説明

緊急通報端末

【課題】ユーザが車で誘拐された場合等の緊急時に緊急通報を無線により所定の相手先に対して自動的に行うことができ、且つ不要な緊急通報を低減することができる緊急通報端末を提供する。
【解決手段】端末の移動速度を検出する移動速度検出部(1,4)と、所定の交通機関の利用開始時にフラグを立て、前記所定の交通機関の利用終了時に前記フラグを下ろす交通機関利用状況把握部(2)と、無線により所定の相手先に対して緊急通報用情報を送信する送信部(3,4,5)とを備え、前記フラグが立ったままの状態以外で、且つ前記移動速度が所定値以上である場合に、自動的に前記所定の相手先に対して前記緊急通報用情報を送信することを特徴とする緊急通報端末。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緊急時に緊急通報を無線により所定の相手先に対して行う緊急通報端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1のセキュリティシステムのように、子機の位置、移動速度、移動方向等が妥当性を欠いている場合にデータ通信により子機が親機に警報を発する緊急通報方法や、特許文献2の個人行動検知システムのように、人体に装着する端末から無線通信により送られてくる情報に基づいて判定された姿勢・行動結果と、ユーザ毎の各エリアに対する異常行動データベースとの照合結果から人体の異常を判定する方法があった。
【特許文献1】特開2006−215838号公報
【特許文献2】特開2004−164282号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1のセキュリティシステムでは、たとえば小学生が車で誘拐されるという状況で警報を発することを想定した場合、車を利用していると思われる移動速度で警報を発するように設定しておく必要があるが、普段電車・バスなどの公共交通機関を利用し通学する小学生の場合、車を利用していると思われる移動速度で警報を発するように設定すると、通学に使用する電車・バスなどの公共交通機関を利用するだけでも警報が発せられてしまうため不便である。逆に、電車・バスなどの公共交通機関を利用したときの移動速度では警報を発することがないように設定した場合は、車で誘拐されても警報は発せられない。
【0004】
また、特許文献2の個人行動検知システムでは、人体に装着する端末から無線通信により送られてくる情報を受信する受信手段をエリア毎に設置する必要があり、広範囲での個人行動検知を可能とするためには多大な費用がかかる。さらに、ユーザ毎の各エリアに対する異常行動データベースに多大なスペースと費用がかかる。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑み、ユーザが車で誘拐された場合等の緊急時に緊急通報を無線により所定の相手先に対して自動的に行うことができ、且つ不要な緊急通報を低減することができる緊急通報端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明に係る緊急通報端末は、端末の移動速度を検出する移動速度検出部と、所定の交通機関の利用開始時にフラグを立て、前記所定の交通機関の利用終了時に前記フラグを下ろす交通機関利用状況把握部と、無線により所定の相手先に対して緊急通報用情報を送信する送信部とを備え、前記フラグが立ったままの状態以外で、且つ前記移動速度が設定値以上である場合に、自動的に前記所定の相手先に対して前記緊急通報用情報を送信する構成とする。
【0007】
このような構成によると、例えば、車を利用していると思われる移動速度で警報を発するように設定値を設定することによって、ユーザが車で誘拐された場合等の緊急時に緊急通報を無線により所定の相手先に対して自動的に行うことができる一方で、電車・バスなどの公共交通機関を利用したときには警報を発することがないので、不要な緊急通報を低減することができる。
【0008】
また、上記構成の緊急通報端末において、端末の現在位置を検出する位置検出部と、前記位置検出部によって検出された端末の現在位置が、通常前記所定の交通機関を利用する際に利用する区間の範囲内であるか否かを判定する判定部とを備え、前記フラグが立ったままの状態で、且つ前記判定部による判定が否である場合にも、自動的に前記所定の相手先に対して前記緊急通報用情報を送信するようにしてもよい。これにより、例えば、ユーザが電車・バスなどの公共交通機関で誘拐された場合等の緊急時にも対応することができる。
【0009】
また、上記各構成の緊急通報端末において、自動的に前記所定の相手先に対して前記緊急通報用情報を送信する状態のときに、端末の動作設定を変更するようにしてもよい。これにより、例えば、緊急時にバッテリの消耗を防ぐことが可能となる。また、例えば、着信がある旨を報知する着信報知部を備え、自動的に前記所定の相手先に対して前記緊急通報用情報を送信する状態のときに、前記着信報知部の着信報知機能を無効にしてもよい。
これにより、緊急時にバッテリの消耗を防ぐことができるとともに、緊急時に周りの人(例えば、誘拐犯)に着信があったことを知られないようにすることができる。
【0010】
また、上記各構成の緊急通報端末において、前記緊急通報用情報の少なくとも一部を、文書データ及び/または地図を含む画像データにしてもよい。
【0011】
また、上記各構成の緊急通報端末において、自動的に前記所定の相手先に対して前記緊急通報用情報を送信する機能である緊急通報機能の設定変更を規制するようにしてもよい。例えば、認証情報(パスワードやユーザの生体情報等)を入力する認証情報入力部と、前記認証情報入力部によって入力された認証情報が、緊急通報機能の設定変更を許可されたユーザに属するものか否かを確認する確認部とを備え、前記確認部による確認が否である場合に緊急通報機能の設定変更を許可しないようにするとよい。また、例えば、他の端末から送られる緊急通報機能の設定変更内容及び識別情報を受信する受信部と、前記受信部によって受信された識別情報に基づいて前記他の端末が緊急通報機能の設定変更を許可された端末か否かを確認する確認部とを備え、前記確認部による確認が否である場合に前記受信部によって受信された緊急通報機能の設定変更内容に応じた緊急通報機能の設定変更を許可しないようにするとよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、ユーザが車で誘拐された場合等の緊急時に緊急通報を所定の相手先に対して自動的に行うことができ、且つ不要な緊急通報を低減することができる緊急通報端末を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。本発明に係る緊急通報端末の一構成例を図1に示す。
【0014】
図1に示す緊急通報端末は、GPS(Global Positioning System)1、自動決済装置2と、無線通信装置3と、情報処理装置4と、記録装置5とを備えている。GPS1は図1に示す緊急通報端末が存在する位置を取得する装置であり、自動決済装置2は公共交通機関を利用する際に電子的な方法で運賃などを支払うための装置であり、無線通信装置3は電波を利用し他の無線通信装置を有する端末と通信を行うための装置であり、情報処理装置4は演算や装置の制御などを行うための装置であり、記録装置5は情報処理装置4が実行すべき命令が書かれたプログラムの記録や記録装置5に接続された装置が持つ情報や設定値などの記録を行うための装置である。
【0015】
また、図1に示す緊急通報端末は、ユーザに対して端末操作に関する情報を表示する表示装置6、ユーザの操作に応じた情報を入力する入力装置8、及び緊急通報機能の設定変更を許可するか否かを判断するための個人認証を行う個人認証装置7も備えている。
【0016】
図1に示す緊急通報端末において緊急通報機能が設定された場合の動作フローチャートを図2に示す。緊急通報機能が設定されると、まず、図1に示す緊急通報端末の情報処理装置4は、ユーザが交通機関を利用しているか否かを確認する(ステップS10)。ユーザが交通機関を利用しているか否かの確認は、ユーザが交通機関を利用していることを示すフラグを確認することにより行われる。自動決済装置2は、駅の改札機やバスに搭載された専用端末と無線通信を行うことによって、前記フラグを管理しており、自動決済機能を利用して交通機関を利用する場合は改札を通って駅などに入ったときに乗車した駅やバス停などを記録するとともに交通機関の中にいることを示す前記フラグを立て、改札を通って駅などから出たときに乗車した駅やバス停などを記録し自動決済を実行するとともに交通機関の中にいることを示す前記フラグを下ろす。
【0017】
交通機関を利用していなければ(ステップS10のNO)、図1に示す緊急通報端末の情報処理装置4は、端末の移動速度の検出を行い(ステップS20)、移動速度が記録装置5に記録されている設定値以上であるか否かを判断する(ステップS30)。移動速度の検出にはGPS1を利用し、ある任意の時間間隔における始点と終点の位置情報から移動距離を算出し、そこから移動時間を除して算出する。移動速度が設定値以上である場合(ステップS30のYES)はステップS60以降の緊急通報処理を行い、移動速度が設定値未満である場合(ステップS30のNO)は緊急通報機能の解除命令があるかを確認し(ステップS90)、解除命令がなければ(ステップS90のNO)再度、交通機関を利用しているか否かの確認を行う(ステップS10)。
【0018】
一方、交通機関を利用している場合(ステップS10のYES)、図1に示す緊急通報端末の情報処理装置4は、まず、交通機関の利用が終了したかを確認し(ステップS40)、交通機関の利用が終了していれば(ステップS40のYES)、再び交通機関を利用しているかの確認に戻る(ステップS10)。交通機関の利用が終了していなければ(ステップS40のNO)、図1に示す緊急通報端末の情報処理装置4は、現在いる位置が通常交通機関を利用する際に利用する区間(通常利用区間)の範囲内にあるかどうかを確認し(ステップS50)、現在いる位置が通常利用区間の範囲内であれば(ステップS50のYES)再び交通機関利用が終了しているかの確認に戻る(ステップS40)。現在いる位置が通常利用区間の範囲外であれば(ステップS50のNO)ステップS60以降の緊急通報処理を行う。通常利用区間の範囲内か否かの確認は、記録装置5や自動決済装置2に記録された定期乗車券のような所定期間に所定区間を利用する権利を示す情報を利用し、そこに記録されている所定区間を通常利用区間として、その区間から外れているかどうかをGPS1による位置情報を元に判断することによって行われる。このとき、通常利用区間の経路情報は記録装置5に記録してあるものとする。なお、上述のように記録装置5や自動決済装置2に記録された所定区間をそのまま通常利用区間とするのではなく、記録装置5や自動決済装置2に記録された所定区間の経路から大きく逸脱していない範囲を通常利用区間の範囲内としてもよい(例えば、記録装置5や自動決済装置2に記録された所定区間の経路から3駅以上離れている場合を「通常利用区間の範囲外」と定義する)。
【0019】
ステップS60以降の緊急通報処理では、まず、図1に示す緊急通報端末の情報処理装置4が、端末の設定を緊急通報用設定に切り替える(ステップS60)。緊急通報用設定としては、例えば、バッテリの消耗を防ぐために緊急通報用情報の送信時以外は無線通信装置3の動作を停止させ、表示装置6などその他の装置も必要なとき以外は停止状態や省電力モードにする設定が挙げられる。また、緊急通報用設定において緊急通報用情報の送信時以外でも無線通信装置3を動作させる場合には、緊急通報用設定が、スピーカなどによる音の出力を無効にし、光や振動による着信の報知機能も無効にすることで着信があったときに、周りの人に着信があったことを知られないような設定であることが望ましい。
【0020】
次に、図1に示す緊急通報端末の情報処理装置4は、緊急通報時の指定連絡先に送信する緊急通報用情報を作成する(ステップS70)。作成する緊急通報用情報には、ユーザの名前などの識別情報やGPS1から取得した端末の位置情報およびその時刻、現在の端末の移動速度が含まれる。送信データの形式は、例えば、上記緊急通報用情報を記載した文書や位置情報で示される端末の位置を地図上に示した画像、上記緊急通報用情報を電子的に音声に変換した音声データなどが挙げられる。図5(c)に示す緊急通報用情報の作成には、記録装置5にあらかじめ保存しておいた図5(a)に示すテンプレートに、図5(b)に示す情報のように数値や画像を埋め込む方法を用いる。このとき図5(a)に示すテンプレートおよび図5(b)に示す情報は文字列や音声、画像で構成される。位置情報で示される端末の位置を地図上で示した画像データは、記録装置5にあらかじめ保存しておいた地図データから、取得した位置情報に基づいて位置情報を含む地図画像データを読み出し、取得した位置情報に基づいてその地図画像データ上の現在位置にあたる場所に印など(本実施形態では、黒塗りの星印)をつけることによって作成される。そして、図1に示す緊急通報端末の情報処理装置4は、その作成した緊急通報用情報を、無線通信装置3を用いて緊急通報時の指定連絡先に送信する(ステップS80)。緊急通報時の指定連絡先に関するデータはあらかじめ記録装置5に保存されている。データの送信には電話やそのほかの無線を利用した通信や電子メール、FAXなどのような方法を用いることができる。
【0021】
緊急通報処理が終了すると、図1に示す緊急通報端末の情報処理装置4は、緊急通報機能の解除命令であるか否かを確認する(ステップS90)。緊急通報機能の解除命令がなければ(ステップS90のNO)引き続き交通機関を利用しているかの確認を行い緊急通報機能の処理を継続する(ステップS10)。一方、緊急通報機能の解除命令がある場合には(ステップS90のYES)、緊急通報機能を無効にして、緊急通報用設定を解除し端末の設定を通常動作時の設定に戻し(ステップS100)緊急通報機能を終了する。
【0022】
図1に示す緊急通報端末では、緊急通報機能を有効にすることにより、ユーザが車で誘拐された場合等の緊急時に緊急通報を所定の相手先に対して自動的に行うことができ、かつ、従来技術では実現できなかった公共交通機関の利用中は緊急通報を発しないという機能も実現できるので、不要な緊急通報を低減することができる。
【0023】
なお、図1に示す緊急通報端末では、緊急通報機能の設定を変更する際すなわち緊急通報機能の有効/無効を切り替える際には、端末に正しい認証情報を入力する必要があるようにしている。
【0024】
図1に示す緊急通報端末から手動で緊急通報機能の設定変更を行おうとする場合には、まず、ユーザの入力操作に応じて入力装置8が設定変更内容を入力する。そうすると、図3に示すフローチャートの動作が開始し、図1に示す緊急通報端末の情報処理装置4は、表示装置6に認証情報入力を要求するメッセージを表示させる(ステップ#10)。メッセージの表示後、図1に示す緊急通報端末の情報処理装置4は、ユーザの入力操作に応じて入力装置8が認証情報の入力するのを待つ(ステップ#20)。認証情報の入力方法は、個人を識別することができればどのような方法であってもよく、例えば、入力装置8が数字や文字列で形成されたパスワードや生体情報を入力する方法が挙げられる。入力装置8がユーザの入力操作に応じて認証情報を入力したら、図1に示す緊急通報端末の情報処理装置4は、入力装置8によって入力された認証情報が緊急通報機能の設定変更を許可されたユーザに属するものか否かを個人認証装置7を用いて確認する(ステップ#30)。認証情報が緊急通報機能の設定変更を許可されたユーザに属するものである場合(ステップ#30のYES)、図1に示す緊急通報端末の情報処理装置4は、緊急通報機能の設定変更を動作に反映させるとともにその変更内容を記録装置5に記録し、表示装置6に設定変更が完了した旨を表示させ(ステップ#40)、図3に示すフローチャートの動作を終了する。一方、認証情報が緊急通報機能の設定変更を許可されていないユーザに属するものである場合(ステップ#30のNO)、図1に示す緊急通報端末の情報処理装置4は、表示装置6に認証失敗のエラーメッセージを表示させ、緊急通報機能の設定変更を実行せずに図3に示すフローチャートの動作を終了する。
【0025】
また、図1に示す緊急通報端末では、緊急通報機能の設定変更を図1に示す緊急通報端末が許可した特定の端末からも行うことができるようにしている。他の端末から緊急通報機能の設定変更を行おうとする場合には、まず、ユーザの入力操作に応じて他の端末に設定変更内容が入力され、その入力された設定変更内容を他の機器が図1に示す緊急通報端末に送信する。そうすると、図4に示すフローチャートの動作が開始し、図1に示す緊急通報端末の情報処理装置4は、設定変更を要求してきた他の端末の識別情報からそれが設定変更を許可された端末か否かを判断する(ステップ#110)。ここでの識別情報は電話番号やメールアドレス、IMEIなどの固体識別番号などが該当する。設定変更を要求してきた他の端末が設定変更を許可された端末である場合(ステップ#110のYES)、図1に示す緊急通報端末の情報処理装置4は、緊急通報機能の設定変更を動作に反映するとともにその変更内容を記録装置5に記録し、設定変更を要求してきた他の端末に対して無線通信装置3を用いて設定変更が完了した旨のメッセージを送信し(ステップ#120)、図4に示すフローチャートの動作を終了する。一方、設定変更を要求してきた他の端末が設定変更を許可された端末でない場合(ステップ#110のNO)、図1に示す緊急通報端末の情報処理装置4は、設定変更を要求してきた端末に対して無線通信装置3を用いてエラーメッセージを送信し(ステップ#130)、緊急通報機能の設定変更を実行せずに図4に示すフローチャートの動作を終了する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】は、本発明に係る緊急通報端末の一構成例を示す図である。
【図2】は、図1に示す緊急通報端末において緊急通報機能が設定された場合の動作を示すフローチャートである。
【図3】は、端末操作による緊急通報機能の設定変更規制処理を示すフローチャートである。
【図4】は、他の端末からの緊急通報機能の設定変更規制処理を示すフローチャートである。
【図5】は、緊急通報用情報を作成するためのテンプレート、そのテンプレートに埋め込む情報、及び作成された緊急通報用情報を示す図である。
【符号の説明】
【0027】
1 GPS
2 自動決済装置
3 無線通信装置
4 情報処理装置
5 記録装置
6 表示装置
7 個人認証装置
8 入力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末の移動速度を検出する移動速度検出部と、
所定の交通機関の利用開始時にフラグを立て、前記所定の交通機関の利用終了時に前記フラグを下ろす交通機関利用状況把握部と、
無線により所定の相手先に対して緊急通報用情報を送信する送信部とを備え、
前記フラグが立ったままの状態以外で、且つ前記移動速度が設定値以上である場合に、自動的に前記所定の相手先に対して前記緊急通報用情報を送信することを特徴とする緊急通報端末。
【請求項2】
端末の現在位置を検出する位置検出部と、
前記位置検出部によって検出された端末の現在位置が、通常前記所定の交通機関を利用する際に利用する区間の範囲内であるか否かを判定する判定部とを備え、
前記フラグが立ったままの状態で、且つ前記判定部による判定が否である場合にも、自動的に前記所定の相手先に対して前記緊急通報用情報を送信する請求項1に記載の緊急通報端末。
【請求項3】
自動的に前記所定の相手先に対して前記緊急通報用情報を送信する状態のときに、端末の動作設定を変更する請求項1または請求項2に記載の緊急通報端末。
【請求項4】
着信がある旨を報知する着信報知部を備え、
自動的に前記所定の相手先に対して前記緊急通報用情報を送信する状態のときに、前記着信報知部の着信報知機能を無効にする請求項3に記載の緊急通報端末。
【請求項5】
前記緊急通報用情報の少なくとも一部が、文書データである請求項1〜4のいずれかに記載の緊急通報端末。
【請求項6】
前記緊急通報用情報の少なくとも一部が、地図を含む画像データである請求項1〜5のいずれかに記載の緊急通報端末。
【請求項7】
自動的に前記所定の相手先に対して前記緊急通報用情報を送信する機能である緊急通報機能の設定変更を規制する請求項1〜6のいずれかに記載の緊急通報端末。
【請求項8】
認証情報を入力する認証情報入力部と、
前記認証情報入力部によって入力された認証情報が、緊急通報機能の設定変更を許可されたユーザに属するものか否かを確認する確認部とを備え、
前記確認部による確認が否である場合に緊急通報機能の設定変更を許可しない請求項7に記載の緊急通報端末。
【請求項9】
前記認証情報がパスワードである請求項8に記載の緊急通報端末。
記載の緊急通報端末。
【請求項10】
前記認証情報がユーザの生体情報である請求項8に記載の緊急通報端末。
【請求項11】
他の端末から送られる緊急通報機能の設定変更内容及び識別情報を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された識別情報に基づいて前記他の端末が緊急通報機能の設定変更を許可された端末か否かを確認する確認部とを備え、
前記確認部による確認が否である場合に前記受信部によって受信された緊急通報機能の設定変更内容に応じた緊急通報機能の設定変更を許可しない請求項7に記載の緊急通報端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−210326(P2008−210326A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−48656(P2007−48656)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】