説明

皮膚用エマルジョンおよびその製造方法

少なくとも1種のエトキシル化非イオン性界面活性剤と、エトキシル化非イオン性界面活性剤を安定化させる少なくとも1種の共界面活性剤と、少なくとも1種の非エトキシル化親水性非イオン性界面活性剤と、アニオン性界面活性剤の群から選択される少なくとも1種の起泡剤とを含んでなる界面活性剤系を含んでなることを特徴とする、水相に分散された微小滴の脂肪相および皮膚用活性成分を含んでなる、安定な水中油型マイクロエマルジョン形態のフォーミングゲル化組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚障害、特に頭皮の障害および脂漏性皮膚炎を治療するための洗浄フォーミング液体形の分野に関する。
【発明の背景】
【0002】
脂漏性皮膚炎は、頭および顔の皮脂腺で主に罹患する皮膚炎症性慢性疾患である。脂漏性皮膚炎は、頭皮とその境界部、まゆおよび鼻唇ひだにおける著しい落屑で特徴づけられる。
【0003】
この疾患の原因ははっきりと解明されていない。遺伝的およびホルモン因子がこの現象の原因かもしれない。加えて、Pityrosporum属の親油性酵母がこの皮膚障害の進行に関与しているらしい。
【0004】
脂漏性皮膚炎の治療としては、Pityrosporumの侵襲を抑制するために、例えばアゾール化剤(azolated-agent)、タール、亜硫酸塩またはジンクピリチオンのような抗真菌化合物の使用、および/または抗炎症剤の使用がある。
【0005】
このように、妥当な治療法は、亜硫酸セレンおよび/またはジンクピリチオンを含有したふけ防止シャンプーでの日常的トリートメントにある。タールをベースにしたまたはケトコナゾールを含有したシャンプーも用いられる。このようなシャンプーは頭皮に適用されて、濯がずに約10分間当該個所でそのままに残される。モイスチャライジングシャンプーまたはエモリエントシャンプーの使用が頭皮の乾燥を抑制するために推奨されている。より重症の場合には、コルチコステロイドが局所適用で用いられる。
【0006】
特許BE84515号明細書は、15〜60%の脂肪族アルコール、15〜60%のプロピレングリコールおよび5〜60%の追加可溶化剤からなる、溶媒の混合液中にヒドロコルチゾンを含有した組成物について記載している。
【0007】
欧州特許第325949号明細書は、抗菌剤と一緒に、少なくとも2.5%のコルチコイド、25〜80%の非イオン性界面活性剤、0〜70%のエタノールおよび0〜70%のプロピレングリコールを含んでなる組成物について記載している。
【0008】
このような組成物の低流動性は、それらが含有する溶媒が急速に蒸発しやすいため、なおさらそれらの適用を非常に容易なものとはしない。そこで、表皮の刺激を引き起こす活性物質の浸透を促すために、すり込みながら続けることが必要である。
【0009】
この溶媒蒸発問題を抑えるために、特許出願WO96/27376はコルチコイド、破泡剤、噴射剤および緩衝剤を含有したフォームについて提案している。しかしながら、それを用いた場合、このタイプのフォームは頭皮へ容易に到達できないのである。
【0010】
このような治療は、それらの低い化粧魅力性に加えて、かなり長期にわたり繰り返されねばならず、頭皮の赤斑、乾燥および刺激のような患者に不快な望ましくない作用を伴う。治療の煩雑さはその順守を時々抑制してしまう。
【0011】
非水溶性活性成分の適用の場合、フォーミングシャンプータイプの処方でそれらの溶解性が問題である。更に、フォーミング処方と頭皮との接触時間が制限され、そのことが皮膚への活性成分の浸透性をなおさら抑制してしまう。
【0012】
このため、水中油型(O/W)または油中水型(W/O)のエマルジョンまたはマイクロエマルジョン処方がこの種の欠点を克服するために開発されてきた。脂質相の存在はそのため非水溶性活性成分の溶解性を良くし、こうしてそれらの皮膚浸透性を促進している。更に、適用された油のエモリエント性は治療のある望ましくない作用(乾燥)の減少に寄与する。このような組成物を適用するための時間も減る。
【0013】
米国特許第6,607,733号は、水相、不連続脂肪相、脂肪相の微小滴間で結合を行う架橋物質とポリエトキシル化およびポリプロポキシル化乳化剤を会合させる安定化系を含有したO/Wマイクロエマルジョンとして、皮膚用組成物について記載している。これら架橋剤の存在は、長期にわたりこれらエマルジョンの安定性を確保するために要される。このような溶液は興味深いが、高価で技術的に適用が難しい。
【発明の概要】
【0014】
本発明者は上記欠点を有しない組成物、即ち良い化粧性を有して、活性成分の容易な適用性と良い浸透性をもたらす組成物について研究してきた。
【0015】
本発明者はこうして水中油型マイクロエマルジョンタイプのゲルとしてフォーミング組成物を開発してきた。
【0016】
本発明者は、本発明によるフォーミング組成物が上記の性質を有することにも気付いた。
【0017】
このように、本発明による組成物は、治療される箇所で活性成分の投与を行え、真皮へのその良い浸透性を確保し、実に面白い皮膚および化粧性能も有する。
【0018】
本発明の組成物によれば、脂漏性皮膚炎のような皮膚疾患を治療することが可能である。本発明による組成物のレオロジー性はそれらを容易に用いやすくさせ、シャンプーと全く匹敵しうる。特に、洗浄および起泡力を有するシャンプーとしての提供は、頭皮および毛髪に存在する鱗屑の除去を可能にする。更に、本発明による組成物は毛髪を柔軟でしなやかにさせ、頭皮に刺激を与えない。
【0019】
本発明による組成物は長期間安定であり、それらによれば活性成分の沈殿またはエマルジョンの各相の分離を避けることが可能であることもわかった。
【0020】
本発明の目的の1つは、したがって、頭皮および毛髪を洗浄および治療するための、水中油型マイクロエマルジョンタイプのフォーミングゲル化組成物である。
【0021】
最後に、本発明のもう1つの目的は、皮膚および頭皮の皮膚疾患を治療するための薬剤としての、およびその薬剤を製造するための、本発明による組成物の使用でもある。
【0022】
更に詳しくは、本発明はしたがって、水相に分散された微小滴の脂肪相および皮膚用活性成分を含んでなる、安定な水中油型マイクロエマルジョンとしてのフォーミングゲル化組成物に関し、それは:
−少なくとも1種の非イオン性エトキシル化界面活性剤;
−非イオン性エトキシル化界面活性剤を安定化させる少なくとも1種の共界面活性剤;
−少なくとも1種の非イオン性親水性非エトキシル化界面活性剤;
−アニオン性界面活性剤の群から選択される少なくとも1種の起泡剤;
からなる界面活性剤の系を含んでなることを特徴とする。
【発明の具体的説明】
【0023】
本発明の意味において、「非イオン性エトキシル化界面活性剤を安定化させる共界面活性剤」とは、他の界面活性剤分子間に自ら入り込み、界面膜へ柔軟性と流動性を付与し、それにより油と水との間で界面膜に安定性をもたらす界面活性剤を意味する。
【0024】
本発明の意味において、「起泡剤」(foaming agent)とは水−空気界面に自ら入り込む界面活性剤を意味し、これは形成される泡を安定化させる効果を有する。
【0025】
有利には、本発明による組成物はいかなる架橋剤も含有しない。「架橋剤」とは、疎水性相互作用で油小滴と相互作用することにより2または幾つかの油小滴間でブリッジを形成しうる少なくとも2つの領域と、親水性相互作用で水相と相互作用する領域を含有した分子を意味する。
【0026】
本発明による組成物を構成する活性成分は、皮膚および/または頭皮の皮膚疾患へ向けた治療効力を発揮する、皮膚用活性成分である。
【0027】
本発明の範囲内において、皮膚用活性成分は、例えばマイクロエマルジョンの脂肪相へ優先的に溶解される非水溶性活性成分である。
【0028】
コルチコイドが、本発明による皮膚用活性成分として、特に良く適用される。本発明のコルチコイドは、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、ブデソニド、プロピオン酸クロベタゾール、好ましくは17−プロピオン酸クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、デソニド、デスオキシメタゾン、デキサメタゾン、二酢酸デジフロラゾン、吉草酸ジフルコルトロン、フルランドレノロン、酢酸フルプレドニデン、フルオコルトロン、フルオコルチンブチル、フルオシノニド、フルオシノロンアセトニド、フルクロロロンアセトニド、ピバル酸フルメタゾン、塩酸フュージリン、フルメトロン、ハルシノニド、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、吉草酸ヒドロコルチゾン、酢酸メチルプレドニゾロン、フロ酸モメタゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、トリアムシノロンアセトニドからなる群より選択され、またはその製薬上許容される混合物から選択される。
【0029】
有利には、活性成分は吉草酸ベタメタゾンである。
【0030】
抗真菌活性成分も本発明の範囲内で有益である。
【0031】
有利には、抗真菌剤はイミダゾール類、非イミダゾール化ピリドン類、モルホリン類、アリルアミン類からなる群より選択される。
【0032】
イミダゾールは、有利には、ケトコナゾール、ビホナゾール、クロトリマゾール、エコナゾール、フェンチコナゾール、イソコナゾール、ミコナゾール、オモコナゾール、オキシコナゾール、スルコナゾール、チオコナゾールからなる群より選択される。
【0033】
非イミダゾール化ピリドンは、有利にはシクロピロクスオラミンである。
【0034】
有利には、モルホリンはアモロルフィンである。
【0035】
アリルアミンは、テルビナフィンおよびトルナフテートからなる群より選択される。
【0036】
例えば硫化セレンおよび過酸化ベンゾイルのような抗脂漏活性成分も、本発明に従い用いてよい。
【0037】
皮膚用活性成分の量は、重量で、組成物の総量の0.001%〜5%、有利には0.01%〜1%、更に有利には0.05%〜1%であり、更に一層有利には0.1%にほぼ等しい。
【0038】
水相は、水に加えて、化粧品上許容される溶媒(例えばグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、エタノール、ポリエチレングリコール、イソプロパノール)、1種以上の水溶性化合物(例えば酸または塩基、着色剤、保湿剤、緩和剤(soothing)、回復剤(healing)、剥離剤、酸化防止活性剤)、またはマイクロエマルジョンの安定性に有害でないいずれか他の添加剤または補助剤を含有してもよい。
【0039】
水相は、1種以上の水溶性化合物、例えば酸または塩基、着色剤、保湿剤、緩和剤、回復剤、剥離剤、酸化防止活性剤、またはマイクロエマルジョンの安定性に有害でないいずれか他の添加剤または補助剤も含有してよい。
【0040】
本発明による組成物の水相の量は、重量で、有利には総量の30%〜60%、更に有利には35%〜55%である。
【0041】
本組成物の脂肪相は、本発明の範囲内ですべてその重要性を有している。実際上、この脂肪相(マイクロエマルジョンの不連続相)の微小滴は、非水溶性活性成分を溶解させて頭皮へ後者を運び、こうして真皮へのその配向性を確保するために用いられる。このように、本発明による組成物のバイオアベイラビリティは、非常に限られた経皮通過性の分散粒子として活性成分がみられる組成物と比較して、高度に改善されている。
【0042】
更に、本出願の序文で示されているように、先行技術の組成物で直面する皮膚乾燥問題は抑制または阻止される。実際上、本発明による組成物の脂肪相は、皮膚および頭皮が保護されるエモリエント性を有している。
【0043】
本発明による組成物中で脂肪相の量は、重量で、有利には組成物の総量の0.5%〜20%、更に有利には2〜18%、一層有利には2.5%〜15%、更に一層有利には5%〜10%である。
【0044】
脂肪相の諸成分は、単独または混合物で用いられる、水素化されたまたはそうでない、合成またはそうでない、植物または鉱油、トリグリセリド、モノグリセリド、ジグリセリド、脂肪酸誘導体、脂肪酸エステル、環状または脂肪族、線状または分岐(飽和またはそうでない)炭化水素天然油、揮発性またはそうでない、有機変性されたまたはそうでない、可溶性またはそうでないシリコーン、過フッ素化またはフッ素化油、ポリブテンおよびポリイソブテン、液体として存在する脂肪酸からなる群より選択される。例えば、これは単独でまたは混合物として用いられるパラフィン系油、オクトドデシルミリステート、イソプロピルミリステート、トリカプリル酸グリセロール、カプリン−カプリル酸グリセリドである。
【0045】
有機変性シリコーンとは、必要に応じて炭化水素基を介して、シロキサン鎖へ繋がれた1以上の官能基を含有するシリコーンを意味する。例として、名称Q2 5200でDow Corningから販売されているアルキルメチコンコポリオールのように、必要に応じてアルキル基を含有した、ポリエチレンオキシ、ポリプロピレンオキシのような群が挙げられる。
【0046】
非イオン性エトキシル化界面活性剤は、エトキシル化脂肪アルコール、エトキシル化脂肪酸、アルキルまたはアルケニル基でエーテル化されたエトキシル化脂肪酸、アルキルまたはアルケニル基でエステル化されたエトキシル化脂肪酸、飽和または不飽和脂肪酸の、グリセロールの、プロピレングリコールの、グリコールの、ポリエチレングリコールの、ソルビタンのエトキシル化エステル、グリセリドとポリエチレングリコールのカプリル酸エステルの混合物、(PluronicタイプのPoloxamerの)エチレンオキシドとプロピレンオキシドのコポリマーからなる群より選択される。
【0047】
本発明による組成物に存在する非イオン性エトキシル化界面活性剤の量は、有利には組成物の総量の20重量%以下であり、更に有利には総量の10〜20%である。
【0048】
本発明によるマイクロエマルジョンを安定化させるために、本発明は非イオン性エトキシル化界面活性剤を安定化させる少なくとも1種の共界面活性剤を含んでなる。安定剤の量は非イオン性エトキシル化界面活性剤と相対的に決められる。共界面活性剤:非イオン性エトキシル化界面活性剤比は、重量で、有利には1:2〜1:6、更に有利には1:2〜1:4であり、これは界面活性剤および非イオン性エトキシル化界面活性剤双方の性質に依存する。
【0049】
非イオン性エトキシル化界面活性剤および安定化共界面活性剤の総量は、重量で、有利には組成物の総量の15%〜40%、更に有利には20%〜35%である。
【0050】
本発明による組成物で非イオン性エトキシル化界面活性剤を安定化させる共界面活性剤は、飽和または不飽和脂肪酸の、グリセロールの、ポリグリセロールの、プロピレングリコールの、グリコールの、ポリエチレングリコールの、またはソルビタンの非エトキシル化エステル、例えばトリグリセロールジイソステアレート、トリグリセロールオレエート、プロピレングリコールモノラウレート、プロピレングリコールモノカプリレート、ソルビタンモノステアレートからなる群より選択される。
【0051】
非エトキシル化親水性非イオン性界面活性剤の重量による量は、重量で、有利には総量の1〜30%、更に有利には10%〜30%、更に一層有利には13%〜25%である。
【0052】
本組成物の適用のために適した非エトキシル化親水性非イオン性界面活性剤は、糖、脂肪酸およびスクロース、サッカロースまたはグルコースエステルから誘導される界面活性剤から選択される。
【0053】
有利には、非エトキシル化親水性非イオン性界面活性剤は、グルコース単位数1〜7でC−C22炭素鎖を有するアルキルグルコシドおよびアルキルポリグルコシドのようなグルコシド誘導体、例えばオクチルグルコシド、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、ミリスチルグルコシド、パルミチルグルコシド、ステアリルグルコシド、オレイルグルコシド、ベヘニルグルコシド、特にグルコース単位数1〜3でC10−C14炭素鎖を有するグルコシド誘導体、例えばデシルグルコシド(Oramix NS10,Seppic)からなる群より選択される。
【0054】
本発明による組成物のpHは、有利には3〜8、更に有利には4〜6である。pHの選択は、保有活性成分とその化学構造に依存する。
【0055】
pHは、有利には、乳酸を加えることで調整される。
【0056】
本発明による組成物は、本発明の望ましい適用のために有用な起泡および洗浄機能を強化するために、アニオン性起泡剤も含んでなる。本発明による起泡剤は、次の化合物:アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート、アルキルアミドエーテルサルフェート、アルキルアリールポリエーテルサルフェート、アルキルモノグリセリドサルフェート、アルキルモノグリセリドエーテルサルフェート、アルキルモノグリセリドスルホネート、アルキルスルホネート、アルキルホスフェート、アルキルイセチオネート、アルキルカルボキシレート、アルキルエーテルカルボキシレート、アルキルエーテルアミドカルボキシレート、アルキルアミドスルホネート、アルキルアリールスルホネート、α−オレフィンスルホネート、パラフィンスルホネート、アルキルスルホサクシネート、アルキルエーテルスルホサクシネート、アルキルアミドスルホサクシネート、アルキルスルホサクシナメート、アルキルスルホアセテート、アルキルエーテルホスフェート、アシルサルコシネート、N−アシルアミノ酸、アシルイセチオネートおよびN−アシルタウレートのナトリウム、アンモニウム、アミン、アミノ−アルコールまたはマグネシウム塩を含んでなるアニオン性界面活性剤の群から選択される。
【0057】
有利には、アニオン性起泡剤の重量による量は総量の15%〜25%である。
【0058】
本発明による組成物は、シャンプーのような皮膚または化粧用組成物で伝統的に用いられている補助剤を更に含んでもよい。本組成物はそのため泡安定化または泡強化剤、例えば脂肪酸アミド、アルキルアミド、モノおよびジエタノールアミド、脂肪酸のイソプロパノールアミドを含んでもよい。
【0059】
有利には、泡安定化または泡強化剤はコプラ脂肪酸ジエタノールアミド、例えばComperlan KD(Cognis)である。
【0060】
本組成物中における泡安定化または泡強化剤の量は、組成物の総量に基づき、重量で、有利には0%〜10%、有利には2%〜8%、例えば6重量%である。
【0061】
本発明による組成物はこうして水中油型マイクロエマルジョンとして存在し、そこでは非水溶性皮膚用活性成分が脂肪相でみられる。この脂肪相は本組成物で適用される界面活性剤および共界面活性剤系により安定化される。
【0062】
より良い実用向けに本発明による組成物をゲル化させるために、この組成物は、特に非架橋剤、例えば電解質(有利には、塩化ナトリウムまたはクエン酸ナトリウム)、カルボマーまたはキサンタンガムから選択される、増粘剤を含有してもよい。
【0063】
本発明で増粘剤の量は、重量で、組成物の総量の0〜4%、有利には1〜3%である。
【0064】
本組成物へNaClを加えることにより、該組成物の粘度を有利に増すことが可能である。本組成物はそのため、組成物の総量に基づき、2重量%、有利には1%以内でNaClを含んでもよい。
【0065】
このように、本発明の範囲内において、本組成物は液体の形、特に粘性液体の形をとる。
【0066】
微生物汚染のリスクから本発明による組成物を保護するために、1種以上の保存剤が加えられてもよい。本組成物の適用に適した保存剤は、局所用薬剤の常用保存剤、例えば酸およびそれらの塩(ホウ酸、安息香酸、乳酸、ソルビン酸)、アルコール(ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、クロロクレゾール)、パラヒドロキシ安息香酸の(メチル、エチル、プロピル、ブチル、パラベン)エステルおよびイミダゾリジン尿素誘導体から選択される。有利には、保存剤は0.01〜0.2重量%の濃度で用いられるソルビン酸およびその塩からなる群より選択され、特にソルビン酸カリウムである。
【0067】
本発明による組成物は、更に具体的には、頭皮を治療するためのシャンプーとして用いられる。選択された活性成分が吉草酸ベタメタゾンである場合、本発明による組成物は一般的には皮膚、特に頭皮の脂漏性皮膚炎を治療するためにある。
【0068】
それを用いる場合、本組成物は濡れた毛髪に適用される。泡が形成される軽いマッサージに続き、休止した後で入念に濯いで進められる。2回目の適用に続き水で再び入念に濯いで進めてもよい。
【0069】
本発明による組成物のエモリエント効果は、脂漏性皮膚炎のような皮膚障害を治療する上でその使用を特に適したものとさせる。実際上、この疾患は赤斑および刺激で特徴づけられるため、本発明による組成物の使用によれば、伝統的に観察される皮膚乾燥現象を抑制することが可能である。
【0070】
本発明による組成物は、医薬品および化粧品の産業の常用技術に従い製造される。
【0071】
このように、第一段階では、異なる界面活性剤および共界面活性剤と脂肪相で均質混合しながら進められる。該混合物は乳化前に機械的攪拌による均質化に付してもよい。
【0072】
例えばNaClのような任意の水溶性補助剤を含有した水相が別に調製され、その後で脂肪相へ配合される。
【0073】
水相を脂肪相へ配合するための工程は、組成物の透明性を得られる速度で十分な時間にわたり、攪拌しながら行われる。
【0074】
こうして得られるマイクロエマルジョンのpHは、酸または塩基性溶液の添加で調整してもよい。pHを調整した後、活性成分の配合は室温で完全溶解まで攪拌することにより行われる。例として、吉草酸ベタメタゾンの使用の場合、pHを調整するために乳酸の使用が好ましい。
【0075】
したがって、本発明の目的は、更に、下記連続工程:
−脂肪相を界面活性剤系と混合して、機械的攪拌により混合物を均質化し;
−例えば増粘剤のような異なる補助剤を水相で混合し;
−組成物の透明性を得られる速度で十分な時間にわたり、攪拌しながら水相を脂肪相へ配合し;
−必要に応じて、酸または塩基性溶液を加えることにより、エマルジョンのpHを調整し;
−室温で活性成分の完全溶解まで攪拌することにより、活性成分を配合する;
ことを含んでなる、本発明による組成物の製造方法である。
【0076】
本発明の目的は、更に、薬剤としての、先に記載されているような組成物である。
【0077】
本発明の目的は、更に、皮膚障害、頭皮および脂漏性皮膚炎を治療するための薬剤を製造するための、先に記載されているような組成物の使用である。
【0078】
本発明の目的は、更に、化粧品としての、先に記載されているような組成物の使用である。
【実施例】
【0079】
本発明は、下記実施例で非制限的に実証される。
成分
− Texapon N 70およびTexapon NSOナトリウムラウレスサルフェートをCognisから得た。
− Ondina 68およびPrimol 352鉱油をShellおよびExxon Mobilから各々得た。
− PEG−40 Labrasol水素化ヒマシ油をGatterfosseから得た。
− MEA Comperlan KDコカミドをCognisから得た。
− Oramix NS 10デシルグルコシドをSeppicから得た。
− オレイックプルロール(oleic plurol)およびジイソステアリックプルロール(diisostearic plurol)をGatterfosseから得た。
【0080】
実施例1
いかなる活性成分もない2種のマイクロエマルジョン(ベース)を製造および解析した。それらの組成が表1で示され、それらの解析結果が表2でまとめられている。パーセンテージは水中の溶液における対応品の重量で濃度を示している。
【0081】
両エマルジョンは安定、透明であり、良い感覚解析結果と適正な粘度を有している。
【0082】
【表1】

【0083】
90秒間の攪乳後に泡高さを測定することにより起泡力を得る。
【0084】
ダート(dirt)に対する抵抗は、90秒間攪乳して1または数mLの人工ダートを配合した後における泡高さの測定値である。解析されるエマルジョン(40mL)を標準化試験管に入れた。ダートは5%ラノリン、5%パラフィン油およびジオキサン100%までからなる。1mLのダートをエマルジョンへ加えた。溶液を90秒間攪拌し、泡高さH1を次いで測定した。20秒間静置後、1mLのダートを再び加え、溶液を30秒間攪拌し、泡高さH2を測定した。
【0085】
直径3cmの標準化コットンディスクを完全に濡らすためにエマルジョンが要する時間を測定することからなる、標準AFNOR NF 73-406およびNF-73-420から採用された方法に従い、湿潤力を測定する。測定は異なる界面活性剤濃度で行い、湿潤力は湿潤時間が100秒間に及ぶ界面活性剤濃度に相当する。
【0086】
【表2】

【0087】
実施例2
活性成分を含んでなる2種のマイクロエマルジョンを製造した。粘度はベースの場合と比較して改善されたが、但しNaCl含有率を増加させる。Texapon NSOをTexapon N70で置き換え、pHを乳酸で調整した。処方が表3で示されている。
【0088】
【表3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
水相に分散された微小滴の脂肪相および皮膚用活性成分を含んでなる、安定な水中油型マイクロエマルジョンとしてのフォーミングゲル化組成物であって、
−少なくとも1種の非イオン性エトキシル化界面活性剤;
−非イオン性エトキシル化界面活性剤を安定化させる少なくとも1種の共界面活性剤;
−少なくとも1種の非イオン性親水性非エトキシル化界面活性剤;
−アニオン性界面活性剤の群から選択される少なくとも1種の起泡剤;
からなる界面活性剤系を含んでなることを特徴とする、組成物。
【請求項2】
活性成分が、皮膚および/または頭皮の皮膚疾患へ向けた治療効力を発揮する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
活性成分が、脂肪相に溶解されている、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
活性成分が、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、ブデソニド、プロピオン酸クロベタゾール、好ましくは17−プロピオン酸クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、デソニド、デスオキシメタゾン、デキサメタゾン、二酢酸デジフロラゾン、吉草酸ジフルコルトロン、フルランドレノロン、酢酸フルプレドニデン、フルオコルトロン、フルオコルチンブチル、フルオシノニド、フルオシノロンアセトニド、フルクロロロンアセトニド、ピバル酸フルメタゾン、塩酸フュージリン、フルメトロン、ハルシノニド、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、吉草酸ヒドロコルチゾン、酢酸メチルプレドニゾロン、フロ酸モメタゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、トリアムシノロンアセトニドからなる群より選択されるコルチコイド、またはその製薬上許容される混合物から選択されるコルチコイドであり、好ましくは吉草酸ベタメタゾンである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
活性成分が、イミダゾール類、非イミダゾール化ピリドン類、モルホリン類、アリルアミン類からなる群より選択される抗真菌剤である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
イミダゾールが、ケトコナゾール、ビホナゾール、クロトリマゾール、エコナゾール、フェンチコナゾール、イソコナゾール、ミコナゾール、オモコナゾール、オキシコナゾール、スルコナゾール、チオコナゾールからなる群より選択される、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
非イミダゾール化ピリドンがシクロピロクスオラミンである、請求項5に記載の組成物。
【請求項8】
モルホリンがアモロルフィンである、請求項5に記載の組成物。
【請求項9】
アリルアミンが、テルビナフィンおよびトルナフテートからなる群より選択される、請求項5に記載の組成物。
【請求項10】
活性成分が抗脂漏剤、好ましくは硫化セレンまたは過酸化ベンゾイルである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
皮膚用活性成分の量が、重量で、総量の0.001%〜5%、好ましくは0.01%〜1%、更に好ましくは0.05%〜1%であり、更に一層好ましくは0.1%にほぼ等しい、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
水相が、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、エタノールからなる群より選択される1種以上の化粧品上許容される溶媒を更に含んでなる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
水相が、酸、塩基、着色剤、保湿剤、緩和剤、回復剤、剥離剤、酸化防止活性剤からなる群より選択される1種以上の水溶性化合物を更に含んでなる、請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
水相の量が、重量で、総量の30%〜60%、好ましくは35%〜55%である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
脂肪相の量が、重量で、総量の0.5%〜20%、更に好ましくは2〜18%、更に一層好ましくは2.5%〜15%、更になお一層好ましくは5%〜10%である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】
脂肪相が、単独または混合物で用いられる、水素化されたまたは水素化されていない、合成または合成でない、飽和または不飽和の、植物または鉱油、トリグリセリド、モノグリセリド、ジグリセリド、脂肪酸誘導体、脂肪酸エステル、天然炭化水素、環状または脂肪族、線状または分岐油、揮発性または非揮発性の、有機変性されたまたはそうでない、可溶性またはそうでないシリコーン、過フッ素化またはフッ素化油、ポリブテンおよびポリイソブテン、液体脂肪酸、パラフィン系油、オクトドデシルミリステート、イソプロピルミリステート、トリカプリル酸グリセロール、カプリン−カプリル酸グリセリドからなる群より選択される成分を含んでなる、請求項1〜15のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項17】
非イオン性エトキシル化界面活性剤が、エトキシル化脂肪アルコール、エトキシル化脂肪酸、アルキルまたはアルケニル基でエーテル化されたエトキシル化脂肪酸、アルキルまたはアルケニル基でエステル化されたエトキシル化脂肪酸、飽和または不飽和脂肪酸の、グリセロールの、プロピレングリコールの、グリコールの、ポリエチレングリコールの、ソルビタンのエトキシル化エステル、グリセリドとポリエチレングリコールのカプリル酸エステルの混合物、エチレンオキシドとプロピレンのコポリマーからなる群より選択される、請求項1〜16のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項18】
組成物に存在する非イオン性エトキシル化界面活性剤の重量による量が、組成物の総量の20%以下であり、好ましくは総量の10〜20%である、請求項1〜17のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項19】
非イオン性エトキシル化界面活性剤を安定化させる共界面活性剤の重量による量対非イオン性エトキシル化界面活性剤の量の比率が、1:2〜1:6、好ましくは1:2〜1:4である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項20】
非イオン性エトキシル化界面活性剤および非イオン性エトキシル化界面活性剤を安定化させる共界面活性剤の重量による総量が、重量で、総量の15%〜40%、好ましくは20〜35%である、請求項1〜19のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項21】
非イオン性エトキシル化界面活性剤を安定化させる共界面活性剤が、飽和または不飽和脂肪酸の、グリセロールの、ポリグリセロールの、プロピレングリコールの、グリコールの、ポリエチレングリコールの、またはソルビタンの非エトキシル化エステル、トリグリセロールジイソステアレート、トリグリセロールオレエート、プロピレングリコールモノラウレート、プロピレングリコールモノカプリレート、ソルビタンモノステアレートからなる群より選択される、請求項1〜20のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項22】
非エトキシル化親水性非イオン性界面活性剤の重量による量が、総量の1〜30%、好ましくは10%〜30%、更に好ましくは13%〜25%である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項23】
非エトキシル化親水性非イオン性界面活性剤が、糖誘導体、脂肪酸およびスクロース、サッカロースまたはグルコースエステル、グルコシド誘導体、アルキルグルコシド、1〜7のグルコース単位を含んでなるC−C22アルキルポリグルコシド、オクチルグルコシド、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、ミリスチルグルコシド、パルミチルグルコシド、ステアリルグルコシド、オレイルグルコシド、ベヘニルグルコシド、1〜3のグルコース単位を含んでなるC10−C14グルコシド誘導体、デシルグルコシドからなる群より選択される、請求項1〜22のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項24】
pHが3〜8、好ましくは4〜6である、請求項1〜23のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項25】
pHが乳酸を加えることで調整される、請求項1〜24のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項26】
アニオン性起泡剤が、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート、アルキルアミドエーテルサルフェート、アルキルアリールポリエーテルサルフェート、アルキルモノグリセリドサルフェート、アルキルモノグリセリドエーテルサルフェート、アルキルモノグリセリドスルホネート、アルキルスルホネート、アルキルホスフェート、アルキルイセチオネート、アルキルカルボキシレート、アルキルエーテルカルボキシレート、アルキルエーテルアミドカルボキシレート、アルキルアミドスルホネート、アルキルアリールスルホネート、α−オレフィンスルホネート、パラフィンスルホネート、アルキルスルホサクシネート、アルキルエーテルスルホサクシネート、アルキルアミドスルホサクシネート、アルキルスルホサクシナメート、アルキルスルホアセテート、アルキルエーテルホスフェート、アシルサルコシネート、N−アシルアミノ酸、アシルイセチオネートおよびN−アシルタウレートのナトリウム、アンモニウム、アミン、アミノアルコールまたはマグネシウム塩からなる群より選択される、請求項1〜25のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項27】
アニオン性起泡剤の量が、重量で、総量の15%〜25%である、請求項1〜26のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項28】
少なくとも1種の泡安定化または強化剤を更に含んでなる、請求項1〜27のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項29】
安定化または強化剤が、脂肪酸アミド、アルキルアミド、モノおよびジエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミドからなる群より選択され、好ましくはコプラ脂肪酸ジエタノールアミドである、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
泡安定化または強化剤の重量による量が、総量の0%〜10%、好ましくは2%〜8%である、請求項28または29に記載の組成物。
【請求項31】
非架橋剤から選択される増粘剤を更に含んでなる、請求項1〜30のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項32】
増粘剤がナトリウム塩、カルボマーまたはキサンタンガムからなる群より選択され、好ましくは塩化ナトリウムまたはクエン酸ナトリウムである、請求項31に記載の組成物。
【請求項33】
増粘剤の重量による量が、総量の0%〜4%、好ましくは1%〜3%である、請求項31または32に記載の組成物。
【請求項34】
保存剤を更に含んでなる、請求項1〜33のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項35】
保存剤がホウ酸、安息香酸、乳酸、ソルビン酸、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、クロロクレゾール、パラヒドロキシ安息香酸のエステル、イミダゾリジン尿素の誘導体からなる群より選択され、好ましくはソルビン酸およびその塩、更に好ましくはソルビン酸カリウムである、請求項34に記載の組成物。
【請求項36】
保存剤が、総量の0.01%〜0.2%の重量濃度におけるソルビン酸カリウムである、請求項34または35に記載の組成物。
【請求項37】
請求項1〜36のいずれか一項に記載の組成物の製造方法であって、
下記の連続工程:
−脂肪相を界面活性剤系と混合して、機械的攪拌により混合物を均質化し;
−例えば増粘剤のような異なる補助剤を水相で混合し;
−組成物の透明性を得られる速度で十分な時間にわたり、攪拌しながら水相を脂肪相へ配合し;
−必要に応じて、酸または塩基性溶液を加えることにより、エマルジョンのpHを調整し;
−室温で活性成分の完全溶解まで攪拌することにより、活性成分を配合する
ことを含んでなる、方法。
【請求項38】
薬剤としての、請求項1〜36のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項39】
皮膚障害、頭皮および脂漏性皮膚炎を治療するための薬剤を製造するための、請求項1〜36のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項40】
化粧品としての、請求項1〜36のいずれか一項に記載の組成物の使用。

【公表番号】特表2010−516743(P2010−516743A)
【公表日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−546767(P2009−546767)
【出願日】平成20年1月25日(2008.1.25)
【国際出願番号】PCT/EP2008/050879
【国際公開番号】WO2008/095796
【国際公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【出願人】(500166231)ピエール、ファブレ、デルモ‐コスメティーク (30)
【氏名又は名称原語表記】PIERRE FABRE DERMO−COSMETIQUE
【Fターム(参考)】