説明

情報通信システムおよび情報通信方法

【課題】車両の走行中に携帯端末間で車両の走行に応じて変化する情報について通信を行うことができる情報通信システムおよび情報通信方法を提供する。
【解決手段】携帯電話機10A,10Bは、それぞれ、GPSを利用して現在位置を測位し、測位した位置情報を携帯電話機10Cに送信する。携帯電話機10Cは、携帯電話機10A,10Bからの位置情報をカーナビゲーション装置40に送信する。カーナビゲーション装置40は、携帯電話機10Cからの目的地情報にもとづいてルート検索を行うための目的地を設定する。カーナビゲーション装置40が、設定された目的地への予定到着時刻を算出し、算出した予定到着時刻を携帯電話機10Cを介して携帯電話機10A,10Bに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報通信システムおよび情報通信方法に関し、特に、車両の走行中に携帯端末間で車両の走行に応じて変化する情報の通信を行うことができる情報通信システムおよび情報通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ある人が別の場所にいる複数の人を車で迎えに行く場合の一般的な方法について説明する。
【0003】
図16は、待ち合わせ場所の連絡を取り合うときに利用されるネットワーク構成を示す説明図である。図16に示す構成において、携帯電話機1A,1B,1Cは、通話を行う機能のほかに、メールを送受信する機能やインターネット(広域ネットワーク110に含まれる)上のサイトにアクセスする機能なども備えている。また、携帯電話機1A,1B,1Cは、GPS(Global Positioning System)を利用して現在位置を確認する機能(位置検出補助機能)も備えている。具体的には、携帯電話機1A,1B,1Cは、複数のGPS衛星7から発信される電波を受信し、受信した電波にもとづいて現在位置の緯度・経度などを特定する。そして、位置情報の要求とともに現在位置の緯度・経度などの情報を送信する。現在位置の緯度・経度を示す情報は、システム制御ユニット5を介して位置情報サーバ6に送信される。携帯電話機1A,1B,1Cは、位置情報サーバ6から返信される地図上の現在位置を示す情報を画面に表示する。なお、図16に示すように、携帯電話機1A,1Bは、迎えに来てもらう人が所有する携帯電話機であり、携帯電話機1Cは、迎えに行く人が所有する携帯電話機である。
【0004】
携帯電話基地局2は、携帯電話機1A〜1Cと直接交信する、携帯電話ネットワーク100の末端に位置する装置であって、ビルの屋上などに設置されている。携帯電話機1A〜1Cが携帯電話基地局2と電波で交信できる範囲がいわゆる「通話エリア」である。
【0005】
カーナビゲーション装置4は、目的地までの道案内を行う装置である。つまり、GPSを利用して車の現在位置を測位し、運転者に車のいる位置や目的地までの道順などを知らせる。図16に示すように、カーナビゲーション装置4は、迎えに行く人が運転する車に搭載されている。また、カーナビゲーション装置4は、VICS(登録商標:Vehicle Information Communication System:渋滞や交通規制などの道路交通情報を提供するシステム)を利用して道路交通情報をリアルタイムに取得(受信)し、取得した道路交通情報を運転者に知らせる機能も備えている。VICSセンタからの道路交通情報は、道路上に設置されたビーコンやFM多重放送を用いてカーナビゲーション装置4に伝達される。なお、ビーコンには、主に高速道路で使用される電波ビーコンと、主要な一般道路で使用される光ビーコンがある。
【0006】
システム制御ユニット5は、通信事業者(携帯電話プロバイダー)によって設けられたシステムであって、携帯電話システムや位置情報サーバ6などを管理するシステムである。すなわち、システム制御ユニット5は、呼の接続制御やパケットの経路制御、GPSを利用した位置情報サービスの提供などを行う。図16に示すように、システム制御ユニット5は、広域ネットワーク110に接続されている。
【0007】
位置情報サーバ6は、携帯電話機1A〜1Cからシステム制御ユニット5を介して送られてきた緯度・経度などの情報や衛星位置データベース内の情報にもとづいて現在位置を検出し、地図上の現在位置を示す情報を携帯電話機1A〜1Cに送信する。
【0008】
次に、待ち合わせ場所の連絡を取り合う手順について説明する。図17は、待ち合わせ場所の連絡を取り合う手順を示すシーケンス図である。携帯電話機1Aのユーザは、携帯電話機1AのGPS機能を利用して現在位置を測位する(ステップS201a)。そして、携帯電話機1Aで測位した現在位置を通話あるいはメールによって携帯電話機1Cのユーザに連絡する(ステップS202a)。同様に、携帯電話機1Bのユーザも、携帯電話機1BのGPS機能を利用して現在位置を測位し(ステップS201b)、携帯電話機1Bで測位した現在位置を通話あるいはメールによって携帯電話機1Cのユーザに連絡する(ステップS202b)。
【0009】
携帯電話機1Cのユーザは、通話で聞いた現在位置やメールに書かれた現在位置にもとづいて、各ユーザの現在位置を確認し、それらの位置を目的地としてカーナビゲーション装置4に入力する(ステップS203)。カーナビゲーション装置4は、車の現在位置から入力された目的地までのルート(経路、道順)を検索し、検索結果にもとづいてナビゲーションを開始する(ステップS204)。
【0010】
携帯電話機1Cのユーザは、目的地までのルートを目視(あるいは音声)で確認し、各々の目的地の到着時刻を整理する(ステップS205)。そして、携帯電話機1Aおよび携帯電話機1Bに電話をかけるかメールを送信することにより、予定の到着時刻を携帯電話機1Aおよび携帯電話機1Bのユーザに知らせる(ステップS206)。これにより、携帯電話機1Aおよび携帯電話機1Bのユーザは、携帯電話機1Cのユーザの予定の到着時刻を知ることができる(ステップS207a,S207b)。
【0011】
次に、本願発明に関連する従来技術について説明する。本願発明に関連する従来技術としては、特開2002−267461号公報(以下、特許文献1という。)および特開2002−310675号公報(以下、特許文献2という。)があげられる。
【0012】
特許文献1には、車載ナビゲーション装置が経由地から目的地までの誘導経路を含む地図データを携帯端末に送信し、携帯端末は受信した地図データに自己の位置情報を重畳して表示する構成が開示されている。また、特許文献2には、遠隔地の移動端末に電話をかけ、移動端末に繋がれた携帯電話から送られてくる位置情報をカーナビゲーションシステムに表示する構成が開示されている。
【0013】
【特許文献1】特開2002−267461号公報(段落0009−0010)
【特許文献2】特開2002−310675号公報(段落0007−0008)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
図16および図17に示したような方法では、最初に予想した待ち合わせ場所まで車で行く時間と実際に待ち合わせ場所まで車で行くのにかかる時間とは交通状況などによって一致しなくなることが多い。これにより、以下のような不都合な事態が生じてしまう。
【0015】
例えば、目的地に到着する時刻が予定到着時刻よりも遅れる場合、迎えに行く人は、迎えに来てもらう人に遅れることを伝える必要がある。この場合、電話をかけるかメールを送信することになるが、電話またはメールをするためには、迎えに行く人が車から降りて携帯電話機1Cを操作しなければならず、かえって時間のロスを招いてしまう。
【0016】
また、迎えに来るのが遅れている場合、迎えに来てもらう人は、ずっと待ち合わせ場所の近辺にいる必要があり、自由な時間を得ることができない。また、迎えに来るのが遅れているときは退屈になるため、自由になりたいという心理が働き、迎えに来てもらう人が場所を移動したいと思うこともある。この場合、迎えに来てもらう人が場所を移動してしまうと、なかなか会うことができなくなってしまう。
【0017】
上記の特許文献1,2に記載されたシステムは、携帯電話機とカーナビゲーション装置とが相互に通信可能に構成されているので、携帯電話機から位置情報などをカーナビゲーション装置に送信することによって、経由地や目的地をカーナビゲーション装置に設定することができる。
【0018】
しかし、上記の特許文献1,2には、あらかじめ予定到着時刻を算出して迎えに来てもらう人の携帯電話機に通知したり、交通状況などに応じて更新される到着時刻を迎えに来てもらう人の携帯電話機に通知する構成について開示されていない。また、上記の特許文献1,2には、迎えに来てもらう人が移動することにより目的地や経由地が変更されたときに、変更された目的地や経由地にもとづいてカーナビゲーション装置が再ルート検索を行い、再ルート検索の結果にもとづいて予定到着時刻を更新して携帯電話機に通知する構成について開示されていない。従って、迎えに来てもらう人がいらいらしないようにするためには、図16および図17に示した従来の手順のように、予定到着時刻や目的地などについて随時連絡を取り合う必要があり、ユーザにとって面倒である。
【0019】
また、迎えに来てもらう人の携帯電話機(例えば、図16の携帯電話機1A,1B)とカーナビゲーション装置とが相互に通信可能にするためには、カーナビゲーション装置に携帯電話と同様の通信機能を設けなければならない。しかし、車で迎えに行く人(携帯電話機1Cのユーザ)も携帯電話機を持っているのが一般的である。従って、迎えに行く人が持っている携帯電話機の通信機能を利用して迎えに来てもらう人の携帯電話機と連絡を取り合うようにした方が、ハードウェア資源を有効に活用することができることになり好ましい。
【0020】
そこで、本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、車両の走行中に携帯端末間で車両の走行に応じて変化する情報について通信を行うことができる情報通信システムおよび情報通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
以上の目的を達成するため、本発明による情報通信システムは、第1の携帯端末と、第2の携帯端末と、車両の道案内を行うナビゲーション装置とを備え、第1の携帯端末は、該第1の携帯端末の位置を測位する第1端末側測位手段と、該第1端末側測位手段によって測位された位置を示す位置情報を第2の携帯端末に送信するとともに、第2の携帯端末から送信される車両の目的地への予定到着時間を示す予定到着情報を受信する第1端末側通信手段とを含み、第2の携帯端末は、第1端末側通信手段から送信される位置情報を受信してナビゲーション装置に送信するとともに、ナビゲーション装置から送信される予定到着情報を第1の携帯端末に送信する第2端末側通信手段を含み、ナビゲーション装置は、第2端末側通信手段から送信された位置情報を受信するとともに、予定到着情報を第2の携帯端末に送信するナビゲーション側通信手段と、位置情報にもとづいて目的地を設定する目的地設定手段と、ナビゲーション装置の位置を測位するナビゲーション側測位手段と、目的地設定手段によって設定された目的地への予定到着時間を算出する到着時間算出手段とを含むことを特徴とする。
【0022】
本発明による他の態様の情報通信システムは、第1の携帯端末と、第2の携帯端末と、車両の道案内を行うナビゲーション装置と、情報を提供する情報管理サーバとを備え、第1の携帯端末は、該第1の携帯端末の位置を測位する第1端末側測位手段と、該第1端末側測位手段によって測位された位置を示す位置情報を情報管理サーバに送信するとともに、情報管理サーバに登録されている車両の目的地への予定到着時間を示す予定到着情報を受信する第1端末側通信手段とを含み、第2の携帯端末は、情報管理サーバに登録されている位置情報を受信してナビゲーション装置に送信するとともに、ナビゲーション装置から送信される予定到着情報を情報管理サーバに送信する第2端末側通信手段を含み、ナビゲーション装置は、第2端末側通信手段から送信された位置情報を受信するとともに、予定到着情報を第2の携帯端末に送信するナビゲーション側通信手段と、位置情報にもとづいて目的地を設定する目的地設定手段と、ナビゲーション装置の位置を測位するナビゲーション側測位手段と、目的地設定手段によって設定された目的地への予定到着時間を算出する到着時間算出手段とを含み、情報管理サーバは、第1端末側通信手段から送信される位置情報を所定の記憶領域に登録し、第2端末側通信手段から送信される予定到着情報を所定の記憶領域に登録する情報登録手段を含むことを特徴とする。
【0023】
ナビゲーション装置は、道路の交通情報を取得する交通情報取得手段を含み、到着時間算出手段は、交通情報取得手段によって取得された交通情報にもとづいて車両の目的地への予定到着時間を新たに算出し、ナビゲーション側通信手段は、到着時間算出手段によって算出された予定到着時間を示す予定到着情報を第2の携帯端末に送信するように構成されていてもよい。
【0024】
第1端末側測位手段は、定期的にまたは第1の携帯端末の位置が移動されたときに該第1の携帯端末の位置を測位し、目的地設定手段は、新たに測位された位置情報にもとづいて目的地を再設定し、到着時間算出手段は、目的地設定手段によって再設定された目的地への予定到着時間を算出するように構成されていてもよい。
【0025】
ナビゲーション側測位手段は、定期的にナビゲーション装置の位置を測位し、到着時間算出手段は、新たに測位されたナビゲーション装置の位置にもとづいて、目的地への予定到着時間を算出するように構成されていてもよい。
【0026】
本発明による情報通信方法は、第1の携帯端末が、該第1の携帯端末の位置を測位し、測位した位置を示す位置情報を第2の携帯端末に送信し、第2の携帯端末が、第1の携帯端末から送信された位置情報を受信してナビゲーション装置に送信し、ナビゲーション装置が、該ナビゲーション装置の位置を測位し、第2の携帯端末から送信された位置情報を受信し、受信した位置情報にもとづいて目的地を設定し、設定した目的地への予定到着時間を算出し、該予定到着時間を示す予定到着情報を第2の携帯端末に送信し、第2の携帯端末が、ナビゲーション装置から送信された予定到着情報を第1の携帯端末に送信し、第1の携帯端末が、第2の携帯端末から送信された予定到着情報を受信することを特徴とする。
【0027】
本発明による他の態様の情報通信方法は、第1の携帯端末が、該第1の携帯端末の位置を測位し、測位した位置を示す位置情報を情報管理サーバに送信し、情報管理サーバが、第1の携帯端末から送信された位置情報を所定の記憶領域に登録し、第2の携帯端末が、情報管理サーバに登録されている位置情報を受信してナビゲーション装置に送信し、ナビゲーション装置が、該ナビゲーション装置の位置を測位し、第2の携帯端末から送信された位置情報を受信し、受信した位置情報にもとづいて目的地を設定し、設定した目的地への予定到着時間を算出し、該予定到着時間を示す予定到着情報を第2の携帯端末に送信し、第2の携帯端末が、ナビゲーション装置から送信された予定到着情報を情報管理サーバに送信し、情報管理サーバが、第2の携帯端末から送信された予定到着情報を所定の記憶領域に登録し、第1の携帯端末が、情報管理サーバに登録されている予定到着情報を受信することを特徴とする。
【0028】
ナビゲーション装置が、道路の交通情報を取得し、取得した交通情報にもとづいて車両の目的地への予定到着時間を新たに算出し、算出した予定到着時間を示す予定到着情報を第2の携帯端末に送信するように構成されていてもよい。
【0029】
第1の携帯端末が、定期的にまたは該第1の携帯端末の位置が移動されたときに第1の携帯端末の位置を測位し、ナビゲーション装置が、新たに測位した位置情報にもとづいて目的地を再設定し、再設定した目的地への予定到着時間を算出するように構成されていてもよい。
【0030】
ナビゲーション装置が、定期的に該ナビゲーション装置の位置を測位し、新たに測位したナビゲーション装置の位置にもとづいて、目的地への予定到着時間を算出するように構成されていてもよい。
【発明の効果】
【0031】
以上のように、本発明によれば、第1の携帯端末が、該第1の携帯端末の位置を測位し、測位した位置を示す位置情報を第2の携帯端末に送信し、第2の携帯端末が、第1の携帯端末から送信された位置情報を受信してナビゲーション装置に送信し、ナビゲーション装置が、該ナビゲーション装置の位置を測位し、第2の携帯端末から送信された位置情報を受信し、受信した位置情報にもとづいて目的地を設定し、設定した目的地への予定到着時間を算出し、該予定到着時間を示す予定到着情報を第2の携帯端末に送信し、第2の携帯端末が、ナビゲーション装置から送信された予定到着情報を第1の携帯端末に送信し、第1の携帯端末が、第2の携帯端末から送信された予定到着情報を受信するように構成されているので、車両の走行中に携帯端末間で車両の走行に応じて変化する予定到着情報について通信を行うことができる。
【0032】
また、同様に、第1の携帯端末が、該第1の携帯端末の位置を測位し、測位した位置を示す位置情報を情報管理サーバに送信し、情報管理サーバが、第1の携帯端末から送信された位置情報を所定の記憶領域に登録し、第2の携帯端末が、情報管理サーバに登録されている位置情報を受信してナビゲーション装置に送信し、ナビゲーション装置が、該ナビゲーション装置の位置を測位し、第2の携帯端末から送信された位置情報を受信し、受信した位置情報にもとづいて目的地を設定し、設定した目的地への予定到着時間を算出し、該予定到着時間を示す予定到着情報を第2の携帯端末に送信し、第2の携帯端末が、ナビゲーション装置から送信された予定到着情報を情報管理サーバに送信し、情報管理サーバが、第2の携帯端末から送信された予定到着情報を所定の記憶領域に登録し、第1の携帯端末が、情報管理サーバに登録されている予定到着情報を受信するように構成されている場合も、車両の走行中に携帯端末間で車両の走行に応じて変化する予定到着情報について通信を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、本発明の実施の一形態を図面を参照して説明する。
【0034】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の情報通信システムにおけるネットワーク構成を示す説明図である。実施の形態1の情報通信システムは、携帯電話機10A〜10Cと、カーナビゲーション装置40とを含む。
【0035】
携帯電話機10A,10Bは、迎えに来てもらう人が所有する携帯電話機であり、携帯電話機10Cは、車で迎えに行く人が所有する携帯電話機である。携帯電話機10A〜10Cは、図16に示した携帯電話機1A〜1Cと同様に、通話を行う機能のほかに、メールを送受信する機能やインターネット上のサイトにアクセスする機能などを備え、さらに、GPSを利用して現在位置を確認する機能も備えている。また、携帯電話機10A〜10Cは、IrDA(登録商標:Infrared Data Association)やBluetooth(登録商標)などのワイヤレス通信を行う機能も備えている。携帯電話機10A〜10Cの内部構成については後述する(図2参照)。
【0036】
カーナビゲーション装置40は、GPSを利用して、設定された目的地までの道案内を行う装置である。カーナビゲーション装置40は、迎えに行く人が運転する車に搭載されている。また、カーナビゲーション装置4は、図16に示したカーナビゲーション装置4と同様に、VICSを利用して道路交通情報をリアルタイムに取得し、取得した道路交通情報を運転者に知らせる機能も備えている。道路交通情報は、VICSセンタにおいて編集・処理される。VICSセンタからの道路交通情報は、道路上に設置されたビーコンやFM多重放送を用いてカーナビゲーション装置4に伝達される。また、カーナビゲーション装置40は、IrDAやBluetoothなどのワイヤレス通信を行う機能も備えている。
【0037】
なお、図1に示す他の構成については、図16に示した構成と同じである。すなわち、携帯電話基地局2は、携帯電話機10A〜10Cと直接交信する、携帯電話ネットワーク100の末端に位置する装置である。システム制御ユニット5は、通信事業者によって設けられたシステムであって、携帯電話システムや位置情報サーバ6などを管理するシステムである。位置情報サーバ6は、携帯電話機10A〜10Cからシステム制御ユニット5を経由して送られてきた緯度・経度を示す信号や衛星位置データベース内の情報にもとづいて携帯電話機10A〜10Cの現在位置を検出し、現在位置を示す地図データを作成して携帯電話機10A〜10Cに送信する。
【0038】
図2は、本願発明における携帯電話機の構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯電話機10A〜10Cは、アンテナ11a,11b,11c、無線部12、データ変換部13、データ入力部14、表示部15、ワイヤレス通信I/F16、GPS受信部17、データ格納部18、端末プログラム記憶部19および端末制御部20を備えている。
【0039】
図2に示す構成において、無線部12は、アンテナ11aを介して携帯電話基地局2に無線データを送信し、またアンテナ11aを介して携帯電話基地局2からの無線データを受信する。データ変換部13は、端末制御部20からのディジタルデータを符号化して無線データに変換し、また無線部12で受信された無線データを複合化してディジタルデータに変換する。
【0040】
データ入力部14は、ユーザ(携帯電話機10A〜10Cの所有者)のボタン操作に応じて携帯電話機内にデータを入力する。表示部15は、各種データを液晶画面に表示する。
【0041】
ワイヤレス通信I/F16は、アンテナ11bを介して他の機器(この実施の形態ではカーナビゲーション装置40)との間でIrDAやBluetoothなどの通信方式を用いたワイヤレス通信を実行するためのインタフェースである。なお、IrDAは、赤外線を利用した近距離のデータ通信を実行するための通信技術であり、Bluetoothは、2.45GHzの電波を利用して高速通信を実行する携帯端末向けの無線通信技術である。なお、ワイヤレス通信の方式としては、HomeRFなどであってもよい。
【0042】
GPS受信部17は、アンテナ11cを介して複数のGPS衛星7からのGPS信号を受信し、受信したGPS信号を端末制御部20に出力する。なお、GPS信号は、緯度・経度・高度などを示す信号である。
【0043】
データ格納部18は、各種データを格納するメモリ(RAM)である。データ格納部18には、携帯電話機間にてデータ通信を行うためのアプリケーションプログラム(例えばJava(登録商標)でプログラミングされたJavaアプレット)が格納されている。具体的には、携帯電話プロバイダーやカーナビ販売会社などから提供される、他の携帯端末機器への情報転送機能付きのVアプリなどがある。また、インターネット(Web)上のサーバにアクセスしてデータ通信を行うためのアプリケーションプログラム(Webアプリ)も格納されている。
【0044】
端末プログラム記憶部19は、携帯電話機10A〜10Cで実行可能な処理を制御するための制御プログラムを記憶するメモリ(ROM)である。端末制御部20は、端末プログラム記憶部19に記憶された制御プログラムにもとづいて各部の動作を制御する。具体的には、端末制御部20は、他の携帯電話機との通話を実行するための動作やメールの送受信するための動作を制御する。また、端末制御部20は、Webサイトにアクセスするための動作を制御する。また、端末制御部20は、GPS受信部17からのGPS信号にもとづいて現在位置(緯度・経度)を算出する。また、端末制御部20は、ワイヤレス通信I/F16を通じてカーナビゲーション装置40とデータ通信を実行する。その他、本願発明の情報通信方法を実現するための動作を制御する。
【0045】
図2に示していないが、携帯電話機10A〜10Cには、スピーカ、マイクなども設けられている。なお、携帯電話機10Cは、カーナビゲーション装置40とワイヤレスでデータ通信を行うためにワイヤレス通信I/F16を設ける必要があるが、携帯電話機10A,10Bは、カーナビゲーション装置40とワイヤレスでデータ通信を行わないので、ワイヤレス通信I/F16は設けられていなくてもよい。また、携帯電話機10Cは、カーナビゲーション装置40のGPS機能にもとづく位置情報を取得できるので、GPS機能(つまりGPS受信部17)が設けられていなくてもよい。
【0046】
図3は、本願発明におけるカーナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図3に示すように、カーナビゲーション装置40は、アンテナ41a,41b,41c、GPS受信部42、入力部43、モニタ部44、ワイヤレス通信I/F45、交通情報取得部46、システムプログラム記憶部47、地図データベース(以下、地図DBという。)48、およびシステム制御部49を備えている。
【0047】
図3に示す構成において、GPS受信部42は、アンテナ41aを介して複数のGPS衛星7からのGPS信号を受信し、受信したGPS信号を端末制御部20に出力する。
【0048】
入力部43は、ユーザの操作に応じてカーナビゲーション装置40内にデータを入力する。モニタ部44は、地図データを含む各種データを液晶画面に表示する。
【0049】
ワイヤレス通信I/F45は、アンテナ41bを介して他の機器(この実施の形態では携帯電話機10C)との間でIrDAやBluetoothなどの通信方式を用いたワイヤレス通信を実行するためのインタフェースである。交通情報取得部46は、アンテナ41cを介してVICS−FM放送局からのFM放送波、ビーコンからの電波や光を受信することによって道路交通情報(以下、交通情報という。)を取得し、取得した交通情報をシステム制御部49に出力する。
【0050】
システムプログラム記憶部47は、カーナビゲーション装置40で実行可能な処理を制御するためのシステムプログラムを記憶するメモリ(ROM)である。地図DB48は、日本全国の道路地図示す地図データが格納されたデータベースである。
【0051】
システム制御部49は、システムプログラム記憶部47に記憶されたシステムプログラムにもとづいて各部の動作を制御する。具体的には、システム制御部49は、GPS受信部42からのGPS信号にもとづいて現在位置(緯度・経度)を算出する。また、システム制御部49は、算出した現在位置にもとづいて、地図DB48から現在位置を含む所定の範囲の地図データを抽出する。そして、システム制御部49は、抽出した地図データを編集してモニタ部44から出力する(画面に表示する)。また、システム制御部49は、ワイヤレス通信I/F45を通じて携帯電話機10Cとデータ通信を実行する。また、システム制御部49は、ワイヤレス通信I/F45を通じて携帯電話機10Cから送られてきたデータが携帯電話機10Aまたは携帯電話機10Bの現在位置を示す情報であったときは、その現在位置を目的地として設定する。また、システム制御部49は、目的地が設定されると、現在位置から一または複数の目的地(途中の目的地を経由地ともいう)までのルート(経路、道順)を検索し、検索した結果に応じて地図データを編集してモニタ部44から出力する。また、システム制御部49は、現在位置から目的地までの所要時間(目的地に到着する予定到着時間)を算出する。また、システム制御部49は、交通情報取得部46を通じて交通情報を取得したときは、取得した交通情報にもとづいて現在位置から目的地までの所要時間(予定到着時)を改めて算出し、算出した所要時間にもとづいて予定到着時刻を更新する。その他、本願発明の情報通信方法を実現するための動作を制御する。
【0052】
なお、図3には示していないが、カーナビゲーション装置40には、各種データを格納するデータ格納手段(RAM)も設けられている。
【0053】
次に、図4から図7を参照して、実施の形態1の情報通信システムの動作について説明する。
【0054】
図4は、実施の形態1における最初に待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順を示すシーケンス図である。図4に示すように、携帯電話機10Aのユーザが携帯電話機10Cのユーザに車で迎えに来てもらう場合は、まず、携帯電話機10Aのユーザは、携帯電話機10AのGPS機能を利用して現在位置を測位する(ステップS1a)。具体的には、携帯電話機10Aのユーザが、ボタン操作を行ってGPS機能を選択すると、携帯電話機10Aの端末制御部20は、端末プログラム記憶部19に記憶された制御プログラムに従って、GPS受信部17に複数のGPS衛星7からのGPS信号を受信させる。そして、端末制御部20は、GPS受信部17が受信したGPS信号を取得する。端末制御部20は、取得したGPS信号にもとづいて現在位置の緯度・経度を示す信号を作成し、緯度・経度を示す信号をデータ変換部13および無線部12を介してシステム制御ユニット5に対して出力する。現在位置の緯度・経度を示す信号は、システム制御ユニット5を介して位置情報サーバ6に送信される。位置情報サーバ6は、携帯電話機10Aからシステム制御ユニット5を経由して送られてきた緯度・経度を示す信号にもとづいて現在位置を検出し、現在位置を示す地図データを携帯電話機10Aに送信する。携帯電話機10Aの端末制御部20は、位置情報サーバ6から送信された現在位置を示す地図データを無線部12およびデータ変換部13を介して受信すると、受信した地図データをデータ格納部18に格納するとともに、地図データを表示部15に出力して画面に表示させる。
【0055】
携帯電話機10Aの端末制御部20は、現在位置の測位を行うと、携帯電話機10Aの現在位置を示す位置情報を作成し(なお、画面に表示している現在位置を示す地図データであってもよい。)、作成した位置情報を携帯電話機10Cに送信(転送)する(ステップS2a)。なお、携帯電話機10Aの現在位置を示す位置情報の送信は、自動的に行われる場合に限らず、ユーザの操作に応じて行われる場合でもよい。
【0056】
携帯電話機10Aから携帯電話機10Cに位置情報を送信するための通信方式としては、携帯電話機のメール機能を利用する場合(メール形式)と、データ格納部18に格納されているアプリケーションプログラムを用いて携帯電話機同士のデータ通信を行う場合(通常のデータ通信形式)とがある。なお、メールで位置情報を送信する場合は、受信側の携帯電話機10Cにおいて位置情報のメールを受信したことを認識させる必要がある。このため、あらかじめ決められた書式などで位置情報のメールを作成することが必要である。
【0057】
携帯電話機10Bのユーザが携帯電話機10Cのユーザに車で迎えに来てもらう場合の手順も、上記のステップS1a,S1bと同様である。すなわち、携帯電話機10Bのユーザは、携帯電話機10BのGPS機能を利用して現在位置を測位する(ステップS1b)。そして、現在位置の測位が行われると、携帯電話機10Bの端末制御部20は、携帯電話機10Bの現在位置を示す位置情報を作成し、作成した位置情報を携帯電話機10Cに送信(転送)する(ステップS2b)。
【0058】
携帯電話機10Cの端末制御部20は、携帯電話機10A,10Bから送信された位置情報を無線部12およびデータ変換部13を介して受信する(ステップS3)。携帯電話機10Cの端末制御部20は、受信した携帯電話機10A,10Bの位置情報をデータ格納部18に格納するとともに、位置情報にもとづいてカーナビゲーション装置40に設定される目的地を示す目的地情報を作成する。なお、携帯電話機10A,10Bの現在位置(現在地)が目的地とされるので、複数の目的地を示す目的地情報が作成されることになる。そして、携帯電話機10Cの端末制御部20は、作成した目的地情報をワイヤレス通信I/F16を介してカーナビゲーション装置40に送信する(ステップS4)。なお、目的地情報の作成および送信は、携帯電話機10Cの端末制御部20が、位置情報の受信に応じて、制御プログラムに従って自動的に行われるのが好ましい。携帯電話機10Cのユーザが車を運転中の場合もあるからである。但し、目的地情報の作成および送信は、携帯電話機10Cのユーザの操作に応じて行われる構成であってもよい。
【0059】
カーナビゲーション装置40において、システム制御部49は、携帯電話機10Cから送信された目的地情報をワイヤレス通信I/F45を介して受信する(ステップS5)。システム制御部49は、受信した目的地情報をデータ格納部(RAM)に格納するとともに、目的地情報にもとづいて目的地を自動的に設定する。そして、システム制御部49は、車(カーナビゲーション装置40)の現在位置から目的地までのルートを検索し、ルートに従ったナビゲーション(道案内)を開始する(ステップS6)。なお、車の現在位置は、カーナビゲーション装置40が起動された時点で、GPS機能が利用されることにより既に測位されている。なお、目的地が複数ある場合には、最も遠い目的地が最終目的地となり、近い目的地が経由地となるように、ルートが検索される。ルートを検索する処理については、従来から用いられている方法により実現することができる。
【0060】
システム制御部49は、ルートの検索結果にもとづいて経由地/目的地情報を作成するとともに、経由地および目的地までの所要時間(つまり、経由地および目的地に到着する予定到着時刻)を算出して予定到着情報を作成する。例えば、経由地および目的地までの距離や、ルート検索で選択された道路の想定される混み具合、道路を通るときの時間帯などを参照して、経由地および目的地への予定到着時刻が算出される。そして、システム制御部49は、作成した経由地/目的地情報および予定到着情報をワイヤレス通信I/F45を介して携帯電話機10Cに送信する(ステップS7)。
【0061】
携帯電話機10Cの端末制御部20は、カーナビゲーション装置40から送信された経由地/目的地情報および予定到着情報を受信する(ステップS8)。そして、携帯電話機10Cの端末制御部20は、受信した経由地/目的地情報および予定到着情報をデータ格納部18に格納するとともに、経由地/目的地情報および予定到着情報にもとづいて、経由地/目的地と予定到着時刻を示す個別情報を作成する。そして、携帯電話機10Cの端末制御部20は、作成した個別情報を携帯電話機10A,10Bに送信する(ステップS9)。個別情報は、各携帯電話機10A,10Bのユーザ毎に個別に作成される。例えば、個別情報には、ユーザの今いる場所(経由地あるいは目的地)とそこへの予定到着時刻とがユーザ毎に個別に示されている。但し、全てのユーザに対して同じ情報が個別情報として作成されてもよい。すなわち、全ての経由地および目的地と、全ての経由地および目的地への予定到着時刻とが全てのユーザ(携帯電話機10A,10Bのユーザ)に対する個別情報として作成されてもよい。
【0062】
携帯電話機10A,10Bの端末制御部20は、無線部12およびデータ変換部13を介して携帯電話機10Cから送信された個別情報をそれぞれ受信する(ステップS10a,10b)。端末制御部20は、受信した個別情報をデータ格納部18に格納する。そして、ユーザの操作に応じて、携帯電話機10A,10Bの端末制御部20は、受信した個別情報を表示する。これにより、ユーザは、車(携帯電話機10Cのユーザ)がいつごろ到着するのかを認識することができる。
【0063】
以上のように、携帯電話機10A,10Bは、それぞれ、現在位置を測位し、測位した位置情報を携帯電話機10Cに送信し、携帯電話機10Cは、携帯電話機10A,10Bからの位置情報にもとづいて目的地情報を作成してカーナビゲーション装置40に送信し、カーナビゲーション装置40は、携帯電話機10Cからの目的地情報にもとづいてルート検索を行うための目的地を設定するように構成されているので、容易かつ確実に、ユーザのいる詳細位置を目的地あるいは経由地として設定することができ、携帯電話機10Cのユーザの手間を省くことができる。また、携帯電話機10A,10BのGPS機能を用いて測位された位置情報にもとづいて目的地が設定されるので、詳細な位置を設定することができる。従って、携帯電話機10A等のユーザが携帯電話機10Cのユーザに伝えにくい場所(目印となるものがない場所など)にいるときにでも、今いる位置を携帯電話機10C側に伝えることができるため、そのような場所に携帯電話機10A等のユーザがいるときは特に有効である。
【0064】
また、カーナビゲーション装置40が、ルート検索の結果等にもとづいて経由地および目的地への予定到着時刻を算出し、算出した予定到着時刻を示す予定到着情報を作成して携帯電話機10A,10Bに通知するので、携帯電話機10A,10Bのユーザは、車がいつごろ到着するのかを認識することができ、いらいらすることがなくなる。なお、携帯電話機10A,10Bに送信される個別情報に、車が今いる場所(位置)を示す情報を含めたときは、携帯電話機10A,10Bのユーザに車の位置を認識させることができることになる。
【0065】
図5は、実施の形態1における目的地の移動にもとづく状況の変化について待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順を示すシーケンス図である。車の走行中、カーナビゲーション装置40の交通情報取得部46は、FM多重波または電波/光ビーコンをアンテナ41cで受信することにより、VICSセンタからの交通情報を受信する。システム制御部49は、交通情報取得部46が受信した交通情報を取得する(ステップS11)。
【0066】
システム制御部49は、交通情報を取得すると、交通情報にもとづいてルート上の道路の渋滞情報(混み具合)や工事情報、事故発生情報などを認識する。そして、システム制御部49は、交通情報および車の現在位置にもとづいて目的地および経由地への予定到着時刻を改めて計算して予定到着時刻を更新する(ステップS12)。
【0067】
次いで、システム制御部49は、更新した予定到着時刻にもとづいて、経由地/目的地情報および予定到着情報を作成し、作成した経由地/目的地情報および予定到着情報をワイヤレス通信I/F45を介して携帯電話機10Cに送信する(ステップS13)。
【0068】
携帯電話機10Cの端末制御部20は、カーナビゲーション装置40から送信された経由地/目的地情報および予定到着情報を受信する(ステップS14)。そして、携帯電話機10Cの端末制御部20は、受信した経由地/目的地情報および予定到着情報をデータ格納部18に格納するとともに、経由地/目的地情報および予定到着情報にもとづいて、経由地/目的地と予定到着時刻を示す個別情報を作成し、作成した個別情報を携帯電話機10A,10Bに送信する(ステップS15)。
【0069】
携帯電話機10A,10Bの端末制御部20は、無線部12およびデータ変換部13を介して携帯電話機10Cから送信された個別情報をそれぞれ受信する(ステップS16a,16b)。端末制御部20は、受信した個別情報をデータ格納部18に格納する。そして、ユーザの操作に応じて、携帯電話機10A,10Bの端末制御部20は、受信した個別情報を表示する。これにより、ユーザは、車(携帯電話機10Cのユーザ)が当初予定した到着時刻よりもどれくらい遅れるか(または早くなるか)を認識することができる。
【0070】
以上のように、カーナビゲーション装置40が、VICSから提供される交通情報にもとづいて予定到着時刻を更新し、更新した予定到着時刻を携帯電話機10Cを介して携帯電話機10A,10Bに通知するように構成されているので、携帯電話機10A,10Bのユーザは、車が当初予定した到着時刻よりもどれくらい遅れるか(または早くなるか)を認識することができ、いらいらすることがなくなる。
【0071】
図6は、実施の形態1における目的地の移動にもとづく状況の変化について待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順を示すシーケンス図である。携帯電話機10A,10Bのユーザは、車が到着するまでの時間を利用して、例えば、買い物をしたり、銀行にお金を引き出しに行ったりすることも考えられる。この場合、携帯電話機10A,10Bのユーザは、携帯電話機10Cおよびカーナビゲーション装置40に対して連絡した当初の位置から移動することになる。従って、移動した位置を携帯電話機10Cおよびカーナビゲーション装置40に対して連絡するために、携帯電話機10A,10BのGPS機能を用いて現在位置を測位し(ステップS21a,S21b)、測位した位置情報を再び携帯電話機10Cに送信する(ステップS22a,S22b)。
【0072】
携帯電話機10Cの端末制御部20は、携帯電話機10A,10Bから送信された位置情報を無線部12およびデータ変換部13を介して受信する(ステップS23)。携帯電話機10Cの端末制御部20は、受信した携帯電話機10A,10Bの位置情報をデータ格納部18に格納するとともに、位置情報にもとづいてカーナビゲーション装置40に設定される目的地を示す目的地情報を作成する。そして、携帯電話機10Cの端末制御部20は、作成した目的地情報をワイヤレス通信I/F16を介してカーナビゲーション装置40に送信する(ステップS24)。
【0073】
カーナビゲーション装置40において、システム制御部49は、携帯電話機10Cから送信された目的地情報をワイヤレス通信I/F45を介して受信する(ステップS25)。システム制御部49は、受信した目的地情報をデータ格納部(RAM)に格納するとともに、目的地情報にもとづいて移動後の目的地を自動的に設定する。そして、システム制御部49は、車(カーナビゲーション装置40)の現在位置から目的地までのルートを検索し、ルートに従ったナビゲーション(道案内)を再開する(ステップS26)。また、システム制御部49は、再ルート検索の結果にもとづいて、経由地および目的地への予定到着時刻を再度算出して更新する(ステップS27)。
【0074】
次いで、システム制御部49は、更新した予定到着時刻にもとづいて、経由地/目的地情報および予定到着情報を作成し、作成した経由地/目的地情報および予定到着情報をワイヤレス通信I/F45を介して携帯電話機10Cに送信する(ステップS28)。
【0075】
携帯電話機10Cの端末制御部20は、カーナビゲーション装置40から送信された経由地/目的地情報および予定到着情報を受信する(ステップS29)。そして、携帯電話機10Cの端末制御部20は、受信した経由地/目的地情報および予定到着情報をデータ格納部18に格納するとともに、経由地/目的地情報および予定到着情報にもとづいて、経由地/目的地と予定到着時刻を示す個別情報を作成し、作成した個別情報を携帯電話機10A,10Bに送信する(ステップS30)。
【0076】
携帯電話機10A,10Bの端末制御部20は、無線部12およびデータ変換部13を介して携帯電話機10Cから送信された個別情報をそれぞれ受信する(ステップS31a,31b)。端末制御部20は、受信した個別情報をデータ格納部18に格納する。そして、ユーザの操作に応じて、携帯電話機10A,10Bの端末制御部20は、受信した個別情報を表示する。これにより、ユーザは、移動した場所にどれくらいの時間に車(携帯電話機10Cのユーザ)が到着するかについて認識することができる。
【0077】
以上のように、携帯電話機10A,10Bのユーザが移動した場合、携帯電話機10A,10Bは、それぞれ、移動後の位置を測位し、測位した位置情報を携帯電話機10Cに送信し、携帯電話機10Cは、携帯電話機10A,10Bからの位置情報にもとづいて目的地情報を作成してカーナビゲーション装置40に送信し、カーナビゲーション装置40は、携帯電話機10Cからの目的地情報にもとづいて再ルート検索を行うための目的地を設定するように構成されているので、容易かつ確実に、ユーザの移動後の位置を目的地あるいは経由地として設定することができ、携帯電話機10Cのユーザの手間を省くことができる。また、携帯電話機10A,10Bのユーザが当初の待ち合わせ場所にずっといる必要がないので、待ち時間を有効に活用することができるようになる。
【0078】
また、カーナビゲーション装置40が、再ルート検索の結果等にもとづいて経由地および目的地への予定到着時刻を更新し、更新した予定到着時刻を示す予定到着情報を作成して携帯電話機10A,10Bに通知するので、携帯電話機10A,10Bのユーザは、移動後の場所に車がいつごろ到着するのかを認識することができ、いらいらすることがなくなる。
【0079】
図7は、実施の形態1における車両の進行状況にもとづく状況の変化について待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順を示すシーケンス図である。カーナビゲーション装置40のシステム制御部49が当初に算出した経由地/目的地への予定到着時刻と実際に経由地/目的地に到着する時刻とは必ず誤差がある。また、カーナビゲーション装置40のシステム制御部49が交通情報などにもとづいて更新した経由地/目的地への予定到着時刻と実際に経由地/目的地に到着する時刻についても誤差がある。このような誤差は、車の位置と経由地/目的地との距離が遠くなればなる程、大きくなる。従って、そのような誤差は少なくなるように、車の走行中に定期的に予定到着時刻を更新して携帯電話機10A,10Bに通知するのが望ましい。そこで、図7に示すように、カーナビゲーション装置40のシステム制御部49は、GPS機能を用いて定期的に車の現在位置を測位する(ステップS41)。そして、システム制御部49は、測位した現在位置と経由地/目的地との距離を求め、また現在の時刻を確認し、予定到着時刻に経由地/目的地に到着できるか否かを判定する。到着できないときは、現在位置と経由地/目的地との距離や道の混み具合などにもとづいて経由地/目的地への予定到着時刻を算出して更新する(ステップS42)。
【0080】
システム制御部49は、更新した予定到着時刻にもとづいて、経由地/目的地情報および予定到着情報を作成し、作成した経由地/目的地情報および予定到着情報をワイヤレス通信I/F45を介して携帯電話機10Cに送信する(ステップS43)。
【0081】
携帯電話機10Cの端末制御部20は、カーナビゲーション装置40から送信された経由地/目的地情報および予定到着情報を受信する(ステップS44)。そして、携帯電話機10Cの端末制御部20は、受信した経由地/目的地情報および予定到着情報をデータ格納部18に格納するとともに、経由地/目的地情報および予定到着情報にもとづいて、経由地/目的地と予定到着時刻を示す個別情報を作成し、作成した個別情報を携帯電話機10A,10Bに送信する(ステップS45)。
【0082】
携帯電話機10A,10Bの端末制御部20は、無線部12およびデータ変換部13を介して携帯電話機10Cから送信された個別情報をそれぞれ受信する(ステップS46a,46b)。端末制御部20は、受信した個別情報をデータ格納部18に格納する。そして、ユーザの操作に応じて、携帯電話機10A,10Bの端末制御部20は、受信した個別情報を表示する。これにより、ユーザは、どれくらいの時間に車(携帯電話機10Cのユーザ)が到着するかについて定期的に認識することができる。
【0083】
以上のように、この実施の形態1によれば、車両の走行中に携帯端末10A,10B,10C間で車両の走行に応じて変化する情報について通信を行うことができ、ユーザの目的地を設定する手間を省くことができるとともに、待ち合わせを行う者に安心感を与えることができ、いらいらさせることもなくなる。
【0084】
実施の形態2.
上記の実施の形態1では、迎えに来てもらう側と迎えに行く側の携帯電話機間で直接通信(連絡)を行っていたが、この実施の形態2では、通信事業者やカーナビ販売業者などが提供するサイト(サーバ)を通じて通信を行うようにしたものである。
【0085】
図8は、実施の形態2の情報通信システムにおけるネットワーク構成を示す説明図である。図8に示す構成において、交通情報サーバ200は、様々な地域の交通情報を提供するサーバである。交通情報サーバ200は広域ネットワーク110に接続されている。課金サーバ300は、待ち合わせを行う者による連絡を取り合うためのサービスに対して課金を行うサーバである。この課金サーバ300も広域ネットワーク110に接続されている。なお、広域ネットワーク110には、固定電話の電話網やISDNなどのほかにインターネットも含まれている。アプリケーションサーバ400は、迎えに来てもらう人の携帯電話機(この実施の形態では、携帯電話機10A,10B)と迎えに行く人の携帯電話機(この実施の形態では携帯電話機10C)との間でやり取りされる情報を管理するサーバである。このアプリケーションサーバ400も広域ネットワーク110に接続されている。コンテンツサーバ500は、携帯電話機10A〜10Cがアクセスしてきたときに提供するコンテンツ(例えば、Webページや地図データ)を提供するサーバである。このコンテンツサーバ500も広域ネットワーク110に接続されている。
【0086】
なお、図8に示す構成について、図1に示した構成と同じ構成については、同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0087】
図9は、本願発明におけるコンテンツサーバおよびアプリケーションサーバの構成を示すブロック図である。図9に示すように、アプリケーションサーバ400は、アプリケーション側通信部410、アプリケーション側プログラム記憶部420、ユーザ管理データベース(以下、ユーザ管理DBという。)430、およびサービス制御部440を備えている。また、コンテンツサーバ500は、コンテンツ側通信部510、コンテンツ側プログラム記憶部520、地図データベース(以下、地図DBという。)530、およびコンテンツ管理部540を備えている。
【0088】
アプリケーションサーバ400において、アプリケーション側通信部410は、携帯電話機10A〜10Bやコンテンツサーバ500とデータ通信を行う。アプリケーション側プログラム記憶部420は、アプリケーションサーバ400にて実行可能な処理を制御するための制御プログラムを記憶するメモリ(ROM)である。ユーザ管理DB430は、携帯電話機間でやり取りされるデータ(位置情報や個別情報)をユーザ毎(つまり携帯電話機毎)に登録し管理するデータベースである。サービス制御部440は、アプリケーション側プログラム記憶部420に記憶された制御プログラムにもとづいて各部の動作を制御する。例えば、サービス制御部440は、携帯電話機間でやり取りされるデータをユーザ管理DB430に登録する。また、サービス制御部440は、携帯電話機からアクセスされたときにユーザ管理DB430に格納されている所定のデータを、アクセスしてきた携帯電話機に対して送信する制御を行う。その他、本願発明の情報通信方法を実現するための各種制御を実行する。
【0089】
また、コンテンツサーバ500において、コンテンツ側通信部510は、アプリケーションサーバ400とデータ通信を行う。コンテンツ側プログラム記憶部520は、コンテンツサーバ500にて実行可能な処理を制御するための制御プログラムを記憶するメモリ(ROM)である。地図DB530は、日本全国の道路地図示す地図データが格納されたデータベースである。コンテンツ管理部540は、コンテンツ側プログラム記憶部520に記憶された制御プログラムにもとづいて各部の動作を制御する。例えば、コンテンツ管理部540は、アプリケーションサーバ400からの要求に応じて、所定の範囲の地図データを読み出し、読み出した地図データをアプリケーションサーバ400に送信する制御を行う。その他、本願発明の情報通信方法を実現するための各種制御を実行する。
【0090】
なお、アプリケーションサーバ400とコンテンツサーバ500とはいずれも広域ネットワーク110に接続されているので、広域ネットワーク110を介してデータ通信を行うことになる。しかし、このような構成に限られるわけではなく、アプリケーションサーバ400とコンテンツサーバ500とが専用線で接続され、専用線を介してデータ通信を行うように構成されていてもよい。
【0091】
次に、図10から図15を参照して、実施の形態2の情報通信システムの動作について説明する。
【0092】
図10は、実施の形態2における課金の開始および最初に待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順(一部)を示すシーケンス図である。図10に示すように、携帯電話機10Cのユーザが、情報通信のサービスの提供を受けたい場合は、アプリケーションサーバ400に対してコンテンツの利用要求を行う(ステップS101)。具体的には、携帯電話機10Cの端末制御部20は、ユーザの操作に応じて、アプリケーションサーバ400がインターネット上に提供しているWebサイトにアクセスし、Webサイト上でコンテンツ利用要求を送信する。なお、コンテンツ利用要求には、携帯電話機10Cを識別可能な情報、例えば携帯電話機10Cの電話番号や、通信相手の携帯電話機10A,10Bを識別可能な情報、例えば携帯電話機10A,10Bの電話番号が含まれているものとする。
【0093】
アプリケーションサーバ400のサービス制御部440は、アプリケーション側通信部410を介して携帯電話機10Cからのコンテンツ利用要求を受信すると、コンテンツ利用要求をメモリ(図示せず)に格納するとともに、コンテンツ利用要求を課金サーバ300に転送する(ステップS102)。
【0094】
課金サーバ300は、アプリケーションサーバ400からのコンテンツ利用要求を受信すると、サービスの提供が開始されたと判断して、サービスに対する課金を開始する(ステップS103)。なお、課金方法は、サービス利用時間に対して課金してもよいし、データ通信量(パケット量)に対して課金してもよい。
【0095】
また、アプリケーションサーバ400のサービス制御部440は、携帯電話機10Cからのコンテンツ利用要求にもとづいて、携帯電話機10A,10Bに対して現在位置の測位を求める位置測位要求を送信する(ステップS104)。
【0096】
携帯電話機10Aにおいて、端末制御部20は、無線部12およびデータ変換部13を介してアプリケーションサーバ400から送信された位置測位要求を受信すると(ステップS105a)、GPS機能を用いて現在位置の測位を実行する(ステップS106a)。そして、携帯電話機10Aの端末制御部20は、測位した現在位置にもとづいて位置情報を作成し、作成した位置情報をアプリケーションサーバ400に対して送信する(ステップS107a)。以上の処理は、制御プログラムにもとづいて自動的に行われるのが好ましい。同様に、携帯電話機10Bにおいて、端末制御部20は、無線部12およびデータ変換部13を介してアプリケーションサーバ400から送信された位置測位要求を受信すると(ステップS105b)、GPS機能を用いて現在位置の測位を実行する(ステップS106b)。そして、携帯電話機10Bの端末制御部20は、測位した現在位置にもとづいて位置情報を作成し、作成した位置情報をアプリケーションサーバ400に対して送信する(ステップS107b)。
【0097】
アプリケーションサーバ400のサービス制御部440は、アプリケーション側通信部410を介して携帯電話機10A,10Bからの位置情報を受信すると、受信した位置情報をユーザ管理DB430に登録する(ステップS108)。このとき、携帯電話機10Cの識別情報と、携帯電話機10Aの識別情報および位置情報と、携帯電話機10Bの識別情報および位置情報とが関連付けられて登録される。次いで、アプリケーションサーバ400のサービス制御部440は、携帯電話機10Aや携帯電話機10Bの現在位置やその近郊の交通情報を要求する目的地近郊情報要求を交通情報サーバ200に対して送信する(ステップS109)。
【0098】
交通情報サーバ200は、アプリケーションサーバ400からの目的地近郊情報要求を受信すると、それに応じて目的地やその近郊の交通情報を検索し、検索した交通情報(目的地近郊情報)をアプリケーションサーバ400に送信する(ステップS110)。
【0099】
アプリケーションサーバ400のサービス制御部440は、アプリケーション側通信部410を介して交通情報サーバ200からの目的地近郊情報を受信し、受信した目的地近郊情報を携帯電話機10A〜10Cの登録情報と関連付けてユーザ管理DB430に登録する(ステップS111)。続いて、図11に示す手順に移行する。
【0100】
図11は、実施の形態2における最初に待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順(一部)を示すシーケンス図である。図11に示すように、携帯電話機10Cのユーザは、目的地情報を取得するために、携帯電話機10Cを操作してアプリケーションサーバ400にアクセスし、アプリケーションサーバ400が提供するサイト上で目的地(具体的には携帯電話機10A,10B)の電話番号を入力する(ステップS121)。
【0101】
アプリケーションサーバ400のサービス制御部440は、目的地(携帯電話機10A,10Bの電話番号)が入力されると、入力された目的地にもとづいてユーザ管理DB430内のデータを検索し、携帯電話機10A,10Bに対応付けて登録されている位置情報を読み出す。そして、サービス制御部440は、読み出した位置情報を携帯電話機10Cに提供(送信)する(ステップS122)。このとき、位置情報には、付加情報として目的地近郊情報も含まれている。
【0102】
携帯電話機10Cの端末制御部20は、アプリケーションサーバ400からの携帯電話機10A,10Bの位置情報を受信して取得する(ステップS123)。携帯電話機10Cの端末制御部20は、受信した携帯電話機10A,10Bの位置情報をデータ格納部18に格納するとともに、位置情報にもとづいてカーナビゲーション装置40に設定される目的地を示す目的地情報を作成する。そして、携帯電話機10Cの端末制御部20は、作成した目的地情報をワイヤレス通信I/F16を介してカーナビゲーション装置40に送信する(ステップS124)。なお、目的地情報には、付加情報として目的地近郊情報も含まれている。
【0103】
カーナビゲーション装置40において、システム制御部49は、携帯電話機10Cから送信された目的地情報をワイヤレス通信I/F45を介して受信する(ステップS125)。システム制御部49は、受信した目的地情報をデータ格納部(RAM)に格納するとともに、目的地情報にもとづいて目的地を自動的に設定する。そして、システム制御部49は、車の現在位置から目的地までのルートを検索し、ルートに従ったナビゲーションを開始する(ステップS126)。なお、このとき、目的地近郊情報も参考にしてルート検索が行われる。
【0104】
システム制御部49は、ルートの検索結果にもとづいて経由地/目的地情報を作成するとともに、経由地および目的地までの所要時間(つまり、経由地および目的地に到着する予定到着時刻)を算出して予定到着情報を作成する。なお、このとき、目的地近郊情報も参考にして予定到着時刻の算出が行われる。従って、目的地近辺の交通情報を考慮して到着時刻が算出されることになるため、当初から実際の到着時刻に近い時刻を算出することができるようになる。そして、システム制御部49は、作成した経由地/目的地情報および予定到着情報をワイヤレス通信I/F45を介して携帯電話機10Cに送信する(ステップS127)。
【0105】
携帯電話機10Cの端末制御部20は、カーナビゲーション装置40から送信された経由地/目的地情報および予定到着情報を受信する(ステップS128)。そして、携帯電話機10Cの端末制御部20は、受信した経由地/目的地情報および予定到着情報をデータ格納部18に格納するとともに、経由地/目的地情報および予定到着情報にもとづいて、経由地/目的地と予定到着時刻を示す個別情報を作成する。そして、携帯電話機10Cの端末制御部20は、作成した個別情報をアプリケーションサーバ400に送信する(ステップS129)。なお、個別情報には、車の現在位置を示す情報も含まれていてもよい。
【0106】
アプリケーションサーバ400のサービス制御部440は、携帯電話機10Cから送信された個別情報を受信すると、個別情報を携帯電話機10A,10Bの登録情報と関連付けてユーザ管理DB430に登録する(ステップS130)。
【0107】
携帯電話機10A,10Bのユーザは、個別情報を見たい場合は、アプリケーションサーバ400にアクセスして個別情報取得要求を送信する(ステップS131a,S131b)。このとき、携帯電話機10A,10Bの識別情報も送信される。
【0108】
アプリケーションサーバ400のサービス制御部440は、携帯電話機10A,10Bからの個別情報取得要求を受信すると、携帯電話機10A,10Bの識別情報にもとづいてユーザ管理DB430内のデータを検索し、携帯電話機10A,10Bの個別情報を読み出す。そして、サービス制御部440は、読み出した個別情報にもとづいて経由地/目的地および予定到着時刻を認識する。また、サービス制御部440は、経由地/目的地を含む所定の範囲の地図データをコンテンツサーバ500に対して要求する。
【0109】
コンテンツサーバ500のコンテンツ管理部540は、アプリケーションサーバ400から要求された所定の範囲の地図データを地図DB530から読み出す。そして、地図DB530は、読み出した地図データをアプリケーションサーバ400に送信する。
【0110】
アプリケーションサーバ400のサービス制御部440は、コンテンツサーバ500からの経由地/目的地を含む所定の範囲の地図データを受信すると、その地図データを編集して携帯電話機10A,10Bに送信する。また、サービス制御部440は、予定到着時刻を携帯電話機10A,10Bに送信する。
【0111】
携帯電話機10A,10Bの端末制御部20は、アプリケーションサーバ400から送信された地図データおよび予定到着時刻をそれぞれ受信する。端末制御部20は、受信した地図データおよび予定到着時刻の情報をデータ格納部18に格納する。そして、ユーザの操作に応じて、携帯電話機10A,10Bの端末制御部20は、受信した地図データおよび予定到着時刻を画面に表示する。これにより、ユーザは、車がどのようなルートを通って経由地や目的地まで来るのか、また車がいつごろ到着するのかを認識することができる。
【0112】
以上のように、携帯電話機10A,10Bがそれぞれ測位した現在位置がアプリケーションサーバ400に登録され、携帯電話機10Cがアプリケーションサーバ400に登録された位置情報を取得して、取得した位置情報にもとづいて目的地情報を作成してカーナビゲーション装置40に送信し、カーナビゲーション装置40は、携帯電話機10Cからの目的地情報にもとづいてルート検索を行うための目的地を設定するように構成されている。このような構成によれば、容易かつ確実に、ユーザのいる詳細位置を目的地あるいは経由地として設定することができ、携帯電話機10Cのユーザの手間を省くことができる。
【0113】
また、カーナビゲーション装置40が、ルート検索の結果等にもとづいて経由地および目的地への予定到着時刻を算出し、算出した予定到着時刻を示す予定到着情報を作成し、作成した予定到着情報を携帯電話機10Cを経由してアプリケーションサーバ400に登録する。そして、携帯電話機10A,10Bがアプリケーションサーバ400にアクセスすることにより、アプリケーションサーバ400に登録されている予定到着情報を取得できるように構成されている。このような構成によれば、携帯電話機10A,10Bのユーザは、車がいつごろ到着するのかを認識することができ、いらいらすることがなくなる。なお、アプリケーションサーバ400に登録される個別情報に、車が今いる場所(位置)を示す情報を含めたときは、携帯電話機10A,10Bのユーザに車の位置を認識させることができることになる。
【0114】
図12は、実施の形態2における目的地の移動にもとづく状況の変化について待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順を示すシーケンス図である。車の走行中、カーナビゲーション装置40の交通情報取得部46は、VICSセンタからの交通情報を受信する。システム制御部49は、交通情報取得部46が受信した交通情報を取得する(ステップS141)。
【0115】
システム制御部49は、交通情報を取得すると、交通情報にもとづいてルート上の道路の渋滞情報(混み具合)や工事情報、事故発生情報などを認識する。そして、システム制御部49は、交通情報および車の現在位置にもとづいて目的地および経由地への予定到着時刻を改めて計算して予定到着時刻を更新する(ステップS142)。
【0116】
次いで、システム制御部49は、更新した予定到着時刻にもとづいて、経由地/目的地情報および予定到着情報を作成し、作成した経由地/目的地情報および予定到着情報をワイヤレス通信I/F45を介して携帯電話機10Cに送信する(ステップS143)。
【0117】
携帯電話機10Cの端末制御部20は、カーナビゲーション装置40から送信された経由地/目的地情報および予定到着情報を受信する(ステップS144)。そして、携帯電話機10Cの端末制御部20は、受信した経由地/目的地情報および予定到着情報をデータ格納部18に格納するとともに、経由地/目的地情報および予定到着情報にもとづいて、経由地/目的地と予定到着時刻を示す個別情報を作成し、作成した個別情報をアプリケーションサーバ400に送信する(ステップS145)。
【0118】
アプリケーションサーバ400のサービス制御部440は、携帯電話機10Cから送信された個別情報を受信すると、個別情報を携帯電話機10A,10Bの登録情報と関連付けてユーザ管理DB430に登録する(ステップS146)。その後の処理(ステップS147a,S147b)は、図11に示したステップS131a,131bの処理と同様であるため、重複する説明を省略する。
【0119】
以上のように、カーナビゲーション装置40が、VICSから提供される交通情報にもとづいて予定到着時刻を更新し、更新した予定到着時刻を携帯電話機10Cを介してアプリケーションサーバ400に登録する。そして、携帯電話機10A,10Bがアプリケーションサーバ400にアクセスすることにより、アプリケーションサーバ400に登録されている予定到着情報を取得できるように構成されている。このような構成によれば、携帯電話機10A,10Bのユーザは、車が当初予定した到着時刻よりもどれくらい遅れるか(または早くなるか)を認識することができ、いらいらすることがなくなる。
【0120】
図13は、実施の形態2における目的地の移動にもとづく状況の変化について待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順を示すシーケンス図である。携帯電話機10A,10Bのユーザは、車が到着するまでの時間を有効活用するために、現在位置を測位した場所から移動することが考えられる。この場合、移動した位置を携帯電話機10Cおよびカーナビゲーション装置40に対して連絡するために、携帯電話機10A,10BのGPS機能を用いて現在位置を測位し(ステップS151a,S151b)、測位した位置情報を再びアプリケーションサーバ400に送信する(ステップS152a,S152b)。
【0121】
アプリケーションサーバ400のサービス制御部440は、携帯電話機10A,10Bから送信されてきた位置情報をユーザ管理DB430に更新して登録する(ステップS153)。その後、携帯電話機10Cのユーザは、目的地情報を取得するために、携帯電話機10Cを操作してアプリケーションサーバ400にアクセスし、アプリケーションサーバ400が提供するサイト上で目的地(具体的には携帯電話機10A,10B)の電話番号を入力する(ステップS154)。アプリケーションサーバ400のサービス制御部440は、目的地(携帯電話機10A,10Bの電話番号)が入力されると、入力された目的地にもとづいてユーザ管理DB430内のデータを検索し、携帯電話機10A,10Bに対応付けて登録されている位置情報を読み出す。そして、サービス制御部440は、読み出した位置情報を携帯電話機10Cに提供(送信)する(ステップS155)。
【0122】
携帯電話機10Cの端末制御部20は、アプリケーションサーバ400からの携帯電話機10A,10Bの位置情報を受信して取得する(ステップS156)。その後の処理(ステップS157〜S164a,S164b)は、図11に示したステップS124〜S131a,S131bの処理と同様であるため、重複する説明を省略する。
【0123】
以上のように、携帯電話機10A,10Bのユーザが移動した場合、携帯電話機10A,10Bは、それぞれ、移動後の位置を測位し、測位した位置情報をアプリケーションサーバ400に登録する。そして、携帯電話機10Cは、アプリケーションサーバ400にアクセスして携帯電話機10A,10Bの位置情報を取得し、取得した位置情報にもとづいて目的地情報を作成してカーナビゲーション装置40に送信し、カーナビゲーション装置40は、携帯電話機10Cからの目的地情報にもとづいて再ルート検索を行うための目的地を設定するように構成されている。このような構成によれば、容易かつ確実に、ユーザの移動後の位置を目的地あるいは経由地として設定することができ、携帯電話機10Cのユーザの手間を省くことができる。また、携帯電話機10A,10Bのユーザが当初の待ち合わせ場所にずっといる必要がないので、待ち時間を有効に活用することができるようになる。
【0124】
また、カーナビゲーション装置40が、再ルート検索の結果等にもとづいて経由地および目的地への予定到着時刻を更新し、更新した予定到着時刻を示す予定到着情報を作成してアプリケーションサーバ400に登録する。そして、携帯電話機10A,10Bは、アプリケーションサーバ400にアクセスして更新された予定到着時刻を取得するように構成されている。このような構成によれば、携帯電話機10A,10Bのユーザは、移動後の場所に車がいつごろ到着するのかを認識することができ、いらいらすることがなくなる。
【0125】
図14は、実施の形態2における車両の進行状況にもとづく状況の変化について待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順を示すシーケンス図である。車の走行中に定期的に予定到着時刻を更新して携帯電話機10A,10Bに連絡することができるようにするために、図14に示すように、カーナビゲーション装置40のシステム制御部49は、GPS機能を用いて定期的に車の現在位置を測位する(ステップS171)。そして、システム制御部49は、測位した現在位置と経由地/目的地との距離を求め、また現在の時刻を確認し、予定到着時刻に経由地/目的地に到着できるか否かを判定する。到着できないときは、現在位置と経由地/目的地との距離や道の混み具合などにもとづいて経由地/目的地への予定到着時刻を算出して更新する(ステップS172)。
【0126】
システム制御部49は、更新した予定到着時刻にもとづいて、経由地/目的地情報および予定到着情報を作成し、作成した経由地/目的地情報および予定到着情報をワイヤレス通信I/F45を介して携帯電話機10Cに送信する(ステップS173)。その後の処理(ステップS174〜S177a,S177b)については、図11に示したステップS128〜S131a,S131bと同様であるため、重複する説明を省略する。
【0127】
以上のように、この実施の形態2によれば、車両の走行中に携帯端末10A,10B,10C間で車両の走行に応じて変化する情報についてアプリケーションサーバ400を通じて連絡を行うことができ、ユーザの目的地を設定する手間を省くことができるとともに、待ち合わせを行う者に安心感を与えることができるとともに、いらいらさせることがなくなる。
【0128】
図15は、実施の形態2における課金の終了を示すシーケンス図である。図15に示すように、車が目的地(最終目的地)に到着すると、カーナビゲーション装置40のシステム制御部49は、目的地到着情報を携帯電話機10Cに送信する(ステップS180)。携帯電話機10Cの端末制御部20は、無線部12およびデータ変換部13を介して目的地到着情報を受信すると(ステップS181)、サービスの終了を通知する終了通知をアプリケーションサーバ400に送信する(ステップS182)。
【0129】
アプリケーションサーバ400のサービス制御部440は、携帯電話機10Cからの終了通知を受信すると、その終了通知を課金サーバ300に転送する(ステップS183)。課金サーバ300は、アプリケーションサーバ400から転送された終了通知を受信すると、サービスに対する課金を終了する(ステップS184)。
【0130】
その後に、携帯電話機10A,10Bがアプリケーションサーバ400にアクセスしても、「目的地に到着しました」という内容の情報が携帯電話機10A,10Bに送信されるだけである(ステップS185a,S185b)。従って、迎えに来た人と会えていない場合であっても、近くにいると認識することができる。
【0131】
以上のように、この実施の形態2においても、車両の走行中に携帯端末10A,10B,10C間で車両の走行に応じて変化する情報についてアプリケーションサーバ400およびコンテンツサーバ500を通じて通信を行うことができ、ユーザの目的地を設定する手間を省くことができるとともに、待ち合わせを行う者に安心感を与えることができ、いらいらさせることもなくなる。
【0132】
なお、上記の実施の形態2では、サービスを提供するサーバが、アプリケーションサーバ400とコンテンツサーバ500とに分けられていたが、1つのサーバ(Webサーバ)でサービスを提供する構成であってもよい。
【0133】
上記の各実施の形態において、携帯電話機やカーナビゲーション装置が所定の情報を送信したり転送したりする処理は、制御プログラムにもとづいて自動的に行うように構成されているのが好ましいが、ユーザの操作に応じて手動で実行される構成であってもよい。なお、携帯電話機10Cが携帯電話機10A等からの情報を自動的にカーナビゲーション装置40に転送する構成であれば、携帯電話機10A等から携帯電話機10Cを介してカーナビゲーション装置40に目的地などに関する情報を遠隔設定できることを意味する。
【0134】
また、携帯電話機10Cが携帯電話機10A,10Bに対して測位要求を送信して、その測位要求にもとづいて、携帯電話機10A,10Bが自動的に現在位置の測位を行い、携帯電話機10Cに対して現在位置の位置情報を送信するように構成されていてもよい。
【0135】
また、ユーザが所有する端末として携帯電話機10A〜10Bを例にあげて説明していたが、そのような端末に限られるわけではなく、携帯容易で通信可能な端末であれば、ノートパソコンやPDAなどの端末であってもよい。また、通信方式も上記の実施の形態にあげた方式に限られるわけではない。
【0136】
さらに、上記の各実施の形態では、一人が二人の人を迎えに行く場合について説明していたが、複数人を迎えに行く場合であってもよい。その場合は、最終目的地と2つ以上の経由地がカーナビゲーション装置40に設定されることになる。
【0137】
また、目的地や経由地が移動したとしても、規定の範囲の移動(例えば数十m以内の範囲)であった場合には、移動していないとみなすようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0138】
本発明は、携帯電話機とカーナビゲーション装置との間のデータ通信を実現する情報通信システムに適用される。
【0139】
また、携帯電話機における位置を測位する手段もGPSを利用する手段に限られず、携帯電話機が位置する基地局の情報などにもとづいて位置を測位する手段であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0140】
【図1】実施の形態1の情報通信システムにおけるネットワーク構成を示す説明図である。
【図2】本願発明における携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図3】本願発明におけるカーナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態1における最初に待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順を示すシーケンス図である。
【図5】実施の形態1における交通情報にもとづく状況の変化について待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順を示すシーケンス図である。
【図6】実施の形態1における目的地の移動にもとづく状況の変化について待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順を示すシーケンス図である。
【図7】実施の形態1における車両の進行状況にもとづく状況の変化について待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順を示すシーケンス図である。
【図8】実施の形態2の情報通信システムにおけるネットワーク構成を示す説明図である。
【図9】本願発明におけるコンテンツサーバおよびアプリケーションサーバの構成を示すブロック図である。
【図10】実施の形態2における課金の開始および最初に待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順(一部)を示すシーケンス図である。
【図11】実施の形態2における最初に待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順(一部)を示すシーケンス図である。
【図12】実施の形態2における交通情報にもとづく状況の変化について待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順を示すシーケンス図である。
【図13】実施の形態2における目的地の移動にもとづく状況の変化について待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順を示すシーケンス図である。
【図14】実施の形態2における車両の進行状況にもとづく状況の変化について待ち合わせを行う者が連絡を取り合う手順を示すシーケンス図である。
【図15】実施の形態2における課金の終了を示すシーケンス図である。
【図16】待ち合わせ場所の連絡を取り合うときに利用されるネットワーク構成を示す説明図である。
【図17】待ち合わせ場所の連絡を取り合う手順を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0141】
10A〜10C 携帯電話機
12 無線部
13 データ変換部
16 ワイヤレス通信I/F
17 GPS受信部
18 データ格納部
19 端末プログラム記憶部
20 端末制御部
40 カーナビゲーション装置
42 GPS受信部
45 ワイヤレス通信I/F
46 交通情報取得部
47 システムプログラム記憶部
48 地図データベース(地図DB)
49 システム制御部
400 アプリケーションサーバ
430 ユーザ管理データベース(ユーザ管理DB)
440 サービス制御部
500 コンテンツサーバ
530 地図データベース(地図DB)
540 コンテンツ管理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の携帯端末と、
第2の携帯端末と、
車両の道案内を行うナビゲーション装置とを備え、
前記第1の携帯端末は、
該第1の携帯端末の位置を測位する第1端末側測位手段と、
該第1端末側測位手段によって測位された位置を示す位置情報を前記第2の携帯端末に送信するとともに、前記第2の携帯端末から送信される車両の目的地への予定到着時間を示す予定到着情報を受信する第1端末側通信手段とを含み、
前記第2の携帯端末は、前記第1端末側通信手段から送信される位置情報を受信して前記ナビゲーション装置に送信するとともに、前記ナビゲーション装置から送信される予定到着情報を前記第1の携帯端末に送信する第2端末側通信手段を含み、
前記ナビゲーション装置は、
前記第2端末側通信手段から送信された位置情報を受信するとともに、予定到着情報を前記第2の携帯端末に送信するナビゲーション側通信手段と、
位置情報にもとづいて目的地を設定する目的地設定手段と、
前記ナビゲーション装置の位置を測位するナビゲーション側測位手段と、
前記目的地設定手段によって設定された目的地への予定到着時間を算出する到着時間算出手段とを含む
ことを特徴とする情報通信システム。
【請求項2】
第1の携帯端末と、
第2の携帯端末と、
車両の道案内を行うナビゲーション装置と、
情報を提供する情報管理サーバとを備え、
前記第1の携帯端末は、
該第1の携帯端末の位置を測位する第1端末側測位手段と、
該第1端末側測位手段によって測位された位置を示す位置情報を前記情報管理サーバに送信するとともに、前記情報管理サーバに登録されている車両の目的地への予定到着時間を示す予定到着情報を受信する第1端末側通信手段とを含み、
前記第2の携帯端末は、前記情報管理サーバに登録されている位置情報を受信して前記ナビゲーション装置に送信するとともに、前記ナビゲーション装置から送信される予定到着情報を前記情報管理サーバに送信する第2端末側通信手段を含み、
前記ナビゲーション装置は、
前記第2端末側通信手段から送信された位置情報を受信するとともに、予定到着情報を前記第2の携帯端末に送信するナビゲーション側通信手段と、
位置情報にもとづいて目的地を設定する目的地設定手段と、
前記ナビゲーション装置の位置を測位するナビゲーション側測位手段と、
前記目的地設定手段によって設定された目的地への予定到着時間を算出する到着時間算出手段とを含み、
前記情報管理サーバは、前記第1端末側通信手段から送信される位置情報を所定の記憶領域に登録し、前記第2端末側通信手段から送信される予定到着情報を前記所定の記憶領域に登録する情報登録手段を含む
ことを特徴とする情報通信システム。
【請求項3】
ナビゲーション装置は、道路の交通情報を取得する交通情報取得手段を含み、
到着時間算出手段は、前記交通情報取得手段によって取得された交通情報にもとづいて車両の目的地への予定到着時間を新たに算出し、
ナビゲーション側通信手段は、前記到着時間算出手段によって算出された予定到着時間を示す予定到着情報を第2の携帯端末に送信する
請求項1または請求項2記載の情報通信システム。
【請求項4】
第1端末側測位手段は、定期的にまたは第1の携帯端末の位置が移動されたときに該第1の携帯端末の位置を測位し、
目的地設定手段は、新たに測位された位置情報にもとづいて目的地を再設定し、
到着時間算出手段は、前記目的地設定手段によって再設定された目的地への予定到着時間を算出する
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の情報通信システム。
【請求項5】
ナビゲーション側測位手段は、定期的にナビゲーション装置の位置を測位し、
到着時間算出手段は、新たに測位された前記ナビゲーション装置の位置にもとづいて、目的地への予定到着時間を算出する
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の情報通信システム。
【請求項6】
第1の携帯端末が、該第1の携帯端末の位置を測位し、測位した位置を示す位置情報を第2の携帯端末に送信し、
前記第2の携帯端末が、前記第1の携帯端末から送信された位置情報を受信してナビゲーション装置に送信し、
前記ナビゲーション装置が、該ナビゲーション装置の位置を測位し、前記第2の携帯端末から送信された位置情報を受信し、受信した位置情報にもとづいて目的地を設定し、設定した目的地への予定到着時間を算出し、該予定到着時間を示す予定到着情報を前記第2の携帯端末に送信し、
前記第2の携帯端末が、前記ナビゲーション装置から送信された予定到着情報を前記第1の携帯端末に送信し、
前記第1の携帯端末が、前記第2の携帯端末から送信された予定到着情報を受信する
ことを特徴とする情報通信方法。
【請求項7】
第1の携帯端末が、該第1の携帯端末の位置を測位し、測位した位置を示す位置情報を情報管理サーバに送信し、
前記情報管理サーバが、前記第1の携帯端末から送信された位置情報を所定の記憶領域に登録し、
第2の携帯端末が、前記情報管理サーバに登録されている位置情報を受信してナビゲーション装置に送信し、
前記ナビゲーション装置が、該ナビゲーション装置の位置を測位し、前記第2の携帯端末から送信された位置情報を受信し、受信した位置情報にもとづいて目的地を設定し、設定した目的地への予定到着時間を算出し、該予定到着時間を示す予定到着情報を前記第2の携帯端末に送信し、
前記第2の携帯端末が、前記ナビゲーション装置から送信された予定到着情報を前記情報管理サーバに送信し、
前記情報管理サーバが、前記第2の携帯端末から送信された予定到着情報を所定の記憶領域に登録し、
前記第1の携帯端末が、前記情報管理サーバに登録されている予定到着情報を受信する
ことを特徴とする情報通信方法。
【請求項8】
ナビゲーション装置が、道路の交通情報を取得し、取得した交通情報にもとづいて車両の目的地への予定到着時間を新たに算出し、算出した予定到着時間を示す予定到着情報を第2の携帯端末に送信する
請求項6または請求項7記載の情報通信方法。
【請求項9】
第1の携帯端末が、定期的にまたは該第1の携帯端末の位置が移動されたときに前記第1の携帯端末の位置を測位し、
ナビゲーション装置が、新たに測位した位置情報にもとづいて目的地を再設定し、再設定した目的地への予定到着時間を算出する
請求項6から請求項8のうちのいずれか1項に記載の情報通信方法。
【請求項10】
ナビゲーション装置が、定期的に該ナビゲーション装置の位置を測位し、新たに測位した前記ナビゲーション装置の位置にもとづいて、目的地への予定到着時間を算出する
請求項6から請求項9のうちのいずれか1項に記載の情報通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−205872(P2007−205872A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−24991(P2006−24991)
【出願日】平成18年2月1日(2006.2.1)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】