車載器
【課題】予め定めた優先度に従って、記憶されているコンテンツ情報を順に削除する車載器を提供する。
【解決手段】センター装置30から受信したコンテンツ情報及び当該コンテンツ情報の削除順序を定めた優先度の情報を記憶する記憶部1fと、記憶されたコンテンツ情報を優先度の情報に基づいて削除する制御部4と、を備える車載器10とする。
【解決手段】センター装置30から受信したコンテンツ情報及び当該コンテンツ情報の削除順序を定めた優先度の情報を記憶する記憶部1fと、記憶されたコンテンツ情報を優先度の情報に基づいて削除する制御部4と、を備える車載器10とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置のような車載器では、DSRC(Dedicated Short Range Communication)等を利用して路上に設置された路側無線装置と狭域無線通信を行い、当該路側無線装置を介してセンター装置から情報提供を受けることが可能となっている(例えば、特許文献1、2、3参照)。すなわち、車両が路側無線装置の通信範囲内にある間のみ、車両の車載器と路側無線装置との双方向通信が可能となり、この間にセンター装置が路側無線装置を介して、広告情報等の各種コンテンツ情報を配信するのである。
【特許文献1】特開2001−101578号公報
【特許文献2】特開2004−279509号公報
【特許文献3】特開2005−134707号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記コンテンツ情報の配信システムでは、路側無線装置の通信エリアに進入した車載器に対し、センター装置側から一方的にコンテンツ情報を配信する。センター装置から配信されたコンテンツ情報を車載器が保存する場合、車載器が保存しているコンテンツ情報は、その内容や重要度に拘らず、新たに受信したコンテンツ情報の上書だけにより更新することが検討されている。よって更新されなかった古いコンテンツ情報はいつまでも車載器に残留することとなる。また、車載器側において配信されたコンテンツ情報を保存するためのメモリ容量が不足する場合、例えば、メモリ容量の上限までのコンテンツ情報を保存し、コンテンツ情報が保存でできなくなった時点で保存を中断することも検討されている。そのために車載器には全ての配信コンテンツが保存されず、情報の不足によるコンテンツ再生不能が発生し、ユーザーは十分な情報を提供されないという問題が生じるおそれがある。
【0004】
本発明の目的は、予め定めた優先度に従って、記憶されているコンテンツ情報を削除することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明によれば、
路側無線装置を介して、コンテンツ情報を配信するセンター装置と車載器とがデータ送受信可能に接続された情報配信システムに含まれる車載器であって、センター装置から受信したコンテンツ情報及び当該コンテンツ情報の削除順序を定めた優先度の情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツ情報を前記優先度の情報に基づいて削除する制御手段と、
を備える車載器が提供される。
【0006】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、
前記優先度の情報は、前記コンテンツ情報に含まれる有効期限の情報であり、
前記制御手段は、前記有効期限の情報に基づいて、有効期限が経過したコンテンツ情報から順に削除する車載器が提供される。
【0007】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明において、
前記優先度の情報は、前記コンテンツ情報を保存する保存有効期間の情報であり、
前記制御手段は、前記保存有効期間の情報に基づいて、保存有効期間が経過したコンテンツ情報から順に削除する車載器が提供される。
【0008】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記優先度の情報は、前記コンテンツ情報に含まれる再生遷移の連携の有無の情報であり、
前記制御手段は、前記再生遷移の連携の有無の情報に基づいて、再生遷移の連携によって再生されることが無いコンテンツ情報から順に削除する車載器が提供される。
【0009】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記優先度の情報は、コンテンツ情報が再生済みか否かを示す情報であり、
前記制御手段は、前記コンテンツ情報が再生済みか否かを示す情報に基づいて、再生済みのコンテンツ情報から順に削除する車載器が提供される。
【0010】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、
入力手段を備え、
前記優先度の情報は、削除するとして前記入力手段により選択されたコンテンツ情報の順番の情報であり、
前記制御手段は、前記入力手段によって選択された順に、選択されたコンテンツ情報を削除する車載器が提供される。
【0011】
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明において、
前記コンテンツ情報は、コンテンツ情報を階層的に再生するにあたり、当該コンテンツ情報の次に再生すべきコンテンツ情報がある場合、次に再生すべきコンテンツ情報を示す次再生情報コードを含み、
前記制御手段は、前記次再生情報コードが含まれていないコンテンツ情報を削除対象として選択的に再生する車載器が提供される。
【0012】
請求項8に記載の発明によれば、請求項6又は7に記載の発明において、
前記制御手段は、削除するとして前記入力手段により選択されたコンテンツ情報に前記次再生情報コードが含まれる場合、当該次再生情報コードによって、前記選択されたコンテンツ情報以降に階層的に再生されるコンテンツ情報を検索し、当該検索されたコンテンツ情報を全て削除する車載器が提供される。
【0013】
請求項9に記載の発明によれば、請求項6〜8の何れか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、削除するとして前記入力手段により選択されたコンテンツ情報に前記次再生情報コードが含まれる場合、当該コンテンツ情報の情報コードを次再生情報コードとして含む他のコンテンツ情報を検索し、検索されたコンテンツ情報の次再生情報コードを書き換える車載器が提供される。
【0014】
請求項10に記載の発明によれば、請求項6〜9の何れか一項に記載の発明において、
前記コンテンツ情報に関連して再生すべき他のコンテンツ情報がある場合、前記コンテンツ情報は当該他のコンテンツ情報の情報コードを串刺し情報コードとして含み、
前記制御手段は、削除するとして前記入力手段により選択されたコンテンツ情報に前記串刺し情報コードが含まれる場合、当該串刺し情報コードを含むコンテンツ情報を削除対象から除外する車載器が提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、予め定めた優先度の情報に基づいてコンテンツ情報が順に削除されるため、メモリ容量が小さい車載器でも可能な限り新しいコンテンツ情報を記憶できるように、空きメモリ容量を増やしておくことができる。また、不要なコンテンツ情報を削除した分、ユーザーにとって必要なコンテンツ情報を記憶しておくことができ、車載器の利便性を向上し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態1における配信システム100の構成図を示す。
配信システム100は、図1に示すように、車両Cに搭載された車載器10、路側無線装置20、センター装置30を含んで構成され、センター装置30が路側無線装置20を介して車載器10にコンテンツ情報を配信する。
路側無線装置20は路上や駐車場等に設置され、各路側無線装置20はネットワークN1を介してセンター装置30と接続されている。また、路側無線装置20と、車両Cの車載器10とは無線通信が可能である。
【0017】
なお、コンテンツ情報とは、店舗の広告や駐車場、医療施設の案内等のコンテンツ(テキスト情報、画像情報、音情報)の他、コンテンツを提供する事業者に関する情報、コンテンツの有効期限の情報、サービスを提供可能な対象地点の情報(例えば、広告している店舗の地点を示す緯度経度や店舗名等)、指定したコンテンツの通知を行うポップアップの再生をする地点(例えば、ポップアップの再生地点を示す緯度経度、ポップアップを再生する道路種別や車両の進入方向を指定する情報等)、コンテンツの表示画面の遷移情報(次に表示する画面を指定する情報等)、嗜好情報等を含む情報で配信すべき情報を含めたひとまとまりの情報をいう。詳細は後述する。
【0018】
図1では1台のセンター装置30のみ示したが、コンテンツ情報を配信する配信事業者は複数あり、センター装置30は配信事業者毎に備えられるものであってもよい。
【0019】
以下、各構成装置について詳細に説明する。
図2に示すように、路側無線装置20は、本体装置20aとアンテナ20bとから構成されている。路側無線装置20は、道路脇、道路上方又は駐車場脇等に設置されたアンテナ20bから、到達距離が限定されたDSRCの電波を放射して、路側無線装置20近傍に路側エリアZを形成する。この路側エリアZ内にある車両Cの車載器10とだけ双方向狭域無線通信が可能となる。以下、路側無線装置20と車載器10間の狭域無線通信を路車間通信という場合がある。
【0020】
DSRCは5.8GHz帯域の電波を使った通信方式であり、その通信範囲は例えば数メートルから数十メートルである。路側無線装置20からのDSRCの送信出力は何れも同じ程度に設定されているので、複数の路側無線装置20がそれぞれ形成する路側エリアZは設置場所に関係なく、ほぼ一定である。
【0021】
本体装置20aは、車載器10とセンター装置30間の情報のやりとりを仲介するための処理を行う。すなわち、アンテナ20bを介して車載器10から受信された情報をセンター装置30に転送し、センター装置30から送信されたコンテンツ情報を車載器10へ転送する。本体装置20aは、情報処理や通信制御を行う制御部、記憶部等を備えたコンピュータ端末を適用することができる。
なお、路側無線装置20の本体装置20aがセンター装置30としての機能を一部或いは全部備えていてもよい。
【0022】
車載器10は、車両Cに搭載され、搭載された車両Cを目的地へ誘導するための処理等を行うナビゲーション機能の他、DSRCによるETC(Electronic Toll Collection System)利用のための処理を行う機能等を有している。
【0023】
図3に、センター装置30から車載器10に配信(送信)されるコンテンツ情報のデータ構成例を示す。コンテンツ情報は、情報の内容により分類された識別符号(ID)により特徴付けられた複数の情報により構成され、提供するコンテンツの内容に応じて必要なIDの情報が格納される。センター装置30から車載器10に配信される方法は、複数のコンテンツ情報から構成される1まとまりで配信される。以下、1まとまりの情報は配信情報と呼ぶ。
【0024】
図4に、各IDの情報の概要を示す。
図4に示すように、ID毎に情報の内容が分類されている。
「ID00」の情報は、コンテンツ情報が持つIDの一覧を示す情報である。ここで、それぞれのコンテンツ情報は必ずしも全てのIDを持つわけではなく必要なIDのみを持つことが可能である。例えば、あるコンテンツ情報はID00〜05により特徴付けられた情報を持ち、また別のあるコンテンツ情報はID00〜ID05、ID10、ID30により特徴付けられた情報を持つ。尚、ID00、ID01、ID02は基本的な情報であり、全てのコンテンツ情報は、これらのIDの情報を持つ。
【0025】
「ID01」の情報は、事業者を示す情報である。具体的に、「ID01」の情報は、「サービス事業者コード」、「サービス事業者表示テキスト」、「サービス事業者表音文字列」を含む。
「サービス事業者コード」とは、サービス事業者毎にユニークに割り付けられるコードである。このコードに基づいて、サービス事業者を特定できる。
「サービス事業者表示テキスト」とは、表示用サービス事業者名テキスト情報であり、
「サービス事業者表音文字列」とは、サービス事業者名等を利用者に音声で通知する際に用いられる。
【0026】
「ID02」の情報は、コンテンツの属性を示す情報である。具体的に、「ID02」の情報は、コンテンツを提供する情報提供企業の「情報提供企業コード」、「情報提供企業表示テキスト」、「情報提供企業表音文字列」、コンテンツ情報を特定するための識別情報である「情報コード」、「情報表示テキスト」、「情報表音文字列」、コンテンツのカテゴリを示す「嗜好データカテゴリ」を含む。
【0027】
「情報コード」とは、サービス事業者がコンテンツ情報毎にユニークに割り付けるコードである。このコードに基づいてコンテンツ情報を識別することができる。また、当該情報コードは、後述する「ID30」の遷移情報等の記述に使用される。
また、本実施の形態における配信システム100では、配信済みのコンテンツ情報と同様のコンテンツ情報をセンター装置30が送信する場合、同一の情報コードを使用することができ、あるコンテンツ情報の内容が新しく更新された場合は、同一の情報コードを付加して当該更新されたコンテンツ情報を車載器10に対して配信すると、車載器10では、古いコンテンツ情報に対して新たなコンテンツ情報を上書きすることができる。
「嗜好データカテゴリ」とは、コンテンツ情報のカテゴリを示す。例えば、最大96項目の分類でコンテンツ(コンテンツ情報)をカテゴリ分けするために用いられる。96項目の各項目は1bitで表される。
【0028】
「ID03」の情報は、コンテンツの再生条件を示す情報である。
例えば、コンテンツを受信後、当該コンテンツを即時再生するか蓄積するかの情報等が含まれる。
【0029】
「ID04」の情報は、コンテンツの有効期限の情報を示す情報である。
具体的に、「ID04」の情報は、受信したコンテンツの「開始年月日時分」及び「終了年月日時分」を秒単位で示している。
【0030】
「ID05」の情報は、コンテンツで示された店舗等の営業時間等を示す情報である。
【0031】
「ID10」の情報は、対象地点情報(コンテンツ配信元の企業の広告情報、クーポン情報等)を示す情報である。
この対象地点情報に、動画や音声等のコンテンツが格納される。具体的に、「ID10」の情報は、「項目有無情報」、「対象地点座標」、「対象地点表示用テキスト」、「表示用文字データ」、「表示画像データ」、「表音文字列データ」、「圧縮音声データ」、「音声再生順」、「ビデオデータ」、「URL」、「提携駐車場情報」、「アイコン表示画像データ」を含む。
【0032】
「ID20」の情報は、コンテンツのポップアップの再生地点(情報提供地点)を示す情報である。
【0033】
「ID30」の情報は、次に再生可能なコンテンツ情報(再生遷移先)を示す情報である。
遷移情報は、8つの「次再生情報コード1〜8」で構成され、最大8分岐の遷移を可能とする。「次再生情報コード1〜8」は、表示画面を遷移させる場合に用いられる情報であり、「ID02」の「情報コード」に対応する。この「ID30」の情報がコンテンツ情報に無い場合、又は「次再生情報コード1〜8」に情報が格納されていない場合(次再生情報コードが存在しない場合)は、当該コンテンツ情報は遷移先の無いコンテンツ情報となる。
【0034】
「ID40」の情報は詳細情報と呼ばれる情報であり、串刺し検索等を実現するために用いられる。
情報内容フラグは、詳細情報データの内容の種別を示すための識別情報である。本実施の形態では、情報内容フラグが「0」の場合は詳細情報データに情報コードが格納されていることを示し、「1」の場合は詳細情報データに串刺し検索コードが格納されていることを示す。
串刺し検索コードとは、当該コンテンツ情報の種類を識別し、コンテンツ情報を検索する際に使用される検索情報である。例えば、串刺し検索コードが「00001」のとき、当該コンテンツはクーポンの情報であることを示し、「00002」のとき、当該コンテンツは新着情報であること等を示すことをサービス事業者が設定する。車載器10はその串刺し検索コードを用いてコンテンツを検索することが可能である。
【0035】
詳細情報データは、情報コード、串刺し検索コード、会員情報等が格納される。
他にも、当該コンテンツの内容の説明をするためのテキスト情報等が格納されてもよい。表示用文字データは、サービス対象地点や画面遷移の案内を行う情報や、検索のための検索用語等、表示部1eに表示させてユーザーを補助するための情報である。表音文字列は音声によってユーザーに伝達するための情報を格納している。
【0036】
本実施の形態においては、1つのコンテンツ情報につき、ID40の詳細情報を8つまで格納することができる。つまり、ID40に対応するデータ領域には、詳細情報1〜8が格納されており、使用しない詳細情報にはデータは格納されない。例えば、ID40の詳細情報のうち、詳細情報1〜3のみ使用したい場合には詳細情報4〜8にはデータは格納しないことになる。
【0037】
「ID50」の情報は駐車場情報であり、コンテンツで示された店舗等の駐車場の満空情報を示す。「ID60」の情報は運転支援情報であり、駐車場の出入口付近/駐車場内合流/分岐・速度案内等、敷地内の運転に関して、運転の補助となる情報である。ID80」の情報は、嗜好データであり、サービス事業者が配信するコンテンツを96項目に分類して、利用者の嗜好に合わせて配信するコンテンツを選択するために利用される情報である。
【0038】
図5に、本実施形態における車載器10の構成を示す。
図5に示すように、車載器10は、カーナビ部1、通信モジュール2、DSRC部3、制御部4等を備えて構成されている。
【0039】
カーナビ部1は、カーナビ制御部1a、現在地検出部1b、地図記憶部1c、入力部1d、表示部1e、記憶部1f、音声出力部1g等を備え、車両Cの現在地から目的地までの経路を算出し、当該経路に従って車両Cを目的地へ誘導するための処理を行う。
【0040】
カーナビ制御部1aは、現在地検出部1bから検出された現在地の位置情報及び地図記憶部1cに記憶された地図情報等に基づいて、車両Cの現在地から入力部1dを介して設定された目的地までの経路を算出する。そして、地図記憶部1cに記憶されている地図情報を用いて算出した経路へ誘導するための地図画面を生成し、表示部1eにより表示させ、ナビゲーション制御手段として機能する。
【0041】
現在地検出部1bは、GPSアンテナ、角度センサ、方位センサ、距離センサ等の各種センサを備え、これらセンサによる検出結果に基づいて車両Cの現在地を検出する。GPSアンテナは、GPS衛星から送信されるGPS信号を検出する。また、角度センサは移動方向の変化量を示す車の加速度(単位時間あたりの水平方向への回転速度)を検出し、方位センサは地磁気の検出を行い、車両の絶対方位を検出する。現在地検出部1bは、これらセンサから取得した各検出結果に基づいて車両の現在地を示す位置情報(経度、緯度等の情報)を生成し、カーナビ制御部1aに出力する。
【0042】
地図記憶部1cは、メモリやDVD等の記録媒体から構成され、案内表示に必要な地図情報、通信モジュール2を介して受信されるガイド情報(道路情報、渋滞情報等)等を記憶している。
【0043】
入力部1dは、操作キーや表示部1eと一体に構成されるタッチパネル等から構成されている。入力部1dは、これらの操作に対応する操作信号を生成し、制御部4に出力し、入力手段として機能する。
【0044】
表示部1eは、モニタを備え、制御部4の制御に従ってモニタ上に各種情報を表示する。例えば、設定画面や地図画面、センター装置30から受信したコンテンツ情報の内容を画面等に表示し、表示手段として機能する。
【0045】
記憶部1fは、メモリから構成され、制御部4やカーナビ制御部1aにより実行される制御プログラム、プログラムの実行に必要なパラメータやデータ等を記憶している。
また、記憶部1fは、センター装置30から受信したコンテンツ情報を複数記憶し、記憶手段として機能する。
【0046】
音声出力部1gは、音声処理部、D/A変換器、増幅器、スピーカ等を備えて構成される。音声出力部1gは、制御部4から指示された音声データをD/A変換器によりアナログ信号に変換してスピーカにより音声出力する。また、音声出力部1gは、制御部4から指示された表音文字列データに基づいて音声処理部により合成音声信号を生成し、スピーカにより音声出力する。
【0047】
通信モジュール2は、光通信用、FM通信用、2.4GHz電波通信用のアンテナをそれぞれ備え、通信センターと光通信、FM通信、電波通信等の各種通信を行う。例えば、通信モジュール2は通信センターから渋滞情報や道路交通情報等を受信し、制御部4に出力する。なお、通信センターとしてはVICSセンター等を挙げることができるが、これに限らず、また、通信センターから受信する情報としては、渋滞情報や道路交通情報に限らない。
【0048】
DSRC部3は、DSRC制御部3a、通信部3b、記憶部3c、ETC処理部3d、ICカードI/F3eを備えて構成されており、DSRCによるETC利用のための処理や、センター装置30からコンテンツ情報を受信するための通信処理等を行う通信手段として機能する。
【0049】
DSRC制御部3aは、CPU、RAM等から構成され、記憶部3cに記憶されている制御プログラムとの協働によりDSRC部3の各部の動作を制御する。
例えば、ETCによる決済を行う際には、通信部3bの通信動作を制御してETC基地局(ETC決済を行うためにETCゲート付近等に設けられる無線基地局)と決済情報の送受信を行わせる。また、ETC処理部3dにより決済情報の書込処理を行わせる。
また、通信部3bにより路側無線装置20を介してコンテンツ情報を受信した場合には、当該コンテンツ情報を制御部4に出力する。
【0050】
通信部3bは、車両Cのダッシュボード上でフロントガラス近傍に固設されたアンテナを備え、このアンテナを介して路側無線装置20やETC基地局等と、DSRCの電波の送受信を行う。
【0051】
記憶部3cは、DSRC制御部3aにより実行される制御プログラム等を記憶している。
【0052】
ETC処理部3dは、ICカードI/F3eに挿抜されるIC付きクレジットカード又はデビットカード等に対して決済情報等の読み書きを行う。
【0053】
ICカードI/F3eは、上記クレジットカード等のスロットを備え、このスロットに挿入されたクレジットカード等のICとETC処理部3dとの間で情報のやりとりを仲介する。
【0054】
制御部4は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、記憶部1fに記憶された制御プログラムとの協働により各種演算を行う他、各部の集中制御を行う。例えば、路側無線装置20との路車間通信を行う際にはDSRC部3の通信動作を制御する。なお、DSRC部3の制御にあたってはDSRC部3のDSRC制御部3aとの協働により制御を行う。また、DSRC部3を介してセンター装置30から受信したコンテンツ情報の保存、再生、削除の制御等を行う。
【0055】
通信モジュール2は、光通信用、FM通信用、2.4GHz電波通信用のアンテナをそれぞれ備え、通信センターと光通信、FM通信、電波通信を行う。通信モジュール2は通信センターから渋滞情報や道路交通情報等を受信し、制御部4に出力する。通信センターとしてはVICSセンター等を挙げることができるが、これに限らず、また、通信センターから受信する情報としては、渋滞情報や道路交通情報に限らない。
なお、通信モジュール2は他にもWiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等のDSRC以外の通信手段を使用することにより、インターネット等の情報を入手することもできる。
【0056】
次に、動作について説明する。
まず、図6〜図11を参照して、記憶部1fが記憶する配信情報のうち、削除候補のコンテンツ情報を検出する処理について説明する。
【0057】
図6に、コンテンツ情報の有効期限に基づく削除候補検出処理を示す。
図6に示す処理によれば、記憶部1fが記憶している配信情報のうち、有効期限が切れて再生できないコンテンツ情報が削除候補として検出される。
まず、制御部4は、変数nを記憶部1fが記憶しているコンテンツ情報の数に設定し(ステップS1)、変数i、kをi=1、k=1に設定してi=1番目のコンテンツ情報から処理を行う(ステップS2)。
ここでの変数iは、記憶部1fが記憶しているコンテンツ情報の全てに対して情報コードを取得するため、ループ回数をカウントする変数である。また、変数kは、ステップS7で後述する、削除可能テーブルの配列の列数をカウントする変数である。
制御部4は、車載器10の内部時計から現在時刻を取得する(ステップS3)。
【0058】
制御部4は、n≧iであるか否か判断する(ステップS4)。
n≧iである場合(ステップS4;Y)、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の有効期限の情報を取得する(ステップS5)。有効期限の情報は、ID04に格納されている。
【0059】
制御部4は、ステップS3で取得した現在時刻が、ステップS5で取得した有効期限を経過しているか否か判断する(ステップS6)。
現在時刻が有効期限を経過している場合(ステップS6;Y)、例えば現在時刻が5月1日で有効期限が同年の4月1日である場合、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の情報コードをk番目の削除候補として削除可能テーブルの配列Aに書き込む(ステップS7)。情報コードは、ID02に格納されている。また、削除可能テーブルは、制御部4が備えるRAM等のワークメモリに一時的に形成されるとしてもよいし、記憶部1fにより予め記憶されているとしてもよい。
【0060】
制御部4は、kを+1だけインクリメントし(ステップS8)、iを+1だけインクリメントする(ステップS9)。そして、制御部4は、ステップS4に移行して、上述してきた処理と同様の処理を行う。なお、ステップS6において、現在時刻がi番目のコンテンツ情報の有効期限を経過していない場合も同様に(ステップS6;N)、i=i+1にして(ステップS9)、ステップS4に移行する。また、ステップS4において、n≧iとならない場合(ステップS4;N)、制御部4は、全てのコンテンツ情報の検出が終了したと判断し、コンテンツ情報の有効期限に基づく削除候補検出処理を終了する。
【0061】
図7に、コンテンツ情報の保存有効期間に基づく削除候補検出処理を示す。
図7に示す処理によれば、記憶部1fが記憶している配信情報のうち、予め定められた保存有効期間を経過したコンテンツ情報が削除候補として検出される。
ステップS11〜S14までの処理は、図6のステップS1〜S4までの処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0062】
n≧iである場合(ステップS14;Y)、制御部4は、ユーザーによって予め定められた保存有効期間がi番目のコンテンツ情報にあるか否かについて判断する(ステップS15)。保存有効期間の情報は、情報コードごとに予め設定されて記憶部1fにより記憶される。
保存有効期間の情報がある場合(ステップS15;Y)、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の受信時刻を車載器10の内部時計から取得する(ステップS16)。
また、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の保存有効期間の情報を取得する(ステップS17)。
【0063】
制御部4は、現在時刻からi番目のコンテンツ情報の受信時刻を差し引いた期間(受信してから現在までの期間)が、保存有効期間を経過しているか否か判断する(ステップS18)。
差し引いた期間が保存有効期間を経過している場合(ステップS18;Y)、例えば受信してから現在までの期間が30日間で、保存有効期間が15日間である場合、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の情報コードをk番目の削除候補として削除可能テーブルの配列Bに書き込む(ステップS19)。
【0064】
制御部4は、kを+1だけインクリメントし(ステップS20)、iを+1だけインクリメントする(ステップS20a)。そして、制御部4は、ステップS14に移行して、上述し同様の処理を行う。なお、ステップS18において、現在時刻から受信時刻を差し引いた期間がi番目のコンテンツ情報の保存有効期間を経過していない場合にも(ステップS18;N)、i=i+1にして(ステップS20a)、ステップS14から上述してきた処理を行う。また、ステップS14において、n≧iとならない場合(ステップS14;N)、制御部4は、全てのコンテンツ情報の検出が終了したと判断し、コンテンツ情報の保存有効期間に基づく削除候補検出処理を終了する。
【0065】
図8に、コンテンツ情報に含まれる遷移情報に基づく削除候補検出処理を示す。
図8に示す処理によれば、記憶している配信情報のうち、何れのコンテンツ情報にも遷移先とされていないコンテンツ情報が削除候補として検出される。
まず、制御部4は、変数nを記憶部1fが記憶するコンテンツ情報の数に設定し(ステップS21)、変数i、kをi=1、k=1に設定して1番目のコンテンツ情報から処理を行う(ステップS22)。
【0066】
制御部4は、n≧iであるか否か判断する(ステップS23)。
n≧iである場合(ステップS23;Y)、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の情報コードを取得して、取得した情報コードを変数Xに設定する(ステップS24)。
【0067】
制御部4は、i番目のコンテンツ情報について、参照チェック(X)処理を行う(ステップS25)。以下、参照チェック(X)処理について説明する。
【0068】
図9に、参照チェック(X)処理を示す。
参照チェック(X)処理では、i番目のコンテンツ情報がID20又はID50を含むコンテンツ情報であるか否かをチェックする。ID20又はID50を含むコンテンツ情報は、情報提供地点での情報提供が含まれるコンテンツ情報であるためS25へA=Trueが戻され、削除対象のコンテンツ情報からは外される。
【0069】
まず、制御部4は、変数nを記憶部1fが記憶しているコンテンツ情報の数に設定し(ステップS25a)、変数iをi=1に設定して(ステップS25b)、i=1番目のコンテンツ情報から処理を行う。
【0070】
制御部4は、情報コードXのコンテンツ情報に含まれるID00を取得する(ステップS25c)。なお、ID00は、コンテンツ情報に含まれるIDの一覧を示す情報である。
【0071】
制御部4は、ID00を参照して、ID20又はID50いずれかを含むか否か判断する(ステップS25d)。
ID20とID50を共に含む、又は何れかを含む場合(ステップS25d;Y)、制御部4は、ステップS25hに移行する。
ID20とID50を共に含まない場合(ステップS25d;N)、制御部4は、n≧iであるか否か判断する(ステップS25e)。
【0072】
n≧iである場合(ステップS25e;Y)、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の情報コードをチェックする情報コードチェック(X)処理に移行する(ステップS25f)。
【0073】
ここで、図10を参照して、情報コードチェック(X)処理について説明する。
制御部4は、変数iをi=1に設定して(ステップS205a)、i≦8であるか否か判断する(ステップS205b)。なお、「8」という数字は、次再生情報コード及び詳細情報をコンテンツ情報に含めることできる最大の数である。
【0074】
i≦8である場合(ステップS205b;Y)、制御部4は、i番目の次再生情報コードの有無について判断する(ステップS205c)。
i番目の次再生情報コードがある場合(ステップS205c;Y)、制御部4は、i番目の次再生情報コードを変数Yに設定し(ステップS205d)、X=Yであるか否か判断する(ステップS205e)。
【0075】
X=Yである場合(ステップS205e;Y)、制御部4は、変数AをA=Trueと設定して(ステップS205f)、情報コードチェック(X)処理を終了する。
【0076】
ステップS205eに戻り、X=Yでない場合(ステップS205e;N)、制御部4は、i番目の詳細情報は情報コードか否か判断する(ステップS205g)。
i番目の詳細情報は情報コードである場合(ステップS205g;Y)、制御部4は、i番目の詳細情報を変数Zに設定し(ステップS205h)、X=Zであるか否か判断する(ステップS205i)。
【0077】
X=Zである場合(ステップS205i;Y)、制御部4は、ステップS205fに移行する。一方、X=Zでない場合(ステップS205i;N)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS205j)、ステップS205bから同様の処理を行う。また、ステップS205bにおいて、i≦8でない場合(ステップS205b;N)、制御部4は、変数AをA=Falseと設定して(ステップS205k)、情報コードチェック(X)処理を終了する。
【0078】
図9に戻り、制御部4は、変数AがA=Trueであるか否か判断する(ステップS25g)。
A=Trueである場合(ステップS25g;Y)、制御部4は、変数AをA=Trueと設定して(ステップS25h)、参照チェック(X)処理を終了する。
【0079】
一方、A=Trueでない場合(ステップS25g;N)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS25i)、ステップS25eに移行する。
また、ステップS25eにおいて、n≧iでない場合(ステップS25e;N)、制御部4は、変数AをA=Falseと設定して(ステップS25j)、参照チェック(X)処理を終了する。
【0080】
図8に戻り、制御部4は、変数AがA=Trueであるか否か判断する(ステップS26)。
A=Trueである場合(ステップS26;Y)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして、(ステップS27)、ステップS23に移行する。
A=Trueでない場合(ステップS26;N)、制御部4は、i番目のコンテンツ情報をk番目の削除候補として削除可能テーブルの配列Cに書き込む(ステップS28)。
【0081】
制御部4は、kを+1だけインクリメントして(ステップS29)、ステップS27に移行する。
【0082】
ステップS23に戻り、n≧iでない場合(ステップS23;N)、制御部4は、遷移情報に基づく削除候補検出処理を終了する。
【0083】
図11に、コンテンツ情報の再生済み情報に基づく削除候補検出処理を示す。
図11に示す処理によれば、記憶部1fが記憶している配信情報のうち、再生済みのコンテンツ情報が削除候補として検出される。
【0084】
まず、制御部4は、変数nを記憶部1fが記憶しているコンテンツ情報の数に設定し(ステップS31)、変数i、kをi=1、k=1に設定する(ステップS32)。
制御部4は、車載器10の内部時計から現在時刻を取得する(ステップS33)。
【0085】
制御部4は、n≧iであるか否か判断する(ステップS34)。
n≧iである場合(ステップS34:Y)、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の再生済みフラグを取得する(ステップS35)。
【0086】
制御部4は、取得した再生済みフラグに基づいて再生済みであると判断した場合(ステップS36;Y)、再生済みであるi番目のコンテンツ情報の再生時刻を取得する(ステップS37)。
【0087】
制御部4は、現在時刻から再生時刻を差し引いた期間(再生してから現在までの期間)が、保存有効期間を経過しているか否か判断する(ステップS38)。
保存有効期間を経過している場合(ステップS38;Y)、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の情報コードを削除候補として削除可能テーブルの配列Dに記憶させる(ステップS39)。
【0088】
制御部4は、kを+1だけインクリメントし(ステップS40)、iを+1だけインクリメントする(ステップS41)。そして、制御部4は、ステップS34に移行する。なお、ステップS38において、コンテンツ情報を再生してから現在までの期間が、保存有効期間を経過していない場合(ステップS38;N)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS41)、ステップS34に移行する。
【0089】
ステップS34において、n≧iでない場合(ステップS34;N)、制御部4は、削除候補として検出すべきコンテンツ情報はないと判断し、再生済み情報に基づく削除候補検出処理を終了する。
【0090】
次に、図12〜図16を参照して、優先度の情報に基づくコンテンツ情報の削除処理について説明する。優先度の情報とは、図6〜図11において検出した(1)コンテンツ情報の有効期限の情報に基づく削除候補、(2)コンテンツ情報の保存有効期間の情報に基づく削除候補、(3)コンテンツ情報の遷移情報に基づく削除候補、(4)コンテンツ情報の再生済み情報に基づく削除候補、の各削除候補の情報である
【0091】
図12に、コンテンツ情報の有効期限の情報に基づく削除処理を示す。
まず、制御部4は、コンテンツ情報の有効期限の情報に基づく削除処理が有効であるか否か判断する(ステップS51)。有効であるか否かの設定情報は、記憶部1fにより記憶されている。
【0092】
有効である場合(ステップS51;Y)、制御部4は、変数iをi=1に設定して(ステップS52)、削除候補として予め検出した情報コードの数を削除候補テーブルから取得し、取得した情報コードの数をP_Lastに設定する(ステップS53)。P_Lastは、削除候補テーブルの配列Aの総列数となる。
【0093】
制御部4は、i≦P_Lastであるか否か判断する(ステップS54)。
i≦P_Lastである場合(ステップS54;Y)、制御部4は、削除候補テーブルから配列Aにおけるi番目の情報コードを取得し、取得したi番目の情報コードを変数Pに設定する(ステップS55)。
【0094】
制御部4は、変数kをk=1に設定して(ステップS56)、予めデータベース化した串刺し検索テーブルから総情報コード数を取得し、取得した総情報コード数をU_Lastに設定する(ステップS57)。なお、串刺し検索テーブルのデータベース化については、図17及び図18で説明する。
【0095】
制御部4は、k≦U_Lastであるか否か判断する(ステップS58)。
k≦U_Lastでない場合(ステップS58;N)、制御部4は、i番目の情報コードPへの再生遷移連携修正処理を行う(ステップS59)。その後、制御部4は、情報コードPのコンテンツ情報を削除する(ステップS60)。
【0096】
ここで、図13を参照して、再生遷移連携修正処理について説明する。
再生遷移連携修正処理によれば、コンテンツ情報を削除する際に、削除するコンテンツ情報への再生遷移の連携が修正される。
【0097】
制御部4は、記憶部1fが記憶している全てのコンテンツ情報の数を取得し、取得したコンテンツ情報の数を変数Nに設定する(ステップS59a)。
【0098】
制御部4は、変数iをi=1に設定し(ステップS59b)、i番目のコンテンツ情報にID30が含まれるか否か判断する(ステップS59c)。
ID30が含まれる場合(ステップS59c;Y)、制御部4は、変数kをk=1に設定し(ステップS59d)、変数Zがi番目のコンテンツ情報におけるk番目の次再生情報コードであるか否か判断する(ステップS59e)。
【0099】
Zがi番目のコンテンツ情報におけるk番目の次再生情報コードである場合(ステップS59e;Y)、i番目のコンテンツ情報に含まれるk番目の次再生情報コードを削除する(ステップS59f)。
【0100】
Zがi番目のコンテンツ情報であってk番目の次再生情報コードでない場合(ステップS59e;N)、又はステップS59fにおいてk番目の次再生情報コードを削除した後、制御部4は、kを+1だけインクリメントする(ステップS59g)。
【0101】
制御部4は、k>8であるか否か判断する(ステップS59h)。
k>8でない場合(ステップS59h;N)、制御部4は、ステップS59eに移行する。
k>8である場合(ステップS59h;Y)、制御部4は、iを+1だけインクリメントし(ステップS59i)、i>Nであるか否か判断する(ステップS59j)。
【0102】
i>Nでない場合(ステップS59j;N)、制御部4は、ステップS59cに移行する。i>Nである場合(ステップS59j;Y)、再生遷移連携修正処理を終了する。
【0103】
図12に戻り、k≦U_Lastである場合(ステップS58;Y)、制御部4は、串刺し検索テーブルからk番目の情報コードを取得し、取得したk番目の情報コードを変数Uに設定する(ステップS61)。
【0104】
制御部4は、P=Uであるか否か判断する(ステップS62)。
P=Uでない場合(ステップS62;N)、制御部4は、kを+1だけインクリメントして(ステップS63)、ステップS58に移行する。
P=Uである場合(ステップS62;Y)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS64)、ステップS54に移行する。
【0105】
ステップS54において、i≦P_Lastでない場合(ステップS54;N)、制御部4は、コンテンツ情報の有効期限の情報に基づく削除処理を終了する。
【0106】
図14に、コンテンツ情報の保存有効期間の情報に基づく削除処理を示す。
制御部4は、コンテンツ情報の保存有効期間の情報に基づく削除処理が有効であるか否か判断する(ステップS71)。
【0107】
有効でない場合(ステップS71;N)、制御部4は、保存有効期間の情報に基づく削除処理を終了する。
有効である場合(ステップS71;Y)、制御部4は、変数iをi=1に設定して(ステップS72)、削除候補として予め検出した情報コードの数を削除候補テーブルから取得し、取得した情報コードの数をQ_Lastに設定する(ステップS73)。
【0108】
制御部4は、i≦Q_Lastであるか否か判断する(ステップS74)。
i≦Q_Lastである場合(ステップS74;Y)、制御部4は、削除候補テーブルから配列Aのi番目の情報コードを取得し、取得したi番目の情報コードをQに設定する(ステップS75)。
【0109】
制御部4は、変数kをk=1に設定して(ステップS76)、串刺し検索テーブルから総情報コード数を取得し、取得した総情報コード数をU_Lastに設定する(ステップS77)。
【0110】
制御部4は、k≦U_Lastであるか否か判断する(ステップS78)。
k≦U_Lastでない場合(ステップS78;N)、制御部4は、i番目の情報コードQへの再生遷移連携修正処理を行う(ステップS79)。その後、制御部4は、情報コードQのコンテンツ情報を削除する(ステップS80)。
i番目の情報コードQへの再生遷移連携修正処理は、図13において説明した処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0111】
k≦U_Lastである場合(ステップS78;Y)、制御部4は、串刺し検索テーブルからk番目の情報コードを取得し、取得したk番目の情報コードをUに設定する(ステップS81)。
【0112】
制御部4は、Q=Uであるか否か判断する(ステップS82)。
Q=Uでない場合(ステップS82;N)、制御部4は、kを+1だけインクリメントして(ステップS83)、ステップS78に移行する。
Q=Uである場合(ステップS82;Y)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS84)、ステップS74に移行する。
【0113】
ステップS74において、i≦Q_Lastでない場合(ステップS74;N)、制御部4は、コンテンツ情報の保存有効期間の情報に基づく削除処理を終了する。
【0114】
図15に、コンテンツ情報の再生遷移情報に基づく削除処理を示す。
制御部4は、コンテンツ情報の再生遷移情報に基づく削除処理が有効であるか否か判断する(ステップS91)。
【0115】
有効である場合(ステップS91;Y)、制御部4は、変数iをi=1に設定して(ステップS92)、削除候補として予め検出した情報コードの数を削除候補テーブルから取得し、取得した情報コードの数をR_Lastに設定する(ステップS93)。
【0116】
制御部4は、i≦R_Lastであるか否か判断する(ステップS94)。
i≦R_Lastである場合(ステップS94;Y)、制御部4は、削除候補テーブルから配列Aのi番目の情報コードを取得し、取得したi番目の情報コードをRに設定する(ステップS95)。
【0117】
制御部4は、変数kをk=1に設定して(ステップS96)、串刺し検索テーブルから総情報コード数を取得し、取得した総情報コード数をU_Lastに設定する(ステップS97)。
【0118】
制御部4は、k≦U_Lastであるか否か判断する(ステップS98)。
k≦U_Lastでない場合(ステップS98;N)、制御部4は、i番目の情報コードRへの再生遷移連携修正処理を行う(ステップS99)。その後、制御部4は、情報コードRのコンテンツ情報を削除する(ステップS100)。
i番目の情報コードRへの再生遷移連携修正処理は、図13において説明した処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0119】
k≦U_Lastである場合(ステップS98;Y)、制御部4は、串刺し検索テーブルからk番目の情報コードを取得し、取得したk番目の情報コードをUに設定する(ステップS101)。
【0120】
制御部4は、R=Uであるか否か判断する(ステップS102)。
R=Uでない場合(ステップS102;N)、制御部4は、kを+1だけインクリメントして(ステップS103)、ステップS98に移行する。
R=Uである場合(ステップS102;Y)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS104)、ステップS94に移行する。
【0121】
i≦R_Lastでない場合(ステップS94;N)、制御部4は、コンテンツ情報の再生遷移情報に基づく削除処理を終了する。
【0122】
図16に、コンテンツ情報の再生済み情報に基づく削除処理を示す。
制御部4は、コンテンツ情報の再生済み情報に基づく削除処理が有効であるか否か判断する(ステップS111)。
【0123】
有効である場合(ステップS111;Y)、制御部4は、変数iをi=1に設定して(ステップS112)、削除候補として予め検出した情報コードの数を削除候補テーブルから取得し、取得した情報コードの数をS_Lastに設定する(ステップS113)。
【0124】
制御部4は、i≦S_Lastであるか否か判断する(ステップS114)。
i≦S_Lastである場合(ステップS114;Y)、制御部4は、削除候補テーブルから配列Aのi番目の情報コードを取得し、取得したi番目の情報コードをSに設定する(ステップS115)。
【0125】
制御部4は、変数kをk=1に設定して(ステップS116)、串刺し検索テーブルから総情報コード数を取得し、取得した総情報コード数をU_Lastに設定する(ステップS117)。
【0126】
制御部4は、k≦U_Lastであるか否か判断する(ステップS118)。
k≦U_Lastでない場合(ステップS118;N)、制御部4は、i番目の情報コードSへの再生遷移連携修正処理を行う(ステップS119)。その後、制御部4は、情報コードSのコンテンツ情報を削除する(ステップS120)。
i番目の情報コードSへの再生遷移連携修正処理は、図13において説明した処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0127】
k≦U_Lastである場合(ステップS118;Y)、制御部4は、串刺し検索テーブルからk番目の情報コードを取得し、取得したk番目の情報コードをUに設定する(ステップS121)。
【0128】
制御部4は、S=Uであるか否か判断する(ステップS122)。
S=Uでない場合(ステップS122;N)、制御部4は、kを+1だけインクリメントして(ステップS123)、ステップS118に移行する。
S=Uである場合(ステップS122;Y)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS124)、ステップS114に移行する。
【0129】
ステップS114において、i≦S_Lastでない場合(ステップS114;N)、制御部4は、コンテンツ情報の再生済み情報に基づく削除処理を終了する。
【0130】
図17に、串刺し検索テーブルの作成処理を示す。
制御部4は、記憶部1fが記憶する全てのコンテンツ情報の数を取得し(ステップS131)、変数CをC=1に設定する(ステップS132)。
【0131】
制御部4は、C番目のコンテンツ情報にID40が含まれるか否か判断する(ステップS133)。
ID40が含まれる場合(ステップS133;Y)、制御部4は、変数NをN=1に設定し(ステップS134)、C番目のコンテンツ情報のID40において、N番目に詳細情報があるか否か判断する(ステップS135)。
【0132】
N番目に詳細情報がある場合(ステップS135;Y)、制御部4は、N番目の詳細情報の情報内容フラグは串刺し検索コードであるか否か判断する(ステップS136)。なお、情報内容フラグはID40に格納されている。
N番目に詳細情報がない場合(ステップS135;N)、制御部4は、ステップS139に移行する。
【0133】
N番目の詳細情報の情報内容フラグが串刺し検索コードである場合(ステップS136;Y)、制御部4は、N番目の表示用文字データを取得する(ステップS137)。表示用文字データは、ID40の詳細情報に含まれる。
制御部4は、取得したN番目の表示用文字データを串刺し検索ワードとして串刺し検索テーブルに記憶する(ステップS138)。なお、串刺し検索テーブルは、記憶部1fにより予め記憶されている。
ステップS136に戻り、N番目の詳細情報の情報内容フラグが串刺し検索コードでない場合(ステップS136;N)、制御部4は、ステップS139に移行する。
【0134】
制御部4は、Nを+1だけインクリメントして(ステップS139)、N>8であるか否か判断する(ステップS140)。
N>8でない場合(ステップS140;N)、制御部4は、ステップS135に移行する。
N>8である場合(ステップS140;Y)、制御部4は、Cを+1だけインクリメントする(ステップS141)。
【0135】
制御部4は、CがステップS131で取得した全てのコンテンツ情報の数を超えているか否か判断する(ステップS142)。
【0136】
Cが全てのコンテンツ情報の数を超えていない場合(ステップS142;N)、制御部4は、ステップS133に移行する。
Cが全てのコンテンツ情報の数を超えている場合(ステップS142;Y)、串刺し検索テーブルの作成処理を終了する。
【0137】
図18に、串刺し検索テーブルに基づくキーワード検索処理を示す。
キーワード検索処理によれば、串刺し検索ワードを含むコンテンツ情報が検索される。
【0138】
制御部4は、記憶部1fが記憶する全てのコンテンツ情報の数を取得する(ステップS151)。また、制御部4は、串刺し検索テーブルから串刺し検索ワードの数を取得する(ステップS152)。
【0139】
制御部4は、変数NをN=1に設定し(ステップS153)、串刺し検索ワードの数≧1であるか否か判断する(ステップS154)。
串刺し検索ワード数≧1である場合(ステップS154;Y)、制御部4は、N番目の串刺し検索ワードを取得する(ステップS155)。
【0140】
制御部4は、変数CをC=1に設定し(ステップS156)、C番目のコンテンツ情報に含まれる表示用文字データを取得する(ステップS157)。
【0141】
制御部4は、取得した表示用文字データにN番目の串刺し検索ワードが含まれるか否か判断する(ステップS158)。
N番目の串刺し検索ワードが含まれない場合(ステップS158;N)、制御部4は、ステップS160に移行する。
N番目の串刺し検索ワードが含まれる場合(ステップS158;Y)、制御部4は、C番目のコンテンツ情報の情報コードを串刺し検索テーブルに書き込む(ステップS159)。
【0142】
制御部4は、Cを+1だけインクリメントして(ステップS160)、Cが全てのコンテンツ情報の数を超えているか否か判断する(ステップS161)。
【0143】
Cが全てのコンテンツ情報の数を超えていない場合(ステップS161;N)、制御部4は、ステップS157に移行する。
Cが全てのコンテンツ情報の数を超えている場合(ステップS161;Y)、制御部4は、Nを+1だけインクリメントして(ステップS162)、Nが串刺し検索テーブルに記憶されている串刺し検索ワードの数を超えているか否か判断する(ステップS163)。
【0144】
Nが串刺し検索ワードの数を超えていない場合(ステップS163;N)、制御部4は、ステップS155に移行する。
Nが串刺し検索ワードの数を超えている場合(ステップS163;Y)、制御部4は、串刺し検索テーブルに基づくキーワード検索処理を終了する。
【0145】
次に、図19〜図25を参照して、入力部1dを介して行われるコンテンツ情報の削除処理について説明する。
【0146】
図19に、コンテンツ情報の削除メニューを表示する表示処理を示す。
図19に示す表示処理によれば、削除候補が表示部1eに表示される。表示された削除候補は、入力部1dを介して選択的に削除される。
【0147】
まず、制御部4は、記憶部1fが記憶するコンテンツ情報の有無を判断する(ステップS211)。
コンテンツ情報がある場合(ステップS211;Y)、制御部4は、変数XをX=0に設定する(ステップS212)。変数Xは、遷移画面の階層を示す。
【0148】
制御部4は、記憶されているコンテンツ情報のうち、遷移した画面ではなく初期画面のコンテンツ情報を取得する(ステップS213)。
制御部4は、初期画面のコンテンツ情報に含まれる情報コードを取得し、取得した情報コードを変数Yに設定する(ステップS214)。
制御部4は、再生遷移リスト(X、Y)取得処理を行う(ステップS215)。
【0149】
図20に、再生遷移リスト(X、Y)取得処理を示す。
制御部4は、ステップS214で取得した情報コードYから表示用文字データを取得し、取得した表示用文字データを変数Charに設定する(ステップS215a)。
【0150】
制御部4は、階層リストテーブル(X、Y、Char)追加処理を行う(ステップS215b)。
図21に、階層テーブル(X、Y、Char)を作成する処理を示す。
制御部4は、階層リストの最終番号を取得し、取得した最終番号を変数Nに設定する(ステップS2151)。制御部4は、Nを+1だけインクリメントする(ステップS2152)。
制御部4は、階層リストテーブルのN番目に、N(階層リスト番号)、X(階層番号)、Y(情報コード)、Char(表示用テキスト)の各情報を追加して(ステップS2153)、階層リストテーブル(X、Y、Char)追加処理を終了する。
【0151】
図20に戻り、制御部4は、Xを+1だけインクリメントし(ステップS215c)、変数iをi=1に設定する(ステップS215d)。
制御部4は、階層リストの最終番号を取得し(ステップS215e)、変数kをk=1に設定する(ステップS215f)。
【0152】
制御部4は、i番目の次再生情報コードを取得し、取得した次再生情報コードを変数Yに設定する(ステップS215g)。そして、制御部4は、次再生情報コードがあるか否か判断する(ステップS215h)。
次再生情報コードがない場合(ステップS215h;N)、制御部4は、ステップS215nに移行する。
次再生情報コードがある場合(ステップS215h;Y)、制御部4は、階層リストからk番目の情報コードを取得し、取得したk番目の情報コードを変数Aに設定する(ステップS215i)。
【0153】
制御部4は、Y=Aであるか否か判断する(ステップS215j)。
Y=Aである場合(ステップS215j;Y)、制御部4は、ステップS215nに移行する。
Y=Aでない場合(ステップS215j;N)、制御部4は、kを+1だけインクリメントして(ステップS215k)、k≦Nであるか否か判断する(ステップS215l)。
【0154】
k≦Nである場合(ステップS215l;Y)、制御部4は、ステップS215iに移行する。
k≦でない場合(ステップS215l;N)、制御部4は、再生遷移リスト(X、Y)取得処理を行う(ステップS215m)。
【0155】
制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS215n)、i≦8であるか否か判断する(ステップS215o)。
【0156】
i≦8である場合(ステップS215o;Y)、制御部4は、ステップS215eに移行する。
i≦8でない場合(ステップS215o;N)、制御部4は、再生遷移リスト(X、Y)の取得処理を終了する。
【0157】
図19に戻り、制御部4は、階層リストを表示部1eの表示画面に表示させる(ステップS216)。
図22に、コンテンツ削除メニューの画面例を示す。
画面Dには、削除候補のコンテンツ情報が1まとまりの再生遷移ごとに区別されて表示される。また、1まとまりの再生遷移ごとの表示は、階層ごとに区別されて表示される。
その他、画面Dには、OKボタンB1、キャンセルボタンB2、チェックボックスCBが表示される。チェックボックスCBは、初期表示では全てオフで表示される。
【0158】
制御部4は、チェックボックス監視処理を行い(ステップS217)、コンテンツ情報の削除メニュー表示処理を終了する。
【0159】
図23a,bに、チェックボックス監視処理を示す。
制御部4は、入力部1dを介して、OKボタンB1又はキャンセルボタンB2が押下されたか否か判断する(ステップS221)。
【0160】
OKボタンB1又はキャンセルボタンB2が押下されてない場合(ステップS221;N)、制御部4は、チェックボックスCBが押下されたか否か判断する(ステップS222)。
【0161】
チェックボックスCBが押下された場合(ステップS222;Y)、制御部4は、押下されたチェックボックスCBの番号を変数Nに設定する(ステップS223)。また、制御部4は、押下されたチェックボックスNの状態を変数Mに設定する(ステップS224)。チェックボックスNの状態とは、ON又はOFFの何れかの状態であるこという。
【0162】
制御部4は、M=1であるか否か判断する(ステップS225)。
M=1でない場合(ステップS225;N)、制御部4は、ステップS221に移行する。
M=1である場合(ステップS225;Y)、制御部4は、変数iをi=0に設定する(ステップS226)。
【0163】
制御部4は、N+i≦階層リストテーブルの最終番号、であるか否か判断する(ステップS227)。
N+i≦階層リストテーブルの最終番号、でない場合(ステップS227;N)、制御部4は、ステップS231に移行する。
N+i≦階層リストテーブルの最終番号、である場合(ステップS227;Y)、制御部4は、階層リストテーブルを参照して、階層リスト番号がN+iの階層番号を取得し、取得したN+iの階層番号を変数X(i)に設定する(ステップS228)。
【0164】
制御部4は、X(0)>X(i)であるか否か判断する(ステップS229)。
X(0)>X(i)でない場合(ステップS229;N)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS230)、ステップS227に移行する。
X(0)>X(i)である場合(ステップS229;Y)、制御部4は、iを−1だけデクリメントして(ステップS231)、変数jをj=0に設定する(ステップS232)。
【0165】
制御部4は、階層テーブルを参照して、階層リスト番号がN+jの情報コードを取得し、取得したN+jの情報コードを変数Y(j)に設定する(ステップS233)。
制御部4は、串刺し検索テーブルを参照して、串刺し検索テーブルに登録されている全ての情報コードの数を取得し、取得した情報コードの数を変数Tに設定する(ステップS234)。
【0166】
制御部4は、変数kをk=1に設定する(ステップS235)。また、制御部4は、串刺し検索テーブルに含まれるk番目の情報コードを取得し、取得した情報コードを変数Sに設定する(ステップS236)。
【0167】
制御部4は、Y(j)=Sであるか否か判断する(ステップS237)。
Y(j)=Sでない場合(ステップS237;N)、制御部4は、k≧Tであるか否か判断する(ステップS238)。
k≧Tでない場合(ステップS238;N)、制御部4は、kを+1だけインクリメントして(ステップS239)、ステップS236に移行する。
k≧Tである場合(ステップS238;Y)、制御部4は、チェックボックスの番号がN+jのチェックボックスの状態Mを1に設定する(ステップS240)。
【0168】
制御部4は、j≦iであるか否か判断する(ステップS241)。
j≦iである場合(ステップS241;Y)、制御部4は、jを+1だけインクリメントして(ステップS242)、ステップS233に移行する。
j≦iでない場合(ステップS241;N)、制御部4は、ステップS221に移行する。
【0169】
ステップS237に戻り、Y(j)=Sである場合(ステップS237;Y)、制御部4は、変数pをp=jに設定する(ステップS243)。
制御部4は、チェックボックスの番号がN+pの状態Mを0に設定する(ステップS244)。
【0170】
制御部4は、p≦iであるか否か判断する(ステップS245)。
p≦iである場合(ステップS245;Y)、制御部4は、pを+1だけインクリメントして(ステップS246)、ステップS244に移行する。
p≦iでない場合(ステップS245;N)、制御部4は、ステップS221に移行する。
以上の処理により、制御部4は、チェックボックスを監視する。
【0171】
図24に、削除メニューの画面においてOKボタンが押下された場合のコンテンツ情報削除処理を示す。
制御部4は、変数NをN=1に設定する(ステップS251)。
制御部4は、階層リストテーブルを参照して、階層リスト番号がNのチェックボックスの状態を変数Mに設定する(ステップS252)。
【0172】
制御部4は、M=1であるか否か判断する(ステップS253)。
M=1でない場合(ステップS253;N)、制御部4は、ステップS257に移行する。
M=1である場合(ステップS253;Y)、制御部4は、階層リストテーブルを参照して、階層リスト番号がNの情報コードを変数Yに設定する(ステップS254)。
【0173】
制御部4は、情報コードYへの再生遷移連携修正処理を行う(ステップS255)。
再生遷移連携修正処理は、図13で説明した処理と同様の処理であるため、ここでの説明は省略する。
【0174】
制御部4は、情報コードYのコンテンツ情報を削除し(ステップS256)、変数NをN=N+1に設定する(ステップS257)。
【0175】
制御部4は、最終リスト番号Nは階層リストテーブルに含まれる階層の最終番号を超えたかどうかを判断する(ステップS258)。
最終リスト番号Nが最終番号でない場合(ステップS258;N)、制御部4は、ステップS252に移行する。
最終リスト番号Nが最終番号である場合(ステップS258;Y)、制御部4は、OKボタンが押下された場合のコンテンツ情報削除処理を終了する。
【0176】
図25に、削除メニューの画面においてキャンセルボタンが押下された場合の処理を示す。
制御部4は、表示部1eに表示させているコンテンツ情報の階層リスト画面を閉じて(ステップS261)、キャンセルボタンが押下された場合のコンテンツ情報削除処理を終了する。
【0177】
以上のように、本実施形態によれば、優先度の情報に基づいて、車載器10は取得したコンテンツ情報を逐次削除する。よって、記憶部1fの記憶容量が小さい場合であっても、可能な限り必要なコンテンツ情報を記憶しておくことができる。
【0178】
また、コンテンツ情報の有効期限に基づいて、記憶しているコンテンツ情報を優先的に削除することができる。具体的には、ID04に格納されている有効期限の情報に基づいて、有効期限が切れて不要になったコンテンツ情報を逐次削除することができる。よって、記憶部1fの記憶容量を有効に利用することができる。
【0179】
また、コンテンツ情報の保存有効期間に基づいて、記憶しているコンテンツ情報を優先的に削除することができる。具体的には、車載器もしくは予めユーザーによって保存有効期間を設定し、設定された保存有効期間に基づいて、取得後一定期間が経過したコンテンツ情報を逐次削除することができる。よって、記憶部1fの空き記憶容量を一定の水準に保つことができる。
【0180】
また、コンテンツ情報の再生遷移情報に基づいて、記憶しているコンテンツ情報を優先的に削除することができる。具体的には、記憶部1fが記憶する複数のコンテンツ情報のうち、どの次再生情報コードにも該当しない情報コードをもつコンテンツ情報を逐次削除することができる。再生遷移の連携によっては再生されることがないコンテンツ情報を逐次削除できるため、記憶部1fの記憶容量を有効に活用することができる。
【0181】
また、コンテンツ情報が再生済みか否かを示す情報に基づいて、記憶しているコンテンツ情報を優先的に削除することができる。具体的には、再生済みフラグによってコンテンツ情報が再生済みか否か判断し、既に再生済みで不要になったコンテンツ情報を逐次削除することができる。よって、記憶部1fの記憶容量を有効に活用することができる。
【0182】
また、入力手段によって、コンテンツ情報を任意に削除することができる。よって、上述してきた優先度に該当しないコンテンツ情報でも、不要となるコンテンツ情報を逐次削除することができ、記憶容量の有効利用を図ることができる。
【0183】
また、記憶部1fが記憶する複数のコンテンツ情報のうち、どの次再生情報コードにも該当しない情報コードをもつコンテンツ情報を再生することができる。
【0184】
また、削除対象として選択されたコンテンツ情報から遷移するコンテンツ情報を全て削除することができる。削除対象として選択されたコンテンツ情報が削除されることで、遷移先のコンテンツ情報も逐次削除して、記憶容量の有効利用を図ることができる。
【0185】
また、削除対象として選択されたコンテンツ情報から遷移するコンテンツ情報がある場合、遷移前のコンテンツ情報に含まれる遷移先を新たな遷移先に書き換えることができる。新たな遷移先には、削除対象として選択されたコンテンツ情報から遷移するコンテンツ情報とすることができる。つまり、A、B、Cのコンテンツ情報がA、B、Cの順で遷移する場合であって、Bのコンテンツ情報が削除対象である場合、Aのコンテンツ情報に含まれる遷移先をBからCに書き換えることができる。よって、記憶しているコンテンツ情報を有効に利用することができる。
【0186】
また、串刺し検索コードに基づいて、記憶しているコンテンツ情報を優先的に削除することができる。具体的には、ID40に格納されている串刺し検索コードに基づいて、串刺し検索コードがあるコンテンツ情報を削除対象から除外することができる。つまり、どの次再生情報コードにも該当しない情報コードをもち、かつ、串刺し検索コードをもつコンテンツ情報は、削除対象から除外される。よって、有効に利用可能なコンテンツ情報を削除せずに済む。
【図面の簡単な説明】
【0187】
【図1】本実施の形態における配信システムの構成を示す図である。
【図2】路側無線装置の構成を示す図である。
【図3】配信情報を示す図である。
【図4】コンテンツ情報に含まれるIDについて説明する図である。
【図5】車載器10の機能構成を示す図である。
【図6】有効期限に基づく削除候補検出処理を示すフロー図である。
【図7】保存有効期間に基づく削除候補検出処理を示すフロー図である。
【図8】遷移情報に基づく削除候補検出処理を示すフロー図である。
【図9】参照チェック(X)処理を示すフロー図である。
【図10】情報コードチェック(X)処理を示すフロー図である。
【図11】再生済み情報に基づく削除候補検出処理を示すフロー図である。
【図12】有効期限の情報に基づく削除処理を示すフロー図である。
【図13】再生遷移連携修正処理を示すフロー図である。
【図14】保存有効期間の情報に基づく削除処理を示すフロー図である。
【図15】再生遷移情報に基づく削除処理を示すフロー図である。
【図16】再生済み情報に基づく削除処理を示すフロー図である。
【図17】串刺し検索テーブルの作成処理を示すフロー図である。
【図18】串刺し検索テーブルに基づくキーワード検索処理を示すフロー図である。
【図19】削除メニューを表示する表示処理を示すフロー図である。
【図20】再生遷移リスト(X、Y)取得処理を示すフロー図である。
【図21】階層テーブル(X、Y、Char)作成処理を示すフロー図である。
【図22】コンテンツ削除メニューの画面例を示す図である。
【図23a】チェックボックス監視処理を示すフロー図である。
【図23b】チェックボックス監視処理を示すフロー図である。
【図24】OKボタンが押下された場合のコンテンツ情報削除処理を示すフロー図である。
【図25】キャンセルボタンが押下された場合の処理を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0188】
1 カーナビ部
2 通信モジュール
3 DSRC部
4 制御部
1f 記憶部
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置のような車載器では、DSRC(Dedicated Short Range Communication)等を利用して路上に設置された路側無線装置と狭域無線通信を行い、当該路側無線装置を介してセンター装置から情報提供を受けることが可能となっている(例えば、特許文献1、2、3参照)。すなわち、車両が路側無線装置の通信範囲内にある間のみ、車両の車載器と路側無線装置との双方向通信が可能となり、この間にセンター装置が路側無線装置を介して、広告情報等の各種コンテンツ情報を配信するのである。
【特許文献1】特開2001−101578号公報
【特許文献2】特開2004−279509号公報
【特許文献3】特開2005−134707号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記コンテンツ情報の配信システムでは、路側無線装置の通信エリアに進入した車載器に対し、センター装置側から一方的にコンテンツ情報を配信する。センター装置から配信されたコンテンツ情報を車載器が保存する場合、車載器が保存しているコンテンツ情報は、その内容や重要度に拘らず、新たに受信したコンテンツ情報の上書だけにより更新することが検討されている。よって更新されなかった古いコンテンツ情報はいつまでも車載器に残留することとなる。また、車載器側において配信されたコンテンツ情報を保存するためのメモリ容量が不足する場合、例えば、メモリ容量の上限までのコンテンツ情報を保存し、コンテンツ情報が保存でできなくなった時点で保存を中断することも検討されている。そのために車載器には全ての配信コンテンツが保存されず、情報の不足によるコンテンツ再生不能が発生し、ユーザーは十分な情報を提供されないという問題が生じるおそれがある。
【0004】
本発明の目的は、予め定めた優先度に従って、記憶されているコンテンツ情報を削除することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明によれば、
路側無線装置を介して、コンテンツ情報を配信するセンター装置と車載器とがデータ送受信可能に接続された情報配信システムに含まれる車載器であって、センター装置から受信したコンテンツ情報及び当該コンテンツ情報の削除順序を定めた優先度の情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツ情報を前記優先度の情報に基づいて削除する制御手段と、
を備える車載器が提供される。
【0006】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、
前記優先度の情報は、前記コンテンツ情報に含まれる有効期限の情報であり、
前記制御手段は、前記有効期限の情報に基づいて、有効期限が経過したコンテンツ情報から順に削除する車載器が提供される。
【0007】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明において、
前記優先度の情報は、前記コンテンツ情報を保存する保存有効期間の情報であり、
前記制御手段は、前記保存有効期間の情報に基づいて、保存有効期間が経過したコンテンツ情報から順に削除する車載器が提供される。
【0008】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記優先度の情報は、前記コンテンツ情報に含まれる再生遷移の連携の有無の情報であり、
前記制御手段は、前記再生遷移の連携の有無の情報に基づいて、再生遷移の連携によって再生されることが無いコンテンツ情報から順に削除する車載器が提供される。
【0009】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記優先度の情報は、コンテンツ情報が再生済みか否かを示す情報であり、
前記制御手段は、前記コンテンツ情報が再生済みか否かを示す情報に基づいて、再生済みのコンテンツ情報から順に削除する車載器が提供される。
【0010】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、
入力手段を備え、
前記優先度の情報は、削除するとして前記入力手段により選択されたコンテンツ情報の順番の情報であり、
前記制御手段は、前記入力手段によって選択された順に、選択されたコンテンツ情報を削除する車載器が提供される。
【0011】
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明において、
前記コンテンツ情報は、コンテンツ情報を階層的に再生するにあたり、当該コンテンツ情報の次に再生すべきコンテンツ情報がある場合、次に再生すべきコンテンツ情報を示す次再生情報コードを含み、
前記制御手段は、前記次再生情報コードが含まれていないコンテンツ情報を削除対象として選択的に再生する車載器が提供される。
【0012】
請求項8に記載の発明によれば、請求項6又は7に記載の発明において、
前記制御手段は、削除するとして前記入力手段により選択されたコンテンツ情報に前記次再生情報コードが含まれる場合、当該次再生情報コードによって、前記選択されたコンテンツ情報以降に階層的に再生されるコンテンツ情報を検索し、当該検索されたコンテンツ情報を全て削除する車載器が提供される。
【0013】
請求項9に記載の発明によれば、請求項6〜8の何れか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、削除するとして前記入力手段により選択されたコンテンツ情報に前記次再生情報コードが含まれる場合、当該コンテンツ情報の情報コードを次再生情報コードとして含む他のコンテンツ情報を検索し、検索されたコンテンツ情報の次再生情報コードを書き換える車載器が提供される。
【0014】
請求項10に記載の発明によれば、請求項6〜9の何れか一項に記載の発明において、
前記コンテンツ情報に関連して再生すべき他のコンテンツ情報がある場合、前記コンテンツ情報は当該他のコンテンツ情報の情報コードを串刺し情報コードとして含み、
前記制御手段は、削除するとして前記入力手段により選択されたコンテンツ情報に前記串刺し情報コードが含まれる場合、当該串刺し情報コードを含むコンテンツ情報を削除対象から除外する車載器が提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、予め定めた優先度の情報に基づいてコンテンツ情報が順に削除されるため、メモリ容量が小さい車載器でも可能な限り新しいコンテンツ情報を記憶できるように、空きメモリ容量を増やしておくことができる。また、不要なコンテンツ情報を削除した分、ユーザーにとって必要なコンテンツ情報を記憶しておくことができ、車載器の利便性を向上し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態1における配信システム100の構成図を示す。
配信システム100は、図1に示すように、車両Cに搭載された車載器10、路側無線装置20、センター装置30を含んで構成され、センター装置30が路側無線装置20を介して車載器10にコンテンツ情報を配信する。
路側無線装置20は路上や駐車場等に設置され、各路側無線装置20はネットワークN1を介してセンター装置30と接続されている。また、路側無線装置20と、車両Cの車載器10とは無線通信が可能である。
【0017】
なお、コンテンツ情報とは、店舗の広告や駐車場、医療施設の案内等のコンテンツ(テキスト情報、画像情報、音情報)の他、コンテンツを提供する事業者に関する情報、コンテンツの有効期限の情報、サービスを提供可能な対象地点の情報(例えば、広告している店舗の地点を示す緯度経度や店舗名等)、指定したコンテンツの通知を行うポップアップの再生をする地点(例えば、ポップアップの再生地点を示す緯度経度、ポップアップを再生する道路種別や車両の進入方向を指定する情報等)、コンテンツの表示画面の遷移情報(次に表示する画面を指定する情報等)、嗜好情報等を含む情報で配信すべき情報を含めたひとまとまりの情報をいう。詳細は後述する。
【0018】
図1では1台のセンター装置30のみ示したが、コンテンツ情報を配信する配信事業者は複数あり、センター装置30は配信事業者毎に備えられるものであってもよい。
【0019】
以下、各構成装置について詳細に説明する。
図2に示すように、路側無線装置20は、本体装置20aとアンテナ20bとから構成されている。路側無線装置20は、道路脇、道路上方又は駐車場脇等に設置されたアンテナ20bから、到達距離が限定されたDSRCの電波を放射して、路側無線装置20近傍に路側エリアZを形成する。この路側エリアZ内にある車両Cの車載器10とだけ双方向狭域無線通信が可能となる。以下、路側無線装置20と車載器10間の狭域無線通信を路車間通信という場合がある。
【0020】
DSRCは5.8GHz帯域の電波を使った通信方式であり、その通信範囲は例えば数メートルから数十メートルである。路側無線装置20からのDSRCの送信出力は何れも同じ程度に設定されているので、複数の路側無線装置20がそれぞれ形成する路側エリアZは設置場所に関係なく、ほぼ一定である。
【0021】
本体装置20aは、車載器10とセンター装置30間の情報のやりとりを仲介するための処理を行う。すなわち、アンテナ20bを介して車載器10から受信された情報をセンター装置30に転送し、センター装置30から送信されたコンテンツ情報を車載器10へ転送する。本体装置20aは、情報処理や通信制御を行う制御部、記憶部等を備えたコンピュータ端末を適用することができる。
なお、路側無線装置20の本体装置20aがセンター装置30としての機能を一部或いは全部備えていてもよい。
【0022】
車載器10は、車両Cに搭載され、搭載された車両Cを目的地へ誘導するための処理等を行うナビゲーション機能の他、DSRCによるETC(Electronic Toll Collection System)利用のための処理を行う機能等を有している。
【0023】
図3に、センター装置30から車載器10に配信(送信)されるコンテンツ情報のデータ構成例を示す。コンテンツ情報は、情報の内容により分類された識別符号(ID)により特徴付けられた複数の情報により構成され、提供するコンテンツの内容に応じて必要なIDの情報が格納される。センター装置30から車載器10に配信される方法は、複数のコンテンツ情報から構成される1まとまりで配信される。以下、1まとまりの情報は配信情報と呼ぶ。
【0024】
図4に、各IDの情報の概要を示す。
図4に示すように、ID毎に情報の内容が分類されている。
「ID00」の情報は、コンテンツ情報が持つIDの一覧を示す情報である。ここで、それぞれのコンテンツ情報は必ずしも全てのIDを持つわけではなく必要なIDのみを持つことが可能である。例えば、あるコンテンツ情報はID00〜05により特徴付けられた情報を持ち、また別のあるコンテンツ情報はID00〜ID05、ID10、ID30により特徴付けられた情報を持つ。尚、ID00、ID01、ID02は基本的な情報であり、全てのコンテンツ情報は、これらのIDの情報を持つ。
【0025】
「ID01」の情報は、事業者を示す情報である。具体的に、「ID01」の情報は、「サービス事業者コード」、「サービス事業者表示テキスト」、「サービス事業者表音文字列」を含む。
「サービス事業者コード」とは、サービス事業者毎にユニークに割り付けられるコードである。このコードに基づいて、サービス事業者を特定できる。
「サービス事業者表示テキスト」とは、表示用サービス事業者名テキスト情報であり、
「サービス事業者表音文字列」とは、サービス事業者名等を利用者に音声で通知する際に用いられる。
【0026】
「ID02」の情報は、コンテンツの属性を示す情報である。具体的に、「ID02」の情報は、コンテンツを提供する情報提供企業の「情報提供企業コード」、「情報提供企業表示テキスト」、「情報提供企業表音文字列」、コンテンツ情報を特定するための識別情報である「情報コード」、「情報表示テキスト」、「情報表音文字列」、コンテンツのカテゴリを示す「嗜好データカテゴリ」を含む。
【0027】
「情報コード」とは、サービス事業者がコンテンツ情報毎にユニークに割り付けるコードである。このコードに基づいてコンテンツ情報を識別することができる。また、当該情報コードは、後述する「ID30」の遷移情報等の記述に使用される。
また、本実施の形態における配信システム100では、配信済みのコンテンツ情報と同様のコンテンツ情報をセンター装置30が送信する場合、同一の情報コードを使用することができ、あるコンテンツ情報の内容が新しく更新された場合は、同一の情報コードを付加して当該更新されたコンテンツ情報を車載器10に対して配信すると、車載器10では、古いコンテンツ情報に対して新たなコンテンツ情報を上書きすることができる。
「嗜好データカテゴリ」とは、コンテンツ情報のカテゴリを示す。例えば、最大96項目の分類でコンテンツ(コンテンツ情報)をカテゴリ分けするために用いられる。96項目の各項目は1bitで表される。
【0028】
「ID03」の情報は、コンテンツの再生条件を示す情報である。
例えば、コンテンツを受信後、当該コンテンツを即時再生するか蓄積するかの情報等が含まれる。
【0029】
「ID04」の情報は、コンテンツの有効期限の情報を示す情報である。
具体的に、「ID04」の情報は、受信したコンテンツの「開始年月日時分」及び「終了年月日時分」を秒単位で示している。
【0030】
「ID05」の情報は、コンテンツで示された店舗等の営業時間等を示す情報である。
【0031】
「ID10」の情報は、対象地点情報(コンテンツ配信元の企業の広告情報、クーポン情報等)を示す情報である。
この対象地点情報に、動画や音声等のコンテンツが格納される。具体的に、「ID10」の情報は、「項目有無情報」、「対象地点座標」、「対象地点表示用テキスト」、「表示用文字データ」、「表示画像データ」、「表音文字列データ」、「圧縮音声データ」、「音声再生順」、「ビデオデータ」、「URL」、「提携駐車場情報」、「アイコン表示画像データ」を含む。
【0032】
「ID20」の情報は、コンテンツのポップアップの再生地点(情報提供地点)を示す情報である。
【0033】
「ID30」の情報は、次に再生可能なコンテンツ情報(再生遷移先)を示す情報である。
遷移情報は、8つの「次再生情報コード1〜8」で構成され、最大8分岐の遷移を可能とする。「次再生情報コード1〜8」は、表示画面を遷移させる場合に用いられる情報であり、「ID02」の「情報コード」に対応する。この「ID30」の情報がコンテンツ情報に無い場合、又は「次再生情報コード1〜8」に情報が格納されていない場合(次再生情報コードが存在しない場合)は、当該コンテンツ情報は遷移先の無いコンテンツ情報となる。
【0034】
「ID40」の情報は詳細情報と呼ばれる情報であり、串刺し検索等を実現するために用いられる。
情報内容フラグは、詳細情報データの内容の種別を示すための識別情報である。本実施の形態では、情報内容フラグが「0」の場合は詳細情報データに情報コードが格納されていることを示し、「1」の場合は詳細情報データに串刺し検索コードが格納されていることを示す。
串刺し検索コードとは、当該コンテンツ情報の種類を識別し、コンテンツ情報を検索する際に使用される検索情報である。例えば、串刺し検索コードが「00001」のとき、当該コンテンツはクーポンの情報であることを示し、「00002」のとき、当該コンテンツは新着情報であること等を示すことをサービス事業者が設定する。車載器10はその串刺し検索コードを用いてコンテンツを検索することが可能である。
【0035】
詳細情報データは、情報コード、串刺し検索コード、会員情報等が格納される。
他にも、当該コンテンツの内容の説明をするためのテキスト情報等が格納されてもよい。表示用文字データは、サービス対象地点や画面遷移の案内を行う情報や、検索のための検索用語等、表示部1eに表示させてユーザーを補助するための情報である。表音文字列は音声によってユーザーに伝達するための情報を格納している。
【0036】
本実施の形態においては、1つのコンテンツ情報につき、ID40の詳細情報を8つまで格納することができる。つまり、ID40に対応するデータ領域には、詳細情報1〜8が格納されており、使用しない詳細情報にはデータは格納されない。例えば、ID40の詳細情報のうち、詳細情報1〜3のみ使用したい場合には詳細情報4〜8にはデータは格納しないことになる。
【0037】
「ID50」の情報は駐車場情報であり、コンテンツで示された店舗等の駐車場の満空情報を示す。「ID60」の情報は運転支援情報であり、駐車場の出入口付近/駐車場内合流/分岐・速度案内等、敷地内の運転に関して、運転の補助となる情報である。ID80」の情報は、嗜好データであり、サービス事業者が配信するコンテンツを96項目に分類して、利用者の嗜好に合わせて配信するコンテンツを選択するために利用される情報である。
【0038】
図5に、本実施形態における車載器10の構成を示す。
図5に示すように、車載器10は、カーナビ部1、通信モジュール2、DSRC部3、制御部4等を備えて構成されている。
【0039】
カーナビ部1は、カーナビ制御部1a、現在地検出部1b、地図記憶部1c、入力部1d、表示部1e、記憶部1f、音声出力部1g等を備え、車両Cの現在地から目的地までの経路を算出し、当該経路に従って車両Cを目的地へ誘導するための処理を行う。
【0040】
カーナビ制御部1aは、現在地検出部1bから検出された現在地の位置情報及び地図記憶部1cに記憶された地図情報等に基づいて、車両Cの現在地から入力部1dを介して設定された目的地までの経路を算出する。そして、地図記憶部1cに記憶されている地図情報を用いて算出した経路へ誘導するための地図画面を生成し、表示部1eにより表示させ、ナビゲーション制御手段として機能する。
【0041】
現在地検出部1bは、GPSアンテナ、角度センサ、方位センサ、距離センサ等の各種センサを備え、これらセンサによる検出結果に基づいて車両Cの現在地を検出する。GPSアンテナは、GPS衛星から送信されるGPS信号を検出する。また、角度センサは移動方向の変化量を示す車の加速度(単位時間あたりの水平方向への回転速度)を検出し、方位センサは地磁気の検出を行い、車両の絶対方位を検出する。現在地検出部1bは、これらセンサから取得した各検出結果に基づいて車両の現在地を示す位置情報(経度、緯度等の情報)を生成し、カーナビ制御部1aに出力する。
【0042】
地図記憶部1cは、メモリやDVD等の記録媒体から構成され、案内表示に必要な地図情報、通信モジュール2を介して受信されるガイド情報(道路情報、渋滞情報等)等を記憶している。
【0043】
入力部1dは、操作キーや表示部1eと一体に構成されるタッチパネル等から構成されている。入力部1dは、これらの操作に対応する操作信号を生成し、制御部4に出力し、入力手段として機能する。
【0044】
表示部1eは、モニタを備え、制御部4の制御に従ってモニタ上に各種情報を表示する。例えば、設定画面や地図画面、センター装置30から受信したコンテンツ情報の内容を画面等に表示し、表示手段として機能する。
【0045】
記憶部1fは、メモリから構成され、制御部4やカーナビ制御部1aにより実行される制御プログラム、プログラムの実行に必要なパラメータやデータ等を記憶している。
また、記憶部1fは、センター装置30から受信したコンテンツ情報を複数記憶し、記憶手段として機能する。
【0046】
音声出力部1gは、音声処理部、D/A変換器、増幅器、スピーカ等を備えて構成される。音声出力部1gは、制御部4から指示された音声データをD/A変換器によりアナログ信号に変換してスピーカにより音声出力する。また、音声出力部1gは、制御部4から指示された表音文字列データに基づいて音声処理部により合成音声信号を生成し、スピーカにより音声出力する。
【0047】
通信モジュール2は、光通信用、FM通信用、2.4GHz電波通信用のアンテナをそれぞれ備え、通信センターと光通信、FM通信、電波通信等の各種通信を行う。例えば、通信モジュール2は通信センターから渋滞情報や道路交通情報等を受信し、制御部4に出力する。なお、通信センターとしてはVICSセンター等を挙げることができるが、これに限らず、また、通信センターから受信する情報としては、渋滞情報や道路交通情報に限らない。
【0048】
DSRC部3は、DSRC制御部3a、通信部3b、記憶部3c、ETC処理部3d、ICカードI/F3eを備えて構成されており、DSRCによるETC利用のための処理や、センター装置30からコンテンツ情報を受信するための通信処理等を行う通信手段として機能する。
【0049】
DSRC制御部3aは、CPU、RAM等から構成され、記憶部3cに記憶されている制御プログラムとの協働によりDSRC部3の各部の動作を制御する。
例えば、ETCによる決済を行う際には、通信部3bの通信動作を制御してETC基地局(ETC決済を行うためにETCゲート付近等に設けられる無線基地局)と決済情報の送受信を行わせる。また、ETC処理部3dにより決済情報の書込処理を行わせる。
また、通信部3bにより路側無線装置20を介してコンテンツ情報を受信した場合には、当該コンテンツ情報を制御部4に出力する。
【0050】
通信部3bは、車両Cのダッシュボード上でフロントガラス近傍に固設されたアンテナを備え、このアンテナを介して路側無線装置20やETC基地局等と、DSRCの電波の送受信を行う。
【0051】
記憶部3cは、DSRC制御部3aにより実行される制御プログラム等を記憶している。
【0052】
ETC処理部3dは、ICカードI/F3eに挿抜されるIC付きクレジットカード又はデビットカード等に対して決済情報等の読み書きを行う。
【0053】
ICカードI/F3eは、上記クレジットカード等のスロットを備え、このスロットに挿入されたクレジットカード等のICとETC処理部3dとの間で情報のやりとりを仲介する。
【0054】
制御部4は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、記憶部1fに記憶された制御プログラムとの協働により各種演算を行う他、各部の集中制御を行う。例えば、路側無線装置20との路車間通信を行う際にはDSRC部3の通信動作を制御する。なお、DSRC部3の制御にあたってはDSRC部3のDSRC制御部3aとの協働により制御を行う。また、DSRC部3を介してセンター装置30から受信したコンテンツ情報の保存、再生、削除の制御等を行う。
【0055】
通信モジュール2は、光通信用、FM通信用、2.4GHz電波通信用のアンテナをそれぞれ備え、通信センターと光通信、FM通信、電波通信を行う。通信モジュール2は通信センターから渋滞情報や道路交通情報等を受信し、制御部4に出力する。通信センターとしてはVICSセンター等を挙げることができるが、これに限らず、また、通信センターから受信する情報としては、渋滞情報や道路交通情報に限らない。
なお、通信モジュール2は他にもWiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等のDSRC以外の通信手段を使用することにより、インターネット等の情報を入手することもできる。
【0056】
次に、動作について説明する。
まず、図6〜図11を参照して、記憶部1fが記憶する配信情報のうち、削除候補のコンテンツ情報を検出する処理について説明する。
【0057】
図6に、コンテンツ情報の有効期限に基づく削除候補検出処理を示す。
図6に示す処理によれば、記憶部1fが記憶している配信情報のうち、有効期限が切れて再生できないコンテンツ情報が削除候補として検出される。
まず、制御部4は、変数nを記憶部1fが記憶しているコンテンツ情報の数に設定し(ステップS1)、変数i、kをi=1、k=1に設定してi=1番目のコンテンツ情報から処理を行う(ステップS2)。
ここでの変数iは、記憶部1fが記憶しているコンテンツ情報の全てに対して情報コードを取得するため、ループ回数をカウントする変数である。また、変数kは、ステップS7で後述する、削除可能テーブルの配列の列数をカウントする変数である。
制御部4は、車載器10の内部時計から現在時刻を取得する(ステップS3)。
【0058】
制御部4は、n≧iであるか否か判断する(ステップS4)。
n≧iである場合(ステップS4;Y)、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の有効期限の情報を取得する(ステップS5)。有効期限の情報は、ID04に格納されている。
【0059】
制御部4は、ステップS3で取得した現在時刻が、ステップS5で取得した有効期限を経過しているか否か判断する(ステップS6)。
現在時刻が有効期限を経過している場合(ステップS6;Y)、例えば現在時刻が5月1日で有効期限が同年の4月1日である場合、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の情報コードをk番目の削除候補として削除可能テーブルの配列Aに書き込む(ステップS7)。情報コードは、ID02に格納されている。また、削除可能テーブルは、制御部4が備えるRAM等のワークメモリに一時的に形成されるとしてもよいし、記憶部1fにより予め記憶されているとしてもよい。
【0060】
制御部4は、kを+1だけインクリメントし(ステップS8)、iを+1だけインクリメントする(ステップS9)。そして、制御部4は、ステップS4に移行して、上述してきた処理と同様の処理を行う。なお、ステップS6において、現在時刻がi番目のコンテンツ情報の有効期限を経過していない場合も同様に(ステップS6;N)、i=i+1にして(ステップS9)、ステップS4に移行する。また、ステップS4において、n≧iとならない場合(ステップS4;N)、制御部4は、全てのコンテンツ情報の検出が終了したと判断し、コンテンツ情報の有効期限に基づく削除候補検出処理を終了する。
【0061】
図7に、コンテンツ情報の保存有効期間に基づく削除候補検出処理を示す。
図7に示す処理によれば、記憶部1fが記憶している配信情報のうち、予め定められた保存有効期間を経過したコンテンツ情報が削除候補として検出される。
ステップS11〜S14までの処理は、図6のステップS1〜S4までの処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0062】
n≧iである場合(ステップS14;Y)、制御部4は、ユーザーによって予め定められた保存有効期間がi番目のコンテンツ情報にあるか否かについて判断する(ステップS15)。保存有効期間の情報は、情報コードごとに予め設定されて記憶部1fにより記憶される。
保存有効期間の情報がある場合(ステップS15;Y)、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の受信時刻を車載器10の内部時計から取得する(ステップS16)。
また、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の保存有効期間の情報を取得する(ステップS17)。
【0063】
制御部4は、現在時刻からi番目のコンテンツ情報の受信時刻を差し引いた期間(受信してから現在までの期間)が、保存有効期間を経過しているか否か判断する(ステップS18)。
差し引いた期間が保存有効期間を経過している場合(ステップS18;Y)、例えば受信してから現在までの期間が30日間で、保存有効期間が15日間である場合、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の情報コードをk番目の削除候補として削除可能テーブルの配列Bに書き込む(ステップS19)。
【0064】
制御部4は、kを+1だけインクリメントし(ステップS20)、iを+1だけインクリメントする(ステップS20a)。そして、制御部4は、ステップS14に移行して、上述し同様の処理を行う。なお、ステップS18において、現在時刻から受信時刻を差し引いた期間がi番目のコンテンツ情報の保存有効期間を経過していない場合にも(ステップS18;N)、i=i+1にして(ステップS20a)、ステップS14から上述してきた処理を行う。また、ステップS14において、n≧iとならない場合(ステップS14;N)、制御部4は、全てのコンテンツ情報の検出が終了したと判断し、コンテンツ情報の保存有効期間に基づく削除候補検出処理を終了する。
【0065】
図8に、コンテンツ情報に含まれる遷移情報に基づく削除候補検出処理を示す。
図8に示す処理によれば、記憶している配信情報のうち、何れのコンテンツ情報にも遷移先とされていないコンテンツ情報が削除候補として検出される。
まず、制御部4は、変数nを記憶部1fが記憶するコンテンツ情報の数に設定し(ステップS21)、変数i、kをi=1、k=1に設定して1番目のコンテンツ情報から処理を行う(ステップS22)。
【0066】
制御部4は、n≧iであるか否か判断する(ステップS23)。
n≧iである場合(ステップS23;Y)、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の情報コードを取得して、取得した情報コードを変数Xに設定する(ステップS24)。
【0067】
制御部4は、i番目のコンテンツ情報について、参照チェック(X)処理を行う(ステップS25)。以下、参照チェック(X)処理について説明する。
【0068】
図9に、参照チェック(X)処理を示す。
参照チェック(X)処理では、i番目のコンテンツ情報がID20又はID50を含むコンテンツ情報であるか否かをチェックする。ID20又はID50を含むコンテンツ情報は、情報提供地点での情報提供が含まれるコンテンツ情報であるためS25へA=Trueが戻され、削除対象のコンテンツ情報からは外される。
【0069】
まず、制御部4は、変数nを記憶部1fが記憶しているコンテンツ情報の数に設定し(ステップS25a)、変数iをi=1に設定して(ステップS25b)、i=1番目のコンテンツ情報から処理を行う。
【0070】
制御部4は、情報コードXのコンテンツ情報に含まれるID00を取得する(ステップS25c)。なお、ID00は、コンテンツ情報に含まれるIDの一覧を示す情報である。
【0071】
制御部4は、ID00を参照して、ID20又はID50いずれかを含むか否か判断する(ステップS25d)。
ID20とID50を共に含む、又は何れかを含む場合(ステップS25d;Y)、制御部4は、ステップS25hに移行する。
ID20とID50を共に含まない場合(ステップS25d;N)、制御部4は、n≧iであるか否か判断する(ステップS25e)。
【0072】
n≧iである場合(ステップS25e;Y)、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の情報コードをチェックする情報コードチェック(X)処理に移行する(ステップS25f)。
【0073】
ここで、図10を参照して、情報コードチェック(X)処理について説明する。
制御部4は、変数iをi=1に設定して(ステップS205a)、i≦8であるか否か判断する(ステップS205b)。なお、「8」という数字は、次再生情報コード及び詳細情報をコンテンツ情報に含めることできる最大の数である。
【0074】
i≦8である場合(ステップS205b;Y)、制御部4は、i番目の次再生情報コードの有無について判断する(ステップS205c)。
i番目の次再生情報コードがある場合(ステップS205c;Y)、制御部4は、i番目の次再生情報コードを変数Yに設定し(ステップS205d)、X=Yであるか否か判断する(ステップS205e)。
【0075】
X=Yである場合(ステップS205e;Y)、制御部4は、変数AをA=Trueと設定して(ステップS205f)、情報コードチェック(X)処理を終了する。
【0076】
ステップS205eに戻り、X=Yでない場合(ステップS205e;N)、制御部4は、i番目の詳細情報は情報コードか否か判断する(ステップS205g)。
i番目の詳細情報は情報コードである場合(ステップS205g;Y)、制御部4は、i番目の詳細情報を変数Zに設定し(ステップS205h)、X=Zであるか否か判断する(ステップS205i)。
【0077】
X=Zである場合(ステップS205i;Y)、制御部4は、ステップS205fに移行する。一方、X=Zでない場合(ステップS205i;N)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS205j)、ステップS205bから同様の処理を行う。また、ステップS205bにおいて、i≦8でない場合(ステップS205b;N)、制御部4は、変数AをA=Falseと設定して(ステップS205k)、情報コードチェック(X)処理を終了する。
【0078】
図9に戻り、制御部4は、変数AがA=Trueであるか否か判断する(ステップS25g)。
A=Trueである場合(ステップS25g;Y)、制御部4は、変数AをA=Trueと設定して(ステップS25h)、参照チェック(X)処理を終了する。
【0079】
一方、A=Trueでない場合(ステップS25g;N)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS25i)、ステップS25eに移行する。
また、ステップS25eにおいて、n≧iでない場合(ステップS25e;N)、制御部4は、変数AをA=Falseと設定して(ステップS25j)、参照チェック(X)処理を終了する。
【0080】
図8に戻り、制御部4は、変数AがA=Trueであるか否か判断する(ステップS26)。
A=Trueである場合(ステップS26;Y)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして、(ステップS27)、ステップS23に移行する。
A=Trueでない場合(ステップS26;N)、制御部4は、i番目のコンテンツ情報をk番目の削除候補として削除可能テーブルの配列Cに書き込む(ステップS28)。
【0081】
制御部4は、kを+1だけインクリメントして(ステップS29)、ステップS27に移行する。
【0082】
ステップS23に戻り、n≧iでない場合(ステップS23;N)、制御部4は、遷移情報に基づく削除候補検出処理を終了する。
【0083】
図11に、コンテンツ情報の再生済み情報に基づく削除候補検出処理を示す。
図11に示す処理によれば、記憶部1fが記憶している配信情報のうち、再生済みのコンテンツ情報が削除候補として検出される。
【0084】
まず、制御部4は、変数nを記憶部1fが記憶しているコンテンツ情報の数に設定し(ステップS31)、変数i、kをi=1、k=1に設定する(ステップS32)。
制御部4は、車載器10の内部時計から現在時刻を取得する(ステップS33)。
【0085】
制御部4は、n≧iであるか否か判断する(ステップS34)。
n≧iである場合(ステップS34:Y)、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の再生済みフラグを取得する(ステップS35)。
【0086】
制御部4は、取得した再生済みフラグに基づいて再生済みであると判断した場合(ステップS36;Y)、再生済みであるi番目のコンテンツ情報の再生時刻を取得する(ステップS37)。
【0087】
制御部4は、現在時刻から再生時刻を差し引いた期間(再生してから現在までの期間)が、保存有効期間を経過しているか否か判断する(ステップS38)。
保存有効期間を経過している場合(ステップS38;Y)、制御部4は、i番目のコンテンツ情報の情報コードを削除候補として削除可能テーブルの配列Dに記憶させる(ステップS39)。
【0088】
制御部4は、kを+1だけインクリメントし(ステップS40)、iを+1だけインクリメントする(ステップS41)。そして、制御部4は、ステップS34に移行する。なお、ステップS38において、コンテンツ情報を再生してから現在までの期間が、保存有効期間を経過していない場合(ステップS38;N)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS41)、ステップS34に移行する。
【0089】
ステップS34において、n≧iでない場合(ステップS34;N)、制御部4は、削除候補として検出すべきコンテンツ情報はないと判断し、再生済み情報に基づく削除候補検出処理を終了する。
【0090】
次に、図12〜図16を参照して、優先度の情報に基づくコンテンツ情報の削除処理について説明する。優先度の情報とは、図6〜図11において検出した(1)コンテンツ情報の有効期限の情報に基づく削除候補、(2)コンテンツ情報の保存有効期間の情報に基づく削除候補、(3)コンテンツ情報の遷移情報に基づく削除候補、(4)コンテンツ情報の再生済み情報に基づく削除候補、の各削除候補の情報である
【0091】
図12に、コンテンツ情報の有効期限の情報に基づく削除処理を示す。
まず、制御部4は、コンテンツ情報の有効期限の情報に基づく削除処理が有効であるか否か判断する(ステップS51)。有効であるか否かの設定情報は、記憶部1fにより記憶されている。
【0092】
有効である場合(ステップS51;Y)、制御部4は、変数iをi=1に設定して(ステップS52)、削除候補として予め検出した情報コードの数を削除候補テーブルから取得し、取得した情報コードの数をP_Lastに設定する(ステップS53)。P_Lastは、削除候補テーブルの配列Aの総列数となる。
【0093】
制御部4は、i≦P_Lastであるか否か判断する(ステップS54)。
i≦P_Lastである場合(ステップS54;Y)、制御部4は、削除候補テーブルから配列Aにおけるi番目の情報コードを取得し、取得したi番目の情報コードを変数Pに設定する(ステップS55)。
【0094】
制御部4は、変数kをk=1に設定して(ステップS56)、予めデータベース化した串刺し検索テーブルから総情報コード数を取得し、取得した総情報コード数をU_Lastに設定する(ステップS57)。なお、串刺し検索テーブルのデータベース化については、図17及び図18で説明する。
【0095】
制御部4は、k≦U_Lastであるか否か判断する(ステップS58)。
k≦U_Lastでない場合(ステップS58;N)、制御部4は、i番目の情報コードPへの再生遷移連携修正処理を行う(ステップS59)。その後、制御部4は、情報コードPのコンテンツ情報を削除する(ステップS60)。
【0096】
ここで、図13を参照して、再生遷移連携修正処理について説明する。
再生遷移連携修正処理によれば、コンテンツ情報を削除する際に、削除するコンテンツ情報への再生遷移の連携が修正される。
【0097】
制御部4は、記憶部1fが記憶している全てのコンテンツ情報の数を取得し、取得したコンテンツ情報の数を変数Nに設定する(ステップS59a)。
【0098】
制御部4は、変数iをi=1に設定し(ステップS59b)、i番目のコンテンツ情報にID30が含まれるか否か判断する(ステップS59c)。
ID30が含まれる場合(ステップS59c;Y)、制御部4は、変数kをk=1に設定し(ステップS59d)、変数Zがi番目のコンテンツ情報におけるk番目の次再生情報コードであるか否か判断する(ステップS59e)。
【0099】
Zがi番目のコンテンツ情報におけるk番目の次再生情報コードである場合(ステップS59e;Y)、i番目のコンテンツ情報に含まれるk番目の次再生情報コードを削除する(ステップS59f)。
【0100】
Zがi番目のコンテンツ情報であってk番目の次再生情報コードでない場合(ステップS59e;N)、又はステップS59fにおいてk番目の次再生情報コードを削除した後、制御部4は、kを+1だけインクリメントする(ステップS59g)。
【0101】
制御部4は、k>8であるか否か判断する(ステップS59h)。
k>8でない場合(ステップS59h;N)、制御部4は、ステップS59eに移行する。
k>8である場合(ステップS59h;Y)、制御部4は、iを+1だけインクリメントし(ステップS59i)、i>Nであるか否か判断する(ステップS59j)。
【0102】
i>Nでない場合(ステップS59j;N)、制御部4は、ステップS59cに移行する。i>Nである場合(ステップS59j;Y)、再生遷移連携修正処理を終了する。
【0103】
図12に戻り、k≦U_Lastである場合(ステップS58;Y)、制御部4は、串刺し検索テーブルからk番目の情報コードを取得し、取得したk番目の情報コードを変数Uに設定する(ステップS61)。
【0104】
制御部4は、P=Uであるか否か判断する(ステップS62)。
P=Uでない場合(ステップS62;N)、制御部4は、kを+1だけインクリメントして(ステップS63)、ステップS58に移行する。
P=Uである場合(ステップS62;Y)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS64)、ステップS54に移行する。
【0105】
ステップS54において、i≦P_Lastでない場合(ステップS54;N)、制御部4は、コンテンツ情報の有効期限の情報に基づく削除処理を終了する。
【0106】
図14に、コンテンツ情報の保存有効期間の情報に基づく削除処理を示す。
制御部4は、コンテンツ情報の保存有効期間の情報に基づく削除処理が有効であるか否か判断する(ステップS71)。
【0107】
有効でない場合(ステップS71;N)、制御部4は、保存有効期間の情報に基づく削除処理を終了する。
有効である場合(ステップS71;Y)、制御部4は、変数iをi=1に設定して(ステップS72)、削除候補として予め検出した情報コードの数を削除候補テーブルから取得し、取得した情報コードの数をQ_Lastに設定する(ステップS73)。
【0108】
制御部4は、i≦Q_Lastであるか否か判断する(ステップS74)。
i≦Q_Lastである場合(ステップS74;Y)、制御部4は、削除候補テーブルから配列Aのi番目の情報コードを取得し、取得したi番目の情報コードをQに設定する(ステップS75)。
【0109】
制御部4は、変数kをk=1に設定して(ステップS76)、串刺し検索テーブルから総情報コード数を取得し、取得した総情報コード数をU_Lastに設定する(ステップS77)。
【0110】
制御部4は、k≦U_Lastであるか否か判断する(ステップS78)。
k≦U_Lastでない場合(ステップS78;N)、制御部4は、i番目の情報コードQへの再生遷移連携修正処理を行う(ステップS79)。その後、制御部4は、情報コードQのコンテンツ情報を削除する(ステップS80)。
i番目の情報コードQへの再生遷移連携修正処理は、図13において説明した処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0111】
k≦U_Lastである場合(ステップS78;Y)、制御部4は、串刺し検索テーブルからk番目の情報コードを取得し、取得したk番目の情報コードをUに設定する(ステップS81)。
【0112】
制御部4は、Q=Uであるか否か判断する(ステップS82)。
Q=Uでない場合(ステップS82;N)、制御部4は、kを+1だけインクリメントして(ステップS83)、ステップS78に移行する。
Q=Uである場合(ステップS82;Y)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS84)、ステップS74に移行する。
【0113】
ステップS74において、i≦Q_Lastでない場合(ステップS74;N)、制御部4は、コンテンツ情報の保存有効期間の情報に基づく削除処理を終了する。
【0114】
図15に、コンテンツ情報の再生遷移情報に基づく削除処理を示す。
制御部4は、コンテンツ情報の再生遷移情報に基づく削除処理が有効であるか否か判断する(ステップS91)。
【0115】
有効である場合(ステップS91;Y)、制御部4は、変数iをi=1に設定して(ステップS92)、削除候補として予め検出した情報コードの数を削除候補テーブルから取得し、取得した情報コードの数をR_Lastに設定する(ステップS93)。
【0116】
制御部4は、i≦R_Lastであるか否か判断する(ステップS94)。
i≦R_Lastである場合(ステップS94;Y)、制御部4は、削除候補テーブルから配列Aのi番目の情報コードを取得し、取得したi番目の情報コードをRに設定する(ステップS95)。
【0117】
制御部4は、変数kをk=1に設定して(ステップS96)、串刺し検索テーブルから総情報コード数を取得し、取得した総情報コード数をU_Lastに設定する(ステップS97)。
【0118】
制御部4は、k≦U_Lastであるか否か判断する(ステップS98)。
k≦U_Lastでない場合(ステップS98;N)、制御部4は、i番目の情報コードRへの再生遷移連携修正処理を行う(ステップS99)。その後、制御部4は、情報コードRのコンテンツ情報を削除する(ステップS100)。
i番目の情報コードRへの再生遷移連携修正処理は、図13において説明した処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0119】
k≦U_Lastである場合(ステップS98;Y)、制御部4は、串刺し検索テーブルからk番目の情報コードを取得し、取得したk番目の情報コードをUに設定する(ステップS101)。
【0120】
制御部4は、R=Uであるか否か判断する(ステップS102)。
R=Uでない場合(ステップS102;N)、制御部4は、kを+1だけインクリメントして(ステップS103)、ステップS98に移行する。
R=Uである場合(ステップS102;Y)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS104)、ステップS94に移行する。
【0121】
i≦R_Lastでない場合(ステップS94;N)、制御部4は、コンテンツ情報の再生遷移情報に基づく削除処理を終了する。
【0122】
図16に、コンテンツ情報の再生済み情報に基づく削除処理を示す。
制御部4は、コンテンツ情報の再生済み情報に基づく削除処理が有効であるか否か判断する(ステップS111)。
【0123】
有効である場合(ステップS111;Y)、制御部4は、変数iをi=1に設定して(ステップS112)、削除候補として予め検出した情報コードの数を削除候補テーブルから取得し、取得した情報コードの数をS_Lastに設定する(ステップS113)。
【0124】
制御部4は、i≦S_Lastであるか否か判断する(ステップS114)。
i≦S_Lastである場合(ステップS114;Y)、制御部4は、削除候補テーブルから配列Aのi番目の情報コードを取得し、取得したi番目の情報コードをSに設定する(ステップS115)。
【0125】
制御部4は、変数kをk=1に設定して(ステップS116)、串刺し検索テーブルから総情報コード数を取得し、取得した総情報コード数をU_Lastに設定する(ステップS117)。
【0126】
制御部4は、k≦U_Lastであるか否か判断する(ステップS118)。
k≦U_Lastでない場合(ステップS118;N)、制御部4は、i番目の情報コードSへの再生遷移連携修正処理を行う(ステップS119)。その後、制御部4は、情報コードSのコンテンツ情報を削除する(ステップS120)。
i番目の情報コードSへの再生遷移連携修正処理は、図13において説明した処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0127】
k≦U_Lastである場合(ステップS118;Y)、制御部4は、串刺し検索テーブルからk番目の情報コードを取得し、取得したk番目の情報コードをUに設定する(ステップS121)。
【0128】
制御部4は、S=Uであるか否か判断する(ステップS122)。
S=Uでない場合(ステップS122;N)、制御部4は、kを+1だけインクリメントして(ステップS123)、ステップS118に移行する。
S=Uである場合(ステップS122;Y)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS124)、ステップS114に移行する。
【0129】
ステップS114において、i≦S_Lastでない場合(ステップS114;N)、制御部4は、コンテンツ情報の再生済み情報に基づく削除処理を終了する。
【0130】
図17に、串刺し検索テーブルの作成処理を示す。
制御部4は、記憶部1fが記憶する全てのコンテンツ情報の数を取得し(ステップS131)、変数CをC=1に設定する(ステップS132)。
【0131】
制御部4は、C番目のコンテンツ情報にID40が含まれるか否か判断する(ステップS133)。
ID40が含まれる場合(ステップS133;Y)、制御部4は、変数NをN=1に設定し(ステップS134)、C番目のコンテンツ情報のID40において、N番目に詳細情報があるか否か判断する(ステップS135)。
【0132】
N番目に詳細情報がある場合(ステップS135;Y)、制御部4は、N番目の詳細情報の情報内容フラグは串刺し検索コードであるか否か判断する(ステップS136)。なお、情報内容フラグはID40に格納されている。
N番目に詳細情報がない場合(ステップS135;N)、制御部4は、ステップS139に移行する。
【0133】
N番目の詳細情報の情報内容フラグが串刺し検索コードである場合(ステップS136;Y)、制御部4は、N番目の表示用文字データを取得する(ステップS137)。表示用文字データは、ID40の詳細情報に含まれる。
制御部4は、取得したN番目の表示用文字データを串刺し検索ワードとして串刺し検索テーブルに記憶する(ステップS138)。なお、串刺し検索テーブルは、記憶部1fにより予め記憶されている。
ステップS136に戻り、N番目の詳細情報の情報内容フラグが串刺し検索コードでない場合(ステップS136;N)、制御部4は、ステップS139に移行する。
【0134】
制御部4は、Nを+1だけインクリメントして(ステップS139)、N>8であるか否か判断する(ステップS140)。
N>8でない場合(ステップS140;N)、制御部4は、ステップS135に移行する。
N>8である場合(ステップS140;Y)、制御部4は、Cを+1だけインクリメントする(ステップS141)。
【0135】
制御部4は、CがステップS131で取得した全てのコンテンツ情報の数を超えているか否か判断する(ステップS142)。
【0136】
Cが全てのコンテンツ情報の数を超えていない場合(ステップS142;N)、制御部4は、ステップS133に移行する。
Cが全てのコンテンツ情報の数を超えている場合(ステップS142;Y)、串刺し検索テーブルの作成処理を終了する。
【0137】
図18に、串刺し検索テーブルに基づくキーワード検索処理を示す。
キーワード検索処理によれば、串刺し検索ワードを含むコンテンツ情報が検索される。
【0138】
制御部4は、記憶部1fが記憶する全てのコンテンツ情報の数を取得する(ステップS151)。また、制御部4は、串刺し検索テーブルから串刺し検索ワードの数を取得する(ステップS152)。
【0139】
制御部4は、変数NをN=1に設定し(ステップS153)、串刺し検索ワードの数≧1であるか否か判断する(ステップS154)。
串刺し検索ワード数≧1である場合(ステップS154;Y)、制御部4は、N番目の串刺し検索ワードを取得する(ステップS155)。
【0140】
制御部4は、変数CをC=1に設定し(ステップS156)、C番目のコンテンツ情報に含まれる表示用文字データを取得する(ステップS157)。
【0141】
制御部4は、取得した表示用文字データにN番目の串刺し検索ワードが含まれるか否か判断する(ステップS158)。
N番目の串刺し検索ワードが含まれない場合(ステップS158;N)、制御部4は、ステップS160に移行する。
N番目の串刺し検索ワードが含まれる場合(ステップS158;Y)、制御部4は、C番目のコンテンツ情報の情報コードを串刺し検索テーブルに書き込む(ステップS159)。
【0142】
制御部4は、Cを+1だけインクリメントして(ステップS160)、Cが全てのコンテンツ情報の数を超えているか否か判断する(ステップS161)。
【0143】
Cが全てのコンテンツ情報の数を超えていない場合(ステップS161;N)、制御部4は、ステップS157に移行する。
Cが全てのコンテンツ情報の数を超えている場合(ステップS161;Y)、制御部4は、Nを+1だけインクリメントして(ステップS162)、Nが串刺し検索テーブルに記憶されている串刺し検索ワードの数を超えているか否か判断する(ステップS163)。
【0144】
Nが串刺し検索ワードの数を超えていない場合(ステップS163;N)、制御部4は、ステップS155に移行する。
Nが串刺し検索ワードの数を超えている場合(ステップS163;Y)、制御部4は、串刺し検索テーブルに基づくキーワード検索処理を終了する。
【0145】
次に、図19〜図25を参照して、入力部1dを介して行われるコンテンツ情報の削除処理について説明する。
【0146】
図19に、コンテンツ情報の削除メニューを表示する表示処理を示す。
図19に示す表示処理によれば、削除候補が表示部1eに表示される。表示された削除候補は、入力部1dを介して選択的に削除される。
【0147】
まず、制御部4は、記憶部1fが記憶するコンテンツ情報の有無を判断する(ステップS211)。
コンテンツ情報がある場合(ステップS211;Y)、制御部4は、変数XをX=0に設定する(ステップS212)。変数Xは、遷移画面の階層を示す。
【0148】
制御部4は、記憶されているコンテンツ情報のうち、遷移した画面ではなく初期画面のコンテンツ情報を取得する(ステップS213)。
制御部4は、初期画面のコンテンツ情報に含まれる情報コードを取得し、取得した情報コードを変数Yに設定する(ステップS214)。
制御部4は、再生遷移リスト(X、Y)取得処理を行う(ステップS215)。
【0149】
図20に、再生遷移リスト(X、Y)取得処理を示す。
制御部4は、ステップS214で取得した情報コードYから表示用文字データを取得し、取得した表示用文字データを変数Charに設定する(ステップS215a)。
【0150】
制御部4は、階層リストテーブル(X、Y、Char)追加処理を行う(ステップS215b)。
図21に、階層テーブル(X、Y、Char)を作成する処理を示す。
制御部4は、階層リストの最終番号を取得し、取得した最終番号を変数Nに設定する(ステップS2151)。制御部4は、Nを+1だけインクリメントする(ステップS2152)。
制御部4は、階層リストテーブルのN番目に、N(階層リスト番号)、X(階層番号)、Y(情報コード)、Char(表示用テキスト)の各情報を追加して(ステップS2153)、階層リストテーブル(X、Y、Char)追加処理を終了する。
【0151】
図20に戻り、制御部4は、Xを+1だけインクリメントし(ステップS215c)、変数iをi=1に設定する(ステップS215d)。
制御部4は、階層リストの最終番号を取得し(ステップS215e)、変数kをk=1に設定する(ステップS215f)。
【0152】
制御部4は、i番目の次再生情報コードを取得し、取得した次再生情報コードを変数Yに設定する(ステップS215g)。そして、制御部4は、次再生情報コードがあるか否か判断する(ステップS215h)。
次再生情報コードがない場合(ステップS215h;N)、制御部4は、ステップS215nに移行する。
次再生情報コードがある場合(ステップS215h;Y)、制御部4は、階層リストからk番目の情報コードを取得し、取得したk番目の情報コードを変数Aに設定する(ステップS215i)。
【0153】
制御部4は、Y=Aであるか否か判断する(ステップS215j)。
Y=Aである場合(ステップS215j;Y)、制御部4は、ステップS215nに移行する。
Y=Aでない場合(ステップS215j;N)、制御部4は、kを+1だけインクリメントして(ステップS215k)、k≦Nであるか否か判断する(ステップS215l)。
【0154】
k≦Nである場合(ステップS215l;Y)、制御部4は、ステップS215iに移行する。
k≦でない場合(ステップS215l;N)、制御部4は、再生遷移リスト(X、Y)取得処理を行う(ステップS215m)。
【0155】
制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS215n)、i≦8であるか否か判断する(ステップS215o)。
【0156】
i≦8である場合(ステップS215o;Y)、制御部4は、ステップS215eに移行する。
i≦8でない場合(ステップS215o;N)、制御部4は、再生遷移リスト(X、Y)の取得処理を終了する。
【0157】
図19に戻り、制御部4は、階層リストを表示部1eの表示画面に表示させる(ステップS216)。
図22に、コンテンツ削除メニューの画面例を示す。
画面Dには、削除候補のコンテンツ情報が1まとまりの再生遷移ごとに区別されて表示される。また、1まとまりの再生遷移ごとの表示は、階層ごとに区別されて表示される。
その他、画面Dには、OKボタンB1、キャンセルボタンB2、チェックボックスCBが表示される。チェックボックスCBは、初期表示では全てオフで表示される。
【0158】
制御部4は、チェックボックス監視処理を行い(ステップS217)、コンテンツ情報の削除メニュー表示処理を終了する。
【0159】
図23a,bに、チェックボックス監視処理を示す。
制御部4は、入力部1dを介して、OKボタンB1又はキャンセルボタンB2が押下されたか否か判断する(ステップS221)。
【0160】
OKボタンB1又はキャンセルボタンB2が押下されてない場合(ステップS221;N)、制御部4は、チェックボックスCBが押下されたか否か判断する(ステップS222)。
【0161】
チェックボックスCBが押下された場合(ステップS222;Y)、制御部4は、押下されたチェックボックスCBの番号を変数Nに設定する(ステップS223)。また、制御部4は、押下されたチェックボックスNの状態を変数Mに設定する(ステップS224)。チェックボックスNの状態とは、ON又はOFFの何れかの状態であるこという。
【0162】
制御部4は、M=1であるか否か判断する(ステップS225)。
M=1でない場合(ステップS225;N)、制御部4は、ステップS221に移行する。
M=1である場合(ステップS225;Y)、制御部4は、変数iをi=0に設定する(ステップS226)。
【0163】
制御部4は、N+i≦階層リストテーブルの最終番号、であるか否か判断する(ステップS227)。
N+i≦階層リストテーブルの最終番号、でない場合(ステップS227;N)、制御部4は、ステップS231に移行する。
N+i≦階層リストテーブルの最終番号、である場合(ステップS227;Y)、制御部4は、階層リストテーブルを参照して、階層リスト番号がN+iの階層番号を取得し、取得したN+iの階層番号を変数X(i)に設定する(ステップS228)。
【0164】
制御部4は、X(0)>X(i)であるか否か判断する(ステップS229)。
X(0)>X(i)でない場合(ステップS229;N)、制御部4は、iを+1だけインクリメントして(ステップS230)、ステップS227に移行する。
X(0)>X(i)である場合(ステップS229;Y)、制御部4は、iを−1だけデクリメントして(ステップS231)、変数jをj=0に設定する(ステップS232)。
【0165】
制御部4は、階層テーブルを参照して、階層リスト番号がN+jの情報コードを取得し、取得したN+jの情報コードを変数Y(j)に設定する(ステップS233)。
制御部4は、串刺し検索テーブルを参照して、串刺し検索テーブルに登録されている全ての情報コードの数を取得し、取得した情報コードの数を変数Tに設定する(ステップS234)。
【0166】
制御部4は、変数kをk=1に設定する(ステップS235)。また、制御部4は、串刺し検索テーブルに含まれるk番目の情報コードを取得し、取得した情報コードを変数Sに設定する(ステップS236)。
【0167】
制御部4は、Y(j)=Sであるか否か判断する(ステップS237)。
Y(j)=Sでない場合(ステップS237;N)、制御部4は、k≧Tであるか否か判断する(ステップS238)。
k≧Tでない場合(ステップS238;N)、制御部4は、kを+1だけインクリメントして(ステップS239)、ステップS236に移行する。
k≧Tである場合(ステップS238;Y)、制御部4は、チェックボックスの番号がN+jのチェックボックスの状態Mを1に設定する(ステップS240)。
【0168】
制御部4は、j≦iであるか否か判断する(ステップS241)。
j≦iである場合(ステップS241;Y)、制御部4は、jを+1だけインクリメントして(ステップS242)、ステップS233に移行する。
j≦iでない場合(ステップS241;N)、制御部4は、ステップS221に移行する。
【0169】
ステップS237に戻り、Y(j)=Sである場合(ステップS237;Y)、制御部4は、変数pをp=jに設定する(ステップS243)。
制御部4は、チェックボックスの番号がN+pの状態Mを0に設定する(ステップS244)。
【0170】
制御部4は、p≦iであるか否か判断する(ステップS245)。
p≦iである場合(ステップS245;Y)、制御部4は、pを+1だけインクリメントして(ステップS246)、ステップS244に移行する。
p≦iでない場合(ステップS245;N)、制御部4は、ステップS221に移行する。
以上の処理により、制御部4は、チェックボックスを監視する。
【0171】
図24に、削除メニューの画面においてOKボタンが押下された場合のコンテンツ情報削除処理を示す。
制御部4は、変数NをN=1に設定する(ステップS251)。
制御部4は、階層リストテーブルを参照して、階層リスト番号がNのチェックボックスの状態を変数Mに設定する(ステップS252)。
【0172】
制御部4は、M=1であるか否か判断する(ステップS253)。
M=1でない場合(ステップS253;N)、制御部4は、ステップS257に移行する。
M=1である場合(ステップS253;Y)、制御部4は、階層リストテーブルを参照して、階層リスト番号がNの情報コードを変数Yに設定する(ステップS254)。
【0173】
制御部4は、情報コードYへの再生遷移連携修正処理を行う(ステップS255)。
再生遷移連携修正処理は、図13で説明した処理と同様の処理であるため、ここでの説明は省略する。
【0174】
制御部4は、情報コードYのコンテンツ情報を削除し(ステップS256)、変数NをN=N+1に設定する(ステップS257)。
【0175】
制御部4は、最終リスト番号Nは階層リストテーブルに含まれる階層の最終番号を超えたかどうかを判断する(ステップS258)。
最終リスト番号Nが最終番号でない場合(ステップS258;N)、制御部4は、ステップS252に移行する。
最終リスト番号Nが最終番号である場合(ステップS258;Y)、制御部4は、OKボタンが押下された場合のコンテンツ情報削除処理を終了する。
【0176】
図25に、削除メニューの画面においてキャンセルボタンが押下された場合の処理を示す。
制御部4は、表示部1eに表示させているコンテンツ情報の階層リスト画面を閉じて(ステップS261)、キャンセルボタンが押下された場合のコンテンツ情報削除処理を終了する。
【0177】
以上のように、本実施形態によれば、優先度の情報に基づいて、車載器10は取得したコンテンツ情報を逐次削除する。よって、記憶部1fの記憶容量が小さい場合であっても、可能な限り必要なコンテンツ情報を記憶しておくことができる。
【0178】
また、コンテンツ情報の有効期限に基づいて、記憶しているコンテンツ情報を優先的に削除することができる。具体的には、ID04に格納されている有効期限の情報に基づいて、有効期限が切れて不要になったコンテンツ情報を逐次削除することができる。よって、記憶部1fの記憶容量を有効に利用することができる。
【0179】
また、コンテンツ情報の保存有効期間に基づいて、記憶しているコンテンツ情報を優先的に削除することができる。具体的には、車載器もしくは予めユーザーによって保存有効期間を設定し、設定された保存有効期間に基づいて、取得後一定期間が経過したコンテンツ情報を逐次削除することができる。よって、記憶部1fの空き記憶容量を一定の水準に保つことができる。
【0180】
また、コンテンツ情報の再生遷移情報に基づいて、記憶しているコンテンツ情報を優先的に削除することができる。具体的には、記憶部1fが記憶する複数のコンテンツ情報のうち、どの次再生情報コードにも該当しない情報コードをもつコンテンツ情報を逐次削除することができる。再生遷移の連携によっては再生されることがないコンテンツ情報を逐次削除できるため、記憶部1fの記憶容量を有効に活用することができる。
【0181】
また、コンテンツ情報が再生済みか否かを示す情報に基づいて、記憶しているコンテンツ情報を優先的に削除することができる。具体的には、再生済みフラグによってコンテンツ情報が再生済みか否か判断し、既に再生済みで不要になったコンテンツ情報を逐次削除することができる。よって、記憶部1fの記憶容量を有効に活用することができる。
【0182】
また、入力手段によって、コンテンツ情報を任意に削除することができる。よって、上述してきた優先度に該当しないコンテンツ情報でも、不要となるコンテンツ情報を逐次削除することができ、記憶容量の有効利用を図ることができる。
【0183】
また、記憶部1fが記憶する複数のコンテンツ情報のうち、どの次再生情報コードにも該当しない情報コードをもつコンテンツ情報を再生することができる。
【0184】
また、削除対象として選択されたコンテンツ情報から遷移するコンテンツ情報を全て削除することができる。削除対象として選択されたコンテンツ情報が削除されることで、遷移先のコンテンツ情報も逐次削除して、記憶容量の有効利用を図ることができる。
【0185】
また、削除対象として選択されたコンテンツ情報から遷移するコンテンツ情報がある場合、遷移前のコンテンツ情報に含まれる遷移先を新たな遷移先に書き換えることができる。新たな遷移先には、削除対象として選択されたコンテンツ情報から遷移するコンテンツ情報とすることができる。つまり、A、B、Cのコンテンツ情報がA、B、Cの順で遷移する場合であって、Bのコンテンツ情報が削除対象である場合、Aのコンテンツ情報に含まれる遷移先をBからCに書き換えることができる。よって、記憶しているコンテンツ情報を有効に利用することができる。
【0186】
また、串刺し検索コードに基づいて、記憶しているコンテンツ情報を優先的に削除することができる。具体的には、ID40に格納されている串刺し検索コードに基づいて、串刺し検索コードがあるコンテンツ情報を削除対象から除外することができる。つまり、どの次再生情報コードにも該当しない情報コードをもち、かつ、串刺し検索コードをもつコンテンツ情報は、削除対象から除外される。よって、有効に利用可能なコンテンツ情報を削除せずに済む。
【図面の簡単な説明】
【0187】
【図1】本実施の形態における配信システムの構成を示す図である。
【図2】路側無線装置の構成を示す図である。
【図3】配信情報を示す図である。
【図4】コンテンツ情報に含まれるIDについて説明する図である。
【図5】車載器10の機能構成を示す図である。
【図6】有効期限に基づく削除候補検出処理を示すフロー図である。
【図7】保存有効期間に基づく削除候補検出処理を示すフロー図である。
【図8】遷移情報に基づく削除候補検出処理を示すフロー図である。
【図9】参照チェック(X)処理を示すフロー図である。
【図10】情報コードチェック(X)処理を示すフロー図である。
【図11】再生済み情報に基づく削除候補検出処理を示すフロー図である。
【図12】有効期限の情報に基づく削除処理を示すフロー図である。
【図13】再生遷移連携修正処理を示すフロー図である。
【図14】保存有効期間の情報に基づく削除処理を示すフロー図である。
【図15】再生遷移情報に基づく削除処理を示すフロー図である。
【図16】再生済み情報に基づく削除処理を示すフロー図である。
【図17】串刺し検索テーブルの作成処理を示すフロー図である。
【図18】串刺し検索テーブルに基づくキーワード検索処理を示すフロー図である。
【図19】削除メニューを表示する表示処理を示すフロー図である。
【図20】再生遷移リスト(X、Y)取得処理を示すフロー図である。
【図21】階層テーブル(X、Y、Char)作成処理を示すフロー図である。
【図22】コンテンツ削除メニューの画面例を示す図である。
【図23a】チェックボックス監視処理を示すフロー図である。
【図23b】チェックボックス監視処理を示すフロー図である。
【図24】OKボタンが押下された場合のコンテンツ情報削除処理を示すフロー図である。
【図25】キャンセルボタンが押下された場合の処理を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0188】
1 カーナビ部
2 通信モジュール
3 DSRC部
4 制御部
1f 記憶部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
路側無線装置を介して、コンテンツ情報を配信するセンター装置と車載器とがデータ送受信可能に接続された情報配信システムに含まれる車載器であって、
センター装置から受信したコンテンツ情報及び当該コンテンツ情報の削除順序を定めた優先度の情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツ情報を前記優先度の情報に基づいて削除する制御手段と、
を備える車載器。
【請求項2】
前記優先度の情報は、前記コンテンツ情報に含まれる有効期限の情報であり、
前記制御手段は、前記有効期限の情報に基づいて、有効期限が経過したコンテンツ情報から順に削除する請求項1に記載の車載器。
【請求項3】
前記優先度の情報は、前記コンテンツ情報を保存する保存有効期間の情報であり、
前記制御手段は、前記保存有効期間の情報に基づいて、保存有効期間が経過したコンテンツ情報から順に削除する請求項1又は2に記載の車載器。
【請求項4】
前記優先度の情報は、前記コンテンツ情報に含まれる再生遷移の連携の有無の情報であり、
前記制御手段は、前記再生遷移の連携の有無の情報に基づいて、再生遷移の連携によって再生されることが無いコンテンツ情報から順に削除する請求項1〜3の何れか一項に記載の車載器。
【請求項5】
前記優先度の情報は、コンテンツ情報が再生済みか否かを示す情報であり、
前記制御手段は、前記コンテンツ情報が再生済みか否かを示す情報に基づいて、再生済みのコンテンツ情報から順に削除する請求項1〜4の何れか一項に記載の車載器。
【請求項6】
入力手段を備え、
前記優先度の情報は、削除するとして前記入力手段により選択されたコンテンツ情報の順番の情報であり、
前記制御手段は、前記入力手段によって選択された順に、選択されたコンテンツ情報を削除する請求項1〜5の何れか一項に記載の車載器。
【請求項7】
前記コンテンツ情報は、コンテンツ情報を階層的に再生するにあたり、当該コンテンツ情報の次に再生すべきコンテンツ情報がある場合、次に再生すべきコンテンツ情報を示す次再生情報コードを含み、
前記制御手段は、前記次再生情報コードが含まれていないコンテンツ情報を削除対象として選択的に再生する請求項6に記載の車載器。
【請求項8】
前記制御手段は、削除するとして前記入力手段により選択されたコンテンツ情報に前記次再生情報コードが含まれる場合、当該次再生情報コードによって、前記選択されたコンテンツ情報以降に階層的に再生されるコンテンツ情報を検索し、当該検索されたコンテンツ情報を全て削除する請求項6又は7に記載の車載器。
【請求項9】
前記制御手段は、削除するとして前記入力手段により選択されたコンテンツ情報に前記次再生情報コードが含まれる場合、当該コンテンツ情報の情報コードを次再生情報コードとして含む他のコンテンツ情報を検索し、検索されたコンテンツ情報の次再生情報コードを書き換える請求項6〜8の何れか一項に記載の車載器。
【請求項10】
前記コンテンツ情報に関連して再生すべき他のコンテンツ情報がある場合、前記コンテンツ情報は当該他のコンテンツ情報の情報コードを串刺し情報コードとして含み、
前記制御手段は、削除するとして前記入力手段により選択されたコンテンツ情報に前記串刺し情報コードが含まれる場合、当該串刺し情報コードを含むコンテンツ情報を削除対象から除外する請求項6〜9の何れか一項に記載の車載器。
【請求項1】
路側無線装置を介して、コンテンツ情報を配信するセンター装置と車載器とがデータ送受信可能に接続された情報配信システムに含まれる車載器であって、
センター装置から受信したコンテンツ情報及び当該コンテンツ情報の削除順序を定めた優先度の情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツ情報を前記優先度の情報に基づいて削除する制御手段と、
を備える車載器。
【請求項2】
前記優先度の情報は、前記コンテンツ情報に含まれる有効期限の情報であり、
前記制御手段は、前記有効期限の情報に基づいて、有効期限が経過したコンテンツ情報から順に削除する請求項1に記載の車載器。
【請求項3】
前記優先度の情報は、前記コンテンツ情報を保存する保存有効期間の情報であり、
前記制御手段は、前記保存有効期間の情報に基づいて、保存有効期間が経過したコンテンツ情報から順に削除する請求項1又は2に記載の車載器。
【請求項4】
前記優先度の情報は、前記コンテンツ情報に含まれる再生遷移の連携の有無の情報であり、
前記制御手段は、前記再生遷移の連携の有無の情報に基づいて、再生遷移の連携によって再生されることが無いコンテンツ情報から順に削除する請求項1〜3の何れか一項に記載の車載器。
【請求項5】
前記優先度の情報は、コンテンツ情報が再生済みか否かを示す情報であり、
前記制御手段は、前記コンテンツ情報が再生済みか否かを示す情報に基づいて、再生済みのコンテンツ情報から順に削除する請求項1〜4の何れか一項に記載の車載器。
【請求項6】
入力手段を備え、
前記優先度の情報は、削除するとして前記入力手段により選択されたコンテンツ情報の順番の情報であり、
前記制御手段は、前記入力手段によって選択された順に、選択されたコンテンツ情報を削除する請求項1〜5の何れか一項に記載の車載器。
【請求項7】
前記コンテンツ情報は、コンテンツ情報を階層的に再生するにあたり、当該コンテンツ情報の次に再生すべきコンテンツ情報がある場合、次に再生すべきコンテンツ情報を示す次再生情報コードを含み、
前記制御手段は、前記次再生情報コードが含まれていないコンテンツ情報を削除対象として選択的に再生する請求項6に記載の車載器。
【請求項8】
前記制御手段は、削除するとして前記入力手段により選択されたコンテンツ情報に前記次再生情報コードが含まれる場合、当該次再生情報コードによって、前記選択されたコンテンツ情報以降に階層的に再生されるコンテンツ情報を検索し、当該検索されたコンテンツ情報を全て削除する請求項6又は7に記載の車載器。
【請求項9】
前記制御手段は、削除するとして前記入力手段により選択されたコンテンツ情報に前記次再生情報コードが含まれる場合、当該コンテンツ情報の情報コードを次再生情報コードとして含む他のコンテンツ情報を検索し、検索されたコンテンツ情報の次再生情報コードを書き換える請求項6〜8の何れか一項に記載の車載器。
【請求項10】
前記コンテンツ情報に関連して再生すべき他のコンテンツ情報がある場合、前記コンテンツ情報は当該他のコンテンツ情報の情報コードを串刺し情報コードとして含み、
前記制御手段は、削除するとして前記入力手段により選択されたコンテンツ情報に前記串刺し情報コードが含まれる場合、当該串刺し情報コードを含むコンテンツ情報を削除対象から除外する請求項6〜9の何れか一項に記載の車載器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23a】
【図23b】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23a】
【図23b】
【図24】
【図25】
【公開番号】特開2009−251251(P2009−251251A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−98692(P2008−98692)
【出願日】平成20年4月4日(2008.4.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月4日(2008.4.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】
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