説明

携帯電話カメラシステム

第1無線通信ユニット、ビデオカメラ、及び電子計算手段を備える第1装置、及び第2無線通信ユニット、ビデオ表示手段及び電子計算手段を備える第2装置を含むシステムであって、第1装置を、第2装置から所定の通信を受信すると、ビデオカメラを作動させて、ビデオカメラから第2無線通信装置にライブビデオデータを送信するよう構成し、第2無線通信装置を、ビデオ表示手段でライブビデオデータを表示するよう構成するシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1携帯電話送受話器(“発信者”送受話器)を使用して、第2携帯電話を使用可能にするユニット又は第2携帯電話送受話器が設置された環境をチェックするのを、第2ユニット又は送受話器に発信者送受話器からダイヤルして行うシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ビデオ及びカメラ携帯電話は、1台の電話を使用して写真を撮影したり又はビデオクリップを記録した後これをデータファイルとして第2電話に送信することが、よく知られている。これら既存のシステムには、第1電話で取り込んだデータへの不正アクセスを防止する手段がないという短所がある。
【0003】
しかしながら、この出願人は、第2ユニット又は送受話器を、第1即ち、発信者送受話器から発呼可能にし、及び作動可能にして、それにより第2ユニット又は送受話器から第1へのライブビデオ又は他のデータを、各個別の又は全ての送受話器への不正アクセスを防止するセキュリティ手段を用いて、流すシステムについては、気付いていない。
【発明の開示】
【0004】
本発明の第1態様によれば、無線通信ユニット、ビデオカメラ、及び電子計算手段を備える装置を提供しており、該装置を、所定の通信を遠隔無線通信ユニットから受信すると、ビデオカメラを作動させて、ビデオカメラから遠隔無線通信ユニットにライブビデオデータを送信するよう構成する。
【0005】
本発明の第2態様によれば、第1無線通信ユニット、ビデオカメラ、及び電子計算手段を備える第1装置、及び第2無線通信ユニット、ビデオ表示手段及び電子計算手段を備える第2装置を含むシステムを提供しており、第1装置を、第2装置から所定の通信を受信すると、ビデオカメラを作動させて、ビデオカメラから第2無線通信装置にライブビデオデータを送信し、第2無線通信装置を、ビデオ表示手段でライブビデオデータを表示するよう構成する。
【0006】
好適には、(第1)装置にはマイク手段を更に備え、該装置を、マイクロ波手段で集音した音を遠隔(第2)無線通信ユニットにライブビデオデータと共に送信するよう構成する。
【0007】
ライブビデオデータを、ストリーミングデータとして送信してもよい。
【0008】
無線通信ユニットには各々、標準的な携帯電話送信に適する、例えばGSM又は3Gプロトコルで動作するユニットを備えてもよい。
【0009】
遠隔無線通信ユニットには標準的な携帯電話を備え、該携帯電話を、ビデオデータ、及び選択的に音データも受信して表示するよう構成してもよい。
【0010】
(第1)装置には、ビデオカメラ、任意のマイク及び電子計算手段を設けた標準的な携帯電話を備え、該電子計算手段を、所定の通信を信頼性に関してチェックするよう構成してもよい。
【0011】
該所定の通信は、好適には遠隔無線通信ユニットの発呼者ID(例えば、携帯電話番号又はIPアドレスのような任意の他の種類のアドレス等)、及び、数字、アルファベット又は英数字PINコード等のセキュリティコードも含む。
【0012】
この装置の電子計算手段を、好適には、例えば保存したコンピュータプログラム手段で、発呼者ID及びセキュリティコードをチェックして、有効である又は許可されていると判明した場合のみ、ビデオカメラを作動させて、ビデオデータを送信するよう構成する。
【0013】
(第1)装置を、好適には、セキュリティコードの入力を要求し、それにより非作動にすることで改竄されにくくする。
【0014】
装置を(遠隔)第2装置に自発的に、(遠隔)第2装置により最初に交信されることなく、交信するよう構成してもよい。(第1)装置が(遠隔)第2装置と交信した場合、セキュリティコードは全く不要である、というのも(第1)装置は(遠隔)第2装置の電話番号で既にプログラム済みとなるためである。
【0015】
複数の(遠隔)第2装置を、(第1)装置経由でビデオデータにアクセスするよう提供してもよい。各(遠隔)第2装置を、(第1)装置に登録又は割当て、それによりセキュリティを確保し、不正アクセスを防止する必要がある。1台の(遠隔)第2装置を、“マスター”装置として構成して、(第1)装置に、ブルーツゥース(登録商標)等の任意の適当なプロトコルを用いて、登録又は割当ててもよい。ひいては同様に“マスター”装置を利用して、1台又は複数台の“第2の”遠隔装置を構成できる、或はこれらを(第1)装置で直接登録できる。
【0016】
(第1)装置の電子計算手段により直接発呼者ID及び/又はセキュリティコードを認証する代わりに、認証プロセスを、遠隔サーバで、例えばSIP(サーバ識別プロトコル)アーキテクチャを用いて実行してもよい。このように、遠隔認証サーバを、オペレータが操作して、認証に対して課金し、その料金を、装置間の無線通信を可能にしているインフラを提供する通信事業者が徴収する通信料とは別にしてもよい。
【0017】
以下の記述では、用語“発信者”は第2又は遠隔無線通信装置又はユニットを指し、用語“BiB”は第1装置を指す。
【0018】
“発信者”電話が“BiB”電話にダイヤルしても、“BiB”電話は必ずしも鳴る必要はないが、“発信者”からの呼を受信すると、BiB電話は、自動的に発信者に要求されるセキュリティコード(例えば4桁のPINコード)を待つ。
【0019】
この要求を、BiB送受話器にインストールしたソフトウェアで自動的に、複数の異なる方法で、処理できる:
1.パスコードを、発信者の送受話器にインストールしたソフトウェアによって要求した後、BiB送受話器への接続を行う。発信者送受話器の該コードの入力が正しくない場合、BiB送受話器への接続を行わない。正しいコードが発信者送受話器により入力され送信された場合、これを再びBiB送受話器内でチェックして、発信者のIDとパスコードがBiB送受話器にインストールしたソフトウェアに登録されていることを確定的にする。それらが一致した場合、その結果接続を、BiBにより発信者送受話器へのデータ伝送を発信者からの接続要求に基づき許可するか、BiBが接続させるために発信者送受話器と自動的に交信するかして、これを行う。この技術を、SMS(ショート・メッセージ・サービス)プロトコルを使用して実施してもよい。
2.SIP(セッション識別プロトコル):図8を参照すると、発信者送受話器がBiBにダイヤルしている(1)際、該送受話器は実は同時に遠隔サーバに接続しており(2)、一方でBiBへのその接続は遠隔サーバからの承認を待っている状態である。遠隔サーバにより、発信者が接続しようとしているBiB番号をチェックする。該サーバは次にBiBに、この要求に対するBiBの受付を(発信者のID又は電話番号に基づいて)確認するよう(3)要求する。サーバは、その代わりに、発信者にかかるBiBへの接続を認めるかをサーバ自体のデータベース内でチェックしてもよい。発信者を認めた場合(4)、必要に応じて、サーバはその後発信者からPinコードを要求する(5)。発信者ID(又は電話番号)及び/又はPinコード(再び2、3、4及び5)を認証すると、BiB送受話器内のソフトウェアは発信者からの呼を受付け、接続を行う(6)。これはSIP技術と呼ばれている。3G又はビデオ呼等用の通信ネットワークを、線(1)及び(6)に存在させる。
3.SMSを使用して遠隔BiB送受話器を起動させる代わりに、図9に基づいて、3Gネットワーク又は任意の他のネットワーク上の電話接続信号内のデータを、BiB又は発信者送受話器で分析する。これだと既存の通信ネットワーク上で全て可能であり、(SIPで説明したように)追加ネットワークを必要としない。この方法は単なるSMS技術の代替であるだけでなく、より信頼性が高く、高速である。
【0020】
それ以外の方法としては、数回試みて失敗しても、発信者IDが認識されない、或いはパスコードが一致しない場合、自動的に遮断し、その結果、その発信者電話番号をその“BiB”電話に接続不可能にしてもよい。この接続については、後で“BiB”電話又はシステムプロバイダー内でリセット可能にする。
【0021】
“BiB”電話に接続後、“発信者”は、BiB電話周囲の環境を視聴できる。これは、“BiB”電話をカメラに取付けるか否かに依る。このシステムにより、“BiB”電話を置く遠隔位置について監視可能になる。BiB電話を未登録の発信者送受話器からの呼にアクセスするよう設定する場合、この接続を、任意の“発信者”電話から、正しいセキュリティコードの送信の有無にかかわらず、行える。
【0022】
本発明の実施例には、“BiB”電話内で発信者に応答する方法に関するシステム、またBiB電話内の自動接続に関し、該接続を正しいセキュリティコードを認識した後に制御するシステムを有してもよい。
【0023】
こうした技法は、ハッカーが“BiB”電話にアクセスするのを防止するためのものであり、該技法は発信者が誤ったセキュリティコードを入力した回数に基づく他、BiB電話内で発信者電話番号を定義してでも行える。従って、“BiB”電話に接続を試みる他の如何なる電話も、そのIDが“BiB”電話のソフトウェアで認識可能として定義されなければ、拒絶される。
【0024】
安全に、そのBiBに関する“発信者”として、新たな番号を定義する又は旧番号を削除するために、機能を“BiB”電話内に設けてもよい。
【0025】
“BiB”電話システムは完全に携帯可能であり、産業、育児、病院、教育機関、研究所等の領域内で、説明したように、使用できる。
【0026】
セキュリティの観点から、本発明の実施例の重要な特徴として以下を挙げることができる:
1)マスター発信者電話を不正な者が使用した場合でも、彼らはその個人のBiB用PIN又はパスコードを知らないため、BiBにアクセスできない。
2)マスター発信者電話を不正な者が使用した場合でも、彼らは該BiBへの別な発信者アクセス電話を、該BiBが該マスター電話にPIN又はパスコードを要求して、BiBへの追加アクセス電話を設定するので、定義できない。このPIN又はパスコードは入手できないため、設定を完了できない。更にまた、BiB送受話器に、新たなアクセス電話を登録するかの確認を要求してもよい。
3)BiBを不正な者に取られた場合でも、それを使用してBiBにアクセスできない、又は上記2)で説明したように、新たなアクセス電話を設定できない。従って、盗まれたBiBは使い物にならない。
4)BiB送受話器は自動的に、該送受話器のスイッチを入れると、BiBモード(ソフトウェアを起動する)にできる(これは、BiBソフトウェアで利用可能なオプションである)。ユーザがこのソフトウェアを終了したい場合、該ソフトウェアを終了可能にするためにユーザはPIN又はパスコードを入力する必要があるが、そうすることで、場合によっては、BiB送受話器の他のアプリケーションを、該送受話器を通常の携帯電話等のように使用して、使用可能になる。
【0027】
本明細書の記述及び請求項を通して、単語“備える(comprise)”及び“含む(contain)”、及びそれら単語が変化した、例えば“備えて(comprising)”及び“備える(comprises)”は“含むがそれに限定されない”ことを意味し、他の構成部分、添加物、構成要素、整数又はステップを除外することを意図しない(除外しない)。
【0028】
本明細書の記述及び請求項を通じて、単数形は、特に文脈上必要でない限り、複数形を含む。特に、不定冠詞を使用する箇所では、本明細書は、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、複数だけでなく単数も意図するものとして理解すべきである。
【0029】
本発明の特定の態様、実施例又は例に関連して記述した、特徴、整数、特性、合成物、化学成分又は化学基については、ここで記述したどの他の態様、実施例又は例にも、それらと矛盾しない限り、利用可能と理解されるべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明を一層理解し、本発明を実施してもよい方法を示すために、次に添付図に対して言及する。
【0031】
本発明の実施例は、任意のテレビ電話(この電話を発信者と呼ぶ)からでもBiBに交信可能にし、及びパスコードを入力すると自動的に接続可能にすることを目的とする。パスコードが正しければ、BiBは接続を許可する。これについて、図1〜図6で一例として示す。
【0032】
発信者は、BiBが発信者に電話回線を介して音及び/又は画像を転送している間、BiBの周囲での出来事を視聴できることを簡単に説明している。
【0033】
消費者は別にBiBを購入し、その発信者の電話番号及びパスコードをBiB内で定義すると、発信者と何時でも自分の望む時に交信できる。
【0034】
無制限数の電話番号を1台のBiBにアクセス可能にする、又は代わりに特定のパスコード又はコードの有無に関わらず発信者として指定した1つ又は限定数の特定電話番号だけに接続するよう限定可能にできる。従って、BiBを2つの主要な群に分類できる:
i. 制限アクセスBiB
ii. 無制限アクセスBiB
【0035】
制限アクセスBiBとは、1台又は限定数の予め登録した発信者送受話器にのみ、順番に又は並行アクセス/全て一度に、接続可能にする場合のBiBを指す。無制限アクセスBiBとは、多数の発信者送受話器が、事前にBiB送受話器内にそれらを予め登録する必要無く、BiBにアクセス可能にしたBiBを指す。このアクセスもまた同様に、アクセスPinコードの有無にかかわらず、順番に又は並行アクセスにできる。
【0036】
上記で説明したどちらの群のBiBでもまた、以下の2フォーマットの1つとできる:
a) 保護BiB
b) 非保護BiB
【0037】
保護BiBでは、発信者の電話番号をチェックし、これら発信者の携帯電話からの同BiBへの接続を認めるか否かを判断する。接続を認めれば、次に発信者電話番号のPINコードを要求して接続可能にし、この電話番号及びPINコードを認証した後に接続を認めるか、又はこのPINコードの必要無く接続を認めるかができる。
【0038】
非保護BiBでは、発信者がBiBに交信するとすぐに、接続を確立する。
【0039】
BiBは任意の発信音を有する必要はない、というのも発信者の電話番号及びPINコードが認証されると自動的に接続されるからである。その上、BiB電話は、発信者電話が発呼する場合、呼び出し音を鳴らす必要がない。
【0040】
BiBには特定の電話番号、或いは又は加えて、URLアドレスを有してインターネット経由で接続可能にしてもよい。ライブビデオを送信することに加えて、BiB内でビデオクリップを録画して、要求に応じて、それらを発信者に送信可能である:
(i)即座に、要求、即ち発信者の電話からBiBへのダイヤルに基づいて、又は
(ii)予め設定した回数、BiB内のタイマー設定に基づいて、メッセージを特定の発信者電話に送信する。
【0041】
次に図4を参照すると、これはマスター発信者をどのようにしてBiB送受話器内で登録できるかについて示したシーケンス図である。BiBダイヤラーの構成要素を、BiBマスターソフトウェアの一部としてもよい。登録中、該要素によりPIN及び電話の詳細を登録メッセージ用に収集する。該要素はローカルにPIN及び電話番号を保存して、ユーザがBiBにダイヤルを所望する毎にチェックできるようにする。これを、図8で示すように遠隔サーバに保存することもできる。ダイヤル中、該サーバは提供されたPINを登録したPINと照合し、正しければ、SMSメッセージをBiBに送信して、接続を要求する、又はサーバによりデータのロガーを発信者及びBiBに送信して認証を確認する。このデータのロガーには、即座に生成され、この接続用だけに提供されるキーを含んでもよい。従って、BiBは発信者送受話器にビデオ呼を行え、又はビデオ呼を発信者送受話器からBiBに行える。登録及び認証手続き中生成する全てのSMSメッセージを、好適にはBiBメモリから削除する。加えて、全てのBiB関連の呼の詳細を、ログから削除してもよい。サーバを基盤とした構成では、全ての生成したキー及び呼の詳細を、保存又は削除してもよい。
【0042】
次に図5を参照すると、これはBiBがどのように不正なマスター発信者からの登録要求を拒否できるかについて示すシーケンス図である。
【0043】
次に図6を参照すると、これはBiBがどのように誤ったPINコードが入力された場合に、マスター発信者からのアクセスを拒否できるかについて示すシーケンス図である。BiBには如何なる呼も行う必要はない、というのもBiBマスター又はアクセスポイント電話でPINをローカル記録とまず照合するためである。BiBがコールバックしない場合には、所定の制限時間(例えば2分)を割当て、その間発信者はコールバックを待つ。所定の期間が過ぎると、待ち受け画面を終了させ、失敗メッセージを表示させてもよい。
【0044】
次に図7を参照すると、これは補助発信者がどのようにマスター発信者経由でBiB送受話器に登録できるかについて示すシーケンス図である。
【0045】
次に図8を参照すると、発信者送受話器がBiBにダイヤルしている(1)際に、該送受話器が実際に遠隔サーバに同時に接続する(2)が、そのBiBへの接続はサーバからの承認待ちの状態である。遠隔サーバでは、発信者が接続を試みているBiB番号をチェックする。サーバは次にBiBにこの要求に対する受付けを(発信者のID又は電話番号に基づいて)確認する要求を出してもよい。或いは、サーバは代わりに、発信者にかかるBiBへの接続を認めるかを判断するようBiB自体のデータベース内でチェックしてもよい。接続を認めた場合(4)、必要に応じて、サーバはその後発信者からのPinコードを要求する。発信者ID(又は電話番号)及び/又はPinコードを認証する(再び2、3、4及び5)と、BiB送受話器のソフトウェアは発信者からの呼を受付けて、接続を行う(6)。これは、SIP技術と呼ばれている。3G又はビデオ通信用通信ネットワーク等を、線(1)と(6)に設置する。
【0046】
次に図9を参照すると、発信者は3G電話接続データを使用してBiB送受話器に接続している(1)。BiB送受話器でこのデータを分析、チェックしてこの発信者に接続を認めるかを判断する。イエスの場合、BiBはその後Pinコードを(必要に応じて)要求する(2)。発信者がPinコードを、3Gネットワークデータキャリアによって再び送信するようにして入力する(3)。Pinコードが一致した場合、接続が行われる(4)。
【0047】
BiBを、多数の異なる使用カテゴリに分類してもよい。それらは設計技術の範囲内で、形状が異なることが考えられる以外は、類似しており、制限又は無制限接続アクセスに関して選択できる。カテゴリは以下の通りである:
‐ ベビー‐BiB:育児で
‐ R‐BiB:鉄道線路BiB
‐ T‐BiB:交通チェック
‐ E‐BiB:従業員調査BiB
‐ H‐BiB:病院、研究所、会議及び研究組織用BiB
‐ U‐BiB:スポーツ、及び一般の娯楽イベント用ユニバーサルBiB
‐ S‐BiB:セキュリティチェック用セキュリティBiB
【0048】
1.ベビー‐BiB:育児チェック
保育園に、又は乳母に子供を預ける保護者は誰でも、子供が自分から離れている間、子供に具体的に何が起きているのかを知りたいものである。彼らはBiBを子供に、“ベビー‐BiB”として、バッジ又は腕時計の形で、与えられる。保護者は、その結果簡単にその特定BiBに何時でもそのパスコードを使用して交信し、自動的に接続して;子供の様子や子供の周りで起きていることを見ることができる。
【0049】
またBiBを用いて音声又はビデオクリップを記録もでき、それを自動的に保護者の電話に送信してもよい。この機能を、予め設定したタイマーの設定に基づき、或いは、予め決定したメッセージの形での発信者からの要求によって行う。
【0050】
特にこの製品には、無限の可能性や大規模な市場が存在する、というのも全ての保護者が、子供の環境に、自分が傍に居ない時でも“見守りたい”と思っているからである。
【0051】
保育園又は保育者は、保護者は無制限アクセスを有してその日1日で起ったことを視聴するだろうから、この製品について当初は差し控えるかも知れない。しかしながら、保育園が良好なサービスを適切なケア基準下で提供していれば、保護者は不安を全く抱かないだろう。
【0052】
実際、こうしたシステムを保育園又は保育センターが、保護者に提供する利点及び更なるサービスとして導入もできる。そうすることで、保護者に対して、保育園又は保育センターは信頼でき、適切に子供たちを世話しているという保証となるだろう。こうした種類のBiBを、保育園内の遊戯室等特定の場所に、保護者の電話番号をBiBに登録して、彼らが何時でも所望の時に接続して彼らの子供を見られるようにして設置できる。
【0053】
2.R‐BiB:線路BiB
BiBを、踏切に設置して、確実に電車の接近について経過を明らかにできる。電車にはモニタの形で発信元を備えられ、該モニタはBiBに、その経路で順番に作動するパスコードのシステムを利用してアクセスするようになっている。例えば、発信元を、選択した距離、例えば踏切から1kmでBiBにアクセスするようプログラムできる。
【0054】
このシステムにより、生命が救われ、保険会社は数百万ポンド節約でき、一方極少数の電話接続費用が旅行中に掛かるが、これは切符販売で簡単に取り戻せる。
【0055】
3.T‐BiB:交通BiB
BiBを道路の交通信号又は街灯等に設置して、ドライバーを常時BiBと交信可能にして、何時でも、彼らの進行方向を計画又はチェック可能にもできる。こうしたBiBでは、多数の無制限な接続を認められるようにしてもよい。
【0056】
ドライバーが、自分のモバイルに、全てのBiB番号を自分の携帯電話内で保存するためのメモリ又はアクセス手段を持たない可能性もある。ドライバーが番号を知っていれば、ドライバーは容易に直接BiBにダイヤルし接続できるが、一方で自分の電話を、そのBiBがこの接続を受付けるように定義しておく(この処理を常時会費に加えて小額の料金で行なえる)。しかしながら、これは電話帳回線(ここでは118xxxとして言及する)にとって、最善の機会となる、というのも発信者が簡単に電話帳回線と交信でき、従って通り1、通り2、通り3等でBiBに、これらのBiBに関する番号を知る必要無く、接続を図れるためである。118xxx電話帳により、発信者を順番に各接続の間に特定の時間スケールで接続できる。この時間スケールを118xxxオペレータによって問合せ時に設定できる、又は発信者が自分の携帯電話で利用できるオプションを用いて次々にスキップできる。このオプションは、それらの取扱いで収益性の高い手数料を設定し得るため、118xxx電話帳業界に最高のビジネスチャンスを提供するだろう。
【0057】
この機能ではまた、一般大衆が別の都市又は国の天気でさえも、その目的用に割当てたBiBの電話番号にダイヤルして、チェックできる。また同様に、これらのBiB用番号を、118xxx電話帳を介してアクセス可能にできる。
【0058】
4.E‐BiB:従業員調査BiB
これにより、雇用者は自分の会社を調べて、何が起きているかをリアルタイムに生きたフィードバックを把握することが可能になる。同様に、重要なBiBを指定した場所に設置でき、該BiBには雇用者のパスコードでのみアクセスできる。このシステムは、特に異なる場所に建物を持つ雇用者に有用であろう。
【0059】
5.H-BiB:病院、研究室、会議及び研究組織用BiB:
病院、研究室又は研究組織内にBiBを提供して、誰もが病院内の担当の重症患者を視聴し、患者の状態を常時監視、又は病院内での担当患者の外科手術を観察可能にもできる。これにより、研究組織又は研究室内での研究プロジェクトの開発者又はスポンサーが、彼らの所望時に何時でも研究の進捗状況をチェック可能にもする。また同様に、BiBを観察し易い戦略的な位置に置いて、適切なデータを転送する。
【0060】
6.U‐BiB:スポーツ及び一般向け娯楽用ユニバーサルBiB:
これにより、一般大衆がライブでスポーツ又は一般向け娯楽活動を、戦略的に置いたBiBを介して、接続し視聴できる。アクセスを割増料金とする。これは、現在の3G携帯電話技術と同様なBiBの唯一の可能な利用法である;しかしながら、アリーナ内での使用にはダイヤル機能を持たないものの、無限数の電話に接続を許可する特定のE‐BiBを製作することになるだろう。
【0061】
7.S-BiB:家庭用防犯チェック:
これにより、家又は車に、又は戦略的な箇所にBiBを設置して、その場所について遠隔で常時チェックできる。
【0062】
また重要な点は、BiBに動作感知器、熱検出器等のような追加ツールを設けられ、該ツールを作動させ、データを記録して、1台又は複数台の発信者送受話器に、後で送信又はライブで該データを送信できる点である。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】発信者電話とBiBとの間での一般的な通信システムを示す。
【図2】提案したBiB用通信管理システム(CMS-BiB)によるシステム内での発信者電話からBiBへの接続方法を示す。
【図3】BiBのアクセス権をチェックする一般的方法を示す。
【図4】マスター発信者がどのようにBiB送受話器でSMS技術を用いて登録できるかについて示すシーケンス図である。
【図5】BiBがどのように不正なマスター発信者からの登録要求を、SMS技術を用いて拒否できるかについて示すシーケンス図である。
【図6】誤ったPINコードを入力した場合に、BiBがどのようにマスター発信者からのアクセスを拒否できるかについて示すシーケンス図である。
【図7】補助発信者をどのようにBiB送受話器で登録できるかについて示すシーケンス図である。
【図8】セントラル・サーバを、接続を制御するためにBiB送受話器と発信者送受話器との間に存在させた際のシーケンス図である。
【図9】BiBと発信者送受話器との間の認証を、どちらかの送受話器に直接データを転送することによって、SMSに依存せずに行うことに関するシーケンスを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ユニット、ビデオカメラ、及び電子計算手段を備える装置であって、該装置を、所定の通信を遠隔無線通信ユニットから受信すると、ビデオカメラを作動させて、ビデオカメラから遠隔無線通信ユニットにライブビデオデータを送信するよう構成することを特徴とする装置。
【請求項2】
マイク手段を更に備え、マイク手段で集音した音を遠隔無線通信ユニットにライブビデオデータと共に送信するよう構成することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記装置を、ストリーミングデータを送信するよう構成することを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記所定の通信には、遠隔無線通信ユニットの発呼者IDを含むことを特徴とする前記いずれかの請求項に記載の装置。
【請求項5】
前記所定の通信には、数字、アルファベット又は英数字PINコード等のセキュリティコードを含むことを特徴とする前記いずれかの請求項に記載の装置。
【請求項6】
電子計算手段を、例えば保存したコンピュータプログラム手段で、発呼者ID及びセキュリティコードをチェックして、有効である又は許可されていると判明した場合のみ、ビデオカメラを作動させて、ビデオデータを送信するよう構成することを特徴とする請求項4又は5に記載の装置。
【請求項7】
前記装置を、セキュリティコードの入力を要求し、それにより非作動にすることで改竄されにくくすることを特徴とする前記いずれかの請求項に記載の装置。
【請求項8】
前記装置を更に、前記遠隔装置と自発的に、該遠隔装置から所定の通信を受信すること無く、交信するよう構成することを特徴とする前記いずれかの請求項に記載の装置。
【請求項9】
第1無線通信ユニット、ビデオカメラ、及び電子計算手段を備える第1装置、及び第2無線通信ユニット、ビデオ表示手段及び電子計算手段を備える第2装置を含むシステムであって、第1装置を、第2装置から所定の通信を受信すると、ビデオカメラを作動させて、ビデオカメラから第2無線通信装置にライブビデオデータを送信するよう構成し、第2無線通信装置を、ビデオ表示手段でライブビデオデータを表示するよう構成することを特徴とするシステム。
【請求項10】
第1装置にはマイク手段を更に備え、該装置を、マイク手段で集音した音を第2装置にライブビデオデータと共に送信するよう構成することを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1装置を、ストリーミングデータを送信するよう構成することを特徴とする請求項9又は10に記載のシステム。
【請求項12】
前記所定の通信には、第2装置の発呼者IDを含むことを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項13】
前記所定の通信には、数字、アルファベット又は英数字PINコード等のセキュリティコードを含むこと、を特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1装置の電子計算手段を、例えば保存したコンピュータプログラム手段で、発呼者ID及びセキュリティコードをチェックして、有効である又は許可されていると判明した場合のみ、ビデオカメラを作動させて、ビデオデータを送信するよう構成することを特徴とする請求項12又は13に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1装置を、セキュリティコードの入力を要求し、それにより非作動にすることで改竄されにくくすることを特徴とする請求項9から14のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1装置を更に、前記第2装置と自発的に、該第2装置から所定の通信を受信すること無く、交信するよう構成することを特徴とする請求項9から15のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項17】
マスター第2装置として構成する1台の第2装置と、前記マスター第2装置を用いて前記第1装置に割当可能な少なくとも1台の更なる第2装置とを備えることを特徴とする請求項9から16のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項18】
前記第1及び前記第2装置は、互いに区別でき、遠隔サーバを用いて相互通信を許可することを特徴とする請求項9から17のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項19】
前記第1及び/又は第2装置には、標準的な携帯電話送信に適する、例えばGSM又は3Gプロトコルで動作するユニットを備えることを特徴とする請求項9から18のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1及び/又は第2装置のダイヤル及び/又は呼出し機能を、例えばキーロック及び/又はミューティングにより、自動的に使用不能にできるよう構成することを特徴とする請求項9から19のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項21】
情報視聴システムであって、該システムには情報提供者を含み、該提供者をユーザにコンテンツデータを提供するBiB電話とし、該ユーザを“発信者”電話とし、該発信者電話は、情報受信器を用いてネットワーク経由でBiBに接続を確立し、少なくとも1台の携帯端末を用いて、上述したように少なくとも1台のBiBに、所定の操作に応じて、少なくとも該携帯端末の情報を与えるよう動作し、処理を、該携帯端末で発信者が実行する所定の操作に応じて、該携帯端末で、予め設定した情報を利用したパスワードを作成する際、及び発信者電話で、少なくとも該パスワード及び操作情報を送信する際に実行するが、該操作情報は、前記発信者の携帯端末が実行する所定の操作の内、BiB電話内のコンテンツデータを使用するための操作に関し、BiB電話が受信すると、該情報についてBiB電話から送信が有り、セキュリティコードをBiB電話が要求し、それにより正しいセキュリティコードを発信者電話から受信すると、接続を自動的に行うことを特徴とする情報視聴システム。
【請求項22】
パスワードを、その発信者の携帯電話番号にのみ有効なパスワードとすることを特徴とする請求項21のシステム。
【請求項23】
接続を行う場合に課金すること、を特徴とする請求項21又は22のシステム。
【請求項24】
発信者電話がBiB電話に接続している場合、パスワードの必要無しに、情報を見られる又は聞ける、或は視聴できるように構成することを特徴とする請求項21から23のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項25】
情報及び特定の操作を入力するための少なくとも1つのユニット操作部;発信者電話とBiB電話との間の通信を行う送受信装置;パスワードを作成するパスワード作成ユニット;現在時刻情報を出力する時間管理ユニット;及び携帯端末に与える端末固有情報を記録するユニット固有情報記録ユニットを備えることを特徴とする請求項20から24のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項26】
パスワードを限定期間のみ有効にすることを特徴とする請求項21から25のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項27】
パスワードを、1桁、2桁、3桁、4桁以上とでき、該パスワードをユーザにより、又は自動的に通信システム又は電話内で生成できることを特徴とする請求項21から26のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項28】
BiB電話を発信者、発信者電話をBiB電話とするように、電話を各々逆に使用できることを特徴とする請求項21から27のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項29】
BiB電話を、制限数の発信者として1名、2名以上に、同時に該BiB電話に接続可能にするよう、又は無制限のアクセス権を与えて、できる限り多数の発信者電話がBiB電話と交信及び接続できるよう構成することを特徴とする請求項21から28のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項30】
添付図を参照して又は添付図に示すように、以上に詳述したような装置。
【請求項31】
添付図を参照して又は添付図に示すように、以上に詳述したようなシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2008−517544(P2008−517544A)
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−537389(P2007−537389)
【出願日】平成17年10月24日(2005.10.24)
【国際出願番号】PCT/GB2005/004080
【国際公開番号】WO2006/043089
【国際公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願人】(507128595)
【Fターム(参考)】