ77のリッド86は、その奥側端面にタグ貼付台(タグ取付部)88を有している。
本実施例のタグ貼付台88は、当該奥側端面の中央からやや右寄りの部分がRFID基板60に向けて膨出している。そして、この膨出した平坦面の右上隅寄りにタグ貼付領域90を有しており(図5)、当該タグ貼付領域90に無線ICタグ97が貼り付けられ、その中心位置が無線アンテナ67の中心位置(図5に1点鎖線で示す)に一致している。
【0043】
また、上述のように、トナーコンテナ77,78,79は同じ金型を用いているため、シアン用のトナーコンテナ78や、マゼンタ用のトナーコンテナ79の各リッド86にも、イエロー用のトナーコンテナ77のリッド86と同様に、タグ貼付台88が、各リッド86の奥側端面の中央からやや右寄りの部分がRFID基板60に向けてそれぞれ膨出している。
【0044】
そして、シアン用のトナーコンテナ78のタグ貼付台88では、その膨出した平坦面の中央上寄りにタグ貼付領域90を有し(図5)、当該タグ貼付領域90に無線ICタグ98が貼り付けられ、その中心位置が無線アンテナ68の中心位置(図5に1点鎖線で示す)に一致する。
さらに、マゼンタ用のトナーコンテナ79のタグ貼付台88では、この膨出した平坦面の左上隅寄りにタグ貼付領域90を有し(図5)、当該タグ貼付領域90に無線ICタグ99が貼り付けられており、その中心位置が無線アンテナ69の中心位置(図5に1点鎖線で示す)に一致している。
【0045】
これら各無線ICタグ96〜99は、例えば電源を有しないパッシブタイプであり、ICチップが埋め込まれている。当該ICチップは、そのメモリへのデータの書き換え・追記機能を有し、さらに、各無線アンテナ66〜69との通信機能を有している。
各無線アンテナ66〜69は電波を送信しており、各無線ICタグ96〜99が当該電波を受信すると、その内部で必要な電力を生成し、各無線アンテナ66〜69からのリクエスト信号が各無線ICタグ96〜99のICチップにそれぞれ供給され、信号変調や復調、論理演算やメモリアクセス等を実行する。
【0046】
一方、各無線ICタグ96〜99のアンサー信号は各無線アンテナ66〜69で受信されてリーダライタ(図示しない)に供給される。これにより、これら各無線ICタグ96〜99と当該リーダライタとの間では無線アンテナ66〜69を介して非接触の無線通信が可能になり、このリーダライタは各対応色に関する情報(充填色、トナー容量、トナーコンテナ76〜79の製造番号や再利用回数等)を読み取ることができる。また、このリーダライタは上記コントローラに接続しており、各無線ICタグ96〜99の情報が当該コントローラに向けて出力される。
【0047】
ところで、本実施例のタグ貼付台87,88の平坦面は、各無線ICタグ96〜99の貼付範囲よりも非常に大きく形成されている(図3,5)。
詳しくは、各無線ICタグ96〜99を貼付する各タグ貼付領域90の周囲には、共通化余白部(基板共通化余裕代)92がそれぞれ設けられており、各共通化余白部92は、別機種向けのトナーコンテナ76〜79のピッチ、換言すれば、別機種のトナーコンテナ76〜79に貼付される各無線ICタグ96〜99のピッチにも対応する領域として機能する。
【0048】
より具体的には、図6は、図1の機種とは異なるタンデム型のカラープリンタ1を左前上方から示されている。この図6では、ユーザに相対するプリンタ1の正面と、このプリンタ1の左側面とが視えている。
そして、上記図1の構造と同一の機能を奏する構成には同一の符号を付して説明を省略すると、図6に示されたプリンタ1は胴内排紙型の装置本体2を有し、排出トレイ3の上側には原稿押さえ4や操作パネル8を備えている。また、排出トレイ3の下側には、4個のトナーコンテナ76〜79が配設されている(図7)。
【0049】
なお、この図7は装置本体2の左側面から視ており、RFID基板60によって一部隠れているが、この図7には、その左側から順に、ブラック用、イエロー用、シアン用、マゼンタ用の各トナーをそれぞれ収納したトナーコンテナ76,77,78,79が示されている。
また、図7のRFID基板60側から視た図8に示されるように、カラー印刷用のトナーを収納するトナーコンテナ77,78,79は同機種では同一形状に成型され、モノクロ印刷用のトナーを収納するトナーコンテナ76の容量が最も大きく構成されている。
【0050】
さらに、イエロー用のトナーコンテナ77とシアン用のトナーコンテナ78とのピッチ、及びシアン用のトナーコンテナ78とマゼンタ用のトナーコンテナ79とのピッチはいずれも同じ長さである。
しかし、これら図8と上述した図3とを比較すると、この図8のトナーコンテナ77,78,79の各ピッチは、図3のトナーコンテナ77,78,79の各ピッチよりも狭いことが分かる。
【0051】
一方、RFID基板60は、図3,8のトナーコンテナ76〜79を搭載するいずれのプリンタ1であっても同じ構造であり、図4に示される如く、トナーコンテナ76〜79の配置方向(図7の左右方向)に沿って延びた平板状に形成され、1枚のRFID基板60がトナーコンテナ76〜79と同数の無線アンテナ66〜69を備える。
【0052】
つまり、ブラック用の無線アンテナ66とイエロー用の無線アンテナ67との間隔、及びイエロー用の無線アンテナ67とシアン用の無線アンテナ68との間隔、並びにシアン用の無線アンテナ68とマゼンタ用の無線アンテナ69との間隔は、図3,8のいずれのプリンタ1でも同じ長さである。
また、無線ICタグ96〜99は、当該実施例でも各リッド85,86にそれぞれ貼付されている。
【0053】
詳しくは、図8に示されるように、ブラック用のトナーコンテナ76のリッド85は、その端面にタグ貼付台87を有し、当該端面の右端寄り部分がRFID基板60に向けて膨出する。そして、この膨出した平坦面の中央下寄りにタグ貼付領域90を有し(図9)、当該タグ貼付領域90に無線ICタグ96が貼り付けられ、無線ICタグ96の中心位置が無線アンテナ66の中心位置(図9に1点鎖線で示す)に一致している。
【0054】
イエロー用のトナーコンテナ77のリッド86もその端面にタグ貼付台88を有しており、図3のタグ貼付台88とは同じ形状である。しかし、この図8のトナーコンテナ77〜79は、図3のトナーコンテナ77〜79よりも幅狭、且つ、やや大きな高さを有し、タグ貼付台88の形成位置が異なっている。つまり、リッド86の端面の右端部分がRFID基板60に向けて膨出する。そして、この膨出した平坦面の左下隅寄りにタグ貼付領域90を有しており(図9)、当該タグ貼付領域90に無線ICタグ97が貼り付けられ、その中心位置が無線アンテナ67の中心位置(図9に1点鎖線で示す)に一致する。
【0055】
また、これらトナーコンテナ77,78,79は同じ金型を用いて成型され、シアン用のトナーコンテナ78や、マゼンタ用のトナーコンテナ79の各リッド86にも、イエロー用のトナーコンテナ77のリッド86と同様に、タグ貼付台88が、各リッド86の端面の右端部分がRFID基板60に向けてそれぞれ膨出している。
【0056】
そして、シアン用のトナーコンテナ78のタグ貼付台88では、その膨出した平坦面の中央下寄りにタグ貼付領域90を有し(図9)、当該タグ貼付領域90に無線ICタグ98が貼り付けられ、その中心位置が無線アンテナ68の中心位置(図9に1点鎖線で示す)に一致する。
さらに、マゼンタ用のトナーコンテナ79のタグ貼付台88では、この膨出した平坦面の右下隅寄りにタグ貼付領域90を有し(図9)、当該タグ貼付領域90に無線ICタグ99が貼り付けられており、その中心位置が無線アンテナ69の中心位置(図9に1点鎖線で示す)に一致している。
【0057】
このように、図3,8の無線ICタグ96〜99の貼付位置は左右方向及び上下方向にずれており、特に、イエロー用の無線ICタグ97は、図3のタグ貼付台88の右寄りに貼付されるのに対し、図8のタグ貼付台88では反対側の左寄りに貼付される。さらに、マゼンタ用の無線ICタグ99は、図3のタグ貼付台88の左寄りに貼付されているのに対し、図8のタグ貼付台88では反対側の右寄りに貼付されている。
【0058】
これは、各タグ貼付台87,88には、別機種向けのトナーコンテナ76〜79のピッチにも対応して無線ICタグ96〜99をずらして貼付できる共通化余白部92が設けられているからである。
この共通化余白部92、特に大きな面積を有したカラー印刷用のタグ貼付台88の共通化余白部92の範囲は、機種毎に異なるトナーコンテナ77〜79のピッチの差分に対応色の数(例えばカラー印刷用の3色)を乗じた長さで決定される。
【0059】
一方、無線ICタグ97〜99を貼付する各タグ貼付台88は、対応する機種数を考慮すると、図3,8に示されるように、1枚の無線ICタグ97〜99が2枚程度貼付可能な広さにもなるため、対応する無線ICタグ97〜99を各タグ貼付台88の如何なる位置に貼り付けて良いかは一見では分かり難く、トナーコンテナ77〜79を製造した後の工程ではその管理が面倒になる。
【0060】
そこで、本実施例では、カラー印刷用のトナーコンテナ77〜79を製造した時点で、無線ICタグ97〜99を各タグ貼付台88に貼り付けており、より詳しくは、トナーコンテナ77〜79の対応色が決定された時に貼付している。このため、カラー印刷用のトナーコンテナ77〜79を成型する金型(図示しない)には、タグ貼付台88の平坦面を形成する内面にマークが設けられている。
【0061】
この結果、各タグ貼付台88の平坦面には、イエロー用、シアン用、マゼンタ用の無線ICタグ97〜99の例えば中心位置が刻設され、無線ICタグ97〜99は、トナーコンテナ77〜79の製造工程の作業者によって、当該中心位置を目印にしてタグ貼付台88にそれぞれ貼り付けられる。なお、ブラック用のトナーコンテナ76についても、その製造した時点にて無線ICタグ96をタグ貼付台87に貼り付けても良い。カラー印刷用のトナーコンテナ77〜79と同様に管理できるからである。
【0062】
ところで、上述のRFID基板60は、トナーコンテナ76〜79のリッド85,86の端面に対峙しているが(図2,7)、タグ貼付台87,88を容器本体81,82の例えば底面に設けても良く、この場合のRFID基板60は各無線アンテナ66〜69を上方に向けて配置し、容器本体81,82の底面側に貼付された無線ICタグ96〜99に対峙することになる。
【0063】
以上のように、本実施例によれば、トナーコンテナ76〜79はタグ貼付台87,88を備え、無線ICタグ96〜99はタグ貼付台87,88にそれぞれ貼付される。一方、RFID基板60は無線アンテナ66〜69を備えており、無線ICタグ96〜99と無線アンテナ66〜69との間では非接触の無線通信が可能である。また、無線アンテナ66〜69は所定間隔をおいてRFID基板60に配置される。
【0064】
ここで、タグ貼付台87,88は、貼付される無線ICタグ96〜99の面積よりも大きな共通化余白部92を有している。この共通化余白部92は、各色でみると無意味なスペースではあるが、別パターンのトナーコンテナ76〜79のピッチに対応した無線ICタグ96〜99を貼付することができる。
つまり、別機種との兼ね合いで機能する貼付の余白部分をタグ貼付台87,88に予め設けておけば、機種毎に存在する無線ICタグ96〜99のピッチを既存の無線アンテナ66〜69の間隔に合わせることができ、RFID基板60の新規作成が不要になる。
【0065】
しかも、上記のように、モノクロ印刷用のトナーコンテナ76とカラー印刷用のトナーコンテナ77〜79とは容量を異にする場合が多いが、無線ICタグ97〜99の貼付位置を変更可能なタグ貼付台88を設ければ、タグ貼付台88の形状を対応色毎に変更する必要がなく、同一機種におけるカラー印刷用のトナーコンテナ77〜79を共通の金型で製造できる。
【0066】
これらの結果、トナー補給装置の製造コストを大幅に削減できる。
さらに、無線ICタグ96〜99をトナーコンテナ76〜79の製造時にタグ貼付台87,88に貼付すれば、この製造工程後におけるトナーコンテナ76〜79の管理と無線ICタグ96〜99の管理とが不要になるし、また、特に、カラー印刷用のトナーコンテナ77〜79に充填される対応色の決定時点で無線ICタグ97〜99を貼付することから、同じ形状のトナーコンテナ77〜79に対する無線ICタグ97〜99の誤った貼付も少なくなる。
【0067】
さらにまた、対応色の無線ICタグ97〜99の取り付け位置を表示するマーキングを、成型する金型を利用してタグ貼付台88に施せば、無線ICタグ97〜99を対応色のタグ貼付台88に確実に貼付できる。
また、共通化余白部92は、単に大きな面積で形成するのではなく、機種数や色数に基づいて計算された必要な領域に形成されており、その成型に要する材料を無駄にしない。この点もトナー補給装置の製造コストの削減に寄与する。
【0068】
本発明は上述した実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施可能である。例えば、トナーコンテナ77〜79の製造時にタグ貼付台88に施されるマーキングには、上述したトナーコンテナ77〜79の金型自体に対応色の貼付位置を示すマークの他、成型されたトナーコンテナ77〜79のタグ貼付台88に、レーザ等を用いてマーキングしても良い。
【0069】
また、本発明の無線ICタグは上記パッシブタイプに替えて、電源を有するアクティブタイプであっても良く、さらに、タグ取付部に取り付けられていれば、必ずしも貼り付けられなくても良い。
さらにまた、カラー印刷用のトナー数は3色に限定されるものではなく、また、上記実施例では、トナーコンテナ76とトナーコンテナ77〜79との形状が異なっているが、これらモノクロ印刷用のトナーコンテナもカラー印刷用のトナーコンテナと同じ形状で構成されていても良い。
【0070】
最後に、本実施例ではプリンタに具現化した例を示しているものの、本発明の画像形成装置は、複合機、複写機やファクシミリ等にも当然に適用可能である。
そして、これらいずれの場合にも上記と同様に、トナー容器の形状を対応色毎に変更せずに、既存のアンテナ基板を使用できるとの効果を奏する。
【符号の説明】
【0071】
1 プリンタ(画像形成装置)
2 装置本体
26,27,28,29 画像形成ユニット
51 現像装置
60 RFID基板(アンテナ基板)
66,67,68,69 無線アンテナ
76,77,78,79 トナーコンテナ(トナー容器)
87,88 タグ貼付台(タグ取付部)
90 タグ貼付領域
92 共通化余白部(基板共通化余裕代)
96,97,98,99 無線ICタグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置の装置本体内に搭載され、現像装置に対応色のトナーを補給するトナー補給装置であって、
前記対応色のトナーを補給可能に構成され、各対応色に関する情報を有した無線ICタグがそれぞれ取り付けられる複数のトナー容器と、
前記各無線ICタグとの通信用電波をそれぞれ放射し、所定間隔に配設された複数の無線アンテナを備えるアンテナ基板とを具備し、
前記トナー容器には、前記アンテナ基板の共通化を図るべく、別機種向けのトナー容器のピッチにも対応して前記無線ICタグをずらして取り付け可能な基板共通化余裕代を有したタグ取付部が形成される
ことを特徴とするトナー補給装置。
【請求項2】
請求項1に記載のトナー補給装置であって、
前記無線ICタグは、前記トナー容器を製造して前記現像装置に補給する対応色の決定時に、前記タグ取付部に取り付けられることを特徴とするトナー補給装置。
【請求項3】
請求項2に記載のトナー補給装置であって、
前記タグ取付部には、前記トナー容器を成型する金型に設けられたマークによって、対応色の前記無線ICタグの取り付け位置が刻設されることを特徴とするトナー補給装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のトナー補給装置であって、
前記基板共通化余裕代は、機種毎に異なるトナー容器のピッチの差分に色数を乗じた長さで決定されることを特徴とするトナー補給装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載のトナー補給装置を搭載した画像形成装置であって、
モノクロ及び複数のカラーのトナー画像をそれぞれ形成する複数の画像形成ユニットを備え、前記各トナー容器は、前記対応色のトナーをこれらカラー印刷用の画像形成ユニットの各現像装置にそれぞれ補給することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−203442(P2011−203442A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−69988(P2010−69988)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】