説明

ナビゲーション装置およびプログラム

【課題】リストゲージと、リストゲージの長手方向に移動可能なスライダーを画像表示装置に表示させ、さらに、順序が付けられたリストのうち、リストゲージ中のスライダーの位置に相当する順位にある項目グループを画像表示装置に表示させるナビゲーション装置において、リストの項目数が多いときに、ユーザが操作を煩雑に思う可能性を低減する。
【解決手段】ナビゲーション装置が、スライダーをリストゲージ中の第1の位置に表示させているとき、ユーザによるリストゲージ中の第2の位置の指定の操作を受け付けたことに基づいて、第2の位置の指定の操作以外の操作を待たずにすぐ、第2の位置と第1の位置との当該長手方向に沿った間隔が大きいほど長くなる移動距離だけ、スライダー23を、第1の位置から第2の位置の方向へ移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置において、範囲画像と、範囲画像の長手方向に移動可能な指示画像を画像表示装置に表示させ、さらに、順序が付けられた項目の中集団のうち、範囲画像中の指示画像の位置に相当する順位にある項目の小集団を画像表示装置に表示させる技術が知られている。
【0003】
例えば、多くの車両用ナビゲーション装置においては、経路案内のための目的地を探し出すために、特定の検索条件(例えば目的地の名称の先頭の数文字)の入力をユーザから受け付け、受け付けた検索条件に適合する地点群(項目の中集団の一例に相当する)を地図ディスク中から抽出し、(例えば名称の50音順に)順序づける。そして、これらナビゲーション装置は、例えば、上下に長い長方形のリストゲージ(範囲画像の一例に相当する)およびそのリストゲージ中を上下に移動可能なスライダー(指示画像の一例に相当する)を表示し、さらに、検索結果の地点群のうち、リストゲージ中のスライダーの位置に相当する順位にある部分(項目の小集団の一例に相当する)を表示する。
【0004】
従来は、このスライダーをユーザの操作に応じて移動させるために、ナビゲーション装置がページスクロールボタンを備え、このページスクロールボタンの1回の押下に応じて、検索結果の地点群のうち表示する部分を、1ページ分、すなわち、一度に表示可能な地点数分、上述の順位に沿って移動させる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記のような方法で表示部分を切り替える方法を用いる場合、中集団の項目数が多いときに問題が発生する。中集団の項目数が多いと、現在表示されている小集団と、ユーザが表示を受けたいと思う項目との位置のずれが大きくなってしまいがちである。このようなとき、ユーザが望む項目を表示させるためには、ユーザは何度もスクロールボタンを押下して1ページ分の移動を多数回行わせなければならなくなる。このような操作を煩雑に思うユーザもいる。
【0006】
本発明は上記点に鑑み、範囲画像と、範囲画像の長手方向に移動可能な指示画像を画像表示装置に表示させ、さらに、順序が付けられた項目の中集団のうち、範囲画像中の指示画像の位置に相当する順位にある項目の小集団を画像表示装置に表示させるナビゲーション装置において、中集団の項目数が多いときに、ユーザが操作を煩雑に思う可能性を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明の特徴は、範囲画像と、当該範囲画像の長手方向に移動可能な指示画像とを画像表示装置に表示させる第1の表示制御を行い、かつ、順序が付けられた項目の中集団のうち、範囲画像中の指示画像の位置に相当する順位にある項目の小集団を画像表示装置に表示させる第2の表示制御を行うナビゲーション装置に関するものである。
【0008】
このナビゲーション装置が、第1の表示制御において、指示画像を範囲画像中の第1の位置に表示させているとき、ユーザによる範囲画像中の第2の位置の指定の操作を受け付けたことに基づいて、直ちに、第2の位置と第1の位置との当該長手方向に沿った間隔が大きいほど長くなる移動距離だけ、指示画像を、第1の位置から第2の位置の方向へ移動させる。
【0009】
このようになっていることで、ナビゲーション装置の表示制御により、画像表示装置が範囲画像および第1の位置における指示画像を表示し、さらに、範囲画像中の指示画像の当該長手方向の第1の位置に相当する順位にある小集団を表示する。
【0010】
そしてナビゲーション装置は、ユーザによる第2の位置の指定の操作があったことに基づいて、直ちに、第2の位置と第1の位置との当該長手方向に沿った間隔が大きいほど長くなる移動距離だけ、指示画像を、第1の位置から第2の位置の方向へ移動させる。すると、ナビゲーション装置の第2の表示制御により、画像表示装置は、範囲画像中の指示画像の当該長手方向の第2の位置に相当する順位にある小集団を表示するようになる。
【0011】
このようになっているので、第2の位置と第1の位置との当該長手方向に沿った間隔が大きいほど、第2の位置を指定する操作後直ちに指示画像が移動する位置およびそれに応じた表示対象の小集団の順位上の変化が大きくなる。
【0012】
したがって、中集団の項目数が多いときでも、指示画像の存在位置から大きく離れた範囲画像中の位置を指定することで、その指定のとき表示されている小集団から順位上遠い位置にある項目を直ちに表示させることができる。したがって、ユーザが所望の項目を表示させるための操作を煩雑に思う可能性が低減される。
【0013】
なお、“直ちに”とは、「第2の位置の指定の操作以外の操作を待たずに」という意味である。したがって、第2の位置の指定の操作と、指示画像の移動との間のタイミングのずれの大小と、“直ちに”であるか否かとは、無関係である。
【0014】
また、項目としては、例えば、複数件の検索結果の各件、複数行から成る文章の各行、複数行から成るWebページの各行、複数ページからなる文書の各ページ、順番付けられた複数個の画像の群における各画像、縦横2次元に並べられたドット群からなる画像の各横一列のドット列がある。
【0015】
また、項目の中集団および項目の小集団、さらには、後出の項目の大集団における、大、中、小の概念は、これら大集団、中集団および小集団の間における項目数の相対的多寡の関係を表すものであって、各集団の項目数の絶対的な(すなわち他の集団との比較ではない)多寡とは無関係である。
【0016】
また、第1の表示制御において、ナビゲーション装置は、指示画像を範囲画像中の第1の位置に表示させているとき、ユーザによる範囲画像中の第2の位置の指定の操作があったことに基づいて直ちに、指示画像を、当該第2の位置へ移動させるようになっていてもよい。このようになっていることで、範囲画像中における指示画像の位置と、中集団中における表示対象の小集団の位置との対応が、感覚的にわかりやすくなる。
【0017】
また、第1の表示制御において、ナビゲーション装置は、中集団の総項目数から、第2表示制御において画像表示装置に表示させる小集団の項目数を減算した結果の数に応じた刻み数で、範囲画像中で指示画像が位置することができる離散的な複数の基準位置を決定し、さらに、指示画像を第1の位置に表示させているとき、ユーザによる第2の位置の指定の操作を受け付けたことに基づいて直ちに、決定した複数の基準位置のうち第2の位置に最も近い基準位置へ、指示画像を移動させるようになっていてもよい。
【0018】
このようにすることで、表示される小集団に含まれる項目毎に、指示画像の位置が決まるようになるので、中集団中における表示対象の小集団の位置との対応が、感覚的にわかりやすくなる。
【0019】
また、ナビゲーション装置は、入力された検索条件に基づいて、項目の大集団から中集団を抽出するようになっていてもよい。この場合、ナビゲーション装置は、第1の表示制において、中集団が抽出されて以後、ユーザによる範囲画像中の位置の指定の操作を受け付けるまでの間に、基準位置を決定するようになっていてもよい。
【0020】
このように、中集団の項目数が判明すると、指定画像の移動の操作を待たずに前もって基準位置を決めておき、当該操作がある度にこの基準位置を用いて移動を行うようになっていることで、基準位置の計算を移動操作がある度に行う必要がなくなる。したがって、ナビゲーション装置の処理負荷が低下する。
【0021】
あるいは、第1の表示制御手段において、ナビゲーション装置は、ユーザによる範囲画像中の位置の指定の操作を受け付ける度に、基準位置を決定するようになっていてもよい。この場合は、あらかじめ基準位置を決めておく場合に比べ、基準位置のデータを記録する必要がある期間が短いので、その分記憶媒体の容量の節約となる。
【0022】
また、第2の位置が、複数の基準位置のうち隣り合う2つの間にあり、かつこれら2つの基準位置から等距離となる位置にある場合、ナビゲーション装置は、これら2つの基準位置のうち、第1の位置に近い基準位置へ、指示画像を移動させるようになっていてもよい。
【0023】
ユーザは多くの場合、指示画像を移動させようとするとき、その移動の方向に過度の操作を行ってしまう傾向がある。したがって、指定された位置が2つの隣り合う基準位置に対して等距離となる位置であれば、ユーザの意図は、現在の指示画像の位置すなわち第1の位置に近い方への移動である可能性が高い。したがって、上記のような作動により、よりユーザの意図に合った指示画像の移動を実現することができるようになる。
【0024】
また、第1の表示制御において、ナビゲーション装置は、小集団の項目数を中集団の項目数で除算しさらに範囲画像の長手方向の長さを乗算した結果の値が下限値より大きいとき、当該結果の値を指示画像の当該長手方向の長さとし、当該結果の値が当該下限値以下のとき、当該下限値を指示画像の長手方向の長さとするようになっていてもよい。
【0025】
このようにすることで、小集団の項目数が多い場合であっても、指示画像の当該長手方向(すなわち範囲画像の長手方向)の長さが見づらいほど小さくなる可能性が低減される。
【0026】
またこのとき、第1の表示制御において、ナビゲーション装置は、小集団の項目数を中集団の項目数で除算しさらに範囲画像の長手方向の長さを乗算した結果の値が下限値より大きいとき、当該結果の値を画像表示装置の表示画面中のドット単位で表したときの小数点以下がゼロとなるように丸め処理を行った結果の値を、指示画像の長手方向の長さとするようになっていてもよい。
【0027】
また、第1の表示制御において、ナビゲーション装置は、範囲画像の長手方向の長さから指示画像の長手方向の長さを減算した結果である第1の減算結果を、第2表示制御において画像表示装置に表示させる小集団の項目数を中集団の総項目数から減算した結果である第2の減算結果で除算した結果としての除算結果を刻み幅として、複数の基準位置のうち1つを除くすべてを、範囲画像の長手方向の一方の端点から順次決定していってもよい。
【0028】
このようになっていることで、基準位置の刻み幅が、指示画像の長さと適合し、かつ、ほぼ等間隔となる。ただし、上述のように、指示画像が下限となる場合や、ドット単位で指示画像の長さが丸められる場合には、第1の減算結果が刻み幅の整数倍にならない場合がある。このような場合のために、複数の基準位置のうち残りの1つを、範囲画像の前記長手方向の他方の端点から、指示画像の長手方向の長さ分だけ離れた位置に決定するようになっていてもよい。このようにすることで、当該残りの1つの基準位置の算出において、誤差を吸収することができる。
【0029】
また、ナビゲーション装置は、画像表示装置の表示画面に重ねて設けられたタッチパネルを有していてもよい。このとき、第2の位置の指定とは、このタッチパネルを用いた第2の位置へのタッチであってもよい。ナビゲーション装置は、ユーザの移動時に用いられるので、タッチパネルによる、表示画面と密接に関連した操作が比較的適している。
【0030】
また、第1の表示制御において、ナビゲーション装置は、中集団の総項目数が基準項目数を超えていることに基づいて、第2の位置と第1の位置との長手方向に沿った間隔が大きいほど長くなる移動距離だけ、指示画像を、第1の位置から第2の位置の方向へ移動させる作動の実行を禁止するようになっていてもよい。
【0031】
これは、中集団の総項目数が多くなると、本発明によって実現されるような機能の効果が低下する場合があるかもしれないことに鑑みたものである。
【0032】
そのような場合の一例としては、ナビゲーション装置が、第1の記憶媒体と、第1の記憶媒体よりも読み出しスピードが速い第2の記憶媒体とを備え、そのようなナビゲーション装置が、第1の記憶媒体が記憶する項目の大集団から中集団を抽出し、さらに第2の表示制御において、中集団の一部または全部を、第1の記憶媒体から第2の記憶媒体に複写すると共に、範囲画像中の指示画像の位置に相当する順位にある小集団のそれぞれを、それが第2の記憶媒体に記憶されていれば第2の記憶媒体から読み出して画像表示装置に表示させ、それが第2の記憶媒体に記憶されていなければ第1の記憶媒体から読み出して画像表示装置に表示させる場合がある。
【0033】
このような例においては、中集団の総項目数が、第2の記憶媒体に中集団の記憶用として割り当てられた記憶領域が記憶可能な最大の項目数を超えると、表示対象の小集団を切り替えるときに、読み出し速度の遅い第1の記憶媒体から項目を読み出さなければならない場合が発生する。したがって、この例においては、基準項目数は、当該最大の項目数以下であってもよい。
【0034】
また、第1の表示制御において、ナビゲーション装置は、指示画像を範囲画像中の第1の位置に表示させているとき、ユーザによる範囲画像の周囲の第3の位置の指定の操作を受け付けたことに基づいて、直ちに、第3の位置に対応する範囲画像内の第4の位置と第1の位置との前記長手方向に沿った間隔が大きいほど長くなる移動距離だけ、前記指示画像を、第1の位置から第4の位置の方向へ移動させるようになっていてもよい。
【0035】
このようになっていることで、ユーザが範囲画像内を指定しようとしながらも誤ってその外を指定してしまうようなミスをある程度カバーすることができる。
【0036】
また、ナビゲーション装置は、ユーザによる範囲画像中の位置の指定の操作以外の指定を受け付けるようになっていてもよい。この場合、第1の表示制御において、ナビゲーション装置は、他の操作を受け付けているときに、ユーザによる範囲画像中の第2の位置の指定の操作があったことに基づいて、第2の位置と第1の位置との長手方向に沿った間隔が大きいほど長くなる移動距離だけ、指示画像を、第1の位置から第2の位置の方向へ移動させる作動を禁止するようになっていてもよい。このようにすることで、第2の位置の指定の操作よりも他の操作が優先されるようになる。
【0037】
また、第2の表示制御において、ナビゲーション装置は、画像表示装置に表示させる小集団中の1つの項目を画像表示装置に強調表示させ、所定の操作を受け付けたことに基づいて、強調表示の対象を順位に沿って一項目ずつずらすようになっていてもよい。
【0038】
このとき、第2の表示制御において更に、第1の表示制御によって指示画像が移動したことに基づいて、中集団のうち、範囲画像中の指示画像の移動先の位置に相当する順位にある項目の小集団を画像表示装置に表示させると共に、当該小集団の中で当該順序において中央順位となる項目を、強調表示させるようになっていてもよい。
【0039】
このようになっていることで、強調表示が小集団中の当該順序における先頭および後尾のいずれにも近くなるので、強調表示の対象を一項目ずつずらす操作がユーザにとって煩雑になる可能性が低減される。
【0040】
また、本発明の特徴は、範囲画像と、当該範囲画像の長手方向に移動可能な指示画像を画像表示装置に表示させる第1の表示制御手段、および、順序が付けられた項目の中集団のうち、当該範囲画像中の当該指示画像の位置に相当する順位にある項目の小集団を当該画像表示装置に表示させる第2の表示制御手段として、コンピュータを機能させるプログラムであって、当該第1の表示制御手段は、当該指示画像を当該範囲画像中の第1の位置に表示させているとき、ユーザによる当該範囲画像中の第2の位置の指定の操作があったことに基づいて、直ちに、当該第2の位置と当該第1の位置との当該長手方向に沿った間隔が大きいほど長くなる移動距離だけ、当該指示画像を、当該第1の位置から当該第2の位置の方向へ移動させることを特徴とするプログラムとしても捉えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1のハードウェア構成を示す。この車両用ナビゲーション装置1は、以下詳述する通り、検索結果の施設リストをスクロール可能に表示し、さらに、スクロールにおける表示位置を指示するためのスライダー、およびスライダーの可動範囲を示すリストゲージを表示する。そして、リストゲージ中のどの位置がユーザによって指定されても、その位置(その位置の近傍を含む)にスライダーを直ちに移動し、さらに、移動先の位置に対応した施設リスト中の部分を表示する。
【0042】
このような車両用ナビゲーション装置1は、位置検出器11、画像表示装置12、操作スイッチ群13、スピーカ14、地図データ取得部15、および制御回路16を有している。
【0043】
位置検出器11は、いずれも周知の図示しない地磁気センサ、ジャイロスコープ、車速センサ、およびGPS受信機等のセンサを有しており、これらセンサの各々の性質に基づいた、車両の現在位置、向き、および速度を特定するための情報を制御回路16に出力する。画像表示装置12は、制御回路16から出力された映像信号に基づいた映像をユーザに表示する。
【0044】
操作スイッチ群13は、ユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に基づく信号を制御回路16に出力する装置であり、メカニカルキー13aおよびタッチパネル13bを含む。メカニカルキー13aは、車両用ナビゲーション装置1の表面に設けられたボタン、ダイヤル等である。タッチパネル13bは、画像表示装置12の表示画面に重ねて設けられる。
【0045】
地図データ取得部15は、DVD、CD、HDD等の不揮発性の記憶媒体およびそれら記憶媒体に対してデータの読み出し(および可能ならば書き込み)を行う装置から成る。当該記憶媒体は、制御回路16が実行するプログラム、経路案内用の地図データ等を記憶している。
【0046】
地図データは、道路データおよび施設データを有している。道路データは、リンクの位置情報、種別情報、ノードの位置情報、種別情報、および、ノードとリンクとの接続関係の情報等を含んでいる。施設データは、複数の施設(項目の大集団の一例に相当する)毎のレコードを複数有しており、各レコードは、対象とする施設の名称情報、所在位置情報、土地地番情報、電話番号情報、郵便番号情報、施設種類情報等を示すデータを有している。なお、施設(項目の一例に相当する)とは、デパート、レストラン、コンビニエンスストア、民家、アミューズメントパーク、競技場、公園、港、交差点等、移動の目標となるような人工の地点をいう。
【0047】
制御回路(コンピュータに相当する)16は、RAM17、ROM18、CPU19等を有するマイコンである。なお、RAM17の読み出しスピードは、地図データ取得部15の記憶媒体の読み出しスピードより早い。CPU19は、RAM17または地図データ取得部15から読み出した車両用ナビゲーション装置1の動作のためのプログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、および地図データ取得部15から情報を読み出し、RAM16および(可能であれば)地図データ取得部15の記憶媒体に対して情報の書き込みを行い、位置検出器11、画像表示装置12、操作スイッチ群13、およびスピーカ14と信号の授受を行う。
【0048】
CPU19がプログラムを実行することによって行う具体的な処理としては、現在位置特定処理、誘導経路算出処理、経路案内処理等がある。現在位置特定処理は、位置検出器11からの信号に基づいて、周知のマップマッチング等の技術を用いて車両の現在位置や向きを特定する処理である。誘導経路算出処理は、操作スイッチ群13に対するユーザの操作に基づいて目的地を決定し、現在位置から当該目的地までの最適な誘導経路を算出する処理である。
【0049】
経路案内処理は、地図データ取得部15から地図データを読み出し、算出された誘導経路、目的地、経由地および現在位置等をこの地図データの示す地図上に重ねた画像を、画像表示装置12に出力し、案内交差点の手前に自車両が到達したとき等の必要時に、右折、左折等を指示する案内音声信号をスピーカ14に出力させる処理である。
【0050】
上述の誘導経路算出処理において、CPU19は、目的地を決定するために、操作スイッチ群13を用いてユーザが入力した検索条件に合致する施設群(以下、検索結果施設群という;項目の中集団の一例に相当する)を、地図データ中の施設データから抽出し、抽出した検索結果施設群のリストを、画像表示装置12に表示させる。図2に、このリスト表示制御の際における画像表示装置12の表示画面20の一例を示す。この表示画面20中、リストウィンドウ21が、この施設リストを表示するための領域である。
【0051】
リストウィンドウ21は、複数の、具体的には5個の、施設領域21a〜eを含んでいる。図2に示すように1次元配列で上下に並んだ施設領域21a〜eのそれぞれは、1つの施設の情報(例えば施設名称)を表示するための領域である。したがって、リストウィンドウ21内には一度に5個までの施設しか表示できない。
【0052】
CPU19は、このリストウィンドウ21内に表示する施設群(以下、表示対象施設群という;項目の小集団の一例に相当する)を検索結果施設群から抽出するために、検索結果施設群中の施設を順序づける。順序付けの方法としては、施設データ中のレコードの番号に基づいた方法を用いてもよいし、施設の名称の五十音順に基づいた方法を用いてもよいし、施設の現在位置からの距離に基づいた方法を用いてもよい。
【0053】
そしてCPU19は、順序付けた検索結果施設群中の、当該順序において連続する5個の施設を、表示対象施設群として抽出し、リストウィンドウ21内に、当該順序に沿った順で上下に並べる。
【0054】
更にCPU19は、画像表示装置12を制御して、リストウィンドウ21の表示対象施設の並びの方向を長辺方向とするリストゲージ22を表示させる。このリストゲージ22は、リストウィンドウ21のすぐ横(すなわち、リストウィンドウ21の表示対象施設の並びの方向に垂直な方向に、リストウィンドウ21から離れた位置)に配置される。
【0055】
更にCPU19は、画像表示装置12を制御して、リストゲージ22中の一部に矩形のスライダー23を表示させる。スライダー23を表示させる位置は、上記順序における、検索結果施設群中の表示対象施設群の順位に相当する位置とする。図3および図4に、検索結果施設群30中の表示対象施設群の順位と、リストゲージ22中のスライダー23の位置との対応関係を例示する。
【0056】
図3に示すように、検索結果施設群30が14個の施設30a〜pから成り、表示対象施設群が検索結果施設群中の2番目の施設30bから6番目の施設30fから成る場合、CPU19は、スライダー23を、スライダー23の上端からリストゲージ22の上端までの長さと、スライダー23の下端からリストゲージ22の下端までの長さの比が、ほぼ1対8となるような位置に配置する。
【0057】
また、図4に示すように、表示対象施設群が検索結果施設群中の9番目の施設30iから13番目の施設30nから成る場合、CPU19は、スライダー23を、スライダー23の上端からリストゲージ22の上端までの長さと、スライダー23の下端からリストゲージ22の下端までの長さの比が、ほぼ8対1となるような位置に配置する。
【0058】
このようなリスト表示制御のために、CPU19は、図5にフローチャートで示すようなプログラム100を実行する。このプログラム100の実行において、CPU19は、まずステップ110で、操作スイッチ群13を用いたユーザの検索条件入力を受け付ける。検索条件としては、施設の名称の先頭の数文字が特定の文字列(例えば「くう」)であるという条件、施設の電話番号の先頭の複数の数字列が特定の数字列(例えば「03431」)であるという条件等がある。
【0059】
続いてステップ120で、入力された検索条件に適合する施設群(すなわち検索結果施設群)を、施設データから抽出する。そして、抽出した検索結果施設群を先頭から順にRAM17に複写する。検索結果施設群の数が、RAM17中の検索結果施設群用にあらかじめ割り当てられた記憶領域に収まる数である場合は、すべての検索結果施設群がRAM17に複写される。しかし、検索結果施設群の数が、RAM17中の検索結果施設群用に割り当てられた記憶領域に収まらない数である場合は、検索結果施設群の先頭の施設から、当該記憶領域に収まる分だけ、RAM17に複写する。
【0060】
続いてステップ130で、スライダー23の、リストウィンドウ21の長手方向におけるサイズ(すなわちスライダー23の高さ)を計算する。この計算のために、CPU19は、図6に示すプログラム300を実行する。
【0061】
このスライダー23の高さの計算は、図7に示すような、検索結果施設群30が含む総施設数M(以下、検索結果施設数Mという;図7の例においては14)、リストウィンドウ21が表示可能な最大施設数N(以下、表示施設数Nという;図7の例においては5)、およびリストゲージ22の長手方向の長さA(以下、ゲージ長さAという)、および長さAより小さい値である下限値MinBに基づいて行われる。ここで、リストゲージ22の長さAおよび下限値MinB、さらに計算結果としてのスライダー23の高さBは、表示画面20中のドット数を単位として計算する。
【0062】
具体的には、CPU19は、プログラム300を実行することで、表示施設数Nが検索結果施設数M以上であれば(ステップ310参照)スライダー高さBをゲージ長さAと同じ値とする(ステップ320参照)。すなわち、スライダー23をリストゲージ22の高さいっぱいに伸ばす。また、表示施設数Nが検索結果施設数M未満であれば(ステップ310参照)、スライダー高さBを、表示施設数N(小集団の項目数の一例に相当する)を検索結果施設数M(中集団の項目数の一例に相当する)で除算しさらにゲージ長さA(範囲画像の長手方向の長さの一例に相当する)を乗算した結果の値を、スライダー高さBとする(ステップ330参照)。なおこのとき、ドット数単位で表したスライダー高さBの値の小数点以下については、四捨五入、切り上げ、切り下げ等の、丸め処理を行うことで、最終的なスライダー高さBの小数点以下の値がゼロとなるようにする。
【0063】
ただし、このような乗算結果の値が、下限値MinB以下であれば(ステップ340参照)、スライダー高さBを下限値MinBと同じ値にする(ステップ350参照)。このようにすることで、表示施設数Nが多い場合であっても、スライダー23の高さBが見づらいほど小さくなる可能性が低減される
プログラム100のステップ130に続いては、ステップ140で、スライダー23のためのスロット群の位置の計算を行う。スライダー23のためのスロットとは、リストゲージ22中でスライダー23が位置することができる離散的な複数の基準位置としての矩形領域であり、その領域の大きさ、形状は、ステップ130において確定したスライダー23の大きさおよび形状と同じものとなる。スライダー23のためのスロットの数は、検索結果施設数Mから表示施設数Nを減算した値Xに1を加えた値となる。
【0064】
CPU19は、スライダー23のためのスロット群の位置の計算として、具体的には、それらスロット群のそれぞれの上端位置を計算する。1つのスロットの上端位置が決まれば、そのスロットの下端位置も一意に決まる。このスロット上端の計算のために、CPU19は、図8に示すプログラム400を実行する。
【0065】
このプログラム400の実行において、CPU19は、検索結果施設数Mから表示施設数Nを減算した結果の値X(第2の減算結果の一例に相当する;ステップ410参照)で、ゲージ長さAからスライダー高さBを減算した結果の値(第1の減算結果の一例に相当する)を除算し、その除算結果を値Yとする(ステップ420参照)。なお、この除算結果についても、ドット数単位で表した少数点以下については、切り捨て、切り上げ、四捨五入等の丸め処理を行う。そして、この除算結果Yを刻み幅として、図9に示すように、リストゲージ22の上端Pos[0](ステップ430参照)を始点として順次リストゲージ22の長手方向に沿って下方に、X個のスロット上端Pos[0]〜Pos[X−1]を決定していく(ステップ440参照)。このようになっていることで、スライダー23用のスロット位置の刻み幅が、スライダー23の長さと適合し、かつ、ほぼ等間隔となる。
【0066】
ただし、上述のように、スライダー高さBが下限値MinBと同じ値になる場合、ドット単位でスライダー23の長さが丸められる場合、および、除算結果Yが丸められる場合には、A−Bの値が刻み幅Yの整数倍にならない場合がある。このような場合のために、X+1個のスロット上端のうち、最下端の1個の位置Pos[X]については、リストゲージ22の最下端から、スライダー23の高さの分だけ離れた位置に決定する(ステップ450参照)。このようにすることで、最下端のスロットの位置の算出において、誤差を吸収することができる。
【0067】
このように、車両用ナビゲーション装置1は、検索結果施設数Mから表示施設数Nを減算した結果の数に応じた刻み数で、リストゲージ22中でスライダー23が位置することができる離散的な複数のスロット位置を決定することで、表示される表示対象施設群に含まれる施設毎に、スライダー23の位置が決まるようになるので、検索結果施設群中における表示対象施設群の位置との対応が、感覚的にわかりやすくなる。
【0068】
ステップ140に続いてステップ150で、CPU19は、画像表示装置12にリストゲージ22およびスライダー23を表示させる。リストゲージ22中のスライダー23の相対的な位置は、ステップ140で算出したスロット位置のいずれか(例えばPos[0]を上端とするスロット)とする。またこのとき、図2に示す上ページスクロールボタン24、下ページスクロールボタン25、および戻るボタン26を表示させる。これらボタン24〜26は、タッチパネル13bおよびメカニカルキー13aの操作によってユーザが選択できるようになっている。
【0069】
続いてステップ160では、リスト表示を行う。すなわち、リストウィンドウ21中に、検索結果施設群のうち、ステップ150において表示させたスライダー23の位置に相当する順位にある施設群を表示対象施設群として、リストウィンドウ21内にリスト表示させる。このとき、表示対象施設群のそれぞれの施設を、それがRAM17に記憶されていればRAM17から読み出して表示させ、それがRAM17に記憶されていなければ地図データ取得部15の記憶媒体から読み出して前記画像表示装置に表示させる。
【0070】
続いてステップ170では、スライダー23に対する移動操作があるまで待つ。スライダー23に対する移動操作としては、タッチパネル13bを用いたリストゲージ22またはその近傍に対するタッチがある。車両用ナビゲーション装置1は、ユーザの移動時に用いられるので、タッチパネルによる、表示画面と密接に関連した操作が比較的適している。
【0071】
図10に、リストゲージ22およびその周辺の拡大図を示す。リストゲージ22の近傍の位置とは、リストゲージ22の外部を囲う矩形28内部のタッチ有効範囲をいう。なお、この矩形の枠線は、説明の便宜のための仮想的な線であり、表示画面20においては表示されないようになっている。図10の例においては、タッチ有効範囲28は、リストゲージ22から上下左右に5ドット広がった矩形範囲であるが、このような広さである必要もないし、矩形である必要もない。このようになっていることで、ユーザがリストゲージ22内を指定しようとしながらも誤ってその外を指定してしまうようなミスをある程度カバーすることができる。
【0072】
また、スライダー23に対する他の移動操作としては、タッチパネル13bを用いた上ページスクロールボタン24または下ページスクロールボタン25に対するタッチがある。
【0073】
移動操作があると、続いてステップ180で、スライダー23の移動先の位置を計算する。具体的には、上ページスクロールボタン24がタッチされた場合においては、スライダー23の移動先の位置は、リストウィンドウ21の表示内容を1ページ分上にスクロールするような位置とする。すなわち、表示対象施設群を、現在の施設群の先頭順位の施設より1つ順位が早い施設を最後尾とする、現在の施設群と同じ数で当該順序において連続する施設群を、新たな表示対象施設群とするような位置を、スライダー23の新たな位置とする。
【0074】
また、下ページスクロールボタン25がタッチされた場合においては、スライダー23の移動先の位置は、リストウィンドウ21の表示内容を1ページ分下にスクロールした位置とする。すなわち、表示対象施設群を、現在の施設群における最後尾の順位の施設より1つ順位が遅い施設を先頭順位とする、現在の施設群と同じ数で当該順序において連続する施設群を、新たな表示対象施設群とするような位置を、スライダー23の新たな位置とする。
【0075】
タッチパネル13bを用いたリストゲージ22またはその近傍に対するタッチがあった場合の、スライダー23の移動先の位置の計算については、後述する。
【0076】
ステップ180の後、再度ステップ150を実行する。ステップ180に続くステップ150においては、CPU19は、スライダー23を表示させる位置は、ステップ180で計算した結果の位置とする。
【0077】
ステップ180に続いてステップ150が実行された後のステップ160では更に、リストウィンドウ21中の表示対象施設群中において中央順位となる項目21cを強調表示させる。強調表示としては、例えば、図11に示すように、施設領域21cの外枠27の表示色を他の施設領域と違うものにし、または、外枠27を他の施設領域の外枠よりも太くする。あるいは、施設領域21c全体の表示色を他の施設領域と違うものにしてもよい。そして、メカニカルキー13aの所定のボタンまたはタッチパネル13bの図示しない所定のボタンをユーザが操作したことに基づいて、強調表示の対象となる施設領域を上または下に1領域ずつずらすようになっていてもよい。
【0078】
このように、スライダー23の位置が変化した後に、強調表示の対象を、表示対象施設群中の順序における先頭および後尾のいずれにも近くなる位置に配することで、強調表示の対象を1領域ずつずらす操作がユーザにとって煩雑になる可能性が低減される。
【0079】
なお、プログラム100の実行中に、リストウィンドウ21中に表示された施設のうちの1つを確定するための操作をユーザが行ったとき、CPU19は、割り込み処理として、その確定された施設を目的地として決定し、引き続き、当該目的地に対する最適経路を計算する。
【0080】
施設の1つを確定する操作としては、タッチパネル13bを用いた当該施設を表示している部分のタッチ等がある。また、施設の1つを確定する操作としては、メカニカルキー13aの所定の決定ボタンの押下がある。この決定ボタンの押下があった場合、CPU19は、現在強調表示されている施設を、確定対象の施設とする。
【0081】
また、プログラム100の実行中に、タッチパネル13bを用いて戻るボタン26をタッチする操作をユーザが行ったとき、CPU19は、すぐに誘導経路算出処理を終了する。
【0082】
ここで、ステップ180において、タッチパネル13bを用いたリストゲージ22またはその近傍に対するタッチがあった場合の、スライダー23の移動先の位置の計算について説明する。この場合、CPU19は、図12に示すプログラム100を実行する。
【0083】
このプログラム100の実行において、CPU19は、まずステップ803で、検索結果施設数Mが基準施設数(基準項目数の一例に相当する)を超えているか否かを判定し、超えていれば続いてステップ805を実行し、超えていなければ、スライダー23を移動させないとして、プログラム800の実行を終了する。
【0084】
この基準施設数は、ステップ810以降の処理(以下、ジャンプスクロール処理という)を行うか否かを決めるための基準値である。検索結果施設数Mが、RAM17に検索結果施設群の記憶用として割り当てられた記憶領域が記憶可能な最大の施設数を超えると、表示対象施設群を切り替えるときに、読み出し速度の遅い地図データ取得部15の記憶媒体から表示のために施設を読み出さなければならない場合が発生する。このような事態を発生させないために、基準施設数は、当該最大の施設数であってもよいし、それより小さい数であってもよい。
【0085】
ステップ805では、タッチされた表示画面中の位置座標は有効な座標であるか否かを判定する。具体的には、タッチされた位置が、図13のタッチポイント40に示すような、スライダー23上の位置であった場合、タッチされた位置座標は有効な座標でないと判定する。また、スライダー23以外のリストゲージ22中の位置に41〜46や、タッチ有効範囲(図示せず)内の位置47がタッチされた場合は、タッチされた位置座標は有効な座標であると判定する。
【0086】
また、ステップ805では、リストゲージ22およびその近傍へのタッチが、メカニカルキー13aが操作されているとき、またはタッチパネル13bの他の位置がタッチされているときに行われた場合、タッチされた位置座標は有効でないと判定する。このように、ナビゲーション装置1は、他の操作を受け付けているときに、ユーザによるリストゲージ22中の位置の指定の操作があったことに基づいて、ジャンプスクロール処理を行うことを禁止する。このようにすることで、ジャンプスクロール処理よりも他の操作が優先されるようになる。
【0087】
ステップ805で有効な座標であると判定すれば続いてステップ810以降のジャンプスクロール処理を行い、有効な座標でないと判定すれば、スライダー23を移動させないとして、プログラム800の実行を終了する。
【0088】
続いてステップ810では、タッチされた座標は、スライダー23より上であるか下であるかを判定する。タッチポイント41〜43がタッチされた場合は、スライダー23より上の位置であると判定する。タッチポイント44〜46がタッチされた場合は、スライダー23より下の位置であると判定する。リストゲージ22の外のタッチポイント47(第3の位置の一例に相当する)が押された場合は、当該ポイントに対応するリストゲージ22内の位置として、表示画面20中でタッチポイント47と同じ高さにあるポイント43(第4の位置の一例に相当する)がタッチされたものみなす。したがって、この場合も、スライダー23より上が押されたと判定する。上であると判定した場合は続いてステップ815を実行し、下であると判定した場合は続いてステップ835を実行する。
【0089】
ステップ815では、プログラム400によって決定したスライダー用スロットの上端位置のうち、タッチポイントに最も近い上端位置を特定する。図13の例においては、スライダー23の上端位置、リスゲージ22の上端位置、および破線で示された位置が、複数のスライダー用スロットの上端位置を構成する。タッチポイント41に最も近い上端位置は、スライダー23の最上端である。タッチポイント42に最も近い上端位置は、その直上の破線で示された上端位置である。タッチポイント43に最も近い上端位置は、当該タッチポイント43の座標を挟んで上下に隣り合う2つの上端位置の両方である。
【0090】
続いてステップ820では、タッチポイントが、上下の上端位置まで等距離であるか否かを、ステップ815において、最も近い上端位置が2つあったか否かで判定する。タッチポイント43がタッチされた場合は、この判定結果が肯定となり、続いてステップ825を実行し、タッチポイント41、42がタッチされた場合は、この判定結果が否定となり、続いてステップ830を実行する。
【0091】
ステップ825では、2つある最も近い上端座標のうち、下側の上端座標を、スライダー23の移動先のスロットの上端座標として特定し、プログラム800の処理を終了する。ユーザは多くの場合、スライダー23を移動させようとするとき、その移動の方向に過度の操作を行ってしまう傾向がある。したがって、指定された位置が2つの隣り合う上端位置に対して等距離となる位置であれば、ユーザの意図は、現在のスライダー23に近い方への移動である可能性が高い。したがって、上記のような作動により、よりユーザの意図に合ったスライダー23の移動を実現することができるようになる。ステップ830では、特定した最も近い上端座標を、スライダー23の移動先のスロットの上端座標として特定し、プログラム800の処理を終了する。
【0092】
ステップ835では、プログラム400によって決定したスライダー用スロットの複数の上端に対応する複数の下端位置のうち、タッチポイントに最も近い下端位置を特定する。図13の例においては、スライダー23の下端位置、リスゲージ22の下端位置、および一点鎖線で示された位置が、複数のスライダー用スロットの上端位置を構成する。タッチポイント44に最も近い下端位置は、スライダー23の最下端である。タッチポイント45に最も近い下端位置は、その直下の一点鎖線で示された下端位置である。タッチポイント46に最も近い上端位置は、当該タッチポイント46の座標を挟んで上下に隣り合う2つの下端位置の両方である。
【0093】
続いてステップ840では、タッチポイントが、上下の下端位置まで等距離であるか否かを、ステップ835において、最も近い下端位置が2つあったか否かで判定する。タッチポイント46がタッチされた場合は、この判定結果が肯定となり、続いてステップ845を実行し、タッチポイント45、46がタッチされた場合は、この判定結果が否定となり、続いてステップ850を実行する。
【0094】
ステップ845では、2つある最も近い下端座標のうち、上側の下端座標を、スライダー23の移動先のスロットの下端座標として特定し、プログラム800の処理を終了する。ユーザは多くの場合、スライダー23を移動させようとするとき、その移動の方向に過度の操作を行ってしまう傾向がある。したがって、指定された位置が2つの隣り合う下端位置に対して等距離となる位置であれば、ユーザの意図は、現在のスライダー23に近い方への移動である可能性が高い。したがって、上記のような作動により、よりユーザの意図に合ったスライダー23の移動を実現することができるようになる。ステップ850では、特定した最も近い下端座標を、スライダー23の移動先のスロットの上端座標として特定し、プログラム800の処理を終了する。
【0095】
以上のように、この車両用ナビゲーション装置1が、スライダー23をリストゲージ22中の第1の位置(現在位置)に表示させているとき、ユーザによるリストゲージ22中の第2の位置の指定の操作を受け付けたことに基づいて、第2の位置の指定の操作以外の操作を待たずにすぐ、第2の位置と第1の位置との当該長手方向に沿った間隔が大きいほど長くなる移動距離だけ、スライダー23を、第1の位置から第2の位置の方向へ移動させる。
【0096】
このようになっていることで、ナビゲーション装置の表示制御により、画像表示装置12がリストゲージ22および第1の位置におけるスライダー23を表示し、さらに、リストゲージ22中のスライダー23の当該長手方向の第1の位置に相当する順位にある表示対象施設群を表示する。
【0097】
そして車両用ナビゲーション装置1は、ユーザによる第2の位置の指定の操作があったことに基づいて、直ちに、第2の位置と第1の位置との当該長手方向に沿った間隔が大きいほど長くなる移動距離だけ、スライダー23を、第1の位置から第2の位置の方向へ移動させる。すると、ナビゲーション装置の第2の表示制御により、画像表示装置12は、リストゲージ22中のスライダー23の当該長手方向の第2の位置に相当する順位にある表示対象施設群を表示するようになる。
【0098】
このようになっているので、第2の位置と第1の位置との当該長手方向に沿った間隔が大きいほど、第2の位置を指定する操作後直ちにスライダー23が移動する位置およびそれに応じた表示対象の表示対象施設群の順位上の変化が大きくなる。
【0099】
したがって、検索結果施設群の項目数が多いときでも、スライダー23の存在位置から大きく離れたリストゲージ22中の位置を指定することで、現在表示されている表示対象施設群から順位上遠い位置にある項目を直ちに表示させることができる。したがって、ユーザが所望の項目を表示させるための操作を煩雑に思う可能性が低減される。
【0100】
また、第1の表示制御において、車両用ナビゲーション装置1は、スライダー23をリストゲージ22中の第1の位置に表示させているとき、ユーザによるリストゲージ22中の第2の位置の指定の操作があったことに基づいて直ちに、スライダー23を、当該第2の位置へ移動させるようになっている。このようになっていることで、リストゲージ22中におけるスライダー23の位置と、検索結果施設群中における表示対象の表示対象施設群の位置との対応が、感覚的にわかりやすくなる。そして、直ちにユーザが指定した場所への直接移動、もしくは、指定した場所の近傍への移動が可能となり、操作の煩わしさの軽減、および、操作時間の短縮化が実現される。
【0101】
また、車両用ナビゲーション装置1は、施設データから検索結果施設群が抽出されて以後、ユーザによるリストゲージ22中の位置の指定の操作を受け付けるまでの間に、基準位置を決定するようになっている。
【0102】
このように、検索結果施設群の項目数が判明すると、指定画像の移動の操作を待たずに前もって基準位置を決めておき、当該操作がある度にこの基準位置を用いて移動を行うようになっていることで、基準位置の計算を移動操作がある度に行う必要がなくなる。したがって、車両用ナビゲーション装置1の処理負荷が低下する。
【0103】
なお、上記の実施形態において、車両用ナビゲーション装置1がナビゲーション装置の一例に相当し、操作スイッチ群13が受付手段の一例に相当し、地図データ取得部15の記憶媒体が第1の記憶媒体に相当し、RAM17が第2の記憶媒体に相当し、リストゲージ22が範囲画像の一例に相当し、スライダー23が指示画像の一例に相当する。また、制御回路16が、プログラム100のステップ130、140、150、および180を実行することで第1の表示制御手段の一例として機能し、ステップ160を実行することで第2の表示制御手段の一例として機能し、ステップ110および120を実行することで抽出手段の一例として機能する。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
【0104】
例えば、上記実施形態においては、項目の一例として、施設を示したが、項目としては、施設に限らず、曲目等の、順序づけられているものの、ユーザがその順序どおりに見ることの意義があまり無いものであってもよい。あるいは、文書や画像等、ユーザがその順序どおりに見ることが必要であるものであってもよい。
【0105】
また、第1の記憶媒体は、必ずしも地図データ取得部15の記憶媒体である必要はなく、また、第2の記憶媒体は、必ずしもRAM17である必要はない。例えば、第1の記憶媒体がDRAMで、第2の記憶媒体がVRAMまたはSRAMであってもよい。第1の記憶媒体の読み出しスピードが第2の記憶媒体よりも遅ければ足りる。
【0106】
また、CPU19は、ユーザによるリストゲージ22中の位置の指定の操作を受け付ける度に、基準位置を決定するようになっていてもよい。具体的には、プログラム400の処理を、ステップ170で肯定の判定があった直後に行うようになっていてもよい。この場合は、あらかじめ基準位置を決めておく場合に比べ、基準位置のデータを記録する必要がある期間が短いので、その分記憶媒体の容量の節約となる。
【0107】
また、受付手段が受け付ける、ユーザによるリストゲージ22中のスライダー23の位置の指定の操作は、タッチパネル13bを用いた操作ではなく、メカニカルキー13aを用いた、表示画面20中のポインタを当該位置にまで移動させ、さらにその位置を確定する操作であってもよい。
【0108】
また、上記の実施形態において、CPU19がプログラムを実行することで実現している各機能は、それらの機能を有するハードウェア(例えば回路構成をプログラムすることが可能なFPGA)を用いて実現するようになっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1のハードウェア構成図である。
【図2】リスト表示制御の際における画像表示装置の表示画面20の一例を示す図である。
【図3】検索結果施設群30中の表示対象施設群30b〜30fの位置と、リストゲージ22中のスライダー23の位置との対応関係の一例を示す図である。
【図4】検索結果施設群30中の表示対象施設群30i〜30pの位置と、リストゲージ22中のスライダー23の位置との対応関係の一例を示す図である。
【図5】リスト表示制御のために、CPU19が実行するプログラム100のフローチャートである。
【図6】スライダー23の高さの計算のためにCPU19が実行するプログラム300のフローチャートである。
【図7】スライダー23の高さBの計算において用いられる、検索結果施設群30が含む総施設数M、リストウィンドウ21が表示可能な最大施設数N、およびリストゲージ22の長手方向の長さA等を視覚的に示す図である。
【図8】スロットの上端の複数位置を決めるためにCPU19が実行するプログラム400のフローチャートである。
【図9】リストゲージ22中におけるスロットの上端位置Pos[0]〜Pos[X]を示す概略図である。
【図10】リストゲージ22およびその近傍のタッチ有効範囲28を示す図である。
【図11】スライダー23の位置が変化した後の表示画面20を示す図である。
【図12】スライダー位置計算のためにCPU19が実行するプログラム800のフローチャートである。
【図13】リストゲージ22内およびリストゲージ22近傍における、ユーザによるタッチポイント40〜47を示す図である。
【符号の説明】
【0110】
1…車両用ナビゲーション装置、11…位置検出器、12…画像表示装置、
13…操作スイッチ群、13a…メカニカルキー、13b…タッチパネル、
14…スピーカ、15…地図データ取得部、16…制御回路、17…RAM、
18…ROM、19…CPU、20…表示画面、21…リストウィンドウ、
21a〜e…施設領域、22…リストゲージ、23…スライダー、
24…上ページスクロールボタン、25…下ページスクロールボタン、
26…戻るボタン、27…強調枠、28…タッチ有効範囲、30…検索結果施設群、
30a〜p…施設、40〜47…タッチポイント、
100、300、400、800…プログラム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
範囲画像と、前記範囲画像の長手方向に移動可能な指示画像とを画像表示装置に表示させる第1の表示制御手段と、
順序が付けられた項目の中集団のうち、前記範囲画像中の前記指示画像の位置に相当する順位にある項目の小集団を前記画像表示装置に表示させる第2の表示制御手段と、
ユーザによる前記範囲画像中の位置の指定の操作を受け付ける受付手段と、を備え、
前記第1の表示制御手段は、前記指示画像を前記範囲画像中の第1の位置に表示させているとき、前記受付手段がユーザによる前記範囲画像中の第2の位置の指定の操作を受け付けたことに基づいて、直ちに、前記第2の位置と前記第1の位置との前記長手方向に沿った間隔が大きいほど長くなる移動距離だけ、前記指示画像を、前記第1の位置から前記第2の位置の方向へ移動させることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記第1の表示制御手段は、前記指示画像を前記範囲画像中の第1の位置に表示させているとき、前記受付手段がユーザによる前記範囲画像中の第2の位置の指定の操作を受け付けたことに基づいて直ちに、前記指示画像を、前記第2の位置へ移動させることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記第1の表示制御手段は、前記中集団の総項目数から、前記第2表示制御手段が前記画像表示装置に表示させる前記小集団の項目数を減算した結果の数に応じた刻み数で、前記範囲画像中で前記指示画像が位置することができる離散的な複数の基準位置を決定し、
さらに前記第1の表示制御手段は、前記指示画像を前記範囲画像中の第1の位置に表示させているとき、前記受付手段がユーザによる前記範囲画像中の第2の位置の指定の操作を受け付けたことに基づいて直ちに、前記複数の基準位置のうち前記第2の位置に最も近い基準位置へ、前記指示画像を移動させることを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
入力された検索条件に基づいて、項目の大集団から、前記中集団を抽出する抽出手段を備え、
前記第1の表示制御手段は、前記抽出手段が前記中集団を抽出して以後、前記受付手段がユーザによる前記範囲画像中の位置の指定の操作を受け付けるまでの間に、前記基準位置を決定することを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記第1の表示制御手段は、前記受付手段がユーザによる前記範囲画像中の位置の指定の操作を受け付ける度に、前記基準位置を決定することを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記第1の表示制御手段は、前記第2の位置が、前記複数の基準位置のうち隣り合う2つの間にあり、かつこれら2つの基準位置から等距離となる位置にある場合、これら2つの基準位置のうち、前記第1の位置に近い基準位置へ、前記指示画像を移動させることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記第1の表示制御手段は、前記小集団の項目数を前記中集団の項目数で除算しさらに前記範囲画像の前記長手方向の長さを乗算した結果の値が下限値より大きいとき、当該結果の値を前記指示画像の前記長手方向の長さとし、当該結果の値が前記下限値以下のとき、前記下限値を前記指示画像の前記長手方向の長さとすることを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記第1の表示制御手段は、前記小集団の項目数を前記中集団の項目数で除算しさらに前記範囲画像の前記長手方向の長さを乗算した結果の値が下限値より大きいとき、当該結果の値を前記画像表示装置の表示画面中のドット単位で表したときの小数点以下がゼロとなるように丸め処理を行った結果の値を、前記指示画像の前記長手方向の長さとすることを特徴とする請求項7に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
前記第1の表示制御手段は、前記範囲画像の前記長手方向の長さから前記指示画像の前記長手方向の長さを減算した結果としての第1の減算結果を、前記第2表示制御手段が前記画像表示装置に表示させる前記小集団の項目数を前記中集団の総項目数から減算した結果としての第2の減算結果で除算した結果としての除算結果を刻み幅として、前記複数の基準位置のうち1つを除くすべてを、前記範囲画像の前記長手方向の一方の端点から順次決定し、前記複数の基準位置のうち残りの1つを、前記範囲画像の前記長手方向の他方の端点から、前記指示画像の前記長手方向の長さ分だけ離れた位置に決定することを特徴とする請求項7または8に記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
前記受付手段は、前記画像表示装置の表示画面に重ねて設けられたタッチパネルを有し、
前記第2の位置の指定とは、前記タッチパネルを用いた前記第2の位置へのタッチであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項11】
前記第1の表示制御手段は、前記中集団の総項目数が基準項目数を超えていることに基づいて、前記第2の位置と前記第1の位置との前記長手方向に沿った間隔が大きいほど長くなる移動距離だけ、前記指示画像を、前記第1の位置から前記第2の位置の方向へ移動させる作動の実行を禁止することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項12】
第1の記憶媒体と、
前記第1の記憶媒体よりも読み出しスピードが速い第2の記憶媒体と、
前記第1の記憶媒体が記憶する項目の大集団から、前記中集団を抽出する抽出手段と、を備え
前記第2の表示制御手段は、前記中集団の一部または全部を、前記第1の記憶媒体から前記第2の記憶媒体に複写すると共に、前記範囲画像中の前記指示画像の位置に相当する順位にある小集団のそれぞれを、それが前記第2の記憶媒体に記憶されていれば前記第2の記憶媒体から読み出して前記画像表示装置に表示させ、それが前記第2の記憶媒体に記憶されていなければ前記第1の記憶媒体から読み出して前記画像表示装置に表示させ、
前記基準項目数は、前記第2の記憶媒体に前記中集団の記憶用として割り当てられた記憶領域が記憶可能な最大の項目数以下であることを特徴とする請求項11に記載のナビゲーション装置。
【請求項13】
前記第1の表示制御手段は、前記指示画像を前記範囲画像中の第1の位置に表示させているとき、前記受付手段がユーザによる前記範囲画像の周囲の第3の位置の指定の操作を受け付けたことに基づいて、直ちに、前記第3の位置に対応する前記範囲画像内の第4の位置と前記第1の位置との前記長手方向に沿った間隔が大きいほど長くなる移動距離だけ、前記指示画像を、前記第1の位置から前記第4の位置の方向へ移動させることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項14】
前記受付手段は、ユーザによる前記範囲画像中の位置の指定の操作以外の他の操作を受け付け、
前記第1の表示制御装置は、前記受付手段が前記他の操作を受け付けているときに、ユーザによる前記範囲画像中の第2の位置の指定の操作があったことに基づいて、前記第2の位置と前記第1の位置との前記長手方向に沿った間隔が大きいほど長くなる移動距離だけ、前記指示画像を、前記第1の位置から前記第2の位置の方向へ移動させる作動を禁止することを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項15】
前記第2の表示制御手段は、前記画像表示装置に表示させる前記小集団中の1つの項目を前記画像表示装置に強調表示させ、
前記受付手段は、前記強調表示の対象を前記順位に沿って一項目ずつずらず操作を受け付け、
前記第2の表示制御手段は、前記受付手段が前記ずらす操作を受け付けたことに基づいて、前記強調表示の対象を前記順位に沿って一項目ずつずらし、
前記第2の表示制御手段は更に、前記第1の表示制御手段によって前記指示画像が移動したことに基づいて、前記中集団のうち、前記範囲画像中の前記指示画像の移動先の位置に相当する順位にある項目の小集団を前記画像表示装置に表示させると共に、当該小集団の中で前記順位において中央順位となる項目を、強調表示させることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項16】
範囲画像と、前記範囲画像の長手方向に移動可能な指示画像を画像表示装置に表示させる第1の表示制御手段、および
順序が付けられた項目の中集団のうち、前記範囲画像中の前記指示画像の位置に相当する順位にある項目の小集団を前記画像表示装置に表示させる第2の表示制御手段として、コンピュータを機能させるプログラムであって、
前記第1の表示制御手段は、前記指示画像を前記範囲画像中の第1の位置に表示させているとき、ユーザによる前記範囲画像中の第2の位置の指定の操作があったことに基づいて、直ちに、前記第2の位置と前記第1の位置との前記長手方向に沿った間隔が大きいほど長くなる移動距離だけ、前記指示画像を、前記第1の位置から前記第2の位置の方向へ移動させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−116822(P2008−116822A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−301659(P2006−301659)
【出願日】平成18年11月7日(2006.11.7)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】