説明

ベアダイをピックアップおよび実装するための装置および方法

【課題】ベアダイをピックアップおよび実装するための装置および方法を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための装置は、ウェハからベアダイを吸着してピックアップする複数の第1吸着ノズルを具備する第1ピックアップユニットと、前記第1ピックアップユニットを回転させて前記第1吸着ノズルに吸着した前記ベアダイの一面が上部に向かうようにする回転駆動部材を具備するフリッパーと、前記フリッパーによって回転した前記第1ピックアップユニットの前記第1吸着ノズルから前記ベアダイを再吸着してピックアップし、前記再吸着されたベアダイを基板に実装する複数の第2吸着ノズルを具備する第2ピックアップユニットと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベアダイをピックアップおよび実装するための装置および方法に関するものであって、より詳細には実装機にベアダイを直接供給して部品移動経路を短縮することでベアダイ処理量を向上させるベアダイをピックアップおよび実装するための装置および方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ウェハ(wafer)は、シリコンの結晶体を半導体チップで製造するために円柱形状のシリコン棒を薄く切断して円板形で製作したものである。ウェハには単位素子であるベアダイ(bare die)が数百個具備される。
【0003】
ベアダイはノズルによって吸着されてウェハから分離された後、ダイボンディング(die bonding)などのような後続工程へ移送され、半導体チップとして製造される。
【0004】
図1は、従来のウェハからベアダイをピックアップして実装する装置の一例を示す。
【0005】
図1に図示された装置は、フリップチップ工程によく利用されるので、便宜上フリップチップマウンタ1と称する。
【0006】
フリップチップマウンタ1は、ダイが供給されるフィーダの部分にウェハが載置されるウェハステージ(wafer stage)2、ウェハステージ2の下部に位置してウェハ(図示せず)に具備されたベアダイ(図示せず)を押し上げるエジェクタ(ejector)3、積層されたウェハをウェハステージ2に供給するカセットエレベーター(cassette elevator)4、駆動力を伝達する複数のモータ5、フレームや部品を移動させるグリッパー(gripper)6、ウェハからベアダイを吸着するダイピッカー(die picker)7、ダイピッカー7の運動を助けるフリッパー(flipper)8、ベアダイをヘッド部11のノズル(図示せず)がピックアップする位置へ移動させるダイシャトル(die shuttle)9、基板(board、substrate、PCBなど)を移動させるシャトルコンベヤー(shuttle conveyor)10およびダイシャトル9により移動するベアダイを吸着して基板(PCB)に実装するヘッド(head)11などを含む。
【0007】
しかし、従来のフリップチップマウンタ1は、ダイピッカー7がウェハからベアダイを分離してダイシャトル9に移動し、ダイシャトル9に収納された部品をヘッド11がピックアップして実装するいくつかの段階を経るためベアダイの離脱や損傷の可能性が高い問題がある。
【0008】
また、ダイシャトル9がベアダイを収納して移動するため、作業時間が長くなり、生産効率が低下する問題がある。
【0009】
そして、ダイシャトル9の移動のあいだにダイピッカー7やヘッド11は作業することができず、待機する問題が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前記問題点を解決するためのものであって、ベアダイを、中間伝達媒体を経ず、直接供給して部品移動経路を短縮することによってベアダイ処理量を向上させるベアダイをピックアップおよび実装するための装置および方法を提供する。
【0011】
また、構造を改善して作業効率および生産性を向上させたベアダイをピックアップおよび実装するための装置および方法を提供する。
【0012】
本発明が解決しようとする課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されていない他の課題は次の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記課題を達成するための本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための装置は、ウェハからベアダイを吸着してピックアップする複数の第1吸着ノズルを具備する第1ピックアップユニットと、前記第1ピックアップユニットを回転させて前記第1吸着ノズルに吸着した前記ベアダイの一面が上部に向かうようにする回転駆動部材を具備するフリッパーと、前記フリッパーによって回転した前記第1ピックアップユニットの前記第1吸着ノズルから前記ベアダイを再吸着してピックアップし、前記再吸着されたベアダイを基板に実装する複数の第2吸着ノズルを具備する第2ピックアップユニットと、を含む。
【0014】
また、前記課題を達成するための本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための方法は、第1ピックアップユニットがウェハからベアダイを吸着してピックアップする第1ステップと、フリッパーが前記ベアダイの一面が上部に向かうように前記第1ピックアップユニットを回転させる第2ステップと、第2ピックアップユニットが前記フリッパーによって回転したベアダイを再吸着してピックアップする第3ステップと、前記第2ピックアップユニットが前記再吸着されたベアダイを基板に実装する第4ステップと、を含む。
【0015】
本発明のその他具体的な内容は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ベアダイを移動させる中間伝達媒体を経ず、直接基板に供給して作業時間を短縮し、作業効率を向上させることができる。
【0017】
また、基板に実装されるベアダイがいくつかの段階を経ず、直接実装されるのでベアダイの離脱および損傷を防止することができる。
【0018】
そして、ベアダイの移動経路を短縮してベアダイの処理量を向上させることによって生産性を極大化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】従来のベアダイをピックアップして実装する装置の平面図である。
【図2】本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための装置の斜視図である。
【図3A】本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための装置の部分拡大斜視図である。
【図3B】本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための装置の部分拡大斜視図である。
【図4A】本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための装置の使用状態図である。
【図4B】本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための装置の使用状態図である。
【図4C】本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための装置の使用状態図である。
【図4D】本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための装置の使用状態図である。
【図4E】本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための装置の使用状態図である。
【図5】本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための方法の順序図である。
【図6】本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための方法の詳細順序図である。
【図7】本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための方法の詳細順序図である。
【図8】本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための方法の詳細順序図である。
【図9】本発明の他の実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための方法の順序図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の利点、特徴、およびそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述される実施形態を参照すれば明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現されることが可能である。本実施形態は、単に本発明の開示が完全になるように、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に対して発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇によってのみ定義される。なお、明細書全体にかけて、同一の参照符号は同一の構成要素を指すものとする。
【0021】
第1、第2等が、多様な素子、構成要素および/またはセクションを説明するために使用される。しかしながら、これら素子、構成要素および/またはセクションは、これらの用語によって制限されないことはもちろんである。これらの用語は単に一つの素子、構成要素、またはセクションを他の素子、構成要素、またはセクションと区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1素子、第1構成要素、または第1セクションは、本発明の技術的思想内で第2素子、第2構成要素、または第2セクションであり得ることはもちろんである。
【0022】
本明細書で使用された用語は、実施形態を説明するためであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において単数形は、文言で特別に言及しない限り、複数形をも含む。明細書で使用される「含む(comprises)」および/または「含む(comprising)」は、言及した構成要素、段階、動作、および/または素子について、一つ以上の他の構成要素、段階、動作、および/または素子の存在または追加を排除しない。
【0023】
他に定義されなければ、本明細書で使用されるすべての用語(技術および科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通に理解され得る意味において使用されるものである。また、一般的に使用される辞典に定義されている用語は、明確に特別に定義されていない限り理想的にまたは過度に解釈されない。
【0024】
以下、本発明について添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
図2は、本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための装置の斜視図である。
【0026】
本発明のベアダイをピックアップおよび実装するための装置100は、ウェハ101に具備された複数のベアダイ103を第1ピックアップ部および第2ピックアップ部120および140を利用して基板107に直接供給する。ここで、ベアダイ103は、ウェハ101に具備されるだけではなく、実装機などによってピックアップされ得るすべての部品を含む。
【0027】
ベアダイをピックアップおよび実装するための装置100は、第1ピックアップユニット120、フリッパー130および第2ピックアップユニット140を含む。
【0028】
また、前記第1ピックアップユニット120、フリッパー130および第2ピックアップユニット140が設置されるフレーム110と、ウェハ101が載置されるウェハステージ105と、ウェハ101を移動させるウェハシャトル150と、基板107を載置して基板107を移動させる基板シャトル160と、などをさらに含む。
【0029】
ここで、フレーム110には、第1ピックアップユニット120、フリッパー130および第2ピックアップユニット140などが設置され、第1ピックアップユニット120および第2ピックアップユニット140がX−Y平面上でガントリー運動ができるようにする。
【0030】
また、ウェハシャトル150は、ウェハ101を載置してベアダイ103のピックアップ位置に所定の直線区間内でウェハ101を移動させる。そして、基板シャトル160は、基板107を載置してベアダイ103の実装区間内で前記基板107を移動させる。
【0031】
第1ピックアップユニット120は、ウェハ101からベアダイ103を吸着してピックアップする複数の第1吸着ノズル122を具備する。
【0032】
また、フリッパー130は、回転駆動部材132を具備して第1ピックアップユニット120を回転させて第1ピックアップユニット120に具備された第1吸着ノズル132に吸着したベアダイ103の一面が上部に向かうようにする。
【0033】
そして、第2ピックアップユニット140は、複数の第2吸着ノズル142を具備してフリッパー130によって回転された第1ピックアップユニット120の第1吸着ノズル122からベアダイ103を再吸着してピックアップし、再吸着されたベアダイ103を基板107に実装する。
【0034】
図2では、二つの領域でウェハ101からベアダイ103を吸着して実装することを示しているが、これに制限されないことはもちろんである。
【0035】
図3Aは、本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための装置の部分拡大斜視図である。図3Bは、第1ピックアップユニット120およびフリッパー130の部分拡大斜視図である。
【0036】
第1ピックアップユニット120は、複数の第1吸着ノズル122およびカム124を具備する。第1吸着ノズル122は、ウェハ101からベアダイ103を吸着して一次的にピックアップする。そして、カム124は、回転運動によって前記複数の第1吸着ノズルを上下運動させる。すなわち、カム124の回転に応じて第1吸着ノズル122が垂直方向に往復運動する。
【0037】
また、カム124は、複数の第1吸着ノズル122と一対一に対応するように連結され、第1吸着ノズル122が個別に動作するようにすることもできる。すなわち、複数の第1吸着ノズル122の上部に複数のカム124が一対一に連結され、カム124が個別に動作して複数の第1吸着ノズル122が時間差をおいてベアダイ103を吸着することができる。
【0038】
そして、第1ピックアップユニット120は、ウェハ101およびウェハ101に具備された複数のベアダイ103の位置を認識できる第1認識モジュール(図示せず)をさらに具備することができる。第1ピックアップユニット120に具備された第1認識モジュールにより、ウェハ101の上部で正確にベアダイ103の位置を認識するようになる。第1認識モジュールの例としては、カメラまたは光学系などが使用されてもよい。
【0039】
フリッパー130は、回転駆動部材132、ハウジング134および直線駆動部材136などを具備する。
【0040】
ハウジング134は、内部にカム124が位置し、回転駆動部材132によりハウジング134全体が回転する。
【0041】
回転駆動部材132は、ハウジング134を回転させて第1ピックアップユニット120のカム124および第1吸着ノズル122を回転させる。したがって、回転駆動部材132の動作によって第1吸着ノズル122に吸着したベアダイ103の下面が上部に向かうようになる。
【0042】
また、フリッパー130は、直線駆動部材136を具備してX−Y平面で第1ピックアップユニット120の直交運動が可能である。したがって、ウェハシャトル150によって移動するウェハ101のベアダイ103を、フリッパー130の直線駆動部材136により第1ピックアップユニット120が弾性的に吸着およびピックアップすることができる。
【0043】
第2ピックアップユニット140は、複数の第2吸着ノズル142を具備し、第1吸着ノズル122に吸着したベアダイ103および基板107を認識する第2認識モジュール(図示せず)をさらに具備してもよい。
【0044】
前述したように、第2吸着ノズル142は、フリッパー130によって回転した第1ピックアップユニット120の第1吸着ノズル122からベアダイ103を再吸着してピックアップし、ピックアップしたベアダイ103を基板107に実装する。
【0045】
正確なベアダイ103の吸着、ピックアップおよび実装のため、第2ピックアップユニット140に第2認識モジュールが具備され、第1吸着ノズル120に吸着したベアダイ103の位置および前記ベアダイ103が実装される基板107の実装領域を認識する。第1ピックアップユニット120に具備された第1認識モジュールと同様に、第2ピックアップユニット140に具備された第2認識モジュールもカメラまたは光学系などが使用されてもよい。
【0046】
図4A〜図4Eは、本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための装置の使用状態図である。図4A〜図4Eを参照して本発明のベアダイをピックアップおよび実装するための装置100の使用状態について説明する。
【0047】
図4Aを参照すると、第1ピックアップユニット120に具備された等間隔に配列された複数のカム124が回転して前記複数のカム124に各々連結された複数の第1吸着ノズル122が上下に往復運動する。
【0048】
また、複数の第1吸着ノズル122は、真空圧によってウェハ101から複数のベアダイ103を吸着してピックアップする。このとき、第1認識モジュール(図示せず)で吸着位置を正確に確認する。複数の第1吸着ノズル122がすべて吸着すると、カム124が回転運動を行い複数の第1吸着ノズルがあらかじめ設定された原点に到ったとき、カム124が停止する。
【0049】
ここで、吸着する位置は、ウェハの移送方向の運動とフリッパー130に具備された直線駆動部材の直交運動とによって決定される。しかし、吸着する位置はこれに限定されるものではなく、例えば、ウェハの移送方向の運動とフリッパー130に具備された直線駆動部材の直線運動とによって決定されてもよい。
【0050】
図4Bを参照すると、第1ピックアップユニット120に具備された複数の第1吸着ノズル122のすべてがベアダイ103を吸着およびピックアップした後、ウェハ101はウェハシャトル150によって一方向に移送される。ウェハ101が移送される領域に他の第1ピックアップユニット120を構成して順次にベアダイ103が吸着できるようにすることも可能なのは当業者には当然である。
【0051】
また、フリッパー130に具備された回転駆動部材132が180度回転して第1吸着ノズル122に吸着したベアダイ103の下面が上部に向かうようにする。このとき、カム124はハウジング134に固定され、第1吸着ノズル122の空圧でベアダイ103の位置を維持させる。
【0052】
図4Cを参照すると、第2ピックアップユニット140がX−Y平面上で直交運動を行い、第1ピックアップユニット120に接近する。また、第2ピックアップユニット140に具備された第2認識モジュール(図示せず)によって第1吸着ノズルに吸着したベアダイ103の位置を認識する。次に、第2ピックアップユニット140の第2吸着ノズル142が下降して第1ピックアップユニット120の第1吸着ノズル122とドッキングする。
【0053】
図4Dを参照すると、第2吸着ノズル142の真空圧が生成された後、第1吸着ノズル122の真空圧が解除される。また、第2ピックアップユニット140は、基板107の上部にX−Y平面で直交運動により移動し、第2認識モジュールによって実装領域を認識した後、ベアダイ103を基板107に実装する。
【0054】
図4Eを参照すると、フリッパー130は再び180度回転し、ウェハ101が再び元の位置に移送され、第1ピックアップユニット120がウェハ101からベアダイ103をピックアップする。
【0055】
図5は、本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための方法の順序図である。
【0056】
第1ピックアップユニット120がウェハ101からベアダイ103を吸着してピックアップし(S510)、フリッパー130が、前記ベアダイ103の一面が上部に向かうように前記第1ピックアップユニット120を回転させ(S520)、第2ピックアップユニット140が前記フリッパー130によって回転したベアダイ103を再吸着してピックアップし(S530)、前記第2ピックアップユニット140が前記再吸着されたベアダイ103を基板107に実装する(S540)。
【0057】
ここで、第1ピックアップユニットおよび第2ピックアップユニット120および140は、各々複数の第1吸着ノズル122および第2吸着ノズル142を具備して同時に複数のベアダイ103をウェハ101から吸着することができる。
【0058】
また、第1ピックアップユニット120に吸着したベアダイ103は、フリッパー130によって180度回転して反転する。
【0059】
図6〜図8は、図5に示す本発明の一実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための方法の詳細順序図である。図6〜図8を参照して説明する。
【0060】
図6では、第1ピックアップユニット120がウェハ101からベアダイを吸着してピックアップするため(S510)、ウェハシャトル150がウェハ101を第1ピックアップユニット120がベアダイを吸着する位置に直線移送させて(S512)、前記第1ピックアップユニット120に具備された第1認識モジュール(図示せず)が前記直線移送されたウェハ101に具備されたベアダイの位置103を認識し(S514)、前記第1ピックアップユニット120が、前記位置が認識されたベアダイ103を前記ウェハ101から吸着してピックアップし(S516)、前記ウェハシャトル150が前記ウェハ101を前記吸着位置から直線移送させ(S518)、他の第1ピックアップユニット120がベアダイ103を吸着およびピックアップするようにする。
【0061】
また、図7では、第2ピックアップユニット140がフリッパー130によって回転したベアダイ103を再吸着してピックアップするため(S530)、第2ピックアップユニット140が第1ピックアップユニット120の上部に移動し(S532)、第2ピックアップユニット140に具備された第2認識モジュール(図示せず)が第1ピックアップユニット120に吸着したベアダイ103の位置を認識し(S534)、第2ピックアップユニット140が第1ピックアップユニット120からベアダイ103を再吸着してピックアップする(S536)。
【0062】
そして、図8を参照すると、ウェハシャトル150がウェハ101を吸着位置から直線移送させるため(S540)、第2ピックアップユニット140が基板107の上部に移動し(S542)、第2ピックアップユニット140に具備された第2認識モジュール(図示せず)がベアダイ103の実装される基板107の実装領域を認識し(S544)、第2認識モジュールによって認識された基板107の実装領域にベアダイ103を実装する(S546)。
【0063】
図9は、本発明の他の実施形態によるベアダイをピックアップおよび実装するための方法の順序図である。
【0064】
第1ピックアップユニット120がウェハ101からベアダイ103を吸着してピックアップし(S510)、フリッパー130が、前記ベアダイ103の一面が上部に向かうように前記第1ピックアップユニット120を回転させ(S520)、第2ピックアップユニット140が前記フリッパー130によって回転したベアダイ103を再吸着してピックアップし(S530)、前記第2ピックアップユニット140が前記再吸着されたベアダイ103を基板107に実装した(S540)後に、基板107は基板シャトル160によって移送される(S550)。
【0065】
その後、連続して設置されたベアダイをピックアップおよび実装するための装置100によってベアダイ103が実装されるか、または基板107にベアダイ103の実装が完了した後の次のステップの工程が行われる。
【0066】
以上添付された図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明が、その技術的思想や必須の特徴を変更しない範囲で他の具体的な形態で実施され得ることを理解することができる。したがって、上記実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的でないものと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0067】
101 ウェハ
103 ベアダイ
107 基板
110 フレーム
120 第1ピックアップユニット
122 第1吸着ノズル
124 カム
130 フリッパー
132 回転駆動部材
134 ハウジング
136 直線駆動部材
140 第2ピックアップユニット
142 第2吸着ノズル150 ウェハシャトル
160 基板シャトル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェハからベアダイを吸着してピックアップする複数の第1吸着ノズルを具備する第1ピックアップユニットと、
前記第1ピックアップユニットを回転させて前記第1吸着ノズルに吸着した前記ベアダイの一面が上部に向かうようにする回転駆動部材を具備するフリッパーと、
前記フリッパーによって回転された前記第1ピックアップユニットの前記第1吸着ノズルから前記ベアダイを再吸着してピックアップし、前記再吸着されたベアダイを基板に実装する複数の第2吸着ノズルを具備する第2ピックアップユニットと、を含むベアダイをピックアップおよび実装するための装置。
【請求項2】
前記ウェハを載置して所定の直線区間内で前記ウェハを移動させるウェハシャトルをさらに含む請求項1に記載のベアダイをピックアップおよび実装するための装置。
【請求項3】
前記第1ピックアップユニットは、
回転運動によって前記複数の第1吸着ノズルを上下運動させるカムを具備する請求項1または2に記載のベアダイをピックアップおよび実装するための装置。
【請求項4】
前記複数の第1吸着ノズルと一対一に対応する複数の前記カムが具備され、前記カムの回転運動によって前記第1吸着ノズルが個別に動作する請求項3に記載のベアダイをピックアップおよび実装するための装置。
【請求項5】
前記第1ピックアップユニットは、
前記ウェハに具備された前記ベアダイの位置を認識する第1認識モジュールを具備する請求項1から4のいずれか1項に記載のベアダイをピックアップおよび実装するための装置。
【請求項6】
前記フリッパーは、
前記第1ピックアップユニットを直交移動させて前記第1ピックアップユニットを前記ウェハの上部に位置させる直線駆動部材を具備する前記請求項1から5のいずれか1項に記載のベアダイをピックアップおよび実装するための装置。
【請求項7】
前記第2ピックアップユニットは、
前記第1吸着ノズルに吸着した前記ベアダイの位置および前記ベアダイが実装される前記基板の実装領域を認識する第2認識モジュールを具備する請求項1から6のいずれか1項に記載のベアダイをピックアップおよび実装するための装置。
【請求項8】
前記基板を載置して所定の直線区間内で前記基板を移動させる基板シャトルをさらに含む請求項1から7のいずれか1項に記載のベアダイをピックアップおよび実装するための装置。
【請求項9】
第1ピックアップユニットがウェハからベアダイを吸着してピックアップする第1ステップと、
フリッパーが前記ベアダイの一面が上部に向かうように前記第1ピックアップユニットを回転させる第2ステップと、
第2ピックアップユニットが前記フリッパーによって回転された前記ベアダイを再吸着してピックアップする第3ステップと、
前記第2ピックアップユニットが前記再吸着されたベアダイを基板に実装する第4ステップと、を含むベアダイをピックアップおよび実装するための方法。
【請求項10】
前記第1および第2ピックアップユニットは、各々複数の第1および第2吸着ノズルを具備する請求項9に記載のベアダイをピックアップおよび実装するための方法。
【請求項11】
前記第1ステップは、
ウェハシャトルが前記ウェハを前記ベアダイの吸着位置に直線移送させる第1−1ステップと、
前記第1ピックアップユニットに具備された第1認識モジュールが前記直線移送されたウェハに具備された前記ベアダイの位置を認識する第1−2ステップと、
前記第1ピックアップユニットが前記位置が認識されたベアダイを前記ウェハから吸着してピックアップするステップと、
前記ウェハシャトルが前記ウェハを前記吸着位置から直線移送させる第1−4ステップと、を具備する請求項9または10に記載のベアダイをピックアップおよび実装するための方法。
【請求項12】
前記第1ピックアップユニットに吸着した前記ベアダイは前記フリッパーによって180度回転する請求項9から11のいずれか1項に記載のベアダイをピックアップおよび実装するための方法。
【請求項13】
前記第3ステップは、
前記第2ピックアップユニットが前記第1ピックアップユニットの上部に移動する第3−1ステップと、
前記第2ピックアップユニットに具備された第2認識モジュールが前記第1ピックアップユニットに吸着した前記ベアダイの位置を認識する第3−2ステップと、
前記第2ピックアップユニットが前記第1ピックアップユニットから前記ベアダイを再吸着してピックアップする第3−3ステップと、を具備する請求項9から12のいずれか1項に記載のベアダイをピックアップおよび実装するための方法。
【請求項14】
前記第4ステップは、
前記第2ピックアップユニットが前記基板の上部に移動する第4−1ステップと、
前記第2ピックアップユニットに具備された前記第2認識モジュールが前記ベアダイが実装される前記基板の実装領域を認識する第4−2ステップと、
前記第2認識モジュールによって認識された前記基板の実装領域に前記ベアダイを実装する第4−3ステップと、を具備する請求項9から13のいずれか1項に記載のベアダイをピックアップおよび実装するための方法。
【請求項15】
基板シャトルが前記ベアダイが実装された前記基板を移送させる第5ステップをさらに含む請求項9から14のいずれか1項に記載のベアダイをピックアップおよび実装するための装置。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−175095(P2012−175095A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−171825(P2011−171825)
【出願日】平成23年8月5日(2011.8.5)
【出願人】(500548884)三星テクウィン株式会社 (156)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Techwin Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】28 Sungju−dong,Changwon−city,Kyongsangnam−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】