説明

表示装置、表示方法、表示プログラム、および記録媒体

【課題】通過時間の長い踏切を表示すること。
【解決手段】表示装置100は、取得部101と、特定部102と、表示制御部103と、表示部104とを備える。取得部101は、踏切の属性情報を取得する。特定部102は、取得部101によって取得された踏切の属性情報に基づいて、地図データ上の踏切位置から、一定以上の渋滞が生じている踏切(渋滞踏切)を特定する。表示制御部103は、特定部102によって特定された渋滞踏切の表示を、通常の表示とは異なる表示に制御する。表示部104は、表示制御部103によって表示制御された渋滞踏切を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、移動体に搭載される表示装置、表示方法、表示プログラム、および記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は上述の表示装置、表示方法、表示プログラム、および記録媒体には限らない。
【背景技術】
【0002】
近年、車両などの移動体には、地図データを基に、車両の現在位置や道路を表示した、ナビゲーション装置などの表示装置が搭載されている。たとえば、目的地までの経路を探索した際に、所謂開かずの踏切を経由する経路が設定される場合がある。このような場合では、開かずの踏切にて、当該踏切を通過するまでに時間がかかってしまい、探索された予定時間と大きく異なってしまうことがある。
【0003】
そこで、各踏切における時間帯毎の開閉時間を予め記憶しておき、この記憶データを基に、その時刻に対応した踏切データを加味して、経路探索をおこなうようにした技術が提案されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2001−304887号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1の技術は、表示装置として適用した場合に、たとえば、隣接した踏切の開閉時間が同等である場合において、一方の踏切が混雑する道路の踏切であって、他方の踏切が交通量の閑散な道路の踏切であったとしても、踏切の開閉時間のみを考慮した経路を設定するため、混雑する道路の踏切を経路に利用してしまうことがある。つまり、開閉時間が同等であっても、交通量が異なることで当該道路の通過時間が異なるにも関わらず、開閉時間のみを考慮しているため、適切な経路が設定されないという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる表示装置は、地図データを記録する記録手段と、踏切の属性情報を取得する取得手段と、前記属性情報に基づいて、当該踏切が渋滞踏切であるか否かを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された前記踏切の表示を、他の踏切とは異なる表示となるように制御する表示制御手段と、前記表示制御手段によって表示制御された前記踏切を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、請求項8の発明にかかる表示方法は、踏切の属性情報を取得する取得工程と、前記取得工程によって取得された踏切の属性情報に基づいて、地図データ上の踏切位置から、一定以上の渋滞が生じている踏切(以下、「渋滞踏切」という)を特定する特定工程と、前記特定工程によって特定された前記渋滞踏切の表示を、通常の表示とは異なる表示に制御する表示制御工程と、前記表示制御工程によって表示制御された前記渋滞踏切を表示する表示工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、請求項9の発明にかかる表示プログラムは、請求項8に記載の表示方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0009】
また、請求項10の発明にかかる記録媒体は、請求項9に記載の表示プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録したことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる表示装置、表示方法、表示プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
(実施の形態)
(表示装置の機能的構成)
この発明の実施の形態にかかる表示装置100の機能的構成について説明する。図1は、実施の形態にかかる表示装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。図1において、表示装置100は、取得部101と、特定部102と、表示制御部103と、表示部104と、探索部105、所要時間算出部106とを備えて構成される。
【0012】
取得部101は、踏切の属性情報を取得する。踏切の属性情報は、踏切の通過時間に関する情報である。具体的には、踏切において、所定時間あたりにどの程度車両が通行するかといった交通量の情報であってもよい。属性情報は、たとえば、予め記録される時間帯ごとの情報や、有線や無線などによって受信するリアルタイムの情報が挙げられる。
【0013】
特定部102は、取得部101によって取得された踏切の属性情報に基づいて、地図データ上の踏切位置から、一定以上の渋滞が生じる可能性の高い踏切、または、一定以上の渋滞が生じる頻度の高い踏切(以下、「渋滞踏切」という)を特定する。一定以上の渋滞とは、踏切地点を先頭にして一定の距離以上の渋滞、一定台数以上の車列が存在する渋滞、踏切が開くのを待つ台数が一定時間あたり一定台数以上になる渋滞や、当該踏切の通過に要する時間が一定時間以上の渋滞である。つまり、踏切を通過するのに要する時間が、他の踏切に比べて長い踏切が渋滞踏切に該当する。尚、ここで言う「一定」とは、全ての踏切に対して共通する一定の値である必要はなく、踏切毎に設定される値としても構わない。
【0014】
属性情報は、たとえば、以下のように予め生成しておけばよい。すなわち、踏切における一定時間あたりの交通を遮断する台数と、各踏切に設定される渋滞が発生するか否かの閾値とを照らし合わせて、当該台数が閾値以上の場合に、当該踏切に渋滞踏切としての属性情報を生成すればよい。交通を遮断する台数は、たとえば、一定時間あたりの交通量の平均値と、一定時間あたりの踏切の開閉時間とに基づいて算出される値である。更に、属性情報は、このほかも、一定以上の渋滞が生じる可能性の高い踏切、または、一定以上の渋滞が生じる頻度の高い踏切であるか否かを示す情報として生成したものでもよい。尚、一定時間は、踏切毎に設定される時間としても構わない。
【0015】
また、渋滞踏切の特定は、各踏切における時間帯ごとの交通量に基づいて、特定部102によって予め特定されたものであってもよいし、予め記録される時間帯ごとの交通量、または、サーバから受信される時間帯ごとの交通量に基づいて、その都度(たとえば経路探索時)、特定部102によって特定してもよい。
【0016】
表示制御部103は、特定部102によって特定された渋滞踏切の表示を、通常の表示とは異なる表示に制御する。
【0017】
表示部104は、表示制御部103によって表示制御された渋滞踏切を表示する。表示部104は、ディスプレイなど、渋滞踏切を表示できるものであればよい。したがって、表示部104は、渋滞踏切を含む一定以上の渋滞が生じている踏切を、通常の表示とは異なった表示にする。
【0018】
また、表示制御部103は、渋滞踏切を記号表示するとともに、取得部101によって取得された渋滞踏切の属性情報に応じて、記号表示された渋滞踏切の表示形式を変化させるようにしてもよい。記号表示とは、たとえば、踏切を示したマークが挙げられる。属性情報に応じて、表示形式を変化させるとは、たとえば、渋滞の長さや、踏切の通過にかかる時間に応じて、マークを点滅させたり、マークの色を変えたりすればよい。具体的には、たとえば、踏切の通過にかかる時間が所定時間以上の場合には、マークの点滅を早めたり、マークの色を赤表示するなどして、当該渋滞踏切の迂回を促す表示をすればよい。
【0019】
また、特定部102は、地図データ上の踏切位置から特定した渋滞踏切の位置に基づいて、渋滞踏切を迂回する踏切(以下、「迂回踏切」という)を特定するようにし、表示制御部103は、迂回踏切を記号表示するようにしてもよい。記号表示とは、たとえば、踏切を示したマークが挙げられる。また、この場合、表示制御部103は、渋滞踏切の属性情報に応じて、迂回踏切の表示形式を変化させるようにしてもよい。つまり、渋滞踏切における混雑が所定以上の場合には、マークの色を青表示して点滅させるなど、当該迂回踏切への通行を促す色の表示をすればよい。
【0020】
また、特定部102は、地図データ上の踏切位置から特定した渋滞踏切の位置に基づいて、渋滞踏切を迂回して、かつ、線路を立体交差する道路(以下、「立体交差道路」という)を特定するようにしてもよい。この場合、上述した迂回踏切の表示と同様に、表示制御部103は、立体交差道路を記号表示するようにしてもよい。立体交差道路は、具体的には、線路を跨ぐ跨線橋や、線路の下を通るアンダーパスなどである。
【0021】
また、本実施の形態において、探索部105は、任意の構成要素である。探索部105は、目的地までの経路を探索する。探索部105は、たとえば、ダイクストラ法等により経路探索を行う際に、各リンクのリンクコストの算出を行う。リンクに渋滞踏切が含まれるときに、当該リンクのリンクコストを高く設定してもよい。たとえば、渋滞踏切が含まれるときに、所定のリンクコスト値を乗じるようにしてもよい。所定のリンクコスト値は、リンクの計算時に用いられる重み付けであり、固定値でもよいが、たとえば、踏切ごと、時間帯別に設定してもよい。なお、渋滞踏切に対応したリンクコストを予め記録しておき、探索部105による経路の探索において、渋滞踏切が存在する際に、記録しているリンクコストを読み込むようにしてもよい。
【0022】
また、探索部105は、設定された探索条件に基づいて、渋滞踏切、迂回踏切、または立体交差道路を通る経路うち、最適な経路を選択する。探索条件とは、時間優先、距離優先などの条件である。最適な経路とは、探索条件に最も合致する経路である。
【0023】
また、所要時間算出部106を備えてもよい。所要時間算出部106は、経路に渋滞踏切が含まれるときに、所定時間(たとえば10分)を加算して、目的地までの経路にかかる時間を算出するようにしてもよい。
【0024】
また、表示制御部103は、探索部105によって選択された経路が渋滞踏切を迂回した経路である旨を表示させるようにしてもよい。渋滞踏切を迂回した経路である旨を表示させるには、たとえば、文字によりその旨を表示した画像を作成してもよいし、渋滞踏切を経由する経路を点線等で示し、渋滞踏切を迂回している旨を表示させるようにしてもよい。
【0025】
(表示装置の表示処理手順)
つぎに、図2を用いて、表示装置100の表示処理手順について説明する。図2は、実施の形態にかかる表示装置の表示処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0026】
図2のフローチャートにおいて、表示装置100は、取得部101が踏切の属性情報を取得するのを待って(ステップS201:Noのループ)、取得部101が踏切の属性情報を取得すると(ステップS201:Yes)、特定部102は、取得された踏切の属性情報に基づいて、一定以上の渋滞が生じている渋滞踏切を特定する(ステップS202)。
【0027】
そして、表示制御部103は、渋滞踏切の表示を、通常の表示とは異なる表示に制御する(ステップS203)。そして、表示部104は、表示制御された渋滞踏切を表示し(ステップS204)、一連の処理を終了する。
【0028】
以上説明したように、本実施の形態にかかる表示装置100は、踏切の属性情報に基づいて、渋滞踏切を特定し、特定した渋滞踏切の表示を、通常の表示とは異なる表示に制御するようにした。このような表示装置100によれば、利用者は、踏切付近の渋滞情報を得ることができるとともに、通過時間の長い踏切を表示画面上で確認することができる。したがって、利用者は、通過時間の長い踏切や渋滞を回避した走行ルートを辿ることができる。また、多数の車両が通過時間の長い踏切を回避すれば、渋滞を緩和させることができる。
【0029】
また、本実施の形態にかかる表示装置100は、表示制御部103が渋滞踏切を記号表示するとともに、取得部101によって取得された渋滞踏切の属性情報に応じて、記号表示された渋滞踏切の表示形式を変化させるようにしてもよい。このような構成によれば、利用者は、渋滞踏切を一見して把握できるとともに、混雑の度合いについても一見して把握することができる。
【0030】
また、本実施の形態にかかる表示装置100は、特定部102が迂回踏切を特定し、表示制御部103が迂回踏切を記号表示してもよい。このような構成によれば、利用者は、迂回踏切を一見して把握でき、迂回踏切を簡単に見つけることができる。
【0031】
また、本実施の形態にかかる表示装置100は、所要時間算出部106を備え、経路に渋滞踏切が含まれるときに、所定時間(たとえば10分)を加算して、目的地までの経路にかかる時間を算出するようにしてもよい。このような構成において、探索された経路が、たとえば、渋滞踏切を経由する経路であっても、通過時間の長い踏切を経由する目的地までの経路であっても、踏切による待ち時間を考慮した所要時間を算出できる。したがって、利用者は、通過時間の長い踏切にて踏切待ちがあっても、算出された予想到着時刻が変化することがないため、踏切通過後の運転において、焦ることなく、ゆとりをもった運転をおこなうことができる。また、このような構成において、探索された経路が迂回踏切または立体交差道路を経由する経路であれば、利用者は、渋滞踏切を回避し、快適に走行することができる。
【0032】
また、本実施の形態にかかる表示装置100における探索部105は、設定された探索条件に基づいて、渋滞踏切、迂回踏切、または立体交差道路を通る経路のうち、最適な経路を選択してもよい。このような構成によれば、時間優先、距離優先といった検索条件に応じた経路探索をおこなうことができる。
【0033】
また、本実施の形態にかかる表示装置100における表示制御部103は、探索部105によって選択された経路が渋滞踏切を迂回した経路である旨を表示させるようにしてもよい。このような構成によれば、利用者は、表示される経路が遠回りした経路ではなく、渋滞踏切を迂回した経路であることを知ることができるとともに、目的地までの所要時間が短縮されていることを知ることができる。
【実施例】
【0034】
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、車両に搭載されるナビゲーション装置によって、本発明の表示装置100を実施した場合の一例について説明する。
【0035】
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
図3を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3において、ナビゲーション装置300は、車両などの移動体に搭載されており、CPU301と、ROM302と、RAM303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、音声I/F(インターフェース)308と、スピーカ309と、入力デバイス310と、映像I/F311と、ディスプレイ312と、通信I/F313と、GPSユニット314と、各種センサ315と、を備えている。また、各構成部301〜315はバス320によってそれぞれ接続されている。
【0036】
CPU301は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、現在地点算出プログラム、ナビゲーションプログラム、経路誘導プログラム、音声生成プログラム、地図データ表示プログラム、記号表示プログラム、などの各種プログラムを記録している。また、RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。
【0037】
現在地点算出プログラムは、たとえば、後述するGPSユニット314および各種センサ315の出力情報に基づいて、車両の現在地点(ナビゲーション装置300の現在地点)を算出させる。
【0038】
ナビゲーションプログラムは、後述する磁気ディスク305に記録されている地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短(または最速)経路や利用者が指定した条件に最も合致する経路などである。また、目的地点のみならず、立ち寄り地点や休憩地点までの経路を探索してもよい。探索された誘導経路は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F311へ出力される。
【0039】
経路誘導プログラムは、ナビゲーションプログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在地点算出プログラムを実行することによって算出された車両の現在地点情報、磁気ディスク305から読み出された地図データに基づいて、リアルタイムな経路誘導情報を生成させる。生成された経路誘導情報は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F311へ出力される。
【0040】
音声生成プログラムは、パターンに対応したトーンと音声の情報を生成させる。すなわち、経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報に基づいて、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成をおこない、CPU301を介して音声I/F308へ出力される。
【0041】
地図データ表示プログラムは、磁気ディスク305や光ディスク307に記録されている地図データを映像I/F311によってディスプレイ312に表示させる。
【0042】
記号表示プログラムは、磁気ディスク305や光ディスク307に記録されている記号表示される地図データ上の踏切位置を表示させるとともに、踏切の属性情報に基づいて、表示形式を変更させる。
【0043】
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
【0044】
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
【0045】
音声I/F308は、音声出力用のスピーカ309に接続される。入力デバイス310は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス310は、リモコン、キーボード、マウス、タッチパネルのうち、いずれか一つの形態によって実現してもよいし、複数の形態によって実現してもよい。
【0046】
映像I/F311は、ディスプレイ312と接続される。映像I/F311は、具体的には、たとえば、ディスプレイ312全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ312を表示制御する制御ICなどによって構成される。
【0047】
ディスプレイ312には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ312には、上述した地図データが
2次元または3次元に描画される。ディスプレイ312に表示された地図データには、ナビゲーション装置300を搭載した車両の現在地点をあらわすマークなどを重ねて表示することができる。車両の現在地点は、CPU301によって算出される。
【0048】
このディスプレイ312は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。ディスプレイ312は、たとえば、車両のダッシュボード付近に設置される。ディスプレイ312は、車両のダッシュボード付近のほか、車両の後部座席周辺などに設置するなどして、車両内に複数設置してもよい。
【0049】
通信I/F313は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300とCPU301とのインターフェースとして機能する。通信I/F313は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU301とのインターフェースとしても機能する。
【0050】
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信I/F313は、たとえば、FMチューナー、VICS(Vehicle Information and Communication System)/ビーコンレシーバ、無線ナビゲーション装置、およびその他のナビゲーション装置によって構成され、VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路情報を取得する。なお、VICSは登録商標である。
【0051】
GPSユニット314は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在地点を示す情報を出力する。GPSユニット314の出力情報は、後述する各種センサ315の出力値とともに、CPU301による車両の現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
【0052】
各種センサ315は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断することが可能な情報を出力する。各種センサ315の出力値は、CPU301による車両の現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
【0053】
図1に示した表示装置100が備える取得部101と、特定部102と、表示制御部103と、表示部104と、探索部105とは、図3に示したナビゲーション装置300におけるROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行し、ナビゲーション装置300における各部を制御することによってその機能を実現する。
【0054】
すなわち、本実施例のナビゲーション装置300は、ナビゲーション装置300における記録媒体としてのROM302に記録されている各種プログラムを実行することにより、図1に示した表示装置100が備える機能を、図2に示した表示処理手順で実行することができる。
【0055】
(ナビゲーション装置300の表示処理の一例)
つぎに、図4を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300がおこなう表示処理の一例について説明する。図4は、本実施例にかかるナビゲーション装置の表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0056】
図4のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300は、経路探索開始の指示を受け付けるまで待機状態にあり(ステップS401:Noのループ)、経路探索開始の指示を受け付けると(ステップS401:Yes)、たとえば、時間優先の探索条件の下、踏切が含まれるリンクにリンクコストを乗じずに経路探索をおこなう(ステップS402)。そして、踏切が含まれるリンクにリンクコストを乗じて経路探索をおこなう(ステップS403)。所要時間の算出に際しては、経路に渋滞踏切が含まれるときに、所定時間を加算して算出すればよい。なお、リンクコストの計算については、後述する。
【0057】
そして、上述した2つの経路が異なるか否かを判断する(ステップS404)。ステップS404において、2つの経路が異なると判断した場合(ステップS404:Yes)、地図データ上から渋滞踏切を特定する(ステップS405)。2つの経路が異なるとは、具体的には、リンクにリンクコストを乗じて探索した経路が、渋滞踏切を迂回した経路であり、渋滞踏切を経由する経路よりも、所要時間が短い経路であることを意味する。
【0058】
そして、渋滞の長さや踏切の待ち時間などの属性情報に応じて、渋滞踏切の表示形式を変更する(ステップS406)。表示形式の変更とは、詳細については後述するが、たとえば、渋滞踏切を赤色で点滅させることである。そして、渋滞踏切を迂回する迂回踏切を特定する(ステップS407)。迂回踏切の特定としては、例えば、当該渋滞踏切と同じ線路沿いに存在する他の踏切であって、渋滞踏切ではない踏切を迂回踏切としてもよい。そして、渋滞踏切の混雑の度合いに応じて、たとえば、迂回踏切を青色で点滅させるなどの迂回踏切の表示形式を変更する(ステップS408)。
【0059】
そして、渋滞踏切を迂回した経路であることを表示させた画像を作成する(ステップS409)。この場合の画像とは、たとえば、後述するように「渋滞している踏切を迂回しました」などの文字画像である。そして、表示形式を変更した渋滞踏切と、迂回踏切と、迂回踏切を経由する経路とを表示し(ステップS410)、一連の処理を終了する。一方、ステップS404において、リンクにリンクコストを乗じずに探索した経路と、リンクにリンクコストを乗じて探索した経路との、2つの経路が異ならない場合(ステップS404:No)、つまり、リンク上に渋滞踏切がないと判断した場合は、一連の処理を終了する。
【0060】
上述した説明では、ステップS404において、2つの経路が異なる場合に、つまり、渋滞踏切を迂回した経路がある場合に、自動的に迂回した経路を選択するようにしたが、利用者からの選択を受け付けるようにしてもよい。具体的には、「渋滞している踏切を迂回しますか?」などの表示をおこない、利用者から「YES」の入力を受け付けた際には、迂回踏切を経由する経路を表示し、「No」の入力を受け付けた際には、渋滞踏切を経由する経路を表示してもよい。
【0061】
また、本実施例において、渋滞踏切の迂回に際しては、迂回踏切のみならず、線路に対して立体交差する立体交差道路であってもよい。立体交差道路が選択された経路の場合、たとえば、立体交差道路の表示を青色で点滅させるなど表示形式を変更させればよい。また、ステップS409においては、文字画像を作成するようにしたが、これとともに、たとえば、渋滞踏切を経由する経路を点線で示すようにしてもよい。
【0062】
また、渋滞踏切の近隣の踏切が全て混雑している場合、つまり、迂回踏切が特定できない場合には、渋滞踏切を経由する経路となる。この場合、渋滞踏切を通る経路である旨を表示させるとともに、たとえば、地図表示されている踏切を全て赤で点滅させればよい。
【0063】
(経路探索時に用いられるリンクコストの計算の処理の一例)
つぎに、図5を用いて、本実施例において、経路探索時に用いられるリンクコストの計算の処理の一例について説明する。図5は、本実施例において、経路探索時に用いられるリンクコストの計算の処理の一例を示すフローチャートである。
【0064】
図5のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300は、リンクの長さ、幅員、車線数、信号機の数などから、リンクコストを算出する(ステップS501)。リンクの踏切属性を地図データから取得する(ステップS502)。そして、取得した踏切属性の中に渋滞踏切の踏切属性があるか否かを判断する(ステップS503)。なお、渋滞踏切の踏切属性の付与方法については、後述する。ステップS503において、取得した踏切属性の中に渋滞踏切の踏切属性があると判断した場合(ステップS503:Yes)、リンクに到達する時刻が渋滞踏切の時刻内か否かを判断する(ステップS504)。
【0065】
ステップS504において、リンクに到達する時刻が渋滞踏切の時刻内であると判断した場合(ステップS504:Yes)、リンクコストをα増加し(ステップS505)、一連の処理を終了する。なお、αは、渋滞踏切ごとに設定される重み付けの値である。一方、ステップS503において、取得した踏切属性の中に渋滞踏切の踏切属性がないと判断した場合(ステップS503:No)、一連の処理を終了する。また、ステップS503において、リンクに到達する時刻が渋滞踏切の時刻内ではないと判断した場合(ステップS503:No)、一連の処理を終了する。なお、ステップS503、およびステップS504の処理の順序は、任意であり、ステップS504の処理を先におこなってもよい。
【0066】
(渋滞踏切の属性情報を生成する処理の一例)
つぎに、図6を用いて、本実施例において、渋滞踏切の属性情報を生成する処理の一例について説明する。図6は、本実施例において、渋滞踏切の属性情報を生成する処理の一例を示すフローチャートである。
【0067】
図6のフローチャートにおいて、ある踏切において、一定時間あたりに交通を遮断する台数(N)を取得する(ステップS601)。交通を遮断する台数(N)は、たとえば、一定時間あたりの交通量の平均値と、一定時間あたりの踏切の開閉時間とに基づいて算出される値である。そして、取得した交通を遮断する台数(N)が所定値(β)を超える時間帯があるか否かを判断する(ステップS602)。一定値(β)は、踏切ごとに設定される閾値である。また、この場合の時間帯とは、遮断時間の長い時間帯であり、たとえば、ラッシュ時の午前7時〜9時などの時間帯である。βは一定値でなくてもよく、たとえば、車線の数に応じて異ならせてもよい。
【0068】
ステップS602において、交通を遮断する台数(N)が所定値(β)を超える時間帯があると判断した場合(ステップS602:Yes)、当該踏切を含むリンクに渋滞踏切の踏切属性を付加する(ステップS603)。そして、Nがβを超える時間帯を格納し(ステップS604)、一連の処理を終了する。また、ステップS602において、交通を遮断する台数(N)が所定値(β)を超える時間帯がないと判断した場合(ステップS602:No)、一連の処理を終了する。ここで、ステップS604において、Nがβを超える時間帯を格納しているが、必ずしも時間帯を格納する必要はなく、当該踏切が渋滞踏切であるか否かを示す情報を少なくとも属性情報として生成されればよい。
【0069】
(踏切の表示の一例)
つぎに、図7を用いて、本実施例にかかる踏切の表示の一例について説明する。図7は、本実施例にかかる踏切の表示の一例を示す説明図である。
【0070】
図7において、ディスプレイ312に表示される表示画面700は、ノースアップ表示されており、表示画面700の上方が北に設定されて表示されている。表示画面700は、線路710と、道路720と、踏切730(730a〜730c)と、立体交差道路731と、現在位置740と、目的地750と、文字表示760とが表示されている。各踏切730は、記号表示されている。踏切730a、730bは、渋滞踏切である。また、踏切730cは迂回踏切である。立体交差道路731は、記号表示されている。立体交差道路731は、線路に対して立体交差する道路である。
【0071】
踏切730は、後述するように、当該踏切730の待ち時間などの属性情報を基に、表示形式が変更される。本実施例においては、たとえば、東側の渋滞踏切730a、および西側の渋滞踏切730bは、駅732に近い分、最も遮断器の下りている時間が長く、そのため、道路が混雑しており、マークの外周が赤色を示している。なお、踏切記号の外周の色の詳細については、後述する。また、迂回踏切730cは混雑しておらず、踏切記号の外周が青色を示している。また、立体交差道路731は、踏切記号の外周が黄色を示している。
【0072】
このような表示画面700が表示されているときに、利用者が現在位置740に位置しているとして、目的地750までの経路探索をおこなったとする。通常の経路探索では、たとえば、最短経路を辿った経路を引くことになり、つまり、東側の渋滞踏切730a、または西側の渋滞踏切730bを経由する経路を引くことになるが、本実施例においては、踏切730cを経由する経路、または立体交差道路731を経由する経路を探索する。そして、文字表示760に「渋滞している踏切を迂回しました。」の文字画像を表示する。
【0073】
(踏切記号の表示形式の一例)
つぎに、図8を用いて、本実施例にかかる踏切記号の表示形式の一例について説明する。図8は、本実施例にかかる踏切記号の表示形式の一例を示す説明図である。
【0074】
図8において、踏切記号800は、図7に示す踏切730に表示される記号である。図8において、踏切記号800は、電車を示すマーク810と、外周820とで構成されている。外周820は、属性情報に応じて色が変わる。たとえば、踏切を通過するのに要する時間が非常に長い場合、具体的には、当該踏切を通過するのに30分以上の時間を要する場合には、赤色に点灯する。また、当該踏切を通過するのに、たとえば、10分以上30分以下の時間を要する場合には、黄色に点灯する。また、当該踏切を通過するのに要する時間が、たとえば、10分以下の場合、つまり、混雑していない場合には、青色に点灯する。なお、外周820の点灯については、上述した3色を用いて、渋滞を3段階に表した方式に限らず、任意に設定してよい。
【0075】
(立体交差記号の表示形式の一例)
つぎに、図9を用いて、本実施例にかかる立体交差記号の表示形式の一例について説明する。図9は、本実施例にかかる立体交差記号の表示形式の一例を示す説明図である。
【0076】
図9において、立体交差記号900は、図7に示す立体交差道路731に表示される記号である。図9において、立体交差記号900は、立体交差道路を示すマーク910と、外周920とで構成されている。立体交差記号900は、常時表示させてもよいし、付近に渋滞踏切がある場合にのみ表示させてもよい。また、付近に渋滞踏切が存在する場合に、外周920の色を変えて、目立たせるようにしてもよい。たとえば、付近に渋滞踏切が存在する場合に、外周920を青色に点灯させることにより、利用者に対して、当該立体交差道路の通行を促すことができる。
【0077】
以上説明したように、本実施例にかかるナビゲーション装置300は、踏切の属性情報に基づいて、渋滞踏切を特定し、特定した渋滞踏切の表示を、通常の表示とは異なる表示に制御するようにした。このようなナビゲーション装置300によれば、利用者は、通過時間の長い渋滞踏切を表示画面上で確認することができる。したがって、利用者は、渋滞踏切を回避した走行ルートを辿ることができる。また、多数の車両が通過時間の長い踏切を回避すれば、渋滞を緩和させることができる。
【0078】
また、本実施例にかかるナビゲーション装置300は、渋滞踏切を記号表示するとともに、渋滞踏切の属性情報に応じて、記号表示された渋滞踏切の表示形式を変化させるようにした。このような構成によれば、利用者は、渋滞踏切を一見して把握できるとともに、混雑の度合いについても一見して把握することができる。
【0079】
また、本実施例にかかるナビゲーション装置300は、迂回踏切を特定し、迂回踏切を記号表示するようにした。このような構成によれば、利用者は、迂回踏切を一見して把握でき、迂回踏切を簡単に見つけることができる。
【0080】
また、本実施例にかかるナビゲーション装置300は、リンクに渋滞踏切が含まれる際に、所定時間を加算し、経路にかかる時間を算出するようにした。このような構成によれば、渋滞踏切を経由する目的地までの経路であっても、渋滞踏切による待ち時間を考慮した所要時間を算出できる。したがって、利用者は、渋滞踏切にて踏切待ちがあっても、算出された予想到着時刻が変化することがないため、踏切通過後の運転において、焦ることなく、ゆとりをもった運転をおこなうことができる。また、このような構成によれば、迂回踏切または立体交差道路を経由する目的地までの経路であれば、利用者は、渋滞踏切を回避でき、快適な走行をおこなうことができる。
【0081】
また、本実施例にかかるナビゲーション装置300は、たとえば、時間優先の探索条件に基づいて、渋滞踏切、迂回踏切、または立体交差道路を通る経路のうち、所要時間が最短の経路を選択するようにした。このような構成によれば、最も所要時間の短い経路を探索することができる。
【0082】
また、本実施例にかかるナビゲーション装置300は、選択された経路が渋滞踏切を迂回した経路であることを表示させるための文字画像を作成するようにした。このような構成によれば、利用者は、表示される経路が遠回りした経路ではなく、渋滞踏切を迂回した経路であることを知ることができるとともに、目的地までの所要時間が短縮されていることを知ることができる。
【0083】
また、本実施例にかかるナビゲーション装置300は、渋滞踏切を経由する目的地までの経路と、迂回踏切または立体交差道路を経由する目的地までの経路とのうち、いずれか一方の選択を受け付けるようにしてもよい。このような構成によれば、利用者が任意に経路を選ぶことができ、利用者の嗜好に応じることができる。
【0084】
以上説明したように、本発明の表示装置、表示方法、表示プログラム、および記録媒体によれば、踏切の属性情報に基づいて、渋滞踏切を特定し、特定した渋滞踏切の表示を、通常の表示とは異なる表示に制御するようにした。このような構成によれば、利用者は、踏切付近の渋滞情報を得ることができるとともに、通過時間の長い渋滞踏切を表示画面上で確認することができる。したがって、利用者は、渋滞踏切を回避した走行ルートを辿ることができる。また、多数の車両が通過時間の長い踏切を回避すれば、渋滞を緩和させることができる。
【0085】
以上説明したように、踏切の通過時間を考慮した画面表示または経路探索等が実現できるため、一般的に、開かずの踏切と呼ばれる踏切を回避して走行することができる。
【0086】
なお、本実施例で説明した表示方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】実施の形態にかかる表示装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図2】実施の形態にかかる表示装置の表示処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本実施例にかかるナビゲーション装置の表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】本実施例において、経路探索時に用いられるリンクコストの計算の処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】本実施例において、渋滞踏切を特定する際に用いるためのデータの格納の処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】本実施例にかかる踏切の表示の一例を示す説明図である。
【図8】本実施例にかかる踏切記号の表示形式の一例を示す説明図である。
【図9】本実施例にかかる立体交差記号の表示形式の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0088】
100 表示装置
101 取得部
102 特定部
103 表示制御部
104 表示部
105 探索部
106 所要時間算出部
300 ナビゲーション装置
730 踏切
730a 渋滞踏切
730b 渋滞踏切
731 立体交差道路
800 踏切記号
810 マーク
820 外周
910 マーク
920 外周

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データを記録する記録手段と、
踏切の属性情報を取得する取得手段と、
前記属性情報に基づいて、当該踏切が渋滞踏切であるか否かを特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された前記踏切の表示を、他の踏切とは異なる表示となるように制御する表示制御手段と、
前記表示制御手段によって表示制御された前記踏切を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記渋滞踏切を記号表示するとともに、前記取得手段によって取得された前記渋滞踏切の属性情報に応じて、前記記号表示された前記渋滞踏切の表示形式を変化させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記特定手段は、前記地図データ上の踏切位置から特定した前記渋滞踏切の位置に基づいて、前記渋滞踏切を迂回する踏切(以下、「迂回踏切」という)を特定し、
前記表示制御手段は、前記迂回踏切を記号表示することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記特定手段は、前記地図データ上の踏切位置から特定した前記渋滞踏切の位置に基づいて、前記渋滞踏切を迂回して、かつ、線路を立体交差する道路(以下、「立体交差道路」という)を特定し、
前記表示制御手段は、前記立体交差道路を記号表示することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
少なくとも目的地を指定する入力手段と、
出発地から目的地までの経路を探索する探索手段と、を備え、
前記探索手段は、前記経路に前記特定手段によって特定された前記渋滞踏切を含むリンクが含まれる場合に、所定のリンクコスト値を当該リンクのリンクコストに乗じて、経路探索することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項6】
前記探索手段は、設定された探索条件に基づいて、前記渋滞踏切、前記迂回踏切、または前記立体交差道路を通る経路のうち、最適な経路を選択することを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記探索手段よって選択された経路が前記渋滞踏切を迂回した経路である旨を表示させることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項8】
踏切の属性情報を取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された踏切の属性情報に基づいて、地図データ上の踏切位置から、一定以上の渋滞が生じている踏切(以下、「渋滞踏切」という)を特定する特定工程と、
前記特定工程によって特定された前記渋滞踏切の表示を、通常の表示とは異なる表示に制御する表示制御工程と、
前記表示制御工程によって表示制御された前記渋滞踏切を表示する表示工程と、
を含むことを特徴とする表示方法。
【請求項9】
請求項8に記載の表示方法をコンピュータに実行させることを特徴とする表示プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の表示プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2008−275437(P2008−275437A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−119148(P2007−119148)
【出願日】平成19年4月27日(2007.4.27)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】