説明

半導体チップ

【課題】 加工処理を行なうための加工位置を精度よく特定することができる半導体チップを提供する。
【解決手段】 複数の半導体回路素子が形成され、それら半導体回路素子上に層間絶縁膜と配線層とが交互に積層されてなる半導体チップ10において、この半導体チップ10を構成する最上層の配線層であるダミーメタル13に、半導体チップ10上のX座標の位置を表わすX座標用コードパターン13_1およびY座標の位置を表わすY座標用コードパターン13_2を付加した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の半導体回路素子が形成され、それら半導体回路素子上に層間絶縁膜と配線層とが交互に積層されてなる半導体チップに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、製造された半導体チップの故障解析にあたり、収束イオンビーム(Focused Ion Beam:FIB)装置(以下、FIB装置と称する)を使用して、半導体チップの故障個所に収束イオンビームを照射し、これにより露出した配線層を断線させたり接続する等の加工処理を行なって故障解析用の回路を実現するということが行なわれている。ここで、加工処理を行なうための加工位置の検出方法として、イメージオーバレイ法とCADナビゲーション法とが知られている。
【0003】
イメージオーバレイ法では、FIB装置内に搬入した半導体チップの表面に収束イオンビームを照射し、その表面から放出される二次電子を、そのFIB装置が有する走査型イオン顕微鏡(Scanning Ion Microscope:SIM)機能により検出して、二次電子からなる画像(SIM画像)を取得する。さらに、取得したSIM画像に、半導体チップのCADデータからなる画像を重ね合わせることで、加工処理を行なうための加工位置を検出する。
【0004】
一方、CADナビゲーション法では,FIB装置のステージ座標と半導体チップのCADデータとをリンクさせて、SIM画像とは別画面にCADデータ(レイアウト像)を表示させて画像を重ね合わせることで、またX,Yの座標を入力して、SIM画像のその座標(入力座標)へステージ移動させることで加工処理を行なうための加工位置を検出する。
【0005】
図6は、従来の半導体チップの、イメージオーバレイ法により加工位置を検出するための説明図である。
【0006】
図6(a)には、半導体チップ100の概略平面図が示されている。この半導体チップ100内の周辺部分には、複数の接続パッド101が形成されている。また、半導体チップ100の、複数の接続パッド101で取り囲まれた領域内には、図6(a)の横方向に延びた複数の配線メタル102が形成されている。さらに、上記領域内の、配線メタル102が形成されていない部分には、ダミーメタル103,104,105が形成されている。これら複数の配線メタル102およびダミーメタル103,104,105は、いずれも半導体チップ100の最上層に形成された配線層である。また、図6(a)には、半導体チップ100のSIM画像に、同一画面上で重ね合わせられるCADデータからなる画像であるCADレイアウト110も示されている。
【0007】
一方、図6(b)には、図6(a)に示す配線メタル102のA―A’断面が示されている。図6(b)に示すように、配線メタル102は、層間絶縁膜106で覆われている。ここで、層間絶縁膜106の、配線メタル102が形成されている部分は、盛り上がって形成されている。即ち、図6(a)に示す半導体チップ100のSIM画像においては、層間絶縁膜106の、複数の配線メタル102が形成されている複数の部分は、図6(a)の横方向について縞状に盛り上がって観察されることとなる。このため、半導体チップ100のSIM画像に、CADレイアウト110を同一画面上で精度よく重ね合わせることができる。従って、加工処理するための加工位置を精度よく特定することができる。
【0008】
近年、半導体チップの益々の多層配線構造に伴い、交互に積層されてなる層間絶縁膜と配線層からなる段差部での高低差が増大し、その段差部での配線層の被覆率の低下による断線不良やエレクトロマイグレーションなどによる断線の発生が問題になってきている。そこで、配線層を覆う層間絶縁膜を化学的機械的ポリッシング(Chemical Mechanical Polishing:CMP)法により平坦化し、更にその上に配線層を形成するなどの工程により、多層配線構造の平坦化が行なわれている。
【0009】
図7は、従来の、多層配線構造の平坦化が行なわれた半導体チップの概略平面図である。
【0010】
尚、図6に示す半導体チップ100の構成要素と同じ構成要素には、同一の符号を付し、異なる点について説明する。
【0011】
この半導体チップ200は、CMP法により層間絶縁膜が平坦化されている。このため、図7(a)に示す、半導体チップ200の周辺部分に形成された複数の接続パッド101で取り込まれた、斜線で示す領域部を含む領域は、平坦化されている。即ち、図7(b)に示すように、層間絶縁膜206の、配線メタル102が形成されている部分は、平坦化されている。このため、半導体チップ200の上記領域には凹凸形状は存在せず、この半導体チップ200のSIM画像に、CADレイアウトを精度よく重ね合わせることは困難である。従って、加工処理するための加工位置を精度よく特定することは困難である。
【0012】
そこで,半導体チップ内の、周辺部分に設けられた接続パッドの凹凸形状をSIM機能により検出し,この接続パッドを基準にしてFIB装置のステージを移動することで加工位置を特定するということが行なわれている。しかし、接続パッドを基準に加工位置を特定する場合、ステージの移動に伴うステージ誤差の関係で例えば10μm〜20μm程度の距離が限界であり、従ってこのような距離からかけ離れた距離にある加工位置を精度よく特定することは困難である。
【0013】
ここで、半導体チップの、多層配線構造の最上層である電源用配線層に、貫通孔による加工位置検出用パターンを設ける技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0014】
また、半導体チップの、多層配線構造の最上部の保護膜上に、加工位置検出用の凹凸によるパターンを設ける技術が提案されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平9−27549号公報
【特許文献2】特開平5−90370号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかし、上述した特許文献1に提案された技術では、最上層の電源用配線層に、単純な形状の加工位置検出用パターンが配列されているだけなので、加工位置の特定にあたり、例えば端から順番にパターンを数える必要があり、仮に100個以上のパターンを数える場合、数え間違える恐れがある。従って、加工位置を精度よく特定することは困難である。
【0016】
また、上述した特許文献2に提案された技術において、加工位置検出用の凹凸パターンが設けられる保護膜は、シリコン窒化膜に代表されるパッシベーション膜等の絶縁膜である。このような絶縁膜は、収束イオンビームでエッチングされてしまう。詳細には、FIB装置において、加工位置を検出するために走査型イオン顕微鏡で半導体チップ表面のSIM画像を観察するにあたり、FIB装置から照射される収束イオンビームで、保護膜の、観察している部分がエッチングされてしまう。従って、加工位置を調整している間に加工位置検出用の凹凸パターンが消滅してしまい、加工位置の特定が困難であるという問題がある。
【0017】
本発明は、上記事情に鑑み、加工処理を行なうための加工位置を精度よく特定することができる半導体チップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成する本発明の半導体チップは、複数の半導体回路素子が形成されその半導体回路素子上に層間絶縁膜と配線層とが交互に積層されてなる半導体チップにおいて、
いずれかの配線層に、その配線層を形成しているメタルからなる、当該半導体チップ上の座標位置を表わすコードパターンを有することを特徴とする。
【0019】
本発明の半導体チップは、当該半導体チップ上の座標位置を表わすコードパターンを有するものである。このため、特許文献1に提案された、電源用配線層に単純な形状の加工位置検出用パターンを配列する技術と比較し、加工位置の特定にあたり、パターンを数え間違えるというようなことはなく、例えば、実施形態で説明するように、半導体チップの、座標位置を表わすコードパターンを有するSIM画像に、その半導体チップの、上記コードパターンと同じコードパターンを有するCADデータからなる画像を同一画面上で重ね合わせることで、加工処理を行なうための加工位置を精度よく特定することができる。また、当該半導体チップ上の座標位置を表わすコードパターンは、いずれかの配線層に、その配線層を形成しているメタルからなるものである。このため、特許文献2に提案された、保護膜に設けられた加工位置検出用の凹凸パターンが収束イオンビームで消滅してしまい加工位置の特定が困難である技術と比較し、加工位置を検出するために走査型イオン顕微鏡で半導体チップ表面のSIM画像を観察するにあたりメタルからなるコードパターンが収束イオンビームで消滅してしまうというようなことはなく、加工位置を精度よく特定することができる。
【0020】
ここで、上記コードパターンが配線層のうちの最上層の配線層に形成されていることが好ましい。
【0021】
このようにすると、コードパターンを容易に検出することができる。
【0022】
また、配線層のうちの最上層の配線層が電源ライン又はグランドラインの配線層であって、上記コードパターンが最上層よりも一段下の配線層に形成されていることも好ましい態様である。
【0023】
このようにすると、広い面積を有する電源ライン又はグランドラインの一部をエッチングしてコードパターンを検出することができ、従って半導体チップの動作に悪影響を及ぼさないでコードパターンを検出することができる。
【0024】
さらに、上記コードパターンが、そのコードパターンが形成された配線層と、その配線層よりも一段下の配線層との間を繋ぐビアの配置パターンで形成されていることも好ましい。
【0025】
このようにすると、コードパターンを簡単に形成することができる。
【0026】
また、上記コードパターンが、ダミーメタルに付加されていることも好ましい。
【0027】
このようにすると、半導体チップの動作に悪影響を与えるか否かを考慮する必要もなく、コードパターンを自在に形成することができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、加工処理を行なうための加工位置を精度よく特定することができる半導体チップを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0030】
図1は、本発明の一実施形態の半導体チップの概略平面図である。
【0031】
図1に示す半導体チップ10は、複数の半導体回路素子が形成されそれら複数の半導体回路素子上に層間絶縁膜と配線層とが交互に積層されてなる、CMP法により平坦化された多層配線構造を有する半導体チップである。この半導体チップ10内の周辺部分には、複数の接続パッド11が形成されている。また、半導体チップ10の、複数の接続パッド11で取り囲まれた領域内には、図1の横方向に延びた複数の配線メタル12が形成されている。さらに、上記領域内の、配線メタル12が形成されていない部分に、ダミーメタル13,14,15が形成されている。これら複数の配線メタル12およびダミーメタル13,14,15は、いずれも半導体チップ10の最上層に形成された配線層(トップメタル)である。
【0032】
ここで、ダミーメタル13には、半導体チップ10上のX座標の位置を表わすX座標用コードパターン13_1(本発明にいうコードパターンの一例)およびY座標の位置を表わすY座標用コードパターン13_2(本発明にいうコードパターンの他の一例)が付加されている。
【0033】
なお、本実施形態では、図1に示す様にチップ上の一箇所にのみ、X軸用及びY軸用のコードパターンが一対で設けられている。しかし、本発明は、これに限定されずチップ上の複数箇所に上記のコードパターンが設けられていてもよい。
【0034】
以下、X座標用コードパターン13_1,Y座標用コードパターン13_2について、図2,図3を参照して説明する。
【0035】
図2は、X座標用コードパターンを示す図、図3は、Y座標用コードパターンを示す図である。
【0036】
図2に示すX座標用コードパターン13_1は、X座標コード部13_10と、4つのセグメント13_11,13_12,13_13,13_14から構成されている。また、図3に示すY座標用コードパターン13_2は、Y座標コード部13_20と、3つのセグメント13_21,13_22,13_23から構成されている。ここで、図2,図3に実線で示す正方形の図形は、図1に示すダミーメタル13と、そのダミーメタル13の一段下の配線層との間を繋ぐビアを表わしている。また、図2,図3に点線で示す正方形の図形は、ダミーメタル13と、そのダミーメタル13の一段下の配線層との間を繋ぐビアを形成することができるスペースを表わしている。
【0037】
先ず、図2に示す4つのセグメント13_11,13_12,13_13,13_14、および図3に示す3つのセグメント13_21,13_22,13_23について、図4を参照して説明する。
【0038】
図4は、セグメントの概念を説明するための図である。
【0039】
図4に示すセグメントは、カルラコードで意味付けされるセグメントである。このセグメントには、中心に1個のビアが形成されている。また、このビアの周囲に、4個のビアを形成することのできる4個のスペースが確保されている。詳細には、中心のビアに対して、斜め左上のスペース,斜め左下のスペース,斜め右下のスペース,斜め右上のスペースの合計4個のスペースが確保されている。ここで、4個のスペースに形成される4個のビアに、1,2,4,8の意味付け(重み付け)を行なう。また、中心に形成された1個のビアと周囲に形成されるビアとを合わせて(最大で5個のビア)、1つのセグメントとする。中心に1個のビアを形成する意味は、周辺のビアだけだと相対的な位置関係が分からないことと、周辺にビアが無く中心にのみビアが有る場合は0と表現することができるためである。従って、中心の1個のビアと周囲の4個のビアとの組み合わせにより、0から15までの16進数の表記のコードを表わすことが可能となる。この16進数の表記のコードを10進数の表記に換算して、その数値をμm単位と考えると距離(座標)として表現することができる。
【0040】
この場合、セグメント4個で65,535(16)μmまで表現することができるため、通常の半導体チップでは4セグメント有れば十分である。
【0041】
図5は、図4に示すセグメントの構成とは異なるセグメントの構成を示す図である。
【0042】
図5に示すセグメントは、図4に示すセグメントと比較し、中心のビアに対して、左側のスペース,下側のスペース,右側のスペース,上側のスペースの合計4個のスペースが確保される。これら4個のスペースに形成される4個のビアに、1,2,4,8の意味付けを行なって、65,535μmまでの距離(座標)を表現してもよい。尚、本実施形態では、図4に示すセグメントは図2に示すX座標用コードパターン13_1に適用され、図5に示すセグメントは図3に示すY座標用コードパターン13_2に適用される。以下、図2,図3に戻って説明を続ける。
【0043】
図2に示すX座標用コードパターン13_1には、図2の左側にX座標コード部13_10(5個×4個のビアの塊)が形成されている。このX座標コード部13_10は、矢印で示す横方向にビアが5個並んでいる。この横方向にビアが5個並んでいる向きをX方向とする。また、この5個のビアを1つのユニットとすると4ユニット、即ち4セグメントが存在する。従って、この図2では、X座標を表わす4つのセグメント13_11,13_12,13_13,13_14が存在する。
【0044】
同様に、図3に示すY座標用コードパターン13_2には、図3の左側にY座標コード部13_20(5個×3個のビアの塊)が形成されている。このY座標コード部13_20は、矢印で示す縦方向にビアが5個並んでいる。この縦方向にビアが5個並んでいる向きをY方向とする。また、この5個のビアを1つのユニットとすると3ユニット、即ち3セグメントが存在する。従って、この図3では、Y座標を表わす3つのセグメント13_21,13_22,13_23が存在する。
【0045】
ここで、図2に示すX座標用コードパターン13_1と、図3に示すY座標用コードパターン13_2とを組み合わせることにより、基準点から横方向(X方向)に何μm、縦方向(Y方向)に何μmというように位置情報をダミーメタル13に表示することができる。具体的には、図2に示すX座標用コードパターン13_1は、X座標を表わし、このX座標は、
16×8(セグメント13_11)+16×9(セグメント13_12)+16×14(セグメント13_13)+10(セグメント13_14)
=4,096×8+256×9+16×14+10
=35,306
である。
【0046】
同様にして、図3に示すY座標用コードパターン13_2は、Y座標を表わし、このY座標は、
16×12(セグメント13_21)+16×1(セグメント13_22)+15(セグメント13_23)
=256×12+16×1+15
=3,103
である。
【0047】
尚、ここでいうX座標,Y座標は、基準点を元にして、図2に示すX座標コード部13_10(5個×4個のビアの塊)の中心座標,図3に示すY座標コード部13_20(5個×3個のビアの塊)の中心座標を表現している。
【0048】
本実施形態の半導体チップ10は、この半導体チップ10を構成するダミーメタル13に、半導体チップ10上のX座標の位置を表わすX座標用コードパターン13_1およびY座標の位置を表わすY座標用コードパターン13_2が付加されている。このため、特許文献1に提案された、電源用配線層に単純な形状の加工位置検出用パターンを配列する技術と比較し、加工位置の特定にあたり、パターンを数え間違えるというようなことはなく、半導体チップ10の、上記X座標用コードパターン13_1およびY座標用コードパターン13_2を有するSIM画像に、その半導体チップ10の、上記X座標用コードパターン13_1およびY座標用コードパターン13_2と同じコードパターンを有するCADデータからなる画像を同一画面上で重ね合わせることで、加工処理を行なうための加工位置を精度よく特定することができる。また、これらX座標用コードパターン13_1,Y座標用コードパターン13_2は、ダミーメタル13に形成されたビアからなるものである。このため、特許文献2に提案された、保護膜に設けられた加工位置検出用の凹凸パターンが収束イオンビームで消滅してしまい加工位置の特定が困難である技術と比較し、加工位置を検出するために走査型イオン顕微鏡で半導体チップ10の表面のSIM画像を観察するにあたりダミーメタル13に形成されたビアからなるX座標用コードパターン13_1,Y座標用コードパターン13_2が収束イオンビームで消滅してしまうというようなことはなく、加工位置を精度よく特定することができる。
【0049】
また、X座標用コードパターン13_1,Y座標用コードパターン13_2は配線層のうちの最上層の配線層であるダミーメタル13に形成されている。このため、ダミーメタル13の上層の絶縁膜を除去するだけで、X座標用コードパターン13_1,Y座標用コードパターン13_2を簡単に観測することができる。従って、これらX座標用コードパターン13_1,Y座標用コードパターン13_2から位置情報を読み取ることができ、さらにこれらX座標用コードパターン13_1,Y座標用コードパターン13_2のSIM画像にイメージオーバーレイを行なうことにより正確な加工位置の特定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態の半導体チップの概略平面図である。
【図2】X座標用コードパターンを示す図である。
【図3】Y座標用コードパターンを示す図である。
【図4】セグメントの概念を説明するための図である。
【図5】図4に示すセグメントの構成とは異なるセグメントの構成を示す図である。
【図6】従来の半導体チップの、イメージオーバレイ法により加工位置を検出するための説明図である。
【図7】従来の、多層配線構造の平坦化が行なわれた半導体チップの概略平面図である。
【符号の説明】
【0051】
10 半導体チップ
11 接続パッド
12 配線メタル
13,14,15 ダミーメタル
13_1 X座標用コードパターン
13_2 Y座標用コードパターン
13_10 X座標コード部
13_11,13_12,13_13,13_14,13_21,13_22,13_23 セグメント
13_20 Y座標コード部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の半導体回路素子が形成され、該半導体回路素子上に層間絶縁膜と配線層とが交互に積層されてなる半導体チップにおいて、
いずれかの配線層に、該配線層を形成しているメタルからなる、当該半導体チップ上の座標位置を表わすコードパターンを有することを特徴とする半導体チップ。
【請求項2】
前記コードパターンが、配線層のうちの最上層の配線層に形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体チップ。
【請求項3】
配線層のうちの最上層の配線層が電源ライン又はグランドラインの配線層であって、前記コードパターンが、最上層よりも一段下の配線層に形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体チップ。
【請求項4】
前記コードパターンが、該コードパターンが形成された配線層と、該配線層よりも一段下の配線層との間を繋ぐビアの配置パターンで形成されていることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項記載の半導体チップ。
【請求項5】
前記コードパターンが、ダミーメタルに付加されていることを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項記載の半導体チップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−45266(P2010−45266A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−209373(P2008−209373)
【出願日】平成20年8月15日(2008.8.15)
【出願人】(501285133)川崎マイクロエレクトロニクス株式会社 (449)
【Fターム(参考)】