説明

内燃機関

【課題】 筒内噴射型の燃料噴射弁と、燃料跳ね上げ用のキャビティがその頂面に形成されたピストンとを備えた内燃機関において、ファーストアイドル時における燃焼安定性や排気浄化触媒の昇温性の向上を実現する。
【解決手段】 シリンダヘッド2の燃焼室壁2aには、両吸気ポート6a,6bの外縁に沿うかたちで、シュラウド41,42が形成されている。シュラウド41,42は、燃焼室壁2aの中心Pを基準にして、吸気ポート6a,6bの開口部の外周に沿って反時計周り側に形成されている。そのため、低リフト時において、吸気ポート6a,6bから燃焼室5に流入した吸入空気は、シュラウド41,42に遮られることにより、時計回りのスワール流を生成し、燃料噴霧を点火プラグ15の近傍に滞留させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筒内噴射型の燃料噴射弁と、燃料跳ね上げ用のキャビティがその頂面に形成されたピストンとを備えた内燃機関に係り、ファーストアイドル時における燃焼安定性や排気浄化触媒の昇温性向上等を実現する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
筒内噴射型の燃料噴射弁を備えたガソリンエンジン(筒内噴射ガソリンエンジン)には、圧縮行程で燃料噴射を行う圧縮行程噴射モードと吸気行程で燃料噴射を行う吸気行程噴射モードとを運転状況に応じて切換えるものが存在する(特許文献1参照)。このエンジンでは、圧縮行程噴射モードにおいて燃料噴射弁から噴射された燃料噴霧が上死点近傍で点火プラグに到達するようにピストンの頂面に半球状の窪み(キャビティ)を設ける一方、燃料の霧化を促進すべく冷機時(ファーストアイドル時)には吸気行程噴射モードで複数回に分けて燃料を噴射している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許3758003号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のエンジンでは、ファーストアイドル時に吸気行程噴射モードで燃料の噴射を行うことから、成層燃焼による燃費の向上を図ることが殆どできなかった。一方、ファーストアイドル時において、吸気行程噴射モードに加え、圧縮上死点近傍において圧縮行程噴射モードで燃料を噴射することが考えられるが、その方法を採用するにあたっては、燃焼安定性を向上させるべく、燃料噴射弁の噴射方向、噴射タイミング、キャビティの形状等を厳密に設定する必要があった。また、圧縮行程噴射モードで燃料を噴射した場合であっても、キャビティで跳ね上げられた燃料が燃焼室内で拡散することが避けられず、十分な燃焼安定性を確保するためには燃料噴射量を多くすると同時に点火時期も比較的早くする必要があり、HCや煤等の有害排出ガス成分が増大することや排気浄化触媒の昇温が遅くなること等の問題が指摘されていた。
【0005】
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、筒内噴射型の燃料噴射弁と、燃料跳ね上げ用のキャビティがその頂面に形成されたピストンとを備えた内燃機関において、ファーストアイドル時における燃焼安定性や排気浄化触媒の昇温性向上等を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の側面では、シリンダヘッドの下面に形成された燃焼室壁と、シリンダブロックに形成されたシリンダボアと、ピストンの頂部とによって画成された燃焼室と、前記シリンダヘッドに取り付けられ、前記燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記燃焼室壁の略中央に設置された点火プラグと、前記燃焼室壁に形成された吸気ポートと、前記吸気ポートを傘部によって開閉する吸気バルブと、前記ピストンの頂部に形成され、前記燃料噴射弁から噴射された燃料を跳ね上げるキャビティとを備え、圧縮行程時に前記燃料噴射弁から燃料を噴射させることによって弱成層燃焼を行う内燃機関であって、前記燃焼室壁には、前記燃焼室内での吸気スワール流を促進すべく、前記吸気ポート開口部の外周に沿って所定の周長をもったシュラウドが設けられる。
【0007】
また、第2の側面では、運転状況に応じて、前記吸気バルブのリフト量を変化させる開弁特性可変手段を備える。
【0008】
また、第3の側面では、シリンダヘッドの下面に形成された燃焼室壁と、シリンダブロックに形成されたシリンダボアと、ピストンの頂部とによって画成された燃焼室と、前記シリンダヘッドに取り付けられ、前記燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記燃焼室壁の略中央に設置された点火プラグと、前記燃焼室壁に形成された複数の吸気ポートと、前記吸気ポートに対応して設置され、当該吸気ポートを傘部によって開閉する複数の吸気バルブと、前記ピストンの頂部に形成され、前記燃料噴射弁から噴射された燃料を跳ね上げるキャビティとを備え、圧縮行程時に前記燃料噴射弁から燃料を噴射させることによって弱成層燃焼を行う内燃機関であって、少なくとも低負荷運転時において、前記燃焼室内での吸気スワール流を促進すべく、前記複数の吸気バルブの少なくとも1つを休止させるバルブ休止手段が設けられる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の第1の側面によれば、シュラウドによって燃焼室内で強い吸気スワール流が生成されるため、燃料噴射弁から噴射されてキャビティで跳ね上げられた燃料は、吸気スワール流によって拡散が抑制されて点火プラグの近傍に比較的リッチな混合気として滞留する。そのため、ファーストアイドル時等において、少ない燃料噴射量で比較的遅い点火時期でも高い燃焼安定性を実現でき、有害排出ガス成分の減少や排気浄化触媒の昇温促進を図ることができる。また、燃料が跳ね上げられた後は吸気スワール流によって拡散が抑制されるため、燃料を点火プラグ付近に跳ね上げるための厳密な設定の必要はなく、燃料噴射弁の噴射方向、噴射タイミング、キャビティの形状に対する設計自由度も向上する。また、本発明の第2の側面によれば、吸気バルブのリフト量を少なくすることで、ファーストアイドル時等における吸気スワール流を更に強くすることができる。吸気スワール流はリフト量が低いほど大きくなるが、開弁特性可変手段により通常走行に影響を及ぼすことなくファーストアイドル時のみリフト量を低くすることができる。また、本発明の第3の側面によれば、吸気バルブの1つを休止させることによって燃焼室内で強い吸気スワール流が生成されるため、燃料噴射弁から噴射されてキャビティで跳ね上げられた燃料は、吸気スワール流によって拡散が抑制されて点火プラグの近傍に比較的リッチな混合気として滞留する。そのため、ファーストアイドル時等において、少ない燃料噴射量で比較的遅い点火時期でも高い燃焼安定性を実現でき、有害排出ガス成分の減少や排気浄化触媒の昇温促進を図ることができる。また、燃料が跳ね上げられた後は吸気スワール流によって拡散が抑制されるため、燃料を点火プラグ付近に跳ね上げるための厳密な設定の必要はなく、燃料噴射弁の噴射方向、噴射タイミング、キャビティの形状に対する設計自由度も向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態に係るエンジンの要部を示す縦断面図である。
【図2】実施形態に係る動弁機構を示す斜視図である。
【図3】実施形態に係る吸気側動弁機構の高リフト時の作動状態を示す図である。
【図4】実施形態に係る吸気側動弁機構の低リフト時の作動状態を示す図である。
【図5】実施形態に係る燃焼室の要部を示す下面図である。
【図6】実施形態に係る燃焼室の要部を示す下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明を適用したガソリンエンジンの一実施形態を詳細に説明する。
≪実施形態の構成≫
<全体構成>
図1に示すエンジン(内燃機関)Eは、自動車に搭載されるDOHC4バルブ型の4サイクル直列4気筒ガソリンエンジンであり、シリンダボア1aにピストン4が摺動自在に内嵌したシリンダブロック1と、シリンダボア1aおよびピストン4の頂部とともにペントルーフ型の燃焼室5を画成する燃焼室壁2aを有したシリンダヘッド2とを備えている。ピストン4は、コネクティングロッド3を介して図示しないクランクシャフトに連結されており、シリンダボア1a内でレシプロ運動することによってクランクシャフトに回転力を与える。
【0012】
図2にも示すように、シリンダヘッド2は、燃焼室5に開口する吸気ポート6(6a,6b)および排気ポート7を各気筒2つずつ備えるとともに、これら吸排気ポート6,7を開閉するそれぞれ一対の吸気バルブ11(第1吸気バルブ11a,第2吸気バルブ11b)と排気バルブ12とを摺動自在に保持している。図1中に符号10で示す部材は吸排気バルブ11,12をそれぞれ閉弁方向に付勢するバルブスプリングである。また、符号15で示す部材は燃焼室壁2aの略中央に配置された点火プラグであり、符号16で示す部材は燃焼室5内に燃料を噴射する筒内噴射型の燃料噴射弁である。
【0013】
シリンダヘッド2の上面にはカムホルダ17が締結されており、このカムホルダ17に吸気カムシャフト18と排気カムシャフト19とが回転自在に保持されている。両カムシャフト18,19は、図示しないクランクスプロケットやカムチェーン、カムスプロケットを介して、クランクシャフトの1/2の回転速度をもって回転駆動される。吸気カムシャフト18と吸気バルブ11との間には、吸気側動弁機構Tが介装されている。また、排気カムシャフト19と排気バルブ12との間には、排気ロッカアーム23が介装されている。
【0014】
<吸気側動弁機構>
吸気側動弁機構Tは、図示しないエンジンECUに駆動制御されることによって第1,第2吸気バルブ11a,11bのリフト量を連続的に可変制御するものであり、制御用付勢部材29によって図3中で時計回りに付勢されたホルダ25、ホルダ25に揺動自在に支持された吸気ロッカアーム21、吸気カムシャフト18の吸気カム18aと吸気ロッカアーム21との間に介装されたサブカム22、電動モータ(図示せず)により駆動されるコントロールシャフト26、吸気ロッカアーム21に保持されるとともにコントロールシャフト26の制御カム26aに転接するローラ27、吸気ロッカアーム21に保持されるとともにサブカム22に転接するローラ32、サブカム22に保持されるとともに吸気カムシャフト18の吸気カム18aに転接するローラ24、ローラ24を吸気カム18aに押圧する付勢部材31等から構成されている。
【0015】
エンジンEが高速回転領域または高負荷領域で運転される場合、ホルダ25は図3に示す最大リフト位置となる。このとき、制御カム26aは、その回転範囲においてカム山の高さが最大となる位置でローラ27に当接する。そのため、吸気カム18aに駆動されてサブカム22が時計方向に回転し、サブカム22に押圧されて吸気ロッカアーム21が時計方向に回転するが、吸気バルブ11は、吸気カム18aがそのカム山の頂点でローラ24に当接するとき、吸気側動弁機構Tにより変更され得るリフト量の可変範囲において、最大値となるリフト量(例えば、9mm)で開弁する。これにより、燃焼室5内では縦方向の旋回流(吸気タンブル流)が生成され、例えば吸気行程噴射モードで燃料噴射が行われて均質ストイキ燃焼による十分なエンジン出力が実現される。
【0016】
そして、エンジンEがより低速の回転領域またはより小さい負荷領域に移行するとき、図4に示すように、コントロールシャフト26が電動モータ(図示せず)により駆動されて反時計方向に回転するにつれて、制御用付勢部材29により付勢されているホルダ25は、ローラ27が制御カム26aのカム山の高さがより低い部分に当接することにより、ホルダ中心線Lhを中心に時計方向に回転する。ホルダ25のこの回転により、揺動中心線Lrが時計方向に回転し、同時に、軸端部30aに当接する付勢部材31によりローラ27が図4中で揺動中心線Lsを中心に反時計方向に回転し、吸気バルブ11のリフト量が連続的に小さくなる。
【0017】
<バルブ休止機構>
吸気ロッカアーム21は、第1吸気バルブ11aを駆動する第1吸気ロッカアーム21aと、第2吸気バルブ11bを駆動する第2吸気ロッカアーム21bとに分割されており、図示しない油圧作動のロックピンによって両吸気ロッカアーム21a,21bが結合あるいは分離される。両吸気ロッカアーム21a,21bの結合時においては、両吸気バルブ11a,11bが同一のバルブリフトおよびバルブタイミングで作動する。また、両吸気ロッカアーム21a,21bの分離時においては、第1吸気バルブ11aのみが作動し、第2吸気バルブ11bが休止状態となる。
【0018】
<燃焼室壁>
図5に示すように、シリンダヘッド2の燃焼室壁2aには、両吸気ポート6a,6bの外縁に沿うかたちで、シュラウド(図5中には、黒塗りで示す)41,42が形成されている。シュラウド41,42は、吸気ポート6a,6bの開口部の外周に沿って、燃焼室壁2aの中心Pを基準にして反時計回り側に形成されている。そのため、低リフト時において、吸気ポート6a,6bから燃焼室5に流入した吸入空気は、シュラウド41,42に遮られることにより、図4中に矢印で示すように下面視で時計回りのスワール流を生成する。なお、本実施形態の場合、シュラウド41,42の周長は、吸気ポート6a,6bの外周長に対して略1/4に(すなわち、略90°の角度範囲で)設定されているが、180°以内の任意の角度範囲に設定することができる。
【0019】
<ピストン頂面>
図1,図2に示すように、ピストン4の頂面にはキャビティ51が形成されており、圧縮行程後期に燃料噴射弁16から燃料が噴射されると、その燃料がキャビティ51によって燃焼室壁2aの略中央に跳ね上げられるようになっている。
【0020】
≪実施形態の作用≫
エンジンEの冷間始動時およびファーストアイドル時において、図示しないエンジンECUは、吸気側動弁機構Tによって第1,第2吸気バルブ11a,11bを最小値となるリフト量(例えば、3mm)で駆動するとともに、燃料噴射弁16からの燃料噴射を吸気行程噴射モードと圧縮行程噴射モードとの双方で実行する。本実施形態の場合、吸気行程噴射モードによる燃料噴射量と圧縮行程噴射モードによる燃料噴射量とは5:5〜9:1の割合に設定され、かつ、圧縮行程噴射モードでの噴射が圧縮行程後期(BTDC45°〜BTDC30°)で行われる。
【0021】
吸気行程において、吸気ポート6から燃焼室5に流入した吸入空気は、第1,第2吸気バルブ11a,11bが低リフトであることにより、図5に示すように、シュラウド41,42に遮られることによって下面視で時計回りに強い吸気スワール流を生成する。そのため、圧縮行程後期に燃料噴射弁16から噴射された燃料は、キャビティ51で跳ね上げられた後に吸気スワール流の中心に淀み、拡散することなく燃焼室壁2aの略中心に設置された点火プラグ15の近傍に滞留する。これにより、総体としては混合比がリーンな状態で、かつ、点火時期を比較的遅くした場合においても、点火プラグ15による燃料の着火が確実に行われ(すなわち、高い燃焼安定性が実現され)、HCや煤等の有害排出ガス成分を有意に減少させることや、排気浄化触媒の昇温に要する時間を大幅に短縮させることが可能となる。
【0022】
<バルブ休止>
一方、エンジンEの冷間始動時およびファーストアイドル時において、エンジンECUは、吸気側動弁機構Tによって第1吸気バルブ11aを比較的低リフト(例えば、最大4mm)で駆動するとともに、両吸気ロッカアーム21a,21bを分離することで第2吸気バルブ11bを休止させてもよい。この場合、図6に示すように、一方の吸気ポート6aからのみ吸気流が流入するため、燃焼室5内により強い吸気スワール流が生成される。その結果、混合比をよりリーンな状態とし、かつ、点火時期をより遅くした場合においても、高い燃焼安定性が実現され、HCや煤等の有害排出ガス成分を更に減少させることや、排気浄化触媒の昇温に要する時間を更に短縮させることが可能となる。
【0023】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態は1気筒あたり各2つの吸排気バルブを有するDOHC4バルブ型エンジンに本発明を適用したものであるが、本発明は、吸排気バルブを各1つしか備えない2バルブエンジンや、SOHCエンジンにも適用可能である。また、吸気側動弁機構やバルブ休止機構の具体的構造も上記実施形態で示したものに限るものではないし、これらの機構の一方あるいは両方を設けないようにしてもよい。その他、エンジンの具体的構成や燃料噴射のタイミング等についても、設計や製造上の都合等によって適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0024】
1 シリンダブロック
1a シリンダボア
2 シリンダヘッド
2a 燃焼室壁
4 ピストン
5 燃焼室
6 吸気ポート
11a 第1吸気バルブ
11b 第2吸気バルブ
15 点火プラグ
16 燃料噴射弁
51 キャビティ
E エンジン
T 吸気側動弁機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンダヘッドの下面に形成された燃焼室壁と、シリンダブロックに形成されたシリンダボアと、ピストンの頂部とによって画成された燃焼室と、
前記シリンダヘッドに取り付けられ、前記燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、
前記燃焼室壁の略中央に設置された点火プラグと、
前記燃焼室壁に形成された吸気ポートと、
前記吸気ポートを傘部によって開閉する吸気バルブと、
前記ピストンの頂部に形成され、前記燃料噴射弁から噴射された燃料を跳ね上げるキャビティとを備え、
圧縮行程時に前記燃料噴射弁から燃料を噴射させることによって弱成層燃焼を行う内燃機関であって、
前記燃焼室壁には、前記燃焼室内での吸気スワール流を促進すべく、前記吸気ポート開口部の外周に沿って所定の周長をもったシュラウドが設けられたことを特徴とする内燃機関。
【請求項2】
運転状況に応じて、前記吸気バルブのリフト量を変化させる開弁特性可変手段を備えたことを特徴とする、請求項1に記載された内燃機関。
【請求項3】
シリンダヘッドの下面に形成された燃焼室壁と、シリンダブロックに形成されたシリンダボアと、ピストンの頂部とによって画成された燃焼室と、
前記シリンダヘッドに取り付けられ、前記燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、
前記燃焼室壁の略中央に設置された点火プラグと、
前記燃焼室壁に形成された複数の吸気ポートと、
前記吸気ポートに対応して設置され、当該吸気ポートを傘部によって開閉する複数の吸気バルブと、
前記ピストンの頂部に形成され、前記燃料噴射弁から噴射された燃料を跳ね上げるキャビティとを備え、
圧縮行程時に前記燃料噴射弁から燃料を噴射させることによって弱成層燃焼を行う内燃機関であって、
少なくとも低負荷運転時において、前記燃焼室内での吸気スワール流を促進すべく、前記複数の吸気バルブの少なくとも1つを休止させるバルブ休止手段が設けられたことを特徴とする内燃機関。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−247100(P2011−247100A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−118185(P2010−118185)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】