説明

光学フィルム、光学フィルムの製造方法、光学補償フィルム、光学補償フィルムの製造方法、偏光板及び液晶表示装置

【課題】本発明の目的は、長期間の使用によるリタデーションの変動が少ない光学フィルム、該光学フィルムを支持体として用いることによって、リタデーション均一性に優れ、環境変動によるリタデーションの変動が少ない光学補償フィルムを提供し、更にLEDバックライトによる発熱や環境変動による視認性の変化が著しく低減され、色再現性に優れた偏光板、液晶表示装置を提供することにある。
【解決手段】セルロース樹脂と可塑剤を含有する組成物を溶融流延製膜する光学フィルムの製造方法において、前記セルロース樹脂は残留硫酸量が0.1〜50ppmの範囲であり、前記組成物はエチレン性不飽和モノマーを重合して得られた重量平均分子量が500以上30000以下であるポリマーまたは重量平均分子量が500以上30000以下であるアクリル系ポリマーを含有することを特徴とする光学フィルムの製造方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルロース樹脂と可塑剤を含有する組成物を溶融流延製膜する光学フィルムの製造方法において、前記セルロース樹脂は残留硫酸量が0.1〜50ppmの範囲であり、前記組成物はエチレン性不飽和モノマーを重合して得られた重量平均分子量が500以上30000以下であるポリマーまたは重量平均分子量が500以上30000以下であるアクリル系ポリマーを含有することを特徴とする光学フィルムの製造方法。
【請求項2】
前記セルロース樹脂が、総アシル基置換度2.5〜2.9、数平均分子量(Mn)70000〜200000である混合脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルムの製造方法。
【請求項3】
前記可塑剤の少なくとも1種が多価アルコールエステル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、クエン酸エステル系可塑剤、及びフタル酸エステル系可塑剤から選択されることを特徴とする請求項1または2に記載の光学フィルムの製造方法。
【請求項4】
前記残留硫酸量が0.1〜45ppmの範囲であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学フィルムの製造方法。
【請求項5】
前記組成物が紫外線吸収剤を含み、該紫外線吸収剤の重量平均分子量が490〜50000の範囲であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学フィルムの製造方法。
【請求項6】
前記組成物が、ヒンダートアミン系、またはヒンダートフェノール系化合物を0.01〜5質量%含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学フィルムの製造方法。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学フィルムの製造方法により製造されることを特徴とする光学フィルム。
【請求項8】
請求項7に記載の光学フィルム上にポリマー層を設けて延伸することを特徴とする光学補償フィルムの製造方法。
【請求項9】
前記ポリマー層が、ポリエーテルケトン、ポリアミド、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミドイミド、及びポリエステルイミドから選ばれる少なくとも1種よりなることを特徴とする請求項8に記載の光学補償フィルムの製造方法。
【請求項10】
前記延伸する際の延伸温度Bが、下記式(I)で表されることを特徴とする請求項8または9に記載の光学補償フィルムの製造方法。
式(I) 溶融温度A−100℃≦延伸温度B≦溶融温度A−40℃
(但し、溶融温度Aは光学フィルムの溶融流延時の温度を表す)
【請求項11】
請求項8〜10のいずれか1項に記載の光学補償フィルムの製造方法により製造されることを特徴とする光学補償フィルム。
【請求項12】
少なくとも一方の面に請求項7に記載の光学フィルムまたは請求項11に記載の光学補償フィルムを有することを特徴とする偏光板。
【請求項13】
請求項12に記載の偏光板を少なくとも一方の面に有することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項14】
バックライトがLEDであることを特徴とする請求項13に記載の液晶表示装置。

【公開番号】特開2007−231157(P2007−231157A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−54691(P2006−54691)
【出願日】平成18年3月1日(2006.3.1)
【出願人】(303000408)コニカミノルタオプト株式会社 (3,255)
【Fターム(参考)】