説明

画像表示装置

【課題】操作性及び操作フィーリングに優れた画像表示装置を提供する。
【解決手段】表示画面70には、確定前のメニュー領域の一部を残して確定された選択項目に関連するメニュー領域が設けられることで、現在のメニュー領域の階層をわかりやすくすることができる。また、表示画面70に残された確定前のメニュー領域の一部に指が接触されることで表示画面70に確定前のメニュー領域が設けられるため、過去のメニュー領域へと容易に戻ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、パソコン(パーソナル・コンピュータ)などにおいて、深い階層のディレクトリに存在するファイルのパスを記憶した分身(ショートカットファイル)を作成する機能(一般に、「ショートカット機能」、「エイリアス機能」と呼ばれる)が知られている。利用者は、このショートカットファイルを選択操作することで、当該ファイルを容易に読み出すことができる。
【0003】
こうした機能は、車両用ナビゲーション装置などにも採用されており、例えば深い階層に存在する操作メニューをいわゆるショートカットキーなどの操作スイッチ等に登録することが行われている。
【0004】
なお、車両用ナビゲーション装置では、表示画面に指を接触させて操作を行うタッチパネルを備えたものもあり、例えば特許文献1などが知れている。
【特許文献1】特開2001−91283号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、こうしたショートカットの作成・登録は、各種選択・設定等を必要とし、その操作自体が面倒であった。従って、特に車両用ナビゲーション装置などでは、車両走行中での操作が主体となるため面倒な操作を行うことができず、利用可能な操作も自ずと制約を受けていた。
【0006】
本発明の目的は、表示部の表示画面に指を接触させて操作する画像表示装置及びナビゲーション装置において、操作性及び操作フィーリングに優れた画像表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、指の接触に基づき操作を検出する表示部の表示画面に、複数の選択項目が配設されたメニュー領域を設けた画像表示装置において、前記複数の選択項目のいずれかの選択が確定されたとき、前記表示画面に該確定された選択項目に関連するメニュー領域を該確定前のメニュー領域の一部を残して設け、前記表示画面に残された前記確定前のメニュー領域の一部に指が接触されることで、該表示画面に該確定前のメニュー領域を設けることを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、指の接触に基づき操作を検出する表示部の表示画面に、複数の選択項目が配設されたメニュー領域を設けた画像表示装置において、前記複数の選択項目のいずれかに指が接触されることで、前記表示画面に該接触された選択項目を説明する説明領域を設け、前記選択項目に接触された指が該選択項目から離間されることで前記説明領域を消去し、前記選択項目に接触された指が所定の態様で該選択項目から移動されることで、前記表示画面に該接触された選択項目に関連するメニュー領域を設けることを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像表示装置において、前記選択項目に接触された指の所定の態様での移動は、該指の接触状態での前記表示画面上の移動であることを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の画像表示装置において、前記説明領域には、前記複数の選択項目のいずれかの選択を確定する確定領域が設けられ、前記選択項目に接触された指の所定の態様での移動は、該指の接触状態での前記確定領域への移動であることを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の画像表示装置において、前記説明領域には、前記複数の選択項目のいずれかの選択を確定する確定領域が設けられ、前記選択項目に接触された指の所定の態様での移動は、所定時間内における該選択項目から前記確定領域への移動であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、表示画面に、確定前のメニュー領域の一部を残して確定された選択項目に関連するメニュー領域が設けられることで、現在のメニュー領域の階層をわかりやすくすることができる。また、表示画面に残された確定前のメニュー領域の一部に指が接触されることで表示画面に確定前のメニュー領域が設けられるため、過去のメニュー領域へと容易に戻ることができる。
【0013】
請求項2〜5のいずれかに記載の発明によれば、複数の選択項目のいずれかに指が接触されることで、表示画面に該接触された選択項目を説明する説明領域が設けられるため、以後の操作を円滑に行うことができる。また、この説明領域は、選択項目に接触された指が離間されることで容易に消去することができる。さらに、選択項目に接触された指が所定の態様で該選択項目から移動されることで、表示画面に該接触された選択項目に関連するメニュー領域が設けられるため、次の階層へと円滑に移行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態が適用される車両用ナビゲーション装置11のシステム構成を示すブロック図である。この車両用ナビゲーション装置11は自動車などの車両に搭載されるもので、入出力装置12、現在位置検出装置13、情報記憶装置14及び主制御装置15を備えている。
【0015】
なお、車両用ナビゲーション装置11の主制御装置15には、TVやラジオなどの電波を選択受信するチューナ16のコントローラ16a、CD,DVDやオーディオテープなどを再生するオーディオ装置17のコントローラ17a、エアコン(エアーコンディショナ)18のコントローラ18a、インターネット網を介して各種データや電子メイルを送受信する携帯電話機19のコントローラ19aが接続されている。そして、車両用ナビゲーション装置11は、主制御装置15とコントローラ16a〜19aとの間で相互に情報(データ)を交換できるようになっている。
【0016】
入出力装置12は、目的地を入力したり、利用者が必要な時に案内情報を音声や画像にて出力できるようにしたりして、利用者の意思によりナビゲーション処理を主制御装置15に指示する装置である。
【0017】
入出力装置12は、表示部を構成するタッチパネル21及びディスプレイ22、スピーカ23を備えている。
タッチパネル21は、ディスプレイ22の略全面に亘って重ねられた透明な接触検知用のパネルであり、例えば利用者がディスプレイ22の表示画面に合わせて指先などを接触させると、当該接触位置に応じた信号を主制御装置15に出力する。従って、このタッチパネル21によりディスプレイ22の表示画面に応じてタッチスイッチやキースイッチ(ジョグキーなど)等が構成されるようになっている。そして、利用者は、このタッチパネル21(スイッチ等)の選択操作等により、目的地の設定や経路探索等を行う。なお、接触の検知としては圧力変化を感知する感圧式や、静電気による電気信号を感知する静電式、光の照射・遮断に応じた電気信号を感知する光電式などがある。
【0018】
ディスプレイ22は、例えば車両のダッシュボードに隣接して搭載されており、カラー液晶ディスプレイを用いている。このディスプレイ22は、例えば経路案内として現在位置を含む地図を表示する。スピーカ23は、経路案内を音声で出力する。
【0019】
現在位置検出装置13は、車両の現在位置に関する情報を検出、或いは、受信する装置である。現在位置検出装置13は、GPS受信装置31、絶対方位センサ32、相対方位センサ33、距離センサ34及びVICS(道路交通情報通信システム;Vehicle Information and Communication System)受信装置35を備えている。なお、VICSは、渋滞情報や道路規制情報とを車両に向けて送信するシステムである。
【0020】
GPS受信装置31は、衛星航法システム(GPS;Global Positioning System )を利用して車両の現在位置や、車両方位、車両速度等を検出する。絶対方位センサ32は、地磁気センサなどで構成されている。相対方位センサ33は、ステアリングセンサ、ジャイロなどで構成されている。距離センサ34は、車輪の回転数から走行距離を算出する。
【0021】
VICS受信装置35は、FM多重放送局、ビーコン(道路に設置され、狭域の渋滞情報や道路規制情報等を車両に向けて送信する発信機)が送信する道路情報を受信する受信装置である。
【0022】
情報記憶装置14は、ナビゲーションプログラム及びデータを記憶する。ナビゲーションプログラムは、地図描画部、経路探索部、経路案内部、現在位置計算部、目的位置設定操作制御部等からなる。つまり、ナビゲーションプログラムは、経路探索や経路上の任意の地点の探索などの処理を行うためのプログラムや、経路案内に必要な表示制御、音声案内に必要な音声出力制御を行うためのプログラムからなる。
【0023】
一方、データは、ナビゲーションプログラムの実行に必要なデータ、さらに、経路案内及び地図表示に必要な表示情報等からなる。具体的には、地図データ(道路地図、住宅地図、建物形状地図等)、道路データ、駐車場データ、交差点データ、ノードデータ、写真データ、登録地点データ、目的地点データ、目的地読み込みデータ等を含む。これらのデータは、緯度及び経度からなる位置情報とその位置情報で示される位置に関する情報とが関連付けられている。また、経路案内等において地図に重ねて表示する各種マークの画像データ等を含む。
【0024】
また、情報記憶装置14は、後述する各種機能・操作の設定等に必要な表示制御を行うための画像表示プログラム及びデータを併せて記憶する。
主制御装置15は、CPU(中央制御装置)41、フラッシュメモリ42、ROM43、RAM44、画像メモリ45、画像プロセッサ46、音声プロセッサ47、通信インタフェース48、センサ入力インタフェース49、時計50を備えている。
【0025】
CPU41は、種々の演算処理を実行する。例えば、CPU41は、情報記憶装置14から読み出されたナビゲーションプログラムに従って経路探索等の処理を行う。つまり、CPU41は、車両の現在位置に関する検出データから車両の現在位置を算出し、その現在位置や目的地の位置情報に基づいて、経路探索等の処理を行う。あるいは、CPU41は、ディスプレイ22に車両の現在位置を含む地図及び所要のマークを表示して経路案内を行う。
【0026】
また、CPU41は、情報記憶装置14から読み出された画像表示プログラムに従って、チューナ16、オーディオ装置17、エアコン18、携帯電話機19によって実現される機能・操作を設定等するための画像をディスプレイ22に表示させる。
【0027】
フラッシュメモリ42は、情報記憶装置14から読み出したナビゲーションプログラム、画像表示プログラム及び画像表示に係る利用者の設定情報(データ)等を格納する。ROM43は、フラッシュメモリ42に格納したプログラムのプログラムチェック、更新処理を行うプログラムを格納している。
【0028】
RAM44は、設定された目的地の地点座標、探索された経路案内情報、演算処理中のデータ等を一時格納する。
画像メモリ45は、ディスプレイ22に表示する地図等の画像データを記憶する。画像プロセッサ46は、CPU41からの表示制御信号に基づいて、画像メモリ45から画像データを取り出し、画像処理を施してディスプレイ22に地図等を表示する。
【0029】
音声プロセッサ47は、CPU41からの音声出力制御信号に基づいて、経路案内情報に含まれる音声出力のための情報をアナログ信号に変換させてスピーカ23に出力する。例えば、音声プロセッサ47は、情報記憶装置14から読み出した走行案内のための音声、フレーズ、1つにまとまった文章、音等を合成してアナログ信号に変換させる。
【0030】
通信インタフェース48は、入出力装置12のタッチパネル21、現在位置検出装置13のGPS受信装置31、VICS受信装置35、情報記憶装置14、コントローラ16a〜19a等と主制御装置15との間でのデータの授受を行う。センサ入力インタフェース49は、現在位置検出装置13の絶対方位センサ32、相対方位センサ33及び距離センサ34からのセンサ信号を取り込む。時計50は、内部ダイアグ情報に日付や時間を記入する。
【0031】
そして、CPU41は、探索された経路案内情報に基づいて、経路案内のための各種画面をディスプレイ22に表示させ、又は、経路案内のための音声をスピーカ23から出力させるための動作を行う。あるいは、CPU41は、利用者の設定情報等に応じた画面をディスプレイ22に表示させる。
【0032】
例えば、ディスプレイ22において、チューナ16によりチャンネルを走査(スキャン)させる画像が表示されているとする。このとき、利用者が当該画像のスイッチ等に指先などを接触させると、この操作に対応する信号がチューナ16のコントローラ16aに送信される。コントローラ16aは、現環境下でのチャンネルを走査して当該チャンネルをそのメモリに登録するとともに、同チャンネルのリストを主制御装置15に送信する。これにより、ディスプレイ22にこれらチャンネルのリストが表示される。そして、利用者がチャンネルのリストのいずれかに指先などを接触させると、この操作に対応する信号がチューナ16のコントローラ16aに送信され、チューナ16は当該チャンネルの電波を受信する。
【0033】
あるいは、ディスプレイ22において、オーディオ装置17を操作(再生、停止、スキップなど)する画像が表示されているとする。このとき、利用者が当該画像のスイッチ等に指先などを接触させると、この操作に対応する信号がオーディオ装置17のコントローラ17aに送信され、オーディオ装置17は当該操作に応じた作動を行う。
【0034】
あるいはまた、ディスプレイ22において、エアコン18を操作(設定温度の変更、風量の調整など)する画像が表示されているとする。このとき、利用者が当該画像のスイッチ等に指先などを接触させると、この操作に対応する信号がエアコン18のコントローラ18aに送信され、エアコン18は当該操作に応じた作動を行う。また、コントローラ18aからエアコン18の動作環境の情報(室内温度など)が主制御装置15に送信され、ディスプレイ22に当該情報が表示される。
【0035】
あるいは、ディスプレイ22において、携帯電話機19を操作(インターネットラジオへのアクセス、電子メイルの送受信など)する画像が表示されているとする。このとき、利用者が当該画像のスイッチ等に指先などを接触させると、この操作に対応する信号が携帯電話機19のコントローラ19aに送信され、携帯電話機19は当該操作に応じた作動を行う。また、コントローラ19aから携帯電話機19の情報(受信した電子メイルの内容など)が主制御装置15に送信され、ディスプレイ22に当該情報が表示される。
【0036】
次に、本実施形態でのディスプレイ22の画像表示態様について図2〜図17に従って説明する。これら図2〜図17は、使用している機能やその操作状態に応じてディスプレイ22に描画される表示画面50の例図である。こうした画像表示処理は、コントローラ16a〜19aとの間のデータの授受も含めて主制御装置15のCPU41により実行される。なお、利用者による表示画面50上での操作(指先などの接触)が、タッチパネル21により検出されることは既述のとおりである。
【0037】
まず、車両用ナビゲーション装置11、チューナ16、オーディオ装置17、エアコン18、携帯電話機19等によって実現しうる全ての機能が待機状態にあるときの表示画面50の画面例について図2に基づき説明する。なお、これら機能としては、例えば車両用ナビゲーション装置11によるナビゲーション機能、チューナ16及びオーディオ装置17によるオーディオ機能、エアコン18による空調機能、携帯電話機19による電子メールの送受信等を含むスケジュール機能及び緊急時の通信連絡機能等である。
【0038】
図2に示されるように、この表示画面50の画面例では、上記待機状態にある機能を使用可能状態にするための受容領域51と、当該機能のショートカット(分身)を登録する機能ショートカット領域52と、使用可能状態になった機能に関連する操作等のショートカットを登録する操作ショートカット領域53とを有している。なお、受容領域51及び機能ショートカット領域52は、それぞれ表示画面50の一側及び他側(図2において上側及び下側)に配置されており、操作ショートカット領域53は機能ショートカット領域52に並んでその一側(図2において上側)に配置されている。
【0039】
上記機能ショートカット領域52には、機能の数に対応して複数(5つ)の機能ショートカットスイッチ52a〜52eが、図2において右から左に順番に配設されている。そして、例えば機能ショートカットスイッチ52aには、緊急時の通信連絡機能を示唆するロゴが描画されている。同様に、機能ショートカットスイッチ52bにはスケジュール機能を示唆するロゴが、機能ショートカットスイッチ52cにはナビゲーション機能を示唆するロゴが、機能ショートカットスイッチ52dにはオーディオ機能を示唆するロゴが、機能ショートカットスイッチ52eには空調機能を示唆するロゴがそれぞれ描画されている。
【0040】
また、操作ショートカット領域53には、当該機能に関連する操作等のショートカットを登録するための複数(7つ)の操作ショートカットスイッチ53a〜53gが、図2における右から左に順番に配設されている。
【0041】
ここで、図3に示されるように、例えば表示画面50(タッチパネル21)上において利用者が、所要の機能(ここではナビゲーション機能)に対応する機能ショートカットスイッチ(52c)に指先などを接触させたまま受容領域51まで移動(以下、ドラッグという)させたとする。このとき、当該機能(ナビゲーション機能)が使用可能状態になる。
【0042】
そして、図4に示されるように、受容領域51の一側(図4の上側)に割り込んで当該機能に対応する情報の画像を描画するための情報表示領域54が配置される。ここでは、情報表示領域54内に、進行方向を示唆する簡易画像、地点名称(□△交差点)及び当該機能を示唆するロゴ等が描画されている。また、情報表示領域54の一側端(図4左側の下端)には、使用可能状態にあり、情報表示領域54に対応する情報の画像が描画されている機能のロゴを含むボタン54aが併せて描画される。
【0043】
一方、受容領域51の他側端(図4右側の下端)には、情報(位置情報)を仮登録するための線状の情報仮登録部55及び仮登録された情報を一覧表示させるためのジョグキー56が並んで描画される。
【0044】
また、機能ショートカット領域52において、ナビゲーション機能を示唆するロゴが消される。このとき、残りの待機状態の機能に対応するロゴが図4において右詰となるように再配置され、左端の機能ショートカットスイッチ52eが空白とされる。
【0045】
さらに、上記操作ショートカット領域53の操作ショートカットスイッチ(53a〜53f)には、当該機能(ナビゲーション機能)に対応して登録されている情報(位置情報)の種別等を示唆するロゴが描画されている。例えば、操作ショートカットスイッチ53aには、自宅を示唆するロゴが描画されている。同様に、操作ショートカットスイッチ53b,53cには所定の登録地点を示唆するロゴが、操作ショートカットスイッチ53dには病院を示唆するロゴが、操作ショートカットスイッチ53eにはゴルフ場を示唆するロゴが、操作ショートカットスイッチ53fには宿泊地(ホテル)を示唆するロゴがそれぞれ描画されている。
【0046】
なお、表示画面50(タッチパネル21)上において利用者が、使用可能状態にある機能(ナビゲーション機能)に対応するボタン54aを機能ショートカットスイッチ(52e)までドラッグさせたとする。このとき、当該機能(ナビゲーション機能)は再び待機状態とされる。そして、機能ショートカットスイッチ52eに当該機能を示唆するロゴが描画され、情報表示領域54が表示画面50から消される。
【0047】
次に、ナビゲーション機能を使用可能状態にしているときの動作について更に説明する。図5は、ナビゲーション機能を使用可能状態にしているときの表示画面50を示す例図である。同図においては、ナビゲーション機能に加えてスケジュール機能及びオーディオ機能が使用可能状態になっており、機能ショートカット領域52においてこれら機能を示唆するロゴが消されている。そして、情報表示領域54の一側端(図4右側の下端)には、使用可能状態にあり、情報表示領域54に対応する情報の画像が描画されていない機能(スケジュール機能及びオーディオ機能)のロゴを含むボタン54b,54cが併せて描画されている。
【0048】
ここで、利用者が情報表示領域54の裾部に指先などを接触させて一側(図5の下側)にドラッグしたとする。このとき、図6に示されるように情報表示領域54が同側に広げられ、現在位置を含む周辺の地図57が描画される。そして、この地図57の描画に伴い、前記情報仮登録部55及びジョグキー56は縮まって描画される。一方、利用者が情報表示領域54(地図57)の裾部に指先などを接触させて他側(図6の上側)にドラッグすると、情報表示領域54が同側に狭められ、当該地図57は消される(図5参照)。なお、地図57上の任意の点は、タッチパネル21により各種位置情報と関連づけられている。
【0049】
図7に示されるように、利用者が情報表示領域54に描画された地図57の所定位置に指先などを接触させたとする。このとき、タッチパネル21により当該接触位置が地図57上の位置情報(座標若しくはこれと関連づけられた名称、住所など)として検出される。そして、図8に示されるように、当該接触位置に対応して地図57上に登録地点マーク58が重畳描画される。
【0050】
この状態において、図9に示されるように利用者が上記登録地点マーク58に指先などを接触させて前記情報仮登録部55までドラッグすると、当該登録地点マーク58の位置情報が仮登録される。この仮登録された位置情報は、図10に示されるように利用者が前記ジョグキー56に指先などを接触させることで仮登録地点ショートカットスイッチ59aのリスト59として表示されるようになっている。これら仮登録地点ショートカットスイッチ59aは、利用者が指先などを接触させることで情報表示領域54に対応する位置を含む地図57を表示させる。なお、リスト59に含まれる仮登録地点ショートカットスイッチ59aは、利用者が前記ジョグキー56に指先などを接触させて同ジョグキー56上をなぞることでスクロールする。
【0051】
一方、図11に示されるように利用者が上記登録地点マーク58に指先などを接触させて前記操作ショートカット領域53の未登録(空欄)の操作ショートカットスイッチ(53g)までドラッグすると、当該登録地点マーク58の位置情報が当該操作ショートカットスイッチに登録される。操作ショートカットスイッチ53a〜53gは、利用者が指先などを接触させることで情報表示領域54に対応する位置を含む地図57を表示させる。
【0052】
次に、オーディオ機能が使用可能状態にあり、前記情報表示領域54に対応する情報の画像が描画されている状態について説明する。この状態への切り替えは、上述のナビゲーション機能での手順と同様であるため、その説明を割愛する。図12に示されるように、この状態において上記情報表示領域54には、オーディオのソースを選択するためのジョグダイヤル61、当該ソースのチャンネルを一覧で表示するリスト62、登録チャンネルマーク63が、選択中のチャンネル名に併せて描画されている。なお、上記操作ショートカット領域53の操作ショートカットスイッチ(53a〜53d)には、当該機能(オーディオ機能)に対応して登録されている情報(ここではチャンネル情報)を示唆するロゴが描画されているのはいうまでもない。
【0053】
ここで、利用者が情報表示領域54の裾部に指先などを接触させて一側(図12の下側)にドラッグしたとする。このとき、図13に示されるように情報表示領域54が同側に広げられ、上記リスト62に表示可能なチャンネル数がその分増える。一方、利用者が情報表示領域54の裾部に指先などを接触させて他側(図13の上側)にドラッグすると、情報表示領域54が同側に狭められ、上記リスト62に表示可能なチャンネル数がその分減る(図12参照)。
【0054】
また、利用者が上記登録チャンネルマーク63に指先などを接触させて前記情報仮登録部55までドラッグすると、現在選択中のチャンネル情報(放送局名、周波数など)が仮登録される。この仮登録されたチャンネル情報は、リスト62に表示可能なチャンネル名と一致する。そして、図14に示されるように利用者が前記ジョグキー56に指先などを接触させて同ジョグキー56上をなぞると、リスト62のチャンネル名はスクロールして選択中のチャンネルが切り替わる。
【0055】
一方、図13に併せ示されるように利用者が上記登録チャンネルマーク63に指先などを接触させて前記操作ショートカット領域53の未登録(空欄)の操作ショートカットスイッチ(53e)までドラッグする。すると、現在選択中のチャンネル情報(放送局名、周波数など)が当該操作ショートカットスイッチに登録される。操作ショートカットスイッチ53a〜53gは、利用者が指先などを接触させることで情報表示領域54に当該チャンネル名等を描画させ、チューナ16若しくは携帯電話機19に対応する電波(放送)の受信等をさせる。
【0056】
次に、スケジュール機能が使用可能状態にあり、前記情報表示領域54に対応する情報の画像が描画されている状態について説明する。この状態への切り替えも、上述のナビゲーション機能での手順と同様であるため、その説明を割愛する。図15に示されるように、この状態において上記情報表示領域54には、当該日の予定等が描画される。そして、上記操作ショートカット領域53の操作ショートカットスイッチ(53a〜53c)には、当該機能(スケジュール機能)に対応して登録されている情報(ここでは月間予定)を示唆するロゴが描画される。
【0057】
また、受信した電子メイルが開かれると、情報表示領域54には当該電子メイルの内容(送信元、本文)が描画される。そして、上記操作ショートカット領域53の操作ショートカットスイッチ(53a〜53d)には、当該機能に対応して登録されている情報(ここでは電子メイルの送信元)を示唆するロゴが描画される。
【0058】
ここで、利用者が上記電子メイルの描画領域に指先などを接触させて前記情報仮登録部55までドラッグすると、当該電子メイルの情報が仮登録される。この仮登録された電子メイルの情報は、前記ジョグキー56の操作によってリストとして表示させ、あるいはその本文を再表示させたりできる。
【0059】
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、表示画面50に、機能ショートカット領域52と、操作ショートカット領域53と、情報表示領域54とを設けた。そして、機能ショートカット領域52(機能ショートカットスイッチ52a〜52e)に指先などを接触させて受容領域51にドラッグすることで、極めて簡易に所要の機能(ナビゲーション機能、オーディオ機能、空調機能、スケジュール機能及び緊急時の通信連絡機能等)を使用可能状態に切り替えることができる。そして、情報表示領域54に使用可能状態となったいずれか1つの機能の情報(位置情報、チャンネル情報など)を表示することができる。
【0060】
また、操作ショートカット領域53(操作ショートカットスイッチ53a〜53g)に指先などを接触等させることで、極めて簡易に当該機能の所要操作(情報表示領域54に対する登録地点を含む地図の表示、チャンネル情報の表示とその受信など)を行うことができる。
【0061】
(2)本実施形態では、情報表示領域54に表示される機能に対応して、操作ショートカット領域53に当該機能の所定情報に応じた操作(情報表示領域54に対する登録地点を含む地図の表示、チャンネル情報の表示とその受信など)を行う操作ショートカットスイッチ53a〜53gを表示した。従って、機能ごとに所要の操作を円滑に行うことができる。
【0062】
(3)本実施形態では、情報表示領域54に接触させた指を機能ショートカット領域52(機能ショートカットスイッチ52a〜52e)にドラッグすることで、情報表示領域54に表示された機能の情報(位置情報、チャンネル情報など)を消去する。これとともに、機能ショートカット領域52に当該機能を使用可能状態に選択する機能ショートカットスイッチ(52a〜52e)を表示した。従って、例えば不要な機能の情報が消去される分、表示画面50の意匠性を向上することができる。あるいは、機能ショートカットスイッチ52a〜52eに指先などを接触させて受容領域51までドラッグすることで、極めて簡易に所要の機能を使用可能状態に切り替えることができる。
【0063】
(4)本実施形態では、情報表示領域54に表示された機能の所定情報(位置情報、チャンネル情報など)に接触させた指を操作ショートカット領域53(操作ショートカットスイッチ53a〜53g)にドラッグすることで、操作ショートカット領域53に当該情報に応じた操作(当該位置を含む地図の表示、チャンネル表示とその受信など)を行う操作ショートカットスイッチ(53a〜53g)を極めて簡易に表示することができる。
【0064】
(5)本実施形態では、情報表示領域54に表示された機能の所定情報(位置情報、チャンネル情報など)に接触させた指を情報仮登録部55にドラッグすることで、当該情報のショートカットを極めて簡易に作成することができる。
【0065】
(6)本実施形態では、ジョグキー56に指を接触させることで、作成されたショートカットの所定情報(位置情報、チャンネル情報など)を極めて簡易に一覧表示することができる。
【0066】
(7)本実施形態では、一覧表示された所定情報のショートカット(仮登録地点ショートカットスイッチ59a)に指を接触させることで、情報表示領域54に当該情報を極めて簡易に表示することができる。
【0067】
(8)本実施形態では、機能ショートカット領域52において、機能ショートカットスイッチの空欄が左側に配置されるように右詰とした。また、操作ショートカット領域53において、操作ショートカットスイッチの空欄が左側に配置されるように右詰とした。従って、これらスイッチが一般的な運転席側である右側に配置されることでその操作性を向上することができる。
【0068】
(9)本実施形態では、表示画面50(タッチパネル21)において、操作性及び操作フィーリングの優れた画像表示処理を行うことができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態におけるディスプレイ22の画像表示態様を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
【0069】
図18は、本実施形態において、タッチパネル21の操作によりディスプレイ22に描画される表示画面70を段階的に示す例図である。こうした画像表示処理は、コントローラ16a〜19aとの間のデータの授受も含めて主制御装置15のCPU41により実行される。なお、利用者による表示画面70上での操作(指先などの接触)が、タッチパネル21により検出されることは第1実施形態と同様である。
【0070】
ここで、図18(a)の表示画面70は、タッチパネル21に設けられたメニューキー(図示略)に指先などを接触させることでディスプレイ22に描画される初期メニューの画像を示すものである。なお、この初期メニューの画像が描画されている状態において再び、メニューキーに指先などを接触させると、初期メニューの画像が描画される直前の画像(例えば、地図画像)に戻される。この直前の画像に戻すための操作キーは、メニューキーとは別に設けたもの(例えば、メニュー終了キー)でもよい。また、このメニューキー(及びメニュー終了キー)に関しては、必ずしもタッチパネル21に設ける必要はなく、ハードウェアの操作キーであってもよい。
【0071】
図18(a)に示されるように、この表示画面70には、車両用ナビゲーション装置11、チューナ16、オーディオ装置17、エアコン18、携帯電話機19等によって実現しうるいずれかの機能を選択するための第1メニュー領域71が設けられている。そして、この第1メニュー領域71には、選択可能な機能の数に対応して複数(7つ)の機能ショートカットスイッチ71a〜71gが、図18(a)において右から左に円弧を描きながら順番に配設されている。
【0072】
また、この表示画面70には、上記機能ショートカットスイッチ71a〜71gのいずれかに指先などを接触させることで選択された機能に関連する操作等を選択するための第2メニュー領域72が設けられている。ここではナビゲーション機能が選択されており、この第2メニュー領域72には当該機能名(Navigation)がロゴとともに描画されている。また、第2メニュー領域72には、当該機能に関連して選択可能な操作等の数に対応して複数(7つ)の操作ショートカットスイッチ72a〜72gが、図18(a)において右から左に順番に配設されている。なお、第2メニュー領域72に描画される機能は初期設定されており、第1メニュー領域71においていずれの機能ショートカットスイッチ71a〜71gも選択されなければ、上記初期設定された機能が描画されるようになっている。
【0073】
次に、図18(a)において操作ショートカットスイッチ72a〜72gのいずれか(ここでは、操作ショートカットスイッチ72dであって、例えばルート変更するためのショートカットスイッチとする。)に指先などを接触させると、図18(b)に示す表示画面70に移行し、当該操作ショートカットスイッチ(72d)の操作に係る説明領域(いわゆるヘルプ)73がその上方に設けられる。従って、この説明領域73には、当該操作ショートカットスイッチ(72d)の操作説明が記載されている。他の操作ショートカットスイッチ72a〜72gについても、選択されることで同様に対応する説明領域73が設けられるのはいうまでもない。この説明領域73は、第1メニュー領域71に重ねて、且つ、第2メニュー領域72の操作ショートカットスイッチ72a〜72gを覆い隠さないようにして設けられる。また、この説明領域73内には、略円形の確定領域74が設けられている。
【0074】
なお、図18(b)において当該操作ショートカットスイッチ(72d)に接触させている指先などをそのまま離間させると、上記説明領域73は画面から消去されて図18(a)の状態に戻るようになっている。
【0075】
一方、図18(a)において操作ショートカットスイッチ72a〜72gのいずれか(ここでは、操作ショートカットスイッチ72eであって、例えば目的地を設定するためのショートカットスイッチとする。)に指先などを接触させ、上記に準じて表示画面70に説明領域73を設けた状態で更に上記確定領域74までドラッグさせる。これにより、当該操作(操作ショートカットスイッチ72e)が確定され、図18(c)に示す表示画面70に移行する。このとき、表示画面70には、上記確定された操作の細部操作等を行うための第3メニュー領域75が設けられる。この第3メニュー領域75の上段には、細部操作等の選択項目の数に対応して複数(7つ)の操作ショートカットスイッチ75a〜75gが、図18(c)において右から左に順番に配設されている。また、この第3メニュー領域75の下段には、細部操作等の選択項目の数に対応して複数(7つ)の操作ショートカットスイッチ75h〜75nが、図18(c)において右から左に順番に配設されている。ここでは、目的地を設定する細部操作等の選択項目として、例えば登録地点の操作ショートカットスイッチや電話番号から検索するための操作ショートカットスイッチ等がある。さらに、この第3メニュー領域75には、確定されている操作に対応する操作ショートカットスイッチ(72e)の全体が確定前に対し白黒反転で描画されている。
【0076】
一方、表示画面70には、確定前(前回)の第2メニュー領域72の一部であるメニュー領域72'が設けられている。このメニュー領域72'には、確定されなかったその他の操作ショートカットスイッチ(72a〜72d,72f,72g)の一部が、第3メニュー領域75によって覆い隠されることなく描画されている。この状態で、メニュー領域72'に指先などを接触させると、表示画面70には確定前(前回)の第2メニュー領域72全体が設けられる(図18(a)参照。)。
【0077】
なお、第3メニュー領域75において細部操作等が完了すると、初期メニューの画像が描画される直前の画像(例えば、地図画像)に戻されるようになっている。また、第3メニュー領域75において細部操作等が完了する前(図18(a)〜(c)の状態)であれば、メニューキー(又は、メニュー終了キー)に指先などを接触させることで同様に直前の画像に戻されるようになっている。
【0078】
以上では、最上位階層のメニュー領域(第1及び第2メニュー領域71,72)と次の階層のメニュー領域(第3メニュー領域75)との関係を説明したが、所定階層のメニュー領域とその次の階層のメニュー領域についても上記と同様の関係を満たすことはいうまでもない。特に、表示画面70において下層のメニュー領域を逐次展開していくとき、過去(上層)のメニュー領域の一部を残して次のメニュー領域が設けられていく。
【0079】
次に、本実施形態において、主制御装置15のCPU41により実行されるディスプレイ22の画像表示態様について図19のフローチャートに従って総括的に説明する。このルーチンは、タッチパネル21に設けられたメニューキーに指先などを接触させることにより、主制御装置15のCPU41により起動される。
【0080】
処理がこのルーチンに移行すると、ステップ101においてCPU41はディスプレイ22に初期メニューの画像を描画する(図18(a)参照)。そして、ステップ102においてCPU41は、終了指示の有無を判断する。ここでの終了指示は、下層のメニュー領域(図18(c)における第3メニュー領域75など)における細部操作等の完了やその完了以前でのメニューキー(又は、メニュー終了キー)の操作を意味する。この終了指示があると判断されると、CPU41はこのルーチンを終了する。これにより、初期メニューの画像が描画される直前の画像(例えば、地図画像)に戻されるのは既述のとおりである。
【0081】
ここで、終了指示がないと判断されると、ステップ103においてCPU41はタッチパネル21上の接触位置に操作ショートカットスイッチがあるか否かを判断し、あればステップ104に移行して当該操作ショートカットスイッチの操作に係る説明領域(ヘルプ)を表示画面70に設ける(図18(b)参照)。
【0082】
次に、ステップ105においてCPU41は、タッチパネル21上に接触があるか否かを判断し、あればステップ106において接触位置がスライドして確定領域(74)にあるかを判断する。そして、接触位置がスライドして確定領域になければ、CPU41はステップ105に戻る。また、ステップ105においてタッチパネル21上に接触がなければ、CPU41はステップ107において画面上の説明領域を消去するとともに表示画面70に前回のメニュー領域(上層のメニュー領域)を設け、ステップ102に戻る。従って、ステップ105〜107の処理により、タッチパネル21上に接触がある限り画面に説明領域が設けられ、なくなると前回のメニュー領域に戻される。
【0083】
一方、ステップ106において接触位置がスライドして確定領域にあれば、CPU41はステップ108において画面上の説明領域を消去するとともに表示画面70に次のメニュー領域(下層のメニュー領域)を設け、ステップ102に戻る。このとき、直前のメニュー領域(操作ショートカットスイッチ)の一部を残して表示画面70に次のメニュー領域が設けられるのは既述のとおりである。
【0084】
また、ステップ103においてタッチパネル21上の接触位置に操作ショートカットスイッチがなれば、CPU41はステップ109に移行して接触位置にメニュー領域があるか否かを判断する。そして、接触位置にメニュー領域があればステップ110において表示画面70に対応するメニュー領域全体を設けてステップ102に戻り、なければそのままステップ102に戻る。従って、ステップ109,110の処理により、特に表示画面70に設けられた過去のメニュー領域の一部に接触があることで容易に当該メニュー領域全体が表示画面70に設けられる。
【0085】
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1実施形態の(9)と同様の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、表示画面70に、確定前のメニュー領域の一部を残して確定された操作ショートカットスイッチに関連するメニュー領域が設けられることで、現在のメニュー領域の階層をわかりやすくすることができる。また、表示画面70に残された確定前のメニュー領域の一部に指先などが接触されることで表示画面70に対応するメニュー領域の全体が設けられる。このため、過去(上層)のメニュー領域へと容易に戻ることができる。
【0086】
(2)本実施形態では、複数の操作ショートカットスイッチのいずれかに指先などが接触されることで、表示画面70に当該操作ショートカットスイッチを説明する説明領域(73)が設けられるため、以後の操作を円滑に行うことができる。また、この説明領域は、操作ショートカットスイッチに接触された指が離間されることで容易に消去することができる。さらに、操作ショートカットスイッチに接触された指が確定領域(74)にドラッグされることで、表示画面70に当該操作ショートカットスイッチに関連するメニュー領域が設けられるため、次の階層へと円滑に移行することができる。
【0087】
なお、本発明の実施の形態は上記実施形態に限定されるものではなく、次のように変更してもよい。
・前記第1実施形態においては、待機状態にある機能を使用可能状態にするため、機能ショートカット領域52の対応する機能ショートカットスイッチ(52a〜52e)に接触させた指先を受容領域51までドラッグした。これに対して、例えば機能ショートカット領域52の対応する機能ショートカットスイッチ(52a〜52e)に指先を接触させるのみで、待機状態にある機能を使用可能状態にしてもよい。あるいは、機能ショートカット領域52の対応する機能ショートカットスイッチ(52a〜52e)に指先を接触させた後、受容領域51に指先を接触させることで待機状態にある機能を使用可能状態にしてもよい。さらに、使用可能状態にある機能を待機状態にする場合についても、同様に変更してもよい。
【0088】
・前記第1実施形態においては、情報表示領域54の地図57に描画された登録地点マーク58に接触させた指先を情報仮登録部55までドラッグして当該位置情報のショートカット(仮登録地点ショートカットスイッチ59a)を登録した。これに対して、例えば登録地点マーク58に指先を接触させた後、情報仮登録部55に指先を接触させることで当該位置情報のショートカット(仮登録地点ショートカットスイッチ59a)を登録してもよい。
【0089】
・前記第1実施形態においては、登録地点マーク58に接触させた指先を操作ショートカット領域53の操作ショートカットスイッチ(53a〜53g)までドラッグして当該位置情報のショートカットを登録した。これに対して、例えば登録地点マーク58に接触させた指先を操作ショートカット領域53までドラッグすることで自動的に空欄の操作ショートカットスイッチ(53a〜53g)に当該位置情報のショートカットを登録してもよい。また、登録地点マーク58に指先を接触させた後、操作ショートカット領域53(若しくは操作ショートカットスイッチ53a〜53g)に指先を接触させることで当該位置情報のショートカットを登録してもよい。
【0090】
・前記第1実施形態において、情報表示領域54の地図57上での操作モードを切り替え、例えば地図57上に指などを接触させることで当該地図57をスクロールさせるようにしてもよい。
【0091】
・前記第1実施形態においては、情報表示領域54の登録チャンネルマーク63に接触させた指先を情報仮登録部55までドラッグして当該チャンネル情報のショートカットを登録した。これに対して、例えば登録チャンネルマーク63に指先を接触させた後、情報仮登録部55に指先を接触させることで当該チャンネル情報のショートカットを登録してもよい。
【0092】
・前記第1実施形態においては、登録チャンネルマーク63に接触させた指先を操作ショートカット領域53の操作ショートカットスイッチ(53a〜53g)までドラッグして当該チャンネル情報のショートカットを登録した。これに対して、例えば登録チャンネルマーク63に接触させた指先を操作ショートカット領域53までドラッグすることで自動的に空欄の操作ショートカットスイッチ(53a〜53g)に当該チャンネル情報のショートカットを登録してもよい。また、登録チャンネルマーク63に指先を接触させた後、操作ショートカット領域53(若しくは操作ショートカットスイッチ53a〜53g)に指先を接触させることで当該チャンネル情報のショートカットを登録してもよい。
【0093】
・前記第1実施形態においては、機能ショートカット領域52において、機能ショートカットスイッチの空欄が左側に配置されるように右詰としたが、利用者の設定に応じて左詰としたり、間欠的に配置したりしてもよい。
【0094】
・前記第1実施形態においては、操作ショートカット領域53において、操作ショートカットスイッチの空欄が左側に配置されるように右詰としたが、利用者の設定に応じて左詰としたり、間欠的に配置したりしてもよい。
【0095】
・前記第1実施形態において、作成されたショートカット(リスト59,62)は、利用者の設定により追加情報(例えば位置情報に係るホームページアドレスやチャンネル情報に係る司会者の名称など)を登録できるようにしてもよい。
【0096】
・前記第1実施形態において、空調機能が使用可能状態にあり、情報表示領域54に対応する情報(設定温度、風量など)の画像が描画されている状態では、上記に準じて情報仮登録部55若しくは操作ショートカット領域53にドラッグ等することで、当該情報のショートカットを作成してもよい。なお、空調機能の設定として、例えば車内湿度、花粉除去量、マイナスイオンの放出量、匂いなどの設定がある。あるいは、こうした設定機能を利用して異なる地域(例えば海外など)の気象をシミュレートできるようにしてもよい。
【0097】
・前記第2実施形態において、規則性に従い表示画面70に次の階層のメニュー領域を逐次設けていったとき、説明領域(ヘルプ)の表示スペースが狭くなったりなくなったりした場合には、操作ショートカットスイッチの上方に限らずその右側や左側などに確定領域とともに適宜設ければよい。
【0098】
・前記第2実施形態においては、操作ショートカットスイッチに指先などを接触させ、説明領域内の確定領域までドラッグさせることで対応する操作を確定させた。これに対して、例えば操作ショートカットスイッチに指先などを接触させて確定領域までドラッグさせ、更に指先をタッチパネル21から離間させることで対応する操作を確定させてもよい。あるいは、操作ショートカットスイッチに指先などを接触させ、そのまま所定距離以上ドラッグさせることで対応する操作を確定させてもよい。あるいは、操作ショートカットスイッチに指先などが接触したときに所定期間だけ説明領域とともに確定領域を表示させておくようにし、この間において確定領域に指先などを接触させることで対応する操作を確定させてもよい。
【0099】
・前記第2実施形態において、現在の階層において表示画面70に説明領域を設けたときの確定領域の表示位置は、選択項目(ショートカットスイッチ)の表示位置と完全に一致しなくてもよい。また、現在の階層において過去(上層)のメニュー領域に戻るために残された一部の表示位置は、実際の過去のメニュー領域の表示位置と完全に一致しなくてもよい。
【0100】
・前記各実施形態においては特に言及していないが、情報記憶装置14として磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置を採用することができる。あるいは、メモリカード、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM,DVD−ROMなどの光ディスク、MO,MDなどの光磁気ディスク等を駆動し、その記憶内容にアクセスするドライブ装置を採用することができる。
【0101】
・前記各実施形態において、指が表示部(タッチパネル21)に完全に接触していない場合でも、指が表示部に接近し、静電気による電気信号や光の信号が発生された場合には、指が接触したと検知するようにしてもよい。
【0102】
・前記各実施形態において、利用者によるディスプレイ22(タッチパネル21)での操作を、例えば手袋を装着した指を接触させて行っても本発明を何ら逸脱するものではない。
【0103】
・前記各実施形態において、車両用ナビゲーション装置11により各種装置(チューナ16、オーディオ装置17、エアコン18、携帯電話機19)を操作するようにしたが、例えば車両用ナビゲーション装置11も含めてこれら装置を統括操作する上位の装置を設けてもよい。
【0104】
・前記各実施形態において、車両用ナビゲーション装置11により操作可能な装置(チューナ16、オーディオ装置17、エアコン18、携帯電話機19)及びこれによって実現される機能は一例である。
【0105】
・上記各実施形態では、車両用ナビゲーション装置11に具体化したが、GPS装置等の現在位置検出手段を備えた携帯電話機や小型携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants )などの移動体通信機器に具体化してもよい。
【0106】
・上記各実施形態では、車両用ナビゲーション装置11に具体化したが、その他の画像表示に係る装置に具体化してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の第1実施形態を示すブロック図。
【図2】同実施形態の画像表示態様を示す画面例。
【図3】同実施形態の画像表示態様を示す画面例。
【図4】同実施形態の画像表示態様を示す画面例。
【図5】同実施形態の画像表示態様を示す画面例。
【図6】同実施形態の画像表示態様を示す画面例。
【図7】同実施形態の画像表示態様を示す画面例。
【図8】同実施形態の画像表示態様を示す画面例。
【図9】同実施形態の画像表示態様を示す画面例。
【図10】同実施形態の画像表示態様を示す画面例。
【図11】同実施形態の画像表示態様を示す画面例。
【図12】同実施形態の画像表示態様を示す画面例。
【図13】同実施形態の画像表示態様を示す画面例。
【図14】同実施形態の画像表示態様を示す画面例。
【図15】同実施形態の画像表示態様を示す画面例。
【図16】同実施形態の画像表示態様を示す画面例。
【図17】同実施形態の画像表示態様を示す画面例。
【図18】本発明の第2実施形態の画像表示態様を示す画面例であり(a)(b)(c)はその推移を示す画面例。
【図19】同実施形態の画像表示態様を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0108】
11 画像表示装置を構成する車両用ナビゲーション装置
12 入出力装置
15 主制御装置
21 表示部を構成するタッチパネル
22 表示部を構成するディスプレイ
50,70 表示画面
52 機能ショートカット領域
52a〜52e 機能ショートカットスイッチ
53a〜53g 操作ショートカットスイッチ
53 操作ショートカット領域
54 情報表示領域(地図表示領域)
55 情報仮登録領域を構成する情報仮登録部
56 ショートカット一覧表示領域を構成するジョグキー
72a〜72g 選択項目としての操作ショートカットスイッチ
72 メニュー領域としての第2メニュー領域
73 説明領域
74 確定領域
75 メニュー領域としての第3メニュー領域
75a〜75n 選択項目としての操作ショートカットスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
指の接触に基づき操作を検出する表示部の表示画面に、複数の選択項目が配設されたメニュー領域を設けた画像表示装置において、
前記複数の選択項目のいずれかの選択が確定されたとき、前記表示画面に該確定された選択項目に関連するメニュー領域を該確定前のメニュー領域の一部を残して設け、
前記表示画面に残された前記確定前のメニュー領域の一部に指が接触されることで、該表示画面に該確定前のメニュー領域を設けることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
指の接触に基づき操作を検出する表示部の表示画面に、複数の選択項目が配設されたメニュー領域を設けた画像表示装置において、
前記複数の選択項目のいずれかに指が接触されることで、前記表示画面に該接触された選択項目を説明する説明領域を設け、
前記選択項目に接触された指が該選択項目から離間されることで前記説明領域を消去し、
前記選択項目に接触された指が所定の態様で該選択項目から移動されることで、前記表示画面に該接触された選択項目に関連するメニュー領域を設けることを特徴とする画像表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像表示装置において、
前記選択項目に接触された指の所定の態様での移動は、該指の接触状態での前記表示画面上の移動であることを特徴とする画像表示装置。
【請求項4】
請求項2に記載の画像表示装置において、
前記説明領域には、前記複数の選択項目のいずれかの選択を確定する確定領域が設けられ、
前記選択項目に接触された指の所定の態様での移動は、該指の接触状態での前記確定領域への移動であることを特徴とする画像表示装置。
【請求項5】
請求項2に記載の画像表示装置において、
前記説明領域には、前記複数の選択項目のいずれかの選択を確定する確定領域が設けられ、
前記選択項目に接触された指の所定の態様での移動は、所定時間内における該選択項目から前記確定領域への移動であることを特徴とする画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2008−234667(P2008−234667A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−76152(P2008−76152)
【出願日】平成20年3月24日(2008.3.24)
【分割の表示】特願2003−35775(P2003−35775)の分割
【原出願日】平成15年2月13日(2003.2.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】