説明

CCR10のα−置換N−スルホニルグリシン(GYLCINE)アミドアンタゴニスト、それらを含有する組成物およびそれらを使用するための方法

式(I)の化合物(式中、R1、R2、ArおよびCyは、本明細書で定義されている通りである)、または薬学的に許容されるその塩が開示されている。式(I)の化合物の医薬組成物、式Iの化合物を製造する方法、およびCCR10の活性に関係している障害を治療するために式(I)の化合物を使用する方法も開示されている。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CCR10活性の阻害薬として有用であり、したがって、炎症性皮膚疾患、アレルギー性喘息および黒色腫を包含するCCR10の活性を通じて媒介または維持される様々な疾患および障害を治療するのに有用である置換アミドに関する。本発明は、これらの化合物を含む医薬組成物、様々な疾患および障害の治療においてこれらの化合物を使用する方法(methods)、これらの化合物を調製するための方法(processes)ならびにこれらの方法(processes)において有用な中間体にも関する。
【背景技術】
【0002】
ケモカイン受容体は、炎症の部位への白血球の組織特異的動員を媒介することにおいて重要な役割を果たしている。血液の中には、皮膚へ優先的に向かう記憶T細胞のサブセットがある。このサブセットは、皮膚の内皮細胞上のE−セレクチンと結合して輸送を促進する皮膚リンパ球抗原(CLA)、レクチンの発現により規定される。CLA発現細胞のサブセットは、循環するT細胞プールの10〜15%のみを構成しているが、これらの細胞は、いくつかの炎症性皮膚病変、例えば、乾癬、接触過敏症およびアレルギー性皮膚炎の中に大量に見いだされる。
最近の研究は、CLA+記憶細胞もケモカイン受容体CCR10を発現することおよびCCR10を発現する細胞が炎症性皮膚病変中に富化されていることを明らかにしている。この受容体のための1つのリガンド、CCL27も、これらの部位において著しくアップレギュレートされ、このケモカイン受容体が、CLA+記憶T細胞の組織特異的輸送を媒介することに関与していることを示唆している。皮膚の中で、CCR10の発現は、CLA+T細胞、メラニン細胞、線維芽細胞、および微小血管内皮細胞について報告されてきた。CCL27発現は、表皮における、大部分はケラチノサイトによる大量発現によって厳しく調節されていることが明らかにされている。
【0003】
ヒトとげっ歯類の双方において、CCR10−CCL27相互作用が、皮膚病変への炎症性T細胞サブセットの輸送において重要な役割を果たしているという証拠がある(J. Morales et al., Proc Natl Acad Sci USA, 1999, 96: 14470-14475; B. Homey et al., J Immunol 2000; 164: 3465-3470; B. Homey et al., Nature Medicine, 2002; 8: 157-165)。組織学的分析により、乾癬およびアトピー性皮膚炎生検において観察されるCCL27の表皮発現の増加に加えて、皮層中へのCCL27の広範な発現も同様にあることは明らかである。さらに、これらの病変の血管構造内の内皮細胞もCCL27を示すが、それらはCCL27メッセージに対して陰性であり、ケラチノサイト由来の(keratinocytederived)CCL27が、内皮細胞により捕捉され、循環する白血球に提示されることがあることを示唆している。皮膚におけるこれらの変化に付随するのは、CLAおよびCCR10を同時発現するリンパ球の動員の著しい増加である。皮膚炎症におけるCCL27の役割と一致して、培養ケラチノサイトのIL−1βおよびTNFα処理は、CCL27の発現を誘導する。
【0004】
ニッケルの皮膚塗布は、ニッケルアレルギーのあるヒトにおいて、CCL27のアップレギュレートされた発現およびCCR10+リンパ球のその後の動員につながった。したがって、これらの研究は、CCR10+細胞を誘引することにおけるCCL27の役割についての一時的裏付けを提供する。さらに、インビボでの概念実証は、CCL27に対する機能阻止抗体による治療が、皮膚炎のDNFB誘発性モデルとオボアルブミンDTHモデルの双方において動員および腫脹を明らかに減少させた野生型マウスにおいて明らかにされている(B. Homey et al., ibid, 2002)。これらの著者は、局所リンパ球輸送および炎症を促進するCCL27の皮膚注射の能力も立証し、したがって、関連動物モデルにおけるリガンドと抗体の双方を使用する概念実証を提供している。その割り当てられたインビボでの役割と一致して、CCL27は、CCR10+細胞においてカルシウム流束を誘導し、インビトロでCLA+CCR10+リンパ球の選択的走化性を媒介する。
【0005】
したがって、上に記載されているものなどの研究は、CCR10とその皮膚由来リガンドCCL27との間の相互作用の拮抗作用が、皮膚の中でのT細胞の侵入および活性化を阻止することにより炎症性皮膚疾患の治療において有益であり得ることを示唆している。CCR10アンタゴニストにとっての1つの適応症は、乾癬であろう。理論的根拠は、乾癬のあるヒトにおける受容体/リガンド発現の組織学的研究および皮膚炎症の動物モデルにおける概念実証研究に基づいている。正常な皮膚試料および罹患皮膚試料の分析から、CCR10の発現が、主に皮膚ホーミング性の(CLA+)リンパ球、皮膚内皮細胞、および皮膚線維芽細胞のサブセットに対して高度に調節および限定されていることは明らかである。さらに、CCR10にとってのリガンドであるCCL27は、ケラチノサイトにおいても発現される。正常な皮膚において、CCL27は、表皮の基底層においてケラチノサイトにより発現される。しかしながら、アトピー性皮膚炎患者および乾癬患者の皮膚において、このリガンドは、表皮の基底上層にまで及ぶ発現によってアップレギュレートされ、組織学的染色も、皮膚微小血管系ではっきり認められる。CCL27の増強された発現は、CCR10+リンパ球の存在の増加を伴う。最後に、上に記載されている概念実証研究は、CCL27に向けられる機能阻止抗体が、皮膚炎の2つのマウスモデルにおいてリンパ球の輸送および腫脹を阻止することを立証した。
【0006】
CCR10とCCL27の双方についての発現のパターンおよび上の概念実証研究に基づき、CCR10は、接触過敏症およびアレルギー性皮膚炎の治療にとって有望な標的である可能性もある。最近、CCL27が、全身性硬化症患者の血清において(Hayakawa et al., Rheumatol, 2005, 44: 873)およびUV誘発性皮膚SLE(全身性エリテマトーデス)病変において(Meller et al. 2005, Arthritis Rheum 52: 1504)増加することが明らかにされている。したがって、全身性硬化症および皮膚SLEも、追加の適応症であるかもしれない。さらに、アレルギー性喘息のマウスモデルにおける気道の炎症は、CCL28およびCCR10発現に関係しており、CCR10活性の阻害が、アレルギー性喘息の治療において有用である可能性のあることも示唆している(English et al., Immunol Lett. 2006, 03(2):92-100)。
【0007】
CCR10の拮抗作用は、黒色腫の治療にとって有益である可能性もある。黒色腫転移のマウスモデルにおいて、CCR10を発現する黒色腫系が、対応するCCR10欠損黒色腫よりも速やかに腫瘍を形成すること、およびCCL27に対する阻止抗体が、インビボでこれらのCCR10+黒色腫細胞の成長を阻止することができることが立証されている。これらの知見は、多くのヒト黒色腫がCCR10を発現するという知見と相まって、黒色腫をさらなる適応症と見なす理論的根拠を提供する(Murakami et al., J Exp Med, 2003, 198: 1337)。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
一般的態様において、本発明は、式Iの化合物、ならびにそれらの互変異性体、およびそれらの塩を対象とし、
【化1】

式中、Ar、Cy、R1、R2、およびXは、本明細書で定義されている通りである。式Iの化合物は、価値のある薬理学的特性、特に、CCR10活性の阻害活性を有することが判明した。
【0009】
別の態様において、本発明は、個体においてCCR10活性を阻害する方法であって、治療有効量の式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩を個体に投与することを含む方法を対象とする。
別の態様において、本発明は、CCR10の活性に関係している疾患または障害を治療する方法であって、治療有効量の式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩を個体に投与することを含む方法を対象とする。
【0010】
別の態様において、本発明は、炎症性皮膚疾患を治療する方法であって、治療有効量の式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩を個体に投与することを含む方法を対象とする。治療することができるそのような疾患の例は、例えば、乾癬、接触過敏症、アレルギー性皮膚炎、全身性硬化症および皮膚SLEを包含する。
別の態様において、本発明は、アレルギー性喘息を治療する方法であって、治療有効量の式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩を個体に投与することを含む方法を対象とする。
【0011】
別の態様において、本発明は、黒色腫を治療する方法であって、治療有効量の式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩をそのような治療を必要としている個体に投与することを含む方法を対象とする。
本発明のさらなる追加態様は、式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物である。
本発明は、式(I)の化合物を調製するための方法およびその中で使用される中間体も包含する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明のある実施形態は、式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩であり、
【化2】

式中、
Cyは、フェニル、ナフチルまたはヘテロアリールであり、ヘテロアリールは、インドリル、ピリジル、チエニル、ピラゾリル、オキサゾリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、イソキノリニル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、2,1,3−ベンゾチアジアゾリルおよび6H−イミダゾ[2,1−b]チアゾリルから選択され、前記フェニル、ナフチルまたはヘテロアリールは、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、フェニル、ヘテロアリール、フェニルオキシ、ハロゲン、−NH2、−NHC(O)NH2、−NHC(O)C1-6アルキル、−NO2、−CF3、−OCF3、−CN、−C(O)C1-6アルキル、−(CH20-2CO21-6アルキル、−(CH20-2CO2H、5−テトラゾリル、−CHO、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1-6アルキル)および−C(O)N(C1-6アルキル)2から選択される1〜4個の基で置換されていてもよく、または
Cyがフェニルである場合、2つの隣接する基は、それらが結合しているフェニルと一緒に、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、1,3−ジヒドロインドール−2−オン、または2−アセチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリニル基を形成していてもよく、
Arは、フェニル、ピリジルまたはイソキノリニル基であり、ハロゲン、−CN、−NO2、C1-6アルキル、−CF3、CO2Me、CO2H、CO2NH2、−SO21-6アルキル、SO2NH2、およびアルキニルから独立して選択される1〜2個の基で置換されていてもよく、
1およびR2は、C1-6アルキル、アリールC1-2アルキル、フェニル、ナフチルおよびC3-8シクロアルキルから独立して選択され、前記アリールC1-2アルキルは、ハロゲン、C1-6アルコキシ、C1-6アルキル、−CF3、イミダゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、5−メチルオキサジアゾリル、モルホリニル、ピペリジニルおよびN−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニルから選択される1〜2個の基で置換されていてもよく、または
1およびR2は、それらが結合しているNと一緒に、ピペリジン、モルホリン、テトラヒドロイソキノリン、デカヒドロイソキノリン、ピペラジン、アゼパン、6−アザ−スピロ[2.5]オクタン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン、[1,4]−ジアゼパン、[1,4]−オキサゼパン、チオモルホリン1,1−ジオキシド、4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン、5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン、5,6,7,8−テトラヒドロ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン、4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン、1,2,3,6−テトラヒドロピリジンおよびオクタヒドロピリド[1,2−a]ピラジンから選択されるヘテロ環を形成し、前記ヘテロ環は、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、フェニル、ベンジル、ヒドロキシC1-6アルキル、−OH、−CF3、−CN、ハロゲン、−NO2、−NH2、オキソ、1,3−ジオキソラン、−CH=NOCH3、−SO2NH2、−SO2N(C1-6アルキル)2、−SO3H、−SO2(C1-6アルキル)2、−C(O)N(C1-6アルキル)2、−C(O)NHC1-6アルキル、−(CH20-2C(O)NH2、−(CH20-4CO2H、−(CH20-4CO21-6アルキル、=C−CO21-6アルキル、−CH=CH−CO2H、−CH=CH−CO21-6アルキル、−OCH2CO2H、−OCH2CO21-6アルキル、−OC(CH32CO2H、−OC(CH32CO21-6アルキル、−C(O)CH2CO2H、−C(O)CH2CO21-6アルキル、−C(O)C1-6アルキル、−C(O)C1-4アルキル(OH)、−CH2OC1-6アルキル、−(CH20-2NHC(O)C1-6アルキル、−C(O)モルホリニル、チアゾール、3−メチル−1,2,4−オキサジアゾリル、ピリミジンおよび2−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルピラジンから選択される1〜2個の基により置換されていてもよく、
Xは、CH2、O、NH、またはSである。
【0013】
別の実施形態において、
Cyが、フェニルまたは、インドリル、1,3−ジヒドロ−インドール−2−オニル、ピリジル、ピラゾリル、またはベンゾチエニルから選択されるヘテロアリールであり、前記フェニルまたはヘテロアリールが、ハロゲン、メチル、アミノ、シアノ、メトキシ、トリフルオロメチル、および−NHC(O)C1-4アルキルから選択される1〜4個の基で置換されていてもよく、
Arが、−Cl、−Br、−F、−CN、−NO2、−CO2Me、−Me、SO2Me、エチニル、および1−プロピニルから独立して選択される1〜2個の基により置換されていてもよいフェニル、ピリジル、またはイソキノリニル基であり、
1およびR2が、それらが結合しているNと一緒に、ピペリジン、ピペラジン、アゼパン、[1,4]−ジアゼパン、[1,4]−オキサゼパン、および5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンから選択されるヘテロ環を形成し、前記ヘテロ環は、C1-6アルキル、C1-4アルキルOH、C(O)C1-4アルキル、CO2Me、およびオキソから選択される1〜2個の基により置換されていてもよく、
Xが、CH2、O、NH、またはSである記載されているような式Iの化合物、または薬学的に許容されるそれらの塩が提供される。
【0014】
さらに別の実施形態において、
Cyが、フェニルまたはインドリルであり、クロロおよびアミノから独立して選択される1〜3個の基により置換されていてもよく、
Arが、フェニル基であり、−Cl、−Br、−F、−CN、−Me、−NO2、エチニル、1−プロピニル、および−CO2Meから独立して選択される1〜2個の基により置換されていてもよく、
1およびR2が、それらが結合しているNと一緒に、ピペリジン、ピペラジン、アゼパン、および[1,4]−オキサゼパンから選択されるヘテロ環を形成し、前記ヘテロ環が、C1-6アルキル、(CH21-2OH、およびC(O)C1-4アルキルにより置換されていてもよく、
Xが、CH2である式Iの化合物、または薬学的に許容されるそれらの塩が提供される。
【0015】
本発明のさらなる実施形態において、下の群から選択される式(I)の化合物またはそれらの互変異性体もしくはそれらの塩が提供される。
【化3】

【0016】

【0017】

【0018】

【0019】

【0020】

【0021】

【0022】

【0023】

【0024】

【0025】

【0026】

【0027】

【0028】

【0029】

【0030】

【0031】

【0032】

【0033】

【0034】

【0035】

【0036】

【0037】

【0038】

【0039】
本発明のさらに別の実施形態において、下の群から選択される式(I)の化合物またはそれらの互変異性体もしくはそれらの塩が提供される。
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2−メチルベンゼンスルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−3−メチルベンゼンスルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2,4−ジメチルベンゼンスルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2,5−ジメチルベンゼンスルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−3,5−ジメチルベンゼンスルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2−メトキシベンゼンスルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−4−フルオロ−2−メチルベンゼンスルホンアミド
2−クロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}ベンゼンスルホンアミド
2−クロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}ピリジン−3−スルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−3−スルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−6−スルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2−メトキシ−5−メチルベンゼンスルホンアミド
5−クロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−スルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1−メチル−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1−ベンゾチオフェン−3−スルホンアミド
N−[4−({3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}スルファモイル)−3−メチルフェニル]アセトアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−スルホンアミド
4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}ベンゼンスルホンアミド
N−{(1R)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−フェニルプロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{(1R)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−フェニルプロピル}−1H−インドール−6−スルホンアミド
N−{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−ピリジン−3−イルプロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−[3−(2−クロロフェニル)−1−(ピペリジン−1−イルカルボニル)プロピル]−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(2−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(3−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−[1−(アゼパン−1−イルカルボニル)−3−(2−クロロフェニル)プロピル]−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−[3−(2−クロロフェニル)−1−(1,4−オキサゼパン−4−イルカルボニル)プロピル]−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(5−オキソ−1,4−ジアゼパン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−[3−(2−クロロフェニル)−1−(5,6−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イルカルボニル)プロピル]−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{1−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−3−(2−クロロフェニル)プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{3−(2−ブロモフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{3−(2−メチルフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{3−(2−エチニルフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{3−(2−シアノフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{3−(3−シアノフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{3−(2−フルオロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{3−(3−フルオロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−(3−ニトロフェニル)プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
メチル3−{3−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]−4−(4−メチルピペリジン−1−イル)−4−オキソブチル}ベンゾエート
N−{3−(3−クロロピリジン−2−イル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−(2−プロプ−1−イン−1−イルフェニル)プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{(1R)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−フェニルプロピル}ベンゼンスルホンアミド
4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(2−メチルフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミド
4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(2−フルオロフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミド
4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(2−シアノフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミド
4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(2−クロロフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミド
4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(2,6−ジフルオロフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミド
4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミド
4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソ−1−(フェノキシメチル)エチル]ベンゼンスルホンアミド
4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソ−1−[(ピリジン−3−イルオキシ)メチル]エチル}ベンゼンスルホンアミド
4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{1−[(2−クロロフェノキシ)メチル]−2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル}ベンゼンスルホンアミド
4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{1−[(イソキノリン−5−イルオキシ)メチル]−2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル}ベンゼンスルホンアミド
N−[3−(2−クロロフェニル)−1−{[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]カルボニル}プロピル]−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−3−シアノ−1H−インドール−4−スルホンアミド
4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソ−1−[(フェニルスルファニル)メチル]エチル}ベンゼンスルホンアミド
3−クロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
N−{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−[2−(メチルスルホニル)フェニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
メチル1−[2−{[(3−クロロ−1H−インドール−4−イル)スルホニル]アミノ}−4−(2−クロロフェニル)ブタノイル]ピペリジン−4−カルボキシレート
【0040】
本出願で開示されているすべての化合物において、命名が構造と相容れない場合、化合物は、構造により定義されることが理解されるべきである。
【0041】
式(I)の化合物の一部は、2つ以上の互変異性形態で存在することができる。本発明は、すべてのそのような互変異性体を使用する方法を包含する。
【0042】
本明細書において使用されるすべての用語は、特に指定のない限り、当技術分野において知られているようなそれらの通常の意味であると理解されるべきである。例えば、「C1-6アルコキシ」とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、またはブトキシなどの、酸素原子を含有するC1-4アルキルである。
【0043】
「C1-10アルキル」(他の基の一部であるものを包含する)という用語は、1〜10個の炭素原子を持つ分岐および非分岐のアルキル基を指し、したがって、「C1-6アルキル」という用語は、1〜6個の炭素原子を持つ分岐および非分岐のアルキル基を意味する。したがって、「C1-4アルキル」とは、1〜4個の炭素原子を持つ分岐および非分岐のアルキル基を示す。1〜4個の炭素原子を持つアルキル基が好ましい。例として、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、iso−ペンチル、neo−ペンチルまたはヘキシルが挙げられる。略語Me、Et、n−Pr、i−Pr、n−Bu、i−Bu、t−Buなどを、上に述べた基について使用してもよい。特に指定のない限り、定義プロピル、ブチル、ペンチルおよびヘキシルは、問題の基の可能な異性形態すべてを包含する。したがって、例えば、プロピルは、n−プロピルおよびiso−プロピルを包含し、ブチルは、iso−ブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルなどを包含する。
【0044】
「C2-6−アルケニル」(他の基の一部であるものを包含する)という用語は、2〜6個の炭素原子を持つ分岐および非分岐のアルケニル基を指し、「C2-4−アルケニル」という用語は、2〜4個の炭素原子を持つ分岐および非分岐のアルケニル基を指すが、ただし、それらは、少なくとも1つの二重結合を有する。2〜4個の炭素原子を持つアルケニル基が好ましい。例として、エテニルすなわちビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、またはヘキセニルが挙げられる。特に指定のない限り、定義プロペニル、ブテニル、ペンテニルおよびヘキセニルは、問題の基の可能な異性形態すべてを包含する。したがって、例えば、プロペニルは、1−プロペニルおよび2−プロペニルを包含し、ブテニルは、1−、2−および3−ブテニル、1−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニルなどを包含する。
【0045】
「C2-6−アルキニル」(他の基の一部であるものを包含する)という用語は、2〜6個の炭素原子を持つ分岐および非分岐のアルキニル基を指し、「C2-4−アルキニル」という用語は、2〜4個の炭素原子を持つ分岐および非分岐のアルキニル基を指すが、ただし、それらは、少なくとも1つの三重結合を有する。2〜4個の炭素原子を持つアルキニル基が好ましい。例として、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニルまたはヘキシニルが挙げられる。特に指定のない限り、定義プロピニル、ブチニル、ペンチニルおよびヘキシニルは、問題の基の可能な異性形態すべてを包含する。したがって、例えば、プロピニルは、1−プロピニルおよび2−プロピニルを包含し、ブチニルは、1−、2−および3−ブチニル、1−メチル−1−プロピニル、1−メチル−2−プロピニルなどを包含する。
【0046】
「シクロアルキル」という用語は、3〜12個の炭素原子を含有する脂肪族炭化水素ラジカルを意味すると理解されるべきである。シクロアルキルは、3〜10個の炭素原子を含有する炭化水素環を包含する。これらのシクロアルキルは、芳香族環系か非芳香族環系のどちらかであってよい。非芳香族環系は、一価不飽和または多価不飽和であってよい。好ましいシクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプタニル、シクロヘプテニル、フェニル、インダニル、インデニル、ベンゾシクロブタニル、ジヒドロナフチル、テトラヒドロナフチル、ナフチル、デカヒドロナフチル、ベンゾシクロヘプタニル、およびベンゾシクロヘプテニルを包含するが、これらに限定されるものではない。シクロブタニルおよびシクロブチルなどのシクロアルキルについてのある種の用語は、互換的に使用されるべきである。
【0047】
「ヘテロ環」という用語は、飽和か不飽和のどちらかであってよい、安定な、非芳香族の、4〜8員(しかし、好ましくは、5または6員)の単環式または非芳香族の、8〜11員の二環式のヘテロ環ラジカルを指す。各ヘテロ環は、炭素原子、および、例えば、窒素、酸素、または硫黄から選択される少なくとも1個、すなわち、1〜4個のヘテロ原子からなる。ヘテロ環は、安定な構造の構築をもたらす環の任意の原子により接続することができる。特に指定のない限り、ヘテロ環は、例えば、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピロリニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニルスルホキシド、チオモルホリニルスルホン、ジオキソラニル(dioxalanyl)、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、1−オキソ−λ4−チオモルホリニル、13−オキサ−11−アザ−トリシクロ[7.3.1.0−2,7]トリデカ−2,4,6−トリエン、テトラヒドロピラニル、2−オキソ−2H−ピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキソラノン、1,3−ジオキサノン、1,4−ジオキサニル、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタニル、2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、2−チア−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ピペリジノニル、テトラヒドロピリミドニル、ペンタメチレンスルフィド、ペンタメチレンスルホキシド、ペンタメチレンスルホン、テトラメチレンスルフィド、テトラメチレンスルホキシド、およびテトラメチレンスルホンを包含するが、これらに限定されるものではない。
【0048】
「ヘテロアリール」という用語は、N、O、およびSなどの1〜4個のヘテロ原子を含有する芳香族の5〜8員単環式または8〜11員二環式環を意味すると理解されるべきである。特に指定のない限り、そのようなヘテロアリールは、チエニル、フラニル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピラゾリル、ピロリル、イミダゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラニル、キノキサリニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、キナゾリニル、ナフチリジニル、インダゾリル、トリアゾリル、ピラゾロ[3,4−b]ピリミジニル、プリニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピラゾロ[3,4−b]ピリジニル、ツベルシジニル、オキサゾ[4,5−b]ピリジニル、およびイミダゾ[4,5−b]ピリジニルを包含する。
【0049】
すべてのアルキル基または炭素鎖において、1個または複数の炭素原子は、O、S、またはNなどのヘテロ原子により置き換えられていてもよい。Nが置換されていない場合、それはNHであることが理解されるべきである。ヘテロ原子は、分岐または非分岐の炭素鎖内の末端炭素原子か内部炭素原子のどちらかと置き換わることができることも理解されるべきである。そのような基は、オキソなどの基により本明細書で上に記載されているように置換され、アルコキシカルボニル、アシル、アミド、およびチオキソなどであるがこれらに限定されない定義をもたらすことができる。
【0050】
「アリール」という用語は、本明細書で定義されているような芳香族のシクロアルキルまたはヘテロアリールを意味すると理解されるべきである。各アリールは、特に指定のない限り、その部分的または完全に水素化された誘導体を包含する。例えば、キノリニルは、デカヒドロキノリニルおよびテトラヒドロキノリニルを包含することがあり、ナフチルは、テトラヒドロナフチル(tetrahydranaphthyl)などのその水素化された誘導体を包含することがある。本明細書に記載されているアリール化合物の他の部分的または完全に水素化された誘導体は、当業者には明らかであろう。
アリールオキシまたはヘテロアリールアミンなどの、上の環式部分の類似体である用語は、そのそれぞれの基に接続している、上で定義されているようなアリール、ヘテロアリール、および/またはヘテロ環を意味すると理解されるべきである。
【0051】
本明細書で使用されるように、「窒素」および「硫黄」とは、窒素および硫黄の任意の酸化形態ならびに任意の塩基性窒素の四級化形態を包含する。例えば、−S−C1-6アルキルラジカルについて、特に指定のない限り、これは、−S(O)−C1-6アルキルおよび−S(O)2−C1-6アルキルを包含すると理解されるべきである。
本明細書で使用されるような「ハロゲン」という用語は、臭素、塩素、フッ素またはヨウ素を意味すると理解されるべきである。「部分的または完全にハロゲン化された」および「1個または複数のハロゲン原子により置換されている」という定義は、例えば、1個または複数の炭素原子上のモノ−、ジ−、またはトリ−ハロ誘導体を包含する。アルキルについては、非限定的な例は、−CH2CHF2、−CF3などであろう。
【0052】
「ウレイド」という用語は、C(O)NRxyかNHC(O)Rxのどちらかの一般式を意味する。
「カルバモイル」という用語は、一般式C(O)NRxyまたはNHC(O)Rxを意味する。
本発明の化合物は、当業者により理解されているように、化学的に安定であることが企図されている化合物のみである。例えば、ダングリング原子価(dangling valency)またはカルバニオンを有する化合物は、本発明により企図されている化合物ではない。
本発明は、式Iの化合物の薬学的に許容される誘導体を包含する。「薬学的に許容される誘導体」とは、患者への投与によって、本発明にとって有用な化合物、もしくは薬理学的に活性な代謝産物、または薬理学的に活性なその残基を(直接的または間接的に)提供する能力のある任意の薬学的に許容される塩もしくはエステル、または任意の他の化合物を指す。薬理学的に活性な代謝産物は、酵素的または化学的に代謝される可能性がある本発明の任意の化合物を意味すると理解されるべきである。これは、例えば、式Iの水酸化または酸化された誘導体化合物を包含する。
【0053】
薬学的に許容される塩は、薬学的に許容される無機および有機の酸および塩基から誘導される塩を包含する。適当な酸の例として、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、リン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、コハク酸、トルエン−p−硫酸、酒石酸、酢酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン−2−硫酸、およびベンゼンスルホン酸が挙げられる。シュウ酸などの他の酸は、それ自体は薬学的に許容できないが、化合物およびそれらの薬学的に許容される酸付加塩を得る際の中間体として有用な塩の調製に用いられることがある。適切な塩基から誘導される塩は、アルカリ金属(例えば、ナトリウム)、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)、アンモニウム、およびN−(C1−C4アルキル)4+塩を包含する。
さらに、式Iの化合物のプロドラッグの使用が本発明の範囲内にある。プロドラッグは、簡単な化学変換によって、修飾されて本発明の化合物を生じる化合物を包含する。簡単な化学変換は、加水分解、酸化、および還元を包含する。具体的に、あるプロドラッグが患者に投与される場合、そのプロドラッグは、本明細書で上に開示されている化合物に変換され、それによって、望ましい薬理学的効果を付与することができる。
【0054】
一般的合成方法
本発明は、さらに、式Iの化合物を製造するための方法を提供する。本発明の化合物は、一般的方法および下に提示される例、ならびに当業者に知られている方法により調製することができる。最適な反応条件および反応時間は、使用される特定の反応剤によって変わることがある。特に指示のない限り、溶媒、温度、圧力および他の反応条件は、当業者により容易に選択することができる。具体的手順は、合成例の項で提供される。反応進行は、薄層クロマトグラフィー(TLC)または質量分析法(MS)などの従来の方法によりモニターすることができる。中間体および生成物は、カラムクロマトグラフィー、HPLC、または再結晶を包含する当技術分野において知られている方法により精製することができる。
【0055】
式Iの化合物は、スキーム1に図示されているように調製することができる。トリエチルアミンまたは1−メチルモルホリンなどの適当な塩基の存在下にα−アミノエステルIIを望ましいCyを持つ塩化スルホニルで処理すると、スルホンアミドIIIが得られる。例えば、水性塩基でエステルを加水分解し、続いて、得られた酸IVを、HOBtと共にジアルキルカルボジイミド(dialkylcarbodimide)などの適当なカップリング剤で、またはi−Pr2NEtなどの適当な塩基および望ましいアミンHNR12と共にHATUで処理すると、式(I)の望ましい化合物が得られる。
スキーム1
【化4】

【0056】
上の方法の変形例をスキーム2に図示する。N−カルバメート保護したα−アミノ(amio)酸Vを、上に記載されているように適切なアミンで処理し、アミドVIを得ることができる。次いで、これに続いて、例えば、Rがt−ブチルの場合にはHClもしくはTFAで、または、Rがベンジルの場合にはH2もしくはギ酸アンモニウムおよびPd/Cで処理することにより、または、Rがフルオレニルの場合にはピペリジンで処理することによりアミン保護基を除去し、VIIを得ることができる。VIIを望ましい塩化スルホニルおよび塩基と反応させると、式(I)の望ましい化合物が得られる。
スキーム2
【化5】

【0057】
保護アミノ酸を調製するための方法は、当技術分野においてよく知られている。1つの方法をスキーム3に図示する。適切なアルデヒドVIIIは、例えば、TMSCN、ZnI、およびアンモニアで処理することによりストレッカー反応を受け、IXを得ることができる。次いで、化合物Vは、例えば、6N HCl中でIXのニトリルを加水分解し、続いて、Boc2Oで処理することにより調製し、保護アミノ酸V(X=CH2)を得ることができる。
スキーム3
【化6】

【0058】
保護アミノ酸を調製するための代替方法をスキーム4に図示する。アミノブチロラクトンXをHOAc中のHBrで処理すると、ブロモアミノ酸XIのHBr塩が得られる。例えば、MeOHおよび塩化アセチル、塩化チオニルまたはHClガスで処理することによりエステル化し、続いて、示されているBoc基などの適当な保護基でアミンを保護すると、保護アミノエステルXIIが得られる。例えば、アセトン中のNaIによるフィンケルシュタイン(Finklestein)反応によりXIIIが得られる。化合物XIVは、例えば、Znおよび1,2−ジブロモエタンによる適切な活性化後に、適切な触媒、例えば、Pd(ジベンジリデンアセトン(dibenzylidineacetone))2および(o−トリル)3Pの存在下で適切なアリールまたはヘテロアリールヨウ化物または臭化物とのクロスカップリングによりXIIIから調製することができる。XIVのエステルを加水分解すると、酸Vが得られ、一方、Boc基を除去すると、アミンIIが得られる。
スキーム5
【化7】

【0059】
X=N、O、またはSである式(I)の化合物は、スキーム5に図示されているように調製することができる。化合物XVIは、上に記載されているようなアミド形成と、続く、Boc除去により、Boc−D/L−セリンXVから調製することができる。XVIを、1当量の望ましい塩化スルホニルおよび塩基で処理するとXVIIが得られ、次いで、塩化p−トルエンスルホニルなどの適切な塩化スルホニル、およびNaHなどの強塩基で処理し、アジリジンXVIIIを得ることができる。X=NHである式Iの化合物は、XVIIIを適切なアニリンまたはアミノヘテロアリール化合物およびβ−シクロデキストリンで処理することにより調製することができる。X=Oである式(I)の化合物も、XVIIIを適切なフェノールまたはヒドロキシヘテロアリール化合物およびリチウムヘキサメチルジシラジドなどの塩基で処理することにより調製することができる。X=Sである式Iの化合物も、XVIIIを適切なチオールで処理することにより調製することができる。
スキーム5
【化8】

【0060】
上のスキームにおいて使用されるCySO2Cl中間体は、購入するか、当技術分野において知られている方法により、例えば、Cyをクロロスルホン酸で処理することにより、CyBrをt−BuLi、続いて、SO2およびN−クロロスクシンイミドもしくはSO2Cl2で処理することにより、またはCyNH2を酢酸中でNaNO2、続いて、CuClもしくはCuCl2およびSO2もしくはSO32で処理することにより調製することができる。
【0061】
略語:
Boc tert−ブチルオキシカルボニル
dba ジベンジリデンアセトン
DCE ジクロロエタン
DMAP 4−(ジメチルアミノ)ピリジン
DMA ジメチルアセトアミド
DMF ジメチルホルムアミド
dppf 1,1’−ビスジフェニルホスフィノフェロセン
EDC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
HATU ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム
HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
MeCN アセトニトリル
MP− マクロ多孔性ポリスチレン担持
NBS N−ブロモスクシンイミド
NCS N−クロロスクシンイミド
NMM N−メチルモルホリン
PS− ゲル状ポリスチレン担持
rt 室温
TFA トリフルオロ酢酸
TMS トリメチルシリル
【実施例】
【0062】
例1:2−クロロ−N−{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−フェニルプロピル}ベンゼンスルホンアミド
【化9】

THF75mL中のBoc2O6.7g(31mmol)の溶液を、水100mLおよびTHF15mL中の(D/L)−ホモフェニルアラニン5.0g(28mmol)およびNa2CO33.0g(28mmol)に加える。一晩にわたって撹拌した後、溶液を水で希釈し、CH2Cl2で抽出する。水層を1M KHSO4で酸性化し、CH2Cl2(3×)で抽出する。合わせた抽出液をMgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発させると、Boc−(D/L)−ホモフェニルアラニン7.0g(90%)が得られる。DMF150mL中のこの材料に、4−メチルピペリジン3.0mL(30mmol)、iPr2NEt5.0mL(29mmol)、HOBt5.0g(37mmol)、およびEDC5.5g(35mmol)を加える。一晩にわたって撹拌した後、混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出する。抽出液を水および食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮する。残渣をヘキサンで洗浄すると、4−メチルピペリジニルアミド6.0gが得られ、CH2Cl240mLおよび1,4−ジオキサン中4M HCl5.0mLに溶かす。2時間にわたって撹拌した後、混合物を濃縮し、ヘキサンで処理し、白色の固体を形成させる。MeOH/ヘキサンから再結晶(Recrystalization)すると、1−(4−メチルピペリジン−1−イル)−1−オキソ−4−フェニルブタン−2−アミン3.6gが得られる。
【0063】
CH2Cl24mL中の1−(4−メチルピペリジン−1−イル)−1−オキソ−4−フェニルブタン−2−アミン29mg(0.11mmol)、塩化2−クロロベンゼンスルホニル、およびiPr2NEt0.19mL(0.11mmol)の混合物を16時間にわたって撹拌し、濃縮し、調製用HPLCにより精製すると、例1が得られる。ESI MS計算値434.1;実測値:435.2(M+H)+
【0064】
例2〜4は、例1を合成するのと同じ方法でBoc−(D/L)−ホモフェニルアラニン、適切なアミン、および塩化スルホニルから調製する。
例2:2,4,6−トリメチル−N−{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−フェニルプロピル}ベンゼンスルホンアミド(4−メチルピペリジンおよび2,4,6−トリメチル−ベンゼンスルホニルクロリドから)。
例3:N−{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−フェニルプロピル}ナフタレン−1−スルホンアミド(4−メチルピペリジンおよび1−ナフタレンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 450.2; 実測値: 451.3 (M+H)+.
例4:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イルカルボニル)−3−フェニルプロピル]ベンゼンスルホンアミド(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンおよび4−アミノ−2,6−ジクロロベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 517.1; 実測値: 518.2 (M+H)+.
【0065】
例5:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}ベンゼンスルホンアミド
【化10】

DMF50mL中の2−クロロヨードベンゼン2.2mL(18mmol)、アリルアルコール(alchohol)1.8mL(27mmol)、Pd(OAc)281mg(0.36mmol)、Bu4NCl5.3g(18mmol)、およびNaHCO33.8g(45mmol)の混合物を、24時間にわたって30℃にてAr2下で撹拌する。水を加え、混合物をEtOAcで抽出する。抽出液を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮する。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%EtOAc)により、3−(2−クロロフェニル)プロペナール2.2g(74%)が得られる。
【0066】
圧力管内のEt2O3mL中の3−(2−クロロフェニル)プロペナール2.2g(13mmol)およびTMSCN2.6mL(20mmol)の混合物に、ZnI2約1mgを加える。15分にわたって撹拌した後、MeOH中7M NH310mLを加える。圧力管を密閉し、5時間にわたって50℃まで加熱する。混合物を濃縮すると、未精製のシアノヒドリン2.5g(98%)が得られる。この材料を、12時間にわたって濃HCl10mL中で100℃まで加熱する。混合物を冷却し、濾過し、次いで、ジオキサン50mLに溶かす。飽和NaHCO3(50mL)と、続いて、Boc2O8.4g(39mmol)をゆっくりと加える。2時間にわたって撹拌した後、混合物をEtOAcで抽出する。水溶液を1N HClでpH4まで酸性化し、次いで、EtOAcで抽出する。抽出液を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮すると、2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(2−クロロフェニル)ブタン酸2.2g(55%)が得られる。
【0067】
CH2Cl225mL中の2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(2−クロロフェニル)ブタン酸1.7g(5.4mmol)、EDC2.1g(11mmol)、HOBt1.5g(11mmol)、およびiPrNEt1.9mL(11mmol)の混合物を10分にわたって撹拌し、4−メチルピペリジン0.77mL(6.5mmol)を加える。一晩にわたって撹拌した後、混合物を10%クエン酸で2回、水、飽和NaHCO3、水、および食塩水で各1回洗浄する。抽出液を濃縮すると、{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル1.8g(85%)が得られる。
【0068】
1,4−ジオキサン中4M HCl4.6mL(18mmol)中の{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル1.8g(4.6mmol)の溶液を2時間にわたって撹拌し、次いで、濃縮する。残渣を一晩にわたってEt2O中で撹拌し、次いで、濾過し、Et2Oで洗浄すると、4−(2−クロロフェニル)−1−(4−メチルピペリジン−1−イル)−1−オキソブタン−2−アミン塩酸塩0.90g(60%)が得られる。
【0069】
DCE0.55mL中の4−(2−クロロフェニル)−1−(4−メチルピペリジン−1−イル)−1−オキソブタン−2−アミン塩酸塩0.095mmol、4−メチルモルホリン0.4mL、および塩化ベンゼンスルホニル(benzensulfonyl)0.1mmolの混合物を一晩にわたって振盪させ、次いで、濃縮し、調製用HPLCにより直接精製すると、例5 9.5mg(21%)が得られる。ESI MS計算値434.1;実測値:435.1(M+H)+
【0070】
例6〜38は、例5の合成と同様の方法で4−(2−クロロフェニル)−1−(4−メチルピペリジン−1−イル)−1−オキソブタン−2−アミン塩酸塩および適切な塩化スルホニルから調製する。
例6:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド(2−メチルベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 448.2: 実測値: 449.1 (M+H)+.
例7:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド(3−メチルベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 448.2: 実測値: 449.2 (M+H)+.
例8:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2−シアノベンゼンスルホンアミド(2−シアノベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 459.1; 実測値: 460.1 (M+H)+.
例9:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−3−シアノベンゼンスルホンアミド(3−シアノベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 459.1: 実測値: 460.1 (M+H)+.
例10:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2,4−ジメチルベンゼンスルホンアミド(2,4−ジメチルベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 462.2; 実測値: 463.1 (M+H)+.
例11:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2,5−ジメチルベンゼンスルホンアミド(2,5−ジメチルベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 462.2; 実測値: 463.1 (M+H)+.
例12:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−3,5−ジメチルベンゼンスルホンアミド(3,5−ジメチルベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 462.2; 実測値: 463.2 (M+H)+.
例13:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2−メトキシベンゼンスルホンアミド(2−メトキシルベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 464.2; 実測値: 465.2 (M+H)+.
例14:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−3−メトキシベンゼンスルホンアミド(3−メトキシルベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 464.2; 実測値: 465.2 (M+H)+.
例15:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−4−メトキシベンゼンスルホンアミド(4−メトキシルベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 464.2; 実測値: 465.2 (M+H)+.
例16:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−4−フルオロ−2−メチルベンゼンスルホンアミド(2−メチル−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 466.2; 実測値: 467.2 (M+H)+.
例17:2−クロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}ベンゼンスルホンアミド(2−クロロベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 468.1; 実測値: 469.2 (M+H)+.
例18:3−クロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}ベンゼンスルホンアミド(3−クロロベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 468.1; 実測値: 469.1 (M+H)+.
例19:4−クロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}ベンゼンスルホンアミド(4−クロロベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 468.1; 実測値: 469.1 (M+H)+.
例20:2−クロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}ピリジン−3−スルホンアミド(2−クロロピリジン−3−スルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 469.1; 実測値: 470.1 (M+H)+.
例21:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−3−スルホンアミド(N−トリイソプロピルシリルインドール−3−スルホニルクロリドから、続いてTBAFで処理して)。ESI MS 計算値 473.2; 実測値: 474.3 (M+H)+.
例22:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド(インドール−4−スルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 473.2; 実測値: 474.4 (M+H)+.
例23:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−6−スルホンアミド(インドール−6−スルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 473.2; 実測値: 474.2 (M+H)+.
例24:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2−メトキシ−5−メチルベンゼンスルホンアミド(2−メトキシル−5−メチル-ベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 478.2; 実測値: 479.2 (M+H)+.
例25:3−クロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2−メチルベンゼンスルホンアミド(2−メチル−3−クロロベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 482.1; 実測値: 483.1 (M+H)+.
例26:5−クロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−スルホンアミド(1,3−ジメチル−5−クロロ−1H−ピラゾール−4−スルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 486.1; 実測値: 487.1 (M+H)+.
例27:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1−メチル−1H−インドール−4−スルホンアミド(1−メチルインドール−4−スルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 487.2; 実測値: 488.2 (M+H)+.
例28:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホンアミド(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 487.2; 実測値: 490.2 (M+H)+.
例29:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1−ベンゾチオフェン−3−スルホンアミド(ベンゾチオフェン−3−スルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 490.1; 実測値: 474.2 (M+H)+.
例30:N−[3−({3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}スルファモイル)フェニル]アセトアミド(3−アセトアミドベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 491.1; 実測値: 492.2 (M+H)+.
例31:4−(カルバモイルアミノ)−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}ベンゼンスルホンアミド(4−ウレイドベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 492.2; 実測値: 493.2 (M+H)+.
例32:N−[4−({3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}スルファモイル)−3−メチルフェニル]アセトアミド(2−メチル−4−アセトアミド-ベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 505.2; 実測値: 506.2 (M+H)+.
例33:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−スルホンアミド(1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−スルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 506.1; 実測値: 507.1 (M+H)+.
例34:6−クロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−5−スルホンアミド(6−クロロ−イミダゾール[2,1−b][1,3]チアゾール−5−スルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 514.1; 実測値: 515.0 (M+H)+.
例35:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−スルホンアミド(1−フェニル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 514.2; 実測値: 515.2 (M+H)+.
例36:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}ベンゼンスルホンアミド(4−アミノ−3,5−ジクロロベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 517.1; 実測値: 518.2 (M+H)+.
例37:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−3−(2−メチルピリミジン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド(3−(2−メチルピリミジン−4−イル)ベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 526.2; 実測値: 527.2 (M+H)+.
例38:5−ブロモ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−スルホンアミド(5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−スルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 554.1; 実測値: 555.1 (M+H)+.
【0071】
例39:(2R)−N−ベンジル−N−メチル−2−{[(2−メチルフェニル)スルホニル]アミノ}−4−フェニルブタンアミド
【化11】

{(1R)−1−[ベンジル(メチル)カルバモイル]−3−フェニルプロピル}カルバミン酸tert−ブチルは、{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチルを合成するのと同じ方法でBoc−(D)−ホモフェニルアラニンおよびN−メチルベンジルアミンから調製する。
【0072】
DCE中の{(1R)−1−[ベンジル(メチル)カルバモイル]−3−フェニルプロピル}カルバミン酸tert−ブチルの0.18M溶液(0.5mL、0.09mmol)を、1,4−ジオキサン中4M HCl0.11mLで処理し、一晩にわたって振盪させる。混合物を濃縮し、DCE0.5mL、Et3N0.05mL、および塩化2−メチルベンゼンスルホニルの0.22M溶液(0.11mmol)0.5mLで処理する。2時間にわたって振盪させたのち、混合物を濃縮し、調製用HPLCにより精製すると、例39 13mg(33%)が得られる。ESI MS計算値436.2;実測値:437.2(M+H)+
【0073】
例40〜48は、例39の合成と同様の方法でBoc−(D)−ホモフェニルアラニン、適切なアミン、および適切な塩化スルホニルから調製する。
例40:N−[(1R)−1−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イルカルボニル)−3−フェニルプロピル]−2−メチルベンゼンスルホンアミド(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンおよび2−メチルベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 448.2; 実測値: 449.3 (M+H)+.
例41:2−メチル−N−{(1R)−1−[(トランス)−オクタヒドロイソキノリン−2(1H)−イルカルボニル]−3−フェニルプロピル}ベンゼンスルホンアミド(トランス−デカヒドロイソキノリンおよび2−メチルベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 454.2; 実測値: 455.3 (M+H)+.
例42:2−アミノ−4,6−ジクロロ−N−{(1R)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−フェニルプロピル}ベンゼンスルホンアミド(4−メチルピペリジンおよび2−アミノ−4,6−ジクロロベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 483.1; 実測値: 484.1 (M+H)+.
例43:2,6−ジクロロ−N−[(1R)−1−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イルカルボニル)−3−フェニルプロピル]ベンゼンスルホンアミド 1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンおよび2,6−ジクロロベンゼンスルホニルクロリド。ESI MS 計算値 502.1; 実測値: 503.1 (M+H)+.
例44:(2R)−2−{[(4−アミノ−3,5−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−N−ベンジル−N−メチル−4−フェニルブタンアミド N−メチルベンジルアミンおよび4−アミノ−2,5−ジクロロ-ベンゼンスルホニルクロリド。ESI MS 計算値 505.1; 実測値: 506.1 (M+H)+.
例45:2−アミノ−4,6−ジクロロ−N−[(1R)−1−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イルカルボニル)−3−フェニルプロピル]ベンゼンスルホンアミド 1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンおよび2−アミノ−4,6−ジクロロベンゼンスルホニルクロリド。ESI MS 計算値 517.1; 実測値: 518.2 (M+H)+.
例46:2,6−ジクロロ−N−[(1R)−3−フェニル−1−{[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル]カルボニル}プロピル]ベンゼンスルホンアミド(4−トリフルオロメチルピペリジンおよび2,6−ジクロロベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 522.1; 実測値: 523.1 (M+H)+.
例47:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[(1R)−3−フェニル−1−{[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル]カルボニル}プロピル]ベンゼンスルホンアミド(4−トリフルオロメチルピペリジンおよび4−アミノ−3,5−ジクロロベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 537.1; 実測値: 538.1 (M+H)+.
例48:2,6−ジクロロ−N−{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−フェニルプロピル}ベンゼンスルホンアミド(2,6−ジクロロベンゼンスルホニルクロリドから)。ESI MS 計算値 468.1; 実測値: 469.1 (M+H)+.
【0074】
例49:N−{(1R)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−フェニルプロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化12】

{(1R)−1−[ベンジル(メチル)カルバモイル]−3−フェニルプロピル}カルバミン酸tert−ブチル(275mg、0.76mmol)を、12時間にわたってCH2Cl22.3mLおよびTFA0.76mL(3.1mmol)中で撹拌する。混合物を濃縮し、1,4−ジオキサンに溶かし、再び濃縮すると、アミントリフルオロ酢酸塩(2R)−2−アミノ−N−ベンジル−N−メチル−4−フェニルブタンアミド226mg(90%)が得られる。
【0075】
THF20mLおよびEt2O20mL中の4−ブロモインドール2.0mL(16mmol)の溶液に、0℃にて、鉱油中60%NaH660mg(17mmol)を加える。15分にわたって撹拌した後、混合物を−78℃まで冷却し、ペンタン中1.7M t−BuLi19mL(32mmol)をゆっくりと加える。30分後、THF中SO2の19%溶液11mL(32mmol)をゆっくりと加える。次いで、混合物を一晩にわたって室温まで温める。得られる固体に、Et2O30mLおよび氷酢酸0.91mL(16mmol)を加える。混合物を0℃にて30分にわたって撹拌し、次いで、濾過し、Et2Oで素早く洗浄する。次いで、固体をEt2O30mLに懸濁し、0℃まで冷却し、NCS2.2g(16mmol)を注意深く加える。得られる懸濁液を30分にわたって高速で撹拌し、次いで、濾過し、Et2Oで洗浄する。濾液および洗浄液を濃縮すると、冷凍すると固化する褐色の油として塩化インドール−4−イルスルホニル1.9g(55%)が得られる。
【0076】
MeCN0.4mL中の(2R)−2−アミノ−N−ベンジル−N−メチル−4−フェニルブタンアミド29mg(0.098mmol)、塩化インドール−4−イルスルホニル25mg(0.12mmol)、4−メチルモルホリン0.033mL(0.30mmol)の混合物を一晩にわたって撹拌し、次いで、直接精製すると、例49 8.1mg(18%)が得られる。ESI MS計算値439.2;実測値:440.4(M+H)+
【0077】
例50:N−{(1R)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−フェニルプロピル}−1H−インドール−6−スルホンアミド
【化13】

THF20mLおよびEt2O20mL中の6−ブロモインドール2.4g(12mmol)の溶液に、0℃にて、鉱油中60%NaH500mg(12mmol)を加える。15分にわたって撹拌した後、混合物を−78℃まで冷却し、ペンタン中1.7M t−BuLi14mL(24mmol)をゆっくりと加える。30分後、THF中SO2の19%溶液8.0mL(24mmol)をゆっくりと加える。次いで、混合物を一晩にわたって室温まで温める。得られる固体に、Et2O30mLおよび氷酢酸0.76mL(13mmol)を加える。混合物を0℃にて30分にわたって撹拌し、次いで、濾過し、Et2Oで素早く洗浄する。次いで、固体をEt2O30mLに懸濁し、0℃まで冷却し、NCS1.7g(12mmol)を注意深く加える。得られる懸濁液を30分にわたって高速で撹拌し、次いで、濾過し、Et2Oで洗浄する。濾液および洗浄液を濃縮すると、褐色の結晶性固体として塩化インドール−6−イルスルホニル1.8g(70%)が得られる。
【0078】
例50は、例49と同じ方法で(2R)−2−アミノ−N−ベンジル−N−メチル−4−フェニルブタンアミド(28mg、0.098mmol)および塩化インドール−6−イルスルホニルから調製する(26mg、62%収率)。ESI MS計算値439.2;実測値:440.5(M+H)+
【0079】
例51:N−{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−ピリジン−2−イルプロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化14】

{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−ピリジン−2−イルプロピル}カルバミン酸tert−ブチルは、例5において{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチルを3−(2−クロロフェニル)プロペナールから調製するのと同じ方法でピリジン−2−イルプロピオンアルデヒド(Kitbunnadaj, R. et al. J. Med. Chem, 2004, 47, 2414-2417)から調製する。
【0080】
例51は、例49と同じ方法で{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−ピリジン−2−イルプロピル}カルバミン酸tert−ブチル70mg(0.19mmol)および塩化インドール−4−スルホニルから調製する(39mg、46%収率)。ESI MS計算値440.2;実測値:441.3(M+H)+
【0081】
例52:N−{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−ピリジン−3−イルプロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化15】

{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−ピリジン−3−イルプロピル}カルバミン酸tert−ブチルは、例5において{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチルを3−(2−クロロフェニル)プロペナールから調製するのと同じ方法でピリジン−3−イルプロピオンアルデヒド(Kitbunnadaj, R. et al. J. Med. Chem, 2004, 47, 2414-2417)から調製する。
【0082】
例52は、例49と同じ方法で{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−ピリジン−3−イルプロピル}カルバミン酸tert−ブチル70mg(0.19mmol)および塩化インドール−4−スルホニルから調製する(39mg、46%収率)。ESI MS計算値440.2;実測値:441.3(M+H)+
【0083】
例53:N−{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−ピリジン−4−イルプロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化16】

{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−ピリジン−4−イルプロピル}カルバミン酸tert−ブチルは、例5において{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチルを3−(2−クロロフェニル)プロペナールから調製するのと同じ方法でピリジン−4−イルプロピオンアルデヒド(Kitbunnadaj, R. et al. J. Med. Chem, 2004, 47, 2414-2417)から調製する。
【0084】
例53は、例49と同じ方法で{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−ピリジン−4−イルプロピル}カルバミン酸tert−ブチル70mg(0.19mmol)および塩化インドール−4−スルホニルから調製する(51mg、60%収率)。ESI MS計算値440.2;実測値:441.3(M+H)+
【0085】
例54:2−クロロ−6−メチル−N−{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−フェニルプロピル}ベンゼンスルホンアミド
【化17】

DCE1mL中の1−(4−メチルピペリジン−1−イル)−1−オキソ−4−フェニルブタン−2−アミン20mg(0.077mmol)、塩化2−クロロ−6−メチルベンゼン−スルホニル0.11mmol、およびEt3N0.2mmolの混合物を16時間にわたって撹拌し、MP−カーボネート240mgおよびPS−トリスアミン170mgを加える。混合物を2日にわたって振盪させ、濾過し、濃縮すると、例54が得られる。
【0086】
例55:N−[3−(2−クロロフェニル)−1−(ピペリジン−1−イルカルボニル)プロピル]−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化18】

CH2Cl210mL中の2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(2−クロロフェニル)ブタン酸1.4g(4.5mmol)、EDC1.0g(5.4mmol)、HOBt0.72g(5.4mmol)、およびDMAP約5mgの混合物を5分にわたって撹拌した後、メタノール0.17g(5.4mmol)を加える。3時間にわたって撹拌した後、混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%EtOAc)により精製すると、メチルエステル2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(2−クロロフェニル)ブタン酸メチル1.1g(77%)が得られる。
【0087】
1:1CH2Cl2/TFA8mL中の2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(2−クロロフェニル)ブタン酸メチル1.1g(3.4mmol)の溶液を1時間にわたって撹拌する。混合物を濃縮し、DMF10mL、iPr2NEt1.5mL(8.5mmol)、および塩化インドール−4−スルホニル0.81g(3.7mmol)を加える。混合物を12時間にわたって撹拌し、水で希釈し、EtOAcで抽出する。抽出液を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%EtOAc)により精製すると、スルホンアミド1.0g(73%)が得られる。次いで、この材料(0.48g、1.2mmol)をジオキサン5mLおよび1M NaOH2.9mL(2.9mmol)に溶かす。出発物質が消費された後、混合物を濃縮し、水に再び溶かし、CH2Cl2で抽出する。抽出液を捨て、水溶液のpHを1N HClで3に調整する。混合物をCH2Cl2/DMFで抽出する。抽出液を濃縮すると、酸4−(2−クロロフェニル)−2−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]ブタン酸0.39g(86%)が得られる。
【0088】
DMF1mL中の4−(2−クロロフェニル)−2−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]ブタン酸0.1mmolおよびHATU0.15mmolの混合物を、ピペリジン0.12mmolおよびNMM0.044mL(0.4mmol)の混合物に加える。混合物を一晩にわたって振盪させ、濃縮し、調製用HPLCにより精製すると、例55 7.8mg(17%)が得られる。ESI MS計算値459.1;実測値:460.2(M+H)+
【0089】
例56〜66は、例55の合成と同様の方法で4−(2−クロロフェニル)−2−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]ブタン酸および適切なアミンから調製する。
例56:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(2−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド(2−メチルピペリジンから)。ESI MS 計算値 473.2; 実測値: 474.3 (M+H)+.
例57:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(3−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド(3−メチルピペリジンから)。ESI MS 計算値 473.2; 実測値: 474.3 (M+H)+.
例58:N−[1−(アゼパン−1−イルカルボニル)−3−(2−クロロフェニル)プロピル]−1H−インドール−4−スルホンアミド(ヘキサメチレンイミンから)。ESI MS 計算値 473.2; 実測値: 474.3 (M+H)+.
例59:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド(1−メチルピペラジンから)。ESI MS 計算値 474.2; 実測値: 475.3 (M+H)+.
例60:N−[3−(2−クロロフェニル)−1−(1,4−オキサゼパン−4−イルカルボニル)プロピル]−1H−インドール−4−スルホンアミド(ホモモルホリンから)。ESI MS 計算値 475.1; 実測値: 476.2 (M+H)+.
例61:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(5−オキソ−1,4−ジアゼパン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド(5−オキソ−1,4−ジアゼパンから)。ESI MS 計算値 488.1; 実測値: 489.2 (M+H)+.
例62:N−[3−(2−クロロフェニル)−1−(5,6−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イルカルボニル)プロピル]−1H−インドール−4−スルホンアミド(5,6,7,8−テトラヒドロ[1,2,4]−トリアゾール[4,3−a]ピラジンからNMMの代わりにEt3N使用)。ESI MS 計算値 498.1; 実測値: 499.2(M+H)+.
例63:N−{1−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−3−(2−クロロフェニル)プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド(1−アシルピペラジンから)。ESI MS 計算値 502.1; 実測値: 503.3 (M+H)+.
例64:3−(1−{4−(2−クロロフェニル)−2−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]ブタノイル}ピペリジン−3−イル)プロパン酸メチルエステル(ピペリジン−3−イルプロパン酸メチルエステルから)。ESI MS 計算値 531.2; 実測値: 518.2 (M+H)+.
例65:4−(1−{4−(2−クロロフェニル)−2−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]ブタノイル}ピペリジン−3−イル)ブタン酸メチルエステル(ピペリジン−3−イルブタン酸メチルエステルから)。
例66:4−(1−{4−(2−クロロフェニル)−2−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]ブタノイル}ピペリジン−4−イル)ブタン酸メチルエステル(ピペリジン−4−イルブタン酸メチルエステルから)。
【0090】
例67:N−{3−(2−ブロモフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化19】

{3−(2−ブロモフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチルは、{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチルを合成するのと同じ方法で2−ヨードブロモベンゼンから調製する。続いて、例67は、例5を合成するのと同じ方法で{3−(2−ブロモフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチルおよび塩化インドール−4−スルホニルから調製する。ESI MS計算値517.1;実測値:518.2(M+H)+
【0091】
例68:N−{3−(2−メチルフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化20】

DMF2mL中の例67 30mg(0.058mmol)、Me4Sn16μL(0.12mmol)、Pd2(dba)33mg(0.003mmol)、およびP(o−tol)32mg(0.007mmol)の混合物を、6時間にわたって80℃にてN2下で撹拌する。混合物を濾過し、調製用HPLCにより精製すると、例68 10mg(38%)が得られる。ESI MS計算値453.2;実測値:454.3(M+H)+
【0092】
例69:N−{3−(2−エチニルフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化21】

DMF0.25mL中の例67 30mg(0.058mmol)、トリメチルシリル−アセチレン26μL(0.12mmol)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl224mg(0.029mmol)、CuI11mg(0.058mmol)、およびiPr2NH16μL(0.12mmol)の混合物を、Ar2下で3時間にわたって80℃まで加熱する。フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M;0.19mmol)を加え、混合物を1時間にわたって撹拌し、次いで、濾過し、調製用HPLCにより精製すると、例69 5mg(19%)が得られる。ESI MS計算値463.2;実測値:464.4(M+H)+
【0093】
例70:N−{3−(2−シアノフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化22】

アルゴンを流して密閉した圧力管中で、{3−(2−ブロモフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル0.075g(0.17mmol)、Pd2(dba)36mg(7μmol)、1,1’−ビスジフェニルホスフィノ−フェロセン7.6mg(14μmol)、Zn(CN)212mg(0.10mmol)、Zn2.7mg(0.041μmol)、および無水2mLの混合物を、5時間にわたって120℃にて加熱する。混合物を濾過し、調製用HPLCにより精製すると、{3−(2−シアノフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル0.39g(71%)が得られる。
【0094】
例70は、例5を合成するのと同じ方法で{3−(2−シアノフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチルおよび塩化インドール−4−スルホニルから調製する。ESI MS計算値464.2;実測値:465.2(M+H)+
【0095】
例71:N−{3−(3−シアノフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化23】

MeCN10mL中の4−ブロモインドール1.0g(5.1mmol)およびDMAP0.12g(1.0mmol)の混合物に、少量ずつBoc2O1.3g(6.1mmol)を加える。2時間にわたって撹拌した後、混合物を濃縮すると、N−Boc−4−ブロモインドール1.4g(93%)が得られる。THF20mL中のN−Boc−4−ブロモインドール2.0g(複数の実験からの6.7mmol)に、−78℃にて1.6M BuLi5.0mL(7.0mmol)を加える。30分にわたって撹拌した後、SO2を10分にわたって混合物を通して穏やかに泡立て、次いで、混合物を4時間かけて室温まで温め、濃縮すると、75%純度のリチウム(lithum)1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インドール−4−スルフィン酸2.5gが得られる。
【0096】
HOAc中30%HBr中のα−アミノ−γ−ブチロラクトン臭化水素酸塩の懸濁液を、5日にわたって密閉管中で100℃にて加熱する。混合物を濃縮すると、白色の固体が得られ、エーテルで洗浄すると、2−アミノ−4−ブロモ−酪酸臭化水素酸塩23.1g(64%)が得られる。塩化アセチル(61mL、860mmol)を0℃にてMeOH200mLに滴加する。混合物を30分にわたって室温にて撹拌した後、2−アミノ−4−ブロモ−酪酸臭化水素酸塩22.5g(124mmol)を加える。混合物を一晩にわたって撹拌し、濃縮する。残渣をエーテルで洗浄すると、4−ブロモ−2−アミノ−酪酸メチル塩酸塩23.5g(82%)が得られる。水100mL中のNaHCO327.7g(330mmol)溶液を、0℃にて1,4−ジオキサン140mL中のBoc2O21.6g(99.0mmol)と一緒にこの材料19.2g(82.5mmol)にゆっくりと加える。混合物を室温まで温め、一晩にわたって撹拌する。N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン(5mL)を混合物に加え、20分にわたって撹拌する。混合物を水で希釈し、次いで、EtOAcで2回抽出する。抽出液を水、1M NaHSO4、および食塩水で洗浄し、次いで、合わせ、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮すると、白色の固体として4−ブロモ−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−酪酸メチルエステル21.5g(88%)が得られる。アセトン80mL中の臭化物10g(34mmol)に、NaI15g(100mmol)を加え、混合物を2時間にわたって60℃まで加熱する。室温まで冷却した後、Et2Oを加え、得られる沈殿を濾去する。濾液を濃縮すると、4−ヨード−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−酪酸メチルエステル12g(99%)が得られる。
【0097】
Zn粉末0.39g(6.0mmol)に、Ar2下でDMF0.5mL、次いで、1,2−ジブロモエタン26μL(0.3mmol)を加える。30分にわたって60℃にて撹拌した後、混合物を冷却し、TMSCl7.6μL(0.06mmol)を加える。30分にわたって撹拌した後、4−ヨード−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−酪酸メチルエステル0.34g(1.0mmol)を加え、混合物を30分にわたって35℃にて撹拌する。混合物を室温まで冷却し、Pd(dba)223mg(0.040mmol)、(o−トリル)3P24mg(0.080mmol)、次いで、3−ヨードベンゾニトリル0.22mg(0.95mmol)を加える。3時間にわたって室温にて撹拌した後、EtOAcを加え、混合物を飽和NH4Clおよび食塩水で洗浄する。抽出液を濃縮し、調製用HPLCにより精製すると、Boc−(3−シアノ)ホモフェニルアラニン−OMe0.14g(44%)が得られる。1:1MeOH/THF1mL中のこの材料0.12g(0.38mmol)に、2M NaOH0.38mL(0.75mmol)を加える。1時間にわたって撹拌した後、1M NaHSO4を加え、混合物をEtOAcで抽出する。抽出液を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮すると、2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(3−シアノフェニル)ブタン酸0.11g(96%)が得られる。
【0098】
DMF1mL中の2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(3−シアノフェニル)ブタン酸0.11g(0.26mmol)、EDC0.21g(1.1mmol)、およびHOBt0.98g(0.72mmol)の混合物を30分にわたって撹拌した後、DMAP4mg(0.04mmol)および4−メチルピペリジン72mg(0.72mmol)を加える。一晩にわたって撹拌した後、混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中15%EtOAc)により精製すると、アミド生成物0.13g(93%)が得られる。この材料を、1,4−ジオキサン中4M HCl2mL(8mmol)および1,4−ジオキサン2mL中で2時間にわたって撹拌し、次いで、濃縮すると、3−[3−アミノ−4−(4−メチルピペリジン−1−イル)−4−オキソブチル]ベンゾニトリル0.10g(92%)が得られる。
【0099】
THF1mL中で撹拌するリチウム(lithum)1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インドール−4−スルフィン酸0.29g(0.77mmol)に、NCS62mg(0.47mmol)を加える。5分にわたって撹拌した後、3−[3−アミノ−4−(4−メチルピペリジン−1−イル)−4−オキソブチル]ベンゾニトリル0.10g(0.31mmol)を加え、10%Na2SO3およびCH2Cl2を加える場合混合物を4時間にわたって撹拌する。有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮する。調製用TLC(ヘキサン中33%EtOAc)により、スルホンアミド70mg(40%)が得られる。CH2Cl21mL中のこの材料(30mg、0.053mmol)を、90分にわたってTFA0.2mLで処理する。混合物を濃縮し、調製用TLC(CH2Cl2中5%MeOH)により精製すると、例71 21mg(85%)が得られる。ESI MS計算値464.2;実測値:465.7(M+H)+
【0100】
例72〜79は、例71を合成するのと同じ方法で4−ヨード−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−酪酸メチルエステルおよび適切なヨウ化アリールから調製する。
例72:N−{3−(2−フルオロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミドは2−フルオロ-ヨードベンゼンから調製する。ESI MS 計算値 457.2; 実測値: 458.7 (M+H)+.
例73:N−{3−(3−フルオロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミドは3−フルオロ-ヨードベンゼンから調製する。ESI MS 計算値 457.2; 実測値: 458.7 (M+H)+.
例74:N−{3−(4−フルオロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミドは4−フルオロ−ヨードベンゼンから調製する。ESI MS 計算値 457.2; 実測値: 456.5 (M-H)-.
例75:N−{3−(3−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミドは3−クロロ−ヨードベンゼンから調製する。ESI MS 計算値 473.2; 実測値: 474.6 (M+H)+.
例76:N−{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−(3−ニトロフェニル)プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミドは4−ニトロ−ヨードベンゼンから調製する。ESI MA 計算値 483.2; 実測値: 485.7 (M+H)+.
例77:メチル3−{3−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]−4−(4−メチルピペリジン−1−イル)−4−オキソブチル}ベンゾエートはメチル3−ヨードベンゾエートから調製する。ESI MS 計算値 497.2; 実測値 498.4 (M+H)+.
例78:メチル4−{3−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]−4−(4−メチルピペリジン−1−イル)−4−オキソブチル}ベンゾエートはメチル4−ヨードベンゾエートから調製する。ESI MS 計算値 497.2; 実測値: 498.7 (M+H)+.
例79:N−{3−(3−ブロモフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミドは3−ブロモ−ヨードベンゼンから調製する。ESI MS 計算値 517.1; 実測値: 518.5 (M+H)+.
【0101】
例80:N−{3−(3−クロロピリジン−2−イル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化24】

無水CuBr1.1g(8.0mmol)、無水THF30mL、およびTHF中0.5M臭化(1,3−ジオキサン−2−イルエチル)マグネシウム16mL(8.0mmol)の混合物を、20分にわたって−78℃にてAr2下で撹拌する。これに、2−ブロモ−3−クロロピリジンブロミド0.38g(2.0mmol)を加え、混合物を−78”Cにて3時間、次いで室温にて12時間にわたって撹拌する。水性飽和NH4OHを加え、混合物をEtOAcで抽出する。抽出液を食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%EtOAc)により精製すると、カップリングした生成物0.19g(42%)が得られる。THF10mL中のこの材料に、0℃にてTHF15ml中の70%HClO40.5mLを加える。さらに、H2O5mLを加え、混合物を1時間にわたって80℃、次いで、18時間にわたって室温にて撹拌する。混合物をNaHCO3で中和し、EtOAcで抽出する。抽出液を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮すると、3−(3−クロロピリジン−2−イル)プロパナール0.11g(76%)が得られる。
【0102】
例80は、例5を3−(2−クロロフェニル)プロパナールおよび塩化ベンゼンスルホニル(benzensulfonyl)から調製するのと同じ方法で3−(3−クロロピリジン−2−イル)プロパナールおよび塩化インドール−4−スルホニルから調製する。ESI MS計算値474.2;実測値:475.2(M+H)+
【0103】
例81:N−{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−(2−プロプ−1−イン−1−イルフェニル)プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化25】

DMF0.25mL中の例67 30mg(0.058mmol)、プロピレン6.5μL(0.12mmol)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl224mg(0.029mmol)、CuI11mg(0.058mmol)、およびiPr2NH16μL(0.12mmol)の混合物を、Ar2下で3時間にわたって80℃まで加熱する。調製用HPLCにより、例81 26mg(94%)が得られる。ESI MS計算値477.2;実測値:478.3(M+H)+
【0104】
例82:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{1−[(4−メチリデンピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−フェニルプロピル}ベンゼンスルホンアミド
【化26】

DMA2.5mL中のBoc−(D/L)−ホモフェニルアラニン0.12g(0.43mmol)、EDC99mg(0.52mmol)、HOBt水和物58mg(0.43mmol)、4−メチレン−ピペリジン塩酸塩57mg(0.43mmol)、およびiPr2NEt0.11mL(0.64mmol)の混合物を、10分にわたってマイクロ波反応器中で70℃まで加熱する。混合物をEtOAc中で希釈し、1M KHSO4、NaHCO3、および食塩水で洗浄し、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮すると、アミド生成物0.14g(90%)が得られる。この材料を、1時間にわたって1,4−ジオキサン中4M HCl2mL中で撹拌し、次いで、濃縮する。残渣を、1時間にわたって塩化4−アミノ−3,5−ジクロロベンゼンスルホニル(dichlorbenzensulfonyl)0.11g(0.40mmol)およびiPr2NEt0.20mL(1.2mmol)と共にCH2Cl25mL中で撹拌する。追加のCH2Cl2を加え、混合物を1M HClで洗浄し、MgSO4で乾燥する。濾過して濃縮した後、混合物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中15〜50%EtOAc)により精製すると、例82 0.16g(87%)が得られる。ESI MS計算値481.1;実測値:482.2(M+H)+
【0105】
例83:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{(1R)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−フェニルプロピル}ベンゼンスルホンアミドは、例82を合成するのと同じ方法でBoc−(D)−ホモフェニルアラニンおよび4−メチルピペリジンから調製する。ESI MS計算値483.1;実測値:484.2(M+H)+
【0106】
例84:3−{3−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]−4−(4−メチルピペリジン−1−イル)−4−オキソブチル}安息香酸
【化27】

1:1MeOH/1,4−ジオキサン1mLおよび1N NaOH0.5mL中の3−[3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−4−オキソ−ブチル]−安息香酸メチルエステル(例77の合成において調製した)90mg(0.22mmol)の溶液を3時間にわたって撹拌する。有機相を分離し、水2mL中に懸濁する。pHを、HClで2に調整し、得られる沈殿物を濾過すると、3−[3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−4−オキソ−ブチル]−安息香酸85mg(98%)が得られる。
【0107】
例84は、例71と同じ方法で3−[3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−4−オキソ−ブチル]−安息香酸およびリチウム(lithum)1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インドール−4−スルフィン酸から調製する。ESI MS計算値483.2;実測値:484.8(M+H)+
【0108】
例85:3−{3−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]−4−(4−メチルピペリジン−1−イル)−4−オキソブチル}ベンズアミド
【化28】

3−[3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−4−オキソ−ブチル]−安息香酸85mg(0.21mmol)、EDC81mg(0.42mmol)、57mg(0.42mmol)、およびDMAP2.6mg(0.021mmol)の混合物を、室温にて2時間にわたってDMF中で撹拌する。−40℃まで冷却した後、NH3約0.2mLを混合物中に凝縮させる。得られる溶液を密閉し、10時間にわたって室温にて撹拌する。混合物を濃縮し、調製用TLC(CH2Cl2中10%MeOH)により精製すると、[3−(3−カルバモイル−フェニル)−1−(4−メチル−ピペリジン−1−カルボニル)−プロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル66mg(78%)が得られる。
【0109】
例85は、例71と同じ方法で[3−(3−カルバモイル−フェニル)−1−(4−メチル−ピペリジン−1−カルボニル)−プロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルおよびリチウム(lithum)1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インドール−4−スルフィン酸から調製する。ESI MS計算値482.2;実測値:483.7(M+H)+
【0110】
例86:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソ−1−[(フェニルアミノ)メチル]エチル}ベンゼンスルホンアミド
【化29】

DMF40mL中のBoc−(D/L)−セリン20g(97mmol)、HOBt13g(97mmol)、EDC19g(97mmol)、および4−メチルピペリジン11mL(97mmol)の混合物を12時間にわたって80℃にて撹拌する。混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出する。抽出液を水および食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮すると、アミド生成物24g(86%)が得られる。この材料(複数の実験からの27g、94mmol)を、50℃にて一晩にわたってCH2Cl2および1,4−ジオキサン中4M HCl中で撹拌し、次いで、濃縮すると、アミン塩酸塩生成物18g(86%)が得られる。この材料(10g、37mmol)、塩化4−アミノ−3,5−ジクロロベンゼンスルホニル(9.7g、37mmol)、およびEt3N(16mL、110mmol)を、12時間にわたってCH2Cl240mL中で撹拌する。追加のCH2Cl2を加え、混合物を3N HClおよび食塩水で洗浄し、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮する。クロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%EtOAc)により、スルホンアミド生成物8.7g(57%)が得られる。THF20mL中のこのスルホンアミド(2.9g、7.1mmol)を、THF50mL中のNaH(鉱油中60%)0.80g(18mmol)にゆっくりと加える。10分にわたって撹拌した後、TsCl1.3g(7.0mmol)を加える。12時間にわたって撹拌した後、水を加え、混合物をEtOAcで抽出する。抽出液を飽和NaHCO3および食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮する。クロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜5%MeOH)により、2,6−ジクロロ−4−({2−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]アジリジン−1−イル}スルホニル)アニリン2.2g(79%)が得られる。
【0111】
MeOH2mL中の2,6−ジクロロ−4−({2−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]アジリジン−1−イル}スルホニル)アニリン0.15g(0.38mmol)、アニリン36mg(0.38mmol)、およびβ−シクロデキストリン0.13g(0.12mmol)の混合物を、30分にわたってマイクロ波反応器中で100℃まで加熱する。混合物を濾過し、調製用HPLCにより精製すると、例86 25mg(14%)が得られる。ESI MS計算値484.1;実測値:485(M+H)+
【0112】
例87〜98は、例86を合成するのと同じ方法で2,6−ジクロロ−4−({2−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]アジリジン−1−イル}スルホニル)アニリンおよび適切なアニリンから調製する。
例87:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(2−メチルフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミドは2−メチルアニリンから調製する。ESI MS 計算値 498.1; 実測値: 499 (M+H)+.
例88:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(3−メチルフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミドは3−メチルアニリンから調製する。ESI MS 計算値 498.1; 実測値: 499.1 (M+H)+.
例89:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(2−フルオロフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミドは2−フルオロアニリンから調製する。ESI MS 計算値 502.1; 実測値: 503 (M+H)+.
例90:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(3−フルオロフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミドは3−フルオロアニリンから調製する。ESI MS 計算値 502.1; 実測値: 503 (M+H)+.
例91:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(4−フルオロフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミドは4−フルオロアニリンから調製する。ESI MS 計算値 502.1; 実測値: 503.3 (M+H)+.
例92:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(2−シアノフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミドは2−シアノアニリンから調製する。ESI MS 計算値 509.1; 実測値: 510.2 (M+H)+.
例93:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(2−クロロフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミドは2−クロロアニリンから調製する。ESI MS 計算値 518.1; 実測値: 519.2 (M+H)+.
例94:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(3−クロロフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミドは3−クロロアニリンから調製する。ESI MS 計算値 518.1; 実測値: 519 (M+H)+.
例95:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(2,4−ジフルオロフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミドは2,4−ジフルオロアニリンから調製する。ESI MS 計算値 520.1; 実測値: 521.1 (M+H)+.
例96:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(2,6−ジフルオロフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミドは2,6−ジフルオロアニリンから調製する。ESI MS 計算値 520.1; 実測値: 521 (M+H)+.
例97:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミドは2−クロロ−4−フルオロアニリンから調製する。ESI MS 計算値 536.1; 実測値: 536.1 (M+H)+.
例98:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[1−{[(2−スルファモイルフェニル)アミノ]メチル}−2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル]ベンゼンスルホンアミドは2−アミノベンゼンスルホンアミドから調製する。ESI MS 計算値 562.1; 実測値: 564.2 (M+H)+.
【0113】
例99:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソ−1−(フェノキシメチル)エチル]ベンゼンスルホンアミド
【化30】

フェノール(36mg、0.38mmol)を、10分にわたってTHF中1.0M LHMDS0.76mL(0.76mmol)と共にDMF1mL中で撹拌した後、DMF1mL中の2,6−ジクロロ−4−({2−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]アジリジン−1−イル}スルホニル)アニリン0.15g(0.38mmol)を加える。2時間にわたって80℃にて加熱した後、混合物を調製用HPLCにより精製すると、例99 32mg(17%)が得られる。ESI MS計算値485.1;実測値:486(M+H)+
【0114】
例100〜105は、例99を合成するのと同じ方法で2,6−ジクロロ−4−({2−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]アジリジン−1−イル}スルホニル)アニリンおよび適切なフェノールから調製する。
例100:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソ−1−[(ピリジン−3−イルオキシ)メチル]エチル}ベンゼンスルホンアミドは3−ヒドロキシ−ピリジンから調製する。ESI MS 計算値 486.1; 実測値: 487 (M+H)+.
例101:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{1−[(2−フルオロフェノキシ)メチル]−2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル}ベンゼンスルホンアミドは2−フルオロフェノールから調製する。ESI MS 計算値 503.1; 実測値: 504.2 (M+H)+.
例102:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{1−[(2−クロロフェノキシ)メチル]−2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル}ベンゼンスルホンアミドは2−クロロフェノールから調製する。ESI MS 計算値 519.1; 実測値: 520.1 (M+H)+.
例103:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{1−[(3−クロロフェノキシ)メチル]−2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル}ベンゼンスルホンアミドは3−クロロフェノールから調製する。ESI MS 計算値 519.1; 実測値: 520.2 (M+H)+.
例104:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{1−[(イソキノリン−5−イルオキシ)メチル]−2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル}ベンゼンスルホンアミドは5−ヒドロキシイソキノリンから調製する。ESI MS 計算値 536.1; 実測値: 537.2 (M+H)+.
例105:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−[2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル}エチル]ベンゼンスルホンアミドは2−トリフルオロメチルフェノールから調製する。ESI MS 計算値 553.1; 実測値: 554.2 (M+H)+.
【0115】
例106:N−[3−(2−クロロフェニル)−1−{[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]カルボニル}プロピル]−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化31】

DMF1mL中の4−(2−クロロフェニル)−2−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]ブタン酸20mg(0.051mmol)、4−ヒドロキシメチル−ピペリジン7.0mg(0.061mmol)、HOBt8.2mg(0.061mmol)、EDC12mg(0.061mmol)、およびDMAP約1mgの混合物を4時間にわたって撹拌する。調製用HPLCにより精製すると、例106 25mg(99%)が得られる。ESI MS計算値489.2;実測値:490.5(M+H)+
【0116】
例107:1−{4−(2−クロロフェニル)−2−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]ブタノイル}ピペリジン−4−カルボン酸メチルは、例106を合成するのと同じ方法で4−(2−クロロフェニル)−2−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]ブタン酸およびピペリジン−4−カルボン酸メチルから調製する。ESI MS計算値517.1;実測値:518.5(M+H)+
【0117】
例108:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化32】

t−ブタノール1ml中の例22 50mg(0.11mmol)の溶液に、ピリジニウム(pyridium)ブロミドペルブロミド110mg(0.32mmol)を加える。溶液を2時間にわたって撹拌し、濃縮し、HOAc1mLに溶かす。亜鉛粉末(65mg、1.0mmol)を加え、混合物を30分にわたって撹拌する。混合物をEtOAcで希釈し、水および食塩水で洗浄し、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮する。調製用HPLCにより、例108 22mg(43%)が得られる。ESI MS計算値489.2;実測値:490.3(M+H)+
【0118】
例109:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−スルホンアミドは、例108を合成するのと同じ方法で例23から調製する。ESI MS計算値489.2;実測値:490.3(M+H)+
【0119】
例110:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−3−シアノ−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化33】

乾燥MeCN1mL中の例22(20mg、0.042mmol)を、0℃にてイソシアン酸クロロスルホニル3.6μL(0.042mmol)で処理する。30分後、DMF3.9mL(0.050mmol)を加え、混合物を2時間にわたって撹拌する。調製用HPLCにより精製すると、例110 7.0mg(33%)が得られる。ESI MS計算値498.2;実測値:499.4(M+H)+
【0120】
例111:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソ−1−[(フェニルスルファニル)メチル]エチル}ベンゼンスルホンアミド
【化34】

チオフェノール(26μL、0.26mmol)を、12時間にわたって2,6−ジクロロ−4−({2−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]アジリジン−1−イル}スルホニル)アニリン0.10g(0.26mmol)と共にMeOH2mL中で撹拌する。混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(2:1ヘキサン/EtOAc)により精製すると、例111 61mg(47%)が得られる。ESI MS計算値501.1;実測値:502(M+H)+
【0121】
例112:3−クロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化35】

DMF1mL中の例22 20mg(0.042mmol)およびNCS5.6mg(0.042mmol)の混合物を24時間にわたって撹拌する。混合物を調製用HPLCにより精製すると、例112 11mg(51%)が得られる。ESI MS計算値507.1;実測値:508.4(M+H)+
【0122】
例113:N−{1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−[2−(メチルスルホニル)フェニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化36】

DMSO1mL中の例67 30mg(0.058mmol)、CuI33mg(0.17mmol)、およびメチルスルフィン酸ナトリウム17mgの混合物を12時間にわたって110℃にて加熱する。混合物を冷却し、水性NH4OH10mLを加え、混合物をEtOAcで抽出する。抽出液を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮し、調製用HPLCにより精製すると、白色の固体として例113 10mg(17%)が得られる。ESI MS計算値517.2;実測値:518.2(M+H)+
【0123】
例114:N−{3−[2−(3−ヒドロキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)フェニル]−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化37】

例67 30mg(0.058mmol)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl224mg(0.03mmol)、CuI1mg(0.06mmol)の混合物に、Ar下で3−ヒドロキシ−3−メチルブト−1−イン11μL(0.12mmol)、iPr2NH16μL(0.12mmol)およびDMF0.25mLを加える。混合物を、密閉した圧力管中で12時間にわたって80℃まで加熱する。混合物を冷却し、濾過し、調製用HPLCにより精製すると、黄色の固体として例114 20mg(66%)が得られる。ESI MS計算値521.2;実測値:522.4(M+H)+
【0124】
例115:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{(1S)−1−[(シス)−オクタヒドロイソキノリン−2(1H)−イルカルボニル]−3−フェニルプロピル}ベンゼンスルホンアミド
【化38】

例115は、例1を合成するのと同じ方法でBoc−(L)−ホモフェニルアラニン、(±)−シス−デカヒドロイソキノリン、および塩化4−アミノ−3,5−ジクロロベンゼンスルホニルから調製する。ESI MS計算値523.2;実測値:524.3(M+H)+
【0125】
例116:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{(1R)−1−[(シス)−オクタヒドロイソキノリン−2(1H)−イルカルボニル]−3−フェニルプロピル}ベンゼンスルホンアミド
【化39】

例116は、例1を合成するのと同じ方法でBoc−(D)−ホモフェニルアラニン、(±)−シス−デカヒドロイソキノリン、および塩化4−アミノ−3,5−ジクロロベンゼンスルホニルから調製する。ESI MS計算値523.2;実測値:524.3(M+H)+
【0126】
例117:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{(1R)−1−[(トランス)−オクタヒドロイソキノリン−2(1H)−イルカルボニル]−3−フェニルプロピル}ベンゼンスルホンアミドは、例1を合成するのと同じ方法でBoc−(D)−ホモフェニルアラニン、(±)−トランス−デカヒドロイソキノリン、および塩化4−アミノ−3,5−ジクロロベンゼン−スルホニルから調製する。ESI MS計算値523.2;実測値:524.3(M+H)+
【0127】
例118:4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−{(1R)−1−[(トランス)−オクタヒドロキノリン−1(2H)−イルカルボニル]−3−フェニルプロピル}ベンゼンスルホンアミドは、例1を合成するのと同じ方法でBoc−(D)−ホモフェニルアラニン、(±)−トランス−デカヒドロキノリン、および塩化4−アミノ−3,5−ジクロロベンゼン−スルホニルから調製する。ESI MS計算値523.2;実測値:524.3(M+H)+
【0128】
例119:N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−3−[(ジメチルアミノ)メチル]−1H−インドール−4−スルホンアミド
【化40】

DMF2mL中の例22 0.16g(0.33mmol)の溶液に、24時間にわたって4回に分けて塩化N,N−ジメチルメチレンアンモニウム0.15g(1.6mmol)を加える。混合物を調製用HPLCにより精製すると、例119 97mg(56%)が得られる。ESI MS計算値530.2;実測値:531.6(M+H)+
【0129】
例120:3−(1−{4−(2−クロロフェニル)−2−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]ブタノイル}ピペリジン−3−イル)プロパン酸
【化41】

ジオキサン1mL中の例64(0.1mmol)および1M NaOH0.2mL(0.2mmol)を、消費されるまで撹拌する。混合物を濃縮し、調製用HPLCにより精製すると、例120 18mg(34%)が得られる。ESI MS計算値531.2;実測値:532.3(M+H)+
【0130】
例121:4−(1−{4−(2−クロロフェニル)−2−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]ブタノイル}ピペリジン−3−イル)ブタン酸は、例120を合成するのと同じ方法で例65の鹸化により調製する。ESI MS計算値545.2;実測値:546.3(M+H)+
例122:4−(1−{4−(2−クロロフェニル)−2−[(1H−インドール−4−イルスルホニル)アミノ]ブタノイル}ピペリジン−4−イル)ブタン酸は、例120を合成するのと同じ方法で例66の鹸化により調製する。ESI MS計算値545.2;実測値:546.3(M+H)+
例123:1−[2−{[(3−クロロ−1H−インドール−4−イル)スルホニル]アミノ}−4−(2−クロロフェニル)ブタノイル]ピペリジン−4−カルボン酸メチル
【化42】

DMF1mL中の例107 25mg(0.048mmol)およびNCS6.4mg(0.048mmol)の混合物を18時間にわたって撹拌する。混合物を調製用HPLCにより精製すると、例123 10mg(38%)が得られる。ESI MS計算値551.1;実測値:552.4(M+H)+
【0131】
CCR10アンタゴニストを同定するための手順
CCR10 FLIPRアッセイ
好ましい化合物は、このアッセイにおいて500nM以下のIC50を有する。
Hams F12(Mediatech #10−080−CM)の1リットル瓶に、ウシ胎児血清(Mediatech #35−015−CV)100mL、ジェネティシン(Invitrogen #10131−027)10mL、およびゼオシン(Invitrogen #R250−05)2mLを加える。
【0132】
CHO−K1 hCCR10細胞(Euroscreen cat#ES−143−A)を培地中で希釈して2.8×105細胞/mLの最終濃度とし、この懸濁液25μLを、BD384ウェルTC処理アッセイプレート(VWR #62406−490)の各ウェルに加える。このことにより、おおよそ7,000細胞/ウェルになるであろう。プレートを、一晩にわたって37℃/5%CO2にてインキュベートする。
EC50およびEC70は、アッセイを行うたびに計算するべきである。CTACK/CCL27(R&D Systems #376−CT;30μMストック)を、ペプチド緩衝液(HBSS/1mM CaCl/1mM MgSO4/0.1%BSA)中で10μMの作業濃度(2.5μM最終)まで希釈する。これを、合計11濃度のペプチド用に同じ緩衝液中で段階的に1:3希釈する。下のアッセイを実行し、CCL27のEC50を計算する。試験化合物は、EC70にてアッセイする。
【0133】
細胞プレートをインキュベーターから取り出し、逆さにして培地を「はじき飛ばし」、ペーパータオル上で叩いて乾燥する。1×FLUO−4色素/2mMプロベネシド(probenicid)(Molecular Probes Fluo−4キット #F36206)25μLを各ウェルに加える。次いで、プレートを、37℃/5%CO2にて30分にわたってインキュベートし、次いで、取り出し、室温にてさらに30分インキュベートする。希釈した(下記参照)試験化合物(30μLを基準とした最終濃度)5μLを適切なウェルに加える。ウェルを混ぜ、15分にわたって室温にてインキュベートする。次いで、プレートをFLIPR上に置き、Greiner384ウェルポリプロピレンプレートからのCCL27(EC70にて最終濃度の適切な4×まで希釈された30μMストック)10μLを移す。
プレートリーダーデータを、ActivityBaseソフトウェア(ID Business Solutions,Ltd)を使用して分析する。プレートリーダーからのRFUシグナルを式:
POC=100*(Signal−BCTRL)÷(PCTRL−BCTRL)
を使用してコントロールに対するパーセント(POC)値に変換する。ここで、Signalは、試験ウェルシグナルであり、BCTRLは、プレート上のバックグラウンド(陰性コントロール)ウェルシグナルの平均値であり、PCTRLは、プレート上の陽性コントロールウェルシグナルの平均値である。
【0134】
濃度応答性化合物については、試験化合物濃度の関数としてのPOCを、式:
Y=A+(B−A)/[1+(x/C)D
の4−パラメーターロジスティック方程式にあてはめる。ここで、A、B、C、およびDは、あてはめられたパラメーターであり(パラメーターBは、ゼロPOCに固定されている)、xおよびyは、それぞれ独立変数および従属変数である。IC50(50%阻害濃度)は、変曲点パラメーター、Cとして決定される。
1×アッセイ緩衝液:1×HBSS(10×、Invitrogen #14185−027)、10mM HEPES pH7.4、0.35g/L重炭酸ナトリウム、1mM CaCl2、1mM MgSO4
【0135】
走化性アッセイ
試験化合物を、CCL27に応答してヒトCCR10を発現するBaf/3細胞(以後、Baf/3−hCCR10細胞)の走化性を阻害するそれらの能力について評価する。好ましい化合物は、このアッセイにおいて1μM未満のIC50を有する。
試験化合物を、CTX培地(0.1%BSA(Sigma #A3803)を添加した(RPMI1640(Gibco−BRL #11875−093))中で希釈する(2×最終濃度)。コントロール溶液は、CTX培地中1%DMSOを含有する。Baf/3−hCCR10細胞を、CTX培地に再懸濁して4×106細胞/mLの濃度とする。96ウェルプレート中で、Baf/3−hCCR10細胞懸濁液100μLを試験化合物溶液100μLと合わせ、次いで、プレートを室温にて15分にわたってインキュベートする。
【0136】
CTX培地中の化学誘引物質の溶液(2×CCL27のEC70)150μLを、96ウェル走化性チャンバー(Neuro Probe Cat.#:116−5、5μm細孔サイズ、5.7mm直径サイズ、300μL、96ウェルプレート)の適切なウェルに加える。化学誘引物質なしのCTX培地をコントロールウェルに加える。CTX培地中の2×化合物溶液152μLを適切なウェルに加える。チャンバーを、5μm細孔サイズのPVPフリーポリカーボネートフィルターを使用して製造者の使用説明書に従って組み立てる。変動を引き起こすことから気泡を回避するように注意するべきである。
細胞+化合物インキュベーション混合物80μLを、チャンバーの上部ウェルに加える。フィルターの高さで気泡が形成するのを回避するように注意する。次いで、チャンバーを3時間にわたって37℃にてインキュベートする。
【0137】
次いで、チャンバーを分解し、フィルターを取り去る。培地150μLを、走化性チャンバーの各ウェルから静かに取り出す。次いで、残りの150μLを混ぜ、得られる細胞懸濁液100μLを、96ウェルCostar3917アッセイプレート(Corning Incorporated、cat#3917)中に移す。
【0138】
細胞を、CyQUANT(登録商標)NF Cell Proliferation Assay(Invitrogen、cat#C35006)を使用して測定する。1×HBSS緩衝液11mLは、5×HBSS緩衝液(Component C)2.2mLを脱イオン水8.8mLで希釈することにより調製する。1×色素結合溶液は、1×HBSS緩衝液11mLにCyQUANT(登録商標)NF色素試薬(Component A)22マイクロLおよびComponent C22マイクロLを加えることにより調製する。1×色素結合溶液100マイクロLを、細胞懸濁液を含有する96ウェルCostarプレートのウェル中に分配する。プレートを覆い、60分にわたって37℃にてインキュベートする。蛍光測定を、マルチラベルプレートリーダー(Wallac Victor2)を使用して定量化する。
【0139】
治療的使用の方法
本発明によれば、本発明の化合物を使用する新規な方法が提供される。本明細書で開示されている化合物は、CCR10とそのリガンドCCL27およびCCL28との相互作用を効果的に阻止する。この相互作用の阻害は、皮膚または、肺組織などのCCR10が発現されて炎症状態に関係していることが判明している他の組織中へのT細胞の侵入および活性化に関係している様々な疾患または状態を予防および治療するための魅力的な手段である。したがって、本発明の化合物は、乾癬、接触過敏症、皮膚炎、全身性硬化症、皮膚全身性エリテマトーデス、およびアレルギー性喘息を包含する疾患および状態の治療に有用である。本発明の化合物は、CCR10を発現する黒色腫の治療にも有用であろう。
これらの障害は、人間において十分に特徴付けられてきたが、他の哺乳類においても同様の病因で存在し、本発明の医薬組成物により治療することができる。
【0140】
治療的使用について、化合物は、任意の従来の方法で任意の従来の剤形で治療有効量で投与することができる。投与の経路は、静脈内に、筋肉内に、皮下に、滑膜内に、注入による、舌下に、経皮的に、経口的に、局所的にまたは吸入により、錠剤、カプセル剤、カプレット剤、液剤、溶液剤、懸濁剤、乳剤、ロゼンジ剤、シロップ剤、再構成可能な散剤、顆粒剤、坐剤および経皮パッチ剤を包含するが、これらに限定されるものではない。そのような剤形を調製するための方法は知られている(例えば、H.C. Ansel and N.G. Popovish, Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems, 5th ed., Lea and Febiger (1990)を参照)。治療有効量は、体重、代謝、および苦痛の重症度などの要因に基づいて当業者が決定することができる。活性化合物は、1日毎に体重1キログラムにつき約1mg〜約500mgで投与されることが好ましい。活性化合物は、1日毎に体重1キログラムにつき約1mg〜約100mgで投与されることがより好ましい。
【0141】
化合物は、単独または、阻害薬の安定性を増強する、ある種の実施形態においてそれらを含有する医薬組成物の投与を容易にする、溶解または分散の増大を提供する、阻害活性を高める、補助療法を提供するなどのアジュバントと組み合わせて投与することができる。有利には、そのような組合せは、低用量の活性成分を利用し、したがって、可能な毒性および有害な副作用を軽減することができる。本発明による化合物と併せて使用するための薬学的に許容される担体およびアジュバントは、例えば、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質、緩衝物質、水、塩または電解質およびセルロースベースの物質を包含する。これは、可能な薬学的に許容される担体およびアジュバントの完全なリストではなく、当業者は、当技術分野において十分にある他の可能性を知っているであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩
【化1】

(式中、
Cyは、フェニル、ナフチルまたはヘテロアリールであり、ヘテロアリールは、インドリル、ピリジル、チエニル、ピラゾリル、オキサゾリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、イソキノリニル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、2,1,3−ベンゾチアジアゾリルおよび6H−イミダゾ[2,1−b]チアゾリルから選択され、前記フェニル、ナフチルまたはヘテロアリールは、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、フェニル、ヘテロアリール、フェニルオキシ、ハロゲン、−NH2、−NHC(O)NH2、−NHC(O)C1-6アルキル、−NO2、−CF3、−OCF3、−CN、−C(O)C1-6アルキル、−(CH20-2CO21-6アルキル、−(CH20-2CO2H、5−テトラゾリル、−CHO、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1-6アルキル)および−C(O)N(C1-6アルキル)2から選択される1〜4個の基で置換されていてもよく、または
Cyがフェニルである場合、2つの隣接する基は、それらが結合しているフェニルと一緒に、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、1,3−ジヒドロインドール−2−オン、または2−アセチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリニル基を形成していてもよく、
Arは、フェニル、ピリジルまたはイソキノリニル基であり、ハロゲン、−CN、−NO2、C1-6アルキル、−CF3、CO2Me、CO2H、CO2NH2、−SO21-6アルキル、SO2NH2、およびアルキニルから独立して選択される1〜2個の基で置換されていてもよく、
1およびR2は、C1-6アルキル、アリールC1-2アルキル、フェニル、ナフチルおよびC3-8シクロアルキルから独立して選択され、前記アリールC1-2アルキルは、ハロゲン、C1-6アルコキシ、C1-6アルキル、−CF3、イミダゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、5−メチルオキサジアゾリル、モルホリニル、ピペリジニルおよびN−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニルから選択される1〜2個の基で置換されていてもよく、または
1およびR2は、それらが結合しているNと一緒に、ピペリジン、モルホリン、テトラヒドロイソキノリン、デカヒドロイソキノリン、ピペラジン、アゼパン、6−アザ−スピロ[2.5]オクタン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン、[1,4]−ジアゼパン、[1,4]−オキサゼパン、チオモルホリン1,1−ジオキシド、4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン、5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン、5,6,7,8−テトラヒドロ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン、4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン、1,2,3,6−テトラヒドロピリジンおよびオクタヒドロピリド[1,2−a]ピラジンから選択されるヘテロ環を形成し、前記ヘテロ環は、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、フェニル、ベンジル、ヒドロキシC1-6アルキル、−OH、−CF3、−CN、ハロゲン、−NO2、−NH2、オキソ、1,3−ジオキソラン、−CH=NOCH3、−SO2NH2、−SO2N(C1-6アルキル)2、−SO3H、−SO2(C1-6アルキル)2、−C(O)N(C1-6アルキル)2、−C(O)NHC1-6アルキル、−(CH20-2C(O)NH2、−(CH20-4CO2H、−(CH20-4CO21-6アルキル、=C−CO21-6アルキル、−CH=CH−CO2H、−CH=CH−CO21-6アルキル、−OCH2CO2H、−OCH2CO21-6アルキル、−OC(CH32CO2H、−OC(CH32CO21-6アルキル、−C(O)CH2CO2H、−C(O)CH2CO21-6アルキル、−C(O)C1-6アルキル、−C(O)C1-4アルキル(OH)、−CH2OC1-6アルキル、−(CH20-2NHC(O)C1-6アルキル、−C(O)モルホリニル、チアゾール、3−メチル−1,2,4−オキサジアゾリル、ピリミジンおよび2−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルピラジンから選択される1〜2個の基により置換されていてもよく、
Xは、CH2、O、NH、またはSである)。
【請求項2】
Cyが、フェニルまたは、インドリル、1,3−ジヒドロ−インドール−2−オニル、ピリジル、ピラゾリル、またはベンゾチエニルから選択されるヘテロアリールであり、前記フェニルまたはヘテロアリールが、ハロゲン、メチル、アミノ、シアノ、メトキシ、トリフルオロメチル、および−NHC(O)C1-4アルキルから選択される1〜4個の基で置換されていてもよく、
Arが、−Cl、−Br、−F、−CN、−NO2、−CO2Me、−Me、SO2Me、エチニル、および1−プロピニルから独立して選択される1〜2個の基により置換されていてもよいフェニル、ピリジル、またはイソキノリニル基であり、
1およびR2が、それらが結合しているNと一緒に、ピペリジン、ピペラジン、アゼパン、[1,4]−ジアゼパン、[1,4]−オキサゼパン、および5,6,7,8−テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンから選択されるヘテロ環を形成し、前記ヘテロ環が、C1-6アルキル、C1-4アルキルOH、C(O)C1-4アルキル、CO2Me、およびオキソから選択される1〜2個の基により置換されていてもよく、
Xが、CH2、O、NH、またはSである
請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項3】
Cyが、フェニルまたはインドリルであり、クロロおよびアミノから独立して選択される1〜3個の基により置換されていてもよく、
Arが、フェニル基であり、−Cl、−Br、−F、−CN、−Me、−NO2、エチニル、1−プロピニル、および−CO2Meから独立して選択される1〜2個の基により置換されていてもよく、
1およびR2が、それらが結合しているNと一緒に、ピペリジン、ピペラジン、アゼパン、および[1,4]−オキサゼパンから選択されるヘテロ環を形成し、前記ヘテロ環が、C1-6アルキル、(CH21-2OH、およびC(O)C1-4アルキルにより置換されていてもよく、
Xが、CH2である
請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項4】
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2−メチルベンゼンスルホンアミド、
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−3−メチルベンゼンスルホンアミド、
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2,4−ジメチルベンゼンスルホンアミド、
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2,5−ジメチルベンゼンスルホンアミド、
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−3,5−ジメチルベンゼンスルホンアミド、
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2−メトキシベンゼンスルホンアミド、
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−4−フルオロ−2−メチルベンゼンスルホンアミド、
2−クロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}ベンゼンスルホンアミド、
2−クロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}ピリジン−3−スルホンアミド、
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−3−スルホンアミド、
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−4−スルホンアミド、
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1H−インドール−6−スルホンアミド、
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2−メトキシ−5−メチルベンゼンスルホンアミド、
5−クロロ−N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−スルホンアミド、
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−1−メチル−1H−インドール−4−スルホンアミド、
N−{3−(2−クロロフェニル)−1−[(4−メチルピペリジン−1−イル)カルボニル]プロピル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホンアミド、
からなる群から選択される化合物、および薬学的に許容されるその塩。
【請求項5】
請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む医薬組成物。
【請求項6】
CCR10の活性化に関係している疾患または障害を治療する方法であって、治療有効量の式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩を患者に投与することを含む方法。
【請求項7】
疾患または状態が、乾癬、接触過敏症、皮膚炎、全身性硬化症、皮膚全身性エリテマトーデス、およびアレルギー性喘息から選択される、請求項7に記載の方法。

【公表番号】特表2011−522801(P2011−522801A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−510587(P2011−510587)
【出願日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際出願番号】PCT/US2009/043907
【国際公開番号】WO2009/142984
【国際公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)
【Fターム(参考)】