説明

不揮発性半導体記憶装置、及びその製造方法

【課題】安定した動作を実行可能な不揮発性半導体記憶装置、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】メモリストリングMSは、メモリ柱状半導体層36と、メモリ柱状半導体層36の側面を取り囲むように形成された電荷蓄積層を含むメモリゲート絶縁層35と、メモリゲート絶縁層35を取り囲むように形成された4層のワード線導電層31a〜31dと、ワード線導電層31a〜31dの上部を保護する2層の保護層33a、33bとを備える。ワード線導電層31a〜31dは、その端部の位置が異なるように階段状に形成された階段部STを構成する。下から2段目のステップST2は、その上面を2層の保護層33a、33bにて覆われ、下から1段目のステップST1は、その上面を1層の保護層33aにて覆われている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気的にデータの書き換えが可能な不揮発性半導体記憶装置、及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、メモリの集積度を高めるために、メモリセルを3次元的に配置した半導体記憶装置が多数提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
例えば、メモリセルを3次元的に配置した従来の半導体記憶装置の一つに、円柱型構造のトランジスタを用いた半導体記憶装置がある(特許文献1)。円柱型構造のトランジスタは、柱状の柱状半導体層、メモリゲート絶縁層、及びゲート電極となる多層に積層された導電層を有する。柱状半導体層は、トランジスタのチャネル(ボディ)部として機能する。メモリゲート絶縁層は、柱状半導体層の周りに形成され、電荷を蓄積可能に構成される。導電層は、メモリゲート絶縁層を介して柱状半導体層を取り囲むように形成される。このような3次元構造は、微細化ではなく多層化により大容量化可能であり、従来技術の延長線上の技術でプロセス構築が可能である。
【0004】
上記円柱構造のトランジスタの製造工程においては、上部に設けられた配線に導電層を電気的に接続するため、積層された導電層(ゲート電極)の各々に接するようにコンタクト層が形成される。しかしながら、各導電層に適した高さでコンタクト層を形成する必要があり、その形成は容易ではない。コンタクト層が正確に形成されなければ、トランジスタのゲートが的確に制御されず、不揮発性半導体記憶装置の動作の安定性が損なわれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−266143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、安定した動作を実行可能な不揮発性半導体記憶装置、及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る不揮発性半導体記憶装置は、電気的に書き換え可能な複数のメモリトランジスタが直列に接続された複数のメモリストリングを有する不揮発性半導体記憶装置であって、前記メモリストリングは、基板に対して垂直方向に延びる柱状部を含み、前記メモリトランジスタのボディとして機能する半導体層と、前記柱状部の側面を取り囲むように形成されて、電荷を蓄積可能に構成された電荷蓄積層と、前記柱状部の側面及び前記電荷蓄積層を取り囲むように形成され、前記メモリトランジスタのゲートとして機能する複数層の導電層と、複数の前記導電層の上部を保護するよう積層された複数層の保護層とを備え、複数の前記導電層は、その端部の位置が異なるように階段状に形成された階段部を構成すると共に、各々の前記導電層は、前記階段部の段を構成し、前記階段部の第1の部分は、その上面を第1の数の前記保護層にて覆われ、前記第1の部分より下層に位置する前記階段部の第2の部分は、その上面を前記第1の数より少ない第2の数の前記保護層にて覆われていることを特徴とする。
【0008】
本発明の一態様に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、電気的に書き換え可能な複数のメモリトランジスタが直列に接続された複数のメモリストリングを有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、複数の導電層を積層させる工程と、前記複数の導電層を貫通させて貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔の側面に電荷蓄積層を形成する工程と、前記貫通孔を埋めるように半導体層を形成する工程と、前記複数の導電層の端部の位置が異なるように、最上層の前記導電層から第1の数だけ下層の前記導電層までを加工して第1階段部を形成する工程と、前記第1階段部を覆うように第1保護層を形成する工程と、前記第1保護層を分断し、且つ前記複数の導電層の端部の位置が異なるように、最上層から前記第1の数だけ下層の前記導電層よりも下層の前記導電層を加工して第2階段部を形成する工程と、前記第1保護層及び前記第2階段部を覆うように第2保護層を形成する工程とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、安定した動作を実行可能な不揮発性半導体記憶装置、及びその製造方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のブロック図である。
【図2】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の概略斜視図である。
【図3】図2に示すメモリセルアレイ11の回路図である。
【図4】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の断面図である。
【図5】図4の拡大図である。
【図6】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【図7】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【図8】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【図9】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【図10】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【図11】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【図12】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【図13】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【図14】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【図15】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【図16】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【図17】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【図18】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【図19】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【図20】第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【図21】第1実施形態及び比較例に係る不揮発性半導体記憶装置を示す概略図である。
【図22】本発明の第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を示す概略斜視図である。
【図23】第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す概略斜視図である。
【図24】第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す概略斜視図である。
【図25】第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す概略斜視図である。
【図26】第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す概略斜視図である。
【図27】第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す概略斜視図である。
【図28】第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す概略斜視図である。
【図29】本発明の第3実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の断面図である。
【図30】本発明の他の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の断面図である。
【図31】第1実施形態におけるステップST3のロウ方向の長さL0を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の一実施形態について説明する。
【0012】
[第1実施形態]
[構成]
先ず、図1及び図2を参照して、第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のブロック図であり、図2は、不揮発性半導体記憶装置の概略斜視図である。
【0013】
実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、図1に示すように、メモリセルアレイ11、ロウデコーダ12、13、センスアンプ14、カラムデコーダ15、及び制御信号生成部(高電圧生成部)16を備える。
【0014】
メモリセルアレイ11は、図2に示すように、データを電気的に記憶するメモリトランジスタMTrを3次元マトリクス状に配列して構成される。すなわち、メモリトランジスタMTrは、水平方向にマトリクス状に配列されるとともに、積層方向にも配列される。積層方向に並ぶ複数個のメモリトランジスタMTrは直列接続され、公知のNANDストリング(メモリストリング)MSを構成する。メモリストリングMSの両端には選択時に導通状態とされるドレイン側選択トランジスタSDTr、及びソース側選択トランジスタSSTrが接続される。このNANDストリングMSは、積層方向を長手方向として配列される。
【0015】
ロウデコーダ12、13は、図1に示すように、取り込まれたブロックアドレス信号等をデコードし、メモリセルアレイ11を制御する。センスアンプ14は、メモリセルアレイ11からデータを読み出す。カラムデコーダ15は、カラムアドレス信号をデコードし、センスアンプ14を制御する。制御信号生成部16は、基準電圧を昇圧させて、書き込みや消去時に必要となる高電圧を生成し、さらに、制御信号を生成し、ロウデコーダ12、13、センスアンプ14、及びカラムデコーダ15を制御する。
【0016】
次に、図3を参照して、メモリセルアレイ11の回路構成について説明する。図3に示すように、複数のメモリブロックMBを有する。メモリブロックMBは、複数のメモリストリングMS、ソース側選択トランジスタSSTr、及びドレイン側選択トランジスタSDTrを備える。メモリストリングMSは、直列接続されたメモリトランジスタMTr1〜MTr4にて構成されている。ドレイン側選択トランジスタSDTrは、メモリストリングMSの一端(メモリトランジスタMTr4)に接続されている。ソース側選択トランジスタSSTrは、メモリストリングMSの他端(メモリトランジスタMTr1)に接続されている。例えば、メモリストリングMSは、1つのメモリブロックMB毎に、複数行、複数列に亘りマトリクス状に設けられている。なお、メモリストリングMSは、4つ以上のメモリトランジスタにて構成してもよい。
【0017】
図3に示すように、メモリブロックMBにおいて、マトリクス状に配列されたメモリトランジスタMTr1の制御ゲートは、ワード線WL1に共通接続されている。同様に、メモリトランジスタMTr2〜MTr4の制御ゲートは、各々、ワード線WL2〜WL4に共通接続されている。
【0018】
図3に示すように、メモリブロックMBにおいて、ロウ方向に一列に配列された各ドレイン側選択トランジスタSDTrの制御ゲートは、ドレイン側選択ゲート線SGDに共通接続されている。ドレイン側選択ゲート線SGDは、複数のメモリブロックMBを跨いでロウ方向に延びるように形成されている。ドレイン側選択ゲート線SGDは、1つのメモリブロックMBの中においてカラム方向に所定ピッチで複数本設けられている。また、カラム方向に一列に配列されたドレイン側選択トランジスタSDTrの他端は、ビット線BLに共通に接続されている。ビット線BLは、メモリブロックMBを跨いでカラム方向に延びるように形成されている。ビット線BLは、ロウ方向に複数本設けられている。
【0019】
図3に示すように、1つのメモリブロックMBにおいて、全てのソース側選択トランジスタSSTrの制御ゲートは、ソース側選択ゲート線SGSに共通接続されている。また、ソース側選択トランジスタSDTrの他端は、ソースSLに共通に接続されている。
【0020】
上記のような不揮発性半導体記憶装置の回路構成は、図4に示す積層構造により実現されている。図4は、第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の断面図である。
【0021】
第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、図4に示すように、半導体基板Ba上のメモリ領域AR1、及び周辺領域AR2に積層されている。メモリ領域AR1は、メモリセルアレイ11として機能する。周辺領域AR2は、メモリ領域AR1の周辺に設けられ、各種制御回路(12〜16)として機能する。
【0022】
先ず、図4を参照して、メモリ領域AR1について説明する。メモリ領域AR1は、図4に示すように、各メモリブロックMB毎に、半導体基板Ba上に順次積層されたソース側選択トランジスタ層20、メモリトランジスタ層30、ドレイン側選択トランジスタ層40、及び配線層50を有する。
【0023】
メモリ領域AR1における半導体基板Baは、ソース線SLとして機能する。ソース側選択トランジスタ層20は、ソース側選択トランジスタSSTrとして機能する。メモリトランジスタ層30は、メモリストリングMS(メモリトランジスタMTr1〜MTr4)として機能する。ドレイン側選択トランジスタ層40は、ドレイン側選択トランジスタSDTrとして機能する。配線層50は、ビット線BL、及びその他の各種配線として機能する。
【0024】
半導体基板Baは、その上面に拡散層Ba1を有する。拡散層Ba1は、ソース線SLとして機能する。
【0025】
ソース側選択トランジスタ層20は、図4に示すように、半導体基板Ba上に順次積層された絶縁層21、ソース側導電層22、及び絶縁層23を有する。ソース側導電層22は、ソース側選択トランジスタSSTrのゲート、及びソース側選択ゲート線SGSとして機能する。ソース側導電層22は、1つのメモリブロックMBの全体に亘って、ロウ方向及びカラム方向に2次元的に(板状に)広がるように形成されている。
【0026】
絶縁層21、23は、酸化シリコン(SiO)にて構成されている。ソース側導電層22は、ポリシリコン(poly−Si)にて構成されている。
【0027】
また、ソース側選択トランジスタ層20は、図4に示すように、ソース側ホール24を有する。ソース側ホール24は、絶縁層21、ソース側導電層22、及び絶縁層23を貫通するように形成されている。ソース側ホール24は、ロウ方向及びカラム方向にマトリクス状に形成されている。
【0028】
さらに、ソース側選択トランジスタ層20は、図4に示すように、ソース側ゲート絶縁層25、及びソース側柱状半導体層26を有する。ソース側柱状半導体層26は、ソース側選択トランジスタSSTrのボディ(チャネル)として機能する。
【0029】
ソース側ゲート絶縁層25は、ソース側ホール24に面する側壁に所定の厚みをもって形成されている。ソース側柱状半導体層26は、ソース側ゲート絶縁層25の側面に接し、ソース側ホール24を埋めるように形成されている。ソース側柱状半導体層26は、積層方向に延びる柱状に形成されている。ソース側柱状半導体層26は、半導体基板Ba上の拡散層Ba1上に形成されている。
【0030】
ソース側ゲート絶縁層25は、酸化シリコン(SiO)にて構成されている。ソース側柱状半導体層26は、ポリシリコン(poly−Si)にて構成されている。
【0031】
上記ソース側選択トランジスタ層20の構成を換言すると、ソース側ゲート絶縁層25は、ソース側柱状半導体層26を取り囲むように形成されている。ソース側導電層22は、ソース側ゲート絶縁層25を介してソース側柱状半導体層26を取り囲むように形成されている。
【0032】
メモリトランジスタ層30は、図4に示すように、ソース側選択トランジスタ層20上に順次積層されたワード線導電層31a〜31d、絶縁層32a〜32d、及び保護層33a、33bを有する。ワード線導電層31a〜31dは、メモリトランジスタMTr1〜MTr4のゲート、及びワード線WL1〜WL4として機能する。後述するように、不揮発性半導体記憶装置の製造工程においては、上層からワード線導電層31a〜31dの上面に達するホール55a〜55dが形成される。この際、保護層33a、33bは、ワード線導電層31a〜31dを保護し、ホール55a〜55dが所定深さ以上に達することを防止する。
【0033】
ワード線導電層31a〜31d、及び絶縁層32a〜32dは、ロウ方向及びカラム方向に2次元的に(板状に)広がるように形成されている。ワード線導電層31a〜31d、及び絶縁層32a〜32dは、メモリブロックMB毎に分断されている。
【0034】
また、ワード線導電層31a〜31d及び絶縁層32a〜32dは、図4に示すように、周辺領域AR2に対向するそのロウ方向の端部の位置が異なるように階段状に形成されている。すなわち、ワード線導電層31a〜31d、及び絶縁層32a〜32dのロウ方向の端部は、階段状に形成された階段部STを構成する。階段部STは、周辺領域AR2へと、ロウ方向に下るように形成されている。階段部STは、ロウ方向に1列に並ぶステップ(段)ST1〜ST4を有する。ステップST1〜ST4は、各々、図4に示すように、1つのワード線導電層31a〜31dの端部と1つの絶縁層32a〜32dの端部にて構成されている。
【0035】
保護層33aは、ステップST3、ST4(ワード線導電層31c、31d、及び絶縁層32c、32d)のロウ方向の端部側面を覆う。また、保護層33aは、ステップST2〜ST4(絶縁層32b〜32d)の上面を覆う。保護層33bは、保護層33aを覆う。また、保護層33bは、ステップST1、ST2(ワード線導電層31a、31b、及び絶縁層32a、32b)のロウ方向の端部側面を覆う。また、保護層33bは、ステップST1(絶縁層32a)の上面を覆う。すなわち、下から2段目より上のステップST2〜ST4(第1の部分)は、その上面を2層の保護層33a、33bにて覆われている。また、下から1段目のステップST1(第1の部分より下層に位置する第2の部分)は、その上面を1層の保護層33bにて覆われている。なお、換言すると、保護層33aは、ステップST1の上面には形成されていない。
【0036】
ワード線導電層31a〜31dは、ポリシリコン(poly−Si)にて構成されている。絶縁層32a〜32dは、酸化シリコン(SiO)にて構成されている。保護層33aと、保護層33bとは、同一の材料にて構成され、たとえば、窒化シリコン(SiN)にて構成されている。
【0037】
また、メモリトランジスタ層30は、図4に示すように、メモリホール34を有する。メモリホール34は、ワード線導電層31a〜31d、及び絶縁層32a〜32dを貫通するように形成されている。メモリホール34は、ロウ方向及びカラム方向にマトリクス状に形成されている。メモリホール34は、ソース側ホール24と整合する位置に形成されている。
【0038】
また、メモリトランジスタ層30は、図4に示すように、メモリゲート絶縁層35、及びメモリ柱状半導体層36を有する。メモリ柱状半導体層36は、メモリトランジスタMTr1〜MTr4のボディ(チャネル)として機能する。
【0039】
メモリゲート絶縁層35は、メモリホール34に面する側壁に所定の厚みをもって形成されている。メモリ柱状半導体層36は、メモリゲート絶縁層35の側面に接し、メモリホール34を埋めるように形成されている。メモリ柱状半導体層36は、積層方向に延びる柱状に形成されている。メモリ側柱状半導体層36の下面は、ソース柱状半導体層26の上面に接するように形成されている。
【0040】
ここで、図5を参照して、メモリゲート絶縁層35の構成について詳しく説明する。図5は、図4の拡大図である。メモリゲート絶縁層35は、メモリホール34の側面側からメモリ柱状半導体層36側へと、ブロック絶縁層35a、電荷蓄積層35b、及びトンネル絶縁層35cを有する。電荷蓄積層35bは、電荷を蓄積可能に構成されている。
【0041】
ブロック絶縁層35aは、図5に示すように、メモリホール34に面する側壁に所定の厚みをもって形成されている。電荷蓄積層35bは、ブロック絶縁層35aの側壁に所定の厚みをもって形成されている。トンネル絶縁層35cは、電荷蓄積層35bの側壁に所定の厚みをもって形成されている。
【0042】
ブロック絶縁層35a、及びトンネル絶縁層35cは、酸化シリコン(SiO)にて構成されている。電荷蓄積層35bは、窒化シリコン(SiN)にて構成されている。メモリ柱状半導体層36は、ポリシリコン(poly−Si)にて構成されている。
【0043】
上記メモリトランジスタ層30の構成を換言すると、トンネル絶縁層35cは、メモリ柱状半導体層36を取り囲むように形成されている。電荷蓄積層35bは、トンネル絶縁層35cを取り囲むように形成されている。ブロック絶縁層35aは、電荷蓄積層35bを取り囲むように形成されている。ワード線導電層31a〜31dは、ブロック絶縁層35aを取り囲むように形成されている。
【0044】
ドレイン側選択トランジスタ層40は、図4に示すように、ドレイン側導電層41、及び保護層42a、42bを有する。ドレイン側導電層41は、ドレイン側選択トランジスタSDTrのゲート、及びドレイン側選択ゲート線SGDとして機能する。
【0045】
ドレイン側導電層41は、メモリトランジスタ層30の上に積層されている。ドレイン側導電層41は、メモリ柱状半導体層36が形成された直上に形成されている。ドレイン側導電層41は、ロウ方向に延び、カラム方向に所定ピッチをもってストライプ状に形成されている。また、ドレイン側導電層41のロウ方向の端部の位置は、ワード線導電層31dのロウ方向の端部の位置と異なるように形成され、ステップST5を構成する。
【0046】
保護層42aは、ドレイン側導電層41を覆うように形成され、保護層33aと連続して一体に形成されている。保護層42bは、保護層42aを覆うように形成され、保護層33bと連続して一体に形成されている。
【0047】
ドレイン側導電層41は、例えば、ポリシリコン(poly−Si)にて構成されている。保護層42a、42bは、窒化シリコン(SiN)にて構成されている。
【0048】
また、ドレイン側選択トランジスタ層40は、図4に示すように、ドレイン側ホール43を有する。ドレイン側ホール43は、ドレイン側導電層41、及び保護層42a、42bを貫通するように形成されている。ドレイン側ホール43は、ロウ方向及びカラム方向にマトリクス状に形成されている。ドレイン側ホール43は、メモリホール34に整合する位置に形成されている。
【0049】
さらに、ドレイン側選択トランジスタ層40は、図4に示すように、ドレイン側ゲート絶縁層44、及びドレイン側柱状半導体層45を有する。ドレイン側柱状半導体層45は、ドレイン側選択トランジスタSDTrのボディ(チャネル)として機能する。
【0050】
ドレイン側ゲート絶縁層44は、ドレイン側ホール43に面する側壁に所定の厚みをもって形成されている。ドレイン側柱状半導体層45は、ドレイン側ゲート絶縁層44に接し、ドレイン側ホール43を埋めるように形成されている。ドレイン側柱状半導体層45は、積層方向に延びるように柱状に形成されている。ドレイン側柱状半導体層45の下面は、メモリ柱状半導体層36の上面に接するように形成されている。
【0051】
ドレイン側ゲート絶縁層44は、酸化シリコン(SiO)にて構成されている。ドレイン側柱状半導体層45は、ポリシリコン(poly−Si)にて構成されている。
【0052】
上記ドレイン側選択トランジスタ層40の構成を換言すると、ドレイン側ゲート絶縁層44は、ドレイン側柱状半導体層45を取り囲むように形成されている。ドレイン側導電層41は、ドレイン側ゲート絶縁層44を介してドレイン側柱状半導体層45を取り囲むように形成されている。
【0053】
配線層50は、図4に示すように、第1配線層51、第2配線層52、及びコンタクトプラグ層53a〜53dを有する。第1配線層51は、ビット線BLとして機能する。第2配線層52は、ワード線WL1〜WL4に接続される各種配線として機能する。
【0054】
第1配線層51、及び第2配線層52は、ドレイン側選択トランジスタ層40の上層に設けられている。第1配線層51は、ドレイン側柱状半導体層44の上面に接するように形成されている。第1配線層51は、カラム方向に延びるようにロウ方向に所定ピッチをもって形成されている。第2配線層52は、ロウ方向に延びるようにカラム方向に所定ピッチをもって形成されている。コンタクトプラグ層53a〜53dは、第2配線層52の下面と各々のワード線導電層31a〜31dの上面とを接続するように形成されている。第1配線層51、第2配線層52、及びコンタクトプラグ層53は、タングステン(W)にて構成されている。
【0055】
コンタクトプラグ層53a〜53dについてより詳しく記載する。コンタクトプラグ層53a〜53dは、ホール55a〜55d内に形成されている。ホール55a〜55dは、ソース側選択トランジスタ層20、メモリトランジスタ層30、及びドレイン側選択トランジスタ層40を覆う層間絶縁層56を貫通するように形成されている。また、ホール55a〜55dは、保護層33a、33b、及び各々の絶縁層32a〜32dを貫通するように形成されている。
【0056】
続いて、図4を参照して、周辺領域AR2について説明する。周辺領域AR2は、図4に示すように、半導体基板Ba上に順次積層された、周辺配線層60、第1ダミー層70、第2ダミー層80、及び配線層50を有する。
【0057】
周辺領域AR2における半導体基板Baは、各種トランジスタのソース/ドレインとして機能する。周辺配線層60は、ローデコーダ12などを構成するトランジスタ、及びその他の配線として機能する。第1ダミー層70、及び第2ダミー層80は、それらの上層から周辺配線層60又は半導体基板Baまで延びるコンタクトプラグ層が形成される層であり、各種配線としては機能しない。
【0058】
半導体基板Baは、その表面に拡散層Ba2を有する。拡散層Ba2は、ローデコーダ12などを構成するトランジスタのソース/ドレインとして機能する。
【0059】
周辺配線層60は、図4に示すように、ソース側選択トランジスタ層20と同層に形成されている。第1ダミー層70は、メモリトランジスタ層30と同層に形成されている。第2ダミー層80は、ドレイン側選択トランジスタ層40と同層に形成されている。後述するように、周辺配線層60、第1ダミー層70、及び第2ダミー層80は、形成過程においてはそれぞれソース側選択トランジスタ層20、メモリトランジスタ層30、及びドレイン側選択トランジスタ層40と同一の層であったものをエッチングにより分断して形成された層である。なお、配線層50は、第1領域AR1と第2領域AR2において共通の構成である。
【0060】
周辺配線層60は、半導体基板Ba上に順次積層された絶縁層61、導電層62、及び絶縁層63を有する。導電層62は、ローデコーダ12を構成するトランジスタのゲート、及びその他の配線として機能する。絶縁層61は、絶縁層21と同層に形成されている。導電層62は、ソース側導電層22と同層に形成されている。絶縁層63は、絶縁層23と同層に形成されている。
【0061】
また、周辺配線層60は、貫通孔64、及び層間絶縁層65を有する。貫通孔64は、絶縁層61、導電層62、及び絶縁層63を貫通するように形成されている。貫通孔64は、拡散層Ba2と整合する位置に形成されている。層間絶縁層65は、貫通孔64を埋めるように形成されている。
【0062】
第1ダミー層70は、図4に示すように、周辺配線層60上に順次積層された導電層71a〜71d、及び絶縁層72a〜72d、及び保護層73a、73bを有する。
【0063】
導電層71a〜71dは、ワード線導電層31a〜31dと同層に形成されている。絶縁層72a〜72dは、絶縁層32a〜32dと同層に形成されている。また、導電層71a〜71d、及び絶縁層72a〜72dは、メモリ領域AR1に対向するそのロウ方向の端部の位置が異なるように階段状に形成されている。すなわち、導電層71a〜71d、及び絶縁層72a〜72dのロウ方向の端部は、階段状に形成された階段部STaを構成する。階段部STaは、メモリ領域AR1へと、ロウ方向に下るように形成されている。階段部STaは、ロウ方向に1列に並ぶステップ(段)ST1a〜ST4aを有する。ステップST1a〜ST4aは、図4に示すように、各々、1つの導電層71a〜71dの端部と1つの絶縁層72a〜72dの端部にて構成されている。
【0064】
保護層73aは、ステップST3a、ST4a(導電層71c、71d、及び絶縁層72c、72d)のロウ方向の端部側面を覆う。保護層73aは、ステップST2a〜ST4a(絶縁層72a〜72d)の上面を覆う。保護層73bは、保護層73aを覆うように形成されている。保護層73bは、ステップST1a、ST2a(導電層71a、71b、及び絶縁層71a、72b)のロウ方向の端部側面を覆う。保護層73bは、ステップST1a(絶縁層72a)の上面を覆う。また、保護層73bは、保護層33bと連続して一体に形成されている。すなわち、下から2段目より上のステップST2a〜STa4(第1の部分)は、その上面を2層の保護層73a、73bにて覆われている。また、下から1段目のステップST1a(第1の部分より下層に位置する第2の部分)は、その上面を1層の保護層73bにて覆われている。なお、換言すると、保護層73aは、ステップST1aの上面には形成されていない。
【0065】
また、第1ダミー層70は、貫通孔74、及び層間絶縁層75を有する。貫通孔74は、導電層71a〜71d、及び絶縁層72a〜72dを貫通するように形成されている。貫通孔74は、貫通孔64に整合する位置に形成されている。層間絶縁層75は、貫通孔74を埋めるように形成されている。
【0066】
第2ダミー層80は、図4に示すように、第1ダミー層70上に積層された導電層81、及び保護層82a、82bを有する。
【0067】
導電層81は、ドレイン側導電層41と同層に形成されている。ドレイン側導電層81のロウ方向の端部の位置は、ワード線導電層31dのロウ方向の端部の位置と異なるように形成され、ステップST5aを構成する。
【0068】
保護層82aは、導電層81を覆うように形成され、保護層73aと連続して一体に形成されている。保護層82bは、保護層82aを覆うように形成され、保護層73bと連続して一体に形成されている。
【0069】
また、第2ダミー層80は、貫通孔83、及び層間絶縁層84を有する。貫通孔83は、導電層81を貫通するように形成されている。貫通孔83は、貫通孔74に整合する位置に形成されている。層間絶縁層84は、貫通孔83を埋めるように形成されている。
【0070】
配線層50は、第2配線層52、及びコンタクトプラグ層54a、54bを有する。コンタクトプラグ層54aは、層間絶縁層65、75、84を貫通して下方に延び、第2配線層52と拡散層Ba2を電気的に接続する。コンタクトプラグ層54bは、層間絶縁75、84を貫通して下方に延び、第2配線層52と導電層62を電気的に接続する。
【0071】
[製造方法]
次に、図6〜図20を参照して、第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法について説明する。図6〜図20は、第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。なお、以下に示す工程は、ソース側選択トランジスタ層20(周辺配線層60)を形成した後の工程を示す。
【0072】
先ず、図6に示すように、ソース側選択トランジスタ層20(周辺配線層60)の上層に、交互にポリシリコン(poly−Si)、酸化シリコン(SiO)を堆積させ、層31Aa〜31Ad、層32Aa〜32Ad、及び層41Aを形成する。層31Aa〜31Adは、後に、ワード線導電層31a〜31d、及び導電層71a〜71dに加工される。層32Aa〜32Adは、後に、絶縁層32a〜32d、及び絶縁層72a〜72dに加工される。層41Aは、後に、ドレイン側導電層41、及び導電層81に加工される。
【0073】
次に、図7に示すように、パターンエッチングして、層41Aに溝90を形成する。溝90は、層41Aを貫通するように形成されている。溝90は、メモリ領域AR1と周辺領域AR2の境界Aを中心として、ロウ方向に長さDの幅を有する。
【0074】
続いて、図8〜図11に示すように、層31Ad、31Acの端部の位置が異なるように、最上層の層31Adから下層に1層目までの層31Ad、31Acを加工して第1階段部ST(1)を形成する。すなわち、先ず、図8に示すように、層41Aを覆うようにレジスト層91Aaを形成する。ここで、レジスト層91Aaは、カラム方向に延びる溝92Aaを有する。溝92Aaは、レジスト層91Aaを貫通するように形成されている。溝92Aaは、境界Aを中心として、ロウ方向に長さD1(D1<D)の幅を有する。
【0075】
続いて、図9に示すように、レジスト層91Aaをマスクとして、エッチングを行って、層31Ad及び層32Adを貫通する溝93aを形成する。溝93aは、境界Aを中心として、ロウ方向に長さD1の幅を有する。
【0076】
次に、図10に示すように、レジスト層91Aaをロウ方向にスリミングする。この工程により、レジスト層91Aaは、溝92Abを有するものとなる。溝92Abは、境界Aを中心として、ロウ方向に長さD2(D1<D2<D)の幅を有する。
【0077】
続いて、図11に示すように、レジスト層91Aaをマスクとしてエッチングを行って、層31Ad、層32Adを貫通する溝93b、及び層31Ac、32Acを貫通する溝93cを形成する。溝93b、93cは、境界Aを中心として形成される。溝93bは、ロウ方向に長さD2の幅を有し、溝93cは、ロウ方向に長さD1の幅を有する。以上の工程により、層31Ad、31Acは、その端部の位置が異なるように形成された階段部ST(1)を構成するように加工される。
【0078】
次に、図12に示すように、レジスト層91Aaを除去し、窒化シリコンを堆積させて、保護層94aを形成する。保護層94aは、後に、保護層33a、42a、73a、82aに加工される。保護層94aは、階段部ST(1)(層31Ad、32Ad、31Ac、32Ac、32Ab)を覆うように形成される。
【0079】
続いて、上記工程と同様にレジスト層をマスクとするエッチング、及びレジスト層のスリミングを交互に繰り返す。これにより、保護層94aは分断される。また、層31Ab、31Aaの端部の位置が異なるように、最上層から下層に2層目の層31Abから下層に1層目までの層31Ab、31Aaを加工して階段部ST(2)が形成される。
【0080】
すなわち、図13に示すように、保護層94a上にレジスト層91Abを形成する。ここで、レジスト層91Abは、カラム方向に延びる溝92Acを有する。溝92Acは、レジスト層91Abを貫通するように形成されている。溝92Acは、境界Aを中心として、ロウ方向に長さD3(D3<D1)の幅を有する。
【0081】
次に、図14に示すように、レジスト層91Abをマスクとしてエッチングを行って、層31Ab、層32Ab、及び保護層93aを貫通する溝93dを形成する。溝93dは、境界Aを中心として、ロウ方向に長さD3の幅を有する。
【0082】
続いて、図15に示すように、レジスト層91Abをロウ方向にスリミングする。この工程により、レジスト層91Abは、溝92Adを有するものとなる。幅92Adは、境界Aを中心として、ロウ方向に長さD4(D3<D4<D1)の幅を有する。
【0083】
次に、図16に示すように、レジスト層91Abをマスクとしてエッチングを行って、溝93e、及び溝93fを形成する。溝93eは、層31Ab、層32Ab、及び保護層94aを貫通するように形成され、溝93fは、層31Aa、層32Aaを貫通するように形成される。溝93e、93fは、境界Aを中心として形成される。溝93eは、ロウ方向に長さD4の幅を有する。溝93fは、ロウ方向に長さD3の幅を有する。
【0084】
次に、図17に示すように、レジスト層91Abを除去する。以上の工程により、層31Ab、31Aaは、その端部の位置が異なるように形成された階段部ST(2)を構成するように加工される。
【0085】
続いて、図18に示すように、窒化シリコンを堆積させて、保護層94a上に保護層94bを形成する。保護層94bは、後に、保護層33b、42b、73b、82bに加工される。保護層94bは、第2階段部ST(2)(層31Ab、31Aa)、及び保護層94aを覆うように形成される。
【0086】
続いて、図19に示すように、酸化シリコンを堆積させて、層間絶縁層56を形成する。なお、層間絶縁層56の上面は、CMPにより平坦化される。
【0087】
次に、図20に示すように、層間絶縁層56を貫通するホール55a〜55dを形成し、そのホール55a〜55dを埋めるようにタングステンを堆積させ、コンタクトプラグ層53a〜53dを形成する。ここで、ホール55a〜55dの形成には、保護層93a、93bの選択比が高い加工条件で、反応性イオンエッチングが用いられる。これにより、積層方向の高さが異なるコンタクトプラグ層53a〜53dを一度に形成することができる。
【0088】
[効果]
次に、図21を参照して、比較例と共に第1実施形態を示し、その第1実施形態の効果を説明する。ここで、第1実施形態において、メモリトランジスタ層30は、図21の(a)に示すように、各々、形成された領域の異なる2層の保護層33a、33bを有する。一方、比較例において、メモリトランジスタ層30は、図21の(b)に示すように、1層の保護層33のみしか有していないものとする。
【0089】
ここで、ホール55a〜55dの積層方向の長さが短いほど、ホール55a〜55dを形成する際に保護層33(33a、33b)は、より多くエッチングされる。このため、比較例においては、図21の(b)の符号“X”に示すように、最上層のワード線導電層31dを掘り込むように、ホール55dが形成される。即ち、比較例では、ワード線導電層31dに欠陥が生じる。
【0090】
これに対して、図21の(a)に示すように、第1実施形態において、長いホール55aが形成されるワード線導電層31a上には、1層の保護層33aが形成され、短いホール55dが形成されるワード線導電層31d上には、2層の保護層33a、33bが形成される。よって、ホール55a〜55dの長さに対応して、保護層33a、33bの積層数(厚み)が決定されており、比較例のようにワード線導電層31dに欠陥が生じることはない。すなわち、第1実施形態は、安定した動作を実行することができる。
【0091】
ここで、保護層33aと保護層33bとが異なる材料から構成された場合、保護層33aと保護層33bとの界面で加工条件が変わる。従って、加工時に、その界面でホール55a〜55dのテーパ形状が変化し、コンタクトプラグ層53a〜53dの形状に歪みが発生する。
【0092】
これに対して、第1実施形態において、保護層33aと保護層33bとは、同一の材料から構成され、同一のエッチングレートを持つ。従って、保護層33a、33bは、同一の加工条件で加工されるため、保護層33a、33bの界面でホール55a〜55dのテーパ形状は変化せず、コンタクトプラグ層53a〜53dの形状に歪みは生じない。
【0093】
[第2実施形態]
[構成]
次に、図22を参照して、第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成について説明する。図22の(a)は、第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の階段部STbを示す斜視図である。図22の(b)は、図22の(a)から保護層33dを剥離した状態を示す斜視図である。図22の(c)は、図22の(b)から保護層33cを剥離した状態を示す斜視図である。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付しその説明を省略する。
【0094】
第2実施形態の不揮発性半導体記憶装置において、その全体構成は、第1実施形態(図1〜図5)と同様である。詳細は後述するが、第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、図22に示すように、ロウ方向、及びカラム方向にマトリクス状に並ぶステップSTb1〜STb8(階段部STb)、及びそれらステップSTb1〜STb8を覆う保護層33c、33dを備える。この点で、第2実施形態は、第1実施形態と異なる。
【0095】
メモリトランジスタ層30は、図22に示すように、交互に積層されたワード線導電層31Ba〜31Bh、絶縁層32Ba〜32Bhを有する。ワード線導電層31Ba〜31Bh、絶縁層32Ba〜32Bhは、第1実施形態と同様に、メモリブロックMB毎に設けられ、ロウ方向及びカラム方向に2次元的に(板状に)広がるように形成されている。
【0096】
図22に示すように、メモリ領域AR1のロウ方向の端部近傍にて、ワード線導電層31Ba〜31Bh、及び絶縁層32Ba〜32Bhは、そのロウ方向及びカラム方向の端部の位置が異なるように階段状に形成されている。すなわち、ワード線導電層31Ba〜31Bh、及び絶縁層32Ba〜32Bhのロウ方向及びカラム方向の端部は、階段状に形成された階段部STbを構成する。階段部STbは、ロウ方向及びカラム方向にマトリクス状に並ぶステップ(段)STb1〜STb8を有する。
【0097】
ステップSTb1〜STb8は、図22の(c)に示すように、ロウ方向に3行、カラム方向に3列のマトリクス状に位置する。ステップSTb1は、ロウ方向に2行目、カラム方向に1列目の位置に配置されている。ステップSTb2は、ロウ方向に3行目、カラム方向に1列目の位置に配置されている。ステップSTb3は、ロウ方向に1行目、カラム方向に2列目の位置に配置されている。ステップSTb4は、ロウ方向に2行目、カラム方向に2列目の位置に配置されている。ステップSTb5は、ロウ方向に3行目、カラム方向に2列目の位置に配置されている。ステップSTb6は、ロウ方向に1行目、カラム方向に3列目の位置に配置されている。ステップSTb7は、ロウ方向に2行目、カラム方向に3列目の位置に配置されている。ステップSTb8は、ロウ方向に3行目、カラム方向に3列目の位置に配置されている。ステップSTb1〜STb8は、順次、下層から上層に位置する。ステップSTb1〜STb8は、各々、1つのワード線導電層31Ba〜31Bh、及び1つの絶縁層32Ba〜32Bhの積層構造にて構成されている。
【0098】
また、メモリトランジスタ層30は、図22の(a)及び(b)に示すように、ワード線導電層31Ba〜31Bh、及び絶縁層32Ba〜32Bhを覆う保護層33c、33dを有する。
【0099】
保護層33cは、ステップSTb6〜STb8のカラム方向及びロウ方向の端部側面を覆う。保護層33cは、ステップSTb3〜STb5のロウ方向の端部側面を覆う。また、保護層33cは、ステップSTb3〜STb8の上面を覆う。保護層33dは、保護層33cを覆う。保護層33dは、ステップSTb1〜STb5のカラム方向の端部側面を覆う。保護層33dは、ステップSTb1、STb2のロウ方向の端部側面を覆う。また、保護層33dは、ステップSTb1、STb2の上面を覆う。すなわち、カラム方向の2列目、3列目に位置する複数のステップSTb3〜STb8(第1の部分)は、2層の保護層33c、33dにて覆われ、カラム方向の1列目に位置する複数のステップSTb1、STb2(第1の部分よりも下層に位置する第2の部分)は、1層の保護層33dにて覆われている。なお、換言すると、保護層33cは、ステップSTb1、STb2の上面には形成されていない。
【0100】
なお、図22においては省略するが、ステップSTb1〜STb8における各々のワード線導電層31Ba〜31Bhの上面には、第1実施形態と同様に、コンタクトプラグ層が形成されている。
【0101】
[製造方法]
次に、図22〜図28を参照して、第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法について説明する。図23〜図28は、第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す概略斜視図である。
【0102】
先ず、図23に示すように、ポリシリコン(p−Si)、酸化シリコン(SiO)を交互に堆積させ、層31Ca〜31Ch、及び層32Ca〜32Chを形成する。層31Ca〜31Chは、後にワード線導電層31Ba〜31Bhに加工される。層32Ca〜32Chは、後に絶縁層32Ba〜32Bhに加工される。
【0103】
次に、レジスト層91Baを形成する。そして、図24に示すように、レジスト層91Baに対してロウ方向へのスリミング及びエッチングを繰り返し実行する。これにより、ロウ方向に等間隔に3行のステップSTc1〜STc3が形成される。ステップSTc1は、層31Ca〜31Cf及び層32Ca〜32Cfのロウ方向の端部により構成される。ステップSTc2は、層31Cg及び層32Cgのロウ方向の端部により構成される。ステップSTc3は、層31Ch及び層32Chのロウ方向の端部により構成される。
【0104】
続いて、レジスト層91Baを除去して、新たにレジスト層91Bbを形成する。そして、図25に示すように、レジスト層91Bbに対してカラム方向へのスリミング及びエッチングを繰り返し実行する。これにより、カラム方向に2列のステップSTd1、STd2が形成される。下層のステップSTd1は、上層のステップSTd2よりもカラム方向に幅をもつように形成される。ステップSTd1は、層31Ca〜31Ce及び層32Ca〜32Ceのカラム方向の端部により構成される。ステップSTd2は、層31Cd〜31Ch及び層32Cd〜32Chのカラム方向の端部により構成される。
【0105】
次に、図26に示すように、レジスト層91Bbを除去した後に、窒化シリコンを堆積させて、保護層33cを形成する。続いて、図27に示すように、レジスト層91Bcを形成する。レジスト層91Bcは、ステップSTd2上の保護層33c、及びステップSTd1の一部の領域上の保護層33cを覆うように形成する。
【0106】
次に、図28に示すように、レジスト層91Bcをマスクとして、エッチングを行い、ステップSTeを形成する。ステップSTeは、層31Ca、31Cb、及び層32Ca、32Cbのカラム方向の端部により構成される。また、保護層33cは、カラム方向のステップSTeとステップSTd1の境界で分断される。
【0107】
この後、図22の(b)に示すように、レジスト層91Bcを除去し、図22の(a)に示すように、保護層33dを形成する。そして、保護層33dの上に層間絶縁層が形成され、その層間絶縁層を貫通するようにコンタクトプラグ層が形成される。
【0108】
[効果]
第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、第1実施形態と同様の構成を有し、第1実施形態と同様の効果を奏する。さらに、第2実施形態は、マトリクス状に並ぶステップSTb1〜STb8を有する。したがって、第2実施形態は、第1実施形態よりもコンタクトプラグ層の占有面積を縮小化することができる。
【0109】
[第3実施形態]
[構成]
次に、図29を参照して、第3実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成について説明する。図29は、第3実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を示す断面図である。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0110】
ここで、上記第1実施形態において、メモリ柱状半導体層36は、ロウ方向からみて積層方向に延びるI字状に形成されている。これに対して、第3実施形態に係るメモリ柱状半導体層36Dは、図29に示すように、ロウ方向からみてU字状に形成されている。すなわち、メモリ柱状半導体層36Dは、積層方向に延びる一対の柱状部36Daと、それら一対の柱状部36Daの下端を連結する連結部36Dbを有する。ワード線導電層31Da〜31Dd、及び絶縁層32Da〜32Ddは、カラム方向に所定ピッチをもってロウ方向に延びるストライプ状に形成され、メモリゲート絶縁層35Dを介して柱状部36Daを取り囲むように形成されている。
【0111】
また、第3実施形態は、メモリゲート絶縁層35Dを介して連結部36Dbを取り囲むように形成されたバックゲート導電層37Dを有する。バックゲート導電層37Dは、ポリシリコンにて構成されている。
【0112】
また、第3実施形態において、ソース側柱状半導体層26Dは、一対の柱状部36Daの内の一方の柱状部36Daの上面から積層方向に延びるように形成され、ドレイン側柱状半導体層45Dは、他方の柱状部36Daの上面から積層方向に延びるように形成されている。ソース側導電層22D、及びドレイン側導電層41Dは、カラム方向に所定ピッチをもってロウ方向に延びるストライプ状に形成されている。ソース側導電層22Dは、ソース側ゲート絶縁層25Dを介してソース側柱状半導体層26Dを取り囲むように形成され、ドレイン側導電層41Dは、ドレイン側ゲート絶縁層44Dを介してドレイン側柱状半導体層45Dを取り囲むように形成されている。
【0113】
ソース側柱状半導体層26Dの上面は、第3配線層57Dに接続されている。第3配線層57Dは、ソース線SLとして機能する。ドレイン側柱状半導体層45Dの上面は、プラグ層58Dを介して、第1配線層51D(ビット線BL)に接続されている。
【0114】
なお、第3実施形態において図示は省略するが、ワード線導電層31Da〜31Dd、及び絶縁層32Da〜32Ddは、第1実施形態と同様に、ロウ方向の端部において階段部ST(ステップST1〜ST4)を構成する。ソース側導電層22D、及びドレイン側導電層41Dは、第1実施形態と同様に、ロウ方向の端部においてステップST5を構成する。また、ステップST1〜ST5には、第1実施形態と同様に、保護層33a、33b、42a、42bが形成されている。
【0115】
[効果]
第3実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、第1実施形態と同様の構成を有し、第1実施形態と同様の効果を奏する。
【0116】
[その他実施形態]
以上、不揮発性半導体記憶装置の一実施形態を説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更、追加、置換等が可能である。
【0117】
例えば、上記第1〜第3実施形態においては、階段部を覆う保護層は、2層のみであったが、本発明は、このような構成に限定されるものではない。図30に示すように、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、n層(nは2以上の自然数)のワード線導電層31(1)〜31(n)と、m層(mは2以上の自然数)の保護層33(1)〜33(m)とを備えるものであってもよい。すなわち、階段部STfは、n段のステップSTf(1)〜STf(n)を有するものとしても良い。
【0118】
上記構成においては、下からh段目より上(hは2以上、n以下の自然数)のステップSTf(h)〜STf(n)は、その上面をm層の保護層33(1)〜33(m)にて覆われている。また、下からh―1段目より下のステップSTf(1)〜STf(h−1)は、その上面をm’層(m’は、mよりも少ない自然数)の保護層33(1)〜33(m’)にて覆われている。
【0119】
上記図30に示す構成とする場合、その製造工程は、以下のようになる。すなわち、先ず、n層の導電層(ワード線導電層31(1)〜31(n))を積層させる。次に、導電層を貫通させてメモリホール33を形成し、そのメモリホール33内にメモリゲート絶縁層35、及びメモリ柱状半導体層36を形成する。続いて、導電層の端部の位置が異なるように、最上層の導電層から下層にn−h+1層目までの導電層を加工して第1階段部を形成する。続いて、第1階段部を覆うように保護層33(1)〜33(m’)を形成する。次に、保護層33(1)〜33(m’)を分断し、且つ複数の導電層の端部の位置が異なるように、最上層から下層にn−h+1層目の導電層より下層の導電層を加工して第2階段部を形成する。そして、第1保護層及び第2階段部を覆うように保護層33(m−m’)〜33(m)を形成する。
【0120】
ここで、例えば、第1実施形態におけるステップST3のロウ方向の長さL0は、図31に示すように、長さL1〜L4によって決定される。長さL1は、ステップST4側面の2つの保護層33a、33bを合わせた厚みに相当する。長さL2は、ステップST4の側面の保護層33bからコンタクトプラグ層53cの側面までの長さである。長さL2は、コンタクトプラグ層53cを保護層33a、33bに接触させないために必要とされる。長さL3は、コンタクトプラグ層53cの下端の直径に相当する。長さL4は、コンタクトプラグ層53cの側面からステップST3の端部までの長さである。長さL4は、コンタクトプラグ層53cをステップST2に落とさないようにするために必要とされる。長さL4は、加工時のステップST3の端部位置のばらつきを考慮して定める必要がある。
【0121】
上記実施形態において、保護層33a、33b、保護層42a、42b、及び保護層33c、33dは、全て窒化シリコンにて構成されている。しかしながら、本発明において、保護層33a、42a、33cは窒化シリコンにて構成され、保護層33b、42b、33dは、アルミナによって構成されていてもよい。アルミナは窒化シリコンよりも保護性が高いので、窒化シリコンの保護層33a及びアルミナの保護層33bを合わせた総膜厚は、窒化シリコンの保護層33a及び窒化シリコンの保護層33bを合わせた総膜厚よりも薄くすることができる。すなわち、上記変形例によれば、図31に示す長さL1を短くすることができるので、これにより、ステップの長さL0も短縮化され、もって不揮発性半導体記憶装置の専有面積を縮小化することができる。
【0122】
また、本発明において、保護層33a、42a、33cはアルミナにて構成され、保護層33b、42b、33dは窒化シリコンによって構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0123】
100…不揮発性半導体記憶装置、 20…ソース側選択トランジスタ層、 30…メモリトランジスタ層、 40…ドレイン側選択トランジスタ層、 60…周辺配線層、70…第1ダミー層、 80…第2ダミー層、 Ba…半導体基板、 MTr1〜MTr4…メモリトランジスタ、 SSTr…ソース側選択トランジスタ、 SDTr…ドレイン側選択トランジスタ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気的に書き換え可能な複数のメモリトランジスタが直列に接続された複数のメモリストリングを有する不揮発性半導体記憶装置であって、
前記メモリストリングは、
基板に対して垂直方向に延びる柱状部を含み、前記メモリトランジスタのボディとして機能する半導体層と、
前記柱状部の側面を取り囲むように形成されて、電荷を蓄積可能に構成された電荷蓄積層と、
前記柱状部の側面及び前記電荷蓄積層を取り囲むように形成され、前記メモリトランジスタのゲートとして機能する複数層の導電層と、
複数の前記導電層の上部を保護するよう積層された複数層の保護層とを備え、
複数の前記導電層は、その端部の位置が異なるように階段状に形成された階段部を構成すると共に、各々の前記導電層は、前記階段部の段を構成し、
前記階段部の第1の部分は、その上面を第1の数の前記保護層にて覆われ、
前記第1の部分より下層に位置する前記階段部の第2の部分は、その上面を前記第1の数より少ない第2の数の前記保護層にて覆われている
ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
【請求項2】
前記複数層の保護層は,それぞれ、同じ材料から構成される
ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
【請求項3】
複数の前記段は、前記基板と平行な所定方向に一列に並ぶ
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
【請求項4】
複数の前記段は、前記基板と平行な第1方向、及び第2方向にマトリクス状に並び、
前記第1方向の第1の位置に前記第2方向に並ぶ複数の前記段は、その上面を前記第1の数の前記保護層にて覆われ、
前記第1の位置に隣接する前記第1方向の第2の位置に前記第2方向に並ぶ複数の前記段は、その上面を前記第2の数の前記保護層にて覆われている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
【請求項5】
電気的に書き換え可能な複数のメモリトランジスタが直列に接続された複数のメモリストリングを有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、
複数の導電層を積層させる工程と、
前記複数の導電層を貫通させて貫通孔を形成する工程と、
前記貫通孔の側面に電荷蓄積層を形成する工程と、
前記貫通孔を埋めるように半導体層を形成する工程と、
前記複数の導電層の端部の位置が異なるように、最上層の前記導電層から第1の数だけ下層の前記導電層までを加工して第1階段部を形成する工程と、
前記第1階段部を覆うように第1保護層を形成する工程と、
前記第1保護層を分断し、且つ前記複数の導電層の端部の位置が異なるように、最上層から前記第1の数だけ下層の前記導電層よりも下層の前記導電層を加工して第2階段部を形成する工程と、
前記第1保護層及び前記第2階段部を覆うように第2保護層を形成する工程と
を備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2011−142276(P2011−142276A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−3307(P2010−3307)
【出願日】平成22年1月8日(2010.1.8)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】