説明

ナビゲーション装置

【課題】ナビゲーション装置本体の表示に影響を与えずに分岐点の方向などの案内情報を視覚的に運転者に通知できるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】本体部2とステアリングリモコン3とから構成されるナビゲーション装置1において、本体部2にステアリングリモコン3に対して案内情報や命令を送信する信号送信部25を設け、ステアリングリモコン3に本体部2から送信されてきた案内情報や命令を受信する信号受信部36と、受信した案内情報や命令を処理する演算回路31と、表示回路32および案内情報を表示する表示部33を設けて、本体部2で分岐点が近づいたと判断した際にステアリングリモコン3へ案内情報を送信してステアリングリモコン3の表示部33で表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リモートコントローラを操作して移動体を目的地まで案内するナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーションシステムなどのナビゲーション装置では、目的地までの案内を行っている際に分岐点が一定距離まで近づくと、分岐方向や分岐点までの距離などを運転者に通知している。この通知は、通常地図などが表示されている本体画面の一部を使用して表示している。
【0003】
このような本体画面の一部を使用して分岐点や距離などの分岐通知を表示すると、地図の表示部分が小さくなってしまい、運転者が見たい部分が分岐通知などの案内情報に隠されてしまうという問題があった。
【0004】
また、地図表示以外のDVD(Digital Versatile Disk)やテレビ放送などの娯楽用のソースを表示させていた場合は、分岐点が近づくと分岐通知表示に切り替わってしまうため、その間は娯楽用ソース表示が中断してしまう。それを避けるためには分岐点表示をOFFに設定する必要があり、分岐点表示をOFFに設定すると視覚的な分岐通知ができないという問題があった。
【0005】
このような問題の解決策として、例えば特許文献1に記載のナビゲーション装置が考えられる。特許文献1に記載のナビゲーション装置は、メーターパネル内に分岐方向や分岐点への距離および目的地までの距離を表示させている。
【特許文献1】特開平10−122885号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の方法では、メーターパネルと一体になっているために、ナビゲーション装置を後から追加するのが困難であるという問題があった。
【0007】
特許文献1以外にナビゲーション装置本体の横にウインカーランプを設け分岐点が近づいたらウインカーランプを点灯または点滅させるという方法も考えられるが、この場合、本体形状の特殊化・大型化に繋がるため、取り付け位置に対する制約を受けてしまうという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、ナビゲーション装置本体の表示に影響を与えずに分岐点の方向などの案内情報を視覚的に運転者に通知できるナビゲーション装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1に記載のナビゲーション装置は、移動体の目的地までの案内情報を表示可能な表示部を備えた本体部と、前記本体部を遠隔操作するリモートコントローラと、を有するナビゲーション装置において、前記本体部が、前記リモートコントローラに対して前記案内情報を送信する案内情報送信手段を備え、前記リモートコントローラが、前記案内情報を受信する案内情報受信手段と、前記案内情報受信手段が受信した前記案内情報を表示する案内情報表示手段と、を備えたことを特徴としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態にかかるナビゲーション装置を説明する。本発明の一実施形態にかかるナビゲーション装置は、本体部の案内情報送信手段が、案内情報をリモートコントローラに送信し、リモートコントローラの案内情報受信手段が受信して、案内情報表示手段に表示しているので、リモートコントローラに分岐方向などの案内情報を表示することができるために、ナビゲーション装置本体の表示に影響を与えずに分岐点の方向などの案内情報を視覚的に運転者に通知することができる。
【0011】
また、案内情報表示手段における案内情報の表示または非表示を切り替えるリモコン切替手段を備えてもよい。このようにすることにより、運転者の希望に合わせて案内情報の表示または非表示を行うことができる。
【0012】
また、表示部における案内情報の表示または非表示を切り替える本体切替手段を備えてもよい。このようにすることにより、運転者の希望に合わせて案内情報の表示または非表示を行うことができ、例えばDVDなどの娯楽ソースを視聴する場合は案内情報を非表示にすることができる。
【0013】
また、本体切替手段が、表示部の表示内容に応じて案内情報の表示または非表示を切り替えてもよい。このようにすることにより、表示部が例えばDVDなどの娯楽ソースを視聴する場合は自動的に案内情報を非表示にすることができる。
【0014】
また、本体切替手段が案内情報を非表示に切り替えている場合は、リモコン切替手段の切り替えに関わらず、案内情報表示手段が案内情報を表示してもよい。このようにすることにより、本体部で娯楽ソースを表示している場合など案内情報を表示しない場合でも、確実にリモートコントローラによって視覚的な案内情報の通知をすることができる。
【0015】
また、案内情報が、分岐点における分岐方向および分岐点までの距離のいずれか一方を少なくとも含んでもよい。このようにすることにより、分岐点における案内情報を運転者に視覚的に通知することができる。
【0016】
また、リモートコントローラが、車両のステアリングに取り付けられていてもよい。このようにすることにより、案内情報が運転者の視野に入り易くなる。
【実施例】
【0017】
本発明の一実施例にかかるナビゲーション装置1を図1乃至図4を参照して説明する。ナビゲーション装置1は、図1に示すように本体部2と、ステアリングリモコン3を有し、移動体としての車両に搭載され、設定された目的地までの案内を行う。
【0018】
本体部2は、図1および図2のブロック図に示すように、演算回路21と、表示回路22と、ディスプレイ部23と、アンテナ部24と、操作部27と、を備え運転者等が設定した目的地までの案内や、図示しないDVDドライブやテレビチューナーからの映像など娯楽ソースをディスプレイ部23に表示させる。
【0019】
本体切替手段としての演算回路21は、表示回路22へ出力する表示データの生成や、アンテナ部24から入力されたステアリングリモコン3からの操作信号または後述するディスプレイ部23や操作部27からの操作信号に基づいた本体部2の全体制御およびアンテナ部24に対してステアリングリモコン3に表示させる案内情報の出力などを行う。また、ディスプレイ部23が地図などのナビゲーション画面(ナビ画面)以外を表示中の場合には、ディスプレイ部23への案内表示を自動的に無効に切り替える。
【0020】
表示回路22は、演算回路21から入力された表示データをディスプレイ部23に表示する形式に変換して出力する。
【0021】
表示部、本体切替手段としてのディスプレイ部23は、表示回路22から入力された表示データを表示する表示装置であり、例えばLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)などで構成されている。また、ディスプレイ部23はタッチパネルを備え、ナビゲーション装置1の設定や操作を行うことができる。例えばディスプレイ部23への案内情報表示の有効/無効(表示/非表示)の設定などを行うことができる。
【0022】
アンテナ部24は、信号送信部25と、信号受信部26と、を備え無線を用いてステアリングリモコン3との間で通信を行う。
【0023】
案内情報送信手段としての信号送信部25は、演算回路21から入力された案内情報を無線信号に変換してステアリングリモコン3に出力する。
【0024】
信号受信部26は、ステアリングリモコン3から入力された無線信号を操作信号などに変換して演算回路21に出力する。
【0025】
本体切替手段としての操作部27は、複数のボタンなどから構成され、電源ON/OFFやボリュームなどディスプレイ部23のタッチパネルとともにナビゲーション装置1の設定や操作を行うことができる。例えばディスプレイ部23への案内情報表示の有効/無効(表示/非表示)の設定などを行うことができる。
【0026】
リモートコントローラとしてのステアリングリモコン3は、図1に示すように車両のステアリング4に取り付けられ、本体部2の遠隔操作や本体部2から送信された案内情報を表示する。また、ステアリングリモコン3は、図2のブロック図に示すように演算回路31と、表示回路32と、表示部33と、リモコン操作部34と、アンテナ部35と、を備えている。
【0027】
演算回路31は、アンテナ部35から入力された本体部2からの案内情報に基づいて表示回路32へ出力する表示データの生成や、リモコン操作部34からの信号に基づいてアンテナ部35に操作信号を出力する。
【0028】
表示回路32は、演算回路31から入力された表示データを表示部33に表示する形式に変換して出力する。
【0029】
案内情報表示手段としての表示部33は、表示回路32から入力された表示データを表示する表示装置であり、例えばLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)などで構成されている。
【0030】
リモコン切替手段、本体切替手段としてのリモコン操作部34は、図1に示すように本体部2の操作を行うための複数のボタン等によって構成され、操作されたボタンに対応する信号を演算回路31に出力する。例えばディスプレイ部23や表示部33への案内情報表示の有効/無効(表示/非表示)の設定などを行うことができる。
【0031】
アンテナ部35は、信号受信部36と、信号送信部37と、を備え無線を用いて本体部2との間で通信を行う。
【0032】
案内情報受信手段としての信号受信部36は、本体部2から入力された無線信号を案内情報などに変換して演算回路31に出力している。
【0033】
信号送信部37は、演算回路31から入力された操作信号を無線信号に変換して本体部2に出力している。
【0034】
次に、上述した構成の本体部2の動作について図3のフローチャートを参照して説明する。図3に示したフローチャートは演算回路21において実行される。なお、本実施例における案内情報は分岐点における分岐方向や分岐点までの距離であるが、これらに制限されるものではなく、例えば複数車線のうちどの車線を走行すれば良いかや交差点の名称および渋滞情報(この先○○km渋滞)などナビゲーション装置1が運転者に目的地まで案内するための情報であればよい。
【0035】
まず、ステップS11において、ステアリングリモコン3(リモコン)の表示部33に通常画面表示の指示を行ってステップS12に進む。通常画面とは例えばCDやDVDのトラックや曲名などの表示、目的地までの距離や到着予定時刻の表示、現在時刻の表示などである。あるいは設定により通常何も表示しないようにしてもよい。本ステップでは、本体部2の演算回路21から通常画面表示指示の命令や通常画面表示に必要な情報等を信号送信部25を経由してステアリングリモコン3に出力し、ステアリングリモコン3では信号受信部36が受信して演算回路31が通常画面表示指示の命令や通常画面表示に必要な情報等を認識し、表示回路32に該当する表示データを出力して表示部33が表示する。
【0036】
次に、ステップS12において、交差点など分岐点までの距離が案内情報通知を行う必要距離以下であるか否かを判断し、分岐点までの距離が案内情報通知を行う必要距離以下であった場合(Yesの場合)はステップS13に進み、そうでない場合(Noの場合)は本ステップで待機する。
【0037】
次に、ステップS13において、本体部2のディスプレイ部23において地図などのナビゲーション画面(ナビ画面)を表示中であるか否かを判断し、表示中である場合(Yesの場合)はステップS14に進み、表示中で無い場合(Noの場合)はステップS17に進む。
【0038】
次に、ステップS14において、ディスプレイ部23への案内情報の表示が有効であるか否かを判断し、有効である場合(Yesの場合)はステップS15に進み、有効で無い場合(Noの場合)はステップS18に進む。案内情報の表示の有効または無効の切り替えはディスプレイ部23のタッチパネルや操作部27あるいはステアリングリモコン3を用いて予め設定できる。
【0039】
次に、ステップS15において、ディスプレイ部23に案内表示を行いステップS16に進む。
【0040】
次に、ステップS16において、ステアリングリモコン3への案内情報表示が有効であるか否かを判断し、有効である場合(Yesの場合)はステップS19に進み、有効で無い場合(Noの場合)はステップS20に進む。ステアリングリモコン3への案内情報表示の有効/無効は、ステアリングリモコン3でこの設定を行った際に本体部2へ設定情報を送信して、それを演算回路21内に保存し本ステップで参照してもよいし、本ステップを実行する際にステアリングリモコン3に問い合わせてもよい。
【0041】
ステップS17においては、本体ディスプレイ部の案内情報表示を無効に設定し、ステップS18に進む。つまり、上述したタッチパネルや操作部27あるいはステアリングリモコン3を用いた設定以外に、DVDやテレビ放送といった娯楽ソースなどを表示させてナビ画面以外がディスプレイ部23に表示されている場合は、自動的に本体部に案内情報を表示しないように設定している。すなわち、表示部の表示内容に応じて案内情報を非表示に切り替えている。
【0042】
次に、ステップS18において、ディスプレイ部42に案内情報を表示しないようにしてステップS19に進む。
【0043】
次に、ステップS19において、ステアリングリモコン3へ案内情報の表示を指示しステップS20に進む。本ステップでは、本体部2の演算回路21から案内情報表示指示の命令や案内情報等を信号送信部25を介してステアリングリモコン3に出力し、ステアリングリモコン3では信号受信部36が受信して演算回路31が案内情報表示指示の命令や案内情報等を認識し、表示回路32に該当する表示データを出力して表示部33が案内情報を表示する。
【0044】
次に、ステップS20において、分岐点を通過したか否かを判断し、通過した場合(Yesの場合)はステップS21に進み、通過していない場合(Noの場合)はステップS12に戻る。
【0045】
次に、ステップS21において、本体部2のディスプレイ部23およびステアリングリモコン3の表示部33の表示を通常画面に戻す。
【0046】
続いて、上述した構成のステアリングリモコン3の動作について図4のフローチャートを参照して説明する。図4に示したフローチャートは演算回路31において実行される。
【0047】
まず、ステップS31において、ステアリングリモコン3(リモコン)の表示部33に通常画面を表示しステップS32に進む。通常画面は本体部2から送信されてきた命令や情報に従って、表示データを表示回路32に出力し表示部33が表示する。
【0048】
次に、ステップS32において、本体部2から案内情報表示の命令を受信したか否かを判断し、受信した場合(Yesの場合)はステップS33に進み、そうでない場合(Noの場合)は本ステップで待機する。
【0049】
次に、ステップS33において、ディスプレイ部23への案内情報の表示が有効か否かを判断し、有効である場合(Yesの場合)はステップS34に進み、有効でない場合(Noの場合)はステップS35に進む。ディスプレイ部23への案内情報の表示の有効/無効の情報は、本体部2で設定された際にステアリングリモコン3に送信して取得してもよいし、本ステップ実行の際に問い合わせてもよい。つまり、ディスプレイ部23へ案内情報表示が無効に設定されていた場合は、確実に運転者へ視覚的に案内情報を通知するために後述するステップS35でステアリングリモコン3の設定に関わらず案内情報を表示させている。
【0050】
次に、ステップS34において、ステアリングリモコン3の表示部33への案内情報表示は有効か否かを判断し、有効である場合(Yesの場合)はステップS35に進み、有効で無い場合(Noの場合)は終了する。ステアリングリモコン3の表示部33への案内情報表示は有効か否かはステアリングリモコン3のリモコン操作部34で有効/無効の設定を行った際の情報を演算回路31内に保存し、本ステップ実行時に参照する。
【0051】
次に、ステップS35において、ステアリングリモコン3の表示部33に案内情報を表示しステップS36に進む。案内情報表示は図1の場合は分岐点における分岐方向(右折、左折等)と分岐点までの距離(**m)を表示している。
【0052】
次に、ステップS36において、分岐点を通過したか否かを判断し、通過した場合(Yesの場合)はステップS37に進み、通過していない場合(Noの場合)はステップS32に戻る。
【0053】
次に、ステップS37において、ステアリングリモコン3の表示部33の表示を通常画面に戻す。
【0054】
本実施例によれば、本体部2とステアリングリモコン3とから構成されるナビゲーション装置1において、本体部2にステアリングリモコン3に対して案内情報や命令を送信する信号送信部25を設け、ステアリングリモコン3に本体部2から送信されてきた案内情報や命令を受信する信号受信部36と、受信した案内情報や命令を処理する演算回路31と、表示回路32および案内情報を表示する表示部33を設けて、本体部2で分岐点が近づいたと判断した際にステアリングリモコン3へ案内情報を送信してステアリングリモコン3の表示部33で表示しているので、ステアリングリモコン3に分岐方向などの案内情報を表示することができるために、本体部2の表示に影響を与えずに分岐点の方向などの案内情報を視覚的に運転者に通知することができる。
【0055】
また、本体部2はディスプレイ部23の表示内容によって自動的あるいは操作部27からの手動の設定によって、ステアリングリモコン3はリモコン操作部34の設定によって、案内情報の表示を有効または無効に切り替えることができるために運転者の希望に合わせた表示を行うことができる(図3のステップS14、S16、S17、図4のステップS33、S34)。
【0056】
また、本体部2が案内情報を表示させない場合は、ステアリングリモコン3の設定に関わらずステアリングリモコン3に表示するようにしているので(図4のステップS33からステップS35への経路)、本体部2で娯楽ソースを表示している場合など案内情報を表示しない場合でも、確実にステアリングリモコン3によって視覚的な案内情報の通知を行うことができる。
【0057】
なお、上述した実施例ではステアリングリモコン3の表示部33としてLCDを設けて案内情報表示を行っていたが、図5に示すようにアロー表示部33´として分岐点が近づいた際にはアローを点灯または点滅させるようにしてもよい。
【0058】
また、上述した実施例では車両のステアリング4に取り付けるリモートコントローラであったが、ステアリング4に限らず、例えばメータカバーの上などのダッシュボードやAピラー内側など、視認や操作が行い易く、かつ、運転の支障にならない位置であればどこに取り付けてもよい。
【0059】
また、上述したように本体部2の設定をステアリングリモコン3で設定するだけでなく、ステアリングリモコン3の表示有効/無効の切り替えなどをステアリングリモコン3自体だけでなく本体部2側で設定できるようにしてもよい。つまり、リモコン切替手段を本体部2に備えてもよい。
【0060】
また、上述した実施例のステップS17では、ナビ画面を表示中で無い場合はディスプレイ部23への案内情報表示を自動的に無効に切り替えていたが、その後ナビ画面以外からナビ画面表示に切り替えた場合は自動的に案内情報表示を有効に切り替えてもよい。
【0061】
前述した実施例によれば、以下のナビゲーション装置1が得られる。
【0062】
(付記1)移動体の目的地までの案内情報を表示可能なディスプレイ部23を備えた本体部2と、本体部2を遠隔操作するステアリングリモコン3と、を有するナビゲーション装置1において、
本体部2が、ステアリングリモコン3に対して案内情報を送信する信号送信部25を備え、
ステアリングリモコン3が、案内情報を受信する信号受信部36と、信号受信部36が受信した案内情報を表示する表示部33と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置1。
【0063】
このナビゲーション装置1によれば、ステアリングリモコン3に分岐方向などの案内情報を表示することができるために、本体部2の表示に影響を与えずに分岐点の方向などの案内情報を視覚的に運転者に通知することができる。
【0064】
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の一実施例にかかるナビゲーション装置の構成図である。
【図2】図1に示されたナビゲーション装置のブロック図である。
【図3】図1に示されたナビゲーション装置の本体部の動作を示すフローチャートである。
【図4】図1に示されたナビゲーション装置のステアリングリモコンの動作を示すフローチャートである。
【図5】ステアリングリモコンの他の実施例の説明図である。
【符号の説明】
【0066】
1 ナビゲーション装置
2 本体部
3 ステアリングリモコン(リモートコントローラ)
4 ステアリング
21 演算回路(本体切替手段)
23 ディスプレイ部(表示部、本体切替手段)
25 信号送信部(案内情報送信手段)
27 操作部(本体切替手段)
33 表示部(案内情報表示手段)
34 リモコン操作部(リモコン切替手段)
36 信号受信部(案内情報受信手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体の目的地までの案内情報を表示可能な表示部を備えた本体部と、前記本体部を遠隔操作するリモートコントローラと、を有するナビゲーション装置において、
前記本体部が、前記リモートコントローラに対して前記案内情報を送信する案内情報送信手段を備え、
前記リモートコントローラが、前記案内情報を受信する案内情報受信手段と、前記案内情報受信手段が受信した前記案内情報を表示する案内情報表示手段と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記案内情報表示手段における前記案内情報の表示または非表示を切り替えるリモコン切替手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記表示部における前記案内情報の表示または非表示を切り替える本体切替手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記本体切替手段が、前記表示部の表示内容に応じて前記案内情報の表示または非表示を切り替えることを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記本体切替手段が前記案内情報を非表示に切り替えている場合は、前記リモコン切替手段の切り替えに関わらず、前記案内情報表示手段が前記案内情報を表示することを特徴とする請求項3または4に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記案内情報が、分岐点における分岐方向および分岐点までの距離のいずれか一方を少なくとも含むことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記リモートコントローラが、車両のステアリングに取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−156738(P2009−156738A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−336113(P2007−336113)
【出願日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】