説明

ゴナドトロピン放出ホルモン受容体拮抗薬およびそれに関連する方法

男性および女性の両方におけるさまざまな性ホルモン関連状態の治療において有用性を有するGnRH受容体拮抗薬が開示される。本発明の化合物は、構造式


(式中、R1a、R1b、R1c、R1d、R、R2aおよびAは、本明細書に定義されているとおりである)を有し、その立体異性体、エステル、溶媒和物および薬学的に許容される塩を含む。薬学的に許容されるキャリアと組み合わされた本発明の化合物を含む組成物、ならびにそれを必要とする被験体におけるゴナドトロピン放出ホルモンへの拮抗薬として作用させるためのその使用に関する方法も開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造式(I)
【化109】

式中、
Aは、ピリジル、フェニル、キノリニル、ナフチリジニル、チエノピリミジニルまたは2−オキソ−ピリミジニルであり、前記ピリジル、フェニル、キノリニル、チエノピリミジニルまたは2−オキソ−ピリミジニルは0〜5のRで置換されており、
1aは、H、ハロゲン、C1〜4アルキル、アルコキシまたはトリフルオロメチルであり、
1bおよびR1cは、同じであるかまたは異なり、独立に、H、ハロゲン、ヒドロキシ、ハロC1〜4アルキル、−C1〜6アルキル−(R、−O−C1〜6アルキル−(R、−C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−(R、−NR−C1〜6アルキル−(Rまたは−S(O)−C1〜6アルキル−(Rであり、
1dは、Cl、F、メチル、CFまたはシアノであり、
は、−C1〜4アルキル−(Rであり、
2aは、0〜4のRで置換されているフェニル、0〜4のRで置換されているヘテロアリール、0〜4のRで置換されているC1〜6アルキル、0〜4のRで置換されているアリール−C1〜4アルキルまたは0〜4のRで置換されているヘテロアリール−C1〜4アルキルであり、
は、それぞれの存在で独立に、ハロゲン、シアノ、ハロ−C1〜4アルキル、R、−C1〜6アルキル−(R、−C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−(R、−O−C1〜6アルキル−(R、−NR−C1〜6アルキル−(R、−S(O)−C1〜6アルキル−(R、−O−C1〜6アルキル−NR−C1〜6アルキル−(R、複素環−(Rであり、
は、それぞれの存在で独立に、ハロゲン、C1〜6アルキル、ハロC1〜4アルキル、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、チオC1〜6アルキル、−C(O)NRまたは5員ヘテロアリールであり、
は、それぞれの存在で独立に、H、ヒドロキシ、−OC(O)−C1〜6アルキル、−OC(O)O−C1〜6アルキル、−OC(O)−C1〜6アルキル−NR、−COOR、−C(O)NR、−NRC(O)NR、−S(O)NR、−S(O)−C1〜4アルキル、−NR、C1〜6アルコキシ、−O−複素環、または複素環であり、前記複素環および前記−O−複素環は、ハロゲン、C1〜6アルキル、C1〜4ハロアルキル、ヒドロキシ、オキソ、チオ、−NH、−S(O)1〜4アルキルおよび−COOHから選ばれた0〜4の基で置換されており、
は、それぞれの存在で独立に、H、C1〜4アルキル、C1〜4アルキル−O−C(O)−C1〜6アルキルまたはC1〜4アルキル−O−C(O)−O−C1〜6アルキルであり、
は、それぞれの存在で独立に、H、C1〜4アルキル、ヒドロキシ、または複素環であり、前記複素環は、ハロゲン、C1〜6アルキル、ヒドロキシ、ケト、−NHおよび−COOHから選ばれた0〜4の基で置換されており、
は、それぞれの存在で独立に、H、C1〜4アルキル、ハロC1〜4アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)−ハロC1〜4アルキル、−S(O)−ハロC1〜4アルキルまたは−S(O)−C1〜4アルキルであり、
は、それぞれの存在で独立に、H、C1〜4アルキルまたは−C(O)C1〜4アルキルであり、
mは0〜2であり、
pは、それぞれの存在で独立に、1〜3である
を有する化合物、およびその立体異性体、エステル、溶媒和物ならびに薬学的に許容される塩。
【請求項2】
以下の構造式(Ia)
【化110】

式中、
Aは、ピリジル、フェニル、キノリニル、チエノピリミジニルまたは2−オキソ−ピリミジニルであり、前記ピリジル、フェニル、キノリニル、チエノピリミジニルまたは2−オキソ−ピリミジニルは、0〜4のRで置換されており、
1aは、H、ハロゲン、アルキル、アルコキシまたはトリフルオロメチルであり、
1bおよびR1cは、同じであるかまたは異なり、独立に、H、ハロゲン、ヒドロキシ、ハロC1〜4アルキル、−C1〜6アルキル−(R、−O−C1〜6アルキル−(R、−C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−(R、−NR−C1〜6アルキル−(Rまたは−S(O)−C1〜6アルキル−(Rであり、
1dは、Cl、メチル、CFまたはシアノであり、
は、C1〜4アルキル−(R−であり、
は、それぞれの存在で独立に、ハロゲン、ハロC1〜4アルキル、ヒドロキシ、−C1〜6アルキル−(R、−C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−(R、−O−C1〜6アルキル−(R、−NR−C1〜6アルキル−(R、−S(O)−C1〜6アルキル−(R、−CO、−C(O)NRであり、
は、それぞれの存在で独立に、ハロゲン、アルキル、ハロC1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、チオC1〜4アルキル、−C(O)NRまたは5員ヘテロアリールであり、
は、それぞれの存在で独立に、H、ヒドロキシ、−OC(O)−C1〜6アルキル、−OC(O)O−C1〜6アルキル、−OC(O)−C1〜6アルキル−NR、−COOR、−C(O)NR、−S(O)NR、−S(O)1〜4アルキル、−NR、C1〜6アルコキシまたは
【化111】

からなる群から選ばれた複素環であり、
は、それぞれの存在で独立に、H、C1〜4アルキル、C1〜4アルキル−O−C(O)−C1〜6アルキルまたはC1〜4アルキル−O−C(O)−O−C1〜6アルキルであり、
は、H、C1〜4アルキルまたはヒドロキシであり、
は、H、C1〜4アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)NR−C1〜4アルキルまたは−S(O)−C1〜4アルキルであり、
は、それぞれの存在で独立に、H、C1〜4アルキルまたは−C(O)C1〜4アルキルであり、
mは、0〜2であり、
nは、0〜4であり、
pは、それぞれの存在で独立に、1〜3である
を有する請求項1に記載の化合物、あるいはその立体異性体、エステル、溶媒和物または薬学的に許容される塩。
【請求項3】
Aは、0〜4のRで置換されているピリジルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Aは、0〜4のRで置換されている2−ピリジルである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
Aは、0〜4のRで置換されている3−ピリジルである、請求項3に記載の化合物。
【請求項6】
Aは、0〜4のRで置換されているフェニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
Aは、0〜4のRで置換されているキノリニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
Aは、0〜4のRで置換されているチエノピリミジニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
Aは、0〜4のRで置換されている2−オキソ−ピリミジニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
1aおよびR1cは、Hである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
1bは、−C1〜6アルキル−(Rまたは−O−C1〜6アルキル−(Rであり、pは、1であり、Rは、H、ヒドロキシまたはCOORである、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
2aは、1または2のRで置換されているフェニルであり、Rの1つは、−O−C1〜6アルキル−(Rであり、pは、1であり、Rは、H、ヒドロキシまたはCOORである、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
は、−C1〜6アルキル−(R、−C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−(Rまたは−O−C1〜6アルキル−(Rである、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
前記化合物は、3−(2−{[4−クロロ−3−(6−クロロ−4−メチル−ピリジン−3−イル)−ベンゾイル]−メチル−アミノ}−フェノキシ)−プロピオン酸、3−(2−{[4−クロロ−3−(4−メチル−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ベンゾイル]−メチル−アミノ}−フェノキシ)−プロピオン酸、3−(2−{[4−クロロ−3−(4−シアノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ベンゾイル]−メチル−アミノ}−フェノキシ)−プロピオン酸、3−(2−{[4−クロロ−3−(4−メチル−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ベンゾイル]−メチル−アミノ}−3−メチル−フェノキシ)−プロピオン酸、3−(2−{[4−クロロ−3−(6−シアノ−4−メチル−ピリジン−3−イル)−ベンゾイル]−メチル−アミノ}−3−メチル−フェノキシ)−プロピオン酸、3−(2−{[4−クロロ−3−(4−シアノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ベンゾイル]−メチル−アミノ}−3−メチル−フェノキシ)−プロピオン酸、4−(2−{[4−クロロ−3−(4−シアノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ベンゾイル]−メチル−アミノ}−フェニル)−酪酸、2−{[4−クロロ−5−(4−シアノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−2−メトキシ−ベンゾイル]−メチル−アミノ}−安息香酸メチルエステル、4−クロロ−5−(4−シアノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−N−(2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)−2−メトキシ−N−メチル−ベンズアミドである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項15】
前記化合物は、4−{5−クロロ−4−(4−シアノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−2−[(2−メトキシ−6−メチル−フェニル)−メチル−カルバモイル]−フェノキシ}−酪酸、3−{5−クロロ−4−(4−シアノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−2−[(2−メトキシ−6−メチル−フェニル)−メチル−カルバモイル]−フェノキシ}−プロピオン酸、4−{5−クロロ−4−(4−シアノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−2−[(2−メトキシ−フェニル)−メチル−カルバモイル]−フェノキシ}−酪酸、4−[5−クロロ−2−[(5−クロロ−2−メトキシ−フェニル)−メチル−カルバモイル]−4−(4−シアノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−フェノキシ]−酪酸、2−{[2−(3−カルボキシ−プロポキシ)−4−クロロ−5−(4−シアノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ベンゾイル]−メチル−アミノ}−安息香酸メチルエステル、4−{5−クロロ−4−(4−シアノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−2−[メチル−(2−オキサゾール−5−イル−フェニル)−カルバモイル]−フェノキシ}−酪酸、4−{5−クロロ−4−(4−シアノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−2−[(2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)−メチル−カルバモイル]−フェノキシ}−酪酸、4−クロロ−5−(4−シアノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−N−(2−メトキシ−フェニル)−N−メチル−2−[3−(2H−テトラゾール−5−イル)−プロポキシ]−ベンズアミド、4−クロロ−3−(4−シアノ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−N−メチル−N−{2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)−エトキシ]−フェニル}−ベンズアミドである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項16】
請求項1から15のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容されるキャリアまたは希釈剤を含む医薬品組成物。
【請求項17】
治療を必要とする被験体の性ホルモン関連状態を治療するための方法であって、有効な量の請求項16に記載の医薬品組成物を前記被験体に投与することを含む方法。
【請求項18】
治療を必要とする被験体における状態を治療するための方法であって、前記状態は、子宮内膜症、子宮筋腫、多嚢胞卵巣、月経困難症、性交疼痛症、月経過多症、非月経骨盤痛覚、骨盤圧痛、しこり、月経周期の一般障害、化学療法による早発閉経または早期更年期、多毛症、早発思春期、前立腺、乳腺および卵巣の癌などの性腺ステロイド依存性新生物、ゴナドトロピン分泌細胞下垂体アデノーマ、腺筋症、睡眠無呼吸、過敏性大腸症候群、月経前症候群、良性前立腺過形成、下部尿路症候群、避妊または不妊性であり、有効な量の請求項16に記載の医薬品組成物を前記被験体に投与することを含む方法。
【請求項19】
前記状態は、子宮内膜症、月経困難症、多嚢胞卵巣または子宮筋腫である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記状態は、良性前立腺過形成、下部尿路症候群、子宮筋腫、前立腺癌、子宮癌、乳癌または下垂体ゴナドトロピン分泌細胞アデノーマである、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
子宮内膜症、子宮筋腫、多嚢胞卵巣、月経困難症、性交疼痛症、月経過多症、非月経骨盤痛覚、骨盤圧痛、しこり、月経周期の一般障害、化学療法による早発閉経または早期の更年期、多毛症、性早熟症、前立腺、乳腺および卵巣の癌などの性腺ステロイド依存性新生物、ゴナドトロピン分泌細胞下垂体アデノーマ、腺筋症、睡眠無呼吸、過敏性大腸症候群、月経前症候群、良性前立腺過形成、下部尿路症候群、避妊または不妊性の治療のための医薬品の製造のための請求項1から15の任意の1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項22】
子宮内膜症、月経困難症、多嚢胞卵巣または子宮筋腫の治療のための請求項21に記載の使用。
【請求項23】
良性前立腺過形成、下部尿路症候群、子宮筋腫、前立腺癌、子宮癌、乳癌または下垂体ゴナドトロピン分泌細胞アデノーマの治療のための請求項21に記載の使用。
【請求項24】
子宮内膜症、子宮筋腫、多嚢胞卵巣、月経困難症、性交疼痛症、月経過多症、非月経骨盤痛覚、骨盤圧痛、しこり、月経周期の一般障害、化学療法による早発閉経または早期の更年期、多毛症、性早熟症、前立腺、乳腺および卵巣の癌などの性腺ステロイド依存性新生物、ゴナドトロピン分泌細胞下垂体アデノーマ、腺筋症、睡眠無呼吸、過敏性大腸症候群、月経前症候群、良性前立腺過形成、下部尿路症候群、避妊または不妊性の治療のための医薬品としての使用のための請求項1から15の任意の1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項25】
子宮内膜症、月経困難症、多嚢胞卵巣または子宮筋腫の治療のための医薬品としての使用のための請求項24の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項26】
良性前立腺過形成、下部尿路症候群、子宮筋腫、前立腺癌、子宮癌、乳癌または下垂体ゴナドトロピン分泌細胞アデノーマの治療のための医薬品としての使用のための請求項24に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項27】
子宮内膜症、子宮筋腫、多嚢胞卵巣、月経困難症、性交疼痛症、月経過多症、非月経骨盤痛覚、骨盤圧痛、しこり、月経周期の一般的な障害、化学療法による早期卵巣不良または早期更年期、多毛症、性早熟症、前立腺、乳腺および卵巣の癌などの性腺ステロイド依存性新生物、ゴナドトロピン分泌細胞下垂体アデノーマ、腺筋症、睡眠無呼吸、過敏性大腸症候群、月経前症候群、良性前立腺過形成、下部尿路症候群、避妊または不妊性の治療のための医薬品としての使用のための請求項1から15の任意の1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項28】
子宮内膜症、月経困難症、多嚢胞卵巣または子宮筋腫の治療における使用のための請求項27に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項29】
良性前立腺過形成、下部尿路症候群、子宮筋腫、前立腺癌、子宮癌、乳癌または下垂体ゴナドトロピン分泌細胞アデノーマの治療における使用のための請求項27に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。

【公表番号】特表2010−523593(P2010−523593A)
【公表日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−502325(P2010−502325)
【出願日】平成20年4月4日(2008.4.4)
【国際出願番号】PCT/US2008/059438
【国際公開番号】WO2008/124610
【国際公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願人】(398005054)ニューロクライン バイオサイエンシーズ,インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】