説明

微小気泡生成装置、微小気泡生成方法および基板処理装置

【課題】目的の微小気泡濃度を有する微小気泡を含む液体を確実に生成して供給することができる微小気泡生成装置および微小気泡生成方法を提供する。
【解決手段】微小気泡生成装置10は、微小気泡を含む液体を生成する微小気泡発生部11と、微小気泡を含まない液体を供給する液体供給部12と、微小気泡発生部11から微小気泡を含む液体を入れ液体供給部12から微小気泡を含まない液体を入れることで微小気泡の濃度を調節するための微小気泡濃度調節槽13と、微小気泡濃度調節槽13内の微小気泡を含む液体中における微小気泡の濃度を測定する微小気泡濃度測定部14と、濃度の測定結果により微小気泡濃度調節槽13に入れる微小気泡を含む液体の量と、微小気泡濃度調節槽に入れる微小気泡を含まない液体の量を調節して、微小気泡を含む液体30中の微小気泡の濃度を目的の濃度に調節させるための制御部80とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、微小気泡生成装置、微小気泡生成方法および基板処理に関し、特に例えば洗浄装置として搭載可能な微小気泡生成装置、微小気泡生成方法および基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一例として、基板処理装置は、基板の製造工程において基板に対して純水や薬液等の液体を供給して処理を行う。この種の基板処理装置では、基板に付着したパーティクルを除去する必要がある。
【0003】
基板処理装置の基板のパーティクルを除去するために、特許文献1では、基板処理装置に対してマイクロバブル発生部を接続して、マイクロバブル発生部からマイクロバブルを含む純水を処理槽内の基板に供給することが提案されている。
【0004】
このマイクロバブル発生部の構造は、特許文献1の図9に記載されており、マイクロバブル発生部は、ケーシングの中に送水管と、この送水管を取り囲む送気路とを形成した構造になっている。送気路は窒素ガス供給部と真空ポンプに接続されており、送気路を流れる窒素ガスの圧力は、真空ポンプの作動により調節してケーシング内を加減圧できる。
【0005】
これにより、ケーシング内を減圧した場合には、送水管を流れる純水から余分な気体が過飽和となって析出し、その気体は中空子分離膜を通って送気路へ流出する。また、ケーシング内を加圧した場合には、送気路を流れる窒素ガスが、中空子分離膜を通って送水管内の純水中に加圧溶融するようになっている。
【特許文献1】特開2006―179765号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、特許文献1に記載されているマイクロバブル発生部の構造では、送気路内は真空ポンプに接続する必要があり、送気路内を流れる窒素ガスの圧力を調節しなければならない。このため、目的とする微小気泡の濃度に対して、過剰に微小気泡を発生させてしまい過剰な濃度の微小気泡を基板に対して供給するおそれがある。従って、微小気泡を含む液体を基板に供給する際に、エネルギー効率が悪かった。
【0007】
また、微小気泡、例えばμmオーダー以下の微小気泡が様々な性質を持つことは、近年の研究から明らかになっており、より効率良く微小気泡を利用することが期待されている。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、目的の微小気泡濃度を有する微小気泡を含む液体を確実に生成して供給することができる微小気泡生成装置、微小気泡生成方法および基板処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の微小気泡生成装置は、微小気泡を含む液体を生成して供給対象に対して供給する微小気泡生成装置であって、前記微小気泡を含む液体を生成する微小気泡発生部と、微小気泡を含まない液体を供給する液体供給部と、前記微小気泡発生部から前記微小気泡を含む液体を入れ、前記液体供給部から前記微小気泡を含まない液体を入れることで、前記微小気泡を含む液体の前記微小気泡の濃度を調節するための微小気泡濃度調節槽と、前記微小気泡濃度調節槽内の前記微小気泡を含む液体中における前記微小気泡の濃度を測定する微小気泡濃度測定部と、前記濃度の測定結果により前記微小気泡発生部から前記微小気泡濃度調節槽に入れる前記微小気泡を含む液体の量と、前記液体供給部から前記微小気泡濃度調節槽に入れる前記微小気泡を含まない液体の量を調節して、前記微小気泡を含む液体中の前記微小気泡の濃度を目的の濃度に調節させるための制御部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の微小気泡生成方法は、微小気泡を含む液体を生成して供給対象に対して供給する微小気泡生成方法であって、微小気泡発生部が前記微小気泡を含む液体を生成して前記微小気泡を含む液体を微小気泡濃度調節槽に入れ、しかも液体供給部から微小気泡を含まない液体を前記微小気泡濃度調節槽に入れ、微小気泡濃度測定部が、前記微小気泡濃度調節槽内の前記微小気泡を含む液体中における前記微小気泡濃度を測定して、制御部が、前記濃度の測定結果により前記微小気泡発生部から前記微小気泡濃度調節槽に入れる前記微小気泡を含む液体の量と、前記液体供給部から前記微小気泡濃度調節槽に入れる前記微小気泡を含まない液体の量とを調節して、前記微小気泡を含む液体中の前記微小気泡の濃度を目的の濃度に調節することを特徴とする。
【0011】
本発明の基板処理装置は、微小気泡を含む液体を生成して供給対象に対して供給する微小気泡生成装置であって、前記微小気泡を含む液体を生成する微小気泡発生部と、微小気泡を含まない液体を供給する液体供給部と、前記微小気泡発生部から前記微小気泡を含む液体を入れ、前記液体供給部から前記微小気泡を含まない液体を入れることで、前記微小気泡を含む液体の前記微小気泡の濃度を調節するための微小気泡濃度調節槽と、前記微小気泡濃度調節槽内の前記微小気泡を含む液体中における前記微小気泡の濃度を測定する微小気泡濃度測定部と、前記濃度の測定結果により前記微小気泡発生部から前記微小気泡濃度調節槽に入れる前記微小気泡を含む液体の量と、前記液体供給部から前記微小気泡濃度調節槽に入れる前記微小気泡を含まない液体の量を調節して、前記微小気泡を含む液体中の前記微小気泡の濃度を目的の濃度に調節させるための制御部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、目的の微小気泡濃度を有する微小気泡を含む液体を確実に生成して供給することができる微小気泡生成装置、微小気泡生成方法および基板処理装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明の微小気泡生成装置の好ましい実施形態を示す図である。
【0015】
図1に示す微小気泡生成装置10は、微小気泡を含む液体を生成して目的の微小気泡濃度に調節し、目的の濃度調節後の微小気泡を含む液体を、供給対象である例えば基板処理装置100に対して供給することができる装置である。
【0016】
微小気泡生成装置10は、微小気泡発生部11と、液体供給部12と、微小気泡濃度調節槽13と、微小気泡濃度測定部14と、第1流入ライン41と第2流入ライン42と、制御部80を有している。
【0017】
図1に示すように、微小気泡発生部11は、第1流入ライン41の流量調節器20と配管21を介して、微小気泡濃度調節槽13に接続されている。微小気泡発生部11は、例えば窒素ガスを多孔質フィルタに通すとともに、水のような液体を別の多孔質フィルタに通すことで、微小気泡を液体中に混入して含ませることで、多数の微小気泡を含む液体30Bを発生させる。第1流量調節器20が開くことで、微小気泡発生部11は、微小気泡を含む液体30Bを微小気泡濃度調節槽13内に供給する。
【0018】
また、液体供給部12は、第2流入ライン42の第2流量調節器22と配管23を介して、微小気泡濃度調節槽13に接続されている。第2流量調節器22が開くことで、液体供給部12は、純水や水のような微小気泡を含まない液体30Cを微小気泡濃度調節槽13内に供給する。
【0019】
図1に示すように、微小気泡濃度測定部14は、循環用配管24,25を介して微小気泡濃度調節槽13に接続されており、微小気泡濃度調節槽13内の微小気泡を含む液体30は、循環用配管24,25を介してD方向に沿って微小気泡濃度測定部14内に通すようになっている。
【0020】
図1に示すように、微小気泡濃度調節槽13は、バルブ26と配管27を介して、供給対象の一例である基板処理装置100の供給ノズル75に接続されている。制御部80は、第1流量調節器20と第2流量調節器22の開閉量の制御と、バルブ26の開閉動作を制御する。
【0021】
微小気泡濃度調節槽13は、微小気泡発生部11から微小気泡を含む液体30Bを入れ、液体供給部12から微小気泡を含まない液体30Cを入れることで、微小気泡を含む液体30Bと微小気泡を含まない液体30Cを混ぜて貯留して、微小気泡を含む液体30の微小気泡の濃度を、目的の濃度になるように調節するための貯留槽である。
【0022】
なお、微小気泡を含まない液体30Cとは、積極的に微小気泡を混入させる処理が施されていない液体を意味するものであって、微小気泡が完全に除去された液体を意味するものではない。
【0023】
図1に示すように、微小気泡濃度測定部14は、例えばパーティクルカウンタであり、光源13Bと、受光部13Cを有している。受光部13Cは、この光源13Bからの光Lを微小気泡Pを含む液体30に照射して、その散乱光L1を受光する。受光部13Cが散乱光L1を受光することで、微小気泡Pの数をカウントして、微小気泡Pを含む液体30における微小気泡の濃度を測定する。上記パーティクルカウンタは、一定の流量と微小気泡の個数の関係から微小気泡の濃度を測定している。
【0024】
図1に示す微小気泡濃度測定部14が、微小気泡濃度調節槽13内の微小気泡を含む液体30の濃度を測定した測定結果Sを制御部80に与える。微小気泡濃度測定部14が測定した微小気泡Pを含む液体30における微小気泡の濃度が、目的の濃度になるように、微小気泡濃度測定部14からの測定結果Sに基づいて、制御部80は、第1流量調節器20と第2流量調節器22の開閉量を調節することで、微小気泡濃度調節槽13内では微小気泡Pを含む液体30の濃度を目的とする濃度に調節するようになっている。
【0025】
次に、上述した微小気泡生成装置10による微小気泡生成方法を説明する。
【0026】
図1に示す微小気泡発生部11は、第1流入ライン41の第1流量調節器20と配管21を介して、微小気泡濃度調節槽13内に微小気泡を含む液体30Bを供給するとともに、液体供給部12は、第2流入ライン42の第2流量調節器22と配管23を介して、微小気泡濃度調節槽13内に微小気泡を含まない液体30Cを供給する。
【0027】
微小気泡濃度調節槽13内には、微小気泡を含む液体30Bと微小気泡を含まない液体30Cが混ざり合って、微小気泡を含む液体30が貯留される。
【0028】
微小気泡濃度調節槽13内の微小気泡を含む液体30は、微小気泡濃度測定部14に対して循環用配管24,25を介して循環することで、微小気泡濃度測定部14は、微小気泡濃度調節槽13内の微小気泡を含む液体30の濃度をリアルタイムで測定して、その濃度の測定結果Sは制御部80に伝える。
【0029】
微小気泡濃度測定部14が測定した濃度の測定結果Sにより、制御部80は、流量調節器20,22に対してフィードバック信号G1,G2をそれぞれ供給することで、第1流量調節器20と第2流量調節器22の開閉量を調節する。第1流量調節器20の開度を大きくすれば微小気泡濃度調節槽13内の微小気泡を含む液体30の濃度が上がり、逆に第2流量調節器22の開度を上げれば微小気泡濃度調節槽13内の微小気泡を含む液体30の濃度が下がる。
【0030】
これにより、微小気泡濃度調節槽13内の微小気泡を含む液体30の濃度は、目的とする濃度にすることができる。
【0031】
図2は、図1に示す微小気泡生成装置10を備える基板処理装置100を示しており、基板処理装置100は上述した微小気泡生成装置10が微小気泡を含む液体30を供給する供給対象の一例である。
【0032】
図2に示す基板処理装置100は、基板保持部71と、供給ノズルの操作部72と、ダウンフロー用のフィルタ付きファン73と、カップ74と、供給ノズル75と、処理室76を有する。
【0033】
基板保持部71は、円板のベース部材77と、回転軸78と、モータ79を有しており、ベース部材77の上には基板Wが着脱可能に固定されている。処理室76内には、カップ74と供給ノズル75とベース部材77と回転軸78が収容されている。モータ79が制御部80の指令により動作することで、ベース部材77はR方向に連続回転することができる。
【0034】
供給ノズル75は基板Wの上部に配置されており、供給ノズル75は、操作部72の動作により、Z方向(上下方向)とX方向(基板の半径方向)に移動可能である。
【0035】
図2に示すように、微小気泡生成装置10の配管27は、供給ノズル75に接続されている。従って、微小気泡を含む液体30は、配管27を介して供給ノズル75に供給できるので、微小気泡を含む液体30は供給ノズル75を通じて基板Wの噴射できる。このように微小気泡を含む液体30を基板Wの表面に噴射することで、微小気泡の持つマイナス電位で、プラスにチャージされたパーティクルのような汚染物を包み込んで、この汚染物を微小気泡と共に基板Wの表面から除去できる。
【0036】
本発明の実施形態では、微小気泡を含む液体(微小気泡の混入液ともいう)が供給対象に対して供給されるが、微小気泡濃度調節槽が供給対象の前段階に設けられている。 微小気泡発生部によって作られた微小気泡を含む液体を微小気泡濃度調節槽に流入させる微小気泡混入液の第1流入ラインと、微小気泡を含まない液体を微小気泡濃度調節槽に流入させる第2流入ラインとが、微小気泡濃度調節槽に対して接続されている。微小気泡濃度調節槽には、微小気泡濃度測定部が接続されており、制御部は微小気泡濃度調節槽からの測定結果に基づいて、第1流入ラインと第2流入ラインに対してフィードバックすることで、微小気泡濃度調節槽に流入させる微小気泡の混入液の量と、微小気泡濃度調節槽に流入させる気泡混入の無い液体の量を調節する。これにより、微小気泡濃度調節槽内の微小気泡を含む液体の濃度をコントロールして、目的の微小気泡濃度に設定された微小気泡を含む液体を、供給対象に対して供給することができる。
【0037】
これにより、液体中の微小気泡の濃度を目的の最適濃度になるようにコントロールすることができる。このため、過剰なエネルギーを削減できるだけでなく、低濃度の微小気泡を含む液体を調整して供給することも可能である。また、目的とする濃度の微小気泡を含む液体を安定して供給できるので、微小気泡を含む液体を適用できる供給対象の種類が広がる。
【0038】
本発明の微小気泡生成装置は、微小気泡を含む液体を生成して供給対象に対して供給する装置であり、微小気泡を含む液体を生成する微小気泡発生部と、微小気泡を含まない液体を供給する液体供給部と、微小気泡発生部から微小気泡を含む液体を入れ、液体供給部から微小気泡を含まない液体を入れることで、微小気泡を含む液体の微小気泡の濃度を調節するための微小気泡濃度調節槽と、微小気泡濃度調節槽内の微小気泡を含む液体中における微小気泡の濃度を測定する微小気泡濃度測定部と、濃度の測定結果により微小気泡発生部から微小気泡濃度調節槽に入れる微小気泡を含む液体の量と、液体供給部から微小気泡濃度調節槽に入れる微小気泡を含まない液体の量を調節して、微小気泡を含む液体中の微小気泡の濃度を目的の濃度に調節させるための制御部と、を備える。これにより、目的の微小気泡濃度を有する微小気泡を含む液体を確実に生成して供給することができる。
【0039】
微小気泡濃度調節槽は、供給対象に対して配管により接続されている。これにより、簡単な構造でありながら、目的の濃度になった微小気泡を含む液体を供給対象に対して確実に供給することができる。
【0040】
微小気泡生成装置は、微小気泡濃度測定部と微小気泡濃度調節槽との間に接続されて、微小気泡濃度調節槽内の微小気泡を含む液体を微小気泡濃度測定部に通して微小気泡濃度調節槽に戻すための循環用配管を有する。これにより、微小気泡濃度調節槽内の微小気泡を含む液体の濃度は、リアルタイムで測定して、目的の濃度に設定することができる。
【0041】
微小気泡生成装置は、微小気泡発生部と微小気泡濃度調節槽の間の配管に配置された第1流量調節器と、液体供給部と微小気泡濃度調節槽の間の配管に配置された第2流量調節器と、を備え、制御部は、微小気泡濃度測定部における濃度の測定結果により第1流量調節器と第2流量調節器に対してフィードバック信号を供給して、第1流量調節器により微小気泡濃度調節槽に入れる微小気泡を含む液体の量を調節し、第2流量調節器により微小気泡濃度調節槽に入れる微小気泡を含まない液体の量を調節する。これにより、微小気泡濃度調節槽内の微小気泡を含む液体の濃度は、リアルタイムで測定して、目的の濃度に確実に設定することができる。
【0042】
微小気泡発生部において微小気泡を含む液体を生成する場合には、液体として水以外に例えば純水等を用いることができ、気体としては、窒素ガス以外にオゾンガス等を用いることができる。
【0043】
ところで、本発明では、微小気泡とは、微細気泡あるいはマイクロ・ナノバブルともいい、マイクロバブル(MB)、マイクロナノバブル(MNB)、ナノバブル(NB)を含む概念である。マイクロバブル(MB)とは、その発生時に気泡の直径が10μm〜数十μm以下の微小な気泡のことをいい、マイクロナノバブル(MNB)とは、その発生時に気泡の直径が数百nm〜10μm以下の微小な気泡のことをいう。さらに、ナノバブル(NB)とは、数百nm以下の微小な気泡のことをいう。
【0044】
本発明は、例えば半導体基板、液晶表示装置用のガラス基板、フォトマスク用のガラス基板等の基板を、液体により処理する基板処理装置に対して搭載して、基板の表面や液体中のパーティクル等の不純物を除去するのに用いることができる。
【0045】
さらに、本発明の実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。例えば、本発明の実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の微小気泡生成装置の好ましい実施形態を示す図である。
【図2】図1に示す微小気泡生成装置を適用した基板処理装置を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
10 微小気泡生成装置
11 微小気泡発生部
12 液体供給部
13 微小気泡濃度調節槽
14 微小気泡濃度測定部
20 第1流量調節器
22 第2流量調節器
30 微小気泡濃度調節槽内の微小気泡を含む液体
30B 微小気泡発生部が発生する微小気泡を含む液体
30C 液体供給部から供給される微小気泡を含まない液体
41 第1流入ライン
42 第2流入ライン
80 制御部
100 基板処理装置(供給対象)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
微小気泡を含む液体を生成して供給対象に対して供給する微小気泡生成装置であって、
前記微小気泡を含む液体を生成する微小気泡発生部と、
微小気泡を含まない液体を供給する液体供給部と、
前記微小気泡発生部から前記微小気泡を含む液体を入れ、前記液体供給部から前記微小気泡を含まない液体を入れることで、前記微小気泡を含む液体の前記微小気泡の濃度を調節するための微小気泡濃度調節槽と、
前記微小気泡濃度調節槽内の前記微小気泡を含む液体中における前記微小気泡の濃度を測定する微小気泡濃度測定部と、
前記濃度の測定結果により前記微小気泡発生部から前記微小気泡濃度調節槽に入れる前記微小気泡を含む液体の量と、前記液体供給部から前記微小気泡濃度調節槽に入れる前記微小気泡を含まない液体の量を調節して、前記微小気泡を含む液体中の前記微小気泡の濃度を目的の濃度に調節させるための制御部と、
を備えることを特徴とする微小気泡生成装置。
【請求項2】
前記微小気泡濃度調節槽は、前記供給対象に対して配管により接続されていることを特徴とする請求項1に記載の微小気泡生成装置。
【請求項3】
前記微小気泡濃度測定部と前記微小気泡濃度調節槽との間に接続されて、前記微小気泡濃度調節槽内の前記微小気泡を含む液体を前記微小気泡濃度測定部に通して前記微小気泡濃度調節槽に戻すための循環用配管を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の微小気泡生成装置。
【請求項4】
前記微小気泡発生部と前記微小気泡濃度調節槽の間の配管に配置された第1流量調節器と、前記液体供給部と前記微小気泡濃度調節槽の間の配管に配置された第2流量調節器と、を備え、
前記制御部は、前記濃度の測定結果により前記第1流量調節器と前記第2流量調節器に対してフィードバック信号を供給して、前記第1流量調節器により前記微小気泡濃度調節槽に入れる前記微小気泡を含む液体の量を調節し、前記第2流量調節器により前記微小気泡濃度調節槽に入れる前記微小気泡を含まない液体の量を調節することを特徴とする請求項1記載の微小気泡生成装置。
【請求項5】
微小気泡を含む液体を生成して供給対象に対して供給する微小気泡生成方法であって、
微小気泡発生部が前記微小気泡を含む液体を生成して前記微小気泡を含む液体を微小気泡濃度調節槽に入れ、しかも液体供給部から微小気泡を含まない液体を前記微小気泡濃度調節槽に入れ、
微小気泡濃度測定部が、前記微小気泡濃度調節槽内の前記微小気泡を含む液体中における前記微小気泡濃度を測定して、制御部が、前記測定の結果により前記微小気泡発生部から前記微小気泡濃度調節槽に入れる前記微小気泡を含む液体の量と、前記液体供給部から前記微小気泡濃度調節槽に入れる前記微小気泡を含まない液体の量とを調節して、前記微小気泡を含む液体中の前記微小気泡の濃度を目的の濃度に調節することを特徴とする微小気泡生成方法。
【請求項6】
微小気泡を含む液体を生成して供給対象に対して供給する微小気泡生成装置を備える基板処理装置であって、
前記微小気泡生成装置は、
前記微小気泡を含む液体を生成する微小気泡発生部と、
微小気泡を含まない液体を供給する液体供給部と、
前記微小気泡発生部から前記微小気泡を含む液体を入れ、前記液体供給部から前記微小気泡を含まない液体を入れることで、前記微小気泡を含む液体の前記微小気泡の濃度を調節するための微小気泡濃度調節槽と、
前記微小気泡濃度調節槽内の前記微小気泡を含む液体中における前記微小気泡の濃度を測定する微小気泡濃度測定部と、
前記濃度の測定結果により前記微小気泡発生部から前記微小気泡濃度調節槽に入れる前記微小気泡を含む液体の量と、前記液体供給部から前記微小気泡濃度調節槽に入れる前記微小気泡を含まない液体の量を調節して、前記微小気泡を含む液体中の前記微小気泡の濃度を目的の濃度に調節させるための制御部と、
を備えることを特徴とする基板処理装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−291681(P2009−291681A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−145609(P2008−145609)
【出願日】平成20年6月3日(2008.6.3)
【出願人】(000002428)芝浦メカトロニクス株式会社 (907)
【Fターム(参考)】