説明

地図情報生成装置、ナビゲーション装置、地図情報生成方法、及び、地図画像表示装置

【課題】視認性を低下させることなく、利用者が必要とする属性のマークを表示する。
【解決手段】スケール検出手段11aによって表示対象の地図のスケールが検出されると、該スケールに対応した属性情報が属性情報取得手段11bによって取得され、且つ、該スケールに対応した地図画像が地図画像取得手段11cによって取得される。そして、その属性情報が示す属性のマークを地図画像上に表示するための地図情報が地図情報生成手段11dによって生成されるため、この地図情報を表示することで、視認性を低下させることなく、利用者が必要とする属性のマークを表示することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の異なるスケールの地図上に施設を示すマークを表示する地図情報を生成する地図情報生成装置、ナビゲーション装置、地図情報生成方、地図画像表示装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置は、液晶表示パネル等のディスプレイ上に地図と目的地までの経路を表示することにより、車両等の移動体の移動を誘導する誘導機能を有している。そして、ナビゲーション装置は、地図を表示する際に、例えば銀行、給油所、コンビニエンスストア、ファミリーレストランなどの複数種類の属性のロゴマークなどをアイコンで地図上に表示している。そして、特許文献1に示すナビゲーション装置は、アイコンが表示で密集するときに、そのアイコンのサイズ縮小で重なりを避けたり、透過色の利用などで表示態様を変更する技術思想が記載されている。
【特許文献1】特開2007−86633号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記した特許文献1のような従来のナビゲーション装置にように、アイコンのサイズ縮小、アイコンを透過色の表示等でアイコンの重なりを回避する方法の場合、都会のようにアイコンが密集する地域では、アイコンが小さくなり過ぎて視認性を低下させてしまい、利用者に施設情報を適切に提供できない可能性があった。また、アイコンは複数種類の属性の全てを表示すると、その中から利用者が所望の属性のアイコンを探し出すことが困難であるという問題があった。このように本発明が解決しようとする課題は、上記した問題が一例として挙げられる。
【0004】
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、視認性を低下させることなく、利用者が必要とする属性のマークを表示することができる地図情報生成装置、ナビゲーション装置、地図情報生成方法等を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の地図情報生成装置は、複数の異なるスケールにより表示手段に表示する地図画像上に、施設を示すマークを表示するための地図情報を生成する地図情報生成装置において、表示対象の地図画像のスケールを検出するスケール検出手段と、前記スケール検出手段が検出したスケールに対応して表示すべき前記マークの属性を示す属性情報を取得する属性情報取得手段と、前記スケール検出手段が検出したスケールに対応した前記地図画像を取得する地図画像取得手段と、前記属性情報取得手段が取得した属性情報が示す属性の前記マークを、前記地図画像取得手段が取得した前記地図画像上に表示するための地図情報を生成する地図情報生成手段と、を有することを特徴とする。
【0006】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項4記載のナビゲーション装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載の地図情報生成装置と、前記地図情報生成装置が生成した地図情報を表示する表示手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項6記載の地図情報生成方法は、複数の異なるスケールにより表示手段に表示する地図画像上に、施設を示すマークを表示するための地図情報を生成する地図情報生成方法において、表示対象の地図画像のスケールを検出するスケール検出工程と、前記検出したスケールに対応して表示すべき前記マークの属性を示す属性情報を取得する属性情報取得工程と、前記検出したスケールに対応した前記地図画像を取得する地図画像取得工程と、前記取得した属性情報が示す属性の前記マークを、前記取得した前記地図画像上に表示するための地図情報を生成する地図情報生成工程と、前記生成した地図情報を表示するために表示手段に出力する地図情報出力工程と、を有することを特徴とする。
【0008】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項7記載の地図画像表示装置は、複数の異なるスケールにより表示手段に表示する地図画像上に、施設を示すマークを重畳表示する地図画像表示装置において、表示対象の地図画像のスケールを検出するスケール検出手段と、前記スケール検出手段が検出したスケールに対応して表示すべき前記施設を示すマークの属性を示す属性情報を取得する属性情報取得手段と、前記スケール検出手段が検出したスケールに対応した前記地図画像を取得する地図画像取得手段と、前記表示手段を制御して、前記属性情報取得手段が取得した属性情報が示す属性の前記施設を示すマークを、前記地図画像取得手段が取得した前記地図画像上に表示させる表示制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明に係る地図情報生成装置、ナビゲーション装置、地図情報生成方法、及び、地図画像表示装置の一実施の形態を、図1及び図2の基本構成図を参照して以下に説明する。
【0010】
図1において、地図情報生成装置1は、複数の異なるスケールにより表示手段15に表示する地図画像上に、施設を示すマークを表示するための地図情報を生成する地図情報生成装置1において、表示対象の地図画像のスケールを検出するスケール検出手段11aと、前記スケール検出手段11aが検出したスケールに対応して表示すべき前記マークの属性を示す属性情報を取得する属性情報取得手段11bと、前記スケール検出手段11aが検出したスケールに対応した前記地図画像を取得する地図画像取得手段11cと、前記属性情報取得手段11bが取得した属性情報が示す属性の前記マークを、前記地図画像取得手段11cが取得した前記地図画像上に表示するための地図情報を生成する地図情報生成手段11dと、を有している。
【0011】
このような地図情報生成装置1によれば、スケール検出手段11aによって表示対象の地図のスケールが検出されると、該スケールに対応した属性情報が属性情報取得手段11bによって取得され、且つ、該スケールに対応した地図画像が地図画像取得手段11cによって取得される。そして、その属性情報が示す属性のマークを地図画像上に表示するための地図情報が地図情報生成手段11dによって生成される。
【0012】
よって、複数種類のスケール毎に対応して表示させる施設の属性を属性情報として予め記憶しておくことで、スケールに適した量の施設を示すマークを地図画像上に表示し且つ地図画像上に表示されるマークの数量を従来よりも減少させることができるため、利用者は複数種類の属性の中から目的の属性のマークを探すという手間を省くことができる。従って、視認性を低下させることなく、利用者が必要とする属性のマークを表示することができる。
【0013】
また、上述した地図情報生成装置1において、前記複数の異なるスケール毎に任意に設定された前記属性情報を複数記憶する属性情報記憶手段12を有し、前記属性情報取得手段11bが、前記属性情報記憶手段12に記憶している属性情報の中から前記スケールに対応して表示すべき前記マークの属性を示す属性情報を取得する手段となっている。
【0014】
このような地図情報生成装置1によれば、属性情報記憶手段12には複数の異なるスケール毎に任意に設定された属性情報が複数記憶される。そして、それらの属性情報の中から、属性情報取得手段11bによってスケールに対応して表示すべきマークの属性を示す属性情報が取得される。よって、複数の異なるスケール毎に任意の属性情報を設定できるようにしたことから、利用者等はスケール毎に所望の属性のマークを地図画像上に表示することができるため、カスタム性を向上させることができる。
【0015】
また、上述した地図情報生成装置1において、前記スケールに対応して前記地図画像上に表示する前記マークの数が、予め定められた表示すべき前記マークの属性を切り替える切替条件を満たすか否かを判定する判定手段11eを有し、前記属性情報取得手段11bが、前記判定手段の切替条件を満たすとの判定に応じて、他の前記マークの属性を示す属性情報を取得する手段となっている。
【0016】
このような地図情報生成装置1によれば、判定手段11eによってマークの属性を切り替える切替条件を満たしていると判定されると、属性情報取得手段11bによって他のマークの属性を示す属性情報が取得される。よって、地図画像上に表示するマークの数が属性の切替条件を満たすと、他の属性を示す属性情報に変更することができるため、マークの数が位置によって変化しても、マークが密集して表示される等の問題発生を防止することができる。
【0017】
また、ナビゲーション装置10は、上述した地図情報生成装置1と、前記地図情報生成装置1が生成した地図情報を表示する表示手段15と、を有している。
【0018】
このようなナビゲーション装置10によれば、地図情報生成装置1によってスケールに対応した地図情報が生成されると、該地図画像は表示手段15に表示される。よって、複数種類のスケール毎に対応して表示させる施設の属性を属性情報として地図情報生成装置1に記憶しておくことで、スケールに適した量の施設を示すマークを地図画像上に表示するための地図情報を生成して表示するため、利用者は複数種類の属性の中から目的の属性のマークを探すという手間を省くことができる。また、地図画像上に表示されるマークの数量を従来よりも減少させることができる。従って、視認性を低下させることなく、利用者が必要とする属性のマークを表示することができる。
【0019】
また、上述したナビゲーション装置10において、移動体の現在位置を示す位置情報を検出する位置情報検出手段14と、前記移動体の移動を誘導するための誘導情報を生成する誘導情報生成手段11fと、を有し、前記地図情報生成装置1における地図情報生成手段11dは、前記属性情報取得手段11bが取得した属性情報が示す属性の前記マークとともに、前記位置情報ならびに前記誘導情報を前記地図画像上に表示するための地図情報を生成する手段となっている。
【0020】
このようなナビゲーション装置10によれば、位置情報検出手段14によって位置情報が検出されると共に、誘導情報生成手段11fによって移動体の移動を誘導するための誘導情報が生成される。そして、属性情報取得手段11bによって属性情報が取得されると、該属性情報が示す属性のマークとともに位置情報ならびに誘導情報を地図画像上に表示するための地図情報が地図情報生成手段11dによって生成されて表示手段15に表示される。よって、スケールに適した量の施設を示すマークとともに誘導情報を表示する地図情報に基づいて移動体を誘導することができるため、利用者が選んだ属性のマークのみを表示しながら誘導を行うことができる。従って、ナビゲーション装置10の操作性及び商品価値の向上に貢献することができる。
【0021】
また、複数の異なるスケールにより表示手段に表示する地図画像上に、施設を示すマークを表示するための地図情報を生成する地図情報生成方法において、表示対象の地図画像のスケールを検出するスケール検出工程と、前記検出したスケールに対応して表示すべき前記マークの属性を示す属性情報を取得する属性情報取得工程と、前記検出したスケールに対応した前記地図画像を取得する地図画像取得工程と、前記取得した属性情報が示す属性の前記マークを、前記取得した前記地図画像上に表示するための地図情報を生成する地図情報生成工程と、前記生成した地図情報を表示するために表示手段に出力する地図情報出力工程と、を有している。
【0022】
このような地図情報生成方法によれば、表示対象の地図のスケールを検出すると、該スケールに対応した属性情報を取得し、且つ、該スケールに対応した地図画像を取得する。そして、その属性情報が示す属性のマークを地図画像上に表示するための地図情報を生成し、該地図情報を表示するために表示手段に表示する。
【0023】
よって、複数種類のスケール毎に対応して表示させる施設の属性を属性情報として予め記憶しておくことで、スケールに適した量の施設を示すマークを地図画像上に表示し且つ地図画像上に表示されるマークの数量を従来よりも減少させることができるため、利用者は複数種類の属性の中から目的の属性のマークを探すという手間を省くことができる。従って、視認性を低下させることなく、利用者が必要とする属性のマークを表示することができる。
【0024】
また、図2において、地図画像表示装置1Aは、複数の異なるスケールにより表示手段15に表示する地図画像上に、施設を示すマークを重畳表示する地図画像表示装置1Aにおいて、表示対象の地図画像のスケールを検出するスケール検出手段11aと、前記スケール検出手段11aが検出したスケールに対応して表示すべき前記施設を示すマークの属性を示す属性情報を取得する属性情報取得手段11bと、前記スケール検出手段11aが検出したスケールに対応した前記地図画像を取得する地図画像取得手段11cと、前記表示手段15を制御して、前記属性情報取得手段11bが取得した属性情報が示す属性の前記施設を示すマークを、前記地図画像取得手段11cが取得した前記地図画像上に表示させる表示制御手段11hと、を有している。なお、地図画像表示装置1Aは、上述した判定手段11e及び属性情報記憶手段12を構成に追加することもできる。
【0025】
このような地図画像表示装置1Aによれば、スケール検出手段11aによって表示対象の地図のスケールが検出されると、該スケールに対応した属性情報が属性情報取得手段11bによって取得され、且つ、該スケールに対応した地図画像が地図画像取得手段11cによって取得される。そして、表示制御手段11hによって表示手段15を制御することで、属性情報取得手段11bによって取得した属性情報が示す属性の施設を示すマークが、地図画像取得手段11cによって取得した地図画像上に表示される。
【0026】
よって、複数種類のスケール毎に対応して表示させる施設の属性を属性情報として予め記憶しておくことで、スケールに適した量の施設を示すマークを地図画像上に表示し且つ地図画像上に表示されるマークの数量を従来よりも減少させることができるため、利用者は複数種類の属性の中から目的の属性のマークを探すという手間を省くことができる。従って、視認性を低下させることなく、利用者が必要とする属性のマークを表示することができる。
【実施例】
【0027】
以下、上述した本発明の地図情報生成装置、地図情報生成方法等を適用したナビゲーション装置の実施例を、図3乃至図10の図面を参照して本実施例に関連する構成のみを以下に説明する。
【0028】
図3において、ナビゲーション装置10は、移動体である例えば車両の移動に関する各種情報を提供する装置となっている。なお、移動体としては、車両に限らず、航空機、船舶、人間など何れかの移動体が対象となる。また、ナビゲーション装置10としては、例えば移動体としての車両に搭載される車載型、携帯型、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータなどが例示できる。
【0029】
ナビゲーション装置10は、制御部11と、前記属性情報記憶手段としてのメモリ部12と、記憶部13と、前記位置情報検出手段としてのGPS(global positioning system)受信機14と、前記表示手段としての表示部15と、接続部16と、操作部17と、を有している。
【0030】
制御部11は、ナビゲーション装置10全体の制御を司る。制御部11は、周知であるマイクロプロセッサユニット(MPU)、DSP(Digital Signal Processor)等が用いられる。そして、制御部11は、地図情報に基づいて、現在位置や目的地に関する情報、目的地までのルート探索や表示、最寄りの所定の店舗の検索やその表示あるいは店舗のサービス内容に関する情報の表示などを実施する。
【0031】
制御部11は、上述した地図情報生成装置及びナビゲーション機能等を実現するための各種プログラム等を図示しない内蔵メモリに記憶している。詳細には、上述した図1に示すスケール検出手段、属性情報取得手段、地図画像取得手段、地図情報生成手段、誘導情報生成手段等の各種手段として制御部11を機能させるための後述するマニュアルモード処理及びオートモード処理を有する地図情報生成プログラム等を内蔵メモリに記憶している。
【0032】
メモリ部12は、制御部11が読み書き自在のメモリ等の各種記憶媒体が用いられ、後述する複数の属性情報、スケール情報、モード情報、誘導情報等の各種情報を記憶する。そして、スケール情報は、利用者等によって現在設定されているスケールを示すスケールデータを有している。モード情報は、表示する施設数が増加したときに属性情報を自動的に切り替えるオートモードと、表示する施設数の増減に関係なく属性情報が示す属性で表示するマニュアルモードのうち、利用者によって設定されているモードを示すデータを有している。
【0033】
記憶部13は、ハードディスク装置を用いる場合について説明するが、DVD(digital versatile disk; digital video disc)、CD−ROM(compact disc read-only memory)等の各種記憶媒体を用いることができる。記憶部13は、電話番号に対応した目的地情報を計算することができる目的地情報データベース、複数のスケールで任意の箇所の地図を表示するための複数の地点情報を有する地点情報データベース(DB)等の各種情報を記憶している。なお、地点情報DBは、ナビゲーション装置10の外部に設けたサーバ装置に記憶し、通信等によってアクセスして各種情報を取得するなど種々異なる実施例とすることができる。
【0034】
GPS受信機14は、公知であるように、GPS衛星群を形成する複数の人工衛星が発射する電波を受信して、このGPS受信機14の現在の位置情報を求め、この現在の位置情報を制御部11にインタフェース(図示せず)を介して出力する。そして、制御部11は、入力された位置情報をメモリ部12に時系列的に記憶して格納する。なお、位置情報は、GPS受信機14が検出した時点の車両の位置を示す緯度、経度、検出日時等の各種データを有している。
【0035】
表示部15は、例えば車両のインストルメントパネルに運転者である搭乗者Aから目視可能なように設けられており、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)素子等の各種表示装置が用いられる。そして、表示部15は、例えば移動体を誘導するための誘導画面等を表示するための各種情報を制御部11からの要求に応じて表示する。
【0036】
接続部16は、移動体である例えば車両の移動の状態、すなわち現在位置や走行状況などを検出する例えば速度センサ、加速度センサ(図示せず)などの各種センサ等が接続され、各種センサ等から入力された各種信号を制御部11に出力する。
【0037】
操作部17は、計算条件やルート設定等の指令入力用の各種キースイッチを有している。より具体的には、表示部15に表示された地図画像上の所望の位置にカーソルを移動させる矢印キーや、確認又は画定入力を行うエンターキー、メニュー選択キー等を有している。そして、操作部17は、利用者の操作等に応じた入力情報を制御部11に出力する。
【0038】
このように構成したナビゲーション装置10において、制御部11はナビゲーション機能のアプリケーション・プログラムを実行することで、公知であるように、利用者が指定した目的地までのルート情報を計算し、GPS受信機14で検出した位置情報と該ルート情報とを現在位置に対応した地図上に重畳して表示部15に表示することで、利用者を目的地に誘導する。
【0039】
次に、上述した記憶部13等に記憶する地点情報データベース(DB)の一例を、図4及び図5の図面を参照して以下に説明する。なお、本実施例では、POI(Point Of Interest)である地点情報を例に説明するが、複数種類のスケールで地図とその設備を表示できるものであれば、例えばマッチングデータ、移動経路探索用地図データ等の任意のデータを用いることができる。
【0040】
地点情報DBは、前記地図画像に相当する複数の地点情報を有している。そして、地点情報の各々は、図4に示すように、位置データD1と、地図画像データD2と、マークデータD3と、を有している。
【0041】
位置データD1は、地図上の位置(座標)を示すデータであり、例えば、緯度及び経度で位置を示す構成となっている。なお、位置データD1は、任意の位置範囲とするなど任意に設定することができる。そして、各位置データD1には、スケールの異なる複数の地図画像データD2が関連付けられている。
【0042】
地図画像データD2は、図5に示すように、例えばそれぞれ固有の番号が付加された複数のメッシュ情報D20を有している。すなわち、地図画像データD2は、一部の領域に関するメッシュ情報D20に複数分割され、メッシュ情報D20が縦横に複数連続して構成されている。なお、メッシュ情報D20は、適宜一部の領域に関する下層のメッシュ情報D20にさらに複数分割されていてもよい。各メッシュ情報D20は、設定された一辺の長さ、すなわち実際の地形上の長さを地図の縮尺に応じて短縮した長さで矩形状に分割され、所定の角部分に地図情報の全体、例えば地球の地図における絶対座標ZPの情報を有している。
【0043】
地図画像データD2は、例えば交差点の名称などの名称情報D21と、道路情報D22と、背景情報D23と、を有している。名称情報D21は、その領域における他要素データである例えば交差点の名称や地域の名称などを絶対座標ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示されるデータのテーブル構造に構成されている。道路情報D22は、その領域における道路要素データである道路を絶対座標ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示させるデータのテーブル構造に構成されている。背景情報D23は、他要素データである著名な場所や建造物などを示すマークや、その著名な場所や建造物などを示す他要素データである画像情報などを絶対座標ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示されるデータのテーブル構造に構成されている。
【0044】
マークデータD3は、図5に示すように、メッシュ情報D20に対応して設けられ、且つ、複数の異なるスケールの地図上に施設を示すマークの複数種類の属性に応じて分類されたアイコン、ロゴマークを示すデータとなっている。マークデータD3は、その領域におけるロゴマークを絶対座標ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示させるデータのテーブル構造に構成されている。なお、本実施例では、説明を簡単化するために、マークデータD3を“A”〜“C”の3種類の属性に限定して説明する。
【0045】
マークデータD3は、属性Aに対応するマーク情報D31と、属性Aよりも施設数が少ない属性Bに対応するマーク情報D32と、属性Bよりも施設数が少ない属性Cに対応するマーク情報D33と、を有する階層構造となっている。そして、マークデータD3は、上述したメッシュ情報D20に対して重ねられることで、所望のマークを地図上に選択的に表示される。なお、本実施例では、説明を簡単化するために、マーク情報D31〜D33の中から、後述する属性情報に設定された1つの情報を重畳表示させる場合について説明するが、任意の複数の情報を重畳表示させるなど種々異なる実施例とすることができる。
【0046】
また、マークデータD3は、地図画像データD2の任意のスケール(図4中ではスケールa〜c)に関連付けられており、広域を表示するスケール(図4中ではスケールd)には関連付けられていない。このように地図画像データD2に対したマークデータD3を属性毎に構成することで、任意の属性に対応したマークデータD3を表示することを可能としている。
【0047】
次に、メモリ部12に記憶されている上述した属性情報の一例を、図6に示す図面を参照して以下に説明する。
【0048】
属性情報は、表示可能な地図のスケールに対応してメモリ部12に複数記憶している。各属性情報は、図6に示すように、上述した地図画像データD2のスケールとマークデータD3の属性とを関連付ける構成となっている。例えば、スケールaには属性A、スケールbには属性B、スケールcには属性Cというように、属性情報はそれぞれを関連付けている。この属性情報は、利用者によって任意に設定されたり、ナビゲーション装置10の出荷時に自動設定されたり、ナビゲーション装置10の設置時に作業員等によって設定されるなど種々異なる実施例とすることができる。
【0049】
属性情報は、前記スケールに対応して前記地図上に表示する前記マークの数に基づいて、予め定められた前記マークの属性を切り替える切替条件(表示数の上限値等)を示すデータを有している。よって、移動体の移動に応じて施設数が変化して増加し過ぎたとき等に、属性を自動的に変更する、又は、属性の変更を促す画面を表示するなどの機能を実現することができるため、常に最適なマークの数で表示することができる。
【0050】
なお、属性情報の属性については、給油所、コンビニエンスストア、ファミリーレストランなどの複数種類の属性を示す場合について説明するが、例えば、コンビニエンスストアの種類等まで細かく分類することもできる。
【0051】
次に、ナビゲーション装置10の制御部11が実行するマニュアルモード処理の一例を、図7に示すフローチャートを参照して以下に説明する。そして、マニュアルモード処理は、メモリ部12のモード情報に“マニュアルモード”が設定されているときに実行される。
【0052】
ステップS11において、メモリ部12のスケール情報に基づいて、現在設定されている地図のスケールが検出され、ステップS12において、GPS受信機14から位置情報を取得することで、移動体の現在位置が検出され、ステップS13において、記憶部13の地点情報DBの中から、各地点情報の位置データD1と地図画像データD2を参照して、前記検出したスケール及び現在位置に対応する地点情報が取得されてメモリ部12に記憶され、その後ステップS14に進む。
【0053】
ステップS14において、メモリ部12に複数記憶している属性情報の中から前記検出したスケールに対応する属性情報が取得され、ステップS15において、移動体の現在位置を示す移動体マークデータ、前記ルート情報が示す地点情報に対応した誘導経路データ、左折、右折を示すアイコンデータ等を、前記絶対座標ZPに基づいて地点情報の地図画像データD2上に重畳し且つ移動体の移動を誘導するための誘導情報が生成され、その後ステップS16に進む。
【0054】
ステップS16において、前記取得した地点情報の地図画像データD2の該当するスケールに関連付けられたマークデータD3の中から、前記属性情報が示す表示すべき属性のマークデータD3が取得され、表示すべき地図画像データD2上に該マークデータD3と前記誘導情報を重畳して地図情報が生成されてメモリ部12に記憶され、その後ステップS17に進む。なお、本実施例では、地図画像データD2上に前記誘導情報を重畳させる場合について説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、地図画像データD2上にマークデータD3のみを重畳させるなど種々異なる実施形態とすることができる。
【0055】
ステップS17において、生成した地図情報が表示部15に出力されることで、表示部15にはスケールに対応した表示すべき属性のマークが地図画像上に重畳された地図情報が表示され、その後ステップS18に進む。これにより、利用者等は任意の属性のマークを地図画像上に視認することになる。
【0056】
ステップS18において、目的地について終了要求を受ける、マニュアル/オートのモード切替要求を受ける等の終了条件を満たしているか否かが判定される。終了条件を満たしていないと判定された場合(S18でN)、ステップS11に戻り、一連の処理が繰り返される。一方、終了条件を満たしていると判定された場合(S18でY)、処理を終了する。
【0057】
以上説明した図7に示すマニュアルモード処理を制御部11が実行することで、請求項中のスケール検出手段、地図画像取得手段、属性情報取得手段、誘導情報生成手段、地図情報生成手段等の各種手段として制御部11が機能することになる。そして、図7に示すフローチャート中のステップS11がスケール検出手段、ステップS13が地図画像取得手段、ステップS14が属性情報取得手段、ステップS15が誘導情報生成手段、ステップS16が地図情報生成手段にそれぞれ相当している。
【0058】
次に、ナビゲーション装置10の制御部11が実行するオートモード処理の一例を、図8に示すフローチャートを参照して以下に説明する。そして、オートモード処理は、メモリ部12のモード情報に“オートモード”が設定されているときに実行される。
【0059】
ステップS31において、メモリ部12のスケール情報に基づいて、現在設定されている地図のスケールが検出され、ステップS32において、GPS受信機14から位置情報を取得することで、移動体の現在位置が検出され、ステップS33において、記憶部13の地点情報DBの中から、各地点情報の位置データD1と地図画像データD2を参照して、前記検出したスケール及び現在位置に対応する地点情報が取得されてメモリ部12に記憶され、その後ステップS34に進む。
【0060】
ステップS34において、メモリ部12に複数記憶している属性情報の中から前記検出したスケールに対応する属性情報が取得され、ステップS35において、地点情報の地図画像データD2の該当するスケールに関連付けられたマークデータD3が取得され、その属性毎にマーク数が検出されてメモリ部12に記憶され、その後ステップS36に進む。
【0061】
ステップS36において、前記属性情報が示す属性のマークデータD3のマーク数と属性情報に設定された切替条件J1とが比較され、該比較結果に基づいて切替条件を満たすか否かが判定される。切替条件を満たしていないと判定された場合(S36でN)、ステップS42に進む。
【0062】
また、ステップS36で切替条件を満たしていると判定された場合(S36でY)、ステップS37において、検出した属性毎のマーク数と切替条件に基づいて切り替える新たな属性が定められ、例えば、新たな属性に切り替えるかを確認する、新たな属性を選択させる等の切替確認画面を表示部15に表示させ、その後ステップS38において、操作部17からの入力情報に基づいて、表示部15に表示された切替確認画面で了承されたか否か判定される。了承されたと判定された場合(S38でY)、ステップS39に進む。
【0063】
ステップS39において、了承された属性に変更された属性情報が取得され、属性情報の設定が新たな属性に変更されることで表示すべき属性が切り換えられ、その後ステップS42に進む。
【0064】
また、ステップS38で了承されていないと判定された場合(38でN)、ステップS40において、操作部17からの入力情報に基づいて、新たな属性が選択されたか否かが判定される。新たな属性が選択されていないと判定された場合(S40でN)、ステップS42に進む。一方、新たな属性が選択されたと判定された場合(S40でY)、ステップS41において、利用者等によって選択された属性に前記属性情報が変更され、その後ステップS42に進む。
【0065】
ステップS42において、移動体の現在位置を示す移動体マークデータ、前記ルート情報が示す地点情報に対応した誘導経路データ、左折、右折を示すアイコンデータ等を、前記絶対座標ZPに基づいて地点情報の地図画像データD2上に重畳し且つ移動体の移動を誘導するための誘導情報が生成され、その後ステップS43に進む。
【0066】
ステップS43において、前記取得した地点情報の地図画像データD2の該当するスケールに関連付けられたマークデータD3の中から、前記属性情報が示す表示すべき属性のマークデータD3が取得され、表示すべき地図画像データD2上に該マークデータD3と前記誘導情報を重畳して地図情報が生成されてメモリ部12に記憶され、その後ステップS44に進む。
【0067】
ステップS44において、生成した地図情報が表示部15に出力されることで、表示部15にはスケールに対応した表示すべき属性のマーク、誘導情報等が地図画像上に重畳された地図情報が表示され、その後ステップS45に進む。
【0068】
ステップS45において、目的地に到着して終了要求を受ける、マニュアル/オートのモード切替要求を受ける等の終了条件を満たしているか否かが判定される。終了条件を満たしていないと判定された場合(S45でN)、ステップS31に戻り、一連の処理が繰り返される。一方、終了条件を満たしていると判定された場合(S45でY)、処理を終了する。
【0069】
以上説明した図8に示すオートモード処理を制御部11が実行することで、請求項中のスケール検出手段、地図画像取得手段、属性情報取得手段、判定手段、誘導情報生成手段、地図情報生成手段等の各種手段として制御部11が機能することになる。そして、図8に示すフローチャート中のステップS31がスケール検出手段、ステップS33が地図画像取得手段、ステップS34、S39、S41が属性情報取得手段、ステップS36が判定手段、ステップS42が誘導情報生成手段、ステップS43が地図情報生成手段に相当している。
【0070】
次に、上述した構成のナビゲーション装置10の動作(作用)の一例を、図9〜10の表示例を参照して以下に説明する。
【0071】
ナビゲーション装置10は、例えば、メモリ部12のモード情報に“オートモード”、スケール情報に“100mスケール”、属性情報の100mを示すスケールaにコンビニを示す属性A、500mを示すスケールbに給油所を示す属性Bというように、利用者等によるそれぞれ設定されていることを前提としている。
【0072】
ナビゲーション装置10は、スケール情報に基づいて“100mスケール”が設定されていることを検出すると、GPS受信機14からの位置情報に基づいて移動体の現在位置を検出し、該現在位置に対応する地点情報を抽出すると共に、“100mスケール”に対応する属性情報を取得する。そして、該地点情報から“100mスケール”の地図画像データD2と属性情報に設定されている属性AのマークデータD3に基づいて、図9に示すように、地図画像上に属性Aを示すマーク(図8中の“A”)を重畳表示するための地図情報を生成する。また、必要に応じて地図画像上に属性Aを示すマークとともに重畳表示するための、メニューM1、渋滞M2、方角M3、スケールM4等のウインドと、移動体の現在位置を示すアイコンP等の誘導情報を生成して地図情報を生成し表示部15に出力することで、図9に示す画面G1が表示される。なお、画面G1の構成は一例であり、例えば、地図情報のみを表示するなど種々異なる実施例とすることができる。
【0073】
このように“100mスケール”の地図画像上に属性Aのマークを表示すると、複数のマークは重なることなく、表示することができる。一方、例えば、図9に示す画面G1のスケールを100mスケールから500mスケールに変更すると、マークが重なってしまい、地図が分かり難くなってしまう。
【0074】
よって、地点情報のマークの分布状態等に基づいて、スケールに適した属性を予め設定しておくことで、利用者は知りたい属性に対応したスケール又は属性での表示をナビゲーション装置10に要求することで、知りたい属性のマークのみが表示部15に表示されることになる。
【0075】
また、移動体の移動に応じて属性Aのマークの表示数が増加して、前記取得した属性情報の切替条件J1をその表示数が満たすと、切り替える新たな属性を検出する。ここでは、属性Bのマークの表示数が属性Aの次に表示数が多いため、属性Bに切り替えるか否かを確認する切替確認画面を表示部15に表示する。
【0076】
切替確認画面によって切替が利用者により了承されると、ナビゲーション装置10は、地点情報から“100mスケール”の地図画像データD2と切り替える属性BのマークデータD3に基づいて、図9に示すように、地図画像上に属性Bを示すマーク(図10中の“B”)を重畳表示するための地図情報を生成する。また、必要に応じて地図画像上に属性Bを示すマークとともに重畳表示するための、メニューM1、渋滞M2、方角M3、スケールM4等のウインドと、移動体の現在位置を示すアイコンP等の誘導情報を生成して地図情報を生成し表示部15に出力することで、図10に示す画面G2を表示部15に表示する。
【0077】
また、切替確認画面によって新たな属性Cが選択されると、ナビゲーション装置10は、上述したように、地点情報から“100mスケール”の地図画像データD2と切り替える属性CのマークデータD3に基づいて、地図画像上に属性Cを示すマークを重畳表示するための地図情報を生成する。また、必要に応じて地図画像上に属性Cを示すマークとともに重畳表示するための、メニューM1、渋滞M2、方角M3、スケールM4等のウインドと、移動体の現在位置を示すアイコンP等の誘導情報を生成して地図情報を生成し表示部15に出力する。
【0078】
これに対し、ナビゲーション装置10は、例えば、メモリ部12のモード情報に“マニュアルモード”、スケール情報に“100mスケール”、属性情報の100mを示すスケールaにコンビニを示す属性A、500mを示すスケールbに給油所を示す属性Bというように、利用者等によるそれぞれ設定されている場合は、以下のような動作となる。
【0079】
マニュアルモードのナビゲーション装置10は、スケール情報に基づいて“100mスケール”が設定されていることを検出すると、GPS受信機14からの位置情報に基づいて移動体の現在位置を検出し、上述したように地図情報を生成し、該地図情報に基づいて図8に示す画面G1を生成して表示部15に表示する。そして、移動体の移動を検出する度に、地図情報を更新することになる。即ち、属性Aの分布密度に関係なく、属性Aのマークを表示することになる。
【0080】
以上説明したナビゲーション装置10によれば、複数種類のスケール毎に対応して表示させる施設の属性を属性情報としてメモリ部12に記憶しておき、スケールに適した量の施設を示すマークを地図画像データ上に表示するための地図情報を生成して表示するため、利用者は複数種類の属性の中から目的の属性のマークを探すという手間を省くことができる。また、地図画像上に表示されるマークの数量を従来よりも減少させることができる。従って、視認性を低下させることなく、利用者が必要とする属性のマークを表示することができる。
【0081】
また、スケールに適した量の施設を示すマークを表示する地図情報から生成した誘導情報に基づいて誘導を行うことができるため、利用者が選んだ属性のマークのみを表示しながら誘導を行うことができる。従って、ナビゲーション装置10の操作性及び商品価値の向上を貢献することができる。
【0082】
さらに、複数の異なるスケール毎に任意の属性情報を設定できるようにしたことから、利用者等はスケール毎に所望の属性のマークを地図画像上に表示することができるため、カスタム性を向上させることができる。
【0083】
また、地図画像上に表示するマークの数が属性の切替条件を満たすと、他の属性を示す属性情報に変更することができるため、マークの数が位置によって変化しても、マークが密集して表示される等の問題発生を防止することができる。
【0084】
なお、上述した本実施例では、地図情報生成装置をナビゲーション装置10で実現する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、GPS機能を有する携帯電話機、コンピュータ等で実現するなど種々異なる実施例とすることができる。また、地図情報生成装置は、インターネット等で地図情報を提供するサーバ装置にも適用することができる。
【0085】
また、上述した本実施例では、図1に示す地図情報生成装置1をナビゲーション装置10で実現する場合について説明したが、ナビゲーション装置10の構成が、公知であるGDC(Graphics Display Controller)によって上記表示部15における表示画像の描画を制御する構成の場合、図2に示す地図画像表示装置1Aをナビゲーション装置10に適用することが好ましい。
【0086】
例えば、GDCを上記表示制御手段11hとして機能させ、且つ、該GDCに電気的に接続された中央演算処理装置(CPU)を上記スケール検出手段11a、属性情報取得手段11b、地図画像取得手段11cとして機能させる。そして、取得した属性情報と地図画像をCPUからGDCに出力し、GDCが属性情報が示す属性の施設を示すマークを地図画像上に表示させるように前記表示器15の描画を制御することで、上述したナビゲーション装置10と同等の作用効果を得ることができる。さらに、GDCによって上記表示制御手段11hの他に、上記スケール検出手段11a、属性情報取得手段11b、地図画像取得手段11cの各種手段を実現させても良い。
【0087】
上述した地図情報生成装置1と地図画像表示装置1Aとは、実質的には同一の構成であり、異なる点は、地図情報生成装置1が地図情報を生成して提供するのに対し、地図画像表示装置1Aが地図情報を生成するための属性情報と地図画像に基づいて上記表示部(表示手段)15を直接制御している。即ち、本発明は、ナビゲーション装置1等の構成によって、地図情報生成装置1と地図画像表示装置1Aを選択的に用いることができる。
【0088】
このように上述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明に係る地図情報生成装置及びナビゲーション装置の基本構成を示す構成図である。
【図2】本発明に係る地図画像表示装置の基本構成を示す構成図である。
【図3】図1の地図情報生成装置を適用したナビゲーション装置のシステム概略構成を示すシステム構成図である。
【図4】図3の制御部が参照する地点情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図5】地図画像データ及びマークデータの関係を説明するための図である。
【図6】図3の制御部が参照する属性情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図7】図3の制御部が実行するマニュアルモード処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】図3の制御部が実行するオートモード処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】図3のナビゲーション装置が表示する表示例1を説明するための図である。
【図10】図3のナビゲーション装置が表示する表示例2を説明するための図である。
【符号の説明】
【0090】
1 地図情報生成装置
10 ナビゲーション装置
11a スケール検出手段(制御部)
11b 属性情報取得手段(制御部)
11c 地図画像取得手段(制御部)
11d 地図情報生成手段(制御部)
11f 誘導情報生成手段(制御部)
11g 表示制御手段(制御部)
12 属性情報記憶手段(メモリ部)
14 位置情報検出手段(GPS受信機)
15 表示手段(表示部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の異なるスケールにより表示手段に表示する地図画像上に、施設を示すマークを表示するための地図情報を生成する地図情報生成装置において、
表示対象の地図画像のスケールを検出するスケール検出手段と、
前記スケール検出手段が検出したスケールに対応して表示すべき前記マークの属性を示す属性情報を取得する属性情報取得手段と、
前記スケール検出手段が検出したスケールに対応した前記地図画像を取得する地図画像取得手段と、
前記属性情報取得手段が取得した属性情報が示す属性の前記マークを、前記地図画像取得手段が取得した前記地図画像上に表示するための地図情報を生成する地図情報生成手段と、
を有することを特徴とする地図情報生成装置。
【請求項2】
前記複数の異なるスケール毎に任意に設定された前記属性情報を複数記憶する属性情報記憶手段を有し、
前記属性情報取得手段が、前記属性情報記憶手段に記憶している属性情報の中から前記スケールに対応して表示すべき前記マークの属性を示す属性情報を取得する手段であることを特徴とする請求項1に記載の地図情報生成装置。
【請求項3】
前記スケールに対応して前記地図画像上に表示する前記マークの数が、予め定められた表示すべき前記マークの属性を切り替える切替条件を満たすか否かを判定する判定手段を有し、
前記属性情報取得手段が、前記判定手段の切替条件を満たすとの判定に応じて、他の前記マークの属性を示す属性情報を取得する手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載の地図情報生成装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか1項に記載の地図情報生成装置と、
前記地図情報生成装置が生成した地図情報を表示する表示手段と、
を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
移動体の現在位置を示す位置情報を検出する位置情報検出手段と、
前記移動体の移動を誘導するための誘導情報を生成する誘導情報生成手段と、を有し、
前記地図情報生成装置における地図情報生成手段は、前記属性情報取得手段が取得した属性情報が示す属性の前記マークとともに、前記位置情報ならびに前記誘導情報を前記地図画像上に表示するための地図情報を生成する手段であることを特徴とする請求項4に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
複数の異なるスケールにより表示手段に表示する地図画像上に、施設を示すマークを表示するための地図情報を生成する地図情報生成方法において、
表示対象の地図画像のスケールを検出するスケール検出工程と、
前記検出したスケールに対応して表示すべき前記マークの属性を示す属性情報を取得する属性情報取得工程と、
前記検出したスケールに対応した前記地図画像を取得する地図画像取得工程と、
前記取得した属性情報が示す属性の前記マークを、前記取得した前記地図画像上に表示するための地図情報を生成する地図情報生成工程と、
前記生成した地図情報を表示するために表示手段に出力する地図情報出力工程と、
を有することを特徴とする地図情報生成方法。
【請求項7】
複数の異なるスケールにより表示手段に表示する地図画像上に、施設を示すマークを重畳表示する地図画像表示装置において、
表示対象の地図画像のスケールを検出するスケール検出手段と、
前記スケール検出手段が検出したスケールに対応して表示すべき前記施設を示すマークの属性を示す属性情報を取得する属性情報取得手段と、
前記スケール検出手段が検出したスケールに対応した前記地図画像を取得する地図画像取得手段と、
前記表示手段を制御して、前記属性情報取得手段が取得した属性情報が示す属性の前記施設を示すマークを、前記地図画像取得手段が取得した前記地図画像上に表示させる表示制御手段と、
を有することを特徴とする地図画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−53149(P2009−53149A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−222376(P2007−222376)
【出願日】平成19年8月29日(2007.8.29)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】