情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、およびコンピュータに読み取り可能な記録媒体
【課題】任意の地点を基本行動範囲内に含む利用者の移動傾向を案内すること。
【解決手段】情報提供装置１００は、取得部１０１によって、移動体の移動履歴および当該移動体の利用者の行動拠点に関する情報を任意の地点ごとに取得する。移動体の移動履歴および当該移動体の利用者の行動拠点に関する情報を任意の地点ごとに取得した場合、取得した移動体の移動履歴および当該移動体の利用者の行動拠点に関する情報から、算出部１０３によって基本行動範囲内に存在する任意の地点における移動体の移動頻度を算出する。つづいて、算出された基本行動範囲内に存在する任意の地点における移動体の移動頻度から、移動頻度に関する情報を出力部１０６によって出力する。
【解決手段】情報提供装置１００は、取得部１０１によって、移動体の移動履歴および当該移動体の利用者の行動拠点に関する情報を任意の地点ごとに取得する。移動体の移動履歴および当該移動体の利用者の行動拠点に関する情報を任意の地点ごとに取得した場合、取得した移動体の移動履歴および当該移動体の利用者の行動拠点に関する情報から、算出部１０３によって基本行動範囲内に存在する任意の地点における移動体の移動頻度を算出する。つづいて、算出された基本行動範囲内に存在する任意の地点における移動体の移動頻度から、移動頻度に関する情報を出力部１０６によって出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、およびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述の情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、およびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に限らない。
【背景技術】
【０００２】
従来、たとえば、現在位置から目的地点に至る経路を設定して、その経路を案内するナビゲーション装置と、複数のナビゲーション装置から情報を収集し、収集した情報を、受信を希望する複数のナビゲーション装置に送信する情報管理サーバがある（たとえば、下記特許文献１を参照。）。情報管理サーバがナビゲーション装置から収集する情報は、たとえば、現在位置情報や、渋滞しているポイントの位置や渋滞の長さに関する情報（以下、「渋滞情報」という）などである。情報管理サーバは、たとえば、渋滞情報などのナビゲーション装置から受信した情報を他のナビゲーション装置に送信する。
【０００３】
また、従来、たとえば、現在位置から、利用者などによって設定された目的地点まで至る経路を当該利用者に案内するナビゲーション装置がある。このようなナビゲーション装置を用いて目的地点を設定する場合、利用者は、目的地点の住所、名称、電話番号などを入力して目的地点を検索する。このようなナビゲーション装置には、従来、たとえば、目的地点をジャンル別、地域別などに区分けして、検索しやすくしたナビゲーション装置がある。
【０００４】
【特許文献１】特開２００５−１７０３５号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上述した特許文献１に記載された従来技術では、利用者は、情報管理サーバから受信した渋滞情報を参照することにより、渋滞しているポイントの位置や渋滞の長さはわかるものの、渋滞を回避するための、たとえば、渋滞しているポイントの付近に住んでいる地元の住人しか知らないような効果的な抜け道を知ることはできず、効果的に渋滞を回避できていないという問題が一例として挙げられる。
【０００６】
また、従来、利用者は、目的地点の住所、名称、電話番号などがわかっていれば、目的地点を検索できるが、たとえば、旅行で行った地域の評判のよい施設に行きたい場合には、本や雑誌あるいはインターネットを活用して自ら情報を収集しなくてはならず煩わしいという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項１に記載の情報提供装置は、移動体の移動履歴および当該移動体の利用者の行動拠点に関する情報を任意の地点ごとに取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された情報を用いて、前記行動拠点から所定の範囲（以下、「基本行動範囲」という）内に存在する前記任意の地点における前記移動体の移動頻度を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された移動頻度に関する情報を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
【０００８】
また、請求項７に記載の情報提供方法は、移動体の移動履歴および当該移動体の利用者の行動拠点に関する情報を任意の地点ごとに取得する取得工程と、前記取得工程によって取得された情報を用いて、前記行動拠点から所定の範囲（以下、「基本行動範囲」という）内に存在する前記任意の地点における前記移動体の移動頻度を算出する算出工程と、前記算出工程によって算出された移動頻度に関する情報を出力する出力工程と、を含むことを特徴とする。
【０００９】
また、請求項８に記載の情報提供プログラムは、請求項７に記載の情報提供方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【００１０】
また、請求項９に記載のコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項８に記載の情報提供プログラムを記録したことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、およびコンピュータに読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【００１２】
（情報提供装置の概略構成）
まず、情報提供装置の概略構成について説明する。図１は、実施の形態の情報提供装置の機能的構成を示すブロック図である。図１に示したように、情報提供装置１００は、取得部１０１と、記録部１０２と、算出部１０３と、特定部１０４と、判断部１０５と、出力部１０６と、を備えている。
【００１３】
取得部１０１は、移動体の移動履歴および当該移動体の利用者の行動拠点に関する情報を任意の地点ごとに取得する。ここで、移動履歴とは、たとえば、移動体が移動した地点の位置および当該地点を移動体が移動した回数（以下、「移動体の移動回数」という）に関する情報である。移動体の行動拠点とは、たとえば、移動体の利用者が自宅や職場など日常的に生活をおこなっている地域内の拠点となる地点であって、利用者によって登録された地点である。任意の地点とは、地図上の地点であり、たとえば、公道上の地点や公共施設、店舗、イベント会場などを特定可能な地点などのように移動体が移動するための制限のない地点である。記録部１０２は、取得部１０１によって取得された移動履歴および行動拠点に関する情報を記録する。
【００１４】
算出部１０３は、取得部１０１によって取得された情報を用いて、基本行動範囲内に存在する任意の地点における移動体の移動頻度を算出する。ここで、移動頻度とは、たとえば、基本行動範囲内に存在する任意の地点における移動体の移動回数である。また、算出部１０３は、移動頻度として、基本行動範囲内に存在する任意の地点における移動体の移動回数の、当該任意の地点を移動したすべての移動体の移動回数に対する割合を算出することとしてもよい。
【００１５】
特定部１０４は、算出部１０３によって算出された移動頻度にしたがって、移動頻度が所定の閾値以上となる地点を特定する。たとえば、移動頻度が、基本行動範囲内に存在する任意の地点の移動体の移動回数である場合には、基本行動範囲内に存在する任意の地点の移動体の移動回数が、当該任意の地点を移動したすべての移動体の移動回数のうちの所定の割合以上になる数を閾値とする。ここで、所定の割合は、たとえば、ナビゲーション装置製造時などに、ナビゲーション装置製造側によって設定された任意の値とすることができる。
【００１６】
また、たとえば、移動頻度が、基本行動範囲内に存在する任意の地点の移動体の移動回数の、当該任意の地点を通過したすべての移動体の移動回数に対する割合である場合には、基本行動範囲内に存在する任意の地点の移動体の移動回数の、当該任意の地点を通過したすべての移動体の移動回数に対する割合が所定の割合以上になる割合を閾値としてもよい。
【００１７】
判断部１０５は、特定地点が道路上の地点であるか否かを判断する。特定地点が道路上の地点であった場合には、判断部１０５は、特定地点を経由するルートに関する情報を出力する旨の情報を出力部１０６に送出する。また、判断部１０５は、特定地点に施設が存在するか否かを判断する。特定地点が施設であった場合には、判断部１０５は、当該施設に関する情報を出力する旨の情報を出力部１０６に送出する。
【００１８】
出力部１０６は、算出部１０３によって算出された移動頻度に関する情報を出力する。移動頻度に関する情報とは、たとえば、移動頻度を数字として表した情報である。また、出力部１０６は、判断部１０５によって、任意の地点が所定の条件を満たすと判断された場合に、所定の条件満たした地点に関する情報を出力することとしてもよい。ここで、出力とは、たとえば、移動頻度に関する情報を、図示しないユーザインターフェース部を介して、ユーザが認識可能な状態で再生することである。また、たとえば、ディスプレイやスピーカなどのユーザインターフェース部を備えた端末に移動頻度に関する情報を送信することで、移動頻度に関する情報を出力することとしてもよい。
【００１９】
（情報提供装置１００の処理手順）
つぎに、情報提供装置１００における処理手順について説明する。図２は、情報提供装置１００の処理手順を示すフローチャートである。図２に示したフローチャートは、たとえば、利用者によって、処理をおこなう旨の指示を受けた場合などにおこなわれる。図２に示したフローチャートにおいて、まず、情報提供装置１００は、移動体の移動履歴および利用者の行動拠点に関する情報を取得するまで待機する（ステップＳ２０１：Ｎｏのループ）。
【００２０】
ステップＳ２０１において、情報提供装置１００は、移動体の移動履歴および利用者の行動拠点に関する情報を取得した場合（ステップＳ２０１：Ｙｅｓ）には、取得された情報を用いて、基本行動範囲内に存在する任意の地点における移動体の移動頻度を算出する（ステップＳ２０２）。情報提供装置１００は、移動頻度を算出したのち、算出された移動頻度に関する情報を出力し（ステップＳ２０３）、一連の処理を終了する。
【００２１】
上述したように、本実施の形態の情報提供装置１００によれば、任意の地点ごとに、当該任意の地点を基本行動範囲内に含む利用者の移動傾向を案内することができる。これにより、利用者は、任意の地点を基本行動範囲内に含む利用者の移動傾向を参考にしながら、移動する地点を選択することができる。
【００２２】
また、上述した本実施の形態の情報提供装置１００によれば、移動頻度として、基本行動範囲内に存在する任意の地点の移動体の移動回数を算出することができる。これにより、利用者は、たとえば、算出された基本行動範囲内に存在する任意の地点の移動体の移動回数を利用して、所定の条件を設定し、条件を満たす地点の情報のみを出力し、参考にすることができる。
【００２３】
また、上述した本実施の形態の情報提供装置１００によれば、移動頻度として、基本行動範囲内に存在する任意の地点の移動体の移動回数の、当該任意の地点を移動したすべての移動体の移動回数に対する割合を算出することができる。これにより、利用者は、たとえば、算出された基本行動範囲内に存在する任意の地点の移動体の移動回数の、当該任意の地点を移動したすべての移動体の移動回数に対する割合を利用して、所定の条件を設定し、当該条件を満たす地点の情報のみを出力し、参考にすることができる。
【００２４】
また、上述した本実施の形態の情報提供装置１００によれば、移動頻度が所定の閾値以上となる地点を特定し、さらに、特定された地点に関する情報を出力することができる。また、上述した本実施の形態の情報提供装置１００によれば、特定地点が道路上の地点であるか否かを判断し、特定地点が道路上の地点であると判断された場合に、特定地点を経由するルートに関する情報を出力することができる。これにより、利用者は、移動頻度が所定の閾値以上の特定地点を経由するルートに関する情報を参照することができる。
【００２５】
また、上述した本実施の形態の情報提供装置１００によれば、特定地点に施設が存在するか否かを判断し、施設が存在すると判断された場合に、施設に関する情報を出力することができる。これにより、利用者は、移動頻度が所定の閾値以上の特定地点に存在する施設に関する情報を参照することができる。なお、実施の形態の情報提供装置１００では、すべての構成部が一体として設けられている場合を例にとって説明したが、たとえば、それぞれの構成部がインターネットなどの通信回線網を介して通信可能な状態で別体として設けられていてもよい。
【実施例】
【００２６】
つぎに、上述した実施の形態にかかる情報提供装置１００の実施例について説明する。本実施例は、上述した実施の形態にかかる情報提供装置１００を、インターネットに接続されたサーバおよび車両に搭載されたナビゲーション装置によって構成されるネットワークシステムに適用した例である。本実施例では、ナビゲーション装置の利用者の行動拠点として、自宅地点が登録されている場合を例にとって説明する。
【００２７】
（ネットワークシステムの概略構成）
まず、図３を用いて、本実施例にかかるネットワークシステムの概略構成について説明する。図３は、実施例のネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。図３に示すように、実施例のネットワークシステム３００は、情報配信会社３１０に設置された情報配信用サーバ３１１、および車両３２０に搭載されたナビゲーション装置（図５参照）によって構成されている。情報配信用サーバ３１１とナビゲーション装置は、インターネットなどの通信回線網３０１を介して相互に通信が可能である。
【００２８】
（情報配信用サーバのハードウェア構成）
つぎに、図４を用いて、本実施例にかかる情報配信用サーバ３１１のハードウェア構成について説明する。図４は、情報配信用サーバ３１１のハードウェア構成を示すブロック図である。図４に示すように、情報配信用サーバ３１１は、ＣＰＵ４０１と、ＲＯＭ４０２と、ＲＡＭ４０３と、磁気ディスクドライブ４０４と、磁気ディスク４０５と、光ディスクドライブ４０６と、光ディスク４０７と、入力デバイス４０８と、映像Ｉ／Ｆ４０９と、ディスプレイ４１０と、通信Ｉ／Ｆ４１１と、を備えている。また、各構成部４０１〜４１１はバス４２０によってそれぞれ接続されている。
【００２９】
まず、ＣＰＵ４０１は、情報配信用サーバ３１１の全体の制御を司る。ＲＯＭ４０２には、ブートプログラム、データ解析プログラムなどのプログラムが記録されている。また、ＲＡＭ４０３は、ＣＰＵ４０１のワークエリアとして使用される。すなわち、ＣＰＵ４０１は、ＲＡＭ４０３をワークエリアとして使用しながら、ＲＯＭ４０２に記録された各種プログラムを実行することによって、情報配信用サーバ３１１の全体の制御を司る。
【００３０】
磁気ディスクドライブ４０４は、ＣＰＵ４０１の制御にしたがって磁気ディスク４０５に対するデータの読み取り／書き込みを制御する。磁気ディスク４０５には、磁気ディスクドライブ４０４の制御で書き込まれたデータが記録される。磁気ディスク４０５としては、たとえば、ＨＤ（ハードディスク）やＦＤ（フレキシブルディスク）を用いることができる。
【００３１】
光ディスクドライブ４０６は、ＣＰＵ４０１の制御にしたがって光ディスク４０７に対するデータの読み取り／書き込みを制御する。光ディスク４０７は、光ディスクドライブ４０６の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク４０７は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク４０７のほか、ＭＯ、メモリカードなどであってもよい。
【００３２】
磁気ディスク４０５または光ディスク４０７に記録される情報の一例として、上述した実施の形態において説明した移動回数や利用者の自宅地点に関する情報などが挙げられる。すなわち、情報配信用サーバ３１１は、複数のナビゲーション装置から送信された移動履歴および自宅地点に関する情報を受信したのち、磁気ディスク４０５または光ディスク４０７に蓄積して記録する。
【００３３】
入力デバイス４０８は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス４０８は、利用者によって選択されたキーに対応するデータを装置内部へ入力する。
【００３４】
映像Ｉ／Ｆ４０９は、ディスプレイ４１０と接続される。映像Ｉ／Ｆ４０９は、具体的には、たとえば、ディスプレイ４１０全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するＶＲＡＭ（Ｖｉｄｅｏ ＲＡＭ）などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ４１０を表示制御する制御ＩＣなどによって構成される。
【００３５】
ディスプレイ４１０には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ４１０としては、たとえば、ＣＲＴ、ＴＦＴ液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ＥＬディスプレイなどを用いることができる。
【００３６】
通信Ｉ／Ｆ４１１は、無線を介してネットワークに接続され、情報配信用サーバ３１１とＣＰＵ４０１とのインターフェースとして機能する。通信Ｉ／Ｆ４１１は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とＣＰＵ４０１とのインターフェースとしても機能する。
【００３７】
通信網には、ＬＡＮ、ＷＡＮ、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信Ｉ／Ｆ４１１は、たとえば、ＦＭチューナー、ＶＩＣＳ（Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ）／ビーコンレシーバ、無線ナビゲーション装置、およびその他のナビゲーション装置によって構成され、ＶＩＣＳセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。なお、ＶＩＣＳは登録商標である。
【００３８】
（ナビゲーション装置のハードウェア構成）
つぎに、図５を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成について説明する。図５は、ナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図５に示すように、ナビゲーション装置５００は、ＣＰＵ５０１と、ＲＯＭ５０２と、ＲＡＭ５０３と、磁気ディスクドライブ５０４と、磁気ディスク５０５と、光ディスクドライブ５０６と、光ディスク５０７と、音声Ｉ／Ｆ（インターフェース）５０８と、マイク５０９と、スピーカ５１０と、入力デバイス５１１と、映像Ｉ／Ｆ５１２と、ディスプレイ５１３と、カメラ５１４と、通信Ｉ／Ｆ５１５と、ＧＰＳユニット５１６と、各種センサ５１７と、を備えている。また、各構成部５０１〜５１７はバス５２０によってそれぞれ接続されている。
【００３９】
まず、ＣＰＵ５０１は、ナビゲーション装置５００の全体の制御を司る。ＲＯＭ５０２には、ブートプログラム、現在地点特定プログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、音声生成プログラム、地図情報表示プログラム、通信プログラム、データベース作成プログラム、データ解析プログラムなどのプログラムが記録されている。また、ＲＡＭ５０３は、ＣＰＵ５０１のワークエリアとして使用される。すなわち、ＣＰＵ５０１は、ＲＡＭ５０３をワークエリアとして使用しながら、ＲＯＭ５０２に記録された各種プログラムを実行することによって、ナビゲーション装置５００の全体の制御を司る。現在地点特定プログラムは、たとえば、後述するＧＰＳユニット５１６および各種センサ５１７の出力情報に基づいて、車両の現在地点（ナビゲーション装置５００の現在地点）を特定させる。
【００４０】
経路探索プログラムは、後述する磁気ディスク５０５または光ディスク５０７に記録されている地図情報などを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路や、当該最適な経路を外れた場合の迂回経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までにかかるコストが最小の経路や利用者が指定した条件に最も合致する経路などである。経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路は、ＣＰＵ５０１を介して音声Ｉ／Ｆ５０８や映像Ｉ／Ｆ５１２へ出力される。
【００４１】
経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在地点特定プログラムを実行することによって特定された車両の現在地点情報、磁気ディスク５０５または光ディスク５０７から読み出された地図情報に基づいて、リアルタイムな経路誘導情報の生成をおこなわせる。経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報は、ＣＰＵ５０１を介して音声Ｉ／Ｆ５０８や映像Ｉ／Ｆ５１２へ出力される。
【００４２】
音声生成プログラムは、パターンに対応したトーンと音声の情報を生成させる。すなわち、経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報に基づいて、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成をおこなわせる。音声ガイダンス情報には、たとえば、右左折地点を経路通りに右左折すべき旨の警報、右左折地点の手前で減速すべき旨の警報、右左折し損なった場合の迂回経路についての情報や、右左折し損なった場合に引き返すべき旨の案内情報が含まれる。生成された音声ガイダンス情報はＣＰＵ５０１を介して音声Ｉ／Ｆ５０８へ出力される。地図情報表示プログラムは、映像Ｉ／Ｆ５１２によって磁気ディスク５０５または光ディスク５０７から読み出された地図情報をディスプレイ５１３に表示させる。
【００４３】
磁気ディスクドライブ５０４は、ＣＰＵ５０１の制御にしたがって磁気ディスク５０５に対するデータの読み取り／書き込みを制御する。磁気ディスク５０５には、磁気ディスクドライブ５０４の制御で書き込まれたデータが記録される。磁気ディスク５０５としては、たとえば、ＨＤ（ハードディスク）やＦＤ（フレキシブルディスク）を用いることができる。
【００４４】
光ディスクドライブ５０６は、ＣＰＵ５０１の制御にしたがって光ディスク５０７に対するデータの読み取り／書き込みを制御する。光ディスク５０７は、光ディスクドライブ５０６の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク５０７は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク５０７のほか、ＭＯ、メモリカードなどであってもよい。
【００４５】
磁気ディスク５０５または光ディスク５０７に記録される情報の一例として、経路探索・経路誘導などに用いる地図情報が挙げられる。地図情報は、建物、河川、地点表面などの地点物（フィーチャ）を表す背景データと、道路の形状を表す道路形状データとを有しており、ディスプレイ５１３の表示画面において２次元または３次元に描画される。
【００４６】
道路形状データは、さらに交通条件データを有する。交通条件データには、たとえば、各ノードについて、信号や横断歩道などの有無、高速道路の出入口やジャンクションの有無、各リンクについての長さ（距離）、道幅、進行方向、道路種別（高速道路、有料道路、一般道路）などの情報が含まれている。
【００４７】
また、交通条件データには、過去の渋滞情報を、季節・曜日・大型連休・時刻などを基準に統計処理した過去渋滞情報を記録している。ナビゲーション装置５００は、後述する通信Ｉ／Ｆ５１５によって受信される道路交通情報によって現在発生している渋滞の情報を得るが、過去渋滞情報により、指定した時刻における渋滞状況の予想をおこなうことが可能となる。
【００４８】
なお、本実施例では地図情報を磁気ディスク５０５または光ディスク５０７に記録するようにしたが、これらに限るものではない。地図情報は、ナビゲーション装置５００のハードウェアと一体に設けられているものに限って記録されているものではなく、ナビゲーション装置５００の外部に設けられていてもよい。この場合、ナビゲーション装置５００は、たとえば、通信Ｉ／Ｆ５１５を通じて、ネットワークを介して地図情報を取得する。取得された地図情報はＲＡＭ５０３などに記録される。
【００４９】
音声Ｉ／Ｆ５０８は、音声入力用のマイク５０９および音声出力用のスピーカ５１０に接続される。マイク５０９に受音された音声は、音声Ｉ／Ｆ５０８内でＡ／Ｄ変換される。また、スピーカ５１０からは音声が出力される。なお、マイク５０９から入力された音声は、音声データとして磁気ディスク５０５あるいは光ディスク５０７に記録可能である。
【００５０】
入力デバイス５１１は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス５１１は、利用者によって選択されたキーに対応するデータを装置内部へ入力する。
【００５１】
映像Ｉ／Ｆ５１２は、ディスプレイ５１３およびカメラ５１４と接続される。映像Ｉ／Ｆ５１２は、具体的には、たとえば、ディスプレイ５１３全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するＶＲＡＭ（Ｖｉｄｅｏ
ＲＡＭ）などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ５１３を表示制御する制御ＩＣなどによって構成される。
【００５２】
ディスプレイ５１３には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ５１３としては、たとえば、ＣＲＴ、ＴＦＴ液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ＥＬディスプレイなどを用いることができる。ディスプレイ５１３は、車両に複数備えられていてもよく、たとえば、運転者に対するものと後部座席に着座する搭乗者に対するものなどである。
【００５３】
カメラ５１４は、車両内部あるいは外部の映像を撮影する。映像は静止画あるいは動画のどちらでもよく、たとえば、カメラ５１４によって車両内部の搭乗者の挙動を撮影し、撮影した映像を映像Ｉ／Ｆ５１２を介してＣＰＵ５０１あるいは磁気ディスク５０５や光ディスク５０７などの記録媒体に出力する。
【００５４】
また、カメラ５１４によって車両外部の状況を撮影し、撮影した映像を映像Ｉ／Ｆ５１２を介して磁気ディスク５０５や光ディスク５０７などの記録媒体に出力する。ＣＰＵ５０１に出力された映像は、たとえば、搭乗者の特定挙動の決定に用いられる。また、記録媒体に出力された映像は、ドライブレコーダ用画像として上書き記録や保存がおこなわれる。
【００５５】
通信Ｉ／Ｆ５１５は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置５００とＣＰＵ５０１とのインターフェースとして機能する。通信Ｉ／Ｆ５１５は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とＣＰＵ５０１とのインターフェースとしても機能する。また、通信Ｉ／Ｆ５１５は、テレビ放送やラジオ放送を受信する。
【００５６】
通信網には、ＬＡＮ、ＷＡＮ、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信Ｉ／Ｆ５１５は、たとえば、ＦＭチューナー、ＶＩＣＳ（Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ）／ビーコンレシーバ、無線ナビゲーション装置、およびその他のナビゲーション装置によって構成され、ＶＩＣＳセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。なお、ＶＩＣＳは登録商標である。
【００５７】
ＧＰＳユニット５１６は、ＧＰＳ衛星からの電波を受信し、車両の現在地点を示す情報を算出する。ＧＰＳユニット５１６の出力情報は、後述する各種センサ５１７の出力値とともに、ＣＰＵ５０１による車両の現在地点の特定に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図情報上の１点を特定する情報である。
【００５８】
各種センサ５１７は、車速センサや加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を決定することが可能な情報を出力する。各種センサ５１７の出力値は、ＣＰＵ５０１による車両の現在地点の特定や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
【００５９】
なお、図１に示した実施の形態にかかる情報提供装置１００の取得部１０１はＣＰＵ４０１と通信Ｉ／Ｆ４１１によって、記録部１０２はＣＰＵ４０１と磁気ディスクドライブ４０４と磁気ディスク４０５および光ディスクドライブ４０６と光ディスク４０７によって、算出部１０３はＣＰＵ４０１とＲＡＭ４０３によって、特定部１０４はＣＰＵ５０１とＲＡＭ５０３によって、判断部５０５はＲＡＭ５０３によって、出力部はＣＰＵ５０１と音声Ｉ／Ｆ５０８および映像Ｉ／Ｆ５１２によって、それぞれの機能を実現できる。
【００６０】
（ネットワークシステム３００における処理手順）
つぎに、ネットワークシステム３００における処理手順について説明する。ネットワークシステム３００における処理は、情報配信用サーバ３１１、およびナビゲーション装置５００が以下に説明する各処理をおこなうことで実現される。
【００６１】
（ナビゲーション装置の処理手順（その１））
まず、本実施例にかかるナビゲーション装置の処理手順（その１）について説明する。図６−１は、本実施例にかかるナビゲーション装置５００の処理手順（その１）を示すフローチャートである。図６−１に示したナビゲーション装置５００の処理手順は、たとえば、ナビゲーション装置５００の電源が入れられた場合や、利用者によって情報配信用サーバ３１１への情報の送信をおこなう旨が指示された場合などにおこなわれる。
【００６２】
図６−１に示したフローチャートにおいて、まず、利用者によって自宅地点がナビゲーション装置５００に登録されているか否かを判定する（ステップＳ６１１）。自宅地点が登録されていると判定された場合（ステップＳ６１１：Ｙｅｓ）には、ナビゲーション装置５００を搭載した移動体の移動履歴と自宅地点に関する情報を関連づけて、情報配信用サーバ３１１に送信（ステップＳ６１２）する。具体的に、ステップＳ６１２においては、たとえば、ナビゲーション装置５００を搭載した移動体が移動した経路を特定可能な情報と、ナビゲーション装置５００に登録された自宅地点を特定可能かつ各ナビゲーション装置を識別可能な情報を関連づけて送信する。
【００６３】
ステップＳ６１２において、ナビゲーション装置５００は、移動履歴と自宅地点に関する情報を関連づけて、情報配信用サーバ３１１に送信したのち、一連の処理を終了する。また、ステップＳ６１１において、自宅地点が登録されていないと判定された場合（ステップＳ６１１：Ｎｏ）には、そのまま、一連の処理を終了する。
【００６４】
（情報配信用サーバの処理手順）
つぎに、本実施例にかかる情報配信用サーバ３１１の処理手順について説明する。図６−２は、本実施例にかかる情報配信用サーバ３１１の処理手順を示すフローチャートである。図６−２に示したフローチャートにおいて、まず、情報配信用サーバ３１１は、上述した図６−１に示した処理手順によってナビゲーション装置５００から送信された移動履歴と自宅地点に関する情報を受信するまで待機する（ステップＳ６２１：Ｎｏのループ）。
【００６５】
移動履歴と自宅地点に関する情報を受信した場合（ステップＳ６２１：Ｙｅｓ）には、移動履歴と自宅地点に関する情報を記録する（ステップＳ６２２）。移動履歴と自宅地点に関する情報を記録したのち、記録されている移動履歴から所定の道路もしくは施設における移動体の移動回数を取得する（ステップＳ６２３）。移動体の移動回数を取得したのち、所定の道路または施設における移動頻度を算出する（ステップＳ６２４）。所定の道路もしくは施設における移動頻度を算出したのち、情報配信用サーバ３１１は、ナビゲーション装置５００に移動体の移動回数および移動頻度に関する情報を送信（ステップＳ６２５）して、一連の処理を終了する。
【００６６】
（ナビゲーション装置の処理手順（その２））
つぎに、本実施例にかかるナビゲーション装置の処理手順（その２）について説明する。図６−３は、本実施例にかかるナビゲーション装置５００の処理手順（その２）を示すフローチャートである。図６−３に示したナビゲーション装置５００の処理手順は、たとえば、利用者によって情報の更新が指示された場合などにおこなわれる。図６−３に示したフローチャートにおいて、まず、ナビゲーション装置５００は、情報配信用サーバ３１１から移動体の移動回数および移動頻度に関する情報を受信するまで待機する（ステップＳ６３１：Ｎｏのループ）。
【００６７】
情報配信用サーバ３１１から移動体の移動回数および移動頻度に関する情報を受信した場合（ステップＳ６３１：Ｙｅｓ）には、受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、抜け道の条件を満たす道路があるか否かを判断する（ステップＳ６３２）。ここで、抜け道の条件とは、たとえば、所定の主要道路以外で、移動体の移動回数が所定回数以上かつ移動頻度が所定値以上の道路である。たとえば、抜け道の条件の具体的な一例を示すと、対象の道路が国道および県道以外であり、対象の道路の移動体の移動回数が周辺の同様の道路と比較して２倍以上の回数であり、移動頻度が８割以上の条件を満たす道路などである。
【００６８】
受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、抜け道の条件を満たす道路があると判定された場合（ステップＳ６３２：Ｙｅｓ）には、条件を満たす道路を抜け道として出力する（ステップＳ６３３）。ナビゲーション装置５００は、ステップＳ６３３において、抜け道の条件を満たす道路を抜け道として出力したのち、ステップＳ６３４へ進む。また、ステップＳ６３２において、抜け道の条件を満たす道路がないと判定された場合（ステップＳ６３２：Ｎｏ）には、そのまま、ステップＳ６３４へ進む。
【００６９】
つぎに、受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、全国的に有名な施設の条件を満たす施設があるか否かを判定する（ステップＳ６３４）。ここで、全国的に有名な施設の条件とは、たとえば、移動体の移動回数が所定回数以上かつ移動頻度が所定値以下の施設である。受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、全国的に有名な施設の条件を満たす施設があると判定された場合（ステップＳ６３４：Ｙｅｓ）には、条件を満たす施設を全国的に有名な施設として出力する（ステップＳ６３５）。たとえば、全国的に有名な施設の条件の具体的な一例を示すと、対象の施設の移動体の移動回数が周辺の同様の施設と比較して１０倍以上の回数であり、移動頻度が１割以下の条件を満たす施設などである。
【００７０】
ステップＳ６３５において、条件を満たす施設を全国的に有名な施設として出力したのち、ステップＳ６３６へ進む。また、ステップＳ６３４において、全国的に有名な施設の条件を満たす施設がないと判定された場合（ステップＳ６３４：Ｎｏ）には、そのまま、ステップＳ６３６へ進む。
【００７１】
つぎに、受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、地元で評判のよい施設の条件を満たす施設があるか否かを判定する（ステップＳ６３６）。ここで、地元で評判のよい施設の条件とは、たとえば、移動体の移動回数が所定回数以上かつ移動頻度が所定値以上の施設である。受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、地元で評判のよい施設の条件を満たす施設があると判定された場合（ステップＳ６３６：Ｙｅｓ）には、条件を満たす施設を地元で評判のよい施設として出力する（ステップＳ６３７）。たとえば、地元で評判のよい施設の条件の具体的な一例を示すと、対象の施設の移動体の移動回数が周辺の同様の施設と比較して５倍以上の回数であり、移動頻度が５割以上の条件を満たす施設などである。
【００７２】
ステップＳ６３７において、条件を満たす施設を地元で評判のよい施設として出力したのち、一連の処理を終了する。また、ステップＳ６３６において、地元で評判のよい施設の条件を満たす施設がないと判定された場合（ステップＳ６３６：Ｎｏ）には、そのまま、一連の処理を終了する。
【００７３】
上述したように、本実施例の情報配信用サーバ３１１によれば、ナビゲーション装置５００から受信した移動履歴と自宅地点に関する情報から、所定の道路もしくは施設における移動体の移動回数を取得し、移動頻度を算出することができる。また、移動体の移動回数および移動頻度に関する情報をナビゲーション装置５００に送信することができる。これにより、ナビゲーション装置５００は、所定の道路または施設の移動体の移動回数および移動頻度に関する情報を受信し、出力することによって、利用者を移動体の移動回数および移動頻度に基づき案内することができる。
【００７４】
また、上述した本実施例のナビゲーション装置５００によれば、情報配信用サーバ３１１から受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、所定の条件を満たす道路を抜け道としてスピーカ５１０またはディスプレイ５１３から出力することができる。これにより、利用者は、たとえば、渋滞を回避するための、渋滞しているポイントの付近に住んでいる地元の住人しか知らないような効果的な抜け道を知ることができる。
【００７５】
また、上述した本実施例のナビゲーション装置５００によれば、情報配信用サーバ３１１から受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、所定の条件を満たす施設を、全国的に有名な施設としてスピーカ５１０またはディスプレイ５１３から出力することができる。これにより、利用者は、たとえば、全国的に有名な施設に行きたいと思った場合にも、煩わしい作業をせずに所望の施設を知ることができる。
【００７６】
また、上述した本実施例のナビゲーション装置５００によれば、情報配信用サーバ３１１から受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、所定の条件を満たす施設を地元で評判のよい施設としてスピーカ５１０またはディスプレイ５１３から出力することができる。これにより、利用者は、たとえば、旅行で行った地域の評判のよい施設に行きたいと思った場合にも、煩わしい作業をせずに所望の施設を知ることができる。
【００７７】
なお、本実施例では、抜け道と全国的に有名な施設と地元で評判のよい施設との情報を出力することを例にとって説明したが、出力する情報は本実施例に示した抜け道と全国的に有名な施設と地元で評判のよい施設に限らない。また、たとえば、利用者によって「抜け道の情報のみが欲しい」のように所定の情報に限定する旨の指示があった場合には、指示された情報のみを出力し、そのまま処理を終えてもよい。その場合には、処理する情報量が少なく済むので、処理時間の短縮化を図ることができる。
【００７８】
また、たとえば、利用者によって「○○県▲▲市の情報が欲しい」のように所望の地域だけの情報に限定する旨の指示があった場合には、指示された地域だけの情報を情報配信用サーバ３１１から受信することとしてもよい。その場合には、受信する情報量が少なく済むので、通信時間の短縮化を図ることができる。
【００７９】
また、本実施例に示した所定の条件は、本実施例に示した条件に限らない。条件をさらに細かくし、増やすことで、出力される情報の精度を高めることができる。たとえば、本実施例に示した抜け道の条件に、さらに「信号機の数が所定数以下である道路」という条件を追加することにより、さらに精度の高い抜け道に関する情報を出力することができる。また、所定の条件は、ナビゲーション装置５００の製造者がナビゲーション装置５００にあらかじめ登録しておいてもよいし、ナビゲーション装置５００の利用者が任意の条件を設定できることとしてもよい。
【００８０】
また、たとえば、利用者が「全国的に有名なパスタ屋のリストが欲しい」と思った場合には、ナビゲーション装置５００は、全国的に有名なパスタ屋の条件を満たす施設のみの情報を受信した移動回数および移動頻度から抽出し、リストとしてディスプレイ５１３に表示することとしてもよい。
【００８１】
また、本実施例では、情報配信用サーバ３１１から送信された移動体の移動回数および移動頻度に関する情報をナビゲーション装置５００が受信し、ナビゲーション装置５００が所定の条件を満たす道路もしくは施設を出力することを例にとって説明したが、情報配信用サーバ３１１が、移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から所定の条件を満たす道路および施設の情報を抽出し、抽出した情報をナビゲーション装置５００に送信することとしてもよい。また、利用者個人の自宅が特定されるような情報は公開されないので、利用者のプライバシーの保護は守られる。
【００８２】
なお、本実施の形態で説明した情報提供方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【００８３】
【図１】実施の形態の情報提供装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図２】情報提供装置１００の処理手順を示すフローチャートである。
【図３】実施例のネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。
【図４】情報配信用サーバ３１１のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図５】ナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図６−１】本実施例にかかるナビゲーション装置５００の処理手順（その１）を示すフローチャートである。
【図６−２】本実施例にかかる情報配信用サーバ３１１の処理手順を示すフローチャートである。
【図６−３】本実施例にかかるナビゲーション装置５００の処理手順（その２）を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【００８４】
１００ 情報提供装置
１０１ 取得部
１０２ 記録部
１０３ 算出部
１０４ 特定部
１０５ 判断部
１０６ 出力部
【技術分野】
【０００１】
この発明は、情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、およびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述の情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、およびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に限らない。
【背景技術】
【０００２】
従来、たとえば、現在位置から目的地点に至る経路を設定して、その経路を案内するナビゲーション装置と、複数のナビゲーション装置から情報を収集し、収集した情報を、受信を希望する複数のナビゲーション装置に送信する情報管理サーバがある（たとえば、下記特許文献１を参照。）。情報管理サーバがナビゲーション装置から収集する情報は、たとえば、現在位置情報や、渋滞しているポイントの位置や渋滞の長さに関する情報（以下、「渋滞情報」という）などである。情報管理サーバは、たとえば、渋滞情報などのナビゲーション装置から受信した情報を他のナビゲーション装置に送信する。
【０００３】
また、従来、たとえば、現在位置から、利用者などによって設定された目的地点まで至る経路を当該利用者に案内するナビゲーション装置がある。このようなナビゲーション装置を用いて目的地点を設定する場合、利用者は、目的地点の住所、名称、電話番号などを入力して目的地点を検索する。このようなナビゲーション装置には、従来、たとえば、目的地点をジャンル別、地域別などに区分けして、検索しやすくしたナビゲーション装置がある。
【０００４】
【特許文献１】特開２００５−１７０３５号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上述した特許文献１に記載された従来技術では、利用者は、情報管理サーバから受信した渋滞情報を参照することにより、渋滞しているポイントの位置や渋滞の長さはわかるものの、渋滞を回避するための、たとえば、渋滞しているポイントの付近に住んでいる地元の住人しか知らないような効果的な抜け道を知ることはできず、効果的に渋滞を回避できていないという問題が一例として挙げられる。
【０００６】
また、従来、利用者は、目的地点の住所、名称、電話番号などがわかっていれば、目的地点を検索できるが、たとえば、旅行で行った地域の評判のよい施設に行きたい場合には、本や雑誌あるいはインターネットを活用して自ら情報を収集しなくてはならず煩わしいという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項１に記載の情報提供装置は、移動体の移動履歴および当該移動体の利用者の行動拠点に関する情報を任意の地点ごとに取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された情報を用いて、前記行動拠点から所定の範囲（以下、「基本行動範囲」という）内に存在する前記任意の地点における前記移動体の移動頻度を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された移動頻度に関する情報を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
【０００８】
また、請求項７に記載の情報提供方法は、移動体の移動履歴および当該移動体の利用者の行動拠点に関する情報を任意の地点ごとに取得する取得工程と、前記取得工程によって取得された情報を用いて、前記行動拠点から所定の範囲（以下、「基本行動範囲」という）内に存在する前記任意の地点における前記移動体の移動頻度を算出する算出工程と、前記算出工程によって算出された移動頻度に関する情報を出力する出力工程と、を含むことを特徴とする。
【０００９】
また、請求項８に記載の情報提供プログラムは、請求項７に記載の情報提供方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【００１０】
また、請求項９に記載のコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項８に記載の情報提供プログラムを記録したことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、およびコンピュータに読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【００１２】
（情報提供装置の概略構成）
まず、情報提供装置の概略構成について説明する。図１は、実施の形態の情報提供装置の機能的構成を示すブロック図である。図１に示したように、情報提供装置１００は、取得部１０１と、記録部１０２と、算出部１０３と、特定部１０４と、判断部１０５と、出力部１０６と、を備えている。
【００１３】
取得部１０１は、移動体の移動履歴および当該移動体の利用者の行動拠点に関する情報を任意の地点ごとに取得する。ここで、移動履歴とは、たとえば、移動体が移動した地点の位置および当該地点を移動体が移動した回数（以下、「移動体の移動回数」という）に関する情報である。移動体の行動拠点とは、たとえば、移動体の利用者が自宅や職場など日常的に生活をおこなっている地域内の拠点となる地点であって、利用者によって登録された地点である。任意の地点とは、地図上の地点であり、たとえば、公道上の地点や公共施設、店舗、イベント会場などを特定可能な地点などのように移動体が移動するための制限のない地点である。記録部１０２は、取得部１０１によって取得された移動履歴および行動拠点に関する情報を記録する。
【００１４】
算出部１０３は、取得部１０１によって取得された情報を用いて、基本行動範囲内に存在する任意の地点における移動体の移動頻度を算出する。ここで、移動頻度とは、たとえば、基本行動範囲内に存在する任意の地点における移動体の移動回数である。また、算出部１０３は、移動頻度として、基本行動範囲内に存在する任意の地点における移動体の移動回数の、当該任意の地点を移動したすべての移動体の移動回数に対する割合を算出することとしてもよい。
【００１５】
特定部１０４は、算出部１０３によって算出された移動頻度にしたがって、移動頻度が所定の閾値以上となる地点を特定する。たとえば、移動頻度が、基本行動範囲内に存在する任意の地点の移動体の移動回数である場合には、基本行動範囲内に存在する任意の地点の移動体の移動回数が、当該任意の地点を移動したすべての移動体の移動回数のうちの所定の割合以上になる数を閾値とする。ここで、所定の割合は、たとえば、ナビゲーション装置製造時などに、ナビゲーション装置製造側によって設定された任意の値とすることができる。
【００１６】
また、たとえば、移動頻度が、基本行動範囲内に存在する任意の地点の移動体の移動回数の、当該任意の地点を通過したすべての移動体の移動回数に対する割合である場合には、基本行動範囲内に存在する任意の地点の移動体の移動回数の、当該任意の地点を通過したすべての移動体の移動回数に対する割合が所定の割合以上になる割合を閾値としてもよい。
【００１７】
判断部１０５は、特定地点が道路上の地点であるか否かを判断する。特定地点が道路上の地点であった場合には、判断部１０５は、特定地点を経由するルートに関する情報を出力する旨の情報を出力部１０６に送出する。また、判断部１０５は、特定地点に施設が存在するか否かを判断する。特定地点が施設であった場合には、判断部１０５は、当該施設に関する情報を出力する旨の情報を出力部１０６に送出する。
【００１８】
出力部１０６は、算出部１０３によって算出された移動頻度に関する情報を出力する。移動頻度に関する情報とは、たとえば、移動頻度を数字として表した情報である。また、出力部１０６は、判断部１０５によって、任意の地点が所定の条件を満たすと判断された場合に、所定の条件満たした地点に関する情報を出力することとしてもよい。ここで、出力とは、たとえば、移動頻度に関する情報を、図示しないユーザインターフェース部を介して、ユーザが認識可能な状態で再生することである。また、たとえば、ディスプレイやスピーカなどのユーザインターフェース部を備えた端末に移動頻度に関する情報を送信することで、移動頻度に関する情報を出力することとしてもよい。
【００１９】
（情報提供装置１００の処理手順）
つぎに、情報提供装置１００における処理手順について説明する。図２は、情報提供装置１００の処理手順を示すフローチャートである。図２に示したフローチャートは、たとえば、利用者によって、処理をおこなう旨の指示を受けた場合などにおこなわれる。図２に示したフローチャートにおいて、まず、情報提供装置１００は、移動体の移動履歴および利用者の行動拠点に関する情報を取得するまで待機する（ステップＳ２０１：Ｎｏのループ）。
【００２０】
ステップＳ２０１において、情報提供装置１００は、移動体の移動履歴および利用者の行動拠点に関する情報を取得した場合（ステップＳ２０１：Ｙｅｓ）には、取得された情報を用いて、基本行動範囲内に存在する任意の地点における移動体の移動頻度を算出する（ステップＳ２０２）。情報提供装置１００は、移動頻度を算出したのち、算出された移動頻度に関する情報を出力し（ステップＳ２０３）、一連の処理を終了する。
【００２１】
上述したように、本実施の形態の情報提供装置１００によれば、任意の地点ごとに、当該任意の地点を基本行動範囲内に含む利用者の移動傾向を案内することができる。これにより、利用者は、任意の地点を基本行動範囲内に含む利用者の移動傾向を参考にしながら、移動する地点を選択することができる。
【００２２】
また、上述した本実施の形態の情報提供装置１００によれば、移動頻度として、基本行動範囲内に存在する任意の地点の移動体の移動回数を算出することができる。これにより、利用者は、たとえば、算出された基本行動範囲内に存在する任意の地点の移動体の移動回数を利用して、所定の条件を設定し、条件を満たす地点の情報のみを出力し、参考にすることができる。
【００２３】
また、上述した本実施の形態の情報提供装置１００によれば、移動頻度として、基本行動範囲内に存在する任意の地点の移動体の移動回数の、当該任意の地点を移動したすべての移動体の移動回数に対する割合を算出することができる。これにより、利用者は、たとえば、算出された基本行動範囲内に存在する任意の地点の移動体の移動回数の、当該任意の地点を移動したすべての移動体の移動回数に対する割合を利用して、所定の条件を設定し、当該条件を満たす地点の情報のみを出力し、参考にすることができる。
【００２４】
また、上述した本実施の形態の情報提供装置１００によれば、移動頻度が所定の閾値以上となる地点を特定し、さらに、特定された地点に関する情報を出力することができる。また、上述した本実施の形態の情報提供装置１００によれば、特定地点が道路上の地点であるか否かを判断し、特定地点が道路上の地点であると判断された場合に、特定地点を経由するルートに関する情報を出力することができる。これにより、利用者は、移動頻度が所定の閾値以上の特定地点を経由するルートに関する情報を参照することができる。
【００２５】
また、上述した本実施の形態の情報提供装置１００によれば、特定地点に施設が存在するか否かを判断し、施設が存在すると判断された場合に、施設に関する情報を出力することができる。これにより、利用者は、移動頻度が所定の閾値以上の特定地点に存在する施設に関する情報を参照することができる。なお、実施の形態の情報提供装置１００では、すべての構成部が一体として設けられている場合を例にとって説明したが、たとえば、それぞれの構成部がインターネットなどの通信回線網を介して通信可能な状態で別体として設けられていてもよい。
【実施例】
【００２６】
つぎに、上述した実施の形態にかかる情報提供装置１００の実施例について説明する。本実施例は、上述した実施の形態にかかる情報提供装置１００を、インターネットに接続されたサーバおよび車両に搭載されたナビゲーション装置によって構成されるネットワークシステムに適用した例である。本実施例では、ナビゲーション装置の利用者の行動拠点として、自宅地点が登録されている場合を例にとって説明する。
【００２７】
（ネットワークシステムの概略構成）
まず、図３を用いて、本実施例にかかるネットワークシステムの概略構成について説明する。図３は、実施例のネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。図３に示すように、実施例のネットワークシステム３００は、情報配信会社３１０に設置された情報配信用サーバ３１１、および車両３２０に搭載されたナビゲーション装置（図５参照）によって構成されている。情報配信用サーバ３１１とナビゲーション装置は、インターネットなどの通信回線網３０１を介して相互に通信が可能である。
【００２８】
（情報配信用サーバのハードウェア構成）
つぎに、図４を用いて、本実施例にかかる情報配信用サーバ３１１のハードウェア構成について説明する。図４は、情報配信用サーバ３１１のハードウェア構成を示すブロック図である。図４に示すように、情報配信用サーバ３１１は、ＣＰＵ４０１と、ＲＯＭ４０２と、ＲＡＭ４０３と、磁気ディスクドライブ４０４と、磁気ディスク４０５と、光ディスクドライブ４０６と、光ディスク４０７と、入力デバイス４０８と、映像Ｉ／Ｆ４０９と、ディスプレイ４１０と、通信Ｉ／Ｆ４１１と、を備えている。また、各構成部４０１〜４１１はバス４２０によってそれぞれ接続されている。
【００２９】
まず、ＣＰＵ４０１は、情報配信用サーバ３１１の全体の制御を司る。ＲＯＭ４０２には、ブートプログラム、データ解析プログラムなどのプログラムが記録されている。また、ＲＡＭ４０３は、ＣＰＵ４０１のワークエリアとして使用される。すなわち、ＣＰＵ４０１は、ＲＡＭ４０３をワークエリアとして使用しながら、ＲＯＭ４０２に記録された各種プログラムを実行することによって、情報配信用サーバ３１１の全体の制御を司る。
【００３０】
磁気ディスクドライブ４０４は、ＣＰＵ４０１の制御にしたがって磁気ディスク４０５に対するデータの読み取り／書き込みを制御する。磁気ディスク４０５には、磁気ディスクドライブ４０４の制御で書き込まれたデータが記録される。磁気ディスク４０５としては、たとえば、ＨＤ（ハードディスク）やＦＤ（フレキシブルディスク）を用いることができる。
【００３１】
光ディスクドライブ４０６は、ＣＰＵ４０１の制御にしたがって光ディスク４０７に対するデータの読み取り／書き込みを制御する。光ディスク４０７は、光ディスクドライブ４０６の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク４０７は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク４０７のほか、ＭＯ、メモリカードなどであってもよい。
【００３２】
磁気ディスク４０５または光ディスク４０７に記録される情報の一例として、上述した実施の形態において説明した移動回数や利用者の自宅地点に関する情報などが挙げられる。すなわち、情報配信用サーバ３１１は、複数のナビゲーション装置から送信された移動履歴および自宅地点に関する情報を受信したのち、磁気ディスク４０５または光ディスク４０７に蓄積して記録する。
【００３３】
入力デバイス４０８は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス４０８は、利用者によって選択されたキーに対応するデータを装置内部へ入力する。
【００３４】
映像Ｉ／Ｆ４０９は、ディスプレイ４１０と接続される。映像Ｉ／Ｆ４０９は、具体的には、たとえば、ディスプレイ４１０全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するＶＲＡＭ（Ｖｉｄｅｏ ＲＡＭ）などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ４１０を表示制御する制御ＩＣなどによって構成される。
【００３５】
ディスプレイ４１０には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ４１０としては、たとえば、ＣＲＴ、ＴＦＴ液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ＥＬディスプレイなどを用いることができる。
【００３６】
通信Ｉ／Ｆ４１１は、無線を介してネットワークに接続され、情報配信用サーバ３１１とＣＰＵ４０１とのインターフェースとして機能する。通信Ｉ／Ｆ４１１は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とＣＰＵ４０１とのインターフェースとしても機能する。
【００３７】
通信網には、ＬＡＮ、ＷＡＮ、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信Ｉ／Ｆ４１１は、たとえば、ＦＭチューナー、ＶＩＣＳ（Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ）／ビーコンレシーバ、無線ナビゲーション装置、およびその他のナビゲーション装置によって構成され、ＶＩＣＳセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。なお、ＶＩＣＳは登録商標である。
【００３８】
（ナビゲーション装置のハードウェア構成）
つぎに、図５を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成について説明する。図５は、ナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図５に示すように、ナビゲーション装置５００は、ＣＰＵ５０１と、ＲＯＭ５０２と、ＲＡＭ５０３と、磁気ディスクドライブ５０４と、磁気ディスク５０５と、光ディスクドライブ５０６と、光ディスク５０７と、音声Ｉ／Ｆ（インターフェース）５０８と、マイク５０９と、スピーカ５１０と、入力デバイス５１１と、映像Ｉ／Ｆ５１２と、ディスプレイ５１３と、カメラ５１４と、通信Ｉ／Ｆ５１５と、ＧＰＳユニット５１６と、各種センサ５１７と、を備えている。また、各構成部５０１〜５１７はバス５２０によってそれぞれ接続されている。
【００３９】
まず、ＣＰＵ５０１は、ナビゲーション装置５００の全体の制御を司る。ＲＯＭ５０２には、ブートプログラム、現在地点特定プログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、音声生成プログラム、地図情報表示プログラム、通信プログラム、データベース作成プログラム、データ解析プログラムなどのプログラムが記録されている。また、ＲＡＭ５０３は、ＣＰＵ５０１のワークエリアとして使用される。すなわち、ＣＰＵ５０１は、ＲＡＭ５０３をワークエリアとして使用しながら、ＲＯＭ５０２に記録された各種プログラムを実行することによって、ナビゲーション装置５００の全体の制御を司る。現在地点特定プログラムは、たとえば、後述するＧＰＳユニット５１６および各種センサ５１７の出力情報に基づいて、車両の現在地点（ナビゲーション装置５００の現在地点）を特定させる。
【００４０】
経路探索プログラムは、後述する磁気ディスク５０５または光ディスク５０７に記録されている地図情報などを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路や、当該最適な経路を外れた場合の迂回経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までにかかるコストが最小の経路や利用者が指定した条件に最も合致する経路などである。経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路は、ＣＰＵ５０１を介して音声Ｉ／Ｆ５０８や映像Ｉ／Ｆ５１２へ出力される。
【００４１】
経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在地点特定プログラムを実行することによって特定された車両の現在地点情報、磁気ディスク５０５または光ディスク５０７から読み出された地図情報に基づいて、リアルタイムな経路誘導情報の生成をおこなわせる。経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報は、ＣＰＵ５０１を介して音声Ｉ／Ｆ５０８や映像Ｉ／Ｆ５１２へ出力される。
【００４２】
音声生成プログラムは、パターンに対応したトーンと音声の情報を生成させる。すなわち、経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報に基づいて、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成をおこなわせる。音声ガイダンス情報には、たとえば、右左折地点を経路通りに右左折すべき旨の警報、右左折地点の手前で減速すべき旨の警報、右左折し損なった場合の迂回経路についての情報や、右左折し損なった場合に引き返すべき旨の案内情報が含まれる。生成された音声ガイダンス情報はＣＰＵ５０１を介して音声Ｉ／Ｆ５０８へ出力される。地図情報表示プログラムは、映像Ｉ／Ｆ５１２によって磁気ディスク５０５または光ディスク５０７から読み出された地図情報をディスプレイ５１３に表示させる。
【００４３】
磁気ディスクドライブ５０４は、ＣＰＵ５０１の制御にしたがって磁気ディスク５０５に対するデータの読み取り／書き込みを制御する。磁気ディスク５０５には、磁気ディスクドライブ５０４の制御で書き込まれたデータが記録される。磁気ディスク５０５としては、たとえば、ＨＤ（ハードディスク）やＦＤ（フレキシブルディスク）を用いることができる。
【００４４】
光ディスクドライブ５０６は、ＣＰＵ５０１の制御にしたがって光ディスク５０７に対するデータの読み取り／書き込みを制御する。光ディスク５０７は、光ディスクドライブ５０６の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク５０７は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク５０７のほか、ＭＯ、メモリカードなどであってもよい。
【００４５】
磁気ディスク５０５または光ディスク５０７に記録される情報の一例として、経路探索・経路誘導などに用いる地図情報が挙げられる。地図情報は、建物、河川、地点表面などの地点物（フィーチャ）を表す背景データと、道路の形状を表す道路形状データとを有しており、ディスプレイ５１３の表示画面において２次元または３次元に描画される。
【００４６】
道路形状データは、さらに交通条件データを有する。交通条件データには、たとえば、各ノードについて、信号や横断歩道などの有無、高速道路の出入口やジャンクションの有無、各リンクについての長さ（距離）、道幅、進行方向、道路種別（高速道路、有料道路、一般道路）などの情報が含まれている。
【００４７】
また、交通条件データには、過去の渋滞情報を、季節・曜日・大型連休・時刻などを基準に統計処理した過去渋滞情報を記録している。ナビゲーション装置５００は、後述する通信Ｉ／Ｆ５１５によって受信される道路交通情報によって現在発生している渋滞の情報を得るが、過去渋滞情報により、指定した時刻における渋滞状況の予想をおこなうことが可能となる。
【００４８】
なお、本実施例では地図情報を磁気ディスク５０５または光ディスク５０７に記録するようにしたが、これらに限るものではない。地図情報は、ナビゲーション装置５００のハードウェアと一体に設けられているものに限って記録されているものではなく、ナビゲーション装置５００の外部に設けられていてもよい。この場合、ナビゲーション装置５００は、たとえば、通信Ｉ／Ｆ５１５を通じて、ネットワークを介して地図情報を取得する。取得された地図情報はＲＡＭ５０３などに記録される。
【００４９】
音声Ｉ／Ｆ５０８は、音声入力用のマイク５０９および音声出力用のスピーカ５１０に接続される。マイク５０９に受音された音声は、音声Ｉ／Ｆ５０８内でＡ／Ｄ変換される。また、スピーカ５１０からは音声が出力される。なお、マイク５０９から入力された音声は、音声データとして磁気ディスク５０５あるいは光ディスク５０７に記録可能である。
【００５０】
入力デバイス５１１は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス５１１は、利用者によって選択されたキーに対応するデータを装置内部へ入力する。
【００５１】
映像Ｉ／Ｆ５１２は、ディスプレイ５１３およびカメラ５１４と接続される。映像Ｉ／Ｆ５１２は、具体的には、たとえば、ディスプレイ５１３全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するＶＲＡＭ（Ｖｉｄｅｏ
ＲＡＭ）などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ５１３を表示制御する制御ＩＣなどによって構成される。
【００５２】
ディスプレイ５１３には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ５１３としては、たとえば、ＣＲＴ、ＴＦＴ液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ＥＬディスプレイなどを用いることができる。ディスプレイ５１３は、車両に複数備えられていてもよく、たとえば、運転者に対するものと後部座席に着座する搭乗者に対するものなどである。
【００５３】
カメラ５１４は、車両内部あるいは外部の映像を撮影する。映像は静止画あるいは動画のどちらでもよく、たとえば、カメラ５１４によって車両内部の搭乗者の挙動を撮影し、撮影した映像を映像Ｉ／Ｆ５１２を介してＣＰＵ５０１あるいは磁気ディスク５０５や光ディスク５０７などの記録媒体に出力する。
【００５４】
また、カメラ５１４によって車両外部の状況を撮影し、撮影した映像を映像Ｉ／Ｆ５１２を介して磁気ディスク５０５や光ディスク５０７などの記録媒体に出力する。ＣＰＵ５０１に出力された映像は、たとえば、搭乗者の特定挙動の決定に用いられる。また、記録媒体に出力された映像は、ドライブレコーダ用画像として上書き記録や保存がおこなわれる。
【００５５】
通信Ｉ／Ｆ５１５は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置５００とＣＰＵ５０１とのインターフェースとして機能する。通信Ｉ／Ｆ５１５は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とＣＰＵ５０１とのインターフェースとしても機能する。また、通信Ｉ／Ｆ５１５は、テレビ放送やラジオ放送を受信する。
【００５６】
通信網には、ＬＡＮ、ＷＡＮ、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信Ｉ／Ｆ５１５は、たとえば、ＦＭチューナー、ＶＩＣＳ（Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ）／ビーコンレシーバ、無線ナビゲーション装置、およびその他のナビゲーション装置によって構成され、ＶＩＣＳセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。なお、ＶＩＣＳは登録商標である。
【００５７】
ＧＰＳユニット５１６は、ＧＰＳ衛星からの電波を受信し、車両の現在地点を示す情報を算出する。ＧＰＳユニット５１６の出力情報は、後述する各種センサ５１７の出力値とともに、ＣＰＵ５０１による車両の現在地点の特定に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図情報上の１点を特定する情報である。
【００５８】
各種センサ５１７は、車速センサや加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を決定することが可能な情報を出力する。各種センサ５１７の出力値は、ＣＰＵ５０１による車両の現在地点の特定や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
【００５９】
なお、図１に示した実施の形態にかかる情報提供装置１００の取得部１０１はＣＰＵ４０１と通信Ｉ／Ｆ４１１によって、記録部１０２はＣＰＵ４０１と磁気ディスクドライブ４０４と磁気ディスク４０５および光ディスクドライブ４０６と光ディスク４０７によって、算出部１０３はＣＰＵ４０１とＲＡＭ４０３によって、特定部１０４はＣＰＵ５０１とＲＡＭ５０３によって、判断部５０５はＲＡＭ５０３によって、出力部はＣＰＵ５０１と音声Ｉ／Ｆ５０８および映像Ｉ／Ｆ５１２によって、それぞれの機能を実現できる。
【００６０】
（ネットワークシステム３００における処理手順）
つぎに、ネットワークシステム３００における処理手順について説明する。ネットワークシステム３００における処理は、情報配信用サーバ３１１、およびナビゲーション装置５００が以下に説明する各処理をおこなうことで実現される。
【００６１】
（ナビゲーション装置の処理手順（その１））
まず、本実施例にかかるナビゲーション装置の処理手順（その１）について説明する。図６−１は、本実施例にかかるナビゲーション装置５００の処理手順（その１）を示すフローチャートである。図６−１に示したナビゲーション装置５００の処理手順は、たとえば、ナビゲーション装置５００の電源が入れられた場合や、利用者によって情報配信用サーバ３１１への情報の送信をおこなう旨が指示された場合などにおこなわれる。
【００６２】
図６−１に示したフローチャートにおいて、まず、利用者によって自宅地点がナビゲーション装置５００に登録されているか否かを判定する（ステップＳ６１１）。自宅地点が登録されていると判定された場合（ステップＳ６１１：Ｙｅｓ）には、ナビゲーション装置５００を搭載した移動体の移動履歴と自宅地点に関する情報を関連づけて、情報配信用サーバ３１１に送信（ステップＳ６１２）する。具体的に、ステップＳ６１２においては、たとえば、ナビゲーション装置５００を搭載した移動体が移動した経路を特定可能な情報と、ナビゲーション装置５００に登録された自宅地点を特定可能かつ各ナビゲーション装置を識別可能な情報を関連づけて送信する。
【００６３】
ステップＳ６１２において、ナビゲーション装置５００は、移動履歴と自宅地点に関する情報を関連づけて、情報配信用サーバ３１１に送信したのち、一連の処理を終了する。また、ステップＳ６１１において、自宅地点が登録されていないと判定された場合（ステップＳ６１１：Ｎｏ）には、そのまま、一連の処理を終了する。
【００６４】
（情報配信用サーバの処理手順）
つぎに、本実施例にかかる情報配信用サーバ３１１の処理手順について説明する。図６−２は、本実施例にかかる情報配信用サーバ３１１の処理手順を示すフローチャートである。図６−２に示したフローチャートにおいて、まず、情報配信用サーバ３１１は、上述した図６−１に示した処理手順によってナビゲーション装置５００から送信された移動履歴と自宅地点に関する情報を受信するまで待機する（ステップＳ６２１：Ｎｏのループ）。
【００６５】
移動履歴と自宅地点に関する情報を受信した場合（ステップＳ６２１：Ｙｅｓ）には、移動履歴と自宅地点に関する情報を記録する（ステップＳ６２２）。移動履歴と自宅地点に関する情報を記録したのち、記録されている移動履歴から所定の道路もしくは施設における移動体の移動回数を取得する（ステップＳ６２３）。移動体の移動回数を取得したのち、所定の道路または施設における移動頻度を算出する（ステップＳ６２４）。所定の道路もしくは施設における移動頻度を算出したのち、情報配信用サーバ３１１は、ナビゲーション装置５００に移動体の移動回数および移動頻度に関する情報を送信（ステップＳ６２５）して、一連の処理を終了する。
【００６６】
（ナビゲーション装置の処理手順（その２））
つぎに、本実施例にかかるナビゲーション装置の処理手順（その２）について説明する。図６−３は、本実施例にかかるナビゲーション装置５００の処理手順（その２）を示すフローチャートである。図６−３に示したナビゲーション装置５００の処理手順は、たとえば、利用者によって情報の更新が指示された場合などにおこなわれる。図６−３に示したフローチャートにおいて、まず、ナビゲーション装置５００は、情報配信用サーバ３１１から移動体の移動回数および移動頻度に関する情報を受信するまで待機する（ステップＳ６３１：Ｎｏのループ）。
【００６７】
情報配信用サーバ３１１から移動体の移動回数および移動頻度に関する情報を受信した場合（ステップＳ６３１：Ｙｅｓ）には、受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、抜け道の条件を満たす道路があるか否かを判断する（ステップＳ６３２）。ここで、抜け道の条件とは、たとえば、所定の主要道路以外で、移動体の移動回数が所定回数以上かつ移動頻度が所定値以上の道路である。たとえば、抜け道の条件の具体的な一例を示すと、対象の道路が国道および県道以外であり、対象の道路の移動体の移動回数が周辺の同様の道路と比較して２倍以上の回数であり、移動頻度が８割以上の条件を満たす道路などである。
【００６８】
受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、抜け道の条件を満たす道路があると判定された場合（ステップＳ６３２：Ｙｅｓ）には、条件を満たす道路を抜け道として出力する（ステップＳ６３３）。ナビゲーション装置５００は、ステップＳ６３３において、抜け道の条件を満たす道路を抜け道として出力したのち、ステップＳ６３４へ進む。また、ステップＳ６３２において、抜け道の条件を満たす道路がないと判定された場合（ステップＳ６３２：Ｎｏ）には、そのまま、ステップＳ６３４へ進む。
【００６９】
つぎに、受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、全国的に有名な施設の条件を満たす施設があるか否かを判定する（ステップＳ６３４）。ここで、全国的に有名な施設の条件とは、たとえば、移動体の移動回数が所定回数以上かつ移動頻度が所定値以下の施設である。受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、全国的に有名な施設の条件を満たす施設があると判定された場合（ステップＳ６３４：Ｙｅｓ）には、条件を満たす施設を全国的に有名な施設として出力する（ステップＳ６３５）。たとえば、全国的に有名な施設の条件の具体的な一例を示すと、対象の施設の移動体の移動回数が周辺の同様の施設と比較して１０倍以上の回数であり、移動頻度が１割以下の条件を満たす施設などである。
【００７０】
ステップＳ６３５において、条件を満たす施設を全国的に有名な施設として出力したのち、ステップＳ６３６へ進む。また、ステップＳ６３４において、全国的に有名な施設の条件を満たす施設がないと判定された場合（ステップＳ６３４：Ｎｏ）には、そのまま、ステップＳ６３６へ進む。
【００７１】
つぎに、受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、地元で評判のよい施設の条件を満たす施設があるか否かを判定する（ステップＳ６３６）。ここで、地元で評判のよい施設の条件とは、たとえば、移動体の移動回数が所定回数以上かつ移動頻度が所定値以上の施設である。受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、地元で評判のよい施設の条件を満たす施設があると判定された場合（ステップＳ６３６：Ｙｅｓ）には、条件を満たす施設を地元で評判のよい施設として出力する（ステップＳ６３７）。たとえば、地元で評判のよい施設の条件の具体的な一例を示すと、対象の施設の移動体の移動回数が周辺の同様の施設と比較して５倍以上の回数であり、移動頻度が５割以上の条件を満たす施設などである。
【００７２】
ステップＳ６３７において、条件を満たす施設を地元で評判のよい施設として出力したのち、一連の処理を終了する。また、ステップＳ６３６において、地元で評判のよい施設の条件を満たす施設がないと判定された場合（ステップＳ６３６：Ｎｏ）には、そのまま、一連の処理を終了する。
【００７３】
上述したように、本実施例の情報配信用サーバ３１１によれば、ナビゲーション装置５００から受信した移動履歴と自宅地点に関する情報から、所定の道路もしくは施設における移動体の移動回数を取得し、移動頻度を算出することができる。また、移動体の移動回数および移動頻度に関する情報をナビゲーション装置５００に送信することができる。これにより、ナビゲーション装置５００は、所定の道路または施設の移動体の移動回数および移動頻度に関する情報を受信し、出力することによって、利用者を移動体の移動回数および移動頻度に基づき案内することができる。
【００７４】
また、上述した本実施例のナビゲーション装置５００によれば、情報配信用サーバ３１１から受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、所定の条件を満たす道路を抜け道としてスピーカ５１０またはディスプレイ５１３から出力することができる。これにより、利用者は、たとえば、渋滞を回避するための、渋滞しているポイントの付近に住んでいる地元の住人しか知らないような効果的な抜け道を知ることができる。
【００７５】
また、上述した本実施例のナビゲーション装置５００によれば、情報配信用サーバ３１１から受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、所定の条件を満たす施設を、全国的に有名な施設としてスピーカ５１０またはディスプレイ５１３から出力することができる。これにより、利用者は、たとえば、全国的に有名な施設に行きたいと思った場合にも、煩わしい作業をせずに所望の施設を知ることができる。
【００７６】
また、上述した本実施例のナビゲーション装置５００によれば、情報配信用サーバ３１１から受信した移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から、所定の条件を満たす施設を地元で評判のよい施設としてスピーカ５１０またはディスプレイ５１３から出力することができる。これにより、利用者は、たとえば、旅行で行った地域の評判のよい施設に行きたいと思った場合にも、煩わしい作業をせずに所望の施設を知ることができる。
【００７７】
なお、本実施例では、抜け道と全国的に有名な施設と地元で評判のよい施設との情報を出力することを例にとって説明したが、出力する情報は本実施例に示した抜け道と全国的に有名な施設と地元で評判のよい施設に限らない。また、たとえば、利用者によって「抜け道の情報のみが欲しい」のように所定の情報に限定する旨の指示があった場合には、指示された情報のみを出力し、そのまま処理を終えてもよい。その場合には、処理する情報量が少なく済むので、処理時間の短縮化を図ることができる。
【００７８】
また、たとえば、利用者によって「○○県▲▲市の情報が欲しい」のように所望の地域だけの情報に限定する旨の指示があった場合には、指示された地域だけの情報を情報配信用サーバ３１１から受信することとしてもよい。その場合には、受信する情報量が少なく済むので、通信時間の短縮化を図ることができる。
【００７９】
また、本実施例に示した所定の条件は、本実施例に示した条件に限らない。条件をさらに細かくし、増やすことで、出力される情報の精度を高めることができる。たとえば、本実施例に示した抜け道の条件に、さらに「信号機の数が所定数以下である道路」という条件を追加することにより、さらに精度の高い抜け道に関する情報を出力することができる。また、所定の条件は、ナビゲーション装置５００の製造者がナビゲーション装置５００にあらかじめ登録しておいてもよいし、ナビゲーション装置５００の利用者が任意の条件を設定できることとしてもよい。
【００８０】
また、たとえば、利用者が「全国的に有名なパスタ屋のリストが欲しい」と思った場合には、ナビゲーション装置５００は、全国的に有名なパスタ屋の条件を満たす施設のみの情報を受信した移動回数および移動頻度から抽出し、リストとしてディスプレイ５１３に表示することとしてもよい。
【００８１】
また、本実施例では、情報配信用サーバ３１１から送信された移動体の移動回数および移動頻度に関する情報をナビゲーション装置５００が受信し、ナビゲーション装置５００が所定の条件を満たす道路もしくは施設を出力することを例にとって説明したが、情報配信用サーバ３１１が、移動体の移動回数および移動頻度に関する情報から所定の条件を満たす道路および施設の情報を抽出し、抽出した情報をナビゲーション装置５００に送信することとしてもよい。また、利用者個人の自宅が特定されるような情報は公開されないので、利用者のプライバシーの保護は守られる。
【００８２】
なお、本実施の形態で説明した情報提供方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【００８３】
【図１】実施の形態の情報提供装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図２】情報提供装置１００の処理手順を示すフローチャートである。
【図３】実施例のネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。
【図４】情報配信用サーバ３１１のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図５】ナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図６−１】本実施例にかかるナビゲーション装置５００の処理手順（その１）を示すフローチャートである。
【図６−２】本実施例にかかる情報配信用サーバ３１１の処理手順を示すフローチャートである。
【図６−３】本実施例にかかるナビゲーション装置５００の処理手順（その２）を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【００８４】
１００ 情報提供装置
１０１ 取得部
１０２ 記録部
１０３ 算出部
１０４ 特定部
１０５ 判断部
１０６ 出力部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
移動体の移動履歴および当該移動体の利用者の行動拠点に関する情報を任意の地点ごとに取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された情報を用いて、前記各移動体の前記行動拠点から所定の範囲（以下、「基本行動範囲」という）内に存在する前記任意の地点における前記移動体の移動頻度を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された移動頻度に関する情報を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項２】
前記算出手段は、
前記移動頻度として、前記基本行動範囲内に存在する前記任意の地点を前記移動体が移動した移動回数を算出することを特徴とする請求項１に記載の情報提供装置。
【請求項３】
前記算出手段は、
前記移動頻度として、前記基本行動範囲内に存在する前記任意の地点を前記移動体が移動した移動回数の、当該任意の地点を移動したすべての移動体の移動回数に対する割合を算出することを特徴とする請求項１に記載の情報提供装置。
【請求項４】
前記算出手段によって算出された移動頻度にしたがって、当該移動頻度が所定の閾値以上となる地点を特定する特定手段を備え、
前記出力手段は、
さらに、前記特定手段によって特定された地点に関する情報を出力することを特徴とする請求項１〜３のいずれか一つに記載の情報提供装置。
【請求項５】
前記特定手段によって特定された地点（以下、「特定地点」という）が、道路上の地点であるか否かを判断する判断手段を備え、
前記出力手段は、
前記判断手段によって前記特定地点が道路上の地点であると判断された場合に、当該特定地点を経由するルートに関する情報を出力することを特徴とする請求項４に記載の情報提供装置。
【請求項６】
前記特定手段によって特定された地点（以下、「特定地点」という）に施設が存在するか否かを判断する判断手段を備え、
前記出力手段は、
前記判断手段によって施設が存在すると判断された場合に、当該施設に関する情報を出力することを特徴とする請求項４に記載の情報提供装置。
【請求項７】
移動体の移動履歴および当該移動体の利用者の行動拠点に関する情報を任意の地点ごとに取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された情報を用いて、前記行動拠点から所定の範囲（以下、「基本行動範囲」という）内に存在する前記任意の地点における前記移動体の移動頻度を算出する算出工程と、
前記算出工程によって算出された移動頻度に関する情報を出力する出力工程と、
を含むことを特徴とする情報提供方法。
【請求項８】
請求項７に記載の情報提供方法をコンピュータに実行させることを特徴とする情報提供プログラム。
【請求項９】
請求項８に記載の情報提供プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
【請求項１】
移動体の移動履歴および当該移動体の利用者の行動拠点に関する情報を任意の地点ごとに取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された情報を用いて、前記各移動体の前記行動拠点から所定の範囲（以下、「基本行動範囲」という）内に存在する前記任意の地点における前記移動体の移動頻度を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された移動頻度に関する情報を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項２】
前記算出手段は、
前記移動頻度として、前記基本行動範囲内に存在する前記任意の地点を前記移動体が移動した移動回数を算出することを特徴とする請求項１に記載の情報提供装置。
【請求項３】
前記算出手段は、
前記移動頻度として、前記基本行動範囲内に存在する前記任意の地点を前記移動体が移動した移動回数の、当該任意の地点を移動したすべての移動体の移動回数に対する割合を算出することを特徴とする請求項１に記載の情報提供装置。
【請求項４】
前記算出手段によって算出された移動頻度にしたがって、当該移動頻度が所定の閾値以上となる地点を特定する特定手段を備え、
前記出力手段は、
さらに、前記特定手段によって特定された地点に関する情報を出力することを特徴とする請求項１〜３のいずれか一つに記載の情報提供装置。
【請求項５】
前記特定手段によって特定された地点（以下、「特定地点」という）が、道路上の地点であるか否かを判断する判断手段を備え、
前記出力手段は、
前記判断手段によって前記特定地点が道路上の地点であると判断された場合に、当該特定地点を経由するルートに関する情報を出力することを特徴とする請求項４に記載の情報提供装置。
【請求項６】
前記特定手段によって特定された地点（以下、「特定地点」という）に施設が存在するか否かを判断する判断手段を備え、
前記出力手段は、
前記判断手段によって施設が存在すると判断された場合に、当該施設に関する情報を出力することを特徴とする請求項４に記載の情報提供装置。
【請求項７】
移動体の移動履歴および当該移動体の利用者の行動拠点に関する情報を任意の地点ごとに取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された情報を用いて、前記行動拠点から所定の範囲（以下、「基本行動範囲」という）内に存在する前記任意の地点における前記移動体の移動頻度を算出する算出工程と、
前記算出工程によって算出された移動頻度に関する情報を出力する出力工程と、
を含むことを特徴とする情報提供方法。
【請求項８】
請求項７に記載の情報提供方法をコンピュータに実行させることを特徴とする情報提供プログラム。
【請求項９】
請求項８に記載の情報提供プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６−１】
【図６−２】
【図６−３】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６−１】
【図６−２】
【図６−３】
【公開番号】特開２００８−１５２３６４（Ｐ２００８−１５２３６４Ａ）
【公開日】平成２０年７月３日（２００８．７．３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−３３７２９２（Ｐ２００６−３３７２９２）
【出願日】平成１８年１２月１４日（２００６．１２．１４）
【出願人】（０００００５０１６）パイオニア株式会社 (3,620)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年７月３日（２００８．７．３）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年１２月１４日（２００６．１２．１４）
【出願人】（０００００５０１６）パイオニア株式会社 (3,620)
【Ｆターム（参考）】
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