説明

施設検索装置及びその方法並びにプログラム

【課題】共通の文字を含んだ施設名が多数表示された中から、特定の施設を的確且つ迅速に探し出すことができ、ナビゲーションの操作性向上に寄与することが可能な施設検索装置及び方法並びにプログラムを提供する。
【解決手段】ジャンル検索部46で検索された施設名を構成する文字の中で、共通文字判断部47が施設名に共通している共通文字を判断する。また、検索対象文字取得部48は、ジャンル検索部46で検索された施設名を構成する文字の中から、前記共通文字を除いた後の文字のうち、最初の文字を検索対象の文字として取得する。さらに、施設検索部50は、ジャンル検索部46で検索された施設名の中から、ユーザの指定した文字と合致する検索対象文字を含む施設名を検索する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、共通した文字を含む施設が多数存在する場合に、ユーザが探したい施設を容易に検索することが可能な施設検索技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーション分野では、大容量ハードディスクの採用により、記録可能なデータ量が飛躍的に増大した。またデータの種類も年々豊富になっている。したがって、これら膨大なデータの中から、ユーザの望むデータを的確且つ迅速に検索するための検索技術の開発がなされている。
【0003】
例えば、50音検索手法はこうした背景から、データ検索を効率化するために開発されたものである。ただし、50音検索手法において、「株式会社」等の、それ自体検索に重要でない情報を入力しても、データの絞り込みには役に立たない。そこで、このようなデータの検索に重要でない情報をデータベースから除外することにより、記憶容量を削減した検索技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
ところで、カーナビゲーションシステムではナビゲーション機器の設置スペースに制約があるため、入力部もコンパクトであることが望ましく、検索に要する操作に関しても、優れた操作性が要求されている。したがって、特許文献1に記載の技術のように、検索したい件名をユーザがいちいち入力するのでは、入力操作が非常に面倒で、使い勝手が低かった。
【0005】
この問題を解決するために、ジャンル検索といった手法が広く用いられている。これは、全てのデータを予め適当なジャンルに分類しておき、ユーザが検索したいジャンルを指定して、そのジャンルに含まれるデータだけを検索するようにしたものである。ジャンル検索は、ジャンルを選んでいくだけで検索作業を進めることができるため、単純なボタンやタッチパネルの利用だけで十分である。したがって、検索に係る操作は極めて容易であり、使い勝手が良い。しかも、検出対象となるデータ量を絞ることができるので、効率良く検索を実施することができる。ジャンルとしては、「カー&ドライブ」、「スポーツ」、「見る・遊ぶ」、「食べる」等、ユーザが直感的にイメージし易いものを設定することが有効である。
【0006】
さらに、ジャンルごとに、現在位置から近い順・ユーザが指定したエリア・50音順といったようにデータを並び替えることもできるため、ユーザが探したいデータを簡単に検索することが可能となっている。また、ユーザ自身がジャンルを作成し、そこにデータを登録させることで、ユーザのニーズに柔軟に対応することができる。
【特許文献1】特開平11−120178号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来のジャンル検索技術には、次のような問題点があった。この問題点について、図7の表示例を用いて説明する。すなわち、カーナビゲーションシステムを利用するユーザにとって、検索対象となる主要な施設は、ドライブの途中に立ち寄る可能性の高い施設、例えばガソリンスタンドやコンビニエンスストア、あるいは銀行、ファミリーレストラン、ファーストフード等であることが多い。これらの会社は一定のエリアに複数の支店を持っており、施設名は通常、「会社名+支店名」となっている。
【0008】
以下の例では、ガソリンスタンドの会社名として「世界石油」という会社があったと仮定して、「ガソリンスタンド」というジャンルの下位に、「世界石油」という会社名のジャンルを設定しておくとする。この場合、「ガソリンスタンド」から「世界石油」へとジャンル検索を進めていくと、検索結果としては、図7に示すごとく、カーナビゲーションシステムの表示画面上には、会社名である「世界石油」に支店名を加えた施設名、具体的には「世界石油浦和店」、「世界石油川口店」、「世界石油戸田店」等が表示される。
【0009】
以上のように、「世界石油」という会社名でジャンル検索を行えば、当然ながら「世界石油××支店」という施設名が画面全体にわたって表示されることになる。しかし、このような施設名の羅列は、共通部分が多いため、各施設同士の識別性は低くなり、表示されたリストの中から、ユーザが探したい特定の施設、つまり、どの支店を選ぶのかが、困難な場合があった。
【0010】
ところで、施設名が多数表示されている場合、「文字のスキップ(文字の先送り)」を行うことが考えられる。これは、施設名を構成する文字のうちの先頭文字をスキップ文字として取得し、これを表示して、ユーザがスキップ文字を選択し、選択した文字を有する施設名まで、スキップするようにした技術である。
【0011】
すなわち、「ガソリンスタンド」というジャンルの中で、異なる会社名を持つ施設を、検索する場合ならば、複数のスキップ文字を取得、表示することになるので、ユーザが希望するスキップ文字を持つ施設にまで飛ぶことができる。具体的には、「世界石油××支店」のほかに、「地球石油××支店」や「ワールド石油××支店」が存在したと仮定すると、スキップ文字としては「せ」、「ち」、「わ」が取得され、表示されることになる。そのため、1つのスキップ文字を含む施設名から、他のスキップ文字を含む施設名にまで飛ぶことができ、「文字のスキップ(文字の先送り)」が有効に機能したことになる。
【0012】
しかしながら、「世界石油」という会社名で、ジャンル検索を行った場合には、表示される施設名は全て「世界石油××支店」となり、図7に示すようにスキップ文字は「せ」しか存在しないことになる。これでは、「文字のスキップ(文字の先送り)」が機能したことにはならない。
【0013】
そして実際には、ユーザの利用する施設、つまり検索したい施設は、会社名やブランド名が大抵の場合、決まっている。銀行に関して言えば自分の口座がある銀行、ガソリンスタンドに関して言えばその会社の発行するカードを持っているガソリンスタンドである。このため、会社名あるいはブランド名にまで絞ってジャンル検索を実施することが圧倒的に多い。
【0014】
その結果、表示画面には同一の会社名やブランド名を持つ施設だけが表示されることになり、前記「文字のスキップ(文字の先送り)」は有効に機能することはなかった。つまり、従来のジャンル検索技術では、共通の文字を含んだ施設名が多数表示された中から、特定の施設を探し出す際の困難性は解消されていなかった。
【0015】
カーナビゲーションシステム等、優れた操作性が要求される分野では、能率よく検索作業を進めることが強く望まれており、前記の困難性を克服することが急務となっていた。なお、このような問題は、会社名やブランド名に限らず、検索した施設名に「株式会社」等の共通した文字を含んでいた場合も同様である。
【0016】
本発明は、このような事情に鑑みて提案されたものであり、その目的は、共通の文字を含んだ施設名が多数表示された中から、共通の文字を省き、共通文字の次に来る文字を検索対象の文字とすることによって、特定の施設を的確且つ迅速に探し出すことができ、ナビゲーションの操作性向上に寄与することが可能な施設検索装置及び方法並びにプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上述した目的を達成するために、請求項1の発明は、施設名と施設のジャンルを対応づけて記憶している施設記憶手段と、前記施設記憶手段に記憶された施設の中からユーザに指定された前記ジャンルに該当する施設を検索するジャンル検索手段を有する施設検索装置において、前記ジャンル検索手段で検索された施設名を構成する文字の中で、各施設名に共通している文字を判断する共通文字判断手段と、前記ジャンル検索手段で検索された施設名を構成する文字の中から、前記共通文字判断手段で判断された共通した文字を除いた後の文字のうち、最初の文字を検索対象の文字として取得する検索対象文字取得手段と、ユーザの指定した文字を取得するユーザ指定文字取得手段と、前記ジャンル検索手段で検索された施設名の中から、前記ユーザ指定文字取得手段で取得されたユーザの指定した文字と合致する前記検索対象文字を含む施設名を検索する施設検索手段と、前記施設検索手段で検索された施設名を報知する検索結果報知手段、を備えたことを特徴としている。
【0018】
請求項6の発明は、請求項1の発明を方法の観点から捉えたものであり、コンピュータを利用することにより、施設名と施設のジャンルを対応づけて記憶している施設記憶ステップと、前記施設記憶ステップにて記憶された施設の中からユーザに指定された前記ジャンルに該当する施設を検索するジャンル検索ステップを含む施設検索方法において、前記ジャンル検索ステップにて検索された施設名を構成する文字の中で、各施設名に共通している文字を判断する共通文字判断ステップと、前記ジャンル検索ステップにて検索された施設名を構成する文字の中から、前記共通文字判断ステップにて判断された共通した文字を除いた後の文字のうち、最初の文字を検索対象の文字として取得する検索対象文字取得ステップと、ユーザの指定した文字を取得するユーザ指定文字取得ステップと、前記ジャンル検索ステップにて検索された施設名の中から、前記ユーザ指定文字取得ステップにて取得されたユーザの指定した文字と合致する前記検索対象文字を含む施設名を検索する施設検索ステップと、前記施設検索ステップにて検索された施設名を報知する検索結果報知ステップ、を含むことを特徴としている。
【0019】
さらに、請求項7の発明は、請求項1、6の発明に係る施設検索装置及びその方法に関してこれをプログラムの観点から捉えたものであり、コンピュータを利用することにより、施設名と施設のジャンルを対応づけて記憶している施設記憶機能と、前記施設記憶機能にて記憶された施設の中からユーザに指定された前記ジャンルに該当する施設を検索するジャンル検索機能をコンピュータに実現させる施設検索プログラムにおいて、前記ジャンル検索ステップにて検索された施設名を構成する文字の中で、各施設名に共通している文字を判断する共通文字判断機能と、前記ジャンル検索機能にて検索された施設名を構成する文字の中から、前記共通文字判断機能にて判断された共通した文字を除いた後の文字のうち、最初の文字を検索対象の文字として取得する検索対象文字取得機能と、ユーザの指定した文字を取得するユーザ指定文字取得機能と、前記ジャンル検索機能にて検索された施設名の中から、前記ユーザ指定文字取得機能にて取得されたユーザの指定した文字と合致する前記検索対象文字を含む施設名を検索する施設検索機能と、前記施設検索機能にて検索された施設名を報知する検索結果報知機能、をコンピュータに実現させることを特徴としている。
【0020】
以上の構成を有する請求項1、6、7の発明においては、ユーザの指定したジャンルに基づいて、ジャンル検索手段が施設記憶手段に記憶された施設の中から、指定ジャンルに該当する施設を検索しておく。このジャンル検索を行った状態で、まず共通文字判断手段が、ジャンル検索手段で検索された施設名を構成する文字の中で、どの文字が各施設名に共通しているかを判断する。
【0021】
続いて、ジャンル検索手段で検索された施設名を構成する文字の中から、共通文字判断手段で判断した共通文字を除いて、その後に残った文字のうちの最初の文字を、検索対象文字として検索対象文字取得手段が取得する。ここでいう検索対象文字とは、従来技術で述べたところのスキップ文字に相当し、この文字までスキップ(文字の先送り)することを目的とした、検索時の指標となる文字である。
【0022】
また、ユーザ指定文字取得手段がユーザの指定した文字、つまりユーザが探したい施設名の先頭文字を取得する。そして、このユーザの指定文字と合致する検索対象文字を含む施設名を、ジャンル検索手段の検索結果の中から施設検索手段が探し出し、検索結果報知手段にてこれを報知する。
【0023】
以上のような本発明によれば、まず施設名に共通した文字を判断し、施設名から共通の文字を省き、共通文字の次に来る文字を検索対象の文字とすることによって、たとえ同一の会社名やブランド名を持つ施設だけが検索されて表示されている場合であっても、会社名やブランド名の次に来る先頭文字(具体的には、施設名が「会社名+支店名」であれば、支店名の先頭文字)を、ユーザが指定することにより、その施設を即座に検索することができる。したがって、会社名あるいはブランド名にまで絞ってジャンル検索を実施した後で、ユーザの希望する施設名を迅速且つ容易に探し出すことができ、会社名・ブランド名によるジャンル検索の有効性を、存分に発揮することが可能となる。
【0024】
請求項2の発明は、請求項1に記載の施設検索装置において、前記共通文字判断手段は、前記ジャンル検索手段で検索された施設名を構成する文字に関して、先頭の文字から順番に、その文字が各施設名に共通した文字かどうかを判断することを特徴としている。
【0025】
以上の請求項2の発明では、共通文字判断手段が施設名の文字に関して先頭の文字から順番に一文字ずつ共通した文字かどうかを判断していくので、共通した文字を残らず拾うことができ、検索対象の文字を的確に取得することができる。
【0026】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の施設検索装置において、前記共通文字判断手段は、指定されたジャンルの呼称自体が施設名に付与されている場合に、前記ジャンルの呼称を構成する文字列を、施設名に共通している文字として判断し、前記検索対象文字取得手段は、前記ジャンル検索手段で検索された施設名を構成する文字の中から、前記ジャンルの呼称を構成する文字列の次の文字を検索対象の文字として取得することを特徴としている。
【0027】
このような請求項3の発明は、ジャンルの呼称自体を、施設に共通する文字として判断するものである。このため、ジャンルの指定と共通文字の判断を同時に行うことができ、迅速な検索が可能となる。
【0028】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の施設検索装置において、前記検索結果報知手段は、前記施設検索手段にて前記ユーザの指定した文字と合致しているとされた前記検索対象文字を含む施設名を、前記ユーザの指定した文字と合致しているとされた前記検索対象文字を含まない施設名と、識別可能に表示することを特徴としている。
【0029】
この請求項4の発明では、ユーザの指定した文字を含む施設名と、ユーザの指定した文字を含まない施設名を、識別可能に表示することで、前者つまりユーザが探したい施設を目立たせることができ、検索作業の効率を高めることができる。
【0030】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の施設検索装置において、前記検索対象文字取得手段で取得された検索対象文字を表示するための検索対象文字表示手段を備え、前記ユーザ指定文字取得手段は、前記検索対象文字表示手段で表示された前記検索対象文字をユーザが選択することで、ユーザの指定した文字を取得することを特徴としている。
【0031】
このような請求項5の発明においては、ユーザの指定文字の入力作業は、検索対象文字表示手段で表示された検索対象文字をユーザが選択するだけなので、検索作業の迅速化をさらに進めることができる。
【発明の効果】
【0032】
以上述べたように、本発明の施設検索装置、その方法及びプログラムによれば、共通の文字を含んだ施設名が多数表示された中から、的確且つ迅速に特定の施設を探し出すことができるため、ナビゲーションの操作性を大幅に向上させることができた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
続いて、本発明を実施するための最良の形態(以下「実施形態」という)について、図1〜図4を参照して具体的に説明する。図1は本実施形態の機能ブロック図、図2は本実施形態による表示例を示す図、図3および図4は本実施形態のフローチャートである。なお、本実施形態は、カーナビゲーションシステムに組み込まれた施設検索装置及びその方法に係り、周辺装置を備えたコンピュータをプログラム制御することで実現する。その場合のハードウェアやプログラムの実現態様は各種変更可能であり、さらに地図データや経路計算のためのアルゴリズムに関しても適宜選択自由である。
【0034】
また、本発明は、施設検索装置及び方法に加えて、上記プログラム、そのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体としても把握でき、当該プログラムは施設検索装置に組み込まれたCPUや各種チップセットといった物理的な処理装置を活用することでこの発明の作用効果を実現するものである。
【0035】
〔1.構成〕
〔1−1.全体の構成〕
本実施形態の各要素について、図1の機能ブロック図を用いて説明する。各要素とは、絶対位置・方位検出部1と、相対方位検出部2と、車速検出部3と、メインCPU及びその周辺回路4と、メモリ群Mと、出力部10と、入力部11と、ディスク制御部12と、FM多重受信及び処理部13と、光/ビーコン受信及び処理部14と、TV受信及び処理部15である。
【0036】
このうち、絶対位置・方位検出部1は、GPS衛星から送られてくるGPS電波をアンテナやレシーバなどで受信することにより、本装置が搭載された車両の現在地である自車位置について地表での絶対的な位置座標や方位を計算する部分である。相対方位検出部2は、ジャイロセンサなどを使って自車の相対的な方位を検出する部分である。車速検出部3は、自車より得られる車速パルスを検出処理することで、自車の速度を計算する部分である。
【0037】
また、メインCPU及びその周辺回路4は、本実施形態の装置全体を制御する制御回路の役割を果たす部分である。メモリ群MにはROM5、DRAM6、SRAM7、VRAM8が設けられている。このうち、ROM5は、BIOSやブートアッププログラムなどが予め格納されており、本装置の起動時にメインCPU及びその周辺回路4によってアクセスされる。DRAM6はワークエリアなどに使用される。また、SRAM7は不揮発性のメモリであり、自車のアクセサリ電源など本装置のメイン電源がオフになっている場合でも、電池などでバックアップされることでメモリ内容を保持するものである。VRAM8は、出力部10でビデオ表示を行うためのメモリである。
【0038】
ユーザインタフェース部9は、I/O制御回路やドライバなどを使って、出力部10及び入力部11と、メインCPU及びその周辺回路4とを結ぶユーザインタフェースである。出力部10は、探索された誘導経路、目的地や中継地、あるいは目的地や中継地の候補等をモニタ画面に表示すると共に、表示された情報に関する音声、具体的には誘導案内や検索方法等のアナウンスをスピーカから出力する部分である。
【0039】
入力部11は、リモコンやタッチパネル等を使ってユーザが入力する命令や目的地もしくは中継地、さらには検索対象となる施設のジャンルや、検索を望む施設の先頭文字等、さまざまな情報を本装置に入力するための部分である。ディスク制御部12は、ナビゲーションプログラムや、交差点や道路を含む地図データ、地図データ上に存在する施設のデータ、さらには施設の属するジャンルのデータ等を、ハードディスクやCD−ROM等のディスクに記録されたデータベースから読み出す手段である。
【0040】
なお、前述したように、データベースに記録された施設の名称としては、ガソリンスタンドやコンビニエンスストア、あるいは銀行、ファミリーレストラン、ファーストフードといった複数の支店を持つ会社に属する施設の場合、「会社名+支店名」が一般的である。この時、施設名は、業務名(ガソリンスタンド等)となるジャンルの呼称(以下、カテゴリーと呼ぶ)を上位のジャンルとし、これに加えて、その業務に属する会社名・ブランド名となるカテゴリーを下位のジャンルとして設定している。
【0041】
FM多重受信及び処理部13は、複数のアンテナを受信状態に応じて切り換えることで、ラジオのFM放送波を受信し、この放送波からVICS情報を取得する部分である。光/ビーコン受信及び処理部14は、光/ビーコン信号を受信し、この信号を処理する部分である。TV受信及び処理部15は、TV信号を受信し、この信号を処理する部分である。
【0042】
〔1−2.メインCPU及びその周辺回路の構成〕
さらに、メインCPU及びその周辺回路4は、自車位置特定部40、目的地指定部41、経路計算部42、案内制御部43、施設記憶部44、ジャンル取得部45、ジャンル検索部46、共通文字判断部47、検索対象文字取得部48、指定文字取得部49、施設検索部50、検索結果報知部51、ジャンル名表示部52、共通文字表示部53、検索対象文字表示部54としての役割を果たすように構成されている。
【0043】
このうち、自車位置特定部40はGPS航法測位と自律航法測位とを組み合わせることで自車位置を逐次計算し、自車位置を特定するための手段である。目的地指定部41は入力部11を介してユーザが入力した目的地を、目的地として指定するための部分である。経路計算部42は、ディスク制御部12を使ってCD−ROM等のディスクから道路データ等を読み出しながら、ダイクストラ法等の経路探索アルゴリズムを使って経路探索を行い、自車位置特定部40によって特定される自車位置から、目的地指定部41にて指定された目的地までの誘導経路を、前記地図データに基づいて計算することで、誘導経路を表す経路データを作成する部分である。
【0044】
また、案内制御部43は、誘導経路のうち表示する部分を決めたり、合成音声の併用などにより誘導案内を制御する手段である。以上の自車位置特定部40、目的地指定部41、経路計算部42及び案内制御部43が、ディスク制御部12から読み出される地図データに基づいて、指定された目的地までの誘導経路を探索し、これを誘導案内するナビゲーション手段を構成している。
【0045】
〔1−3.本実施形態の特徴的な部分の構成〕
続いて、本実施形態の特徴的な部分について説明する。本実施形態の特徴的な部分とは、施設記憶部44、ジャンル取得部45、ジャンル検索部46、共通文字判断部47、検索対象文字取得部48、指定文字取得部49、施設検索部50、検索結果報知部51、ジャンル名表示部52、共通文字表示部53、検索対象文字表示部54である。
【0046】
このうち、施設記憶部44は、ディスク制御部12を使ってCD−ROM等のディスクから施設データおよびその施設が属するジャンルのデータを読み出して、施設名と、その施設が属するジャンルを対応づけて記憶する部分である。ここで、施設記憶部44に記憶される施設名は、「会社名+支店名」となる形態を包含している。
【0047】
ジャンル取得部45とは、ジャンル検索を行う際、入力部11を介してユーザが指定したジャンルを、検索対象のジャンルとして取得するための部分である。図2に示す例では、検索するジャンルのカテゴリーとして、「ガソリンスタンド」の会社名「世界石油」を取得している。ジャンル検索部46は、施設記憶部44に記憶された施設の中からジャンル取得部45で取得されたジャンルに該当する施設を検索するための部分である。
【0048】
ジャンル名表示部52は、前記ジャンル取得部45で取得したジャンルの名称を出力部10に表示するための部分である。検索結果の表示例としては、図2の例のように、「世界石油浦和店」、「世界石油川口店」、「世界石油戸田店」、「世界石油蕨店」、「世界石油所沢店」がリストとなって表示される。
【0049】
共通文字判断部47は、ジャンル検索部46で検索された施設名を構成する文字の中で、各施設名に共通している文字を判断する部分である。より詳しくは、ジャンル検索部46で検索された施設名を構成する読み仮名に関して、先頭の文字から順番に、その文字が各施設名に共通した文字かどうかを1文字ずつ判断するようになっている。共通文字表示部53は、共通文字判断部47で判断した共通文字を出力部10に表示するための部分である。
【0050】
共通文字判断部47にて共通であると判断される文字とは、施設記憶部44に記憶された施設名が「会社名+支店名」であった際の「会社名」に当る部分が代表的なものである。図2の表示例に従えば、施設名である「世界石油戸田店」や「世界石油浦和店」のうち、会社名である「世界石油」が共通文字として判断される。
【0051】
検索対象文字取得部48は、ジャンル検索部46で検索された施設名を構成する文字の中から、共通文字判断部47で共通した文字であると判断された文字を除いた後に残る文字のうち、読み仮名の最初の文字を検索対象の文字として取得する部分である。検索対象文字表示部54は、検索対象文字取得部48で取得された検索対象文字を出力部10に表示するための部分である。
【0052】
図2の表示例に即して言えば、「世界石油戸田店」では、「世界石油」を除いた後の「戸田店」において最初の読み仮名である「とだてん」の「と」が検索対象文字となり、「世界石油浦和店」では「うらわてん」の「う」が検索対象文字となる。ただし、図2では、検索対象文字をスキップ文字として表示している。
【0053】
また、図2において、この「う」や「と」といったスキップ文字(検索対象文字)の表示部分は、ユーザの指定した文字を入力するためのタッチパネルとなっており、押された部分の文字が、ユーザの指定した文字として指定文字取得部49にて取得されることになる。
【0054】
ところで、ジャンル検索部46で検索された施設名を構成する文字の中から、共通文字判断部47で共通した文字であると判断された文字を除いた後、文字が残らないことが想定される。例えば、支店名のない「世界石油」という施設名があったとすると、この施設名から共通文字「世界石油」を除いてしまうと、何も残らず、検索対象文字取得部48は検索対象文字を得ることができなくなる。そこで、このような場合には、検索対象文字取得部48は、共通文字の先頭文字を、つまり共通文字が「世界石油」であるならば「せ」を、検索対象文字とするようになっている。
【0055】
指定文字取得部49は、検索対象文字表示部54によって出力部10に表示された検索対象文字の中で、ユーザが選択した文字を、ユーザの指定した文字として、つまりユーザが検索したい文字として取得する部分である。前述したように、ユーザがスキップ文字(検索対象文字)の表示部分である「う」の部分を押した時(図2)、指定文字取得部49は「う」を取得するようになっている。
【0056】
施設検索部50は、ジャンル検索部46で検索された施設名の中から、指定文字取得部49で取得されたユーザの指定した文字と合致する検索対象文字(図2のスキップ文字)を含む施設名を検索するための部分である。例えば、図2において、ユーザが、スキップ文字の表示部分である「う」を押すと(ユーザの指定する文字としての「う」を選ぶと)、検索対象文字として「う」を含んだ「世界石油浦和店」が検索されることになる。なお、施設検索部50は、前記案内制御部43による誘導案内に施設の検索結果を反映させる場合には、案内制御部43に検索結果のデータを送るようになっている。
【0057】
検索結果報知部51は、施設検索部50で検索された施設名を、出力部10を通じてユーザに報知するための部分である。検索結果報知部51は、共通文字判断部47にて各施設名に共通の文字が存在すると判断した場合に、「社名等の共通文字を除いた場合の先頭文字で検索します」旨のアナウンスを行うようになっている。また、検索結果報知部51は、施設検索部50にてユーザの指定した文字と合致しているとされた検索対象文字を含む施設名、すなわちユーザが探したかった施設名を網掛けで表示するようになっている。
【0058】
施設検索部50で検索される施設名が複数存在する場合、図2に示したスキップ文字(つまり検索対象文字)として表示した部分を繰り返して押すと、繰り返してユーザの指定する文字を選んだことになり、網掛け表示されていた施設名から、次の施設名へとジャンプして、それを網掛けで表示するようになっている。
【0059】
具体的には、図2のスキップ文字の表示部分である「と」を一回押すと(ユーザの指定する文字として「と」を選ぶと)、検索対象文字として「と」を含んだ「世界石油戸田店」が網掛けで表示され、もう一度「と」を一回押すと(ユーザの指定する文字としてもう一度「と」を選んだことになり)、「世界石油戸田店」の方の網掛けが解除されて、検索対象文字として「と」を含んでいる「世界石油所沢店」が網掛けで表示される。
【0060】
また、施設検索部50で検索される施設名が同一画面に収まりきれずにスクロールして画面表示される場合には、図2のスキップ文字の表示部分を押した際に画面がスクロールして、検索された施設名まで飛んで、これが網掛け表示されることになる。なお、施設検索部50にてユーザの指定した文字と不一致であるとされた検索対象文字を含む施設名、つまりスキップ文字の表示部分である「と」を押した場合(ユーザの指定する文字として「と」を選んだ場合)には、検索対象文字(図2のスキップ文字)として「と」を持たない施設、「世界石油浦和店」、「世界石油川口店」、「世界石油蕨店」は、網掛けのない通常の形態で表示される(図2参照)。
【0061】
以上の施設記憶部44、ジャンル取得部45、ジャンル検索部46、共通文字判断部47、検索対象文字取得部48、指定文字取得部49、施設検索部50、検索結果報知部51、ジャンル名表示部52、共通文字表示部53、検索対象文字表示部54が、ディスク制御部12から読み出される施設データに基づいて、指定されたジャンルの施設を検索した後、さらに施設名に共通した文字を省いた状態で施設の検索を実施する施設検索手段を構成する。
【0062】
〔2.作用〕
次に、本実施形態の作用について説明する。図3、図4は本実施形態のフローチャートである。図3のフローチャートではSTEP01〜09を示している。STEP01にて、ジャンル取得部45がユーザの指定したジャンルを取得し、ジャンル検索部46がジャンル検索を行う。STEP02では、ジャンル検索部46によるジャンル検索の結果とそのデータ(読み仮名名称等)を施設記憶部44のバッファに記録する。この時、施設名と、その施設が属するジャンルとを対応づけて記憶する。
【0063】
続いて、共通文字判断部47は、施設記憶部44に記録されたジャンル検索結果の読み仮名名称の文字数のうち、最も少ない文字数(最小文字数n)を取得し(STEP03)、読み仮名名称の先頭文字の状態を示すフラグに1を代入して(flag=1、STEP04)、まずは変数kに1を代入する(STEP05)。さらに、共通文字判断部47は、STEP06において最小文字数nと変数kを比較し、最小文字数nが変数kより小さければ(STEP06のNo)、STEP07に進む。最小文字数nが変数kより大きければ(STEP06のYes)、STEP010に進む。
【0064】
STEP07では、読み仮名名称の先頭文字からk番目の文字が検索結果全てについて同じかどうか判断する。読み仮名名称の先頭文字からk番目の文字が検索結果全てについて同じでなければ(STEP07のNo)、STEP010に進む。一方、読み仮名名称の先頭文字からk番目の文字が検索結果全てについて同じの場合には(STEP07のYes)、変数kをカウントアップさせ、(k´=k+1、STEP08)、読み仮名名称の文字状態を示すフラグ(flag)に0を代入する(STEP09)。
【0065】
次に、図4のフローチャートにSTEP10〜16を示す。STEP10にて、読み仮名名称の文字状態を示すフラグが"0"かどうかを判断する(STEP10)。すなわち、flag=1のときは読み仮名名称の先頭文字が違うことになり(STEP10のNo)、flag=0のときは読み仮名名称の先頭文字が同じことになる(STEP10のYes)。STEP11では変数kに最小文字数nに1足した数値n+1を代入する。このようにして共通文字判断部47が施設名に共通の文字を一文字ずつ判断していき、共通とはならなかったk番目の文字を検索対象文字取得部48が検索対象文字として獲得する。
【0066】
ここで読み仮名名称の数が最小文字数n分しかないものについては先頭文字をn+1番目に記録する。これは、既に述べたように、「世界石油」を検索したときに、「世界石油川口店」、「世界石油戸田店」のように支店名も記録されていればよいが、施設名が支店名のない「世界石油」だけだった場合は先頭の「世」の読み仮名名称である「せ」を「世界石油」の後につけて、「せ」が検索対象文字となるようにするためである。
【0067】
STEP12においては、検索結果報知部51が「社名等の共通文字を除いた場合の先頭文字で検索します」旨のアナウンスを行う。STEP13では、検索対象文字表示部54が検索の対象文字とされたk番目の文字を表示すると共に、ジャンル検索部46による検索結果の施設名を表示する。
【0068】
STEP14では、指定文字取得部49がユーザの指定した文字を取得する。そして、施設検索部50が、ジャンル検索部46で検索された施設名の中から、指定文字取得部49で取得されたユーザの指定した文字と合致するk番目の検索対象文字を含む施設名を検索する(STEP15)。さらに、検索結果報知部51が、ジャンル検索で得られた複数の施設名の中から、施設検索部50にて検索された施設名の表示状態を、網掛け表示の変化させる(STEP16)。
【0069】
〔3.効果〕
以上のような本実施形態によれば、共通の文字を含んだ施設名が多数表示された中から、まず共通文字を把握してこれを省き、前記共通文字の次に来る文字を検索対象文字とすることで、特定の施設を的確且つ迅速に探し出すことが可能となり、カーナビゲーションシステムの操作性を向上させることができる。
【0070】
また、共通文字判断部47は施設名の文字に関して先頭の文字から順番に一文字ずつ判断していくので、共通した文字を漏らすことなく残らず拾うことができ、検索対象文字を的確に取得できる。さらに、本実施形態の検索結果報知部51では、ユーザの指定した文字を含む施設名を網掛け表示とし、ユーザの指定した文字を含まない施設名を通常の表示とすることで、両者を明確に識別可能である。したがって、ユーザが探したい施設を目立たせることができ、検索作業の効率を高めることができる。しかも、ユーザの指定文字の入力作業は、検索対象文字表示部54で表示された検索対象文字を押すだけなので、検索作業の迅速化をさらに進めることができる。
【0071】
〔4.他の実施形態〕
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、共通文字判断部47は、指定されたジャンルの呼称自体が施設名に付与されている場合に、このジャンルの呼称、すなわちカテゴリーを構成する文字列自体を、施設名に共通している文字として判断するようにしてもよい。
【0072】
この時、検索対象文字取得部48は、ジャンル検索部46で検索された施設名を構成する文字の中から、カテゴリーを構成する文字列の次の文字を検索対象の文字として取得するようになっている。このような実施形態の作用について、図5および図6のフローチャートを参照して説明する。なお、構成に関しては上記の実施形態と同様である。
【0073】
図5ではSTEP21〜27を示している。STEP21にて、ジャンル取得部45がユーザの指定したジャンルを取得し、ジャンル検索部46がジャンル検索を行う。STEP22では、ジャンル検索部46によるジャンル検索の結果とそのデータ(読み仮名名称等)を施設記憶部44のバッファに記録する。この時、施設名と、その施設が属するジャンルとを対応づけて記憶する。
【0074】
続いて、共通文字判断部47は、ジャンル検索部46によるジャンル検索のカテゴリーが会社名等(社名・呼称等)であるかどうかを判断し(STEP23)、ジャンル検索のカテゴリーが、例えば「世界石油」のように会社名等(社名・呼称等)であれば(STEP23のYes)、これを共通文字として判断し、会社名等の読み仮名名称(例:「世界石油」)を取得する(STEP24)。また、ジャンル検索のカテゴリーが会社名等(社名・呼称等)でなければ(STEP23のNo)、STEP26に進む。
【0075】
会社名等の読み仮名名称を取得した後、STEP25では、ジャンル検索部46によるジャンル検索の検索結果の施設名における読み仮名名称(以下、検索対象の読み仮名名称とする)に、会社名等の読み仮名名称(=共通文字)が含まれているかどうかを判断する。そして、検索対象の読み仮名名称に、会社名等の読み仮名名称(=共通文字)が含まれていなければ(STEP25のNo)、検索対象文字取得部48は検索対象の読み仮名名称より、検索対象文字を探し出し、それぞれの文字とオフセット(飛び先)を、施設記憶部44のバッファに格納する(STEP26)。
【0076】
一方、検索対象の読み仮名名称に、会社名等の読み仮名名称(=共通文字)が含まれていれば(STEP25のYes)、施設検索部50は、検索対象の読み仮名名称から会社名等の読み仮名名称(=共通文字)を除いた読み仮名名称、例えば「世界石油戸田店」から「世界石油」を除いた「戸田店」を、施設記憶部44のバッファに格納する(STEP27)。
【0077】
図6のフローチャートにSTEP28〜34を示す。STEP28では、会社名等の読み仮名名称(=共通文字)を除いた検索対象の読み仮名名称(例:「戸田店」)の先頭文字(例:「戸田店」の「と」)を、検索対象文字として施設記憶部44のバッファに格納する。STEP29では、会社名等の読み仮名名称(=共通文字)を除いた検索対象の読み仮名名称の先頭文字を格納した施設記憶部44のバッファより、検索対象文字取得部48が検索対象文字として前記先頭文字を探し出し、それぞれの文字とオフセット(飛び先)を施設記憶部44のバッファに格納する。
【0078】
STEP30では、検索結果報知部51が「社名等の共通文字を除いた場合の先頭文字で検索します」旨のアナウンスを行う。STEP31では、検索対象文字表示部54が検索対象文字として、会社名等の読み仮名名称(=共通文字)を除いた検索対象の読み仮名名称の先頭文字を表示する。以下、STEP32〜34は、図4に示したSTEP14〜16と同様のステップである。
【0079】
このような実施形態によれば、ジャンルの呼称であるカテゴリー自体を、施設に共通する文字として即座に判断することにより、ジャンルの指定と同時に共通文字を獲得することができる。このため、施設名を構成する文字が共通している文字であるのかどうか、先頭から1つ1つ当っていく手間を省くことができ、検索作業の迅速化が実現する。
【0080】
また、本発明の構成要素に関しては適宜変更可能であり、例えば、検索結果報知手段において、施設名を強調表示する手法としては、前記の網掛け表示に限らず、文字の反転や点滅、文字の色を変えるなど、様々な方法を採用することができる。さらに、ジャンル検索手段によって検索された施設名の内、ユーザが指定した文字を含む施設名だけを表示してもよい。
【0081】
また、施設名の並び替えボタンを用意してジャンル検索結果で得られた施設名を、ユーザの指定した文字を基準にして50音順やアルファベット順に並び替えて表示することもできる。また、本発明の施設検索装置、方法、プログラムに適用される分野としては、カーナビゲーションシステムに限らず、モバイルなどの施設検索システムに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明に係る実施の形態の構成を示す機能ブロック図。
【図2】本実施形態における出力画面の表示例。
【図3】本実施形態のフローチャート。
【図4】本実施形態のフローチャート。
【図5】本発明に係る他の実施形態のフローチャート。
【図6】本発明に係る他の実施形態のフローチャート。
【図7】従来の施設検索装置における出力画面の表示例。
【符号の説明】
【0083】
1…絶対位置・方位検出部
2…相対方位検出部
3…車速検出部
4…メインCPU及びその周辺回路
5…ROM
6…DRAM
7…SRAM
8…VRAM
9…ユーザインタフェース部
10…出力部
11…入力部
12…ディスク制御部
13…FM多重受信及び処理部
14…光/ビーコン受信及び処理部
15…TV受信及び処理部
40…自車位置特定部
41…目的地指定部
42…経路計算部
43…案内制御部
44…施設記憶部
45…ジャンル取得部
46…ジャンル検索部
47…共通文字判断部
48…検索対象文字取得部
49…指定文字取得部
50…施設検索部
51…検索結果報知部
52…ジャンル名表示部
53…共通文字表示部
54…検索対象文字表示部
M…メモリ群

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設名と施設のジャンルを対応づけて記憶している施設記憶手段と、前記施設記憶手段に記憶された施設の中からユーザに指定された前記ジャンルに該当する施設を検索するジャンル検索手段を有する施設検索装置において、
前記ジャンル検索手段で検索された施設名を構成する文字の中で、各施設名に共通している文字を判断する共通文字判断手段と、
前記ジャンル検索手段で検索された施設名を構成する文字の中から、前記共通文字判断手段で判断された共通した文字を除いた後の文字のうち、最初の文字を検索対象の文字として取得する検索対象文字取得手段と、
ユーザの指定した文字を取得するユーザ指定文字取得手段と、
前記ジャンル検索手段で検索された施設名の中から、前記ユーザ指定文字取得手段で取得されたユーザの指定した文字と合致する前記検索対象文字を含む施設名を検索する施設検索手段と、
前記施設検索手段で検索された施設名を報知する検索結果報知手段、を備えたことを特徴とした施設検索装置。
【請求項2】
前記共通文字判断手段は、前記ジャンル検索手段で検索された施設名を構成する文字に関して、先頭の文字から順番に、その文字が各施設名に共通した文字かどうかを判断することを特徴とした請求項1に記載の施設検索装置。
【請求項3】
前記共通文字判断手段は、指定されたジャンルの呼称自体が施設名に付与されている場合に、前記ジャンルの呼称を構成する文字列を、施設名に共通している文字として判断し、
前記検索対象文字取得手段は、前記ジャンル検索手段で検索された施設名を構成する文字の中から、前記ジャンルの呼称を構成する文字列の次の文字を検索対象の文字として取得することを特徴とした請求項1または2に記載の施設検索装置。
【請求項4】
前記検索結果報知手段は、前記施設検索手段にて前記ユーザの指定した文字と合致しているとされた前記検索対象文字を含む施設名を、前記ユーザの指定した文字と合致しているとされた前記検索対象文字を含まない施設名と、識別可能に表示することを特徴とした請求項1〜3のいずれか一項に記載の施設検索装置。
【請求項5】
前記検索対象文字取得手段で取得された検索対象文字を表示するための検索対象文字表示手段を備え、
前記ユーザ指定文字取得手段は、前記検索対象文字表示手段で表示された前記検索対象文字をユーザが選択することで、ユーザの指定した文字を取得することを特徴とした請求項1〜4のいずれか一項に記載の施設検索装置。
【請求項6】
コンピュータを利用することにより、施設名と施設のジャンルを対応づけて記憶している施設記憶ステップと、前記施設記憶ステップにて記憶された施設の中からユーザに指定された前記ジャンルに該当する施設を検索するジャンル検索ステップを含む施設検索方法において、
前記ジャンル検索ステップにて検索された施設名を構成する文字の中で、各施設名に共通している文字を判断する共通文字判断ステップと、
前記ジャンル検索ステップにて検索された施設名を構成する文字の中から、前記共通文字判断ステップにて判断された共通した文字を除いた後の文字のうち、最初の文字を検索対象の文字として取得する検索対象文字取得ステップと、
ユーザの指定した文字を取得するユーザ指定文字取得ステップと、
前記ジャンル検索ステップにて検索された施設名の中から、前記ユーザ指定文字取得ステップにて取得されたユーザの指定した文字と合致する前記検索対象文字を含む施設名を検索する施設検索ステップと、
前記施設検索ステップにて検索された施設名を報知する検索結果報知ステップ、を含むことを特徴とした施設検索方法。
【請求項7】
コンピュータを利用することにより、施設名と施設のジャンルを対応づけて記憶している施設記憶機能と、前記施設記憶機能にて記憶された施設の中からユーザに指定された前記ジャンルに該当する施設を検索するジャンル検索機能をコンピュータに実現させる施設検索プログラムにおいて、
前記ジャンル検索ステップにて検索された施設名を構成する文字の中で、各施設名に共通している文字を判断する共通文字判断機能と、
前記ジャンル検索機能にて検索された施設名を構成する文字の中から、前記共通文字判断機能にて判断された共通した文字を除いた後の文字のうち、最初の文字を検索対象の文字として取得する検索対象文字取得機能と、
ユーザの指定した文字を取得するユーザ指定文字取得機能と、
前記ジャンル検索機能にて検索された施設名の中から、前記ユーザ指定文字取得機能にて取得されたユーザの指定した文字と合致する前記検索対象文字を含む施設名を検索する施設検索機能と、
前記施設検索機能にて検索された施設名を報知する検索結果報知機能、をコンピュータに実現させることを特徴としたナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−94937(P2007−94937A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−286093(P2005−286093)
【出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】