説明

アプリケーション回路及び半導体デバイスの動作方法

【課題】バッテリレス電子タイマに適用される半導体デバイス、及びその動作方法とアプリケーション回路を提供する。
【解決手段】半導体デバイス600は、第1導電型半導体基板と、ゲート誘電層と、フローティングゲート606と、第2導電型ウェル608と、第1導電型ウェル610と、第2導電型ソース拡散層612と、第2導電型ドレイン拡散層614と、第2導電型制御ゲート拡散層616と、を含む。制御ゲート拡散層616、ソース拡散層612及びドレイン614の間の漏れ電流が二重のウェル領域上に印加されるバイアスを調節することにより減少される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体デバイス、及びその動作方法とアプリケーション回路に関し、特に、バッテリレス電子タイマに適用される半導体デバイス、及びその動作方法とアプリケーション回路に関する。
【背景技術】
【0002】
日本特許JP3959340(特許文献1)において、有効期限を制御するための回路を含むソリッドステートエージングデバイス(solid-state aging device = SSAD)は、バッテリレス電子タイマ(battery-less electronic timer = IBLET)の集積回路として提案されている。有効期限を制御するという基本的なアイデアは、異常なチャージロスに起因するタイミングにおけるエラーを抑えることであり、図1A〜図1Dに示すとおりである。図1A〜図1D中の3つのタイムセル102,104,106は、上記概念の例証に用いられる。3つのタイムセル102,104,106の寿命、ここでは、端子T1及び端子T2の間を流れる電流の各寿命は、それぞれショート、ミドル、ロングとなっている。更に、これら3つのタイムセル102,104,106は、2つの端子(端子T1及び端子T2)の間で並列に接続される。これらタイムセルを通過する電流は、タイムセルの寿命の順に消失する。
【0003】
初期状態において、図1Aに示されるように、電流は、端子間の全てのタイムセルを流れる。3つのタイムセルの中で最も短い寿命を有するタイムセル102が時間に伴って徐々に最初に有効期限切れとなり、最も短い寿命を有するタイムセル102を通過する電流が消失し、電流は、残りのミドルの寿命を有するタイムセル104及びロングの寿命を有するタイムセル106を流れ、図1Bに示すとおりである。更なる時間の経過に伴い、タイムセルは、順に有効期限切れとなり、段階的に、電流は、最も長い寿命を有するタイムセル106のみを流れる(図1C参照)。最も長い寿命を有するタイムセル106の寿命が有効期限切れになる時、端子T1及び端子T2を通過する電流が消失し、それは、端子T1及び端子T2の間の接続が切れることを意味する。従って、端子T1及び端子T2の間の電気的に接続の状態は、端子T1及び端子T2間に並列に接続されたタイムセルのうち最も長い寿命を有するタイムセル106により決定される。
【0004】
タイムセルの主な信頼性の問題は、異常なチャージロスによるものであり、それは、タイムセルの寿命の劣化を生じ、並列接続されたタイムセルの数が十分に大きい限り、結果として生じる寿命は、異常なチャージロスを有さないタイムセルにより決定されると考えられる。従って、大量のタイムセルが並列に接続される時、寿命は制御可能である。
【0005】
従来技術において、基本的に2つタイプのタイムセル構造及びその製造方法がある。タイムセルの1つのタイプは、単一ポリシリコンタイムセルであり、それは、図2及び図3に示すように、CMOS製造ラインに沿って製造される(US Patent No. 7,652,317(特許文献2), US Patent Application Publication US2008/0079057(特許文献3))。このタイプのタイムセルの等価回路モデルは、図4に示される。図4に示すように、ゲート容量Cg(フローティングゲートFGと、N型ソースNS、N型ドレインND及びP型基板PSUBから構成されるシリコン表面との間の等価容量)は、制御容量Cc(フローティングゲートFGと、N型制御ゲートNCGとの間の等価容量)より小さい。タイムセルのもう1つのタイプは、二重ポリシリコンタイムセルであり、それは、通常、不揮発性メモリセルの製造ラインに沿って製造されることができる(US Patent Application Publication US2009/0218613(特許文献4))。二重ポリシリコンタイムセルの等価回路モデルは、図5に示される。
【0006】
単一ポリシリコンタイムセル構造において、P型基板PSUBの表面上のN型制御ゲートNCG、N型ソースNS及びN型ドレインは、拡散層として製造される。シャロートレンチアイソレーション(STI)202又はLOCOS(local oxidation of silicon)302が配置され、N型制御ゲートNCGをN型ソースNS及びN型ドレインNDから電気分離する。典型的なシャロートレンチアイソレーション構造の製造は、N型制御ゲートNCG及び他の拡散層(N型ソースNS及びN型ドレインND)の間の基板中にシャロートレンチをエッチングし、続いて、アイソレーション材料、例えば、二酸化珪素又は他の誘電材料をシャロートレンチに充填することにより達成されることができる。典型的LOCOS構造の製造は、マスク、例えば、窒化珪素(Si3N4)をブランクシリコンウエハ上に堆積し、続いて、フォトリソグラフィでマスクをパターン化し、二酸化珪素(SiO2)層を露出されたシリコン表面(エッチング技術で露出される)上に形成することにより達成されることができる。この二酸化珪素層は、N型制御層を他の拡散層(N型ソースNS及びN型ドレインNS)から電気分離するために用いられることができる。
【0007】
上記したタイムセルの異常なチャージロスの主な問題は、タイムセルに採用される絶縁層に配置されるトラップによるものである。このトラップは、時々アクティブになり、絶縁層を介して電子の漏出を増加させ、それによってタイムセルの異常なチャージロスを引き起こす(H. Watanabe, et al., IEEE Trans. Elec. Dev. Vol. 58, issue 3, pp. 792-797.(非特許文献1))。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】日本国特許第3959340号明細書
【特許文献2】米国特許第7652317号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2008/0079057号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2009/0218613号明細書
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】H. Watanabe, et al., IEEE Trans. Elec. Dev. Vol. 58, issue 3, pp. 792-797.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の課題は、半導体デバイス、及びその動作方法及びアプリケーション回路を提供し、半導体デバイスを使用するバッテリレス電子タイマの精度を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の好適実施例は、第1導電型半導体基板と、ゲート誘電層と、フローティングゲートと、第1導電型ウェルと、第2導電型ウェルと、第2導電型ソース拡散層と、第2導電型ドレイン拡散層と、第2導体型制御ゲート拡散層と、を含む半導体デバイスを提供する。ゲート誘電層は、第1導電型半導体基板上に形成される。フローティングゲートは、ゲート誘電層上に形成される。第2導電型ウェルは、第1導電型半導体基板中に形成される。第1導電型ウェルは、第2導電型ウェル中に形成される。第2導電型ソース拡散層及び第2導電型ドレイン拡散層は、第1導電型半導体基板中のフローティングゲートの二側にそれぞれ形成される。第2導電型ソース拡散層、第2導電型ドレイン拡散層及びフローティングゲートは、第2導電型トランジスタを構成するよう形成され、第2導電型トランジスタは、第2導電型ウェルの外側に構成される。更に、第2導電型制御ゲート拡散層は、第1導電型ウェル中に形成される。
【0012】
本発明の好適実施例に基づき、前記半導体デバイスは、ソースコンタクト層と、ドレインコンタクト層と、制御ゲートコンタクト層と、少なくとも1つの第2ウェルコンタクト層と、第1ウェルコンタクト層と、基板コンタクト層と、を更に含む。ソースコンタクト層は、第2導電型ソース拡散層上に配置される。ドレインコンタクト層は、第2導電型拡散層上に配置される。制御ゲートコンタクト層は、第2導電型ゲート拡散コンタクト層上に配置される。第2ウェルコンタクト層は、第2導電型ウェル上に配置される。第1ウェルコンタクト層は、第1導電型ウェル上に配置される。基板コンタクト層は、第1導電型半導体基板上に配置される。
【0013】
本発明の好適実施例に基づき、第2ウェルコンタクト層は、第2導電型トランジスタ及び第1導電型ウェルの間に構成される。
【0014】
本発明の好適実施例に基づき、フローティングゲート及び第2導電型制御ゲート拡散層の重なり合う領域は、フローティングゲートと、ソースコンタクト層及びドレインコンタクト層の間の第1導電型半導体基板の表面上の第2導電型トランジスタのチャネル領域との重なり合う領域より大きい。
【0015】
本発明は、半導体デバイスの動作方法を提供する。半導体デバイスのチャージ状態を読み取る為、スイープバイアスを制御ゲートコンタクト層上に印加し、ソースコンタクト層及び基板コンタクト層を接地し、ドレインコンタクト層に正バイアスを印加し、第1ウェルコンタクト層に負バイアスを印加し、第2ウェルコンタクト層に正バイアスを印加するか、第2ウェルコンタクト層を接地する。第1バイアスは、グランドより大きく、第2バイアスがグランドより大きいか、グランドに等しく、且つ第1バイアスより小さい。半導体を消去する為、負バイアスが制御ゲートコンタクト層及び第1ウェルコンタクト層に印加され、正バイアスが第2コンタクト層及びドレインコンタクト層に印加され、第2ウェルコンタクト層及び基板コンタクト層が接地される。
【0016】
本発明は、また、第1導電型半導体基板と、ゲート誘電層と、フローティングゲートと、第2導電型ウェルと、第1導電型ウェルと、第2導電型ソース拡散層と、第2導電型ドレイン拡散層と、第2導電型制御ゲート拡散層と、を含む半導体デバイスを提供する。ゲート誘電層は、第1導電型半導体基板上に形成される。フローティングゲートは、ゲート誘電層上に形成される。第2導電型ウェルは、第1導電型半導体基板中に形成される。第2導電型ウェルは、第1導電型半導体基板中に形成される。第1導電型ウェルは、第2導電型ウェル中に形成される。第2導電型相補コンデンサゲート拡散層は、第1導電型半導体基板中、第2導電型ウェル外部に形成される。第2導電型ソース拡散層及び第2導電型ドレイン拡散層は、第1導電型半導体基板中のフローティングゲートの二側にそれぞれ形成される。第2導電型ソース拡散層、第2導電型ドレイン拡散層、及びフローティングゲートは、第2導電型トランジスタを構成するよう形成され、第2導電型トランジスタは、第2導電型ウェル及び第2導電型相補コンデンサゲート拡散層の間に構成される。更に、第2導電型制御ゲート拡散層は、第1導電型ウェル中に形成される。
【0017】
本発明の好適実施例に基づき、前記半導体デバイスは、第2導電型相補コンデンサゲート拡散層上に配置される相補コンデンサゲートコンタクト層を更に含む。
【0018】
本発明は、半導体デバイスの動作方法を提供する。半導体デバイスのチャージされた状態を読み取る為、スイープバイアスが制御ゲートに印加され、正バイアスがドレインコンタクト層に印加され、ソースコンタクト層、第1ウェルコンタクト層、第2ウェルコンタクト層、相補コンデンサゲートコンタクト層及び基板コンタクト層は、接地される。半導体デバイスをプログラムする為、第1バイアスが制御ゲートコンタクト層に印加され、第2バイアスがソースコンタクト層、ドレインコンタクト層、第1ウェルコンタクト層及び第2ウェルコンタクト層に印加され、相補コンデンサゲートコンタクト層及び基板コンタクト層は、接地される。また、第1バイアスは、グランドより大きく、第2バイアスは、グランドより大きく且つ第1バイアスより小さい。半導体デバイスを消去する為、負バイアスが制御ゲートコンタクト層及び第1ウェルコンタクト層に印加され、ソースコンタクト層、ドレインコンタクト層、第2ウェルコンタクト層及び基板コンタクト層は、接地される。更に、第2バイアスが相補コンデンサゲートコンタクト層に印加される。
【0019】
本発明は、第1導電型半導体基板と、ゲート誘電層と、フローティングゲートと、第2導電型ウェルと、第1導電型ウェルと、第2導電型ソース拡散層と、第2導電型ドレイン拡散層と、第2導電型制御ゲート拡散層と、を含む半導体デバイスを提供する。ゲート誘電層は、第1導電型半導体基板上に形成される。フローティングゲートは、ゲート誘電層上に形成される。第2導電型ウェルは、第1導電型半導体基板上に形成される。第1導電型ウェルは、第2導電型ウェル中に形成される。第2導電型相補コンデンサゲート拡散層は、第1導電型ウェル中に形成される。第2導電型制御ゲート拡散層は、第1導電型半導体基板中且つ第2導電型ウェルの外部に形成される。第2導電型ソース拡散層及び第2導電型ドレイン拡散層は、第1導電型半導体基板中のフローティングゲートの二側にそれぞれ形成され、第2導電型ソース拡散層、第2導電型ドレイン拡散層及びフローティングゲートは、第2導電型トランジスタを構成するよう形成される。また、第2導電型トランジスタは、第2導電型ウェル及び第2導電型制御ゲート拡散層の間に構成される。
【0020】
本発明は、半導体デバイスの動作方法を提供する。半導体デバイスのチャージされた状態を読み取る為、スイープバイアスが制御ゲートコンタクト層に印加され、正バイアスがドレインコンタクト層に印加され、第1ウェルコンタクト層、第2ウェルコンタクト層、相補コンデンサゲートコンタクト層及び基板コンタクト層は、接地される。半導体デバイスをプログラムする為、正バイアスが制御ゲートコンタクト層に印加され、負バイアスが第1ウェルコンタクト層及び相補コンデンサゲートコンタクト層に印加され、第2コンタクト層、ドレインコンタクト層、第2ウェルコンタクト層及び基板コンタクト層は、接地される。半導体デバイスを消去する為、第1バイアスが相補コンデンサゲートコンタクト層に印加され、第2バイアスが第1ウェルコンタクト層及び第2ウェルコンタクト層に印加され、制御ゲートコンタクト層、第2コンタクト層、ドレインコンタクト層及び基板コンタクト層は、接地される。また、第1バイアスは、グランドより大きく、第2バイアスは、グランドより大きく且つ第1バイアスより小さい。
【0021】
本発明は、また、複数の上記半導体デバイスを含む並列チェーン回路モデルを提供し、各半導体デバイスの第2コンタクト層及びチェーンコンタクト層は、第1端子及び第2端子にそれぞれ接続される。
【0022】
本発明は、また、複数の上記半導体デバイスから構成される並列チェーン回路を提供し、これら並列チェーン回路は、直列に接続される。
【0023】
本発明は、また、互いに直列に接続される複数の上記半導体デバイスを含む直列チェーン回路モデルを提供し、直列チェーン回路モデル中の第1半導体デバイスのドレインコンタクト層は、第1端子に電気的に接続され、直列チェーン回路モデル中の最後の半導体デバイスのソースコンタクト層は、第2端子に電気的に接続される。
【0024】
本発明は、また、複数の上記半導体デバイスから構成される並列接続された直列チェーン回路を提供し、これら直列チェーン回路は、並列に接続される。
【発明の効果】
【0025】
ここに開示される好適実施例に基づき、第2導電型ウェル及び第1導電型ウェルにバイアスを印加すること、及び第1導電型半導体基板中のドーパント分布を強化することにより、第2導電型制御ゲート拡散層から第2導電型ソース拡散層及び第2導電型ドレイン拡散層への漏れ電流が軽減される。提示すべきこととして、ここで開示される好適実施例の半導体デバイスにおいて、絶縁層は、排除される。従って、第2導電型制御ゲート拡散層、第2導電型ソース拡散層及び第2導電型ドレイン拡散層の間の漏れ電流を抑える為、第1導電型ウェル及び第2導電型ウェルを導入している。これは、統合されたバッテリレス電子タイマの生産コストを実質的に低減する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1A】従来技術に基づく効果的制御回路を示す概略図である。
【図1B】従来技術に基づく効果的制御回路を示す概略図である。
【図1C】従来技術に基づく効果的制御回路を示す概略図である。
【図1D】従来技術に基づく効果的制御回路を示す概略図である。
【図2】従来技術に基づくタイムセルの構造を示す概略図である。
【図3】従来技術に基づくタイムセルの構造を示す概略図である。
【図4】図3のタイムセル構造の等価回路図である。
【図5】従来技術に基づく二重ポリシリコンタイムセルの構造の等価回路図である。
【図6A】本発明の好適実施例に基づく半導体デバイスの平面図である。
【図6B】図6Aの切断線A−A’に沿った断面図である。
【図6C】図6Aの切断線B−B’に沿った断面図である。
【図6D】図6Aの切断線C−C’に沿った断面図である。
【図7】本発明のもう1つの好適実施例に基づく半導体デバイスの平面図である。
【図8】時間の関数として図6A中の好適実施例のN型ソース拡散層612及びN型ドレイン拡散層614の間を流れる電流を示す流体対時間の図である。
【図9A】本発明の好適実施例に基づく並列チェーン回路モデルを示す概略図である。
【図9B】本発明の好適実施例に基づく並列チェーン回路モデルを示す概略図である。
【図9C】本発明の好適実施例に基づく並列チェーン回路モデルを示す概略図である。
【図9D】本発明の好適実施例に基づく並列チェーン回路モデルを示す概略図である。
【図10A】本発明の好適実施例に基づく並列チェーン回路の直列接続された回路を示す概略図である。
【図10B】本発明の好適実施例に基づく並列チェーン回路の直列接続された回路を示す概略図である。
【図10C】本発明の好適実施例に基づく並列チェーン回路の直列接続された回路を示す概略図である。
【図10D】本発明の好適実施例に基づく並列チェーン回路の直列接続された回路を示す概略図である。
【図11】時間の関数として図6A中の好適実施例のN型ソース拡散層612及びN型ドレイン拡散層614の間を流れる電流を示すもう1つの流体対時間の図である。
【図12A】本発明の好適実施例に基づく直列チェーン回路モデルを示す概略図である。
【図12B】本発明の好適実施例に基づく直列チェーン回路モデルを示す概略図である。
【図12C】本発明の好適実施例に基づく直列チェーン回路モデルを示す概略図である。
【図12D】本発明の好適実施例に基づく直列チェーン回路モデルを示す概略図である。
【図13A】本発明の好適実施例に基づく並列接続された直列チェーン回路モデルの直列接続された回路を示す概略図である。
【図13B】本発明の好適実施例に基づく並列接続された直列チェーン回路モデルの直列接続された回路を示す概略図である。
【図13C】本発明の好適実施例に基づく並列接続された直列チェーン回路モデルの直列接続された回路を示す概略図である。
【図13D】本発明の好適実施例に基づく並列接続された直列チェーン回路モデルの直列接続された回路を示す概略図である。
【図14A】本発明のもう1つの好適実施例に基づく半導体デバイスの平面図である。
【図14B】図14Aの切断線A−A’に沿った断面図である。
【図14C】図14Aの切断線B−B’に沿った断面図である。
【図15】半導体デバイス1400の等価回路モデルである。
【図16A】本発明のもう1つの好適実施例に基づく半導体デバイスの平面図である。
【図16B】図16Aの切断線A−A’に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の上記及び他の特徴と利点をより分かり易くするため、図面と併せた幾つかの実施例を以下に説明する。
【0028】
本発明の特定実施形態及び実施例を説明する為、添付図面を参照する。同一又は類似部分を参照する図面及び説明文においては、可能な限り、同一符号を用いる。
【0029】
<第1実施例>
図6Aは、本発明の好適実施例に基づく半導体デバイスの平面図である。図6B〜図6Dは、それぞれ、図6Aの切断線A−A’、B−B’、C−C’に沿った断面図である。図6A〜図6Dを同時に参照し、半導体デバイス600は、第1導電型半導体基板602と、ゲート誘電層604と、フローティングゲート606と、第2導電型ウェル608と、第1導電型ウェル610と、第2導電型ソース拡散層612と、第2導電型ドレイン拡散層614と、第2導電型制御ゲート拡散層616と、を含む。第2導電型ソース拡散層612、第2導電型拡散層614及びフローティングゲート606は、第2導電型トランジスタを構成するよう形成され、第2導電型トランジスタは、第2導電型ウェルの外側に構成される。フローティングゲート606及び第2導電型制御ゲート拡散層616の重なり合う領域は、フローティングゲート606及びその他(612,614,608,610)の重なり合う領域より大きい。
【0030】
更に、半導体デバイス600は、ソースコンタクト層612Aと、ドレインコンタクト層614Aと、制御ゲートコンタクト層616Aと、少なくとも1つの第2ウェルコンタクト層608Aと、第1ウェルコンタクト層610Aと、基板コンタクト層(図示せず)と、を含む。ソースコンタクト層612Aは、第2導電型ソース拡散層612上に配置される。ドレインコンタクト層614Aは、第2導電型ドレイン拡散層614上に配置される。制御ゲートコンタクト層616Aは、第2導電型制御ゲート拡散層616上に配置される。第2ウェルコンタクト層608Aは、第2導電型ウェル608上に配置される。第1ウェルコンタクト層610Aは、第1導電型ウェル610上に配置される。基板コンタクト層は、第1導電型半導体基板上に配置される。
【0031】
以下の開示において、第1導電型がP導電型であり、第2導電型がN導電型であると仮定し、第1導電型及び第2導電型は、それぞれP型及びN型として記載する。
【0032】
半導体デバイス600において、ゲート誘電層604は、P型半導体基板602上に形成され、フローティングゲート606は、ゲート誘電層604上に形成され、N型ウェル608は、P型半導体基板602に形成され、P型ウェル610は、N型ウェル608に構成され、N型制御ゲート拡散層616は、P型ウェル610に形成される。更に、N型ソース拡散層612、N型ドレイン拡散層614は、フローティングゲート606の二側のP型半導体基板602中にそれぞれ形成される。N型ソース拡散層612、N型ドレイン拡散層614及びフローティングゲート606は、N型トランジスタを共に形成し、N型トランジスタは、N型ウェル608の外部に構成される。
【0033】
半導体デバイス600の動作中、電圧パルスが各コンタクト層に印加され、半導体デバイス600の読み取り、プログラム及び消去動作を実行する。各コンタクト層に印加されるバイアスを制御し、P型半導体基板602中のドーピングプロファイルを調節することにより、N型制御ゲート拡散層616及びN型トランジスタの間の漏れ電流を減少することができる。本好適実施例の半導体デバイス600の等価回路は、図4に示すとおりである。フローティングゲート606及びN型制御ゲート拡散層616の重ね合わせ領域が、フローティングゲート606と、N型ソース拡散領域612及びN型ドレイン拡散層614の間のP型半導体基板602の表面上のN型トランジスタのチャネル領域との重なり合う領域より大きく、制御容量Cc(フローティングゲート606及びN型制御ゲート拡散層616の間の等価容量)は、ゲート容量Cg(フローティングゲート606及びソースコンタクト層612A及びドレインコンタクト層614Aの間のチャネル領域から形成される等価容量から構成される)より大きい。
【0034】
より詳細には、図6A〜図6Dにおける半導体デバイス600が読み取り、プログラム及び消去動作を実行する時、コンタクト層に印加されるバイアスは、以下の表1に示すとおりである。
【0035】
【表1】

【0036】
上記表1に示すように、半導体デバイス600の閾値電圧のシフトを読み取る為、スイープバイアスが制御ゲートコンタクト層616Aに印加され、正バイアスがドレインコンタクト層614Aに印加される。負バイアスが第1ウェルコンタクト層610Aに印加され、P型ウェル610及びN型ウェル608の間の順方向バイアスを妨げる。また、正バイアスが第2ウェルコンタクト層608Aに印加され又は第2ウェルコンタクト層608Aが接地され、ソースコンタクト層612A及び基板コンタクト層(図示せず)が接地される。
【0037】
半導体デバイス600をプログラムする為、第1バイアスが制御ゲートコンタクト層616Aに印加される。同時に、第2バイアス又はグランドが第1ウェルコンタクト層610A及び第2ウェルコンタクト層608Aに印加され、第1バイアスは、グランドより大きく、第2バイアスは、グランドより大きいか、グランドに等しく、且つ第1バイアスより小さい。また、ソースコンタクト層612Aドレインコンタクト層614A及び基板コンタクト層(図示せず)は、接地される。制御容量Ccは、ゲート容量Cgより相対的に大きく、電子は、P型半導体基板602、N型ソース拡散層612及びN型ドレイン拡散層614からフローティングゲート606に注入される。従って、半導体デバイス600の閾値電圧は、増加される。
【0038】
半導体デバイス600を消去する為、負バイアスが制御ゲートコンタクト層616A及び第1ウェルコンタクト層610Aに印加される。同時に、正バイアスがソースコンタクト層612A及びドレインコンタクト層614Aに印加される。従って、第2ウェルコンタクト層608A及び基板コンタクト層は、接地される。従って、電子は、フローティングゲート606からN型ソース拡散層612及びN型ドレイン拡散層614の間チャネルに放出され、半導体デバイス600の閾値電圧を低下させる。
【0039】
例えば、図6A〜図6Dに示される好適実施例において、半導体デバイス600中の様々なコンタクト層に印加されるバイアスは、以下の表2にまとめられる。
【0040】
【表2】

【0041】
表2に示すように、半導体デバイス600の閾値電圧シフトを読み取る為、スイープ読み取りが−2V〜2Vの電圧を制御ゲートコンタクト層616Aに印加し、0.5Vを同時にドレインコンタクト層に614Aに印加することにより実行される。ソースコンタクト層612A、第2ウェルコンタクト層608A及び基板コンタクト層に印加されるバイアスは、それぞれ0Vである。半導体デバイス600をプログラムする為、制御ゲートコンタクト層616Aは、10Vが印加され、第1ウェルコンタクト層610A及び第2ウェルコンタクト層608Aは、それぞれ5Vが印加され、他のコンタクト層のバイアスが0Vである。フローティングゲート606がプログラミングにより負にチャージされることにより、半導体デバイス600の閾値電圧が上昇する。半導体デバイス600を消去する為、−8Vが制御ゲートコンタクト層616A及び第1ウェルコンタクト層610Aに印加され、第2ウェルコンタクト層608A及び基板コンタクト層は、それぞれ0Vである。また、2Vのバイアスがソースコンタクト層612A及びドレインコンタクト層614Aに印加される。この場合において、電子は、フローティングゲート606からN型ドレイン拡散層614及びN型ソース拡散層612に流れ、半導体デバイス600の閾値電圧は、低下する。また、10Vのバイアスがソース及びドレインコンタクト層(612A及び614A)に印加され、8Vのバイアスが第2ウェルコンタクト層610A及び基板コンタクト層に印加され、制御ゲートコンタクト層616A及び第1ウェルコンタクト層610Aが接地されるようにすることも好ましい。
【0042】
注意すべきこととして、幾つかの好適実施例において、半導体デバイス600、ソースコンタクト層612A及びドレインコンタクト層614Aを消去する為に表2中の動作電圧が接地される(言い換えれば、半導体デバイス600において、制御ゲートコンタクト層616A及び第1ウェルコンタクト層610Aのみに負バイアスが印加され、他のコンタクト層のバイアスは、0Vである)。制御容量Ccがゲート容量Cgよりも大きいので、電子は、フローティングゲート606からP型半導体基板602に、N型ソース拡散層612及びN型ドレイン拡散層614に流れる。従って、フローティングゲート606が正にチャージされ、半導体デバイス600の閾値電圧を低下させる。
【0043】
<第2実施例>
図7は、本発明のもう1つの好適実施例に基づく半導体デバイスの平面図である。図7を参照し、本好適実施例における半導体デバイス700及び図6Aに示す前記好適実施例における半導体デバイス600の間の差異は、本好適実施例中の半導体デバイス700の第2導電型ウェル608が2つの第2ウェルコンタクト層608Aに電気的に接続されることである。また、これら2つの第2ウェルコンタクト層608Aは、N型ソース拡散層612、N型ドレイン拡散層614及びP型半導体基板602から構成されるN型トランジスタと、P型ウェル610との間に構成される。それゆえに、N型ウェル608は、P型ウェル610からチャネル領域まで空乏層の侵入を抑えるために働く。
【0044】
<第3実施例>
図8は、時間の関数として図6A中の好適実施例のN型ソース拡散層612及びN型ドレイン拡散層614の間を流れる電流を示す流体対時間の図である。図8を参照し、本好適実施例における仮定は、フローティングゲート606には、チャージがなく、半導体デバイス600の閾値電圧がニュートラル状態でVt0であり、半導体デバイスが消去され、時間経過が初期化された(初期化)後、半導体デバイス600の閾値電圧がVt1であり、閾値電圧Vt1が閾値電圧Vt0未満である。初期化された後の時間経過を監視する為、読み取りパルス電圧Vread及びセンスパルス電圧Vsensがそれぞれ制御ゲートコンタクト層616A及びドレインコンタクト層614Aに印加され、N型ソース拡散層612及びN型ドレイン拡散層614の間を流れる電流を検出する。第1ウェルコンタクト層610Aは、負にバイアスされ、異常な漏れ電流を減少させる。この時、他のコンタクト層は、接地される。注意すべき点として、読み取りパルス電圧Vreadは、閾値電圧Vt1及びVt0の間でなければならない。
【0045】
図8を参照し、半導体デバイス600の閾値電圧Vt1は、時間に伴い徐々に上昇し、N型ソース拡散層612及びN型ドレイン拡散層614の間の電流が初期所定値以上に維持される。しかしながら、半導体デバイス600の閾値電圧が読み取りパルスVreadに達する時、N型ソース拡散層612及びN型ドレイン拡散層614の間の電流が急速に低下する。それゆえに、Vread−VT1の値を調節することにより、半導体デバイス600の寿命を任意にセットすることができる。このタイプの半導体デバイスは、統合バッテリレス電子タイマ(IBLET)として知られている。また、注意すべき点として、本好適実施例において、半導体デバイス600は、ニュートラル状態でより高い閾値電圧Vt0を有する拡張型トランジスタであることが好ましい。Vt0が0より高く且つVt1が0より低い場合において、IBLETは、「ノーマリーオフ型(normally-off type)」と称される。
【0046】
<第4実施例>
異常なチャージロスに起因する寿命の変動の問題を解決する為、複数のノーマリーオフ型バッテリレス電子タイマ(半導体デバイス600)は、並列に接続されることができる。図9A中の並列チェーン回路モデルに示すように、並列チェーン回路900Aは、複数の半導体デバイス600を含み、各半導体デバイスのソースコンタクト層612及びドレインコンタクト層614は、それぞれ第1端子T1及び第2端子T2に電気的に接続される。半導体デバイス600中の異常なチャージロスが半導体デバイス600の寿命を短縮するので、複数の半導体デバイスが並列に接続される時、並列チェーン回路900A中の最長寿命を有する半導体デバイス600がシステム全体の寿命を決定する。
【0047】
<第5実施例>
図10Aは、本発明のもう1つの好適実施例に基づく並列チェーン回路900Aから構成される直列接続された並列チェーン回路(1000A)を示す概略図である。図10Aを参照し、直列接続された並列チェーン回路1000Aは、複数の並列チェーン回路900Aを含み、それらは、直列に接続される。図10Aに示すように、システムの寿命は、直列接続された並列チェーン回路1000A中の並列チェーン回路900Aの間で最も寿命が短い並列チェーン回路900Aにより決定され、各チェーンの寿命は、そこにおける半導体デバイス600の間の最長寿命により決定される。各並列チェーン回路900Aは、N個の半導体デバイス600で構成され、直列接続された並列チェーン回路1000Aは、M個の並列チェーン回路900Aを含むと仮定する。直列接続された並列チェーン回路1000Aの抵抗の上昇を防止する為、Mの上限を有する。一方で、時間を刻む精度から未知な統計的エラーを除く為、Mの下限を有する。本発明は、直列接続された並列チェーン回路1000Aの寿命をN×M個の半導体デバイス600の最長寿命より短く、且つN×M個の半導体デバイス600の平均寿命より長くする。一般的に、統計的考慮に基づき、Mは、20より大きくすることができ、Nは、Mより大きくなければならない。
【0048】
<第6実施例>
図11は、時間の関数として図6A中の好適実施例のN型ソース拡散層612及びN型ドレイン拡散層614の間を流れる電流を示すもう1つの流体対時間の図である。図11を参照し、本好適実施例における半導体デバイス600の閾値は、半導体デバイス600の初期化が実行される前、Vt2であると仮定される。半導体デバイス600をプログラミングすることによって、時間経過が初期化され(初期化)、半導体デバイス600の閾値電圧が初期閾値電圧Vt2より大きいものであるVt3になる。初期化後の時間経過を読み取る為、読み取りパルス電圧Vread及びセンスパルス電圧Vsensは、N型ソース拡散層612及びN型ドレイン拡散層614の間を流れる電流を検出するため、それぞれ制御ゲートコンタクト層616A及びドレインコンタクト層614Aに印加され、他のコンタクト層は、接地される。注意すべきこととして、読み取りパルス電圧Vreadは、閾値電圧Vt3及びVt2の間でなければならない。
【0049】
図11に示されるように、半導体デバイス600の閾値電圧Vt3は、時間に伴い徐々に低下し、N型ソース拡散層612及びN型ドレイン拡散層614(寿命前)の間で電流の流れが現れない。しかしながら、半導体デバイス600の閾値が読み取りパルス電圧Vreadより低くなるまで低下する時、N型ソース拡散層612及びN型ドレイン拡散層614の間で電流の流れが起こる。それゆえに、半導体デバイス600の寿命は、Vt3−Vreadの値を調節することによって任意にセットされることができる。このタイプの半導体デバイス600は、「統合バッテリレス電子タイマ」として知られている。更に、本好適実施例において、半導体デバイスは、好ましくは、閾値電圧Vt2がより低い空乏型のトランジスタである。Vt2が0より低く且つVt3が0より高い場合、IBLETは、「ノーマリーオン型(normally-on type)」と称される。
【0050】
<第7実施例>
図12Aは、本発明のもう1つの好適実施例に基づく直列接続された回路モデルである。直列チェーン回路1200Aは、互いに直列接続された複数のノーマリーオン型半導体デバイス600を含み、直列チェーン回路1200A中の半導体デバイス600のドレインコンタクト層614Aは、第1端子T1に電気的に接続される。直列チェーン回路1200A中の最後の半導体デバイス600のソースコンタクト層612Aは、第2端子T2に電気的に接続される。直列接続された半導体デバイスの数が直列チェーン回路1200Aにおいて十分に大きい限り、直列チェーン回路1200A中の半導体デバイス600の間で寿命が最長である半導体デバイス600がシステムの寿命を決定する。言い換えれば、寿命が最長である半導体デバイス600が有効期限切れになる時、第1端子T1及び第2端子T2の間のパスが導通するようになる。
【0051】
<第8実施例>
図13Aは、本発明のもう1つの好適実施例に基づく並列接続された直列チェーン回路を示す概略図である。図13Aを参照し、並列接続された直列チェーン回路1300Aは、複数の直列チェーン回路1200Aを含み、それらは、並列に接続される。図13Aに示すように、システムの寿命は、並列接続された直列チェーン回路1300Aの間で寿命が最短である直列チェーン回路1200Aにより決定され、各直列チェーン回路1200Aの寿命は、直列チェーン回路1200A中で寿命が最長である半導体デバイス600により決定される。各直列チェーン回路1200AがN個の半導体デバイス600で構成され、並列接続された直列チェーン回路1300AがM個の並列接続された直列チェーン回路1200Aを含むと仮定する。時間を刻む精度から未知な統計的エラーを除く為、Mの下限を有する。一方で、並列接続された直列チェーン回路1300Aは、寿命が異常に長い直列チェーン回路1200Aを含み得る。本発明は、並列接続された直列チェーン回路1300Aの寿命をN×M個の半導体デバイス600の最長寿命より短く、且つN×M個の半導体デバイス600の平均寿命よりも長くする。一般に、統計的考慮に基づき、Mは、20より大きくすることができ、Nは、Mより大きくなければならない。
【0052】
<第9実施例>
図14Aは、本発明のもう1つの好適実施例に基づく半導体デバイスの平面図である。図14B、図14Cは、それぞれ、図14Aの切断線A−A’、B−B’に沿った断面図である。図14A、図14B及び図14Cを同時に参照し、本好適実施例の半導体デバイス1400及び図6Aに示す前記好適実施例中の半導体デバイス600の差異は、本好適実施例の半導体デバイス1400は、更に、第2導電型相補コンデンサゲート拡散層1402(N型相補コンデンサゲート拡散層)を含むことである。N型相互コンデンサゲート拡散層1402は、P型半導体基板602中、N型ウェル領域608外部に形成される。また、N型ソース拡散層612、N型ドレイン拡散層614、及びフローティングゲート606から構成されるN型トランジスタは、N型相補コンデンサゲート拡散層1402及びN型ウェル608の間に構成される。また、N型相互コンデンサゲート拡散層1402は、相補コンデンサゲートコンタクト層1402Aに電気的に接続される。本好適実施例の半導体デバイス1400の等価回路は、図15に示されるとおりであり、N型相補コンデンサゲート拡散層1402及びフローティングゲートFGの間の等価容量は、Ctとして表される。注意すべきこととして、制御容量Ccは、ゲート容量Cg+相補容量Ctより大きく、即ち、Cc>Cg+Ctである。
【0053】
特に、図14A〜図14Cに示す好適実施例の半導体デバイス1400が読み取り、プログラム及び消去動作を行う時、様々なコンタクト層に印加されるバイアスが以下の表3に示される。
【0054】
【表3】

【0055】
表3に示すように、閾値電圧シフトを読み取る為、スイープ電圧が制御ゲートコンタクト層616Aに印加され、正バイアスがドレインコンタクト層614Aに同時に印加され、他のコンタクト層は、接地される。
【0056】
半導体デバイス1400をプログラムする為、第1バイアスが制御ゲートコンタクト層616Aに印加される。第2バイアスがソースコンタクト層612A、ドレインコンタクト層614A、第1ウェルコンタクト層610A及び第2ウェルコンタクト層608Aに同時に印加される。また、相補コンデンサゲートコンタクト層1402A及び基板コンタクト層は、接地される。第1バイアスは、グランドより大きく、第2バイアスは、グランドより大きいか、グランドに等しく、且つ第1バイアスより小さい。制御容量Ccがゲート容量Cg及び相補コンデンサ容量Ctの合計より大きい(Cc>Cg+Ct)ので、電子は、ゲート誘電層604を通過し、N型相補コンデンサゲート拡散層1402からフローティングゲート606に流れる。フローティングゲート606は、負にチャージされ、半導体デバイス1400の閾値電圧がそれにより上昇される。
【0057】
半導体デバイス1400を消去する為、負バイアスが制御ゲートコンタクト層616A及び第1ウェルコンタクト層610Aに印加される。同時に、正バイアスが相補コンデンサゲートコンタクト層1402Aに印加され、他のコンタクトは、接地される。従って、電子は、ゲート誘電層604を通過し、フローティングゲート606からN型相補コンデンサゲート拡散層1402に流れ、フローティングゲート606を負にチャージする。半導体デバイス1400の閾値電圧は、それにより上昇される。
【0058】
<第10実施例>
図16Aは、本発明のもう1つの好適実施例に基づく半導体デバイスの平面図である。図16Bは、図16Aの切断線A−A’に沿った断面図である。図16A、図16Bを同時に参照し、本好適実施例の半導体デバイス1600及び図14Aに示す半導体デバイス1400の間の差異は、P型ウェル610中に形成される拡散層がN型相補コンデンサゲート拡散層1402であり、N型制御ゲート拡散層616は、図14における好適実施例中のP型ウェル領域610中、N型ウェル608の外部に最初に形成されることである。更に、本好適実施例の半導体デバイス1600の等価回路は、図15に示され、制御容量Ccは、ゲート容量+チャネル容量Ctより大きい。
【0059】
更に詳細には、図16A、図16Bに示される好適実施例の半導体デバイス1600の動作方法は、以下の表4に例示される。
【0060】
【表4】

【0061】
表4に示すように、半導体デバイスの閾値電圧シフトを読み取る為、スイープバイアスが制御コンタクト層616Aに印加され、正バイアスがドレインコンタクト層614Aに印加され、他のコンタクト層は、接地される。
【0062】
半導体デバイス1600をプログラムする為、正バイアスが制御ゲートコンタクト層616Aに印加され、負バイアスが、それぞれ第1ウェルコンタクト層610A及び相補コンデンサゲートコンタクト層1402Aに同時に印加され、他のコンタクト層は、接地される。注意すべきこととして、制御容量Ccは、ゲート容量Cg及びトンネル容量Ctの合計よりも大きい(Cc>Cg+Ct)ので、電子は、ゲート誘電層604を通過し、N型相補コンデンサゲート拡散層1402からフローティングゲート606に流れ、フローティングゲート606を負にチャージする。従って、半導体デバイス1600の閾値電圧は、上昇される。
【0063】
半導体デバイス1600を消去する為、第1バイアスが相補コンデンサゲートコンタクト層1402Aに印加され、第2バイアスが第1ウェルコンタクト層610A及び第2ウェルコンタクト層608Aに同時に印加され、他のコンタクト層は、接地される。また、第1バイアスは、グランドより大きく、第2バイアスは、グランドより大きいか、グランドに等しく、且つ第1バイアスより小さい。従って、電子は、ゲート誘電層604を通過し、フローティングゲート606からN型相補コンデンサゲート拡散層1402に流れ、フローティングゲート606を正にチャージする。結果として、半導体デバイス1600の閾値電圧は、低下される。
【0064】
注意すべきこととして、上記で説明される好適実施例は、P導電型である第1導電型及びN導電型である第2導電型を有する半導体デバイスの動作方法及びアプリケーション回路について言及するが、これら実施例は、例示目的で表されるものであり、制限目的とするものではない。他の好適実施例において、第1導電型がN導電型であり、第2導電型がP導電型であってもよい。また、ここで開示されるフローティングゲートの形状は、例示目的で表されるものであり、制限目的とするものではない。理解すべきこととして、制御ゲート拡散層により生成される等価容量が、電子がトンネル通過する誘電フィルムの他の容量より大きい限り、他の形状のフローティングゲートは、本発明に従って実施可能である。また、並列チェーン回路900A、直列接続された並列チェーン回路1000A、直列チェーン回路1200A、並列接続された直列チェーン回路1300Aは、半導体デバイス600で構成されるが、理解すべきこととして、本発明は、これに制限されるものではない。図9B〜図9Dに示す並列チェーン回路900B〜900D、並列チェーン回路900A中の半導体デバイス600は、それぞれ図7、図14A、図16Aにおける好適実施例中に開示される半導体デバイス700、半導体デバイス1400又は半導体デバイス1600により置き換えることもできる。図10B〜図10Dに示される直列接続された並列チェーン回路1000B〜1000D、直列接続された並列チェーン回路1000A中の半導体デバイス600は、それぞれ、半導体デバイス700、半導体デバイス1400又は半導体デバイス1600により置き換えることもできる。図12B〜図12Dに示される直列チェーン回路1200B〜1200D、直列チェーン回路1200A中の半導体デバイス600は、それぞれ、半導体デバイス700、半導体デバイス1400又は半導体デバイス1600により置き換えることもできる。図13B〜図13Dに示される直列チェーン回路1300B〜1300D、直列チェーン回路1300A中の半導体デバイス600は、それぞれ、半導体デバイス700、半導体デバイス1400又は半導体デバイス1600により置き換えることもできる。
【0065】
ここに開示される好適実施例に基づき、第2導電型ウェル及び第1導電型ウェルにバイアスを印加すること、及び第1導電型半導体基板中のドーパント分布を強化することにより、第2導電型制御ゲート拡散層から第2導電型ソース拡散層及び第2導電型ドレイン拡散層への漏れ電流が軽減される。提示すべきこととして、ここで開示される好適実施例の半導体デバイスにおいて、絶縁層は、排除される。従って、第2導電型制御ゲート拡散層、第2導電型ソース拡散層及び第2導電型ドレイン拡散層の間の漏れ電流を抑える為、第1導電型ウェル及び第2導電型ウェルを導入している。これは、統合されたバッテリレス電子タイマの生産コストを実質的に低減する。
【0066】
以上のごとく、この発明を実施例により開示したが、もとより、この発明を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その特許権保護の範囲は、特許請求の範囲および、それと均等な領域を基準として定めなければならない。
【符号の説明】
【0067】
102,104,106 タイムセル
202 シャロートレンチアイソレーション
302 LOCOS(local oxidation of silicon)
600,700,1400,1600 半導体デバイス
602 第1導電型半導体基板
604 ゲート誘電層
606 フローティングゲート
608 第2導電型ウェル
610 第1導電型ウェル
612 第2導電型ソース拡散層
614 第2導電型ドレイン拡散層
616 第2導電型制御ゲート拡散層
608A 第2ウェルコンタクト層
610A 第1ウェルコンタクト層
612A ソースコンタクト層
614A ドレインコンタクト層
616A 制御ゲートコンタクト層
900A,900B,900C,900D 並列チェーン回路
1000A,1000B,1000C,1000D 直列接続された並列チェーン回路
1200A,1200B,1200C,1200D 直列チェーン回路
1300A,1300B,1300C,1300D 並列接続された直列チェーン回路
1402 第2導電型相補コンデンサゲート拡散層
1402A 相補コンデンサゲートコンタクト層
Cg ゲート容量
Cc 制御容量
Ct 相補容量,チャネル容量,トンネル容量
FG フローティングゲート
NS N型ソース
ND N型ドレイン
NCG N型制御ゲート
PSUB P型基板
T1 第1端子
T2 第2端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導電型半導体基板と、
前記第1導電型半導体基板中に形成されるゲート誘電層と、
前記ゲート誘電層上に形成されるフローディングゲートと、
前記第1導電型半導体基板中に形成される第2導電型ウェルと、
前記第2導電型ウェル中に形成される第1導電型ウェルと、
前記第1導電型半導体基板中の前記フローティングゲートの二側にそれぞれ形成される第2導電型ソース拡散層及び第2導電型ドレイン拡散層であり、前記第2導電型ソース拡散層、前記第2導電型ドレイン拡散層及び前記フローティングゲートは、第2導電型トランジスタを構成するよう形成され、前記第2導電型トランジスタが第2導電型ウェル外側に構成される第2導電型ソース拡散層及び第2導電型ドレイン拡散層と、
前記第1導電型ウェル中に形成される第2導電型制御ゲート拡散層と、
を含む半導体デバイス。
【請求項2】
前記第2導電型ソース拡散層上に配置されるソースコンタクト層と、
前記第2導電型ドレイン拡散層上に配置されるドレインコンタクト層と、
前記第2導電型制御ゲート拡散層上に配置される制御ゲートコンタクト層と、
前記第2導電型ウェル上に配置される少なくとも1つの第2ウェルコンタクト層と、
前記第1導電型ウェル上に配置される第1ウェルコンタクト層と、
前記第1導電型半導体基板上に配置される基板コンタクト層と、
を更に含む請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項3】
前記第2ウェルコンタクト層は、前記第2導電型トランジスタ及び前記第1導電型ウェルの間に構成される請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項4】
前記フローティングゲート及び前記第2導電型制御ゲート拡散層の重なり合う領域は、前記フローティングゲート及び前記ソースコンタクト層と、前記ドレインコンタクト層の間の前記第1導電型半導体基板の表面上の前記第2導電型トランジスタのチャネル領域との重なり合う領域より大きい請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項5】
前記半導体デバイスのチャージされた状態を読み取る時、スイープバイアスを前記制御ゲートコンタクト層に印加し、前記ソースコンタクト層及び前記基板コンタクト層を接地し、正バイアスを前記ドレインコンタクト層に印加し、負バイアスを前記第1ウェルコンタクト層に印加し、正バイアスを前記第2ウェルコンタクト層に印加するか、前記第2ウェルコンタクト層を接地し、
前記半導体デバイスをプログラミングする時、第1バイアスを前記制御ゲートコンタクト層に印加し、前記ソースコンタクト層、前記ドレインコンタクト層及び前記基板コンタクト層を接地し、第2バイアスを前記第1ウェルコンタクト層及び前記第2ウェルコンタクト層に印加するか、前記第1ウェルコンタクト層及び前記第2ウェルコンタクト層を接地し、前記第1バイアスは、グランドより大きく、前記第2バイアスは、前記グランドより大きいか、前記グランドに等しく、且つ前記第1バイアスより小さいものであり、
前記半導体デバイスを消去する時、負バイアスを前記制御ゲートコンタクト層及び前記第1ウェルコンタクト層に印加し、正バイアスを前記ソースコンタクト層及び前記ドレインコンタクト層に印加し、前記第2ウェルコンタクト層及び前記基板コンタクト層を接地する
ことを含む請求項1に記載の半導体デバイスの動作方法。
【請求項6】
第1導電型半導体基板と、
前記第1導電型半導体基板上に形成されるゲート誘電層と、
前記ゲート誘電層上に形成されるフローディングゲートと、
前記第1導電型半導体基板中に形成される第2導電型ウェルと、
前記第2導電型ウェル中に形成される第1導電型ウェルと、
前記第1導電型半導体基板中、前記第2導電型ウェル外側に形成される第2導電型相補コンデンサゲート拡散層と、
前記第1導電型半導体基板中の前記フローティングゲートの二側にそれぞれ形成される第2導電型ソース拡散層及び第2導電型ドレイン拡散層であり、前記第2導電型ソース拡散層、前記第2導電型ドレイン拡散層及び前記フローティングゲートは、第2導電型トランジスタを構成するよう形成され、前記第2導電型トランジスタが第2導電型ウェル及び前記第2導電型相補コンデンサゲート拡散層の間に構成される第2導電型ソース拡散層及び第2導電型ドレイン拡散層と、
前記第1導電型ウェル中に形成される第2導電型制御ゲート拡散層と、
を含む半導体デバイス。
【請求項7】
前記第2導電型ソース拡散層上に配置されるソースコンタクト層と、
前記第2導電型ドレイン拡散層上に配置されるドレインコンタクト層と、
前記第2導電型制御ゲート拡散層上に配置される制御ゲートコンタクト層と、
前記第2導電型ウェル上に配置される少なくとも1つの第2ウェルコンタクト層と、
前記第1導電型ウェル上に配置される第1ウェルコンタクト層と、
前記第1導電型半導体基板上に配置される基板コンタクト層と、
前記第2導電型相補コンデンサゲート拡散層上に配置される相補コンデンサゲートコンタクト層と、
を更に含む請求項6に記載の半導体デバイス。
【請求項8】
前記半導体デバイスのチャージされた状態を読み取る時、スイープバイアスを前記制御ゲートコンタクト層に印加し、正バイアスを前記ドレインコンタクト層に印加し、前記ソースコンタクト層、前記第1ウェルコンタクト層及び前記第2ウェルコンタクト層、前記相補コンデンサゲートコンタクト層及び前記基板コンタクト層を接地し、
前記半導体デバイスをプログラミングする時、第1バイアスを前記制御ゲートコンタクト層に印加し、第2バイアスを前記ソースコンタクト層、前記ドレインコンタクト層、前記第1ウェルコンタクト層及び前記第2ウェルコンタクト層に印加し、前記相補コンデンサゲートコンタクト層及び前記基板コンタクト層を接地し、前記第1バイアスは、グランドより大きく、前記第2バイアスは、前記グランドより大きいか、前記グランドに等しく、且つ前記第1バイアスより小さいものであり、
前記半導体デバイスを消去する時、負バイアスを前記制御ゲートコンタクト層及び前記第1ウェルコンタクト層に印加し、前記ソースコンタクト層及び前記ドレインコンタクト層、前記第2ウェルコンタクト層及び前記基板コンタクト層を接地し、正バイアスを前記相補コンデンサゲートコンタクト層に印加する
ことを含む請求項7に記載の半導体デバイスの動作方法。
【請求項9】
第1導電型半導体基板と、
前記第1導電型半導体基板上に形成されるゲート誘電層と、
前記ゲート誘電層上に形成されるフローディングゲートと、
前記第1導電型半導体基板中に形成される第2導電型ウェルと、
前記第2導電型ウェル中に形成される第1導電型ウェルと、
前記第1導電型半導体基板中に形成される第2導電型相補コンデンサゲート拡散層と、
前記第1導電型基板中且つ前記第2導電型ウェルの外部に形成される第2導電型制御ゲート拡散層と、
前記第1導電型半導体基板中の前記フローティングゲートの二側にそれぞれ形成される第2導電型ソース拡散層及び第2導電型ドレイン拡散層であり、前記第2導電型ソース拡散層、前記第2導電型ドレイン拡散層及び前記フローティングゲートは、第2導電型トランジスタを構成するよう形成され、前記第2導電型トランジスタが第2導電型ウェル及び前記第2導電型制御ゲート拡散層の間に構成される第2導電型ソース拡散層及び第2導電型ドレイン拡散層と、
を含む半導体デバイス。
【請求項10】
前記第2導電型ソース拡散層上に配置されるソースコンタクト層と、
前記第2導電型ドレイン拡散層上に配置されるドレインコンタクト層と、
前記第2導電型制御ゲート拡散層上に配置される制御ゲートコンタクト層と、
前記第2導電型ウェル上に配置される少なくとも1つの第2ウェルコンタクト層と、
前記第1導電型ウェル上に配置される第1ウェルコンタクト層と、
前記第1導電型半導体基板上に配置される基板コンタクト層と、
前記第2導電型相補コンデンサゲート拡散層上に配置される相補コンデンサゲートコンタクト層と、
を更に含む請求項9に記載の半導体デバイス。
【請求項11】
前記半導体デバイスのチャージされた状態を読み取る時、スイープバイアスを前記制御ゲートコンタクト層に印加し、正バイアスを前記ドレインコンタクト層に印加し、前記ソースコンタクト層、前記第1ウェルコンタクト層及び前記第2ウェルコンタクト層、前記基板コンタクト層及び前記相補コンデンサゲートコンタクト層を接地し、
前記半導体デバイスをプログラミングする時、正バイアスを前記制御ゲートコンタクト層に印加し、負バイアスを前記第1ウェルコンタクト層及び前記相補コンデンサゲートコンタクト層に印加し、前記ソースコンタクト層、前記ドレインコンタクト層、前記第2ウェルコンタクト層及び前記基板コンタクト層を接地し、
前記半導体デバイスを消去する時、第1バイアスを前記相補コンデンサゲートコンタクト層に印加し、第2バイアスを前記第1ウェルコンタクト層及び前記第2ウェルコンタクト層に印加し、前記制御ゲートコンタクト層、前記ソースコンタクト層、前記ドレインコンタクト層及び前記基板コンタクト層を接地し、前記第1バイアスは、グランドより大きく、前記第2バイアスは、前記グランドより大きいか、前記グランドに等しく、且つ前記第1バイアスより小さいものである
ことを含む請求項10に記載の半導体デバイスの動作方法。
【請求項12】
複数の前記半導体デバイスの各半導体デバイスの前記ソースコンタクト層及び前記ドレインコンタクト層は、それぞれ、第1端子及び第2端子に電気的に接続される複数の請求項2に記載の半導体デバイスを含む並列チェーン回路。
【請求項13】
複数の前記並列チェーン回路が直列に接続される複数の請求項12に記載の並列チェーン回路を含む直列接続された並列チェーン回路。
【請求項14】
複数の前記半導体デバイスの各半導体デバイスの前記ソースコンタクト層及び前記ドレインコンタクト層は、それぞれ、第1端子及び第2端子に電気的に接続される複数の請求項7に記載の半導体デバイスを含む並列チェーン回路。
【請求項15】
複数の前記並列チェーン回路が相互に直列に接続される複数の請求項14に記載の並列チェーン回路を含む直列接続された並列チェーン回路。
【請求項16】
複数の前記半導体デバイスの各半導体デバイスの前記ソースコンタクト層及び前記ドレインコンタクト層は、それぞれ、第1端子及び第2端子に電気的に接続される複数の請求項10に記載の半導体デバイスを含む並列チェーン回路。
【請求項17】
複数の前記並列チェーン回路が相互に直列に接続される複数の請求項16に記載の並列チェーン回路を含む直列接続された並列チェーン回路。
【請求項18】
相互に直列に接続された複数の請求項2に記載の半導体を含む直列チェーン回路であり、前記直列チェーン回路中の前記半導体デバイスの第1半導体デバイスのドレインコンタクト層は、第1端子に電気的に接続され、前記直列チェーン回路中の前記半導体デバイスの最後のソースコンタクト層は、第2端子に電気的に接続される直列チェーン回路。
【請求項19】
複数の前記直列チェーン回路が並列に接続される複数の請求項18に記載の直列チェーン回路を含む並列接続された直列チェーン回路。
【請求項20】
複数の前記半導体デバイスが直列に接続された複数の請求項7に記載の半導体を含む直列チェーン回路であり、前記直列チェーン回路中の前記半導体デバイスの第1半導体デバイスのドレインコンタクト層は、第1端子に電気的に接続され、前記直列チェーン回路中の前記半導体デバイスの最後のソースコンタクト層は、第2端子に電気的に接続される直列チェーン回路。
【請求項21】
複数の前記直列チェーン回路が相互に並列に接続される複数の請求項20に記載の直列チェーン回路を含む並列接続された直列チェーン回路。
【請求項22】
複数の前記半導体デバイスが直列に接続された複数の請求項10に記載の半導体を含む直列チェーン回路であり、前記直列チェーン回路中の前記半導体デバイスの第1半導体デバイスのドレインコンタクト層は、第1端子に電気的に接続され、前記直列チェーン回路中の前記半導体デバイスの最後のソースコンタクト層は、第2端子に電気的に接続される直列チェーン回路。
【請求項23】
複数の前記直列チェーン回路が並列に接続される複数の請求項22に記載の直列チェーン回路を含む並列接続された直列チェーン回路。


【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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【公開番号】特開2013−12742(P2013−12742A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−144425(P2012−144425)
【出願日】平成24年6月27日(2012.6.27)
【出願人】(598139748)國立交通大學 (92)
【Fターム(参考)】