説明

ハイブリッド車両のエンジン停止制御装置

【課題】ハイブリッド車両のエンジン停止時の排気エミッション悪化を抑制する。
【解決手段】本発明は、エンジン1及びモータ3のいずれか一方又は双方の駆動力で走行するハイブリッド車両のエンジン停止制御装置であって、エンジン停止要求を検出するエンジン停止要求検出手段(S1)と、エンジン停止要求が検出されてからエンジン1が停止されるまでのエンジントルクが緩やかに減少するようにエンジン要求トルクを算出する停止時エンジン要求トルク算出手段(S5)と、エンジン要求トルクに基づいて、スロットル弁722の開度を制御する停止時スロットル弁制御手段(S6)と、を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はハイブリッド車両のエンジン停止制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、エンジン及びモータのいずれか一方又は双方の駆動力で走行するハイブリッド車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−265577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら従来のものは、エンジン及びモータの駆動力で走行するハイブリッド走行からモータの駆動力のみで走行するモータ走行に切り替えるときに、速やかにエンジンを停止させていた。そのため、高負荷状態からエンジンを停止させたときは、それと同時にスロットル弁が一気に閉じられるので、吸気コレクタ内の圧力が急激に負圧になって壁流気化量が増大し、排気エミッションが悪化するという問題点があった。
【0005】
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、エンジン停止時の排気エミッションの悪化を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
【0007】
本発明は、吸気通路(72)を開閉するスロットル弁(722)を有し、そのスロットル弁(722)よりも下流の吸気通路(72)に燃料を噴射するポート噴射式のエンジン(1)と、蓄電器(4)から供給される電力によって駆動するモータ(3)と、を備え、エンジン(1)及びモータ(3)のいずれか一方又は双方の駆動力で走行するハイブリッド車両のエンジン停止制御装置であって、エンジン停止要求を検出するエンジン停止要求検出手段(S1)と、エンジン停止要求が検出されてからエンジン(1)が停止されるまでのエンジントルクが緩やかに減少するようにエンジン要求トルクを算出する停止時エンジン要求トルク算出手段(S5、S21)と、エンジン要求トルクに基づいて、スロットル弁(722)の開度を制御する停止時スロットル弁制御手段(S6)と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、エンジンを停止させるときにエンジントルクを緩やかに減少させ、スロットル弁を緩やかに閉じるので、吸気コレクタ内の圧力が急激に負圧になるのを抑制することができる。これにより、壁流の気化を抑制できるので、空燃比が目標空燃比よりもリッチになって、排気エミッションが悪化するのを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】ハイブリッド車両のエンジン停止制御装置の概略を示すシステム図である。
【図2】エンジンの概略構成図である。
【図3】第1実施形態によるエンジン停止制御について説明するフローチャートである。
【図4】第1実施形態によるエンジン停止制御の動作について説明するタイムチャートである。
【図5】第2実施形態によるエンジン停止制御について説明するフローチャートである。
【図6】エンジントルクの低減率を算出するテーブルである。
【図7】他の実施形態によるエンジンエンジン停止制御の動作について説明する図である。
【図8】他の実施形態によるエンジンエンジン停止制御の動作について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面等を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0011】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるハイブリッド車両のエンジン停止制御装置の概略を示すシステム図である。
【0012】
ハイブリッド車両は、エンジン1と、クラッチ2と、モータジェネレータ3と、バッテリ4と、変速機5と、を備える。
【0013】
エンジン1は、ハイブリッド車両の駆動力を発生する。エンジン1の構成については図2を参照して後述する。
【0014】
クラッチ2は、エンジン1の出力軸11と、モータジェネレータ3の入力軸31と、を断接する。クラッチ2を接続することで、エンジン1の駆動力をモータジェネレータ3の入力軸31に伝達することができる。
【0015】
モータジェネレータ3は、エンジン1によって駆動されて発電するジェネレータとしての機能と、バッテリ4の電力によってハイブリッド車両の駆動力を発生するモータとしての機能と、を有する。
【0016】
バッテリ4は、モータジェネレータ3によって発電された電力を蓄電する一方で、モータジェネレータ3に電力を供給して駆動する。電力の蓄電及び供給は、それぞれインバータ41を介して行われる。
【0017】
変速機5は、エンジン1及びモータジェネレータ3の駆動力を車両走行状況に応じた駆動力にして、プロペラシャフト51に出力する。プロペラシャフト51に出力された駆動力が、デファレンシャルギア52及びドライブシャフト53を介して左右の駆動輪54に伝達され、車両を駆動する。
【0018】
ハイブリッド車両は上記のように構成されて、エンジン1又はモータジェネレータ3のいずれか一方又は双方の動力を用いて走行することができる。すなわち、エンジン走行、モータ走行及びハイブリッド(エンジン+モータ)走行の3つの走行モードから最適な走行モードを運転状態に応じて選択し、走行することができる。
【0019】
図2は、エンジン1の概略構成図である。
【0020】
エンジン1は、シリンダブロック6と、シリンダブロック6の頂部を覆うシリンダヘッド7とを備える。
【0021】
シリンダブロック6には、複数のシリンダ61が形成される。シリンダ61には、ピストン62が摺動自在に嵌合する。ピストン62は、コンロッド63によってクランクシャフト64に連結される。
【0022】
シリンダヘッド7には、燃焼室71の頂壁に開口する吸気通路72と排気通路73とが形成され、燃焼室71の頂壁中心に点火栓74が設けられる。また、シリンダヘッド7には、吸気通路72の開口を開閉する一対の吸気弁75と、排気通路73の開口を開閉する一対の排気弁76とが設けられる。図2では図面の煩雑を防止するため、一方の吸気弁及び排気弁のみを記載してある。さらに、シリンダヘッド7には、吸気弁75を開閉駆動すると共にその開閉時期を任意の時期に設定できる吸気弁可変動弁機構77と、排気弁76を開閉駆動する排気カムシャフト78とが設けられる。
【0023】
吸気通路72には、上流から順にエアフローセンサ721と、スロットル弁722と、吸気コレクタ723と、ブーストセンサ724と、燃料噴射弁725とが設けられる。
【0024】
エアフローセンサ721は、エンジン1に吸入される新気の体積を検出する。
【0025】
スロットル弁722は、アクセル操作に対して独立にその開度を変更することができる電子制御式のスロットル弁であり、エンジン1の吸入空気量を調節する。スロットル弁722の目標開度は、エンジン要求トルクに応じて変化し、エンジン要求トルクが大きいときほど大きくなる。
【0026】
吸気コレクタ723は、シリンダ内に吸入される空気を蓄える。
【0027】
ブーストセンサ724は、吸気コレクタ723の内部圧力(以下、「コレクタ圧力」という)を検出する。
【0028】
燃料噴射弁725は、運転状態に応じて燃料を噴射する。
【0029】
排気通路73には、空燃比を検出する空燃比センサ731が設けられる。
【0030】
コントローラ8は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。
【0031】
コントローラ8には、上述したセンサ信号のほかにも、クランク角に基づいてエンジン回転速度を検出するエンジン回転速度センサ81、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルストロークセンサ82などの各種センサからの信号が入力される。
【0032】
コントローラ8は、検出されたエンジン回転速度及びアクセル踏み込み量に基づいて要求トルクを算出し、要求トルクが実現されるようにエンジン1及びモータジェネレータ3のトルクを制御する。このとき、モータジェネレータ3のトルク(以下、「モータトルク」という)のみで要求トルクを実現できるときは、エンジン要求トルクを0にしてエンジン1を停止させ、モータトルクのみで走行する(モータ走行)。
【0033】
ここで、ハイブリッド走行からモータ走行に切り替えるときにエンジン要求トルクをいきなり0にすると、それと同時にスロットル弁722も一気に全閉状態まで閉じられる。そうすると、コレクタ圧力が急激に負圧となって壁流気化量が増大してしまう。そのため、壁流気化分だけ一時的に空燃比がリッチになり、ハイドロカーボン(HC)排出量が増大して排気エミッションが悪化するという問題点がある。
【0034】
そこで本実施形態では、ハイブリッド走行からモータ走行に切り替えるときにエンジントルクをいきなり0にするのではなく、エンジントルクを緩やかに0まで下げていく。これにより、スロットル弁722が緩やかに閉じられるので、コレクタ圧力が急激に負圧になるのを抑制して壁流気化量の増大を抑制することができる。以下、本実施形態によるエンジン停止制御について説明する。
【0035】
図3は、本実施形態によるエンジン停止制御について説明するフローチャートである。コントローラ8は、このルーチンを所定の演算周期(例えば10ミリ秒)で繰り返し実行する。
【0036】
ステップS1において、コントローラ8は、エンジン停止要求があるか否かを判定する。具体的には、アクセルペダル踏み込み量が0の場合など、エンジントルクが不要なときにエンジン停止要求が出される。コントローラ8は、エンジン停止要求があればステップS2に処理を移行する。一方で、エンジン停止要求がなければ今回の処理を終了する。
【0037】
ステップS2において、コントローラ8は、エンジン停止要求が出されたときのエンジン1の運転状態が、高負荷運転だったか否かを判定する。具体的には、エンジン停止要求が出されたときのエンジントルクが、所定の高負荷判定トルクよりも大きいか否かを判定する。コントローラ8は、高負荷運転であればステップS3に処理を移行する。一方で、低中負荷運転であればステップS4に処理を移行する。
【0038】
ステップS3において、コントローラ8は、壁流量が多いか否かを判定する。具体的には、エンジン水温が所定水温より低いか、エンジン1を始動してからの経過時間が所定時間よりも短いかを判定する。いずれの場合もエンジン暖機中で吸気通路の温度が低く、壁流量が多くなると推定できるからである。コントローラ8は、壁流量が多いと判定したときはステップS5に処理を移行する。一方で、壁流量が少ないと判定したときはステップS4に処理を移行する。
【0039】
ステップS4において、コントローラ8は、エンジン要求トルクを0にしてエンジン1を停止させる。このように、エンジン停止要求が出されたときの運転状態が低中負荷運転のとき、及び、エンジン停止要求が出されたときの運転状態が高負荷運転であっても壁流量が少ないときは、エンジン要求トルクをいきなり0にしてエンジン1を停止させる。これは、エンジン停止要求が出される直前の運転状態が低中負荷運転であれば、エンジン要求トルクをいきなり0にしてスロットル弁722を一気に全閉状態にしても、もともとある程度閉じられているので、コレクタ圧力が急激に負圧となることはないからである。また、エンジン停止要求が出される直前の運転状態が高負荷運転であっても、壁流量が少なければ気化量も少なく、排気エミッションが悪化することもないからである。
【0040】
ステップS5において、コントローラ8は、エンジントルクが所定の低減率で減少するようにエンジン要求トルクを算出する。
【0041】
ステップS6において、コントローラ8は、エンジン要求トルクに基づいて、スロットル開度を制御する。
【0042】
図4は、本実施形態によるエンジン停止制御の動作について説明するタイムチャートである。なお、発明の理解を容易にするため、比較例としてエンジン停止要求が出されたときの運転状態にかかわらずエンジン要求トルクを0にしてエンジン1を停止させた場合の動作を破線で示す。また、フローチャートとの対応を明確にするため、フローチャートのステップ番号を併記して説明する。
【0043】
時刻t1で、エンジン1が始動又は再始動される。
【0044】
時刻t2で、エンジントルクが不要になってエンジン停止要求が出されると(S1でYes)、エンジン停止要求時のエンジントルクが高負荷判定トルクよりも大きいか否かが判定される(S2)。本タイムチャートではエンジントルクが高負荷判定トルクよりも高い場合を想定しているので(S2でYes)、壁流量が所定量よりも多いか否かが判定される(S3)。本タイムチャートでは壁流量が所定量よりも多いので(図4(F);S3でYes)、エンジントルクが一定の低減率で減少するように、エンジン要求トルクを算出する(図4(B);S5)。
【0045】
これにより、エンジン要求トルクをいきなり0にする場合(破線)と比較して、スロットル弁722が徐々に閉じられるので(図4(C);S6)、コレクタ圧力が急激に負圧になるのを抑制できる(図4(D))。そのため、壁流気化量が抑制でき(図4(F))、空燃比がリッチになって排気エミッションが悪化するのを抑制できる(図4(E))。
【0046】
以上説明した本実施形態によれば、エンジン停止要求前の運転状態が高負荷であって、かつ、壁流量が多いと推定できるときには、エンジントルクを一定の低減率で緩やかに0まで減少させてエンジン1を停止させる。
【0047】
これにより、スロットル弁722も緩やかに閉じられるので、コレクタ圧力が急激に負圧になって壁流気化量が増大するのを抑制できる。したがって、エンジン停止時に一時的に空燃比がリッチになって排気エミッションが悪化するのを抑制できる。
【0048】
また、壁流量が少ないときには、速やかにエンジン1を停止させることができる。したがって、燃費の悪化を抑制できる。
【0049】
(第2実施形態)
次に、図5及び図6を参照して本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、エンジン停止要求時のエンジントルクに応じて、エンジン要求トルクの低減率を算出する点で第1実施形態と相違する。以下、その相違点を中心に説明する。なお、以下に示す各実施形態では前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を用いて重複する説明を適宜省略する。
【0050】
図5は、本実施形態によるエンジン停止制御について説明するフローチャートである。コントローラ8は、このルーチンを所定の演算周期(例えば10ミリ秒)で繰り返し実行する。
【0051】
ステップS21において、コントローラ8は、後述する図6のテーブルを参照し、エンジン停止要求時のエンジントルクに応じて、エンジントルクの低減率を算出する。
【0052】
ステップS22において、コントローラ8は、ステップS21で算出した低減率でエンジントルクが減少するようにエンジン要求トルクを算出する。
【0053】
図6は、エンジントルクの低減率を算出するテーブルである。
【0054】
図6に示すように、エンジン停止要求時のエンジントルクが大きいときほど、エンジントルクの低減率は小さくなる。これは、エンジン停止要求時のエンジントルクが大きいときほどスロットル開度も大きくなる。そのため、エンジン停止要求時のエンジントルクが大きいときほどエンジントルクの低減率を小さくしてスロットル開度を少しずつ小さくし、コレクタ圧力が急激に負圧になるのを抑制する必要があるためである。
【0055】
以上説明した本実施形態によれば、エンジン停止要求時のエンジントルクに応じたエンジントルクの低減率が算出されるので、第1実施形態と同様の効果が得られるとともに、燃費の悪化をより抑制することができる。
【0056】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【0057】
例えば、第1実施形態では、エンジントルクを一定の低減率で緩やかに0まで減少させていたが、図7に示すように段階的に0まで減少させても良いし、図8に示すように一定の低減率で緩やかに所定のエンジントルクまで減少させた後、0まで一気に減少させても良い。
【0058】
また、吸気通路72の壁流量の多さを水温や始動してからの経過時間で推定していが、排気空燃比の検出値が目標空燃比よりリーンなときは、噴射した燃料のうち壁流となった燃料の割合が多いと判断できるため、壁流量が多いと推定することもできる。
【符号の説明】
【0059】
1 エンジン
3 モータ
4 バッテリ(蓄電器)
72 吸気通路
722 スロットル弁
731 空燃比センサ(空燃比検出手段)
S1 エンジン停止要求検出手段
S3 壁流量推定手段
S5 停止時エンジン要求トルク算出手段
S6 停止時スロットル弁制御手段
S22 停止時エンジン要求トルク算出手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気通路を開閉するスロットル弁を有し、そのスロットル弁よりも下流の前記吸気通路に燃料を噴射するポート噴射式のエンジンと、
蓄電器から供給される電力によって駆動するモータと、
を備え、
前記エンジン及び前記モータのいずれか一方又は双方の駆動力で走行するハイブリッド車両のエンジン停止制御装置であって、
エンジン停止要求を検出するエンジン停止要求検出手段と、
前記エンジン停止要求が検出されてから前記エンジンが停止されるまでのエンジントルクが緩やかに減少するようにエンジン要求トルクを算出する停止時エンジン要求トルク算出手段と、
前記エンジン要求トルクに基づいて、前記スロットル弁の開度を制御する停止時スロットル弁制御手段と、
を備えることを特徴とするハイブリッド車両のエンジン停止制御装置。
【請求項2】
前記停止時エンジン要求トルク算出手段は、
前記エンジン停止要求が検出されたときのエンジン運転状態が高負荷状態であれば、エンジントルクが所定の低減率で低下するように前記エンジン要求トルクを算出する
ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両のエンジン停止制御装置。
【請求項3】
前記停止時エンジン要求トルク算出手段は、
前記エンジン停止要求が検出されたときのエンジントルクに基づいてエンジントルクの低減率を算出し、エンジントルクがその低減率で低下するように前記エンジン要求トルクを算出する
ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両のエンジン停止制御装置。
【請求項4】
前記低減率は、前記エンジン停止要求が検出されたときのエンジントルクが大きいときほど小さい
ことを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド車両のエンジン停止制御装置。
【請求項5】
前記吸気通路の壁流量を推定する壁流量推定手段を備え、
前記エンジンの停止要求が検出されたときの前記吸気通路の壁流量が通常運転時よりも多いと推定したときは、エンジントルクを前記低減率で低下させる
ことを特徴とする請求項2から4までのいずれか1つに記載のハイブリッド車両のエンジン停止制御装置。
【請求項6】
前記壁流量推定手段は、
エンジン水温が所定水温よりも低いときに、前記吸気通路の壁流量が通常運転時よりも多いと推定する
ことを特徴とする請求項5に記載のハイブリッド車両のエンジン停止制御装置。
【請求項7】
前記壁流量推定手段は、
エンジンを始動してからの経過時間が所定時間よりも短いときに、前記吸気通路の壁流量が通常運転時よりも多いと推定する
ことを特徴とする請求項5に記載のハイブリッド車両のエンジン停止制御装置。
【請求項8】
前記エンジンの排気通路に設けられて空燃比を検出する空燃比検出手段を備え、
前記壁流量推定手段は、
前記空燃比が目標空燃比よりもリーンなときに、前記吸気通路の壁流量が通常運転時よりも多いと推定する
ことを特徴とする請求項5に記載のハイブリッド車両のエンジン停止制御装置。
【請求項9】
前記エンジン停止要求検出手段は、
前記モータのトルクだけで走行が可能なときに前記エンジン停止要求を検出する
ことを特徴とする請求項1から8までのいずれか1つに記載のハイブリッド車両のエンジン停止制御装置。
【請求項10】
前記停止時スロットル弁制御手段は、
前記エンジン要求トルクが小さいときほど前記スロットル弁の開度を小さくする
ことを特徴とする請求項1から9までのいずれか1つに記載のハイブリッド車両のエンジン停止制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−159650(P2010−159650A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−1052(P2009−1052)
【出願日】平成21年1月6日(2009.1.6)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】