説明

検査装置及び検査方法

【課題】テレセントリック光学系を用いた検査光学系において、うねりや微妙な凹凸や異物、傷のような欠陥と同時に、色むら欠陥も同時に感度良く検出できる検査装置及び検査方法を提供する。
【解決手段】白色点光源からの照射光を検査対象物に導き、検査対象物表面から戻って来た反射光を集束するための光学素子と、光学素子の後像空間焦平面位置に配設される開口絞りと、開口絞りを通過した反射光の像を検出する像検出手段と、を備えた検査装置において、開口絞りは、透過波長帯域の異なる複数のカラーフィルターを同心円状に配置した構成であり、像検出手段は、複数のカラーフィルターを透過した光を分離した状態で受光し、像検出手段によって得られた単独の画像及び組み合わせた画像から欠陥を検出する欠陥検出手段を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物表面の凹凸や異物、傷、あるいは濃淡むら等を検出する検査装置及び検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
〔従来技術の概要〕
図15を参照して、特許文献1に開示されている従来技術について説明する。
光源装置60は、ハロゲンランプ61を発光源としている。このハロゲンランプ61からの出射光は、ダイクロイックミラーからなる楕円リフレクタ62で反射された後、熱線吸収フィルター63を透過し、直径2mmのピンホール64に集光される。このピンホール64は、試料表面74aを照明するため照射光の点光源となる。ピンホール64の前方には、複数の干渉フィルターを備えるターレット状の波長選択フィルター65が設けられており、試料表面を照明する照射光の波長を適宜変更することを可能にする。この波長選択フィルター65は検査装置の光学系部分の感度調節に用いられ、試料表面74aの凹凸のピークツーバレーが小さい場合には波長の短い領域が選択される。光源装置60からの照射光は、ハーフミラー75で反射された後コリメートレンズ73に入射する。このコリメートレンズ73は、特殊低分散ガラスを用いた直径6インチ(F7.1)のアポクロマートレンズであり、光源装置50のピンホール64から拡散する照射光を平行光束に変換して試料表面74aに入射させる。すなわち、このコリメートレンズ73は、その前像空間焦平面の位置にピンホール64が位置するように設置されている。コリメートレンズ73からの平行光束が入射する試料74は、チルトステージ77上に載置されている。このチルトステージ77は、照射光の平行光束が試料表面74aに垂直に入射するように、試料74の傾きを微調整する。試料表面74aからの反射光は、再度コリメートレンズ73に入射してビーム径を絞られる。コリメートレンズ73でビーム径を絞られた反射光は、ハーフミラー75を透過して、入射光の光路から分岐される。ハーフミラー75は、平板ビームスプリッターであるが、その2平面間に所定の微小角が設けられたウェッジ付きのハーフミラーである。したがって、その上側の透過面での反射に起因して発生する不要なゴースト光は、反射光の光路、すなわちコリメートレンズ73の光軸から外れる。この結果、ゴースト光は検出装置70で検出されなくなる。ハーフミラー75に設けられる微小角は、例えばゴースト光が検出装置70に入射しないように(ゴースト光が検出装置70のカメラレンズ72の入射瞳によって遮られるように)設定する。ハーフミラー75で照射光の光路から分岐された必要な反射光は、検出装置7に設けられたズームタイプのカメラレンズ72に入射する。カメラレンズ72内部の集光位置には、開口絞り76が配置されている。すなわち、開口絞り76はコリメートレンズ73の後像空間焦平面に対応する位置に配置されていることになる。したがって、試料表面74aで散乱された散乱光のほとんどがこの開口絞り76で遮断される。この開口絞り76は10枚羽根からなるアイリス絞りで、可動調節部を動かすことによりその円形開口の直径を連続的に変化できるようになっている。この円形開口の直径を変化させることにより、検査の種別(うねりの検査、ディンプルの検査、傷の検査など)に適した光像が得られる。カメラレンズ72を通過した試料表面74aからの反射光は、1/2インチタイプのCCDカメラ71の検出面71a上に投影される。CCDカメラ71からの画像信号は、一旦電気信号に変換され、適当な信号処理装置で処理された後、再構成された画像としてモニタ(図示せず)に逐次表示される。この場合、CCDカメラ71の検出面71a上に投影される画像は、試料表面74aの状態に対応する2次元的な明暗パターンとなっている。詳細に説明すると、CCDカメラ71の検出面71a上に投影される画像の明暗パターンは、試料表面74aからの反射光のうち、開口絞り76を通過したもののみによって構成される。すなわち、試料表面74aでその法線方向に反射されなかった散乱光のほとんどは、開口絞り76によって遮断され、試料表面74aでその法線方向に反射された戻り光は、この開口絞り76を通過する。しかも、かかる戻り光によって構成される明暗パターン中の各位置に投影される光は、試料表面74aの各位置に1対1で対応したものとなっている。したがって、CCDカメラ71の検出面71a上に投影される画像の明暗パターンは試料表面74aの凹凸等の微小な変化を反映したものとなっており、CCDカメラ71の画像出力を観察することにより、試料表面74aの状態の微小な変化の2次元的分布を正確に観測することができる。
【0003】
〔従来技術の問題点〕
以上のようなテレセントリック光学系を用いた従来の光学系では、検出したい欠陥種が多くなると、開口絞りの大きさを変えて複数回の撮像を行う必要が生じてくる。例えば、光ディスク検査を考えてみる。従来、反射型の光ディスクの層構造を図1に示す。図1において、光ディスク1は、円形状の基板2と、この基板2の下面に形成された記録層3と、記録層3の表面に例えば金を蒸着して形成された反射層4とから構成され、基板2の素材としては主としてガラス或いはポリカーボネイト等の透光性部材が使用されている。また、記録層3は、有機色素がスピンコート法によって基板2上に塗布されて形成される。さらに、記録層3の表面に保護膜5、或いはその他の機能を有する膜を形成する場合もある。このような光ディスクの検査においては、基板2の表面や、反射層4の表面の凹凸や傷、混入した異物といった欠陥を検出する必要性がある。このような検査に従来技術を適用した場合、開口絞りを小さく絞ることのより、凹凸や傷、異物に対して検出感度を上げることが可能である。しかし一方で、記録層3は色素から形成されており、濃さの違いによるムラ状の欠陥が存在する。このような色彩情報(色の濃さ)は通常、拡散光を受光することにより得られる。つまり、開口絞りを大きく開けた方が、拡散光を受光し易くなるので、色彩の変化に敏感になる。よって、対象物表面の凹凸欠陥と色彩の違いを同時に検査したい場合には、開口絞りの大きさを変えて、複数回撮像しなければならなくなる。
【0004】
次に感光体(Organic Photo Conductor)ドラム17の構造を図7に示す。円筒状のアルミ素管18上にアンダーコート層(UC層:Under Coat Layer)19が塗装され、さらに電荷発生層(CG層:Charge carrier Generation Layer)20、電荷輸送層(CT層:Charge carrier Transfer Layer)21が塗膜された3層構造が一般的である。発生する欠陥の種類は、図8に示すように、3層構造の内部に発生した異物27、塗布むらによる濃淡色むら28、ドラム表面層での接触による傷26や付着した異物、CT層21の厚みが正常部と異なる場合に発生する膜厚むら25等である。このような感光体ドラム17の検査に従来技術を適用した場合も、膜厚むら25、傷26、異物27は、開口絞りを小さくする程、検出感度を上げることができる反面、濃淡色むら28に対しては逆に感度が低下してしまう。
【特許文献1】特許第3385432号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、テレセントリック光学系を用いた検査光学系において、うねりや微妙な凹凸や異物、傷のような欠陥と同時に、色むら欠陥も同時に感度良く検出できる検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するために、本発明の第1の検査装置は、白色点光源からの照射光を検査対象物に導き、検査対象物表面から戻って来た反射光を集束するための光学素子と、光学素子の後像空間焦平面位置に配設される開口絞りと、開口絞りを通過した反射光の像を検出する像検出手段と、を備えた検査装置において、開口絞りは、透過波長帯域の異なる複数のカラーフィルターを同心円状に配置した構成であり、像検出手段は、複数のカラーフィルターを透過した光を分離した状態で受光し、像検出手段によって得られた単独の画像及び組み合わせた画像から欠陥を検出する欠陥検出手段を有することを特徴とする。
【0007】
本発明の第2の検査装置は、本発明の第1の検査装置において、白色点光源からの照射光を検査対象物に導き、検査対象物表面から戻って来た反射光を集束するための光学素子と、光学素子の後像空間焦平面位置に配設される第1の開口絞りと、第1の開口絞りを通過した反射光の像を検出する像検出手段と、を備えた検査装置において、第1の開口絞りと共役関係にある点光源位置に、透過波長帯域の異なる複数のカラーフィルターを同心円状に配置した構成の第2の開口絞りを置き、像検出手段は、複数のカラーフィルターを透過した光を分離した状態で受光し、像検出手段によって得られた単独の画像及び組み合わせた画像から欠陥を検出する欠陥検出手段を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の第3の検査装置は、本発明の第1又は第2の検査装置において、複数のカラーフィルターは、R色のみを通すカラーフィルターと、G色のみを通すカラーフィルターと、B色のみを通すカラーフィルターと、から構成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の第4の検査装置は、本発明の第1から第3のいずれか1つの検査装置において、欠陥検出手段は、最初に、像検出手段で検出されたG画像のみを用いて欠陥検出を行い、次に、像検出手段で検出されたB画像と、G画像とを足し合わせたG+B画像を生成し、G+B画像を用いて欠陥検出を行い、次に、像検出手段で検出されたR画像と、G+B画像とを足し合わせたG+B+R画像を生成し、G+B+R画像を用いて欠陥検出を行うことを特徴とする。
【0010】
本発明の第5の検査装置は、本発明の第1から第4のいずれか1つの検査装置において、欠陥検出手段で検出された欠陥の種類を識別する識別手段を有することを特徴とする。
【0011】
本発明の第6の検査装置は、本発明の第1から第5のいずれか1つの検査装置において、欠陥検出手段による検出結果を表示する表示手段を有することを特徴とする。
【0012】
本発明の第7の検査装置は、本発明の第1から第6のいずれか1つの検査装置において、像検出手段は、単板式カラーCCDまたは3CCDカラーカメラのいずれかであることを特徴とする。
【0013】
本発明の第8の検査装置は、光源からの照射光を検査対象物に導き、検査対象物表面から戻って来た反射光を集束するための光学素子と、光学素子の後像空間焦平面位置に配設される開口絞りと、開口絞りを通過した反射光の像を検出する像検出手段と、を備えた検査装置において、束光の光路を偏光状態により分岐する光路分岐手段を有し、開口絞りは、複数の偏光状態の異なる偏光フィルターを同心円状に配置した構成であり、検出手段は、光路分岐手段により分岐された光をそれぞれ受光し、像検出手段によって得られた単独の画像及び組み合わせた画像から欠陥を検出する欠陥検出手段を有することを特徴とする。
【0014】
本発明の第9の検査装置は、本発明の第8の検査装置において、複数の偏光フィルターは、光源の第1の直線偏光を透過させる第1の偏光フィルターと、光源の第2の直線偏光を透過させる第2の偏光フィルターと、から構成されていることを特徴とする。
【0015】
本発明の第10の検査装置は、本発明の第8又は第9の検査装置において、欠陥検出手段は、最初に、像検出手段で検出された第1の偏光画像のみを用いて欠陥検出を行い、次に、像検出手段で検出された第2の偏光画像と、第1の偏光画像とを足し合わせた第1+第2の偏光画像を生成し、第1+第2の偏光画像を用いて欠陥検出を行うことを特徴とする。
【0016】
本発明の第11の検査装置は、本発明の第8から第10のいずれか1つの検査装置において、欠陥検出手段で検出された欠陥の種類を識別する識別手段を有することを特徴とする。
【0017】
本発明の第12の検査装置は、本発明の第8から第13のいずれか1つの検査装置において、欠陥検出手段による検出結果を表示する表示手段を有することを特徴とする。
【0018】
本発明の第1の検査方法は、白色点光源からの照射光を検査対象物に導き、検査対象物表面から戻って来た反射光を集束させ、透過波長帯域の異なる複数のカラーフィルターを同心円状に配置した構成を持ち、後像空間焦平面の位置に設置された開口絞りを透過させ、複数のカラーフィルターを透過した光を分離した状態で受光し、複数のカラーフィルターによって得られた単独の画像及び組み合わせた画像から欠陥を検出することを特徴とする。
【0019】
本発明の第2の検査方法は、白色点光源からの照射光を、透過波長帯域の異なる複数のカラーフィルターを同心円状に配置した絞りを通して検査対象物に導き、検査対象物表面から戻って来た反射光を集束させ、後像空間焦平面の位置に設置された開口絞りを通し、複数のカラーフィルターから照射された光を分離した状態で受光し、複数のカラーフィルターによって得られた単独の画像及び組み合わせた画像から欠陥を検出することを特徴とする。
【0020】
本発明の第3の検査方法は、光源からの照射光を検査対象物に導き、検査対象物表面から戻って来た反射光を集束させ、偏光状態の異なる複数の偏光フィルターを同心円状に配置した構成を持ち、後像空間焦平面の位置に設置された開口絞りを透過させ、偏光状態の違いにより光路を分離した後受光し、各偏光フィルターによって得られた単独の画像及び組み合わせた画像から欠陥を検出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、後像空間焦平面位置に透過波長帯域の異なる複数のカラーフィルターを同心円状に配置した構成の開口絞りを配置し、各カラーフィルターを透過した光を分離した状態で受光しているため、複数の大きさの開口による撮像を同時に行うことができ、つまりは種類の異なる欠陥を1度の撮像で同時に行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0023】
本発明の実施例1として、光ディスクの欠陥等を検出するための検査装置及び検査方法について説明する。
図2において、白色光源6からの光はコンデンサレンズ7により照明光絞り8に集光され、ハーフミラー9で反射される。照明光絞り8は、コリメートレンズ10の焦点に配置されるので、コリメートレンズ10で平行光束にされて光ディスク1に照射される。光ディスク1からの反射光は、コリメートレンズ10、ハーフミラー9を通過してカラーフィルター開口絞り11を通り、単板式カラーCCD12の素子面上に結像される。図2に示したように、カラーフィルター開口絞り11は、コリメートレンズ10の後側焦点位置に配置され、撮像光学系が光ディスク1側でテレセントリックになっている。単板式カラーCCD12で撮像された光ディスク1の画像は画像入力部13に取り込まれ、画像処理部14で画像処理される。画像処理部14で得られた検査結果は、モニタ15上に表示される。
【0024】
単板式カラーCCD12では、図4に示すようなカラーフィルターが用いられている。輝度信号の寄与する割合の大きいGを市松上に配置し、残りの箇所にR,Bを更に市松上に配置したベイヤ配列になっている。このようなベイヤ配列等のカラーフィルターを被せたCCDから信号が出力された時点では、画素毎にRGBの色成分の中で1色分の情報しか得られていない。そこで通常の撮像では、画像処理部において各画素に残り2色分の情報を周辺画素の色信号値から推定することにより、残りの色情報を得る補間処理が行われる。
【0025】
カラーフィルター開口絞り11は図3のような構成になっている。つまり、同心円状に、中心からGのみを通すカラーフィルター11(a)、Bのみを通すカラーフィルター11(b)、Rのみを通すカラーフィルター11(c)によって、構成されている。
【0026】
以上のようなカラーフィルター開口絞り11と単板式カラーCCD12によって得られた画像から、欠陥部を検出する方法に関して図6を用いて説明する。画像入力部13で得られたR,G,Bの各画像29,30,31を画像処理部14に送る。画像処理部14では、まず、G画像29のみを使用して欠陥検出処理を行う。すなわち、光ディスク1上に何も欠陥部がなければ、その反射光はカラーフィルター開口絞り11(a)を通過できる。しかし表面にうねり等による凹凸があると反射光が法線方向からずれるため、カラーフィルター開口絞り11(a)を通過できない。また、異物や傷によって光が散乱された場合も、その散乱光はカラーフィルター開口絞り11(a)を通過できない。その結果、単板式カラーCCD12によって得られるG画像29の明暗パターンは、光ディスク1の凹凸等の微小な変化を反映したものとなっている。欠陥検出処理1(34)では、例えば、G画像29に含まれる映像信号(原映像信号)を微分する、矩形領域に区切って平均や標準偏差を算出する、ヒストグラムを解析する等の処理によって欠陥部を検出できる。G画像29は最も開口が小さい状態で得られた画像である為、凹凸に対する検出感度が最も高い。
【0027】
次に、画像入力部14で得られたG画像29とB画像30を足し合わせG+B画像32を生成する。そのG+B画像32は、図3のカラーフィルター開口絞り11(a)と11(b)を通過できた反射光と通過できなかった反射光による明暗パターンを表している。欠陥検出処理部2(35)では欠陥検出処理部1(34)と同様の方法で欠陥部を検出する。この場合、開口部は11(a)と(b)を合わせた大きさになるため、G画像29単独の時よりは凹凸に対する検出感度は低くなる。さらに、このG+B画像32に画像入力部14で得られたR画像31を足し合わせG+B+R画像33を生成する。このG+B+R画像33から、欠陥検出処理部3(36)により、欠陥検出処理部1(34)と同様の方法で欠陥部を検出する。ここで、カラーフィルター開口絞り11(c)の大きさは、光ディスク1の記録層3による散乱光が十分受光できるレベルの大きさに設定しておく。ここでは、凹凸に対する検出感度を低め、記録層3の濃淡むらを感度良く検出できる。
【0028】
次に識別部37の動作に関して説明する。入射した光は散乱されずに、その反射方向が変化するだけのへこみ欠陥と、入射光が散乱されてしまう異物、傷を識別する場合を考える。開口絞りの大きさを広げて行ったとき、へこみ欠陥の方が先に検出できなくなる。入射光が散乱されてしまう異物、傷の場合、散乱されてしまった光は開口部を多少広げたとしても通過することはできないため暗いままである。そこで、開口部は11(a)の大きさを目標とするへこみ欠陥を検出できる限界の大きさに設定しておけば、G画像29と欠陥検出処理部1(34)でへこみ、異物、傷の検出、G+B画像32と欠陥検出処理部2(35)で異物、傷の検出を行うことができる。
【0029】
識別部37では、両方で検出されたものは異物や傷等の散乱性の欠陥であり、欠陥検出処理部1(34)だけで検出されたのはへこみのような欠陥であると判断することにより両者を識別して、判定結果を保存し、色分け等を施してモニタ15上に結果を表示する。同様に欠陥検出処理部3(36)のみで検出された欠陥は、濃淡むら欠陥であると判断することができる。以上の様に、へこみ、異物、傷、濃淡むら等の性質や発生原因の異なる欠陥種を識別することができる。
【実施例2】
【0030】
本発明の実施例2として、感光体ドラムの欠陥等を検出するための検査装置及び検査方法について説明する。
図9において、白色光源6から出射された光は、コンデンサレンズ7によって、照明光絞り8の位置に集光して白色光源6の像を形成し、照明光絞り8を通過した光は実質的に点光源からのものとみなされる照明光となる。この照明光は照明用レンズ(シリンドリカルレンズ)22を介してハーフミラー9に入射し、ハーフミラー9において反射した後、感光体ドラム17に向けて照射される。
【0031】
感光体ドラム17で反射された反射光はハーフミラー9を透過して結像レンズ23によって集光され、単板式カラーCCD12に結像する。ここで、円筒状である感光体ドラム17の中心24が、光軸上に存在するように感光体ドラム17を配置し、さらに、感光体ドラム17と光軸とが交わる点38と中心24との中点(球面の焦点)39が照明光の感光体ドラム17がない場合の集光点とほぼ一致するように感光体ドラム17を配置する。
【0032】
このように感光体ドラム17を配置することにより、反射光はほぼ平行光となって光軸に沿って結像レンズ23に入射し、単板式カラーCCD12上に感光体ドラム17の像を形成する。カラーフィルター開口絞り11は結像レンズ23の後像空間焦点位置に配置される。感光体ドラム17上に微小な凹凸や傷、異物などが存在する場合、その微小な凹凸や傷、異物などに対応して、単板式カラーCCD12上に明暗の模様が現れる。
【0033】
カラーフィルター開口絞り11の構成は、上述した実施例1のもの(図3参照)と同じである。また、単板式カラーCCD12によって得られたR、G、B画像から欠陥部を検出する処理方法に関しても、上記実施例1と同様である。
【実施例3】
【0034】
実施例1、2では単板式カラーCCD12を用いたが、図5に示す3CCDカラーカメラを用いても良い。この場合、図4のようなカラーフィルターは無く、色分解プリズム16によりR,G,B画像に分割され、それそれがCCDで受光されることになる。
【0035】
以上説明したように、上記実施例1〜3によれば、後像空間焦平面位置に、透過波長帯域の異なる複数のカラーフィルターを同心円状に配置した構成の開口絞りを配置し、各カラーフィルターを透過した光を分離した状態で受光しているため、複数の大きさの開口による撮像を同時に行うことができ、つまりは種類の異なる欠陥を1度の撮像で同時に行うことが可能となる。
【実施例4】
【0036】
本発明の実施例4として、照明側にカラーフィルター開口絞りを設置した構成の検査装置について説明する。
本実施例の検査装置は、図11に示すように、実施例1(図2参照)の構成において、カラーフィルター開口絞り(第2の開口絞り)11を照明光絞り8の位置に設置し、結像レンズ23の後像空間側焦点位置に開口絞り(第1の開口絞り)57を設置した構成である。この構成では、カラーフィルター開口絞り11の大きさにより照明光の平行度が異なってくる。その照射光の平行度によっても検出感度が異なってくる。
【0037】
その理由について、図10を用いて説明する。図10(a)は、カラーフィルター開口絞り11の大きさが小さい場合で、光ディスク1の表面が正常面42の場合、入射光40は法線方向に入射し、反射光41も法線方向に反射していく。ここで、光ディスク1表面に凹凸欠陥が有り、傾斜面43のようになっていた場合(図10(b))、入射光40は法線方向に入射するが、反射光41は図10(a)の方向とは異なり、開口絞り57を通過することはできなくなり、単板式カラーカメラ12で暗くなる画像が得られる。
【0038】
次に、カラーフィルター開口絞り11を大きくしていくと、入射光40の平行度が乱れ、図10(c)、(e)のように、法線方向以外から入射してくる光も混ざってくる。この状態で、傾斜面43を照射すると、図10(f)のように、傾斜面43からの反射光41が法線方向に反射して行ってしまうため、開口絞り44を通過し、正常面42と同じような明るさになってしまう場合がある。つまり、カラーフィルター開口絞り11を大きくしていくと、凹凸に対する感度が低下し、一方で、検査対象物に色々な角度で照射し拡散した光を受光できるため、色彩情報を得ることができる。よって、実施例1と同じように、最も絞りの小さいG画像29によりへこみのような欠陥と異物、傷等の散乱性欠陥を、G+B画像32で異物、傷等の散乱性欠陥を、G+B+R画像33で濃淡むら欠陥を検出することができる。
【0039】
以上説明したように、上記実施例4によれば、開口絞りと共役関係にある点光源位置に透過波長帯域の異なる複数のカラーフィルターを同心円状に配置した構成の絞りを置き、各カラーフィルターを透過した光を分離した状態で受光しているため、平行度の異なる照射光を同時に照射し受光することができ、つまりは種類の異なる欠陥を1度の撮像で同時に行うことが可能となる。
【実施例5】
【0040】
本発明の実施例5の検査装置及び検査方法について説明する。
図12において、レーザ光源44からの光はコリメートレンズ1(45)とコリメートレンズ2(58)によって広げられまた平行光化されて光ディスク1に照射される。レーザ光源44はランダム偏光のものを使用し、偏光面が直行する2つの直線偏光(直線偏光1、直線偏光2)が1:1の割合で混合しているものとする。光ディスク1からの反射光は、コリメートレンズ2(58)、ハーフミラー9を通過して偏光フィルター開口絞り46を通った後、偏光ビームスプリッター47で分割され、CCD1(48)とCCD2(49)にそれぞれに結像される。
【0041】
ここで、偏光フィルター開口絞り46の構成に関して図13を参照して説明する。同心円状に中心からレーザ光源44の直線偏光1が透過するように偏光フィルター1(46(a))が、直線偏光2が透過するように偏光フィルター2(46(b))で開口絞りが形成されている。図12に示したように、偏光フィルター開口絞り46は、コリメートレンズ2(58)の後側焦点位置に配置されている。偏光フィルター1(46(a))を通過した直線偏光1は、偏光ビームスプリッター47を通り抜けCCD1上に結像する。一方、偏光フィルター2(46(b))を通過した直線偏光2は、偏光ビームスプリッター47で折り曲げられCCD2に結像する。
【0042】
図14に示すように、画像入力部50で得られた偏光1画像52と偏光2画像は画像処理部51に送られる。画像処理部51では、まず、偏光1画像52のみを使用して欠陥検出処理を行う。すなわち、光ディスク1上に何も欠陥部がなければ、その反射光は偏光フィルター開口絞り46(a)を通過できる。しかし表面にうねり等による凹凸があると反射光が法線方向からずれるため偏光フィルター開口絞り46(a)を通過できない。また、異物や傷によって光が散乱された場合も、その散乱光は偏光フィルター開口絞り46(a)を通過できない。その結果、偏光1画像52の明暗パターンは、光ディスク1の凹凸等の微小な変化を反映したものとなっている。
【0043】
欠陥検出処理4(55)では、例えば、偏光1画像52に含まれる映像信号(原映像信号)を微分する、矩形領域に区切って平均や標準偏差を算出する、ヒストグラムを解析する等の処理によって欠陥部を検出できる。偏光1画像52は開口が小さい状態で得られた画像である為、凹凸に対する検出感度が最も高い。次に、画像入力部50で得られた偏光1画像52と偏光2画像53を足し合わせ偏光1+偏光2画像54を生成する。
【0044】
その偏光1+偏光2画像54は、偏光フィルター開口絞り46(a)と46(b)を通過できた反射光と通過できなかった反射光による明暗パターンを表している。欠陥検出処理部5(56)では欠陥検出処理部4(55)と同様の方法で欠陥部を検出する。この場合、開口部は46(a)と46(b)を合わせた大きさになるため、偏光1画像52の時よりは凹凸に対する検出感度は低くなるが、光ディスク1の記録層3による散乱光が十分受光できるレベルの大きさに設定しておく。つまり、ここでは、凹凸に対する検出感度を低め、記録層3の濃淡むらを感度良く検出できる。
【0045】
次に識別部59では、欠陥検出処理部4(55)のみで検出された欠陥はへこみ欠陥である、欠陥検出処理部5(56)のみで検出された欠陥は濃淡むらである、両方で検出された欠陥は異物、傷等の欠陥であるというように、欠陥種の識別を行い、その結果を保存し、色分け等を施してモニタ15上に結果を表示する。
【0046】
以上説明したように、上記実施例5によれば、後像空間焦平面位置に偏光状態の異なる複数の偏光フィルターを同心円状に配置した構成の開口絞りを配置し、各偏光フィルターを透過した光を分離した状態で受光しているため、複数の大きさの開口による撮像を同時に行うことができ、つまりは種類の異なる欠陥を1度の撮像で同時に行うことが可能となる。
【0047】
以上、本発明の各実施例について説明したが、上記各実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、光ディスクや感光体ドラムの欠陥検査方法及び装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の検査装置の検査対象となる光ディスクの構成を示す側断面図である。
【図2】本発明の実施例1に係る検査装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施例1に係る検査装置のカラーフィルター開口絞りを示す図である。
【図4】本発明の実施例1に係る検査装置のベイヤ配列のカラーフィルターを示す図である。
【図5】3CCDカラーカメラの一例を示す図である。
【図6】本発明の実施例1に係る検査装置の画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図7】感光体(Organic Photo Conductor)ドラム17の構造を示す図である。
【図8】感光体ドラムに発生する欠陥の種類を示す図である。
【図9】本発明の実施例2に係る検査装置の構成を示す図である。
【図10】本発明の実施例4に係る検査装置の原理を説明するための図である。
【図11】本発明の実施例4に係る検査装置の構成を示す図である。
【図12】本発明の実施例5に係る検査装置の構成を示す図である。
【図13】本発明の実施例5に係る検査装置のカラーフィルター開口絞りを示す図である。
【図14】本発明の実施例5に係る検査装置の画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図15】従来技術の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0050】
1 光ディスク(検査対象物)
2 基板
3 記録層
4 反射層
5 保護層
6 白色光源(白色点光源)
7 コンデンサレンズ
8 照明光絞り
9 ハーフミラー
10 コリメートレンズ
11 カラーフィルター開口絞り
11(a) Gのみを通すカラーフィルター
11(b) Bのみを通すカラーフィルター
11(c) Cのみを通すカラーフィルター
12 単板式カラーCCD(像検出手段)
13 画像入力部
14 画像処理部(欠陥検出手段)
15 モニタ(表示手段)
17 感光体ドラム(検査対象物)
18 アルミ素管
19 UC層
20 CG層
21 CT層
22 照明用レンズ
23 結像レンズ
24 感光体ドラム17の中心
25 膜厚むら(欠陥の一例)
26 傷(欠陥の一例)
27 異物(欠陥の一例)
28 濃淡色むら(欠陥の一例)
29 G画像
30 B画像
31 R画像
32 G+B画像
33 G+B+R画像
34 欠陥検出処理1
35 欠陥検出処理2
36 欠陥検出処理3
37 識別部(識別手段)
38 感光体ドラム17と光軸とが交わる点
39 感光体ドラム17の中心24との中点(球面の焦点)
40 入射光
41 反射光
42 正常面
43 傾斜面
44 レーザ光源
45 コリメートレンズ1
46 偏光フィルター開口絞り
46(a) 偏光フィルター1(第1の偏光フィルター)
46(b) 偏光フィルター2(第2の偏光フィルター)
47 偏光ビームスプリッター(光路分岐手段手段)
48 CCD1(像検出手段)
49 CCD2(像検出手段)
50 画像入力部
51 画像処理部(欠陥検出手段)
52 偏光1画像(第1の偏光画像)
53 偏光2画像(第2の偏光画像)
54 偏光1+偏光2画像(第1+第2の偏光画像)
55 欠陥検出処理4
56 欠陥検出処理5
57 開口絞り(第1の開口絞り)
58 コリメートレンズ2
59 識別部(識別手段)
60 光源装置
61 ハロゲンランプ
62 楕円リフレクタ
63 熱線吸収フィルター
64 ピンホール
65 波長選択フィルター
70 検出装置
71 CCDカメラ
71a CCDカメラ71の検出面
72 カメラレンズ
73 コリメートレンズ
74 試料
74a 試料表面
75 ハーフミラー
76 開口絞り
77 チルトステージ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
白色点光源からの照射光を検査対象物に導き、該検査対象物表面から戻って来た反射光を集束するための光学素子と、該光学素子の後像空間焦平面位置に配設される開口絞りと、該開口絞りを通過した前記反射光の像を検出する像検出手段と、を備えた検査装置において、
前記開口絞りは、透過波長帯域の異なる複数のカラーフィルターを同心円状に配置した構成であり、
前記像検出手段は、前記複数のカラーフィルターを透過した光を分離した状態で受光し、
前記像検出手段によって得られた単独の画像及び組み合わせた画像から欠陥を検出する欠陥検出手段を有することを特徴とする検査装置。
【請求項2】
白色点光源からの照射光を検査対象物に導き、該検査対象物表面から戻って来た反射光を集束するための光学素子と、該光学素子の後像空間焦平面位置に配設される第1の開口絞りと、該第1の開口絞りを通過した前記反射光の像を検出する像検出手段と、を備えた検査装置において、
前記第1の開口絞りと共役関係にある点光源位置に、透過波長帯域の異なる複数のカラーフィルターを同心円状に配置した構成の第2の開口絞りを置き、
前記像検出手段は、前記複数のカラーフィルターを透過した光を分離した状態で受光し、
前記像検出手段によって得られた単独の画像及び組み合わせた画像から欠陥を検出する欠陥検出手段を有することを特徴とする検査装置。
【請求項3】
前記複数のカラーフィルターは、R色のみを通すカラーフィルターと、G色のみを通すカラーフィルターと、B色のみを通すカラーフィルターと、から構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の検査装置。
【請求項4】
前記欠陥検出手段は、
最初に、前記像検出手段で検出されたG画像のみを用いて欠陥検出を行い、
次に、前記像検出手段で検出されたB画像と、前記G画像とを足し合わせたG+B画像を生成し、該G+B画像を用いて欠陥検出を行い、
次に、前記像検出手段で検出されたR画像と、前記G+B画像とを足し合わせたG+B+R画像を生成し、該G+B+R画像を用いて欠陥検出を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項5】
前記欠陥検出手段で検出された欠陥の種類を識別する識別手段を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項6】
前記欠陥検出手段による検出結果を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項7】
前記像検出手段は、単板式カラーCCDまたは3CCDカラーカメラのいずれかであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項8】
光源からの照射光を検査対象物に導き、該検査対象物表面から戻って来た反射光を集束するための光学素子と、該光学素子の後像空間焦平面位置に配設される開口絞りと、該開口絞りを通過した前記反射光の像を検出する像検出手段と、を備えた検査装置において、
束光の光路を偏光状態により分岐する光路分岐手段を有し、
前記開口絞りは、複数の偏光状態の異なる偏光フィルターを同心円状に配置した構成であり、
前記検出手段は、前記光路分岐手段により分岐された光をそれぞれ受光し、
前記像検出手段によって得られた単独の画像及び組み合わせた画像から欠陥を検出する欠陥検出手段を有することを特徴とする検査装置。
【請求項9】
前記複数の偏光フィルターは、前記光源の第1の直線偏光を透過させる第1の偏光フィルターと、前記光源の第2の直線偏光を透過させる第2の偏光フィルターと、から構成されていることを特徴とする請求項8記載の検査装置。
【請求項10】
前記欠陥検出手段は、
最初に、前記像検出手段で検出された第1の偏光画像のみを用いて欠陥検出を行い、
次に、前記像検出手段で検出された第2の偏光画像と、前記第1の偏光画像とを足し合わせた第1+第2の偏光画像を生成し、該第1+第2の偏光画像を用いて欠陥検出を行うことを特徴とする請求項8又は9記載の検査装置。
【請求項11】
前記欠陥検出手段で検出された欠陥の種類を識別する識別手段を有することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項12】
前記欠陥検出手段による検出結果を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項13】
白色点光源からの照射光を検査対象物に導き、該検査対象物表面から戻って来た反射光を集束させ、透過波長帯域の異なる複数のカラーフィルターを同心円状に配置した構成を持ち、後像空間焦平面の位置に設置された開口絞りを透過させ、
前記複数のカラーフィルターを透過した光を分離した状態で受光し、前記複数のカラーフィルターによって得られた単独の画像及び組み合わせた画像から欠陥を検出することを特徴とする検査方法。
【請求項14】
白色点光源からの照射光を、透過波長帯域の異なる複数のカラーフィルターを同心円状に配置した絞りを通して検査対象物に導き、前記検査対象物表面から戻って来た反射光を集束させ、後像空間焦平面の位置に設置された開口絞りを通し、前記複数のカラーフィルターから照射された光を分離した状態で受光し、前記複数のカラーフィルターによって得られた単独の画像及び組み合わせた画像から欠陥を検出することを特徴とする検査方法。
【請求項15】
光源からの照射光を検査対象物に導き、該検査対象物表面から戻って来た反射光を集束させ、偏光状態の異なる複数の偏光フィルターを同心円状に配置した構成を持ち、後像空間焦平面の位置に設置された開口絞りを透過させ、偏光状態の違いにより光路を分離した後受光し、各偏光フィルターによって得られた単独の画像及び組み合わせた画像から欠陥を検出することを特徴とする検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−63383(P2009−63383A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−230696(P2007−230696)
【出願日】平成19年9月5日(2007.9.5)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】