説明

現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

【課題】 画像形成装置の初期導入時の現場での設定に掛かる手間を極力省く画像形成装置を提供する。
【解決手段】 現像装置5Yを本体に同梱して出荷する画像形成装置Aにおいて、前記現像装置5Yは現像位置に固定された状態で出荷される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像剤を予め収納している複写機、ファクシミリ、レーザビームプリンタ等(白黒又はカラー)の現像装置、これを装着するプロセスカートリッジ及びこのプロセスカートリッジを搭載する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現像装置を本体に同梱して出荷する画像形成装置において、着脱可能である現像装置の特性を生かし、組み立て固定せずに、同梱して現場での設置時に所定の現像位置に装着して組み立てるようになっている。
従来、現像剤封止部材としての現像剤シールは現像装置またはプロセスカートリッジを使用する際に、ユーザーの手によって引き抜かれていた。よって、現像剤シールの引き抜き忘れや、引き抜く時に非常に力がいるというような問題が起こっていた。そこで、現像剤シールの引き抜き忘れを防止する対策が幾つか提案されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
【0003】
特許文献1乃至3に開示されている、現像ユニット、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置における現像剤シールの引き抜き忘れを防止する対策は不十分な場合があり、とくに、封止部材(現像剤シール)の引き抜き忘れの防止、又は引き抜く際の力の低減等の改善が必要となっている。
【特許文献1】特許第3450569号
【特許文献2】特開2000−56657公報
【特許文献3】特開2003−255806公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、同梱して出荷された現像装置は、着脱可能とはいえ、画像形成装置の初期導入時の現場での取り付けが必要であり、手間が掛かるという問題もある。
また、出荷時に現像装置に使用している封止部材(現像剤シール)の引き抜き忘れの防止、又は引き抜く際の力の低減等の改善が必要となっている。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、画像形成装置の初期導入時の現場での設定に掛かる手間を極力省く画像形成装置を提供することにある。
また、封止部材(現像剤シール)の引き抜き忘れの防止、又は引き抜く際の力の低減を可能にし、安価でかつ簡単な構成で確実に封止部材(現像剤シール)の引き抜き忘れを防止する現像装置及び画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、現像ローラを収納する第1室と、現像剤及び前記現像ローラ表面に現像剤を供給する搬送体を収納するとともに前記第1室との連結口を有する第2室と、前記第1室との前記連結口を封止する封止部材と、を備えた現像装置において、画像形成装置本体に同梱して出荷する際に、位置決め固定用面板に前記封止部材の一部を固定して、前記位置決め固定用面板を開放した際に前記封止部材が引っ張られる構成としたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記画像形成装置本体に同梱して出荷する際に、その開閉体を形成する外装カバーに前記封止部材の一部を固定して、前記画像形成装置本体の外装カバーを開放した際に前記封止部材が引っ張られる構成としたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の現像装置を装着したプロセスカートリッジを特徴とする。
【0006】
また、請求項4に記載の発明は、現像装置を本体に同梱して出荷する画像形成装置において、前記現像装置は当該画像形成装置内の現像位置に固定された状態により出荷されることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記現像装置には封止部材が設けられ、該封止部材の少なくとも一部が該現像装置の外部まで延伸していることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の画像形成装置において、請求項1又は2記載の現像装置、または請求項3記載のプロセスカートリッジを搭載したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、着脱可能な現像装置は現像位置に固定された状態で出荷されるので、画像形成装置の初期導入時に着脱可能な現像装置(着脱部材)を現場で挿入する必要がなくなり、その設定に掛かる手間を省くことができる画像形成装置を提供できる。
また、現像装置に設ける封止部材(現像剤シール)の一部を面板または本体の外装カバーに固定して、面板または本体の外装カバーを開放した際に、封止部材(現像剤シール)が自動的に引っ張られるようにすることにより、安価でかつ簡単な構成で確実に封止部材(現像剤シール)の引き抜き忘れを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。本発明を適用した画像形成装置の実施の形態の1例として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)について説明する。なお、作像部に関してはプロセスカートリッジとして説明する。
図1は本発明の電子写真方式のプリンタの構成を示す概略図である。まず、画像形成装置である本プリンタの基本的な構成について説明する。図1において、このプリンタAは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスカートリッジ6Y、6M、6C、6Kを備えている。
これらは、画像形成物として、互いに異なる色のY、M、C、Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Yトナー像を生成するためのプロセスカートリッジ6Yを例にして説明する。
【0009】
図2は図1のプロセスカートリッジ6Yを拡大して示す概略図である。図2に示すように、ドラム状の感光体1Y、ドラムクリーニング装置2Y、除電装置(図示せず)、帯電装置4Y、現像装置5Y等を備えている。このプロセスカートリッジ6Yは、プリンタA本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
上記帯電装置4Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転させられる感光体1Yの表面を一様に帯電するようになっている。一様に帯電された感光体1Yの表面は、レーザ光Lによって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。このYの静電潜像は、Yトナーを用いる現像装置5YによってYトナー像に現像される。
そして、中間転写ベルト8上に中間転写される。ドラムクリーニング装置2Yは、中間転写工程を経た後の感光体1Y表面に残留したトナーを除去する。また除電装置はクリーニング後の感光体1Yの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。
他のプロセスカートリッジ6M、6C、6Kにおいても、同様にして感光体1M、1C、1K上にM、C、Kトナー像が形成され、中間転写ベルト8上に中間転写される。
【0010】
図1に戻って、プロセスカートリッジ6Y、6M、6C、6Kの図中下方には露光装置7が配設されている。潜像形成手段たる露光装置7は、画像情報に基づいて発したレーザ光Lを、プロセスカートリッジ6Y、6M、6C、6Kにおけるそれぞれの感光体に照射して露光する。この露光により、感光体1Y、1M、1C、1K上にY、M、C、K用の静電潜像が形成される。
なお、露光装置7は、光源から発したレーザ光Lを、モータによって回転駆動したポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。
【0011】
図中、露光装置7の下側には、紙収容カセット26、これに組み込まれた給紙ローラ27、レジストローラ対28などを有する給紙手段が配設されている。
紙収容カセット26は、記録体である転写紙Pを複数枚重ねて収納しており、一番上の転写紙Pには給紙ローラ27が当接している。
給紙ローラ27が、図示しない駆動手段によって、図中反時計回りに回転させられると、一番上の転写紙Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給紙される。レジストローラ対28は、転写紙Pを挟み込むべく両ローラを回転駆動するが、挟み込んですぐに回転を一旦停止させる。そして、転写紙Pを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
かかる構成の給紙手段においては、給紙ローラ27と、タイミングローラ対であるレジストローラ対28との組合せによって搬送手段が構成されている。この搬送手段は、転写紙Pを収容手段である紙収容カセット26から後述の2次転写ニップまで搬送するものである。
【0012】
図1中、プロセスカートリッジ6Y、6M、6C、6Kの上方には、中間転写体である中間転写ベルト8を張架しながら無端移動せしめる中間転写ユニット15が配設されている。この中間転写ユニット15は、中間転写ベルト8の他、4つの1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9K、クリーニング装置10などを備えている。
また、2次転写バックアップローラ12、クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14なども備えている。中間転写ベルト8は、これら3つのローラに張架されながら、少なくとも何れか1つのローラの回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。
【0013】
1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kは、上述のごとく無端移動せしめられる中間転写ベルト8を感光体1Y、1M、1C、1Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。これらは中間転写ベルト8の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する方式のものである。
1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kを除くローラは、全て電気的に接地されている。中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってY、M、C、K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体1Y、1M、1C、1K上のY、M、C、Kトナー像を重ね合わせて1次転写される。
これにより、中間転写ベルト8上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。上記2次転写バックアップローラ12は、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。中間転写ベルト8上に形成された4色トナー像は、この2次転写ニップで転写紙Pに転写される。
【0014】
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト8には、転写紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、クリーニング装置10によってクリーニングされる。2次転写ニップにおいては、転写紙Pが互いに順方向に表面移動する中間転写ベルト8と2次転写ローラ19との間に挟まれて、上記レジストローラ対28側とは反対方向に搬送される。
2次転写ニップから送り出された転写紙Pは、定着装置20のローラ間を通過する際に熱と圧力とにより、表面に転写された4色トナー像が定着される。その後、転写紙Pは、排紙ローラ対29のローラ間を経て機外へと排出される。
プリンタ本体の上面には、スタック部30が形成されており、上記排紙ローラ対29によって機外に排出された転写紙Pは、このスタック部30に順次スタックされる。なお、このスタック部30の下側にはボトル収容器31が設けられ、各色のトナーボトル32Y、32M、32C、32Kが収容されている。
【0015】
再び、図2を参照して、上記プロセスカートリッジ6Y内の現像装置5Yの構成について説明する。現像装置5Yは、内部に磁界発生手段を備え、磁性粒子とトナーを含む2成分系現像剤を表面担持して搬送する現像剤担持体としての現像ローラ34Yと、この現像ローラ34Y上に担持されて搬送される現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材としてのドクター35Yとを備えている。
ここで、現像ローラ34Yを収容する場所を第1室42Yとする。また、現像剤を収容する場所を第2室36Yとし、第2室36Yには、トナーを撹拌搬送するためのトナー搬送スクリュ(搬送体)37Y(第1搬送スクリュ37Ya、第2搬送スクリュ37Yb)、トナーを第2室36Yに取り込むためのトナー補給口40Yと第1室42Yとの連通口41Yとを備えている。
【0016】
トナー補給口40Yの上部にはこのトナー補給口40Yを塞ぐためのシャッタ43Yとこのシャッタ43Yを保持し、トナー補給口40Yを覆うように設けられたトナー補給口ケース44Yが設けられている。
ここで、符号38Yは現像剤のトナー濃度を検知するための濃度検知センサであり、この濃度検知センサ38Yが第2室36Y内でトナー濃度不足を検知すると、制御部39Yからの補給信号により、駆動モータ33Yが回転し、トナーボトル32Y(図1)が回転することによりトナーが補給される。
また、現像装置5Yは、大まかには、第1室42Yの内壁を含む第1部材45Y(上ケース)と第2室36Yの内壁を含む第2部材46Y(下ケース)とで形成されている。
【0017】
図3はプロセスカートリッジ6Yを示す斜視図である。図4は封止部材の一部(端部)を面板に固定した状態を示す斜視図である。図5は図4の面板を開いた状態を示す斜視図である。図6は封止部材の一部(端部)を本体の外装カバー(側面外装カバー)に固定した状態を示す斜視図である。図7は図6の側面外装カバーを開いた状態を示す斜視図である。
【0018】
以下に本発明の主要部に関しての説明を行う。図3乃至図7を参照して、プロセスカートリッジ6Yにおいて、図2で説明したように、第1室42Yと第2室36Yとの連結口41Yを塞ぐために封止部材47Yが設けられている。この封止部材77Yはプロセスカートリッジ6Yの外側まで伸びていて、使用時に引き抜き可能となっている。
この封止部材47Yの一部(端部)を面板48に固定した状態が図4である。テープ49Yを使用し、封止部材47Yを面板48に固定している。(他のプロセスカートリッジ6M、6C、6Kに関しても同様な処置を施している。)
【0019】
その後面板48を開いた状態が図5であり、面板48を開くのと連動して封止部材47Yが引っ張られるようになっている。なお、封止部材47Yの引っ張られ具合は、完全に引き抜ける設定にしても良いし、途中まで引き抜けるようにしても良い。図5において、符号51は廃トナーボトルを示している。
いずれにせよ、本発明により、封止部材47Yの引き抜き忘れの防止、又は引き抜く際の力を低減することが可能となる。また、封止部材47Yを固定する方法はテープ49Yだけとは限らず、固定できれば何でも構わない。
【0020】
次に、封止部材47Yの一部(端部)を本体の外装カバー(側面外装カバー50)に固定した状態が図6である。テープ54Yを使用し、封止部材47Yを側面外装カバー50に固定している。(他のプロセスカートリッジ6M、6C、6Kに関しても同様な処置を施している。)
この時、画像形成装置Aにおいて、符号52は前部外装カバーを示し、53が上部外装カバーを示している。その後、側面外装カバー50を開いた状態が図7であり、側面外装カバー50を開くのと連動して封止部材47Yが引っ張られるようになっている。
【0021】
この時、図5と同様な廃トナーボトル51を示している。なお封止部材47Yの引っ張られ具合は、完全に引き抜ける設定にしても良いし、途中まで引き抜けるようにしても良い。
いずれにせよ、本発明により、封止部材47Yの引き抜き忘れの防止、又は引き抜く際の力を低減することが可能となる。また、封止部材47Yを固定する方法はテープ54Yだけとは限らず、固定できれば何でも構わない。
上述した実施の形態に関してはプロセスカートリッジとして説明してきたが、現像装置単体でも同様の発明が実施できる。当然、上記発明を実施した現像装置、プロセスカートリッジを使用した画像形成装置も考えられるが、以上までの説明で十分理解できると考えられるので、特に詳細な説明は省略する。
【0022】
ここで、今までの発明と同様な考え方として、プロセスカートリッジ6Yにトナー補給口40Yを塞ぐように、第2封止部材55Yを追加した場合について説明する。
図8はプロセスカートリッジにトナー補給口を塞ぐように、第2封止部材を追加した状態を示す斜視図である。図8において、第2封止部材55Yを設けた場合も上記の発明と同じことが考えられる。
第2封止部材55Yを面板48(図7)又は側面外装カバー50に固定することにより、第2封止部材55Yの引き抜き忘れの防止、又は引き抜く際の力を低減することが可能となる。図8において、図2と同様に、符号1Yは感光体、2Yはドラムクリーニング装置、5Yは現像装置、6Yはプロセスカートリッジである。
なお、封止部材47Yと第2封止部材55Yの固定に関しては、封止部材47Yだけでも良いし、第2封止部材55Yだけでも良いし、封止部材47Yと第2封止部材55Yを一緒にしても良いというように、組み合わせは自由である。
【0023】
図9はプロセスカートリッジが画像形成装置本体にセットされ、面板及び各外装カバーが開放された状態を示す斜視図である。図9は、単に、参考として示しており、プロセスカートリッジ6Y、6M、6C、6Kが画像形成装置本体Aにセットされ、固定用面板48及び各外装カバー(廃トナーボトル51を含む側面外装カバー50、前部外装カバー52、上部外装カバー53)が開放された状態にある。
封止部材(現像剤シール)47Y、55Yは引き抜き始めが硬い(力が必要な)ため、ちょっとでも引っ張り出すことにより操作性を良好にする。この時、封止部材(現像剤シール)の引っ張られ具合は、完全に引き抜ける設定にしても良いし、途中まで引き抜けるようにしても良い。
【0024】
なお、画像等の不具合に関しては、封止部材(現像剤シール)47Y、55Yの引き抜き忘れを防止することができるので、白紙等の異常画像の発生やトナーが消費されない状態で補給されることにより、第2室内のトナー濃度が上昇することにより発生する地汚れや、トナー飛散等の不具合の発生しない現像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の電子写真方式のプリンタの構成を示す概略図である。
【図2】図1のプロセスカートリッジ6Yを拡大して示す概略図である。
【図3】プロセスカートリッジ6Yを示す斜視図である。
【図4】封止部材の一部(端部)を面板に固定した状態を示す斜視図である。
【図5】図4の面板を開いた状態を示す斜視図である。
【図6】封止部材の一部(端部)を本体の外装カバー(側面外装カバー)に固定した状態を示す斜視図である。
【図7】図6の側面外装カバーを開いた状態を示す斜視図である。
【図8】プロセスカートリッジにトナー補給口を塞ぐように、第2封止部材を追加した状態を示す斜視図である。
【図9】プロセスカートリッジが画像形成装置本体にセットされ、面板及び各外装カバーが開放された状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0026】
A 画像形成装置(プリンタ)
5Y 現像装置
6Y プロセスカートリッジ
34Y 現像ローラ
36Y 第2室
37Y 搬送体 (トナー搬送スクリュ)
37Ya 第1搬送スクリュ
37Yb 第2搬送スクリュ
41 連結口
42Y 第1室
47Y 封止部材
48 固定用面板
50 開閉体(外装カバー)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像ローラを収納する第1室と、現像剤及び前記現像ローラ表面に現像剤を供給する搬送体を収納するとともに前記第1室との連結口を有する第2室と、前記第1室との前記連結口を封止する封止部材と、を備えた現像装置において、画像形成装置本体に同梱して出荷する際に、位置決め固定用面板に前記封止部材の一部を固定して、前記位置決め固定用面板を開放した際に前記封止部材が引っ張られる構成としたことを特徴とする現像装置。
【請求項2】
前記画像形成装置本体に同梱して出荷する際に、その開閉体を形成する外装カバーに前記封止部材の一部を固定して、前記画像形成装置本体の外装カバーを開放した際に前記封止部材が引っ張られる構成としたことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の現像装置を装着したことを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項4】
現像装置を本体に同梱して出荷する画像形成装置において、前記現像装置は当該画像形成装置内の現像位置に固定された状態により出荷されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
前記現像装置には封止部材が設けられ、該封止部材の少なくとも一部が該現像装置の外部まで延伸していることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の画像形成装置において、請求項1又は2記載の現像装置、または請求項3記載のプロセスカートリッジを搭載したことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2007−193239(P2007−193239A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−13179(P2006−13179)
【出願日】平成18年1月20日(2006.1.20)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】