説明

成功管理システム、携帯端末装置、ナビゲーション管理システム、ナビゲーションプログラムおよび成功管理方法

【課題】 ナビゲーションサービスを受ける者が、誘導の成功に応じて、ナビゲーションサービスの提供者に対価を支払うことを可能にする成功管理システム、携帯端末装置、ナビゲーション管理システム、ナビゲーションプログラムおよび成功管理方法を提供する。
【解決手段】 店舗までのナビゲーションに対する成功を管理する成功管理システムであって、携帯端末装置から受信した、携帯端末装置が店舗までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を成功数にカウントアップし、成功数を、各店舗を識別するための店舗IDに対応付けて記憶させる管理部と、店舗ID、店舗IDに対応付けられ、請求先を特定する請求先情報および成功数を記憶する記憶部と、記憶部から請求先情報および成功数を読み出し、ナビゲーションの成功の対価として請求すべき請求額を請求先ごとに算出する算出部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーションの成功を管理する成功管理システム、ナビゲーションを実行する携帯端末装置、ナビゲーション管理システムおよびナビゲーションプログラムならびに成功管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、GPS機能を備える携帯端末装置を介して、目的地までのナビゲーションを提供するサービスが普及している。このようなナビゲーションサービスの提供を受けるサービス加入者は、一律の手数料をナビゲーションシステムの運営者に支払っている。このようなサービスに関して、電子クーポンを利用するシステムが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載される測位サービスの提供システムでは、位置補正情報を無線で受信する移動局が、事前に電子クーポンを購入する。そして、このシステムは、電子クーポンにより、衛星電波の受信状況などを考慮したアカウント管理を行い、回数券、定期券、特別利用券という3種類の電子クーポンによる高精度測位サービスを提供する。このようにして、高精度測位サービスにおいて、サービス内容に応じた従量課金を可能としている。
【0003】
また、このようなシステム以外に、携帯端末装置によるナビゲーションと商取引とを関連付けたシステムが提案されている(たとえば、特許文献2参照)。特許文献2に記載される仲介システムは、ユーザのナビゲーションシステムに店舗の案内をさせて、かつ、案内の証明書を発行するものである。そして、ユーザは証明書を提示して店舗と商取引を行うときに割引を受ける。仲介システムは案内によりユーザと取引した店舗から案内紹介手数料を徴収する。
【0004】
一方、電気通信網を利用する広告システムの分野では、成功報酬型のいわゆるアフィリエイトシステムが発達している。アフィリエイトシステムとは、たとえば、Webサイトで所定の広告が表示されたときに、表示数がカウントされ、表示数に応じて広告手数料が決定されるシステムである。
【特許文献1】特開2003−149319号公報
【特許文献2】特開2001−306716号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、ナビゲーションとクーポンとを関連付けたシステムやナビゲーションと商取引とを関連付けたシステムが従来から提案されている。
【0006】
しかしながら、上記のようなシステムは、店舗への案内の成否を直接ナビゲーションの正否として判定しない。たとえば、特許文献2に記載の仲介システムは、ナビゲーションの成否に関わらず、案内用のデータを携帯電話機に送信したときに、案内証明を発行し、案内証明はユーザのクーポン利用や仲介者の案内紹介手数料の請求に利用される。このように、案内証明が利用されたときには、ユーザが広告を見て店舗を訪れたことになるが、システムはナビゲーションの成否を判断しない。
【0007】
したがって、ナビゲーションサービスの提供を受ける店舗等は、ナビゲーションが店舗等までの誘導に寄与したか否かにかかわらず、一律のナビゲーション利用料をナビゲーションシステムの運営者に支払う必要がある。このように、ナビゲーションの利用により生じた手数料を、成功報酬の方式でナビゲーションサービス加入者に請求するシステムは未だ実現していない。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ナビゲーションサービスを受ける者が、ナビゲーションによる誘導の成功に応じて、ナビゲーションサービスの提供者に対価を支払うことを可能にする成功管理システム、携帯端末装置、ナビゲーション管理システム、ナビゲーションプログラムおよび成功管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)上記の目的を達成するため、本発明の成功管理システムは、店舗までのナビゲーションに対する成功を管理する成功管理システムであって、携帯端末装置から受信した、前記携帯端末装置が店舗までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を成功数にカウントアップし、前記成功数を、各店舗を識別するための店舗IDに対応付けて記憶させる管理部と、前記店舗ID、前記店舗IDに対応付けられ、請求先を特定する請求先情報および前記成功数を記憶する記憶部と、前記記憶部から前記請求先情報および前記成功数を読み出し、前記請求先情報および前記成功数に基き、ナビゲーションの成功の対価として請求すべき請求額を請求先ごとに算出する算出部と、を備えることを特徴としている。
【0010】
このように、本発明の成功管理システムは、店舗までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を受信して、ナビゲーションが成功したことの対価として請求額を請求先ごとに算出する。これにより、店舗または店舗紹介者その他のナビゲーションサービスの提供を受ける者が、誘導の成功に応じて、ナビゲーションサービスの提供者に対価を支払うことを可能にする。成果に応じてナビゲーションサービスの提供料を支払うことができるため、ナビゲーションサービスを受ける者は無駄なコストやリスクを回避できる。
【0011】
(2)また、本発明の成功管理システムは、店舗までのナビゲーションに対する成功を管理する成功管理システムであって、携帯端末装置から受信した、前記携帯端末装置が店舗までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を、各店舗を識別するための店舗IDに対応付けて記憶させる管理部と、前記店舗ID、前記店舗IDに対応付けられ、請求先を特定する請求先情報および前記成功情報を記憶する記憶部と、前記記憶部から前記請求先情報および前記成功情報を読み出し、前記成功情報をカウントし、前記請求先情報および前記成功数に基き、ナビゲーションの成功の対価として請求すべき請求額を請求先ごとに算出する算出部と、を備えることを特徴としている。
【0012】
このように、本発明の成功管理システムは、店舗までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を受信して、ナビゲーションが成功したことの対価として請求額を請求先ごとに算出する。これにより、店舗または店舗紹介者その他のナビゲーションサービスの提供を受ける者が、誘導の成功に応じて、ナビゲーションサービスの提供者に対価を支払うことを可能にする。成果に応じてナビゲーションサービスの提供料を支払うことができるため、ナビゲーションサービスを受ける者は無駄なコストやリスクを回避できる。
【0013】
(3)また、本発明の成功管理システムは、携帯端末装置から前記店舗IDおよび前記店舗の位置情報を要求する要求信号があったときに、前記店舗IDおよび前記店舗の位置情報を前記記憶部から読み出し、店舗情報として前記携帯端末装置への送信処理を行なう誘導処理部を更に備え、前記記憶部は、前記店舗IDに対応付けて前記店舗の位置情報を記憶することを特徴としている。
【0014】
このように位置情報を管理し、店舗の紹介も行なうことにより、店舗まで誘導させる処理の効率を向上させる。
【0015】
(4)また、本発明の成功管理システムにおいて、前記管理部は、前記請求額のデータを前記請求先情報に対応付けて前記記憶部に記憶させ、所定の条件を満たしたときには、前記記憶部から前記請求先情報および前記請求額のデータを読み出し、前記請求先情報から特定される請求先システムへ前記請求額のデータの送信処理をすることを特徴としている。
【0016】
これにより、ナビゲーションにより店舗までの誘導が成功したときに、請求額を請求することもサーバ間の処理で行なうことができる。
【0017】
(5)また、本発明の成功管理システムは、前記記憶部から前記店舗IDおよび前記成功情報を読み出し、店舗までのナビゲーションの利用状況を分析する分析部を更に備えることを特徴としている。
【0018】
これにより、ナビゲーションの利用状況の分析や管理を行ない、ナビゲーションサービスの充実を図ることができる。たとえば、店舗IDごとに広告からナビゲーションサービスを利用するユーザが多いかの統計をとり、広告とナビゲーションとのの関係を分析することができる。その他にも、地域ごとのナビゲーション使用状況等の統計をとることができる。
【0019】
(6)また、本発明の成功管理システムにおいて、前記記憶部は、前記店舗IDに対応付けてクーポン情報を記憶し、前記管理部は、前記成功情報の受信があったときには、前記記憶部から前記クーポン情報を読み出し、前記携帯端末装置への送信処理を行なうことを特徴としている。
【0020】
このように、本発明の成功管理システムは、店舗までのナビゲーションに成功したときには携帯端末装置にクーポン情報を送信する。これにより、店舗はクーポンサービスを行ない集客力を高めることができる。その結果、ユーザのナビゲーションの利用を促進することができる。
【0021】
(7)また、本発明の携帯端末装置は、GPS機能を有する携帯端末装置であって、店舗の位置情報および店舗IDを含む店舗情報に基いて、GPS機能を用いて前記店舗までのナビゲーションの実行処理を行なうナビゲーション実行部と、前記ナビゲーションの実行中に、自己の現在位置が前記店舗の位置から一定範囲内に入っているか否かを判定する判定部と、前記判定部が自己の現在位置が前記店舗の位置から一定範囲内に入っていると判定した場合には、前記ナビゲーションを成功したものとして、店舗までのナビゲーションに対する成功を管理する成功管理システムへ、ナビゲーションの成功を通知する成功情報および前記店舗IDの送信処理を行なう成功処理部と、を備えることを特徴としている。
【0022】
このように、本発明の携帯端末装置は、店舗の位置から一定範囲内に入っているときに、店舗までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を送信する。これにより、成功報酬型のナビゲーション管理システムを構築することができ、または店舗紹介者その他のナビゲーションサービスの提供を受ける者が、誘導の成功に応じて、ナビゲーションサービスの提供者に対価を支払うことを可能にする。成果に応じてナビゲーションサービスの提供料を支払うことができるため、ナビゲーションサービスを受ける者は無駄なコストやリスクを回避できる。
【0023】
(8)また、本発明のナビゲーション管理システムは、店舗までのナビゲーションを実行し、ナビゲーションの成功を管理するナビゲーション管理システムであって、上記の成功管理システムと、上記の携帯端末装置と、を備えることを特徴としている。
【0024】
これにより、店舗等のナビゲーションサービスを受ける者が、誘導の成功に応じて、ナビゲーションサービスの提供者に対価を支払うことを可能にする。成果に応じてナビゲーションサービスの提供料を支払うことができるため、店舗等のナビゲーションサービスを受ける者は無駄なコストやリスクを回避できる。
【0025】
(9)また、本発明のナビゲーションプログラムは、店舗の位置情報および店舗IDを含む店舗情報に基いて、GPS機能を用いて前記店舗までのナビゲーションを行なうナビゲーション実行処理と、前記ナビゲーションの実行中に、自己の現在位置が前記店舗の位置から一定範囲内に入っているか否かを判定する判定処理と、前記判定部が自己の現在位置が前記店舗の位置から一定範囲内に入っていると判定した場合には、前記ナビゲーションを成功したものとして、店舗までのナビゲーションに対する成功を管理する成功管理システムへ、ナビゲーションの成功を通知する成功情報および前記店舗IDの送信処理を行なう成功処理と、を携帯端末装置に実行させることを特徴としている。
【0026】
このように、本発明のナビゲーションプログラムは、携帯端末装置の位置が店舗の位置から一定範囲内に入っているときに、携帯端末装置に店舗までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を送信させる。これにより、成功報酬型のナビゲーション管理システムを構築することができ、店舗または店舗紹介者その他のナビゲーションサービスを受ける者が、誘導の成功に応じて、ナビゲーションサービスの提供者に対価を支払うことを可能にする。成果に応じてナビゲーションサービスの提供料を支払うことができるため、ナビゲーションサービスを受ける者は無駄なコストやリスクを回避できる。
【0027】
(10)また、本発明の成功管理方法は、店舗までのナビゲーションに対する成功を管理する成功管理方法であって、携帯端末装置から前記携帯端末装置が店舗までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を受信する受信ステップと、前記受信した成功情報を成功数にカウントアップするカウントステップと、前記成功数を、各店舗を識別するための店舗IDに対応付けて記憶部に記憶させる記憶ステップと、前記記憶部から、前記成功数を読み出し、前記請求先情報および前記成功数に基き、ナビゲーションの成功の対価として請求すべき請求額を請求先ごとに算出する算出ステップと、を含むことを特徴としている。
【0028】
これにより、店舗または店舗紹介者その他のナビゲーションサービスの提供を受ける者が、誘導の成功に応じて、ナビゲーションサービスの提供者に対価を支払うことを可能にする。成果に応じてナビゲーションサービスの提供料を支払うことができるため、ナビゲーションサービスを受ける者は無駄なコストやリスクを回避できる。
【0029】
(11)また、本発明の成功管理方法は、店舗までのナビゲーションに対する成功を管理する成功管理方法であって、携帯端末装置から前記携帯端末装置が店舗までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を受信する受信ステップと、前記受信した成功情報を、各店舗を識別するための店舗IDに対応付けて記憶部に記憶させる記憶ステップと、前記記憶部から、前記成功情報を読み出し、前記成功情報をカウントし、前記請求先情報および前記成功数に基き、ナビゲーションの成功の対価として請求すべき請求額を請求先ごとに算出する算出ステップと、を含むことを特徴としている。
【0030】
これにより、店舗または店舗紹介者その他のナビゲーションサービスの提供を受ける者が、誘導の成功に応じて、ナビゲーションサービスの提供者に対価を支払うことを可能にする。成果に応じてナビゲーションサービスの提供料を支払うことができるため、ナビゲーションサービスを受ける者は無駄なコストやリスクを回避できる。
【発明の効果】
【0031】
本発明の成功管理システムによれば、店舗までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を受信して、ナビゲーションの成功の対価として発生する請求額を請求先ごとに算出する。これにより、店舗または店舗紹介者その他のナビゲーションサービスの提供を受ける者が、誘導の成功に応じて、ナビゲーションサービスの提供者に対価を支払うことを可能にする。成果に応じてナビゲーションサービスの提供料を支払うことができるため、ナビゲーションサービスを受ける者は無駄なコストやリスクを回避できる。
【0032】
また、本発明の成功管理システムによれば、店舗まで誘導するための位置情報も同時に管理することにより、店舗まで誘導させる処理の効率を向上させる。
【0033】
また、本発明の成功管理システムによれば、請求額を請求することもシステム間の処理で行なうことができる。
【0034】
また、本発明の成功管理システムによれば、ナビゲーションの利用状況の分析や管理を行ない、ナビゲーションサービスの充実を図ることができる。たとえば、店舗IDごとに広告からナビゲーションサービスを利用するユーザが多いかの統計をとり、広告とナビゲーションとのの関係を分析することができる。その他にも、地域ごとのナビゲーション使用状況等の統計をとることができる。
【0035】
また、本発明の成功管理システムによれば、店舗までのナビゲーションに成功したときには携帯端末装置にクーポン情報を送信する。これにより、店舗はクーポンサービスを行ない集客力を高めることができる。その結果、ユーザのナビゲーションの利用を促進することができる。
【0036】
また、本発明の携帯端末装置によれば、店舗の位置から一定範囲内に入っているときに、店舗までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を送信する。これにより、成功報酬型のナビゲーション管理システムを構築することができ、ナビゲーションサービスを受ける者は無駄なコストやリスクを回避できる。
【0037】
また、本発明のナビゲーション管理システムによれば、ナビゲーションサービスを受ける者が、ナビゲーションによる誘導の成功に応じて、ナビゲーションサービスの提供者に対価を支払うことを可能にし、ナビゲーションサービスを受ける者は無駄なコストやリスクを回避できる。
【0038】
また、本発明のナビゲーションプログラムによれば、携帯端末装置の位置が店舗の位置から一定範囲内に入っているときに、携帯端末装置に店舗までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を送信させる。これにより、成功報酬型のナビゲーション管理システムを構築することができ、ナビゲーションサービスを受ける者は無駄なコストやリスクを回避できる。
【0039】
また、本発明の成功管理方法によれば、店舗または店舗紹介者その他のナビゲーションサービスの提供を受ける者が、誘導の成功に応じて、ナビゲーションサービスの提供者に対価を支払うことを可能にする。成果に応じてナビゲーションサービスの提供料を支払うことができるため、ナビゲーションサービスを受ける者は無駄なコストやリスクを回避できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の参照番号を附し、重複する説明は省略する。
【0041】
(実施形態1)
図1は、ナビゲーション管理システム1の構成を示す概念図である。ナビゲーション管理システム1は、成功管理サーバ10(成功管理システム)および携帯電話機20(携帯端末装置)から構成されている。成功管理サーバ10および携帯電話機20は、無線または有線により電気通信網Nに接続されている。電気通信網Nには、その他に請求先サーバ30および店舗検索サーバ35が接続されている。
【0042】
図2は、成功管理サーバ10の構成を示すブロック図である。成功管理サーバ10は、送受信部11、管理部12、記憶部13、算出部14、分析部15および制御バスL1から構成されている。
【0043】
送受信部11は、電気通信網Nを介して情報を送受信するインターフェースである。たとえば、送受信部11は、携帯電話機20から携帯電話機20が店舗45までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を受信する。一方、クーポン情報を携帯電話機20へ送信する。店舗IDとは、店舗を識別するための識別情報である。
【0044】
管理部12は、送受信部11が受信した成功情報および請求先情報を、店舗IDに対応付けて記憶部13に記憶させる。また、管理部12は、成功情報を成功数にカウントアップし、成功数を、各店舗を識別するための店舗IDに対応付けて記憶させる。また、管理部12は、算出部14が算出した請求額のデータを請求先情報に対応付けて記憶部13に記憶させる。そして、所定の条件を満たしたときには、記憶部13から請求先情報および請求額のデータを読み出し、請求先情報から特定される請求先サーバ30へ請求額のデータの送信処理をする。これにより、請求額を請求することもサーバ間の処理で行なうことができる。所定の条件とは、毎月の末日等の時間的条件その他の条件である。
【0045】
なお、請求先サーバ30は、ナビゲーションサービスを受ける店舗紹介者の決済サーバであり、請求額のデータを受信して決済を行なう。請求先サーバ30は、その他、店舗固有の決済サーバであってもよい。また、管理部12は、成功情報の受信があったときには、記憶部13からクーポン情報を読み出し、携帯電話機20への送信処理を行なう。これにより、店舗45は、クーポン表示を提示した客の料金を一割引にする等のクーポンサービスを行ない、集客力を高めることができる。その結果、ユーザのナビゲーションの利用を促進することができる。管理部12は、CPUにより構成されている。
【0046】
記憶部13は、店舗IDに対応付けて店舗の位置情報を記憶し、店舗IDに対応付けてクーポン情報、成功情報、成功数および請求先を特定する請求先情報を記憶する。成功情報は、具体的にはログ情報である。図3は、記憶部13が記憶する店舗情報のテーブル50を示す概念図である。図3に示すように、記憶部13は、店舗名データ51、店舗ID52、店舗の位置情報53、単価データ54、成功数データ55、請求額データ56、請求先情報57およびクーポン情報58をそれぞれ対応付けて記憶している。なお、店舗情報とは、各店舗に対応する様々な情報を指し、少なくとも店舗ID52および店舗の位置情報53を含む。
【0047】
店舗名データ51は店舗の名前のデータであり、「居酒屋A」、「イタリア料理店B」、「中華料理店C」等の名前がデータとなっている。店舗ID52は、それぞれの店舗を識別するための識別番号である。たとえば、「居酒屋A」、「イタリア料理店B」、「中華料理店C」にはそれぞれ店舗IDとして「00001」、「00002」、「00003」が割り当てられている。位置情報53は、各店舗の位置情報であり、たとえば「居酒屋A」の位置は「東京都渋谷区神南1丁目20−△△」である。図3では概念的に表現しているが、GPS機能により与えられる位置情報は、緯度経度情報を含む座標上の数値の組合せである。
【0048】
単価データ54は、1回のナビゲーションによる誘導成功の対価のデータである。なお、単価データ54に代えて、他の数値の組合せで、請求額を算出する数式を特定するパラメータのデータであってもよい。成功数データ55は、ナビゲーションによる店舗への誘導が成功した数のデータである。
【0049】
請求額データ56は、請求先にナビゲーションの成功に対する対価として請求する金額のデータである。請求額は、単価と成功数の積で与えられる。たとえば、「居酒屋A」へのナビゲーションの成功に対する店舗紹介者aへの請求額は、¥30×18=¥540である。請求先情報57は、請求額の請求先を表わす請求先情報である。たとえば、請求先の決済サーバのアドレスが記憶されており、請求額データ56を請求先サーバ30に送信することにより、請求額の決済処理がなされる。図3の「イタリア料理店B」の例に示すように、請求先ごとに請求額が算出され、記憶されている。
【0050】
図3に示すように、店舗名「居酒屋A」を識別するための店舗IDは「00001」であり、「居酒屋A」の位置情報は「東京都渋谷区神南1丁目20−△△」である。ナビゲーションの成功に対する単価は¥30、成功数は18で請求額は540¥である。記憶部13は、RAM等のメモリにより構成されている。クーポン情報58は、たとえば割引率と割引期間を示す画像データや、そのような画像データを得ることのできるサイトのURLデータである。
【0051】
なお、成功情報は、図4に示すようなログ情報として店舗ごとに記憶部13に記憶される。図4は、居酒屋Aに対応して記憶されているログ情報60を示す図である。記憶部13は、ログ情報60に、携帯電話機20がナビゲーションの成功を判断した時刻を成功時刻61、ナビゲーションが開始されたときの携帯電話機20の位置を開始位置62、携帯電話機20の端末固有のIDを端末IDとして、記憶する。また、携帯電話機20を所有するユーザの属性情報がわかる場合には、同時に属性情報64を記憶してもよい。このようにログ情報を記憶することにより、様々な分析が可能となる。
【0052】
また、請求先サーバ30に送信するための請求に関するデータは、別個のテーブルとして図5のように記憶しておくこととしてもよい。図5に示すように、請求額のテーブル70として請求先情報71ごとに合計請求額データ72を記憶させておき、管理部12が月締め日にそれぞれの請求先に請求額データ56を送信することができる。
【0053】
算出部14は、記憶部13から請求先情報および成功数を読み出し、ナビゲーションの成功の対価として請求すべき請求額を請求先ごとに算出する。これにより、店舗または店舗紹介者その他のナビゲーションサービスの提供を受ける者が、誘導の成功に応じて、ナビゲーションサービスの提供者に対価を支払うことを可能にする。成果に応じてナビゲーションサービスの提供料を支払うことができるため、ナビゲーションサービスを受ける者は無駄なコストやリスクを回避できる。請求額は単価と成功数の積で算出するが、算出方法はこのような方法に限定されるものではなく、他の数式によるものであってもよい。算出部14は、CPUにより構成されている。
【0054】
なお、記憶部13は成功数を記憶せず、算出部14は、記憶部13から店舗ごとに記憶されているログ情報を読み出し、成功数をカウントするとともに請求額を請求先ごとに算出することとしてもよい。
【0055】
分析部15は、記憶部13から店舗IDおよび成功情報を読み出し、店舗までのナビゲーションの利用状況を分析する。分析部15は、1ヶ月ごとに各店舗のナビゲーションの利用回数を合計する。記憶部13に、ナビゲーションの利用時刻や、ナビゲーションの開始地点等を記憶させておけば、店舗ごとにナビゲーション利用時刻の分布を計算したり、ナビゲーションの開始地点の傾向を分析したりすることも可能である。これにより、ナビゲーションの利用状況の分析や管理を行ない、ナビゲーションサービスの充実を図ることができる。分析部15は、CPUにより構成されている。制御バスL1は、各部間の信号やデータの送受に用いられる幹線を概念的に示したものである。
【0056】
なお、上記の実施形態では、成功管理サーバ10は1つの装置として記載されているが、成功管理サーバ10の各部またはその組み合わせがそれぞれ装置となり、装置が組み合わされたシステムとして構成されてもよい。たとえば、成功管理サーバ10に代えて、記憶部13の機能を果たすデータベースと、算出部14の機能を果たすサーバとから構成される成功管理システムであってもよい。
【0057】
図6は、携帯電話機20の構成を示すブロック図である。携帯電話機20は、送受信部21、ナビゲーション実行部22、表示部23、操作部24、判定部25、成功処理部26および制御バスL2から構成されており、GPS機能を有する。GPS機能とは、汎地球測位システム(GlobalPositioning System)による測量機能であり、地上約20000kmの上空を周回する衛星40の電波を受信し、精度の高い測位を行うものである。
【0058】
送受信部21は、電気通信網Nを介して情報を送受信するインターフェースである。たとえば、送受信部21は、成功管理サーバ10へナビゲーションの成功を通知する成功情報を送信する。また、店舗検索サーバ35へ店舗45の店舗IDおよび位置情報を要求する要求信号を送信し、店舗検索サーバ35から、少なくとも店舗情報として店舗45の店舗IDおよび位置情報を受信する。送受信部21が受信する店舗情報には、店舗の詳細情報も含まれている。また、送受信部21は、店舗検索サーバ35から店舗IDおよび位置情報とともに、請求先情報も受信し、成功管理サーバ10に請求先情報を送信する。店舗検索サーバ35は、Web上で店舗検索サービスを行なう店舗紹介者が所有するサーバである。ナビゲーションサービスは、サービスの提供者と店舗紹介者や個別の店舗等との間で受けることが契約されており、ナビゲーションサービスの対価は、サービスの提供者からこのような店舗紹介者に請求される。なお、個別の店舗にナビゲーションサービスの対価を請求する場合には、店舗検索サーバ35から請求先情報を受信せず、あらかじめ成功管理サーバ10に記憶された請求先情報を用いることとしてもよい。
【0059】
ナビゲーション実行部22は、店舗45の位置情報および店舗IDを含む店舗情報に基いて、GPS機能により店舗45までのナビゲーションを実行する。具体的には、現在位置をGPS機能により測位しながら、表示部23に目的地である店舗45の位置までの経路を周辺地図とともに表示させる。交差点等では、音声や表示により進行方向を案内する処理を行なわせてもよい。ナビゲーション実行部22は、CPUにより構成されている。
【0060】
表示部23は、ユーザに対して様々な情報を表示する。たとえば、店舗検索中には、店舗の詳細情報を表示する。また、操作ナビゲーション実行中には、表示部23に目的地である店舗45の位置までの経路を周辺地図とともに表示する。また、ナビゲーションの成功により成功管理サーバ10からクーポン情報を受信したときには、操作によりクーポンを表示する。表示部23は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイまたは有機ELディスプレイ等により構成される。
【0061】
操作部24は、表示部23に表示された店舗のリストからユーザが特定の店舗を選択し、決定する操作を受け付ける。また、ナビゲーション実行時において、地図の拡大や縮小を指示する操作を受け付ける。また、ナビゲーションが成功したときにクーポンを表示する操作を受け付ける。操作部24は、たとえば、ボタンの集合により構成されている。
【0062】
判定部25は、ナビゲーションの実行中に、自己の現在位置が目的地の店舗45の位置から一定範囲46の中に入っているか否かを判定する。具体的には、店舗45の位置情報と現在位置の情報とから距離を計算し、その距離が一定値以下になったか否かを判定する。一定値とは、店舗45までのナビゲーションが成功したとみなすことができる程度の距離の値であり、たとえば、「居酒屋A」は10m、「イタリア料理店B」は20mというように店舗別に設定されていてもよい。判定部25は、CPUにより構成されている。
【0063】
成功処理部26は、判定部25が自己の現在位置が店舗45の位置から一定範囲内に入っていると判定した場合には、ナビゲーションを成功したものとして成功管理サーバ10へ、ナビゲーションの成功を通知する成功情報、店舗IDおよび請求先情報の送信処理を行なう。成功処理部26は、CPUにより構成されている。
【0064】
次に、このように構成されるナビゲーション管理システム1の動作を説明する。図7は、ナビゲーション管理システム1の動作の概要を示すシーケンスチャートである。
【0065】
まず、ユーザが携帯電話機20を操作し、店舗検索等を行なうことにより、店舗情報の要求信号が送受信部21を介して店舗検索サーバ35に送信される(ステップS1)。店舗検索の際には、携帯電話機20がGPS機能により得た現在位置情報をもとに行なう。次に、店舗検索サーバ35は、店舗ID、店舗の位置情報および請求先情報を含む店舗情報を携帯電話機20に送信する(ステップS2)。なお、店舗情報要求信号には携帯電話機を識別できる識別情報が含まれている。また、店舗情報には、さまざまな店舗の詳細情報が含まれている。店舗情報を受信した携帯電話機20は、ナビゲーションに関する一連の動作を行なう(ステップS3)。特に、この携帯電話機20による一連の動作については図8から図10により詳細に説明する。
【0066】
図8は、携帯電話機20のナビゲーションに関する一連の動作を示すフローチャートである。まず、携帯電話機20は、店舗の詳細情報を表示部23に表示する(ステップS3−1)。図9は、店舗の詳細情報を表示部23に表示した表示例である。なお、ここでは店舗情報には店舗IDや位置情報以外の店舗の詳細情報が含まれる。図9に示すように、表示部23は、「居酒屋A」の店舗情報を表示する。店舗の詳細情報には、たとえば、お薦めの料理、駅からの距離、営業時間、電話番号、メニューが含まれている。これによりユーザは、詳細情報を見た上で行きたい店舗を決定することができる。
【0067】
店舗情報が表示部23に表示されているときに、操作部24はナビゲーションを選択する操作を受け付ける。図9では、「ここへ行く!」の表示77にカーソルを合わせて、決定のボタンを押すことでナビゲーションを選択することが可能となっている。ナビゲーション実行部22は、ナビゲーションを選択する操作があったか否かを判定する(ステップS3−2)。
【0068】
ナビゲーションを選択する操作がなければ、ステップS3−1に戻り、そのまま店舗の詳細情報を表示する。ナビゲーションを選択する操作があったときには、ナビゲーションを実行する(ステップS3−3)。すなわち、ナビゲーション実行部22は、GPS機能により携帯電話機20の現在位置を把握し、図10に示すように、現在位置を反映した周辺地図と目的地までの経路を表示部23に表示する処理を行なう。図10の表示例では、人物を表わすキャラクターが中央に表示され、進むべき経路が地図上に太線で表示されている。そして、前方100m先を右折すべきことがテロップ状に表示されるとともに、経路上にも記号が表示されている。
【0069】
次に、判定部25は、現在位置が目的の店舗45の位置から一定の範囲46の中か否かを判定する(ステップS3−4)。具体的には、現在位置と店舗の位置との距離が一定値以下であるか否かを判定する。現在位置が目的の店舗の位置から一定の範囲内にない場合には、ステップS3−3へ戻り、ナビゲーションの実行を続ける。現在位置が目的の店舗の位置から一定の範囲内にある場合には、ナビゲーションによる誘導が成功したものとして、成功情報および店舗IDを成功管理サーバ10に送信する処理を行なう(ステップS3−5)。
【0070】
このような携帯電話機20の一連の動作の後、図7に示すように、携帯電話機20は、送受信部21を介して成功管理サーバ10へ成功情報、店舗IDおよび請求先情報を送信する(ステップS4)。成功管理サーバ10は、成功情報および店舗IDを受信し、その店舗IDにより特定されるクーポン情報を携帯電話機20に送信する(ステップS5)。なお、成功情報には、ナビゲーションによる誘導が成功したことを示す情報以外に携帯電話機を識別できる識別情報が含まれている。
【0071】
次に、成功管理サーバ10の管理部12は、成功情報の受信があったときには、成功情報を成功数にカウントアップする(ステップS6)。成功情報としてのログ情報およびカウントアップして得た成功数を記憶部13に記憶させる(ステップS7)。たとえば、ログ情報としては、特定の携帯電話機20を識別する識別情報に対応付けて、ナビゲーションが実行され成功したことが記憶される。このようなログ情報を分析することにより、携帯電話機のユーザ層とナビゲーションの利用との関係を分析することも可能となる。
【0072】
次に、成功数を基に請求額を算出し、請求額の変更を記憶部13に反映させる(ステップS8)。そして、所定の条件が満たされたときには、管理部12は、請求額データ56を記憶部13から読み出し、請求先サーバ30に送信する(ステップS9)。なお、所定の条件とは、たとえば請求額算出の月締め日になったこと等の時間的条件である。このように条件を設定しておけば、月締め日に請求が行なわれることになる。その他、時間的な条件以外に、一定の事象を条件としてもよい。請求先サーバ30は、請求額データ56を受信して、引落処理等の決済処理を行なう。
【0073】
なお、上記の実施形態では、店舗検索サーバ35と携帯電話機20との間で送受信される店舗IDが、携帯電話機20と成功管理サーバ10との間で送受信される店舗IDと同じであるが、相互に対応関係のある別の識別情報であってもよい。
【0074】
また、上記の実施形態においては、成功管理サーバ10は成功情報によりナビゲーションの成功を管理するが、成功管理サーバ10がナビゲーションの開始を伝える開始情報を受信して、ユーザがナビゲーションを選択したこと等を管理することとしてもよい。また、成功管理サーバ10が、ナビゲーションの選択に対して最後までナビゲーションが成功したことを管理することとしてもよい。その場合には、携帯電話機20は、操作部24によりナビゲーションが選択されたときにナビゲーションの開始情報を成功管理サーバ10に送信することになる。
【0075】
(実施形態2)
上記のナビゲーション管理システム1では、成功管理サーバ10は成功情報の管理のみを行ない、店舗検索サーバ35が店舗情報を記憶し、携帯電話機20の要求に対して店舗情報を送信する誘導処理を行なうが、成功管理サーバが店舗検索サーバの機能をも有するシステムとしてもよい。
【0076】
図11は、ナビゲーション管理システム81の構成を示す概念図である。図11に示すように、ナビゲーション管理システム81では、成功管理サーバ90が、携帯電話機20の要求により店舗情報を送信する。一方、成功管理サーバ90は、携帯電話機20がナビゲーションを成功させたときに、携帯電話機20から成功情報および店舗IDを受信し、請求額の算出を行なう。
【0077】
図12は、成功管理サーバ90の構成を示すブロック図である。成功管理サーバ90は、送受信部91、管理部92、記憶部93、算出部94、分析部95、誘導処理部96および制御バスL3により構成されている。誘導処理部96以外の構成は、実施形態1の成功管理サーバ10と同様である。誘導処理部96は、携帯電話機20から店舗45の店舗IDおよび位置情報を要求する要求信号があったときに、店舗45の店舗IDおよび位置情報を記憶部13から読み出し、店舗情報として携帯電話機20への送信処理を行なう。送受信部91は、店舗情報として店舗45の店舗IDおよび位置情報を携帯電話機20に送信する。誘導処理部96は、CPUにより構成されている。このように、成功管理サーバ90に複数の機能をもたせることにより、アフィリエイトシステムの効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明に係るナビゲーション管理システムの第一実施形態を示す概念図である。
【図2】本発明に係る成功管理システム(成功管理サーバ)の第一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る成功管理システム(成功管理サーバ)の記憶するテーブル示す図である。
【図4】本発明に係る成功管理システム(成功管理サーバ)の記憶するテーブル示す図である。
【図5】本発明に係る成功管理システム(成功管理サーバ)の記憶するテーブル示す図である。
【図6】本発明に係る携帯端末装置(携帯電話機)の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明に係るナビゲーション管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。
【図8】本発明に係る携帯端末装置(携帯電話機)のプログラムを示すフローチャートである。
【図9】本発明に係る携帯端末装置(携帯電話機)の画面表示例である。
【図10】本発明に係る携帯端末装置(携帯電話機)の画面表示例である。
【図11】本発明に係るナビゲーション管理システムの第二実施形態を示す概念図である。
【図12】本発明に係る成功管理システム(成功管理サーバ)の第二実施形態の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0079】
1、81 ナビゲーション管理システム
10、90 成功管理サーバ(成功管理システム)
11、91 送受信部
12、92 管理部
13、93 記憶部
14、94 算出部
15、95 分析部
20 携帯電話機(携帯端末装置)
21 送受信部
22 ナビゲーション実行部
23 表示部
24 操作部
25 判定部
26 成功処理部
30 請求先サーバ
35 店舗検索サーバ
45 店舗
46 一定範囲
50 店舗情報のテーブル
52 店舗ID
51 店舗名データ
53 位置情報
54 単価データ
55 成功数データ
56 請求額データ
57 請求先情報
58 クーポン情報
60 ログ情報
61 成功時刻
62 開始位置
64 属性情報
70 請求額のテーブル
71 請求先情報
72 合計請求額データ
96 誘導処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗までのナビゲーションに対する成功を管理する成功管理システムであって、
携帯端末装置から受信した、前記携帯端末装置が店舗までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を成功数にカウントアップし、前記成功数を、各店舗を識別するための店舗IDに対応付けて記憶させる管理部と、
前記店舗ID、前記店舗IDに対応付けられ、請求先を特定する請求先情報および前記成功数を記憶する記憶部と、
前記記憶部から前記請求先情報および前記成功数を読み出し、前記請求先情報および前記成功数に基き、ナビゲーションの成功の対価として請求すべき請求額を請求先ごとに算出する算出部と、を備えることを特徴とする成功管理システム。
【請求項2】
店舗までのナビゲーションに対する成功を管理する成功管理システムであって、
携帯端末装置から受信した、前記携帯端末装置が店舗までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を、各店舗を識別するための店舗IDに対応付けて記憶させる管理部と、
前記店舗ID、前記店舗IDに対応付けられ、請求先を特定する請求先情報および前記成功情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部から前記請求先情報および前記成功情報を読み出し、前記成功情報をカウントし、前記請求先情報および前記成功数に基き、ナビゲーションの成功の対価として請求すべき請求額を請求先ごとに算出する算出部と、を備えることを特徴とする成功管理システム。
【請求項3】
携帯端末装置から前記店舗IDおよび前記店舗の位置情報を要求する要求信号があったときに、前記店舗IDおよび前記店舗の位置情報を前記記憶部から読み出し、店舗情報として前記携帯端末装置への送信処理を行なう誘導処理部を更に備え、
前記記憶部は、前記店舗IDに対応付けて前記店舗の位置情報を記憶することを特徴とする請求項1または請求項2記載の成功管理システム。
【請求項4】
前記管理部は、前記請求額のデータを前記請求先情報に対応付けて前記記憶部に記憶させ、所定の条件を満たしたときには、前記記憶部から前記請求先情報および前記請求額のデータを読み出し、前記請求先情報から特定される請求先システムへ前記請求額のデータの送信処理をすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の成功管理システム。
【請求項5】
前記記憶部から前記店舗IDおよび前記成功情報を読み出し、店舗までのナビゲーションの利用状況を分析する分析部を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の成功管理システム。
【請求項6】
前記記憶部は、前記店舗IDに対応付けてクーポン情報を記憶し、
前記管理部は、前記成功情報の受信があったときには、前記記憶部から前記クーポン情報を読み出し、前記携帯端末装置への送信処理を行なうことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の成功管理システム。
【請求項7】
GPS機能を有する携帯端末装置であって、
店舗の位置情報および店舗IDを含む店舗情報に基いて、GPS機能を用いて前記店舗までのナビゲーションの実行処理を行なうナビゲーション実行部と、
前記ナビゲーションの実行中に、自己の現在位置が前記店舗の位置から一定範囲内に入っているか否かを判定する判定部と、
前記判定部が自己の現在位置が前記店舗の位置から一定範囲内に入っていると判定した場合には、前記ナビゲーションを成功したものとして、店舗までのナビゲーションに対する成功を管理する成功管理システムへ、ナビゲーションの成功を通知する成功情報および前記店舗IDの送信処理を行なう成功処理部と、を備えることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項8】
店舗までのナビゲーションを実行し、ナビゲーションの成功を管理するナビゲーション管理システムであって、
請求項1から請求項5のいずれかに記載の成功管理システムと、請求項6記載の携帯端末装置と、を備えることを特徴とするナビゲーション管理システム。
【請求項9】
店舗の位置情報および店舗IDを含む店舗情報に基いて、GPS機能を用いて前記店舗までのナビゲーションを行なうナビゲーション実行処理と、
前記ナビゲーションの実行中に、自己の現在位置が前記店舗の位置から一定範囲内に入っているか否かを判定する判定処理と、
前記判定部が自己の現在位置が前記店舗の位置から一定範囲内に入っていると判定した場合には、前記ナビゲーションを成功したものとして、店舗までのナビゲーションに対する成功を管理する成功管理システムへ、ナビゲーションの成功を通知する成功情報および前記店舗IDの送信処理を行なう成功処理と、を携帯端末装置に実行させることを特徴とするナビゲーションプログラム。
【請求項10】
店舗までのナビゲーションに対する成功を管理する成功管理方法であって、
携帯端末装置から前記携帯端末装置が店舗までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を受信する受信ステップと、
前記受信した成功情報を成功数にカウントアップするカウントステップと、
前記成功数を、各店舗を識別するための店舗IDに対応付けて記憶部に記憶させる記憶ステップと、
前記記憶部から、前記成功数を読み出し、前記請求先情報および前記成功数に基き、ナビゲーションの成功の対価として請求すべき請求額を請求先ごとに算出する算出ステップと、を含むことを特徴とする成功管理方法。
【請求項11】
店舗までのナビゲーションに対する成功を管理する成功管理方法であって、
携帯端末装置から前記携帯端末装置が店舗までのナビゲーションを成功したことを通知する成功情報を受信する受信ステップと、
前記受信した成功情報を、各店舗を識別するための店舗IDに対応付けて記憶部に記憶させる記憶ステップと、
前記記憶部から、前記成功情報を読み出し、前記請求先情報および前記成功数に基き、前記成功情報をカウントしナビゲーションの成功の対価として請求すべき請求額を請求先ごとに算出する算出ステップと、を含むことを特徴とする成功管理方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−330943(P2006−330943A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−151630(P2005−151630)
【出願日】平成17年5月24日(2005.5.24)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】