説明

印刷制御装置及び印刷制御プログラム

【課題】印刷処理のための印刷制御装置であって、色変換処理用の情報についてユーザ操作性の向上とハードウェア資源の有効活用を図ることのできる印刷制御装置等を提供する。
【解決手段】登録された色変換情報を用いた印刷処理を制御するための印刷制御装置が、登録された色変換情報に対するユーザの編集操作を受けて、所定のユーザに使用が制限されるユーザ色変換情報とするか、又は、全てのユーザが使用できる共用色変換情報とするかを示すアクセス権限情報を付加して、新たな編集色変換情報を生成する生成手段と、前記生成された編集色変換情報について、前記アクセス権限情報及び色変換情報の登録状況に基づいて、登録可否、及び、前記ユーザ色変換情報として登録するか又は前記共用色変換情報として登録するかを決定し、当該決定に基づいて当該編集色変換情報の登録を指示する登録手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷処理のための印刷制御装置等に関し、特に、色変換処理用の情報についてユーザ操作性の向上とハードウェア資源の有効活用を図ることのできる印刷制御装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、プリンタなどの印刷出力では、印刷対象の画像データに対して各種の画像処理が施された後に印刷媒体への印刷処理が行なわれる。かかる画像処理の中で、一般に、色変換処理というものが行われており、画像の色表現を異なる色空間の表現に変換したり、同じ色空間の表現であっても各色の濃度階調値を変更したりする処理が行われる。例えば、印刷対象画像データの色がRGBで表現されている場合に、プリンタで用いられる色材がCMYKである場合に、RGB表現のデータを当該色変換処理においてCMYK表現のデータに変換する。この色変換処理のために、通常は、プリンタに色変換テーブルという変換情報が保持され、印刷処理時に用いられる。
【0003】
下記特許文献1には、色変換処理に使用されるプロファイルデータのプリンタへの登録に関して示されている。
【0004】
また、輪転機による大量印刷での出力色を事前にチェックする目的で、一般プリンタがそのシミュレーション出力のために用いられる場合があるが、かかる場合には、シミュレーションする輪転機での出力と色合いが合った出力が行なえるように、上記色変換処理のためのテーブル(情報)を当該輪転機の色特性が反映されるようにしておく必要がある。従って、シミュレーションする輪転機毎に色変換テーブルを変えることが行われ、一つのプリンタ内に複数の色変換テーブルが保持される場合もあった。
【特許文献1】特開2003−216355号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の上記色変換情報(テーブル)の保持の仕方には、プリンタのユーザ毎に保持するという発想はなく、また、保持する量や使用上のユーザインターフェースに関して課題があった。
【0006】
上述したプリンタにおけるシミュレーションでは、一つのプリンタを複数のユーザが使用する場合、同じ輪転機に関しても出力の色具合の評価には個人差があるため、一つの輪転機に対してユーザ毎に色変換テーブルが保持されることもある。また、ユーザによって担当する輪転機が異なるケースも考えられる。従って、このような場合には、色変換テーブルはユーザ毎に管理されるべきであり、従来の保持の仕方では自分の色変換テーブルを他のユーザにいじられてしまう虞がある。また、複数の色変換テーブルが自由に保持されるやり方では、大容量の記憶領域が使用されてしまう場合もあり好ましくない。さらに、色変換テーブルをユーザに選択させる場合などのインターフェース画面では多数の色変換テーブルが列挙されることになり、ユーザにとっては煩わしい。
【0007】
そこで、本発明の目的は、印刷処理のための印刷制御装置であって、色変換処理用の情報についてユーザ操作性の向上とハードウェア資源の有効活用を図ることのできる印刷制御装置、等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、登録された色変換情報を用いた印刷処理を制御するための印刷制御装置が、前記登録された色変換情報に対するユーザの編集操作を受けて、所定のユーザに使用が制限されるユーザ色変換情報とするか、あるいは、全てのユーザが使用できる共用色変換情報とするかを示すアクセス権限情報を付加して、新たな編集色変換情報を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された編集色変換情報について、前記アクセス権限情報及び色変換情報の登録状況に基づいて、登録可否、及び、前記ユーザ色変換情報として登録するかあるいは前記共用色変換情報として登録するかを決定し、当該決定に基づいて当該編集色変換情報の登録を指示する登録手段とを有する、ことである。
【0009】
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記編集色変換情報は、1以上の標準色変換情報の各標準色変換情報に対して生成され、各標準色変換情報に対して登録される前記編集色変換情報の数が制限される、ことを特徴とする。
【0010】
更に、上記の発明において、好ましい態様は、前記登録手段により、前記編集色変換情報を前記共用色変換情報として登録すると決定された場合には、当該編集色変換情報が登録される前記標準色変換情報に対して、既に、前記編集操作を行ったユーザの前記ユーザ色変換情報が登録されていれば、当該ユーザ色変換情報が削除される、ことを特徴とする。
【0011】
また、上記の発明において、好ましい態様は、更に、前記印刷処理の要求を受けた際に、当該印刷処理において使用する前記色変換情報をユーザに選択させるインターフェース画面を表示する表示手段を有し、前記インターフェース画面には、当該印刷要求を行ったユーザが使用可能な色変換情報について、前記標準色変換情報毎に、前記標準色変換情報と当該標準色変換情報に対して登録されている前記編集色変換情報の中から優先される一つの色変換情報の名称が表示される、ことを特徴とする。
【0012】
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、登録された色変換情報を用いた印刷処理を制御するための処理をコンピュータに実行させる印刷制御プログラムが、前記登録された色変換情報に対するユーザの編集操作を受けて、所定のユーザに使用が制限されるユーザ色変換情報とするか、あるいは、全てのユーザが使用できる共用色変換情報とするかを示すアクセス権限情報を付加して、新たな編集色変換情報を生成する生成工程と、前記生成された編集色変換情報について、前記アクセス権限情報及び色変換情報の登録状況に基づいて、登録可否、及び、前記ユーザ色変換情報として登録するかあるいは前記共用色変換情報として登録するかを決定し、当該決定に基づいて当該編集色変換情報の登録を指示する登録工程とを前記コンピュータに実行させる、ことである。
【0013】
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
【0015】
図1は、本発明を適用したホストコンピュータとその指示を受けるプリンタの実施の形態例に係る構成図である。図1に示すホストコンピュータ1が本発明を適用した印刷制御装置であり、プリンタユーティリティ11の処理により、ユーザによって編集されアクセス権限が付加された新たなカラーテーブルのプリンタ2への登録を、当該アクセス権限及びプリンタ2での登録状況に基づいて実施し、ユーザ利便性の向上及びプリンタ2での記憶容量の削減を図ろうとするものである。また、ホストコンピュータ1は、プリンタドライバ12の処理により、印刷時のインターフェース画面において、ユーザ毎に定められた優先順位に基づくカラーテーブルの表示を行ない、ユーザ操作性を向上させようとするものである。
【0016】
図1に示すように本実施の形態例では、一つのプリンタ2に二つのホストコンピュータ1が接続される構成となっている。その二つのホストコンピュータ1は、それぞれ、ユーザA用及びユーザB用であり、同様の構成及び機能を有している。本実施の形態例は、前述した輪転機による出力をシミュレーションする目的で二人のユーザA及びBがプリンタ2を使用する場合を想定しており、各ホストコンピュータ1から、編集して生成した新たなカラーテーブルのプリンタ2への登録、及び、選択したカラーテーブルを用いたプリンタ2での印刷処理の指示がなされる。なお、ここではユーザ数を2とし、また、プリンタ2に接続されるホストコンピュータ1の数を2としたが、これらの数に限定されることはない。
【0017】
ホストコンピュータ1は、上述の通り、プリンタ2のホスト装置であり、パーソナルコンピュータなどの一般的なコンピュータシステムで構成することができる。従って、図示していないが、CPU、ROM、RAM、HDD(ハードディスクドライブ)等を有し、また、ユーザインターフェースとして表示装置や操作装置を備える。
【0018】
図1に示すように、ホストコンピュータ1には、プリンタユーティリティ11及びプリンタドライバ12が備えられる。プリンタユーティリティ11は、プリンタ2で保持されるカラーテーブルをユーザに編集可能とし、編集された新たなカラーテーブルをプリンタ2に登録する処理を司る部分である。ここでいうカラーテーブルは、前述したプリンタにおける色変換処理用の情報を意味し、ここでは、一例として、RGB形式で表現された画像データをCMYK形式で表現された画像データに変換するためのテーブルである。このプリンタユーティリティ11が行うカラーテーブルの登録処理が本ホストコンピュータ1における一つの大きな特徴であり、その具体的な内容は後述する。なお、プリンタユーティリティ11は、処理内容が記述され前述したHDD等に格納されるユーティリティプログラム、当該プログラムに従って処理を実行する前記CPU、及び前記RAMなどによって構成される。
【0019】
プリンタドライバ12は、プリンタ2に印刷指示を行う部分であり、ホストコンピュータ1の所定のアプリケーション等から印刷要求を受け取って、当該印刷要求にあった印刷データを生成し、当該印刷データをプリンタ2へ送信して印刷指示を行う。この印刷指示処理の際には、ユーザに対して、使用するカラーテーブルを選択可能とするインターフェース画面を表示するが、その表示について特徴がある。その具体的な内容については後述する。なお、プリンタドライバ12は、処理内容が記述され前述したHDD等に格納されるドライバプログラム、当該プログラムに従って処理を実行する前記CPU、及び前記RAMなどによって構成される。
【0020】
次に、プリンタ2は、図1に示すように、コントローラ21及び印刷実行部22などで構成される、いわゆるカラーのレーザプリンタである。本プリンタ2は、前記ホストコンピュータ1から印刷指示を受けて指示された印刷処理を実行すると共に、当該印刷処理で使用されるカラーテーブルを、前述した登録処理に従って登録する。
【0021】
コントローラ21は、前記ホストコンピュータ1から送信される印刷データを受信し、当該データに含まれる制御コマンドを解釈すると共に、当該データに含まれる画像データに対して所定の処理を施して印刷実行部22側へ提供するデータを生成する。コントローラ21には、図1に示すように、I/F23、CPU24、ROM25、RAM26、エンジンI/F27、及びHD28等が備えられる。
【0022】
I/F23は、ホストコンピュータ1から送信される前記印刷データを受信する部分である。ROM25は、プリンタ2を制御するための各種プログラムを記憶する部分である。
【0023】
RAM26は、前記受信した印刷データ、コントローラ21で処理された各過程での画像データ等を格納するメモリであり、印刷実行部22で印刷処理が行われる各ページの画像データは、ここからエンジンI/F27に引き渡される。
【0024】
CPU24は、本プリンタ2において行われる各種処理を制御する部分であるが、特に、前記受信した印刷データに含まれる画像データをRAM26に格納する処理、前記印刷データに含まれる制御コマンドを解釈して印刷実行部22に対して適切な印刷処理を指示する処理、及び、ユーザとのインターフェースを形成する操作ユニットを制御する処理等を司る。また、前述したカラーテーブルの登録処理、印刷時のカラーテーブルを用いた色変換処理を実行する。なお、CPU24が実行する処理は、主に前記ROM25に記憶されたプログラムに従って行われるものである。
【0025】
次に、エンジンI/F27は、印刷実行部22で印刷を実行する際に、所定のタイミングで前述したRAM26に格納されている画像データを読み出し、それらに所定の処理を施した後に印刷実行部22に引き渡す、コントローラ21と印刷実行部22とのインターフェースを司る部分である。なお、このエンジンI/F27には、図示されていないが、解凍ユニット、スクリーン処理ユニット、パルス幅変調ユニット等が備えられ、これら各部により、エンジンI/F27では、上記読み出した画像データの解凍、スクリーン処理、パルス幅変調処理などがなされ、処理後の信号が印刷実行部22へ送られる。また、エンジンI/F27は、具体的には、ASICで構成されている。
【0026】
次に、HD28は、各種データやプログラムを格納するハードディスクであり、印刷時に行なわれる色変換処理に使用される前述したカラーテーブルはここに格納される。前述の通り、本プリンタ2は輪転機のシミュレーション用に用いられるため、各輪転機の色特性に対応した複数のカラーテーブルがHD28に格納(登録)される。より具体的には、シミュレーションを行う輪転機の数(N)分の標準カラーテーブル(1〜N)が初期状態で登録され、その後、各標準カラーテーブルを基にユーザが編集して生成された新たなカラーテーブルが、各標準カラーテーブルとリンクされて登録される。また、この新たに生成されるカラーテーブルには、所定のユーザにのみアクセス権限のあるユーザカラーテーブルと全てのユーザにアクセス権限のあるパブリックカラーテーブルがあり、それらのテーブルの登録可能数は、各標準カラーテーブル毎に、ユーザカラーテーブルがユーザ数、パブリックカラーテーブルが1に制限される。本実施の形態例では、一例としてユーザ数が2であるので、各標準カラーテーブルに対し、ユーザAカラーテーブルとユーザBカラーテーブルとパブリックカラーテーブルの3つが登録可能である。
【0027】
図2は、登録されているカラーテーブルを例示した図である。図2の左側に示す「標準1:」等は、HD28内のアドレスを示しており、各アドレスに対してその右側に示されるカラーテーブルが、それぞれ、そのアドレスに格納されている。図中に示す「標準カラーテーブル1」等は、カラーテーブルの名称であり、そこには、実際にはこの名称とカラーテーブルのデータ、すなわち、色変換処理用の情報、が格納される。
【0028】
アドレス「標準1:」から「標準N:」には、それぞれ、上述した各輪転機に対応する標準カラーテーブル1〜Nが格納される。また、下部に示すアドレス「バッファ1:」から「バッファ3:」には、標準カラーテーブル1に対して登録された、上述のユーザカラーテーブルとパブリックカラーテーブルが格納される。これらバッファに格納される3つのカラーテーブルは、標準カラーテーブル1を基に生成されたものであり、標準カラーテーブル1を含めて1グループを成すものである。すなわち、これらは全て、標準カラーテーブル1に対応する輪転機用のカラーテーブルである。
【0029】
ここに示す例では、標準カラーテーブル1についてのユーザカラーテーブル及びパブリックカラーテーブルのみが格納されているが、その他の標準カラーテーブルについても、上述の通り、これらのテーブルは登録可能であり、登録されれば、「バッファ3:」以降に順次同様に格納される。そして、同様に、バッファに格納されるカラーテーブルと各標準カラーテーブルで1輪転機に対応する1グループを成す。
【0030】
なお、アドレス「カスタム1:」から「カスタムM:」には、標準カラーテーブル1〜Nと異なるグループを成す、各標準カラーテーブルと同等に扱われる新たなカラーテーブルを登録することが可能である。
【0031】
上述の通り、各標準カラーテーブルに対して登録可能なユーザカラーテーブル及びパブリックカラーテーブルの数を制限したのは、それらによってシミュレーションする輪転機が特定の一つであり、その輪転機のその時点での状態に適した最新のカラーテーブルがあれば済むためである。また、前述の通り、同じ輪転機に関しても出力の色具合の評価には個人差があるため、一つの輪転機に対してユーザ毎にカラーテーブルを保持する必要もあり、1グループ内に上記ユーザ毎のユーザカラーテーブルを登録可能としている。また、パブリックカラーテーブルは、複数ユーザの合議で使用が決定した場合などユーザに関わらず共用するテーブルであり、このような場合にはユーザ毎に登録する必要がないようにパブリックとしての登録を可能にしている。
【0032】
また、各ユーザカラーテーブルは、原則として、そのユーザのみにテーブルの編集、削除及び利用が制限される。パブリックカラーテーブルについは、原則として、そのテーブルを登録したユーザのみにテーブルの編集及び削除が制限され、全ユーザが利用可能である。
【0033】
また、ここでは、カラーテーブルは、前述の通り、RGB形式で表現された色をCYMK形式に変換するものであるので、当該テーブルでは、RGBの各単色の濃度階調値の組み合わせで表される、すなわち、RGB3次元空間における点の座標値で表される、所定の各色、に対応して、CYMKの各単色の濃度階調値が定められている。
【0034】
次に、HD28には、ユーザ別の優先テーブルが格納される。これは、印刷時にユーザが使用するカラーテーブルを選択する画面において、上述した各標準カラーテーブルに基づくグループ毎に、どのカラーテーブルを優先して表示するかを示すテーブルである。この表示の優先順位は、そのグループに登録されているカラーテーブルについて、ユーザカラーテーブルが最も優先され、パブリックカラーテーブルがその次に優先され、標準カラーテーブルは順位が最後となる。
【0035】
図3は、この優先テーブルを例示した図である。図3に示す例は、図2に示したように各カラーテーブルが登録されている場合の、ユーザA用の優先テーブルである。図3のテーブルの左側に示される「1:」から「N:」は、それぞれ、標準カラーテーブル1〜Nについての上記各グループに対応し、それらに対応して右側に納められる「バッファ1:」等は、図2に示したアドレスである。すなわち、左側から優先順位の高い順に、その時点で登録されているカラーテーブルが格納されているアドレスを示している。標準カラーテーブル1についての「1:」では、図2に示したように、ユーザAの利用できるカラーテーブルとして、標準カラーテーブル1、ユーザAカラーテーブル1、パブリックカラーテーブル1の3つがあり、それらの上記表示順序は、上述の優先順位に従って、ユーザAカラーテーブル1、パブリックカラーテーブル1、標準カラーテーブル1の順となるので、それらが収められているアドレスがその順で優先テーブルに格納されている。
【0036】
そして、上記表示の際には各グループについて、すなわち、各輪転機について、優先順位1位のものだけが表示される。すなわち、優先テーブルの左端の列について表示がなされる。
【0037】
このような優先テーブルが各ユーザ毎に保持されて、適宜更新される。本実施の形態例の場合には、ユーザA及びBのテーブルが保持される。
【0038】
次に、印刷実行部22は、図示していないが、帯電ユニット、露光ユニット、現像ユニット、転写ユニット、定着ユニット等で構成される。当該印刷実行部22では、前記エンジンI/F27から受信する信号に基づき、CPU24からの印刷指示に従った印刷処理を実行し、所定の印刷媒体に印刷要求に従った画像が形成される。
【0039】
以上説明したような構成を有する本実施の形態例に係るホストコンピュータ1とプリンタ2では、カラーテーブルの登録処理と印刷時のカラーテーブルの選択に係る処理に特徴があり、以下、それらの点について具体的に説明する。
【0040】
まず、カラーテーブルの登録処理について説明する。図4は、カラーテーブルの登録処理の処理手順を例示したフローチャートである。カラーテーブルの登録では、まず、登録するカラーテーブルの生成を行う。かかる生成は、既に登録されている類似の、すなわち、同じグループのカラーテーブルの内容を編集することによって行われる。この編集要求がホストコンピュータ1においてユーザによりなされると、プリンタユーティリティ11は、プリンタ2にアクセスし、その時点で登録されている前記カラーテーブルの名称を全て取得し、それらの名称をユーザに選択可能に表示する。当該表示はホストコンピュータ1の表示装置に行われる。
【0041】
当該表示に対して、ホストコンピュータ1の操作装置を用いたユーザによるカラーテーブルの選択操作がなされると、プリンタユーティリティ11は、選択されたカラーテーブルのデータをプリンタ2から取得する(ステップS1)。その後、プリンタユーティリティ11は、当該取得したカラーテーブルを編集するためのインターフェース画面をユーザに表示し、ユーザによる編集操作が行われる(ステップS2)。当該編集は、RGBで表現された所定の各色について、その色について定められているCYMKの各単色の濃度階調値を適宜変更することで行われる。
【0042】
この編集操作が終了すると、プリンタユーティリティ11は、その編集内容に基づいて新たなカラーテーブルを生成する。その後、当該生成したカラーテーブルのアクセス権限の入力をユーザに促し、ユーザ入力に従って当該カラーテーブルにアクセス権限の情報を付加する(ステップS3)。具体的には、生成したカラーテーブルをユーザカラーテーブルにする場合には編集したユーザのユーザIDが入力され、また、生成したカラーテーブルをパブリックカラーテーブルにする場合にはその旨の情報が入力される。そして、プリンタユーティリティ11は、この入力された情報に基づいて、生成したカラーテーブルをユーザAカラーテーブル、ユーザBカラーテーブル、あるいはパブリックカラーテーブルのいずれにするかを決定し、その情報をテーブルに付加する。
【0043】
次に、プリンタユーティリティ11は、当該生成されたカラーテーブルの登録可否、登録箇所についての判断を行う。まず、上記付加されたアクセス権限がパブリックでない場合には、すなわち、いずれかのユーザのユーザカラーテーブルとする場合には(ステップS4のNo)、そのまま登録可能であると判断し、処理はステップS9に移行する。
【0044】
一方、上記付加されたアクセス権限がパブリックである場合には、すなわち、パブリックカラーテーブルとする場合には(ステップS4のYes)、まず、プリンタユーティリティ11は、プリンタ2にアクセスし、その生成したカラーテーブルを格納すべきHD28の領域に既に別ユーザによって登録されたパブリックカラーテーブルが格納されているか否かをチェックする(ステップS5)。具体的には、生成されたカラーテーブルの編集処理(S2)に用いられた元のカラーテーブルが属する上記グループについて、HD28内に格納されている全カラーテーブルをチェックする。
【0045】
上記チェックの結果、別ユーザによって登録されたパブリックカラーテーブルが格納されていない場合には(ステップS5のNo)、当該生成したカラーテーブルをパブリックカラーテーブルとして登録するものと決定し、更に、当該ユーザの同じグループ内のユーザカラーテーブルを削除すると決定する(ステップS8)。例えば、ユーザAによって標準カラーテーブル1を基に新たなカラーテーブルを生成し、ユーザBによって標準カラーテーブル1についてのパブリックカラーテーブル(パブリックカラーテーブル1)が登録されていない場合には、生成したカラーテーブルをパブリックカラーテーブル1として登録するものとし、その時点でユーザAカラーテーブル1があればそれを削除すると決定する。そして、この場合には、後述するカラーテーブルジョブにこの削除の指示が付加される。
【0046】
なお、ここで生成されたカラーテーブルは、このグループにおいて、対応する輪転機の最新の状態に対応した最新情報であり、編集したユーザはこの時点で当該最新情報だけを利用できれば良いので、過去に登録したユーザカラーテーブルを削除しHD28におけるカラーテーブルの格納領域を小さく抑える。
【0047】
当該処理の後、処理はステップS9に移行する。
【0048】
また、ステップS5において、別ユーザによって登録されたパブリックカラーテーブルが格納されている場合には(ステップS5のYes)、プリンタユーティリティ11は、パブリックとしての登録はできないと判断し、同じグループのユーザカラーテーブルに変更して登録を行うか否かをユーザに問う表示を行なう(ステップS6)。当該表示に対して、登録を行わない旨の入力があれば(ステップS6のNo)、これをもって、今回の登録処理は終了する。この場合には、例えば、既に当該ユーザのユーザカラーテーブルが格納されていれば、それに対して上書きを行わないと判断して処理を終了する。
【0049】
一方、登録を行う旨の入力があれば(ステップS6のYes)、プリンタユーティリティ11は、前記付加したアクセス権限の情報を、当該ユーザのユーザカラーテーブルとする情報に変更する(ステップS7)。その後、処理はステップS9に移行する。
【0050】
以上のようにして処理がステップS9に移行すると、プリンタユーティリティ11は、前記生成したカラーテーブルを、前記各場合におけるアクセス権限のテーブルとしてプリンタ2に登録すべく、カラーテーブルジョブを生成してプリンタ2に送信する(ステップS9)。図5は、生成されるカラーテーブルジョブを例示した図である。図5に示されるように、カラーテーブルジョブは、アクセス権限の情報、登録先、すなわち、登録する前記グループの情報、カラーテーブルの名称、及び、実際のカラーテーブルのデータによって構成される。図5に示される例では、標準カラーテーブル1に関してユーザAカラーテーブル1を登録すべき指示がなされる。図2に示した例では、「バッファ1:」のアドレスに今回のカラーテーブルを格納することが指示される。なお、前述の通り、ステップS8を経由した場合には、今回編集を行ったユーザの同じグループ内のユーザカラーテーブルを削除する旨の情報がジョブに付加される。
【0051】
このようにしてジョブが送信されると、当該ジョブがプリンタ2に受信され(ステップS10)、上記カラーテーブルジョブに基づいて送信された新たなカラーテーブルの登録が行われる(ステップS11)。なお、当該登録処理と後述する優先テーブルの更新処理は、CPU24によって制御される。
【0052】
カラーテーブルの登録は、前述したカラーテーブルジョブの内容が解釈され、HD28の所定箇所に新たなカラーテーブルが格納される。格納先に既にテーブルが存在する場合には上書き処理が行われる。また、前記ステップS8による削除指示が有る場合には、その指示に従って指示されたユーザカラーテーブルを削除する。
【0053】
その後、前述したユーザ別の優先テーブルの更新処理が行われる(ステップS12)。すなわち、上記登録処理後のカラーテーブルの登録状態に即した優先テーブルの内容に更新する。
【0054】
このようにして、新たにカラーテーブルを生成した場合の登録処理が終了する。なお、ステップS5において、別ユーザのパブリックカラーテーブルが既に存在している場合にパブリックとしての登録を行わないのは、パブリックカラーテーブルが共用され得るように十分な検討を経て生成されているテーブルであるので、1ユーザによって容易に更新されてしまわないようにするためである。従って、このような場合に、パブリックとしての登録を行うためには、既に存在しているパブリックカラーテーブルの登録者に当該テーブルの削除処理を実行してもらった後に処理を行う必要がある。これにより、パブリックカラーテーブルの内容が不必要に改変されてしまうことを防ぐことができる。
【0055】
次に、印刷処理時の処理内容について説明する。図6は、印刷時の処理手順を例示したフローチャートである。まず、ホストコンピュータ1においてユーザによる印刷要求操作がなされる。当該要求をプリンタドライバ12が受信すると(ステップS21)、プリンタドライバ12は、各種印刷条件を設定するためのユーザインターフェース画面をホストコンピュータ1の表示装置に表示する。当該画面には、要求された印刷において使用するカラーテーブルをユーザが選択できる部分が含まれる。
【0056】
そして、当該画面に対して、ユーザがカラーテーブルを選択する指示を、当該ユーザのユーザIDの入力と共に行うと、プリンタドライバ12は、プリンタ2の入力されたユーザIDが示すユーザの前記優先テーブルにアクセスし、上記画面に選択肢として名称を表示すべきカラーテーブルのHD28内のアドレスを取得する。そして、取得したアドレスに格納される各カラーテーブルの名称を取得し、上記ユーザインターフェース画面にユーザが選択可能に表示する(ステップS22)。表示されるカラーテーブルは、前述の通り、そのユーザについて、各グループの優先順位が最も高いものだけであり、上記優先テーブルのアドレス取得は、図3に示す形式の優先テーブルの場合、左端の列について行われる。
【0057】
図7、図8、及び図9は、カラーテーブルを選択するための表示を例示した図である。これらの各図において、(a)は、印刷要求者がユーザAの場合のカラーテーブル選択のための表示であり、(b)は、印刷要求者がユーザBの場合のカラーテーブル選択のための表示であり、(c)は、その時にプリンタ2に格納されているカラーテーブルであり、(d)は、その時にプリンタ2に保持されているユーザAの優先テーブルである。
【0058】
図7の場合には、(c)に示すように、標準カラーテーブル1のグループについて、ユーザAカラーテーブル1、ユーザBカラーテーブル1、及びパブリックカラーテーブル1の3つが登録されており、(d)に示すユーザAの優先テーブルでは、前述した優先順位に基づき、標準カラーテーブル1のグループについて、アドレス「バッファ1:」に格納されるユーザAカラーテーブル1が表示対象となる。従って、(a)のXの箇所、すなわち、標準カラーテーブル1のグループについての選択肢としての表示箇所には、ユーザAカラーテーブル1が表示される。また、他のグループについては、(d)の左端の列の内容から、それぞれ、標準のカラーテーブルが表示される。また、ユーザBの場合には、優先テーブルは示していないが、「バッファ2:」に格納されるユーザBカラーテーブル1が標準カラーテーブル1のグループについて優先順位1位となり、(b)に示すように、選択肢として表示される。
【0059】
また、図8の場合には、(c)に示すように、標準カラーテーブル1のグループについて、ユーザBカラーテーブル1及びパブリックカラーテーブル1の2つが登録されており、(d)に示すユーザAの優先テーブルでは、前述した優先順位に基づき、標準カラーテーブル1のグループについて、アドレス「バッファ2:」に格納されるパブリックカラーテーブル1が表示対象となる。従って、(a)のYの箇所、すなわち、標準カラーテーブル1のグループについての選択肢としての表示箇所には、パブリックカラーテーブル1が表示される。また、ユーザBの場合には、「バッファ1:」に格納されるユーザBカラーテーブル1が標準カラーテーブル1のグループについて優先順位1位となり、(b)に示すように、選択肢として表示される。
【0060】
図9の場合には、(c)に示すように、標準カラーテーブル1のグループについて、ユーザBカラーテーブル1のみが登録されており、(d)に示すユーザAの優先テーブルでは、前述した優先順位に基づき、標準カラーテーブル1のグループについて、アドレス「標準1:」に格納される標準カラーテーブル1が表示対象となる。従って、(a)のZの箇所、すなわち、標準カラーテーブル1のグループについての選択肢としての表示箇所には、標準カラーテーブル1が表示される。また、ユーザBの場合には、「バッファ1:」に格納されるユーザBカラーテーブル1が標準カラーテーブル1のグループについて優先順位1位となり、(b)に示すように、選択肢として表示される。
【0061】
このようにして、カラーテーブルの選択インターフェースが表示されると、ユーザは、選択肢の中から今回使用するカラーテーブルを選択する。言い換えれば、シミュレーションする輪転機を選択する。具体的には、表示されたカラーテーブルの名称のいずれかを操作装置により指示する。
【0062】
当該ユーザ選択を受けて、プリンタドライバ12は、プリンタ2に印刷を指示するための印刷データ(プリントジョブ)を生成する。プリントジョブには、印刷対象の画像データ(プリントデータ)と印刷条件などプリンタ1における印刷処理を制御するための制御コマンドが含まれる。カラーテーブルについては、上記選択されたカラーテーブルの名称を取得し(ステップS23)、当該名称をカラーテーブルを指定する制御コマンドとしてプリントジョブに含める。その他の印刷条件に係る制御コマンドも、上記ユーザインターフェース画面に対するユーザ操作等に基づいて生成され、プリントジョブに含められる。また、プリントデータについては、前記印刷要求の受信時にホストコンピュータ1のアプリケーション等から受け取ったデータをプリンタ2用に加工し生成する。
【0063】
このようにしてプリントジョブが生成されるとドライバ12はそれをプリンタ2に送信する(ステップS24)。図10は、送信されるプリントジョブを例示した図である。図10に示す例は、カラーテーブルとしてユーザAカラーテーブル1が選択された場合、すなわち、標準カラーテーブル1のグループが選択された場合を示している。なお、ここでは、他の制御コマンドの表示を省略している。
【0064】
送信されたプリントジョブはプリンタ2によって受信され(ステップS25)、コントローラ21において、上記制御コマンドが解釈され、プリントデータに対して制御コマンドに従った各種画像処理が施される。当該処理の過程で、上記カラーテーブルの指定についての制御コマンドから今回の印刷処理で使用するカラーテーブルの名称が取得され(ステップS26)、その名称のカラーテーブルを用いてプリントデータの色変換処理が実行される(ステップS27)。この色変換処理を含む上記画像処理は、様々な手順で行うことが可能であるが、一例として、画像のオブジェクト単位で表される画像データを画素毎のデータに展開する処理、当該展開後のデータに対する上記色変換処理、すなわち、RGB形式からCMYK形式への色表現の変換処理、及び圧縮処理の手順で行われる。画像処理後のデータは、エンジンI/F27へ引き渡すタイミングになるまでRAM26に保持される。
【0065】
その後、当該データに対して印刷実行部22での処理タイミングになると、上記RAM26に保持されたデータが読み出され、エンジンI/F27における前述した各種処理が施され、処理後の信号が印刷実行部22へ送られる。印刷実行部22では、当該信号に基づいて各部が動作し、印刷媒体への印刷処理が実行される(ステップS28)。
【0066】
以上のようにして、印刷時の処理が行われる。
【0067】
以上説明したように、本実施の形態例に係るホストコンピュータ1では、プリンタユーティリティ11の処理により、印刷時に行われる色変換処理用のカラーテーブルを複数、各ユーザ用として、また、共用として登録することができる。従って、複数の輪転機のシミュレーションに用いる場合に利便性が高く、各ユーザのアクセス権限により、自分専用のカラーテーブルが勝手に改変されるなどの虞がなくなり、また、共通で保持すればよいものについてパブリックのアクセス権限で共用できるので、各自が保持する必要がなくなり、プリンタ2のデータ記憶容量を少なく抑えることができる。
【0068】
また、登録できるカラーテーブル数に制限を設けたため、この点においても、プリンタ2におけるデータ記憶容量を少なく抑えることができる。そして、このようにしても、輪転機のシミュレーションに用いる場合等においては、最新の情報が保持されるので、支障をきたさない。
【0069】
また、カラーテーブルの同じグループについて、すなわち、同じ輪転機について、共用のテーブルが新たに登録された場合には、登録したユーザが同じグループに登録したユーザカラーテーブルが削除される。これによっても、プリンタ2のハードウェア資源の使用を抑えることができる。
【0070】
さらに、印刷時に、使用するカラーテーブルを選択するユーザインターフェース画面においては、ユーザ毎に、各グループについて、登録されたカラーテーブルの中から優先順位の最も高いテーブルのみが表示される。従って、ユーザの選択操作は煩わしいものではなくなり、ユーザ操作性が向上する。
【0071】
なお、上記実施の形態例では、カラーテーブルは、RGB形式からCMYK形式への色変換処理に用いる情報であったが、これは一例であって、既にCMYK形式になっているデータの各色の濃度階調値を変更するための情報など、入力される画像データによる出力の色具合を調整するための情報であればよい。
【0072】
また、上記実施の形態例では、ホストコンピュータ1がカラーテーブルの登録指示を行い、この指示に従って登録されるカラーテーブルがプリンタ2側で保持されるが、ホストコンピュータ側にカラーテーブルを保持し、印刷時には、ホストコンピュータ側で当該カラーテーブルを用いた色変換処理を含む上記画像処理を実行し、その後のデータをプリンタに送信するようにしてもよい。この場合にも、カラーテーブル、優先テーブルの保持場所が異なるだけで、カラーテーブルの登録処理、印刷時の選択肢の表示処理は上述の場合と同様に行われる。従って、いわゆるプリンタサーバに本発明を適用することもできる。
【0073】
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明を適用したホストコンピュータとその指示を受けるプリンタの実施の形態例に係る構成図である。
【図2】登録されているカラーテーブルを例示した図である。
【図3】優先テーブルを例示した図である。
【図4】カラーテーブルの登録処理の処理手順を例示したフローチャートである。
【図5】生成されるカラーテーブルジョブを例示した図である。
【図6】印刷時の処理手順を例示したフローチャートである。
【図7】カラーテーブルを選択するための表示を例示した図である。
【図8】カラーテーブルを選択するための表示を例示した図である。
【図9】カラーテーブルを選択するための表示を例示した図である。
【図10】送信されるプリントジョブを例示した図である。
【符号の説明】
【0075】
1 ホストコンピュータ、 2 プリンタ、 11 プリンタユーティリティ(生成手段、登録手段)、 12 プリンタドライバ(表示手段)、 21 コントローラ、 22 印刷実行部、 23 I/F、 24 CPU、 25 ROM、 26 RAM、 27 エンジンI/F、 28 HD

【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録された色変換情報を用いた印刷処理を制御するための印刷制御装置であって、
前記登録された色変換情報に対するユーザの編集操作を受けて、所定のユーザに使用が制限されるユーザ色変換情報とするか、あるいは、全てのユーザが使用できる共用色変換情報とするかを示すアクセス権限情報を付加して、新たな編集色変換情報を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された編集色変換情報について、前記アクセス権限情報及び色変換情報の登録状況に基づいて、登録可否、及び、前記ユーザ色変換情報として登録するかあるいは前記共用色変換情報として登録するかを決定し、当該決定に基づいて当該編集色変換情報の登録を指示する登録手段とを有する
ことを特徴とする印刷制御装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記編集色変換情報は、1以上の標準色変換情報の各標準色変換情報に対して生成され、各標準色変換情報に対して登録される前記編集色変換情報の数が制限される
ことを特徴とする印刷制御装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記登録手段により、前記編集色変換情報を前記共用色変換情報として登録すると決定された場合には、当該編集色変換情報が登録される前記標準色変換情報に対して、既に、前記編集操作を行ったユーザの前記ユーザ色変換情報が登録されていれば、当該ユーザ色変換情報が削除される
ことを特徴とする印刷制御装置。
【請求項4】
請求項2あるいは請求項3において、更に、
前記印刷処理の要求を受けた際に、当該印刷処理において使用する前記色変換情報をユーザに選択させるインターフェース画面を表示する表示手段を有し、
前記インターフェース画面には、当該印刷要求を行ったユーザが使用可能な色変換情報について、前記標準色変換情報毎に、前記標準色変換情報と当該標準色変換情報に対して登録されている前記編集色変換情報の中から優先される一つの色変換情報の名称が表示される
ことを特徴とする印刷制御装置。
【請求項5】
登録された色変換情報を用いた印刷処理を制御するための処理をコンピュータに実行させる印刷制御プログラムであって、
前記登録された色変換情報に対するユーザの編集操作を受けて、所定のユーザに使用が制限されるユーザ色変換情報とするか、あるいは、全てのユーザが使用できる共用色変換情報とするかを示すアクセス権限情報を付加して、新たな編集色変換情報を生成する生成工程と、
前記生成された編集色変換情報について、前記アクセス権限情報及び色変換情報の登録状況に基づいて、登録可否、及び、前記ユーザ色変換情報として登録するかあるいは前記共用色変換情報として登録するかを決定し、当該決定に基づいて当該編集色変換情報の登録を指示する登録工程とを前記コンピュータに実行させる
ことを特徴とする印刷制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−5847(P2010−5847A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−165939(P2008−165939)
【出願日】平成20年6月25日(2008.6.25)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】