説明

新規アリールスルホニルグリシン誘導体、それらの調製および薬剤としてのそれらの使用

本発明は、一般式(I)の置換アリールスルホニルグリシン誘導体(式中、基Ra〜Rf、AおよびZは、明細書および特許請求の範囲に定義されている)に関し、これらの誘導体は、代謝障害、特に1型および2型の糖尿病の治療のための医薬組成物の調製に適する。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式の化合物
【化1】

[式中、
aは、H、下記式の基
【化2】

またはC1-6−アルキル基を表し、これは、
1-6−アルキル−カルボニルオキシ、C1-6−アルコキシ−カルボニルオキシ、C1-6−アルコキシ、ヒドロキシ、
アミノ、アミノカルボニルもしくはアミノ−C2-3−アルキルオキシ、(ここで、それぞれの場合において、窒素上に存在する1もしくは2個の水素原子は、互いに独立に、C1-3−アルキル基によって置き換えられていてもよい)、
ヘテロシクロアルキル、へテロシクロアルキルカルボニル、ヘテロシクロアルキルオキシもしくはヘテロシクロアルキル−C1-3−アルキルオキシ
によって置換されていてもよく、
bおよびRcは、それぞれ、互いに独立に、H、ハロゲン、C1-3−アルキル、C2-3−アルケニル、C2-3−アルキニル、C1-3−ペルフルオロアルキル、C1-3−アルコキシ、C1-3−ペルフルオロアルコキシを表すが、但し、それぞれの場合において、基RbおよびRcの一方だけがHを表すことができ、
Aは、CHもしくはNを表すが、但し、合計で4個以下の窒素原子が二環系に存在でき、
Zは、CH、CFもしくはNを表し、
dおよびReは、互いに独立に、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、C1-6−アルキル、C2-6−アルケニル、C2-6−アルキニル、C1-6−フルオロアルキル、C1-6−ペルフルオロアルキル、C3-7−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C1-6−アルコキシ、C1-6−フルオロアルコキシ、C1-6−ペルフルオロアルコキシ、C3-7−シクロアルキルオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、C1-6−アルキルスルファニル、C3-7−シクロアルキルスルファニル、
または、R12N、R12N−CO、R12N−CO−NR3、R12N−SO、R12N−SO2、R12N−SO2−NR3、R4−CO、R4−CO−NR3、R5−SO、R5−SO−NR3、R5−SO2、R5−SO2−NR3−およびR5−CO−O−の中から選択される基、
を表し、ここで、
1は、H、C1-6−アルキル、C3-7−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表し、
2は、H、C1-6−アルキル、C3-7−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表し、
3は、H、C1-6−アルキルもしくはC3-7−シクロアルキルを表し、
4は、C1-6−アルキル、C3-7−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシ、もしくはC1-6−アルキルオキシを表し、
5は、C1-6−アルキル、C3-7−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表し、
fは、H、ハロゲン、C1-3−アルキル、C2-3−アルケニル、C2-3−アルキニル、C1-3−ペルフルオロアルキル、C1-3−アルコキシ、C1-3−ペルフルオロアルコキシもしくはシアノを表すが、
但し、Rd、Re、RfさらにはR1〜R5に対して上に挙げたC1-6−アルキル、C2-6−アルケニル、C2-6−アルキニル、C3-7−シクロアルキル、C1-6−アルキルオキシおよびC3-7−シクロアルキルオキシ基に含まれる基は、それぞれ、
シアノ、ヒドロキシ、C3-7−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C1-6−アルコキシ、C1-6−ペルフルオロアルコキシ、C3-7−シクロアルキルオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、
ならびに、R67N、R67N−CO、R67N−CO−NR8、R67N−SO2−NR8、R9−CO、R9−CO−NR8、R10−SO2、R10−SO2−NR8−およびR10−CO−Oの中から選択される基
の中から選択される基によって、炭素骨格において、互いに独立に、二置換もしくは三置換されていてもよく、ここで、
6は、H、C1-4−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C3-6−シクロアルキル−C1-4−アルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−C1-4−アルキル、アリール、アリール−C1-4−アルキル、ヘテロアリールもしくはヘテロアリール−C1-4−アルキルを表し、
7は、H、C1-4−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C3-6−シクロアルキル−C1-4−アルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−C1-4−アルキル、アリール、アリール−C1-4−アルキル、ヘテロアリールもしくはヘテロアリール−C1-4−アルキルを表し、
8は、H、C1-4−アルキル、C3-6−シクロアルキルもしくはC3-6−シクロアルキル−C1-4−アルキルを表し、
9は、C1-4−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C3-6−シクロアルキル−C1-4−アルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−C1-4−アルキル、アリール、アリール−C1-4−アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1-4−アルキル、ヒドロキシもしくはC1-4−アルキルオキシを表し、
10は、C1-4−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C3-6−シクロアルキル−C1-4−アルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−C1-4−アルキル、アリール、アリール−C1-4−アルキル、ヘテロアリールもしくはヘテロアリール−C1-4−アルキルを表すが、
但し、上記置換基は、共通の炭素原子に結合していてはならず、へテロ原子は、少なくとも2個の炭素原子によって互いに隔てられていなければならず、
また、Rd、ReさらにはR1〜R5に対して上に挙げた基に含まれるアリール、ヘテロアリール、アリールオキシおよびヘテロアリールオキシ基は、それぞれ、
ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、C1-6−アルキル、C2-6−アルケニル、C2-6−アルキニル、C3-7−シクロアルキル、C3-7−シクロアルキル−C1-4−アルキル、C1-6−ペルクロロアルキル、C1-6−フルオロアルキル、C1-6−ペルフルオロアルキル、C1-6−アルコキシ、C1-6−フルオロアルコキシ、C1-6−ペルフルオロアルコキシ、C3-7−シクロアルキルオキシ、C3-7−シクロアルキル−C1-4−アルキルオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、ヘテロシクロアルキル−C1-4−アルキルオキシ、C1-6−アルキルスルファニル、C3-7−シクロアルキルスルファニル、
ならびに、R67N、R67N−CO、R67N−CO−NR8、R67N−SO、R67N−SO2、R67N−SO2−NR8、R9−CO、R9−CO−NR8、R10−SO、R10−SO−NR8、R10−SO2、R10−SO2−NR8−およびR10−CO−Oの中から選択される基(但し、R6〜R10は上で定義された通りである)の中から選択される基
の中から選択される基によって、炭素骨格において、互いに独立に、二置換もしくは三置換されていてもよい]
ならびに、それらの生理学的に許容される塩。
【請求項2】
前記二環複素芳香族基
【化3】

が、ナフタレン、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、キノキサリン、シンノリン、フタラジン、[1,5]ナフチリジン、[1,8]ナフチリジン、ピリド[3,2−d]ピリミジン、ピリミド[5,4−d]ピリミジン、もしくはプテリジンを表し、
a〜Rf、R1〜R10、AおよびZは、請求項1において定義された通りであるが、但し、基RdおよびReの少なくとも一方が、H、ハロゲンもしくはC1-3−アルキルを表す、
請求項1に記載の一般式(I)の化合物、ならびにそれらの生理学的に許容される塩。
【請求項3】
二環複素芳香族基
【化4】

が、ナフタレン、キノリン、キナゾリン、キノキサリンもしくはシンノリンを表し、
aが、H、下記式の基
【化5】

またはC1-4−アルキル基を表し、これは、C1-4−アルコキシ、ヒドロキシ、ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、ピペラジン−1−イルもしくは4−メチル−ピペラジン−1−イルによって置換されていてもよく、
bおよびRcが、互いに独立に、塩素、臭素もしくはC1-2−アルキルを表し、
Zが、CHもしくはNを表し、
dが、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、C1-4−アルキル、C2-4−アルケニル、C2-4−アルキニル、アリール−C2-3−アルキニル、C1-4−フルオロアルキル、C1-4−ペルフルオロアルキル、C3-6−シクロアルキル、C3-6−シクロアルキル−C1-4−アルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−C1-4−アルキル、アリール、アリール−C1-4−アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1-4−アルキル、C1-4−アルコキシ、C1-4−フルオロアルコキシ、C1-4−ペルフルオロアルコキシ、C3-6−シクロアルキルオキシ、C3-6−シクロアルキル−C1-4−アルキルオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、ヘテロシクロアルキル−C1-4−アルコキシ、アリールオキシ、アリール−C1-4−アルキルオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリール−C1-4−アルキルオキシ、C1-4−アルキルスルファニルもしくはC3-6−シクロアルキルスルファニル、
(但し、Rdに対して上に挙げた基に含まれるアリールおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、C1-3−アルキル、トリクロロメチル、フェニル、フェニル−C1-3−アルキル、ヒドロキシ、C1-3−アルコキシカルボニル、フェニルオキシ−C1-3−アルキル、フェニルスルホニル−C1-3−アルキル、モルホリン−4−イル−C1-3−アルキル、シアノ、アミノ、C1-3−アルキルアミノ、ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ、アミノ−C1-3−アルキルアミノ、C1-3−アルキルアミノ−C1-3−アルキルアミノ、ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ−C1-3−アルキルアミノ、N−(アミノ−C1-3−アルキル)−N−(C1-3−アルキル)−アミノ、N−(C1-3−アルキルアミノ−C1-3−アルキル)−N−(C1-3−アルキル)−アミノ、N−[ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ−C1-3−アルキル]−N−(C1-3−アルキル)−アミノ、モルホリン−4−イル、ピペラジン−1−イルもしくは4−(C1-3−アルキル)−ピペラジン−1−イルによって置換されていてもよい)
または、R12N、R12N−CO、R12N−CO−NR3、R12N−SO、R12N−SO2、R12N−SO2−NR3、R4−CO、R4−CO−NR3、R5−SO、R5−SO−NR3、R5−SO2−、およびR5−SO2−NR3の中から選択される基
を表し、ここで、
1は、H、C1-4−アルキル、ヒドロキシ−C1-4−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C3-6−シクロアルキル−C1-4−アルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−C1-4−アルキル、アリール、アリール−C1-4−アルキル、ヘテロアリールもしくはヘテロアリール−C1-4−アルキルを表し、
2は、H、C1-4−アルキル、ヒドロキシ−C1-4−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C3-6−シクロアルキル−C1-4−アルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−C1-4−アルキル、アリール、アリール−C1-4−アルキル、ヘテロアリールもしくはヘテロアリール−C1-4−アルキルを表し、
3は、H、C1-4−アルキル、C3-6−シクロアルキルもしくはC3-6−シクロアルキル−C1-4−アルキルを表し、
4は、C1-4−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C3-6−シクロアルキル−C1-4−アルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリール−C1-4−アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1-4−アルキル、ヒドロキシもしくはC1-4−アルキルオキシを表し、
5は、C1-4−アルキル、C3-6−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリール−C1-4−アルキル、ヘテロアリールもしくはヘテロアリール−C1-4−アルキルを表し、
(但し、R1〜R5に対して上に挙げた基に含まれるアリールおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、シアノ、C1-3−アルコキシ、C1-3−アルコキシカルボニル、カルボキシ、アミノカルボニル、C1-3−アルキルアミノカルボニル、ジ−(C1-3−アルキル)−アミノカルボニル、モルホリン−4−イルカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、アミノ、C1-3−アルキルアミノ、ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ、アミノ−C1-3−アルキル、アミノ−C1-3−アルキルアミノ、C1-3−アルキルアミノ−C1-3−アルキルアミノ、ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ−C1-3−アルキルアミノ、N−(アミノ−C1-3−アルキル)−N−(C1-3−アルキル)−アミノ、N−(C1-3−アルキルアミノ−C1-3−アルキル)−N−(C1-3−アルキル)−アミノ、もしくはN−[ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ−C1-3−アルキル]−N−(C1-3−アルキル)−アミノによって置換されていてもよい)
eが、Rdに対して上で与えられた意味を有するが、但し、基RdおよびReの少なくとも一方は、H、ハロゲンまたはC1-3−アルキルでなければならず、
fが、HもしくはC1-3−アルキルを表す、
請求項2に記載の一般式(I)の化合物、ならびにそれらの生理学的に許容される塩。
【請求項4】
一般式(II)の二環複素芳香族基が、ナフタレンもしくはキノリンを表し、
aが、H、もしくはジ−(C1-3−アルキル)−アミノ基によって置換されていてもよいC1-4−アルキル基を表し、
bおよびRcが、互いに独立に、塩素、臭素もしくはC1-2−アルキルを表し、
Zが、CHを表し、
dがHを表すか、またはReがHを表す場合、Rdはまた、
フッ素、塩素、臭素、シアノ、C1-3−アルコキシ、5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾリル、
アミノカルボニル(ここで、1個の水素原子は、C1-3−アルキル基によって置き換えられていてもよく、これとは独立に、第2の水素原子は、C1-3−アルキル、フェニルもしくはフェニル−C1-3−アルキル基によって置き換えられていてもよい)、および
アミノ(ここで、1個の水素原子は、C1-3−アルキル基によって置き換えられていてもよく、これとは独立に、第2の水素原子は、C1-3−アルキルもしくはフェニルスルホニル基によって置き換えられていてもよい)
の中から選択される基を表すことができ、
eがHを表すか、またはRdがHを表す場合、Reはまた、
フッ素、塩素、臭素、シアノ、C1-3−アルキル、C1-3−アルコキシ、
フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル(これらは、それぞれの場合に、1もしくは2個のC1-3−アルキル基によって置換されていてもよい)、
[1,2,4]オキサジアゾリル(これは、C1-3−アルキル、トリクロロメチル、フェニル、ベンジル、ヒドロキシ、C1-3−アルコキシカルボニル、フェニルオキシメチル、フェニルスルホニルメチルもしくはモルホリン−4−イルメチルによって置換されていてもよい)、
5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]オキサジアゾリル(これは、C1-3−アルキルによって置換されていてもよい)、
ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル(これらは、それぞれの場合に、C1-3−アルキル、シアノ、アミノ、C1-3−アルキルアミノ、ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ、ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ−C1-3−アルキルアミノ、N−[ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ−C1-3−アルキル]−N−(C1-3−アルキル)−アミノ、モルホリン−4−イルもしくはピペラジン−1−イルによって置換されていてもよい)、
ピロリジン−1−イルカルボニル、3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルカルボニル、
および、R12N−CO、R12N−CO−NR3もしくはR4CONR3の式の基
の中から選択される基を表すことができ、ここで、
1は、H、C1-3−アルキル、ヒドロキシ−C1-3−アルキル、C3-6−シクロアルキル−C1-3−アルキル、フェニル、フェニル−C1-3−アルキル、ピリジニルもしくはピリジニル−C1-3−アルキルを表し、
2は、HもしくはC1-3−アルキルを表し、
3は、HもしくはC1-3−アルキルを表し、
4は、C1-3−アルキル、フェニル、フェニル−C1-3−アルキル、ピリジニルもしくはピリジニル−C1-3−アルキルを表すが、
但し、R1〜R4に含まれるフェニルおよびピリジニル基は、塩素、シアノ、メトキシ、カルボキシ、アミノカルボニル、C1-3−アルキルアミノカルボニル、ジ−(C1-3−アルキル)−アミノカルボニル、モルホリン−4−イルカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、アミノ、C1-3−アルキルアミノ、ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ、アミノメチル、ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ−C1-3−アルキルアミノ、もしくはN−[ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ−C1-3−アルキル]−N−(C1-3−アルキル)−アミノによって置換されていてもよく、
fがHもしくはC1-3−アルキルを表す、
請求項3に記載の一般式(I)の化合物、ならびにそれらの生理学的に許容される塩。
【請求項5】
式(II)の二環複素芳香族基が、ナフタレンもしくはキノリンであり、
aが、Hを表し、
bおよびRcが、互いに独立に、塩素、臭素もしくはメチルを表し、
Zが、CHを表し、
dがHを表すか、またはReがHを表す場合、Rdはまた、
1-2−アルコキシ、5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール、N−フェニルスルホニル−N−メチル−アミノ、N−メチル−N−フェニル−アミノカルボニル、N−ベンジル−アミノカルボニルおよびN−ベンジル−N−メチル−アミノカルボニル
の中から選択される基を表すことができ、
eがHを表すか、またはRdがHを表す場合、Reはまた、
メトキシ、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、3,5−ジメチル−イソオキサゾール、3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾリル、5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾリル、5−トリクロロメチル−[1,2,4]オキサジアゾリル、5−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾリル、3−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾリル、5−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾリル、3−ベンジル−[1,2,4]オキサジアゾリル、5−ベンジル−[1,2,4]オキサジアゾリル、5−ヒドロキシ−[1,2,4]オキサジアゾリル、3−エトキシカルボニル−[1,2,4]オキサジアゾリル、3−フェニル−オキシメチル−[1,2,4]オキサジアゾリル、3−フェニルスルホニルメチル−[1,2,4]オキサジアゾリル、5−(モルホリン−4−イルメチル)−[1,2,4]オキサジアゾリル、5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]オキサジアゾリル、4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、4−(ピペラジン−1−イル)−ピリミジニル、2−(モルホリン−4−イル)−ピリミジニル、4−(モルホリン−4−イル)−ピリミジニル、4−(2−ジメチルアミノ−エチルアミノ)−ピリミジニル、4−[N−(2−ジメチルアミノ−エチル)−N−メチル−アミノ]−ピリミジニル、5−(モルホリン−4−イル)−ピラジン−2−イル、5−(2−ジメチルアミノ−エチルアミノ)−ピラジン−2−イル、6−(モルホリン−4−イル)−ピリダジン−3−イル、6−(2−ジメチルアミノ−エチルアミノ)−ピリダジン−3−イル、ピロリジン−1−イルカルボニル、3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルカルボニル、
および、R12N−CO、R12N−CO−NR3もしくはR4CONR3の式の基
の中から選択される基を表すことができ、ここで、
1は、H、C1-3−アルキル、ヒドロキシエチル、シクロへキシルメチル、フェニル、ベンジル、2−フェニル−エチル、ピリジニルもしくはピリジニルメチルを表し、
2は、Hもしくはメチルを表し、
3はHを表し、
4は、フェニル、ベンジル、2−フェニル−エチルもしくはピリジニルを表すが、
但し、R1およびR4に含まれるフェニル、ベンジルおよび2−フェニル−エチル基は、シアノ、メトキシ、カルボキシ、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、モルホリン−4−イルカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニルもしくはアミノメチル基によって置換されていてもよく、
1およびR4に含まれるピリジニルおよびピリジニルメチル基は、塩素原子もしくは2−ジメチルアミノ−エチルアミノもしくはN−(2−ジメチルアミノ−エチル)−N−(メチル)−アミノ基によって置換されていてもよく、
fがHを表す、
請求項4に記載の一般式(I)の化合物、ならびにそれらの生理学的に許容される塩。
【請求項6】
下記一般式の化合物
【化6】

[式中、
bおよびRcは、それぞれ、塩素を表し、
dはHを表すか、またはReがHを表す場合、Rdはまた、
フッ素、塩素、臭素、シアノ、C1-3−アルキル、C1-3−アルコキシ、5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾリル、
アミノカルボニル(ここで、1個の水素原子は、C1-3−アルキル基によって置き換えられていてもよく、これとは独立に、第2の水素原子は、C1-3−アルキル、フェニルもしくはフェニル−C1-3−アルキル基によって置き換えられていてもよい)、および
アミノ(ここで、1個の水素原子は、C1-3−アルキル基によって置き換えられていてもよく、これとは独立に、第2の水素原子は、C1-3−アルキルもしくはフェニルスルホニル基によって置き換えられていてもよい)
の中から選択される基を表すことができ、
eがHを表すか、またはRdがHを表す場合、Reはまた、
フッ素、塩素、臭素、シアノ、C1-3−アルキル、C1-3−アルコキシ、
フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル(これらは、それぞれの場合に、1または2個のC1-3−アルキル基によって置換されていてもよい)、
[1,2,4]オキサジアゾリル(これは、C1-3−アルキル、トリクロロメチル、フェニル、ベンジル、ヒドロキシ、C1-3−アルコキシカルボニル、フェニルオキシメチル、フェニルスルホニルメチルもしくはモルホリン−4−イルメチルによって置換されていてもよい)、
5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]オキサジアゾリル(これは、C1-3−アルキルによって置換されていてもよい)、
ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル(これらは、それぞれの場合に、C1-3−アルキル、シアノ、アミノ、C1-3−アルキルアミノ、ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ、ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ−C1-3−アルキルアミノ、N−[ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ−C1-3−アルキル]−N−(C1-3−アルキル)−アミノ、モルホリン−4−イルもしくはピペラジン−1−イルによって置換されていてもよい)、
ピロリジン−1−イルカルボニル、3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イルカルボニル、
および、R12N−CO、R12N−CO−NR3もしくはR4CONR3の式の基
の中から選択される基を表すことができ、ここで、
1は、H、C1-3−アルキル、ヒドロキシ−C1-3−アルキル、C3-6−シクロアルキル−C1-3−アルキル、フェニル、フェニル−C1-3−アルキル、ピリジニルもしくはピリジニル−C1-3−アルキルを表し、
2は、HもしくはC1-3−アルキルを表し、
3は、HもしくはC1-3−アルキルを表し、
4は、フェニル、フェニル−C1-3−アルキル、ピリジニルもしくはピリジニル−C1-3−アルキルを表すが、
但し、R1〜R4に含まれるフェニルおよびピリジニル基は、塩素、シアノ、メトキシ、カルボキシ、アミノカルボニル、C1-3−アルキルアミノカルボニル、ジ−(C1-3−アルキル)−アミノカルボニル、モルホリン−4−イルカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、アミノ、C1-3−アルキルアミノ、ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ、アミノメチル、ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ−C1-3−アルキルアミノ、もしくはN−[ジ−(C1-3−アルキル)−アミノ−C1-3−アルキル]−N−(C1-3−アルキル)−アミノによって置換されていてもよい]
ならびにそれらの生理学的に許容される塩。
【請求項7】
請求項1に記載の下記化合物:
(1)[[5−(4−アミノカルボニル−ベンジルアミノカルボニル)−ナフタレン−2−イル]−(3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−アミノ]−酢酸、
(2){(3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−[6−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ナフタレン−2−イル]−アミノ}−酢酸、
(3){(3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−[6−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ナフタレン−2−イル]−アミノ}−酢酸、
(4)[(5−ベンジルアミノカルボニル−ナフタレン−1−イル)−(3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−アミノ]−酢酸、
(5)[(3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−(5−ピリミジン−2−イル−ナフタレン−1−イル)−アミノ]−酢酸、
(6){(3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−[5−(5−モルホリン−4−イルメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ナフタレン−2−イル]−アミノ}−酢酸、
(7)((3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−{5−[(ピリジン−3−イルメチル)−アミノカルボニル]−ナフタレン−1−イル}−アミノ)−酢酸、
(8){(3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−[5−(3−フェニル−ウレイド)−ナフタレン−1−イル]−アミノ}−酢酸、
(9)[[5−(3−シアノ−ベンジルアミノカルボニル)−ナフタレン−1−イル]−(3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−アミノ]−酢酸、
(10)[[5−(2−シアノ−ベンジルアミノカルボニル)−ナフタレン−1−イル]−(3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−アミノ]−酢酸、
(11)((3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−{5−[4−(ピペラジン−1−イルカルボニル)−ベンジルアミノカルボニル]−ナフタレン−1−イル}−アミノ)−酢酸、
(12){(3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−[5−(4−メチルアミノカルボニル−ベンジルアミノカルボニル)−ナフタレン−1−イル]−アミノ}−酢酸、
(13){(3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−[5−(3−メチルアミノカルボニル−ベンジルアミノカルボニル)−ナフタレン−1−イル]−アミノ}−酢酸、
(14){(3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−[5−({2−N−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−N−メチル−アミノ]−ピリジン−4−イルメチル}−アミノカルボニル)−ナフタレン−1−イル]−アミノ}−酢酸、
(15)((3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−{6−[5−(2−ジメチルアミノ−エチルアミノ)−ピラジン−2−イル]−ナフタレン−2−イル}−アミノ)−酢酸、
(16){(3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−[6−(4−モルホリン−4−イル−ピリミジン−2−イル)−ナフタレン−2−イル]−アミノ}−酢酸、
(17)[(3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−キノリン−8−イル−アミノ]−酢酸、および
(18)[(3,5−ジクロロ−フェニルスルホニル)−(6−メトキシ−キノリン−8−イル)−アミノ]−酢酸、
ならびにこれらの生理学的に許容される塩。
【請求項8】
無機または有機の酸または塩基と共にある、請求項1から7に記載の化合物との生理学的に許容される塩。
【請求項9】
医薬組成物として使用するための、請求項1から8の1項に記載の化合物。
【請求項10】
I型およびII型糖尿病の治療のための、請求項1から8の1項に記載の化合物。
【請求項11】
請求項1から7の少なくとも1項に記載の化合物、または請求項8に記載の塩を含み、1種または複数の不活性担体および/または希釈剤を共に含んでもよい、医薬組成物。
【請求項12】
I型およびII型糖尿病の治療に適する医薬組成物の調製のための、請求項1から7の少なくとも1項に記載の化合物、または請求項8に記載の塩の使用。
【請求項13】
請求項1から7の少なくとも1項に記載の化合物、または請求項8に記載の塩が、非化学的方法によって、1種または複数の不活性担体および/または希釈剤に組み入れられることを特徴とする、請求項11に記載の医薬組成物を調製する方法。
【請求項14】
一般式(IV)の化合物
【化7】

[式中、
b、Rc、ZおよびAは、請求項1に定義された通りであり、
d’、Re’およびRf’は、請求項1においてRd、ReおよびRfに対して与えられた意味を有するか、または知られている合成方法によってRd、ReおよびRfに変換できる基を表すかのいずれかである]
を、下記一般式の適切な酢酸エステル誘導体
a'−O−(CO)−CH2−X
[式中、
a’は、請求項1においてRaに対して与えられた意味を有するか、または知られている合成方法によってRaに変換できる基を表すかのいずれかであり、
Xは、脱離基を表す]
によってアルキル化し、
望まれる場合、反応の間に反応性基を保護するために用いられる任意の保護基を、後で、もしくは同時に開裂させ、および/または
そのようにして得られた一般式Iの化合物をその塩に変換する、特に、薬剤として用いるために無機または有機の酸または塩基と共にその生理学的に許容される塩に変換することを特徴とする、請求項1から8に記載の一般式(I)の化合物を調製する方法。

【公表番号】特表2011−518138(P2011−518138A)
【公表日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−504477(P2011−504477)
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【国際出願番号】PCT/EP2009/054593
【国際公開番号】WO2009/127723
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)
【Fターム(参考)】