説明

薄膜トランジスタ基板及びその製造方法

【課題】製造工程を簡素化でき、かつゲート駆動部の腐食を防止できる薄膜トランジスタ(TFT)基板及びその製造方法を提供する。
【解決手段】薄膜トランジスタ基板は、表示領域と非表示領域とに区分される絶縁基板と、表示領域に該当する絶縁基板上に形成される第1のゲート電極を含むゲート金属パターンと、ゲート金属パターン上に形成されるゲート絶縁層と、第1のゲート電極に重なるゲート絶縁層上に形成される第1の半導体パターンと、第1の半導体パターンの両端に接続される第1のソース電極と第1のドレーン電極とを含むデータ金属パターンと、第1のドレーン電極に接続され、ゲート絶縁層上に形成される画素電極を含む透明導電パターンと、第1の半導体パターンとデータ金属パターン上に形成される保護層とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示(Liquid Crystal Display:以下、“LCD”と称する)装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、LCD装置は、複数のゲートラインと複数のデータラインとを備える表示パネルと、複数のゲートラインにゲート信号を出力するゲート駆動部と、複数のデータラインにデータ信号を出力するデータ駆動部とを含む。
上記ゲート駆動部及び上記データ駆動部は、チップ形態で表示パネルに実装される。しかしながら、最近では、LCD装置のサイズを減少させると同時に生産性を向上させるために、ゲート駆動部を表示パネルに組み込む構成が開発されている。上記ゲート駆動部は、上記ゲート駆動部に実装されたTFTを被覆するように第1の保護層が形成され、上記第1の保護層に沿って透明電極が形成される。この場合、上記透明電極は、上記ゲート駆動部の一番上に形成されてLCD装置と電気的に接続される。しかしながら、上記透明電極がLCD装置の外部に露出されているため、LCD装置が高温及び高湿度環境で長時間の間駆動する場合に、上記ゲート駆動部の腐食が発生するおそれがある。
【0003】
一方、画素電極は、上記第1の保護層に形成されるコンタクトホールを介してドレーン電極に電気的に接続される。このとき、上記画素電極及び上記第1の保護層は、複数のマスク工程を用いて形成される。上記画素電極及び上記第1の保護層を形成するマスク工程は、薄膜蒸着(コーティング)工程、清浄工程、フォトリソグラフィー工程、エッチング工程、フォトレジスト剥離工程、及び検査工程などのような一連の工程を含む。このような複数のマスク工程が必要とされるので、LCD装置は、製造工程が複雑であり、これによって、製造コストの増大の原因となっている。また、上記画素電極がコンタクトホールを介してドレーン電極に接続されるため、2つの電極間の接触面積が小さくなって、抵抗の増加につながる。従って、負荷の電力消費が大きくなるという問題点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記背景に鑑みて、本発明の目的は、製造工程を簡素化でき、かつゲート駆動部の腐食を防止できる薄膜トランジスタ(TFT)基板及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記のような目的を達成するために、本発明の第1の特徴によれば、薄膜トランジスタ基板は、表示領域と非表示領域とに区分される絶縁基板と、上記表示領域に該当する上記絶縁基板上に形成される第1のゲート電極を含むゲート金属パターンと、上記ゲート金属パターン上に形成されるゲート絶縁層と、上記第1のゲート電極に重なる上記ゲート絶縁層上に形成される第1の半導体パターンと、上記第1の半導体パターンの両端に接続される第1のソース電極と第1のドレーン電極とを含むデータ金属パターンと、上記第1のドレーン電極に接続され、上記ゲート絶縁層上に形成される画素電極を含む透明導電パターンと、上記第1の半導体パターンと上記データ金属パターン上に形成される保護層とを含むことを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、画素電極は第1のドレーン電極に接続されるとともに、ゲート絶縁層上に形成される。つまり、画素電極は、ゲート絶縁膜中のコンタクトホールを介して第1のドレーン電極に接続されるのではなく、第1のドレーン電極に直接接続される。従って、画素電極と第1のドレーン電極との間の接触面積は、従来の画素電極とドレーン電極との間の接触面積に比べてさらに広い。
【0007】
これに従って、画素電極と第1のドレーン電極との接触面積が広くなるため、画素電極と第1のドレーン電極との抵抗は小さくなり、これにより、負荷電力を減少させる。
第1のゲート電極、第1の半導体パターン、第1のソース電極及び第1のドレーン電極により第1のTFTを構成している。保護層は、ゲート金属パターン及び第1のTFTなどの腐食を防止する。
【0008】
また、画素電極が第1の保護層と同時に形成されるので、マスク製造工程を短縮させる。
本発明の第2の特徴によれば、上記薄膜トランジスタ基板は、第2の半導体パターンをさらに含み、上記ゲート金属パターンは、上記非表示領域に該当する上記絶縁基板上に形成される第2のゲート電極及びゲート信号線を含み、上記第2の半導体パターンは、上記第2のゲート電極に重なる上記ゲート絶縁層上に形成され、上記データ金属パターンは、上記第2の半導体パターンの両端に接続される第2のソース電極と第2のドレーン電極とを含むことを特徴とする。
【0009】
第2のゲート電極、第2の半導体パターン、第2のソース電極及び第2のドレーン電極により第2のTFTを構成している。第2のTFTはゲート駆動部を構成しており、各水平期間当たりの1つのスキャンパルスを順次に生成して、複数のゲートラインGL1〜GLnを順次に駆動する。
本発明の第3の特徴によれば、上記ゲート絶縁層は、上記ゲート信号線を露出させる第1のコンタクトホールを含み、上記第2の半導体パターン上に形成され、上記第2のソース電極は、上記第1のコンタクトホールを介して上記ゲート信号線に接続されることを特徴とする。
【0010】
ゲート信号線は、上記ゲート駆動信号を第2のソース電極を介して第2のTFTへ提供し、第2のTFTは、上記ゲート駆動信号を第2のドレーン電極を介して他のTFTへ提供する。
本発明の第4の特徴によれば、上記ゲート金属パターンは、上記非表示領域に上記ゲート信号線に接続されるゲートパッド部を含むことを特徴とする。
【0011】
本発明の第5の特徴によれば、上記ゲート絶縁層は、上記ゲートパッド部を露出させる第2のコンタクトホールを含むことを特徴とする。
本発明の第6の特徴によれば、上記透明導電パターンは、上記第2のコンタクトホールを介して上記ゲートパッド部に接続され、上記ゲート絶縁層上に形成される第1の透明電極を含むことを特徴とする。
【0012】
本発明の第7の特徴によれば、上記データ金属パターンは、上記非表示領域に形成され、上記第1のソース電極に接続されるデータパッド部を含むことを特徴とする。
本発明の第8の特徴によれば、上記透明導電パターンは、上記データパッド部に接続され、上記ゲート絶縁層上に形成される第2の透明電極を含むことを特徴とする。
本発明の第9の特徴によれば、薄膜トランジスタ基板製造方法は、表示領域に該当する絶縁基板上に第1のゲート電極を含むゲート金属パターンを形成するステップと、上記ゲート金属パターン上にゲート絶縁層を形成するステップと、上記第1のゲート電極に重なる上記ゲート絶縁層上に第1の半導体パターンを形成するステップと、上記第1の半導体パターンの両端に接続される第1のソース電極と第1のドレーン電極とを含むデータ金属パターンを形成するステップと、上記ゲート絶縁層上に上記第1のドレーン電極に接続される画素電極を含む透明導電パターンを形成するステップと、上記第1の半導体パターン及び上記データ金属パターン上に保護層を形成するステップとを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の第10の特徴によれば、上記ゲート金属パターンを形成するステップは、非表示領域に該当する絶縁基板上に第2のゲート電極及びゲート信号線を形成するステップを含み、上記半導体パターンを形成するステップは、上記第2のゲート電極に重なる上記ゲート絶縁層上に第2の半導体パターンを形成するステップを含み、上記データ金属パターンを形成するステップは、上記第2の半導体パターンの両端に接続される第2のソース電極及び第2のドレーン電極を形成するステップを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の第11の特徴によれば、上記半導体パターンを形成するステップは、上記ゲート信号線を露出させる第1のコンタクトホールを形成するステップを含むことを特徴とする。
本発明の第12の特徴によれば、上記データ金属パターンを形成するステップは、上記第1のコンタクトホールを介して上記ゲート信号線を上記第2のソース電極に接続させるステップを含むことを特徴とする。
【0015】
本発明の第13の特徴によれば、上記半導体パターンを形成するステップは、上記ゲートパッド部を露出させる第2のコンタクトホールを形成するステップを含むことを特徴とする。
本発明の第14の特徴によれば、上記透明導電パターンを形成するステップは、上記第2のコンタクトホールを介して上記ゲートパッド部に接続される第1の透明電極を上記ゲート絶縁層上に形成するステップを含むことを特徴とする。
【0016】
本発明の第15の特徴によれば、上記データ金属パターンを形成するステップは、上記第1のソース電極に接続されるデータパッド部を形成するステップを含むことを特徴とする。
本発明の第16の特徴によれば、上記透明導電パターンを形成するステップは、上記データパッド部に接続される第2の透明電極を上記ゲート絶縁層上に形成するステップを含むことを特徴とする。
【0017】
本発明の第17の特徴によれば、薄膜トランジスタ基板製造方法は、表示領域に該当する絶縁基板上に第1のゲート電極を含むゲート金属パターンを形成する第1のマスクステップと、上記ゲート金属パターン上にゲート絶縁層を形成し、上記第1のゲート電極に重なる上記ゲート絶縁層上に第1の半導体パターンを形成する第2のマスクステップと、上記第1の半導体パターンの両端に接続される第1のソース電極と第1のドレーン電極とを含むデータ金属パターンを形成する第3のマスクステップと、上記ゲート絶縁層上に上記第1のドレーン電極に接続される画素電極を含む透明導電パターンを形成し、上記第1の半導体パターン及び上記データ金属パターン上に保護層を形成する第4のマスクステップとを含むことを特徴とする。
【0018】
本発明の第18の特徴によれば、上記第1のマスクステップは、非表示領域に該当する絶縁基板上に第2のゲート電極及びゲート信号線を形成するステップを含み、上記第2のマスクステップは、上記第2のゲート電極に重なる上記ゲート絶縁層上に第2の半導体パターンを形成するステップを含み、上記第3のマスクステップは、上記第2の半導体パターンの両端に接続される第2のソース電極及び第2のドレーン電極を形成するステップを含むことを特徴とする。
【0019】
本発明の第19の特徴によれば、上記第4のマスクステップは、上記データ金属パターンが形成される絶縁基板上に透明導電層を蒸着するステップと、上記透明導電層上にフォトレジストを塗布するステップと、上記透明導電パターンを除いた領域に対応する上記フォトレジストをマスクを介して露光するステップと、上記露光したフォトレジストを現像してエッチングすることにより、上記透明導電パターンを除いた領域の透明導電層を除去するステップと、上記保護層を上記絶縁基板上に蒸着するステップと、リフトオフ法を用いて、上記透明導電パターン上に形成されたフォトレジスト及び保護層を除去するステップとを含むことを特徴とする。リフトオフ法によりフォトレジスト及び保護層を同時に除去するため、マスク製造工程を短縮させることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施形態によるLCD装置のTFT基板及びその製造方法によれば、保護層及び画素電極の工程手順を変更し、リフトオフ(liftoff)法を用いてTFT基板を製造するので、マスク工程の数を減少させることができ、これにより、製造コストを低減させることができる。また、画素電極がドレーン電極に直接接続されるので、電力消費を低減させることができる。さらに、保護層が画素電極を被覆するので、ゲート駆動部の腐食を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の好適な一実施形態を、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。下記の説明において、本発明の要旨のみを明瞭にする目的で、関連した公知の機能又は構成に関する具体的な説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態によるLCD装置の構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、LCD装置は、表示パネル140と、データ駆動部120と、ゲート駆動部122と、タイミング制御部100とを含む。
【0022】
表示パネル140は、TFT基板と、カラーフィルター(color filter)基板(図示せず)と、上記TFT基板と上記カラーフィルター基板との間に封入された液晶層(図示せず)とを含む。上記カラーフィルター基板は、カラーを表示するための赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)のカラーフィルターと、液晶に共通電圧を印加するための共通電極とを含む。また、上記カラーフィルター基板は、輝度を向上させるための白色カラーフィルターをさらに含んでもよい。
【0023】
上記TFT基板は、表示領域L1と非表示領域L2とを含む。複数のゲートラインGL1〜GLn、複数のデータラインDL1〜DLm、複数のTFT、及び画素電極PIXELは、上記TFT基板の表示領域L1に形成される。複数のゲートラインGL1〜GLnと複数のデータラインDL1〜DLmとは、相互に交差して配列される。複数のTFTは、各画素領域内の複数の画素電極PIXELに接続される。
【0024】
例えば、第1のTFTは、第1のゲートラインGL1、第1のデータラインDL1、及び画素領域に接続される。
ゲート駆動部122、ゲートパッド(図示せず)、及びデータパッド(図示せず)は、非表示領域L2に形成される。ゲート駆動部122は、複数のゲートラインGL1〜GLnに接続される。上記ゲートパッド及び上記データパッドは、ゲート駆動部122及び複数のデータラインDL1〜DLmの各々に接続される。
【0025】
一方、上記液晶は、誘電異方性の特性を有し、上記カラーフィルター基板と上記TFT基板との間に挟持されて、共通電極及び画素電極に印加される電圧差に従って光透過率を調整する。
データ駆動部120は、タイミング制御部100から受信されたデータ制御信号DCSに応じて、1水平期間当たりの1ラインに該当するデータ信号を生成し、上記生成されたデータ信号を複数のデータラインDL1〜DLmへ送信する。データ駆動部120は、テープキャリアパッケージ(Tape Carrier Package)(図示せず)を通して表示パネル140に接続されてもよい。
【0026】
タイミング制御部100は、画素データ信号R,G,及びBをデータ駆動部120へ供給する。また、タイミング制御部100は、外部制御信号に応じて、データ駆動部120及びゲート駆動部122の各々を制御するためのデータ制御信号(DCS)及びゲート制御信号(GCS)を生成する。本実施形態において、ゲート制御信号GCSは、第1及び第2のクロック信号とスキャントリガー信号などとを含む。データ制御信号DCSは、ソーススタートパルス信号と、ソースシフトクロック信号と、極性制御信号などとを含む。
【0027】
ゲート駆動部122は、タイミング制御部100から受信されたゲート制御信号GCSに応じて、1水平期間毎のゲート駆動信号を生成し、上記生成されたゲート駆動信号を複数のゲートラインGL1〜GLnへ順次に送信する。ここで、ゲート駆動部122は、電荷移動度の高いポリシリコン又はアモルファスシリコンを用いて、非表示領域L2に集積化された複数の薄膜トランジスタを含む。ゲート駆動部122のTFTは、同一の工程で表示パネル140の表示領域L1に形成されるTFTと同時に形成される。
【0028】
例えば、ゲート駆動部122は、7つのTTF(図示せず)を含み、相互に接続された複数のステージ(stages)を含んでもよい。ゲート駆動部122は、第1の水平期間の間には、7つのTFTによって生成されたスキャン信号を第1のゲートラインGL1へ出力し、第2の水平期間の間には、上記スキャン信号を第2のゲートラインGL2へ出力し、第3の水平期間の間には、上記スキャン信号を第3のゲートラインGL3へ出力する。このように、ゲート駆動部122は、各水平期間当たりの1つのスキャンパルスを順次に生成して、複数のゲートラインGL1〜GLnを順次に駆動する。
【0029】
図2は、本発明の実施形態によるLCD装置を示す平面図であり、図3は、図2の切断線I-I’、II-II’III-III’、及びIV-IV’に沿ったLCD装置の断面図である。I-I’は、ゲート駆動部領域GDRに該当し、II-II’は、画素領域PRに該当し、III-III’は、ゲートパッド領域GPRに該当し、IV-IV’は、データパッド領域DPRに該当する。ゲート駆動部領域GDR、画素領域PR、ゲートパッド領域GPR、及びデータパッド領域DPRは、TFT基板の非表示領域L2に形成され、画素領域PRは、TFT基板の表示領域L1に形成される。
【0030】
図2及び図3を参照すると、第2のTFT T2及びゲート信号線22は、絶縁基板10上のゲート駆動部領域GDRに形成される。第2のTFT T2は、第2のゲート電極24と、第2の活性層50bと、第2のオーミックコンタクト層54bと、第2のソース電極52bと、第2のドレーン電極60bとを含む。
第2の活性層50bは、チャネル形成のために、ゲート絶縁層40を間において、第2のゲート電極24と重なるように配置される。第2のオーミックコンタクト層54bは、第2の活性層50bと、第2のソース電極52b及び第2のドレーン電極60bとの間に形成される。第2のドレーン電極60bは、ゲート駆動部122に含まれている他のTFT(図示せず)に接続される。第2のソース電極52bは、第1のコンタクトホール74を介して接続信号線53によってゲート信号線22に接続される。ゲート信号線22は、第2のゲート電極24と同一の金属材質で形成されることが望ましい。
【0031】
第1の保護層30は、接続信号線53、第2のソース電極52b、第2のドレーン電極60b、及び第2の活性層50b上に形成される。第2の保護層68は、第1の保護層30上に形成される。本実施形態において、第1の保護層30は、無機物層(inorganic layer)であり、第2の保護層68は、有機質層(organic layer)であることが望ましい。第1の保護層30及び第2の保護層68は、第2のTFT T2及びゲート信号線22の腐食を防止する。
【0032】
ゲート信号線22は、上記ゲート駆動信号を接続信号線53を介して第2のTFT T2へ提供し、第2のTFT T2は、上記ゲート駆動信号を第2のドレーン電極60bを介して他のTFT(図示せず)へ提供する。
第1のTFT T1及び画素電極32は、絶縁基板10上に形成された画素領域PRで形成される。
【0033】
第1のTFT T1は、第1のゲート電極26と、第1の活性層50aと、第1のオーミックコンタクト層54aと、第1のソース電極52aと、第1のドレーン電極60aとを含む。第1のゲート電極26は、図2に示したゲートライン80に接続され、ゲートライン80を介して上記ゲート駆動信号を受信する。第1のソース電極52aは、図2に示したデータライン82に接続され、データライン82を介して上記データ信号を受信する。第1のドレーン電極60aは、画素電極32に接続される。第1の活性層50aは、チャネル形成のために、ゲート絶縁層40を間において、第1のゲート電極26と重なるように配置される。第1のオーミックコンタクト層54aは、第1の活性層50aと、第1のソース電極52a及び第1のドレーン電極60aとの間に形成される。
【0034】
画素電極32は、第1のドレーン電極60aに直接接続され、第1のドレーン電極60aから生成されたデータ信号を液晶に印加する。第1の保護層30は、第1のソース電極52a、第1のドレーン電極60a、及び第1の活性層50a上に形成される。第2の保護層68は、第1の保護層30及び画素電極32上に形成される。
すなわち、本発明の実施形態による画素電極32は、コンタクトホールを介してドレーン電極に接続された従来の画素電極とは異なり、第1のドレーン電極60aに直接接続される構成を有する。従って、本発明の実施形態による画素電極32と第1のドレーン電極60aとの間の接触面積は、従来の画素電極とドレーン電極との間の接触面積に比べてさらに広い。
【0035】
これに従って、画素電極32と第1のドレーン電極60aとの接触面積が広くなるため、画素電極32と第1のドレーン電極60aとの抵抗は小さくなり、これにより、負荷電力を減少させる。また、画素電極32が第1の保護層30と同時に形成されるので、マスク製造工程を短縮させる。
次いで、ゲートパッドGPは、絶縁基板10上のゲートパッド領域GPRに形成される。ゲートパッドGPは、タイミング制御部100から生成されたゲート制御信号をゲート信号線22を介してゲート駆動部122へ提供する。本実施形態において、ゲートパッドGPは、ゲート信号線22を介してゲート駆動部122に接続される。
【0036】
ゲートパッドGPは、タイミング制御部100に電気的に接続された第1の透明電極84aとゲート信号線22に接続されたゲートパッド部28とを含む。第1の透明電極84aは、ゲート絶縁層40上に形成された第2のコンタクトホール72を介してゲートパッド部28に接続される。
データパッド領域DPRを参照すると、データパッドDPは、データパッド領域DPRでゲート絶縁層40上に形成される。データパッドDPは、図2に示したタイミング制御部100から生成されたデータ信号を図2に示したデータライン82を通して画素領域PRの第1のTFT T1へ提供する。
【0037】
データパッドDPは、タイミング制御部100に電気的に接続された第2の透明電極84bとデータライン82に接続されたデータパッド部62とを含む。第2の透明電極84bは、ゲート絶縁層40上に形成されたデータパッド部62上に形成され、データパッド部62に接続される。
図4Aから図4Dは、本発明の実施形態によるLCD装置のTFT基板を製造する方法を示す断面図である。図4Aから図4Dに示す切断線I-I’、II-II’、III-III’、及びIV-IV’の各々は、ゲート駆動部領域GDR、画素領域PR、ゲートパッド領域GPR、及びデータパッド領域DPRを意味する。
【0038】
図4Aは、本発明の実施形態によるTFT基板を製造する方法中の第1のマスク工程を示す断面図である。
図4Aを参照すると、ゲートパターンは、絶縁基板10の該当領域に形成される。ここで、上記ゲートパターンは、ゲート駆動部領域GDRに形成されたゲート信号線22及び第2のゲート電極24と、画素領域PRに形成された第1のゲート電極26と、ゲートパッド領域GPRに形成されたゲートパッド部28とを含む。
【0039】
より具体的に、ゲート金属層は、スパッタリングのような蒸着方法を用いて絶縁基板10上に形成される。上記ゲート金属層は、第1のマスクを用いるフォトリソグラフィー工程及びエッチング工程を通してパターニングされ、これにより、ゲート駆動部領域GDRのゲート信号線22及び第2のゲート電極24、画素領域PRの第1のゲート電極26、及びゲートパッド領域GPRのゲートパッド部28が形成される。上記ゲート金属層は、モリブデン(Mo)、チタニウム(Ti)、銅(Cu)、ネオジムアルミニウム(AlNd)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、モリブデン合金(Mo alloy)、銅合金(Cu alloy)、又はアルミニウム合金(Al alloy)のような金属物質の単一層で形成されてもよいし、多層構造で形成されてもよい。
【0040】
図4Bは、本発明の実施形態によるTFT基板を製造する方法中の第2のマスク工程を示す断面図である。
図4Bを参照すると、ゲート絶縁層40は、ゲートパターンが形成された絶縁基板10上に形成される。半導体パターンは、第1及び第2のオーミックコンタクト層54a及び54bと第1及び第2の活性層50a及び50bとを含んで形成される。第2のオーミックコンタクト層54b及び第2の活性層50bは、ゲート駆動部領域GDRの第2のゲート電極24上に形成され、第1のオーミックコンタクト層54a及び第1の活性層50aは、画素領域PRの第1のゲート電極26上に形成される。
【0041】
より具体的に、絶縁物質、非晶質シリコン層、及び不純物(n又はp)ドーピングされた非晶質シリコン層は、プラズマ化学気相成長法(plasma enhanced chemical vapor deposition;PECVD)を用いて、ゲートパターンが形成された絶縁基板10上に順次に形成される。本実施形態において、上記絶縁物質は、ゲート絶縁層40を構成し、酸化シリコン(SiOx)又は窒化シリコン(SiNx)のような無機絶縁物質であってもよいし、有機絶縁物質であってもよい。
【0042】
次いで、不純物ドーピングされた非晶質シリコン層、非晶質シリコン層、及び絶縁物質は、第2のマスクを用いるフォトリソグラフィー工程及びエッチング工程を通してパターニングされ、これにより、第1及び第2のコンタクトホール74及び72がゲート絶縁層40に形成され、第1のゲート電極26及び第2のゲート電極24上に半導体パターンが形成される。
【0043】
第1及び第2のコンタクトホール74及び72の各々は、ゲート駆動部領域GDR及びゲートパッド領域GPRに形成されて、ゲート信号線22及びゲートパッド部28を露出させる。上記半導体パターンは、ゲート駆動部領域GDRの第2のゲート電極24上の半導体層50b及び54bと画素領域PRの第1のゲート電極26上の半導体層50a及び54aとを含む。
【0044】
図4Cは、本発明の実施形態によるLCD装置のTFT基板を製造する方法中の第3のマスク工程を示す断面図である。
図4Cを参照すると、ソース及びドレーン金属パターンは、半導体パターン及びゲート絶縁層40が形成された絶縁基板10上に形成される。本実施形態において、上記ソース及びドレーン金属パターンは、ゲート駆動部領域GDRの第2のソース電極52b及び第2のドレーン電極60bと、画素領域PRの第1のソース電極52a及び第1のドレーン電極60aと、データパッド領域DPRのデータパッド部62とを含む。
【0045】
より具体的に、ソース及びドレーン金属層は、スパッタリングのような蒸着方法を用いて、半導体パターン及びゲート絶縁層40が形成された絶縁基板10上に形成される。上記ソース及びドレーン金属層は、第3のマスクを用いるフォトリソグラフィー工程及びエッチング工程を通してパターニングされ、これにより、第2のソース電極52b及び第2のドレーン電極60bと、第1のソース電極52a及び第1のドレーン電極60aと、データパッド部62とが形成される。このとき、第1のコンタクトホール74を通してゲート信号線22に接続され、第2のソース電極52bへ延長される接続信号線53は、ゲート駆動部領域GDRに形成される。上記ソース及びドレーン金属層は、モリブデン(Mo)、チタニウム(Ti)、銅(Cu)、ネオジムアルミニウム(AlNd)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、モリブデン合金(Mo alloy)、銅合金(Cu alloy)、又はアルミニウム合金(Al alloy)のような金属物質の単一層で形成されてもよいし、多層構造で形成されてもよい。
【0046】
図4Dは、本発明の実施形態によるLCD装置のTFT基板を製造する方法中の第4のマスク工程を示す断面図である。
図4Dを参照すると、透明導電パターンは、ソース及びドレーン金属パターンが形成された絶縁基板10上に形成される。ここで、上記透明導電パターンは、画素領域PRの画素電極32と、ゲートパッド領域GPRの第1の透明電極84aと、データパッド領域DPRの第2の透明電極84bとを含む。
【0047】
本発明の実施形態によるTFT基板を製造する方法中の第4のマスク工程については、図5Aから図5Eを参照して詳細に説明する。図5Aから図5Eを参照すると、切断線I-I’、II-II’、III-III’、及びIV-IV’の各々は、ゲート駆動部領域GDR、画素領域PR、ゲートパッド領域GPR、及びデータパッド領域DPRを示す。
図5Aに示すように、透明導電層31は、スパッタリングのような蒸着方法を用いて、ソース及びドレーン金属パターンが形成された絶縁基板10の全面上に形成される。透明導電層31は、インジウム・スズ酸化物(Indium Tin Oxide;ITO)、スズ酸化物(tin oxide;TO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide;IZO)、又は非晶質インジウム・スズ酸化物(amorphous-ITO)を用いて形成されることが好ましい。
【0048】
図5Bを参照すると、フォトレジスト66は、透明導電層31を被覆するように塗布される。その後、遮断層92を含むマスク基板90を用いるマスク工程を通してフォトリソグラフィー工程を遂行する。このとき、遮断層92が形成された領域を除いたマスク基板90の領域Sは、絶縁基板10上に形成された透明導電層31上の露光領域に該当する。本実施形態において、遮断層92が形成された領域は、図5Cに示すように、画素領域PRの画素電極32、ゲートパッド領域GPDの第1の透明電極84a、及びデータパッド領域DPRの第2の透明電極84bに該当する領域を含む。
【0049】
図5Cを参照すると、露光領域の透明導電層31は、エッチング工程を通して除去され、これにより、ゲート駆動部領域GDRの第2の活性層50bと第2のソース電極52b及び第2のドレーン電極54bと、画素領域PRの第1の活性層50aと第1のソース電極52a及び第2のドレーン電極54aとが露出される。フォトレジストパターン66aは、上記露光領域を除いた領域、すなわち、画素領域PRの画素電極32、ゲートパッド領域GPRの第1の透明電極84a、及びデータパッド領域DPRの第2の透明電極84b上に残存する。
【0050】
図5Dを参照すると、無機絶縁物質は、PECVD法、スピンコーティング(spin coating)方法、及びスピンレスコーティング(spinless coating)方法を用いて、フォトレジストパターン66aが形成された絶縁基板10の全面上に塗布される。本実施形態において、第1の保護層30を構成する無機絶縁物質は、ゲート絶縁層40と同一の物質で形成されることが好ましい。
【0051】
次いで、図5Eに示すように、図5Dに示すフォトレジストパターン66a及びフォトレジストパターン66a上に形成された無機絶縁物質は、ストリッパー(stripper)を用いるリフトオフ法を通して同時に除去され、これにより、画素領域PRの画素電極32、ゲートパッド領域GPRの第1の透明電極84a、及びデータパッド領域DPRの第2の透明電極84bが露出される。
【0052】
終わりに、有機絶縁物質は、画素電極32、第1の透明電極84a、及び第2の透明電極84bが露出された絶縁基板10の全面上に蒸着され、これにより、第2の保護層68が形成される。第2の保護層68を構成する有機絶縁物質は、エポキシ系アクリル樹脂であってもよい。
なお、本発明の詳細な説明においては、具体的な実施の形態について説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内であれば、種々な変形が可能であることは言うまでもない。よって、本発明の範囲は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲とその均等物によって定められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施形態によるLCD装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態によるLCD装置を示す平面図である。
【図3】図2の切断線I-I’、II-II’III-III’、及びIV-IV’に沿ったLCD装置の断面図である。
【図4A】本発明の実施形態によるLCD装置のTFT基板を製造する方法中の第1のマスク工程を示す断面図である。
【図4B】本発明の実施形態によるLCD装置のTFT基板を製造する方法中の第2のマスク工程を示す断面図である。
【図4C】本発明の実施形態によるLCD装置のTFT基板を製造する方法中の第3のマスク工程を示す断面図である。
【図4D】本発明の実施形態によるLCD装置のTFT基板を製造する方法中の第4のマスク工程を示す断面図である。
【図5A】本発明の実施形態による図4Dに示したTFT基板を製造する方法中の第4のマスク工程を示す断面図である。
【図5B】本発明の実施形態による図4Dに示したTFT基板を製造する方法中の第4のマスク工程を示す断面図である。
【図5C】本発明の実施形態による図4Dに示したTFT基板を製造する方法中の第4のマスク工程を示す断面図である。
【図5D】本発明の実施形態による図4Dに示したTFT基板を製造する方法中の第4のマスク工程を示す断面図である。
【図5E】本発明の実施形態による図4Dに示したTFT基板を製造する方法中の第4のマスク工程を示す断面図である。
【符号の説明】
【0054】
10 絶縁基板
26 ゲート電極
28ゲートパッド部
32 画素電極
40 ゲート絶縁層
50b 第2の活性層
52a 第1のソース電極
52b 第2のソース電極
54a 第1のオーミックコンタクト層
54b 第2のオーミックコンタクト層
60a ドレーン電極
60b 第2のドレーン電極
62データパッド部
68 第2の保護層
72 第1のコンタクトホール
74 第2のコンタクトホール及び
84a 第1の透明電極
84b 第2の透明電極
92遮断層
100 タイミング制御部
120 データ駆動部
122 ゲート駆動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域と非表示領域とに区分される絶縁基板と、
前記表示領域に該当する前記絶縁基板上に形成される第1のゲート電極を含むゲート金属パターンと、
前記ゲート金属パターン上に形成されるゲート絶縁層と、
前記第1のゲート電極に重なる前記ゲート絶縁層上に形成される第1の半導体パターンと、
前記第1の半導体パターンの両端に接続される第1のソース電極と第1のドレーン電極とを含むデータ金属パターンと、
前記第1のドレーン電極に接続され、前記ゲート絶縁層上に形成される画素電極を含む透明導電パターンと、
前記第1の半導体パターンと前記データ金属パターン上に形成される保護層と
を含むことを特徴とする薄膜トランジスタ基板。
【請求項2】
第2の半導体パターンをさらに含み、
前記ゲート金属パターンは、前記非表示領域に該当する前記絶縁基板上に形成される第2のゲート電極及びゲート信号線を含み、
前記第2の半導体パターンは、前記第2のゲート電極に重なる前記ゲート絶縁層上に形成され、
前記データ金属パターンは、前記第2の半導体パターンの両端に接続される第2のソース電極と第2のドレーン電極とを含むことを特徴とする請求項1記載の薄膜トランジスタ基板。
【請求項3】
前記ゲート絶縁層は、前記ゲート信号線を露出させる第1のコンタクトホールを含み、前記第2の半導体パターン上に形成され、前記第2のソース電極は、前記第1のコンタクトホールを介して前記ゲート信号線に接続されることを特徴とする請求項2記載の薄膜トランジスタ基板。
【請求項4】
前記ゲート金属パターンは、前記非表示領域に前記ゲート信号線に接続されるゲートパッド部を含むことを特徴とする請求項3記載の薄膜トランジスタ基板。
【請求項5】
前記ゲート絶縁層は、前記ゲートパッド部を露出させる第2のコンタクトホールを含むことを特徴とする請求項4記載の薄膜トランジスタ基板。
【請求項6】
前記透明導電パターンは、前記第2のコンタクトホールを介して前記ゲートパッド部に接続され、前記ゲート絶縁層上に形成される第1の透明電極を含むことを特徴とする請求項5記載の薄膜トランジスタ基板。
【請求項7】
前記データ金属パターンは、前記非表示領域に形成され、前記第1のソース電極に接続されるデータパッド部を含むことを特徴とする請求項3記載の薄膜トランジスタ基板。
【請求項8】
前記透明導電パターンは、前記データパッド部に接続され、前記ゲート絶縁層上に形成される第2の透明電極を含むことを特徴とする請求項7記載の薄膜トランジスタ基板。
【請求項9】
表示領域に該当する絶縁基板上に第1のゲート電極を含むゲート金属パターンを形成するステップと、
前記ゲート金属パターン上にゲート絶縁層を形成するステップと、
前記第1のゲート電極に重なる前記ゲート絶縁層上に第1の半導体パターンを形成するステップと、
前記第1の半導体パターンの両端に接続される第1のソース電極と第1のドレーン電極とを含むデータ金属パターンを形成するステップと、
前記ゲート絶縁層上に前記第1のドレーン電極に接続される画素電極を含む透明導電パターンを形成するステップと、
前記第1の半導体パターン及び前記データ金属パターン上に保護層を形成するステップと
を含むことを特徴とする薄膜トランジスタ基板製造方法。
【請求項10】
前記ゲート金属パターンを形成するステップは、非表示領域に該当する絶縁基板上に第2のゲート電極及びゲート信号線を形成するステップを含み、
前記半導体パターンを形成するステップは、前記第2のゲート電極に重なる前記ゲート絶縁層上に第2の半導体パターンを形成するステップを含み、
前記データ金属パターンを形成するステップは、前記第2の半導体パターンの両端に接続される第2のソース電極及び第2のドレーン電極を形成するステップを含むことを特徴とする請求項9記載の薄膜トランジスタ基板製造方法。
【請求項11】
前記半導体パターンを形成するステップは、前記ゲート信号線を露出させる第1のコンタクトホールを形成するステップを含むことを特徴とする請求項10記載の薄膜トランジスタ基板製造方法。
【請求項12】
前記データ金属パターンを形成するステップは、前記第1のコンタクトホールを介して前記ゲート信号線を前記第2のソース電極に接続させるステップを含むことを特徴とする請求項11記載の薄膜トランジスタ基板製造方法。
【請求項13】
前記半導体パターンを形成するステップは、前記ゲートパッド部を露出させる第2のコンタクトホールを形成するステップを含むことを特徴とする請求項12記載の薄膜トランジスタ基板製造方法。
【請求項14】
前記透明導電パターンを形成するステップは、前記第2のコンタクトホールを介して前記ゲートパッド部に接続される第1の透明電極を前記ゲート絶縁層上に形成するステップを含むことを特徴とする請求項13記載の薄膜トランジスタ基板製造方法。
【請求項15】
前記データ金属パターンを形成するステップは、前記第1のソース電極に接続されるデータパッド部を形成するステップを含むことを特徴とする請求項14記載の薄膜トランジスタ基板製造方法。
【請求項16】
前記透明導電パターンを形成するステップは、前記データパッド部に接続される第2の透明電極を前記ゲート絶縁層上に形成するステップを含むことを特徴とする請求項15記載の薄膜トランジスタ基板製造方法。
【請求項17】
表示領域に該当する絶縁基板上に第1のゲート電極を含むゲート金属パターンを形成する第1のマスクステップと、
前記ゲート金属パターン上にゲート絶縁層を形成し、前記第1のゲート電極に重なる前記ゲート絶縁層上に第1の半導体パターンを形成する第2のマスクステップと、
前記第1の半導体パターンの両端に接続される第1のソース電極と第1のドレーン電極とを含むデータ金属パターンを形成する第3のマスクステップと、
前記ゲート絶縁層上に前記第1のドレーン電極に接続される画素電極を含む透明導電パターンを形成し、前記第1の半導体パターン及び前記データ金属パターン上に保護層を形成する第4のマスクステップと
を含むことを特徴とする薄膜トランジスタ基板製造方法。
【請求項18】
前記第1のマスクステップは、非表示領域に該当する絶縁基板上に第2のゲート電極及びゲート信号線を形成するステップを含み、
前記第2のマスクステップは、前記第2のゲート電極に重なる前記ゲート絶縁層上に第2の半導体パターンを形成するステップを含み、
前記第3のマスクステップは、前記第2の半導体パターンの両端に接続される第2のソース電極及び第2のドレーン電極を形成するステップを含むことを特徴とする請求項17記載の薄膜トランジスタ基板製造方法。
【請求項19】
前記第4のマスクステップは、
前記データ金属パターンが形成される絶縁基板上に透明導電層を蒸着するステップと、
前記透明導電層上にフォトレジストを塗布するステップと、
前記透明導電パターンを除いた領域に対応する前記フォトレジストをマスクを介して露光するステップと、
前記露光したフォトレジストを現像してエッチングすることにより、前記透明導電パターンを除いた領域の透明導電層を除去するステップと、
前記保護層を前記絶縁基板上に蒸着するステップと、
リフトオフ法を用いて、前記透明導電パターン上に形成されたフォトレジスト及び保護層を除去するステップとを含むことを特徴とする請求項18記載の薄膜トランジスタ基板製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図4C】
image rotate

【図4D】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図5D】
image rotate

【図5E】
image rotate


【公開番号】特開2008−83700(P2008−83700A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−244766(P2007−244766)
【出願日】平成19年9月21日(2007.9.21)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】