説明

情報提供装置

【課題】繰り返し同じ内容の情報提供を行なう場合でも、情報の受け手の注意力が低下することを抑制することが可能な情報提供装置を提供すること。
【解決手段】情報を出力する情報出力手段16と、情報出力手段16を制御する制御手段20と、を備える情報提供装置1であって、制御手段20は、同一内容の情報を連続して所定回数以上出力する場合には、前回の出力とは異なる形式で同一内容の情報を出力するように情報出力手段16を制御することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置に関し、特に、車両に搭載されたナビゲーション装置に好適に適用される情報提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の情報提供装置としては、車両に搭載されたナビゲーション装置であって、情報の緊急度や走行時間帯、車両の現在位置等に応じて、音声による情報提供の口調を変化させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−104000号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の装置においては、繰り返し同じ内容の情報提供を行なうことにより、情報の受け手(運転手)の注意力が低下することについての考慮がなされていない。
【0004】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、繰り返し同じ内容の情報提供を行なう場合でも、情報の受け手の注意力が低下することを抑制することが可能な情報提供装置を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明の一態様は、情報を出力する情報出力手段と、情報出力手段を制御する制御手段と、を備える情報提供装置であって、制御手段は、同一内容の情報を連続して所定回数以上出力する場合には、前回の出力とは異なる形式で同一内容の情報を出力するように情報出力手段を制御することを特徴とするものである。
【0006】
この本発明の一態様によれば、同一内容の情報を連続して所定回数以上出力する場合には、前回の出力とは異なる形式で同一内容の情報を出力するように情報出力手段を制御するから、繰り返し同じ内容の情報提供を行なう場合でも、情報の受け手の注意力が低下することを抑制することができる。
【0007】
また、この本発明の一態様において、制御手段は、より好ましくは、更に所定条件に基づいて、前回の出力とは異なる形式で同一内容の情報を出力するように前記情報出力手段を制御する。この場合の所定条件は、例えば、前回の情報提供から所定時間経過していないことであってもよいし、また、車両に搭載される場合は、車両の走行距離を検出する走行距離検出手段を備え、所定条件は、前回の出力を行なったときからの走行距離が所定距離以内であることであることであってもよい。
【0008】
また、この本発明の一態様において、情報出力手段は、例えば、音声、映像、発光体による発光、又は振動を含む触覚的効果、のうち少なくとも一つにより情報を出力する。
【0009】
また、この本発明の一態様は、車両に搭載されたナビゲーション装置に好適に適用されるものである。
【0010】
また、この本発明の一態様において、情報出力手段は、例えば、音声により情報を出力する手段であり、この場合、制御手段は、例えば、同一内容の情報を連続して所定回数以上出力する場合には、異なる喚起音を用いて情報を出力するように前記情報出力手段を制御する、ことを特徴とするものである。ここで、喚起音とは、具体的内容を出力する前に運転者の注意を喚起するための音をいう。
【0011】
また、この本発明の一態様において、情報出力手段は、例えば、音声により情報を出力する手段であり、この場合、制御手段は、例えば、同一内容の情報を連続して所定回数以上出力する場合には、前回の出力とは異なる文言を用いて同一内容の情報を出力するように前記情報出力手段を制御することを特徴とするものである。
【0012】
また、この本発明の一態様において、好ましくは、ユーザー名を取得するユーザー名取得手段を備え、情報出力手段は、音声により情報を出力する手段であり、制御手段は、同一内容の情報を連続して所定回数以上出力する場合には、内容に先立ってユーザー名取得手段により取得されたユーザー名を出力するように前記情報出力手段を制御することを特徴とするものである。
【0013】
また、この本発明の一態様において、情報出力手段は、例えば、映像により情報を出力する手段であり、この場合、制御手段は、例えば、同一内容の情報を連続して所定回数以上出力する場合には、映像の色彩及び/又は輝度を変化させるように情報出力手段を制御することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、繰り返し同じ内容の情報提供を行なう場合でも、情報の受け手の注意力が低下することを抑制することが可能な情報提供装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
【実施例1】
【0016】
以下、図1〜4を用いて、本発明に係る情報提供装置の第1実施例について説明する。図1は、本発明の第1実施例に係る情報提供装置1の全体構成の一例を示す図である。図示する如く、情報提供装置1は、ナビゲーション装置10を含んで構成され、その他の主要な構成として、周辺画像撮像装置30を備える。
【0017】
ナビゲーション装置10は、現在位置特定装置12と、ハードディスクやDVD、CD−ROM等の記憶媒体上に地図データを保有する地図データベース14と、スピーカー16と、地図表示や経路案内表示を映像により出力する液晶ディスプレイ等の表示部(図示せず)と、ナビゲーション装置10全体を制御するナビゲーション装置用電子制御ユニット(以下、ナビゲーション装置用ECUと称する)20と、を備える。
【0018】
現在位置特定装置12は、GPS(Global Positioning System)受信機、ビーコン受信機、及びFM多重放送受信機や、車速センサーやジャイロセンサー等の各種センサーから構成され、自車両の現在位置を特定する。この現在位置の特定手法の詳細については、当業者には周知であるため、説明を省略する。
【0019】
スピーカー16は、現在位置特定装置12や地図データベース14、周辺画像撮像装置30を参照して決定される、右左折ポイントや一時停止位置、交差点、目的地への到達、走行車線上における歩行者の存在、その他の情報を、音声により車室内に出力する。また、ナビゲーション装置10が信号の状態を取得する装置を備える場合は、車両前方の信号の状態を出力してもよい。
【0020】
ナビゲーション装置用ECU20は、CPUを中心として、RAM等のメモリ26と通信ポート(図示せず)を備えるハードウエア構成となっている。また、こうしたハードウエア構成により実現される主要な機能ブロックとして、情報提供対象検出部22と、音声決定部24を備える。ナビゲーション装置用ECU20は、現在位置特定装置12や地図データベース14、スピーカー16、及び周辺画像撮像装置30や車速センサー40を含む車両内の各種センサーや他のECUと、CAN(Controller Area Network)等の適切なシリアル通信プロトコル通信を用いて通信可能に接続されている。
【0021】
情報提供対象検出部22は、前述の如く、現在位置特定装置12や地図データベース14、周辺画像撮像装置30を参照し、スピーカー16から出力すべき情報を抽出する。
【0022】
音声決定部24は、情報提供対象検出部22により抽出された情報に基づいて、スピーカー16から実際に出力する音声の内容及び形式を決定する。詳しくは、後述する。
【0023】
周辺画像撮像装置30は、例えば、ウインドシールド中央上部に配設され、車両前方の斜め下方を撮像するCMOSやCCD等の撮像素子を利用したカメラと、カメラの撮像した画像を処理する画像処理装置と、を内蔵する。周辺画像撮像装置30は、カメラの撮像した画像に対して2値化処理や特徴点抽出処理を行なうことにより、一時停止線や交差点、走行車線上における歩行者の存在等を認識し、認識した結果をナビゲーション装置用ECU20に送信している。なお、周辺画像撮像装置30は、周知の車線逸脱警報制御(レーンデパーチャワーニング)や車線維持支援制御(レーンキーピングアシスト)に用いられる白線認識用の装置と併用されてよい。
【0024】
ところで、こうしたナビゲーション装置等の情報提供装置から、短時間のうちに同一内容の音声情報が連続して出力されると、同じ刺激を連続的に与えられたことによる「慣れ」が運転者に生じる。この「慣れ」は、運転者の「定位反応(心理学上の用語であり、人間が新しい刺激に対して示す反応をいう)」を鈍くする影響を及ぼし、この結果、音声情報に対する運転者の注意力の低下を招くと考えられる。しかしながら、こうした音声情報には、一時停止位置や歩行者の存在等、安全運転上重要なものも含まれるため、運転者の注意力の低下を抑制することが望まれる。
【0025】
なお、短時間のうちに同一内容の情報が連続して出力されると「定位反応」を鈍くする影響及ぼすのは、音声による情報提供の場合に限られず、映像(画像)や、発光体による発光、振動等の触覚的効果を利用したもの、による情報提供の場合においても同様であると考えられる。
【0026】
そこで、本発明の第1実施例に係る情報提供装置1は、同一内容の情報を連続して所定回数以上出力する場合には、前回の出力とは異なる形式で情報を出力することとしている。この形式の決定は、前述の如く、音声決定部24により行なわれる。ここで、図2を用いて、一時停止位置の存在を運転者に報知する場面における、異なる形式の音声出力の具体例について説明する。図2に例示する如く、音声決定部24では、例えば、喚起音(具体的内容を出力する前に運転者の注意を喚起するための音)と文言をそれぞれ2種類用意し、この組み合わせによりNo.1(デフォルト)〜No.3の3種類の音声を選択する。このように形式を変更することにより、連続して同一内容の音声が出力される場合でも、前述した運転者の「定位反応」が鈍くなることを抑制することができ、運転者の注意力の低下を抑制することができる。
【0027】
以下、情報提供装置1が音声を決定する際の動作について説明する。図3は、ナビゲーション装置用ECU20が実行する特徴的な処理の流れを示すフローチャートである。
【0028】
まず、情報提供対象検出部22により、現在位置特定装置12や地図データベース14からの情報、及び周辺画像撮像装置30による認識結果を参照して、スピーカー16から出力すべき情報を抽出し(S100)、出力する内容、情報を出力すべき地点X、当該地点に到達すると予測される時刻TからなるデータセットPを作成する(S110)なお、この時点では、実際に出力する音声は未定(ブランク)となっている。
【0029】
次に、音声作成部24において、過去に出力した音声に関する情報からなるデータセット(Pn−1、Pn−2、‥)をメモリ26から読み込む処理を行なう(S120)。図4に、メモリ26に記憶されるデータセットの一例を示す。なお、データセットをメモリ26に記憶する処理は、スピーカー16から実際に音声を出力する時点において行なわれる。
【0030】
そして、同一の内容が所定回数n回以上連続して行なわれたか否かを判定する(S130)。所定回数nは、例えば2回〜十数回等、任意に定めてよい。
【0031】
S130において否定的な判定を得た場合は、喚起音Aと、内容に対応した文言Aを用いて(図2におけるNo.1に相当する)音声を作成する(S140)。
【0032】
S130において肯定的な判定を得た場合は、情報を出力すべき地点Xに到達すると予測される時刻Tが、前回音声を出力した時刻Tn−1から時間t以内であるか否かを判定する(S150)。
【0033】
S150において否定的な判定を得た場合は、喚起音Bと、内容に対応した文言Aを用いて(図2におけるNo.2に相当する)音声を作成する(S160)。
【0034】
S150において肯定的な判定を得た場合は、喚起音Bと、内容に対応した文言Bを用いて(図2におけるNo.3に相当する)音声を作成する(S170)。
【0035】
このように前回音声を出力した時刻から十分に時間が経過している場合は、運転者の注意力がそれほどは低下しないと考えられるため、変化の程度を緩和している。
【0036】
音声を作成すると、自車両が情報を出力すべき地点Xに至るのを待って、スピーカー16により実際に音声を出力し(S180)、本フローの1ルーチンを終了する。
【0037】
本発明の第1実施例に係る情報提供装置1によれば、同一の内容が所定回数n回以上連続して行なわれたか否かを判定し、連続して行なわれた場合には、形式を変更して音声を出力するから、運転者の注意力の低下を抑制することができる。また、前回の出力からの時間間隔に基づいてさらに形式を変更するから、運転者の注意力の低下をより効果的に抑制することができる。
【0038】
以上、本発明を実施するための最良の形態について第1実施例を用いて説明したが、本発明はこうした第1実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形及び置換を加えることができる。
【0039】
例えば、同一の内容が所定回数n回以上連続して行なわれ、且つ、前回の出力からの時間間隔が所定時間t以内である場合に、形式を変更して音声を出力するものとしてもよい。この場合のフローチャートを図5に示す。このように制御を行なっても、運転者の注意力の低下を効果的に抑制することができる。なお、この場合は、前回音声を出力した時刻から十分に時間が経過している場合は、運転者の注意力がそれほどは低下しないと考えられるため、形式を変化させる必要がないと判断している。
【0040】
また、音声の形式を決定するに際して、喚起音(具体的内容を出力する前に運転者の注意を喚起するための音)と文言をそれぞれ2種類用意し、この組み合わせによりNo.1〜3の3種類の音声を選択するものとしたが、これに限られず、如何なる態様により音声の形式を決定してもよい。
【0041】
例えば、内容毎に2種類の形式を用意して(喚起音のみを異ならせてもよいし、文言のみを異ならせてもよい。また、喚起音を付加する、又は付加しないとすることにより形式を異ならせてもよいし、デフォルトのものと喚起音及び文言の両方を異ならせたものとの2種類を用意してもよい。)、単に、同一の内容が所定回数n回以上連続して行なわれた場合に、形式を変更して音声を出力するものとしてもよい。
【0042】
また、喚起音や文言を上記実施例よりも多種類用意してこれらを組み合わせてもよく、喚起音や文言以外の要素(音量やトーン等)により形式を異ならせてもよい。
【0043】
また、S150における、情報を出力すべき地点Xに到達すると予測される時刻Tが、前回音声を出力した時刻Tn−1から時間t以内であるか否かを判定することに代えて、情報を出力すべき地点Xと前回音声を出力した地点Xn−1との距離が所定距離x以内であるか否かを判定するものとしてもよい。この場合、この所定距離xを、運転者の動作(アクセル操作やブレーキ操作等)により可変することにより、より適切に音声出力を変化させることができる。
【0044】
さらに、情報提供の態様の他の例として、赤外線カメラにより撮像した画像をインストルメントパネル上部に供えられたヘッドアップディスプレイに表示する、周知のナイトビューシステムを利用することも考えられる。すなわち、音声出力に付随して、ヘッドアップディスプレイの輝度を変化させたり、色彩を変化させる(例えば、通常発色から赤っぽい映像に変化させる等)ことにより、情報提供の形式を変更し、運転者の注意力の低下を抑制することができる。
【0045】
また、このナイトビューシステムの如き映像表示装置のみにより情報提供を行なう(例えば、一時停止位置や歩行者の存在を報知するために映像を点滅させたり色彩を変化させる等の方法が考えられる)場合でも、この点滅や色彩変化の態様を異ならせることにより、実施例と同様の効果を得ることができると考えられる。この場合、点滅速度や輝度変化、これに付随する色彩の変化程度等を調節すればよい。
【0046】
また、光を発する発光装置や、例えばステアリングホイールやシートに振動を与えることにより触覚的に運転者に刺激を与える装置に本発明を適用してもよいし、これらの装置と音声出力とを組み合わせて、音声出力の際にこれらの装置を作動させてより形式の変化を強調してもよい。
【0047】
また、本発明に係る情報提供装置は、車両以外に適用することも可能である。例えば、工場内の交差点に備えられ、車両の接近をブザーの吹鳴により知らせるような装置においても、短時間に連続してブザーの吹鳴を行なう場合には、音色や音量、吹鳴パターン等を変化させることにより、注意力の低下を抑制することができる。
【実施例2】
【0048】
次に、図6〜7を用いて、本発明に係る情報提供装置の第2実施例について説明する。図6は、本発明の第2実施例に係る情報提供装置2の全体構成の一例を示す図である。図示する如く、情報提供装置2は、本発明の第1実施例に係る情報提供装置1が具備する構成要素に加え、ユーザーID取得装置40を備える。以下、情報提供装置1と共通する構成要素については、同一の符号を付して、説明を省略する。
【0049】
ユーザーID取得装置40は、車両側に登録された各ユーザー(運転者)が所有するスマートキー42と、スマートキー42に記憶されたユーザーIDを検出する検出装置44とを備える。
【0050】
スマートキー42は、車両側の検出装置44から送られてくるリクエスト信号に応答して微弱電波(応答信号)を発する。スマートキー42がユーザーに付帯されて車両に接近すると、スマートキー42の応答信号を検出装置44が受信し、ナビゲーション装置用ECU20やイモビライザーECU(図示せず)等に、当該応答信号(スマートキー42に固有の個人ID等を含む)が復号等されて入力される。すなわち、スマートキー42からは、登録されたユーザーに固有の個人IDを検出することが可能である。
【0051】
検出装置44は、例えば、車外用送受信機46と、車室内用送受信機48とを備える。車外用送受信機46は、車外からドアがロックされてからアンロックされるまでの間、すなわち、駐車時に定期的にリクエスト信号を発信すると共に応答信号を受信し、車内用送受信機48は、ドアがアンロックされてから全ドアが閉められた際に、リクエスト信号を発信すると共に応答信号を受信する。
【0052】
本発明の第2実施例に係る情報提供装置2は、運転者の注意力の低下を抑制することを目的とする点で、第1実施例の情報提供装置1と同様である。但し、その手法に若干の差異点を有する。
【0053】
従来、パーティー会場等の騒々しい場所であっても、自分の名前を呼ばれると聞き取れるという現象が、カクテルパーティー効果と称され、知られている。本実施例は、この効果を利用したものである。
【0054】
すなわち、音声決定部24において異なる形式の音声を決定する処理は、情報の内容に先立って、ユーザーID取得装置40により取得された各ユーザー(運転者)の名前を出力する。
【0055】
従って、音声決定部24では、例えば、(喚起音)+(内容)からなる音声と、(喚起音)+(各ユーザーの名前)+(内容)からなる音声の2種類を用意する。このように形式を変更することにより、連続して同一内容の音声が出力される場合でも、前述した運転者の「定位反応」が鈍くなることを抑制することができ、運転者の注意力の低下をより効果的に抑制することができる。
【0056】
本実施例における異なる形式の音声出力の具体例を、図7(A)に示す。また、第1実施例で示した複数の喚起音をさらに組み合わせて、図7(B)に示す如く3種類以上の音声出力を用意してもよい。また、文言の変更を組み合わせてもよい。
【0057】
本発明の第2実施例に係る情報提供装置2の実際の動作は、例えば、図7に例示した音声出力を、図3又は図5のフローチャートに適用すればよい。従って、詳細な説明は省略する。
【0058】
本実施例においても、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形及び置換を加えることができる。
【0059】
例えば、ユーザー(運転者)の名前を取得する方法は、実施例の方法に限られず、入力端末を備えてもよいし、他の種類の機器によりユーザーIDを取得してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は、少なくとも人に対して情報を提供する装置に利用できる。情報提供の手法、及び車両に搭載されるナビゲーション装置に適用された場合の車両の外観、重量、サイズ、走行性能等は問わない。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の第1実施例に係る情報提供装置1の全体構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る情報提供装置1が用意する、異なる形式の音声出力の具体例について説明する説明図である。
【図3】ナビゲーション装置用ECU20が実行する特徴的な処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】メモリ26に記憶されるデータセットの一例を示す図である。
【図5】ナビゲーション装置用ECU20が実行する特徴的な処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施例に係る情報提供装置2の全体構成の一例を示す図である。
【図7】第2実施例に係る情報提供装置2が用意する、異なる形式の音声出力の具体例を示す図である。
【符号の説明】
【0062】
1 情報提供装置
10 ナビゲーション装置
12 現在位置特定装置
14 地図データベース
16 スピーカー
20 ナビゲーション装置用電子制御ユニット
22 情報提供対象検出部
24 音声決定部
26 メモリ
30 周辺画像撮像装置
40 ユーザーID取得装置
42 スマートキー
44 検出装置
46 車外用送受信機
48 車室内用送受信機


【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を出力する情報出力手段と、該情報出力手段を制御する制御手段と、を備える情報提供装置であって、
前記制御手段は、同一内容の情報を連続して所定回数以上出力する場合には、前回の出力とは異なる形式で情報を出力するように前記情報出力手段を制御する、
ことを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供装置であって、
前記制御手段は、更に所定条件に基づいて、前回の出力とは異なる形式で情報を出力するように前記情報出力手段を制御する、
ことを特徴とする情報提供装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報提供装置であって、
前記所定条件は、前回の情報提供から所定時間経過していないことである、
情報提供装置。
【請求項4】
車両に搭載される、請求項2に記載の情報提供装置であって、
車両の走行距離を検出する走行距離検出手段を備え、
前記所定条件は、前回の出力を行なったときからの走行距離が所定距離以内であることである、
情報提供装置。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の情報提供装置であって、
前記情報出力手段は、音声、映像、発光体による発光、又は振動を含む触覚的効果、のうち少なくとも一つにより情報を出力する、
情報提供装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の情報提供装置であって、
車両に搭載されたナビゲーション装置に適用される、
情報提供装置。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかに記載の情報提供装置であって、
前記情報出力手段は、音声により情報を出力する手段であり、
前記制御手段は、同一内容の情報を連続して所定回数以上出力する場合には、異なる喚起音を用いて情報を出力するように前記情報出力手段を制御する、
ことを特徴とする情報提供装置。
【請求項8】
請求項1ないし6のいずれかに記載の情報提供装置であって、
前記情報出力手段は、音声により情報を出力する手段であり、
前記制御手段は、同一内容の情報を連続して所定回数以上出力する場合には、前回の出力とは異なる文言を用いて同一内容の情報を出力するように前記情報出力手段を制御する、
ことを特徴とする情報提供装置。
【請求項9】
請求項1ないし6のいずれかに記載の情報提供装置であって、
ユーザー名を取得するユーザー名取得手段を備え、
前記情報出力手段は、音声により情報を出力する手段であり、
前記制御手段は、同一内容の情報を連続して所定回数以上出力する場合には、内容に先立ってユーザー名取得手段により取得されたユーザー名を出力するように前記情報出力手段を制御する、
ことを特徴とする情報提供装置。
【請求項10】
請求項1ないし6のいずれかに記載の情報提供装置であって、
前記情報出力手段は、映像により情報を出力する手段であり、
前記制御手段は、同一内容の情報を連続して所定回数以上出力する場合には、映像の色彩及び/又は輝度を変化させるように前記情報出力手段を制御する、
ことを特徴とする情報提供装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−199035(P2007−199035A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−20962(P2006−20962)
【出願日】平成18年1月30日(2006.1.30)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】