説明

有機化合物

温血動物の診断的および治療的処置において使用するための、特にレニンの活性に依存する疾患(=障害)の処置のための3,4−置換ピペリジン化合物;レニンの活性に依存する疾患の処置のための医薬製剤の製造のためのそのクラスの化合物の使用;レニンの活性に依存する疾患の処置におけるそのクラスの化合物の使用;3,4−置換ピペリジン化合物を含む医薬製剤、ならびに/または3,4−置換ピペリジン化合物を投与することを含む処置の方法、3,4−置換ピペリジン化合物の製造の方法、およびその合成のための新規中間物質および部分的工程を開示する。3,4−二置換ピペリジン化合物は式(I)を有し、式中の記号は本明細書にて定義した意味を有する。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

〔式中、
は非置換または置換シクロアルキルであり;
は非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アルケニル、非置換もしくは置換アルキニル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、非置換もしくは置換シクロアルキルまたはアシルであり;
Wは式IA、IBおよびIC:
【化2】

(式中、アステリスク(*)は部分Wが式Iのピペリジン環の4−炭素に結合している位置を示し、そして式中、
、X、X、XおよびXは炭素および窒素から別個に選択され、ここで式IBのXおよび式ICのXはこれらの意味の1個を有し得るか、またはさらにSおよびOから選択されてよく、ここで炭素および窒素環原子は必要数の水素または置換基Rまたは(以下に示す制約の範囲内に存在すれば)Rを担持して環炭素から4個まで、環窒素から3個まで生じる結合数を完成することができるが;ただし、式IAではXからXの少なくとも2個、好ましくは少なくとも3個が炭素であり、そして式IBおよびICではXからXの少なくとも1個が炭素であり、好ましくはXからXの2個が炭素であり;
yは0、1、2または3であり;
zは0、1、2、3または4であり;
R3はX、X、XおよびXのいずれか1個にだけ結合でき、水素または好ましくは非置換もしくは置換C−C−アルキル、非置換もしくは置換C−C−アルケニル、非置換もしくは置換C−C−アルキニル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、非置換もしくは置換シクロアルキル、ハロ、ヒドロキシ、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、非置換もしくは置換メルカプト、非置換もしくは置換スルフィニル、非置換もしくは置換スルホニル、アミノ、一もしくは二置換アミノ、カルボキシ、エステル化もしくはアミド化カルボキシ、非置換もしくは置換スルファモイル、ニトロまたはシアノであるが、ただしR3が水素であり、yおよびzが0である場合であり;
R4は(yまたはzが2またはそれより大きい場合は別個に)非置換または置換C−C−アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、ハロ、ヒドロキシ、エーテル化またはエステル化ヒドロキシ、非置換または置換メルカプト、非置換または置換スルホニル、非置換または置換スルホニル、アミノ、一または二置換アミノ、カルボキシ、エステル化またはアミド化カルボキシ、非置換または置換スルファモイル、ニトロおよびシアノからなる置換基の群から選択される)
のものから選択される部分であり、
Tはメチレン(−CH−)またはカルボニル(−C(=O)−)であり;そして
R11は水素、ヒドロキシ、ハロ、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、シクロアルキル、ハロ置換シクロアルキル、C−C−アルコキシ、ハロ−C−C−アルコキシまたはシアノである〕
の化合物またはその塩。
【請求項2】
が非置換または置換シクロアルキルであり;
が非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アルケニル、非置換もしくは置換アルキニル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、非置換もしくは置換シクロアルキルまたはアシルであり;
Wが請求項1に記載の式IA、IBおよびIC:
(式中、アステリスク(*)は部分Wが式Iのピペリジン環の4−炭素に結合している位置を示し、そして式中、
、X、X、XおよびXが炭素および窒素から別個に選択され、ここで式IBのXおよび式ICのXはこれらの意味の1個を有し得るか、またはさらにSおよびOから選択されてよく、ここで炭素および窒素環原子は必要数の水素または置換基Rまたは(以下に示す制約の範囲内に存在すれば)Rを担持して環炭素から4個まで、環窒素から3個まで生じる結合数を完成することができるが;ただし、式IAではXからXの少なくとも2個、好ましくは少なくとも3個が炭素であり、そして式IBおよびICではXからXの少なくとも1個が炭素であり、好ましくはXからXの2個が炭素であり;
yが0、1、2または3であり;
zが0、1、2、3または4であり;
R3がX、X、XおよびXのいずれか1個にだけ結合でき、水素または好ましくは非置換もしくは置換C−C−アルキル、非置換もしくは置換C−C−アルケニル、非置換もしくは置換C−C−アルキニル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、非置換もしくは置換シクロアルキル、ハロ、ヒドロキシ、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、非置換もしくは置換メルカプト、非置換もしくは置換スルフィニル、非置換もしくは置換スルホニル、アミノ、一もしくは二置換アミノ、カルボキシ、エステル化もしくはアミド化カルボキシ、非置換もしくは置換スルファモイル、ニトロまたはシアノであるが、ただしR3が水素であり、yおよびzが0である場合であり;
R4が(yまたはzが2またはそれより大きい場合は別個に)非置換または置換C−C−アルキル、非置換または置換C−C−アルケニル、非置換または置換C−C−アルキニル、ハロ、ヒドロキシ、エーテル化またはエステル化ヒドロキシ、非置換または置換メルカプト、非置換または置換スルホニル、非置換または置換スルホニル、アミノ、一または二置換アミノ、カルボキシ、エステル化またはアミド化カルボキシ、非置換または置換スルファモイル、ニトロおよびシアノからなる置換基の群から選択される)
のものから選択される部分であり、
Tがメチレン(−CH−)またはカルボニル(−C(=O)−)であり;そして
R11が水素、ヒドロキシ、ハロ、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、シクロアルキル、ハロ置換シクロアルキル、C−C−アルコキシ、ハロ−C−C−アルコキシまたはシアノである;
の請求項1に記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩であって、
ここでこの請求項で前記の各々の場合で、
ハロまたはハロゲンは特記しない場合、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード、最も好ましくはフルオロ、クロロまたはブロモであり;
非置換または置換アルキルは好ましくは直鎖または分岐している(1回または所望によりおよび可能な場合、さらに多い)C−C20−アルキル、さらに好ましくはC−C−アルキルであり、それは非置換であるか、または以下に記載するような非置換もしくは置換アリール、その各々が非置換もしくは置換アリールに関して以下に記載するように非置換もしくは置換されている、特にフェニルもしくはナフチル、以下に記載するような非置換もしくは置換ヘテロシクリクル、その各々が非置換もしくは置換ヘテロシクリルに関して記載するように非置換もしくは置換されている、特にピロリル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキセチジニル、3−(C−C−アルキル)−オキセチジニル、ピリジル、ピリミジニル、モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラノン−イル、テトラヒドロ−ピラニル、インドリル、インダゾリル、1H−インドアザニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オニル、2H,3H−1,4−ベンゾジオキシニル、ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリルもしくは9Hキサンテニル、その各々が非置換もしくは置換シクロアルキルに関して以下に記載するように非置換もしくは置換されている、特にシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルもしくはシクロヘキシル;ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、トリフルオロメトキシのようなハロ−C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、フェニル−もしくはナフチルオキシ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルカノイルオキシ、ベンゾイル−もしくはナフトイルオキシ、C−C−アルキルチオ、トリフルオロメチルチオのようなハロ−C−C−アルキルチオ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルチオ、フェニル−もしくはナフチルチオ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルチオ、C−C−アルカノイルチオ、ベンゾイル−もしくはナフトイルチオ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキルおよび/もしくはC−C−アルコキシ−C−Cアルキル)−アミノ、モノ−もしくはジ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、ベンゾイル−もしくはナフトイルアミノ、C−C−アルキルスルホニルアミノ、フェニル−もしくはナフチルスルホニルアミノ(ここでフェニルまたはナフチルは非置換であるかまたは1個もしくはそれより多い、特に1から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルホニルアミノ、カルボキシル、C−C−アルキル−カルボニル、C−C−アルコキシ−カルボニル、フェニル−もしくはナフチルオキシカルボニル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノカルボニル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノカルボニル、シアノ、C−C−アルキレン、C−C−アルケニレンもしくは−アルキニレン、C−C−アルキレンジオキシ、スルホニル(−S−OH)、スルホニル(−S(=O)−OH)、C−C−アルキルスルフィニル(C−C−アルキル−S(=O)−)、フェニル−もしくはナフチルスルフィニル(ここでフェニルまたはナフチルは非置換であるかまたは1個もしくはそれより多い、特に1から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルフィニル、スルホニル(−S(O)OH)、C−C−アルキルスルホニル(C−C−アルキル−SO−)、フェニル−もしくはナフチルスルホニル(ここでフェニルまたはナフチルは非置換であるかまたは1個もしくはそれより多い、特に1から3個のC−C−アルコキシ−C−C−アルキルもしくはC−C−アルキル部分により置換されている)、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルホニル、スルファモイルおよびN−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル、フェニル−、ナフチル、フェニル−C−C−アルキルもしくはナフチル−C−C−アルキル)−アミノスルホニルから選択される1個もしくはそれより多い、例えば3個までの部分により置換されており;
非置換または置換アルケニルは2から20個の炭素原子を有し、そして1個またはそれより多い二重結合を含み、そして非置換または置換アルキルに関して前記したように非置換または置換されているC−C−アルケニルがさらに好ましく;
非置換または置換アルキニルは2から20個の炭素原子を有し、そして1個またはそれより多い三重結合を含み、そして非置換または置換アルキルに関して前記したように非置換または置換されているC−C−アルキニルがさらに好ましく;
非置換または置換アリールは6から22個の炭素原子を有する単または多環式、特に単環式、二環式または三環式アリール部分、特にフェニル、ナフチル、インデニル、フルオレニル、アセナフチレニル、フェニルエニルまたはフェナントリルであり、そして非置換であるか、または好ましくは式−(C−C−アルキレン)−(X)r−(C−C−アルキレン)−(Y)s−(C−C−アルキレン)−Hの置換基(式中、C−アルキレンは結合アルキレンの代わりに単結合が存在することを意味し、rおよびsは各々他のものとは別個に0または1であり、そしてXおよびYの各々は、存在し、そして他のものとは別個である場合、−O−、−NV−、−S−、−C(=O)−、−C(=S)、−O−CO−、−CO−O−、−NV−CO−;−CO−NV−;−NV−SO−、−SO−NV;−NV−CO−NV−、−NV−CO−O−、−O−CO−NV−、−NV−SO−NV−(ここでVは水素または以下で定義するような非置換もしくは置換アルキルであり、特にC−C−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルおよびハロ−C−C−アルキル;例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルもしくはtert−ブチルのようなC−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、3−メトキシプロピルもしくは2−メトキシエチルのようなC−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルオキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルオキシカルボニル−C−C−アルキル、アミノメチルのようなアミノ−C−C−アルキル、(N−)モノ−もしくは(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノ−C−C−アルキル、モノ−(ナフチル−もしくはフェニル)−アミノ−C−C−アルキル、モノ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキル−O−CO−NH−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキル−NH−CO−NH−C−C−アルキル、C−C−アルキル−NH−SO−NH−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、カルボキシ−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルキルオキシカルボニル−C−C−アルコキシ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノカルボニル−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルカノイルオキシ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、モノ−ジ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ、N−モノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノ、C−C−アルカノイルアミノ、C−C−アルキルスルホニルアミノ、C−C−アルキル−カルボニル、ハロ−C−C−アルキルカルボニル、ヒドロキシ−C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルカルボニル、アミノ−C−C−アルキルカルボニル、(N−)モノ−もしくは(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシ−カルボニル、ヒドロキシ−C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシカルボニル、アミノ−C−C−アルコキシカルボニル、(N−)モノ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルコキシカルボニル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノカルボニル、N−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルカルバモイルまたはN−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノスルホニルから選択される)である);
−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニル、ナフチル、特にヘテロシクリルに関して以下で定義するようなヘテロシクリル、好ましくはピロリル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、ピラゾリル、ピラゾリジノニル、N−(C−C−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−C−C−アルキルもしくはナフチル−C−C−アルキル)−ピラゾリジノニル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキセチジニル、3−C−C−アルキル−オキセチジニル、ピリジル、ピリミジニル、モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラン−オニル、インドリル、インダゾリル、1H−インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オニル、ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリルまたは9H−キサンテニルから選択されるもの、フェニル−もしくはナフチル−もしくはヘテロシクリル−C−C−アルキルもしくは−C−C−アルキルオキシ、ここでヘテロシクリルは以下で定義するような、好ましくはピロリル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、ピラゾリル、ピラゾリジノニル、N−(C−C−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−C−C−アルキルもしくはナフチル−C−C−アルキル)−ピラゾリジノニル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキセチジニル、ピリジル、ピリミジニル、モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラノン−イル、インドリル、インダゾリル、1H−インダザニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オニル、ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリルまたは9H−キサンテニルから選択されるもの;例えばベンジルもしくはナフチルメチル、トリフルオロメチルのようなハロ−C−C−アルキル、フェニルオキシ−もしくはナフチルオキシ−C−C−アルキル、フェニル−C−C−アルコキシ−もしくはナフチル−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ジ−(ナフチル−もしくはフェニル)−アミノ−C−C−アルキル、ジ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、ベンゾイル−もしくはナフトイルアミノ−C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチルスルホニルアミノ−C−C−アルキル(ここでフェニルまたはナフチルは非置換であるかまたは1個もしくはそれより多い、特に1から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、カルボキシ−C−C−アルキル、ハロ、特にフルオロもしくはクロロ、ヒドロキシ、フェニル−C−C−アルコキシ(ここでフェニルは非置換であるかまたはC−C−アルコキシおよび/もしくはハロにより置換されている)、トリフルオロメトキシのようなハロ−C−C−アルコキシ、フェニル−もしくはナフチルオキシ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、フェニル−もしくはナフチル−オキシ−C−C−アルキルオキシ、ベンゾイル−もしくはナフトイルオキシ、トリフルオロメチルチオのようなハロ−C−C−アルキルチオ、フェニル−もしくはナフチルチオ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルチオ、ベンゾイル−もしくはナフトイルチオ、ニトロ、アミノ、ジ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ、ベンゾイル−もしくはナフトイルアミノ、フェニル−もしくはナフチルスルホニルアミノ(ここでフェニルまたはナフチルは非置換であるかまたは1個もしくはそれより多い、特に1から3個のC−C−アルコキシ−C−C−アルキルもしくはC−C−アルキル部分により置換されている)、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルホニルアミノ、カルボキシル、(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルコキシカルボニル、ハロ−C−C−アルコキシカルボニル、フェニル−もしくはナフチルオキシカルボニル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルコキシカルボニル、(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−モノもしくはN,N−ジ−(ナフチル−、フェニル−、C−C−アルキルオキシフェニルおよび/もしくはC−C−アルキルオキシナフチル−)アミノカルボニル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノカルボニル、シアノ、C−C−アルキレン(これは非置換であるかまたは1から4個のC−C−アルキル置換基により置換され、そしてアリール部分の2個の隣接する環原子に結合している)、C−C−アルケニレンもしくは−アルキニレン(これはアリール部分の2個の隣接する環原子に結合している)、スルフェニル、スルフィニル、C−C−アルキルスルフィニル、フェニル−もしくはナフチルスルフィニル(ここでフェニルまたはナフチルは非置換であるか、または置換1個もしくはそれより多い、特に1から3個のC−C−アルコキシ−C−C−アルキルもしくC−C−アルキル部分により置換されている)、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルフィニル、スルホニル、C−C−アルキルスルホニル、ハロ−C−C−アルキルスルホニル、ヒドロキシ−C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルスルホニル、アミノ−C−C−アルキルスルホニル、(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキルスルホニル、フェニル−もしくはナフチルスルホニル(ここでフェニルまたはナフチルは非置換であるか、または1個もしくはそれより多い、特に1から3個のC−C−アルコキシ−C−C−アルキルもしくはC−C−アルキル部分により置換されている)、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルホニル、スルファモイルおよびN−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル、フェニル−、ナフチル、フェニル−C−C−アルキルおよび/もしくはナフチル−C−C−アルキル)−アミノスルホニルからなる群から別個に選択される1個もしくはそれより多い、特に1から3個の部分により置換されおり;
非置換または置換ヘテロシクリルは3から22個、さらに好ましくは3から14個の環原子および窒素、酸素、硫黄から別個に選択される1個またはそれより多い、好ましくは1から4個のヘテロ原子を有する単、二または多環式、好ましくは単または二環式、不飽和、部分的飽和または飽和環系であり、そして非置換であるか、または好ましくはアリールに関して前記で言及した置換基から別個に選択される1個またはそれより多い、例えば3個までの置換基により置換されており;好ましくは直前に記載した通り非置換または置換されているヘテロシクリルは以下の部分から選択され、ここでアステリスクは式Iの分子の残りの部分への結合点を印し:
【化3】

【化4】

【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

【化9】

【化10】

ここでNHが存在する各々の場合で、アステリスクを有する結合は各々のヘテロシクリル部分を分子の残りの部分に連結しており、Hは該結合と置き換えられ得るか、および/またはHは置換基、好ましくは前記で定義したような置換基により置き換えられ得て;特に好ましくは、ヘテロシクリルはピロリル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、ピラゾリル、ピラゾリジノニル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキセチジニル、ピリジル、ピリミジニル、モルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラノン−イル(=オキソ−テトラヒドロフラニル)、テトラヒドロ−ピラニル、インドリル、インダゾリル、1H−インダザニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オニル、2H,3H−1,4−ベンゾジオキシニル、ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリルまたはチオフェニルであり、その各々は非置換であるか、または置換アリールに関して前記で言及したような、好ましくはC−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルオキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、カルボキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルオキシカルボニル−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、アミノ−C−C−アルコキシ、N−C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルコキシ、カルバモイル−C−C−アルコキシ、N−C−C−アルキルカルバモイル−C−C−アルコキシ、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−C−C−アルキルおよび/もしくはナフチル−C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイル、C−C−アルコキシ−C−C−アルカノイル、カルボキシ、C−C−アルキルオキシカルボニル−C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルカルボニル、カルバモイルならびにN−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルカルバモイルからなる群から別個に選択される1個もしくはそれより多い、例えば3個までの置換基により置換されており;NH環員を含む複素環の場合、結合が炭素または酸素原子を介する限り、置換基は好ましくはHの代わりに窒素で結合でき;
非置換または置換シクロアルキルは単または多環式、さらに好ましくは単環式、C−C10−シクロアルキルであり、それは1個またはそれより多い二重および/または三重結合(例えばシクロアルキニルで)を含むことができ、そして非置換であるか、または好ましくはアリールに関して置換基として前記で言及したものから別個に選択される1個もしくはそれより多い、例えば1から3個の置換基により置換されており;好ましくはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルであり;
アシルは非置換もしくは置換アリール−カルボニルもしくは−スルホニル、非置換もしくは置換ヘテロシクリルカルボニルもしくは−スルホニル、非置換もしくは置換シクロアルキルカルボニルもしくは−スルホニル、ホルミルまたは非置換もしくは置換アルキルカルボニルもしくは−スルホニルであり、ここで非置換または置換アリール、非置換または置換ヘテロシクリル、非置換または置換シクロアルキルおよび非置換または置換アルキルは前記のものであり;C−C−アルカノイルが好ましく;
エーテル化またはエステル化ヒドロキシは前記で定義したようなアシルでエステル化された、特に低級アルカノイルオキシの;または好ましくはアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロシクリルもしくはシクロアルキルでエーテル化されたヒドロキシであり、その各々は非置換または置換されており、そして好ましくは対応する非置換または置換部分に関して前記のものであり;特に好ましいのは
非置換または特に置換C−C−アルキルオキシ、特にC−C−アルコキシ;フェニル、テトラゾリル、テトラヒドロフラン−オニル、オキセチジニル、3−(C−C−アルキル)−オキセチジニル、ピリジルまたは2H,3H−1,4−ベンゾジオキシニルから選択される置換基を有するもので、その各々は非置換であるか、またはC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、フェニルオキシ(ここでフェニルは非置換であるか、またはC−C−アルコキシおよび/もしくはハロにより置換されている)、フェニル−C−C−アルコキシ(ここでフェニルは非置換であるか、またはC−C−アルコキシおよび/もしくはハロにより置換されている)、ハロ、アミノ、N−モノ−もしくはN,N−ジ(C−C−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−C−C−アルキルもしくはナフチル−C−C−アルキル)アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、カルボキシ、N−モノ−もしくはN,N−ジ(C−C−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−C−C−アルキルもしくはナフチル−C−C−アルキル)−アミノカルボニル、モルホリノ、モルホリノ−C−C−アルコキシ、ピリジル−C−C−アルコキシ、ピラゾリル、4−C−C−アルキルピペリジン−1−イルならびにシアノから別個に選択される1個もしくはそれより多い、好ましくは3個まで、例えば1もしくは2個の置換基により置換されており;
非置換または、前記の非置換もしくは置換アリールで置換されたアリールオキシ、特に非置換であるかまたは直前に記載した通り置換されたフェニルを有するフェニルオキシ;または
非置換または前記の非置換もしくは置換ヘテロシクリルで置換されたヘテロシクリルオキシ、好ましくはテトラヒドロピラニルオキシであり;
置換メルカプトは前記で定義したようなアシル、特に低級アルカノイルオキシでチオエステル化された;または好ましくはアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロシクリルもしくはシクロアルキルでチオエステル化されたメルカプトでよく、その各々は非置換または置換されており、そして好ましくは対応する非置換または置換部分に関して前記のものであり;特に好ましいのはエーテル化ヒドロキシで対応する部分に関して直前に記載したような非置換または置換C−C−アルキルまたはアリールでの、非置換もしくは特に置換C−C−アルキルチオまたは非置換もしくは置換アリールチオであり;
置換スルフィニルまたはスルホニルはアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキルで置換されてよく、その各々は非置換または置換されており、そして好ましくは対応する非置換または置換部分に関して前記したようなものであり;特に好ましいのはエーテル化ヒドロキシの下で対応する部分に関して直前に記載したような非置換または置換C−C−アルキルまたはアリールでの非置換もしくは特に置換C−C−アルキルスルフィニルもしくは−スルホニルまたは非置換もしくは置換アリールスルフィニルもしくは−スルホニルであり;
一または二置換アミノでは、アミノは1個のアシル、特にC−C−アルカノイル、フェニルカルボニル、C−C−アルキルスルホニルまたはフェニルスルホニルから選択される1個またはそれより多い置換基により置換されており、ここでフェニルは非置換であるか、または1から3個のC−C−アルキル基ならびにアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロシクリルおよびシクロアルキルから選択される1もしくは2個の部分により置換されており、そしてその各々は非置換または置換されており;好ましいのは、C−C−アルカノイルアミノ、モノ−もしくはジ−(フェニル、ナフチル、C−C−アルコキシ−フェニル、C−C−アルコキシナフチル、ナフチル−C−C−アルキルもしくはフェニル−C−C−アルキル)−カルボニルアミノ(例えば4−メトキシベンゾイルアミノ)、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキルおよび/もしくはC−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−アミノまたはモノ−もしくはジ−(フェニル、ナフチル、C−C−アルコキシ−フェニル、C−C−アルコキシナフチル、フェニル−C−C−アルキル、ナフチル−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−ナフチル−C−C−アルキルまたはC−C−アルコキシ−フェニル−C−C−アルキル)−アミノであり;
エステル化カルボキシでは好ましくはアルキルオキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニルまたはシクロアルキルオキシカルボニルであり、ここでアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびシクロアルキルは非置換または置換されており、そして対応する部分およびその置換基は好ましくは前記で記載した通りであり;好ましいのはC−C−アルコキシカルボニル、フェニル−C−C−アルコキシカルボニル、ナフチル−C−C−アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニルまたはナフトキシカルボニルであり;
アミド化カルボキシではアミド官能基のカルボニルに結合したアミノ部分は非置換であるか、または置換アミノに関して記載した通り置換されているが、好ましくはアミノ置換基としてアシルを含まず;好ましいのはモノ−もしくはジ−(C−C−アルキルおよび/もしくはC−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−アミノカルボニルまたはモノ−もしくはジ−(C−C−アルキルオキシフェニル、C−C−アルキルオキシナフチル、ナフチル−C−Cアルキルもしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノカルボニルであり;
置換スルファモイルでは、スルファモイル官能基のスルホニルに結合したアミノ部分は非置換であるか、または置換アミノに関して記載した通り置換されているが、好ましくはアミノ置換基としてアシルを含まず;好ましいのは、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキルおよび/もしくはC−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−アミノスルホニルまたはモノ−もしくはジ−(C−C−アルキルオキシフェニル、C−C−アルキルオキシナフチル、ナフチル−C−Cアルキルもしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノスルホニルであり;そして
非置換または置換C−C−アルキル、非置換または置換C−C−アルケニルおよび非置換または置換C−C−アルキニルならびにその置換基は対応する(非)置換アルキル、(非)置換アルケニルおよび(非)置換アルキニル部分の下で前記のように定義されるが、アルキル、アルケニルまたはアルキニル部分に規定数の炭素原子を有する。
【請求項3】
R1がC−C−シクロアルキルであり;
R2がフェニル−C−C−アルキル、ジ−(フェニル)−C−C−アルキル、ナフチル−C−C−アルキル、フェニル、ナフチル、ピリジル−C−C−アルキル、インドリル−C−C−アルキル、1H−インダゾリル−C−C−アルキル、キノリル−C−C−アルキル、イソキノリル−C−C−アルキル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル−C−C−アルキル、2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オニル−C−C−アルキル9−キサンテニル−C−C−アルキル、1−ベンゾチオフェニル−C−C−アルキル、ピリジル、インドリル、1H−インダゾリル、キノリル、イソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オニル、9−キサンテニルまたは1−ベンゾチオフェニルであり、ここで各フェニル、ナフチル、ピリジル、インドリル、1H−インダゾリル、キノリル、イソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オニルまたは1−ベンゾチオフェニルは非置換であるか、またはC−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルオキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、カルボキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシカルボニル−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、アミノ−C−C−アルコキシ、N−C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルコキシ、カルバモイル−C−C−アルコキシ、N−C−C−アルキルカルバモイル−C−C−アルコキシ、C−C−アルカノイル、C−C−アルキルオキシ−C−C−アルカノイル、C−C−アルコキシ−C−C−アルカノイル、カルボキシル、カルバモイルおよびN−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルカルバモイル
からなる群から別個に選択される1個もしくはそれより多い、例えば3個までの置換基により置換されており;
Wが式IA:
【化11】

(式中、アステリスク(*)は、部分Wが式Iのピペリジン環の4−炭素に結合している位置を示し、そしてここでXおよびXの一方は窒素またはCHであるが、他方ならびにX、XおよびXはCHであり;好ましくは、ただしR3はXもしくはX、または好ましくはXもしくはXに結合している)の部分、または式IB:
【化12】

(式中、アステリスク(*)は、部分Wが式Iのピペリジン環の4−炭素に結合している位置を示し、そしてここでXはCH、NH、SまたはOであり、そしてX、Xおよび(好ましくはXがCHまたはNである場合)Xの1個、さらに好ましくはXはNであるが、その他は各々CHであるが、ただし少なくとも1個の環窒素(N、またはXの場合はNH)が存在し、そして次いでR3は好ましくはXに結合しており;好ましくはXはCHまたはNであり、XはCHまたはNであり、XはCHまたはNであり、そしてXはNH、OまたはSであるが、ただしX、XおよびXのせいぜい1個がNであり;そして好ましくは、ただしR3はXもしくはX、または好ましくはXもしくはXに結合している)の部分、
または式IC:
【化13】

(式中、アステリスク(*)は、部分Wが式Iのピペリジン環の4−炭素に結合している位置を示し、そしてここでXはCH、NH、SまたはOであり、そしてX、XおよびXの1個はNであるが、その他はCHであるが、ただし少なくとも1個の環窒素(N、またはXの場合はNH)が存在し、;好ましくはXはSまたはOであり、XはCHまたはNであり、XはCHまたはNであり、そしてXはCHまたはNであるが、ただしX、XおよびXのせいぜい1個がNであり;そして好ましくは、ただしR3はXまたは好ましくはXもしくはXに結合している)の部分のいずれかであり、
ここで、R3が結合していると記載する限り、R3が環員NH、CHまたはCHの水素原子の代わりに式IA、IBまたはICの部分に結合している各々の場合で部分R3は存在し;
yは0または1、好ましくは0であり、そしてzは0、1または2、好ましくは0または1であり;
R3は水素または好ましくはC−C−アルキルオキシ−C−C−アルキルオキシ、フェニルオキシ−C−C−アルキル、フェニル、ピリジル、フェニル−C−C−アルコキシ、フェニルオキシ、フェニルオキシ−C−C−アルコキシ、ピリジル−C−C−アルコキシ、テトラヒドロピラニルオキシ、2H,3H−1,4−ベンゾジオキシニル−C−C−アルコキシ、フェニルアミノカルボニルもしくはフェニルカルボニルアミノであり、ここで各フェニルまたはピリジルは非置換であるか、またはC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、フェニル−C−C−アルコキシ、ここでフェニルは非置換であるかまたはC−C−アルコキシおよび/もしくはハロにより置換されており、カルボキシ−C−C−アルキルオキシ、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノカルボニル−C−C−アルキルオキシ、ハロ、アミノ、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、モルホリノ−C−C−アルコキシ、チオモルホリノ−C−C−アルコキシ、ピリジル−C−C−アルコキシ、ピラゾリル、4−C−C−アルキルピペリジン−1−イル、テトラゾリル、カルボキシル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキルアミノ)−カルボニルおよびシアノから別個に選択される1個もしくはそれより多い好ましくは3個まで、例えば1もしくは2個の置換基により置換されているか;または2−オキソ−3−フェニル−テトラヒドロピラゾリジン−1−イル、オキセチジン−3−イル−C−C−アルキルオキシ、3−C−C−アルキル−オキセチジン−3−イル−C−C−アルキルオキシもしくは2−オキソ−テトラヒドロフラン−4−イル−C−C−アルキルオキシであり;ただしR3が水素である場合、yおよびzは0(ゼロ)であり;
R4は存在する場合、ヒドロキシ、ハロまたはC−C−アルコキシであり;
Tはメチレンまたはカルボニルであり、そして
R11は水素である;
請求項1に記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
R1がC−C−シクロアルキルであり;
R2がフェニル−C−C−アルキル、ジ−(フェニル)−C−C−アルキル、フェニル、インドリル−C−C−アルキル、1H−インダゾリル−C−C−アルキル、9−キサンテニル−C−C−アルキル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニルまたは2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オニルであり、ここで各フェニル、インドリル、1H−インダゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オニルは非置換であるか、またはC−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、カルボキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシカルボニル−C−C−アルキル、ハロ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシおよびC−C−アルキルオキシ−C−C−アルカノイルからなる群から別個に選択される3個までの置換基により置換されており;
Wが式IA:
【化14】

(式中、アステリスク(*)は部分Wが式Iのピペリジン環の4−炭素に結合している位置を示し、そして式中、XおよびXの一方は窒素またはCHであるが、他方ならびにX、XおよびXはCHであるが;ただし、R3はXもしくはXまたは好ましくはXもしくはXに結合している)の部分か、または式IC:
【化15】

(式中、アステリスク(*)は部分Wが式Iのピペリジン環の4−炭素に結合している位置を示し、そして式中、
がOであり、XはCHまたはNであり、XはCHであり、そしてXはCHまたはNであるが、ただしXおよびXのせいぜい1個がNであり;そして、ただしR3はXまたは好ましくはXもしくはXに結合している)の部分のいずれかであり;
ここで、R3が結合していると記載する限り、R3が環員NHまたはCHの水素原子の代わりに式IAまたはICの部分に結合している各々の場合で部分R3は存在し;
yは0または1、好ましくは0であり、そしてzは0、1または2、好ましくは0または1であり;
R3が水素または好ましくはC−C−アルキルオキシ−C−C−アルキルオキシ、フェニル、ピリジル、フェニル−C−C−アルコキシ、フェニルオキシ、フェニルオキシ−C−C−アルコキシ、ピリジル−C−C−アルコキシ、テトラヒドロピラニルオキシ、2H,3H−1,4−ベンゾジオキシニル−C−C−アルコキシ、フェニルアミノカルボニルもしくはフェニルカルボニルアミノであり、ここで各フェニルまたはピリジルは非置換であるか、またはヒドロキシ、C−C−アルコキシ、ハロ、アミノおよびN−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)アミノから別個に選択される3個まで、例えば1もしくは2個の置換基により置換されているが、ただしR3が水素である場合、次いでyおよびzは0(ゼロ)であり;
R4が、存在する場合(z=1)ヒドロキシ、ハロまたはC−C−アルコキシであり;
Tがカルボニルまたは好ましくはメチレンであり、そして
R11が水素である;
請求項1に記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
以下の立体配置:
【化16】

(式中R1、R2、R11、TおよびWは請求項1から4のいずれかの式Iの化合物に関して定義する通りである)を有する請求項1から4のいずれかに記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
以下の式:
【化17】

【化18】

【化19】

【化20】

【化21】

を有する化合物の群から選択される請求項1に記載の式Iの化合物、または各々の場合でその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
以下の表:
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【表12】

【表13】

【表14】

【表15】

【表16】

【表17】

【表18】

【表19】

【表20】

【表21】

【表22】

【表23】

【表24】

【表25】

【表26】

【表27】

【表28】

【表29】

【表30】

【表31】

【表32】

【表33】

【表34】

【表35】

【表36】

【表37】

【表38】

【表39】

【表40】

【表41】

【表42】

【表43】

【表44】

【表45】

【表46】

【表47】

【表48】

【表49】

【表50】

【表51】

【表52】

【表53】

【表54】

【表55】

【表56】

【表57】

【表58】

【表59】

【表60】

【表61】

【表62】

【表63】

【表64】

で示すような式:
【化22】

の化合物から選択される請求項1に記載の式Iの化合物、または各々の場合でその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
式I:
【化23】

(式中、
は非置換または置換シクロアルキルであり;
は非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アリール、または非置換もしくは置換ヘテロシクリルであり;
Wは式IAおよびIC:
【化24】

(式中、アステリスク(*)は部分Wが式Iのピペリジン環の4−炭素に結合している位置を示し、そして式中、
X1、X2、X3、X4およびX5は炭素および窒素から別個に選択され、好ましくは炭素であり、ここで式ICのXはこれらの意味の1個を有し得るか、またはさらにSおよびOから選択されてよく、ここで炭素および窒素環原子は必要数の水素または置換基Rまたは(以下に示す制約の範囲内に存在すれば)Rを担持して環炭素から4個まで、環窒素から3個まで生じる結合数を完成することができるが;ただし、式IAではXからXの少なくとも2個、好ましくは少なくとも3個が炭素であり、そして式IBおよびICではXからXの少なくとも1個が炭素であり、好ましくはXからXの2個が炭素であり;
yは0または1であり;
zは0または1であり;
R3はX、X、XおよびXのいずれか1個にだけ結合でき、水素または好ましくは非置換もしくは置換C−C−アルキル、非置換もしくは置換C−C−アルキニル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、非置換もしくは置換シクロアルキル、ヒドロキシ、エーテル化ヒドロキシまたはシアノであるが、
ただしR3が水素であり、yおよびzが0である場合であり;
R4は(yまたはzが2またはそれより大きい場合は別個に)ヒドロキシまたはエーテル化ヒドロキシからなる置換基の群から選択される)
のものから選択される部分であり、
Tはメチレン(−CH−)またはカルボニル(−C(=O)−)であり;そして
R11は水素である)
の化合物またはその塩。
【請求項9】
温血動物の診断的または治療的処置に使用するための請求項1から8のいずれかに記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
レニンの活性に依存する疾患の処置における請求項8に記載の使用のための請求項1から8のいずれかに記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項11】
レニンの活性に依存する疾患の処置のための医薬組成物の製造のための請求項1から8のいずれかに記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項12】
レニンの活性に依存する疾患の処置のための請求項1から8のいずれかに記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項13】
請求項1から8のいずれかに記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩および少なくとも1個の薬学的に許容される担体物質を含む医薬製剤。
【請求項14】
かかる処置を必要とする温血動物、特にヒトに医薬上有効量の請求項1から9のいずれかに記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含むレニンの活性に依存する疾患の処置の方法。
【請求項15】
(a)式I(ここでTはカルボニルであり、そしてその他の部分は式Iの化合物に関して定義した通りである)の化合物の合成のために、式II:
【化25】

(式中、WおよびR11は式Iの化合物に関して定義した通りであり、そしてPGは保護基である)の炭酸化合物またはその活性誘導体を式III:
【化26】

(式中、R1およびR2は式Iの化合物に関して定義した通りである)のアミンと反応させ、そして保護基を除去して式Iの対応する化合物を得るか、または
(b)式I(ここでRは非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、非置換もしくは置換メルカプトまたは非置換もしくは置換アミノであり、そしてWは前記で示した式IAの部分である)の化合物の製造のために、式IV:
【化27】

(式中、R1、R2、T、R11、X、X、X、X、zおよびRは式Iの化合物に関して定義した通りであり、PGは保護基であり、そしてLは離脱基またはヒドロキシである)の化合物を式Vの化合物:
【化28】

(式中、R3はちょうど定義した通りであり、そしてQは−B(OH)または離脱基である)の化合物と反応させ、そして保護基を除去することにより式Iの対応する化合物を得るか、または
(c)式I(ここでTは−CH−である)の化合物の製造のために、還元的アミノ化の条件下で式VI:
【化29】

(式中、R11およびWは式Iの化合物に関して定義した通りであり、そしてPGは保護基である)のアルデヒド化合物を前記で示した式IIIのアミン(式中、R1は式Iの化合物に関して定義した通りであり、そしてR2は水素である)と反応させて対応する式Iの保護された化合物が得られ、所望により水素以外の式Iの化合物に関して定義したR2を、式VII:
【化30】

(式中、R2は水素以外の式Iの化合物に関してR2として定義した通りであり、そしてDは離脱基である)の化合物と反応させることにより導入して、そして保護基を除去することにより式Iの対応する化合物を得て、
そして所望により、任意の1個またはそれより多い前記で言及した方法に続いて得られる式Iの化合物またはその保護された形態を式Iの異なる化合物に変換し、得られる式Iの化合物の塩を遊離化合物または異なる塩に変換し、得られる式Iの遊離化合物をその塩に変換し、そして/または式Iの化合物の異性体の得られる混合物を個々の異性体に分離し、
ここでいずれかの(特に式IIからVIIの)出発物質では、言及した具体的な保護基に加えてさらなる保護基が存在し得て、そして対応する式Iの化合物またはその塩を得るために任意の保護基を適切な段階で除去する;
を含む請求項1から8のいずれかに記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩の製造の方法。

【公表番号】特表2008−526701(P2008−526701A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−548756(P2007−548756)
【出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【国際出願番号】PCT/EP2005/014102
【国際公開番号】WO2006/069788
【国際公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】