説明

分離されたチャンバ本体

【課題】基板搬送チャンバ及び真空処理チャンバとしての使用に適する、ロードロックチャンバを提供する。
【解決手段】管状本体から分離した上部及び底部プレートを有する真空チャンバが提供され、チャンバは少なくとも2つの基板アクセスポート116が形成された管状本体148を含み、上部プレート104は本体の上端面に気密に配置され、底部プレートは本体の下端表面に気密に配置される。複数の固定具(ファスナー)が上部と底部プレートの間で本体をクランプする。分離された少なくとも1つの上部と底部を有するチャンバ本体を含む。特に、ロードロックチャンバ、基板搬送チャンバ及び真空処理チャンバとしての使用に適する。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
本発明の実施形態は、真空処理システムのチャンバ本体に関する。
【関連技術の説明】
【0002】
フラットパネル技術により製造される薄膜トランジスタ(TFT)は、アクティブマトリクスディスプレイ、例えば、コンピューターやテレビのモニタ、携帯電話のディスプレイ、携帯情報端末(PDA)、及び増加している他の多くのデバイスに一般に用いられている。一般的には、フラットパネルは、それらの間にはさまれた液晶材料の層を持った2枚のガラス板を含んでいる。ガラス板の少なくとも1つは、電源と結合したその上に配置された一導電膜を含んでいる。電源から導電薄膜に供給される電力は、結晶材料の配向を変化させ、パターンディスプレイを作る。
【0003】
フラットパネル技術の市場の受け入れにつれて、量産性に優れ、製造コストの少ない大面積ディスプレイの需要が、フラットパネルディスプレイ組立加工業者のためにより大きなサイズのガラス基板を収容する新しいシステムを装置製造業者に開発させている。現在のガラス処理装置は、一般的に約5平方メートルより僅かに大きい基板を収容するように構成されている。より大きな基板サイズを収容するように構成された処理装置が近い将来にできると予想される。
【0004】
そのような大面積基板を作るための装置は、フラットパネルディスプレイ組立加工業者に対する実質的な投資を表わしている。従来のシステムは、大型で高価なハードウェアを必要とする。真空チャンバの大型サイズは真空条件下で変形の影響を受けやすくなる。例えば、真空チャンバの上部及び底部は真空条件下で内側に偏向するので、スリットバルブドアを境界を形成する真空チャンバ本体の封止表面は非平坦になり、スリットバルブドアと真空チャンバの間の封止はリーク(漏れ)の影響を受ける。更に、大きな偏向により、スリットバルブドアの金属表面とチャンバ表面が摩擦し、これによって、真空チャンバ内に導入されて基板を汚染する可能性のある不要な粒子を発生させる場合がある。将来の処理システムがより大きなサイズの基板を視野に入れているので、大面積基板の迅速な搬送が可能な真空チャンバの改良は重要である。
従って、改良された真空チャンバの必要性が存在する。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態は、チャンバ本体の側壁から分離した上部又は底部の少なくとも1つを有するチャンバ本体を含む。本発明は、特に、ロードロックチャンバ、基板搬送チャンバ、真空処理チャンバとして用いるのに適する。
【0006】
第1実施形態において、管状本体から分離した上部及び底部プレートの少なくとも1つを有する真空チャンバが提供される。一実施形態において、真空チャンバは少なくとも2つの基板アクセスポートが形成された管状本体を含む。上部プレートは本体の上端面に気密に配置され、底部プレートは本体の下端表面に気密に配置される。複数の固定具(ファスナー)が上部と底部プレートの間で本体をクランプする。
【0007】
他の実施形態において、管状チャンバ本体に連結された上部及び底部プレートを有し、少なくとも上部プレートがチャンバ本体に対して移動可能である真空チャンバが提供される。他の実施形態において、少なくとも1つのスペーサが上部プレートとチャンバ本体の間に配置され、チャンバ本体と上部プレートを間隔を配して分離した関係に維持する。
【0008】
更に、他の実施形態において、管状チャンバ本体に連結される第1プレートを含む真空チャンバが提供される。管状チャンバ本体には、少なくとも1つの基板アクセスポートが形成される。シール部は第1プレート及びチャンバ本体に気密に係合する。複数の垂直に積み重ねられたスペーサが第1プレートとチャンバ本体の間に配置され、第1プレートとチャンバ本体を間隔を配して分離された状態に維持する。第2プレートはチャンバ本体に気密に連結され、チャンバ本体とプレートは大面積基板を収容するのに十分な内部容積を形成する。基板支持部は内部容積内に配置される。
【詳細な説明】
【0009】
分離した本体アセンブリを有する真空チャンバを提供する。本体アセンブリの構成部品は、チャンバ本体アセンブリの上部に加えられた力、例えば熱膨張や圧力その他のエネルギーによる歪みを、部品間の横方向の動きによって管状本体の側壁から分離することを可能にする。従って、分離という用語は、チャンバの真空の完全性を損なうことなく、チャンバ側壁に相対して上部又は下部プレートの少なくとも1つを動かせる能力を定義するものである。これによりチャンバ密封面が動作許容範囲内に有益に維持され、動作中の粒子発生の低下に役立つ。第1形態はロードロックチャンバとして記載されているが、その他の真空チャンバ、例えば基板搬送チャンバ、化学気相蒸着チャンバ、物理気相蒸着チャンバ、熱処理チャンバ、エッチングチャンバ、イオン注入チャンバ、又はその他の真空チャンバも本願に記載の構造に構成し得ることが考えられる。
【0010】
図1は本発明のロードロックチャンバ100の一形態を示す。ロードロックチャンバ100はステンレススチール、アルミニウム等の剛性材料又はその他の適切な材料から形成された本体アセンブリ102を含む。本体アセンブリ102は、構成部品の集合体を漏出防止構造に構成したものである。一形態において、本体アセンブリ102は環状本体148を挟む上部プレート104と下部プレート106を含み、内部体積120が包囲される。環状本体148は側壁108、110、112、114を含む。第1側壁112の反対側に位置する第四側壁114は図2に図示されている。
【0011】
側壁112、114のそれぞれには少なくとも1つの基板アクセスポート116が開口しており、チャンバ本体アセンブリ102の内部体積120からの基板の出し入れが可能である。基板アクセスポート116は、当該技術分野で良く知られたスリットバルブドアによって選択的に封止される。本発明で有益に利用しえるスリットバルブドアの1つが、タナセその他による2004年6月14日出願の米国特許出願番号第10/867100号の「湾曲したスリットバルブドア」に記載されている。
【0012】
一形態において、上部又は下部プレート104、106の少なくとも1つを温度制御プレートして構成してもよい。1つ以上の流路124をプレート104、106内に形成して、流体供給源128に連結してもよい。流体供給源128は、流路142内を循環して基板122の温度を制御(つまり、加熱及び/又は冷却)する熱伝導流体を供給する。
【0013】
任意で、1つ以上の加熱装置166をロードロックチャンバ100の内部体積120内に配置して、基板122を選択的に加熱してもよい。図1に示される形態においては、複数の加熱装置166が下部プレート106上に配置されており、これらは電源168に独立して連結されている。基板112の下に加熱装置166が位置することにより、基板上を流れるガス流を乱すことなく、基板の効率的な放射加熱が促進される。この構成により、各加熱装置166を独立して制御することができ、基板122の温度分布を希望通りに、例えば、加熱均一性を向上させる、及び/又は基板の一領域を別の領域よりも速く加熱することが可能となる。図1に示される形態において、加熱装置166は基板122の中心がその周辺部とは異なる速度で加熱されるよう配置されている。
【0014】
基板支持構造体118が本体アセンブリ102によって画成された内部体積120内に設置される。基板支持構造体118は、通常、ロードロックチャンバ100によって隔離されている周囲環境と真空環境との間を搬送される1つ以上の基板122を支持するよう構成されている。図1の基板支持構造体118は単一の基板122を支持しているが、1つ以上の基板をその上に支持するその他の基板支持構造体も本発明で有益に利用し得ると考えられる。
【0015】
基板支持構造体118は複数のピン126を含む。ピン126は、本体アセンブリ102の下部プレート106に連結されている。基板112を支持しているピン126の端部は基板112の底面とピン126との間の運動摩擦を低減し、基板への傷を防止するために丸端加工されている、及び/又は球を備えていてもよい。図1に示される形態において、球172は各ピン126の遠位端に配置されている。球172によって摩擦が低減されるため、基板を傷つけることなく、ピン126上に支持された状態での基板の急速な膨張と収縮が可能となる。その他の適切な基板支持体が、2003年3月5日に出願された米国特許第6528767号、2001年10月27日に出願された米国特許出願第09/982406号、2003年2月27日に出願された米国特許出願第60/376857号に記載されている。ピン126は、通常、ロボットエンドエフェクタとの基板交換を促進するよう配置されている。
【0016】
圧力制御システム150をロードロックチャンバ100に連結して、本体アセンブリ102の内部体積120内の圧力を制御する。圧力制御システム150は、通常、ガス供給源152と排気システム154とを含む。ガス供給源152は、チャンバ本体アセンブリ102を貫通して形成された少なくとも1つの流入口160に連結されている。ガス供給源152は、チャンバ本体アセンブリ102の内部体積120内の圧力を上昇及び/又は調節するために使用する通気ガスを供給する。例えば、ガス供給源152は通気ガスを内部体積120内に流入させて、真空環境から周囲環境への基板122の搬送を促進してもよい。一形態において、通気ガスは窒素、ヘリウム、空気、又はその他の適切なガスの少なくとも1つを含む。
【0017】
流入制御バルブをガス供給源152と流入口160との間に配置して、通気ガスの本体アセンブリ102の内部体積120への流れを制御する。流入制御バルブ156は、真空条件下における実質的な耐密シールとして機能するものである。一形態において、ガス供給源152は通気ガスの特性、例えば通気ガスの流量、温度及び/又は湿度を制御するよう構成されている。
【0018】
図1に示される形態において、流入口160は通気路138によって1つ以上の拡散装置140に連結されている。拡散装置140は上部プレート102の内側に形成されているため、内部体積120に流入するガスは基板122の上部に向かって方向づけられる。この配置は、基板122の処理後にロードロックチャンバを通気しながら基板122を冷却する際に役立つ。
【0019】
一形態において、拡散装置140は上部プレート102の内面に画成された凹部132に形成される。キャップ144が凹部132を覆い、上部プレート102にプレナム142を画成する。接続穴部136がプレナム142と通気路138とを流体的に連結する。複数の開口部176がキャップ144を貫通して形成されていることから、矢印134によって図示されるように、通気ガスがガス供給源152からプレナム142を通って内部体積120へと流入する。拡散装置140は、本来、通気ガスをロードロックチャンバ100内へと方向付けるためのものであるが、拡散装置140はチャンバ100の内部体積120を排気するためにも利用し得ることが考えられる。
【0020】
排気システム154は、通常、チャンバ本体アセンブリ102を貫通して形成された少なくとも1つの排気口162に連結されている。排気システム154は、ロードロックチャンバ100の内部体積120からガスを除去するよう構成されている。排気システム154は1つ以上の真空ポンプ(図示せず)を含んでいてもよく、最終的に設備の排気システム(これも図示せず)に連結されていてもよい。例えば、排気システム154は内部体積120からガスを排気して、周囲環境から真空環境への基板122の搬送を促進させてもよい。
【0021】
排気制御バルブ158を排気システム154と排気口162との間に配置して、本体アセンブリ102の内部体積120からのガス流を選択的に制御する。排気制御バルブ158は典型的には流入制御バルブ156と同様であり、真空条件下における実質的な耐密シールとして機能するものである。
【0022】
図1に示される形態において、排気口162は側壁110を貫通して形成されている。従って、内部体積120を通気する際、及び/又は基板122を冷却する間、通気ガスの流れを(流れ矢印180によって表されるように)、任意で、基板122の表面全体にわたって確立してもよい。流れ180は、通常、基板122の面に対して平行に、排気口162に向かって流れる。流れ180は、通常、基板122と通気ガスとの間の伝熱率を上昇させ、基板の冷却速度を有利に向上させるものである。さらに、ロードロックチャンバ100を通気しながら通気ガスを除去することで、基板によって熱せられた通気ガスはロードロックチャンバ100の内部体積120から取り除かれ、より冷たい通気ガスと置換され、通気ガスと基板との温度差が実質的に維持されることで基板の冷却速度が上昇する。
【0023】
図2のロードロックチャンバの分解図をさらに参照すると、上部及び下部プレート104、106の少なくとも1つと本体148との間の相対運動が可能となる形で、上部及び下部プレート104、106が複数の固定具によって本体148に気密に連結されている。例えば、上部及び下部プレート104、106の少なくとも1つが、溶接されることなく本体148に連結されている。プレート104、106から側壁に加えられる力が大したものではない形態においては、上部よび下部プレート104、106、及び本体148を溶接によって連結してもよい。
【0024】
図1−2に示される形態においては、ボルト182とナット184として示される複数の固定具が、上部及び下部プレート104、106の間に本体148を固定する。図のボルト182の数は、わかりやすくするために最低限のものとしてあるが、動作条件下においてチャンバ100を適切に密閉するために十分な数の固定具を利用することが考えられる。固定具を収容するために、上部プレート104、本体148、下部プレート106を貫通して穴部202、204、206がそれぞれ形成されている。
【0025】
溝部208が穴部202、204、206の内側に形成されているため、ガスケットやOリング等のシール部材186を固定具の内側に位置させて、ロードロックチャンバ100の内部体積120を効果的に封止してもよい。ガスケット186用の溝部208は、上部プレート104又は本体148のいずれに取り付けてもよい。
【0026】
図3に示される本体アセンブリ102の部分断面図をさらに参照すると、上部プレート104の下面302と本体148の上面304との間に少なくとも1つのスペーサ316が取り付けられている。スペーサ316は上部プレート104とチャンバ本体148とを隔離しているため、その間に間隙306が形成される。一形態において、スペーサ316はチャンバ本体148の上面304の面積よりも遥かに狭い面積を有する部材である。例えば、複数のスペーサ316をチャンバ本体148の一辺に沿って上面304上に配置してもよい。
【0027】
スペーサ316の厚さは、真空又はその他の圧力条件下における上部プレート104と本体148との接触を防止しつつ、ガスケット186が十分に圧縮されて真空シールを維持するようなものを選択する。同様に、1つ以上のスペーサ316を下部プレート106とチャンバ本体148との間に取り付けて、その間に間隙306を維持する。
【0028】
図3に示される形態においては、第1スペーサ312と第2スペーサ314が、上部プレート104とチャンバ本体148との間に配置されて描かれている。スペーサ312、314は、その間(つまりスペーサ312とスペーサ314)の摩擦係数がチャンバ本体148及び/又は上部プレート104との間の摩擦係数よりも低い材料から形成される。従って、チャンバ本体148と上部プレート104が真空エネルギー、熱エネルギー、その他の力によって互いに相対的に動く際、上部プレート104と本体148との接触を防止しながらも、上部プレート104と第1スペーサ312は第2スペーサ314(及び本体148)上を横方向に平行移動することができる。
【0029】
一形態において、スペーサ312、314は円盤である。円盤は、組み立てを容易にするために、ボルト182の周りに配置される座金であってもよい。摺動部材(例えば、スペーサ312、314)により本体148の上面304との接触面積が縮小されるため、運動を開始するのに必要とされる力が少なくなる。加えて、スペーサ312、314の接触面がガスケット186の外側にあるため、スペーサ312、314の摺動中に発生する粒子のロードロックチャンバ100の内部体積120への侵入が有益に防止される。スペーサ316として、プレートと本体との間に延びその間に間隙を維持する突条又はその他の形態が考えられる。スペーサをプレート又は本体のいずれか組み込むことも考えられる。スペーサ316として、プレートと本体との間に延びその間に間隙を維持する突条又はその他の形態が考えられる。スペーサをプレート又は本体のいずれか組み込むことも考えられる(即ち、一体構造)。
【0030】
図3に示される形態においては、凹部308が本体148の上面304に形成され、第2スペーサ314を配置する。任意で、上部プレート104に凹部(図示せず)を形成して、第1スペーサ312を配置してもよい。凹部(図示せず)308の深さは、スペーサ314が上面304から突出し、第1スペーサ312が本体148に相対して横方向に摺動可能となるように選択される。
【0031】
ロードロックチャンバ100の上部プレート104上にかかる力の作用をさらに最小限度に抑えるために、少なくとも1つのスロット318を上部プレート104に形成する。スロット312により、上部プレート104の中央領域の移動、歪み及び/又は膨張が可能となる一方、上部プレートの縁部への動きの影響は最小限に抑えられる。スロット318にはシールアセンブリ320を取り付けてロードロックチャンバ100の内部体積120への漏れを防止する。図3に示される形態において、シールアセンブリ320はクランプブロック324によって上部プレート104に固定されたガスケット又はベロー(ジャバラ)322を含む。同様に、下部プレート206は、上述したように、シールアセンブリ320によって封止された少なくとも1つのスロット330を含む。
【0032】
図2に戻ると、ファクトリインタフェースに面する管状本体148の側壁は、さらに補強部材292を含んでいてもよい。側壁112の外側に取り付けられた補強部材は、本体148の歪みから切り離されたドア密封面280を提供するものである。一形態において、補強部材292は密封面280から本体アセンブリ148から遠ざかる方向に延びる又は密封面280に連結された1つ以上の突条296を含む。典型的には、突条296は壁部112の面に対して実質的に直角方向を向いている。プレート294は、補強部材292の本体アセンブリ148への固定を容易にするための穴部284を複数含む。図2に示される形態において、固定具286は穴部284を通され、本体アセンブリ148に形成されためくら穴(図示せず)にねじ込まれる。補強部材292と側壁112との間にはガスケット290が配置される。ガスケット290が本体アセンブリ148の動き及び/又は反りを密閉面280から切り離すことでスリットバルブドアシールが強化されドアシール(Oリング)の寿命が延びる一方、Oリングのねじれ/狭窄による粒子の発生とドアと密閉面280との間の金属間接触が防止される。ガスケット290は通常、適切な重合体又はエラストマー材料から形成される。基板搬送路298、288をプレート294とガスケット290に形成し、側壁212に形成された基板アクセスポート216と揃え、ロードロックチャンバ100からの基板の出し入れを促進する。
【0033】
図4は、大面積基板(例えば、約2.7平方メートルより広い面積を有する基板)の処理に適したクラスターツール又は処理システム450の一形態の平面図である。システム450の少なくとも1つのチャンバは、チャンバ本体から分離された上部プレートを含む。
【0034】
図4に示される処理システム450は、複数の単一基板搬送チャンバを有するロードロックチャンバ400によってファクトリインタフェース412に連結された搬送チャンバ408を含む。搬送チャンバ408は、その周囲を取り囲む複数の真空処理チャンバ432とロードロックチャンバ400との間で基板を搬送するよう構成された、少なくとも1つの二枚刃真空ロボット434をその内部に有する。典型的には、搬送チャンバ408を真空状態に維持し、基板搬送ごとに搬送チャンバ408と個々の処理チャンバ432との間で圧力の調整が必要ないようにする。
【0035】
処理チャンバ432は処理する基板に適したチャンバならばいずれであってもよい。例えば、少なくとも1つの処理チャンバ432は物理気相蒸着チャンバ、化学気相蒸着チャンバ、エッチングチャンバ、イオン注入チャンバ、熱処理チャンバ、又は真空状態に維持されたその他のチャンバであってもよい。
【0036】
ファクトリインタフェース412は、通常、複数の基板収納カセット438と二枚刃大気ロボット436を含む。カセット438は、通常、ファクトリインタフェース412の片側に形成された複数の格納区画440内に着脱自在に配置される。大気ロボット436は、カセット438とロードロックチャンバ400との間で基板410を搬送するよう構成されている。典型的には、ファクトリインタフェース412は、大気圧と同じ又は少し高めに維持される。
【0037】
図5は図4の複数チャンバロードロック400の一形態の断面図である。ロードロックチャンバ400は、真空気密された水平な内壁514によって隔離された、垂直方向に積み重ねられた複数の管状チャンバ本体548を含む、分離されたチャンバ本体アセンブリ512を有する。図5の形態においては垂直に積み重ねられた3つの管状チャンバ本体548が図示されているが、ロードロックチャンバ400のチャンバ本体アセンブリ512は垂直に積み重ねた2つ以上のチャンバ本体548を含んでいてもよく、それぞれのチャンバ本体はロードロックチャンバ400内に画成されたそれぞれの基板搬送チャンバを取り巻く。例えば、ロードロックチャンバ400は、N−1個の水平内壁514によって隔離された、チャンバ本体548内に画成されたN個の基板搬送チャンバを含んでいてもよく、Nは1つ以上の整数である。
【0038】
図5に示される形態において、各基板搬送チャンバ520、522、524はそれぞれのチャンバ本体548内に画成され、一枚の大面積基板410を格納するように構成されているため、各チャンバの体積が最小限となり迅速な排気及び通気サイクルが向上する。図5に示される形態において、各基板搬送チャンバ520、522、524の内部体積は約4000リットル又はそれ以下であり、例えば約1400リットル未満であり、約5平方メートルの表面積の基板を格納することが可能である。本発明の基板搬送チャンバを、これよりも広い又は狭い表面積の異なるサイズの基板を格納できるように構成し得ることが考えられる。
【0039】
チャンバ本体548は、第1側壁502、第2側壁504、第3側壁506、第4側壁(図5には図示されず)を含む。下部プレート508は、内壁514に対向して最下部のチャンバ本体548に連結され、最下部搬送チャンバ520を画成している。中間搬送チャンバ522は2つの内壁514によって画成される。上部プレート510は内壁514に対向して最上部のチャンバ本体548に連結され、最上部搬送チャンバ524を画成している。
【0040】
図6はチャンバ本体548、内部プレート514、上部プレート510、底部プレート508の分離アセンブリを示す、ロードロックチャンバ400の部分断面図である。チャンバ本体548がプレート508、510、514の少なくとも1つに対して横方向に運動可能となるように、チャンバ本体548はプレート508、510、514の少なくとも1つに気密に連結されている。ボルト182及びナット184等の複数の固定具を利用して、チャンバ本体アセンブリ512を固定してもよい。図6に示される形態において、ボルト182の長さはチャンバ本体アセンブリ512の層状構造全体を固定するに十分なものである。上述したように、シール186は固定具の内側に配置され、ロードロックチャンバ400の真空の完全性を維持する。
【0041】
一形態において、チャンバ本体548は少なくとも1つのスペーサ316によって、プレート508、510、514とは間隔を置いて維持されている。スペーサ316により、上述したように、真空気密を損なうことなくプレート508、510、514の本体548との相対運動が可能となる。図6に示される形態において、複数のスペーサ316が、プレート508、510、514、及び本体548の間にそれぞれ画成された各間隙306に垂直に積み重ねられている。
【0042】
図4、5に戻ると、チャンバ本体アセンブリ512内に画成された基板搬送チャンバ520、522、524の各々は、2つの基板アクセスポートを含む。基板アクセスポートは、ロードロックチャンバ400からの大面積基板410の出し入れを促進するよう構成されている。図5に示される形態において、下部プレート508によって境界を定められた第1基板搬送チャンバ520は第1基板アクセスポート530と第2基板アクセスポート532とを含む。第1基板アクセスポート530は第1基板搬送チャンバ520を処理システム450の中央搬送チャンバ408に連結する。第2基板アクセスポート532は、チャンバ本体アセンブリ512の第2壁部504を貫通して形成されており、第1基板搬送チャンバ520をファクトイリンタフェース412に連結する。図5に示される形態において、基板アクセスポート530、532はチャンバ本体アセンブリ512の両側に設けられるが、代わりに基板アクセスポート530、532を本体アセンブリ512の隣接する壁部に設けてもよい。ファクトリインタフェースに面するアクセスポートは補強部材で、例えば図2に記載の補強部材292で補強してもよい。補強部材により、ドアの摩擦あるいは磨耗により粒子発生を引き起こす恐れのある密封面の反りを最小限に抑える剛性が得られる。
【0043】
各基板アクセスポート530、532は、第1基板搬送チャンバ520を搬送チャンバ408とファクトリインタフェース412の環境から選択的に隔離するよう構成されたスリットバルブドア526、528のそれぞれによって選択的に封止される。スリットバルブドア526、528は作動装置542(図5に仮想線で示される作動装置542は通常、チャンバ本体アセンブリ512の外部に位置される)によって開閉位置間を移動させられる。図5に示される形態において、各スリットバルブドア526、528は第1縁部にそってチャンバ本体アセンブリ512に枢動可能に連結され、作動装置542によって開閉位置間での回転が行われる。
【0044】
第1スリットバルブ526は、第1基板搬送チャンバ520の内側サイドから第1基板アクセスポート530を封止し、第1基板搬送チャンバ520と中央搬送チャンバ408の真空環境の間の真空(例えば、圧力)の差異は、スリットバルブドア526のローディング及び気密を援助し、真空シールを強化する。従って、第2スリットバルブドア528はロードロックチャンバ100の外部に配置され、ファクトリインタフェース412の雰囲気環境と第1基板搬送チャンバ520の真空環境の間の圧力差が第2基板アクセスポート532の気密を援助するように位置する。本発明の利益を享受することができるスリットバルブドアの他の例は、1996年12月10日にフリークス(Freeks)に発行された米国特許第5579718号、2000年4月11日にテプマン(Tepman)らに発行された米国特許第6045620号に記載されている。
【0045】
同様に、第2基板搬送チャンバ522はアクセスポート534、536と、スリットバルブドア526、528を備えている。同様に、第3基板搬送チャンバ524はアクセスポート538、540と、スリットバルブドア526、528を備えている。
【0046】
基板410は、複数の基板支持部544により、第1基板搬送チャンバ520の底部プレート508と第2及び第3基板搬送チャンバ522、524の底部を形成する内部壁514の上部に支持される。基板がチャンバ本体アセンブリ512に接触することを避けるため、基板支持部544は底部プレート508(又は壁部514)の上方の上昇において支持するように構成され、分離される。基板支持部544は基板のキズ及び汚染を最小化するように構成される。図5に示される実施形態において、基板支持部は、丸められた上端部546を形成するローラボールを有するステンレスピンである。他の適した基板支持部は、2003年3月11日に出願された米国特許第6528767号、2001年10月17日に出願された米国特許出願第09/982406号、2003年2月27日に出願された米国特許出願第10/376857号に記載されている。
【0047】
追加的に、管状本体の548の歪みなしに、プレート508,510、514の変形を収容するため、プレート508,510、514はシールアセンブリ320によりシールされる。図6に示される実施形態において、内部壁514の上部及び下部側部514は、内部体積120の間を分離する手段を提供するため、シールアセンブリを有する。各々の壁部514に結合されたシールアセンブリ320の間に形成される間隙プレート容積602は、壁部514を通じて形成される流路604(仮想線で示される)により、真空ポンプに連結される。間隙容積602に真空を形成することにより、シールアセンブリ320の寿命が延び、各々のチャンバ内部体積120内の圧力変化によりシールアセンブリ320の移動が最小化され、微粒子発生の可能性が最小化される。
【0048】
図7はロードロックチャンバ400の他の断面図である。図7に示される実施形態において、内部水平壁514は、流体源704から提供された温度制御流体を流すように構成された少なくとも1つの冷媒流路702を含む。図7に示される実施形態において、入口706及び出口708は、冷却流体を壁514に送るため、内部プレート514の対向側部に各々配置される。冷却流路702は壁514に交互のルートを構成することができると考えられる。
【0049】
また、図7に示されるように、ガス源152から供給される通気ガスは内部壁514に形成される1又はそれ以上のベント流路710を通って送られる。ベント流路710は、内部壁514の底部に形成された複数の拡散器712を介して、ロードロックチャンバ400の内部体積712と流体的に連結されている。上部プレート510は、通気ガスを内部体積120の最上部に提供するため、同様に構成されることができると考えられる。
【0050】
一般に、拡散器712は、内部壁514の底部に形成された凹部714に形成される。キャップ716が内部壁514に結合され、凹部714の底部にプレナム722を形成する。キャップ716はこれを通じて形成された複数の穴718を含み、これによって、ガスが矢印720に示されるように、プレナム722とチャンバ120の内部の間で流通することが可能になる。ベント流路710はチャンバ容積120を排気し、又はチャンバ容積120は図1を参照して示されるように、又は他の適した方法により排気可能であると考えられる。
【0051】
図8はクラスターツール450の搬送チャンバ408と処理チャンバ432の一実施形態の部分断面図である。一実施形態において、処理チャンバ432は処理容積804を形成する管状本体802を含む。処理容積804は上部及び底部プレート806、808により形成され、プレート806、808の少なくとも1つに対する本体802の横方向の移動を可能にする。本体802をプレート806、808の間にクランプするため、ボルト182とナット184のような複数の固定具を用いることができる。
【0052】
一実施形態において、処理チャンバ本体802は、少なくとも1つのスペーサによりプレート806、808と間隔を配され、分離された関係が維持される。上述のように、スペーサにより、真空封止を破ることなく、本体802に対するプレート806、808の移動が可能になる。図8に示される実施形態において、複数のスペーサ316は、プレート806、808と本体802の間に形成される各々の間隙306内に重ねられる。
【0053】
上記実施形態で説明されたように、シール部材は、処理チャンバ432の真空状態を維持するため、固定具の内側に配置される。追加的に、管状本体802の歪みなしにプレート806、808の変形を収容するため、プレート806、808は、図2〜3に示されるように、スロット318、330及びシールアセンブリ320に類似するシールアセンブリによりシールされる1又はそれ以上のスロットを含むことができる。
【0054】
図8に示される実施形態において、処理チャンバ432は、シャワーヘッド832の下方に配置された垂直方向に移動可能な加熱された基板支持部830を含む。ガス供給源834は処理チャンバ432に結合され、これによって処理容積804に入るガスは、支持部830上に配置された基板410の幅に渡ってシャワーヘッド832により所定の方法で分配される。追加的に、電源836がシャワーヘッド832に連結され、プラズマエンハンスト化学気相蒸着プロセスのような処理容積804内でガスを励起することができる。処理チャンバ432はプラズマエンハンスト化学気相蒸着チャンバとして説明されているが、特に、基板搬送、物理気相蒸着、エッチング、イオン注入及び熱処理に適した他の真空チャンバも、本明細書で説明される分離された本体アセンブリの利益を享受することができると考えられる。
【0055】
例えば、図8に示される搬送チャンバ408で説明されるように、搬送チャンバ408は上部及び底部プレート864、866に気密状態で結合された管状本体862を含み、これによってプレート864、866の少なくとも1つに対する本体862の横方向の移動が可能になる。本体862及びプレート864、866は、内部にロボット434が配置された搬送容積868を形成する(図4参照)。
【0056】
一実施形態において、チャンバ本体862は、少なくとも1つのスペーサ316によりプレート864、866に対してシールされているが、間隔を配して、分離した関係に維持される。上述のように、スペーサにより、真空シールを破ることなく、本体862に対するプレート864、866の移動が可能になる。図8に示されるように、複数のスペーサ316が、プレート864、866と本体862の間に形成されて各々の間隙306内で垂直に重ねられる。
【0057】
プレート8643、866の間で本体862をクランプするため、ボルト182とナット184のような複数の固定具を用いることができる。上述のように、シール部材186は、搬送チャンバ408の真空状態を維持するため、固定具の内側に配置することができる。追加的に、管状本体802の歪みなしにプレート806、808の変形を収容するため、プレート806、808は、図2〜3の実施形態に示されるように、スロット318、330及びシールアセンブリ320に類似するシールアセンブリによりシールされる1又はそれ以上のスロットを含むことができる。
【0058】
以上のように、分離された本体アセンブリ構造を有するチャンバが提供される。この構造により、本体アセンブリの要素が互いに横方向に移動することが可能になり、これによってシーリング表面の歪みや、チャンバ内部に露出する領域の金属―金属の摩擦を防止することが可能になる。
【0059】
上記は本発明の好ましい実施形態に関するが、更に多くの本発明の実施形態を本発明の基本的な範囲から逸脱することなく案出することができる。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって決定される。
【図面の簡単な説明】
【0060】
本発明の上記構成が得られ詳細に理解され得る方法で、上で簡単に要約された本発明は添付図面に示される実施形態によって更に詳しく説明される。しかしながら、添付図面は本発明の典型的な実施形態のみを示し、本発明が他の同様に効果的な実施形態を認めてもよいことから、本発明の範囲を制限するとみなされるべきでないことに留意すべきである。
【図1】ロードロックチャンバの一実施形態の断面図である
【図2】図1のロードロックチャンバの分解図である。
【図3】図1のロードロックチャンバの部分断面図である。
【図4】クラスターツールの一実施形態の平面図である。
【図5】複数チャンバのロードロックチャンバの一実施形態の側断面図である。
【図6】図5のロードロックチャンバの部分断面図である。
【図7】図5のロードロックチャンバの他の部分断面図である。
【図8】図4のクラスターツールの搬送及び処理チャンバの一部の断面図である
【0061】
理解を容易にするため、図面に共通する同一の要素を表す場合には、可能な範囲で、同一の参照番号が用いられた。1つの実施形態は、引用することなしに、他の実施形態で有利に用いられると考えるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの基板アクセスポートが形成された管状の第1本体と、
第1本体の上端面に気密に配置された第1プレートと、
第1本体の下端面に気密に配置された底部プレートを備え、これらのプレートと本体は基板搬送チャンバを包囲し、
第1及び底部プレートとの間で第1本体をクランプする固定具を備えたロードロックチャンバ。
【請求項2】
第1プレートと第1本体の上端部との間に配置された複数のスペーサを備えた請求項1記載のロードロックチャンバ。
【請求項3】
スペーサは第1プレートと第1本体の上端部を間隔を配して分離した関係に維持する請求項2記載のロードロックチャンバ。
【請求項4】
複数のスペーサは第1本体と第1プレートとの間に垂直に積み重ねられた少なくとも2つのスペーサを含む請求項2記載のロードロックチャンバ。
【請求項5】
スペーサは、スペーサと第1本体又は第1プレートの少なくとも1つの間のすべり抵抗より低い相互間のすべり抵抗を有する請求項4記載のロードロックチャンバ。
【請求項6】
スペーサはステンレスから製造され、第1プレートと第1本体はアルミニウムから製造される請求項4記載のロードロックチャンバ。
【請求項7】
固定具の少なくとも1つは、積み重ねられたスペーサを通って形成される流路を通過する請求項4記載のロードロックチャンバ。
【請求項8】
第1及び底部プレートの少なくとも1つは、プレートの少なくとも1つの本体に対する横方向の移動が可能な方法で本体に結合される請求項1記載のロードロックチャンバ。
【請求項9】
第1本体に第1プレートをシールする第1シール部を備え、第1シール部は複数のスペーサの内側に位置する請求項4記載のロードロックチャンバ。
【請求項10】
上部プレートは、主本体の内側に形成された少なくとも1つのスロットと、
第1プレートに結合され、溝を通る流体の通過を防止するシール部を備えた請求項1記載のロードロックチャンバ。
【請求項11】
第1プレート上に気密に配置される下端部を有する第2管状本体を備え、第2本体は形成された2つの基板アクセスポートを有し、
第2本体の上端に気密に配置された第2プレートを備え、第1プレート、第2プレート及び第2本体は第2基板搬送チャンバを形成する請求項1記載のロードロックチャンバ。
【請求項12】
複数の固定具は第1及び第2本体の間で第1プレートをクランプする請求項11記載のロードロックチャンバ。
【請求項13】
第2本体の下端部と第1プレートの間に配置され、第1プレートと第2本体を間隔を配して分離した状態に維持する複数の第2スペーサを含む請求項11記載のロードロックチャンバ。
【請求項14】
プレートは第1本体に溶接されていない請求項1記載のロードロックチャンバ。
【請求項15】
固定具はボルトを含む請求項1記載のロードロックチャンバ。
【請求項16】
基板アクセスポートの1つを有する本体の側部の近傍の第1本体の管部の外側に結合される少なくとも1つの強化部材を含む請求項1記載のロードロックチャンバ。
【請求項17】
4つの壁部と開口された上部と開口された底部を有する第1チャンバ本体と、
第1チャンバ本体の下部に配置された底部プレートを含み、底部プレートと第1チャンバ本体は間隔を配した分離された関係で配置され、
開口底部に外接し、底部プレートと第1チャンバ本体を気密に係合させる第1シール部と、
第1チャンバ本体の上部に配置される第1プレートを備え、第1プレートと第1チャンバ本体は間隔を配して分離された関係で配置され、
第1プレートの上部に配置される第2チャンバ本体と、
第1プレートと第2チャンバ本体と気密に係合する第2シール部と、
第1チャンバ本体の上部に配置される第2プレートを備え、第2プレートと第2チャンバ本体は間隔を配して分離された関係で配置され、
第2プレートと第2チャンバ本体を気密に係合させる第3シール部を備えたロードロックチャンバ。
【請求項18】
底部プレートと第2プレートの間でチャンバ本体をクランプする複数のボルトを備えた請求項17記載のロードロックチャンバ。
【請求項19】
第1プレートと第1チャンバ本体の間に配置された少なくとも1つのスペーサを備えた請求項17記載のロードロックチャンバ。
【請求項20】
第1チャンバ本体から第1プレートを分離する少なくとも2つの垂直に重ねられたスペーサを備える請求項17記載のロードロックチャンバ。
【請求項21】
少なくとも1つの基板アクセスポートが形成された管状のチャンバ本体と、
間隔を配して分離された状態でチャンバ本体と結合された第1プレートと、
第1プレート及びチャンバ本体と気密に係合された第1シール部と、
チャンバ本体と気密に結合された第2プレートを備え、チャンバ本体とプレートは大面積基板を収容するのに十分な内部体積を形成し、
内部体積内に配置された基板支持部を備えた真空チャンバ。
【請求項22】
チャンバ本体とプレートは基板搬送チャンバ、ロードロックチャンバ、物理気相蒸着チャンバ、熱処理チャンバ、エッチングチャンバ、イオン注入チャンバ、又は化学気相蒸着チャンバを形成する請求項21記載の真空チャンバ。
【請求項23】
第1プレートとチャンバ本体の間に配置された複数の垂直に重ねられたスペーサを含み、スペーサは第1プレートとチャンバ本体を間隔を配して分離された関係に維持する請求項21記載の真空チャンバ。
【請求項24】
複数のスペーサは、チャンバ本体と第1プレートの間に配置され、垂直に重ねられた第1グループのスペーサと、
チャンバ本体と第1プレートの間に配置され、垂直に重ねられた第2グループのスペーサを含む請求項23記載の真空チャンバ。
【請求項25】
スペーサは、スペーサとチャンバ本体又は第1プレートの少なくとも1つの間のすべり抵抗より低い相互間のすべり抵抗を有する請求項23記載の真空チャンバ。
【請求項26】
スペーサはステンレスから製造され、第1プレートとチャンバ本体はアルミニウムから製造される請求項25記載の真空チャンバ。
【請求項27】
スペーサは第1シール部の外側に位置する請求項23記載の真空チャンバ。
【請求項28】
第2プレート及びチャンバ本体と気密に係合する第2シール部と、
第2プレートとチャンバ本体の間に配置され、垂直に重ねられた複数の第2スペーサを備え、スペーサは第2プレートとチャンバ本体を間隔を配して分離された状態に維持する請求項23記載の真空チャンバ。
【請求項29】
第1プレートと間隔を配して分離された関係で気密に結合された2つの基板アクセスポートを有する管状の第2チャンバ本体を備え、第2チャンバは第1チャンバ本体の上部に垂直方向に重ねられ、
第2チャンバ本体に結合された第3プレートと、
第3プレート及び第2チャンバ本体に気密に係合される第2シール部を備えた請求項24記載の真空チャンバ。
【請求項30】
第3プレートと第2チャンバ本体の間に配置され、垂直に重ねられた複数の第2スペーサを備え、スペーサは第3プレートと第2チャンバ本体を間隔を配して分離された状態に維持する請求項29記載の真空チャンバ。
【請求項31】
管状のチャンバ本体の側壁に形成される流路を開口し、管状のチャンバ本体は底部プレートと上部プレートにより封止される開口端部を有し、
管状チャンバ本体の流路を通じて基板を搬送し、
流路を封止する基板を真空チャンバに搬送する方法。
【請求項32】
管状チャンバ本体及び上部プレートに接触するシール部により部分的に保持される管状チャンバ本体内に真空を形成することを含む請求項31記載の方法。
【請求項33】
チャンバ本体及びプレートを通じてボルトが配置される請求項32記載の方法。
【請求項34】
複数のスペーサを垂直に重ねることにより、上部プレートが管状チャンバに接触することを防止することを含む請求項31記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−266576(P2007−266576A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−4123(P2007−4123)
【出願日】平成19年1月12日(2007.1.12)
【出願人】(390040660)アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド (1,346)
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【Fターム(参考)】