説明

作業装置

【課題】移動機構部の先端に着脱可能なヘッド部を、空間内の目標位置に高精度に位置決めすることができる作業装置を提供する。
【解決手段】形状測定装置(作業装置)100は、形状センサ部17が内蔵されたプローブ(ヘッド部)12と、所定の空間内でプローブ12を移動させるアーム部(移動機構部)11に、このプローブ12を取り付け可能な取付部16と、空間内における所定の目標位置にプローブ12を位置決めする空間位置決定部30と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、関節部分に角度検出器を備えるロボットアームや多関節アームなどの先端部に、角度検出器やレーザエンコーダなどの種々の非接触センサを内蔵したヘッド部を装着して、被測定物体の三次元形状を測定する形状測定装置の提案がされている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許2764485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このロボットアームや多関節アームのように、回転機構を組み合わせた構造では、回転機構の回転誤差や機械的なガタが原因で、ヘッド部の空間位置を正確に取得することが困難となる。そのため、例えば、ヘッド部内に形状測定部が設けられた形状測定装置の場合、被測定物体の高精度な測定ができないという課題があった。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、例えばロボットアームなどの移動機構部の先端に着脱可能なヘッド部を、空間内の目標位置に高精度に位置決めすることができる空間位置決定部を備える作業装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明に係る作業装置は、ヘッド部と、所定の空間内でヘッド部を移動させる移動機構部に、このヘッド部を取り付け可能な取付部と、空間内における所定の目標位置にヘッド部を位置決めする空間位置決定部と、を有する。
【0007】
このような作業装置において、空間位置決定部は、目標位置に向かって移動しているヘッド部をこの目標位置に導く誘導壁と、ヘッド部が当接することにより、目標位置にヘッド部を保持する突当壁と、から構成されることが好ましい。
【0008】
あるいはこのような作業装置において、空間位置決定部は、ヘッド部に設けられたマーカと、空間内の所定の位置に配置され、マーカを走査する光学ユニットと、この光学ユニットにより検出されたマーカの空間位置からヘッド部の位置を測定し、当該測定値に従って移動機構部を作動させてヘッド部の位置が目標位置となるように補正する制御部と、を有することが好ましい。
【0009】
あるいはこのような作業装置において、空間位置決定部は、空間内の所定の位置に配置されたマーカと、ヘッド部に設けられ、マーカを走査する光学ユニットと、光学ユニットにより検出されたマーカの空間位置からヘッド部の位置を測定し、当該測定値に従って移動機構部を作動させてヘッド部の位置が目標位置となるように補正する制御部と、を有することが好ましい。
【0010】
このとき、光学ユニットは、光源と、光源からの光の放射方向を変化させてマーカを走査する揺動ミラーと、マーカで反射した反射光を集光する集光レンズと、反射光を検出する受光部と、を有することが好ましい。
【0011】
また、このような作業装置においてヘッド部は、目標位置の近傍に配置された被測定物体の形状を測定する形状測定部を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る作業装置を以上のように構成すると、この作業装置のヘッド部の位置を目標位置に正確に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】形状測定装置の全体構成を示す説明図である。
【図2】第1の実施形態に係る形状測定装置の主要部の構成を示す説明図である。
【図3】第2の実施形態に係る形状測定装置の主要部の構成を示す説明図である。
【図4】第3の実施形態に係る形状測定装置の主要部の構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1の実施形態)
以下、空間位置決定部を備えた作業装置の好ましい実施形態として、ヘッド部内に被測定物体の形状を測定するための形状測定部が内蔵された形状測定装置を例に、図面を参照して説明する。なお、以降の説明において、形状測定部を有するヘッド部を「プローブ」と呼ぶ。まず、図1及び図2を用いて第1の実施形態に係る形状測定装置100の構成について説明する。この形状測定装置100は、被測定物体15の形状を測定する形状測定部10と、この形状測定部10の作動を制御するための制御部20と、形状測定部10が設置された空間内において、被測定物体15を測定するための基準となる空間位置(以下、「目標位置」と呼ぶ)を決定するための空間位置決定部30と、から構成される。なお、被測定物体15を測定するための目標位置は、所定の原点からの位置を座標値として制御部20に設定する構成としても良いし、トレーニングにより、アーム部11を移動させて制御部20に記憶させる構成としても良い。
【0015】
形状測定部10は、図1に示すように、複数の関節部14を有する多関節構造の移動機構部(以下、「アーム部11」と呼ぶ)と、このアーム部11の先端部に、取付部16により着脱可能に取り付けられたプローブ12と、アーム部11の基端部が取り付けられた基台13と、を有して構成され、プローブ12内には形状センサ部17が内蔵されている。なお、アーム部11に把持機構を設け、形状測定部10の所定の部分を把持する機構にすれば取付部16を設けないこともできる。このアーム部11の作動やプローブ12による被測定物体15の測定は、制御部20により制御され、また、プローブ12から出力される被測定物体15の測定値も、制御部20により処理される。この形状測定装置100は、被測定物体15の測定の際に、制御部20の制御によりプローブ12が移動され、空間位置決定部30により位置決めされた目標位置において、このプローブ12が被測定物体15の形状測定を行う。プローブ12は、変位検出型のプローブや自己走査型のプローブを用いることができる。また、このプローブ12の形状センサ部17による被測定物体15の測定方法は、明視野画像を取得してコンピュータ解析により形状を測定する方法や、光切断・縞投影位相シフト・ステレオ画像等による三角測量方法、若しくは、干渉法等を用いることができる。例えば、被測定物体15にレーザ光を照射し、その反射光を受光することで被測定物体15の形状を測定することができる。また、非接触センサ以外に例えばダイヤルゲージ等の接触式センサを用いることもできる(以降の説明においても同様である)。
【0016】
空間位置決定部30は、形状測定部10のプローブ12を、被測定物体15を測定するための位置(上述の目標位置)に導き、この目標位置に保持するものであり、これにより、プローブ12の空間内における位置が正確に決定されるので、プローブ12により測定された測定値(たとえば、被測定物体15の形状)の精度を向上させることができる。
【0017】
この空間位置決定部30は、被測定物体15の目標位置方向にプローブ12を導く誘導壁31(本実施の形態においては、一対の誘導壁31a,31bから構成されている場合を示す)と、この誘導壁31の先端部に設けられ、プローブ12の先端部を当接させることにより、このプローブ12を目標位置に保持する突当壁32(本実施の形態においては、誘導壁31a,31bのそれぞれの先端部に設けられた一対の突当壁32a,32bから構成されている場合を示す)と、から構成されている。この空間位置決定部30の一対の誘導壁31a,31bは、突当璧32a,32b側の幅、すなわち、目標位置側の幅を狭く、且つ、プローブ12の先端部の幅と略同一大きさにし、反対側の幅(目標位置に対してプローブ12を近づけようとする側の幅)を広くして、ハの字状に配置した構造となっている。そのため、目標位置に向かって移動するプローブ12を、誘導壁31a,31bのいずれかに接触させ、この誘導壁31a,31bに沿って目標位置に移動させることにより、突当璧32方向、すなわち、目標位置に誘導し易いように構成されている。また、誘導璧31a,31bの目標位置側(突当壁32a,32b側)の間隔を、プローブ12の幅と略同一にすることにより、この誘導璧31と突当璧32とでプローブ12を安定して保持することができる。そのため、被測定物体15を測定する空間位置(目標位置)に正確にプローブ12を位置させて、高精度に被測定物体15の測定を行うことができる。
【0018】
それでは、このような形状測定装置100を用いて被測定物体15の三次元形状を測定する場合の手順を説明する。まず、制御部20の制御により、アーム部11を駆動してプローブ12を被測定物体15の方向(目標位置の方向)に移動させる。すると、図2に示すように、プローブ12が誘導璧31a,31bの何れかの位置に接触する。この状態でアーム部11がプローブ12を目標位置の方向に更に移動させると、プローブ12は誘導璧31a,31bに沿って突当璧42a,42bの方向に移動する。最終的に、アーム部11が目標位置にプローブ12を移動させると、このプローブ12の先端部が突当璧32a,32bに当接し、プローブ12が目標位置に位置決めされる。この目標位置で誘導璧31と突当璧32とでプローブ12を安定して保持した状態で、プローブ12による被測定物体15の形状測定が行われる。なお、この状態でプローブ12を突当壁32に押し付けるようにアーム部11に駆動力を与えることができる。また、この状態で与圧部材によりプローブ12を突当壁32に押し付けるようにしてもよい。
【0019】
この第1の実施形態に係る形状測定装置100を以上のように構成すると、高精度なセンサや、複雑な位置決め計算、若しくは、測定値の補正をすることなく、アーム部11によりプローブ12を被測定物体15の測位するための位置(目標位置)に移動させることにより、このアーム部11に誤差があったとしても、空間位置決定部30により、プローブ12を目標位置に正確に位置させることができる。そのため、このプローブ12による被測定物体15の測定値の精度を向上させることができる。また、このような空間位置決定部30を目標位置に配置することにより、既存の形状測定装置の測定値の精度を容易に向上させることができる。
【0020】
なお、第1の実施形態では、空間位置決定部30として、誘導璧31a,31bと突当璧32a,32bとから構成した場合について説明したが、例えば、四角錐状の形状としても良い。
【0021】
(第2の実施形態)
次に、図3を用いて第2の実施形態に係る形状測定装置200について説明する。なお、この第2の実施形態に係る形状測定装置200の基本構成は、図1に示す第1の実施形態と同様の構成を有しており、形状測定部10と、制御部20と、形状測定部10のプローブ12の空間位置(目標位置)を決定するための空間位置決定部230と、を有して構成される。また、形状測定部10の構成も、第1の実施形態と同様で、基台13、複数の関節部14を有する多関節構造のアーム部11、及び、取付部16によりアーム部11の先端部に着脱可能なプローブ12を有して構成される。そのため、図3には、この第2の実施形態に係る形状測定装置200のうち、プローブ12と空間位置決定部230のみの構成を示す。
【0022】
空間位置決定部230は、形状測定部10のプローブ12の所定の位置に取り付けられた2つのマーカ231a,231bから成るマーカ231(本実施の形態においては、プローブ12の背面及び側面に2つのマーカ231a,231bを設けた場合を示している)と、第1の実施形態で説明した目標位置の近傍の予め決められた位置に配置され、マーカ231に向けてレーザビームを照射して、反射した反射光を受光することにより、マーカ231の空間座標を測定する2つの光学ユニット232a,232bから成る光学ユニット232(本実施の形態においては、上述のマーカ231a,231bに対応して2つの光学ユニット232a,232bを設けた場合を示している)と、この光学ユニット232の作動の制御(空間座標の測定等)を行う制御部237と、から構成されている。
【0023】
光学ユニット232a,232bは、レーザビームを射出するレーザ光源233a,233bと、このレーザビームの照射方向を変化させてマーカ231a,231bを走査する揺動ミラー(ガルバノミラー)234a,234bと、マーカ231a,231bで反射した反射光を集光する集光レンズ235a,235bと、この反射光を検出する受光部としての撮像素子236a,236b(例えば、CCD、CMOSなど)と、を有し構成される。この光学ユニット232a,232bにおいて、制御部237は、揺動ミラー234a,234bの向きを制御し、レーザビームの方向を変化させて反射光を撮像素子236a,236bで検出し、その検出された値(揺動ミラー234a,234bの向き、撮像素子236a,236b上の位置および検出強度等)から、制御部237が、マーカ231a,231bの空間座標を算出する。なお、マーカ231a,231bは、プローブ12に設けられ、レーザビームの照射ターゲットとなるものであれば何れのものであっても良く、その形状も平面であっても球面であっても良い。また、プローブ12は、取付部16を介してアーム部11に対して着脱が可能となっているので、マーカ231a,231bを有したプローブ12と空間位置決定部230とを、既存の形状測定装置に取り付けることにより、本実施の形態に係る形状測定装置200を簡易かつ低コストに実現することができる。
【0024】
それでは、このような形状測定装置200を用いた被測定物体15の形状測定の手順を説明する。まず、制御部20により、アーム部11を作動させて、目標位置にプローブ12を移動させる。次に、空間位置決定部230の制御部237は、一組の光学ユニット232a,232bによりマーカ231a,231bを走査し、撮像素子236a,236bで検出された反射光からマーカ231a,231bの空間座標を算出して、形状測定部10におけるプローブ12の空間位置(空間座標)や姿勢を測定し、この測定値を制御部20に送信する。ここでマーカ231a,231bの(空間)座標としてマーカ231a,231bの中心座標を用いることができる。また、マーカ231a,231bに十字線状の内部マークを設ける場合は十字線の交点中心座標をマーカ231a,231bの(空間)座標とすることができる。そして、制御部20は、この測定値から現在のプローブ12の位置と、目標位置との差を検出し、アーム部11を作動させてプローブ12の位置を調整することにより、このプローブ12を目標位置に正確に位置決めする。なお、アーム部11によりプローブ12の移動及び空間位置決定部230によりプローブ12の空間座標の測定を、誤差が所定の範囲内に入るまで繰り返すことにより、このプローブ12を目標位置に正確に位置決めするように構成しても良い。最後に、形状測定部10の制御部20は、このように空間位置決定部230によって調整された目標位置においてプローブ12により被測定物体15の形状に関する測定値を得る。
【0025】
従来は、アーム部11のガタや回転誤差などにより、形状センサ部による被測定物体15の測定値に誤差が生じることがあったが、本実施形態では、上述のように空間位置決定部230によってプローブ12の位置や姿勢を高精度に取得して目標位置に位置決めすることができるので、測定誤差をより小さくして、被測定物体15の形状測定を、高精度に行うことができる。なお、アーム部11及びプローブ12の作動を制御する制御部20と、空間位置測定部230の制御部237とは一体に構成しても良い。また、多関節アーム等は目標位置に保持する間にも多少のブレが発生する場合がある。その場合は、空間位置測定部230で得られる座標値を用いて測定値を補正することで、被測定物体15の形状測定を、高精度に行うことができる。
【0026】
(第3の実施形態)
次に、図4を用いて第3の実施形態に係る形状測定装置300について説明する。この第3の実施形態に係る形状測定装置300においても、図1に示す第1の実施形態と同様の構成を有しており、形状測定部10と、制御部20と、形状測定部10のプローブ12の空間位置(目標位置)を決定するための空間位置決定部330と、を有して構成される。また、形状測定部10の構成も、第1の実施形態と同様で、基台13、複数の関節部14を有する多関節構造のアーム部11、及び、取付部16によりアーム部11の先端部に着脱可能なプローブ12を有して構成される。そのため、図4には、この第2の実施形態に係る形状測定装置300のうち、プローブ12と空間位置決定部330のみの構成を示す。
【0027】
空間位置決定部330は、第2の実施形態とは反対に、目標位置の近傍の所定の位置に配置された2つのマーカ331a,331bから成るマーカ331(本実施の形態では、目標位置若しくはその近傍にプローブ12が位置するときに、このプローブ12の2つの側面のそれぞれの対向する位置に2つのマーカ331a,331bを配置した場合を示している)と、プローブ12内に設けられ、このプローブ12からレーザビームを照射してマーカ331を走査する2つの光学ユニット332a,332bから成る光学ユニット332(本実施の形態では、プローブ12の2つの側面のそれぞれから外方に向けてレーザビームを照射するように取り付けられた2つの光学ユニット332a,332bを設けた場合を示している)と、この光学ユニット332の作動の制御(空間座標の測定等)を行う制御部337と、から構成されている。なお、光学ユニット332a,332bの構成は第2の実施形態と同様である。また、図4においては、制御部337をプローブ12内に設けた場合を示しているが、第2の実施形態と同様に外部に設けても良いし、制御部20と一体に設けても良い。また、マーカ331a,331bとして固定鏡(平面鏡)を用いることができる。その場合、揺動ミラーの向きで決まるレーザビームの照射角と撮像素子で検出される反射光の戻り位置から、三角測量の原理を用いてプローブ12とマーカ331a,331bとして固定鏡(平面鏡)までの距離を正確に求め、プローブ12の空間座標を算出すればよい。
【0028】
この第3の実施形態に係る空間位置決定部330も、制御部20によりアーム部11の作動が制御され、目標位置若しくはその近傍にプローブ12が位置するときに、制御部337により光学ユニット332a,332bを制御してマーカ331a,331bを走査し、このマーカ331a,331bの位置から、プローブ12の空間位置や姿勢を測定する。そして、図示しない、制御部20にこのプローブ12の空間位置や姿勢等の測定値を送信し、制御部20は、この測定値から現在のプローブ12の位置と、目標位置との差を検出し、アーム部11を作動させてプローブ12の位置を調整することにより、このプローブ12を目標位置に正確に位置決めする。また、第3の実施形態でも第2の実施形態と同様に、多関節アーム等は目標位置に保持する間にも多少のブレが発生する場合がある。その場合は、空間位置決定部330で得られる座標値を用いて測定を補正することで、被測定物体15の形状測定を、高精度に行うことができる。
【0029】
この第3の実施形態に係る形状測定装置300においても、空間位置決定部330によってプローブ12の位置や姿勢を高精度に取得して目標位置に位置決めすることができるので、測定誤差をより小さくして、被測定物体15の形状測定を、高精度に行うことができる。
【符号の説明】
【0030】
11 アーム部(移動機構部) 12 プローブ(ヘッド部)
20 制御部 30,230,330 空間位置決定部
31 誘導壁 32 突当壁
231a,231b,331a,331b マーカ
232a,232b,332a,332b 光学ユニット
233a,233b レーザ光源 234a,234b 揺動ミラー
235a,235b 集光レンズ 236a,236b 撮像素子(受光部)
100,200,300 形状測定装置(作業装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッド部と、
所定の空間内で前記ヘッド部を移動させる移動機構部に、前記ヘッド部を取り付け可能な取付部と、
前記空間内における所定の目標位置に前記ヘッド部を位置決めする空間位置決定部と、を有する作業装置。
【請求項2】
前記空間位置決定部は、
前記目標位置に向かって移動している前記ヘッド部を前記目標位置に導く誘導壁と、
前記ヘッド部が当接することにより、前記目標位置に前記ヘッド部を保持する突当壁と、から構成される請求項1に記載の作業装置。
【請求項3】
前記空間位置決定部は、
前記ヘッド部に設けられたマーカと、
前記空間内の所定の位置に配置され、前記マーカを走査する光学ユニットと、
前記光学ユニットにより検出された前記マーカの空間位置から前記ヘッド部の位置を測定し、当該測定値に従って前記移動機構部を作動させて前記ヘッド部の位置が前記目標位置となるように補正する制御部と、を有する請求項1に記載の作業装置。
【請求項4】
前記空間位置決定部は、
前記空間内の所定の位置に配置されたマーカと、
前記ヘッド部に設けられ、前記マーカを走査する光学ユニットと、
前記光学ユニットにより検出された前記マーカの空間位置から前記ヘッド部の位置を測定し、当該測定値に従って前記移動機構部を作動させて前記ヘッド部の位置が前記目標位置となるように補正する制御部と、を有する請求項1に記載の作業装置。
【請求項5】
前記光学ユニットは、
光源と、
前記光源からの光の放射方向を変化させて前記マーカを走査する揺動ミラーと、
前記マーカーで反射した反射光を集光する集光レンズと、
前記反射光を検出する受光部と、を有する請求項3または4に記載の作業装置。
【請求項6】
前記ヘッド部は、前記目標位置の近傍に配置された被測定物体の形状を測定する形状測定部を有する請求項1〜5いずれか一項に記載の作業装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−169634(P2010−169634A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−14501(P2009−14501)
【出願日】平成21年1月26日(2009.1.26)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】