説明

位置情報通信システムと位置情報通信装置

【課題】複数の移動体が、その位置情報を正確、且つ、簡便に共有することができる位置情報通信システムを提供する。
【解決手段】PoCの発言権を有する位置情報通信装置10が、自己の位置を示す位置情報を音声信号に変換して送信し、発言権を有していない位置情報通信装置40,60が、この音声信号を受信して位置情報を再生し、地図上の前記位置情報で示される位置に文字または記号を表示する。このシステムでは、半二重の通信で位置情報が配信されるため、信号の混信が防止でき、移動体間で各自の位置情報を正確に伝えることができる。また、PoC機能を用いて複数の通話相手に同時に位置情報を送信することができる。通信料金は、実際の通信量に基づいて課金されるため、通信料金の負担を抑え、且つ、位置情報を迅速に送受信することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体の間で各自の位置情報を交換する位置情報通信システムとその装置に関し、特に、複数の移動体間での現在位置情報の共有を簡単に実現するものである。
【背景技術】
【0002】
複数台の車両がグループ走行する場合に、各車両の利用者は、グループ内の他の車両の位置を把握したいという強い要望を持っている。
【0003】
下記特許文献1には、こうした要望に応えるために考案された位置情報通信装置が記載されている。この装置は、自動車のカーナビゲーション装置と通信端末(無線機、携帯電話等)とを組み合わせて構成されており、車両の現在位置を算出する位置算出部と、その現在位置を送信する送信部と、他車両の現在位置を受信する受信部と、地図を表示する表示部とを具備し、表示部は、位置算出部で算出された自車両の現在位置と受信部で受信された他車両の現在位置とを地図上に表示する。
【0004】
この装置の送信部は、自車両を識別するための識別信号とともに、自車両の現在位置信号や“愛称”等を表す文字信号を送信する。一方、受信部は、受信信号に含まれる識別信号と予め指定された識別信号とを比較して、それらが一致するとき、受信信号を表示部に送り、表示部は、その受信信号に含まれた他車両の現在位置と対応する地図上の位置に、受信信号に含まれた“愛称”の文字列を表示する。
【0005】
【特許文献1】特開平8−61963号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、この従来の位置情報通信装置を用いるシステムでは、位置情報の通信手段・通信方式についての配慮が、特にされていない。通常の携帯電話による接続では、「1対多」の呼を確立することができないから、1つの装置の位置情報を、グループに属する他の複数の装置に同時に送信することはできない。また、グループ内の各装置に対して順番に位置情報を送信する場合は、呼を確立するたびに発信課金されるから、通信コストの負担が大きい。車両のグループ走行では、目的地に着くまで、車両間の位置情報の交換が繰り返されるから、発信課金の負担増は無視できない。また、呼の確立には、呼び出しや接続に時間が掛かる。それを避けるために、通信接続を繋いだままにすれば、通信料が無駄になる。
【0007】
また、通常の音声電話やISDN等の全二重の通信で位置情報を配信する場合は、複数の装置の送信信号が混信する可能性があるため、復調した位置情報が変化している虞がある。
【0008】
本発明は、これらの点を考慮して創案したものであり、複数の移動体が、その位置情報を正確、且つ、簡便に共有できる位置情報通信システム及び位置情報通信装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の位置情報通信システムでは、PTT方式による通話の発言権を有する位置情報通信装置が、自己の位置を示す位置情報を音声信号に変換して送信し、発言権を有していない位置情報通信装置が、この音声信号を受信して位置情報を再生する。
【0010】
このシステムでは、半二重の通信で位置情報が配信されるため、信号の混信が防止できる。
【0011】
また、本発明の位置情報通信システムでは、位置情報通信装置が、PoC機能を用いて音声信号を送信し、または、受信する。
【0012】
そのため、PoC機能により“1対多”の通信が可能であり、IPネットワークを介して、パケット化された音声信号が、1または複数の通話相手に転送される。
【0013】
また、本発明では、位置情報通信装置に、自己の位置情報を検出する自位置検出部と、この位置情報を音声信号に変換する音声変調部と、この音声信号を、PTT通話機能を用いて通話相手に送信する送信部とを設けている。
【0014】
この装置が発言権を得て位置情報を送信する際には、他の装置は、その情報の受信だけが可能になる。
【0015】
また、本発明では、位置情報通信装置の送信部が、PoC機能を用いて音声信号を1または複数の通話相手に送信するように構成している。
【0016】
PoC機能により“1対多”の通信が可能になる。
【0017】
また、本発明の位置情報通信装置では、さらに、通話要求時に押下されるPoC送信ボタンと、PoC送信ボタンが押下されたときの信号をPoC送信ボタンの押下とは無関係に周期的に生成するPoC送信ボタン押下信号生成部とを設け、送信部は、PoC送信ボタン押下信号生成部で前記信号が生成されたときに音声信号を通話相手に送信するようにしている。
【0018】
そのため、グループのメンバーに対して、間歇的に現在位置を自動送信することができる。
【0019】
また、本発明では、位置情報通信装置に、通話相手からPTT通話機能を用いて送信された、通話相手の位置情報を含む音声信号を受信する受信部と、この音声信号を復調して通話相手の位置情報を再生する受信データ復調部と、地図上の前記位置情報で示される位置に位置通知情報を表示する表示部とを設けている。
【0020】
この装置は、地図上に通話相手の位置を表示することができる。
【0021】
また、本発明の位置情報通信装置では、受信部が、PoC機能を用いて音声信号を受信するように構成している。
【0022】
この受信部は、発言権を持たないときに通話相手の位置情報を受信する。
【0023】
また、本発明の位置情報通信装置では、さらに、受信データ復調部で再生された位置情報を格納する相手情報記憶部を設け、表示部は、所定時間が経過する毎に、その所定時間内に相手情報記憶部に格納された位置情報を用いて、地図上の位置通知情報の位置を更新するようにしている。
【0024】
そのため、地図上の通話相手の位置は、所定の時間間隔で更新される。
【発明の効果】
【0025】
本発明の位置情報通信システム及び位置情報通信装置では、移動体間で各自の位置情報を正確に伝えることができる。また、PoC機能を用いて複数の通話相手に同時に位置情報を送信することができる。また、位置情報の迅速な送受信が可能であり、通信料金の負担を抑えることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
図1は、本発明の実施形態における位置情報通信システムを示している。このシステムは、PoC機能を搭載した携帯電話10、40、60にナビゲーション装置20、50、70を組み合わせた位置情報通信装置と、PoCサービスを提供するサーバ80とを有している。
【0027】
ここでは、先ず、PoC(Push-to-Talk over Cellular)について説明する。
【0028】
PoCは、トランシーバや業務用無線のように話者がボタンを押すことで音声を交互にやり取りする通話機能(Push-to-Talk;PTT)を携帯電話に持たせるものであり、米国を始めとして、幾つかの国でサービスが行われている。
【0029】
PoCは、発言権(トークン)を持つ者のみが通話できる半2重通信であり、VoIP(Voice Over Internet Protocol)と同様にIPネットワークを使い、パケット通信方式により音声データがやり取りされる。
【0030】
利用者が、PoC機能を搭載した携帯電話10の電話帳から通話相手を選び、携帯電話10のPoC用ボタンを押すと、サーバ80に通話要求が送られ、サーバ80は、通話相手とのセッションの確立を行い、利用者の発言権を管理する。そのため、利用者は、PoC用ボタンを押したまま話をすれば、その話が相手に伝わる。通話相手の話を聞く場合は、PoC用ボタンを離し、通話相手がPoC用ボタンを押して話すことで聞こえて来る。
【0031】
PoCでは、通話相手に複数を選択することが可能であり、グループ内への一斉同報通話や電話会議のような使い方もできる。
【0032】
本発明の実施形態における位置情報通信装置は、このPoC機能を利用して位置情報を送受信する。
【0033】
図2は、本発明の実施形態における位置情報通信装置の構成を示している。携帯電話10は、PoC送信ボタン16と、PoC送信ボタン16が押されたことを検出するPoC送信ボタン検出部15と、電話帳14と、通話相手を選択する接続先選択部13と、PoC機能による処理を行うPoC処理部12と、通信制御部11と、ナビゲーション装置20とのインターフェース部17とを備えている。
【0034】
また、携帯電話10とケーブル30や無線で接続されたナビゲーション装置20は、地図データベース(DB)22と、現在位置を検出する自位置検出部25と、位置情報を音声信号に変調する音声変調部26と、音声信号から位置情報を復調する受信データ復調部27と、通信相手の位置情報を記憶する相手情報記憶部24と、表示用画像を合成する表示合成部23と、画像表示部21と、PoC送信ボタンが押されたときの信号を生成するPoC送信ボタン押下信号生成部28と、携帯電話10とのインターフェース部29とを備えている。
【0035】
自位置検出部25は、GPSやジャイロ等で現在位置を検出し、現在位置情報を表示合成部23と音声変調部26とに出力する。
【0036】
PoC送信ボタン押下信号生成部28は、PoC送信ボタン16が所定時間に渡って押されたときと同様の信号(PoC送信ボタン押下信号)を間歇的(例えば30秒ごと)に生成する。一回のPoC送信ボタン押下信号の継続時間は、後述する“自位置情報”の送信が可能な時間に設定される。
【0037】
PoC送信ボタン押下信号は、音声変調部26とインターフェース部29とに出力される。音声変調部26は、PoC送信ボタン押下信号が入力すると、自位置検出部25から取得した最新の現在位置データと利用者の名前やニックネームの文字列データとを含む“自位置情報”を生成し、これを音声信号に変調してインターフェース部29に出力する。
【0038】
図3には、自位置情報のデータ構造を示している。このヘッダ部には、自位置情報の開始を示す開始コードや自位置情報のデータサイズが含まれる。この自位置情報は、例えばファクシミリにおける“ピー音”のような音声信号に変調されてインターフェース部29に出力されることになる。
【0039】
インターフェース部29は、イヤホン端子やUSB端子、あるいは、Bluetooth回路から成る。インターフェース部29は、PoC送信ボタン押下信号生成部28から入力したPoC送信ボタン押下信号、及び、音声変調部26から入力した自位置情報を携帯電話10に出力し、また、携帯電話10から入力した受信データ、即ち、音声信号に変調されている通信相手の自位置情報、を受信データ復調部27に出力する。
【0040】
受信データ復調部27は、受信データが入力した場合に、その受信データの受信時刻を計時し、受信データを復調して通信相手の自位置情報を再生し、相手情報記憶部24に受信時刻とともに格納する。
【0041】
図4は、相手情報記憶部24に格納された通信相手の自位置情報を示しており、緯度経度で表された位置情報と、通信相手の名前を示す文字列の情報とが受信時刻と共に記録されている。この例の場合、相手情報記憶部24は、7つの自位置情報の格納領域を有し、その内、3つの自位置情報が既に格納されている。
【0042】
相手情報記憶部24は、一定時間(例えば30秒)が経過するごとに、記録されている全ての自位置情報を表示合成部23に出力し、全ての格納領域をクリアにする。なお、この一定時間内に7つを超える自位置情報を受信した場合は、新たに受信したデータを受信時刻の最も古いデータの上に上書きする。
【0043】
表示合成部23は、地図DB22から取得した地図データに対して、自位置検出部25から出力された現在の自己の位置情報と、相手情報記憶部24から出力された通信相手の位置情報とを合成する。
【0044】
画像表示部21は、表示合成部23により合成された画像を表示する。図5には、画像表示部21に表示される画像の一例を示している。地図上の相手情報記憶部24から出力された通信相手の位置情報で示される位置に、相手の名前からなる文字を含む位置通知情報が表示されている。
【0045】
携帯電話10のインターフェース部17は、イヤホン端子やUSB端子、あるいは、Bluetooth回路から成る。インターフェース部17は、ナビゲーション装置20からPoC送信ボタン押下信号及び自位置情報が入力すると、PoC送信ボタン押下信号をPoC送信ボタン検出部15に、自位置情報をPoC処理部12に、それぞれ出力する。また、PoC処理部12から受信データが入力すると、ナビゲーション装置20に出力する。
【0046】
利用者がPoC送信ボタン16を押すと、押されている期間だけ、PoC送信ボタン押下信号がPoC送信ボタン検出部15に入力する。
【0047】
PoC送信ボタン検出部15は、PoC送信ボタン16及びインターフェース部17からPoC送信ボタン押下信号が入力すると、PoC処理部12に検出信号を出力する。
【0048】
PoC処理部12は、PoC送信ボタン検出部15がPoC送信ボタン押下信号を検出している期間だけ、インターフェース部17から入力した自位置情報を通信制御部11に送出する処理を行い、PoC送信ボタン検出部15がPoC送信ボタン押下信号を検出していない期間には、通信制御部11から送られた受信データをナビゲーション装置20に送る処理を行う。
【0049】
利用者が電話帳14に記憶されている通信相手を携帯電話10の画面に表示して、通信相手を指定すると、接続先選択部13は、指定された通信相手を接続先に選定する。
【0050】
通信制御部11は、IPネットワークから音声データを受信した場合にPoC処理部12に送り、また、PoC処理部12から音声データが送られた場合に、その音声データを接続先選択部13が選択した通信相手に送信する。
【0051】
図6のフロー図は、位置情報通信装置から通信相手に自位置情報を送信する際の動作手順を示している。
【0052】
利用者は、電話帳14を検索してPoC接続相手を選択し、PoC送信ボタン16を押す。PoC送信ボタン検出部15は、これを検出して、PoC送信ボタン押下信号の検出信号をPoC処理部12に送り、PoC処理部12は、接続先選択部13で選択された通話相手の情報を、通信制御部11を通じてサーバ80に送信し、通話要求を行う(ステップS1)。
【0053】
自位置情報の送信間隔を示す“間歇待ち時間”が経過すると(ステップS2;YES)、PoC送信ボタン押下信号生成部28は、PoC送信ボタン押下信号を出力し、これを受けた音声変調部26が、自位置情報を自位置検出部25から取得して音声信号に変換・変調する(ステップS3)。
【0054】
PoC処理部12は、ナビゲーション装置20から送られたPoC送信ボタン押下信号に基づいて、PoCの発呼を行いながら、音声信号に変調された自位置情報を接続相手に送信する(ステップS4)。
【0055】
このステップS2〜ステップS4の処理は、例えばグループ全員が目的地に到着して、位置情報の共有が終了するまで繰り返される(ステップS5)。もちろん、PoCサービスの利用を中止した場合や、ケーブル30を携帯電話10又はナビゲーション装置20から引き抜いた場合も、位置情報の共有は終了する。
【0056】
また、図7のフロー図は、位置情報通信装置が接続相手の自位置情報を受信する際の動作手順を示している。
【0057】
図6のステップS1の処理で接続相手とのセッションが確立する。PoCにより接続相手の自位置情報が着呼すると(ステップS11;YESの場合)、この受信情報が転送された受信データ復調部27は、相手位置と文字列とを音声信号から復調し、相手情報記憶部24に保存する(ステップS12)。
【0058】
相手位置の表示更新期間を示す“間歇待ち時間”が経過すると(ステップS13;YES)、相手情報記憶部24に保存された接続相手の位置及び文字列の全てが表示合成部23に転送され、相手情報記憶部24の記憶領域はクリアされる(ステップS14)。表示合成部23は、転送された接続相手の位置及び文字列を地図上に合成し、画像表示部21は、接続相手の最新位置を示す地図を表示する(ステップS15)。
【0059】
このステップS11〜ステップS15の処理は、位置情報の共有が終了するまで繰り返される(ステップS16)。
【0060】
図8は、接続相手の自位置情報の受信時期と、接続相手の位置表示を更新する時期との関係を示している。ここでは自位置発呼の間歇待ち時間と、表示更新の間歇待ち時間をともに30秒にしており、この間歇待ち時間の間に受信した接続相手の自位置情報に基づいて、接続相手の位置表示が30秒ごとに更新される。また、間歇待ち時間30秒の間に接続相手全員(3名)の自位置情報が受信され、位置表示が更新される。
【0061】
このように、この位置情報通信装置は、PoC機能を利用して、1または複数の相手に位置情報を送受信する。PTT方式の半2重通信では、音声信号の混交が生じないため、この装置では、情報を正確に伝えることができる。
【0062】
また、この装置で音声信号に変換された位置情報は、IPネットワーク上でパケット化されて伝送される。このときの通信料金は、回線接続の場合とは違って、実際に通信したデータ量に基づいて課金されるから、間歇的に位置情報を送ることで、通信料金の負担を抑えることができる。また、サーバ80がPoCサービスを提供しさえすれば、既存のIPネットワークのみで本発明は実現できる。
【0063】
また、この位置情報通信装置では、受信した位置情報をそのまま画面上にレイアウトしており、位置情報の送信元を個々に識別するような複雑な処理は行っていない。そのため構成が極めて簡単である。
【0064】
なお、実施形態では、ナビゲーション装置20と携帯電話10とをケーブル30や無線で接続しているが、このナビゲーション装置20及び携帯電話10の各部を1つの筐体内に組み込んで位置情報通信装置を構成しても良い。すなわち、位置情報通信装置は、ナビゲーション機能付き携帯電話より構成される。
【0065】
また、送受信する自位置情報には、文字列を含めているが、これは必須ではない。位置通知情報としての文字列がない場合、相手の位置のみが画像表示部21に表示されるが、少なくとも自身と他人の区別は行なうことができる。また、文字列の代わりに記号や、他のキャラクターや、似顔絵等の情報を位置通知情報として送受信してもよい。
【0066】
以上、本発明の各種実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態において示された事項に限定されず、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変更・応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は、自動車や自転車、徒歩等で移動する移動体が相互の位置を共有するシステム及び、そのための装置等として、極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施形態における位置情報通信システムの構成を示す模式図
【図2】本発明の実施形態における位置情報通信装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施形態における自位置情報のデータ構成図
【図4】本発明の実施形態における相手情報記憶部でのデータ格納状態を示す図
【図5】本発明の実施形態における画像表示部の表示を示す図
【図6】本発明の実施形態における位置情報通信装置の送信時の動作を示すフロー図
【図7】本発明の実施形態における位置情報通信装置の受信時の動作を示すフロー図
【図8】本発明の実施形態における位置情報通信装置の自位置情報の受信と表示更新との関係を示す図
【符号の説明】
【0069】
10 PoC機能搭載携帯電話
11 通信制御部
12 PoC処理部
13 接続先選択部
14 電話帳
15 PoC送信ボタン検出部
16 PoC送信ボタン
17 インターフェース部
20 ナビゲーション装置
21 画像表示部
22 地図DB
23 表示合成部
24 相手情報記憶部
25 自位置検出部
26 音声変調部
27 受信データ復調部
28 PoC送信ボタン押下信号生成部
29 インターフェース部
30 ケーブル
40 PoC機能搭載携帯電話
50 ナビゲーション装置
60 PoC機能搭載携帯電話
70 ナビゲーション装置
80 サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
PTT方式による通話の発言権を有する位置情報通信装置が、自己の位置を示す位置情報を音声信号に変換して送信し、前記発言権を有していない位置情報通信装置が、前記音声信号を受信して前記位置情報を再生する位置情報通信システム。
【請求項2】
請求項1に記載の位置情報通信システムであって、
前記位置情報通信装置が、PoC機能を用いて前記音声信号を送信し、または、受信する位置情報通信システム。
【請求項3】
自己の位置情報を検出する自位置検出部と、
前記位置情報を音声信号に変換する音声変調部と、
前記音声信号を、PTT通話機能を用いて通話相手に送信する送信部と、
を備える位置情報通信装置。
【請求項4】
請求項3に記載の位置情報通信装置であって、
前記送信部が、PoC機能を用いて前記音声信号を1または複数の通話相手に送信する位置情報通信装置。
【請求項5】
請求項4に記載の位置情報通信装置であって、
通話要求時に押下されるPoC送信ボタンと、
前記PoC送信ボタンが押下されたときの信号を前記PoC送信ボタンの押下とは無関係に周期的に生成するPoC送信ボタン押下信号生成部とを更に備え、
前記送信部は、前記PoC送信ボタン押下信号生成部で前記信号が生成されたときに前記音声信号を前記通話相手に送信する位置情報通信装置。
【請求項6】
通話相手からPTT通話機能を用いて送信された、前記通話相手の位置情報を含む音声信号を受信する受信部と、
前記音声信号を復調して前記通話相手の位置情報を再生する受信データ復調部と、
地図上の前記位置情報で示される位置に位置通知情報を表示する表示部と、を備える位置情報通信装置。
【請求項7】
請求項6に記載の位置情報通信装置であって、
前記受信部が、PoC機能を用いて前記音声信号を受信する位置情報通信装置。
【請求項8】
請求項6に記載の位置情報通信装置であって、
前記受信データ復調部で再生された前記位置情報を格納する相手情報記憶部を更に備え、
前記表示部は、所定時間が経過する毎に、前記所定時間内に前記相手情報記憶部に格納された前記位置情報を用いて、地図上の前記位置通知情報の位置を更新する位置情報通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−295388(P2006−295388A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−111042(P2005−111042)
【出願日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】