説明

基板処理装置

【課題】
ボート交換式の基板処理装置に於いて、ボートと、ボートを載置する側との間でボートの受渡しが行われる過程で生ずる位置ずれを修正する。
【解決手段】
底面部64に凹部72が形成された基板保持具13と、該基板保持具に基板を載置した状態で基板を処理する処理室と、前記基板保持具を前記処理室に装入する為に前記基板保持具が載置される第1の載置部と、前記基板保持具に基板が挿入出される為に該基板保持具が載置される第2の載置部19と、前記第1の載置部及び前記第2の載置部とは異なる位置で前記基板保持具を待機させる為に、該基板保持具が載置される第3の載置部と、前記第1の載置部と前記第2の載置部及び前記第3の載置部との間で前記基板保持具を移動させる手段とを有し、前記第1の載置部若しくは前記第2の載置部又は前記第3の載置部には、前記基板保持具が前記載置部に載置される際に凹部72に嵌合させる為の凸部71が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコンウェーハ等の処理基板に対して、CVD(Chemical Vapor Deposition)、拡散、アニール処理、ドライエッチング等の処理を行う基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
基板処理装置、特に多数の基板を一度に処理するバッチ式の基板処理装置では、縦型処理炉を有し、多数の基板(以下ウェーハ)を基板保持具(以下ボート)により保持し、該ボートを前記基板処理炉に装入してウェーハの処理を行っている。
【0003】
又、ボートによりウェーハを保持して処理を行う基板処理装置に於いて、スループットを向上させる為、2つのボートを使用し、一方のボートでウェーハを処理を行っている間に他方のボートに対して処理ウェーハ払出し、未処理ウェーハの装填を行い、一方のボートで基板処理が完了した場合、他方のボートと交換し、能率よく処理を行う様にしたものがある。
【0004】
尚、2ボート交換式の基板処理装置としては、特許文献1に示されるものがある。特許文献1に示される基板処理装置では、ボートを交換する工程が存在することに伴う技術的事項を指摘し、その解決手段を提示している。
【0005】
即ち、ボートを受渡しする作動に於いて、ボートとボートを受載する側とで位置誤差が生じるのは避けられない。例えば、ボートを受渡しする際にボート交換装置の交換用のアームが撓むが、撓みは位置ずれの原因となり、交換が繰返されことで位置ずれが累積する等ボート交換動作には位置ずれを発生する要因を含んでいる。位置誤差が生じた場合は、ボートと処理炉との接触が考えられ、接触が生じた場合は、反応炉、ボート、ウェーハを傷付けることがあり、最悪な場合は転倒することも考えられる。更に、基板処理に於いて、位置ずれによる基板の偏心で処理の均一性を損うことも考えられる。
【0006】
特許文献1に示される従来の基板処理装置では、斯かる事態が生じない様に、ボートに位置ずれが生じた場合に、位置ずれを検出し、ボートが正常な位置になかった場合に生じる不具合を防止している。
【0007】
尚、従来の基板処理装置では、位置ずれが生じた以降の処理工程に不具合を生じることを防止しているが、位置ずれを防止することについては言及されていない。
【0008】
【特許文献1】特開2003−31643号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は斯かる実情に鑑み、ボート交換式の基板処理装置に於いて、ボートと、ボートを載置する側との間でボートの受渡しが行われる過程で生ずる位置ずれを修正する様にしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、底面部に凹部が形成された基板保持具と、該基板保持具に基板を載置した状態で基板を処理する処理室と、前記基板保持具を前記処理室に装入する為に前記基板保持具が載置される第1の載置部と、前記基板保持具に基板が挿入出される為に該基板保持具が載置される第2の載置部と、前記第1の載置部及び前記第2の載置部とは異なる位置で前記基板保持具を待機させる為に、該基板保持具が載置される第3の載置部と、前記第1の載置部と前記第2の載置部及び前記第3の載置部との間で前記基板保持具を移動させる手段とを有し、前記第1の載置部若しくは前記第2の載置部又は前記第3の載置部には、前記基板保持具が前記載置部に載置される際に凹部に嵌合させる為の凸部が設けられている基板処理装置に係り、又基板保持具に基板を載置した状態で基板を処理する処理室と、前記基板保持具を前記処理室に装入する為に前記基板保持具が載置される第1の位置と、前記基板保持具に基板が挿入出される為に該基板保持具が載置される第2の位置と、前記第1の位置及び前記第2の位置とは異なる位置で前記基板保持具を待機させる為に前記基板保持具が載置される第3の位置と、前記第1の位置と前記第2の位置及び前記第3の位置との間で前記基板保持具を移動させる手段と、前記基板保持具が前記第1の位置若しくは前記第2の位置又は前記第3の位置に載置される際に、該位置に於ける前記基板保持具の位置ずれを修正する位置ずれ修正手段とを有し、該位置ずれ修正手段は前記基板保持具の底面部と接触する表面が前記基板保持具の底面部の接触表面より耐摩耗性の低い材質で構成されている基板処理装置に係るものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、底面部に凹部が形成された基板保持具と、該基板保持具に基板を載置した状態で基板を処理する処理室と、前記基板保持具を前記処理室に装入する為に前記基板保持具が載置される第1の載置部と、前記基板保持具に基板が挿入出される為に該基板保持具が載置される第2の載置部と、前記第1の載置部及び前記第2の載置部とは異なる位置で前記基板保持具を待機させる為に、該基板保持具が載置される第3の載置部と、前記第1の載置部と前記第2の載置部及び前記第3の載置部との間で前記基板保持具を移動させる手段とを有し、前記第1の載置部若しくは前記第2の載置部又は前記第3の載置部には、前記基板保持具が前記載置部に載置される際に凹部に嵌合させる為の凸部が設けられているので、前記基板保持具と前記第1の載置部若しくは前記第2の載置部又は前記第3の載置部間に位置ずれがあっても載置時に修正され、前記基板保持具が移動することで発生する位置ずれの累積を抑止できる。
【0012】
又本発明によれば、基板保持具に基板を載置した状態で基板を処理する処理室と、前記基板保持具を前記処理室に装入する為に前記基板保持具が載置される第1の位置と、前記基板保持具に基板が挿入出される為に該基板保持具が載置される第2の位置と、前記第1の位置及び前記第2の位置とは異なる位置で前記基板保持具を待機させる為に前記基板保持具が載置される第3の位置と、前記第1の位置と前記第2の位置及び前記第3の位置との間で前記基板保持具を移動させる手段と、前記基板保持具が前記第1の位置若しくは前記第2の位置又は前記第3の位置に載置される際に、該位置に於ける前記基板保持具の位置ずれを修正する位置ずれ修正手段とを有し、該位置ずれ修正手段は前記基板保持具の底面部と接触する表面が前記基板保持具の底面部の接触表面より耐摩耗性の低い材質で構成されているので、前記基板保持具と前記第1の位置若しくは前記第2の位置又は前記第3の位置間に位置ずれがあっても載置時に修正され、前記基板保持具が移動することで発生する位置ずれの累積を抑止でき、又位置ずれ修正時に発生する摩擦による摩耗を低減することができる等の優れた効果を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ本発明を実施する為の最良の形態を説明する。
【0014】
先ず、図1、図2に於いて、本発明が実施される2ボート交換式の基板処理装置について説明する。
【0015】
筐体1の前面にはカセットステージ2が設けられ、該カセットステージ2はシャッタ3を介して前記筐体1の内部と連通している。
【0016】
該筐体1の内部前方に、前記カセットステージ2と対向してカセットオープナ4が設けられ、該カセットオープナ4の上方にはカセットストッカ5が設けられ、該カセットストッカ5、前記カセットオープナ4と前記カセットステージ2間にはカセットローダ6が設けられている。
【0017】
前記筐体1の内部後方一側にボート昇降手段であるボートエレベータ7が設けられ、該ボートエレベータ7から水平に延びる昇降アーム8にはシールキャップ9が設けられ、該シールキャップ9は、処理室を形成する処理炉11の炉口を閉塞する。前記シールキャップ9にはボート回転装置41(後述、図3参照)が設けられ、該ボート回転装置41はボート載置部43を有し、該ボート載置部43に被処理基板(以下ウェーハ)10を水平姿勢で多段に保持する基板保持具(以下ボート)13が載置される。該ボート13は一体構造のものと、図3に示す様にボートキャップ13aとボート本体13bとで構成される分割構造のものがある。又、前記ボート13、前記ボートキャップ13a、前記ボート本体13bはそれぞれ石英、SiC、シリコン等からなる硝子製となっている。
【0018】
前記ボート回転装置41は前記ボート載置部43を回転駆動可能であり、該ボート載置部43に載置された前記ボート13を回転可能となっている。
【0019】
前記ボートエレベータ7に対向して、前記筐体1の内部後方他側にはボート交換装置14が設けられ、該ボート交換装置14、前記ボートエレベータ7と前記カセットオープナ4との間に基板移載機15が設けられている。
【0020】
前記カセットステージ2は図示しない外部搬送装置及び前記カセットローダ6間でカセット16の授受を行うものであり、前記カセットローダ6は横行、昇降、進退可能であり、前記カセットステージ2のカセット16を前記カセットオープナ4、前記カセットストッカ5に移載するものである。前記カセットオープナ4は、前記カセット16の蓋を開閉する。
【0021】
前記基板移載機15は昇降、進退、回転可能であり、前記カセットオープナ4上のカセット16とボート13間で前記ウェーハ10の移載を行う。
【0022】
前記ボート交換装置14は2本のボート支持アーム17,18を有し、該ボート支持アーム17,18は独立して回転可能且つ昇降可能となっており、ウェーハ移載位置A、ボート授受位置B、ウェーハクーリング位置(ボート待機位置)C間で前記ボート13の移動を行う様になっている。前記ウェーハ移載位置A及び前記ウェーハクーリング位置Cにはボート置き台19,20が設けられ、それぞれに前記ボート13が載置される。
【0023】
前記ボート載置部43は前記ボート授受位置Bで未処理ウェーハ10を保持したボート13を前記ボート交換装置14から受取り、前記ボートエレベータ7により前記ボート13が前記処理炉11の処理室に装入される。
【0024】
該処理炉11では前記ウェーハ10が加熱され、所要の処理ガスが処理室に導入され基板処理される。又、前記ボート13はウェーハ処理中成膜の均一性を向上させる為回転される。
【0025】
処理が完了すると前記ボートエレベータ7は前記処理炉11から前記ボート13を前記ボート授受位置Bに引出し、前記ボート13を前記ボート交換装置14に受渡す。
【0026】
処理済ウェーハ10を保持するボート13は前記ウェーハクーリング位置Cに移動され、前記ボート置き台20に載置され、所定の温度となる迄冷却される。その間、未処理ウェーハ10を保持するボート13が前記ウェーハ移載位置Aより前記ボート授受位置Bに移動され、前記ボート載置部43に受渡され、前記ボートエレベータ7により前記処理炉11に装入される。
【0027】
前記ウェーハクーリング位置Cで処理済ウェーハ10が所定の温度迄冷却されると、前記ボート交換装置14は処理済ウェーハ10を保持するボート13を前記ウェーハ移載位置A迄移動し、前記ボート置き台19に載置する。
【0028】
前記基板移載機15は前記ウェーハ移載位置Aにあるボート13から処理済ウェーハ10を前記カセットオープナ4上のカセット16に払出す。処理済ウェーハ10が前記カセット16に装填されると該カセット16は前記カセットローダ6により前記カセットステージ2へ搬送され、更に外部搬送装置により搬出される。
【0029】
前記カセットローダ6により前記カセットオープナ4に未処理ウェーハ10が装填されたカセット16が移載され、前記基板移載機15は前記カセット16から未処理ウェーハ10を前記ウェーハ移載位置Aにある空のボート13に移載する。
【0030】
上記工程を繰返すことで、ウェーハのバッチ処理が繰返し行われる。
【0031】
次に、図3を参照して、前記処理炉11について説明する。
【0032】
外管(以下アウタチューブ25)は例えば石英(SiO2 )等の耐熱性材料からなり、上端が閉塞され、下端に開口を有する円筒状の形態である。内管(以下インナチューブ26)は、上端及び下端の両端に開口を有する円筒状の形態を有し、前記アウタチューブ25内に同心に配置されている。該アウタチューブ25、前記インナチューブ26により反応管が構成され、該反応管によって処理室40が画成される。
【0033】
前記アウタチューブ25と前記インナチューブ26との間の空間は筒状空間27を形成し、前記インナチューブ26の上部開口から上昇したガスは、該インナチューブ26の上端で折返し、前記筒状空間27を流下して後述する排気管28から排気される様になっている。
【0034】
前記アウタチューブ25及び前記インナチューブ26の下端には、例えばステンレス等よりなるマニホールド29が設けられ、該マニホールド29の上端に前記アウタチューブ25が気密に立設され、前記マニホールド29の内側中途部に前記インナチューブ26が支持されている。前記マニホールド29は保持手段(以下ヒータベース31)に固定される。
【0035】
前記マニホールド29の下端開口部には、例えばステンレス等よりなる円盤状の蓋体(以下シールキャップ32)がOリング等のシール部材を介して気密に閉塞可能、又開放可能に設けられている。該シールキャップ32には、ガス供給ノズル33が貫通する様設けられ、該ガス供給ノズル33により、処理用のガスが前記アウタチューブ25内に供給される様になっている。前記ガス供給ノズル33はガス供給管34を介して図示しないガス供給源に接続され、該ガス供給管34にはガス流量制御手段(以下マスフローコントローラ(MFC)35)が設けられ、該MFC35はガス流量制御部53に接続されており、該ガス流量制御部53は供給するガスの流量を所定の量に制御し得る。
【0036】
前記マニホールド29の上部には前記排気管28が接続され、該排気管28に圧力調節器(例えばAPC(自動圧力調節器)、N2 バラスト制御器があり、以下ここではAPC36とする)及び、排気装置(以下真空ポンプ37)が接続されており、前記筒状空間27を流下したガスが排出される。前記アウタチューブ25内の圧力は、圧力検出手段(以下圧力センサ38)により検出され、該圧力センサ38の検出結果に基づき圧力制御部54が前記APC36を制御して前記アウタチューブ25内を、所定の圧力の減圧雰囲気となる様圧力制御する。
【0037】
上記した様に、前記シールキャップ32には前記ボート回転装置41が設けられており、該ボート回転装置41は前記ボート載置部43を有し、該ボート載置部43は前記ボート回転装置41の出力軸42に連結されている。前記ボート載置部43に前記ボート13が載置され、前記ボート回転装置41により前記出力軸42、前記ボート載置部43を介して前記ボート13が回転される。又、前記シールキャップ32は前記昇降アーム8を介して前記ボートエレベータ7に連結されており、該ボートエレベータ7により前記ボート13が昇降される。前記ボート回転装置41、及び前記ボートエレベータ7は所定のスピードで駆動される様に、駆動制御部55により制御される。尚、該駆動制御部55及び温度制御部52、前記ガス流量制御部53、前記圧力制御部54等により主制御部51が構成され、該主制御部51は前記処理炉11及び基板処理装置を統括して制御する。
【0038】
前記アウタチューブ25の外周には加熱手段(以下ヒータ45)が同心に配置されている。前記アウタチューブ25内の温度は、熱電対等の温度検出手段46により検出され、該温度検出手段46からの検出温度に基づき、前記温度制御部52が前記ヒータ45による加熱状態を制御し、前記処理室40を所定の温度となる様にする。
【0039】
図3に示した処理炉による減圧CVD処理方法の一例を説明する。
【0040】
先ず、前記ボートエレベータ7により前記ボート13を下降させ、前記基板移載機15により該ボート13に所定枚数のウェーハ10を移載する。前記ヒータ45により加熱しながら、前記処理室40の温度を所定の処理温度にする。前記MFC35により予め前記アウタチューブ25内を不活性ガスで充填しておき、前記ボートエレベータ7により、前記ボート13を上昇させて前記アウタチューブ25に装入する。該アウタチューブ25に装入することで、前記シールキャップ32が前記処理室40を気密に閉塞する。前記温度制御部52により前記ヒータ45を制御して、前記処理室40の内部温度を所定の処理温度に維持する。
【0041】
前記アウタチューブ25内を所定の真空状態迄排気した後、前記ボート回転装置41により、前記ボート13及び該ボート13上に保持されているウェーハ10が回転される。同時に前記ガス供給ノズル33から処理用のガスを供給する。供給されたガスは、前記アウタチューブ25内を上昇し、ウェーハ10に対して均等に供給される。
【0042】
減圧CVD処理中の前記アウタチューブ25内は、前記排気管28を介して排気され、所定の真空になる様前記APC36により圧力が制御され、所定時間減圧CVD処理が行われる。
【0043】
減圧CVD処理が終了すると、次のウェーハ10の減圧CVD処理に移るべく、前記アウタチューブ25内のガスを不活性ガスで置換するとともに、圧力を常圧にし、その後、前記ボートエレベータ7により前記ボート13を下降させる。処理済ウェーハ10が装填された前記ボート13(以下処理済ボート13)を前記ボート交換装置14により前記ボート置き台20に移動し、前記ボート交換装置14は未処理ウェーハの装填が完了しているボート13(以下未処理ボート)を前記ボート載置部43に移動し、処理済ボート13と未処理ボート13との交換が行われる。
【0044】
前記処理済ボート13上の処理済ウェーハ10は、前記基板移載機15により払出され、空となったボート13に未処理ウェーハの装填が実行される。
【0045】
上述した工程が繰返し実行され、ウェーハのバッチ処理が連続して繰返される。
【0046】
尚、一例迄、本実施例の処理炉にて処理される処理条件は、Si3 N4 膜の成膜に於いて、ウェーハ温度770℃、ガス種供給量はジクロロシラン(SiH2 Cl2 )、180sccm、、アンモニア(NH3 )、1800sccm、処理圧力は55Paである。
【0047】
次に、前記ボート置き台19,20、前記ボート回転装置41について説明する。
【0048】
前記ボート置き台19,20、前記ボート回転装置41は、それぞれボート転倒防止装置及びボート位置ずれ修正機構を具備している。
【0049】
先ず、図4〜図6により前記ボート置き台19,20について説明する。尚、ボート置き台19とボート置き台20とは同一構造であるので、以下は、ボート置き台19について説明する。尚、図4、図5中、70はカバーを示し、図6は該カバー70を外した状態を示している。
【0050】
筐体1に取付けられるベース56に座板57が固定され、該座板57に立設された支柱58を介してボート受座59が取付けられる。該ボート受座59の上面には円周3等分した位置に受座側位置決め部60が設けられている。
【0051】
前記ボート受座59の中心を貫通するロックシャフト61が設けられ、該ロックシャフト61の突出する上端にはロック部材としてロックプレート62が固着されている。該ロックプレート62は図7(B)に見られる様に、略矩形状で両端が前記ロックシャフト61の軸心を中心とする円弧となっている。
【0052】
該ロックシャフト61の下端は、例えば回転シリンダ、モータ、ロータリソレノイド等のロータリアクチュエータ63に連結され、該ロータリアクチュエータ63により前記ロックシャフト61を介して前記ロックプレート62が90°回転する様になっている。
【0053】
前記ボート受座59にボート13が載置される。該ボート13のボート底板64にはロック穴65が形成されている。該ロック穴65は図7に見られる様に、前記ボート底板64の内部に円板状の袋穴66が形成され、該袋穴66は鍵孔67によって開口されている。該鍵孔67は前記袋穴66と同半径の2つの円弧と該円弧間に掛渡る平行な直線で形成された略矩形形状となっており、前記ロックプレート62とは相似形状となっている。
【0054】
前記ボート底板64には前記ロックプレート62の周囲で、円周3等分した位置にボート側位置決め部68が設けられ、該ボート側位置決め部68は前記受座側位置決め部60と合致可能となっている。
【0055】
図8(A)により、前記受座側位置決め部60、前記ボート側位置決め部68について説明する。
【0056】
前記受座側位置決め部60は、前記ボート受座59の上面に穿設した座刳穴69、該座刳穴69の中心に植設した凸部ピン71とで構成されており、該凸部ピン71の上端部は、テーパ形状、又は球面等の曲面形状をしている。該凸部ピン71は好ましくは前記ボート底板64より接触表面の硬度が低い材質の材料を使用すると良く、例えば硝子製の前記ボート底板64より硬度の低い材質の材料であるステンレス鋼、フッ素樹脂(PTFE材)とする。又、好ましくは耐摩耗性を考慮して、前記ボート底板64より耐摩耗性の低い材質の材料、例えば硝子製の前記ボート底板64より耐摩耗性の低い材質の材料であるステンレス鋼やフッ素樹脂(PTFE材)が選択、或は表面が耐摩耗性材料でのコーティングや耐摩耗性材料で覆われることにより被覆される。更に好ましくは、前記凸部ピン71は、前記ボート底板64より弾力性のある材質の材料として、該ボート底板64より縦弾性係数の小さい材質の材料を選択すれば良く、例えば、前記ボート底板64が硝子製である場合、フッ素樹脂(PTFE材)を選択すると良い。上記した様に、前記凸部ピン71を前記ボート底板64より弾力性のある材料とすることで、前記凸部ピン71と前記ボート底板64の凹部穴72とが嵌合する際にも、前記凸部ピン71及び前記凹部穴72それぞれにかかる面圧を小さくすることができる。ここで面圧とは、単位面積当たりにかかる圧力のことであり、面圧が小さければ小さい程、摩擦力が小さくなり、摩耗し難くなる。更に好ましくは、前記凸部ピン71は、耐熱性の高い(約150℃以上)材質の材料を選択すると良い。そうすることにより、前記ボート底板64が処理室40内で熱せられた後の残留熱や、該処理室40からボート13を下降させる際の熱の漏洩による熱影響により、前記凸部ピン71が劣化したり、汚染源になったりするのを防止することができる。前記ボート側位置決め部68は前記凹部穴72から構成され、該凹部穴72は前記凸部ピン71と嵌合可能なテーパ形状、又は円錐形状、又は前記凹部穴72の開立面の一部をテーパ形状としている。ここで、前記凸部ピン71が、テーパ形状、又は球面等の曲面形状とし、前記凹部穴72が前記凸部ピン71と嵌合可能なテーパ形状又は円錐形状又は前記凹部穴72の開立面の一部をテーパ形状としているので、位置ずれ修正時の面圧が低減し、摩耗が減少することとなる。特に前記凸部ピン71を球面等の曲面形状とすると前記凹部穴72に嵌合する際に曲面部分が押されて窪み、所望の接触面積を確保し易くなる。つまり、多少位置がずれたり、角度がずれたりしても、曲面であれば、所望の接触具合とすることができる。
【0057】
図5に示される様に、前記鍵孔67と前記ロックプレート62との向きを合せ、前記ボート13を前記ボート置き台19に載置する。前記ロックプレート62が前記鍵孔67に挿入すると共に前記受座側位置決め部60と前記ボート側位置決め部68とが嵌合する。
【0058】
前記ボート13と前記ボート置き台19とで位置ずれがある状態で、前記受座側位置決め部60と前記ボート側位置決め部68とが嵌合する場合に、前記凸部ピン71は凹部穴72の斜面に当接する。前記凸部ピン71と前記凹部穴72との接触部に、前記ボート13の重量が作用すると、接触部は斜面に滑り、芯合せ作用が生じ、図8(C)に見られる様に、位置ずれが修正された状態で、前記ボート13が前記ボート置き台19に載置される。前記凸部ピン71と前記凹部穴72とが接触し、摩擦する際にも前記凸部ピン71より硬度の高い材質で形成される前記凹部穴72側は保護されることになり、高価なボート13が保護されることとなる。尚、前記凸部ピン71はネジ止め等で固定されており、容易に交換可能となっている。
【0059】
前記ロータリアクチュエータ63を駆動して前記ロックシャフト61を介して前記ロックプレート62を90°回転させる。図7(B)は該ロックプレート62の回転前、図7(C)は該ロックプレート62の回転後の状態を示しており、前記ロックプレート62を90°回転した状態では該ロックプレート62が前記鍵孔67に対して抜脱不能となり、前記ボート13に転倒力が作用した場合も、前記ロックプレート62と前記鍵孔67との係合により、前記ボート13の転倒が防止される。
【0060】
而して、前記ボート13を前記ボート置き台19に載置する際に、前記ボート13の位置ずれが修正され、又載置された後は前記ボート置き台19での転倒が防止される。
【0061】
次に、前記ボート回転装置41について、図9、図10により説明する。
【0062】
ボートエレベータ7(図1参照)から水平方向に延びた昇降アーム8(図1参照)にシールキャップ32(図3参照)が設けられている。該シールキャップ32の下側にはボートロック機構を具備したボート回転装置41が設けられている。
【0063】
前記シールキャップ32に下面にモータホルダ75が固着され、該モータホルダ75の下面に減速器76が取付けられている。該減速器76、前記モータホルダ75を貫通する中空の外回転軸77が軸受78を介して回転自在に設けられ、前記出力軸42(図3参照)が前記シールキャップ32を気密に貫通し、前記出力軸42の上端にはボート載置盤79が固着されている。
【0064】
該ボート載置盤79の上面には円周所要等分(本例では3等分)した位置に載置盤側位置決め部80が設けられ、該載置盤側位置決め部80は前記ボート底板64の下面に設けられた前記ボート側位置決め部68に係合可能となっている。尚、該ボート側位置決め部68については上述したので説明を省略する。又、前記載置盤側位置決め部80は前記凹部穴72に嵌合する凸部ピン81を具備しており、該凸部ピン81の形状は前記凸部ピン71と同形状である。又、前記凸部ピン81の材質は、好ましくは前記ボート置き台19,20の前記受座側位置決め部60に植設されている前記凸部ピン71と同等の材質とすると良い。又好ましくはウェーハ処理に影響を及ぼさない材質、例えばステンレス鋼とすると良い。
【0065】
前記外回転軸77の上下の前記軸受78,78間にはウォームホイール83が嵌着され、該ウォームホイール83にはウォーム84が噛合され、該ウォーム84は図示しないボート回転モータ(図示せず)の出力軸85に軸着されている。前記外回転軸77の回転位置を検出する回転検出器(図示せず)が設けられ、前記外回転軸77の前記シールキャップ32に対する回転位置が検出される様になっており、又前記回転検出器は前記外回転軸77、即ち前記ボート載置盤79の基準位置を検出可能となっている。
【0066】
前記外回転軸77、前記出力軸42の内部にボートロック軸86が軸受87を介して回転自在に設けられ、又前記ボートロック軸86は気密にシールされている。該ボートロック軸86は前記ボート載置盤79より突出しており、突出端にはロック部材としてロックプレート88が固着され、該ロックプレート88は前記ロックプレート62と同形状となっている。前記ボートロック軸86の下端部は半円柱状に一部が切除され、平坦面89が形成されている。該平坦面89は前記減速器76の下面より下方に突出している。
【0067】
前記ボートロック軸86の下端部には捩りコイルバネであるロックバネ91が外嵌され、該ロックバネ91の一端は中心側に折曲げられ、前記平坦面89に係合され、他端は接線方向に延出し、前記外回転軸77に係合されている。特に図示していないが、前記ボートロック軸86と前記外回転軸77間には機械的にストッパが設けられ、前記ロックバネ91は前記ボートロック軸86と前記外回転軸77とが確実に当接する様に初期撓みが与えられている。
【0068】
前記減速器76の下面にはスライド軸受92を介してロックロッド93が前記ボートロック軸86の軸心に直交する方向に摺動自在に設けられ、前記ロックロッド93の先端は前記平坦面89に当接可能となっており、前記ロックロッド93の基端はシリンダ、ソレノイド等、リニア駆動器であるロックアクチュエータ94に連結されている。
【0069】
而して、該ロックアクチュエータ94により前記ロックロッド93が進退され、該ロックロッド93の先端が前記平坦面89に当接離反する様になっており、前記ロックロッド93が前記平坦面89に当接した状態では、前記ボートロック軸86の回転が拘束される。
【0070】
前記ロックプレート88、前記ボートロック軸86、前記ロックバネ91、前記ロックロッド93、前記ロックアクチュエータ94等はボート転倒防止機構を構成する。
【0071】
尚、前記ボートロック軸86の回転を拘束する方法としては、該ボートロック軸86の下端に水平方向に延びるピンを設け、該ピンの回転面に対して係合部材を出入りさせる様にしてもよい。
【0072】
上記した様に、前記ボート底板64には前記ロック穴65が形成され、該ロック穴65は前記ロックプレート88と嵌脱可能となっている。
【0073】
前記ボート交換装置14により前記ウェーハ移載位置A(図2参照)から前記ボート13を前記ボート授受位置Bに移動し、前記ボート載置部43、即ち前記ボート載置盤79に載置する。
【0074】
尚、載置する準備として、前記ロックアクチュエータ94が駆動され、前記ロックロッド93が突出され、前記平坦面89に当接する。前記ロックロッド93が前記平坦面89に当接することで、前記ボートロック軸86の回転がロックされる。
【0075】
該ボートロック軸86の回転がロックされた状態で、前記ボート回転モータ(図示せず)が駆動され、前記ウォーム84、前記ウォームホイール83、前記外回転軸77、前記出力軸42を介して前記ボート載置盤79が前記ロックプレート88に対して90°相対回転される。回転方向は前記ロックバネ91を更に撓ませる方向である。前記ボート載置盤79に対して一義的に前記ボート13の位置、方向が決定されるが、この時の該ボート13の前記ボート底板64の前記鍵孔67の方向は前記ロックプレート88の方向と合致している(図10(A)参照)。
【0076】
前記ボート13が前記ボート載置盤79に載置されると、前記凸部ピン81が前記凹部穴72に嵌合して、該凹部穴72と前記凸部ピン81間の芯ずれ修正作用で、前記ボート13と前記ボート載置盤79との芯合せが行われる。又、前記ロックプレート88が前記鍵孔67を通って前記袋穴66に挿入される(図10(B)参照)。
【0077】
前記ボート回転モータ(図示せず)が上記回転方向とは逆の方向に駆動される。前記ボートロック軸86は前記ロックロッド93により依然として回転が拘束されており、前記ボート載置盤79が前記ロックプレート88に対して90°逆方向に相対回転される。回転方向は前記ロックバネ91を復元させる方向である。前記ボート載置盤79が90°逆方向に回転されると前記ロックアクチュエータ94により前記ロックロッド93が後退され、前記ボートロック軸86はストッパ(図示せず)で回転方向の位置が決定される。この状態では、上記した様に前記ロックプレート88と鍵孔67とは90°方向が異なり、該鍵孔67に前記ロックプレート88が係合した状態、即ち前記ボート13がロックされた状態となる(図10(C)参照)。
【0078】
前記ロックロッド93による前記ボートロック軸86のロックが解除された状態では、前記ボートロック軸86と前記ボート底板64とは前記ロックバネ91を介して一体化された状態であり、前記ボート回転モータ(図示せず)により前記ボート底板64を回転することで前記ボート13はロック状態が維持されて回転する。
【0079】
従って、前記ボート交換装置14によるボートの搬送、交換動作中、更に前記ボート13を前記反応炉11内に装入し、ウェーハを処理中、前記ボート13を回転させている状態でロック状態が維持される。
【0080】
前記ボート載置部43に於けるロック解除の作動としては上記作動の逆の作動により行われる。
【0081】
ここで、前記ロックプレート88を前記ボート載置盤79に対して相対復帰させる為には、前記ロックロッド93を後退させ、前記ロックバネ91の復元力により、前記ボートロック軸86を逆方向に回転させることもできるが、前記ボートロック軸86の急激な回転、停止は発塵を誘発する可能性があり、上記した様に、前記ボート回転モータによりゆっくり戻すのが好ましい。
【0082】
図11は第2の実施の形態に於けるボート置き台19,20の他の載置盤側位置決め部(受座側位置決め部)とボート側位置決め部を示している。
【0083】
ボート側位置決め部68は、ボート底板64に形成した円柱状の凹部穴96を有している。又、載置盤側位置決め部80は、遊動可能な凸部ピン97を有する構造となっている。
【0084】
前記載置盤側位置決め部80について説明する。
【0085】
ボート受座59の上面から、座刳穴69を穿設すると共に、該座刳穴69の中心にテーパ穴98(逆円錐台形状の穴)を穿設し、該テーパ穴98の底部を貫通する通孔99を穿設し、該通孔99より充分小径のボルト101を挿通させる。該ボルト101にはブッシュ102を遊貫すると共に軸心に対して直交する方向に前記通孔99の余裕分だけスライド可能とすると共に又前記ボルト101が任意の方向に傾動自在とする。
【0086】
前記ボルト101の上端部に前記凸部ピン97を螺着し、前記ボルト101と前記凸部ピン97間に圧縮スプリング103を嵌装し、前記凸部ピン97を上方に付勢する。該凸部ピン97は、好ましくは前記第1の実施の形態に於ける前記受座側位置決め部60に植設されている凸部ピン71と同等の材質とすると良い。
【0087】
前記凸部ピン97の上部は、前記凹部穴96と嵌合する上部嵌合部104となっており、該上部嵌合部104は前記凹部穴96と嵌合する胴部105及び該胴部105の上側に位置する面取部、或はテーパ部106を有している。前記凸部ピン97の下部は、下部嵌合部107となっており、該下部嵌合部107は前記テーパ穴98と契合する逆円錐台形状を有している。
【0088】
図11(A)は前記凸部ピン97が自由状態を示しているが、前記圧縮スプリング103により上方に押上げられ、前記下部嵌合部107の下部は前記テーパ穴98の上部とオーバラップし、更に前記下部嵌合部107と前記テーパ穴98との間には充分な隙間が形成されている。
【0089】
図11(A)に示される様に、ボート置き台19に対して芯ずれを有する状態で、ボート13が載置されようとすると、前記テーパ部106と前記凹部穴96の縁部とが当接し、前記テーパ部106の案内作用で、前記凹部穴96と前記凸部ピン97とが芯合せされる様に前記ボルト101がスライドし、前記胴部105が前記凹部穴96に嵌合する。尚、前記テーパ部106は、球面等の曲面形状としても良い。
【0090】
更に、前記凸部ピン97が押込まれると、前記下部嵌合部107が前記テーパ穴98に嵌合する様になり、相互のテーパ形状による芯合せ作用で、前記凸部ピン97と前記テーパ穴98とが係合する。前記凸部ピン97と前記テーパ穴98とが係合する過程で、前記ボート13が前記ボート置き台19に対して移動され、芯合せされる。
【0091】
尚、前記ブッシュ102と前記ボート受座59間の摩擦係数、又前記圧縮スプリング103で生じる摩擦力は、前記テーパ部106と前記凹部穴96とが当接した場合に生じる水平力に対して充分に小さく、前記ボルト101が容易に動く様に設定される。
【0092】
尚、該第2の実施の形態では、前記上部嵌合部104と前記凹部穴96との嵌合に要する力は弱くてよく、前記凸部ピン97の摩耗、損傷が大幅に抑制される。更に、前記上部嵌合部104と前記凹部穴96との嵌合の際の面圧を小さくでき、前記上部嵌合部104と前記凹部穴96との嵌合は確実に行われ、又前記下部嵌合部107と前記テーパ穴98との嵌合により生じる矯正力は大きいので、前記ボート13と前記ボート置き台19間の位置ずれを確実に修正することができる。
【0093】
図12、図13は第3の実施の形態に於ける更にボート置き台19,20の他の載置盤側位置決め部(受座側位置決め部)とボート側位置決め部を示している。
【0094】
ボート受座59の上面周縁全周に環突条108を形成し、該環突条108の少なくとも一方の周面をテーパ形状とする。図示では、内周面がテーパ形状となっている。
【0095】
又、ボート底板64の底面に、連続した円形となる環凹部109を形成し、該環凹部109に前記環突条108が嵌合した場合に、前記環凹部109の側壁の少なくとも一方の側壁をテーパ形状とし前記円周面に契合可能とする。
【0096】
第3の実施の形態では、前記環突条108と前記環凹部109との接触面積は大きいので、位置ずれ修正時の面圧が低減し、摩耗が減少する。前記環突条108に於いても、好ましくは第1の実施の形態に於ける前記受座側位置決め部60に植設されている凸部ピン71と同等の材質とすると良い。
【0097】
尚、第1〜第3の実施の形態では、ボート置き台19,20共に凸部を設ける様に説明したが、いずれか1つのボート置き台に設ける様にしても良い。又特に前記ボート置き台19は、ウェーハクーリング位置(ボート待機位置)Cから処理済のウェーハ10が充填された処理済のボート13を、ボート交換装置14により前記ボート置き台19に移動させる為、ボート13の位置ずれが生じ易く、又前記ボート置き台19上で処理済のボート13からウェーハ10を基板移載機15により払出す際には、ボート13がずれていると前記基板移載機15がウェーハ10をつついたり、こすったり、又ボート13をつついたりすることになってしまうので、前記ボート置き台19に凸部を設ける様にすると良い。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明が実施される基板処理装置の全体概略斜視図である。
【図2】該基板処理装置の概略平面図である。
【図3】該処理装置に使用される処理炉の断面概略図である。
【図4】第1の実施の形態に於けるボート置き台の断面図である。
【図5】該第1の実施の形態に於けるボート置き台の斜視図である。
【図6】該ボート置き台のカバーを外した状態の斜視図である。
【図7】(A)(B)(C)はボート置き台に於けるボートのロック、解除を示す説明図である。
【図8】(A)(B)(C)は、第1の実施の形態に於けるボート置き台の位置ずれ修正機構の説明図である。
【図9】第1の実施の形態に於けるボート回転装置の断面図である。
【図10】(A)(B)(C)は、該ボート回転装置に於ける転倒防止装置の作用を示す断面図である。
【図11】(A)(B)(C)(D)は、第2の実施の形態に於ける位置ずれ修正機構の説明図である。
【図12】第3の実施の形態に於ける位置ずれ修正機構の断面図である。
【図13】第3の実施の形態に於ける位置ずれ修正機構の斜視図である。
【符号の説明】
【0099】
10 ウェーハ
11 処理炉
13 ボート
13a ボートキャップ
14 ボート交換装置
19 ボート置き台
20 ボート置き台
41 ボート回転装置
43 ボート載置部
59 ボート受座
60 受座側位置決め部
62 ロックプレート
63 ロータリアクチュエータ
64 ボート底板
66 袋穴
67 鍵孔
68 ボート側位置決め部
71 凸部ピン
72 凹部穴
80 載置盤側位置決め部
81 凸部ピン
88 ロックプレート
96 凹部穴
97 凸部ピン
98 テーパ穴
108 環突条
109 環凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面部に凹部が形成された基板保持具と、該基板保持具に基板を載置した状態で基板を処理する処理室と、前記基板保持具を前記処理室に装入する為に前記基板保持具が載置される第1の載置部と、前記基板保持具に基板が挿入出される為に該基板保持具が載置される第2の載置部と、前記第1の載置部及び前記第2の載置部とは異なる位置で前記基板保持具を待機させる為に、該基板保持具が載置される第3の載置部と、前記第1の載置部と前記第2の載置部及び前記第3の載置部との間で前記基板保持具を移動させる手段とを有し、前記第1の載置部若しくは前記第2の載置部又は前記第3の載置部には、前記基板保持具が前記載置部に載置される際に凹部に嵌合させる為の凸部が設けられていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
基板保持具に基板を載置した状態で基板を処理する処理室と、前記基板保持具を前記処理室に装入する為に前記基板保持具が載置される第1の位置と、前記基板保持具に基板が挿入出される為に該基板保持具が載置される第2の位置と、前記第1の位置及び前記第2の位置とは異なる位置で前記基板保持具を待機させる為に前記基板保持具が載置される第3の位置と、前記第1の位置と前記第2の位置及び前記第3の位置との間で前記基板保持具を移動させる手段と、前記基板保持具が前記第1の位置若しくは前記第2の位置又は前記第3の位置に載置される際に、該位置に於ける前記基板保持具の位置ずれを修正する位置ずれ修正手段とを有し、該位置ずれ修正手段は前記基板保持具の底面部と接触する表面が前記基板保持具の底面部の接触表面より耐摩耗性の低い材質で構成されていることを特徴とする基板処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−119838(P2007−119838A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−313031(P2005−313031)
【出願日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】