説明

ナビゲーション装置

【課題】登録地を目的地として選択する際の目安となる情報をユーザに提示することができるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】地図の表示範囲内にある登録地について、過去にその登録地が選択されたときの履歴情報を読み出し(ステップS220)、読み出された履歴情報に基づいて選択回数または目的地到達率を算出する(ステップS230)。そして、算出された選択回数または目的地到達率に応じて登録地アイコンの表示形態を設定し(ステップS240)、設定された表示形態で登録地アイコンを表示する(ステップS250)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設定された目的地までの地図を表示して車両を目的地まで案内するナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザによって予め登録された登録地の中から目的地を選択し、その目的地までの推奨経路を探索して地図上に表示するナビゲーション装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−17572号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されるような従来のナビゲーション装置では、登録地を目的地として選択する際の目安となる情報がないため、ユーザはどの登録地を選択すればよいか分からないことがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明によるナビゲーション装置は、登録地を設定する登録地設定手段と、表示モニタに表示された地図上に、登録地設定手段により設定された登録地の位置を示すための登録地アイコンを表示する表示制御手段と、登録地を選択する選択手段と、選択手段により選択された登録地を目的地として推奨経路を探索する経路探索手段と、過去に選択手段により登録地が選択されたときの履歴に応じて、登録地アイコンの表示形態を変化させる表示変化手段とを備えるものである。
請求項2の発明は、請求項1のナビゲーション装置において、過去に選択手段により登録地が選択された回数を算出する選択回数算出手段をさらに備え、表示変化手段は、選択回数算出手段により算出された選択回数に基づいて、登録地アイコンの表示形態を変化させるものである。
請求項3の発明は、請求項1のナビゲーション装置において、過去に選択手段により登録地が選択されたときの目的地への到達率を算出する到達率算出手段をさらに備え、表示変化手段は、到達率算出手段により算出された登録地ごとの目的地到達率に基づいて、登録地アイコンの表示形態を変化させるものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3いずれか一項のナビゲーション装置において、過去に選択手段により登録地が選択されたときの履歴情報を表示する履歴情報表示手段をさらに備えるものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、登録地を目的地として選択する際の目安となる情報をユーザに提示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の一実施の形態によるナビゲーション装置の構成を図1に示す。このナビゲーション装置は車両に搭載されて使用されるものであり、車両の運転者であるユーザによって目的地が設定されると、その目的地までの推奨経路を探索し、探索された推奨経路に従って自車両を目的地まで案内する。
【0008】
図1に示すナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、入力装置17およびディスクドライブ18を有している。ディスクドライブ18には、地図データが記録されたDVD−ROM19が装填される。制御回路11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行する。これにより、たとえば目的地の設定、推奨経路の探索、地図の表示などの様々な処理や制御がナビゲーション装置1において行われる。
【0009】
なお、ROM12には記憶されているデータ内容を更新可能なフラッシュメモリが用いられており、制御プログラムの他にも、後で説明する登録地の設定情報や各登録地の履歴情報などが記憶されている。これらの内容は、新たな登録地が設定されたり、登録地のいずれかが目的地として選択されたりすることにより、適宜更新される。
【0010】
現在地検出装置14は、自車両の現在地すなわち自車位置を検出する装置であり、たとえば、自車両の進行方向を検出する振動ジャイロセンサ14a、車速を検出する車速センサ14b、GPS衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ14c等の各種センサ類からなる。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出される自車位置に基づいて、後述する経路探索開始点を決定したり、地図上に自車位置を表示したりすることができる。
【0011】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを一時的に格納する。この画像データは、地図を表示するための地図描画用データや各種の図形データ等からなり、DVD−ROM19に記録されている地図データなどに基づいて、制御回路11により作成される。作成された画像データが制御回路11から画像メモリ15に出力されることによって、表示モニタ16に地図が表示される。
【0012】
入力装置17は、車両の目的地や経由地(以下、これらを合わせて単に目的地という)をユーザが設定したりするための各種入力スイッチを有している。この入力装置17は、操作パネルやリモコン、表示モニタ16と一体化したタッチパネルなどによって実現される。ユーザは、入力装置17を操作して、住所や電話番号、施設名称を入力したり、特定の地点を地図上に指定したり、後述するように予め登録された登録地のいずれかを選択したりすることにより、目的地を設定することができる。
【0013】
ディスクドライブ18は、装填されたDVD−ROM19より、地図を表示するための地図データを読み出す。この地図データには、ルート探索に用いられる経路計算データ、推奨経路に従って自車両を目的地まで誘導するために用いられる交差点名称や道路名称などの経路誘導データ、道路を表す道路データなどが含まれている。また、河川や鉄道、地図上の各種施設等(ランドマーク)など、道路以外の地図要素を表す背景データなども地図データに含まれている。
【0014】
道路データにおいて、道路区間を表す最小単位はリンクと呼ばれており、各道路は複数のリンクによって構成されている。リンク同士を接続している点はノードと呼ばれ、このノードはそれぞれに位置情報(座標情報)を有している。このノードの位置情報によって、リンク形状、すなわち道路の形状が決定される。
【0015】
なお、ここではDVD−ROMを用いた例について説明しているが、DVD−ROM以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスク、メモリーカードなどから地図データを読み出すこととしてもよい。あるいは、外部より携帯電話回線などを介して送信される地図データを受信し、その地図データを用いることとしてもよい。すなわち、地図データの取得にはどのような方法を用いてもよい。
【0016】
ユーザが入力装置17を操作して前述のように目的地を設定すると、ナビゲーション装置1は、現在地検出装置14により検出された現在地を経路探索開始点として、前述の経路計算データに基づいて所定のアルゴリズムの演算を行うことにより、現在地から目的地までのルート探索を行う。ルート探索の結果求められた推奨経路は、その表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、他の道路とは区別して地図上に表される。これにより、ユーザは推奨経路を表示モニタ16に表示された地図上において認識することができる。また、この推奨経路に従って自車両が走行できるよう、ナビゲーション装置1は、ユーザに対して画像や音声などによる進行方向指示を行うことにより、自車両を誘導する。このように、地図を表示して推奨経路に従って自車両を目的地まで誘導することにより、目的地までのルート案内が行われる。
【0017】
ナビゲーション装置1が表示モニタ16に表示する地図画面の例を図2に示す。この地図画面では、自車位置を示す自車位置マーク20と、登録地を示す登録地アイコン21、22および23が地図上に表示されている。登録地アイコン21〜23は、いずれも同じ図柄を有しているが、色合いはそれぞれ異なる。すなわち、登録地アイコン21は薄い色合いで表示されており、登録地アイコン23は濃い色合いで表示される。登録地アイコン22は、これらの中間の色合いで表示される。
【0018】
上記のような登録地アイコン21〜23の色合いの違いは、登録地ごとの選択回数、すなわち各登録地が過去に目的地として選択された回数の違いを表している。たとえば、選択回数が10回未満である登録地については、薄い色合いの登録地アイコン21が表示される。一方、選択回数が10回以上20回未満である登録地については、登録地アイコン21よりも濃い色合いの登録地アイコン22が表示される。選択回数が20回以上である登録地については、さらに濃い色合いの登録地アイコン23が表示される。このようにして、登録地ごとの選択回数に応じて登録地アイコンの表示形態を変化させる。
【0019】
なお、上記の例では登録地アイコンの色合い変化の判断に用いる選択回数のしきい値を10回および20回としたが、これはあくまで一例であるため、他の選択回数をしきい値に設定してもよい。また、上記の例では選択回数のしきい値を二つ(10回および20回)設定し、その二つのしきい値と比較することによって三種類の色合いで登録地アイコンを表示した。しかし、しきい値の数を適宜設定することにより、これ以外にも任意の種類の色合いで登録地アイコンを表示することができる。
【0020】
あるいは、登録地ごとの選択回数に応じて、登録地アイコンの色合いではなく形状を変化させるようにしてもよい。図3は、登録地ごとの選択回数に応じて登録地アイコン21〜23の形状を変化させた地図画面の例を示している。たとえば、選択回数が10回未満である登録地に対しては平面的な形状の登録地アイコン21が表示され、選択回数が10回以上20回未満である登録地に対しては立体的な形状の登録地アイコン22が表示される。また、選択回数が20回以上である登録地に対しては、より高い立体的な形状を有する登録地アイコン23が表示される。このようにして、登録地ごとの選択回数に応じて登録地アイコンの表示形態を変化させることもできる。なお、この場合も前述のように、しきい値に設定する選択回数や登録地アイコンの形状の種類はこの限りでない。
【0021】
上記の説明では、登録地ごとの選択回数に応じて登録地アイコン21〜23の表示形態を変化させたが、登録地ごとの目的地到達率、すなわち各登録地が過去に目的地として選択されたときの目的地への到達率に応じて、登録地アイコン21〜23の表示形態を変化させることもできる。たとえば、到達率が50%未満の登録地、すなわちその登録地がこれまで目的地に設定された回数に対して、途中で案内を終了することなく目的地まで到達した回数が50%未満である登録地については、薄い色合いまたは平面的な形状の登録地アイコン21が表示される。一方、到達率が50%以上80%未満の登録地については、登録地アイコン21よりも濃い色合いまたは立体的な形状を有する登録地アイコン22が表示される。到達率が80%以上の登録地については、さらに濃い色合いまたはより高い立体的形状を有する登録地アイコン23が表示される。このようにして、登録地ごとの目的地到達率に応じて登録地アイコンの表示形態を変化させてもよい。
【0022】
図4は、図2の地図画面においていずれかの登録地アイコン(ここでは登録地アイコン22とする)が選択されたときに表示される画面例である。ユーザが入力装置17を用いたカーソル操作やタッチパネル操作によって登録地アイコン22を選択すると、それに応じて最初に図4(a)のような画面が表示される。この画面には、選択された登録地アイコン22に対して、「目的地設定」または「履歴情報表示」のいずれかをユーザに選択させるためのダイアログウインドウ30が表示されている。
【0023】
図4(a)の画面において「目的地設定」が選択された場合、選択された登録地アイコン22に対応する登録地が目的地に設定され、その登録地までの推奨経路が探索される。このようにすることで、ユーザは登録地のいずれかを目的地として選択することができる。一方、「履歴情報表示」が選択された場合は、選択された登録地アイコン22に対応する登録地について、その登録地が過去に目的地として選択されたときの履歴を表した履歴情報が表示される。
【0024】
「履歴情報表示」が選択された場合に表示される画面の例を図4(b)に示す。この画面には、選択された登録地アイコン22に対応する登録地の履歴情報を表した履歴情報ウィンドウ31が表示されている。履歴情報ウィンドウ31には、その登録地がこれまでに目的地に設定されたときの履歴情報として、日付、推奨経路を探索したときの出発地、および目的地までの所要時間が日付の新しいものから順に表されている。なお、目的地に設定された登録地まで到達することなくルート案内が途中で終了された場合は、所要時間の欄に「目的地未到達」と表示される。こうした履歴情報はフラッシュメモリであるROM12に記憶されており、その内容は登録地の中から目的地が選択されたり、目的地へ到着または到着せずにルート案内が終了したりしたときに適宜更新される。
【0025】
以上説明したような履歴情報に基づいて、登録地ごとの選択回数や目的地到達率が算出され、その算出結果に応じて登録地アイコン21〜23の表示形態が変化される。なお、ここで挙げた履歴情報の内容は一例であるため、他の内容を履歴情報として表示してもよい。
【0026】
以上説明したような処理を実行するときに制御回路11において実行されるフローチャートを図5に示す。(a)のフローチャートは登録地を設定するときに、(b)のフローチャートは登録地アイコンを地図上に表示するときに、(c)のフローチャートは登録地の中から目的地を選択するときに、それぞれ実行される。以下、図5(a)のフローチャートから順に説明する。
【0027】
登録地を設定する際、最初のステップS110では、登録地として登録する地点を地図上で指定する。たとえば、ユーザが地図上の任意の地点をカーソルやタッチパネル操作によって指定したり、あるいは任意の施設の名称や住所、電話番号などを指定したりすることにより、登録地とする地点が指定される。次のステップS120では、登録地アイコンの選択を行う。ナビゲーション装置1には予め様々なデザインの登録地アイコンが記憶されており、ユーザがその中から登録地の種類などに応じて適当なデザインの登録地アイコンを選択することにより、登録地アイコンが選択される。
【0028】
ステップS130では、登録地の設定を行う。ここでは、ステップS110で指定された登録地と、ステップS120で選択された登録地アイコンとを組み合わせてフラッシュメモリであるROM12に記憶することにより、登録地の設定を行う。ステップS130を実行したら、図5(a)のフローチャートを終了する。このようにして登録地が設定される。なお、複数の登録地が設定される場合、以上説明したような処理が各登録地に対してそれぞれ実行される。
【0029】
次に、図5(b)のフローチャートについて説明する。登録地アイコンを地図上に表示する際、最初のステップS210では、地図の表示範囲内に登録地があるか否かを判定する。登録地がある場合は次のステップS220へ進み、その登録地についての履歴情報をROM12から読み出す。
【0030】
ステップS230では、ステップS220で読み出した履歴情報に基づいて、当該登録地における選択回数または目的地到達率を算出する。言い換えると、当該登録地が過去に目的地として選択された回数、または、当該登録地が過去に目的地として選択されたときの目的地への到達率のいずれかを算出する。このとき選択回数と目的地到達率のどちらを算出するかは、登録地アイコンの表示形態を何に基づいて変化させるかによって決まる。すなわち、登録地ごとの選択回数に応じて登録地アイコンの表示形態を変化させるのであれば、選択回数を算出する。一方、登録地ごとの目的地到達率に応じて登録地アイコンの表示形態を変化させるのであれば、目的地到達率を算出する。なお、登録地アイコンの表示形態を何に基づいて変化させるかは、予め決められていてもよいし、ユーザが選択できるようにしてもよい。
【0031】
ステップS240では、ステップS230で算出された選択回数または目的地到達率に基づいて、登録地アイコンの表示形態を設定する。ここでは、図2または図3の例で説明したようにして、算出された選択回数または目的地到達率が所定のしきい値と比較され、その比較結果に応じて、ステップS120で選択された登録地アイコンの色合いや形状が設定される。
【0032】
ステップS250では、当該登録地を表す登録地アイコンを、ステップS240で設定された表示形態で地図上に表示する。ステップS250を実行したら、図5(b)のフローチャートを終了する。このようにして登録地アイコンが表示される。
【0033】
なお、複数の登録地が地図範囲内にある場合、以上説明したような処理が各登録地に対してそれぞれ実行される。これにより、各登録地についての選択回数または目的地到達率が登録地ごとに算出され、算出された登録地ごとの選択回数または目的地到達率に応じて、複数の登録地アイコンがそれぞれ異なる表示形態で表示される。
【0034】
次に、図5(c)のフローチャートについて説明する。登録地の中から目的地を選択する際、最初のステップS310では、登録地の選択を行う。ここでは、ユーザの操作に応じて、設定されている登録地のうちのいずれかを、目的地に設定する登録地として選択する。登録地が選択されたら、次のステップS320では、図4(a)に示したダイアログウインドウ30を表示する。
【0035】
ステップS330では、ステップS320で表示したダイアログウインドウにおいて、「目的地設定」または「履歴情報表示」のどちらがユーザによって選択されたかを判定する。「目的地設定」の方が選択された場合はステップS340へ進み、「履歴情報表示」が選択された場合はステップS360へ進む。以下、ステップS340へ進んだ場合から先に説明する。
【0036】
ステップS340では、ステップS310で選択された登録地を目的地に設定する。ステップS350では、ステップS340で設定した目的地までの推奨経路を探索する。ステップS350を実行したら図5(c)のフローチャートを終了する。その後は、探索された推奨経路に従って目的地までのルート案内を行う。このようにして登録地の中から目的地が選択される。
【0037】
次にステップS360へ進んだ場合について説明する。ステップS360では、ステップS310で選択された目的地について図4(b)に示した履歴情報ウィンドウ31を表示することにより、選択された登録地に関する履歴情報を表示する。ステップS360を実行したら図5(c)のフローチャートを終了する。このようにして登録地の履歴情報が表示される。
【0038】
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果を奏することができる。
(1)ROM12に記憶された履歴情報を読み出し(ステップS220)、その履歴情報に表された過去にその登録地が選択されたときの履歴に応じて、登録地アイコンの表示形態を設定する(ステップS240)。こうして設定された表示形態で登録地アイコンを表示する(ステップS250)ことにより、登録地アイコンの表示形態を変化させることとした。このようにしたので、登録地アイコンの表示形態の違いにより、登録地を目的地として選択する際の目安となる情報をユーザに提示することができる。
【0039】
(2)地図の表示範囲内にある登録地について選択回数または目的地到達率をそれぞれ算出し(ステップS230)、算出された選択回数または目的地到達率に基づいて、登録地アイコンの表示形態をステップS240において設定することにより、登録地アイコンの表示形態を変化させるとした。このようにしたので、登録地アイコンの表示形態を確実かつ容易に決定することができる。
【0040】
(3)選択された登録地について、過去にその登録地が選択されたときの履歴情報を表示する(ステップS360)こととしたので、さらに詳しい情報をユーザに提示することができる。
【0041】
なお、上記の実施の形態では登録地アイコンの色合いや形状を変化させることによって登録地アイコンの表示形態を変化させることとしたが、色合いや形状以外の表示形態、たとえば大きさや点滅速度などを変化させてもよい。このようにしても、上記と同様の作用効果を得ることができる。
【0042】
以上説明した実施の形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。
【0043】
上記の実施の形態では、特許請求の範囲に記載された各手段を制御回路11の処理によってそれぞれ実現することとした。すなわち、登録地設定手段をステップS130、表示制御手段をステップS250、選択手段をステップS310、経路探索手段をステップS350、表示変化手段をステップS240、選択回数算出手段および到達率算出手段をステップS230、履歴情報表示手段をステップS360によってそれぞれ実現している。しかし、これはあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施の形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係には何ら限定も拘束もされない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施の形態によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】登録地アイコンの色合いを変化させた地図画面の例を示した図である。
【図3】登録地アイコンの形状を変化させた地図画面の例を示した図である。
【図4】いずれかの登録地アイコンが選択されたときの画面例である。
【図5】本発明の一実施の形態によるナビゲーション装置において実行されるフローチャートである。
【符号の説明】
【0045】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
12 ROM
13 RAM
14 現在地検出装置
15 画像メモリ
16 表示モニタ
17 入力装置
18 ディスクドライブ
19 DVD−ROM
20 自車位置マーク
21、22、23 登録地アイコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録地を設定する登録地設定手段と、
表示モニタに表示された地図上に、前記登録地設定手段により設定された登録地の位置を示すための登録地アイコンを表示する表示制御手段と、
前記登録地を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録地を目的地として推奨経路を探索する経路探索手段と、
過去に前記選択手段により登録地が選択されたときの履歴に応じて、前記登録地アイコンの表示形態を変化させる表示変化手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1のナビゲーション装置において、
過去に前記選択手段により登録地が選択された回数を算出する選択回数算出手段をさらに備え、
前記表示変化手段は、前記選択回数算出手段により算出された選択回数に基づいて、前記登録地アイコンの表示形態を変化させることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1のナビゲーション装置において、
過去に前記選択手段により登録地が選択されたときの目的地への到達率を算出する到達率算出手段をさらに備え、
前記表示変化手段は、前記到達率算出手段により算出された目的地到達率に基づいて、前記登録地アイコンの表示形態を変化させることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1〜3いずれか一項のナビゲーション装置において、
過去に前記選択手段により登録地が選択されたときの履歴情報を表示する履歴情報表示手段をさらに備えることを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−298338(P2007−298338A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−125310(P2006−125310)
【出願日】平成18年4月28日(2006.4.28)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】