説明

警告警報システムおよび方法

本発明は、接近対象物と、警報が発せられる位置であって、警報が対象物の位置および警報位置付近の対象物の位置に一部基づいて発せられるものである位置との間の少なくとも1つの無線通信リンクを使用して警報を発するシステムおよび方法を提供する。本発明の一態様は、対象物、例えば、運搬手段からの位置情報を含む通信を警告ノードで受信するステップと、警報ノードに対して警告情報を無線で通信するステップと、警報装置が警報を発するステップとを含む。好ましくは、警告ノードは、複数の運搬手段および複数の警報ノードと通信し、運搬手段の少なくとも1つから受信した位置情報および警報装置の位置に一部基づいて、警告情報を複数の警報ノードのどれに通信するかを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に所定の位置に接近している運搬手段に対して事前に警報を発することを含む、移動体の位置に基づいて警告を発する分野に関する。
【背景技術】
【0002】
2つの経路が交差するとき、対象物、例えば、運搬手段または人が経路が交差する領域に接近していることを知らせる警報を発することができることが重要である。特に2台の運搬手段、または運搬手段と人が運搬手段経路にある同じ交差点に接近するとき、危険をともなう可能性があることについて、運搬手段の運転者および歩行者に充分な注意を促すことが重要である。運搬手段が接近してくることを人々に知らせるのに、数多くの警報装置が用いられている。踏切の場合、自動車の運転手および歩行者は、通常、点滅灯または交通信号などの視覚信号、または音声信号、遮断機などによって知らされる。緊急運搬手段が交差点に接近している場合、一般の人々は、緊急運搬手段の接近を、典型的には緊急運搬手段に設置されている有色の点滅灯および/またはサイレンによって知らされる。船舶の場合、航海している接近障害物への警報には、既知の障害物による点滅灯および音声信号、レーダなどがある。
【0003】
これらの警報装置は、典型的には、浮標の場合のように絶えず警報を発しているものか、あるいは危険な可能性のある状況となりはじめたときに、接近してくる運搬手段を物理的、通常は視覚的に検知し、警報装置を作動させるものである。
【0004】
物理的検知の場合は、天候、周囲の地形などに対する感度などのパラメータによって、悪影響を受けることがある。また、物理的検知が使用される場合、警報装置の作動と運搬手段が経路の交差点を横切る時間との間のリードタイムは、運搬手段経路の交差路から設定した距離に運搬手段が存在する状況などの接近してくる運搬手段の速度により影響され得る。踏切での位置入力装置が、その好例である。列車検知装置では、一般的に踏切からの標準固定距離が設定される。検知装置が踏切から1.609キロメートル(1マイル)の位置にあれば、列車の速度が時速160.9キロメートル(100マイル)である場合の事前警報時間は、列車の速度が時速16.09キロメートル(10マイル)である場合の10分の1である。警報信号が救急車のサイレンまたは浮標の点滅灯のように常に作動している場合、事前警報は警報装置の光または音が移動する距離および歩行者および運搬手段運転者が見ることのできる距離によって制限される。
【0005】
現在の既知の警報システムについての別の問題は、遠い区域に設置するのに非常に費用がかかる場合があることである。太陽電池を使用することができるようになって、これに対処することができるようになったが、これらのシステムのユニット自体、ユニットの設置、モニタリングおよび保守の費用は、危険性を伴う状況が存在するいずれの場所でも未だに警報システムを設置することについての障害となることがある。また、海上船舶の進路交差に関して、絶えず警報を発する装置以外の他の何れのシステムも使用するのは非常に難しい。その理由は、船舶が接近するのを検知するセンサを取り付けることが困難であることとその費用にある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
とりわけ運搬手段経路の交差地点で、運搬手段が接近していることを、歩行者や運搬手段の運転者に注意を促すための低コストであるが効果的且つ信頼性のあるシステムおよび方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、接近対象物と、警報が発せられる位置であって、警報が対象物の位置および警報位置付近の対象物の位置に一部基づいて発せられるものである位置との間の少なくとも1つの無線通信リンクを使用して警報を発するシステムおよび方法を提供する。本発明の一態様は、対象物、例えば、運搬手段からの位置情報を含む通信を警告ノードで受信するステップと、警報ノードに対して警告情報を無線で通信するステップと、警報装置が警報を発するステップとを含む。好ましくは、警告ノードは、複数の運搬手段および複数の警報ノードと通信し、運搬手段の少なくとも1つから受信した位置情報および警報装置の位置に一部基づいて、警告情報を複数の警報ノードのどれに通信するかを決定する。
【0008】
本発明の別の態様は、拡張可能な警報ネットワークを含む。例えば、特定の警告ノード地理的区域において複数の警報ノードと関連させた単一警告ノードを設けることができる。各警報ノードは、その地理的区域の一部分に設けた複数の警報装置と関連付けることができる。ある実施態様によれば、警報ノードを、関連する警報装置と同一の位置に設置することができる。他の実施態様によれば、警報ノードを、関連する警報装置から離れた位置に設置することができる。あるいは、同一の位置と離れた位置の組み合わせで設置することができる。さらに別の実施態様によれば、複数の警告ノードを設置して、互いに通信したり、あるいは1つ以上のホスト警告ノードと通信するようにすることができる。
【0009】
一実施態様によれば、警告ノードは、位置情報ユニットから位置情報を受信し、この位置情報ユニットと関連する運搬手段が複数の警告ゾーンのうちの1つに存在するかどうかを、位置情報に一部基づいて判定し、どの警報ノードを警告ゾーンにおける警報装置と関連付けるかを決定し、無線警告送信をおこなう。無線警告送信は警報ノードにより受信され、警報ノードにより警告ゾーンにある警報装置が警報を発するようになされる。好ましくは、衛星ナビゲーションシステムネットワークを使用して運搬手段位置を判定する。
【0010】
他の実施態様によれば、複数の警告ゾーンを、警報装置および複数の運搬手段と関連付ける。警告ノードは、通信ゾーン内の全ての運搬手段からの位置情報を受信するように構成されており、運搬手段のいずれかまたは全てが警告ゾーンのいずれかに存在するかどうかを判定する。1つ以上の運搬手段が1つ以上の警告ゾーンに存在する場合、警告ノードは、運搬手段が位置する警告ゾーンにある警報装置に対して警告情報を通信する。
【0011】
本発明の様々な実施態様のうちの一態様によれば、接近してくる運搬手段の経路を横断しようとする人々に十分な余裕をもって警報を発することが提供される。一実施態様によれば、交差路付近の人々に、接近してくる運搬手段について、地域の状況、例えば地域の天候、運搬手段速度、または周囲の地形などとは無関係に知らせることができる。接近してくる運搬手段の運転者に対して、交差路での状況についての情報を事前に知らせることもできる。運搬手段の位置および警報ネットワーク構成要素間の通信を評価するのに、複数の方法を用いて信頼性を高めることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】警報ネットワークの好ましい実施態様を示す図である。
【図2】複数の警報ノードと単一の警告ノードとを備えた警報ネットワークの別の実施態様を示す図である。
【図3】複数の警告ノードネットワークを備えた警報ネットワークの別の実施態様を示す図である。
【図4】本発明の一実施態様を示す概略図である。
【図5】好ましい警報警告応答ノード(WARN)を示す概略図である。
【図6】好ましい警告トリガー送信ノード(ATTN)を示す概略図である。
【図7】本発明の好ましい踏切の実施態様を示す概略図である。
【図8】本発明の好ましい道路の交差点の実施態様を示す概略図である。
【図9】本発明の好ましい水路の実施態様を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明の一態様による警報ネットワーク10である。警報ネットワーク10は、好ましくは運搬手段12に取り付けられた運搬手段位置ユニット11を備えている。運搬手段位置ユニット11は、好ましくは位置判定装置13および運搬手段送信機14を含む。位置判定装置13は、運搬手段の位置座標を提供することができるいずれかの公知のシステムでよい。好ましくは、位置判定装置は、GPS衛星15からGPS信号16を受信するGPS受信機である。好ましくは、運搬手段送信機14は、好ましくは運搬手段の座標が含まれた運搬手段位置情報を、位置情報通信17を介して、警告ノード20に送信する。
【0014】
好ましくは、警告ノード20は、警告ノード処理ユニット21、警告ノード送信機22および警告ノード記憶装置23を含む。警告ノード処理ユニット21は、警告ノード記憶装置23に記憶された情報を受信し、特定条件下で警告信号を発生するように構成されている。警告ノード20は、位置情報通信17を入力として受信し、警告ノード処理ユニット21は、運搬手段座標を取り出す。警告ノード処理ユニット21は、運搬手段が警告ゾーン25内に存在するかどうか判定するように構成されている。
【0015】
警告ゾーン25は、警報装置40から既知の距離である地理的に定められた位置であることが好ましい。好ましくは、警報装置40は、2つの経路、例えば、線路と道路との交差地点付近に位置する。警報装置40は、警報装置電子機器を含み、複数の警報信号装置、例えば、点滅灯、サイレンおよび/またはゲートを含んでいてもよい。警報装置40は、警報ノード30と関連付けられている。好ましくは、警報ノード30は、警報ノード無線受信機32および警報ノード処理ユニット34を含む。好ましくは、警報ノード30は、警報装置40と関連付けられており、好ましくは警報装置40と同一位置に設置されている。好ましい実施態様では、警報ノード30と警報装置電子機器42は、同じ電気的ハウジングに収容されている。あるいは、警報ノード30および警報装置40は、互いに遠く離れた位置に設置されている。この遠くの離れた位置に設置する実施態様では、警報装置40は、好ましくは警報ノード送信機36と通信するように構成された警報装置無線受信機46も含む。
【0016】
警告ノード送信機22は、警報ノード受信機32と通信することができるように構成されている。運搬手段12が警告ゾーン25内に存在すると警告ノード処理ユニット21が判定した場合、警告ノード処理ユニット21は、警告信号26を発生し、警告ノード送信機22が、運搬手段12が存在する警告ゾーン25にある警報装置40と関連付けられた警報ノード30に警告信号26を通信するようにする。警報ノード受信機32は、警告信号26を入力として受信し、処理後、警報ノード処理ユニット34は、警報信号38を警報装置40に出力する。別の実施態様では、処理と警報信号38の出力との間に遅延が生じてもよい。警報装置電子機器42は、警報信号36を入力として受信し、1つまたは複数の警報信号44を作動する。
【0017】
一実施態様によれば、警報システムは、運搬手段12aに取り付けられた運搬手段情報処理ユニット90を含む。運搬手段情報処理ユニット90は、好ましくは運搬手段情報判定装置13、運搬手段情報処理装置92、運搬手段記憶装置94および運搬手段送信機14を含む。本実施態様では、運搬手段情報判定装置13は、運搬手段情報処理装置92に利用可能にされた運搬手段位置情報を出力する。好ましくは、警告ゾーン情報および警告ノード情報は、運搬手段記憶装置94に記憶される。運搬手段位置情報および運搬手段記憶装置に記憶された情報も、運搬手段情報処理装置92に利用可能である。運搬手段情報処理装置92は、運搬手段位置情報および警告ゾーン情報に一部基づき、運搬手段が警告ゾーン内に存在するかどうかを判定する。運搬手段情報処理装置92が、運搬手段が警告ゾーン内に存在すると判定した場合、適切な信号または命令が運搬手段送信機14に伝えられ、運搬手段送信機14が位置情報を警告ノード20に送信するようにする。本実施態様では、警告ノード20は、上述の通り、位置情報17を使用する。この現時点で好ましい実施態様には、運搬手段が警告ゾーン内に存在する場合にだけ位置情報17が送信されるので、不必要な通信をなくせるという利点がある。
【0018】
別の実施態様によれば、運搬手段送信機14は、運搬手段警告信号98を警告ノード20に送信する。本実施態様では、好ましくは、運搬手段警告信号98は、運搬手段位置情報、警告ゾーン情報および他のシステム保守情報を含んでいる。本実施態様では、警告ノードは、上記した動作をするか、および/または単に運搬手段警告信号を適切な警報ノードに対して警告信号として再送信するという選択肢を有する。本実施態様では、警告ノード20は、運搬手段警告信号の情報を使用して運搬手段処理ユニットの動作を監視することもできる。
【0019】
用途に応じて、警告ゾーン25は、警報装置40を包囲する一連の座標対または単一の座標対であることができる。踏切の実施態様において、好ましくは、警告ゾーン25は、2つの座標対であって、各座標対が道路の交差地点から各方向に離れた鉄道線路上の所定の距離だけ離れた位置を画定しているものである。
【0020】
好ましい警告ノードネットワークを図2に示す。好ましくは、この警告ノードネットワークは、複数の警報ノード30を単一の警告ノード20と関連して備えている。運搬手段は、分かりやすくするために図示されていない。警告ノード送信機22は、選択された警報ノード30に警告信号26を送ることができるように構成されている。また本実施態様では、警報ノードの少なくとも1つの30aが、少なくとも2つの警報装置40aおよび40bと関連付けられており、警報装置40aが警告ゾーン25aと関連しており、警報装置40bが警告ゾーン25bと関連している。本実施態様では、好ましくは、警告信号26が特定の警報ノード30に送られ、警報装置識別情報を含んでいて、警告信号26を受信した警報ノードが、どの関連警報装置を作動させたらよいかが分かるようになっている。本実施態様では、警告信号26は、警報ノード識別情報を含む放送信号であって、運搬手段が存在する警告ゾーン25にある警報装置40と関連した特定の警報ノードが、警報信号38を発するべきかを判定できるようになっていてもよい。同様に、警報信号38は、特定の警報装置40に送られてもよく、または放送信号に警報装置識別情報を含んでいてもよい。
【0021】
運搬手段のそれぞれから送信された位置情報17は、運搬手段識別情報を含むことができ、したがって、警告ノード20はどの運搬手段がどの警告ゾーン内に存在するかを認識する。
【0022】
好ましくは、警告ネットワークは、複数の警告ノードネットワークを備えている。図3は、少なくとも2つの警告ノードネットワーク(警告ノードネットワーク20aおよび警告ノードネットワーク20b)を備えている好ましい実施態様を示す。運搬手段12は図示されていないが、これは単にネットワークを理解しやすくするだけのためである。各運搬手段は、適切な警告ノードによって受信される放送信号でそれぞれの位置を伝えるようになっている。本実施態様では、警告ノード20aおよび20bのそれぞれは、その関連する警報ノードと通信し、警報ノードが次にそれらの関連する警報装置と通信するように構成されている。この例示的な実施態様では、警報信号38a、c、およびeは有線で、また警報信号38bおよびdは無線で通信される。
【0023】
好ましくは、警告ノード20aおよび20bは、互いに通信できるように構成されている。これは、無線通信、または好ましくは直接にインターネット接続により実現できる。好ましくは、警告ノード20aおよび20bは、状況情報を他のノードに提供する。好ましくは、状況情報は、他の警告ノードが、それが動作可能かどうか判定することができる情報を含む。2つの警告ノードのうちの1つが機能しない場合、警告ノード20aは、警告ノード20bと関連した警報ノードと通信するように構成し、また逆の場合も同じように構成して、代理機能(redundancy)と信頼性が得られるようにしてもよい。
【0024】
別の実施態様によれば、警告ノード20aおよび20bは、ホスト警告ノード70と通信するようにしてもよい。ホスト警告ノード70は、それ自身の警告ノードネットワークを有していてよく、またいずれかの他の警告ノードの状況を監視するように構成してもよい。警告ノードの1つ以上が故障した場合、ホスト警告ノード70は、警報ノードを再度割り当てて、全体をカバーできるようにして、いずれか1つの警告ノードが過負荷とならないようにすることができる。
【0025】
図4は、本発明の態様を実施する好ましい接近警告警報システム(PAWS)110を示す。PAWSは、好ましくは警告トリガー送信ノード(ATTN)120、警報警告応答ノード(WARN)130、警報装置190および警告ノード150を備えている。ATTN120は、好ましくは意図する運搬手段112に取り付けられ、好ましくは衛星ナビゲーションシステム、最も好ましくはGPS衛星140から、運搬手段位置信号を受信する。PAWS110は、好ましくはATTN120からATTNネットワーク170へのATTN無線リンク126を含む。ATTN無線リンク126およびATTNネットワーク170通信パスは、携帯電話ネットワーク、PCネットワーク、公衆インターネット、あらゆる種類の仮想プライベートネットワークなどによって実現することができ、または、衛星リンク、地上メディアまたは他のあらゆる適切なメディアを使用して実装することができる。警告ノードは、好ましくはAN無線リンク156でATTNネットワークと通信するように構成されている。
【0026】
ATTN無線リンク126、ATTNネットワーク170およびAN無線リンク156通信パスは、ATTN120が警告ノード150と通信することができるように構成されている。警告ノード150は、好ましくはリアルタイムで運搬手段位置情報を受信し、運搬手段が警告ゾーン内に存在するかどうかを判定し、どのWARNが警告ゾーン内にあるかを判定し、ATTN120を備えた運搬手段の位置を記録し、情報の受信についてタイムスタンプを発行し、WARNに送信する警告信号を生成し、WARNに警告信号を送信し、一連の通知したWARNおよびその他の関連情報を記録するように構成されている。
【0027】
PAWS110は、好ましくはWARN130からWARNネットワーク180へのWARN無線リンク136を含む。WARN無線リンク136およびネットワーク180通信パスは、携帯電話ネットワーク、PCネットワーク、公衆インターネット、あらゆる種類の仮想プライベートネットワーク、などによって実現することができ、または、衛星リンク、地上メディアまたは他のあらゆる適切なメディアを使用して実装することができる。WARN無線リンク136およびWARNネットワーク180通信パスは、WARN130が警告ノード150と通信することができるように構成されている。WARNネットワーク180およびATTNネットワーク170は、用途に応じて、同じネットワークでも、別個のネットワークでもよく、好ましい実施態様によれば、同じネットワークであるのが好ましい。警告ノードは、好ましくはAN無線リンク156a上でWARNネットワーク180と通信するように構成されている。
【0028】
好ましくは、PAWS110は、管理ノード160を含む。管理ノード160は、ATTN120からの管理およびオーバヘッド情報、WARN無線リンク136、WARNネットワーク180、ATTN無線リンク126、ATTNネットワーク170、警告ノード150および警告ノード無線リンク156からのWARN130および警告ノード150を受信するように構成されている。警告ノード150は、管理ノード160がリアルタイムで現在の事象報告にアクセスし、記録した事象を検査し、WARN130およびATTN120の動作を監視し、任意の記録情報を複製し、本情報への第三者のアクセスを許可し、またはWARN130、ATTN120またはWARN130を通じて警報装置190へ直接的にメッセージを送信する選択肢を提供することができるように構成することができる。
【0029】
図4では1つのATTN120、WARN130、警報装置190および警告ノード150を図示しているが、ATTN、WARNおよび単一警告ノード150と通信する警報装置は複数にすることができる。更に、PAWSネットワークでは、互いに通信するように構成することができる警告ノード150を複数にすることができる。
【0030】
図5は、好ましいATTN120を詳細に示している。本実施態様では、ATTN120は、マイクロコントローラ210と、衛星ナビゲーションシステムネットワーク140に無線接続してATTN120の位置情報を得るように構成されている衛星ナビゲーションシステム受信機220と、セルモデム240とを備えている。セルモデム240は、マイクロコントローラ210のセルラーネットワーク242への接続を可能とし、これにより、ATTN120と、警告ノード150と、管理ノード160との間の無線通信が容易になる。あるいは、ATTN120は、衛星モデム250を備えて、静止または地球低軌道(LEO)衛星/地上局260を介して、ATTN120と、警告ノード150と、管理ノード160との間の通信がおこなわれるようにしてもよい。安全性および信頼性の観点から代理機能性が望ましい場合、ATTN120はセルモデム240および衛星モデム250の両方を含んでいてもよい。
【0031】
一実施態様によれば、ATTN120は、ローカル無線モデム270も備えており、WARN130でATTNが互換性のあるローカル無線モデム360と直接的に通信することができる。
【0032】
動作中、GPS受信機220は、運搬手段の位置情報を得て、その位置情報をマイクロコントローラ210に伝える。ある実施態様では、マイクロコントローラ210がローカル不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)からのWARNの位置についての情報にアクセスし、この情報に基づいて意図するWARNセットを計算する。あるいは、マイクロコントローラ210は、適切なモデムを使用して、衛星ネットワークまたはセルラーネットワークを介してこの情報を警告ノード150に送信することができる。警告ノード150は、タイムスタンプで位置情報を記録し、WARNの位置についてのデータにアクセスし、接近運搬手段に通知するWARNの一覧表を編成するように構成されている。
【0033】
また、ATTN120は、好ましくはサイレン、ブザーまたはポケットベルのような可聴式警報装置280、および、例えば警報灯、点滅灯などの視覚式警報装置290を備えている。これらの警報装置は、好ましくはマイクロコントローラ210によって作動される。本システムは、運搬手段が交差地点に接近したときに、視聴式および可聴式警報を運搬手段の運転者に発するように構成することができる。一実施態様によれば、ATTN120は、ビデオディスプレイ300を含んでいてもよい。この場合、WARNがビデオカメラ380を備えていれば、運転者は近づきつつある交差地点を見ることができる。本実施態様では、好ましくは、マイクロコントローラは、ビデオプロセッサも含む。
【0034】
好ましい実施態様では、ATTN120は、運搬手段のバッテリなどのいずれかの便利な電源によって作動するものである。
【0035】
図6は、好ましいWARN130をより詳細に示したものである。この実施態様によるWARN130は、マイクロコントローラ320を備え、記憶装置330にアクセスができ、好ましくは不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)にアクセスできる。WARN130は、好ましくはセルラーネットワークと通信をおこなうセルモデム340を含む。ATTNと同様に、あるいは、WARNは、衛星ネットワークと通信をおこなう衛星モデム350を含んでいてもよく、および/または代理機能性および安全性の観点から両方のモデムを含んでいてもよい。セルモデム340は、WARN130を無線でセルラーネットワーク242に接続するように構成されている。衛星モデム350が使用されれば、好ましくは静止または地球低軌道衛星ネットワーク260を通じて通信を実現する。WARN130は、互換性のあるATTN無線モデム270によりWARN130に無線で接続するローカル無線モデム360を含むこともできる。更に、WARNは、ローカル検知器370、例えば、レーダまたはレーザ速度検知測距装置を含んで、WARN130を独立的に作動させ、ネットワークが故障した場合には、交差地点で警報装置をオンにすることができる。WARN130は、ビデオカメラ380およびビデオプロセッサを備えることができ、交差地点の様子をビデオ録画し交差地点のビデオ映像をATTNのビデオディスプレイ300および/またはシステムの警告ノード150および管理ノード160に送信することができる。本実施態様では、運搬手段の運転者および/またはコントロールセンタの運転者は交差地点での状況に関する情報を受信することができる。システムは、これらの映像を今後の参考に保存することもできる。WARN130は、交流電源によって、または好ましくは太陽エネルギ供給装置390、または最も好ましくは、それら両方によって作動するものである。
【0036】
ある実施態様によれば、WARN130が衛星ナビゲーションシステム受信機を備え、その位置情報をサーバノードに周期的に送信する。この情報に基づいて、システムは、それからATTNの警報ゾーン範囲内でのWARNセットを計算するのに使用されるWARN位置データベースを更新する。
【0037】
図7に、本発明の踏切の実施態様を示す。この例では、ATTN400を搭載している運搬手段は、機関車405である。WARN410が踏切420に隣接して設置されている。ATTN400は、衛星リンク430によって、対応する機関車の位置情報を得る。
【0038】
例えば、機関車405が、警報ゾーンの侵入位置と比較したGPS位置データの反復サンプリングによって判定したとき、警報ゾーン440に入っている場合、ATTN400は、この情報を警告ノード(図示せず)に無線で送信する。次に、警告ノードは、機関車の速度およびそれから得られるWARN410に到達する時間、ひいては、列車の現在位置、その速度、およびWARN410に列車が到達する前の構成可能な警報期間に応じて、いつWARNが警報装置を作動させたらよいかを計算する。次に、警告ノードは、構成可能な警報期間が発生するまで、このプロセスを繰り返し、その時点で、WARNに作動コマンドを無線送信する。また、サーバは、この情報をデータベースに記録し、このデータベースから様々な管理ノードベースのアプリケーション(図示せず)により、例えば、ATTN固有データ、WARN固有データまたは経路固有データを、履歴およびリアルタイムで表示することができる。あるいは、機関車405のATTN400は、ローカル無線リンクによって、ローカル無線信号450を生成して、機関車の接近についてWARN410に警告を発するようにしてもよく、あるいは、WARN410は、接近する機関車を検知するように動作するローカル検知器460(レーダまたは視覚検知器)を備えていてもよい。
【0039】
警報装置の作動を停止するために、システムは、いつ列車の最後部405がWARN410を通過したかを求める。これは、ローカルWARNベースの検知器(図示せず)の状態を、検出器が、列車が存在しないことを示すまで周期的にサンプリングすることにより求めることができる。その後、検出器が列車を検知するのを停止するWARNからの較正距離、踏切の最悪時の幅、および列車の速度に基づいて、WARN410は、警報装置の作動をいつ停止するかを決定する。このときがきたら、WARN410は、警報装置の作動を停止し、この情報を警告ノード(図示せず)に送り、警告ノードは上記したように情報を記録する。
【0040】
図8は、ATTN500が緊急運搬手段510上に設置されている本発明の実施態様を示す。ATTN500は、衛星またはセルリンク520によって、運搬手段510の位置情報を得て、それをネットワークディスパッチユニットに送信する。この情報に基づき、システムは、緊急運搬手段510がWARN550および信号コントローラ560を備えた交差点540の警報半径530の範囲内に存在するかどうかを判定する。システムは、運搬手段510の位置および目的地についての情報に基づき、WARN550に命令を発し、衛星またはセルリンク570によって、WARN550にそれらを送信する。WARN550は、信号コントローラ560に命令を発し、信号コントローラ560は次に交通信号580を切り替えて、緊急運搬手段510が速く安全に通過できるようにする。
【0041】
実施態様の一つによれば、運搬手段510の位置および目的地に基づき、警告ノード(図示せず)が運搬手段の予測経路を生成し、予測経路に沿って適切な命令をWARNに送信する。実施態様の一つによれば、マッピングサービス(例えば、Mapquest、Yahoo Mapsなど)によって経路を生成することができる。
【0042】
運搬手段510が、ATTN500によって継続的に収集され且つ警告ノードに送られたデータに基づいて予測された経路から逸脱した場合、警告ノードは、どのWARNを作動させるかを調整することができる。同様に、同じデータ流に基づいて、警告ノードは、緊急運搬手段が所与のWARNを安全に通過した場合、WARNの作動を停止する。
【0043】
図9は、WARN600が小型船舶610に設置されている本発明の実施態様を示す。ATTN620は、ナビゲーション障害物、または浮標、固定灯台、水路標識などのナビゲーション信号装置630に設置されている。また、ATTN620は、大型船舶640に設置することができる。衛星またはセルリンク650によって、ATTN620およびWARN600は、それらそれぞれの搭載物の位置情報を得て、この情報を警告ノード(図示せず)に送信する。警告ノードがWARN搭載小型船舶610の警報半径660範囲内で任意のATTN搭載物を検知したとき、警告ノードはWARN600に無線警告信号を送信し、WARN600は船舶610の警報装置(図示せず)を作動させ、乗組員に危険が迫っていることを知らせる。この同じデータ流は、小型船舶610、大型船舶640の位置をリアルタイムで表示するだけでなく、付近のマッピングサービス背景情報を参照してナビゲーション630に対しての補助および危険を表示することにも使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
運搬手段に取り付けられ、所定の位置に対する前記運搬手段の位置に基づいて無線警告信号を発生するように構成された少なくとも1つの無線警告トリガーノードと;
前記無線警告信号を受信し、警報作動信号を発生するように構成された少なくとも1つの固定警報警告応答ノードと;
前記警報作動信号を受信し、前記警報作動信号に応答して警報を発するように構成された少なくとも1つの警報装置とを備え;
前記警報装置は前記警報が対象者に最も届きやすいように前記所定の位置に設置されている警報システム。
【請求項2】
前記無線警告トリガーノードが、セルラーネットワーク、衛星ネットワークおよびローカル無線ネットワークからなる群から選択されるネットワークを介して前記無線警告信号を送信するように構成された送信機を含む、請求項1に記載の警報システム。
【請求項3】
前記無線警告トリガーノードが、セルラーネットワーク、衛星ネットワークおよびローカル無線ネットワークからなる群から選択される少なくとも2つのネットワークの組み合わせを介して前記無線警告信号を送信する、請求項1に記載の警報システム。
【請求項4】
前記無線警告トリガーノードが、衛星ナビゲーションシステムネットワークからの位置情報を受信し、位置信号を発生するように構成された衛星ナビゲーションシステム受信機と;
前記位置信号に一部基づいて前記無線警告信号を発生するように構成された警告信号発生器とを更に備える、請求項1に記載の警報システム。
【請求項5】
前記警告信号発生器が、マイクロコントローラおよび所定位置記憶媒体を更に備えており;前記マイクロコントローラが、前記衛星ナビゲーションシステム受信機から入力として前記位置信号を受信し且つ前記所定位置記憶媒体にアクセスするように構成されており;更に、前記マイクロコントローラが、少なくとも前記所定位置および前記位置信号に一部基づいて、前記運搬手段が前記所定位置の警告ゾーン内にあるときの判定をするように構成されており;
前記警告ゾーンが、前記所定位置から離れた警告距離よりも近い全ての地理的な位置を含む、請求項4に記載の警報システム。
【請求項6】
前記所定位置記憶媒体が、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)である、請求項5に記載の警報システム。
【請求項7】
前記所定位置記憶媒体が、フラッシュメモリまたはそれに類似のメモリである、請求項5に記載の警報システム。
【請求項8】
前記所定位置記憶媒体が、ハードドライブである、請求項5に記載の警報システム。
【請求項9】
前記所定位置記憶媒体が、DVDである、請求項5に記載の警報システム。
【請求項10】
前記衛星ナビゲーションシステム受信機が、GPS受信機であり、前記衛星ナビゲーションシステムネットワークがGPSネットワークである、請求項4に記載の警報システム。
【請求項11】
前記警告距離が、異なる所定位置によって変化する、請求項5に記載の警報システム。
【請求項12】
前記警告距離が、前記所定位置での現在の気象条件によって変化する、請求項5に記載の警報システム。
【請求項13】
前記運搬手段が、機関車であり、前記無線警告トリガーノードが鉄道の踏切に取り付けられる、請求項1に記載の警報システム。
【請求項14】
少なくとも1つの警報装置が、灯台、オーディオ装置、遮断機、道路内警報灯、交通信号からなる群から選択される、請求項11に記載の警報システム。
【請求項15】
前記運搬手段が、緊急運搬手段であり、前記少なくとも1つの無線警告応答ノードが、交通信号と通信し、前記緊急運搬手段の位置に基づいて前記交通信号を操作して、前記交通信号が位置する交差点での交通を、前記緊急運搬手段が前記交差点を通過するまで停止させるように構成されている、請求項1に記載の警報システム。
【請求項16】
前記運搬手段が、小型船舶であり、前記少なくとも1つの前記無線警告応答ノードがナビゲーション障害物上に設置されている、請求項1に記載の警報システム。
【請求項17】
前記無線警告応答ノードを備えた前記ナビゲーション補助器またはナビゲーション障害物が、浮標、固定灯台、水路標識および大型船舶からなる群から選択される、請求項14に記載の警報システム。
【請求項18】
接近する運搬手段に所定位置で警報を発する方法であって、
前記運搬手段の位置に基づいて、無線警告トリガーノードにより無線警告信号を発生させるステップと;
警報警告応答ノードにより前記無線警告信号を受信するステップと;
前記警報警告応答ノードにより、警報作動信号を発生させるステップと;
警報装置により前記警報作動信号を受信するステップと;
前記警報作動信号に応答して、前記警報装置により警報を発生させるステップと;を含み、
前記警報装置を前記警報が対象者に最も届きやすいような前記所定位置に設置する、方法。
【請求項19】
前記無線警告トリガーノードからの前記無線警告信号を、セルラーネットワーク、衛星ネットワークまたはローカル無線ネットワークからなる群から選択されるネットワークを介して前記警報警告応答ノードに送信するステップを更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記無線警告トリガーノードからの前記無線警告信号を、セルラーネットワーク、衛星ネットワークおよびローカル無線ネットワークからなる群から選択される少なくとも2つのネットワークの組み合わせを介して前記警報警告応答ノードに送信するステップを更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
衛星ナビゲーションシステムから位置情報を受信するステップであって、前記無線警告トリガーノードの衛星ナビゲーションシステム受信機により位置情報を受信するステップと;
前記位置情報に基づいて、前記受信機により位置信号を発生させるステップと;
前記位置信号を警告信号発生器に送信するステップと;
前記位置信号を前記警告信号発生器により受信するステップと;
前記位置信号に一部基づいて、前記無線警告信号を前記警告信号発生機により発生させるステップと;を更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記位置信号を前記警告信号発生器のマイクロコントローラにより受信し、そして所定位置記憶媒体にアクセスするステップと;
前記所定の位置を検索するステップと;
少なくとも前記所定位置および前記位置信号に一部基づいて、前記運搬手段が前記所定位置の警告ゾーン内にあるときの判定をするステップと;を更に含み、
前記警告ゾーンは、前記所定位置から離れた警告距離よりも近い全ての地理的な位置を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記所定位置記憶媒体が、不揮発性ランダムアクセスメモリである、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記所定位置記憶媒体が、フラッシュメモリまたはそれに類似のメモリである、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記所定位置記憶媒体が、ハードドライブである、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
前記所定位置記憶媒体が、DVDである、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記警告距離が、異なる所定位置によって変化する、請求項20に記載の方法。
【請求項28】
前記警告距離が、前記所定位置での現在の気象条件によって変化する、請求項20に記載の方法。
【請求項29】
前記衛星ナビゲーションシステムが、衛星利用測位システム(GPS)である、請求項19に記載の方法。
【請求項30】
運搬手段に取り付けられ、無線運搬手段位置情報を送信するように構成された位置送信機と;
前記無線運搬手段位置情報を受信するように構成された運搬手段位置信号受信機を備えたホスト警告ノードと;
警告情報発生器および警告情報送信機と;
警告情報受信機と警告作動信号ユニットとを備えた少なくとも1つの警報警告応答ノードと;
少なくとも1つの警告ゾーンと;
前記少なくとも1つの警告ゾーンに位置する少なくとも1つの警報装置と;を備えており、
前記警告情報発生器が、前記運搬手段位置情報に少なくとも一部基づいて前記運搬手段が少なくとも1つの警告ゾーン内に存在するかどうかを判定するように構成されており、そして前記警告情報送信機が、前記運搬手段が少なくとも1つの警告ゾーン内にあるときに警告情報を前記警報警告応答ノードに送信するように構成されており;
前記警告情報受信機が、前記警告情報を受信し、警告情報を前記警告作動信号ユニットに伝えるように構成されており;前記警告作動信号ユニットが、警告作動信号を出力するように構成されており;前記警報装置が入力として前記警告作動信号を受信し、前記警告作動信号に応答して警告を発生するように構成されており;前記警報装置が関係者に警告できるように設置されている、警報システム。
【請求項31】
各警告ゾーンに少なくとも2つの警告ゾーンと少なくとも1つの警報装置とを備えており、前記ホスト警告ノードが、前記位置情報に基づいて前記運搬手段が何れの警告ゾーン内に存在するかを判定するように構成されており、そして前記警告情報が警告ゾーン情報を含んでおり、前記警告ゾーン情報が何れの警告ゾーンに前記運搬手段が存在するかを確認する情報を含んでおり;そして
前記警告作動信号ユニットが、前記運搬手段が位置する前記警告ゾーン内に設置されている前記警報装置に前記警告作動信号を出力するように構成されている、請求項30に記載の警報システム。
【請求項32】
前記無線運搬手段情報が、セルラーネットワーク、衛星ネットワークおよびローカル無線ネットワークからなる群から選択されるネットワークを介して前記ホスト警告ノードに送信される、請求項30に記載の警報システム。
【請求項33】
前記システムが、衛星ナビゲーションシステムネットワークからの位置情報を受信し、位置情報を前記位置送信機に伝えるように構成された衛星ナビゲーションシステム受信機を更に備える、請求項30に記載の警報システム。
【請求項34】
前記システムが、複数の警告ゾーンと、複数の警報警告応答ノードと、複数の警報装置とを備えており、前記複数の警報警告応答ノードの各々が、1つ以上の警報装置と関連しており;そして前記複数の警報装置の各々が、前記複数の警告ゾーンの1つと関連しており;
前記警告情報発生器が、マイクロコントローラと警告ゾーン位置記憶媒体とを更に備えており;前記マイクロコントローラが、前記運搬手段位置送信機により送信された運搬手段位置情報を解析し、前記警告ゾーン位置記憶媒体に保存されている警告ゾーン位置情報を用いて、前記複数の警告ゾーンのいずれかに前記運搬手段が位置しているかどうかを前記運搬手段位置情報に少なくとも一部基づいて判定するように構成されており;前記警告情報発生器が、更に前記複数の警報警告応答ノードのうちのいずれかが前記警告情報を受信すべきかを判定し、前記警告情報送信機が、前記警告情報を前記適切な警報警告応答ノードに送信するように構成されている、請求項30に記載の警報システム。
【請求項35】
前記警告ゾーン位置記憶媒体が、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)である、請求項30に記載の警報システム。
【請求項36】
前記警告ゾーン位置記憶媒体が、フラッシュメモリまたはそれに類似のメモリである、請求項30に記載の警報システム。
【請求項37】
前記警告ゾーン位置記憶媒体が、ハードドライブである、請求項30に記載の警報システム。
【請求項38】
前記警告ゾーン位置記憶媒体が、DVDである、請求項30に記載の警報システム。
【請求項39】
前記衛星ナビゲーションシステム受信機が、GPS受信機であり、前記衛星ナビゲーションシステムネットワークが前記GPSまたはそれに類似のネットワークである、請求項30に記載の警報システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2010−530569(P2010−530569A)
【公表日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−510427(P2010−510427)
【出願日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際出願番号】PCT/US2008/064510
【国際公開番号】WO2008/147872
【国際公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【出願人】(509324333)スポット デバイセス,インコーポレーテッド (1)
【Fターム(参考)】